JP2009011941A - 樹脂による揮発性有機物の除去システム - Google Patents

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Abstract

【課題】有用性及び経済性に優れた樹脂による揮発性有機物の除去システムを提供する。
【解決手段】円筒形状のチャンバ1内を隔壁2によってVOC吸収チャンバ10とVOC放出チャンバ20とに区分けする。隔壁2の中心部に所定量のチップ状シリコーンゴム5を備えた回転ローター3の回転軸4を取り付け、所定の回転速度で回転するように構成する。吸収チャンバ10には処理対象エア供給ダクト11と処理後エア供給ダクト14を設け、加圧用ファン12によって吸収チャンバ10内を所定の加圧状態にできるように構成する。放出チャンバ20にはエア又は不活性ガス供給ダクト21と処理後エア排出ダクト23を設け、減圧用ファン24によって放出チャンバ20内を所定の減圧状態にできるように構成する。シリコーンゴム5が、ゴム周囲の蒸気分圧が高いとVOCを吸収し、低いと放出するという作用を有することを利用して、VOCの吸収・放出を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、揮発性有機物の除去システムに係り、特に、シリコーンゴムのようなポーラスな空隙構造を持つ樹脂に揮発性有機物を吸収させることにより、化学反応によらず、揮発性有機物を除去することができるようにした樹脂による揮発性有機物の除去システムに関するものである。
従来から、半導体製造のクリーンルームでは、微量のケミカル物質による汚染がデバイスの歩留まりを低下させることが問題になっている。このような汚染物質の1つとしては、揮発性有機物(以下、VOCと記す)が挙げられる。このVOCは、クリーンルームのエア中、プロセス装置内、ウェハボックス内等、至る所に存在し、これがウェハ搬送過程でシリコン表面に微量吸着することにより、多くの問題を引き起こす原因となっている。
例えば、VOCは、デバイス製造工程の熱酸化膜形成前後に吸着して、熱酸化膜の信頼性を低下させる、また、ウェハを前処理後に長期保管してから化学気相成長(膜生成)を行うと、VOCの吸着により膜成長開始の遅延が生じ、膜厚のバラツキの原因となるといった問題が生じていた。
このようなケミカル物質による汚染対策として、近年、ワッシャー等を用いて水に微量のケミカル物質を溶解し、除去する方法が採用されているが、VOCは水に不溶性のため、この方法は適用できなかった。そこで、従来から、VOCを除去する方法として、活性炭フィルタやケミカルフィルタを用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2004−20120号公報 特開2006−142233号公報
しかしながら、上述したような活性炭フィルタやケミカルフィルタを用いる方法は、頻繁にフィルタの交換が必要となるため、ランニングコストが非常に高くなるという問題点があった。
また、VOCは、浮遊粒子状物質や光化学オキシダントの生成の原因となる物質の一つであるため、大気汚染防止の観点から、VOCを多量に使用する印刷工場等に対してVOCの排出規制が行われている。しかしながら、VOCを効率良く分離・濃縮して、除去するための安価な装置がないのが実情であった。
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、フィルタの交換を不要とした、長期間にわたって使用することができる、有用性及び経済性に優れた樹脂による揮発性有機物の除去システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の樹脂による揮発性有機物の除去システムは、所定の揮発性有機物の除去処理の対象となるエアが導入される該揮発性有機物吸収チャンバと共に、該揮発性有機物を放出するための該揮発性有機物放出チャンバを設け、空隙構造を有する樹脂を、前記吸収チャンバと放出チャンバ間を所定の速度で循環移動できるように構成し、前記吸収チャンバには、前記処理対象エアを該吸収チャンバに導入するための処理対象エア供給ダクトと、揮発性有機物が除去されたエアを所望の場所に供給するための処理後エア供給ダクトを設けると共に、前記吸収チャンバ内を所定の加圧状態にするための加圧手段を設け、前記放出チャンバには、エア又は不活性ガスを前記放出チャンバに導入するためのエア又は不活性ガス供給ダクトと、前記放出チャンバ内に供給されたエア又は不活性ガスと共に揮発性有機物を該放出チャンバの外部に排出するための処理後エア排出ダクトを設けると共に、前記放出チャンバ内を所定の減圧状態にするための減圧手段を設けたことを特徴とするものである。
