JP2009010193A - 位置合わせ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パターンが所々欠損し、不定位置にアライメント用のターゲットがあるウエーハであっても精度よく自動でアライメントを行うことができ、被加工物を効率的に処理できるようにする。
【解決手段】ウエーハWの予め設定された所定の検索エリア85内のパターンを撮像手段で順次検索して所定のキーパターンとのパターンマッチングを行ってライン毎の計数結果によって位置合わせ遂行ラインを選定し、選定された位置合わせ遂行ラインにつき、さらにパターンをX軸方向において検索エリア85外に向けて順次離反する方向に検索していき、最も離隔する位置で検索された2個のパターン82M,82Nをθ合わせ基準パターンに設定し、設定されたθ合わせ基準パターンのX軸、Y軸の位置を検出することでX軸、Y軸に対するストリート81の傾斜角度θを算出し、回転手段によって保持手段を傾斜角度θだけ回転させてストリート81の傾斜を解消するようにした。
【選択図】 図5

Description

本発明は、保持手段に保持された被加工物を加工手段で加工するのに先立って実施される位置合わせ方法に関するものである。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC,LSI等の回路を形成する。そして、半導体ウエーハをダイシング装置等により分割予定ラインに沿って切断することにより、回路が形成された領域を分割し、個々の半導体チップを製造している。
ここで、ダイシング装置によるダイシングにおいては、ダイシングに先立って、半導体ウエーハの切削ライン(ストリート)とこの切削ラインに沿って切断を行う切削ブレードとを精密に位置合わせするアライメント処理を行う必要がある。このアライメントは、半導体ウエーハ上で一定の距離をおいた2箇所(アライメントストローク)でパターンマッチングを行い、切削すべきストリートのX−Y軸における位置ずれと傾斜角度とを検出し、位置ずれと傾斜とを解消するように位置合せを行うことで、自動でダイシングが可能となる。
また、形状が不定形の場合には、画像処理に基づき形状を認識することでアライメントストロークの距離を確定したり(例えば、特許文献4参照)、形状が円形であってもウエーハ上面にフェイルマークが所々に付されてパターンが隠れてしまっているウエーハの場合には、ウエーハ全体のマップ座標の中からフェイルパターンが付されていないチップ座標を識別してアライメントを行うようにしている(例えば、特許文献6参照)。
特開2003−151920号公報 特許第2617870号公報 特開2004−241686号公報 特許第3173052号公報 特開平4−109652号公報 特許第3223411号公報
しかしながら、前工程の不具合やワーク表面状態(汚れ、傷、フェイルマーク等)によってはアライメントターゲットが規則的に鮮明ではなかったり欠落したウエーハが存在する。このようなウエーハであっても、正常なデバイス部分を有効利用するためにはストリートに沿って精度よく切断を行えるようにするためのアライメント処理が必要であるが、不定位置にのみアライメントターゲットが存在する場合、従来方法では、自動でθ合わせを行うアライメントが不可能であり、手動でアライメントを行わなくてはならず、効率的でない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、アライメント用のターゲットとなるパターンが所々欠損し、不定位置にアライメント用のターゲットがあるウエーハであっても精度よく自動でアライメントを行うことができ、被加工物を効率的に処理することができる位置合わせ方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる位置合わせ方法は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段を回転させる回転手段と、前記保持手段に保持された被加工物を加工する加工手段と、前記保持手段と前記加工手段とを相対的にX軸方向に加工送りする加工送り手段と、前記保持手段と前記加工手段とを相対的にY軸方向に割り出し送りする割り出し送り手段と、前記X軸方向およびY軸方向に相対移動して前記保持手段に保持された被加工物の表面を撮像する撮