JP2009012710A - 車両用歩行者保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両前面に衝突した歩行者の脚部を即座に且つ確実に払って、歩行者を十分に保護することが出来る車両用歩行者保護装置を提供する。
【解決手段】車両前部の下部部位に、前後方向に延びるように位置せしめられるプレート部12の前側部分18のうち、車両のバンパの内側に突入位置せしめられる部分に、上方と下方のうちの少なくとも何れか一方に突出する突部38を、車幅方向に互いに間隔を隔てて位置するように固設した。また、かかる突部38を、車両前後方向の長さよりも大きな車幅方向の長さと、衝撃入力時に、突出端39がバンパ内面に接触せしめられ得る突出高さを有するように構成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用歩行者保護装置とその取付構造に係り、特に、車両前面の下部部位に設置され、車両前面に衝突乃至は接触した歩行者の脚部を払って、歩行者の脚部を保護する車両用歩行者保護装置の改良された構造と、そのような車両用歩行者保護装置を車両に有利に取り付ける構造とに関するものである。
従来から、自動車等の車両においては、衝突時に生ずる衝撃エネルギーを吸収し、車体や乗員を保護することを主な目的として、車両の前面や後面、或いは側面等に、各種の保護装置が設置されている。また、近年では、車両の前面に歩行者が衝突(接触)した際に、歩行者を保護する装置も、車両前面に設置されるようになってきている。
そして、かかる歩行者保護装置の一種として、車両の前部の下部部位に設けられるフロントバンパの内側等に設置されて、歩行者が車両前面に衝突したときに入力される衝撃荷重に対する反力を、歩行者の脚部の下部部位に作用せしめることで、かかる脚部の下部部位を払って(すくい上げて)、歩行者を車両側に転倒させ、それにより、歩行者の上体をボンネット等の衝撃吸収可能な部材に載せることで、歩行者の保護及び安全を図るように構成した、所謂脚払い装置が、知られている。
このような歩行者保護装置の一種たる脚払い装置には、例えば、(ア)車両前部の下部部位に、少なくとも一部が車両前面から突出位置せしめられた状態で、車幅方向に延びる樹脂発泡体と、かかる樹脂発泡体の背面に接触位置せしめられた状態で、車幅方向に延びる梁部材とを設置してなる構造を有するもの(例えば、下記特許文献1参照)や、(イ)金属パイプ等からなり、車両前部の下部部位に、車幅方向に延出する状態で固定された構造を有するもの(例えば、下記特許文献2参照)等があるが、それらには、何れも、幾つかの欠点が存していた。即ち、(ア)の歩行者保護装置にあっては、部品点数が多く、それ故に部品コストが高騰することが避けられず、しかも設置が面倒であったのであり、また、(イ)の歩行者保護装置は、不可避的に大重量となるだけでなく、車両前面に即した形状に成形することが容易ではなかったのである。
かかる状況下、(ウ)車両の前後方向に延びるように位置せしめられて、車両前部の下部部位に固定されるプレート部を有し、このプレート部の前側部分に、上方と下方のうちの少なくとも何れか一方に突出して、車両前後方向に延びる、断面コ字状のビード又は平板状のリブからなる複数の補強部が、互いに車幅方向に間隔を隔てて一体形成されて、かかる前側部分の剛性が大きく(高く)される一方、プレート部の後側部分が車両前後方向に延びる平板形態とされて、この後側部分の後端部において車両に固定されるように構成されたもの(例えば、下記特許文献3及び4参照)が、提案されている。
このような(ウ)の歩行者保護装置においては、例えば、プレート部とそれに設けられた複数の補強部とを合成樹脂材料にて一体成形すれば、十分な軽量性が発揮され得るのであり、また、プレート部と複数の補強部の一体成形に際して、射出成形等の金型成形手法を採用することにより、優れた成形性と部品点数の削減とが有利に図られ得て、前記(ア)と(イ)の歩行者保護装置のそれぞれにおける欠点が有利に解消されるのである。
ところが、本発明者等が、かくの如き(ウ)の歩行者保護装置について、各種の試験を行って、様々な検討を加えたところ、以下の如き改良すべき問題が内在することが、明らかとなった。
すなわち、(ウ)の歩行者保護装置では、多くの場合、プレート部の前側部分の少なくとも前端側の一部が、車両の前部に配設されたバンパの内側に突入位置せしめられた状態で、車両に固定されるが、そのような固定状態下では、バンパの内側に突入位置せしめられたプレート部の前側部分のバンパ突入部位とバンパの上部内面や下部内面との間に、比較的に大きな隙間が存在するため、車両前面への歩行者の衝突等に起因する衝撃荷重の入力によって、プレート部の前端面がバンパの内面と接触した際に、プレート部の前側部分に対して、それを上方に持ち上げたり、下方に押し下げたりするような作用力が生ぜしめられる。このとき、プレート部の前端面とバンパ内面との間に滑りが惹起されて、プレート部が、前側部分と後側部分との境界部位において、他の部位よりも容易に且つ大きく屈曲変形せしめられることがある。そして、そうなった場合には、荷重特性における衝撃荷重の立上りの遅れが惹起されて、衝撃荷重を目標値にまで瞬時に到達させることが困難となり、その結果、プレート部の前側部分での高い剛性は確保され得るものの、衝撃荷重に対する十分な反力を瞬時に発揮し得るような優れた衝撃性能を得られなくなる恐れが生ずることが、明らかとなったのである。
特開2001−277963号公報 特開2004−25976号公報 特開2004−203183号公報 特開2002−264741号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、衝撃荷重の入力時に生ずるバンパ内面との間の滑りに起因したプレート部の前側部分と後側部分との境界部位での容易な屈曲変形が有利に防止されて、衝撃荷重に対する十分な反力を瞬時に発揮し得るような優れた衝撃性能が効果的に確保され得るように改良された車両用歩行者保護装置の構造を提供することにある。また、本発明にあっては、そのような車両用歩行者保護装置を車両に対して有利に取り付け得る車両用歩行者保護装置の取付構造を提供することも、その解決課題とするものである。
そして、本発明者等は、かかる課題を解決するために、様々な検討を繰り返す過程で、プレート部の前側部分のバンパ突入部位に、上方や下方に向かって突出する突部を設けて、衝撃入力時に、かかる突部をバンパ内面に接触させることにより、プレート部の前端面とバンパ内面との間の滑りの防止を図ることを着想した。そして、かかる着想に基づいて、更に鋭意研究を重ねた結果、本発明の完成に至ったのである。
