JP2009008604A - 移動体用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者に違和感等を与えることなく、視認性の向上に貢献する。
【解決手段】複数の指標15aを有する意匠パターンを表示手段の表示画面Gに表示する表示制御手段11aと、前記複数の指標15aに沿って移動して移動体の計測量に応じた位置を指示する指示手段Dと、を有し、前記複数の指標15aと前記指示手段Dとを協働して移動体の計測量を表示する移動体用表示装置において、前記複数の指標15aの中から前記指示手段Dが接近している前記指標15bを特定する指標特定手段11bを有し、前記表示制御手段11aが、前記指標特定手段11bによって特定した指標15bを、前記指示手段Dの接近に応じて他の複数の指標15aよりも徐々に強調して表示する手段であることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】複数の指標15aを有する意匠パターンを表示手段の表示画面Gに表示する表示制御手段11aと、前記複数の指標15aに沿って移動して移動体の計測量に応じた位置を指示する指示手段Dと、を有し、前記複数の指標15aと前記指示手段Dとを協働して移動体の計測量を表示する移動体用表示装置において、前記複数の指標15aの中から前記指示手段Dが接近している前記指標15bを特定する指標特定手段11bを有し、前記表示制御手段11aが、前記指標特定手段11bによって特定した指標15bを、前記指示手段Dの接近に応じて他の複数の指標15aよりも徐々に強調して表示する手段であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、意匠パターンを形成する複数の指標と計測量に応じた位置を指示する指示手段とを協働して移動体の計測量を表示する移動体用表示装置に関するものである。
一般に、車両の車室内に設けられた車両用表示装置は、運転席に着座した運転者がステアリングホイールを介してそれぞれの計器装置の表示を視認できるように、運転席前方のインストルメントパネル内に配置されている。この車両用表示装置は、車両の走行速度、エンジンの単位時間当たりの回転数、燃料タンクの燃料の残量、エンジンの冷却水の温度などを示す複数の表示エリアを有して構成している。これらの各表示エリアは、運転者が一目で車両状態を理解できるように、同一ケースに効率よく配置している。
従来の車両用表示装置としては、車両の速度に応じてスピードメータを拡大表示するものが知られている。そして、特許文献1には、車両情報の一部を拡大表示する拡大表示手段を設け、入力手段から入力される車両情報や車両の外的な状況に応じて拡大表示手段による拡大表示を変更する車両情報表示装置が記載されている。
特開2004−237844号公報
上述した特許文献1に示す車両情報表示装置は、拡大領域の前後の車速表示が見難くならないように、その値が拡大表示範囲内の場合のみ、一部の領域を拡大表示することで、虫眼鏡で一部を拡大したように利用者に認識させていた。しかしながら、その拡大表示範囲は車両情報や車両の外的な状況を把握して設定していたため、それらを把握するための処理等が必要となり、ソフトウェアが複雑になるという問題があった。また、一部の領域を拡大しているため、拡大領域とその他の領域とのスケールの相違等によって利用者に違和感を与え、且つ、複数の指標と指示部とを協働して計測量を運転中の運転者に咄嗟に認識させる場合には、視認性を低下させる可能性があった。さらに、限られた条件を満たしたときのみ拡大表示していたため、必ずしも多様な利用者の要求に対応できるものではなかった。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、利用者に違和感等を与えることなく、視認性の向上に貢献することができる移動体用表示装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の移動体用表示装置は、図1の基本構成図に示すように、複数の指標15aを有する意匠パターンを表示手段の表示画面Gに表示する表示制御手段11aと、前記複数の指標15aに沿って移動して移動体の計測量に応じた位置を指示する指示手段Dと、を有し、前記複数の指標15aと前記指示手段Dとを協働して移動体の計測量を表示する移動体用表示装置において、前記複数の指標15aの中から前記指示手段Dが接近している前記指標15bを特定する指標特定手段11bを有し、前記表示制御手段11aが、前記指標特定手段11bによって特定した指標15bを、前記指示手段Dの接近に応じて他の複数の指標15aよりも徐々に強調して表示する手段であることを特徴とする。
上記請求項1に記載した本発明の移動体用表示装置によれば、表示手段15の表示画面Gには複数の指標15aを有する意匠パターンが表示制御手段11aによって表示され、その複数の指標15aに沿って指示手段Dが計測量に応じた位置に移動される。このとき、複数の指標15aの中から指示手段Dの接近している指標15bが指標特定手段11bによって特定され、該特定された指標15bは表示制御手段11aによって指示手段Dの接近に応じて他の複数の指標15aよりも徐々に強調して表示される。