像手段と、制御手段とを備える加工装置を用い、表面に格子状に配列されたストリートによって区画された同位置内にキーパターンと同一のパターンを有する複数個の矩形領域が規定され、かつパターンが所々欠損している被加工物を前記保持手段上に保持させて被加工物を前記ストリートに沿って加工するのに先立ち、前記保持手段上に保持された被加工物の前記ストリートを前記加工手段に対して相対的に位置合わせするようにした位置合わせ方法であって、被加工物の予め設定された所定の検索エリア内のパターンを前記撮像手段により順次検索し、前記検索エリア内のライン毎に前記キーパターンと一致するパターンを計数し、計数されたパターンが最も多く存在するラインを位置合わせ遂行ラインとして選定する位置合わせライン選定工程と、選定された位置合わせ遂行ライン上のパターンをX軸方向において前記検索エリア外に向けて順次離反する方向に検索していき、最も離隔する位置で検索された2個のパターンをθ合わせ基準パターンに設定するθ合わせ基準パターン設定工程と、設定されたθ合わせ基準パターンのX軸およびY軸における位置を検出し、検出された位置に基づきX軸およびY軸に対するストリートの傾斜角度θを算出し、前記回転手段によって前記保持手段を前記傾斜角度θだけ回転させるθ合わせ工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる位置合わせ方法は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段を回転させる回転手段と、前記保持手段に保持された被加工物を加工する加工手段と、前記保持手段と前記加工手段とを相対的にX軸方向に加工送りする加工送り手段と、前記保持手段と前記加工手段とを相対的にY軸方向に割り出し送りする割り出し送り手段と、前記X軸方向およびY軸方向に相対移動して前記保持手段に保持された被加工物の表面を撮像する撮像手段と、制御手段とを備える加工装置を用い、表面に格子状に配列されたストリートによって区画された同位置内にキーパターンと同一のパターンを有する複数個の矩形領域が規定され、かつパターンが所々欠損している被加工物を前記保持手段上に保持させて被加工物を前記ストリートに沿って加工するのに先立ち、前記保持手段上に保持された被加工物の前記ストリートを前記加工手段に対して相対的に位置合わせするようにした位置合わせ方法であって、被加工物の予め設定された所定の検索エリア内のパターンを前記撮像手段により順次検索し、前記検索エリア内のライン毎に前記キーパターンと一致するパターンの位置を認識し、X軸方向において最も離隔した位置にパターンが存在するラインを位置合わせ遂行ラインとして選定する位置合わせライン選定工程と、選定された位置合わせ遂行ライン上のパターンをX軸方向において前記検索エリア外に向けて順次離反する方向に検索していき、最も離隔する位置で検索された2個のパターンをθ合わせ基準パターンに設定するθ合わせ基準パターン設定工程と、設定されたθ合わせ基準パターンのX軸およびY軸における位置を検出し、検出された位置に基づきX軸およびY軸に対するストリートの傾斜角度θを算出し、前記回転手段によって前記保持手段を前記傾斜角度θだけ回転させるθ合わせ工程と、を含むことを特徴とする。
本発明にかかる位置合わせ方法は、被加工物の予め設定された所定の検索エリア内のパターンを撮像手段で順次検索して所定のキーパターンとのパターンマッチングを行ってライン毎の計数結果または最離隔位置によって位置合わせ遂行ラインを選定し、選定された位置合わせ遂行ラインにつき、さらにパターンをX軸方向において検索エリア外に向けて順次離反する方向に検索していき、最も離隔する位置で検索された2個のパターンをθ合わせ基準パターンに設定し、設定されたθ合わせ基準パターンのX軸およびY軸における位置を検出することでX軸およびY軸に対するストリートの傾斜角度θを算出し、回転手段によって保持手段を傾斜角度θだけ回転させてストリートの傾斜を解消するようにしたので、アライメント用のターゲットとなるパターンが所々欠損し、不定位置にアライメント用のターゲットがあるウエーハであっても、極力長いアライメントストロークを確保できる適正なθ合わせ基準パターンを自動的に探し出すことができ、よって、ストリートの傾斜角度を高精度に検出して、その傾斜が解消されるように自動でアライメントを行うことができ、加工前の前処理を効率的に処理することができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である加工装置における位置合わせ方法について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の位置合わせ方法が適用される加工装置の一例を示す外観斜視図であり、図2は、その加工手段周りの構成を抽出して示す斜視図である。