JP2009009787A - 車両用照明灯具 - Google Patents

車両用照明灯具 Download PDF

Info

Publication number
JP2009009787A
JP2009009787A JP2007168953A JP2007168953A JP2009009787A JP 2009009787 A JP2009009787 A JP 2009009787A JP 2007168953 A JP2007168953 A JP 2007168953A JP 2007168953 A JP2007168953 A JP 2007168953A JP 2009009787 A JP2009009787 A JP 2009009787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
convex lens
light emitting
horizontal
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007168953A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4982269B2 (ja
Inventor
Takayuki Yagi
隆之 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2007168953A priority Critical patent/JP4982269B2/ja
Priority to US12/145,274 priority patent/US7954987B2/en
Priority to FR0854293A priority patent/FR2918155B1/fr
Priority to DE102008030597A priority patent/DE102008030597B4/de
Publication of JP2009009787A publication Critical patent/JP2009009787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4982269B2 publication Critical patent/JP4982269B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/20Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by refractors, transparent cover plates, light guides or filters
    • F21S41/25Projection lenses
    • F21S41/275Lens surfaces, e.g. coatings or surface structures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/10Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by the light source
    • F21S41/14Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by the light source characterised by the type of light source
    • F21S41/141Light emitting diodes [LED]
    • F21S41/143Light emitting diodes [LED] the main emission direction of the LED being parallel to the optical axis of the illuminating device
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/20Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by refractors, transparent cover plates, light guides or filters
    • F21S41/25Projection lenses
    • F21S41/255Lenses with a front view of circular or truncated circular outline
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/10Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by the light source
    • F21S41/14Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by the light source characterised by the type of light source
    • F21S41/16Laser light sources
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES F21K, F21L, F21S and F21V, RELATING TO THE FORM OR THE KIND OF THE LIGHT SOURCES OR OF THE COLOUR OF THE LIGHT EMITTED
    • F21Y2115/00Light-generating elements of semiconductor light sources
    • F21Y2115/10Light-emitting diodes [LED]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】発光素子を光源とする直射型の車両用照明灯具において、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するようにした場合にも光源光束の利用効率を高める。
【解決手段】発光素子からの直射光を凸レンズ12で偏向制御する構成とする。その際、上記発光素子における矩形状の発光面を有する発光チップ14aを、その下端縁14a1が光軸Axを含む水平面上に位置し、かつ該下端縁14a1における自車線側の端点が凸レンズ12の後側焦点Fに位置するようにして前向きに配置する。凸レンズ12は、その前方側表面12aにおける対向車線側の領域を水平方向拡散領域Z1、自車線側の領域を斜め方向拡散領域Z2として構成する。これにより、従来のようにシェードにより発光素子からの直射光の一部を遮蔽することを必要とせずに、水平および斜めカットオフラインを形成可能とし、光源光束の利用効率を高める。
【選択図】図3

Description

本願発明は、発光素子を光源とする車両用照明灯具に関するものであり、特に、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するための光照射を行うように構成された車両用照明灯具に関するものである。
近年、車両用照明灯具の光源として、発光ダイオード等の発光素子が多く用いられるようになってきている。
例えば「特許文献1」には、灯具前後方向に延びる光軸上に配置された凸レンズと、この凸レンズの後側焦点近傍に配置された発光素子とを備え、この発光素子からの直射光を凸レンズで偏向制御するように構成された、いわゆる直射型の車両用照明灯具が記載されている。
そして、この「特許文献1」に記載された車両用照明灯具においては、その発光素子の前方近傍に配置されたシェードにより、発光素子からの直射光の一部を遮蔽して、上端部に水平カットオフラインあるいは斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するようになっている。
特開2005−44683号公報
上記「特許文献1」に記載された車両用照明灯具の構成を採用することにより、灯具の小型化を図ることが可能となる。また、この車両用照明灯具において、そのシェードの上端縁形状を適当に設定することにより、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成することも可能となる。
しかしながら、この「特許文献1」に記載された車両用照明灯具においては、そのシェードにより発光素子からの直射光の一部が遮蔽されてしまうため、光源光束を有効に利用することができない、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子を光源とする直射型の車両用照明灯具において、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するようにした場合にも光源光束の利用効率を高めることができる車両用照明灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、発光素子の配置およびこの発光素子からの直射光を偏向制御する凸レンズの前方側表面の形状に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願第1の発明に係る車両用照明灯具は、
