JP2009010324A - 太陽電池装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡素な角度調整機構に基づく信頼性の高い太陽電池装置を提供する。
【解決手段】
複数の太陽電池モジュール1が連動可能に構成された太陽電池装置であって、互いに嵌め合わされて成る一対のネジ部材6a、13aと、一対のネジ部材6a、13aのうち一方のネジ部材と接続された第一連結部材4aと、第一連結部材4aに対して、互いに所定間隔を隔てて接続された複数の第一回転部材2と、複数の第一回転部材2に保持された複数の太陽電池モジュール1とを有して成るものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の太陽電池モジュールが連動可能に構成された太陽電池装置に関するものである。
近年、地球環境問題に対する関心の高まりに伴い、自然エネルギーを利用した新エネルギーシステムの技術開発が進んでいる。そのなかで、太陽光を利用した太陽光利用機器は最も注目されており、急速に世の中に普及しつつある。
太陽光利用機器の一例としては、太陽光を電気エネルギーに変換する太陽電池素子を複数接続した太陽電池モジュールを、太陽の方向に向ける動作を行う追尾式太陽電池装置がある。
追尾式太陽電池装置には、例えば東西方向もしくは南北方向だけの追尾を行う一軸追尾方式と、東西方向および南北方向ともに追尾可能な二軸追尾方式がある。
一軸追尾方式は、太陽電池モジュールを直線状に並べて、その中心を通るように回転軸を通し一斉に回転させる構造が一般的である。一軸追尾方式により、固定式の太陽電池装置に比較して発電量が一般に10〜20%上昇するといわれている。また、構造を比較的簡素にできるため、メンテナンスや故障率が低い点で優れており、二軸追尾方式より広く実施されている。
一方、二軸追尾方式では、発電量が一般に30%〜40%増加するといわれている。
従来の二軸追尾方式の太陽電池装置の一例を、図9に示す。
図9の太陽電池装置は、複数の太陽電池モジュールを略矩形に連結してアレイを構成し、このアレイを略中央付近の一点で支え、その下部に東西、南北の二軸方向に動く駆動部分を設ける構造を有する。
しかしながら、太陽電池アレイを一箇所で支える為、駆動部分に負荷がかかりやすく、また自重が設置面の一点に集中してかかるため、建築物の上部に大型の二軸追尾式の太陽電池装置を設置しにくいなどの問題があった。また、複数の太陽電池モジュールを矩形に並べて一つの太陽電池アレイとして全体を動かす構造であるため、サイズを大きくしすぎると太陽電池アレイが自重で撓んだり、受風面積が大きくなることから風荷重による負荷が大きくなりすぎるため、一つのシステムに設置できる太陽電池モジュールの数が限られているという問題があった。
これらの問題を解決するために、個々の太陽電池モジュールごとに所定の支持部材を設けて駆動力を伝達する方式、特に、駆動力の伝達機構としてウォーム及びハス歯歯車の組合せからなるウォームギヤを用いる太陽電池装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−324210号公報
しかしながら、上述のようにウォームギヤを用いる機構では、駆動装置への負荷軽減はハス歯歯車半径に比例するため、歯数の多い大口径のハス歯歯車を設ける必要があるという問題があった。
また、ダストにさらされる屋外の環境では、ハス歯歯車に塵が挟まり故障の原因となりやすく、しかも、ハス歯歯車が周囲の部材と一緒に回転するため歯車にカバー部材を設けることも困難であるという問題があった。
さらに、ハス歯歯車とウォームとの位置調整が難しく、位置を正しく調整して施工できていない場合は、歯車が偏磨耗して寿命が短くなったり、押し付けすぎて回転の抵抗が大きくなり駆動に必要なエネルギーを大きくなるという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、簡素な角度調整機構に基づく信頼性の高い太陽電池装置を提供することにある。
本発明の太陽電池装置は、複数の太陽電池モジュールが連動可能に構成されたものであって、互いに嵌め合わされて成る一対のネジ部材と、前記一対のネジ部材のうち一方のネジ部材と接続された第一連結部材と、前記第一連結部材に対して、互いに所定間隔を隔てて接続された複数の第一回転部材と、前記複数の第一回転部材に保持された複数の太陽電池モジュールとを有することを特徴とする。