本実施の形態の加工装置10は、被加工物11を分割予定ラインに沿って切削する切削装置に適用したものであり、概略構成として、図1に示すように、保持手段12、撮像手段13、加工手段20、および制御手段30を備える。
加工手段20は、切削ブレード21が着脱自在に装着されたスピンドル22と、このスピンドル22を回転可能に支持するとともに回転駆動する図示しない駆動源を含む円筒状のハウジング23とを備え、保持手段12に保持された被加工物11に切削ブレード21が作用して切削を行うものである。
撮像手段13は、保持手段12に保持された被加工物11の表面を撮像するCCDカメラ等を搭載した顕微鏡であり、切削すべき分割予定ライン(ストリート)に対する切削ブレード21の位置付けに供するアライメント用である。この撮像手段13は、図2に示すように、ハウジング23の側部に設けられて加工手段20と一体に移動可能である。
被加工物11は、保持テープTを介してフレームFと一体となった状態のウエーハWからなる。この被加工物11を保持する保持手段12は、図2に示すように、回転手段14に連結されて水平面内で回転可能とされている。回転手段14は、移動基台15に固定されている。ここで、切削装置10は、切削動作に必要な送り動作を行うための加工送り手段50、切り込み送り手段60および割り出し送り手段70を備える。
加工送り手段50は、移動基台15をX軸方向に移動させることで、保持手段12を加工手段20に対して相対的にX軸方向に加工送りするためのものである。加工送り手段50は、X軸方向に配設されたボールねじ51と、ボールねじ51の一端に連結されたパルスモータ52と、ボールねじ51と平行に配列された一対のガイドレール53とから構成され、ボールねじ51には、移動基台15の下部に設けられた図示しないナットが螺合している。ボールねじ51は、パルスモータ52に駆動されて回転し、それに伴って移動基台15がガイドレール53にガイドされてX軸方向に移動する構成となっている。
切り込み送り手段60は、加工手段20のハウジング23を支持する支持部16を壁部17に対して相対的にZ軸方向に移動させることで、加工手段20を昇降させて被加工物11に対する切り込み量を制御するためのものである。切り込み送り手段60は、壁部17の一方の面においてZ軸方向に配設されたボールねじ61と、このボールねじ61を回動させるパルスモータ62と、ボールねじ61と平行に配列された一対のガイドレール63とを有し、支持部16の内部の図示しないナットがボールねじ61に螺合している。支持部16は、パルスモータ62によって駆動されてボールねじ61が回動するのに伴ってガイドレール63にガイドされてZ軸方向に昇降し、支持部16に支持された加工手段20の切削ブレード21もZ軸方向に昇降する構成となっている。
割り出し送り手段70は、加工手段20のハウジング23を支持部16を介して支持する壁部17をY軸方向に移動させることで、加工手段20を保持手段12に対して相対的にY軸方向に割り出し送りするためのものである。割り出し送り手段70は、Y軸方向に配設されたボールねじ71と、ボールねじ71の一端に連結されたパルスモータ72と、ボールねじ71と平行に配列された一対のガイドレール73とから構成され、ボールねじ71には、壁部17と一体に形成された移動基台18の内部に設けられた図示しないナットが螺合している。ボールねじ71は、パルスモータ72に駆動されて回転し、それに伴って移動基台18がガイドレール73にガイドされてY軸方向に移動する構成となっている。
制御手段30は、切削ブレード21による被加工物11の切削加工に先立って、保持手段12上に保持された被加工物12の分割予定ライン(ストリート)を加工手段20に対して相対的に位置合わせするために、後述の位置合わせライン選定工程とθ合わせ基準パターン設定工程とθ合わせ工程とを順に自動的に実行するように回転手段14等の各手段を制御する処理を受け持つ。