上記のような構成を有する請求項1に記載の発明によれば、空隙構造を持つ樹脂が、化学反応を伴わずにその空隙内に揮発性有機物を取り込む(物理吸収する)性質を利用することにより、簡単な構成で、長期間にわたって使用できる、極めて有用性の高い樹脂による揮発性有機物の除去システムを提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の樹脂による揮発性有機物の除去システムにおいて、前記吸収チャンバと放出チャンバとが、筒状のチャンバ内を隔壁によって仕切ることにより形成され、前記空隙構造を有する樹脂が、前記吸収チャンバと放出チャンバ間を所定の速度で回転移動するように構成されていることを特徴とするものである。
上記のような構成を有する請求項2に記載の発明によれば、吸収チャンバと放出チャンバとを一つの筒状のチャンバ内に一体的に構成すると共に、空隙構造を有する樹脂を、吸収チャンバと放出チャンバ間を回転移動するように構成することにより、コンパクトな構成の樹脂による揮発性有機物の除去システムを提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の樹脂による揮発性有機物の除去システムにおいて、前記樹脂が、該樹脂の周囲における前記揮発性有機物の蒸気分圧が高い場合に該揮発性有機物を該樹脂内に吸収し、蒸気分圧が低い場合に該揮発性有機物を該樹脂外に放出するものであることを特徴とするものである。
上記のような構成を有する請求項3に記載の発明によれば、揮発性有機物吸収用樹脂は、該樹脂の周囲の蒸気分圧が高いと揮発性有機物を吸収し、蒸気分圧が低いと揮発性有機物を放出するという作用を有するため、化学反応を伴わず、揮発性有機物の搬送媒体としてのみ機能し、さらに、吸収チャンバと放出チャンバ間を循環して用いられるため、消耗したり、劣化することがない。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の樹脂による揮発性有機物の除去システムにおいて、前記加圧手段が、前記処理対象エア供給ダクトに配設された加圧用ファンであり、前記減圧手段が、前記処理後エア排出ダクトに配設された減圧用ファンであることを特徴とするものである。
上記のような構成を有する請求項4に記載の発明によれば、加圧手段及び減圧手段共に、簡単な構成とすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の樹脂による揮発性有機物の除去システムにおいて、前記樹脂がシリコーンゴムであることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、本発明に用いられる樹脂のなかでも、特にシリコーンゴムが適していることを規定したものであり、シリコーンゴムを用いることにより、特にトルエンの除去に有効である。また、シリコーンゴムは常温大気中ではほとんど酸化されないため、半永久的に使用することができるため、経済性にも優れている。さらに、シリコーンゴムは毒性がないため、触れた場合でも、健康被害がなく安全性にも優れている。
本発明によれば、フィルタの交換を不要とした、長期間にわたって使用することができる、有用性及び経済性に優れた樹脂による揮発性有機物の除去システムを提供することができる。
以下、本発明に係る樹脂(シリコーンゴム)による揮発性有機物の除去システムの具体的な実施の形態(以下、実施形態という)を、図面を参照して説明する。
(1)構成
