JP2009017036A - 固体撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】有効画素領域において一様に段差成分を除去することが可能な固体撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像素子11は、有効画素領域12の両端に第1、第2のオプティカル・ブラック(OB)画素領域OB1、OB2を有している。A/D変換器17は、撮像素子11の出力信号をアナログ/デジタル変換する。シフトレジスタ19は、A/D変換器の出力信号のうち、第1、第2のOB画素領域に対応する信号を連続した信号として出力し、この後有効画素領域の信号を出力する。クランプ回路25は、第1、第2のOB画素領域に対応する信号をそれぞれ色画素毎に積算する積算器と、積算器の出力信号に基づき画素毎に含まれる段差信号成分を補正する補正信号を演算する演算器と、シフトレジスタから出力される有効画素領域の信号から補正信号を減算する減算器を有している。
【選択図】図1
【解決手段】撮像素子11は、有効画素領域12の両端に第1、第2のオプティカル・ブラック(OB)画素領域OB1、OB2を有している。A/D変換器17は、撮像素子11の出力信号をアナログ/デジタル変換する。シフトレジスタ19は、A/D変換器の出力信号のうち、第1、第2のOB画素領域に対応する信号を連続した信号として出力し、この後有効画素領域の信号を出力する。クランプ回路25は、第1、第2のOB画素領域に対応する信号をそれぞれ色画素毎に積算する積算器と、積算器の出力信号に基づき画素毎に含まれる段差信号成分を補正する補正信号を演算する演算器と、シフトレジスタから出力される有効画素領域の信号から補正信号を減算する減算器を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばCMOSセンサ等の固体撮像素子を用いたカラービデオカメラのデジタル信号処理システムに係わり、特にデジタルOB(オプティカル・ブラック)を補正する固体撮像装置に関する。
例えばCMOSセンサ等のように、固体撮像素子を用いた従来の撮像装置において、OB画素領域は、一般に、有効画素領域(受光画素領域)の左端(水平方向の一端)、又は右端(水平方向の他端)のみに配置されている。このOB画素領域の出力信号に基づき、黒レベルの差(以下、段差成分という)を検出し、この段差成分を有効画素領域の映像信号から減算することにより、黒レベルの段差成分を相殺している。ここで、黒レベルの段差成分とは、OB画素領域内のR,G、B(赤、緑、青)画素のレベルと、有効画素領域内のR,G、B画素の暗時の黒レベルが互いに異なっている場合、黒レベルに差が生じていることになり、この黒レベルの差を黒レベルの段差成分という。
ところで、OB画素領域の出力信号を色画素毎に分けてそれぞれ積算し、有効画素領域の色画素毎の出力信号から各積算結果を減算すれば、色画素毎に含まれる黒レベルの段差成分を相殺できそうである。
しかしながら、OB画素領域を有効画素領域の左端、又は右端のみに配置した従来の方式は、有効画素領域の左端と右端とで生じる段差成分を検出できない。このため、OB画素領域に近い有効画素領域においては正確なクランプ動作が可能であるが、OB画素領域から離れた有効画素領域においては正確なクランプ動作が困難となる。
近時、有効画素数の増加に伴い電源配線が長くなっている。電源は有効画素領域の例えば両端から供給されているが、電源の供給元から離れるに従って電源電圧が低下する。このため、有効画素領域のうち、OB画素領域の近傍の部分と、OB画素領域から離れた部分とでは電源電圧が異なり、黒レベルも相違する。したがって、有効画素領域の左右両端において、画素毎の段差成分が異なった場合、有効画素領域において一様なクランプ動作が困難となる。
尚、関連技術として、通常駆動と鏡像イメージを得る鏡動駆動を行う固体撮像装置において、有効画素領域の両端にOB画素領域を設け、クランプパルスの出力タイミングが同じで同一のカラー信号処理により通常駆動と鏡動駆動を可能とした技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−161146号公報
本発明は、有効画素領域において一様に段差成分を除去することが可能な固体撮像装置を提供しようとするものである。