ここで、本実施の形態の処理対象とする被加工物11について図3および図4を参照して説明する。被加工物11中のウエーハWは、表面に格子状に配列されたストリート81によって区画された同位置内に予め設定された所定のキーパターンと同一のパターン82を有する複数個の矩形領域83が規定されたものであるが、そのパターン82が所々欠損しているものである。特に、本実施の形態では、前工程の不具合、製造技術などの各種要因によって、図3に例示するように、ウエーハWの周辺部は不良品となり、ウエーハWの中央部付近にのみ正常な合格品部分が集中して存在しているような被加工物11を対象としている。例えば、不良部分がなければ900チップ程度存在するが、現実には、合格チップが数百程度存在している如きである。また、ウエーハW上には、各矩形領域83におけるパターン82の認識を妨げる汚れや傷、あるいはフェイルマークによる隠蔽部84が不定形かつ不規則に存在することがある。
このような被加工物11を保持手段12上に保持した後、被加工物11をストリート81に沿って切削ブレード21で切削加工するのに先立ち、保持手段12上に保持された被加工物11のストリート81を加工手段20の切削ブレード21に対して相対的に位置合わせする位置合わせ処理(アライメント処理)が行われる。なお、この位置合わせ処理に先立ち、保持手段12上に保持された被加工物11に対して格子状の一方のストリート81がX軸方向に概ね合うようにするプリアライメント処理が実行される。すなわち、ウエーハWの表面を比較的広範に画像認識する比較的低倍率の図示しない撮像手段(撮像手段13の近傍に配置)を用いてウエーハWの表面を広範に撮像認識し、撮像結果からコントラストを抽出し、抽出結果に基づきX軸に対する傾きを算出し、この傾きがなくなるように回転手段14によって保持手段12を水平面内で回転させるものである(例えば、特開平6−69319号公報参照)。これにより、X軸に対するストリート81の傾きが±3°程度以下に収まるように設定される。図3は、保持手段12に保持されてプリアライメント処理が実行された後の被加工物11の一例を示している。
このような被加工物11に対する位置合わせ処理の第1の工程として、位置合わせライン選定工程が制御手段30により実行される。この工程では、図3および図4に示すように、ウエーハWに対して中心周りに予め設定された所定の検索エリア85内のパターン82を撮像手段13による撮像結果についてのパターンマッチングによって順次検索することにより実行される。ここで、検索エリア85は、被加工物11等に応じて適宜の大きさに設定されてXY座標で位置が規定されるが、図3中に例示するように、処理対象となるウエーハWにおける正常な合格品部分の大きさ(例えば、数百チップ分)に比して十分小さくなるように設定されている。また、検索エリア85は、複数ラインを含み、かつ、ライン方向には必要最低限のアライメントストロークを確保し得る程度に複数個の矩形領域83を含み得る大きさに設定されている。この結果、検索エリア85は、例えば数ライン分であって、各ラインとも20チップ程度を含み得る大きさとされている。このような検索エリア85を規定するのは、位置合わせ処理におけるパターンマッチング処理の時間を極力短くするためである。
まず、加工送り手段50を駆動させて保持手段12を移動させるとともに割り出し送り手段70を駆動させて撮像手段13を検索エリア85のXY座標を目安にこの検索エリア85内の最初の矩形領域83が存在するラインに位置付けて撮像動作を行って、所定のキーパターンとのパターンマッチングにより同一のパターン82が存在する矩形領域83を検索する。マッチングするパターン82が検索されたら、そのX軸およびY軸における位置(座標)を認識し図示しないメモリに記憶させるとともに、加工送り手段50によって保持手段12(被加工物11)をX軸方向に所定距離だけ移動させ、同一ライン上の次の矩形領域83のパターン82辺りの一部の画像を撮像手段13で撮像し、撮像結果について所定のキーパターンとのパターンマッチングにより同一のパターン82が存在するか否かを検索する。マッチングするパターン82が検索されたら、そのX軸およびY軸における位置(座標)を認識し図示しないメモリに記憶させる。ここで、隠蔽部84が存在する矩形領域83部分では、パターン82が検索されない。このような処理を、検索エリア85内の同一ライン上の他の矩形領域83部分についても同様に行った後、撮像手段13をY軸方向に1ライン分割り出し送りして、検索エリア85内の他のラインについても同様に行う。
