JP2009017179A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像を処理する画像処理装置で、異なる配置を有する複数の撮像装置を用いる場合や或いは撮像装置の配置を変更するような場合においても、領域などの情報の設定に要する作業の負担を低減する。
【解決手段】画像処理装置を構成する監視装置11〜13では、表示手段が撮像装置による撮像時の座標系である第1の座標系の画像が当該撮像装置の配置に基づいて基準となる平面上に設けられた第2の座標系の画像へ変換された当該画像を表示し、受付手段が表示された画像に関する設定情報をユーザから受け付け、座標系変換手段が受け付けられた設定情報を第2の座標系の情報から撮像装置の配置によらない基準となる平面上に設けられた第3の座標系の情報へ変換する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、撮像装置により撮像される画像に対して領域などの情報を設定する画像処理装置に関し、特に、例えば、異なる配置を有する複数の撮像装置を用いる場合や或いは撮像装置の配置を変更するような場合においても、領域などの情報の設定に要する作業の負担を低減した画像処理装置に関する。
例えば、CCD(Charge Coupled Deice)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などといった固体撮像素子を搭載した撮像装置によって監視領域を撮像した画像(入力画像)を画像処理機能によって処理し、入力画像中の所定の物体を自動的に検出するような監視装置が、従来より広く用いられている。
このような入力画像中の所定の物体を自動的に検出する方法の一例として、差分法と呼ばれる方法が従来より使用されている。
図12を参照して、差分法の基本的な処理の様子を説明する。
図12には、差分法による物体検出方法の概略の一例を示してある。
まず、入力画像301と、予め用意された背景画像302がある。差分器303は、入力画像301と背景画像302との画素毎の差分を計算し、差分画像304を算出する。ここで、入力画像301に映る人型の物体(検出すべき物体)311は、差分画像304中で、差分が生じた領域312として検出される。次に、二値化器305は、差分画像304の各画素の値と所定のしきい値(例えば、1画素8ビットを仮定して、しきい値20)とを比較し、しきい値以上の画素の値を“255”とする一方でしきい値未満の画素の値を“0”とする変換を行う。これにより、二値化画像306が得られる。ここで、差分画像304で差分が生じた領域312は、二値化された画素(検出された物体)313として検出され、更にラベリングなどの処理によって、二値化された画素のかたまりを番号付けすることで、検出された物体が存在する領域314が得られる。
このような監視装置では、撮像された入力画像中で、いずれの領域に存在する物体を検出すべき物体とするかという情報(領域情報)を予め設定する必要がある。従来の監視装置では、このような領域設定を行うために、入力画像を表示装置に表示し、例えば人がマウス等の指示装置を用いて、多角形の頂点を表示画面中で設定することで所望の領域を指定する。
図13(a)及び図13(b)を参照して、このような領域設定の様子を説明する。
図13(a)には、撮像装置による入力画像321の一例を示してあり、建物322が映っている。
図13(b)には、図13(a)に示される入力画像321において指定されて設定された多角形の監視領域331を示してある。
例えば、入力画像321中の建物322に近づく物体を検出する場合には、図13(b)に示されるように、入力画像321に対して所定の指示装置を用いて、例えば多角形331のような領域(図13(b)中の点線部分)を指定する。このようにして指定された多角形331の中に、上述した差分法などのような方法で物体が検出されるか否かを判断することにより、建物332に近づく物体を検出することができる。
また、上述した監視装置を撮像装置の位置や角度などが異なる条件で複数台配置することにより、監視精度の向上や監視範囲の拡大などを実現する監視方法も、従来より用いられている。
図1及び図5(a)〜図5(c)を参照して、このような監視方法を説明する。なお、図1及び図5(a)〜図5(c)は、後述する本発明に係る実施例で参照されるものであるが、ここでは、本発明を不要に限定する意図は無い。
図1には、監視領域を地面に垂直な方向から見下ろした見取り図101の一例が示されている。
本例では、3台の監視装置を用いて、多角形の監視領域114に侵入する物体を監視することを想定する。図1に示されるように配置された撮像装置111、撮像装置112、撮像装置113を用いて領域を撮像する。
図5(a)、図5(b)、図5(c)には、それぞれ、撮像装置111、撮像装置112、撮像装置113により撮像される映像(入力画像)121、131、141の一例が示されている。
このような監視方法では、それぞれの映像(入力画像)について、領域情報を多角形122、132、142のように指定して、差分法によって指定領域に侵入する物体の自動検出をそれぞれの監視装置で行う。それぞれの監視装置による検出結果を見ることで、1台の監視装置で監視するよりも、全体的な監視領域の死角を少なくして、広範囲での監視を実現することができる。
特開2006−211696号公報
しかしながら、上述の方法により所望の領域を指定する作業は、当然に撮像装置を配置する場所や角度などによって映像上の領域の見え方が異なってくるため、使用する監視装置を追加したり或いは監視装置の場所や角度などを変更したりする毎に、新たに領域を指定しなければならないという問題があった。
領域の設定作業は、例えば、撮像装置から離れている場所(例えば、画像の上部)ほど撮像装置に近い場所(例えば、画像の下部)と比較して建物等の見かけの大きさが小さくなるため、撮像装置から離れている場所への設定作業は細かく困難な作業となるなどのように、熟練性と時間を要する作業である。このような作業が、監視装置(撮像装置)の数を増やすことや撮像装置の位置などを変更することに伴って必要となることは、監視装置の利用者にとって大きな負担となっていた。
このように、従来の監視装置や領域設定方法においては、撮像装置により得られる入力画像に対して領域設定が必要となるが、その設定作業はカメラからの距離によって見かけの大きさが変わる画像上で1つ乃至はそれ以上の領域情報を設定しなけれならないという困難な作業である上、複数の監視装置を用いた監視を行う場合には、全ての監視装置について同様な領域情報の設定が必要となり、作業量が大幅に増えるという問題があった。また、撮像装置の場所や角度などを変えるなどのように監視装置の運用方法を変更する場合においても、再度、領域の設定作業を行わなければならないという問題があった。
また、設定する情報としては、領域の情報に限られず、例えば、検出対象とする物体に関する情報などもあり、設定作業の負担が大きかった。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、例えば、異なる配置を有する複数の撮像装置を用いる場合や或いは撮像装置の配置を変更するような場合においても、撮像装置により撮像される画像に対する領域などの情報の設定に要する作業の負担を低減することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、画像を処理する画像処理装置において、次のような構成とした。
すなわち、表示手段が、撮像装置による撮像時の座標系である第1の座標系(カメラ座標系)の画像が当該撮像装置の配置に基づいて基準となる平面上に設けられた第2の座標系(シーン座標系)の画像へ変換された当該画像(第2の座標系の画像)を表示する。受付手段が、前記表示手段により表示された画像に関する設定情報をユーザから受け付ける。座標系変換手段が、前記受付手段により受け付けられた設定情報を、第2の座標系の情報から、撮像装置の配置によらない基準となる平面上に設けられた第3の座標系(ワールド座標系)の情報へ変換する。
従って、各撮像装置の配置に応じた画像を見ることができて遠近による見かけ上の大きさの違いが無い第2の座標系の画像を見て、ユーザ(人)により設定情報を入力することにより、ユーザにとって設定情報の設定を感覚的に(例えば、視覚的に)分かり易く容易に行うことができ、また、第2の座標系の設定情報が撮像装置の配置によらない第3の座標系の設定情報へ変換されることにより、配置が異なる撮像装置においても設定情報の共有を可能とすることができる。