また、本発明の太陽電池装置は、複数の太陽電池モジュールが連動可能に構成されたものであって、所定の駆動装置に接続され且つ伸縮が可能な伸縮部材と、前記伸縮部材に接続された第一連結部材と、前記第一連結部材に対して、互いに所定間隔を隔てて接続された複数の第一回転部材と、前記複数の第一回転部材に保持された複数の太陽電池モジュールとを有することを特徴とする。
本発明の太陽電池装置によれば、互いに嵌め合わされて成る一対のネジ部材と、前記一対のネジ部材のうち一方のネジ部材と接続された第一連結部材と、前記第一連結部材に対して、互いに所定間隔を隔てて接続された複数の第一回転部材と、前記複数の第一回転部材に保持された複数の太陽電池モジュールとを有することから、第一のネジ部材に第二のネジ部材を嵌め込むという比較的簡素な駆動機構であるため、施工現場で要求される取付け精度が小さくなるとともに、ダストに晒される屋外環境下などにおける信頼性を向上させることができる。
また、本発明の太陽電池装置によれば、所定の駆動装置に接続され且つ伸縮が可能な伸縮部材と、前記伸縮部材に接続された第一連結部材と、前記第一連結部材に対して、互いに所定間隔を隔てて接続された複数の第一回転部材と、前記複数の第一回転部材に保持された複数の太陽電池モジュールとを有することから、伸縮部材による伸縮力を用いた駆動機構によって複数の太陽電池モジュールを効率的に連動させることができる。
以下に、添付図面を参照しながら、本発明の太陽電池装置を説明する。
≪一軸追尾型の太陽電池装置≫
以下、伸縮部材として一対のネジを用いた態様を例にとって、本発明の太陽電池装置の内容を説明する。なお、伸縮部材は、その伸縮力を第一連結部材に伝えられるものであれば、上記一対のネジに限定されるものではない。
図1(a)は本発明の太陽電池装置の一実施形態を示す側面図であり、(b)は(a)の太陽電池装置のうちネジ部材周辺を拡大して示す側面図である。図2(a)は図1に示す太陽電池装置の正面図であり、図2(b)は斜視図である。
<架台>
まず、太陽電池モジュール1を設置するための架台8、9について説明する。
図1に示すように、所定の設置面に対して垂直に固定された縦架台8a、8bの上部に、横架台9aが固定され、また同様に、縦架台8c、8dの上部に横架台9bが固定される。
この横架台9a、9bの上部に、太陽電池モジュール1の角度の調整を可能とする機構が設置される。
ここで、縦架台8a、8b、8c、8dの設置面としては、地面にコンクリート基礎を施したものが考えられるが、それに限られるものではなく、縦架台8a、8b、8c、8dが複数で有り且つ距離を持って配置されており荷重を分散できるため、例えば建物の屋上などであってもよい。
<角度調整機構>
次に、本発明に係る太陽電池モジュールを南北方向に角度調整するための構造・機構について、図1(a)の側面図を用いて説明する。
なお、本実施形態において、4列3段に配列された太陽電池モジュールを例にとって説明するが、太陽電池モジュールの枚数・配列はこれに限られるものではなく、例えば5列4段、6列7段でも適用可能であることは言うまでもない。
太陽電池モジュール1は、第一回転部材2に固定され、この第一回転部材2の上端は、一定間隔でシャフト3に回転連結点14を中心に回転可能に固定されている。図1(a)では1本のシャフト3に4個の第一回転部材2を取り付けた様子を示す。シャフト3はその両端をシャフト支持部17a、17bで回転可能に支持されている。
第一回転部材2の下端は、南北方向に第一連結部材4aで連結されている。この第一連結部材4aによって行を成して配置された複数の太陽電池モジュール1を連動して動作するようになっている。これによって、モーター7aは一台で複数の行を動作させることができる。
ここで、第一回転部材2と第一連結部材4aとの接続部材・方法は、接続部28aが回転可能であれば特に限定されるものではないが、第一連結部材4a及び第一回転部材2の少なくとも一方がセラミック材料から成る接続部材を有し、第一連結部材4a及び第一回転部材2はこの接続部材を介して接続されるような構成とすることが好ましい。例えば、図6に示すように、第一回転部材2の摺動部材20b及び第一連結部材4aの摺動部材20aを挟持するようにして、両者の貫通孔をボルト21が挿通するとともに、このボルト21がバネ22を含めて締め込んでボルト22と共にピン23で固定されるようにすれば良い。このような構成は、第一回転部材2及び第一連結部材4aにモーター用ロッド5aを加えた3者間の接続部28b、回転連結点14、或いは、シャフト支持部17a、17bの正圧を受ける摺動部分においても適用することができる。