車両前後方向に延びる光軸上に配置された凸レンズと、この凸レンズの後側焦点近傍に配置された発光素子とを備え、上記発光素子からの直射光を上記凸レンズで偏向制御することにより、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用照明灯具において、
上記発光素子が、矩形状の発光面を有する発光チップを備えてなり、この発光チップの下端縁を、上記光軸を含む水平面上に位置させるとともに、該下端縁における自車線側の端点を上記後側焦点に位置させるようにして、前向きに配置されており、
上記凸レンズの前方側表面における一部の領域が、該領域に到達した上記発光素子からの光を、水平方向に拡散する光として出射させる水平方向拡散領域として構成されており、
上記凸レンズの前方側表面における他の一部の領域が、該領域に到達した上記発光素子からの光を、水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した斜め方向に拡散する光として出射させる斜め方向拡散領域として構成されている、ことを特徴とするものである。
また、本願第2の発明に係る車両用照明灯具は、
車両前後方向に延びる光軸上に配置された凸レンズと、この凸レンズの後側焦点近傍に配置された発光素子とを備え、上記発光素子からの直射光を上記凸レンズで偏向制御することにより、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用照明灯具において、
上記発光素子が、矩形状の発光面を有する発光チップを備えてなり、この発光チップの下端縁を、上記光軸を含む水平面に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した傾斜面上に位置させるとともに、該下端縁における対向車線側の端点を上記後側焦点に位置させるようにして、前向きに配置されており、
上記凸レンズの前方側表面における一部の領域が、該領域に到達した上記発光素子からの光を、水平方向に拡散する光として出射させる水平方向拡散領域として構成されており、
上記凸レンズの前方側表面における他の一部の領域が、該領域に到達した上記発光素子からの光を、水平方向に対して自車線側へ向けて上記所定角度上向きに傾斜した斜め方向に拡散する光として出射させる斜め方向拡散領域として構成されている、ことを特徴とするものである。
上記「発光素子」とは、略点状に面発光する発光チップを有する素子状の光源を意味するものであって、その種類は特に限定されるものではなく、例えば、発光ダイオードやレーザダイオード等が採用可能である。また、この発光素子の「発光チップ」の発光面の形状は、矩形状であれば、その縦横比や大きさについては特に限定されるものではない。
上記「水平方向拡散領域」は、凸レンズの前方側表面における一部の領域であれば、その具体的な形成位置は特に限定されるものではない。また、上記「斜め方向拡散領域」は、凸レンズの前方側表面における他の一部の領域であれば、その具体的な形成位置は特に限定されるものではなく、その際、この「斜め方向拡散領域」は、凸レンズの前方側表面における「水平方向拡散領域」以外の全領域であってもよいし、その一部の領域であってよい。
上記「水平方向拡散領域」は、発光素子からの光を水平方向に拡散する光として出射させるように構成されていれば、左右均等に拡散させるように構成されていてもよいし、左右不均等に拡散させるように構成されていてもよく、また、その際の出射光の拡散角度の大きさについても、その具体的な値は特に限定されるものではない。
上記「斜め方向拡散領域」は、発光素子からの光を、水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した斜め方向に拡散する光として出射させるように構成されていれば、この斜め方向に沿って左右均等に拡散させるように構成されていてもよいし、左右不均等に拡散させるように構成されていてもよく、また、その際の出射光の拡散角度の大きさについても、その具体的な値は特に限定されるものではない。
上記「所定角度」の具体的な値は特に限定されるものではなく、例えば15°程度の値に設定することが可能である。
上記構成に示すように、本願第1の発明に係る車両用照明灯具は、矩形状の発光面を有する発光チップを備えた発光素子からの直射光を、凸レンズで偏向制御することにより、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成されているが、上記発光素子は、その発光チップの下端縁を、光軸を含む水平面上に位置させるとともに、該下端縁における自車線側の端点を、凸レンズの後側焦点に位置させるようにして、前向きに配置されており、また、凸レンズの前方側表面は、その一部の領域が水平方向拡散領域として構成されるとともに、他の一部の領域が斜め方向拡散領域として構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、発光素子は凸レンズの後側焦点近傍において前向きに配置されているので、その発光チップの反転投影像が灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に形成されることとなるが、その際、この発光チップは、その下端縁が光軸を含む水平面上に位置しており、かつ、この下端縁における自車線側の端点が凸レンズの後側焦点に位置しているので、上記凸レンズが仮に通常の凸レンズであったとすると、発光チップの反転投影像は、上記仮想鉛直スクリーン上において、該仮想鉛直スクリーンと光軸との交点に、その上端縁の対向車線側の端点が位置するとともに、上記交点を通る水平線上に、その上端縁が位置するようにして形成されることとなる。
実際には、上記凸レンズの前方側表面は、その一部の領域が、該領域に到達した発光素子からの光を、水平方向に拡散する光として出射させる水平方向拡散領域として構成されるとともに、他の一部の領域が、該領域に到達した発光素子からの光を、水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した斜め方向に拡散する光として出射させる斜め方向拡散領域として構成されているので、上記仮想鉛直スクリーン上には、水平方向拡散領域からの出射光により、水平方向に延びる第1の配光パターンが形成されるとともに、斜め方向拡散領域からの出射光により、水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した斜め方向に延びる第2の配光パターンが形成されることとなる。
そして、これら第1および第2の配光パターンの合成配光パターンとして、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンが形成されることとなる。
その際、第1の配光パターンは、発光チップの反転投影像が水平方向に引き伸ばされた配光パターンとして形成されるが、この発光チップの下端縁は凸レンズの後側焦点から水平方向に延びているので、この第1の配光パターンの上端縁は明暗比が極めて高いものとなり、これにより水平カットオフラインを鮮明なものとすることができる。
一方、本願第2の発明に係る車両用照明灯具は、矩形状の発光面を有する発光チップを備えた発光素子からの直射光を、凸レンズで偏向制御することにより、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成されているが、上記発光素子は、その発光チップの下端縁を、光軸を含む水平面に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した傾斜面上に位置させるとともに、該下端縁における対向車線側の端点を、凸レンズの後側焦点に位置させるようにして、前向きに配置されており、また、凸レンズの前方側表面は、その一部の領域が水平方向拡散領域として構成されるとともに、他の一部の領域が斜め方向拡散領域として構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、発光素子は凸レンズの後側焦点近傍において前向きに配置されているので、その発光チップの反転投影像が灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に形成されることとなるが、その際、この発光チップは、その下端縁が光軸を含む水平面に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した傾斜面上に位置しており、かつ、この下端縁における対向車線側の端点が凸レンズの後側焦点に位置しているので、上記凸レンズが仮に通常の凸レンズであったとすると、発光チップの反転投影像は、上記仮想鉛直スクリーン上において、該仮想鉛直スクリーンと光軸との交点に、その上端縁の自車線側の端点が位置するとともに、上記交点を通る水平線に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した傾斜線上に、その上端縁が位置するようにして形成されることとなる。
