JP2009016030A - マイクロアクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法 - Google Patents

マイクロアクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009016030A
JP2009016030A JP2008174643A JP2008174643A JP2009016030A JP 2009016030 A JP2009016030 A JP 2009016030A JP 2008174643 A JP2008174643 A JP 2008174643A JP 2008174643 A JP2008174643 A JP 2008174643A JP 2009016030 A JP2009016030 A JP 2009016030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
microactuator
offset
voltage
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008174643A
Other languages
English (en)
Inventor
Ming Gao Yao
姚明高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAE Magnetics HK Ltd
Original Assignee
SAE Magnetics HK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAE Magnetics HK Ltd filed Critical SAE Magnetics HK Ltd
Publication of JP2009016030A publication Critical patent/JP2009016030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

【課題】簡易なプロセス、及び、短時間にて実現可能な、低駆動電圧時におけるHGAの性能試験方法を提供すること。
【解決手段】磁気ヘッドと、磁気媒体に対して精密に磁気ヘッドの位置決めを行うマイクロアクチュエータと、を備えたHGAの性能試験方法であって、直流電圧駆動を用いて予め設定された正方向にマイクロアクチュエータを駆動し、また、直流電圧駆動を用いて予め設定された負方向にマイクロアクチュエータを駆動し、最後に、3つのトラック中心値の算出を行う。そして、磁気ヘッドがトラックの中心からずれるオフトラック方向に所定の距離だけ磁気ヘッドを可動することによって、低駆動電圧時においてもHGAの性能試験が可能である。
【選択図】図6a

Description

本発明は、磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドスライダを精密に位置決めするマイクロアクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリ(HGA)の性能試験方法にかかり、特に、マイクロアクチュエータの移動性能試験方法に関する。
情報記憶装置として、データを記憶するための磁気ディスクと、この磁気ディスク上で位置決めされ当該磁気ディスクに対してデータを記録再生するための可動式記録再生ヘッドと、を備えたディスク装置がある。
ユーザは、上述したようなディスク装置に対して、大記憶容量を希望することはもちろんのこと、より高速にかつより正確な記録再生動作をも期待している。従って、ディスク装置の製造者は、例えば、データトラックの密度の増加や、トラック幅を狭くしたり、かつ/あるいは、トラック間隔を狭くしたりすることによって、より大容量になるようディスク装置を改良し続けている。
一方で、トラック密度を増加させ、高記録密度のディスクを用いて迅速かつ正確に記録再生動作を実現するためには、ディスク装置が記録再生ヘッドの位置決め制御において、上記トラック密度の増加に適切に対応して作動する必要がある。ところが、トラック密度の増加に伴い、記憶媒体上の目的のデータトラック上で迅速かつ正確な記録再生ヘッドの位置決め制御を行うことは、より困難な技術となる。従って、ディスク装置の製造者は、増加し続けているトラック密度の利益を生かすために、記録再生ヘッドの位置決め制御を改良する方法を常に探究している。
そして、高密度のディスクに対する記録再生ヘッドの位置決め制御を改良するためにディスクドライブの製造者によって効果的に用いられている一つの手法として、ボイスコイルモータ(VCM)が使用されている。ここで、図1を参照すると、VCMを用いた従来のディスク装置は、一般的に、ドライブアーム104と、このドライブアームに搭載され装着されたHGA106と、このHGA106が浮上してその上を可動する積層された磁気ディスク101と、このディスク101を回転させるスピンドルモータ102と、を備えている。
そして、ディスク装置に使用される上記VCMは、符号105にて示されており、ドライブアーム104の動作を制御するために当該ドライブアーム104に連結されている。換言すると、VCM105は、HGA106に搭載された磁気ヘッドスライダ103をディスク101の表面にてトラック間を移動するよう制御するために備えられている。これにより、記録再生ヘッドにて、ディスク101に対するデータの記録再生が可能となる。従って、VCM105は、記録再生ヘッドの位置を調整する機能を有している。
しかしながら、VCM105は、その大きな慣性のため可動性能が限られていることから、VCN105を用いた追従による記録再生ヘッドの位置決め制御を、十分正確に実行することができない。従って、ディスク101に対してデータの記録再生を正確に行うための記録再生ヘッドの性能に影響を及ぼし、磁気ヘッドスライダ103は、迅速かつ微小な位置決め制御を実現することができない。
上述した問題を解決するために、例えば、PZTマイクロアクチュエータといった補助アクチュエータ機構が、磁気ヘッドスライダの位置を修正するためにディスク装置に搭載されている。つまり、ディスク装置は、2段アクチュエータ(デュアルステージアクチュエータ:DSA)を備えて構成されている。
ここで、図2a、図2bを参照すると、ディスク装置は、補助アクチュエータとしてのPZTマイクロアクチュエータ205を使用しており、このPZTマイクロアクチュエータ205は、ディスク装置のHGA106に搭載されている。具体的に、HGA106は、磁気ヘッドスライダ103を搭載するサスペンション207を備えている。そして、PZTマイクロアクチュエータ205は、上記サスペンション207のタング部上に搭載されており、磁気ヘッドスライダ103を部分的に組み込んでいる。