摺動部材20a及び摺動部材20bの材質としては、セラミックスが好適であり、特に多孔質及び/又は酸化物のものが好ましい。酸化物セラミックスは、耐酸化性に優れ、雨水がかかる屋外の暴露環境での使用に適し、例えばAlやSiOなどが例示される。多孔性セラミックスは、開放気孔内に潤滑油を充填することができるため、開放気孔内に充填された潤滑剤が少しずつ供給されることで、長期間にわたり潤滑を維持することができる。
このように、接続部28a、接続部28b及び回転連結点14にセラミックス製の軸受けを用いることで、錆等による固着の発生をより低減するとともに、金属部材のような潤滑切れによる摺動部分の固着を抑制することができる。また、バネ22を設けたことによりネジ部材の締め込み過ぎなどによる摩擦抵抗の増大などが抑制され、ピン23で固定されることによりナット22の緩みによる脱落等も抑制される。
なお、摺動部材20a、20bの形状は、様々に応用が可能であり、例えばシャフト支持部17a、17bの正圧を受ける摺動部分にセラミック製ベアリングを用いたり、接続部28a、接続部28b及び回転連結点14にセラミック製のブシュを用いる構造が考えられる。
第一連結部材4aの左端は、ロッド5aを介して、一対のネジ部材、すなわち送りネジ6aに嵌められたナット13aに連結される。また、第一連結部材4aの右端は、ロッド11を介して緩衝バネ15に連結される。それぞれの連結点は回転可能である。
ここで、太陽電池モジュール1にはその自重により回転連結点14を中心に時計回りのモーメントが存在するため、第一回転部材2、第一連結部材4a及びモーター用ロッド5aを介して、送りネジ6a及びモーター7aに対して常に押込み方向の負荷が加わり続ける状態となるが、上述のような緩衝バネ15を用いることによって、当該負荷を低減することが可能となる。この効果は、特に、回転摺動部を持つモーター7aの耐久性を向上させる点で有効である。緩衝バネ15は、引張の負荷を加え、太陽電池モジュール1の可動範囲のセンターでモーメントが打ち消されるように設計することがより好ましく、これによってモーターへの負荷を軽減し小さなエネルギーで太陽電池モジュール1の角度を調整することが可能となる。
第一回転部材2の下端は、第三連結部材4cに連結されており、この第三連結部材4cによって列を成して配置された複数の太陽電池モジュール1を連動して動作するようになっている。これによって、モーター7aは一台で複数の列を動作させることができる。
送りネジ6aはモーター7aにつながっている。
モーター7aは、太陽電池モジュールの受光面が最適方向を向くように、例えば所定期間毎に設定した運転スケジュールに基づいて制御回路を動作させて、間欠的にモーターの回転軸の回動を行わせることが好ましく、これによって、モーターの消費電力のより低減することができる。
ここで、一対のネジ部材6a、13aに対してスライド方向に荷重を発生させられる駆動装置としては、上述のモーター7aに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、油圧シャフトや送りネジを設けた原動機等を用いても良い。
<角度調整方法>
以上のような構造・機構を有する本発明の太陽電池装置は、次のような仕組みで、太陽電池モジュールの南北方向の角度調整が行われる。
図3(a)は、図1の太陽電池装置において、太陽電池モジュールを太陽高度30°に正対させた様子を示す側面図であり、図3(b)は、図1の太陽電池装置において、太陽電池モジュールを太陽高度69°に正対させた様子を示す側面図である。
図3(a)に示すように、モーター7aの駆動によって、送りネジ6aに取り付けられたナット13aを右に移動させた場合、それに伴って第一連結部材4aが右に動いて、第一連結部材4aに連結された第一回転部材2が回転連結点14を中心に反時計回りに回転して太陽高度が小さくなる方向に追尾することができる。