本発明の態様に係る固体撮像装置は、有効画素領域の両端に第1、第2のオプティカル・ブラック画素領域を有する撮像素子と、前記撮像素子の出力信号をアナログ/デジタル変換するA/D変換器と、前記A/D変換器の出力信号が供給され、前記第1、第2のオプティカル・ブラック画素領域に対応する信号を連続した信号として出力し、この後前記有効画素領域の信号を出力するシフトレジスタと、前記シフトレジスタから出力される前記第1、第2のオプティカル・ブラック画素領域に対応する信号をそれぞれ色画素毎に積算する複数の積算器と、複数の前記積算器の出力信号に基づき画素毎に含まれる黒レベルの差を補正するための補正信号を演算する演算器と、前記シフトレジスタから出力される前記有効画素領域の信号から前記演算部から供給される前記補正信号を減算する減算器とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、有効画素領域において一様に段差成分を除去することが可能な固体撮像装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に適用される固体撮像装置の概略構成を示している。この固体撮像素子11は、n列(nは1以上の整数)の画素からなる有効画素領域12と、有効画素領域12の左側(水平方向の一端)に配置されたm列画素(mは1以上の整数で、m<n)からなる第1のOB画素領域OB1と、有効画素領域12の右側(水平方向の他端)に配置されたm画素からなる第2のOB画素領域OB2とにより構成されている。有効画素領域12、及び第1、第2のOB画素領域OB1、OB2は、例えば複数のフォトダイオードPDと、このフォトダイオードPDの選択回路がマトリクス状に配置されたCMOSセンサにより構成されている。各フォトダイオードPD上に、R(赤),G(緑),B(青)などの色フィルタが配置されている。この色フィルタとしては、例えばベイヤー配列の色フィルタ、或いは縦ストライプ配列の色フィルタが適用される。第1、第2のOB画素領域OB1、OB2は、例えばアルミニウム等の図示せぬ遮光部材により覆われている。
第1のOB画素領域OB1、有効画素領域12、第2のOB画素領域OB2には、レンズを通った光学像が入射される。しかし、第1、第2のOB画素領域OB1、OB2は、遮光されているため、この領域のフォトダイオードPDにより光電変換は行われない。光学像は、有効画素領域12のフォトダイオードPDのみで光電変換され、受光量に応じた映像信号として出力される。この映像信号は、色フィルタの各色成分の光量に応じた映像信号である。
第2のOB画素領域OBの近傍には、信号読み出し用の垂直レジスタ(VREG)13及び図示せぬパルスセレクタ回路、蓄積時間制御用の垂直レジスタ等が配置されている。第1のOB画素領域OB1、有効画素領域12、第2のOB画素領域OB2、及びVREG13に沿って複数の電源配線14が配置されている。これら電源配線14は第1のOB画素領域OB1側に設けられたパッド15、又はVREG13側に設けられたパッド16に接続され、これらパッド15、16から電源配線14に電源VDDが供給される。
第1のOB画素領域OB1、有効画素領域12、第2のOB画素領域OB2の選択された各画素から読み出された1水平期間(1H)分の信号は、A/D変換器17に供給される。A/D変換器17は、基準電圧発生回路(VREF)18から供給される基準電圧に基づき各画素から供給された信号をデジタル信号に変換する。この変換された信号は、シフトレジスタ19に供給される。このシフトレジスタ19は、供給されたデジタル信号を1画素ずつシフトし、クランプ回路20に出力する。クランプ回路20は、第1、第2のOB画素領域OB1、OB2からの画素信号に基づき補正信号としてのクランプ係数を算出し、算出したクランプ係数に基づき、有効画素領域12から出力された色画素毎の信号の黒レベルをクランプする。
図2(a)は、シフトレジスタ19に保持された信号を示している。シフトレジスタ19は、図2(a)に示すように、第1のOB画素領域OB1の出力信号SOB1、有効画素領域12から出力される映像信号IS、第2のOB画素領域OB2の出力信号SOB2を保持している。シフトレジスタ19は、このように保持した信号を、所謂サーキュラシフト動作により、図2(b)に示すように、先ず、第2のOB画素領域OB2の出力信号SOB2を出力し、次いで、第1のOB画素領域OB1の出力信号SOB1を出力し、最後に有効画素領域12から出力される映像信号ISを出力する。
