JP2009013600A - キャビネット、及び該キャビネットを備えた給水装置 - Google Patents

キャビネット、及び該キャビネットを備えた給水装置 Download PDF

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Abstract

【課題】キャビネットの開口部に装着される扉体や掛渡フレームの着脱を容易且つ迅速に行えるようにする。
【解決手段】キャビネット10は、フレーム部材11で囲まれた矩形状の開口部14と、開口部14に水平に掛け渡される掛渡フレーム30と、開口部14の下部を覆う下扉40とを備え、掛渡フレーム30を開口部14に固定する固定構造5は、開口部14の左右のフレーム部材11,11に設けた一対の突起部15,15と、掛渡フレーム30の両端部30a,30aに設けた突起部15,15を係合させる溝状の係合部34,34とで構成される。下扉40は掛渡フレーム30に一体に固定されており、固定構造5による掛渡フレーム30の固定で、工具などを用いずに下扉40を突起部15,15に吊り下げた状態で開口部14に装着することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、水道の水を集合住宅やビルなどの給水場所へ給水する給水装置に用いて好適なキャビネット、及び該キャビネットを備えた給水装置に関する。
この種の給水装置としては、例えば水道本管に接続され、水道本管からの水道水をポンプで所定の水圧に加圧して集合住宅やビルなどの末端の需要場所に給水するものがある。この給水装置は、ポンプと、ポンプに接続された配管類と、配管類に取り付けられた圧力センサや各種弁や圧力タンクなどの機器とを備えている。また、ポンプを駆動するモータと、該モータに電力を供給する駆動電源であるインバータ装置と、ポンプの運転を制御する制御盤とを備え、これらインバータ装置や制御盤は、上記ポンプや配管類などの機器と共にキャビネット(ハウジング)内に収容されている。
特開2005−54730号公報
ところで、上記のような給水装置のキャビネットは、前面に開口部を有している。そして、開口部に取り付ける扉体は、開口部の周囲のフレーム部材に対してビス止めなどの固定手段で固定されていた。ところが、扉体を着脱する際に工具が必要であったり、着脱の手順が煩雑であったりすると、ポンプを緊急に停止させる場合などに、扉体を容易且つ迅速に取り外すことができないという問題があった。また、扉体を容易に着脱できないと、給水装置のメンテナンスに手間がかかるという問題もあった。
また、キャビネットの開口部には、枠体の歪みなどを防止するための掛渡フレーム(補強用フレーム)が取り付けられている。この掛渡フレームは、開口部の左右のフレーム部材間に水平に掛け渡された細板状の部材からなる。キャビネット内のポンプや配管類を取り出す際には、この掛渡フレームを取り外す必要がある。ところが、従来の掛渡フレームは、開口部の左右のフレーム部材にビス止めで固定されていた。そのため、掛渡フレームの取り外しに手間がかかり、ポンプなどの取り出し作業の効率が良くなかった。特に、ポンプなどを取り出す際には、扉体と掛渡フレームとをそれぞれ別の工程で取り外す必要があり、作業の効率が悪かった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、扉体や掛渡フレームの着脱を容易且つ迅速に行うことができ、収納した機器のメンテナンス性を向上させることができるキャビネット、及び該キャビネットを備えた給水装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明のキャビネットは、フレーム部材で構成される複数の面を有する枠体と、前記各面を覆う板状のカバー部材とを備え、内部に機器を収納するキャビネットであって、枠体の一の面に設けた矩形状の開口部と、開口部における両側のフレーム部材の間に掛け渡された状態で固定される掛渡フレームと、該掛渡フレーム下方の開口部の少なくとも一部を覆う板状の扉体とを備え、掛渡フレームを開口部に固定する固定構造は、開口部の両側のフレーム部材又は掛渡フレームの両端部のいずれか一方に設けた一対の突起部と、開口部の両側のフレーム部材又は掛渡フレームの両端部のいずれか他方に設けた一対の係合部とを備え、掛渡フレーム側の突起部又は係合部を開口部側の係合部又は突起部に係合させて固定する構造であり、扉体は掛渡フレームに一体に固定されており、固定構造によって掛渡フレームを前記開口部に固定することで、前記扉体が前記開口部に装着されることを特徴とする。
