JP2009015732A - 商品収納ラック - Google Patents

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Takeshi Tsuruha
鶴羽  健
Masao Ieda
雅央 家田
Seiichi Tanaka
誠一 田中
Yoshitake Yokota
義剛 横田
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Abstract

【課題】トップトレイガイドに意図しない外力が作用した場合であっても爪部がスリットから外れることがない商品収納ラックを提供すること。
【解決手段】手前から投入された商品を一対のラック側板の間に画成された商品収納通路に搬入するトップトレイ30と、ラック側板の一方から商品収納通路に平行に進出可能な可動側板本体と、可動側板本体に取り付けられ、可動側板本体とともに進出するトップトレイガイド44とを備え、トップトレイガイド44に形成され、側方に膨出した爪部44aがトップトレイ30に形成されたスリット30aに挿通することにより、トップトレイガイド44が商品の投入幅を規制するとともに、可動側板本体が商品収納通路の通路幅を規制する商品収納ラックにおいて、トップトレイガイド44に不用意な外力が加えられた場合に爪部44aがスリット30aから抜け出さないように、爪部44aの端部44a2を折り曲げた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、缶入り飲料やビン入り飲料、あるいはペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機の内部に画成された商品収納庫に収容される商品収納ラックに関し、特に、商品収納ラックの内部に画成される商品収納通路の通路幅を調整可能とした商品収納ラックに関するものである。
缶入り飲料、ビン入り飲料、あるいはペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機の内部に画成された商品収容庫に収容される商品収納ラックが広く知られている。このような商品収納ラックは、略円筒形(多角形のものも含む)で、かつ強度の高い容器に収容した商品の収納に適したサーペンタイン方式の商品収納通路が採用されている。
サーペンタイン方式の商品収納通路は、横倒し姿勢で投入された商品を消勢するとともに、内部に商品を収納するものであり、手前側と奥側とに湾曲形状をしたセグメントが互いに対向するように、ラック側板間に適宜連設することによって、上下方向に蛇行するように延設されている。そして、その上端側が商品の投入側となり、下端側が商品の搬出側となる。この商品収納通路に投入された商品は、商品収納通路を通過する際の衝撃で容器が破損/変形することがない。
また、商品収納ラックは、商品収納通路ごとにトップトレイを備えている。トップトレイは、自動販売機の前方から奥方の商品収納通路に商品を搬入するための板状体であって、自動販売機の前方から奥方に向けて漸次低くなるように傾斜した状態で配設してある。トップトレイには、横倒し姿勢となった商品のサイズに対応するようにサイズごとに一対のスリットが形成してあり、これらのスリットには、後述するトップトレイガイドの爪部が挿通するようになっている。
また、商品収納ラックは、商品収納通路ごとに可動側板を備えている。可動側板は、ラック側板の一方から商品収納通路に平行に進出可能であって、商品収納通路の通路幅を規制可能である。可動側板は、可動側板本体と連結板(スライダ)とを有し、可動側板本体の商品収納通路に臨む面には、凹条が形成してある。凹条には、連結板が嵌挿してあり、可動側板本体は、連結板に対してスライド可能となっている。連結板は、可動側板本体を挿通した上下一対のリンクによって一方のラック側板に取り付けてあり、上下一対のリンク、連結板及び一方のラック側板は、平行リンクを構成する。したがって、連結板は、ラック側板と平行な状態を維持して商品収納通路に進出可能であり、この連結板に対してスライド可能な可動側板本体もラック側板に平行に進出するようになっている。
また、可動側板本体には、トップトレイガイドが取り付けてあり、可動側板本体とともに進出するようになっている。トップトレイガイドの下縁には、側方に膨出した一対の爪部が設けてある。この爪部がトップトレイに形成した矩形のスリットに挿通することにより、トップトレイにトップトレイガイド、すなわち可動側板が固定されるようになっている。