本実施形態においては、図1及び図2に示したように、円筒形状のチャンバ1内に、該チャンバを縦方向に2分割する隔壁2が設けられ、この隔壁2によってチャンバ1内がVOC吸収チャンバ10とVOC放出チャンバ20とに区分けされている。
また、前記隔壁2の中心部には、上下面がパンチング板3aから構成され、その間に所定量のチップ状シリコーンゴム5が充填されてなる回転ローター3の回転軸4が取り付けられ、図示しないモータによって、所定の回転速度で回転するように構成されている。
(VOC吸収チャンバ)
前記VOC吸収チャンバ10の底面には、クリーンルーム等で汚染されたVOCを含むエアを前記VOC吸収チャンバ10に導入するための処理対象エア供給ダクト11が接続され、この処理対象エア供給ダクト11には加圧用ファン12及び第1のフィルタ13が設けられ、この加圧用ファン12によって、VOC吸収チャンバ10内を所定の加圧状態にできるように構成されている。さらに、前記VOC吸収チャンバ10の上面には、VOCが除去されたエアを再度クリーンルーム等へ戻すための処理後エア供給ダクト14が設けられている。
また、VOC吸収チャンバ10の内側面には、前記回転ローター3の下面と当接する位置に、半円形の第1のフランジ15が設けられ、VOC吸収チャンバ10内を前記回転ローター3の上下で区分けできるように構成されている。換言すれば、回転ローター3に充填されたチップ状シリコーンゴム5によるVOC吸収処理の前後のエアが混ざり合わないように構成されている。
(VOC放出チャンバ)
前記VOC放出チャンバ20の上面には、エア又は不活性ガスを前記VOC放出チャンバ20に導入するためのエア又は不活性ガス供給ダクト21が接続され、このエア又は不活性ガス供給ダクト21には、第2のフィルタ22が設けられている。
また、VOC放出チャンバ20の下面には、該VOC放出チャンバ20内で放出されたVOCを含むエア又は不活性ガスを、熱触媒燃焼装置等のVOC分解装置へ送るための処理後エア排出ダクト23が接続されている。そして、この処理後エア排出ダクト23には減圧用ファン24が設けられ、この減圧用ファン24によって、VOC放出チャンバ20内を所定の減圧状態にできるように構成されている。
また、VOC放出チャンバ20の内側面には、前記回転ローター3の上面と当接する位置に半円形の第2のフランジ25が設けられ、VOC放出チャンバ20内を前記回転ローター3の上下で区分けできるように構成されている。換言すれば、回転ローター3に充填されたチップ状シリコーンゴム5によるVOC放出処理の前後のエアが混ざり合わないように構成されている。
なお、シリコーンゴムとしてジメチルポリシロキサンを用いた場合には、主として、トルエン、ベンゼン、キシレン、シクロヘキサン等のVOCを吸収(溶解)することができるが、なかでもトルエンの除去に適している。
(2)動作原理
ここで、本発明に係る揮発性有機物の除去システムの動作原理を、図3に基づいて説明する。なお、図3は、シリコーンゴムによるVOC吸収及び放出機能を検証するための実験装置を示したものである。
すなわち、図3(A)に示した実験装置は、VOC吸収・放出チャンバへトルエンを供給する場合を、図3(B)は、VOC吸収・放出チャンバから放出されるトルエンを測定する場合の実験装置を示している。
なお、本実験装置におけるVOC吸収・放出チャンバ30は、シリコーンチューブ31(内径:Φ15mm、肉厚:2.5mm、長さ:80mm)の両端にプラスチック製のチューブコネクター32(内径:約Φ4mm)を取り付けたものである。
また、前記チューブコネクター32の先端には、内径Φ4mmのビニールチューブ33の一端が取り付けられており、トルエンをシリコーンチューブ31内に供給する時には、前記ビニールチューブ33の他端に、200mlの注射器34を接続するように構成されている(図3(A)参照)。一方、トルエン濃度を測定する時には、前記ビニールチューブ33の他端に、トルエン用検知管35(測定範囲:10〜300ppm)を接続するように構成されている(図3(B)参照)。
実験は次の手順で行った。