この構成によれば、固定構造の突起部を係合部に係合させるだけで、開口部に掛渡フレームが固定されるので、掛渡フレームの着脱を簡単に行うことができる。よって、キャビネット内に収納された機器の取り出し作業など、掛渡フレームの着脱を伴う作業の効率を向上させることができる。また、扉体の着脱を掛渡フレームの着脱だけで行うことができるので、扉体の着脱作業が簡素化される。よって、キャビネットに収納された機器を緊急にメンテナンスする必要がある場合などに、扉体の着脱を容易且つ迅速に行うことができる。これらにより、収納された機器のメンテナンス性を向上させることができるキャビネットとなる。
また、上記構成のキャビネットにおいて、固定構造は、前記開口部の両側のフレーム部材に設けた一対の突起部と、掛渡フレームの両端部に設けた一対の係合部とで構成され、掛渡フレームは、その長手方向に沿う少なくとも二つの面を有するアングル材であり、係合部は、掛渡フレームの端部に形成された凹状溝部からなる。
この構成によれば、掛渡フレームの着脱操作を容易且つ迅速に行うことができる固定構造を、簡単な構成で安価に実現することができる。
また、上記構成のキャビネットにおいて、扉体は、開口部を覆う本体部と、該本体部の面と交差する方向に突出する固定用突出部とを備え、該固定用突出部を前記掛渡フレームに固定することにより、前記扉体と掛渡フレームは一体となってもよい。
この構成によれば、簡単な構成で、掛渡フレームに扉体を吊り下げた状態でこれらを開口部に装着することができる。
また、上記構成のキャビネットにおいて、扉体は、開口部の掛渡フレームから下側の部分を覆う下扉であり、開口部の掛渡フレームから上側の部分を覆う板状の上扉をさらに備えるようにしてもよい。
この構成によれば、キャビネットの容量が大きく開口部の面積が広い場合に、開口部を覆う扉体を複数枚に分割することで、一枚の扉体の重量を軽くできるので、作業者が一人でも、扉体の着脱作業をスムーズに行えるようになる。したがって、キャビネット内に収納された機器などのメンテナンス性を向上させることができる。
また、本発明の給水装置は、上記構成のキャビネットと、キャビネットの収納部に収納されたポンプ及び配管類とを備えて給水装置を構成する。
この構成によれば、ポンプを緊急停止させる場合などに、扉体を迅速に取り外してキャビネットの開口部を開けることができ、ポンプの交換などの際に掛渡フレームを簡単に取り外すことができるので、メンテナンス性に優れた給水装置となる。
本発明のキャビネット及び該キャビネットを備える給水装置によれば、扉体の着脱や掛渡フレームの着脱を容易且つ迅速に行えるので、キャビネット内に収納した機器のメンテナンス性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる給水装置が備えるキャビネットを示す分解斜視図である。なお、同図では、キャビネット10のみを図示し、キャビネット10内に収納される給水装置の構成機器は図示していない。また、図2は、キャビネット10の外観構成例を示す図で、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。図3及び図4は、キャビネット10に構成機器を収納した給水装置1の全体構成例を示す図で、図3は、キャビネット10の開口部14から上扉50と下扉40とを取り外した状態の概略正面図、図4は、構成機器を収納したキャビネット10の概略側断面図である。
キャビネット10は、アングル部材(細板材を幅方向にL字状に折り曲げた部材)からなるフレーム部材11を各辺に配置して直方体状に組み立てた枠体12と、枠体12の各面に取り付けた薄板状のカバー部材13とを備えている。カバー部材13は、枠体12の上面、下面、左右両側面、及び背面に取り付けられている。カバー部材13で囲まれた枠体12の内部は、給水装置1の構成部品を収納するための収納部10aになっている。枠体12の前面(収納部10aの前面)は、長方形状の開口部14になっている。開口部14の周囲の四辺は、枠体12を構成するフレーム部材11で囲まれている。