また、図3(b)に示すように、モーター7aを逆回転させた場合、送りネジ6aに取り付けられたナット13aが左に移動することで、第一連結部材4a及び第一回転部材2が連動して動き、第一回転部材2が回転連結点14を中心に時計回りに回転し、太陽高度が大きくなる方向に追尾することができる。
このように、第一回転部材2がロッド5aによって押し引きされて動く際、回転連結点14と第一連結部材4aへの固定点との間の部分L19がてこの役割を担っている。それ故、L19の長さを大きくすることが好ましく、これにより、てこの原理によって小さな力で第一回転部材2を回転させることが可能となる。
以上のような構造・仕組みを有することから、モーター7a及び送りネジ6aにかかる負荷を低減し、駆動の際の必要エネルギーを抑制することができる。
また、視覚的に理解しやすい機構であるため、故障箇所の解明が容易であるとともに、外部よりアクセスしやすい機構であるため、メンテナンスも容易である。
さらに、歯車構造部が送りネジ部だけであるため潤滑が必要な箇所も少なく、また外部に向かって解放された平歯車同士のような嵌合構造部がないため、塵等の挟まりによる歯車の停止や欠けが生じにくい。
以上のような本発明の太陽電池装置は、次のような構成を備えることが好ましい。
<変形例1>
上述のような本発明の太陽電池装置に対して、図4に示すように、南方向にシャフト3を傾斜させるための機構を適用することができる。
図4は、図1の太陽電池装置における太陽光と影の関係を模式的に示す側面図であり、特に図4(a)は本実施例の太陽電池装置で太陽電池モジュールを太陽高度25°に正対するように角度調整した様子を、図4(b)は参考の為シャフト3を水平にし太陽電池モジュールを太陽高度30°に正対するように角度調整した様子を示すものである。なお図中の破線は太陽電池モジュール1頂部からの影のライン18である。
図4(a)に示すように、シャフト3が10°の傾斜を持っている場合と、図4(b)に示すようにシャフト3が傾斜を有しない場合とを比較すると、隣接する太陽電池モジュール1に影がかからないようにするためには、図4(a)のほうが隣接する太陽電池モジュール1間の距離を小さくでき、その結果としてシステム全体の長さを短くすることができる。
このようなシャフト3の傾斜変更は、縦架台8b、8dの高さを調整する機構を追加することによって行うことができ、それによって、上述のように、図4(a)のシャフト3は、図4(b)のシャフト3に対して、南方向に10°傾斜させた構造とすることで、複数の太陽電池モジュール1を密に配置でき、システムの全長を小さくすることができ、設置面積当たりの発電効率を高くすることが出来る。
<変形例2>
上述のような本発明の太陽電池装置は、図7に示すフローによる制御を行うように構成させることが好ましい。
架台の動作中の電動機の負荷を、例えば1秒ごとにサンプリングし、その負荷が規定値を上回る場合には、電動機を逆回転させて元の位置に戻すような構成を備える。このように架台が振動するような動きをすることで、例えば太陽電池装置の動作中に自然物などの挟まったものを取り除くように制御を行う。
これによって、システムに対して過度の負荷が加わることによって、太陽電池装置が破損することを抑制することが出来る。
<変形例3>
上述のような本発明の太陽電池装置は、図8に示すフローによる制御を行うように構成させることが好ましい。
図8に示すように、複数の同容量の系統がある場合は、系統毎の電圧のデーターを取得し、電圧差が規定を上回った場合は、例えば落ち葉等により影が発生しているものと判断して、それらが落ちる角度まで太陽電池を傾斜させる動作を行う。ここで、系統間の電圧差を参照するのは、雲による影など広範囲で発生している影について太陽電池モジュールを傾斜させる動作をするのはエネルギーロスとなるためである。
これによって、落ち葉等により太陽電池モジュールに影が生じることによって、太陽電池装置の発電量が低下することを抑制することができる。
≪二軸追尾型の太陽電池装置≫
上述した一軸追尾型の太陽電池装置における追尾機構を、複数の軸に応用することによって、上述の南北方向に加えて東西方向においても追尾が可能な二軸追尾型の太陽電池装置を実現することができる。
以下、これについて、図2(a)の正面図などを用いて説明する。
太陽電池モジュール1は、シャフト支持部17a、17bにより両端を支持されたシャフト3が回転することで、東西方向の角度調整が行われる。