また、PZTマイクロアクチュエータ205は、複数の電気接続ボール215(金ボールボンディング又は半田ボールボンディング(GBB又はSBB))にて、対応するサスペンショントレース225に電気的に接続されている。さらに、PZTマイクロアクチュエータ205は、複数の電気接続ボール213にて、対応するサスペンショントレース223に電気的に接続されている。そして、上記サスペンショントレース223,225は、PZTマイクロアクチュエータ205のみならず磁気ヘッドスライダ103をも制御するための制御システム(図示せず)に電気的に接続されている。
ここで、図2c、図2dを参照すると、PZTマイクロアクチュエータ205は、2本のサイドビーム205a,205bを有するU字状フレーム297にて構成されている。上記サイドビーム205aは、PZT素子235aを有しており、また、サイドビーム205bは、PZT素子235bを有している。そして、磁気ヘッドスライダ103は、PZTマイクロアクチュエータ205の2本のサイドビーム205a,205bに、当該磁気ヘッドスライダ103の接着部206で、エポキシ212にて物理的に接続されている。また、2本のサイドアーム205a,205bを連結するU字フレーム297のボトム部は、サスペンション207のタング部に装着されている。
そして、磁気ヘッドスライダ103は、略長方形状に形成されており、フレーム297は、磁気ヘッドスライダ103を収容可能な略長方形の凹部を有する形状に形成されている。また、磁気ヘッドスライダ103とサイドビーム205a,205bとは、サスペンション207のタング部に直接的に接触していないため、磁気ヘッドスライダ103とサイドビーム205a,205bとは、サスペンション207のタング部に対して自由に可動可能となっている。
そして、図2eを参照すると、PZTマイクロアクチュエータ205にサスペンショントレース225を介して駆動パワーが供給されると、PZT素子235a,235bが伸縮し、サイドビーム205a,205bが同じ側面方向に湾曲する。具体的には、PZT素子235a,235bに正弦波形電圧が入力されると、はじめの半周期では、サイドアーム205aが符号300aに示す側方に曲がり、次の半周期では、サイドアーム205bが符号300bに示す側方に曲がる。このようにして、最初は中空の略長方形構造であったマイクロアクチュエータ205は、略平行四辺形に変形し、磁気ヘッドスライダ103の位置をうまく調整するために、当該磁気ヘッドスライダ103を側方に移動するよう導く。このようなPZTマイクロアクチュエータ205によって、より狭い記録トラック幅と、より高いトラック密度を表すトラックパーインチ(TPI)の値を実現し、さらに、表面記録密度の改善の可能性を生み出している。
また、上述した2段アクチュエータ(DSA)の移動性能を試験するために、従来は、R/Wテスタを用いて、ディスクに対してデータを記録再生する磁気ヘッドを用いたAC(Alternative Current)試験方法がある。
そして、図3aを参照すると、アクチュエータは正弦波形電圧によって駆動され、記録動作が実行されると、非円形軌跡302がディスク101上に記録される。そして、R/Wテスタは、磁気ヘッドがトラックの中心から外れる各オフトラック方向におけるディスク101上のトラックに対して、ディスク回転方向に沿って、読み出したデータの走査を実行する。そして、読み出したデータあるいは出力値「amp(xm,yn)」は、2次元情報であり、例えば、上記「xm」は、オフトラックの位置を表し、上記「yn」は、ディスク回転位置を表している。
ここで、図3bを参照すると、このデータでは、ディスク回転位置「y1」において、オフトラック位置「xm」で読み出した情報(xm,y1)が、最大値をとる。また、図3cは、ディスク回転位置501,502,503における出力振幅をそれぞれ示す3つの応答曲線501’,502’,503’を表している。このとき、上述したように、ディスク回転位置y1,y2,y3,・・・,ynで読み出したデータの大きさが最大となるオフトラック位置をプロットして、これらのプロット点を連結することによって、磁気ディスク上の移動曲線150を得ることができ、この移動曲線150は、磁気データの中心線を表している。
そして、図3cからわかるように、曲線150は、3つの応答曲線501’,502’,503’の位置505,506,507における最大出力振幅のプロットである。この移動曲線150は、書き込み動作中におけるアクチュエータの移動に対応している。従って、供給された交流電圧に対する応答時におけるアクチュエータの応答性能を測定することができる。
特開2002−133803号公報
しかしながら、上記試験方法では種々の問題がある。つまり、図3cを参照すると、仮に例えば5V(ボルト)以下というように、交流電圧の振幅が小さいと、実際には位置505,506,507を特定することが困難であり、移動量を検出することが困難である。従って、上記試験方法では、計測の正確性に問題がある。
具体的には、図3dを参照すると、交流電圧の振幅が小さいときには、マイクロアクチュエータの移動前の出力値と移動後の出力値とが近接して重なるため、移動後の最大振幅位置508,509を見つけ出すことが極めて困難であり、移動曲線のプロットが困難となる。従って、2段アクチュエータ(DSA)の移動性能試験ができず、特に、低い駆動電圧における移動測定に限界がある。
さらに、3つ目として、従来技術における計測方法では、2次元の出力情報を用いるR/Wテスタを必要としているため、方法や構成が複雑となり、不要に試験時間が長くなり、その結果、試験コストもかかる、という問題がある。
従って、上述した問題を解決し、改善されたHGAの性能試験方法を提供する必要がある。
このため、本発明の目的は、簡易なプロセス、及び、短時間にて実行可能であり、低駆動電圧時におけるHGAに搭載されたマイクロアクチュエータの高精度な移動性能試験、つまり、HGAの性能試験方法を提供することにある。
そして、上記目的を達成するために、本発明の一形態であるヘッドジンバルアセンブリ(HGA)の性能試験方法は、
磁気ヘッドと、磁気媒体に対して上記磁気ヘッドを位置決めするマイクロアクチュエータと、を備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法であって、
磁気媒体上に初期トラックデータを書き込み、この初期トラックデータを読み出し、当該読み出した初期トラックデータに基づいて上記マイクロアクチュエータの初期位置を算出するステップと、
上記磁気ヘッドを所定の距離Dだけオフトラック方向に移動するステップと、
上記距離Dの位置にて上記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して当該マイクロアクチュエータを予め設定された正負それぞれの方向に移動駆動し、当該正負それぞれの方向に移動駆動した各位置において、上記磁気媒体上にトラックデータを書き込み、当該トラックデータを読み出し、当該読み出したトラックデータに基づいて上記マイクロアクチュエータの各位置である正方向移動位置及び負方向移動位置を算出するステップと、
上記初期位置、上記正方向移動位置、上記負方向移動位置及び上記距離Dに基づいて、上記マイクロアクチュエータの移動量を算出するステップと、
を有する。