請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の移動体用表示装置において、前記表示制御手段11aが、前記指標特定手段11bによって特定した指標15bを他の複数の指標15aよりも拡大して強調表示する手段であることを特徴とする。
上記請求項2に記載した本発明の移動体用表示装置によれば、指標特定手段11bによって特定された指標15bは、表示制御手段11aによって他の表示部よりも拡大して強調表示される。
請求項3記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1又は2に記載の移動体用表示装置において、前記指標特定手段11bが、前記指示手段Dが指示している近傍の一対の指標15b,15b間の範囲を検出する手段であり、前記表示制御手段11aが、前記指標特定手段11bによって特定した一対の指標15b,15bを、その範囲における前記指示手段Dの指示位置の相対関係を示し且つ他の複数の指標15aよりも強調して表示する手段であることを特徴とする。
上記請求項3に記載した本発明の移動体用表示装置によれば、指標特定手段11bによって指示手段Dの指示位置に隣接した一対の指標15b,15b間の領域が特定されると、該一対の指標15b,15bは表示制御手段11aによって該一対の指標15b,15b間の範囲における指示手段Dの指示位置の相対関係を示し且つ他の複数の指標15aよりも強調されて表示される。
以上説明したように請求項1に記載した本発明の移動体用表示装置によれば、複数の指標の中から指示手段の接近している指標を特定すると、該特定した指標を指示手段の接近に応じて他の複数の指標よりも徐々に強調して表示するようにしたことから、指示手段が接近している指標を読み取りやすくできる。また、徐々に変化させているため、利用者に違和感や驚きを与えることを防止することができる。従って、利用者に違和感等を与えることなく、視認性の向上に貢献することができる。
請求項2に記載した本発明の移動体用表示装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、複数の指標の中から指示手段の接近している指標を特定すると、該特定した指標を指示手段の接近に応じて他の複数の指標よりも拡大して徐々に強調表示するようにしたことから、利用者に認識させるべき指標を利用者は咄嗟に読み取ることができるため、視認性のより一層の向上を図ることができる。
請求項3に記載した本発明の移動体用表示装置によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、指示手段の指示位置に隣接した一対の指標間の領域を特定し、該領域における指示位置の相関関係を示し且つ他の指標よりも強調されるように一対の指標を強調表示するようにしたことから、利用者による指示手段の指示位置の読み取り時間の短縮に貢献することができる。また、一対の指標のみが強調表示されるため、利用者に違和感を与えることを防止できる。
以下、本発明に係る移動体用表示装置を車両用表示装置に適用する場合の一実施形態を、図2〜図6の図面を参照して以下に説明する。
図2において、車両用表示装置1は、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)11と、CPU11のためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM12と、各種のデータを格納するとともにCPU11の処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM13と、GDC(Graphics Display Controller)14と、表示部15と、VRAM(Video Random Access Memory)16と、インタフェース部17と、を有している。
CPU11には、ROM12とRAM13とGDC14がバス18を介して各種データの入出力が可能なように接続されている。そして、GDC14には、表示部15とVRAM16とがバス18を介して各種データの入出力が可能なように接続されている。
インタフェース部17には、記憶部20とセンサ30とが接続されており、各々はCPU11とバス18を介して各種データの送受信が可能な構成となっている。即ち、インタフェース部17は、CPU11と他の機器とを通信可能に接続する接続部分として機能しており、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や回路基盤等で実現される。
ROM12は、例えば車両にグラフィックメータ等として組み込まれた車両用表示装置1における処理全体を制御するためのプログラム等を記憶しており、CPU11はそのプログラムを実行することで、所望の表示画面の表示要求をGDC14に出力して、表示部15の表示を制御している。即ち、ROM12は、CPU11を請求項中の表示制御手段及び指標特定手段として機能させるため表示制御処理プログラム等の各種プログラムを記憶している。