これにより、例えば、異なる配置を有する複数の撮像装置を用いる場合や或いは撮像装置の配置を変更するような場合においても、撮像装置により撮像される画像に対する領域などの情報の設定に要する作業の負担を低減することができる。また、撮像装置を追加する場合や、設定情報を追加或いは変更する場合などにおいても、設定情報を効率的に設定することができる。
ここで、画像処理装置の構成としては、種々な構成が用いられてもよく、例えば、複数の撮像装置がそれぞれの配置で設置されるような場合に、各撮像装置毎に異なる処理装置(例えば、監視装置)を設けて、これら複数の処理装置を用いて画像処理装置を構成するようなことができ、或いは、複数の撮像装置を1つの処理装置で管理する構成として、この処理装置を画像処理装置とみなすようなことができる。また、撮像装置やその処理装置(例えば、監視装置)ばかりでなく、処理装置とは別体の記憶装置や、処理装置とは別体の表示装置や、処理装置とは別体のサーバ装置などを画像処理装置に含めて構成するようなこともできる。
また、画像処理装置が複数の装置から構成される場合には、それぞれの装置に任意の機能手段が備えられてもよく、異なる装置の間で情報の受け渡しが必要な場合には当該異なる装置の間でその情報が通信(入出力)される。
なお、画像を撮像する撮像装置としては、例えば、画像処理装置に備えられてもよく、或いは、画像処理装置の外部に備えられて、撮像装置により撮像された画像が画像処理装置に入力されてもよい。
また、画像の処理としては、種々な処理が行われてもよく、一例として、画像に映る所定の対象を検出する処理を行うことができる。また、このような画像処理は、任意の座標系で行われてもよい。一例として、ワールド座標系上で設定情報や撮像装置の配置情報を表示させると、複数の設定情報や複数の撮像装置があるような場合に、これらを人にとって視覚的に一括して把握し易くすることができる。
また、撮像装置の配置としては、例えば、設置される位置や、視点の方向(例えば、設置状態において撮像する角度)がある。
また、位置の情報としては、例えば、緯度や経度などのように絶対的な位置の情報を用いることもでき、或いは、1つの撮像装置などの位置を基準として相対的な位置の情報を用いることもできる。
また、撮像時の座標系である第1の座標系(カメラ座標系)としては、例えば、撮像装置(例えば、カメラ)の視点で見た座標系が用いられる。
また、基準となる平面上に設けられた第2の座標系(シーン座標系)としては、例えば、地面の平面を基準となる平面として、当該平面(地面)に対して真上から見た座標系が用いられる。第2の座標系は、撮像装置の配置に依存して異なり得る。
また、基準となる平面上に設けられた第3の座標系(ワールド座標系)としては、例えば、地面の平面を基準となる平面として、当該平面(地面)に対して真上から見た座標系が用いられる。第3の座標系は、撮像装置の配置に依存せずに一定である。
なお、基準となる平面の座標系(第2の座標系や第3の座標系)は、例えば、予めユーザにより設定されて、画像処理装置のメモリに記憶されている。基準となる平面としては、一例として、地面を真上から見た当該地面の平面が用いられるが、地面は完全には平らではないことや、必ずしも完全に地面の平面にしなくてもよい場合もあることなどから、実用上で有効な程度で、ずれがあってもよい。
具体例として、第2の座標系は、撮像装置毎に、設置位置を原点として、高さ方向をz軸として、初期的な視点方向(或いは、雲台の方向などのように所定の方向)に応じて予め決められた直交するx軸及びy軸から構成され、また、第3の座標系は、高さ方向をZ軸として、予め決められた直交するX軸及びY軸から構成される。
また、第1の座標系(カメラ座標系)と第2の座標系(シーン座標系)との座標変換は、例えば、撮像装置(例えば、カメラ)の設置状況や撮像状況に応じたパラメータを用いて行うことができる。
また、第2の座標系(シーン座標系)と第3の座標系(ワールド座標系)とは、例えば、同一の基準となる平面上に設けられるため、これらの座標変換は、回転や平行移動により行うことができる。具体的には、第2の座標系の原点と第3の座標系の原点との差異(位置の差異)を補正するために平行移動し、第2の座標系の平面上の座標軸(例えば、直交するx軸及びy軸)と第3の座標系の平面上の座標軸との差異(角度の差異)を補正するために回転する。なお、第2の座標系と第3の座標系とで、基準となる平面が異なっていて平行である(つまり、高さ方向のみ異なる)場合には、高さ方向の移動の処理を加えて、これらの座標変換を行うことができる。
また、必要に応じて、第1の座標系と第3の座標系との間で直接的に座標変換が行われてもよい。
具体的には、画像処理装置では、例えば、設定された基準となる平面の座標系(第2の座標系や第3の座標系)と、設置された撮像装置(例えば、カメラ)の配置や焦点距離などに基づく座標系(第1の座標系)との間で、変換式(数式)などを用いて、直接的に或いは間接的に、互いに座標変換を行うことが可能である。
撮像装置の配置や焦点距離などの情報は、例えば、ユーザにより画像処理装置に設定されてもよく、或いは、画像処理装置が撮像装置などからの情報に基づいて(自動的に)検出してもよく、或いは、画像処理装置が撮像装置の配置や焦点距離などを制御し、その制御により実現される撮像装置の配置や焦点距離などの情報を用いてもよい。
また、ユーザにより入力される情報を受け付ける手段としては、例えば、ユーザにより操作されるマウスやキーボードなどの操作部を用いて構成することができる。
また、ユーザにより入力される情報を受け付ける態様としては、例えば、画面に表示された第2の座標系(或いは、他の構成例として、他の座標系)の画像を見ながらユーザが操作部を操作して情報を入力することができるような態様や、ユーザから受け付けた例えば領域や大きさや長さや数値などの情報をその画面上に表示するような態様を用いることにより、ユーザにとって利便性を高めることが可能である。
また、画像を表示する手段としては、例えば、画面に画像を表示出力する表示装置を用いて構成することができる。
また、ユーザから受け付ける設定情報としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、画像を処理する際に使用されるパラメータなどの数値や各種の条件の情報を用いることができる。
本発明に係る画像処理装置では、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、前記座標系変換手段は、所定の配置を有する一の撮像装置により撮像された画像に基づいて取得された第3の座標系の設定情報を、前記所定の配置とは異なる配置に対応した第2の座標系の情報へ変換する。
また、当該画像処理装置では、変換情報設定手段が、前記座標系変換手段により変換された情報(第2の座標系の設定情報)を、前記所定の配置とは異なる配置を有する前記一の撮像装置とは異なる撮像装置又は配置が変更された前記一の撮像装置により得られる画像に関して設定する。
従って、第3の座標系の設定情報を取得して、その情報を任意の配置(撮像装置の配置)に対応した第2の座標系の情報へ変換することにより、例えば、異なる配置を有する複数の撮像装置を用いる場合や或いは撮像装置の配置を変更するような場合においても、撮像装置により撮像される画像に対する領域などの情報の設定に要する作業の負担を低減することができる。
ここで、ある撮像装置により撮像された画像に基づいて取得された設定情報を、異なる配置を有する同一又は異なる撮像装置により得られる画像に関して設定する態様としては、その設定情報と同等な設定情報がその画像の処理で使用されるようにする態様が用いられ、例えば、その画像を処理する処理装置(例えば、監視装置)にその設定情報と同等な設定情報が設定されるようにする。
また、ここでは、第3の座標系の設定情報を第2の座標系の設定情報へ変換して設定する場合を示したが、他の構成例として、第3の座標系の設定情報を(例えば、第2の座標系を経由して)第1の座標系の情報へ変換して設定するような態様が用いられてもよい。
通常、第2の座標系の設定情報が設定される場合には、その設定情報を用いて第2の座標系の画像が処理され、また、第1の座標系の設定情報が設定される場合には、その設定情報を用いて第1の座標系の画像が処理される。また、第3の座標系の設定情報を用いて第3の座標系の画像が処理されてもよい。
本発明に係る画像処理装置では、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、前記画像に関する設定情報として、監視する領域を指定する情報、又は、検出の対象に関する情報、のうちの少なくとも一方が用いられる。