実際には、上記凸レンズの前方側表面は、その一部の領域が、該領域に到達した発光素子からの光を、水平方向に拡散する光として出射させる水平方向拡散領域として構成されるとともに、他の一部の領域が、該領域に到達した発光素子からの光を、水平方向に対して自車線側へ向けて上記所定角度上向きに傾斜した斜め方向に拡散する光として出射させる斜め方向拡散領域として構成されているので、上記仮想鉛直スクリーン上には、水平方向拡散領域からの出射光により、水平方向に延びる第1の配光パターンが形成されるとともに、斜め方向拡散領域からの出射光により、水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した斜め方向に延びる第2の配光パターンが形成されることとなる。
そして、これら第1および第2の配光パターンの合成配光パターンとして、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンが形成されることとなる。
その際、第2の配光パターンは、発光チップの反転投影像が水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した傾斜方向に引き伸ばされた配光パターンとして形成されるが、この発光チップの下端縁は凸レンズの後側焦点から上記傾斜方向に延びているので、この第2の配光パターンの上端縁は明暗比が極めて高いものとなり、これにより斜めカットオフラインを鮮明なものとすることができる。
しかも、これら本願第1および第2の発明に係る車両用照明灯具のいずれにおいても、従来のようにシェードにより発光素子からの直射光の一部を遮蔽することを必要とせずに、水平および斜めカットオフラインを形成することができ、これにより光源光束を有効に利用することができる。
このように本願発明によれば、発光素子を光源とする直射型の車両用照明灯具において、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するようにした場合にも光源光束の利用効率を高めることができる。しかもこれを、小型でかつ簡単な灯具構成により実現することができる。
上記構成において、水平方向拡散領域および斜め方向拡散領域の形成位置が特に限定されないことは上述したとおりであるが、凸レンズの前方側表面における、光軸を含む鉛直面に関して対向車線側に位置する領域を、水平方向拡散領域として構成するとともに、光軸を含む鉛直面に関して自車線側に位置する領域を、斜め方向拡散領域として構成すれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、水平方向拡散領域は、自車線側へ向かう出射光よりも対向車線側へ向かう出射光が多くなるように構成されていることが、ある程度の長さを有する水平カットオフラインを形成するという観点から好ましい。その際、仮に、光軸を含む鉛直面に関して自車線側に位置する領域が水平方向拡散領域として構成されていたとすると、凸レンズの前方側表面での出射光の屈折角が大きくなるので、この前方側表面において内面反射する光の割合が多くなってしまい、その分だけ光源光束の損失となってしまうこととなる。その点、光軸を含む鉛直面に関して対向車線側に位置する領域が、水平方向拡散領域として構成されたものとすれば、凸レンズの前方側表面での出射光の屈折角が小さくなるので、この前方側表面で内面反射する光の割合が少なくなり、これにより光源光束の利用効率を高めることができる。この場合において、水平方向拡散領域は、光軸を含む鉛直面に関して対向車線側に位置する領域であれば、その全領域であってもよいし、その一部の領域であってもよい。
同様に、斜め方向拡散領域は、対向車線側へ向かう出射光よりも自車線側へ向かう出射光が多くなるように構成されていることが、ある程度の長さを有する斜めカットオフラインを形成するという観点から好ましい。その際、仮に、光軸を含む鉛直面に関して対向車線側に位置する領域が斜め方向拡散領域として構成されていたとすると、凸レンズの前方側表面での出射光の屈折角が大きくなるので、この前方側表面において内面反射する光の割合が多くなってしまい、その分だけ光源光束の損失となってしまうこととなる。その点、光軸を含む鉛直面に関して自車線側に位置する領域が、斜め方向拡散領域として構成されたものとすれば、凸レンズの前方側表面での出射光の屈折角が小さくなるので、この前方側表面で内面反射する光の割合が少なくなり、これにより光源光束の利用効率を高めることができる。この場合において、斜め方向拡散領域は、光軸を含む鉛直面に関して自車線側に位置する領域であれば、その全領域であってもよいし、その一部の領域であってもよい。
上記構成において、斜め方向拡散領域の一部を、該領域に到達した発光素子からの光を、下方側へ拡散する光として出射させる下向き拡散領域として構成すれば、合成配光パターンにおいて水平カットオフラインと斜めカットオフラインとの交点であるエルボ点からやや自車線側に離れた斜めカットオフラインの下方に位置する部分の明るさを増大させることができる。そしてこれにより、配光パターンの高光度領域であるホットゾーンを、所望する大きさおよび形状で形成することが容易に可能となる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
まず、本願発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用照明灯具10を示す正面図であり、図2は、図1のII-II 線断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された凸レンズ12と、この凸レンズ12の後側焦点F近傍に配置された発光素子14と、この発光素子14を支持する金属プレート16と、この金属プレート16および凸レンズ12を固定支持するベース部材18とからなり、図示しないランプボディ等に対して光軸調整可能に組み込まれた状態で、車両用前照灯の灯具ユニットとして用いられるようになっている。
そして、この車両用照明灯具10は、光軸調整が完了した段階では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びた状態で配置されるようになっている。
凸レンズ12は、前方側表面12aが凸面で後方側表面12bが平面の平凸非球面レンズに近い形状を有する凸レンズであって、光軸Ax上に配置されている。その際、この凸レンズ12の前方側表面12aは、その光軸Axを含む鉛直面に沿った断面形状が、平凸非球面レンズにおける前方側表面の断面形状を有しているが、上記鉛直面に沿った断面形状以外の断面形状は、平凸非球面レンズにおける前方側表面の断面形状を幾分変形させた形状を有している。したがって、この凸レンズ12の後側焦点Fとは、正確には、光軸Axを含む鉛直面内における後側焦点のことである。この凸レンズ12の前方側表面12aの詳細については後述する。
発光素子14は、白色発光ダイオードであって、横長矩形状(例えば縦1mm横2mm程度の長方形)の発光面を有する発光チップ14aと、この発光チップ14aを支持する基板14bとからなっている。その際、発光チップ14aは、その発光面を覆うように形成された薄膜により封止されている。
この発光素子14は、その発光チップ14aの下端縁14a1を、光軸Axを含む水平面上に位置させるとともに、該下端縁14a1における自車線側(すなわち左側(灯具正面視では右側))の端点を、凸レンズ12の後側焦点Fに位置させるようにして、前向きに配置されている。
図3は、凸レンズ12を発光チップ14aと共に示す正面図であり、図4は、図3のIV-IV 線断面図である。
これらの図に示すように、凸レンズ12の前方側表面12aは、光軸Axを含む鉛直面に関して対向車線側(すなわち右側(灯具正面視では左側))に位置する全領域が、水平方向拡散領域Z1として構成されるとともに、光軸Axを含む鉛直面に関して自車線側に位置する全領域が、斜め方向拡散領域Z2として構成されている。
水平方向拡散領域Z1は、該領域Z1に到達した発光素子14からの光を、水平方向に拡散する光として出射させる領域である。一方、斜め方向拡散領域Z2は、該領域Z2に到達した発光素子14からの光を、水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度θ(具体的にはθ=15°)上向きに傾斜した斜め方向に拡散する光として出射させる領域である。
その際、水平方向拡散領域Z1における出射光の拡散制御は、該水平方向拡散領域Z1の各位置毎に出射光の向きを設定することにより行われるようになっている。
すなわち、この水平方向拡散領域Z1は、図3に示すように、上下方向に等間隔で水平方向に延びる複数の曲線L1cと、水平方向拡散領域Z1と斜め方向拡散領域Z2との境界線Bの上端点から下端点にかけて子午線状に延びる複数の曲線L1mとで形成される複数のセルC1に区分けされており、これら各セルC1毎に光出射方向が設定されている。