したがって、横倒し姿勢となった商品のサイズが商品収納通路の通路幅よりも短い場合には、可動側板を商品収納通路に進出させ、トップトレイにトップトレイガイドを固定することにより、横倒し姿勢となった商品のサイズに合わせて、商品の投入幅を規制するとともに商品収納通路の通路幅を規制するようになっている。このため、横倒し姿勢となった商品のサイズが商品収納通路の通路幅よりも小さい場合であっても、可動側板により商品の投入幅及び商品収納通路の通路幅を規制すれば、横倒し姿勢で投入した商品が商品収納通路の内部で詰まることがない。
また、側方に膨出した爪部が矩形のスリットに挿通することにより、可動側板がトップトレイに固定されるので、スリットを加工する金型の寿命が短くなるような幅(例えば、2.5mm以下)にスリットの幅を設定する必要がない(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−308565号公報
しかしながら、商品を補充する場合などにトップトレイガイドに手が触れて意図しない外力がトップトレイガイドに作用すると、爪部がスリットから外れてしまう虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、トップトレイガイドに意図しない外力が作用した場合であっても爪部がスリットから外れることがない商品収納ラックを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る商品収納ラックは、手前から奥方に向けて漸次低くなるように傾斜して配設され、手前から投入された商品を一対のラック側板の間に画成された商品収納通路に搬入するトップトレイと、前記ラック側板の一方から前記商品収納通路に平行に進出可能な可動側板本体と、前記可動側板本体に取り付けられ、前記可動側板本体とともに進出するトップトレイガイドとを備え、前記トップトレイガイドに形成され、側方に膨出した爪部が前記トップトレイに形成されたスリットに挿通することにより、トップトレイガイドが商品の投入幅を規制するとともに、可動側板本体が商品収納通路の通路幅を規制する商品収納ラックにおいて、前記トップトレイガイドに不用意な外力が加えられた場合に爪部がスリットから抜け出さないように、爪部の端部を折り曲げたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る商品収納ラックは、上記請求項1において、端部の折り曲げ方向が投入幅を広げる方向と一致することを特徴とする。
本発明に係る商品収納ラックは、商品の補充時等のように、トップトレイガイドに意図しない外力が作用しても爪部がスリットから抜き去り不能となるので、可動側板本体及びトップトレイガイドも移動することがない。一方、商品の入替時のように、トップトレイガイドを商品のサイズに合わせて設定する場合には、爪部がスリットから抜き取り可能となるので、入れ替える商品のサイズに対応させて可動側板本体及びトップトレイガイドを適宜移動させることができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る商品収納ラックの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明の実施の形態である商品収納ラックを内蔵した自動販売機を示す斜視図、図2は本発明の実施の形態である商品収納ラックの側断面図である。
本発明の実施の形態である商品収納ラック10を内蔵した自動販売機は、缶入り飲料、ビン入り飲料、またはペットボトル入り飲料等を販売するものである。この自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。本体キャビネット1は、複数の鋼材を適宜組み合わせることにより構成したもので、前面が開口した箱状を呈している。
本体キャビネット1の左側縁部には、外扉2と内扉3とが支承してある。この外扉2の前面には、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品の見本を展示するための展示室、商品を選択するための選択ボタン、貨幣を投入するための貨幣投入口、払い出された商品を取り出すための商品取出口等、商品の販売に必要となる構成が配設してある。内扉3は、断熱材によって構成したもので、本体キャビネット1の前面開口を開閉すべく、本体キャビネット1と外扉2との間に配設してある。
本体キャビネット1の内部は、仕切板4(床板)によって商品収容室5と機械室6とに画成されている。商品収容室5は、本体キャビネット1の内部上方に画成され、機械室6は、本体キャビネット1の内部下方に画成されている。