従って、これらの情報を、異なる配置を有する同一又は異なる撮像装置の間で共有することができる。
ここで、監視する領域としては、種々な領域が用いられてもよく、例えば、画像に映る対象を検出する領域を用いることができる。
また、検出の対象としては、例えば、画像に映る所定の物体などを用いることができる。
また、検出の対象に関する情報としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、対象の大きさや幅や高さや長さなどに関する閾値の情報を用いることができる。一例として、対象の大きさ等がその閾値以上である場合(又は、その閾値以下や、ある範囲(範囲を表す閾値)内などでもよい)に、その対象を検出するような処理を行うことができる。
また、画像に関する設定情報としては、これらに限られず、種々なものが用いられてもよい。
なお、本発明は、方法や、プログラムや、記録媒体などとして提供することも可能である。
本発明に係る方法では、装置やシステムにおいて各手段が各種の処理を実行する。
本発明に係るプログラムでは、装置やシステムを構成するコンピュータに実行させるものであって、当該コンピュータを各種の手段として機能させる。
本発明に係る記録媒体では、装置やシステムを構成するコンピュータに実行させるプログラムを当該コンピュータの入力手段により読み取り可能に記録したものであって、当該プログラムは各種の処理(手順)を当該コンピュータに実行させる。
以上説明したように、本発明に係る画像処理装置によると、例えば、異なる配置を有する複数の撮像装置を用いる場合や或いは撮像装置の配置を変更するような場合においても、撮像装置により撮像される画像に対する領域などの情報の設定に要する作業の負担を低減することができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本発明の第1実施例を説明する。
本例では、少なくとも1台(1台以上)の監視装置を用いて監視を行う監視システムの例を示す。
図1には、本例の監視システムで監視を行う監視領域並びにその周辺の見取り図101の一例を示してある。この見取り図101は、監視領域を地面に垂直な方向から見下ろしたものである。
具体的には、道路や建物や空き地があり、第1の監視装置に備えられた第1の撮像装置111の配置(位置や方向)と、第2の監視装置に備えられた第2の撮像装置112の配置と、第3の監視装置に備えられた第3の撮像装置113の配置と、建物の付近に設定された多角形の監視領域114が示されている。
図2には、本例の監視システムの構成例を示してある。
本例の監視システム1は、3台の監視装置11、12、13(第1の監視装置11、第2の監視装置12、第3の監視装置13)を備えており、これらがネットワーク14で接続されている。
各監視装置11、12、13は、本例では、監視の対象となる領域を撮像して領域内に進入する物体を自動検出する装置であり、例えばTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)のプロトコルを使用するネットワーク14を介してそれぞれ接続され、それぞれの監視装置11、12、13で異なる位置や角度やレンズの焦点距離などによって監視を行っている。各監視装置11、12、13における撮像装置111、112、113は、それぞれ、図1に示されるように配置されている。
図3には、監視装置11の構成例を示してある。なお、本例では、他の監視装置12、13の構成や動作についても、監視装置11の構成や動作と同様である。
本例の監視装置11は、例えばカメラを用いて構成された撮像装置21と、映像入力回路22と、画像処理プロセッサ23と、プログラムメモリ24と、ワークメモリ25と、例えば直接的に或いはネットワーク14などを介して間接的に外部の装置と接続される外部I/F回路26と、映像出力回路27と、例えば表示画面を有する表示装置28と、例えば人により操作されるキーボードやマウスなどを有する入力装置29と、入力回路30と、例えばメモリを用いて構成された記憶装置31と、データバス32を備えている。映像入力回路22と画像処理プロセッサ23とプログラムメモリ24とワークメモリ25と外部I/F回路26と映像出力回路27と入力回路30と記憶装置31は、データバス32に接続されている。
なお、撮像装置21の構成としては、例えば、従来より知られる技術として、撮像装置21の制御のための装置や、各種の外部記録装置等の構成要素を持つものも存在するが、本例では、説明を簡単にするために、それらについては図示や詳しい説明を省略する。
本例の監視装置11において行われる動作の一例を示す。
撮像装置21は監視の対象となる領域を撮像する。撮像装置21により撮像された映像(入力画像)は、映像入力回路22を介して、ワークメモリ25に記録される。
画像処理プロセッサ23は、プログラムメモリ24に記録されているプログラムに従って、ワークメモリ25内に記録された入力画像を処理(例えば、物体検出処理)し、その処理結果を映像出力回路27を介して表示装置28に表示する。また、画像処理プロセッサ23は、物体検出処理以外にも、各種の処理を実行する。
また、画像処理プロセッサ23は、外部I/F回路26から入力される指示又は入力装置29から入力回路30を介して入力される指示に基づいて前記プログラムのパラメータを変更や修正しながら、前記入力画像の処理などを行う。ここで、このような指示としては、例えば、入力装置29又は外部I/F回路26を介して接続された入力機能を持つ外部装置を使ったオペレータ(人)からの指示が用いられる。
記憶装置31は、監視を所望する領域の情報などの保持や、監視装置11により出力された監視結果の情報などの保存を行う。なお、領域情報などはワークメモリ25内にも記録されてもよい。
図4には、画像処理プロセッサ23により実行されるプログラムの処理のフローの一例を示してある。
なお、図4では、説明を分かり易くするために、処理のステップS1〜S9以外に、ワークメモリ25(或いは、記憶装置31など)に記録される背景画像T1及び領域情報T2と、表示装置28と、入力装置29(或いは、外部I/F回路26を介する監視装置11の外部からの入力機能でもよい)と、記憶装置31(或いは、外部I/F回路26を介する監視装置11の外部にある記憶装置でもよい)を示してある。また、図4において、点線で示す矢印は、データの流れを表している。
まず、画像入力処理ステップでは、撮像装置21で撮像した映像(画像)を、映像入力回路22を介してワークメモリ25へ転送する処理を行う(ステップS1)。
次に、設定判定処理ステップでは、入力装置29からオペレータの設定指示があるか否かを判定し、このような設定指示があった場合には領域設定処理ステップ(ステップS9)へ分岐し、このような設定指示がなかった場合には差分処理ステップ(ステップS3)へ分岐する(ステップS2)。
ここで、入力装置29からの領域の設定に関する指示は、例えば、領域情報としてオペレータなどが任意の情報を指定することや、或いは、記憶装置31に予め記録された領域情報を参照することにより実現する。
差分処理ステップでは、画像入力処理ステップ(ステップS1)で入力された入力画像(図12では、入力画像301)とワークメモリ25内に記録されている背景画像T1(図12では、背景画像302)との画素毎の差分を計算して、差分画像(図12では、差分画像304)を得る(ステップS3)。
次に、二値化処理ステップでは、差分画像の各画素の値と所定のしきい値(例えば、1画素8ビットを仮定して、しきい値20)とを比較し、しきい値以上の画素の値を“255”とする一方でしきい値未満の画素の値を“0”とする変換を行う(ステップS4)。これにより、二値化画像(図12では、二値化画像306)を得る。
次に、ラベリング処理ステップでは、二値化画像中の画素値“255”の画素のかたまりに番号を付け、各かたまり毎を区別して処理できるようにする(ステップS5)。
次に、背景更新処理ステップでは、画像入力処理ステップ(ステップS1)で得られた入力画像を用いてワークメモリ25内に記録している背景画像T1を更新する(ステップS6)。
ここで、背景画像の更新としては、例えば、背景画像T1と入力画像の画素毎の移動平均などの方法を用いて新しい背景画像T1を作成することができ、これにより、監視環境の天候変化などによる照度変化に追従して、背景画像T1を常に最新の状態に保つことができる。
次に、領域判定処理ステップでは、ワークメモリ25内に記録された領域情報T2に基づいて、例えば、指定された領域内に二値化画像のラベリング処理したかたまりが存在するか否かを判定して、存在する場合には、当該かたまりを侵入物体であると判断する(ステップS7)。