また、本発明の他の形態は、
磁気ヘッドと、磁気媒体に対して上記磁気ヘッドを位置決めするマイクロアクチュエータと、を備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法であって、
磁気媒体上に初期トラックデータを書き込み、この初期トラックデータを読み出し、当該読み出した初期トラックデータに基づいて上記マイクロアクチュエータの初期位置を算出する第一ステップと、
上記磁気ヘッドを所定の距離Dだけオフトラック方向に可動する第二ステップと、
上記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して当該マイクロアクチュエータを予め設定された正方向に移動駆動し、上記磁気媒体上に第一トラックデータを書き込み、この第一トラックデータを読み出し、当該読み出した第一トラックデータに基づいて上記マイクロアクチュエータの第一移動位置を算出する第三ステップと、
上記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して当該マイクロアクチュエータを上記正方向とは逆方向の負方向に移動駆動し、上記磁気媒体上に第二トラックデータを書き込み、この第二トラックデータを読み出し、当該読み出した第二トラックデータに基づいて上記マイクロアクチュエータの第二移動位置を算出する第四ステップと、
上記初期位置、上記第一移動位置、上記第二移動位置及び上記距離Dに基づいて、上記マイクロアクチュエータの移動量を算出する第五ステップと、
を有する。
そして、上記性能試験方法では、
上記第一ステップは、上記磁気媒体から読み出した初期トラックデータの初期トラック平均振幅値を測定し、当該初期トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット1を上記初期位置として算出し、
上記第三ステップは、上記磁気媒体から読み出した第一トラックデータの第一トラック平均振幅値を測定し、当該第一トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット2を上記第一移動位置として算出し、
上記第四ステップは、上記磁気媒体から読み出した第二トラックデータの第二トラック平均振幅値を測定し、当該第二トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット3を上記第二移動位置として算出し、
上記第五ステップは、上記オフセット1、上記オフセット2、上記オフセット3及び上記距離Dに基づいて、上記マイクロアクチュエータの移動量を算出する、
ことを特徴とする。
また、上記性能試験方法では、
上記第二ステップの前に、上記マイクロアクチュエータに供給されている駆動直流電圧が、予め設定された閾値よりも高いか否かを判断する駆動電圧値判断ステップを有し、
上記駆動直流電圧が上記閾値以下である場合には、上記第二ステップ以降を実行し、
上記駆動直流電圧が上記閾値よりも高い場合には、上記第二ステップを実行せず上記第三ステップ以降を実行し、上記第五ステップにおいて、上記オフセット2及び上記オフセット3に基づいて上記マイクロアクチュエータの移動量を算出する、
ことを特徴とする。
また、上記性能試験方法では、
上記駆動電圧値判断ステップにて上記駆動直流電圧が上記閾値以下である場合には、上記第二ステップ以降を実行すると共に、上記第五ステップにおいて、
式:{|(オフセット2)−(オフセット1)−D|+|(オフセット3)−(オフセット1)−D|}/2
に基づいて、上記マイクロアクチュエータの移動量を算出し、
上記駆動電圧値判断ステップにて上記駆動直流電圧が上記閾値よりも高い場合には、上記第三ステップ以降を実行すると共に、上記第五ステップにおいて、
式:{|(オフセット2)−(オフセット3)|}/2
に基づいて、上記マイクロアクチュエータの移動量を算出する、
ことを特徴とする。
さらに、本発明の他の形態は、
磁気ヘッドと、磁気媒体に対して上記磁気ヘッドを位置決めするマイクロアクチュエータと、を備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法であって、以下のステップを有する。
ステップ1:磁気媒体上に初期トラックデータを書き込み、この初期トラックデータを読み出し、当該読み出した初期トラックデータの初期トラック平均振幅値を測定し、当該初期トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット1を算出し、ステップ2に進む。
ステップ2:マイクロアクチュエータに供給されている駆動直流電圧が、予め設定された閾値よりも高いか否かを判断し、上記駆動直流電圧が上記閾値以下である場合には、ステップ3に進み、上記駆動直流電圧が上記閾値よりも高い場合には、ステップ7に進む。
ステップ3:上記磁気ヘッドを所定の距離Dだけオフトラック方向に可動し、ステップ4に進む。
ステップ4:上記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを予め設定された正方向に移動駆動し、同時に、上記磁気媒体上に低電圧時の第一トラックデータを書き込み、この第一トラックデータを読み出し、当該読み出した第一トラックデータの第一トラック平均振幅値を測定し、当該第一トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット2を算出し、ステップ5に進む。
ステップ5:上記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを予め設定された負方向に移動駆動し、同時に、上記磁気媒体上に低電圧時の第二トラックデータを書き込み、この第二低電圧トラックデータを読み出し、当該読み出した第二低電圧データトラックの第二トラック平均振幅値を測定し、当該第二トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット3を算出し、ステップS6に進む。
ステップ6:式{|(オフセット2)−(オフセット1)−D|+|(オフセット3)−(オフセット1)−D|}/2
に基づいて、上記マイクロアクチュエータの移動量を算出する。
ステップ7:上記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを予め設定された正方向に移動駆動し、同時に、上記磁気媒体上に第一トラックデータを書き込み、この第一トラックデータを読み出し、当該読み出した第一トラックデータの第一トラック平均振幅値を測定し、当該第一トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット2’を算出し、ステップ8に進む。
ステップ8:上記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを予め設定された負方向に移動駆動し、同時に、上記磁気媒体上に第二トラックデータを書き込み、この第二トラックデータを読み出し、当該読み出した第二トラックデータの第二トラック平均振幅値を測定し、当該第二トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット3’を算出し、ステップ9に進む。