図3は、シフトレジスタ19の回路構成の一例を示している。シフトレジスタ19は、例えば複数のセレクタ19aと、複数のフリップフロップ回路(FF)19bと、アンド回路19cにより構成されている。A/D変換器17の複数の出力信号は、複数のセレクタ19aの第1の入力端に供給される。各セレクタ19aの出力端は、次段のフリップフロップ回路19bの入力端にそれぞれ接続され、各フリップフロップ回路19bの出力端は、次段のセレクタ19aの第2の入力端に接続されている。最終段のフリップフロップ回路19bの出力端は、先頭のセレクタ19aの第2の入力端に接続されるとともに、アンド回路19cの第1の入力端に接続されている。各セレクタ19aは、選択信号Sにより第1、第2の入力端が切り換えられ、各フリップフロップ回路19bにはクロック信号CKが供給される。さらに、アンド回路19cの第2の入力端には信号AGが供給される。
図4は、図3に示すシフトレジスタ19の動作を示している。選択信号Sがハイレベルとされると、セレクタ19aは、第1の入力端が選択され、フリップフロップ回路19bにクロック信号CKが供給されると、セレクタ19aを介してA/D変換器17の複数の出力信号が対応する各フリップフロップ回路19bに供給される。選択信号Sがローレベルとなると、各セレクタ19aは、第2の入力端が選択される。この状態において、例えばm+n個のクロック信号CKが供給されると、シフトレジスタ19内のデータがサーキュラシフトされ、図2(b)に示す状態に配列される。この後、信号AGがハイレベルとさされ、クロック信号CKが供給されると、クロック信号CKに応じてアンド回路19cから、信号SOB2、SOB1、映像信号ISの順に1H分の信号Aoutが出力される。
図5は、クランプ回路20の一例を示している。クランプ回路20は、例えば第1乃至第4の積算器21,22,23,24、クランプ係数演算器25、セレクタ26、及び減算器27により構成されている。第1乃至第4の積算器21〜24は、シフトレジスタ19から出力される第2、第1のOB画素領域OB2、OB1の信号SOB2、SOB1を色画素毎に積算する。すなわち、例えばベイヤー配列のフィルタの場合、R、Grに対応する色画素により構成された1H期間において、第2のOB画素領域OB2に含まれるRに対応する画素信号を第1の積算器21で積算し、Grに対応する画素信号を第2の積算器22で積算する。さらに、第1のOB画素領域OB1に含まれるRに対応する画素信号を第3積算器23で積算し、Grに対応する画素信号を第4の積算器24で積算する。
また、Gb,Bに対応する色画素により構成された次の1H期間において、第2のOB画素領域OB2に含まれるGbに対応する画素信号を第1の積算器21で積算し、Bに対応する画素信号を第2の積算器22で積算する。さらに、第1のOB画素領域OB1に含まれるGbに対応する画素信号を第3積算器23で積算し、Bに対応する画素信号を第4の積算器24で積算する。
第1乃至第4の積算器21〜24から出力される積算データOBI1〜OBI4は、クランプ係数演算器25に供給される。クランプ係数演算器25は、積算データOBI1〜OBI4に基づき、例えば3種類のクランプ係数を選択的に出力可能とされている。固体撮像素子は、例えば有効画素領域の位置に応じて段差成分が大きい素子、画素毎の段差成分が大きい素子、或いは有効画素領域の左右端における段差成分が大きい素子がある。クランプ係数演算器25は、これら3種類の段差成分を補正可能なクランプ係数を演算可能とされている。3種類のクランプ係数は、セレクタ26に供給される。セレクタ26は、選択信号SLに基づき、1つのクランプ係数を選択し出力する。選択信号SLは、後述するように設定される。
減算器27の第1の入力端には、シフトレジスタ19から出力された有効画素領域12からの映像信号ISが供給され、第2の入力端にはセレクタ26から出力された補正信号としてのクランプ係数が供給される。前述のように、シフトレジスタ19から第2、第1のOB画素領域OB2、OB1、有効画素領域12からの映像信号の順序で信号が出力される。このため、第1乃至第4の積算器21〜24において、第2、第1のOB画素領域OB2、OB1の信号を積算し、クランプ係数演算器25によりクランプ係数を演算したタイミングで、減算器27の第1の入力端に有効画素領域12からの映像信号ISが供給される。減算器27は、第1の入力端に供給された映像信号ISから第2の入力端に供給されたクランプ係数を減算する。このため、映像信号からクランプ係数が減算され、黒レベル=“0”の映像信号が減算器27から出力される。
図6は、第1乃至第4の積算器21〜24の回路構成の一例を示している。第1乃至第4の積算器21〜24は、同一構成であるため、第1の積算器21により構成を説明し、第1の積算器21と同一部分には同一符号を付す。
第1の積算器21は、アンド回路21a、加算器21b、及びレジスタ21cにより構成されている。アンド回路21aの第1の入力端には、シフトレジスタ19の出力信号SOB2,SOB1が供給され、第2の入力端には、選択信号S1が供給される。アンド回路21bの出力信号は、加算器21bの第1の入力端に供給される。加算器21bの第2の入力端には、レジスタ21cの出力信号が供給される。加算器21bの出力信号はレジスタ21cに供給される。レジスタ21cには、加算器21bで積算された積算データOBI1が保持される。
第2乃至第4の積算器22〜24の各アンド回路21aの第1の入力端には、シフトレジスタ19の出力信号SOB2,SOB1が供給され、第2の入力端には、選択信号S2〜S4が供給される。第2乃至第4の積算器22〜24の各レジスタ21cは、各加算器21bで積算された積算データOBI2〜OBI4を保持する。
図7は、図6に示す選択信号S1〜S4と色画素との関係を示している。第1乃至第4の積算器21〜24は、選択信号S1〜S4に基づき、第2のOB画素領域OB2、第1のOB画素領域OB1から対応する画素信号を選択し積算する。
図8は、クランプ係数演算器25の一例を示している。クランプ係数演算器25は、前述したように3種類のクランプ係数を演算するため、第1乃至第3のクランプ係数演算器25−1、25−2、25−3を有している。
第1のクランプ係数演算器25−1は、減算器25a,25b、乗算器25c、25e,加算器25d、25f、除算器25g、25h、及びセレクタ25iにより構成されている。第1のクランプ係数演算器25−1は、下記式(1)(2)に基づき有効画素領域内の位置に応じたクランプ係数を演算する。
R/Gb画素係数=(n*(OBI1−OBI3)+OBI3)/m …(1)
Gr/B画素係数=(n*(OBI2−OBI4)+OBI4)/m …(2)
但し、nは、有効画素領域内の位置を表し(n=0:有効左端〜1:有効右端),
mは、第1又は第2のOB画素領域の画素数を表す。
Gr/B画素係数=(n*(OBI2−OBI4)+OBI4)/m …(2)
但し、nは、有効画素領域内の位置を表し(n=0:有効左端〜1:有効右端),
mは、第1又は第2のOB画素領域の画素数を表す。
式(1)において、例えばn=0の場合、有効画素領域の左端、すなわち、第3の積算器23の積算データOBI3が出力され、例えばn=1の場合、有効画素領域の右端、すなわち、第1の積算器21の積算データOBI1が出力される。nの値が0<n<1である場合、有効画素領域内の位置に応じた第1、第3の積算データOB1、OB3の比率により係数が求められる。ここで、nの値は例えば0〜1の間で256個の値に設定される。図8の除算器25g、25hのから出力されるクランプ係数は、有効画素領域の位置情報(n)に応じて、セレクタ25iによって選択され出力される。
第2のクランプ係数演算器25−2は、例えば加算器25j、25k、減算器25l、及び除算器25mにより構成されている。第2のクランプ係数演算器25−2は、次式(3)に基づく動作により、画素毎の段差成分の1Hの平均値AV1を演算する。この平均値AV1は、1H内の画素毎の黒レベルの段差成分の平均値を示しており、有効画素領域の画素毎の段差成分を補正するためのクランプ係数となる。
AV1=((OBI1+OBI3)−(OBI2+OBI4))/2 …(3)
第3のクランプ係数演算器25−3は、例えば加算器25n、25o、減算器25p、及び除算器25qにより構成されている。第3のクランプ係数演算器25−3は、次式(4)に基づく動作により、左右端の段差成分の1Hの平均値AV2を演算する。この平均値AV2は、1H内の左右端における黒レベルの段差成分の平均値を示しており、有効画素領域の左右端の段差成分を補正するためのクランプ係数となる。
第3のクランプ係数演算器25−3は、例えば加算器25n、25o、減算器25p、及び除算器25qにより構成されている。第3のクランプ係数演算器25−3は、次式(4)に基づく動作により、左右端の段差成分の1Hの平均値AV2を演算する。この平均値AV2は、1H内の左右端における黒レベルの段差成分の平均値を示しており、有効画素領域の左右端の段差成分を補正するためのクランプ係数となる。
AV2=((OBI1+OBI2)−(OBI3+OBI4))/2 …(4)
セレクタ26は、固体撮像素子のテスト結果に応じて、第1乃至第3のクランプ係数演算器25−1、25−2、25−3から出力されるクランプ係数のうちの1つを選択する。このセレクタ26から出力されるクランプ係数は減算器27の第2の入力端に供給される。セレクタ26の切換は、出荷前に選択信号SLを用いて設定される。
セレクタ26は、固体撮像素子のテスト結果に応じて、第1乃至第3のクランプ係数演算器25−1、25−2、25−3から出力されるクランプ係数のうちの1つを選択する。このセレクタ26から出力されるクランプ係数は減算器27の第2の入力端に供給される。セレクタ26の切換は、出荷前に選択信号SLを用いて設定される。
上記のようにして、演算された3つのクランプ係数から固体撮像素子のテスト結果に応じて、セレクタ26により1つのクランプ係数が選択され、この選択されたクランプ係数が映像信号から減算される。このため、固体撮像素子固有の段差成分を補正することができ、黒レベルが“0”の映像信号を出力することができ、画質を向上することができる。
上記実施形態によれば、固体撮像素子11の有効画素領域12の左右両側に第1、第2のOB画素領域OB1、OB2を設け、1H期間の最初に第1、第2のOB画素領域OB1、OB2の信号を読み出し、この読み出した信号SOB1、SOB2からクランプ係数を演算し、このクランプ係数を有効画素領域12から出力された映像信号ISより減算している。このため、固体撮像素子の画素数が多くなった場合においても、有効画素領域12から出力された映像信号の黒レベルを“0”にクランプすることができるため、画質を向上することができる。
また、シフトレジスタ19を用いて、有効画素領域12の左右両側に設けられた第1、第2のOB画素領域OB1、OB2からの信号SOB1、SOB2を映像信号より先に出力可能としている。このため、信号SOB1、SOB2からクランプ係数を直ちに演算することができる。したがって、例えばラインメモリを用いて映像信号を1H遅延させる必要がないため、回路規模の大型化を抑制することができる。
さらに、クランプ係数演算器25は、3種類のクランプ係数を演算可能とされており、固体撮像素子のテスト結果に基づき、有効画素領域の位置、画素間、左右端に含まれる3つの段差成分に対応して、3種類のクランプ係数から1つのクランプ係数を選択可能としている。したがって、固体撮像素子の特性に応じて最適なクランプ係数を設定することができるため、画質を向上することができる。
しかも、第1のクランプ係数演算器25−1によれば、有効画素領域の位置に応じてクランプ係数を可変しているため、有効画素領域において、高精度に黒レベルをクランプすることができる。
また、一般に、有効画素領域に過大な光が入射した場合、受光画素が飽和し、隣接するOB画素領域へ信号が漏れ込む現象が発生する。この場合、OB画素領域の信号を元に映像信号をクランプする回路は、正確なクランプ係数を算出することが困難となる。このため、画質が劣化することが多い。しかし、上記実施形態のように、OB画素領域を有効画素領域の左右両側に配置してクランプ係数を算出する場合、上記従来の場合に比べて正常なクランプ係数を算出できる確率が向上する。このため、画質の劣化を抑制することができる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
図9は、図8に示す第1のクランプ係数演算器25−1の他の例を示している。図8に示す第1のクランプ係数演算器25−1は、隣接する両色画素毎にクランプ係数をそれぞれ演算した後、画素の位置情報(n)に応じて、セレクタ25iにより一方のクランプ係数を選択した。
これに対して、図9に示す第1のクランプ係数演算器25−1は、演算前に隣接する色画素の一方を選択し、選択した色画素のクランプ係数を演算している。すなわち、図9に示す第1のクランプ係数演算器25−1は、セレクタ25r、25s、減算器25t、乗算器25u,加算器25v、除算器25wにより構成されている。セレクタ25r、25sは、画素の位置情報(n)に応じて、第1乃至第4の積算器21〜24の出力信号OBI1〜OBI4のうちから、式(1)のR/Gb画素係数の演算に必要な信号OBI1、OBI3を選択したり、Gr/B画素係数の演算に必要な信号OBI2、OBI4を選択したりする。セレクタ25r、25sにより選択された信号OBI1、OBI3、又は信号OBI2、OBI4は、減算器25t、乗算器25u,加算器25v、除算器25wに順次供給される、これら減算器25t、乗算器25u,加算器25v、除算器25wが式(1)に基づき動作するにより、R/Gb画素係数、Gr/B画素係数が演算される。これら係数は、セレクタ26を介して減算器27に供給される。
図9に示す回路によっても、図8に示す回路と同様にクランプ係数を演算することができる。しかも、図9に示す回路によれば、図8に示す回路よりチップ占有面積を削減することができる。
また、上記実施形態において、色フィルタはベイヤー配列を例に説明した。しかし、これに限らず、R,G,Bの縦ストライプ配列の色フィルタを用いることも可能である。この場合、クランプ回路は6個の積算器と、6個の積算器の出力信号からクランプ係数を出力するクランプ係数演算器により構成すればよい。
その他、本発明は、要旨を変えない範囲において種々変形実施可能なことは勿論である。
11…固体撮像素子、12…有効画素領域、OB1、OB2…第1、第2のOB画素領域、17…A/D変換器、19…シフトレジスタ、20…クランプ回路、21,22,23,24…第1乃至第4の積算器、25…クランプ係数演算器、26…セレクタ、27…減算器、25−1、25−2、25−3…第1乃至第3のクランプ係数演算器。
Claims (5)
- 有効画素領域の両端に第1、第2のオプティカル・ブラック画素領域を有する撮像素子と、
前記撮像素子の出力信号をアナログ/デジタル変換するA/D変換器と、
前記A/D変換器の出力信号が供給され、前記第1、第2のオプティカル・ブラック画素領域に対応する信号を連続した信号として出力し、この後前記有効画素領域の信号を出力するシフトレジスタと、
前記シフトレジスタから出力される前記第1、第2のオプティカル・ブラック画素領域に対応する信号をそれぞれ色画素毎に積算する複数の積算器と、
複数の前記積算器の出力信号に基づき画素毎に含まれる黒レベルの差を補正するための補正信号を演算する演算器と、
前記シフトレジスタから出力される前記有効画素領域の信号から前記演算部から供給される前記補正信号を減算する減算器と
を具備することを特徴とする固体撮像装置。 - 前記演算器は、前記有効画素領域の位置情報に応じて前記補正信号のレベルを変化させる第1の演算器を具備することを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
- 前記演算器は、前記複数の積算器の出力信号に基づき、1水平期間内の画素毎の黒レベルの差を平均することにより、前記有効画素領域の画素間に生じる黒レベルの差を補正する補正信号を演算する第2の演算器を具備することを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
- 前記演算器は、前記複数の積算器の出力信号に基づき、1水平期間内の左右端における黒レベルの差を平均することにより、前記有効画素領域の左右端に生じる黒レベルの差を補正する補正信号を演算する第3の演算器を具備することを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
- 前記減算器は、前記有効画素領域の信号から前記補正信号を減算することにより、信号の黒レベルの差を除去することを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010130317A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Canon Inc | 撮像装置、その制御方法 |
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2007
- 2007-07-02 JP JP2007174344A patent/JP2009017036A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010130317A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Canon Inc | 撮像装置、その制御方法 |
US8836823B2 (en) | 2008-11-27 | 2014-09-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Image pickup sensor, driving method therefor, and image pickup apparatus |
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