そして、検索エリア85内のライン毎にキーパターンと一致して検索されたパターン82の数を計数する。図3中の検索エリア85を拡大して示す図4の例であれば、検索エリア85内の各ラインにつき、上側から順に、6個、5個、4個、3個、3個なる計数結果となる。そこで、この位置合わせライン選定工程では、計数されたパターン82が最も多く存在する最初のラインを位置合わせラインとして選定する。
位置合わせライン選定工程に続く第2の工程として、θ合わせ基準パターン設定工程が制御手段30により実行される。この工程では、図5中に円弧状矢印で示すように、前述の位置合わせライン選定工程で選定された位置合わせ遂行ライン上のパターン82をX軸方向において検索エリア85外に向けて順次離反する方向に撮像手段13で撮像して検索する。検索エリア85外に拡張させたこの検索処理は、範囲L内において実行される。範囲Lは、検索エリア85の長さより十分に長いが、無用な検索処理を避けるために、処理対象となる被加工物11における正常な合格品部分が存在し得る範囲を目安に設定されている。範囲Lは、不良品の殆どない正常なウエーハにおける一般的なアライメントストロークに相当する長さ分あれば十分である。また、アライメント時間との兼ね合いで範囲Lの長さを設定する。そして、検索の結果、X軸方向において最も離隔する位置で検索された2個のパターン82M,82Nをθ合わせ基準パターンに設定する。
θ合わせ基準パターン設定工程に続く第3の工程として、θ合わせ工程が制御手段30により実行される。この工程では、設定されたθ合わせ基準パターン82M,82NのX軸およびY軸における位置(座標)を、それぞれ(Xm,Ym),(Xn,Yn)として検出し、検出された位置(座標)に基づきX軸およびY軸に対するストリート81の傾斜角度θをθ=(Yn−Ym)/(Xn−Xm)により算出する。そして、制御手段30による制御の下、被加工物11を保持している保持手段12を回転手段14によって傾斜角度θだけ水平面内で回転させることで、X軸およびY軸に対するストリート81の傾斜を解消させる。
このように、本実施の形態の位置合わせ方法によれば、被加工物11の予め設定された所定の検索エリア85内のパターン82を撮像手段13で順次検索して所定のキーパターンとのパターンマッチングを行ってライン毎の計数結果として最もパターン82の多いラインを位置合わせ遂行ラインとして選定し、選定された位置合わせ遂行ラインにつき、さらにパターン82をX軸方向において検索エリア85外に向けて順次離反する方向に拡張検索していき、最も離隔する位置で検索された2個のパターン82M,82Nをθ合わせ基準パターンに設定し、設定されたθ合わせ基準パターン82M,82NのX軸およびY軸における位置を検出することでX軸およびY軸に対するストリート81の傾斜角度θを算出し、回転手段14によって保持手段12を傾斜角度θだけ回転させてストリート81の傾斜を解消するので、アライメント用のターゲットとなるパターンが所々欠損し、不定位置にアライメント用のターゲットがあるウエーハWであっても、極力長いアライメントストロークを確保できる適正なθ合わせ基準パターン82M,82Nを自動的に探し出すことができる。よって、ストリート81の傾斜角度θを高精度に検出して、その傾斜が解消されるよう自動的にアライメントを行うことができ、切削加工前の前処理を効率的に処理することができる。また、極力長いアライメントストロークを確保するための撮像手段13による検索処理は、小さめに設定された検索エリア85内と検索エリア85内で選定された位置合わせ遂行ラインなる1ラインについての範囲L内とにおける処理だけで済み、短時間で効率よく検索することができる。
ここで、θ合わせ基準パターン設定工程において位置合わせ遂行ライン上で検索エリア85外に新たにパターン82が検索されなかった場合には、位置合わせライン選定工程において検索エリア85内で検索された位置合わせ遂行ライン上のパターン82の内で最も離隔する位置の2個のパターンがθ合わせ基準パターンとして設定される。この際、位置合わせ遂行ラインは、検索されたパターン82の計数結果の最も多いラインが選定されているので、検索エリア85内であっても極力長いアライメントストロークをとることができ、ストリート81の傾斜角度θを算出する上で最低限の精度を確保することができる。