シャフト3は、第二回転部材10に対して略直角に固定されている。また、第二回転部材10a、第二回転部材10b、第二回転部材10c及び第二回転部材10dは、第二連結部材4bで回転可能に連結されると共に、第二連結部材4bと第二回転部材10bとの連結点で、モーター用ロッド5bと連結されている。モーター用ロッド5bは、送りネジ6bに取り付けられたナット13bに回転可能に連結されている。また、送りネジ6bはモーター7bに接続されている。
太陽電池モジュールの東西方向への駆動を、図5(a)、図5(b)を用いて説明する。図5(a)は、図1の太陽電池装置において、太陽電池モジュールが南を向いた様子を示す正面図であり、図5(b)は、図1の太陽電池装置において、太陽電池モジュールが西を向いた様子を示す正面図である。
南北方向への駆動と同様に、モーター7bを回転させることでナット13bの位置が左に動き、それに伴ってロッド5b、第二連結部材4bを介して、第二回転部材10a、10b、10c、10dが同期して反時計回りに回転運動を行う。これによりシャフト3が反時計回りに回転し、シャフトに連結されている太陽電池モジュールが西方向へ角度調整される。
ここで、南北方向への駆動を行うモーター7a及び東西方向への駆動を行うモーター7bの位置を互いに近づけて構成することで、メンテナンス性を向上させることが出来る。その結果、従来製品では複雑になりがちな二軸追尾という機構を、シンプルな追尾機構を南北方向及び東西方向という垂直な方向に組み合わせることで、耐久性に優れ故障しにくく、また故障が発生しても容易に原因を明らかにして修理可能な装置とすることが可能となる。
また、多くの枚数の太陽電池モジュールを一つの駆動系で動作させるためには、巨大な太陽電池パネルを中央の一点で支持し二軸で回転させるよりは、平面的に等間隔で複数枚が配置された太陽電池モジュールを動作させる方が好ましい。その際に地面に対してモーター等の駆動装置を全て固定してしまうと、リンク構造が非常に複雑になるという問題があった。そこで本実施形態では一方のモーターを、他方のモーターにより駆動される回転系の中に固定することでその問題を解決している。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの変更を加えることができる。
例えば、上述の実施形態では、第一の駆動系で南北方向に追尾し、第二の駆動系で東西方向に追尾する方式について説明したが、これに代えて、第一の駆動系で季節ごとの太陽の軌道を追尾し、第二の駆動系で1日の太陽の軌道を追尾する方式を採用しても良い。
このような方式であっても上述のような作用効果を得ることができ、それに加えて、季節ごとの太陽高度は、例えば1時間単位で見るとほとんど変化がないため、第一の駆動系のモーターによる調整頻度を低減することができる。その結果、1日の太陽の動きに対しては第二の駆動系で十分追尾することができるため、駆動エネルギーを低減した二軸追尾型システムとすることができる。
また、上述の実施形態における摺動部材20b及び摺動部材20bは、図12及び図13に示すような構造にすることが好ましい。
すなわち、接続部28a、接続部28b、回転連結点14、或いは、シャフト支持部17a、17bの正圧を受ける摺動部分において、摺動部材20a及び摺動部材20bは、相対する面に略同心円状の凹凸を有し、互いの凸部26が相手側の凹部27と嵌合し摺動する構造を有する。ここで、嵌合時に隙間となる空間24並びにボルト21の軸に形成された溝には、グリースなどの粘性の高い潤滑油が充填される。
以上のような構成とすることによって、より接続部の摩擦抵抗を小さくすることができ、太陽を追尾する駆動のためのエネルギーを低減することができる。特に、略同心円状の凹凸が嵌合する構造とすることで、摺動部分の密閉性を高めることができ、雨水や砂塵の浸入を抑制し且つ潤滑油の流出や磨耗の抑制を奏することができるとともに、空間24で潤滑油を保持可能な構造とすることで、メンテナンスの間隔をより長期間にしてメンテナンスコストを低減することができる。
ここで、凸部26を先細形状にすることが好ましく、これによって凹部27との接触面積を小さくして摩擦抵抗をより小さくすることができ、より少ないエネルギーで駆動することができる。また、凸部26の側面に突出部を設ける事が好ましく、これによって空間24の間隔をより適当に確保できるとともに、凸部26の先端のみを凹部27の底部と接触させることができるため、凹凸の側面の接触して摩擦抵抗が大きくなることによる駆動エネルギーの増大を制することができる。
