JP2009016063A - 蓄電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 倒立状態においても、長時間に亘り、セル室内の電解液が外部に防出することがない漏液防止機能を向上した蓄電池を提供する。
【解決手段】 内部を仕切壁40cにより区画された複数のセル室40bを有する電槽40の上面に、その夫々のセル室40bに連通する夫々の排気筒3と相隣る排気筒3間を隔離し且つ囲繞する囲繞隔壁5aにより夫々独立した排気通路6aを形成した蓋本体1を気密に施し、該蓋本体1の上面に、該蓋本体1の夫々の独立した排気通路6aに対応して夫々独立した排気通路6bを裏面に設けた上蓋を気密に施して成る二重蓋構造から成ると共に、少なくとも1つのガスフィルター21を介し排気せしめるガス排出口23を具備し、更に、各セル室内の電解液が外部へ漏れ出ることを防止するエアロック機構を具備した蓄電池において、該上蓋1の裏面の該排気通路6a内に、堰止め部材60を介在せしめた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、蓄電池に関する。
従来の蓄電池の液漏れ防止のための構造としては、その電槽内の仕切壁により区画形成された各セル室内に発生するガスを該蓋本体の上面に形成した排気通路内に配設した防沫板により、ガス中の電解液ミストを捕捉し、ガスフィルターを介しガス排出口よりガスのみを排出する一方、捕捉した電解液は、排気筒を介しセル室内に還流するようにしたものが広く用いられている。
しかし乍ら、上記の蓄電池は、横倒しした際に、セル室内の電解液は、該排気通路を経て外部に漏出する不都合がある。
一方、下記の特許文献1には、蓄電池が横倒しになった場合に、セル室内の遊離電解液が蓄電池外へ漏れないようにエアロック機構を具備した発明が開示されている。
特開昭57-143261号公報
しかし乍ら、上記の特許文献1に開示された発明は、蓄電池が横転した際に電解液の外部流出は防止できるが、倒立した場合には防止できない不都合があることに鑑み、本願の出願人は、蓄電池の倒立時でも電解液が流出しない液漏れ防止できるエアロック機構を具備せしめた発明を特願2006-298510において提示した。
本発明は、蓄電池が倒立した場合の液漏れ防止を、上記の特許文献1に開示の発明及び先に提示した出願の発明に係る蓄電池に比し、更に向上し、確保できる蓄電池を提供することを目的とする。
本発明の蓄電池は、請求項1に記載の通り、内部を仕切壁により区画された複数のセル室を有する電槽の上面に、その夫々のセル室に連通する夫々の排気筒と相隣る排気筒間を隔離し且つ囲繞する囲繞隔壁により夫々独立した排気通路を形成した蓋本体を気密に施し、該蓋本体の上面に、該蓋本体の夫々の独立した排気通路に対応して夫々独立した排気通路を裏面に設けた上蓋を気密に施して成る二重蓋構造から成ると共に、少なくとも1つのガスフィルターを介し排気せしめるガス排出口を具備し、更に、各セル室内の電解液が外部へ漏れ出ることを防止するエアロック機構を具備した蓄電池において、該上蓋の裏面の該排気通路内に、少なくとも1個の堰止め部材を設けたことを特徴とする。
本発明の蓄電池は、エアロック機構の具備に加え、上蓋裏面の該排気通路内に堰止め部材を設けたので、該堰止め部材を欠く、該エアロック機構のみを具備した蓄電池に比し、倒立時の電解液の外部流出を著しく遅延でき、液漏れ防止効果の向上をもたらす。
本発明の実施の形態の1例を添付図面につき説明する。