まず、図3(A)に示すように、VOC吸収・放出チャンバ30のチューブコネクター32の先端を、ビニールチューブ33を介して200mlの注射器34に接続し、トルエン(液)およそ0.5mlを注射器34内に入れ気化させながら、そのトルエン(ガス)を注射器34で数回VOC吸収・放出チャンバ30へ供給した。その後、ビニールチューブ33から注射器34を外し、VOC吸収・放出チャンバ30内にクリーンエアを供給して、トルエンをパージした。
その後、図3(B)に示すように、ビニールチューブ33を介して、トルエン用検知管35(測定範囲:10〜300ppm)をVOC吸収・放出チャンバ30のチューブコネクター32の先端に接続し、チャンバ内のエアを気体採取器(ガステック製 GV−100S)で吸引採取した。その時のチャンバ内の圧力は−8mmAqで、トルエンの濃度は約50ppmであった。数回気体採取を行ったが、トルエン濃度はほぼ同じ値となった。
上記の手順で実験を行った結果、シリコーンゴムは、ゴム周囲のトルエン(ガス)の蒸気分圧が高い場合に(加圧時、図3(A)参照)トルエンを吸収し、蒸気分圧が低い場合に(減圧時、図3(B)参照)、トルエンを放出することが確認された。
(3)作用
上記のような構成を有する本実施形態の樹脂による揮発性有機物の除去システムは、以下のように作用する。
まず、VOC吸収チャンバ10内が所定の加圧状態となるように加圧用ファン12を作動させると共に、回転ローター3を所定の回転速度で回転させる。これにより、前記処理対象エア供給ダクト11を介して、VOCを含むエアがVOC吸収チャンバ10内に加圧供給されると共に、回転ローター3に充填されたチップ状シリコーンゴム5の周囲のトルエン(ガス)の蒸気分圧が高くなるため、エア中のVOCがチップ状シリコーンゴム5に吸収される。
その結果、VOC吸収チャンバ10の上部空間内に供給されるエアは、VOCが除去された清浄エアとなり、この清浄エアが、前記処理後エア供給ダクト14を介して、再度クリーンルーム等へ供給される。
一方、回転ローター3内のチップ状シリコーンゴム5に吸収されたVOCは、以下のようにして、VOC放出チャンバ20内において放出される。
すなわち、前記減圧用ファン24を作動させることにより、VOC放出チャンバ20内が所定の減圧状態とされ、前記エア又は不活性ガス供給ダクト21を介して、VOC放出チャンバ20の上部空間には、エア又は不活性ガスが供給される。
また、VOC吸収チャンバ10内でVOCを吸収した前記回転ローター3が徐々に回転して、VOCを吸収した部分が減圧用ファン24により減圧されているVOC放出チャンバ20内に移動すると、減圧によってチップ状シリコーンゴム5の周囲のトルエン(ガス)の蒸気分圧が低くなるため、チップ状シリコーンゴム5中に吸収されていたVOCが放出される。放出されたVOCは、処理後エア排出ダクト23を介して、熱触媒燃焼装置等のVOC分解装置に送られ処理される。または、そのまま大気中に放出される。
このように、上下パンチング板3aの間に充填されたチップ状シリコーンゴム5は、VOC吸収チャンバ10とVOC放出チャンバ20の間を所定の速度で回転移動して、VOCを分離・濃縮してVOC吸収チャンバ10から汲み出す働きをする。
(4)効果
上述したように、本実施形態の樹脂による揮発性有機物の除去システムによれば、シリコーンゴムのようなポーラスな空隙構造を持つ樹脂が、化学反応を伴わずにその空隙内にVOCを取り込む(物理吸収する)性質を利用することにより、簡単な構成で、長期間にわたって使用できる、極めて有用性の高い揮発性有機物の除去システムを提供することができる。
また、本実施形態の揮発性有機物の除去システムで用いられるシリコーンゴムは、ゴム周囲の蒸気分圧が高いとVOCを吸収し、低いと放出するという作用を有し、化学反応を伴わず、VOCの搬送媒体としてのみ機能するため、劣化することがない。
また、シリコーンゴムは常温大気中ではほとんど酸化されないため、半永久的に使用することができるため、経済性にも優れている。さらに、シリコーンゴムは毒性がないため、触れた場合でも、健康被害がなく安全性にも優れている。
(5)他の実施形態