一方、位置合わせライン選定工程において、検索エリア85内でパターン82が一つも検索されなかった場合は、汚れがひどく隠蔽部84の範囲が極めて広範である等の理由に起因する事態であり、当該被加工物11に対する位置合わせ処理は中断し、エラー表示等により警告を発する。これにより、このような被加工物11に関しては、マニュアル処理に委ねる等の対処が可能となる。
また、位置合わせライン選定工程では、検索エリア85内の全てのラインについてパターン82の検索処理を行わせるようにしたが、検索エリア85内でパターン82の計数結果として最大の条件(図4に示す例であれば、6個)を満たすラインが出現した時点で検索処理を中止して位置合わせ遂行ラインを選定し、次のθ合わせ基準パターン設定工程に移行させることで、処理時間を短縮させてもよい。また、位置合わせライン選定工程において、計数結果として最もパターン82の多いラインが複数存在した場合には、いずれのラインを選定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、最終のθ合わせ工程でのみ回転手段14によって保持手段12を回転させるようにしたが、位置合わせライン選定工程の遂行中において、パターンマッチングにより検索されたパターン82毎に逐次X軸およびY軸における位置(座標)を算出し、X軸およびY軸に対するライン(ストリート81)の傾斜角度θを算出し、回転手段14によって保持手段12を傾斜角度θだけ回転させてライン(ストリート81)の傾斜を解消しながら、同一ライン上のパターン82を検索していくようにしてもよい。例えば、図4を参照すれば、最初に検索されたパターン82の座標(X,Y)と次に検索されたパターン82の座標(X,Y)とからラインの傾斜角度θをθ=(Y−Y)/(X−X)として算出し、その傾斜角度θを順次解消していくものである。θ合わせ基準パターン選定工程についても同様に適用できる。そして、最終的に、前述したθ合わせ工程で、ストリート81の傾斜を解消する。このような処理によれば、ライン(ストリート81)の傾きが極力小さい状態で、矩形領域83内の特定位置に存在するパターン82の検索処理が進行するため、パターンマッチングによるパターン82の検索が容易となり、処理速度を速めることができる。
また、本実施の形態では、位置合わせライン選定工程においてパターン82の計数結果の最も多いラインを位置合わせ遂行ラインとして選定するようにしたが、被加工物11の予め設定された所定の検索エリア85内のパターン82を撮像手段13により順次検索し、前記検索エリア内のライン毎予め設定された所定のキーパターンと一致するパターン82の位置(座標)を認識し、X軸方向において最も離隔した位置に検索されたパターンが存在するラインを位置合わせ遂行ラインとして選定するようにしてもよい。
例えば、図6に示す例では、検索エリア85内の検索結果として、1ライン目ではX軸方向において離隔した位置の2つのパターン82の座標は、(X21,Y21),(X61,Y61)であるのに対して、5ライン目ではX軸方向において離隔した位置の2つのパターン82の座標は、(X15,Y15),(X65,Y65)である。よって、検索エリア85内では、(X15,Y15),(X65,Y65)で示され2つのパターン82がX軸方向において最も離隔した位置で検索されたパターンとなっている。そこで、位置合わせライン選定工程では、5ライン目を位置合わせ遂行ラインとして選定する。図6に示す例において、前述の計数結果による場合であれば、1ライン目が位置合わせ遂行ラインとして選定されるが、ここでは、X軸方向において最も離隔した位置に検索されたパターンを有する5ライン目を位置合わせ遂行ラインとして選定することで、検索エリア85内において極力アライメントストロークを長くとることが可能となる。よって、後続のθ合わせ基準パターン設定工程で仮に新たなパターンが検索されなかった場合において、ストリート81の傾斜角度θを算出する上で精度を確保することができる。