次に、処理結果表示ステップでは、領域判定処理ステップ(ステップS7)の判定結果を、例えば表示装置28の画面に表示する(ステップS8)。この処理結果表示ステップの処理が終了すると、画像入力処理ステップ(ステップS1)へ分岐する。
一方、上記した設定判定処理ステップ(ステップS2)において入力装置29によってオペレータなどからの設定指示があったと判定された場合に分岐される領域設定処理ステップでは、領域情報T2の設定を行う(ステップS9)。
なお、本例では、領域情報T2の設定について示したが、例えば、物体検出に関する他の情報が設定されてもよい。
ここで、図5(a)〜図5(f)を参照して、領域設定処理の流れを説明する。
図5(a)には、画像入力処理ステップ(ステップS1)において第1の撮像装置111(図3では、撮像装置21)により撮像された入力画像121の一例を示してある。また、多角形の監視領域(点線)122の一例を示してある。
図5(b)には、画像入力処理ステップ(ステップS1)において第2の撮像装置112(図3では、撮像装置21)により撮像された入力画像131の一例を示してある。また、多角形の監視領域(点線)132の一例を示してある。
図5(c)には、画像入力処理ステップ(ステップS1)において第3の撮像装置113(図3では、撮像装置21)により撮像された入力画像141の一例を示してある。また、多角形の監視領域(点線)142の一例を示してある。
図5(d)には、第1の監視装置について、第1の撮像装置111の位置や撮像角度や焦点距離などの情報に基づいて、入力画像121を撮像装置111が設置された地面に対して平行な平面に投影したシーン座標系のシーン画像151の一例を示してある。また、監視領域(点線)152の一例を示してある。
図5(e)には、第2の監視装置について、第2の撮像装置112の位置や撮像角度や焦点距離などの情報に基づいて、入力画像131を撮像装置112が設置された地面に対して平行な平面に投影したシーン座標系のシーン画像161の一例を示してある。
図5(f)には、第3の監視装置について、第3の撮像装置113の位置や撮像角度や焦点距離などの情報に基づいて、入力画像141を撮像装置113が設置された地面に対して平行な平面に投影したシーン座標系のシーン画像171の一例を示してある。
本例では、領域設定処理は、最初に、撮像装置111、112、113の位置や撮像角度などによって座標軸が異なるカメラ座標系で表現される入力画像121、131、141を、撮像装置111、112、113の位置や撮像角度などに依存するシーン座標系で表現されたシーン画像151、161、171へ変換し、そして、シーン座標系上に表現されたシーン画像(例えば、シーン画像151)上で所望する監視領域152を設定することで実現する。この場合、各撮像装置111、112、113毎に、その位置や撮像角度に応じて見える画像を用いて、監視領域を設定することができるため、人にとって監視領域の設定が感覚的に分かり易く容易となり、また、遠近による見かけ上の大きさの違いも無く設定を行い易い。なお、この場合、監視領域の設定作業は、例えば、表示装置28の画面に表示されたシーン座標系のシーン画像を人が見ながら行われる。
また、この場合、シーン座標系で設定された領域情報は、ワールド座標系の情報へ変換されて記憶される。
他の例として、領域設定処理は、最初に、撮像装置111、112、113の位置や撮像角度などによって座標軸が異なるカメラ座標系で表現される入力画像121、131、141を、撮像装置111、112、113の位置や撮像角度などに依存せずに常に座標軸が一定となるワールド座標系で表現できるシーン画像(シーン画像151、161、171に対応するもの)へ変換し、そして、ワールド座標系上に表現したシーン画像(例えば、シーン画像151に対応するもの)上で所望する監視領域(監視領域152に対応するもの)を設定することで実現する。なお、この場合、監視領域の設定作業は、例えば、表示装置28の画面に表示されたワールド座標系のシーン画像を人が見ながら行われる。
ここで、どのような条件で撮像された入力画像についても、シーン座標系又はワールド座標系のシーン画像へ変換すれば全て同一のワールド座標系で表現することが可能であるため、シーン座標系上又はワールド座標系上で設定した監視領域(例えば、監視領域152に対応するもの)を、同じ領域を一部分でも撮像する全ての監視装置に対して適用することができる利点がある。
次に、カメラ座標系の座標とワールド座標系の座標との間の変換処理方法の一例を示す。本例では、この変換処理は、例えば、画像処理プロセッサ23により行われる。
なお、本例では、カメラ座標系からワールド座標系への直接的な座標変換は場合によっては計算が複雑となることや、シーン座標系が領域などの設定に役立つことなどから、最初に、ワールド座標系を回転や並行移動した座標系であって撮像装置21の鉛直下向きベクトルと地面との交点を原点とするシーン座標系へカメラ座標系から変換し、その後に、シーン座標系からワールド座標系へ変換する処理を示す。
つまり、本例では、カメラ座標系とシーン座標系との変換や、シーン座標系とワールド座標系との変換を行う。
具体的には、本例では、撮像装置21により撮像されたカメラ座標系で表現される入力画像121から、地面に対して平行な平面に投影したワールド座標系で表現することが可能なシーン画像(シーン画像151に対応するもの)への変換処理について説明する。なお、この変換の逆変換を行うことで、ワールド座標系の座標からカメラ座標系の座標へ変換することもできる。
本例では、カメラ座標系の入力画像121からシーン画像151への変換はカメラ座標系からシーン座標系への座標変換により行う。また、シーン座標系はワールド座標系を単純に回転や平行移動した直交座標系であるため、シーン画像151は、その回転や平行移動の逆変換を行うことにより、ワールド座標系上で表現することができる。
図6(a)には、地面に対して水平な方向で(真横から)撮像装置21を見た場合の様子の一例を示してある。
図6(b)には、地面に対して垂直な方向で(真上から)撮像装置21を見た場合の様子の一例を示してある。
図6(a)及び図6(b)は、シーン座標系で表現されている。本例では、シーン座標系は、原点Oを撮像装置21の鉛直下向き(z方向)で基準となる平面(地面)と交差する点として、地面の平面上にx軸及びy軸を取り、高さ方向にz軸を取る直交座標系である。また、撮像装置21が向いている視線方向(光軸方向)にr軸を設けてある。
本例では、撮像装置21の設置の高さをHで表しており、撮像装置21の俯角をθで表しており、撮像装置21の縦方向の視野角をθで表している。
また、撮像装置21の横方向の視野角をθで表している。なお、撮像装置21の縦方向の視野角θは、撮像装置21の横方向の視野角θから撮像素子のアスペクト比(縦横比)によって算出することができる。
また、撮像装置21により撮像される画像の視野の中で、撮像装置21から最も近い所までの水平距離をLで表しており、撮像装置21から最も遠い所までの水平距離をLで表している。
まず、例えば、撮像装置21の位置や方向を変更するための電動台座(カメラ雲台)の現在の方向(例えば、雲台の正面を原点として、パン角θ、チルト角θ)を取得し、撮像装置21の撮像レンズの現在の焦点距離fを取得する。これらの取得した情報に基づいて、撮像範囲の位置を算出する。
撮像範囲の位置の算出方法を示す。本例では、説明を簡易化するために、監視対象領域は平面であり、地面の凹凸が無いとする。
撮像装置21の横方向の視野角である画角θは(式1)により求められる。
Figure 2009017179
ここで、wは、撮像装置21の撮像素子である例えばCCD素子の横幅であり、一例として、1/3インチ(素子サイズ4.8mm×3.6mm)の撮像素子を使用した場合には、w=4.8mmである。また、1/3インチの撮像素子を使用して、撮像レンズの焦点距離をf=8.00mmとした場合には、撮像装置21の画角は、θ=33.4°となる。すなわち、撮像装置21の視野は横方向に33.4°の範囲を有する。
通常、撮像装置21は、監視対象領域と比べて、高い位置に設置される場合が多い。このため、雲台の現在の方向θに応じて、撮像装置21の真下の領域には撮像することができない領域が発生する。この領域は、撮像装置21から視線方向Lの範囲に現れる。それ以上の所定の領域(距離Lと距離Lとの間の領域)は、撮像装置21の視野に入る。
これらの距離L、Lについて説明する。