図1は、合成樹脂成形体から成る方形箱形の蓋本体の上面図を示す。参照符号1で示す該蓋本体の蓋板1aの上面の一部を、該蓋本体1が施される電槽の内部を仕切壁により区画形成されセル室の数に相当する数の、図示の例では、6個のセル室に跨る面域を底面とする長方形の凹面1a1に成形し、その凹面の空間内に、次のような排気構造を構成する。即ち、その長方形の凹面1a1空間内に、その四周内側壁面に沿い、且つその凹面空間1a1の底面、即ち、該蓋板1aの上面から所望の高さの方形の四周囲枠2を突設する。その高さは、その上端が図示の例では、該凹部空間1a1の左右に形成した後述する筒状のガス排出口を嵌装するための凹溝1b,1bの底面と同じ或いはそれより高い高さとした。更に、該蓋板1aの上面に、該四周囲枠2で囲繞される凹部空間内に、該電槽の内部を区画形成された6個のセル室に対応する位置で、該蓋板1aに、各セル室に連通する排気孔3a及び注液口4を穿設し、その夫々の外周に、該底面から突出する排気筒3及び注液筒4aの一組ずつを配設する。該蓋板1a上面からの各排気筒3は、該四周囲枠2の高さよりも高い適当な高さに突設せしめ、各注液筒4aは、該四周囲枠2の高さと同じ高さに突設せしめた。
更に、該四周囲枠2内には、下記するように6つの夫々独立した排気通路を形成した。即ち、該四周囲枠2内に、各相隣る排気筒3,3間を隔離すると共に各排気筒3を囲繞する隔壁5a,5a,…を該四周囲枠2と同じ高さに突設し、6個の排気筒3,3,…の夫々が互いに連通することなく独立した6個の排気通路6a,6a,…を区画形成した。更に、各独立した排気通路6a内に、各独立した注液筒4aの側面から該排気筒3の側方を横切り、該四周囲枠2の一方の長辺側枠2aの近傍まで延び、且つ該四周囲枠2aと同じ高さの隔壁7aを突設し、これにより、各該排気通路6aを該排気筒3側に、これを囲繞する小室に形成された内側通路6a1と該隔壁7aと該長辺側枠2aの内側面との間に存せしめた間隙8aを介して該内側通路6a1と連通する外側の通路6a2とに区分した。更に、その小室に形成された内側通路6a1内に、該長辺側枠2aの内側面から該排気筒3と該隔壁7aとの間に延び且つ該四周囲枠2と同じ高さの隔壁9aを突設し、これにより、電槽内の各セル室から該排気筒3を介し内側通路6a1に進入したガスが、直接、該間隙8aから該外側通路6a2へ排出されることが妨げられ、該隔壁9aと該隔壁7aとの間に形成された通路6a3を通過した後、該間隙8aから該外側通路6a2に排出せしめるように、その通過距離を延長して、電解液ミストの捕集効果を高めるようにした。尚また、該隔壁7aの外側面から側面に該外側通路6a2内へ突設して、該隔壁7aと同じ高さの防沫壁10aを突設した。該防沫壁10aは、外側通路6a2内に突出するようにその複数枚を配設してもよい。
図面で、11は該蓋本体1が施される電槽の仕切壁に対応して該蓋本体1の裏面から下垂突出させた仕切壁、12は正極端子、13は負極端子、14は比重液面表示栓を示す。
図2は、上記の蓋本体1の該四周囲枠2の上面に当接して施されるに適した大きさ、形状を有する合成樹脂成形による上蓋20の裏面図、図3は、該上蓋20の上面図を示す。該上蓋20は、実施例では、裏側に凹面空間を形成した箱形とした。
該上蓋20は、蓋板20aとその四周縁から所望高さ下向きに延びる四周側壁20bとから成り、その四周側壁20bの下端は、該上蓋20を該蓋本体1の該四周囲枠2に施されるとき、該四周囲枠2とその外側の該凹面1a1の四周内面との間の空隙に挿入される外側壁20b1と、該四周囲枠2の上端に当接する内側の四周側壁20b2とから成る嵌合係止用段差を有する下端に形成されている。かくして、該上蓋20は、該蓋本体1の該四周囲枠2の上端部に当接係合し、熱融着、接着により互いに結着されるようにした。該蓋板20aには、該蓋本体1上に載せたときに、該蓋本体1の夫々の注液筒4a,4a,…に対応する位置に6個の注液口が穿設されており、更に、該上蓋の裏面の凹状空間内に、蓋本体1の裏面に設けた6つの夫々独立した排気通路6a,6a,…に対応する夫々独立した排気通路を下記のように形成した。