具体的には、図3において矢印で示すように、境界線Bに近いセルC1においては、出射光の向きをやや左向きとし、凸レンズ12の外周縁に近いセルC1においては、出射光の向きをある程度大きい角度で右向きとし、その中間に位置するセルC1においては、その中間の向きとするようになっている。その際、各段毎に、境界線Bに隣接するセルC1から凸レンズ12の外周縁に隣接するセルC1まで、出射光の向きを水平面内において徐々に変化させるようになっている。
一方、斜め方向拡散領域Z2における出射光の拡散制御についても、水平方向拡散領域Z1の場合と同様、該斜め方向拡散領域Z2の各位置毎に出射光の向きを設定することにより行われるようになっている。
すなわち、この斜め方向拡散領域Z2は、図3に示すように、複数のセルC2に区分けされており、これら各セルC2毎に光出射方向が設定されている。ただし、この斜め方向拡散領域Z2においては、複数のセルC2に区分けする曲線L2c、L2mが、水平方向拡散領域Z1の曲線L1c、L1mに対して、灯具正面視において角度θ分だけ光軸Ax回りに反時計方向に傾斜するようにして延びている。
そして、図3において矢印で示すように、境界線Bに近いセルC2においては、出射光の向きを曲線L2cに沿って僅かに左向きとし、凸レンズ12の外周縁に近いセルC2においては、出射光の向きをやや大きい角度で左向きとし、その中間に位置するセルC2においては、その中間の向きとするようになっている。その際、各段毎に、境界線Bに隣接するセルC2から凸レンズ12の外周縁に隣接するセルC2まで、出射光の向きを、水平面に対して角度θ傾斜した傾斜平面内において徐々に変化させるようになっている。ただし、光軸Axから斜め下方へ延びる曲線L2mと境界線Bとで囲まれた扇形の領域内のセルC2においては、出射光の向きを曲線L2cに沿ってやや右向きとするようになっている。
この斜め方向拡散領域Z2は、その上部領域Z2aおよび下部領域Z2b(図3において斜線で示す領域)においては、該領域Z2に到達した発光素子14からの光を、下方側(正確には上記傾斜平面に対して下方側)へ拡散する光として出射させるように構成されている。その際、下方側への出射光偏向量は、境界線Bの上端点および光軸Axから斜め下方へ延びる曲線L2mの下端点の各々に近いセルC2におけるものほど、大きくなるように設定されている。
なお、図3において各セルC1、C2の中心位置から延びる矢印は、図4において太い矢印で示すように、発光チップ14aの下端縁14a1における自車線側の端点(すなわち凸レンズ12の後側焦点Fの位置)から凸レンズ12に入射した光が、各セルC1、C2から出射する向きを示すものである。
このように凸レンズ12の前方側表面12aを形成することにより、この前方側表面12aは水平方向拡散領域Z1と斜め方向拡散領域Z2との境界線Bにおいて不連続な表面形状となり、この境界線Bが稜線として形成されることとなる。
図5は、本実施形態に係る車両用照明灯具10から前方へ照射される光により、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンPAを透視的に示す図である。
同図に示すように、この配光パターンPAは、2点鎖線で示すロービーム用配光パターンPL1の一部として形成される配光パターンであって、第1の配光パターンPA1と第2の配光パターンPA2との合成配光パターンとして形成されている。そして、この配光パターンPAと、図示しない他の灯具ユニットから前方へ照射される光により形成される配光パターンとの合成配光パターンとして、ロービーム用配光パターンPL1が形成されるようになっている。
このロービーム用配光パターンPL1は、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端部に水平および斜めカットオフラインCL1、CL2を有している。その際、灯具正面方向の消点であるH−Vを通る鉛直線であるV−V線に対して、対向車線側に水平カットオフラインCL1が形成されるとともに、自車線側に斜めカットオフラインCL2が形成されており、両カットオフラインCL1、CL2の交点であるエルボ点Eは、灯具正面方向の消点であるH−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。そして、このロービーム用配光パターンPL1においては、エルボ点Eを左寄りに囲むようにして高光度領域であるホットゾーンHZが形成されるようになっている。
配光パターンPA1は、水平方向拡散領域Z1からの出射光により形成される配光パターンであって、その上端縁を水平カットオフラインCL1に略一致させるようにして形成されている。一方、配光パターンPA2は、斜め方向拡散領域Z2からの出射光により形成される配光パターンであって、その上端縁を斜めカットオフラインCL2に略一致させるようにして形成されている。そして、ロービーム用配光パターンPLのホットゾーンHZは、主として、これら2つの配光パターンPA1、PA2の重複部分により形成されるようになっている。
図6(a)は、配光パターンPA1を詳細に示す図であり、同図(b)は、配光パターンPA2を詳細に示す図である。
これらの図に示すように、凸レンズ12が仮に通常の平凸非球面レンズであったとすると、発光チップ14aの反転投影像Ioは、上記仮想鉛直スクリーン上において、エルボ点Eの位置(すなわち仮想鉛直スクリーンと光軸Axとの交点)に、その上端縁Io1の対向車線側の端点が位置するとともに、エルボ点Eを通る水平線上に、その上端縁Io1が位置するようにして形成されることとなる。これは、発光チップ14aの下端縁14a1が、光軸Axを含む水平面上に位置しているとともに、この下端縁14a1における自車線側の端点が、凸レンズ12の後側焦点Fに位置していることによるものである。その際、発光チップ14aの下端縁14a1が、凸レンズ12の後側焦点Fから水平方向に延びているので、反転投影像Ioの上端縁Io1は、明暗比が極めて高いものとなる。
実際には、凸レンズ12の前方側表面12aは、その光軸Axを含む鉛直面に関して対向車線側に位置する領域が水平方向拡散領域Z1として構成されるとともに自車線側に位置する領域が斜め方向拡散領域Z2として構成されているので、上記仮想鉛直スクリーン上には、水平方向拡散領域Z1からの出射光により、反転投影像Ioを水平方向に引き伸ばした配光パターンとして、水平方向に延びる配光パターンPA1が形成されるとともに、斜め方向拡散領域からの出射光により、反転投影像Ioを水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度θ上向きに傾斜した斜め方向に引き伸ばした配光パターンとして、上記斜め方向に延びる配光パターンPA2が形成されることとなる。
図6(a)においては、配光パターンPA1の拡がりの様子を、複数の反転投影像Iz1の重ね合わせで示している。
この配光パターンPA1は、発光チップ14aの反転投影像Ioを、水平方向に関して、左方向に小さく引き伸ばすとともに右方向に大きく引き伸ばした配光パターンとして形成されている。その際、反転投影像Ioの上端縁Io1はエルボ点Eを通る水平線上に位置しているので、この配光パターンPA1の上端縁は明暗比が極めて高いものとなり、これにより水平カットオフラインCL1は鮮明なものとなる。
一方、図6(b)においては、配光パターンPA2の拡がりの様子を、複数の反転投影像Iz2、Iz2a、Iz2bの重ね合わせで示している。
この配光パターンPA2は、発光チップ14aの反転投影像Ioを、上記斜め方向に関して、右方向に小さく引き伸ばすとともに左方向にやや大きく引き伸ばした配光パターンとして形成されている。その際、反転投影像Ioの上端縁Io1が延びる方向と反転投影像Ioが引き伸ばされる方向とは一致していないので、この配光パターンPA2の上端縁は、配光パターンPA1の上端縁ほどには明暗比が高くはならない。しかしながら、この配光パターンPA2は、その拡散角が比較的小さいので、斜めカットオフラインCL2はある程度鮮明なものとなる。