撮像装置21の縦方向の視野角である画角θは(式2)により求められる。
Figure 2009017179
ここで、hは、撮像装置21の撮像素子である例えばCCD素子の縦幅であり、一例として、1/3インチの撮像素子を使用した場合には、h=3.6mmである。また、1/3インチの撮像素子を使用して、撮像レンズの焦点距離をf=8.00mmとした場合には、撮像装置21の画角は、θ=25.4°となる。すなわち、撮像装置21の視野は、縦方向に25.4°の範囲を有する。
距離L及び距離Lは、(式3)により求められる。
Figure 2009017179
この結果、撮像装置21により撮像することができる範囲は、図6(a)に示される撮像装置21と距離Lの点と距離Lの点で囲まれる三角形の領域の内部と、図6(b)に示される点P1、P2、P3、P4で囲まれる台形の領域の内部となる。
一例として、1/3インチの撮像素子を使用して、撮像レンズの焦点距離をf=8.00mmとし、雲台の現在の方向をθ=30°とし、撮像装置21の設置高をH=5.0mとした場合には、L=5.42m、L=16.1mとなる。
上述のように、撮像装置21の視野範囲の位置は、(式1)〜(式3)により演算される。
この結果に基づいて、視野範囲に含まれるカメラ座標系の画像上の各位置(x’、y’)をシーン座標系の(x、y)座標へ変換することができる。
例えば、画像上(x’、y’)で表される画素が図6(a)における点Cの位置を撮像したものである場合、入力画像121の縦方向の画素数を480画素とすると、点Cを撮像する俯角θは(式4)により表される。
Figure 2009017179
また、カメラ座標における画素(x’、y’)が、例えば、図6(b)における点Dの位置(空間的な位置は図6(a)における点Cの位置と同じもの)を撮像したものである場合、入力画像121の横方向の画素数を640とすると、点Dを撮像する回転角θは(式5)により表される。
Figure 2009017179
ここで、θは、撮像装置21のパン角であり、本例では、x軸と撮像装置21の光軸とのなす角を示す。従って、カメラ座標系の入力画像121上の(x’、y’)で表される任意の位置の画素は、シーン座標系のシーン画像151の座標(x、y)として、(式6)により求められる。
Figure 2009017179
すなわち、シーン画像151は、入力画像121を(式1)〜(式6)に従って座標変換することで得られる。なお、視野範囲の位置の座標は、撮像装置21のパンやチルトやズームにより変化し得る。また、シーン座標系に変換した画像は、(式4)〜(式6)で表される変換の逆変換を行うことで、カメラ座標系に戻すことができる。
ここでは、第1の撮像装置111(撮像装置21)について説明したが、他の撮像装置112、113により撮影されたカメラ座標における入力画像131、141についても、(式1)〜(式6)と同様な座標変換を行うことで、シーン座標系上で表現されるシーン画像161、171へ変換することができる。
ここで、上述した座標変換法で得られるシーン座標系は、各撮像装置111、112、113の位置からの鉛直方向と地面との交点に原点を取る座標系であるため、それぞれのシーン画像151、161、171の座標系は異なる。
このため、全ての監視装置11、12、13(全ての撮像装置111、112、113)から得られたシーン画像151、161、171を統一された座標系で見るためには、各シーン座標系から唯一の座標系であるワールド座標系への座標変換が必要となる。
例えば、ワールド座標系が、その原点Oに対して、地面の平面上から鉛直上向きにz軸を取り、地面の平面上にx軸及びy軸を取る直交座標系であるとすると、各シーン座標系が地面の平面上にx軸及びy軸を取って各撮像装置の鉛直方向にz軸を取る直交座標系であることから、各シーン座標系はワールド座標系を回転や平行移動した座標系となる。このため、各シーン座標系の座標(x、y、z)は、ワールド座標系上におけるシーン座標系の原点O’の位置ベクトルをOO’=(q、qとし、ワールド座標系とシーン座標系との回転角をθとすると、ワールド座標系の座標(x、y、z)としては(式7)により表現される。
Figure 2009017179
(式7)により、図7(a)に示されるように、シーン画像151をワールド座標系上で表現することができる。
図7(a)には、シーン画像151をワールド座標系上で表現したもの(シーン画像181)と、多角形の監視領域(点線)182(図5(d)における監視領域152に対応するもの)を示してある。
特に、このようにして得られるワールド座標系上のシーン画像181(及びシーン画像系上のシーン画像151)は、監視領域の地図と相似の関係にあり、例えば、道路などは平行な線として表示される。また、画像中に写る植木の大きさや、標識の大きさなどは、実際の大きさ(例えば、メートル法による単位)に比例したものとなる。
例えば、図13(b)に示されるようなカメラ座標系の画像を用いた従来の領域指定方法では、建物322から一定距離の領域を指定するような場合に、画像上の位置によって見かけの大きさが異なってしまう問題があったが、本例のように、(各撮像装置毎に個別のシーン座標系における、又は、全ての撮像装置に共通なワールド座標系における)シーン画像を用いて領域を指定する場合には、画像上の位置によって見かけの大きさが異なる問題は発生しない。
次に、以上で述べた各手法によって、シーン座標(或いは、ワールド座標でもよい)を用いて監視領域を設定する方法及び監視装置間で監視領域の情報を共有する方法について説明する。
監視領域の設定や共有を行うために、まず、各監視装置11、12、13において撮像した入力画像121、131、141を、(式1)〜(式6)によって、それぞれ、シーン座標系のシーン画像151、161、171へ変換する。次に、例えば1つの監視装置11において、入力装置29を用いて、そのシーン座標系のシーン画像151上で監視を所望する領域を例えば多角形152で設定する。そして、(式7)により、各シーン座標系のシーン画像151、161、171及び設定された監視領域152の座標系をワールド座標系へ変換する。
図7(b)には、ワールド座標系上で表現した各シーン画像191、192、193(それぞれシーン画像151、161、171に対応するもの)及び監視領域(点線)194(監視領域152に対応するもの)の一例を示してある。
監視装置11では、ワールド座標系で表現される監視領域194の情報を、例えば記憶装置31に保存するなどして、他の監視装置12、13と共有できるように保持しておく。そして、監視装置11は、当該監視装置11上で定めた監視領域194のワールド座標の情報を、必要に応じて、他の監視装置12、13に対してネットワーク14を介して伝送する。
なお、本例では、例えば外部I/F回路26により接続するネットワーク14を介して監視領域194のワールド座標の情報を伝送する場合を示したが、他の構成例として、外部I/F回路26などに接続されるCD−RAMなどの可搬な媒体を利用して伝送を行うことも可能である。
次に、例えば、各監視装置12、13に対して、入力装置29などを用いて、受信された監視領域194のワールド座標の情報に基づいて監視領域を設定するように指示を出す。これに応じて、各監視装置12、13では、それぞれの監視装置12、13が持つ画像処理プロセッサ23により、受信された監視領域194の情報に基づく領域設定を行う。
具体的には、監視領域194と各シーン画像192、193は、ワールド座標系上では図7(b)に示されるように表現できるため、それぞれのシーン画像192、193と監視領域194とが重複する領域の座標を、各監視装置12、13における監視領域として設定する。つまり、1つの監視装置11上で決定した監視領域194(監視領域152に対応するもの)と同等な監視領域を、他の監視装置12、13で共有して設定することができる。また、ワールド座標系上での監視領域の設定情報をそれぞれの監視装置12、13に対応するシーン座標系の情報やカメラ座標系の情報へ変換して設定することができる。
例えば、従来の方法で複数台の監視装置に対して監視領域を設定する場合には、監視する全ての撮像装置により撮像された画像のそれぞれ毎に対して、マウスなどの入力装置を用いて、手動で直接的に、その監視領域を例えば図5(a)、図5(b)、図5(c)における多角形122、132、142のように設定する必要があり、監視装置の数が増えるほど、領域の設定作業に時間と労力がかかっていた。
これに対して、本例の場合には、1つの監視装置によって得られたシーン座標系(或いは、ワールド座標系)のシーン画像に対して、例えば図5(d)における多角形152のように監視領域の設定を行えば、監視装置の台数に係らず、他の全ての監視装置に対して、前記監視領域と等しい監視領域を自動的且つ瞬時に設定することが可能である。