ステップ9:式{|(オフセット2)−(オフセット3)|}/2
に基づいて、上記マイクロアクチュエータの移動量を算出する。
そして、上述した性能試験方法では、上記閾値は、5ボルトであることが望ましい。また、上記性能試験方法では、上記初期トラック平均振幅値、上記第一トラック平均振幅値及び第二トラック平均振幅値を、動的性能テスタ(DPテスタ)又は記録再生テスタ(R/Wテスタ)によって計測する、ことが望ましい。さらに、上記性能試験方法では、上記所定の距離Dは、上記駆動直流電圧の値に反比例して設定されている、ことが望ましい。
本発明を上述した従来例と比較すると、まず、高駆動電圧時においては、HGAに搭載されたマイクロアクチュエータの移動性能を得ることができる。そしてさらに、本発明では、低電圧がマイクロアクチュエータに供給されたときであっても、オフトラック方向に所定の距離だけ磁気ヘッドを可動させることによって、マイクロアクチュエータの移動前に対する移動後の位置の検出が容易となり、当該マイクロアクチュエータの移動性能を精度よく得ることができる。
つまり、本発明の方法を用いることで、定電圧駆動時及び高電圧駆動時であっても、マイクロアクチュエータのそれぞれの移動位置において記録再生したデータに基づくトラック中心値を容易かつ明確に検出することができ、移動量の正確な計測を行うことができる。そして、特に、本発明の方法では、駆動電圧の大きさに関係なく、3つのデータを算出する必要があるだけである。つまり、低電圧時におけるトラック中心値であるオフセット1、オフセット2、オフセット3、あるいは、高駆動電圧時におけるオフセット1、オフセット2’、オフセット3’、のデータを算出するだけである。
以上により、本発明の試験方法は、非常に簡易であり、また、各トラック中心値を容易に探し出すことができるため、シーク動作時のリードタイムを短縮することができる。特に、上述したように単純な3つのデータの計算プロセスのため、本方法における試験時間の著しい短縮を図ることができる。従って、マイクロアクチュエータの性能試験において、あらゆる駆動電圧時における良好な試験結果を短時間にて得ることができる。その結果、マイクロアクチュエータを搭載したヘッドジンバルアセンブリの高品質化、及び、低コスト化を図ることができる。
なお、本発明の他の構成、特徴、効果は、本発明の本質の一例を説明する一部である添付の図面と共に以下の実施形態にて詳細に説明する。
本発明の実施形態を、種々の図中に同一の構成を示す場合に同一の符号が付された図面を参照して説明する。
上述したように、本発明は、磁気ヘッドと、磁気媒体に対して精密に磁気ヘッドの位置決めを行うマイクロアクチュエータと、を備えたHGAの性能試験方法に関するものである。そして、本発明では、3つのトラック中心値を得る点に特徴を有する。具体的には、直流電圧駆動を用いて予め設定された正方向にマイクロアクチュエータを駆動し、また、直流電圧駆動を用いて予め設定された負方向にマイクロアクチュエータを駆動し、最後に、3つのトラック中心値の算出を行う。こうした簡単な方法で、マイクロアクチュエータの移動性能を取得する。
さらに、本発明の方法では、磁気ヘッドがトラックの中心からずれるオフトラック方向に所定の距離だけ磁気ヘッドを可動することに特徴を有し、これによって、低駆動電圧時においてもHGAの性能試験が可能である。従って、3つのトラック中心値を容易に特定することができ、正確な移動量を取得することができる。加えて、本方法では、簡単なプロセスのため、試験時間を削減することができる。
<実施形態1>
図4は、ハードディスクドライブ(HDD)の全体構成を示している。このHDDは、本発明におけるHGA性能試験に用いられるHGAを装備している。具体的に、HDDは、磁気ヘッドスライダ903を備えたHGA906と、当該HGA906に連結されたドライブアーム904と、ディスク901と、当該ディスク901を回転させるスピンドルモータ902と、これら全ての構成を内部に収容するハウジング908と、を備えている。
また、フレキシブルケーブル907が、HGA906とプリント回路アセンブリ(PCBA)(図示せず)とを、電気的に接続している。また、VCM905が、HGA全体を移動させるHGAドライブアーム904の動作を制御するために設けられている。換言すると、VCM905は、磁気ヘッドスライダ903がディスク901の表面上でトラック間を跨いで移動するよう、大まかに制御している。
加えて、HGAは、ディスク901の表面上のトラックに対して磁気ヘッドスライダ903を正確に制御するために、マイクロアクチュエータ(図示せず)を搭載して使用している。そして、マイクロアクチュエータは、圧電効果によって伸長及び/又は縮小可能であり、これにより、磁気ヘッドスライダ903を移動させている。この磁気ヘッドスライダ903の移動により、ディスク901の記録トラック上を移動するよう、円弧に沿って磁気ヘッドの揺動を実現している。
図5は、本発明における図4に開示したHGAを試験するHGA性能試験方法の手順を示すフローチャートである。以下、移動性能試験方法を詳細に説明する。
まず、テスタのディスクの表面トラック上でデータ消去を行う。このとき、試験対象となっているヘッドジンバルアセンブリ(HGA)を、試験するためにディスク上にロードする(ステップS11)。当然のことながら、HGAに搭載された磁気ヘッドスライダは、ディスクの表面に対向している。
その後、ディスク上に、磁気ヘッドを用いて初期トラックデータを書き込む(ステップS12)。この場合には、磁気ヘッドは、HGAに搭載された移動用のマイクロアクチュエータを駆動せずに、上記初期トラックデータを書き込む。そして、磁気ヘッドの再生素子を用いて、ディスク上から初期トラックデータを読み出し、この読み出した初期トラックデータの初期トラック平均振幅値(以下、「初期TAA値」と呼ぶ)を測定する(ステップS13)。
その後、上記測定した初期TAA値に基づいて、トラック中心値である「オフセット1(offset1)」を算出する(ステップS14、第一ステップ(ステップ1))。なお、初期TAA値とトラック中心値「オフセット1(offset1)」(初期位置)を、それぞれ図6a,6bに示す。具体的には、初期TAA値は山型の線図であり、その値が最大となる位置がオフセット1である。ここで、オフセット1は、予め設定された基準位置に対する位置を表す。
続いて、マイクロアクチュエータに供給されている駆動直流電圧が、閾値よりも高いか否かを判断する(ステップS15、駆動電圧値判断ステップ(ステップ2))。そして、低い場合(ステップS15でNo)、つまり、駆動直流電圧が閾値よりも高くない場合には、ステップS16に進む。なお、閾値は、望ましくは5ボルトである。
