JP2009014221A - 貯湯装置 - Google Patents

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Kazuyoshi Tanimoto
和敬 谷本
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Abstract

【課題】貯湯タンク20内で高温水と常温水との混合によって生じる混合水を給湯に使用することにより、貯湯タンク20の貯湯容量を確保しつつ、貯湯装置1又は2全体の熱効率の低下を防止する。
【解決手段】温水生成手段10から貯湯タンク20の上部へ温水が供給され、温水が貯湯タンク20の上部から給湯され、貯湯タンク20の下部へ常温水は供給され、貯湯タンク20の下部から温水生成手段10へ常温水を供給され、貯湯タンク20内の水温を上下方向に連続した位置で検出可能な温度センサ40と、給湯配管64に連通すると共に、貯湯タンク20の内部に上下方向に設けられ、貯湯タンク20に蓄えられた温水を取水する取水口32を上下に移動させることが可能な取水管30と、温度センサ40で検出した水温に基づいて取水口32の上下方向の位置を制御する制御手段50とを備える。
【選択図】図1

Description

温水生成手段により加熱した温水を貯湯タンクに貯留し、貯留した温水を給湯するようにした貯湯装置に関する。
ヒートポンプ式給湯器は、熱源に冷媒の状態変化を利用しているので電気ヒータで水を加熱する給湯器よりも一般にエネルギー効率が良く、またガス等を燃焼しないので空気中に二酸化炭素などを排出せず地球環境にやさしい給湯器と言われている。このため、様々なヒートポンプ式給湯器が開発されている。
ところで、二酸化炭素を冷媒とするヒートポンプ式給湯器は、電気ヒータやガス焚きによる給湯器と異なり、取り込む水の温度が高いと加熱効率が低下するという問題がある。したがって、一旦暖められて貯湯タンクに貯留された温水が冷めてぬるくなった場合、ぬるい温水をヒートポンプ式給湯器で追焚きすると加熱効率が低下する。
一方、従来から多く用いられている密閉型の貯湯タンクでは、給湯した量だけ貯湯タンクに下部より給水することで常にタンクレベルを一定に保持しながら給湯する。また、ヒートポンプで沸き上げて貯湯する場合、貯湯タンクの下部から常温水を取り込んでヒートポンプで加熱し、加熱された温水を貯湯タンクに上部から注ぎ込む。そして、貯湯タンク内の高温水と常温水とは、比重差により上側の高温水層と下側の常温水層とに分離される。しかし、実際には、高温水層と常温水層との境界付近には高温水と常温水との混合が生じることにより、中温の混合水層が形成され、給湯と蓄熱の繰り返しによって混合水層は拡大する。
このように混合水層が拡大すると、その分だけ貯湯タンクの実質的な貯湯容量は減少することとなる。また、中温の混合水を二酸化炭素冷媒のヒートポンプ式給湯器で追焚きすると、ヒートポンプの特性上、加熱効率が低下する。したがって、貯湯タンク内に発生する中温の混合水層を最小限に留めておくことが課題となる。
こうした課題に対して、特許文献1及び特許文献2には、複数の温度センサと複数の取水穴を備えることにより、中温水を取出することが可能な給湯システムが開示されている。しかし、いずれの技術においても、温度センサは貯湯タンク内の高温水層・混合水層・常温水層の各層の境界を連続的に把握することはできず、また取水穴と取水穴との間に混合水層があるときは、混合水を取水することができない。
特開2006−125677号公報 特開2006−125678号公報
本発明は、このような課題に対して、貯湯タンク内で高温水と常温水との混合によって生じる混合水を給湯に使用することにより、貯湯タンクの貯湯容量を確保しつつ、給湯システム全体の熱効率の低下を防止することができる貯湯装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、温水生成手段により生成された温水を蓄えると共に、この蓄えた温水を給湯するための給湯配管が接続された貯湯タンクを備える貯湯装置であって、
前記貯湯タンクの上部には、前記温水生成手段から前記貯湯タンクへ温水を供給するための貯湯配管と、前記貯湯タンクに蓄えられた温水を給湯するための給湯配管が接続され、前記貯湯タンクの下部には、前記貯湯タンクへ常温水を供給すると共に、前記貯湯タンクから前記温水生成手段へ常温水を供給するための給水配管が接続されており、