以上のように、本例の監視装置11〜13では、監視領域を撮像する撮像装置21と、撮像装置21で撮影した入力画像を処理して当該監視領域の中の物体を検出する処理などを行う画像処理装置(本例では、画像処理プロセッサ23などの機能)と、画像処理装置による物体の検出結果などに基づいて出力画像を表示する表示装置28を備えている。画像処理装置は、前記監視領域を撮像装置21で撮像した第1の座標系(カメラ座標系)の入力画像を第2の座標系(シーン座標系)に基づくシーン画像へ変換する画像変換機能と、前記入力画像を処理するために必要な情報(例えば、領域情報)を前記画像変換機能によって得られたシーン画像上で設定する設定機能を有し、前記した入力画像を処理するために必要な情報に基づいて前記監視領域の中の物体を検出する処理などを行う。
また、画像処理装置は、画像の情報或いは領域などの設定情報について、カメラ座標系とシーン座標系とワールド座標系との間の変換を任意に行うことが可能な機能を有している。特に、シーン座標系で設定された領域情報をワールド座標系の情報へ変換して記憶する。
また、本例の監視装置11〜13では、領域情報や各監視装置11〜13における検出結果の情報などを保持(記憶)するための記憶装置31を備えており、例えば、記憶装置31などに対して領域情報などを入力するための入力装置29を備えている。
また、本例の監視装置11〜13では、シーン座標系(或いは、ワールド座標系)のシーン画像上で設定した情報を内部或いは外部の記憶部に保持しておき、前記監視領域の一部若しくは全てを含む領域内の物体を異なる位置や角度などから監視する少なくとも1台(1台以上)の監視装置に対して、前記記憶部に記録された前記情報を参照して、その撮像装置における監視情報(例えば、領域情報)を設定する。
また、本例の監視装置11〜13では、前記した入力画像を処理するために必要な情報として、物体を検出する領域を表す検出領域(監視領域)の情報が用いられる。
また、本例の監視装置11〜13では、前記した第2の座標系(シーン座標系)は、前記監視領域の地図に相似する座標系である。
また、本例の監視装置11〜13では、第3の座標系として、前記監視領域を監視する全ての監視装置において共通な座標系であるワールド座標系を用いている。ワールド座標系も、前記監視領域の地図に相似する座標系である。
具体例として、監視領域の監視を、1台以上の監視装置を用いて行う。
1台以上の監視装置において撮影した監視領域の画像は、それぞれの監視装置の撮像条件で見え方が異なる情報であり、すなわちそれぞれのカメラ座標系毎に異なる情報となるが、これらの異なるカメラ座標系で表現された入力画像情報を物体の絶対的な位置を示すことができる共通のワールド座標系で表現できるように座標変換することで、監視領域などの情報を異なる監視装置間並びに異なる監視条件間で共有して扱うことができる状況が実現される。また、カメラ座標系の入力画像を各撮像装置毎のシーン座標系のシーン画像へ変換し、得られたシーン座標系のシーン画像上で所望の監視領域の設定などを行うことで、人にとって感覚的に分かり易いシーン座標系のシーン画像を用いて領域などの設定を効果的に行うことができる。なお、ワールド座標系の画像において領域などの設定が行われてもよい。
ここで、複数の監視装置或いは複数の監視条件で共有される監視領域などの情報は、ワールド座標系上であれば、ほかの監視装置の領域などの決定においても、そのまま適用することができる。このように、複数の監視装置或いは複数の監視条件で監視領域などの情報を共有することを可能とすることで、例えば、同じ監視領域(の一部又は全部)を監視する撮像装置(監視装置)の追加や同一の撮像装置(監視装置)の移動などがあった場合においても、監視領域などの新たな情報設定作業の必要をなくすことができる。
また、監視を所望する領域などの情報の変更が必要となった場合においても、共有可能としたワールド座標系上における領域などの情報を1つの監視装置において変更することで、その変更を全ての監視装置に対して容易に反映させることができる。
また、シーン座標系やワールド座標系は、監視領域の地面に対して平行な平面に投影した座標系として、当該監視領域の地図に相似する座標系にすることが可能であり、このような座標系とすることで、領域などの情報を人により直感的且つ簡単に設定することが可能となる。
従って、本例では、被写体を領域毎に区別して検出するために用いる監視領域などの設定情報を、撮像装置の位置や角度などが異なる複数の監視装置間並びに撮像装置の位置や角度などが異なる同一の監視装置間(配置が変更された場合)で共有することができる。そして、撮像された入力画像中に映る物体を、監視対象となる領域の地図に相似するシーン座標系或いはワールド座標系において設定された領域情報などに基づいて監視することにより、効果的な監視を行うことができる。
例えば、従来では、撮像する入力画像中でいずれの領域に存在する物体を検出すべき物体とするかという情報などを各監視装置で用いられる撮像装置により得られる入力画像毎に予め設定する必要があったために、監視装置の追加や監視装置の使用条件の変更の際に、膨大な作業が必要であった。
これに対して、本例のような監視装置や監視情報の設定方法では、撮像装置により撮像された入力画像を地図に相似するワールド座標系で表現可能なシーン画像へ変換することで、ワールド座標系で全ての撮像装置で撮像された入力画像情報や領域情報などを表現することができ、シーン座標系或いはワールド座標系で所望の領域などを設定して、当該領域などの情報を全ての撮像装置で共有することができる。これにより、監視装置の追加や使用条件の変更に伴う領域などの設定作業の手間が削減され、より効率的で簡単で容易な監視装置の運用が可能となる。
ここで、本例では、入力画像を処理するために必要な情報として、主に、監視領域の情報を設定する場合を示したが、このような情報としては種々なものが用いられてもよく、例えば、検出対象とする物体の大きさや幅や高さや長さなどに関する閾値の情報を設定するようなことも可能である。
また、本例では、監視領域の形状として、多角形を用いたが、他の任意の形状が用いられてもよい。
なお、本例では、複数の監視装置11、12、13やネットワーク14の全体により画像処理装置が構成されている。
本例の画像処理装置では、例えば、監視装置11〜13に備えられた表示装置28により画像を表示する機能により表示手段が構成されており、監視装置11〜13に備えられた入力装置29などによりユーザ(人)から領域などの設定情報を受け付ける機能により受付手段が構成されており、監視装置11〜13に備えられた画像処理プロセッサ23などにより情報の座標系を変換する機能により座標系変換手段が構成されており、ある撮像装置の配置で取得された設定情報を他の配置を有する(前記ある撮像装置と同一の又は異なる)撮像装置に設定する機能により変換情報設定手段が構成されている。
本例では、例えば、各監視装置11〜13毎に自装置で取得された設定情報などをワールド座標系の情報へ変換して、監視装置11〜13の間ではワールド座標系の情報を通信するが、他の態様が用いられてもよい。
本発明の第2実施例を説明する。
なお、上記した第1実施例の場合と同様な構成や動作については詳しい説明を省略する。
上記した第1実施例では、少なくとも1つの監視装置の各々で設定した監視領域のワールド座標系で表される情報を、例えばネットワークを介して他の監視装置で共有できるようにした。この監視領域の情報は、少なくとも1つの監視装置で共有するものであるため、情報の保存管理を担う情報サーバを設ける形態を用いることも可能であり、本例では、このような形態について説明する。
図8には、本発明の一実施例に係る監視システムの構成例を示してある。
本例の監視システム41は、3台以上の監視装置51、52、53(第1の監視装置51、第2の監視装置52、第3の監視装置53、・・・)を備えており、これらがネットワーク55で接続されており、また、ネットワーク55に接続された情報サーバ54を備えている。情報サーバ54は、例えば、人により操作されることや、各種の情報を内部或いは外部の記憶装置に記憶することや、各種の情報を画面に表示することなどが可能である。
なお、監視装置の数は任意であってもよく、本例では、説明の便宜上から、まず3台として説明し、次に1台追加する場合を示す。