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、具体的な各部材の形状、あるいは取付け位置及び方法は適宜変更可能である。例えば、上記の実施形態においてはVOC吸収チャンバ10とVOC放出チャンバ20を一体的に構成したが、VOC吸収・排出用のシリコーンゴムが、両チャンバ間を一定周期で移動可能な構成であれば、別個に設置しても良い。
また、VOCの吸収・放出に用いるシリコーンゴムとしては、ポーラスな空隙構造を持つ樹脂であって、化学反応を伴わずにその空隙内にVOCを取り込む(物理吸収する)性質を有するものであれば良く、上記の実施形態に示したシリコーンゴムの他に、イオン交換樹脂等を用いることができる。
本発明に係る樹脂による揮発性有機物の除去システムの構成を示す断面図である。 図1に示した樹脂による揮発性有機物の除去システムのA−A´断面図である。 シリコーンゴムのVOC吸収及び放出機能を検証するための実験装置を示す図であり、(A)はVOC吸収・放出チャンバへトルエンを供給する場合の実験装置、(B)はVOC吸収・放出チャンバから放出されるトルエンを測定する場合の実験装置を示す図である。
符号の説明
1…チャンバ
2…隔壁
3…回転ローター
4…回転軸
5…シリコーンゴム
10…VOC吸収チャンバ
11…処理対象エア供給ダクト
12…加圧用ファン
13…第1のフィルタ
14…処理後エア供給ダクト
15…第1のフランジ
20…VOC放出チャンバ
21…エア又は不活性ガス供給ダクト
22…第2のフィルタ
23…処理後エア排出ダクト
24…減圧用ファン
30…VOC吸収・放出チャンバ
31…シリコーンチューブ
32…チューブコネクター
33…ビニールチューブ
34…注射器
35…トルエン用検知管

Claims (5)

  1. 所定の揮発性有機物の除去処理の対象となるエアが導入される該揮発性有機物吸収チャンバと共に、該揮発性有機物を放出するための該揮発性有機物放出チャンバを設け、
    空隙構造を有する樹脂を、前記吸収チャンバと放出チャンバ間を所定の速度で循環移動できるように構成し、
    前記吸収チャンバには、前記処理対象エアを該吸収チャンバに導入するための処理対象エア供給ダクトと、揮発性有機物が除去されたエアを所望の場所に供給するための処理後エア供給ダクトを設けると共に、前記吸収チャンバ内を所定の加圧状態にするための加圧手段を設け、
    前記放出チャンバには、エア又は不活性ガスを前記放出チャンバに導入するためのエア又は不活性ガス供給ダクトと、前記放出チャンバ内に供給されたエア又は不活性ガスと共に揮発性有機物を該放出チャンバの外部に排出するための処理後エア排出ダクトを設けると共に、前記放出チャンバ内を所定の減圧状態にするための減圧手段を設けたことを特徴とする樹脂による揮発性有機物の除去システム。
  2. 前記吸収チャンバと放出チャンバとが、筒状のチャンバ内を隔壁によって仕切ることにより形成され、
    前記空隙構造を有する樹脂が、前記吸収チャンバと放出チャンバ間を所定の速度で回転移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂による揮発性有機物の除去システム。
  3. 前記樹脂が、該樹脂の周囲における前記揮発性有機物の蒸気分圧が高い場合に該揮発性有機物を該樹脂内に吸収し、蒸気分圧が低い場合に該揮発性有機物を該樹脂外に放出するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の樹脂による揮発性有機物の除去システム。
  4. 前記加圧手段が、前記処理対象エア供給ダクトに配設された加圧用ファンであり、前記減圧手段が、前記処理後エア排出ダクトに配設された減圧用ファンであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の樹脂による揮発性有機物の除去システム。
  5. 前記樹脂が、シリコーンゴムであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の樹脂による揮発性有機物の除去システム。
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