前記貯湯タンク内の水温を上下方向に連続した位置で検出可能な温度センサと、
前記給湯配管に連通すると共に、前記貯湯タンクの内部に上下方向に設けられ、前記貯湯タンクに蓄えられた温水を取水する取水口を上下に移動させることが可能な取水管と、
前記温度センサで検出した水温に基づいて前記取水口の上下方向の位置を制御する制御手段とを備えることを特徴とする貯湯装置である。
第2の発明は、第1の発明に記載の貯湯装置において、
前記温度生成手段は、二酸化炭素を冷媒とするヒートポンプであることを特徴とする貯湯装置である。
第3の発明は、第1又は2の発明に記載の貯湯装置において、
前記温度センサは、光ファイバ式温度センサであることを特徴とする貯湯装置である。
第4の発明は、第1〜3の発明の何れかに記載の貯湯装置において、
前記温度センサは、前記貯湯タンクの外周に螺旋状に巻きつけられていることを特徴とする貯湯装置である。
第5の発明は、第1〜4の発明の何れかに記載の貯湯装置において、
前記取水管は、スリットを上端から下端まで有する円筒形の外管及び内管からなる二重管であり、
前記外管と前記内管のスリットは、少なくとも一方が螺旋状であって両スリットが1箇所のみで交差するように設けられ、
前記交差部が、前記取水管の取水口となり、
前記制御手段は、前記外管と前記内管とを軸回りに相対的に回転させることにより前記取水口を上下に移動させること
を特徴とする貯湯装置である。
第6の発明は、第1〜4の発明の何れかに記載の貯湯装置において、
前記取水管は、円筒形の外管と内管と前記内管を上下方向に移動可能にガイドするガイド部材とからなり、
前記内管の下端が開口して取水口となり、
前記外管の内周面と前記内管の外周面には、互いに螺合する螺条が設けられ、
前記制御手段は、前記外管又は前記ガイド部材のうち一方を固定し、他方を軸心を中心として軸回りに回転させることで、前記内管を上下方向に移動させることにより前記取水口の上下方向の位置を制御することを特徴とする貯湯装置である。
第7の発明は、第1〜4の発明の何れかに記載の貯湯装置において、
前記取水管は、円筒形の外管と内管と前記外管を上下方向に移動可能にガイドするガイド部材とからなり、
前記外管の下端が開口して取水口となり、
前記外管の内周面と前記内管の外周面には、互いに螺合する螺条が設けられ、
前記制御手段は、前記内管又は前記ガイド部材のうち一方を固定し、他方を軸心を中心として軸回りに回転させることで、前記外管を上下方向に移動させることにより前記取水口の上下方向の位置を制御することを特徴とする貯湯装置である。
第8の発明は、第6又は7の発明の何れかに記載の貯湯装置において、
長さが互いに異なる複数の前記取水管と、各取水管と前記給湯配管との連通と遮断を切り換える開閉弁とを備え、
前記制御手段は、前記温度センサで検出した水温に基づいて、前記給湯配管に連通すべき取水管を選択し、選択した取水管に対応する開閉弁を開けると共に他の開閉弁を閉じ、前記水温に基づいて、前記選択した取水管の前記中管を上下方向に移動させることにより前記取水口の上下方向の位置を制御することを特徴とする貯湯装置である。
本発明によれば、貯湯タンクの貯湯容量を確保しつつ、給湯システム全体の熱効率の低下を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態である貯湯装置1の全体構成図である。同図に示すように、本実施形態の貯湯装置1は、温水生成手段10、貯湯タンク20、取水管30、温度センサ40、制御手段50、混合弁70などを備えている。
温水生成手段10は、例えば冷媒に二酸化炭素を用いたヒートポンプ等であって、常温の常温水(例えば、10〜25℃程度)を加熱して高温水(例えば、90℃程度)とする。温水生成手段10の高温水出口は、貯湯配管61を介して、貯湯タンク20の上部に接続されている。また、温水生成手段10の常温水入口は、給水配管62を介して貯湯タンク20の下部に接続されている。