情報サーバ54は、全て若しくはいずれかの監視装置51、52、53から得られた監視を所望する領域の情報や、監視装置51、52、53に対する入出力情報及び監視装置51、52、53で得られた侵入物体の有無などの情報の保持を行い、更に、必要に応じて、各監視装置51、52、53に対してこれらの情報を伝送する。例えば、監視装置51、52、53のうちの1つ(例えば、監視装置51)に対してオペレータがシーン座標系のシーン画像上で監視領域の情報を修正すると、その修正後の情報がワールド座標系の領域情報へ変換され、当該変換された領域情報に基づいて情報サーバ54に保存されている監視領域の情報が更新される。
ここで、本例では、情報サーバ54には、ワールド座標系の情報が保持されるが、必要に応じて、各監視装置毎のシーン座標系やカメラ座標系の情報が保持されてもよい。
また、各監視装置51、52、53では、定期的(例えば、10分間隔など)に情報サーバ54にアクセスし、そして、情報サーバ54における監視領域の情報が更新されていた場合には、それに基づいて当該各監視装置51、52、53の記憶装置31などに記憶された領域情報が更新され、このようにして更新された領域情報がそれ以降における物体の検出処理などで利用される。
図9(a)には、ワールド座標系上でシーン画像を表現したものの一例を示してある。具体的には、第1の監視装置51により得られたシーン画像201と、第2の監視装置52により得られたシーン画像202と、第3の監視装置53により得られたシーン画像203と、多角形の監視領域(点線)204をワールド座標系上で示してある。
なお、本例では、例えば、各監視装置51、52、53におけるシーン画像201、202、203の情報をネットワーク55を介して情報サーバ54へ伝送し、情報サーバ54を用いてワールド座標系上で各シーン画像201、202、203を表現することができる。そして、このようなワールド座標系上で人の操作によって多角形204を監視領域として描いて設定することも可能であり、当該監視領域204のワールド座標の情報を例えば情報サーバ54などにおいて監視システム全体で共有可能な情報とすることで、全ての監視装置51、52、53に対して監視領域204と重複する領域を監視すべき領域として設定することが可能となる。
本例のように、監視装置51、52、53間に、情報の保存管理を行う情報サーバ54を設けることで、監視領域204の情報を一括管理することができるとともに、監視領域204の設定や変更なども一括して行うことができる。
更に、本例の監視システム41では、新たな監視領域を追加する場合にも効率的である。
図9(b)には、ワールド座標系上でシーン画像を表現したものの一例を示してある。具体的には、3つの監視装置51、52、53により得られたシーン画像211、212、213(シーン画像201、202、203と同じもの)と、既に設定されている多角形の監視領域(点線)214(監視領域204と同じもの)と、新たに設定された多角形の監視領域(点線)215をワールド座標系上で示してある。
例えば、新たな監視領域として図9(b)に示される多角形215を追加して、2つの監視領域214、215を監視することを所望する場合には、いずれかの監視装置51、52、53或いは情報サーバ54に対してマウスなどの入力装置によって、新しい監視領域の多角形215のシーン座標系或いはワールド座標系の座標を入力することで、情報サーバ54に新しい監視領域のワールド座標の情報を設定する。そして、情報サーバ54から、当該監視領域215を監視する全ての監視装置51、52、53(いずれかの監視装置で新たな監視領域を設定した場合にはその監視装置は除かれてもよい)に対して当該監視領域215のワールド座標の情報を伝送して、2つの監視領域214、215の両方を監視するように当該監視装置51、52、53(いずれかの監視装置で新たな監視領域を設定した場合にはその監視装置は除かれてもよい)に指示を出すことで、瞬時に監視システム41全体で監視領域を追加することができる。
例えば、従来の方法では、監視領域の追加についても、監視を行う全ての監視装置のそれぞれに対して、例えばマウスなどの入力装置によって手動で多角形を描くことで、監視領域を追加指定する必要があった。
これに対して、本例では、例えばいずれかの監視装置51、52、53或いは情報サーバ54を用いて追加を所望する監視領域をマウスなどの入力装置によって手動で設定して、当該監視領域のワールド座標の情報を情報サーバ54から各監視装置51、52、53へ送信することにより、一度の追加領域の設定で全ての監視装置51、52、53に対してその追加領域を瞬時に反映させることができ、監視装置51、52、53を運用する利用者の負担を削減することができる。
また、本例の監視システム41では、監視装置(撮像装置)の追加についても、簡易に実現することができる。
図10には、本例の監視システム41で監視を行う監視領域並びにその周辺の見取り図221の一例を示してある。この見取り図221は、監視領域を地面に垂直な方向から見下ろしたものである。
具体的には、道路や建物や空き地があり、第1の監視装置51に備えられた第1の撮像装置231の配置(位置や方向)と、第2の監視装置52に備えられた第2の撮像装置232の配置と、第3の監視装置53に備えられた第3の撮像装置233の配置と、第4の監視装置(新規な監視装置)に備えられた第4の撮像装置234の配置が示されている。
例えば、監視精度の向上などを目的として、図10に示される地図上におけるある地点(建物の屋上)234に撮像装置を持つ新たな監視装置Pを追加する場合においても、本例の監視システム41では、この新規な監視装置Pに対して監視領域などの情報を設定することを簡単に実現することができる。
図11(a)には、新規な監視装置Pの撮像装置234により撮像される入力画像241の一例を示してあり、また、設定される監視領域242の一例を示してある。
図11(b)には、新規な監視装置Pにおいて、図11(a)に示される入力画像241を(式1)〜(式6)により変換して得られたシーン画像251の一例を示してある。
図11(c)には、図11(b)に示されるシーン座標系上のシーン画像251を(式7)により変換して得られたワールド座標系上のシーン画像261の一例を示してあり、また、多角形の監視領域262の一例をワールド座標系上で示してある。
新規な監視装置Pに対する領域設定では、まず、図11(b)に示されるシーン画像251を(式7)に従って図11(c)に示されるようにワールド座標系で表現し、次に、新規な監視装置Pに対して情報サーバ54などにより共有可能とされた監視領域のワールド座標として例えば多角形262の座標を送信して、当該監視領域262のワールド座標を新規な監視装置Pで監視するように指示を出す。これにより、この監視領域262は、図11(c)に示される多角形のように設定され、瞬時且つ自動的に監視領域を設定することができる。
このような結果として、監視システム41では、図11(d)に示されるように、複数の監視装置(本例では、監視装置51、52、53及び新規な監視装置P)により、同じ監視領域262を重複して監視することができる。
図11(d)には、4つの監視装置(本例では、監視装置51、52、53及び新規な監視装置P)により得られたシーン画像271、272、273、274の一例と、共通な監視領域275の一例をワールド座標系上で示してある。
例えば、従来の方法では、監視システムに新たな監視装置を追加して監視領域を監視するときには、その新たな監視装置により得られた入力画像に対して、例えばマウスなどの入力装置を用いて、監視領域の多角形を手動で設定する必要があり、監視装置の追加に伴って監視領域を手動で追加する作業が必要であった。
これに対して、本例では、監視システム41で共有可能とした監視領域の情報をワールド座標系に変換することで、当該監視領域を監視する全ての監視装置において数値的に設定することが可能であるため、たとえ監視装置を何台追加することとなっても、当該監視領域を監視する分には、新たに手動で監視領域を設定する必要はなくなり、監視システム41の運用者は非常に少ない負担で監視装置を追加することができる。
また、本例では、例えば、監視装置における撮像装置の位置や角度を変更して、監視領域を監視する場合においても、当該監視領域と同じ領域を監視する限り、新たに監視領域を手動で変更する必要がない。
例えば、図11(c)に示される監視領域262を監視する監視装置Pにおける撮像装置の位置と角度と焦点距離を変更したところ、図11(a)に示されるように撮像されていた入力画像241が、撮像装置の位置と角度と焦点距離の変更に伴って図11(e)に示される入力画像281のように変化した場合を考える。