さらにこのキャビネット10は、開口部14の左右のフレーム部材11,11の間に掛け渡される掛渡フレーム30と、開口部14の掛渡フレーム30より下側の部分を覆う下扉40と、開口部14の掛渡フレーム30より上側の部分を覆う上扉50とを備えている。なお、キャビネット10を構成する上記の各部品は、ステンレスなどの不錆性の金属材料で構成されている。
掛渡フレーム30は、キャビネット10の開口部14を補強することで枠体12の歪みを防止する目的と、開口部14に取り付ける下扉40を支持する目的との両方の目的で取り付けられる部品である。掛渡フレーム30は、開口部14の上下方向の途中位置、詳細には、上下方向の中央部より若干下側の位置に水平に掛け渡される。掛渡フレーム30は、その長手方向に沿う上壁31と側壁32とを備えて横断面形状が略L字型に形成されたアングル材である。掛渡フレーム30の長さ寸法は、開口部14の左右のフレーム部材11,11間の幅寸法と略同一の寸法である。また、掛渡フレーム30の側壁32の長手方向の中間位置には、後述する上扉50の突起部56を挟持するためのローラー部33が設けられている。
図5は、掛渡フレーム30を開口部14に固定するための固定構造5を示す図で、掛渡フレーム30の端部30aと開口部14のフレーム部材11とを示す部分拡大図である。固定構造5は、図5及び図1に示すように、開口部14の左右のフレーム部材11,11に設けた突起部15,15と、掛渡フレーム30の両端部30a,30aに設けた係合部34,34とで構成されている。突起部15,15は円柱軸状に形成され、左右のフレーム部材11,11の内側面から開口部14の内側に向かってその軸方向が水平方向に突出している。一方、係合部34は、掛渡フレーム30の端部30aに上壁31と側壁32と上壁31の下面に設けた小突起片31aとで形成された凹状溝部からなっている。掛渡フレーム30を開口部14に固定するには、係合部34,34の凹状溝部に突起部15,15が挿入されるように上方から掛渡フレーム30を被せることにより固定する。すなわち、掛渡フレーム30は、両端部30a,30aの係合部34,34が突起部15,15の上に載置された状態で開口部14に固定される。
下扉40は、開口部14の掛渡フレーム30より下側の部分を覆う扉体である。下扉40は、図1に示すように、略長方形の平板状に形成された本体部41と、該本体部41の上端辺に沿って本体部41の面と直交する方向に突出する固定用突出部42とを一体に備えている。固定用突出部42には、所定間隔で複数個の挿通穴43(図5参照)が形成されている。挿通穴43は、下扉40を掛渡フレーム30に固定するためのビス44を挿通させるものである。
また、本体部41における固定用突出部42の下側には、上扉50の下端辺が重ね合わされる段部45が形成されている。段部45の上方には、掛渡フレーム30のローラー部33を露出させるための開口部46が形成されている。一方、本体部41の略中央部には、開口に透明な板材を装着してなる漏水用点検窓47が設けられている。本体部41の下端辺に沿う位置には、ビス49を挿通させる挿通穴48が形成されている。ビス49は、下扉40の下端を開口部14の下辺のフレーム部材11に固定するためのものである。なお、ビス49には、工具などを使用せずに手で取り付け取り外しが可能なビスを用いることが望ましい。
上扉50は、開口部14の掛渡フレーム30より上側の部分を覆う扉体である。上扉50は、略長方形の平板状に形成された本体部51と、該本体部51の上端辺に沿って本体部51の面と直交する方向に突出する固定用突出部52とを一体に備えて構成されている。固定用突出部52の下面の先端辺に沿う位置には、下方に突出する突起辺53が設けられている。突起辺53は、上扉50を開口部14に装着する際に、キャビネット10の上面の前端辺に形成された突起辺16に掛けられる。
一方、上扉50の本体部51の上部には、開口に透明な板材を装着してなる表示器点検窓54が設けられている。本体部51の下部の左右には、窪み状の取手部55,55が形成されている。本体部51の下端辺近傍の裏面側には、掛渡フレーム30のローラー部33に挟持される突起部56が形成されている。ローラー部33と突起部56とで上扉50の下端を掛渡フレーム30に固定するためのローラーキャッチ60が構成されている。