貯湯タンク20は、密閉型であって、その上部に貯湯配管61が接続され、温水生成手段10で生成された高温水は、貯湯配管61を介して貯湯タンク20へ供給される。また、貯湯タンク20は、その下部に給水配管62、63が接続されおり、貯湯タンク20の上部から貯湯配管61を介して給湯されると、それを補う量の常温水が給水配管63を介して外部の水道等から供給される。そして、夜間等に貯湯タンク20の下部の常温水が給水配管62を介して温水生成手段10へ供給され、温水生成手段10によって加熱されて生成された温水が上記のように貯湯配管61を介して貯湯タンク20へその上部から供給される。こうして、貯湯タンク20内では、上部において高温水が貯留され下部において常温水が貯留される。これらは、比重差により上側の高温水層と下側の常温水層とに分離されるが、高温水層と常温水層との境界付近には高温水と常温水との混合が生じ、中温の混合水層が形成される。
取水管30は、貯湯タンク20の上部面に取り付けられ、給湯配管64と連通し、貯湯タンク20内においては上部から下部まで達している。取水管30の取水口32は、取水管30上において上下方向に連続的に移動可能であって、貯湯タンク20内の何れの上下方向の位置からも温水を取水できるものである。また、取水管30は、貯湯タンク20の下部面に取り付けられてもよく、その場合は貯湯タンク20内において下部から上部まで達する。なお、取水管30の具体的な構成については、後述する具体例の中で説明する。
貯湯タンク20は、給湯口67において温水が使用されるときには、貯湯タンク20内に貯留されている温水を取水管30から給湯配管64、66を介して、給湯口67に供給し、上述のように給湯口67に供給した温水と等量の常温水が給水配管63を介して供給される。
温度センサ40は、貯湯タンク20に貯留された水について、上部から下部まで上下方向の何れの位置の水温も検知することができるものであり、貯湯タンク20の外周に設置されてもよく、また内部に設置されてもよい。本実施形態では、温度センサ40は、例えば、光ファイバ式温度センサであり、上下方向に直線的に設置されていてもよく、また貯湯タンク20の外周に螺旋状に巻き付けるように設置されていてもよい。この光ファイバ式温度センサは、光ファイバに沿った連続的な温度分布を測定できるものであり、これを螺旋状に配置すれば、上下方向の位置分解能を高めることができる。
制御手段50は、温度センサ40で検知した温度に基づいて、貯湯タンク20のどの上下方向の位置から取水すべきか判定し、モータ52を制御することにより取水管30の取水口32(後述する図3、図4において説明する)の上下方向の位置を制御する。
貯湯タンク20では、上述のように上部に高温水が貯留され、下部に常温水が貯留されるが、高温水層と常温水層との境界付近には高温水と常温水との混合が生じ、中温の混合水層が形成され、給湯と蓄熱の繰り返しによって混合水層は拡大する。また、後述する浴槽80の冷めた湯の加熱に貯湯タンク20の高温水の熱を用いると、高温水が冷めることにより混合水層は拡大する。このように、混合水層が拡大すると、その分だけ貯湯タンクの実質的な貯湯容量は減少することとなるので、混合水層の中温水を貯湯タンク20から取水して有効に利用することが必要である。制御手段50は、温度センサ40で上下方向の全ての位置について検知された水温に基づいて混合水層の上下方向の位置を判定し、給湯口67での温水の使用が中温水でも可能な状況であれば、モータ52を制御することにより取水管30の取水口32の上下方向の位置を混合水層の位置に合わせるように制御する。
混合弁70は、三方弁であって、取水管30で取水し給湯配管64を介して送られる温水と、外部から水道管65を介して供給される常温水とを制御手段50により制御された比率で混合する機能を有している。このように混合された温水は、給湯配管66を介して給湯口67に送られる。
浴槽80には入浴用の湯が貯えられるが、この湯が冷めてしまった場合、貯湯タンク20に貯留されている高温水と熱交換させることにより再加熱することができる。すなわち、浴槽80の冷めた湯は、浴槽配管81とポンプ83によって、貯湯タンク20内に設置された熱交換器84に送られる。この熱交換器84において、貯湯タンク20の高温水と熱交換することで温められ、浴槽配管82を介して浴槽80に戻される。このとき、貯湯タンク20内の高温水は、浴槽80の冷めた湯に熱を供給することにより冷やされ、中温水となって、上述したように混合層拡大の一因となる。
(1)取水管30の具体例1
図2は、取水管30の第1の例を示す水平方向の断面図であり、図3は、この取水管30の正面図である。図2に示されるように、取水管30は、円筒形の外管34及び内管36からなる二重管であって、それぞれスリット35,37を上端から下端まで有する。また、図3に示されるように、一方のスリットは螺旋状であり、他方のスリットは上下方向に直線状であって、両スリットが1箇所で交差するように設けられている。なお、両スリットが1箇所で交差するためには、螺旋状のスリットの勾配は、上端から下端までの間で1周巻き未満である必要がある。