図11(e)には、監視装置Pの撮像装置により撮像された入力画像281の一例と、監視領域(点線)282の一例を示してある。
この場合、従来の方法では、図11(a)に示される監視領域242と重複する領域を監視領域として設定し直すために、例えば、入力画像281に対して、監視を所望する領域282をマウスなどの入力装置により手動で設定する必要があった。
これに対して、本例では、撮像装置の設定を変更する前における監視装置Pの監視領域をワールド座標系上で図11(c)に示される多角形262のように設定してワールド座標の値を保持しておく。これにより、たとえ撮像装置の設定を変更して入力画像が図11(e)に示されるように変化した場合においても、この入力画像281を図11(f)に示されるワールド座標系上のシーン画像291へ変換することでワールド座標上で表現することが可能であるため、撮像装置の設定を変更する前に決定した監視領域262の座標を撮像装置の設定変更後もそのまま監視領域として用いることができ、新たに監視領域を設定し直す手間が削減される。
図11(f)には、図11(e)に示される入力画像281をワールド座標系上で表現したシーン画像291の一例と、監視領域292の一例をワールド座標系上で示してある。
また、シーン座標系上やワールド座標系上で表現されたシーン画像が監視領域の地図と相似の関係にあるという特徴を利用して、地図により直感的な監視領域などの設定や、監視システム41間での監視情報の共有が可能である。
例えば、図9(a)に示されるワールド座標系上で表現されたシーン画像201、202、203と、図1に示されるこれらの領域を真上から見下ろした見取り図101とは相似であり、建物の位置などの情報において相違ない。
このため、図1に示されるように設定された監視領域114のワールド座標系上での座標を例えば見取り図の縮尺率を考慮して算出し、当該監視領域114のワールド座標を情報サーバ54などにより共有可能とすることで、当該監視領域114と重複する領域を全ての監視装置に対して瞬時に設定することができる。一例として、見取り図や地図などを用いて監視装置の外部の媒体を利用して監視領域を設定するような場合には、シーン画像などのように監視装置の出力結果に基づく情報を用いる必要がないため、監視装置の利用に熟練しない人であっても直感的に領域などの指定が可能である。
以上のように、本例の監視装置51、52、53では、入力画像を処理するために必要な情報(例えば、領域情報)をネットワーク55を介して外部記憶装置(本例では、情報サーバ54)により保存や管理する情報外部記憶機能を備えている。また、本例の監視システム41は、ネットワーク55に接続された監視装置51、52、53との間で前記情報などを送受信する情報サーバ54を有している。
従って、本例では、監視装置51、52、53の外部に設けられた情報サーバ54により、複数の監視装置51、52、53に関する情報を共有して一括して記憶や管理や設定などすることができる。
なお、本例では、複数の監視装置51、52、53や情報サーバ54やネットワーク55の全体により画像処理装置が構成されている。
また、本例の画像処理装置では、画像を表示する表示手段の機能や、ユーザ(人)から設定情報を受け付ける受付手段の機能や、情報の座標系を変換する座標系変換手段の機能や、配置が異なる撮像装置間で設定情報を設定する変換情報設定手段の機能の一部又は全部が情報サーバ54に備えられており、また、これらの機能の一部又は全部は監視装置51〜53にも備えられている。
本例では、例えば、各監視装置51〜53毎に自装置で取得された設定情報などをワールド座標系の情報へ変換して、監視装置51〜53と情報サーバ54との間ではワールド座標系の情報を通信するが、他の態様が用いられてもよい。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
監視領域の見取り図の一例及び設置された撮像装置の位置の一例を示す図である。 本発明の第1実施例に係る監視システムの一例を示す図である。 本発明の一実施例に係る監視装置の構成例を示す図である。 画像処理プロセッサにより実行されるプログラムの処理のフローの一例を示す図である。 (a)は第1の撮像装置により撮像される入力画像の一例を示す図であり、(b)は第2の撮像装置により撮像される入力画像の一例を示す図であり、(c)は第3の撮像装置により撮像される入力画像の一例を示す図であり、(d)は第1の監視装置によるシーン画像の一例を示す図であり、(e)は第2の監視装置によるシーン画像の一例を示す図であり、(f)は第3の監視装置によるシーン画像の一例を示す図である。 (a)は座標変換を説明するための図であり、(b)は座標変換を説明するための図である。 (a)は領域指定の方法を説明するための図であり、(b)は領域指定の方法を説明するための図である。 本発明の第2実施例に係る監視システムの一例を示す図である。 (a)は領域指定の方法を説明するための図であり、(b)は領域指定の方法を説明するための図である。 監視領域の見取り図の一例及び設置された撮像装置の位置の一例を示す図である。 (a)は撮像装置により撮像される入力画像の一例を示す図であり、(b)は監視装置によるシーン画像の一例を示す図であり、(c)は領域指定の方法を説明するための図であり、(d)は領域指定の方法を説明するための図であり、(e)は撮像装置により撮像される入力画像の一例を示す図であり、(f)は領域指定の方法を説明するための図である。 差分法による物体検出処理の流れの一例を示す図である。 (a)は撮像装置により撮像される入力画像の一例を示す図であり、(b)は領域指定の方法を説明するための図である。
符号の説明
1、41・・監視システム、 11〜13、51〜53・・監視装置、 14、55・・ネットワーク、 21・・撮像装置、 22・・映像入力回路、 23・・画像処理プロセッサ、 24・・プログラムメモリ、 25・・ワークメモリ、 26・・外部I/F回路、 27・・映像出力回路、 28・・表示装置、 29・・入力装置、 30・・入力回路、 31・・記憶装置、 32・・データバス、 54・・情報サーバ、
101、221・・見取り図、 111〜113、231〜234・・撮像装置、 114、122、132、142、152、182、194、204、214、215、242、262、275、282、292・・監視領域、 121、131、141、241、281・・入力画像、 151、161、171、181、191〜193、201〜203、211〜213、251、261、271〜274、291・・シーン画像、
301、321・・入力画像、 302・・背景画像、 303・・差分器、 304・・差分画像、 305・・二値化器、 306・・二値化画像、 311・・物体、 312・・領域、 313・・画素、 314・・領域、 322・・建物、 331・・監視領域、
T1・・背景画像、 T2・・領域情報、

Claims (3)

  1. 画像を処理する画像処理装置において、
    撮像装置による撮像時の座標系である第1の座標系の画像が当該撮像装置の配置に基づいて基準となる平面上に設けられた第2の座標系の画像へ変換された当該画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段により表示された画像に関する設定情報をユーザから受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により受け付けられた設定情報を第2の座標系の情報から撮像装置の配置によらない基準となる平面上に設けられた第3の座標系の情報へ変換する座標系変換手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記座標系変換手段は、所定の配置を有する一の撮像装置により撮像された画像に基づいて取得された第3の座標系の設定情報を、前記所定の配置とは異なる配置に対応した第2の座標系の情報へ変換し、
    当該画像処理装置は、前記座標系変換手段により変換された情報を、前記所定の配置とは異なる配置を有する前記一の撮像装置とは異なる撮像装置又は配置が変更された前記一の撮像装置により得られる画像に関して設定する変換情報設定手段を備えた、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記画像に関する設定情報として、監視する領域を指定する情報又は検出の対象に関する情報のうちの少なくとも一方が用いられる、
    ことを特徴とする画像処理装置。
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