次に、キャビネット10内に収納された給水装置1の構成機器について簡単に説明する。図3及び図4に示すように、キャビネット10の収納部10aには、ポンプP1,P2,P3が並列に設置されている。各ポンプP1,P2,P3の上部には、それぞれモータM1,M2,M3が一体に取り付けられている。また、ポンプP1,P2,P3の周辺には、ポンプP1,P2,P3に接続される配管や該配管に取り付けられた圧力センサや各種弁や圧力タンクなどの機器(以下、「配管類」という)70が設置されている。一方、収納部10a内の上部には、インバータ装置82や制御盤83などの電気機器類が設置されている。
配管類70は、吸込管73、逆流防止器74、吸込曲管76、吐出ヘッダ77、吐出曲管78、吐出合流管79、圧力タンク81などを備えている。吸込管73は、その流入端が水道本管(図示せず)に接続される吸込口71になっていて、流出端が仕切弁86を介して逆流防止器74に接続されている。逆流防止器74の流出端は、仕切弁87を介して吸込曲管76に接続されている。吸込曲管76の流出端は、吸込ヘッダ(図示せず)に接続されている。吸込ヘッダの流出端は、各ポンプP1,P2,P3の吸込口と吐出合流管79とに連通している。
ポンプP1,P2,P3の吐出口には、それぞれ吐出管91,92,93が接続され、各吐出管91,92,93はそれぞれボールチェッキ弁B1,B2,B3を介して吐出ヘッダ77に接続されている。また、各吐出管91,92,93には、それぞれフロースイッチ94,95,96が設けられている。
吐出ヘッダ77の一端は閉止フランジ97で閉じられ、他端は吐出曲管78に接続されている。吐出曲管78の流出端は二手に分岐している吐出合流管79の一方の流入端に接続されている。吐出合流管79の他方の流入端には、吸込ヘッダの下流側に設けた逆流防止弁(図示せず)が接続されている。吐出合流管79の流出端は吐出口72になっている。圧力タンク81は、接続管99を介して吐出合流管79に接続されている。一方、仕切弁86の流入口には、吸込側の水圧を検出する圧力センサ88が設けられ、吐出ヘッダ77には、吐出側の水圧を検出する圧力センサ89が設けられている。
上記のポンプP1,P2,P3と配管類70とは、収納部10a内で架台84に搭載されている。架台84の内部にはドレンパン85が設置されている。掛渡フレーム30は、ポンプP1,P2,P3の前面側に水平に掛け渡されて固定される。なお、図3では、収納部10aに収納されたポンプP1,P2,P3や配管類70と掛渡フレーム30との位置関係を示すため、開口部14から下扉40を取り外して掛渡フレーム30だけを取り付けた状態を示しているが、実際は、掛渡フレーム30と下扉40とは一体に固定された状態で開口部14に取り付けられる。
なお、図2に示すように、キャビネット10の左右の側面には、キャビネット10内に冷却用の空気を流通させる通気口21,22や、吸込口71と吐出口72とを同図に示す側とは反対側の側面に突出させる場合に用いる開口に取り付けた閉止板24,26や、ドレンパン85に溜まった水を排水するための排水口27,28などが設けられている。
次に、上記構成の給水装置1において、キャビネット10の開口部14に掛渡フレーム30と下扉40と上扉50とを取り付ける手順を説明する。まず、あらかじめ掛渡フレーム30と下扉40とを一体に固定しておく。これには、下扉40の固定用突出部42を掛渡フレーム30の上壁31の上に載置する。その状態でビス44によって掛渡フレーム30と下扉40とを一体に固定する。次に、掛渡フレーム30の係合部34,34を開口部14の突起部15,15に係合させることで、掛渡フレーム30を左右のフレーム部材11,11の間に固定する。これにより、掛渡フレーム30に固定された下扉40が突起部15,15に吊り下げられた状態で開口部14に装着される。その後、下扉40の下端をビス49でフレーム部材11に固定する。