即ち、更に詳細には、その蓋板20aの裏面には、該蓋本体1の該四周囲枠2内に配設した6つの注液口4,4,…と注液筒4a,4a,…に対応する位置に、6つの注液口4,4,…とその外周縁に6つの注液筒4b,4b,…を該四周側壁20b1と同じ高さに突出せしめて配設し、更に、該蓋本体1の該四周囲枠2内で該蓋板1aの上面から突出せしめた囲繞隔壁5a,5a,…に対応する位置に囲繞隔壁5b,5b,…を該四周側壁20b2と同じ高さに突出せしめて配設し、これにより、該蓋本体1に形成された夫々独立した排気通路6a,6a,…に対応する夫々独立した排気通路6b,6b,…が形成されるようにした。更に、該蓋本体1に配設した該隔壁7aに対応する位置に隔壁7b、該隔壁9aに対応する位置に隔壁9b及び該隔壁7aの側面に付設した防沫壁10aに対応する位置に防沫壁10bを夫々その蓋板20aの裏面から該四周側壁20b2と同じ高さに突出して配設し、これにより、蓋本体1に形成された間隙8a、小室に形成された内側通路6a1及び外側通路6a2に対応する位置に、間隙8b、小室に形成された内側通路6b1及び外側通路6b2を夫々形成せしめた。
尚、図示の例では、蓋本体1に形成した上記6本の排気通路6a,6a,…及び該上蓋20に形成した上記6本の排気通路6b,6b…は、図1及び図2に明らかなように、その夫々の左半部と右半部が左右対象となるように中央の囲繞隔壁5a,5aにより分割構成され、該蓋本体1の上面に該上蓋20を重合結着したとき、図面で、該蓋本体1の左側の3つの夫々独立した排気通路6a,6a,6aと該上蓋20の左側の3つの夫々独立した排気通路6b,6b,6bとは、上下方向で連通して排気通路6,6,6が形成されると共に、これら排気通路6,6,6は、上蓋20側の左側方の該四周側壁20bの左側のコーナー部内に設けた防爆用のガスフィルター21に連通するようにする一方、図面で、該蓋本体1の右側の3つの夫々独立した排気通路6a,6a,6aと該上蓋20の右側の3つの夫々独立した排気通路6b,6b,6bとは、上下方向で連通して排気通路6,6,6が形成されると共に、これら排気通路6,6,6は、上蓋20側の右側方の該四周側壁20bの右側のコーナー部内に設けた防爆用のガスフィルター21に連通するようにした。
更に詳細には、図2に示すように、上蓋20側の3つの夫々独立した排気通路6b,6b,6bは、該四周側壁20bの左側のコーナー部内まで延び、右側の3つの夫々独立した排気通路6b,6b,6bは、該四周側壁20bの右側のコーナー部内まで延び、左右の夫々のコーナー部内には、左右の夫々の3つの排気通路6b,6b,6b及び6b,6b,6bを区画する隔壁5b,5b,5b及び5b,5b,5bの上端と同じレベル位置、或いはそれより低い位置、即ち、該上蓋20の該蓋板20aに近くなる側の位置に、これらの隔壁の外側端面に圧入又は接着するなどの任意の手段で防爆用のガスフィルター21が装着されたガスフィルター装着筒22,22を夫々固設し、その夫々のフィルター装着筒22,22の側方に位置してこれら装着筒22,22内と連通するガス排出口23,23を設ける。図示の例では、筒状ガス排気口23,23とし、その内端をこれらフィルター装着筒22,22内と連通開口せしめた。