GDC14は、CPU11から表示要求を受けると、VRAM16の各種情報(データ)に基づいて、図3〜図6に示す表示画面Gの各々を表示部15に描画することで、表示部15に表示画面Gを表示させる。なお、本実施形態では、CPU11を請求項中の表示制御手段として機能させる場合について説明するが、該GDC14を表示制御手段として機能させるなど種々異なる実施形態とすることができる。
表示部15は、車両のインストルメントパネルに運転者から目視可能なように設けられており、その目視可能な表面が公知である文字板として機能することになる。表示部15は、縦横の行列に並んでいる表示単位(画素)をON/OFFして、文字・図形など表示画面G上に描くことができるドットマトリクス表示可能な表示手段であり、例えば有機EL(Electro Luminescence)素子や液晶ディスプレイなどの表示デバイスが用いられる。そして、表示部15はGDC14の制御により各画素をON/OFFして表示画面Gを表示する構成となっている。
VRAM16は、公知であるように、表示部15に表示される内容を保持して記憶するメモリとなっており、図3〜図6に示す表示画面Gを表示するための表示画面情報等を記憶する。
表示画面Gは、図3〜図6に示すように、第1表示領域E1と、該第1表示領域E1を取り囲む第2表示領域E2と、を有している。なお、本実施形態では、第2表示領域E2をリング状に形成する場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、第1表示領域E1を部分的に取り囲むなど種々異なる実施形態とすることができる。
第1表示領域E1は、図3〜図6に示す車両の回転計をデフォルトの表示対象として表示し、所望のタイミング等でカーナビゲーション(カーナビ)、オーディオ等に対応した他の表示対象に切り替えて表示する領域となっている。
第2表示領域E2は、図3〜図6に示すように、車両用表示装置1では必須の速度計を表示する領域であり、第2表示領域E2の外縁部に沿って付された数字等の複数の指標15aと、後述する指示手段Dの指示位置の近傍に位置する強調指標15bと、複数の指標15aに沿って移動して車両の計測量に応じた位置を指示する指示手段Dと、を有している。そして、第2表示領域E2は、指標15a及び強調指標15bと指示手段Dとを協働して運転者に車両の速度を表示している。
なお、本実施形態では、指示手段Dを表示画面Gに表示する場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、公知である指針を表示部15の前方に回動自在に位置付け、その指針の指示部とするなど種々異なる実施形態とすることができる。
このような表示画面Gを表示する場合、その表示画面情報の一例としては、本発明に係る第2表示領域E2に表示すべき複数の指標15a、強調指標15b、指示手段D等の第2意匠パターンを表示するための第2表示対象データと、第1表示領域E1に表示すべき表示対象を表示するための第1表示対象データと、を有している。
なお、説明を簡単化するために、第2表示領域E2のみで強調表示を行い、第1表示領域E1では強調表示を行わない場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、第1表示領域E1のみ、第1表示領域E1と第2表示領域E2の双方等で強調表示を行うなど種々異なる実施形態とすることができる。よって、以下は本発明に係る第2表示領域E2の第2表示対象データのみの構成を説明する。
第2表示対象データは、速度計の目盛、文字、数字等の複数の指標15aと、該複数の指標15a(数字部分)よりも大きな強調指標15bと、車両の速度に対応した位置を指示するように位置付けられる指示手段Dとを表示するための意匠パターンデータとを有している。なお、複数の指標15aは、0,20,・・・,220の数字のうち、指示手段Dの近くに位置する強調表示15bを削除した数字となっている。そして、強調指標15bは、指示手段Dの指示位置に応じて、個数が1又は2個に変化するものである。
詳細には、図3に示すように、指示手段Dが「40」を指示している場合、強調指標15bはその「40」に対応した数字となる。また、図4に示すように、指示手段Dが「40」と「60」の一対の指標間を指示している場合、強調指標15bはその「40」及び「60」に対応した数字となる。また、指示手段Dは、先端に向かって細くなる略針状に表示する場合について説明するが、第1表示領域E1の回転計と同様に、複数のセグメントの数の増減で指示するような表示形態とすることもできる。
センサ30は、図示しないが、車両の速度センサやエンジンセンサ等の各種センサとなっている。そして、速度センサは、車両の速度に応じた速度信号(パルス)をCPU11に対して出力し、CPU11は入力された速度信号から車両の速度を算出する。そして、エンジンセンサは、エンジン回転に応じたエンジン信号(パルス)をCPU11に対して出力し、CPU11は入力されたエンジン信号からエンジン回転数を算出する。なお、センサ30としては、その他にもブレーキセンサ等の各種センサを任意に接続することができる。