次に、上扉50を取り付ける。それには、キャビネット10の上面に設けた突起辺16に上扉50の突起辺53を引っ掛ける。その状態で、突起辺53を支点に上扉50の下端を開口部14の方に回動させて、本体部51を掛渡フレーム30より上側の開口部14に被せてゆく。本体部51が開口部14に完全に被さる際に、ローラーキャッチ60の突起部56がローラー部33に挿入されることで、上扉50の下端が固定される。これにより、上扉50が掛渡フレーム30から上側の開口部14を覆う状態で取り付けられる。なお、下扉40と掛渡フレーム30と上扉50とを開口部14から取り外すには、上記の手順を逆に行えばよい。
本実施形態のキャビネット10によれば、掛渡フレーム30の係合部34,34を突起部15,15に載置した状態で係合させるだけで、開口部14に掛渡フレーム30を固定することができる。したがって、掛渡フレーム30の固定にビスなどの固定具が必要なくなるので、掛渡フレーム30の着脱を容易且つ迅速に行えるようになる。これにより、キャビネット10内のポンプP1,P2,P3や配管類70の取り出し作業の効率を向上させることができる。
また、キャビネット10内のポンプP1,P2,P3や配管類70を点検する場合や、ポンプP1,P2,P3の運転を緊急に停止させる場合に、下扉40を取り外して開口部14の下部を開ける必要がある。従来は、掛渡フレーム30を開口部14の左右のフレーム部材11,11にビスで固定した上で、さらに下扉40を掛渡フレーム30に対してビスで固定していた。このため、開口部14の下部を開けるには、これらのビスを取り外さなければならなかった。これに対して、本実施形態のキャビネット10によれば、下扉40の着脱を掛渡フレーム30の固定構造5の着脱だけで行うことができるので、下扉40を容易且つ迅速に着脱できる。したがって、給水装置1のメンテナンス性を向上させることができる。特に、固定構造5では、係合部34,34を突起部15,15に係合させるだけで、下扉40を開口部14に吊り下げた状態で固定できるので、下扉40の着脱が非常に簡単になる。
上記のキャビネット10では、掛渡フレーム30はある程度の強度を持たせる必要があるため、厚み寸法が比較的厚い板材で構成する必要がある。その一方で、下扉40は軽量化を図るために、掛渡フレーム30よりも厚み寸法が薄い板材で構成する必要がある。そのため、上記実施形態では、掛渡フレーム30と下扉40とを別の部品として構成し、これらをビス44で一体に固定している。しかしながら、掛渡フレーム30の強度維持と下扉40の軽量化との両方を許容範囲で実現できるのであれば、掛渡フレーム30と下扉40とを一体の部品とすることも可能である。
また、上記実施形態において、下扉40の下端を開口部14のフレーム部材11に固定するビス49に代えて、他の簡易な固定手段(例えば、上扉50の下端を固定するローラーキャッチ60と同様の固定手段)を採用することも可能である。
上記実施形態のキャビネット10が備える固定構造5では、開口部14の両側のフレーム部材11,11に突起部15,15を設け、掛渡フレーム30の両端部30a,30aに凹状溝部の係合部34,34を設けた場合を説明したが、本発明の固定構造としては、図示は省略するが、上記とは逆に、掛渡フレームの両端部に突起部を設け、開口部の両側のフレーム部材に係合部を設けるようにしてもよい。その場合は、開口部の両側のフレーム部材に設ける係合部の形状を例えば下側に窪む凹部状に形成するなどして、掛渡フレームの突起部を開口部の係合部に載置した状態で係合させることができるようにする。こうすることで、上記実施形態と同様に、掛渡フレームと下扉とを開口部に吊り下げた(引っ掛けた)状態で固定することが可能となる。
上記実施形態では、扉体を上扉50と下扉40の二枚に分割した場合を説明したが、開口部14に取り付ける扉体の枚数は二枚には限定されず、一枚、あるいは三枚以上であってもよい。また、扉体を複数に分割する場合でも、分割の仕方は上下に分割するだけでなく、他の方法で分割してもよい。
また、上記実施形態で示した掛渡フレーム30の固定構造が備える突起部と係合部の具体的な構成は一例である。本発明にかかる掛渡フレームの固定構造としては、上記以外にも、掛渡フレームを開口部に掛け渡した状態で固定することができる構造であれば、係合部や突起部の具体的な構成は他の構成であってもよい。