この配光パターンPA2を構成している複数の反転投影像Iz2のうち、斜め方向拡散領域Z2における上部領域Z2aおよび下部領域Z2bからの出射光により形成される反転投影像Iz2a、Iz2bは、斜めカットオフラインCL2に対してやや下方に位置しているが、これは、上部領域Z2aおよび下部領域Z2bからの出射光が、下方側へ拡散する光となっていることによるものである。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、矩形状の発光面を有する発光チップ14aを備えた発光素子14からの直射光を、凸レンズ12で偏向制御することにより、ロービーム用配光パターンPL1の一部として、上端部に水平および斜めカットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPAを形成するように構成されているが、発光素子14は、その発光チップ14aの下端縁14a1を、光軸Axを含む水平面上に位置させるとともに、該下端縁14a1における自車線側の端点を、凸レンズ12の後側焦点Fに位置させるようにして、前向きに配置されており、また、凸レンズ12の前方側表面12aは、その一部の領域が水平方向拡散領域Z1として構成されるとともに、他の一部の領域が斜め方向拡散領域Z2として構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、発光素子14は凸レンズ12の後側焦点F近傍において前向きに配置されているので、その発光チップ14aの反転投影像Ioが灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に形成されることとなるが、その際、この発光チップ14aは、その下端縁14a1が光軸Axを含む水平面上に位置しており、かつ、この下端縁14a1における自車線側の端点が凸レンズ12の後側焦点Fに位置しているので、凸レンズ12が仮に通常の平凸非球面レンズであったとすると、発光チップ14aの反転投影像Ioは、上記仮想鉛直スクリーン上において、該仮想鉛直スクリーンと光軸Axとの交点に、その上端縁Io1の対向車線側の端点が位置するとともに、上記交点を通る水平線上に、その上端縁Io1が位置するようにして形成されることとなる。
実際には、凸レンズ12の前方側表面12aは、その一部の領域が、該領域に到達した発光素子14からの光を、水平方向に拡散する光として出射させる水平方向拡散領域Z1として構成されるとともに、他の一部の領域が、該領域に到達した発光素子14からの光を、水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度θ上向きに傾斜した斜め方向に拡散する光として出射させる斜め方向拡散領域Z2として構成されているので、上記仮想鉛直スクリーン上には、水平方向拡散領域Z1からの出射光により、水平方向に延びる配光パターンPA1が形成されるとともに、斜め方向拡散領域Z2からの出射光により、水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度θ上向きに傾斜した斜め方向に延びる配光パターンPA2が形成されることとなる。
そして、これら配光パターンPA1、PA2の合成配光パターンとして、上端部に水平および斜めカットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPAが形成されることとなる。
その際、配光パターンPA1は、発光チップ14aの反転投影像Ioが水平方向に引き伸ばされた配光パターンとして形成されるが、この発光チップ14aの下端縁14aは凸レンズ12の後側焦点Fから水平方向に延びているので、この配光パターンPA1の上端縁は明暗比が極めて高いものとなり、これにより水平カットオフラインCL1を鮮明なものとすることができる。
しかも本実施形態においては、従来のようにシェードにより発光素子14からの直射光の一部を遮蔽することを必要とせずに、水平および斜めカットオフラインCL1、CL2を形成することができ、これにより光源光束を有効に利用することができる。
このように本実施形態によれば、発光素子14を光源とする直射型の車両用照明灯具10において、上端部に水平および斜めカットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPAを形成するようにした場合にも光源光束の利用効率を高めることができる。しかもこれを、小型でかつ簡単な灯具構成により実現することができる。
特に本実施形態においては、凸レンズ12の前方側表面12aにおける、光軸Axを含む鉛直面に関して、対向車線側に位置する領域が水平方向拡散領域Z1として構成されるとともに、自車線側に位置する領域が斜め方向拡散領域Z2として構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、水平方向拡散領域Z1は、自車線側へ向かう出射光よりも対向車線側へ向かう出射光が多くなるように構成されていることが、ある程度の長さを有する水平カットオフラインCL1を形成するという観点から好ましい。その際、仮に、光軸Axを含む鉛直面に関して自車線側に位置する領域が、水平方向拡散領域Z1として構成されていたとすると、凸レンズ12の前方側表面12aでの出射光の屈折角が大きくなるので、この前方側表面12aにおいて内面反射する光の割合が多くなってしまい、その分だけ光源光束の損失となってしまうこととなる。その点、光軸Axを含む鉛直面に関して対向車線側に位置する領域が、水平方向拡散領域Z1として構成されたものとすれば、凸レンズ12の前方側表面12aでの出射光の屈折角が小さくなるので、この前方側表面12aで内面反射する光の割合が少なくなり、これにより光源光束の利用効率を高めることができる。
同様に、斜め方向拡散領域Z2は、対向車線側へ向かう出射光よりも自車線側へ向かう出射光が多くなるように構成されていることが、ある程度の長さを有する斜めカットオフラインCL2を形成するという観点から好ましい。その際、仮に、光軸Axを含む鉛直面に関して対向車線側に位置する領域が、斜め方向拡散領域として構成されていたとすると、凸レンズ12の前方側表面12aでの出射光の屈折角が大きくなるので、この前方側表面12aにおいて内面反射する光の割合が多くなってしまい、その分だけ光源光束の損失となってしまうこととなる。その点、光軸Axを含む鉛直面に関して自車線側に位置する領域が、斜め方向拡散領域Z2として構成されたものとすれば、凸レンズ12の前方側表面12aでの出射光の屈折角が小さくなるので、この前方側表面12aで内面反射する光の割合が少なくなり、これにより光源光束の利用効率を高めることができる。
しかも本実施形態においては、斜め方向拡散領域Z2の一部が、該領域Z2に到達した発光素子からの光を、下方側へ拡散する光として出射させる下向き拡散領域Z2a、Z2bとして構成されているので、ロービーム用配光パターンPL1におけるエルボ点Eからやや自車線側寄りに位置する部分の明るさを増大させることができ、これにより、そのホットゾーンHZを所望する大きさおよび形状で形成することが容易に可能となる。
次に、本願発明の第2実施形態について説明する。
図7は、本実施形態に係る車両用照明灯具110を示す正面図である。
同図に示すように、本実施形態に係る車両用照明灯具110は、その基本的な構成は第1実施形態に係る車両用照明灯具10と同様であるが、その発光素子14の配置および凸レンズ112の形状が、第1実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本実施形態に係る車両用照明灯具110においても、その発光素子14の構成自体は第1実施形態の場合と同様であるが、本実施形態の発光素子14は、その発光チップ14aの下端縁14a1を、光軸Axを含む水平面に対して自車線側へ向けて所定角度θ(具体的にはθ=15°)上向きに傾斜した傾斜面上に位置させるとともに、該下端縁14a1における対向車線側の端点を、凸レンズ12の後側焦点Fに位置させるようにして、前向きに配置されている。
この車両用照明灯具110は、第1実施形態に係る車両用照明灯具10と同様、図示しないランプボディ等に対して光軸調整可能に組み込まれた状態で、車両用前照灯の灯具ユニットとして用いられるようになっており、また、光軸調整が完了した段階では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びた状態で配置されるようになっている。
本実施形態の凸レンズ112は、第1実施形態の凸レンズ12と同様、前方側表面112aが凸面で後方側表面112bが平面の平凸非球面レンズに近い形状を有する凸レンズであって、光軸Ax上に配置されている。その際、この凸レンズ112の前方側表面112aは、その光軸Axを含む鉛直面に沿った断面形状が、平凸非球面レンズにおける前方側表面112aの断面形状を有しているが、上記鉛直面に沿った断面形状以外の断面形状は、平凸非球面レンズにおける前方側表面112aの断面形状を幾分変形させた形状を有している。したがって、この凸レンズ112の後側焦点Fとは、正確には、光軸Axを含む鉛直面内における後側焦点のことである。この凸レンズ112の前方側表面112aの詳細については後述する。
図8は、凸レンズ112を発光チップ14aと共に示す正面図であり、図9は、図8のIX-IX 線断面図である。
これらの図に示すように、凸レンズ112の前方側表面112aは、第1実施形態の凸レンズ12と同様、光軸Axを含む鉛直面に関して対向車線側に位置する全領域が、水平方向拡散領域Z1として構成されるとともに、光軸Axを含む鉛直面に関して自車線側に位置する全領域が、斜め方向拡散領域Z2として構成されている。
水平方向拡散領域Z1は、第1実施形態の凸レンズ12の場合と同様、複数のセルC1に区分けされており、これら各セルC1毎に光出射方向が設定されている。