(a)は本発明の太陽電池装置の一実施形態を示す側面図であり、(b)は(a)に示す太陽電池装置のうちネジ部材周辺を拡大した側面図である。 図1の太陽電池装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は斜視図である。 (a)は、図1の太陽電池装置において、太陽電池モジュールを太陽高度30°に正対させた様子を示す側面図であり、(b)は、図1の太陽電池装置において、太陽電池モジュールを太陽高度69°に正対させた様子を示す側面図である。 (a)及び(b)は、図1の太陽電池装置における太陽光と影の関係を模式的に示す側面図である。 図1の太陽電池装置を示す図であり、(a)は太陽電池モジュールが南を向いた様子を示す正面図であり、(b)は太陽電池モジュールが西を向いた様子を示す正面図である。 図1の太陽電池装置において、摺動部にセラミック部材を導入した構造を説明するための分解斜視図である。 本発明に係る太陽電池装置において、装置の動作中に物が挟まった場合の対応のフローチャートである。 本発明に係る太陽電池装置において、太陽電池に影が生じた場合の対応のフローチャートである。 本発明の太陽電池装置の他の実施形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は斜視図である。 図7の太陽電池装置を示す図であり、(a)は太陽電池モジュールが南を向いた様子を示す正面図であり、(b)は太陽電池モジュールが西を向いた様子を示す正面図である。 従来の二軸追尾型の太陽電池装置の一例を示す斜視図である。 図1の太陽電池装置に係る接続部を説明するための図であり、(a)は接続部を拡大して示す断面図、(b)は(a)に示す摺動部材の互いに対向する面を示す平面図である。 図1の太陽電池装置に係る接続部、特に3つの部材が回動可能に接続される状態を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1:太陽電池モジュール
2a,2b,2c,2d:第一回転部材
3a,3b,3c,3d:シャフト
4a:第一連結部材
4b:第二連結部材
4c:第三連結部材
5:モーター用ロッド
6a,6b:送りネジ(第一のネジ部材)
7a,7b:モーター
8a,8b,8c,8d:縦架台
9a,9b:横架台
10a,10b,10c,10d:第二回転部材
11:緩衝バネ用ロッド
12:東西方向ロッド
13a,13b:ナット(第二のネジ部材)
14:回転連結点
15:緩衝バネ
16:クランク長さL
17a,17b:シャフト支持部
18:影のライン
19:クランク2のてことなる部分L
20a、20b:摺動部材
24:空間
25:突起部
26:凸部
27:凹部
28a、28b:接続部

Claims (3)

  1. 複数の太陽電池モジュールが連動可能に構成された太陽電池装置であって、
    互いに嵌め合わされて成る一対のネジ部材と、
    前記一対のネジ部材のうち一方のネジ部材と接続された第一連結部材と、
    前記第一連結部材に対して、互いに所定間隔を隔てて接続された複数の第一回転部材と、
    前記複数の第一回転部材に保持された複数の太陽電池モジュールと、を有することを特徴とする太陽電池装置。
  2. 複数の太陽電池モジュールが連動可能に構成された太陽電池装置であって、
    所定の駆動装置に接続され且つ伸縮が可能な伸縮部材と、
    前記伸縮部材に接続された第一連結部材と、
    前記第一連結部材に対して、互いに所定間隔を隔てて接続された複数の第一回転部材と、
    前記複数の第一回転部材に保持された複数の太陽電池モジュールと、を有することを特徴とする太陽電池装置。
  3. 前記第一連結部材及び前記第一回転部材の少なくとも一方は、セラミック材料から成る接続部材を有し、
    前記第一連結部材及び前記第一回転部材は前記接続部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽電池装置。
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