次に、上述した車両用表示装置1のCPU11が実行する本発明に係る表示制御処理の一例を、図7に示すフローチャートを参照して以下に説明する。なお、説明を簡単化するために、ここでは表示部15の表示制御に関する処理概要のみを説明する。
ステップS11において、センサ30から入力される速度信号に基づいて、現在の車両の速度が検出され、該速度データがRAM13に記憶され、ステップS12(指標特定手段)において、その速度データと上述した第2表示領域E2の意匠パターンデータとに基づいて、現在の速度近傍の指標15bが特定されてRAM13に記憶され、その後ステップS13に進む。
なお、指標15bの特定方法の一例としては、現在の速度データに対応した指標データが存在する場合は、その指標データに対応した値が強調指標15bとなる。そして、現在の速度データに対応した指標データが存在しない場合は、速度データを挟む一対の指標データの各々に対応した値が一対の強調指標15bとなる。詳細には、図4に示すように、速度データが「50」の場合、指標データは「40」と「60」の間になるため、それらが一対の強調指標15bとして特定される。即ち、指示手段Dが指示している近傍の一対の指標15b,15b間の範囲(例えば「40〜60」)を検出することができる。
ステップS13において、特定された強調指標15bの表示サイズが算出され、該表示サイズがRAM13に記憶され、その後ステップS14に進む。なお、表示サイズの算出については、速度データ又は指示手段Dの指示位置とその表示サイズとを算出するための算出式、テーブル等を用いて表示サイズを決定する。例えば、以下の表示サイズ算出式(式1,2)を用いることができる。
Ss=((Vf−V)/(Vf−Vs))*(Smax−Smin)+Smin…式1
Sf=((V−Vs)/(Vf−Vs))*(Smax−Smin)+Smin…式2
ここで、Ss:速度の遅い側の強調指標サイズ、Sf:速度の速い側の強調指標サイズ、V:現在の速度、Vs:速度の遅い側の強調指標の速度、Vf:速度の速い側の強調指標の速度、Smin:強調指標の最小サイズ、Smax:強調指標の最大サイズをそれぞれ示している。なお、速度の遅い側、速い側とは、一対の指標間の範囲における遅い値及び速い値を示している。
Sf=((V−Vs)/(Vf−Vs))*(Smax−Smin)+Smin…式2
ここで、Ss:速度の遅い側の強調指標サイズ、Sf:速度の速い側の強調指標サイズ、V:現在の速度、Vs:速度の遅い側の強調指標の速度、Vf:速度の速い側の強調指標の速度、Smin:強調指標の最小サイズ、Smax:強調指標の最大サイズをそれぞれ示している。なお、速度の遅い側、速い側とは、一対の指標間の範囲における遅い値及び速い値を示している。
ステップS14において、特定された1又は一対の強調指標15bを算出した表示サイズで表示画面Gに表示し且つ他の複数の指標15aと指示手段Dと表示画面Gに表示するための表示画像情報が第2表示対象データ等に基づいてVRAM16に生成され、ステップS15において、その表示画面情報の表示がGDC14に要求されることで、表示部15に表示画面Gが表示され、その後ステップS16に進む。
ステップS16において、終了要求が発生しているか否かが判定される。終了要求が発生していないと判定された場合(S16でN)、ステップS11に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、終了要求が発生していると判定された場合(S16でY)、処理を終了する。
以上の説明からも明らかなように本最良の形態においては、CPU11が請求項中の表示制御手段及び指標特定手段として機能している。
次に、本発明に係る車両用表示装置1の動作(作用)の一例を、図3〜図6の図面を参照して以下に説明する。
車両用表示装置1は、車両のイグニッションスイッチのON等に応じて起動されると、所定のサンプリング間隔で速度信号をサンプリングして、車両の速度を表示画面Gの第2表示領域E2に更新しながら表示する。
速度が40km/hの場合、意匠パターンの「40」を強調指標15bとして特定し、図3に示すように、意匠パターンの「40」が拡大され、そこを指示手段Dが指示する表示画面Gが表示部15に表示される。そして、速度が40km/hから50km/hに変化した場合、意匠パターンの「40」と「60」を一対の強調指標15bとして特定することになる。このとき、指示手段Dは意匠パターンの「40」と「60」との中央を指示することになるため、指示位置の相対関係を示すように、一対の強調指標15bは同一のサイズ且つ他の複数の指標15aよりも大きくなるように表示サイズを決定する。そして、図4に示すように、意匠パターンの「40」及び「60」が拡大され、その範囲の中央を指示手段Dが指示する表示画面Gが表示部15に表示される。