そして、ステップS16では、ディスク上の現在のトラック位置から当該トラックの中心からずれるオフトラック方向に、所定の距離Dだけ磁気ヘッドを移動する。このとき、磁気ヘッドを、ボイスコイルモータ(VCM)にて可動する(第二ステップ(ステップ3))。なお、本実施形態では、上記所定の距離Dは、上記駆動直流電圧の値とは反比例して設定されている。つまり、駆動直流電圧が小さいほど、磁気ヘッドを大きく移動する。
その後、マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを上記距離Dに移動した位置から予め設定された正方向に移動駆動し、同時に、磁気ヘッドスライダを用いて、ディスク上に第一低電圧トラックデータを書き込む(ステップS17)。その後、再生素子を用いて、第一低電圧トラックデータを読み出し、当該読み出した第一低電圧トラックデータに基づいて第一低電圧トラック平均振幅値(以下、「第一低電圧TAA値」と呼ぶ)(低電圧時の第一トラック平均振幅値)を測定する(ステップS18)。そして、第一低電圧TAA値に基づいて、トラック中心値「オフセット2(offset2)」(正方向移動位置、第一移動位置)を算出する(ステップS19、第三ステップ(ステップ4))。なお、第一低電圧TAA値とトラック中心値「オフセット2(offset2)」を、図6aに示す。具体的には、初期TAA値は山型の線図であり、その値が最大となる位置がオフセット2である。ここで、オフセット2は、上記基準位置に対する位置を表す。
続いて、マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを上記正方向とは反対方向の負方向に移動駆動し、同時に、磁気ヘッドスライダを用いて、ディスク上に第二低電圧トラックデータを書き込む(ステップS20)。その後、再生素子を用いて、第二低電圧トラックデータを読み出し、当該読み出した第二低電圧データトラックに基づいて第二低電圧トラック平均振幅値(以下、「第二低電圧TAA値」と呼ぶ)(低電圧時の第二トラック平均振幅値)を測定する(ステップS21)。そして、第二低電圧TAA値に基づいて、トラック中心値「オフセット3(offset3)」(負方向移動位置、第二移動位置)を算出する(ステップS22、第四ステップ(ステップ5))。なお、第二低電圧TAA値とトラック中心値「オフセット3(offset3)」を、図6aに示す。具体的には、初期TAA値は山型の線図であり、その値が最大となる位置がオフセット3である。ここで、オフセット3は、上記基準位置に対する位置を表す。
以上のように、初期TAA値に基づくトラック中心値である「オフセット1(offset1)」から所定の距離Dだけ離れた位置で、マイクロアクチュエータを予め設定された正負それぞれの方向に移動したときにおける第一低電圧TAA値のトラック中心値「オフセット2(offset2)と、第二低電圧TAA値のトラック中心値「オフセット3(offset3)」とを算出する。従って、初期TAA値と、第一低電圧TAA値及び第二低電圧TAA値との位置が離れて計測されるため、オフセット2とオフセット3の値の算出が容易となる。
その後、式「{|(オフセット2)−(オフセット1)−D|+|(オフセット3)−(オフセット1)−D|}/2」に基づいて、マイクロアクチュエータの移動量を算出する(ステップS23)。つまり、位置Dからオフセット2とオフセット3までの距離を足して、2で割ることにより、マイクロアクチュエータの移動量を算出する(第五ステップ(ステップ6))。これにより、低駆動電圧下におけるHGAのマイクロアクチュエータの移動性能を得ることができる。
一方、上記ステップS15(駆動電圧値判断ステップ(ステップ2))の判断で、駆動直流電圧が閾値よりも高い場合には、ステップS24に進む。つまり、上述した低電圧時には、ステップS16(第二ステップ(ステップ3))にて磁気ヘッドを距離Dだけ移動したが、この場合には、上記ステップS16を実行せず、磁気ヘッドの位置を移動しない。
そして、ステップS24では、マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを、上記初期トラックデータを読み出した位置から予め設定された正方向に移動駆動し、同時に、磁気ヘッドスライダを用いて、ディスク上に第一高電圧トラックデータを書き込む。その後、再生素子を用いて、第一高電圧トラックデータを読み出し、当該読み出した第一高電圧トラックデータの第一高電圧トラック平均振幅値(以下、「第一高電圧TAA値」と呼ぶ。)(高電圧時の第一トラック平均振幅値)を測定する(ステップS25)。そして、第一低電圧TAA値に基づいて、トラック中心値「オフセット2’」を算出する(ステップS26、第三ステップ(ステップ7))。なお、第一高電圧TAA値とトラック中心値「オフセット2’」を、図6bに示す。具体的には、初期TAA値は山型の線図であり、その値が最大となる位置がオフセット2’である。ここで、オフセット2’は、上記基準位置に対する位置を表す。
続いて、マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを上記正方向とは反対方向の負方向に移動駆動し、同時に、磁気ヘッドスライダを用いて、ディスク上に第二高電圧トラックデータを書き込む(ステップS27)。その後、再生素子を用いて、第二高電圧トラックデータを読み出し、当該読み出した第二高電圧データトラックの第二高電圧トラック平均振幅値(以下、「第二高電圧TAA値」と呼ぶ。)(高電圧時の第二トラック平均振幅値)を測定する(ステップS28)。そして、第二高電圧TAA値に基づいて、トラック中心値「オフセット3’」を算出する(ステップS29、第四ステップ(ステップ8))。なお、第二高電圧TAA値とトラック中心値「オフセット3’」を、図6bに示す。具体的には、初期TAA値は山型の線図であり、その値が最大となる位置がオフセット3’である。ここで、オフセット3’は、上記基準位置に対する位置を表す。
その後、式「|(オフセット2’)−(オフセット3’)|/2」に基づいて、マイクロアクチュエータの移動量を算出する(ステップS30、第5ステップ(ステップ9))。つまり、オフセット1からオフセット2とオフセット3までの距離を足して、2で割ることにより、マイクロアクチュエータの移動量を算出する。これにより、高駆動電圧下におけるHGAのマイクロアクチュエータの移動性能を得ることができる。
なお、上記各TAA値は、スピンドルテスタによって測定される。具体的に、スピンドルテスタは、R/WテスタあるいはDPテスタであり、両方ともトラック平均振幅値を計測する機能を有する。そして、ディスクのオフトラック方向に沿ってスピンドルテスタ上に位置するHGAを徐々に移動することによって、当該スピンドルテスタは、オフトラック方向における異なる位置で、各TAA値を計測することができる。
ここで、図7は、図6の例において、DPテスタを用いることによって計測されたDCストロークと、従来のレーザドップラー振動(LDV)計測を用いて計測されたDCストロークと、の間の相関関係を示したグラフである。この図に示すように、DPテスタ計測とLDV計測との間の関係は、直線状つまりほぼ「1:1」の関係にあり、極めて良好な相関関係があることを示している。