図1に示すように、商品収容室5は、さらに、二つの仕切板7によって三つの商品収容庫5a,5b,5cに画成されている。これら三つの商品収容庫5a,5b,5cは、本体キャビネット1の幅方向に並設される。以下の説明において、正面向かって左側となる商品収容庫を「左庫5a」、中央となる商品収容庫を「中庫5b」、右側となる商品収容庫を「右庫5c」と称する。
図1に示す自動販売機では、左庫5aと右庫5cとには、本体キャビネット1の幅方向に二列の商品収納ラック10が収容され、中庫5bには、本体キャビネット1の幅方向に一列の商品収納ラックが収容されている。
また、図2に示すように、左庫5a、中庫5b、右庫5cには、前後方向に6列の商品収納通路を画成するように三つの商品収納ラック10が収納されている。したがって、左庫5aと右庫5cとにはそれぞれ12種類の商品を収納することができ、中庫5bには6種類の商品を収納することができる。このため、この自動販売機は、30種類の商品が収納でき、これらを要求に応じて販売することができるようになっている。
また、図1に示すように、商品収容庫5a,5b,5cの内部下方には、シュータ8が配設してある。シュータ8は、商品収納ラック10から搬出された商品を商品取出口に搬出するためのもので、奥方から前方に向けて漸次低くなるように傾斜した状態で配設された板状部材である。したがって、商品収納ラック10から搬出された商品は、シュータ8を転動又は滑走することにより商品取出口に搬出される。
商品収納ラック10は、略円筒形(多角形のものも含む)で、かつ強度の高い容器に収容した商品の収納に適したサーペンタイン方式が採用されている。サーペンタイン方式の商品収納ラック10は、横倒し姿勢で搬入された商品の勢いを消勢するとともに内部に商品を収納するものであり、図2及び図3に示すように、一対のラック側板12の間に湾曲形状をしたセグメント13が互いに対向するように配設することによって、商品収納通路11が蛇行するように画成されている。したがって、商品収納通路11に搬入された商品は、商品収納通路11を通過する際の衝撃で容器が破損/変形することがない。なお、商品収納通路11は、上端が商品の搬入口となり、下端が商品の搬出口となる。
商品収納通路11の搬出口には、ベンドメック14が取り付けてある。ベンドメック14は、ペダル、ベンドソレノイド及びリンク機構により構成され、商品収納通路11を通過して一番下まで到達した商品はベンドメック14(ペダル)で留まり、次の商品はその上に積み上げられて商品収納通路11内に次々と収納されることになる。
商品収納ラック10は、商品収納通路11ごとにトップトレイ30を備えている。トップトレイ30は、図2に示すように、自動販売機の前方から奥方の商品収納通路11に商品を搬入するためのものである。トップトレイ30は、自動販売機の前方から奥方(商品収納通路の搬入口)に向けて漸次低くなるように傾斜した状態で配設される板状部材である。
トップトレイ30は、上下方向に並設され、上下方向に隣接したトップトレイ相互間に商品投入口31が画成される。そして、商品投入口31から横倒し姿勢で投入された商品は、トップトレイ30を転動または滑走することにより、搬入口から商品収納通路11に搬入されるようになっている。
トップトレイ30には、横倒し姿勢となった商品のサイズに対応するようにサイズごとに一対のスリット30a(図6参照)が形成してあり、これらのスリット30aには、後述するトップトレイガイド44の爪部44aが挿通するようになっている。
また、図3に示すように、商品収納ラック10は、商品収納通路11ごとに可動側板40を備えている。可動側板40は、ラック側板12から商品収納通路11に進出可能であって、商品収納通路11の通路幅を規制可能である。図4に示すように、可動側板40は、可動側板本体41と連結板(スライダ)42とを有し、可動側板本体41の商品収納通路11に臨む面(図4において手前側)には、凹条41aが形成してある。凹条41aには、連結板42が嵌挿してあり、可動側板本体41は、連結板42に対してスライド可能となっている。連結板42は、可動側板本体41を挿通した上下一対のリンク43によって一方のラック側板12に取り付けてあり、上下一対のリンク43、連結板42及び一方のラック側板12は、平行リンクを構成する。したがって、連結板42は、ラック側板12と平行な状態を維持して商品収納通路11に進出可能であり、この連結板42に対してスライド可能な可動側板本体41もラック側板12に平行に進出するようになっている。
また、可動側板本体41には、トップトレイガイド44が取り付けてあり、可動側板本体41とともに進出するようになっている。トップトレイガイド44は、トップトレイ30に投入される商品の投入幅(商品が投入されるラック側板12とトップトレイガイド44との間隔)を規制するものであって、上下方向に隣接したトップトレイ相互間を移動することができるように、手前から奥方に向けた漸次低くなるように形成してある。
図5に示すように、トップトレイガイド44の下縁には、一対の爪部44aが設けてある。爪部44aは、ビード加工により膨出させた膨出部44a1を有している。膨出部44a1は、投入幅が狭くなる方向に向けて膨出しており、図6に示すように、爪部44aをトップトレイ30に形成されたスリット30aに挿通した場合に、スリット30aとの間において爪部44aががたつくことがないようになっている。
また、図6に示すように、爪部44aの端部44a2は、商品収納通路11に商品が収納された場合に爪部44aがスリット30aから抜き去り不能となる一方、商品収納通路11に商品が収納されていない場合に爪部44aがスリット30aから抜き取り可能となるように、投入幅が広くなる方向に折り曲げてある。
上述した本発明の実施の形態である商品収納ラック10によれば、商品補充時に不用意にトップトレイガイド44に外力が加わっても、トップトレイガイド44の爪部44aの端部44a2がトップトレイ30に形成したスリット30aの縁部と干渉することになり、爪部44aがスリット30aから抜き去り不能となる。したがって、商品収納通路11に商品が収納された状態で意図しない外力がトップトレイガイド44に作用した場合であっても、爪部44aがスリット30aから外れてしまうことはない。
一方、トップトレイガイド44を商品のサイズに合わせて設定する場合には、可動側板40は商品収納通路11に進出する方向、すなわち、トップトレイガイド44が投入幅を狭くする方向に移動可能となる。このとき、トップトレイガイド44の爪部44aの端部44a2がトップトレイ30に形成したスリット30aの縁部を回避することにより、爪部44aがスリット30aから抜き取り可能となる。したがって、商品収納通路11に商品が収納されていない状態で、収納する商品のサイズに対応させて、可動側板40を適宜移動させることができる。
本発明の実施の形態である商品収納ラックを収容した自動販売機を示す斜視図である。 本発明の実施の形態である商品収納ラックの側断面図である。 商品収納通路と可動側板との関係を示す側断面図である。 トップトレイと可動側板との関係を示す側面図である。 トップトレイとトップトレイガイドとを示す側面図である。 図5に示した爪部とスリットとを示す拡大断面図である。
符号の説明
1 本体キャビネット
5 商品収容室
5a 左庫(商品収容庫)
5b 中庫(商品収容庫)
5c 右庫(商品収容庫)
10 商品収納ラック
11 商品収納通路
12 ラック側板
13 セグメント
30 トップトレイ
30a スリット
31 商品投入口
40 可動側板
41 可動側板本体
42 連結板
43 リンク
44 トップトレイガイド
44a 爪部
44a1 膨出部
44a2 端部

Claims (2)

  1. 手前から奥方に向けて漸次低くなるように傾斜して配設され、手前から投入された商品を一対のラック側板の間に画成された商品収納通路に搬入するトップトレイと、前記ラック側板の一方から前記商品収納通路に平行に進出可能な可動側板本体と、前記可動側板本体に取り付けられ、前記可動側板本体とともに進出するトップトレイガイドとを備え、前記トップトレイガイドに形成され、側方に膨出した爪部が前記トップトレイに形成されたスリットに挿通することにより、トップトレイガイドが商品の投入幅を規制するとともに、可動側板本体が商品収納通路の通路幅を規制する商品収納ラックにおいて、
    前記トップトレイガイドに不用意な外力が加えられた場合に爪部がスリットから抜け出さないように、爪部の端部を折り曲げたことを特徴とする商品収納ラック。
  2. 端部の折り曲げ方向が投入幅を広げる方向と一致することを特徴とする請求項1に記載の商品収納ラック。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003308565A (ja) * 2002-04-18 2003-10-31 Fuji Electric Co Ltd 自動販売機のサーペンタイン式商品収納ラック
JP2007041780A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Sanden Corp 自動販売機の商品投入幅調整装置

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