なお、両スリット35、37は、それらの両方が互いに異なる勾配の螺旋状のものであってもよい。この場合、外管スリット35は時計回りにX周巻きとし内管スリット37は時計回りにY周巻きとすると(反時計回りの場合はマイナスとして表示する)、両スリットが1箇所で交差するためには次の条件XとYは次の条件を満たす必要がある。
0<|X−Y|<1 ・・・(1)
例えば、外管スリット35が時計回りに1周巻きの螺旋状である場合、内管スリット37は時計回りに1周より大きく2周未満であるような巻き数の螺旋状であるか、時計回りに0周巻き(上下方向の直線状)より大きく1周未満であるような巻き数の螺旋状とすればよい。
このような条件を満たせば、外管スリット35と内管スリット37は1箇所で交差するが、この交差部が取水管30の取水口32となる。
外管34と内管36のうち一方は固定され、他方はモータ52により軸回りに回転駆動されるように構成されている。そして、外管34又は内管36をモータ52により回転させることで、取水口32は上下に移動させることができる。
なお、取水口32の上下方向の位置は、温度センサ40で検知された貯湯タンク20内の温水の温度分布に基づいて、制御手段50がモータ52を制御することにより、混合層の中温水が取水されるように適切な位置に調節される。
(2)取水管30の具体例2
本願発明の貯湯装置は、図4の貯湯装置2に示されるように、複数の取水管30によって構成されるものであってもよい。図4に示される貯湯装置2には、例えば3本の取水管30a、30b、30cがあって、それぞれの先端に取水口32a、32b、32cを有する。また、給湯配管64は、取水管30a、30b、30cに対応して、給湯配管64a、64b、64cに分岐している。取水管30(30a、30b、30c)のうちどの取水管30で取水するかは、制御手段50が開閉弁55a、55b、55cをそれぞれ開閉することにより制御される。
図5は、図4に示す取水管30a、30b、30cの水平方向の断面図であり、図6は取水管30の上下方向の断面図である。なお、取水管30a、30b、30cは同一の断面構造を有する。図5に示されるように、取水管30は、円筒形の外管94と内管96とガイド部材98とからなる管であって、内管96が上下に移動可能となっており、内管96の先端に取水口32が設けられている。取水管30の外管94は、モータ52により軸回りに回転駆動させるように構成されている。一方、ガイド部材98を貯湯タンク20の上部に固定する。
また、図6に示されるように、外管94の内周面と内管96の外周面には、それぞれネジ部94a、96aが設けられており、外管ネジ部94aと内管ネジ部96aは螺合している。内管96の内周面には突起97が設けられ、ガイド部材98の外周面にはガイド溝99が設けられており、突起97はガイド溝99に管の上下方向に相対移動可能に嵌合している。なお、突起97をガイド部材98の外周面に設け、ガイド溝99を内管96の内周面に設けてもよい。
また、図5において、突起97とガイド溝99は4組記載されているが、4組に限らず1組以上あればよい。さらに、この図5及び図6においては、ガイド部材98は、円筒形の管として図示されているが、これに限らず内管96を回転方向には動かないように固定しつつ上下方向には移動可能なように嵌合するものであればよく、例えば内管96の内周面のガイド溝99に嵌合するようなガイド棒(不図示)であってもよい。
外管94をモータ52により回転させると、外管94と螺合する内管96は、突起97又はガイド溝99によりガイドされながら上下方向に変位し、これにより取水口32も上下方向に変位する。なお、外管94を固定し、ガイド部材98を軸心を中心として軸回りに回転させてもよい。
なお、取水管30は、図5及び図6に示されるような構造を有することにより、最も伸びた状態では最も縮んだ状態に比べて2倍の長さとなる。例えば、最も長い取水管30aの取水口32aは貯湯タンク20の最下部から中間部まで移動可能であり、次に長い取水管30bの取水口32bは貯湯タンク20の中間部(最上部から1/2)からその中間(最上部から1/4)まで移動可能である。また、第3の取水管32cの取水口は貯湯タンク20の最上部から1/4の位置から最上部から1/8の位置まで移動可能である。