さらに、詳細に説明すると、移動量が、例えば0.0〜0.3といった低電圧駆動時、及び、0.3〜0.6といった高電圧駆動時の全体において、DPテスタ計測とLDV計測との間の関係がほぼ「1:1」の関係にある。従って、本発明の手法を用いることで、高速に計測が可能であるDPテスタ計測にて、高精度な性能試験を行うことが可能である。
従って、本実施形態における方法によって、マイクロアクチュエータを有するHGAの正確な応答変位を計測することができる。そして、特に、計測装置にDPテスタやR/Wテスタを用いることで、高速な計測が可能であり、あらゆる駆動電圧時における良好な試験結果を短時間にて得ることができる。その結果、マイクロアクチュエータを搭載したヘッドジンバルアセンブリの高品質化、及び、低コスト化を図ることができる。
以上のように、本発明では、HGAの性能試験方法を提供しており、上記実施形態にて説明した通りである。そして、本発明は、上述した実施形態にて説明した内容に限定されず、本発明の思想の範囲に含まれる種々の改良や同等の変形例も含まれる。
また、上記実施形態は、本発明の原理を適切に説明するため及び実用化のために、選択され記載されたものである。さらに、予想される特殊な用途に適するような種々の変形例を含む本発明と実施形態を適切に利用するために、技術的に高度な他のものに適用可能である。なお、本発明の範囲は、本願に添付された請求項に記載された発明、及び、これらと同等の発明によって、定められる。
本発明のヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法は、磁気ディスクに装備するヘッドジンバルアセンブリの性能試験を行う際に利用することができる。そして、当該試験を経たヘッドジンバルアセンブリを磁気ディスク装置に装備して利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
従来技術における記録再生ヘッドの位置制御を行うVCMを備えたハードディスクドライブ(HDD)の構成を示す図である。 記録再生ヘッドの正確な位置制御を行うPZTマイクロアクチュエータを備えた、図1に開示のHDDに装備されたHGAの詳細な構成を示す図である。 図2aに開示したHGAの詳細な構成を示す図であり、特に、スライダとHGAのサスペンションに対するPZTマイクロアクチュエータの配置を示す図である。 図2bに開示したPZTマイクロアクチュエータの構成を示す図である。 図2bに開示したPZTマイクロアクチュエータにスライダを搭載する工程を説明する図である。 PZTマイクロアクチュエータの位置決め原理を説明する図である。 従来のAC試験方法を用いて、交流電圧によって駆動しているPZTマイクロアクチュエータにて磁気ディスクに書き込みを行っている様子を示す図である。 ディスク回転方向あるいはトラック方向に沿った1点で、読み出した情報の大きさあるいは出力振幅が最大となるオフトラック位置を示す図である。 図3aのAC試験方法を示す図である。特に、読み出しデータあるいは出力値の大きさが最大となるオフトラック位置をプロットし、当該プロットされた位置を接続することによって得られた、ディスクに書き込まれたトラックの中心線を示す図である。 図3aのAC試験方法にて移動量を定義することが困難であることを説明する図である。 本発明におけるHGA性能試験用に用いられるHGAを備えたHDDの全体構成を示す図である。 本発明における図4に開示したHGAを試験するためのHGA性能試験方法の手順を示すフローチャートである。 本発明における図4に開示したHGAを試験するためのHGA性能試験方法の手順を示すフローチャートであり、図5aの続きを示す。 本発明にて計測されたトラック特徴値に基づいて得られた、初期TAA値と、第一低電圧TAA値と、第二低電圧TAA値と、を示す図である。 本発明にて計測されたトラック特徴値に基づいて得られた、高電圧初期TAA値と、第一高電圧TAA値と、第二高電圧TAA値と、を示す図である。 図6の例におけるDPテスタを用いることによって計測されたDCストロークと、従来のレーザドップラー振動(LDV)計測を用いて計測されたDCストロークと、の間の相関関係を示したグラフである。
符号の説明
901 ディスク
902 スピンドルモータ
903 磁気ヘッドスライダ
904 ドライブアーム
905 ボイスコイルモータ(VCM)
906 ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)
907 フレキシブルケーブル
908 ハウジング

Claims (9)

  1. 磁気ヘッドと、磁気媒体に対して前記磁気ヘッドを位置決めするマイクロアクチュエータと、を備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法であって、
    磁気媒体上に初期トラックデータを書き込み、この初期トラックデータを読み出し、当該読み出した初期トラックデータに基づいて前記マイクロアクチュエータの初期位置を算出するステップと、
    前記磁気ヘッドを所定の距離Dだけオフトラック方向に移動するステップと、
    前記距離Dの位置にて前記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して当該マイクロアクチュエータを予め設定された正負それぞれの方向に移動駆動し、当該正負それぞれの方向に移動駆動した各位置において、前記磁気媒体上にトラックデータを書き込み、当該トラックデータを読み出し、当該読み出したトラックデータに基づいて前記マイクロアクチュエータの各位置である正方向移動位置及び負方向移動位置を算出するステップと、
    前記初期位置、前記正方向移動位置、前記負方向移動位置及び前記距離Dに基づいて、前記マイクロアクチュエータの移動量を算出するステップと、
    を有することを特徴とするヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法。
  2. 磁気ヘッドと、磁気媒体に対して前記磁気ヘッドを位置決めするマイクロアクチュエータと、を備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法であって、
    磁気媒体上に初期トラックデータを書き込み、この初期トラックデータを読み出し、当該読み出した初期トラックデータに基づいて前記マイクロアクチュエータの初期位置を算出する第一ステップと、
    前記磁気ヘッドを所定の距離Dだけオフトラック方向に可動する第二ステップと、
    前記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して当該マイクロアクチュエータを予め設定された正方向に移動駆動し、前記磁気媒体上に第一トラックデータを書き込み、この第一トラックデータを読み出し、当該読み出した第一トラックデータに基づいて前記マイクロアクチュエータの第一移動位置を算出する第三ステップと、