速度が40km/hから55km/hに変化した場合、前回と同様に、意匠パターンの「40」と「60」を一対の強調指標15bとして特定することになる。このとき、指示手段Dは意匠パターンの「40」と「60」とに挟まれた範囲の「60」よりを指示することになるため、指示位置の相対関係を示すように、「40」に対応した強調指標15bを他の指標15aよりも大きく、且つ、「60」に対応した強調指標15bを「40」に対応した強調指標15bよりも大きくなるように表示サイズを決定する。そして、図5に示すように、意匠パターンの「40」及び「60」が拡大され、且つ、「60」が「40」よりも大きく拡大され、その「60」寄りを指示手段Dが指示する表示画面Gが表示部15に表示される。
速度が55km/hから60km/hに変化した場合、意匠パターンの「60」を強調指標15bとして特定し、図6に示すように、意匠パターンの「60」が拡大され、そこを指示手段Dが指示する表示画面Gが表示部15に表示される。
以上説明した本発明の車両用表示装置1によれば、複数の指標15aの中から指示手段Dの接近している強調指標15bを特定すると、該特定した強調指標15bを指示手段Dの接近に応じて他の複数の指標15aよりも徐々に強調して表示するようにしたことから、指示手段Dが接近している強調指標15bを読み取りやすくできる。また、徐々に変化させているため、利用者に違和感や驚きを与えることを防止することができる。従って、利用者に違和感等を与えることなく、視認性の向上に貢献することができる。
また、複数の指標15aの中から指示手段Dの接近している強調指標15bを特定すると、該特定した強調指標15bを指示手段Dの接近に応じて他の複数の指標15aよりも拡大して徐々に強調表示するようにしたことから、利用者に認識させるべき強調指標15bを利用者は咄嗟に読み取ることができるため、視認性のより一層の向上を図ることができる。
さらに、指示手段Dの指示位置に隣接した一対の強調指標15b,15b間の領域を特定し、該領域における指示位置の相関関係を示し且つ他の指標15aよりも強調されるように一対の強調指標15b,15bを強調表示するようにしたことから、利用者による指示手段Dの指示位置の読み取り時間の短縮に貢献することができる。また、一対の強調指標15b,15bのみが強調表示されるため、利用者に違和感を与えることを防止できる。
なお、上述した本実施形態では、強調表示すべき強調指標15bの表示サイズを変更することで強調表示を実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、強調指標15bの輝度や色により強調表示を実現するなど種々異なる実施形態とすることができる。例えば、上記式1,2の表示サイズをRGBの値に置き換えることにより、輝度や色を強調させる式とすることができる。また、RGB各8ビットの場合には、0〜255までの値とし、RGBの値を同じにすることで、白色〜灰色〜黒色の変化となり、輝度値のみが変化することになる。
なお、上述した本実施形態では、本発明の移動体用表示装置を車両用表示装置1とした場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、移動体用表示装置を航空機、船舶、電車等の各種移動体に用いられる表示装置として適用することができる。
また、上述した本実施形態では、強調指標15bを意匠パターンの「数字」とした場合について説明したが、強調指標15bは例えば「数字」及び「目盛」や「目盛」のみなどのように車両用表示装置1のデザインに応じて任意に設定することができる。
このように上述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 車両用表示装置(移動体用表示装置)
11a 表示制御手段(CPU)
11b 指標特定手段(CPU)
15 表示手段(表示部)
15a 指標
15b 強調指標(指標)
D 表示手段
G 表示画面
11a 表示制御手段(CPU)
11b 指標特定手段(CPU)
15 表示手段(表示部)
15a 指標
15b 強調指標(指標)
D 表示手段
G 表示画面
Claims (3)
- 複数の指標を有する意匠パターンを表示手段の表示画面に表示する表示制御手段と、前記複数の指標に沿って移動して移動体の計測量に応じた位置を指示する指示手段と、を有し、前記複数の指標と前記指示手段を協働して移動体の計測量を表示する移動体用表示装置において、
前記複数の指標の中から前記指示手段が接近している前記指標を特定する指標特定手段を有し、
前記表示制御手段が、前記指標特定手段によって特定した指標を、前記指示手段の接近に応じて他の複数の指標よりも徐々に強調して表示する手段であることを特徴とする移動体用表示装置。 - 前記表示制御手段が、前記指標特定手段によって特定した指標を他の複数の指標よりも拡大して強調表示する手段であることを特徴とする請求項1に記載の移動体用表示装置。
- 前記指標特定手段が、前記指示手段の指示している近傍の一対の指標間の範囲を検出する手段であり、
前記表示制御手段が、前記指標特定手段によって特定した一対の指標を、その範囲における前記指示手段の指示位置の相対関係を示し且つ他の複数の指標よりも強調して表示する手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体用表示装置。
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