また、上記実施形態では、本発明のキャビネットを給水装置1に用いた場合を説明したが、本発明のキャビネットは、給水装置1以外の他の装置のキャビネットとして用いることも可能である。特に、前面に開口部を有し、該開口部の大きさから該開口部に取り付ける扉体を複数枚に分割しなければならないキャビネットを備える比較的大型の装置や、扉体を迅速に着脱して内部の機器にアクセスする必要がある装置のキャビネットに用いると好適である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。また、直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
本発明の一実施形態にかかる給水装置が備えるキャビネットの分解斜視図である。 キャビネットの外観構成例を示す図で、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。 構成機器を収納したキャビネットから上扉と下扉とを取り外した状態を示す概略正面図である。 構成機器を収納したキャビネットの概略側断面図である。 掛渡フレームを開口部に固定する固定構造を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 給水装置
5 固定構造
10 キャビネット
10a 収納部
11 フレーム部材
12 枠体
13 カバー部材
14 開口部
15 突起部
30 掛渡フレーム
30a 端部
31 上壁
31a 小突起片
32 側壁
34 係合部
40 下扉
41 本体部
42 固定用突出部
50 上扉
51 本体部
52 固定用突出部
60 ローラーキャッチ
70 配管類
P1,P2,P3 ポンプ

Claims (5)

  1. フレーム部材で構成される複数の面を有する枠体と、前記各面を覆う板状のカバー部材とを備え、内部に機器を収納するキャビネットであって、
    前記枠体の一の面に設けた矩形状の開口部と、前記開口部における両側のフレーム部材の間に掛け渡された状態で固定される掛渡フレームと、該掛渡フレーム下方の前記開口部の少なくとも一部を覆う板状の扉体と、を備え、
    前記掛渡フレームを前記開口部に固定する固定構造は、前記開口部の両側のフレーム部材又は前記掛渡フレームの両端部のいずれか一方に設けた一対の突起部と、前記開口部の両側のフレーム部材又は前記掛渡フレームの両端部のいずれか他方に設けた一対の係合部とを備え、前記掛渡フレーム側の前記突起部又は前記係合部を前記開口部側の前記係合部又は前記突起部に係合させて固定する構造であり、
    前記扉体は前記掛渡フレームに一体に固定されており、
    前記固定構造によって前記掛渡フレームを前記開口部に固定することで、前記扉体が前記開口部に装着されることを特徴とするキャビネット。
  2. 請求項1に記載のキャビネットにおいて、
    前記固定構造は、前記開口部の両側のフレーム部材に設けた一対の突起部と、前記掛渡フレームの両端部に設けた一対の係合部とで構成され、
    前記掛渡フレームは、その長手方向に沿う少なくとも二つの面を有するアングル材であり、前記係合部は、前記掛渡フレームの端部に形成された凹状溝部からなることを特徴とするキャビネット。
  3. 請求項1又は2に記載のキャビネットにおいて、
    前記扉体は、前記開口部を覆う本体部と、該本体部の面と交差する方向に突出する固定用突出部とを備え、該固定用突出部を前記掛渡フレームに固定することにより、前記扉体と前記掛渡フレームは一体となっていることを特徴とするキャビネット。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のキャビネットにおいて、前記扉体は、前記開口部の前記掛渡フレームから下側の部分を覆う下扉であり、前記開口部の前記掛渡フレームから上側の部分を覆う板状の上扉をさらに備えることを特徴とするキャビネット。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のキャビネットと、前記キャビネットの収納部に収納されたポンプ及び配管類とを備えることを特徴とする給水装置。
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