    前記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して当該マイクロアクチュエータを前記正方向とは逆方向の負方向に移動駆動し、前記磁気媒体上に第二トラックデータを書き込み、この第二トラックデータを読み出し、当該読み出した第二トラックデータに基づいて前記マイクロアクチュエータの第二移動位置を算出する第四ステップと、
    前記初期位置、前記第一移動位置、前記第二移動位置及び前記距離Dに基づいて、前記マイクロアクチュエータの移動量を算出する第五ステップと、
    を有することを特徴とするヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法。
  3. 前記第一ステップは、前記磁気媒体から読み出した初期トラックデータの初期トラック平均振幅値を測定し、当該初期トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット1を前記初期位置として算出し、
    前記第三ステップは、前記磁気媒体から読み出した第一トラックデータの第一トラック平均振幅値を測定し、当該第一トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット2を前記第一移動位置として算出し、
    前記第四ステップは、前記磁気媒体から読み出した第二トラックデータの第二トラック平均振幅値を測定し、当該第二トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット3を前記第二移動位置として算出し、
    前記第五ステップは、前記オフセット1、前記オフセット2、前記オフセット3及び前記距離Dに基づいて、前記マイクロアクチュエータの移動量を算出する、
    ことを特徴とする請求項2記載のヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法。
  4. 前記第二ステップの前に、前記マイクロアクチュエータに供給されている駆動直流電圧が、予め設定された閾値よりも高いか否かを判断する駆動電圧値判断ステップを有し、
    前記駆動直流電圧が前記閾値以下である場合には、前記第二ステップ以降を実行し、
    前記駆動直流電圧が前記閾値よりも高い場合には、前記第二ステップを実行せず前記第三ステップ以降を実行し、前記第五ステップにおいて、前記オフセット2及び前記オフセット3に基づいて前記マイクロアクチュエータの移動量を算出する、
    ことを特徴とする請求項3記載のヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法。
  5. 前記駆動電圧値判断ステップにて前記駆動直流電圧が前記閾値以下である場合には、前記第二ステップ以降を実行すると共に、前記第五ステップにおいて、
    式:{|(オフセット2)−(オフセット1)−D|+|(オフセット3)−(オフセット1)−D|}/2
    に基づいて、前記マイクロアクチュエータの移動量を算出し、
    前記駆動電圧値判断ステップにて前記駆動直流電圧が前記閾値よりも高い場合には、前記第三ステップ以降を実行すると共に、前記第五ステップにおいて、
    式:{|(オフセット2)−(オフセット3)|}/2
    に基づいて、前記マイクロアクチュエータの移動量を算出する、
    ことを特徴とする請求項4記載のヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法。
  6. 磁気ヘッドと、磁気媒体に対して前記磁気ヘッドを位置決めするマイクロアクチュエータと、を備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法であって、以下のステップを有する。
    ステップ1:磁気媒体上に初期トラックデータを書き込み、この初期トラックデータを読み出し、当該読み出した初期トラックデータの初期トラック平均振幅値を測定し、当該初期トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット1を算出し、ステップ2に進む。
    ステップ2:マイクロアクチュエータに供給されている駆動直流電圧が、予め設定された閾値よりも高いか否かを判断し、前記駆動直流電圧が前記閾値以下である場合には、ステップ3に進み、前記駆動直流電圧が前記閾値よりも高い場合には、ステップ7に進む。
    ステップ3:前記磁気ヘッドを所定の距離Dだけオフトラック方向に可動し、ステップ4に進む。
    ステップ4:前記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを予め設定された正方向に移動駆動し、同時に、前記磁気媒体上に低電圧時の第一トラックデータを書き込み、この第一トラックデータを読み出し、当該読み出した第一トラックデータの第一トラック平均振幅値を測定し、当該第一トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット2を算出し、ステップ5に進む。
    ステップ5:前記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを予め設定された負方向に移動駆動し、同時に、前記磁気媒体上に低電圧時の第二トラックデータを書き込み、この第二低電圧トラックデータを読み出し、当該読み出した第二低電圧データトラックの第二トラック平均振幅値を測定し、当該第二トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット3を算出し、ステップS6に進む。
    ステップ6:式{|(オフセット2)−(オフセット1)−D|+|(オフセット3)−(オフセット1)−D|}/2
    に基づいて、前記マイクロアクチュエータの移動量を算出する。
    ステップ7:前記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを予め設定された正方向に移動駆動し、同時に、前記磁気媒体上に第一トラックデータを書き込み、この第一トラックデータを読み出し、当該読み出した第一トラックデータの第一トラック平均振幅値を測定し、当該第一トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット2’を算出し、ステップ8に進む。
    ステップ8:前記マイクロアクチュエータに駆動直流電圧を供給して、当該マイクロアクチュエータを予め設定された負方向に移動駆動し、同時に、前記磁気媒体上に第二トラックデータを書き込み、この第二トラックデータを読み出し、当該読み出した第二トラックデータの第二トラック平均振幅値を測定し、当該第二トラック平均振幅値に基づいてトラック中心値であるオフセット3’を算出し、ステップ9に進む。
    ステップ9:式{|(オフセット2)−(オフセット3)|}/2
    に基づいて、前記マイクロアクチュエータの移動量を算出する。
  7. 前記閾値は、5ボルトである、