具体的には、図8において矢印で示すように、境界線Bに近いセルC1においては、出射光の向きをやや大きい角度で左向きとし、凸レンズ112の外周縁に近いセルC1においては、出射光の向きを比較的大きい角度で右向きとし、その中間に位置するセルC1においては、その中間の向きとするようになっている。その際、各段毎に、境界線Bに隣接するセルC1から凸レンズ112の外周縁に隣接するセルC1まで、出射光の向きを水平面内において徐々に変化させるようになっている。
一方、斜め方向拡散領域Z2は、第1実施形態の凸レンズ12の場合と同様、複数のセルC2に区分けされており、これら各セルC2毎に光出射方向が設定されている。
具体的には、図8において矢印で示すように、境界線Bに近いセルC2においては、出射光の向きを曲線L2cに沿って小さい角度で左向きとし、凸レンズ112の外周縁に近いセルC2においては、出射光の向きをある程度大きい角度で左向きとし、その中間に位置するセルC2においては、その中間の向きとするようになっている。本実施形態においては、光軸Axから斜め下方へ延びる曲線L2mと境界線Bとで囲まれた扇形の領域内のセルC2においても、出射光の向きを曲線L2cに沿ってやや左向きとするようになっている。その際、各段毎に、境界線Bに隣接するセルC2から凸レンズ112の外周縁に隣接するセルC2まで、出射光の向きを、水平面に対して角度θ傾斜した傾斜平面内において徐々に変化させるようになっている。
この斜め方向拡散領域Z2は、その上部領域Z2aおよび下部領域Z2b(図8において斜線で示す領域)においては、該領域Z2に到達した発光素子14からの光を、下方側(正確には上記傾斜平面に対して下方側)へ拡散する光として出射させるように構成されている。その際、下方側への出射光偏向量は、境界線Bの上端点および光軸Axから斜め下方へ延びる曲線L2mの下端点の各々に近いセルC2におけるものほど、大きくなるように設定されている。
なお、図8において、各セルC1、C2の中心位置から延びる矢印は、図9において太い矢印で示すように、発光チップ14aの下端縁14a1における対向車線側の端点(すなわち凸レンズ112の後側焦点Fの位置)から凸レンズ112に入射した光が、各セルC1、C2から出射する向きを示すものである。
このように凸レンズ112の前方側表面112aを形成することにより、この前方側表面112aは水平方向拡散領域Z1と斜め方向拡散領域Z2との境界線Bにおいて不連続な表面形状となり、この境界線Bが稜線として形成されることとなる。
図10は、本実施形態に係る車両用照明灯具110から前方へ照射される光により、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンPBを透視的に示す図である。
同図に示すように、この配光パターンPBは、2点鎖線で示すロービーム用配光パターンPL2の一部として形成される配光パターンであって、第1の配光パターンPB1と第2の配光パターンPB2との合成配光パターンとして形成されている。そして、この配光パターンPBと、図示しない他の灯具ユニットから前方へ照射される光により形成される配光パターンとの合成配光パターンとして、ロービーム用配光パターンPL2が形成されるようになっている。
このロービーム用配光パターンPL2は、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端部に水平および斜めカットオフラインCL1、CL2を有している。その際、灯具正面方向の消点であるH−Vを通る鉛直線であるV−V線に対して、対向車線側に水平カットオフラインCL1が形成されるとともに、自車線側に斜めカットオフラインCL2が形成されており、両カットオフラインCL1、CL2の交点であるエルボ点Eは、灯具正面方向の消点であるH−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。そして、このロービーム用配光パターンPLにおいては、エルボ点Eを左寄りに囲むようにして高光度領域であるホットゾーンHZが形成されるようになっている。
配光パターンPB1は、水平方向拡散領域Z1からの出射光により形成される配光パターンであって、その上端縁を水平カットオフラインCL1に略一致させるようにして形成されている。一方、配光パターンPB2は、斜め方向拡散領域Z2からの出射光により形成される配光パターンであって、その上端縁を斜めカットオフラインCL2に略一致させるようにして形成されている。そして、ロービーム用配光パターンPL2のホットゾーンHZは、主として、これら2つの配光パターンPB1、PB2の重複部分により形成されるようになっている。
図11(a)は、配光パターンPB1を詳細に示す図であり、同図(b)は、配光パターンPB2を詳細に示す図である。
これらの図に示すように、凸レンズ112が仮に通常の平凸非球面レンズであったとすると、発光チップ14aの反転投影像Ioは、上記仮想鉛直スクリーン上において、エルボ点Eの位置(すなわち、仮想鉛直スクリーンと光軸Axとの交点)に、その上端縁Io1の自車線側の端点が位置するとともに、エルボ点Eを通り水平線に対して自車線側へ向けて所定角度θ上向きに傾斜した傾斜線上に、その上端縁Io1が位置するようにして形成されることとなる。これは、発光チップ14aの下端縁14a1が、光軸Axを含む水平面に対して自車線側へ向けて所定角度θ(具体的にはθ=15°)上向きに傾斜した傾斜面上に位置しているとともに、この下端縁14a1における対向車線側の端点が、凸レンズ112の後側焦点Fに位置していることによるものである。
実際には、凸レンズ112の前方側表面112aは、その光軸Axを含む鉛直面に関して対向車線側に位置する領域が水平方向拡散領域Z1として構成されるとともに自車線側に位置する領域が斜め方向拡散領域Z2として構成されているので、上記仮想鉛直スクリーン上には、水平方向拡散領域Z1からの出射光により、水平方向に延びる配光パターンPB1が形成されるとともに、斜め方向拡散領域Z2からの出射光により、反転投影像Ioを水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度θ上向きに傾斜した斜め方向に延びる配光パターンPB2が形成されることとなる。
図11(a)においては、配光パターンPB1の拡がりの様子を、複数の反転投影像Iz1の重ね合わせで示している。
この配光パターンPB1は、発光チップ14aの反転投影像Ioを、水平方向に関して、左右両側へ引き伸ばした配光パターンとして形成されている。その際、反転投影像Ioの上端縁Io1が延びる方向と反転投影像Ioが引き伸ばされる方向とは一致していないので、この配光パターンPB1の上端縁は、後述する配光パターンPB2の上端縁ほどには明暗比が高くはならないが、水平カットオフラインCL1として認識し得る程度の鮮明度は十分確保可能である。
一方、図11(b)においては、配光パターンPB2の拡がりの様子を、複数の反転投影像Iz2、Iz2a、Iz2bの重ね合わせで示している。
この配光パターンPB2は、発光チップ14aの反転投影像Ioを、上記斜め方向に関して、左方向に偏向させつつ引き伸ばした配光パターンとして形成される。その際、反転投影像Ioの上端縁Io1は、エルボ点Eを通り水平線に対して自車線側へ向けて所定角度θ上向きに傾斜した傾斜線上に位置しているので、配光パターンPB2の上端縁は明暗比が極めて高いものとなり、これにより斜めカットオフラインCL2は鮮明なものとなる。
この配光パターンPB2を構成している複数の反転投影像Iz2のうち、斜め方向拡散領域Z2における上部領域Z2aおよび下部領域Z2bからの出射光により形成される反転投影像Iz2a、Iz2bは、斜めカットオフラインCL2に対してやや下方に位置しているが、これは、上部領域Z2aおよび下部領域Z2bからの出射光が、下方側へ拡散する光となっていることによるものである。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用照明灯具110においても、配光パターンPB1、PB2の合成配光パターンとして、上端部に水平および斜めカットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPBが形成されることとなる。
その際、配光パターンPB2は、発光チップ14aの反転投影像Ioが水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度θ上向きに傾斜した斜め方向に引き伸ばされた配光パターンとして形成されるが、この発光チップ14aの下端縁14a1は凸レンズ112の後側焦点Fから水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度θ上向きに傾斜した斜め方向に延びているので、この配光パターンPB2の上端縁は明暗比が極めて高いものとなり、これにより斜めカットオフラインCL2を鮮明なものとすることができる。
しかも本実施形態においては、従来のようにシェードにより発光素子14からの直射光の一部を遮蔽することを必要とせずに、水平および斜めカットオフラインCL1、CL2を形成することができ、これにより光源光束を有効に利用することができる。