なお、上記特許文献4には、下方に向かって開口するコ字状の補強ビードの前側壁部の上端部を、その天板部分よりも上方に突出させてなる構造が、明らかにされている。しかしながら、そこには、そのような構造を採用することによって得られる作用・効果について、何等言及されておらず、ましてや、衝撃入力時に、補強ビードの前側壁部の上端部を、バンパ内面に接触させて、プレート部の前端面とバンパ内面との間の滑りの防止を図ることについて、何等の示唆も為されてはいない。これは、特許文献4の図4等に、衝撃入力による歩行者保護装置の変形時において、補強ビードの前側壁部の上端部が、バンパの内面に対して、何等接触せしめられていない状態が示されていることからも、極めて明らかなところである。
而して、本発明にあっては、上記せる車両用歩行者保護装置に係る課題の解決のために、その要旨とするところは、車両の前部の下部部位に、車両の前後方向に延びるように配置されて、後側部分において車両に固定されるプレート部と、該プレート部の前側部分に対して、上方と下方のうちの少なくとも何れか一方に突出して車両前後方向に延び且つ互いに車幅方向に間隔を隔てて位置する状態で一体形成されたビード又はリブからなる複数の補強部とを有し、該プレート部の前側部分の少なくとも前端側の一部が、車両の前部に配設されたバンパの内側に突入位置せしめられた状態で、車両に固定されることによって、車両の前面に衝突して、該バンパに接触した歩行者の脚部を、該プレート部の前側部分にて払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置であって、前記バンパの内側に突入位置せしめられる前記プレート部の前側部分に、上方と下方のうちの少なくとも何れか一方に突出する複数の突部が、車幅方向に互いに間隔を隔てて位置するように固設されると共に、それら複数の突部のそれぞれが、車両前後方向の長さよりも大きな車幅方向の長さと、衝撃入力時に、突出端がバンパ内面に接触させられ得る突出高さとを有していることを特徴とする車両用歩行者保護装置にある。
このような本発明に従う車両用歩行者保護装置にあっては、車両前面への歩行者の衝突等に起因する衝撃荷重の入力によって、プレート部の前端面がバンパの内面と接触して、プレート部の前側部分に対して、それを上方に持ち上げたり、下方に押し下げたりするような作用力が生ぜしめられたときに、プレート部の前側部分のバンパ内への突入部位(以下、プレート部のバンパ突入部位と言う)に固設された突部がバンパ内面と接触せしめられることで、プレート部の前端面とバンパ内面との間に滑りが生ずることが有利に防止され得る。そして、その結果、そのようなプレート部の前端面とバンパ内面との間の滑りに起因して、プレート部が、前側部分と後側部分との境界部位において、他の部位よりも容易に且つ大きく屈曲変形せしめられるようなことも、効果的に阻止され得ることとなる。
また、本発明装置においては、突部の複数が、プレート部のバンパ突入部位に、車幅方向に互いに間隔を隔てて位置するように固設されているところから、例えば、一つの突部が、プレート部のバンパ突入部位に対して、車幅方向に、その全幅に亘って連続して延びるように設けられる場合とは異なって、車幅方向の寸法の小さな小型の突部を、プレート部の前端面とバンパ内面との間に滑りを防止するのに必要最小限の部位に限って固設することが出来る。それによって、突部の形成材料の使用量が可及的に抑制され得て、突部の形成に伴うコスト負担が、効果的に低く抑えられ得る。また、突部が小型であるため、優れた取扱性が発揮されて、例えば、突部をプレート部とは別部材にて構成した場合において、かかる突部のプレート部への固設作業に要する作業負担も、有利に軽減され得る。
さらに、本発明に従う車両用歩行者保護装置では、複数の突部が車幅方向において互いに間隔を隔てて位置せしめられていることで、上記せる如く、各突部の車幅方向の長さが比較的に小さな寸法とされている。そのため、バンパ内面が、例えば、車幅方向に湾曲して延びる凹状湾曲面とされている場合において、突部の突出先端面を、かかるバンパ内面の湾曲面形状に対応した形状としなくとも、それら突部の突出先端面とバンパ内面との間に、プレート部のバンパ突入部位のバンパ内側への突入を容易とする、或いは車両の走行中の振動による両面の接触を回避可能と為す、所謂「遊び」となる隙間を形成することが出来る。しかも、突部の車幅方向の長さが、車両前後方向の長さよりも大きくされているところから、突部の車両前後方向の長さが、車幅方向の長さよりも大きくされている場合とは異なって、バンパ内面が、例えば、車両前後方向に湾曲して延びる凹状湾曲面とされている場合にあっても、突部の突出先端面を、かかるバンパ内面の湾曲面形状に対応した形状とすることなく、それら突部の突出先端面とバンパ内面との間に、所謂「遊び」となる隙間を形成せしめた状態で、プレート部のバンパ突入部位をバンパの内側に容易に突入位置させることが出来る。
なお、このような本発明に従う車両用歩行者保護装置の好ましい態様の一つによれば、前記突部が、前記補強部の突出方向において、該補強部の高さよりも高く突出せしめられる。
また、本発明に従う車両用歩行者保護装置の望ましい態様の一つによれば、前記複数の補強部の突出端側の前端面部分に対して、車両前方側に突出し且つ車幅方向に延出して、前記バンパの内側に突入位置せしめられるフランジ部が設けられると共に、該フランジ部に対して、前記突部が固設されることとなる。
さらに、本発明に従う車両用歩行者保護装置の別の有利な態様の一つによれば、前記突部が、車幅方向に延びる板材にて構成されて、前記プレート部の前側部分に一体形成される。
更にまた、本発明に従う車両用歩行者保護装置の好適な態様の一つによれば、前記板材からなる突部を支持して、衝撃入力による該突部の倒伏を防止する支持部が、前記プレート部の前側部分に設けられる。
また、本発明に従う車両用歩行者保護装置の好ましい他の態様の一つによれば、前記プレート部の前側部分における車幅方向両側の端部側部位であって、且つ車両の前面の車幅方向両側にそれぞれ配設されるヘッドライトの下方に位置する部分に、前記突部が、それぞれ固設される。
そして、本発明にあっては、前記せる車両用歩行者保護装置に係る課題を解決するために、車両の前部の下部部位に、車両の前後方向に延びるように配置されて、後側部分において車両に固定されるプレート部と、該プレート部の前側部分に対して、上方と下方のうちの少なくとも何れか一方に突出して車両前後方向に延び且つ互いに車幅方向に間隔を隔てて位置する状態で一体形成されたビード又はリブからなる複数の補強部とを有し、該プレート部の前側部分の少なくとも前端側の一部が、車両の前部に配設されたバンパの内側に突入位置せしめられた状態で、車両に固定されることによって、車両の前面に衝突して、該バンパに接触した歩行者の脚部を、該プレート部の前側部分にて払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置であって、(a)前記複数の補強部の突出端側の前端面部分に対して、車両前方側に突出し且つ車幅方向に延びるように設けられて、前記バンパの内側に突入位置せしめられるフランジ部と、(b)該フランジ部に、前記補強部の突出方向において、該補強部の高さよりも高く突出せしめられる突出高さを有して、固設された突部とを含んで構成されていることを特徴とする車両用歩行者保護装置をも、その要旨とするものである。
この本発明に従う車両用歩行者保護装置にあっても、車両前面への歩行者の衝突等に起因する衝撃荷重の入力によって、プレート部の前端面がバンパの内面と接触して、プレート部の前側部分に対して、それを上方に持ち上げたり、下方に押し下げたりするような作用力が生ぜしめられたときにも、プレート部のバンパ突入部位に固設された突部がバンパ内面と接触せしめられることで、プレート部の前端面とバンパ内面との間に滑りが生ずることが有利に防止され得る。その結果、そのようなプレート部の前端面とバンパ内面との間の滑りに起因して、プレート部が、前側部分と後側部分との境界部位において、他の部位よりも容易に且つ大きく屈曲変形せしめられるようなことも、効果的に阻止され得ることとなる。
しかも、かかる本発明装置においては、突部が、複数の補強部の突出先端側の前端面部分に一体形成されたフランジ部に対して、補強部の高さよりも突出方向に高く突出して、突出先端が、補強部の突出先端よりも、その突出方向前方側に位置せしめられる突出高さを有して固設されている。そのため、例えば、車両用歩行者保護装置の全体を金型成形により一体成形する際に、突部をフランジ部に一体形成したときには、プレート部における補強部の形成面に突部を一体形成したときよりも、突部の突出高さを十分に低くした上で、突部の突出先端を、補強部の突出先端よりも、その突出方向前方側に位置せしめることが出来、それによって、車両用歩行者保護装置の成形に用いられる金型の突部の成形キャビティの深さを浅くすることが可能となる。その結果、かかる金型の製作が容易となって、製造コストの低下が有利に図られ得るだけでなく、車両用歩行者保護装置の金型成形時に、金型の突部の成形キャビティの深さが深いために、成形不良が生ずることが効果的に防止され得る。また、突部をプレート部とは別部材にて構成して、フランジ部に固定する場合にあっても、例えば、かかる突部を補強部等に固定する場合とは異なって、突部が固定された補強部と突部が固定されていない補強部との間で、強度にバラツキが生じ、それが衝撃性能に悪影響を及ぼすようなことが、極めて有利に防止され得る。
また、そのような突部が設けられるフランジ部が、補強部の前端面部分に一体形成されているところから、プレート部のバンパ突入部位のバンパ内への突入状態下で、プレート部の前端面(フランジ部の前端面)とそれに対向するバンパ内面との間の距離が有利に小さくされ得る。これによって、歩行者の脚部のバンパへの接触から、かかる歩行者の脚部の下部部位を払うまでの時間の短縮化が、より有利に実現され得る。そして、その結果、歩行者の脚部のバンパへの接触により生ずる衝撃荷重に対する反力が瞬時に発揮されるようになり、以て、歩行者本人及びその脚部へのダメージが、更に効果的に軽減され得る。
なお、このような本発明に従う車両用歩行者保護装置の好適な態様の一つによれば、前記突部が、互いに独立した複数の部材からなり、それら複数の突部が、前記フランジ部に対して、車幅方向に互いに間隔を隔てて固設される。
また、本発明に従う車両用歩行者保護装置の他の望ましい態様の一つによれば、前記突部が、車幅方向に延びる板材にて構成されて、前記フランジ部に対して一体形成される。なお、かかる場合にあっては、有利には、前記板材からなる突部を支持して、衝撃入力による該突部の倒伏を防止する支持部が、前記フランジ部及び/又は前記補強部に設けられることとなる。
更にまた、本発明に従う車両用歩行者保護装置の好ましい別の態様の一つによれば、前記バンパの内側に突入位置せしめられる、該プレート部の前記前側部分のバンパ突入部位に、前記複数の補強部の突出方向とは反対方向に突出し且つ車幅方向に延びる第二の突部が固設される。
そしてまた、本発明にあっては、前記せる車両用歩行者保護装置の取付構造に係る課題の解決のために、上記せる如き特徴的な車両用歩行者保護装置を、車両の前部の下部部位に取り付けるための構造であって、前記突部が、車両の前面の車幅方向両側にそれぞれ配設されるヘッドライトの下方に位置せしめられる状態で、前記プレート部を車両に固定することを特徴とする車両用歩行者保護装置の取付構造をも、また、その要旨とするものである。
このような本発明に従う車両用歩行者保護装置の取付構造によれば、車両の前部のうちで、フロントグリルの配置部分よりも強度乃至は剛性の高いヘッドライトの配置部分の下方に位置するバンパ部分の内側に配置されたプレート部の前側部分と後側部分との境界部分での容易な屈曲変形が、有利に防止され得る。それによって、そのような強度乃至は剛性の高いヘッドライトの配置部分に衝突して、バンパに接触せしめられた歩行者の脚部が、プレート部の前側部分にて、より確実に払われ得るようになり、その結果として、歩行者本人及びその脚部へのダメージが、更に効果的に軽減され得る。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う車両用歩行者保護装置にあっては、衝撃荷重の入力時に生ずるバンパ内面との間の滑りに起因した、プレート部の前側部分と後側部分との境界部分での容易な屈曲変形が有利に防止され得る。従って、衝撃荷重に対する十分な反力を瞬時に発揮することが出来、以て、荷重特性における衝撃荷重を素早く立ち上げて、より迅速に目標値に到達させ得るような優れた衝撃性能が効果的に確保され得ることとなる。そして、その結果として、車両前面に衝突した歩行者の脚部を即座に且つ確実に払って、歩行者を更に一層高いレベルで十分に保護することが出来るのである。
また、本発明に従う車両用歩行者保護装置の取付構造によれば、車両前部のうちで強度乃至は剛性が比較的に高いヘッドライトの配置部分に衝突した歩行者の脚部を、より確実に払うことが出来、以て、車両前面に衝突した歩行者の保護が、更に効果的に図られ得ることとなる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う歩行者保護装置の一実施形態としての自動車の前面に設置されたフロントバンパの内側に取り付けられる脚払い装置が、その上面形態と横断面形態とにおいて、それぞれ概略的に示されている。それらの図から明らかなように、本実施形態の脚払い装置10は、プレート部としての基板12を有している。
この基板12は、例えば、ポリプロピレンやABS樹脂等の合成樹脂材料からなり、図1における左右方向で、脚払い装置10の自動車への設置状態下において車幅方向、つまり自動車の左右方向に延びる方向(以下からは左右方向と言う)の寸法が、車幅よりも所定寸法だけ短く、且つ図1における上下方向で、自動車の前後方向に延びる方向(以下からは前後方向と言う)の寸法が、左右方向の寸法よりも十分に短くされた、全体として、略横長矩形状を呈する薄肉の平板材にて構成されている。
そして、このような基板12においては、その後側の略半分を占める後側部分が、平板形態を呈し、脚払い装置10の自動車への設置状態下において水平に広がる上面と下面とを備えた平板部14とされている。また、この平板部14の後側の端部には、それを板厚方向に貫通する、所定の固定ボルト等が挿通可能な挿通孔16が、左右方向に所定間隔をおいて複数(ここでは、5個)設けられている。
一方、基板12における平板部14を除く前側部分は、強度が高められた補強構造部18とされている。即ち、この補強構造部18においては、左右方向の両サイド部位を除いた中間部位に、補強部としての補強ビード20の複数(ここでは、7個)が、左右方向に一定の距離を隔てて、互いに隣り合うように位置せしめられた状態で、一体的に設けられており、以て、十分な補強構造が付与されているのである。
より詳細には、図1乃至図4に示されるように、補強ビード20は、前後方向に連続して延びる延出部22と、この延出部22の後端縁から延び出すエンド部23とを一体的に有して、構成されている。
そして、かかる補強ビード20の延出部22は、上側底壁部24と前側鉛直壁部26と二つの側壁部28,28とを、更に一体的に有している。上側底壁部24は、比較的に幅の狭い略長手矩形形状を呈し、隣り合う補強ビード20同士の間に挟まれて、一つの補強ビード20の両サイドに位置する平板状のサイド部30の上面や、かかるサイド部30の上面と面一な連続面となる平板部14の上面よりも所定寸法だけ上側の位置において、それらの上面に平行に且つ前後方向に真っ直ぐに延びるように配置されている。
また、前側鉛直壁部26は、上側底壁部24の幅と同一の幅(左右方向の寸法)と、側壁部28の高さと同一の長さ(上下方向の寸法)とを有する比較的に小さな略矩形の平板からなり、上側底壁部24に対して、その前端縁部から鉛直下方に向かって延び出すように一体形成されている。
更に、各側壁部28は、長手の平板からなり、上側底壁部24に対して、その幅方向両側の端縁部のそれぞれから、上側底壁部24とサイド部30との間の距離と略同一の高さをもって垂下せしめられた状態で、一体形成されている。また、前端縁の上部側部位において、前側鉛直壁部26の左右両側の端縁部に対して、一体的に接続されている。
一方、エンド部23は、延出部22における上側底壁部24の後端縁部から、平板部14の高さ位置まで、所定の傾斜角度をもって下傾する状態で一体的に延び出す傾斜板形態を有している。そして、基板12における補強構造部18と平板部14との境界線:ア(図1に二点差線で示す)上で、後端縁部において、平板部14の前端縁部に対して一体的に接続されている。また、左右両側の端縁部において、延出部22における各側壁部28の後端縁部に対して一体的に接続されている。
かくして、補強ビード20にあっては、上方に突出して、同一高さで前後方向に真っ直ぐに延びる長手矩形筐体状の全体形状を有して、構成されている。換言すれば、下方に向かって開口するコ字状の車幅方向断面形状をもって前後方向に真っ直ぐに延びる凹溝形態を呈している。そして、かかる補強ビード20の複数が、サイド部30を間に挟んで、側壁部28同士を左右方向に一定距離を隔てて互いに対向させた状態で、補強構造部18の中間部分に並列配置されている。
このように、かかる脚払い装置10においては、複数の補強ビード20が基板12の補強構造部18に一体形成されていることで、かかる補強構造部18、つまり基板12の前側部分に対して、十分な剛性が付与されて、補強構造部18において、屈曲変形に対する強度が有利に高められている。
また、図1から明らかなように、本実施形態の脚払い装置10では、補強構造部18において、互いに隣り合う補強ビード20同士の間にそれぞれ位置するサイド部30の前端縁部にも、鉛直上方に向かって延び出す前側鉛直壁部32が、一体形成されている。そして、この前側鉛直壁部32は、各補強ビード20の延出部22の前端部に設けられた前側鉛直壁部26と、左右方向に並んで位置せしめられている。これにより、各補強ビード20の前側鉛直壁部26の前面と、各サイド部30の前側鉛直壁部32の前面とが、平面視において、一つの連続面形態を呈し、且つかかる連続面が、後述するフロントバンパのバンパカバーの内面に対応した、前方に向かって凸となる湾曲面形状とされている。そして、このような各補強ビード20の前側鉛直壁部26の前面と各サイド部30の前側鉛直壁部32の前面とからなる連続湾曲面が、基板12の前端面34とされて、後述する如く、脚払い装置10の自動車への設置状態下で、かかる前端面34に対して、自動車前面への歩行者の衝突等によって生ずる衝撃が入力せしめられるようになっている。
ところで、このような本実施形態の脚払い装置10においては、図1乃至図4に示される如く、基板12の前端面34の上端部、つまり、補強ビード20の突出端となる延出部22の上側底壁部24側端部(上端側部位)に対して、前方に所定長さで突出し且つ左右方向に連続して延びるフランジ部36が、一体形成されている。このフランジ部36は、一定の幅(前方への突出長さ)と、前端面34の長さ(車幅方向の寸法)と同一の長さと、延出部22の上側底壁部24の肉厚と略同一の肉厚とを有する平板からなり、突出先端面37が、前端面34に対応した湾曲面形状を有している。
そして、かかるフランジ部36の上面の前端部には、突部としての板状突起38の複数個(ここでは、4個)が、フランジ部36の長さ方向(車幅方向たる左右方向)において互いに間隔を隔てて、一体形成されている。また、それら各板状突起38は、各補強ビード20の突出端となる延出部22の上側底壁部24側端部に一体形成されたフランジ部36に対して、更に鉛直上方に突出するように設けられており、それによって、各補強ビード20の突出方向において、各補強ビード20の高さよりも高く突出せしめられている。つまり、各板状突起38の突出先端面39が、各補強ビード20の延出部22における上側底壁部24の上面よりも高い位置に位置せしめられている。
さらに、そのような各板状突起38は、平坦面からなる突出先端面39を有して、前端面34に沿って湾曲する平板形態を呈し、前方側の側面が、フランジ部36の前端面と面一となるように位置せしめられている。また、車両前後方向の長さに相当する肉厚が、フランジ部36の肉厚と略同一の大きさとされる一方、車幅方向の長さに相当する長さ寸法が、フランジ部36の肉厚寸法よりも十分に大きなサイド部30の幅寸法よりも僅かに大きな寸法とされている。これによって、各板状突起38の車幅方向の長さが、車両前後方向の長さよりも十分に大きくされている。
そして、そのような板状突起38の4個のもののうちの2個が、フランジ部36の長さ方向の中央に位置する補強ビード20の両サイドの二つのサイド部30,30の前方に配置されている一方、残りの2個が、フランジ部36の長さ方向の両端にそれぞれ位置する補強ビード20の中央よりに隣り合って配されたサイド部30の前方に、それぞれ配置せしめられている。
なお、ここでは、後述する如く、脚払い装置10が自動車に設置されたときに、フランジ部36と各補強ビード20の前端側部分を含む補強構造部18の前端部が、フロントバンパ(42)のバンパカバー(48)における、湾曲形態を呈する下側突出部(46)の内側に突入位置せしめられるようになっている(図5参照)。そして、そのような状態下において、図示されてはいないものの、フランジ部36の両端に配置された2個の板状突起38,38のそれぞれが、自動車の前面に配設されたヘッドライトの鉛直下方に位置せしめられるようになっている。換言すれば、ここでは、フランジ部36の車幅方向に延びる長さ方向の両端部位であって、且つ自動車の前面の車幅方向両側にそれぞれ配設されるヘッドライトの下方に位置する部分に、板状突起38が、それぞれ配設されている。
また、かかる脚払い装置10は、上記の如き自動車への設置状態下で、フランジ部36の突出先端面37(前端面)と各板状突起38の突出先端面39(突出端)とが、バンパカバー(48)の下側突出部(46)の中央部の内面と上側部分の下面に対して、それぞれ、自動車の走行中に生ずる振動等により接触しない程度の可及的に小さな隙間を隔てて、対向配置されるようになっている(図5参照)。そうして、前端面34からのフランジ部36の突出高さと、フランジ部36からの各板状突起38の突出高さとが、自動車の前面への歩行者の衝突による衝撃入力時に、フランジ部36の突出先端面37と各板状突起38の突出先端面39とを、バンパカバー(48)の下側突出部(46)の中央部の内面と上側部分の下面とに対して、それぞれ確実に接触させ得る高さとされているのである。
さらに、ここでは、各板状突起38の長さ方向(車幅方向に相当)の中央部と両側端部のそれぞれの後面部分に、支持部としての支持リブ40が、後方に向かって突出するようにして、それぞれ1個ずつ、一体形成されている。それら各支持リブ40は、板状突起38と略同一の肉厚と、下方に向かうに従って次第に幅広となる(板状突起38の後面からの突出高さが次第に高くなる)三角形状の全体形状とを有する平板からなっている。そして、それら3個の支持リブ40のうち、板状突起38の長さ方向中央に位置する支持リブ40aが、フランジ部36の上面に対して一体的に固着されている一方、板状突起38の長さ方向両端にそれぞれ位置する支持リブ40b,40cが、フランジ部36の上面と補強ビード20の延出部22の上面とに対して、それらに跨って一体的に固着されている。これによって、自動車の前面への歩行者の衝突に伴う脚払い装置10への衝撃入力時に、各板状突起38が、3個の支持リブ40にて支持されて、容易な倒伏が防止され得るようになっている。
而して、かくの如き構造とされた脚払い装置10は、例えば、図5に示されるような従来より公知の構造において、自動車の前面に設置されたフロントバンパ42の内側に取り付けられている。
すなわち、脚払い装置10が内側に取り付けられるフロントバンパ42は、自動車の前面への設置状態下で、自動車前面から突出する上側突出部44と下側突出部46とを備えたバンパカバー48を有している。また、それら上側突出部44と下側突出部46は、何れも、鉛直縦断面が、前方に向かって凸となる湾曲形状とされている。そして、かかるバンパカバー48が、自動車の前面部分を構成する、例えばフロントグリル50に対してボルト固定等されて、設置されている。なお、図5中、52と54は、それぞれ、ボンネットとラジエータである。
そして、脚払い装置10よりも小さな剛性を有する公知の衝撃吸収構造体56が、バンパカバー48の上側突出部44の内側(自動車の後方側)において、剛性部材であるバンパリーンホースメント58との間に固設されている。
一方、脚払い装置10は、補強ビード20が複数設けられた基板12の補強構造部18の前端部を自動車の前面から突出させて、かかる前端部をバンパカバー48の下側突出部46内に突入させる一方、基板12の平板部14を前後方向に水平に延出させて、かかる平板部14における後端部の上面を、自動車の前部に、車幅方向に延びるように固設された、ラジエータ54を支持するラジエータサポート60の下面に接触させた状態で、配置されている。そして、基板12の平板部14の後端部に設けられた複数の挿通孔16に、固定ボルト62がそれぞれ1個ずつ挿通されて、それら各固定ボルト62がラジエータサポート60に螺入されることで、基板12の平板部14が、その後端部において、ラジエータサポート60に固定されている。
かくして、脚払い装置10が、自動車前面の下部部位に、前後方向に水平に延びるように配されて、基板12の全体が、バンパカバー48に入力される衝撃荷重の入力方向を含む水平面に平行に延出位置せしめられている。そして、かかる配置状態下で、補強構造部18の前端面34が、バンパカバー48の下側突出部46の内面に対向せしめられると共に、衝撃荷重の入力方向に直交させられるようにして、位置固定に配置されている。また、かかる前端面34に設けられたフランジ部36と各補強ビード20の前端側部分を含む補強構造部18の前端部が、バンパカバー48の下側突出部46の内側に、フランジ部36の突出先端面37とフランジ部36に設けられた各板状突起38の突出先端面39とを、下側突出部46の内面に対して僅かな隙間を隔ててそれぞれ対向させるように配置されている。更に、4個の板状突起38のうちで、フランジ部36の長さ方向の両側に位置する2個の板状突起38が、自動車の前面の車幅方向両側にそれぞれ配設されたヘッドライト(図示せず)の鉛直下方に、各々位置せしめられている。
従って、本実施形態の脚払い装置10にあっては、自動車前面への設置状態下で、歩行者が自動車前面に衝突して、図6に示される如く、歩行者の脚部64がフロントバンパ42のバンパカバー48に接触乃至は衝突せしめられた際に、バンパカバー48の上側突出部44と下側突出部46とが、歩行者の脚部64の膝66付近とすね68付近とにそれぞれ接触せしめられるようになる。このとき、衝撃吸収構造体56の剛性が、脚払い装置10の剛性よりも小さくされているため、衝撃吸収構造体56の方が、脚払い装置10よりも容易に且つ大なる量において変形せしめられる。そして、それによって、バンパカバー48が、下側突出部46を上側突出部44よりも自動車の前方に向かって突出させた如き形態とされ、以て、かかる脚部64のバンパカバー48への衝突により、脚払い装置10において生ずる衝撃荷重に対する反力が、歩行者の脚部64のすね68付近の部分に対して、バンパカバー48の下側突出部46を介して作用せしめられる。その結果、歩行者の脚部64のすね68付近の部分が、脚払い装置10にて払われて(すくい上げられて)、歩行者が自動車のボンネット52側に転倒せしめられるようになり、以て、歩行者の膝66の無理な方向への曲げが小さくされると共に、歩行者の上体がボンネット等に載せられて、かかるボンネット等にて衝撃吸収が図られることで、歩行者の保護及び安全が効果的に図られ得るようになっているのである。
そして、かかる脚払い装置10においては、特に、前述せる如く、補強構造部18の前端面34にフランジ部36が設けられると共に、このフランジ部36に4個の板状突起38が設けられ、また、それらフランジ部36と各板状突起38のそれぞれの突出先端面37,39が、バンパカバー48の下側突出部46の内面に対して、僅かな隙間を隔てて位置せしめられて、衝撃入力時に、確実に接触せしめられるようになっている。
そのため、図6に示されるように、歩行者の脚部64がバンパカバー48の下側突出部46に接触乃至は衝突した際の衝撃入力の初期段階で、フランジ部36の突出先端面37が、バンパカバー48の下側突出部46を介して、歩行者の脚部64に接触せしめられるようになる。それによって、脚払い装置10では、衝撃入力時に、その衝撃荷重に対する反力が瞬時に発揮され得るようになっている。
また、それと共に、衝撃入力時に、各板状突起38の突出先端面39が、バンパカバー48の下側突出部46の上部部位の下面に接触することで、かかる下面と各補強ビード20の延出部22との間に各板状突起38が介在せしめられて、それがつっかえ棒のような働きをするようになる。そうして、衝撃荷重の入力により、フランジ部36の突出先端面37がバンパカバー48の下側突出部46の内面に接触して、基板12の補強構造部18に対して、それを上方に持ち上げるような作用力が生ぜしめられたときに、フランジ部36の突出先端面37とバンパカバー48の下側突出部46の内面との間に滑りが生ずることが有利に防止される。その結果、基板12が、水平方向に入力される衝撃荷重にて、補強構造部18と平板部14との境界部位(境界線:アを含む部分)とラジエータサポート60への固定部位とにおいて屈曲せしめられて、全体として略Sを描くように屈曲変形せしめられ、以て、補強構造部18と平板部14との境界部位において、他の部位よりも容易に且つ大きく屈曲変形せしめられるようなことが、効果的に阻止され得る。そして、これによっても、脚払い装置10が、衝撃入力時に、その衝撃荷重に対する反力を瞬時に発揮し得るようになる。
従って、本実施形態の脚払い装置10にあっては、荷重特性における衝撃荷重を素早く立ち上げて、より迅速に目標値に到達させることを可能とする優れた衝撃性能が効果的に確保され得る。そして、その結果、車両前面に衝突した歩行者の脚部を即座に且つ確実に払って、歩行者を更に一層高いレベルで十分に保護することが出来るのである。
しかも、かかる脚払い装置10においては、板状突起38が、支持リブ40に支持されて、衝撃入力時における容易な倒伏が防止され得るようになっているため、板状突起38による基板12の容易な屈曲変形の防止作用が、より確実に発揮され得るのであり、以て、歩行者の脚部の保護が、より有利に且つ更に確実に実現され得る。
また、本実施形態では、各板状突起38が、各補強ビード20の突出方向において、各補強ビード20の高さよりも高く突出するように、フランジ部36に設けられて、各板状突起38の突出先端面39が、各補強ビード20の延出部22の上端面(上側底壁部24の上面)よりも高い位置、つまり板状突起38の突出方向前方側に位置せしめられている。そのため、脚払い装置10全体を、例えば、射出成形等の金型成形により一体成形したときに、フランジ部36を設けることなく、板状突起38を、基板10上に、補強ビード20よりも高い高さで一体形成する場合とは異なって、板状突起38の突出高さを十分に低くした上で、板状突起38の突出先端面39を、補強ビード20の延出部22の上面よりも高い位置に位置させることが出来、それによって、脚払い装置10の金型成形に用いられる金型の板状突起38の成形キャビティの深さを十分に浅くすることが可能となる。その結果、脚払い装置10の金型成形に用いられる金型の製作が容易となって、脚払い装置10の製造コストの低下が有利に図られ得るだけでなく、かかる金型に形成される板状突起38の成形キャビティの深さが余りに深いために、金型成形時に成形不良が生ずるようなことも、効果的に防止され得る。
なお、板状突起38を基板12とは別部材にて形成して、フランジ部36に固定する場合にあっても、例えば、板状突起38を補強ビード20に固定する場合とは異なって、板状突起38が固定された補強ビード20と板状突起38が固定されていない補強ビード20との間で、強度にバラツキが生じ、それが衝撃性能に悪影響を及ぼすようなことが、極めて有利に防止され得る。
さらに、本実施形態では、複数の板状突起38が、フランジ部36の長さ方向に互いに間隔を隔てて位置するように設けられているところから、例えば、一つの板状突起38が、フランジ部36に対して、その長さ方向の全長に亘って連続して延びるように設けられる場合とは異なって、比較的に長さの短い小型の板状突起38を、バンパカバー48の下側突出部46の内面との接触により、かかる内面とフランジ部36の突出先端面37との間に滑りを防止するのに必要最小限の部位に限って設けることが出来る。それによって、板状突起38の形成材料の使用量が可及的に抑制され得て、板状突起38の形成に伴うコスト負担が、効果的に低く抑えられ得る。また、板状突起38を基板12とは別部材にて形成して、それをフランジ部36に固設する場合にあっても、板状突起38が小型であるため、優れた取扱性が発揮されて、そのような板状突起38のフランジ部36への固設作業に要する作業負担も、有利に軽減され得る。
また、本実施形態の脚払い装置10にあっては、板状突起38の車幅方向の長さが、車両前後方向の長さよりも大きくされている。そのため、板状突起38の突出先端面39が、バンパカバー48の下側突出部46の車両前後方向に湾曲する内面に対応しない平坦面とされているにも拘わらず、板状突起38の突出先端面39と下側突出部46の内面との間に、自動車の走行中の振動による互いの接触を防止するだけの可及的に小さな隙間、所謂「遊び」となる隙間を形成しつつ、板状突起38において、衝撃入力時に下側突出部46の内面と接触し得る突出高さが有利に確保され得る。更に、板状突起38の車幅方向の長さが比較的に小さな寸法とされているところから、バンパカバー48の下側突出部46の内面が車幅方向に湾曲する湾曲面とされる場合にあっても、同様に、板状突起38の突出先端面39と下側突出部46の内面との間に、自動車の走行中の振動による互いの接触を防止するだけの可及的に小さな隙間、所謂「遊び」となる隙間を形成しつつ、板状突起38において、衝撃入力時に下側突出部46の内面と接触し得る突出高さが有利に確保され得る。そして、これらの結果として、板状突起38の突出先端面39をバンパカバー48の下側突出部46の内面に対応した複雑な形状とする必要が有利に解消され、従って、板状突起38の全体形状の設計が、極めて容易となる。
更にまた、かかる脚払い装置10においては、板状突起38の肉厚が、基板12と略同一の比較的に薄い厚さとされていることによって、板状突起38の形成による脚払い装置10全体の重量の増大が可及的に小さく抑えられ得、また、そのような板状突起38が、基板12に対して、フランジ部36と共に一体成形されているところから、それらフランジ部36と板状突起38の形成による脚払い装置10全体の製作性の低下が生ずることも、有利に防止され得る。
加えて、本実施形態では、脚払い装置10の自動車への設置状態下で、フランジ部36の長さ方向の両端に位置せしめられた2個の板状突起38が、車幅方向両側にそれぞれ位置するヘッドライトの下方に配置されている。そのため、フロントグリル50が配設される車幅方向の中央よりも強度乃至は剛性の高い車幅方向両側部分に歩行者が衝突した際に、脚払い装置10が、より確実に機能せしめられて、歩行者本人及びその脚部64が、より有効に保護され得るのである。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、前記実施形態では、突部が、平板状の板状突起38にて構成されていたが、かかる突部は、車両前後方向の長さよりも大きな車幅方向の長さと、衝撃入力時に、突出端がバンパ内面に接触させられ得る突出高さとを有しておれば、その具体的形状や形態は、特に限定されるものではない。従って、例えば、突部をビード形態やピン状形態をもって形成しても良い。
また、突部をプレート部とは別部材にて形成して、プレート部に対して固設するように為すことも、可能である。
さらに、突部のプレート部への固設形態も、バンパの内側に突入位置せしめられるプレート部の前側部分に、車幅方向に互いに間隔を隔てて位置する状態で、上方と下方のうちの少なくとも何れか一方に突出するように固設されておれば、例えば、一体成形による固設形態の他、溶着や接着、ボルト止めやねじ止め等、如何なる形態であっても良い。
更にまた、突部(板状突起38)の固設位置も、フランジ部36の上面に限定されるものではなく、その下面であっても良いのであり、また、フランジ部36に代えて、或いはそれに加えて、補強部としての補強ビード20やそれ以外のプレート部たる基板12であっても良い。なお、フランジ部36の上面に固設する場合にあっても、その具体的な固設位置は、例示のものに、何等限定されるものでないことは、勿論である。
また、突部を、上方のみに、或いは下方のみに、若しくは上方と下方の両方に突出するように設けることも出来る。この突部の突出方向は、衝撃入力時に、プレート部に上下何れかに作用せしめられる作用力の方向に応じて、適宜に決定されるところである。
さらに、突部の配設個数や配設間隔も、例示のものに、決して限定されるものでないことは、言うまでもないところである。
更にまた、補強部は、例示の補強ビード20に代えて、或いはそれに加えて、車両前後方向に延びる平板状等の形態をもって、プレート部の前側部分に一体形成される補強リブによっても構成され得る。
なお、補強部を補強ビード20にて構成する場合にあっても、例えば、複数の補強ビード20の全てを、上方に向かって開口する凹溝形態をもって構成したり、或いは、それら複数の補強ビード20の幾つかを、下方に向かって開口する凹溝形態とする一方、残りの補強ビード20を、上方に向かって開口する凹溝形態としても良い。また、補強ビード20の車幅方向断面形状として、例示のコ字状に代えて、或いはそれに加えて、円弧状乃至は湾曲状、若しくは多角形状の車幅方向断面形状を採用することも、可能である。勿論、複数の補強ビード20の車幅方向断面形状が、必ずしも互いに同一の形状とされている必要はない。
さらに、補強ビード20等の補強部の配設個数や配設位置、各部位の寸法等も、適宜に変更され得るものであることは、言うまでもないところである。
なお、補強部を補強ビード20にて構成する場合には、かかる補強ビード20の幅を小さくする等して、配設個数、つまり、左右方向に並列配置された状態での並列数を増大させれば、それに伴って、基板12の剛性が高められることとなる。従って、そのような補強ビード20の配設個数を適宜に調節することによって、基板12の剛性を容易にチューニングすることが可能となる。
また、前記実施形態では、脚払い装置10の全体が、合成樹脂材料を用いて形成されていたが、この歩行者用保護装置としての脚払い装置10の材質は、何等これに限定されるものではなく、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等の比較的に軽量で、成形性に優れた金属材料を用いて構成することも出来る。
さらに、車両前部の下部部位への歩行者用保護装置(脚払い装置10)の設置構造も、例示の構造に、特に限定されるものではない。即ち、プレート部(基板12)の後側部分(平板部14)が固定される車両の部位や固定方式が、種々変更され得るのである。
また、前記実施形態では、歩行者の脚部64のバンパカバー48への衝突により、脚払い装置10において生ずる衝撃荷重に対する反力が、歩行者の脚部64のすね68付近の部分に対して、バンパカバー48の下側突出部46を介して作用せしめられるようになっていたが、この衝撃荷重に対する反力が作用せしめられる歩行者の脚部64の部位は、脚払い装置10の設置位置によって適宜に変更されるところである。
加えて、本発明は、自動車の前面に固設されたバンパの内側に設置される歩行者保護装置と、かかる歩行者保護装置の自動車への取付構造の他、自動車以外の車両の前面に固設されたバンパの内側に設置される車両用歩行者保護装置と、かかる車両用歩行者保護装置の車両への取付構造の何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、各種の形態において実施され得るものである。従って、当業者の知識に基づいて採用される本発明についての種々なる変更、修正、改良に係る各種の実施の形態が、何れも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、本発明の範疇に属するものであることが、理解されるべきである。
以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本発明の特徴を更に明確にすることとするが、本発明が、そのような実施例の記載によっても、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。
すなわち、先ず、図1乃至図4に示される如き、本発明に従う構造を有する脚払い装置を、ポリプロピレンを用いた射出成形を実施することにより作製して、準備した。そして、これを本発明品とした。なお、この本発明品の脚払い装置に設けられた補強ビードの高さを10〜15mm、幅を10〜15mmとした。また、フランジ部の突出高さを10mm、板状突起の突出高さを20mmとした。
また、比較のために、本発明品の脚払い装置とは別に、補強ビードは設けられるものの、フランジ部と板状突起とが何等設けられていない脚払い装置を、ポリプロピレンを用いた射出成形を実施することにより作製して、準備した。そして、これを従来品とした。なお、この従来品の脚払い装置に設けられた補強ビードの高さと幅は、本発明品の脚払い装置のそれぞれの寸法と同一とした。
そして、かくして準備された本発明品と従来品の2種類の脚払い装置のそれぞれを、実車(自動車)の前面に固設されたフロントバンパのバンパカバーの内側に、図5に示される如き構造において設置して、互いに構造の異なる脚払い装置がそれぞれ設置されてなる2種類の試験車両を得た。その後、それら2種類の試験車両を用いて、自動車のフロントバンパへの歩行者の衝突を想定した歩行者衝突試験を行って、歩行者の衝突時に、各脚払い装置に入力される衝撃荷重の経時変化を、公知の手法により、各々調べた。その結果を、図7に併せて示した。なお、各試験車両に対する歩行者衝突試験は、各試験車両のフロントバンパの前面に対して、13.4kgの重量を有するダミーを40km/hの速度で衝突させることにより実施した。
かかる図7から明らかなように、本発明品の脚払い装置を用いた場合における衝撃荷重が、従来品の脚払い装置を用いた場合の衝撃荷重よりも、歩行者の衝突後、より素早く目標荷重値に到達していることが、認められる。これは、本発明に従う構造を有する脚払い装置において、衝撃荷重に対する反力が、瞬時に且つ十分に確保され得ることを如実に示しているのである。
本発明に従う構造を有する歩行者保護装置の一例を示す上面説明図である。 図1におけるII−II断面説明図である。 図1におけるIII−III断面拡大説明図である。 図1におけるIV−IV断面拡大説明図である。 図1に示される歩行者保護装置を車両に設置した状態を示す説明図である。 図1に示される歩行者保護装置が設置された車両の前面に歩行者が衝突した際における歩行者保護装置の変形状態を示す説明図である。 本発明に従う構造を有する歩行者保護装置と従来構造を有する歩行者保護装置とに対する歩行者衝突試験を行って得られた、各歩行者保護装置における衝撃荷重の経時変化を示すグラフである。
符号の説明
10 脚払い装置 12 基板
14 平板部 18 補強部
20 補強ビード 22 延出部
36 フランジ部 37,39 突出先端面
38 板状突起 40 支持リブ
42 フロントバンパ 48 バンパカバー

Claims (8)

  1. 車両の前部の下部部位に、車両の前後方向に延びるように配置されて、後側部分において車両に固定されるプレート部と、該プレート部の前側部分に対して、上方と下方のうちの少なくとも何れか一方に突出して車両前後方向に延び且つ互いに車幅方向に間隔を隔てて位置する状態で一体形成されたビード又はリブからなる複数の補強部とを有し、該プレート部の前側部分の少なくとも前端側の一部が、車両の前部に配設されたバンパの内側に突入位置せしめられた状態で、車両に固定されることによって、車両の前面に衝突して、該バンパに接触した歩行者の脚部を、該プレート部の前側部分にて払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置であって、
    前記バンパの内側に突入位置せしめられる前記プレート部の前側部分に、上方と下方のうちの少なくとも何れか一方に突出する複数の突部が、車幅方向に互いに間隔を隔てて位置するように固設されると共に、それら複数の突部のそれぞれが、車両前後方向の長さよりも大きな車幅方向の長さと、衝撃入力時に、突出端がバンパ内面に接触させられ得る突出高さとを有していることを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  2. 前記突部が、前記補強部の突出方向において、該補強部の高さよりも高く突出せしめられている請求項1に記載の車両用歩行者保護装置。
  3. 前記複数の補強部の突出端側の前端面部分に対して、車両前方側に突出し且つ車幅方向に延出して、前記バンパの内側に突入位置せしめられるフランジ部が設けられると共に、該フランジ部に対して、前記突部が固設されている請求項1又は請求項2に記載の車両用歩行者保護装置。
  4. 前記突部が、車幅方向に延びる板材にて構成されて、前記プレート部の前側部分に一体形成されている請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載の車両用歩行者保護装置。
  5. 前記板材からなる突部を支持して、衝撃入力による該突部の倒伏を防止する支持部が、前記プレート部の前側部分に設けられている請求項4に記載の車両用歩行者保護装置。
  6. 前記プレート部の前側部分における車幅方向両側の端部側部位であって、且つ車両の前面の車幅方向両側にそれぞれ配設されるヘッドライトの下方に位置する部分に、前記突部が、それぞれ固設されている請求項1乃至請求項5のうちの何れか1項に記載の車両用歩行者保護装置。
  7. 車両の前部の下部部位に、車両の前後方向に延びるように配置されて、後側部分において車両に固定されるプレート部と、該プレート部の前側部分に対して、上方と下方のうちの少なくとも何れか一方に突出して車両前後方向に延び且つ互いに車幅方向に間隔を隔てて位置する状態で一体形成されたビード又はリブからなる複数の補強部とを有し、該プレート部の前側部分の少なくとも前端側の一部が、車両の前部に配設されたバンパの内側に突入位置せしめられた状態で、車両に固定されることによって、車両の前面に衝突して、該バンパに接触した歩行者の脚部を、該プレート部の前側部分にて払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置であって、
    前記複数の補強部の突出端側の前端面部分に対して、車両前方側に突出し且つ車幅方向に延びるように設けられて、前記バンパの内側に突入位置せしめられるフランジ部と、
    該フランジ部に、前記補強部の突出方向において、該補強部の高さよりも高く突出せしめられる突出高さを有して、固設された突部と、
    を含んで構成されていることを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  8. 前記請求項1乃至請求項7のうちの何れか1項に記載の車両用歩行者保護装置を、車両の前部の下部部位に取り付けるための構造であって、
    前記突部が、車両の前面の車幅方向両側にそれぞれ配設されるヘッドライトの下方に位置せしめられる状態で、前記プレート部を車両に固定することを特徴とする車両用歩行者保護装置の取付構造。
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