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載のヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法。
  8. 前記初期トラック平均振幅値、前記第一トラック平均振幅値及び第二トラック平均振幅値を、動的性能テスタ(DPテスタ)又は記録再生テスタ(R/Wテスタ)によって計測する、
    ことを特徴とする請求項3,4,5,6又は7記載のヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法。
  9. 前記所定の距離Dは、前記駆動直流電圧の値に反比例して設定されている、
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載のヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法。
JP2008174643A 2007-07-03 2008-07-03 マイクロアクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法 Pending JP2009016030A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CNA2007101287117A CN101339772A (zh) 2007-07-03 2007-07-03 具有精确定位微致动器的磁头折片组合的特性测试方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009016030A true JP2009016030A (ja) 2009-01-22

Family

ID=40213819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008174643A Pending JP2009016030A (ja) 2007-07-03 2008-07-03 マイクロアクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2009016030A (ja)
CN (1) CN101339772A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021015659A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 株式会社東芝 ハードディスクドライブ

Also Published As

Publication number Publication date
CN101339772A (zh) 2009-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7768276B2 (en) Systems and methods for identifying problems with PZT elements of micro-actuators
US7218471B2 (en) Self-servo writing using recording head micropositioner
KR100877654B1 (ko) 자기 기록 장치, 자기 기록 매체, 및 서보 정보 기록 방법
JP2006190452A (ja) マイクロアクチュエータ、制振器、ヘッドジンバルアッセンブリ、及びこれを用いたディスクドライブ
JP2008243266A (ja) 磁気記録媒体、磁気記録媒体へのサーボ記録方法、磁気記録装置
JP2006309822A (ja) 磁気ディスク装置及び記録方法
US7751143B2 (en) Head position control method, head position control device, and magnetic recording evaluation apparatus
US20080170320A1 (en) Storage apparatus and control method
JP2005078702A (ja) 垂直磁気記録方式のサーボライト方法及びディスクドライブ
JP3909044B2 (ja) 磁気ヘッドの磁気記録幅測定方法およびその装置
US7663829B2 (en) Performance test method of head gimbal assembly with precise positioning micro-actuator
KR100594246B1 (ko) 서보 타이밍 지터 보상 방법 및 장치와 이를 이용한디스크 드라이브
US6801377B2 (en) Performance test method of head gimbal assembly with precise positioning actuator
US7660059B2 (en) Method of controlling write strength of HDD and recording medium having recorded thereon program suitable for same
JP2009016030A (ja) マイクロアクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリの性能試験方法
JP4961408B2 (ja) サーボ情報書込み方法及びこれを用いる磁気ヘッド検査装置
JP2023038732A (ja) 磁気ディスク装置及びマイクロアクチュエータのバイアス電圧及び駆動電圧の切り替え方法
JP4807498B2 (ja) 多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法及びディスクドライブ
US6989949B2 (en) Performance test method of head gimgal assembly with precise positioning actuator
JP2008135156A (ja) マイクロアクチュエータの圧電素子の問題を識別するシステム及び方法
JP3138704U (ja) HGA(HeadGimbalAssembly)の特性検査装置
US6924957B2 (en) Method and apparatus for servo track write in disk drive for perpendicular magnetic recording
JP2004234835A (ja) ディスクドライブのトラック探索サーボ制御方法,ディスクドライブのトラック探索サーボ制御装置,ディスクドライブおよびコンピュータが読み取り可能な記憶媒体
US20090296263A1 (en) Information storage apparatus
US9177583B2 (en) Hard disk drive and method for controlling flying height of magnetic head thereof