本発明の実施の形態の位置合わせ方法が適用される加工装置の一例を示す外観斜視図である。 図1の加工手段周りの構成を抽出して示す斜視図である。 本実施の形態の対象とする被加工物の一例を示す斜視図である。 図3中の検索エリア部分を拡大して位置合わせライン選定工程の処理を示す説明図である。 図3中の一部を拡大してθ合わせ基準パターン設定工程の処理を示す説明図である。 検索エリア部分を拡大して変形例の位置合わせライン選定工程の処理を示す説明図である。
符号の説明
11 被加工物
12 保持手段
13 撮像手段
14 回転手段
20 加工手段
30 制御手段
50 加工送り手段
70 割り出し送り手段
81 ストリート
82 パターン
83 矩形領域
85 検索エリア

Claims (2)

  1. 被加工物を保持する保持手段と、該保持手段を回転させる回転手段と、前記保持手段に保持された被加工物を加工する加工手段と、前記保持手段と前記加工手段とを相対的にX軸方向に加工送りする加工送り手段と、前記保持手段と前記加工手段とを相対的にY軸方向に割り出し送りする割り出し送り手段と、前記X軸方向およびY軸方向に相対移動して前記保持手段に保持された被加工物の表面を撮像する撮像手段と、制御手段とを備える加工装置を用い、表面に格子状に配列されたストリートによって区画された同位置内にキーパターンと同一のパターンを有する複数個の矩形領域が規定され、かつパターンが所々欠損している被加工物を前記保持手段上に保持させて被加工物を前記ストリートに沿って加工するのに先立ち、前記保持手段上に保持された被加工物の前記ストリートを前記加工手段に対して相対的に位置合わせするようにした位置合わせ方法であって、
    被加工物の予め設定された所定の検索エリア内のパターンを前記撮像手段により順次検索し、前記検索エリア内のライン毎に前記キーパターンと一致するパターンを計数し、計数されたパターンが最も多く存在するラインを位置合わせ遂行ラインとして選定する位置合わせライン選定工程と、
    選定された位置合わせ遂行ライン上のパターンをX軸方向において前記検索エリア外に向けて順次離反する方向に検索していき、最も離隔する位置で検索された2個のパターンをθ合わせ基準パターンに設定するθ合わせ基準パターン設定工程と、
    設定されたθ合わせ基準パターンのX軸およびY軸における位置を検出し、検出された位置に基づきX軸およびY軸に対するストリートの傾斜角度θを算出し、前記回転手段によって前記保持手段を前記傾斜角度θだけ回転させるθ合わせ工程と、
    を含むことを特徴とする位置合わせ方法。
  2. 被加工物を保持する保持手段と、該保持手段を回転させる回転手段と、前記保持手段に保持された被加工物を加工する加工手段と、前記保持手段と前記加工手段とを相対的にX軸方向に加工送りする加工送り手段と、前記保持手段と前記加工手段とを相対的にY軸方向に割り出し送りする割り出し送り手段と、前記X軸方向およびY軸方向に相対移動して前記保持手段に保持された被加工物の表面を撮像する撮像手段と、制御手段とを備える加工装置を用い、表面に格子状に配列されたストリートによって区画された同位置内にキーパターンと同一のパターンを有する複数個の矩形領域が規定され、かつパターンが所々欠損している被加工物を前記保持手段上に保持させて被加工物を前記ストリートに沿って加工するのに先立ち、前記保持手段上に保持された被加工物の前記ストリートを前記加工手段に対して相対的に位置合わせするようにした位置合わせ方法であって、
    被加工物の予め設定された所定の検索エリア内のパターンを前記撮像手段により順次検索し、前記検索エリア内のライン毎に前記キーパターンと一致するパターンの位置を認識し、X軸方向において最も離隔した位置にパターンが存在するラインを位置合わせ遂行ラインとして選定する位置合わせライン選定工程と、
    選定された位置合わせ遂行ライン上のパターンをX軸方向において前記検索エリア外に向けて順次離反する方向に検索していき、最も離隔する位置で検索された2個のパターンをθ合わせ基準パターンに設定するθ合わせ基準パターン設定工程と、
    設定されたθ合わせ基準パターンのX軸およびY軸における位置を検出し、検出された位置に基づきX軸およびY軸に対するストリートの傾斜角度θを算出し、前記回転手段によって前記保持手段を前記傾斜角度θだけ回転させるθ合わせ工程と、
    を含むことを特徴とする位置合わせ方法。
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