このように本実施形態によれば、発光素子14を光源とする直射型の車両用照明灯具110において、上端部に水平および斜めカットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPAを形成するようにした場合にも光源光束の利用効率を高めることができる。しかもこれを、小型でかつ簡単な灯具構成により実現することができる。
また本実施形態においても、凸レンズ112の前方側表面112aにおける、光軸Axを含む鉛直面に関して、対向車線側に位置する領域が水平方向拡散領域Z1として構成されるとともに、自車線側に位置する領域が斜め方向拡散領域Z2として構成されているので、凸レンズ112の前方側表面112aで内面反射する光の割合が少なくなり、これにより光源光束の利用効率を高めることができる。
しかも本実施形態においても、斜め方向拡散領域Z2の一部が、該領域Z2に到達した発光素子14からの光を、下方側へ拡散する光として出射させる下向き拡散領域Z2a、Z2bとして構成されているので、ロービーム用配光パターンPL2におけるエルボ点からやや自車線側寄りに位置する部分の明るさを増大させることができ、これにより、そのホットゾーンHZを所望する大きさおよび形状で形成することが容易に可能となる。
ところで、上記各実施形態においては、発光素子14の発光チップ14aが、横長矩形状の発光面を有しているものとして説明したが、正方形あるいは縦長矩形状の発光面を有するものを用いることも、もちろん可能である。
また、上記各実施形態においては、光軸Axを含む鉛直面に関して対向車線側に位置する全領域が、水平方向拡散領域Z1として構成されるとともに、光軸Axを含む鉛直面に関して自車線側に位置する全領域が、斜め方向拡散領域Z2として構成されているものとして説明したが、これら水平方向拡散領域Z1あるいは斜め方向拡散領域Z2における一部の領域を、これとは異なる構成(例えば、通常の平凸非球面レンズにおける前方側表面の形状のままに維持して、反転投影像Ioをそのまま上記仮想鉛直スクリーン上に投影させる構成)とすることも可能である。
さらに、上記各実施形態においては、凸レンズ12の後方側表面12bが平面で構成されているものとして説明したが、凸面あるいは凹面で構成されたものとすることも可能である。
また、上記各実施形態においては、その車両用照明灯具10、110からの光照射により形成される配光パターンPA、PBが、左配光のロービーム用配光パターンPL1、PL2の一部として形成される場合について説明したが、右配光のロービーム用配光パターンの一部として形成される場合においても、各車両用照明灯具10、110の構成をそれぞれ左右反転させた構成とすれば、上記各実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上記第1実施形態に係る車両用照明灯具10と、上記第2実施形態に係る車両用照明灯具110とを、車両用前照灯の一部として一緒に組み込むようにすることも可能である。このようにした場合には、車両用照明灯具10からの光照射により形成される配光パターンPAにより鮮明な水平カットオフラインCL1を得ることができるとともに、車両用照明灯具110からの光照射により形成される配光パターンPBにより鮮明な斜めカットオフラインCL2を得ることができる。
本願発明の第1実施形態に係る車両用照明灯具を示す正面図 図1のII-II 線断面図 上記車両用照明灯具の凸レンズを発光チップと共に示す正面図 図3のIV-IV 線断面図 上記車両用照明灯具から前方へ照射される光により、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図 (a)は、上記配光パターンの一部を構成する第1の配光パターンを詳細に示す図、(b)は、上記配光パターンの他の部分を構成する第2の配光パターンを詳細に示す図 本願発明の第2実施形態に係る車両用照明灯具を示す正面図 上記第2実施形態に係る車両用照明灯具の凸レンズを発光チップと共に示す正面図 図8のIX-IX 線断面図 上記第2実施形態に係る車両用照明灯具から前方へ照射される光により上記仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図 (a)は、図10に示す配光パターンの一部を構成する第1の配光パターンを詳細に示す図、(b)は、図10に示す配光パターンの他の部分を構成する第2の配光パターンを詳細に示す図
符号の説明
10、110 車両用照明灯具
12、112 凸レンズ
12a、112a 前方側表面
12b、112b 後方側表面
14 発光素子
14a 発光チップ
14a1 下端縁
14b 基板
16 金属プレート
18 ベース部材
Ax 光軸
B 境界線
C1、C2 セル
CL1 水平カットオフライン
CL2 斜めカットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
HZ ホットゾーン
Io 反転投影像
Io1 上端縁
Iz1、Iz2、Iz2a、Iz2b 反転投影像
L1c、L1m、L2c、L2m 曲線
PA、PB 配光パターン
PA1、PB1 第1の配光パターン
PA2、PB2 第2の配光パターン
PL1、PL2 ロービーム用配光パターン
Z1 水平方向拡散領域
Z2 斜め方向拡散領域
Z2a 上部領域
Z2b 下部領域

Claims (4)

  1. 車両前後方向に延びる光軸上に配置された凸レンズと、この凸レンズの後側焦点近傍に配置された発光素子とを備え、上記発光素子からの直射光を上記凸レンズで偏向制御することにより、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用照明灯具において、
    上記発光素子が、矩形状の発光面を有する発光チップを備えてなり、この発光チップの下端縁を、上記光軸を含む水平面上に位置させるとともに、該下端縁における自車線側の端点を上記後側焦点に位置させるようにして、前向きに配置されており、
    上記凸レンズの前方側表面における一部の領域が、該領域に到達した上記発光素子からの光を、水平方向に拡散する光として出射させる水平方向拡散領域として構成されており、
    上記凸レンズの前方側表面における他の一部の領域が、該領域に到達した上記発光素子からの光を、水平方向に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した斜め方向に拡散する光として出射させる斜め方向拡散領域として構成されている、ことを特徴とする車両用照明灯具。
  2. 車両前後方向に延びる光軸上に配置された凸レンズと、この凸レンズの後側焦点近傍に配置された発光素子とを備え、上記発光素子からの直射光を上記凸レンズで偏向制御することにより、上端部に水平および斜めカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用照明灯具において、
    上記発光素子が、矩形状の発光面を有する発光チップを備えてなり、この発光チップの下端縁を、上記光軸を含む水平面に対して自車線側へ向けて所定角度上向きに傾斜した傾斜面上に位置させるとともに、該下端縁における対向車線側の端点を上記後側焦点に位置させるようにして、前向きに配置されており、
    上記凸レンズの前方側表面における一部の領域が、該領域に到達した上記発光素子からの光を、水平方向に拡散する光として出射させる水平方向拡散領域として構成されており、
    上記凸レンズの前方側表面における他の一部の領域が、該領域に到達した上記発光素子からの光を、水平方向に対して自車線側へ向けて上記所定角度上向きに傾斜した斜め方向に拡散する光として出射させる斜め方向拡散領域として構成されている、ことを特徴とする車両用照明灯具。
  3. 上記前方側表面における、上記光軸を含む鉛直面に関して対向車線側に位置する領域が、上記水平方向拡散領域として構成されており、
    上記前方側表面における、上記光軸を含む鉛直面に関して自車線側に位置する領域が、上記斜め方向拡散領域として構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用照明灯具。
  4. 上記斜め方向拡散領域の一部が、該領域に到達した上記発光素子からの光を、下方側へ拡散する光として出射させる下向き拡散領域として構成されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用照明灯具。
JP2007168953A 2007-06-27 2007-06-27 車両用照明灯具 Expired - Fee Related JP4982269B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007168953A JP4982269B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 車両用照明灯具
US12/145,274 US7954987B2 (en) 2007-06-27 2008-06-24 Vehicle lamp
FR0854293A FR2918155B1 (fr) 2007-06-27 2008-06-26 Lampe pour vehicule.