夫々の筒状ガス排気口23,23は、例えば、断面が中空矩形状の筒とし、該四周側壁20bの左右の短い側の側壁に設けた孔を気液密に貫通して固設せしめたものであり、かくして、該上蓋20を該蓋本体1の上面に施したとき、該左右のフィルター装着筒22,22は、左右の夫々3つの排気通路の外端の上面開口が集合している該蓋本体1の該四周囲枠2の左右のコーナー部内の空間部2c,2cの上方の円形の仮想線で示す位置に来ると同時に、該左右のガス排出口23,23は、該蓋本体1の上面の左右の前記した嵌合凹溝1b,1bに位置するようにした。
而して、鉛蓄電池に組み立てるには、常法により、図4及び図5に示す電槽40の上面開口部を閉塞するべく、該蓋本体1の四周側壁1cの下端とその裏面各仕切壁11,11,…を対応する電槽40の四周側壁40aと該電槽40内を6個のセル室40bに仕切る各仕切壁40cに熱融着、接着などで固着し、その蓋本体1の上面に、該上蓋20を施し、該蓋本体1の該四周囲枠2の上面に該上蓋20の該四周囲枠2bを嵌着し、互いに熱融着、接着などで気液密に結着し、これにより、該上蓋20の該四周側壁20bと該蓋本体1の該四周囲枠2との合体により、夫々対向する囲繞隔壁5a,5a,…と5b,5b,…の合体した囲繞隔壁により、夫々の排気筒3,3,…を囲んだ夫々独立した該蓋本体1側の排気通路6a,6a,…と該上蓋20側の排気通路6b,6b,…が上下方向で連通した6本の夫々独立した排気通路6,6,…が得られ、更に、各排気通路6,6,…内において、隔壁7a,7bが合体した隔壁、隔壁9a,9aが合体した隔壁、該防沫壁10a,10bが合体した防沫壁が得られ、これにより、上下方向に連通する小室に形成された内側通路、外側通路及び間隙が夫々形成された鉛蓄電池が得られる。而して、該蓄電池の上蓋20の各注液口4,4より電解液を注入し、各セル室40b,40b,…内に夫々収容されている極板群(図示しない)を浸漬した遊離電解液を保有せしめ、夫々の注液口4に密封栓(図示しない)を施し、鉛蓄電池を構成する。
上記の鉛蓄電池の充電時又は過充電時に電槽の各セル室に発生したガスは、夫々対応する排気筒3,3,…を介し、その夫々の排気通路6,6,…に進入し、次いで、左側と右側の夫々3本ずつの独立した排気通路6,6,6からのガスは、その前方の空間部2c,2cに至り、次いで、その上方に配設した左右のガスフィルター21,21を介し左右のガス排出口23,23から外部に夫々一括排気される。
かくして、その夫々の独立した排気用通路6,6,…をガスが通過する間に、上記の種々の隔壁や防沫壁などに衝突するので、ガス中の電解液ミストは捕捉され、ガスのみが外部に排出されるので、排気中の液漏れが防止される。一方、捕集した電解液は、相互に交じり合うことがない。尚、夫々の独立した排気通路6,6,…内に捕捉された電解液を流下し、夫々の排気筒3,3,…を介して夫々セル室に還流させるには、該蓋本体1の蓋板1aの上面に相当する各独立した排気通路6,6,…の底面を、各該排気通路6の外端側から該排気孔3aに至るに従い下り坂の傾斜底面とし、各排気筒3には、その周側壁の下部に該排気孔3aと連通する切欠口を穿設するか、該排気筒3を設けず、排気孔3aのみとすることが必要である。
更に、上記に例示した蓄電池において、蓄電池が倒立した場合でも、液漏れが防止されるように下記のようにエアロック機構を具備せしめた。
即ち、該蓋本体1の該蓋板1aに電槽40の各セル室40bに連通する該排気筒3を、2本の排気筒31,32に構成した。図1、図4〜図6に示す例では、1つの排気筒の排気孔3aを隔壁pにより2分してコンパクトな2つの排気筒31,32に構成した。更に、これら2つの排気筒31,32の一方の第1排気筒31は該蓋板1aの上面からの上方に、即ち、排気通路6a側に延びる長さ、即ち、高さを、その他方の第2排気筒32の長さ、即ち、高さより高くする一方、該第1排気筒31の該蓋板1aの下面から下方に、即ち、セル室40b側に延びる長さを、第2排気筒32の長さより短く構成した。
また、該第1排気筒31の排気孔31aは、排気通路6aに開口する上部側をセル室40b側に開口する下部側より小径とし、該第2排気筒32の排気孔32aは、セル室40b側から排気通路6a側に向かうに従い口径が漸次大径とする逆テーパー状とした。
更に、該隔壁pを含めてこれら第1及び第2排気筒31,32の上端面は傾斜面に形成した。この場合、図6に明示するように、該第2排気筒32の傾斜排気孔32aの上端開口面32a1の下端は、蓋板1aの上面と同じつら位置とし開口するようにし、排気通路6から流下してくる捕捉された電解液を該第2排気筒32の排気孔32aを介しセル室内へ還流し得るようにした。
更に、該蓋本体1の各排気通路6a内に、これら排気筒31,32の外周に、図1、図5に明示のように、環状空間S1を存して、該蓋板1aの上面から突出して環状隔壁33aを設けると共に、該環状隔壁33aの一部に、上方に開口する切欠口34を該環状空間S1とその外側の内側通路6a1と連通せしめる一方、該環状空間S1を介し形成し、該切欠口34を該第1及び第2排気筒31,32の該排気孔31a,32aと環状空間S1を存し、連通するようにした。図示の例では、尚、該切欠口34は、該排気孔32aと対面する位置に設けた。
一方、該上蓋20には、図2に示すように、その裏面の夫々独立した排気用通路6b,6b,…内に、該蓋本体1に配設した上記の夫々の環状隔壁33a,33a,…に対向する位置に、各該環状隔壁33aと同じ大きさ、形状の環状隔壁33b,33b,…を該上蓋20の裏面から突設した。
尚、該蓋本体1の四周囲枠2の長辺側枠2aから内側へ延びて配設した夫々の隔壁9a,9a,…は、その夫々の内端が対応する夫々の該環状隔壁33a,33a,…の外周側面に合体するものに形成する一方、該上蓋20の裏面にも同様に、その四周側壁20bの長辺側壁20b1から内側に延びて配設した夫々の隔壁9b,9b,…は、その夫々の内端が対応する夫々の該環状隔壁33b,33b,…の外周側面に合体するものに形成する。
かくして、各排気通路6aの各小室に形成された内側通路6a1は、該環状隔壁33aをめぐる迂回通路に形成される。而して、図1、図5に明示のように、夫々の環状隔壁33a,33a,…の該切欠口34,34,…を該長辺側壁2a,2a,…に向けて配設したときは、これら排気筒31,32から排出されるガスは、その長辺側壁2a,2aに衝突後、夫々の環状隔壁33a,33a,…の周側壁に沿い迂回した後、夫々の外側通路6a2,6a2,…に進入するようになるので、ミストの捕集性能を更に向上せしめることができるようにした。
かくして、該蓋本体1の上面に該上蓋20を気密に施したとき、図6に示すように、該上蓋2の裏面から下垂する該環状隔壁33bの下端は、該蓋本体1の上面から上方に延びる該環状隔壁33aの上端に当接し、相互に融着、接着などにより結着するが、この当接状態において、該上蓋20の蓋板20aとその裏面から下垂する環状隔壁33bとで形成される断面コ字状のコップ状被覆部35で、該排気筒31,32の上方に空隙S2を存してコップ空間S3とその下方に環状空間S1を存した状態で、これら排気筒の上部を被覆するようにした。
また、該蓋本体1の蓋板1aから上面に突設した環状隔壁33aの高さ、従って、該環状隔壁33aに上端を開口して切り欠いた矩形状などの切欠口34の上面開口端34aの高さは、該第1排気筒31の該排気孔31aの上端31a1の傾斜開口面の下端と同じ高さ或いはそれより低い位置に設定する。かくして、エアロック機構が構成される。
図7は、上記のエアロック機構を備えた蓄電池が逆さになった状態における液漏れが防止される状態を示す。
即ち、蓄電池が倒立状態となると、図7に示すように、セル室40b内の電解液は、上下反転した該第1排気筒31の排気孔31a及び第2排気筒32の排気孔32aによる気液置換により排気通路6a1内へ進入するも、その進入した電解液はコップ空間S3内に溜まり、やがて、第1排気筒31の上端開口を閉塞する。すると、両排気筒31,32を介しての気液置換が行われず、所謂エアロックを生じ、これにより、これ以上の電解液の流出がない液漏れ防止効果をもたらす。Eはエアロック時の電解液面を示す。
この場合、上記のように、該第1排気筒31の排気孔31aの排気通路側に開口する側の上部口径をその下方のセル室40b側に開口する側の下部口径より小径とすることにより、更に電解液の流出は困難となる。
この状態から、もとの正立状態に戻すと、電解液の自重によりセル室40b内へ流下し、これに伴い、セル室40b内に戻る。
また、鉛蓄電池が横倒しになった場合も、セル室40bから流出してくる電解液は、排気孔31a又は31bを閉じた瞬間に、気液置換が行われなくなるので、エアロックが生じ、電解液の漏出が防止される。
尚、該上蓋20の蓋板20aとこれから下垂する環状隔壁33bとから成るコップ状被覆部35は、上蓋20aとは別部材として作製し、これを該上蓋20に設けた該コップ状被覆部嵌着口(図示しない)に、熱融着などにより装着するようにしてもよい。
次に、上記の液漏れ防止機能を有するエアロック機構につき、更に詳細な実施例につき説明する。
図6に明示するように、第1排気筒31及び第2排気筒32は円筒形とすると共に、その上端部を斜めに横断して傾斜面とし、第1排気筒31の排気孔31aの下端の孔径は2mm、上端の孔径は1mmとした。第2排気筒32の排気孔32aの下端の孔径は2.5mm、上端の孔径は3mmとした。
漏液試験を行うため、上記に作製した鉛蓄電池を倒立させ、この状態で10分間放置した後、これを再び正立させ、解体し、調べたところ、排気通路へ電解液が漏れているか否かを調べたところ、液漏れは全くなかった。
また、同蓄電池を上蓋が斜めになるように逆立ちさせ、この状態で10分間放置した後、正立させて同様に電解液の液漏れを調べたが、全く漏れはなかった。
尚、図面で50は、左右の防爆用ガスフィルター21,21間を連通する通路を示す。これにより、いずれか一方のガスフィルター21が目詰まりしても、その他方から一括排気できるようにした。
上記のエアロック機構を具備した蓄電池の構成は、先に出願した特願2006-298510の実施の形態例に記載した実施形態の構成と変わりはない。
本願の発明者等は、蓄電池が横転又は倒立した場合に、この状態で、できる限り長時間に亘り電解液が外部へ漏れ出ないようにすることが好ましいとの見地から、更に、漏液防止機構につき鋭意試験、研究を重ねて来た結果、漏液防止効果が更に著しく向上した蓄電池を開発することができた。その漏液防止機構は、エアロック機構を具備することに加え、特に、図2及び図3に明示したように、該上蓋20の裏面の該蓋本体1の各排気筒3に連通し、排気ガスを導出せしめる各排気通路6b内に少なくとも1個の堰止め部材60を設けることにより、倒立状態に長時間放置しても、液漏出が著しく遅延でき、液漏出防止効果を著しく向上することができた。
図示の例では、該堰止め部材60は板状とし、該上蓋1の成形時にこれと一体に肉薄の板状成形体に成形される。その堰止め部材60は一枚でも良いが、複数枚を該排気通路6b内に所望の間隔を存し配設することが好ましい。その配設位置は、図2及び図3に明示のように、該排気通路6bの特に、小室に形成され且つ各エアロック機構を構成する環状隔壁33bの周りを迂回する内側通路6a1に複数枚を適当な間隔を存し配設することが好ましく、更に所望により、小室と連通するその外側通路6a2に少なくとも一枚を介在させる。
而して、各板状の堰止め部材60は、図示の例では、排気通路6を完全に横切る横断壁とし、その高さは該環状隔壁33bや該隔壁5b,7bと同じ高さとしたものを示したが、その高さは、排気通路6を完全に塞がない限り高いほど良い。
上記のように、本発明によれば、該堰止め部材60を設けることにより、倒立時、該エアロック機構により、排気筒からの電解液の流出は防止されるが、この状態のままで放置した場合、振動や電槽内極板の酸化反応に伴い電解液が流出したとしても、その流出液は、該エアロック機構の外側に設けた少なくとも1個の該堰止め部材60により堰止められるので、これを越えて蓄電池外部への液漏出までの時間が遅くなり、該堰止め部材60の数が増大するほど、液漏出の遅延効果は増大する。このように、該排気通路6aに該堰止め部材60を介在させることにより、耐溢液性能が付与され、液漏出防止効果が増大する。
比較試験
本発明の図示の実施例の上記蓄電池と、上記のエアロック機構のみを具備し、該堰止め部材60を欠いたた比較用蓄電池とを、夫々倒立状態とし、その倒立させた時点から電解液が外部に漏れ出るまでの時間を測定したところ、比較用蓄電池は2時間で漏出したが、本発明の蓄電池では漏出するまでに6時間を要した。
これから明らかなように、エアロック機構に加え、堰止め部材を具備した本発明の蓄電池は、その漏液防止効果を著しく向上することができる。
本発明は、液式蓄電池の他、非液式の蓄電池にも適用できることは言うまでもない。
尚また、エアロック機構は、上記の実施例で示した構成に限定する理由もないことは言うまでもない。
本発明実施の1例の蓄電池の蓋本体の上面図。 該蓋本体の上面に施される上蓋の裏面図。 該上蓋の要部の拡大斜視図。 電槽の上面に該蓋本体と該上蓋とを順次施して組み立てた二重蓋構造を有する蓄電池の上面図。 同蓄電池の一部を截除した側面図。 図4のVI-VI線裁断拡大面図。 同蓄電池を逆さにしたときの要部の拡大縦断面図。
符号の説明
1 蓋本体
3 排気筒
20 上蓋
21 ガスフィルター
23 ガス排気口
31 第1排気筒
32 第1排気筒
33a 環状隔壁
33b 環状隔壁
34 切欠口
35 コップ状被覆部
S1 環状空間
S2 空隙
S3 コップ状空間
60 堰止め部材

Claims (1)

  1. 内部を仕切壁により区画された複数のセル室を有する電槽の上面に、その夫々のセル室に連通する夫々の排気筒と相隣る排気筒間を隔離し且つ囲繞する囲繞隔壁により夫々独立した排気通路を形成した蓋本体を気密に施し、該蓋本体の上面に、該蓋本体の夫々の独立した排気通路に対応して夫々独立した排気通路を裏面に設けた上蓋を気密に施して成る二重蓋構造から成ると共に、少なくとも1つのガスフィルターを介し排気せしめるガス排出口を具備し、更に、各セル室内の電解液が外部へ漏れ出ることを防止するエアロック機構を具備した蓄電池において、該上蓋の裏面の該排気通路内に、少なくとも1個の堰止め部材を設けたことを特徴とする蓄電池。
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