制御手段50は、取水すべき位置(つまり、混合層の位置)に応じて複数の取水管30を適宜選択して利用する。すなわち、制御手段50が選択した取水管30に対応する開閉弁55を開けるとともに、その取水管30の取水口32の上下方向の位置を混合層の位置に調節し、選択していない取水管30に対応する開閉弁55を閉じる。そして、その選択した取水管30の取水口32の上下方向の位置が混合層の中温水が取水されるように適切な位置に制御する。
なお、図4においては、3つの取水管30a、30b、30cを設ける構成として図示されているが、3本に限られず、貯湯タンク20の容量等に応じて適切な本数を設ければよい。
図7と図8は、図5と図6の例の変形の例を示す図であるが、図7は水平方向の断面を、図8は上下方向の断面を示す。
図5と図6の例では、内管96の内周面に突起97が、ガイド部材98の外周面にはガイド溝99が設けられているが、図7と図8の例では、ガイド部材98の内周面に突起97が、外管94の外周面にはガイド溝99が設けられている。
なお、図7及び図8の例においても、図5及び図6の例と同様、突起97を外管94の外周面に設け、ガイド溝99はガイド部材98の内周面に設けてもよい。また、突起97とガイド溝99は4組記載されているが、4組に限らず1組以上あればよい。さらに、図7及び図8の例においては、ガイド部材98は、円筒形の管として表されているが、外管94を回転方向には動かないように固定しつつ上下方向には移動可能なように嵌合するものであればよく、例えば外管94の外周面のガイド溝99に嵌合するようなガイド棒(不図示)であってもよい。
図7と図8の例の動作については、図5と図6の例と同様であり、内管96をモータ52により回転させると、内管96と螺合する外管94は、突起97又はガイド溝99によりガイドされながら上下方向に変位し、これにより取水口32も上下方向に変位する。なお、内管96を固定し、ガイド部材98を軸心を中心として軸回りに回転させてもよい。
制御手段50は、温度センサ40で検知された貯湯タンク20内の温水の温度分布に基づいて、複数の取水管30a、30b、30cのうち適切なものを選択した上で、選択した取水管30に対応する開閉弁55a、55b又は55cを開く。そして、その選択した取水管30の取水口32の上下方向の位置が混合層の中温水が取水されるように適切な位置に制御する。
以上の通り、本実施形態の貯湯装置1又は貯湯装置2によれば、貯湯タンク20内で高温水と常温水との混合によって生じる中温の混合水を給湯に使用することにより、貯湯タンク20の貯湯容量を確保しつつ、貯湯装置1又は2の熱効率の低下を防止することができる。
温度センサ40は、貯湯タンク20の上部から下部に渡たって温度を検知することができるので、貯湯タンク20のどの上下方向の位置に中温の混合層があるかを検知することができる。さらに、取水管30の取水口32は、制御手段50がモータ52を制御することにより上下に移動することが可能であるので、混合層が貯湯タンク20内の上下方向の何れの位置にあっても取水可能である。
なお、以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本発明の一実施形態である貯湯装置1の全体構成図である。 貯湯装置1における取水管30の水平方向の断面図である。 貯湯装置1における取水管30の取水口32付近の拡大図である。 本発明の別の実施形態である貯湯装置2の全体構成図である。 貯湯装置2における取水管30の上下方向の断面図である。 貯湯装置2における取水管30の水平方向の断面図である。 貯湯装置2における別の形状の取水管30の水平方向の断面図である。 貯湯装置2における別の形状の取水管30の上下方向の断面図である。
符号の説明
1 貯湯装置 2 貯湯装置
10 温水生成手段 20 貯湯タンク
30 取水管 32 取水口
34 外管 35 外管スリット
36 内管 37 内管スリット
40 温度センサ 50 制御手段
52 モータ 55 開閉弁
61 貯湯配管 62,63 給水配管
64 給湯配管 65 水道管
66 給湯配管 67 給湯口
70 混合弁 80 浴槽
81 浴槽配管 82 浴槽配管
83 ポンプ 84 熱交換器
94 外管 96 内管
97 突起 98 ガイド部材
99 ガイド溝

Claims (8)

  1. 温水生成手段により生成された温水を蓄えると共に、この蓄えた温水を給湯するための給湯配管が接続された貯湯タンクを備える貯湯装置であって、
    前記貯湯タンクの上部には、前記温水生成手段から前記貯湯タンクへ温水を供給するための貯湯配管と、前記貯湯タンクに蓄えられた温水を給湯するための給湯配管が接続され、前記貯湯タンクの下部には、前記貯湯タンクへ常温水を供給すると共に、前記貯湯タンクから前記温水生成手段へ常温水を供給するための給水配管が接続されており、
    前記貯湯タンク内の水温を上下方向に連続した位置で検出可能な温度センサと、
    前記給湯配管に連通すると共に、前記貯湯タンクの内部に上下方向に設けられ、前記貯湯タンクに蓄えられた温水を取水する取水口を上下に移動させることが可能な取水管と、
    前記温度センサで検出した水温に基づいて前記取水口の上下方向の位置を制御する制御手段とを備えることを特徴とする貯湯装置。
  2. 請求項1に記載の貯湯装置において、
    前記温度生成手段は、二酸化炭素を冷媒とするヒートポンプであることを特徴とする貯湯装置。
  3. 請求項1又は2に記載の貯湯装置において、
    前記温度センサは、光ファイバ式温度センサであることを特徴とする貯湯装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の貯湯装置において、
    前記温度センサは、前記貯湯タンクの外周に螺旋状に巻きつけられていることを特徴とする貯湯装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の貯湯装置において、
    前記取水管は、スリットを上端から下端まで有する円筒形の外管及び内管からなる二重管であり、
    前記外管と前記内管のスリットは、少なくとも一方が螺旋状であって両スリットが1箇所のみで交差するように設けられ、
    前記交差部が、前記取水管の取水口となり、
    前記制御手段は、前記外管と前記内管とを軸回りに相対的に回転させることにより前記取水口を上下に移動させること
    を特徴とする貯湯装置。
  6. 請求項1〜4の何れかに記載の貯湯装置において、
    前記取水管は、円筒形の外管と内管と前記内管を上下方向に移動可能にガイドするガイド部材とからなり、
    前記内管の下端が開口して取水口となり、
    前記外管の内周面と前記内管の外周面には、互いに螺合する螺条が設けられ、
    前記制御手段は、前記外管又は前記ガイド部材のうち一方を固定し、他方を軸心を中心として軸回りに回転させることで、前記内管を上下方向に移動させることにより前記取水口の上下方向の位置を制御することを特徴とする貯湯装置。
  7. 請求項1〜4の何れかに記載の貯湯装置において、
    前記取水管は、円筒形の外管と内管と前記外管を上下方向に移動可能にガイドするガイド部材とからなり、
    前記外管の下端が開口して取水口となり、
    前記外管の内周面と前記内管の外周面には、互いに螺合する螺条が設けられ、
    前記制御手段は、前記内管又は前記ガイド部材のうち一方を固定し、他方を軸心を中心として軸回りに回転させることで、前記外管を上下方向に移動させることにより前記取水口の上下方向の位置を制御することを特徴とする貯湯装置。
  8. 請求項6又は7に記載の貯湯装置において、
    長さが互いに異なる複数の前記取水管と、各取水管と前記給湯配管との連通と遮断を切り換える開閉弁とを備え、
    前記制御手段は、前記温度センサで検出した水温に基づいて、前記給湯配管に連通すべき取水管を選択し、選択した取水管に対応する開閉弁を開けると共に他の開閉弁を閉じることを特徴とする貯湯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103851786A (zh) * 2013-06-08 2014-06-11 李隆 多功能水箱及内箱与外箱的均温方法
CN103851787A (zh) * 2013-06-08 2014-06-11 李隆 冷、热水用一体化水箱及一种内箱与外箱的均温方法
CN103983305A (zh) * 2014-05-12 2014-08-13 宁波大学 一种实时监测流水温度和折射率的装置

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