DE102008030597A DE102008030597B4 (de) 2007-06-27 2008-06-27 Fahrzeugleuchte

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007168953A JP4982269B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 車両用照明灯具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009009787A true JP2009009787A (ja) 2009-01-15
JP4982269B2 JP4982269B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=40076248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007168953A Expired - Fee Related JP4982269B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 車両用照明灯具

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7954987B2 (ja)
JP (1) JP4982269B2 (ja)
DE (1) DE102008030597B4 (ja)
FR (1) FR2918155B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012119172A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Stanley Electric Co Ltd 車両用灯具
JP2012190755A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Stanley Electric Co Ltd 灯具ユニット

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201002979A (en) * 2008-07-01 2010-01-16 Genius Electronic Optical Co Ltd Optical illumination module
JP5567435B2 (ja) * 2010-09-06 2014-08-06 株式会社小糸製作所 車両用灯具
EP2500628B1 (en) * 2011-03-14 2020-05-06 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle headlamp
US20130170225A1 (en) * 2011-12-29 2013-07-04 Kuo-Chin Huang Converging lens with multiple-curvature compound surface, concentrator module and lighting fixture having the same
DE102012223658A1 (de) * 2012-12-18 2014-06-18 Automotive Lighting Reutlingen Gmbh Kraftfahrzeugscheinwerfer mit einem blendungsfreien Fernlicht
DE102013215897B4 (de) * 2013-08-12 2015-05-13 Automotive Lighting Reutlingen Gmbh Verfahren zum Berechnen der Oberflächen von optischen Linsen
DE102013217843A1 (de) 2013-09-06 2015-03-12 Automotive Lighting Reutlingen Gmbh Projektionsoptik zum Einsatz in einem LED-Modul eines Kraftfahrzeugscheinwerfers, sowie LED-Modul und Kraftfahrzeugscheinwerfer mit einer solchen Projektionsoptik
JP5778303B2 (ja) * 2014-02-28 2015-09-16 古河電気工業株式会社 電子デバイス封止用樹脂組成物および電子デバイス
US9915404B1 (en) * 2016-09-14 2018-03-13 BROALUX International Limited Optical element and car lamp

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4031352A1 (de) * 1990-10-04 1992-04-09 Bosch Gmbh Robert Scheinwerfer fuer kraftfahrzeuge
JPH04135103U (ja) * 1991-06-10 1992-12-16 市光工業株式会社 車両用前照灯のレンズ
JP2004311101A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Koito Mfg Co Ltd 車両用前照灯及び半導体発光素子
JP2004327095A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Koito Mfg Co Ltd 車両用前照灯
JP2005108555A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Koito Mfg Co Ltd 灯具ユニットおよび車両用前照灯

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2003280708A1 (en) * 2002-11-05 2004-06-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Light-emitting diode
JP4037337B2 (ja) 2003-07-24 2008-01-23 株式会社小糸製作所 灯具ユニットおよび車両用前照灯
DE102004043706B4 (de) 2004-09-09 2010-04-01 Oec Ag Optisches System für einen Kraftfahrzeugscheinwerfer, Beleuchtungseinheit für einen Kraftfahrzeugscheinwerfer und Kraftfahrzeugscheinwerfer
JP4536483B2 (ja) * 2004-10-27 2010-09-01 株式会社小糸製作所 車両用照明灯具

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4031352A1 (de) * 1990-10-04 1992-04-09 Bosch Gmbh Robert Scheinwerfer fuer kraftfahrzeuge
JPH04135103U (ja) * 1991-06-10 1992-12-16 市光工業株式会社 車両用前照灯のレンズ
JP2004311101A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Koito Mfg Co Ltd 車両用前照灯及び半導体発光素子
JP2004327095A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Koito Mfg Co Ltd 車両用前照灯
JP2005108555A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Koito Mfg Co Ltd 灯具ユニットおよび車両用前照灯

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012119172A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Stanley Electric Co Ltd 車両用灯具
JP2012190755A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Stanley Electric Co Ltd 灯具ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP4982269B2 (ja) 2012-07-25
DE102008030597B4 (de) 2011-04-28
FR2918155B1 (fr) 2015-03-13
FR2918155A1 (fr) 2009-01-02
US20090003010A1 (en) 2009-01-01
US7954987B2 (en) 2011-06-07
DE102008030597A1 (de) 2009-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4982269B2 (ja) 車両用照明灯具
JP4964753B2 (ja) 車両用照明灯具
JP5235502B2 (ja) 車両用照明灯具
JP5070129B2 (ja) 車両用照明灯具
EP2487407B1 (en) Vehicle lighting device
JP4970136B2 (ja) 車両用前照灯の灯具ユニット
JP4663548B2 (ja) 車両用前照灯の灯具ユニット
JP5323449B2 (ja) 車両用灯具ユニット及び車両用灯具
JP4781951B2 (ja) 車両用灯具ユニット及び車両用灯具
JP5281359B2 (ja) 車両用灯具ユニット及び車両用灯具
JP2005108555A (ja) 灯具ユニットおよび車両用前照灯
JP2009224303A (ja) 車両用照明灯具
JP2009099413A (ja) 車両用前照灯ユニット
JP2014212089A (ja) 車両用灯具
JP2012156051A (ja) 車両用前照灯
JP2008060021A (ja) 車両用前照灯
JP4339153B2 (ja) 車両用灯具ユニット
JP2010067380A (ja) 車両用照明灯具
JP2007234562A (ja) 車両用前照灯の灯具ユニット
JP2010086888A (ja) 車両用照明灯具
JP4563338B2 (ja) 車両用前照灯の灯具ユニット
JP5372474B2 (ja) 車両用灯具ユニット
EP2138760B1 (en) Vehicle lamp
JP4865060B2 (ja) 車両用灯具
JP4647650B2 (ja) 光源ユニットおよび車両用灯具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4982269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees