JP2009008355A - コージェネレーションシステム及び貯留タンクユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】正確に配管接続の正誤を検知することができるコージェネレーションシステム及び貯留タンクユニットを開発する。
【解決手段】コージェネレーションシステムでは、往復配管が誤接続されると、加熱側三方弁(流路切替え弁)が頻繁に切り替わる現象が生じる。コージェネレーションシステム1では、貯留運転の際、一定時間以内における加熱側三方弁の切り替り回数をカウントし、この回数が所定回数を越えると往復配管が誤接続であると判断する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、燃料電池その他の電力と熱とを同時に発生させる機器と、貯留タンクとを組み合わせたコージェネレーションシステムに関するものである。また本発明は、上記したコージェネレーションシステムの一部を構成するのに適する貯留タンクユニットに関するものである。
燃料電池が発電時に発生した排熱が持つ熱エネルギーを湯水等の液体を介して回収し、貯留タンクに貯留するコージェネレーションシステムが知られている(特許文献1)。かかる構成のコージェネレーションシステムは、燃料電池を冷却する際の排熱を有効利用できるため、エネルギー効率が高い。
特許文献1に開示されたコージェネレーションシステムは、燃料電池が発生する熱によって湯水を昇温し、この湯を貯留タンクに貯留するものである。
特許文献1に開示されたコージェネレーションシステムで採用する貯留タンクは、内部に温度成層を形成して湯水等を貯留する。また特許文献1に開示されたコージェネレーションシステムは、運転モードとして、燃料電池側から排出された湯水を貯留タンクに導入する貯留モードと、貯留タンクを迂回して燃料電池側に戻す迂回運転モードを持つ。
そして燃料電池側から排出された湯水の温度を測定し、この温度が高い場合には湯水を貯留タンクに導き、低い場合には動作モードを迂回運転モードに切り換えて燃料電池側に戻す。
コージェネレーションシステムでは、燃料電池等の発熱側の機器と、貯留タンク側の機器がそれぞれユニット化され、これを施工現場に運搬し、施工現場で両者を配管接続する。
すなわち施工現場で貯留タンクユニットと燃料電池ユニットとを配管接続し、両者の間に排熱回収循環回路を形成させる。
具体的な工事方法としては、貯留タンクユニットの出湯側接続部を燃料電池ユニットの入湯側接続部に接続し、貯留タンクユニットの入湯側接続部を燃料電池ユニットの出湯側接続部に接続する。
貯留タンクユニットと燃料電池ユニットとの配管接続は、基本的に二本の接続配管を繋ぐだけであるが、繋ぐ際に入側と出側とを取り違えて接続してしまうことがある。
この対策のヒントとなる技術が特許文献2,3に開示されている。
特許文献2,3に開示された発明は給湯器の発明であり、ヒートポンプを利用している。特許文献2,3に開示された給湯器は、コージェネレーションシステムではないが、発熱側のユニットと貯留タンクユニットとを持ち、両者を施工現場で配管接続する。特許文献2,3に記載の給湯装置は、ヒートポンプユニットと貯留タンクユニットとの間の配管の誤接続を検知する機能を持つものである。
すなわち特許文献2に記載の給湯装置では、ヒートポンプユニットから排出される湯水の温度と、ヒートポンプユニットに導入される湯水の温度とを比較し、両者の高低関係が正常状態と逆である場合に配管接続が誤っていると判定する。
特許文献3に記載の発明は、前記した特許文献2に記載の発明を発展させたものであり、判定を行うのに際して貯留タンク内の温度を参酌している。
特開2007−64526号公報 特開2005−147543号公報 特開2005−147616号公報
前記した様に、貯留タンクユニットと燃料電池ユニットとの配管接続は、基本的に二本の接続配管を繋ぐだけであるが、入側と出側とを取り違えて接続してしまうことがあり、接続状態の正誤を確認する方策が必要である。
ここで特許文献2,3に開示された方策は、接続状態の正誤を確認することができるものではあるが、正確性に欠けるという不満がある。すなわち特許文献2,3に記載の発明は、いずれも発熱側ユニットの入側と出側の温度を比較するものである。すなわち発熱ユニットから出る湯水は昇温されるので入側より温度が高いはずであるから、出側の温度が入側よりも低い場合は配管接続が逆である可能性が高い。
しかしながら、コージェネレーションシステムを起動して間もない時間帯は、両者の温度差は小さい。温度センサーが取り付けられた位置や、コージェネレーションシステムが設置された場所の環境によっては、コージェネレーションシステムを起動して間もない時間帯では両者の関係が逆転することもある。
さらには温度センサー自体にも感度差や機差があり、被測定物の温度が同一であっても両者の間に差がある様な信号を発することもある。
そのため配管接続の誤接続検知システム自体が誤検知することがある。
一方、誤接続検知システム自体が誤検知した場合の対処は誠に厄介である。すなわち配管接続が逆であった場合は、配管を接続し直さなければならないが、一般に配管接続部は、奥まった位置や狭い場所にある。そのため配管接続を修正するためには、作業者が狭い場所に行き着くことが前提であり、接続場所に行き着くまでに時間がかかる。
しかし配管接続の誤接続表示があり、苦労して配管接続部に行き着いても、誤接続表示自体が誤表示であれば労力の無駄となる。
そこで本発明は、より正確に配管接続の正誤を検知することができるコージェネレーションシステム及び貯留タンクユニットを開発することを課題とする。
そして上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、電力と熱とを発生させる発電ユニットと、貯留タンクユニットによって構成され、両者を往復配管で接続することで排熱回収循環回路を構成するコージェネレーションシステムであって、貯留タンクユニットに内蔵される貯留タンクは内部に温度成層を形成した状態で液体を貯留するものであり、排熱回収循環回路には、貯留タンクの上部側から液体を流入させ余剰の液体を下部側から排出させて貯留タンクに高温の液体を貯留する貯留流路と、貯留タンクを迂回するバイパス流路と、前記貯留流路とバイパス流路とを切り換える流路切替え弁と、貯留タンクに流入する液体の温度を検出する液体温度検出手段と、前記貯留タンクユニットの制御を司る制御手段とを備え、前記制御手段が、前記液体温度検出手段の検出値に基づいて、前記流路切替え弁を制御する制御構成を備えたコージェネレーションシステムにおいて、前記制御手段は、所定時間内に前記流路切替え弁による切替えが所定回数以上行われたことを条件に、所定の動作を実行させることを特徴とするコージェネレーションシステムである。
本発明のコージェネレーションシステムでは、貯留タンクに高温の液体を貯留する貯留流路と、貯留タンクを迂回するバイパス流路とを持つ。そして二つの流路を貯留タンクに流入する液体の温度に応じて切り換えるものである。
すなわち液体が貯留に適する温度であれば流路切替え弁を貯留流路に流し、不適な温度であるならばバイパス流路に迂回させる。
この様な回路構成を持った、コージェネレーションシステムについて、発電ユニットと貯留タンクユニットの往復配管を本来の向きとは逆に取り付けると、前記した流路切替え弁が頻繁に切り替わる現象が起こる。そのため所定時間内に前記流路切替え弁による切替えが所定回数以上行われた場合は、配管の接続が逆である可能性が高い。そこで本発明は、所定時間内に前記流路切替え弁による切替えが所定回数以上行われたことを条件に、所定の動作を実行させることとした。所定の動作の一例としては、制御装置に配管の逆接続であると認識させて警告等を表示させることが考えられる。
請求項2に記載の発明は、所定の動作は、往復配管が逆接続されているものと判定するものであることを特徴とする請求項1に記載のコージェネレーションシステムである。
請求項3に記載の発明は、所定の動作は、コージェネレーションシステムに電源を投入した後の最初の貯留運転の際にのみ実施されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコージェネレーションシステムである。
配管の接続は、作業者が人為的に行うものであり、作業者が作業しない限り往復配管の接続方向は変わらない。従って配管の逆接続の有無は、常に監視する必要はなく、試運転の際だけで足りる。そこで本発明では、コージェネレーションシステムに電源を投入した後の最初の貯留運転の際にのみ実施することとした。
本発明は、コージェネレーションシステムに採用することを目的としたものであり、ガスエンジンを利用したコージェネレーションシステムや燃料電池を利用したコージェネレーションシステムに応用することができるが、特に燃料電池を利用したコージェネレーションシステムに適用することが推奨される(請求項4)。
燃料電池を利用したコージェネレーションは、他の熱源を利用する場合に比べて発熱量が少なく、回路を流れる液体の温度が上昇しにくいので、貯留タンクに高温の液体を貯留する貯留流路の他に、バイパス流路を設ける構成が推奨される。請求項4に記載の発明は、このバイパス流路を利用することができるので、新たにバイパス流路を設ける必要がない。
請求項5に記載の発明は、発熱源と組み合わされて熱を蓄積するものであり、前記発熱源との間を往復配管で接続することで熱回収循環回路を形成する貯留タンクユニットであって、内蔵される貯留タンクは内部に温度成層を形成した状態で液体を貯留するものであり、排熱回収循環回路には、貯留タンクの上部側から液体を流入させ余剰の液体を下部側から排出させて貯留タンクに高温の液体を貯留する貯留流路と、貯留タンクを迂回するバイパス流路と、前記貯留流路とバイパス流路とを切り換える流路切替え弁と、貯留タンクに流入する液体の温度を検出する液体温度検出手段と、前記貯留タンクユニットの制御を司る制御手段とを備え、前記制御手段が、前記液体温度検出手段の検出値に基づいて、前記流路切替え弁を制御する制御構成を備えた貯留タンクユニットにおいて、前記制御手段は、所定時間内に前記流路切替え弁による切替えが所定回数以上行われたことを条件に、所定の動作を実行させることを特徴とする貯留タンクユニットである。
本発明は、コージェネレーションシステムの一部をユニット化したものである。ただし本発明の貯留タンクユニットの用途はコージェネレーションシステムに限定されるものではなく、ヒートポンプユニットと組み合わせて使用することもできる。
本発明のコージェネレーションシステムでは、ユニット同士の配管接続の正誤を正確に検知することができる効果がある。また本発明の貯留タンクユニットについても同様の効果がある。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のコージェネレーションシステムの配管系統図である。図2は、図1に示す配管系統図であって、貯留流路を示すと共に、貯留モードにおける湯水の流れを図示したものである。図3は、図1に示す配管系統図であって、迂回循環流路を示すと共に、暖機・迂回運転モードにおける湯水の流れを図示したものである。
図1において、1は本実施形態のコージェネレーションシステムを示す。コージェネレーションシステム1は、大別して発電ユニット2と貯留タンクユニット3とによって構成され、これらを往復配管70で接続して一連の排熱回収循環回路71を形成するものである。
発電ユニット2は、燃料電池5を主たる構成要素とするものであり、発電に伴って熱を発生する燃料電池5を冷却し、発電の際に発生した排熱を回収するための電池側熱交換器6及び循環ポンプ7を備えている。循環ポンプ7は、一連の排熱回収循環回路71に湯水を循環させるために設けられている。
発電ユニット2は、外部に設けられた電力負荷Eに対して電力を供給するための発電デバイスとしての機能と、湯水(液体)を加熱するための熱エネルギー発生デバイスとしての機能とを兼ね備えている。
一方、貯留タンクユニット3は、湯水を貯留するための貯留タンク10を中心として構成されており、貯留タンク10の頂部に設けられた上部側接続部11、並びに、底部に設けられた下部側接続部12に対して排熱回収流路Cおよび給湯・給水流路Hを構成する配管を接続した構成とされている。
貯留タンク10は、内部に温度成層を構成して湯水を貯めるものであり、高さ方向、すなわち内部に貯留される湯水の水位上昇方向に複数(本実施形態では4つ)の温度センサー13a〜13dを取り付けた構成とされている。温度センサー13a〜13dは、それぞれ貯留タンク10内の湯水の温度を検知するための温度検知手段として機能すると共に、貯留タンク10内に所定温度あるいは温度範囲の湯水の残留量を検知するための残量検知手段としての役割も果たす。
さらに具体的には、本実施形態のコージェネレーションシステム1では、貯留タンク10の底部から取り出された湯水が排熱回収流路Cに排出され、発電ユニット2の電池側熱交換器6を通過することによって熱交換して加熱され、貯留タンク10の頂部側にゆっくりと戻される構成となっている。
ここで、一般的にタンク内に液体を貯留する場合、その液体の温度差が所定の閾値(湯水では約10℃程度)以上であると、液体が温度毎に層状に分かれる。そのため、排熱回収流路Cを通過する湯水が、貯留タンク10内の湯水の温度に対して前記閾温度以上高温に加熱され、貯留タンク10内の湯水を掻き乱さない程度にゆっくりと戻されると、貯留タンク10内に貯留されている湯水が温度毎に層状に分かれる(温度成層)。従って、貯留タンク10に設置された温度センサー13a〜13dの検知温度を調べることにより、貯留タンク10内に所望の温度範囲に加熱された湯水がどれだけ貯留されているかを検知することができる。
排熱回収流路Cは、複数の配管を組み合わせて形成され、貯留流路15と、迂回循環流路16とを構成可能なものである。さらに詳細に説明すると、排熱回収流路Cは、貯留タンク10の下部側接続部12と発電ユニット2内の電池側熱交換器6とを繋ぐ加熱往き側流路21と、電池側熱交換器6の出側と上部側接続部11とを繋ぐ加熱戻り側流路22とを有する。また、排熱回収流路Cは、加熱往き側流路21および加熱戻り側流路22の中間部分において両流路をバイパスするバイパス流路23を有する。バイパス流路23と加熱戻り側流路22とは、加熱側三方弁(流路切替え弁)28を介して接続されている。バイパス流路23の末端側と加熱往き側流路21とは例えばティ27によって接続されている。
排熱回収循環回路71内では、湯水は、図面時計方向回りに循環するので、ティ27よりも貯留タンク10側の流路を加熱往き上流側流路31と称し、ティ27よりも発電ユニット2側の流路を加熱往き下流側流路32と称する。
加熱往き側流路21は、貯留タンク10の底部側から排出される湯水を燃料電池5の電池側熱交換器6に供給する流路である。
加熱往き側流路21の中途であって、ティ27に対して湯水の流れ方向下流側、すなわち加熱往き下流側流路32には、圧力センサー24および温度センサー26が設けられている。圧力センサー24は、排熱回収流路Cを流れる湯水の給水圧を検知するために設けられており、温度センサー26は、排熱回収流路C内を流れる湯水の温度を検知するために設けられている。温度センサー26によって検知される湯水の温度は、発電ユニット2の燃料電池5側に導入される直前の湯水の温度である。
一方、加熱戻り側流路22は、電池側熱交換器6を通過した湯水を貯留タンク10の頂部側に戻す流路である。加熱戻り側流路22の中途には、上記した加熱側三方弁28が設けられている。
加熱側三方弁28を構成する3つのポートのうちの2つは加熱戻り側流路22に接続されており、残りのポートにはバイパス流路23が接続されている。すなわち加熱側三方弁28は、加熱戻り側流路22のうち加熱側三方弁28よりも貯留タンク10側の流路(以下、必要に応じて加熱戻り下流側流路35と称す)と、加熱側三方弁28よりも発電ユニット2側の流路(以下、必要に応じて加熱戻り上流側流路36と称す)と、バイパス流路23とに接続されている。本実施形態では、加熱側三方弁28が流路切替え弁として機能する。
加熱戻り側流路22には主流路と後記する分岐路があり、加熱戻り側流路22の主流路の加熱戻り上流側流路36には暖房用熱交換器37が接続され、さらに暖房用熱交換器37の下流側に温度センサー38が接続されている。本実施形態では、温度センサー38は、貯留タンクに流入する液体の温度を検出する液体温度検出手段として機能する。
加熱戻り側流路22には、分岐路として、前記した暖房用熱交換器37、温度センサー38及び加熱側三方弁(流路切替え弁)28をバイパスする迂回分岐流路40が設けられている。すなわち加熱戻り側流路22の加熱戻り上流側流路36であって暖房用熱交換器37の上流側が分岐されて迂回分岐流路40が設けられ、迂回分岐流路40の末端は加熱戻り下流側流路35にティ41で接続されている。
迂回分岐流路40は、燃料電池5側から湯水を暖房用熱交換器37を通過させずに貯留タンク10側に戻す流路である。迂回分岐流路40には電磁弁43が設けられている。
加熱戻り下流側流路35であって迂回分岐流路40の合流点(ティ41)の下流側には貯留タンク10側に向けて流れる湯水の温度を検知するための温度センサー45が設けられている。
また加熱戻り側流路22の発電ユニット2から迂回分岐流路40の分岐点までの間にも温度センサー34が設けられている。温度センサー34は、発電ユニット2から排出された直後の湯水の温度を測定するものである。
排熱回収流路Cは、加熱戻り側流路の中途に設けられた加熱側三方弁(流路切替え弁)28を調整することにより、貯留流路15や迂回循環流路16を構成することができる。さらに詳細に説明すると、加熱側三方弁28を構成する3つのポートのうち加熱戻り側流路22に接続された2つのポートを開状態とすると、図2にハッチングで示すように貯留タンク10と発電ユニット2との間で湯水が循環可能な貯留流路15を構成することができる。
また、加熱側三方弁28を構成する3つのポートのうち加熱戻り上流側流路36に接続されたポートと、バイパス流路23に接続されたポートとを開くと、図3にハッチングで示すように貯留タンク10を迂回して湯水が循環可能な迂回循環流路16を形成できる。
暖房循環流路Dは排熱回収流路Cの外部にあり、二つの暖房端末50,51と後述する予備熱源52との間で不凍液等の熱媒体を循環させるための流路である。
二つの暖房端末50,51の内、一方の暖房端末50は、ファンコンベクタであり、高温の熱媒体を要求するものである。他方の暖房端末51は、床暖房機器であり、低温の熱媒体を要求するものである。
暖房循環流路Dには予備熱源52が接続されている。予備熱源52はバーナ53と熱交換器55を有する。
各暖房端末50,51に熱媒体を供給する流路、すなわち高温熱媒体供給流路57と低温熱媒体供給流路58は、いずれも予備熱源52の下流側が分岐されたものである。しかしながら高温熱媒体供給流路57と低温熱媒体供給流路58はそれぞれの暖房端末50,51が要求する熱媒体を取り出すために分岐部分が相違している。すなわち低温熱媒体供給流路58は、予備熱源52の熱交換器55の下流が分岐されたものであるが、熱交換器55に戻る戻り側配管60の分岐配管61が低温熱媒体供給流路58に接続されている。そのため低温熱媒体供給流路58から供給される熱媒体には低温の熱媒体が混入し、比較的温度が低いものとなる。
これに対して高温熱媒体供給流路57は、予備熱源52を出た熱媒体が直接的に流れ込む位置から分岐されたものであり、予備熱源52を出た高温の熱媒体が流れる。
高温熱媒体供給流路57と低温熱媒体供給流路58の一端は、暖房端末50,51に接続される。暖房端末50,51からの戻り側流路は、暖房戻り側流路62に集約され、予備熱源52の上流側に接続されている。
予備熱源52の上流側には、暖房循環流路D内において熱媒体を循環させ、暖房端末50,51に熱媒体を送り込むための循環ポンプ65が設けられている。暖房循環流路Dには、さらに上記した暖房用熱交換器37の二次側流路が接続されている。暖房用熱交換器37は、いわゆる液−液熱交換器と称されるものであり、暖房循環流路D内を循環する熱媒体を、加熱戻り側流路22を流れる湯水との熱交換により加熱するために設けられたものである。
暖房用熱交換器37の二次側は、その入側と前記した予備熱源52の下流側とが熱交上流側配管66によって接続され、暖房用熱交換器37の出側は、熱交下流側配管67によって循環ポンプ65の上流側に接続されている。
また熱交上流側配管66と熱交下流側配管67とは熱交バイパス配管69によって短絡されている。
上記した熱交上流側配管66には熱交上流側熱動弁68が設けられ、熱交バイパス配管69にはバイパス熱動弁72が設けられている。
給湯・給水流路Hは、貯留タンク10の上部側接続部11に接続された給湯流路73と、外部から給湯・給水流路H側や排熱回収流路C側に湯水を供給するための給水流路74を備えている。
給湯・給水流路Hは、公知のものであるから、図示するに止め、詳細な説明を省略する。
コージェネレーションシステム1は、発電ユニット2側の制御手段(図示せず)と、貯留タンクユニット3の制御手段75とを持ち、両者は相互に通信を行うことで連携してコージェネレーションシステム1の制御を行っている。貯留タンクユニット3は前記した様に制御手段75によって動作が制御されている。制御手段75は、従来公知のコージェネレーションシステムが備えているものと同様のものであり、例えばCPUや所定の制御プログラムが内蔵されたメモリなどを備えた構成とすることができる。制御手段75は、各部に設けられたセンサー類の検知信号や、メモリに記憶されているデータ等に基づいてコージェネレーションシステム1の各部に設けられた弁や燃料電池5、予備熱源52等の動作を制御し、コージェネレーションシステム1の総合エネルギー効率の最適化を図る構成とされている。
続いて、本実施形態のコージェネレーションシステム1の動作について説明する。コージェネレーションシステム1は、貯留モード、給湯モード、暖房運転モード、暖機・迂回運転モード及び予熱供給運転モードを含む動作モード群から動作モードを選択して動作することができる。なお貯留運転の際には、貯留モードと暖機・迂回運転モードが実行される。
以下、順次説明する。
(貯留モード)
貯留モードは、循環ポンプ7を作動させることにより、排熱回収循環回路71であって排熱回収流路Cの貯留流路15内に水流を発生させ、発電ユニット2の動作に伴って発生する排熱(熱エネルギー)を回収して湯水を加熱し、この湯水を貯留タンク10に貯留する動作モードである。
コージェネレーションシステム1が貯留モードで動作する場合、制御手段75から発信される制御信号に基づき、加熱側三方弁(流路切替え弁)28がバイパス流路23に対して閉じ、加熱戻り上流側流路36および加熱戻り下流側流路35に対して開いた状態に調整する。
従って前記した図2にハッチンクで示した様な貯留流路15が開く。
上記したようにして加熱側三方弁(流路切替え弁)28の開度調整をした状態で循環ポンプ7を作動させると図2のハッチングで示した貯留流路15に湯水の循環流が発生する。さらに具体的には、コージェネレーションシステム1が貯留モードで動作する場合は、循環ポンプ7の作動に伴って貯留タンク10の底部側に貯留されている低温の湯水が、下部側接続部12から加熱往き側流路21に吸い出され、発電ユニット2に供給される。これにより、貯留タンク10から吸い出された湯水が発電ユニット2内の電池側熱交換器6に供給され、発電ユニット2の燃料電池5が冷却されると共に、発電ユニット2の作動に伴って発生した熱エネルギーが電池側熱交換器6に供給された湯水に吸収される。電池側熱交換器6において熱交換して加熱された湯水は、加熱戻り側流路22を介して上部側接続部11から貯留タンク10内に戻される。これにより、貯留タンク10内の湯水が徐々に加熱される。
なお本実施形態では、加熱戻り側流路22には、迂回分岐流路40が設けられている。迂回分岐流路40には電磁弁43が設けられているが、電磁弁43は、常時開の電磁弁であり、貯留モードに際しては開いている。そのため本実施形態では、図2に矢印で示すように貯留モードに際しては迂回分岐流路40にも湯水が流れ、貯留タンク10に至る。
貯留モードに際しては主流路たる暖房用熱交換器37を通過する湯水と、分岐路たる迂回分岐流路40を通過する湯水の双方が貯留タンク10に至る。すなわち貯留モードにおいては、発電ユニット2から排出された湯水の全てが貯留タンク10に流れ込む。
(給湯モード)
給湯モードは、上記した貯留モードによって貯留タンク10内に貯留された高温の湯水を利用して給湯を行う動作モードであるが、公知の動作であるから詳細な説明を省略する。
(暖房運転モード)
暖房運転モードは、暖房循環流路D内の熱媒体を暖房用熱交換器37において熱交換して加熱し、これを暖房端末50,51に供給する動作モードである。暖房運転モードが選択されると、図3にハッチングや矢印で示すように湯水や熱媒体の循環流が発生する。
さらに具体的に説明すると、コージェネレーションシステム1が暖房運転モードで動作する場合、制御手段75は、排熱回収流路Cの加熱戻り側流路22の中途に設けられた加熱側三方弁(流路切替え弁)28を構成する3つのポートのうち加熱戻り上流側流路36に接続されたポートと、バイパス流路23に接続されたポートとを開き、加熱戻り下流側流路35を閉じ、図3にハッチングで示す様なバイパス流路23を経由し、貯留タンク10を迂回して湯水が循環可能な迂回循環流路16を開く。
このようにして加熱側三方弁28の開度調整を行った状態で循環ポンプ7を起動させると、図3にハッチングで示す流路(迂回循環流路16)に、湯水の循環流が発生する。すなわち暖房用熱交換器37の一次側を通過し、バイパス流路23を経由し、発電ユニット2に戻る迂回循環流路16に湯水の循環流が発生する。
一方、本実施形態では、加熱戻り側流路22に、迂回分岐流路40が設けられており、迂回分岐流路40には電磁弁43が設けられているが、電磁弁43は、常時開の電磁弁であり、暖房運転モードに際しても電磁弁43は開いている。そのため本実施形態では、図3に矢印で示すように暖房運転モードに際しても迂回分岐流路40に湯水が流れこむ。
迂回分岐流路40は、前記したバイパス流路23を迂回しているので、迂回分岐流路40を流れた湯水は、加熱戻り下流側流路35に入り、貯留タンク10に至る。
ここで前記した貯留モードにおいては、発電ユニット2から排出された湯水の全てが貯留タンク10に流れ込むのに対し、今回説明する暖房運転モードにおいては、主流路たる暖房用熱交換器37を通過する流路を流れた湯水がバイパス流路23を流れて貯留タンク10を迂回し、補助的流路たる迂回分岐流路40を流れた湯水だけが貯留タンク10に流れ込む。
暖房循環流路Dについて見ると、制御手段75は、暖房循環流路Dに設けられた循環ポンプ65を起動し、暖房循環流路Dに熱媒体の循環流を発生させる。その結果、暖房用熱交換器37の二次側に熱媒体が流れる。前記した様に暖房用熱交換器37の一次側には発電ユニット2で昇温された湯水が流れているから、暖房用熱交換器37において排熱回収流路Cを循環する湯水が持つ熱エネルギーが熱交換によって暖房循環流路D側に放出され、暖房循環流路Dを循環する熱媒体が加熱される。暖房用熱交換器37において熱交換し、加熱された熱媒体は、暖房端末50,51に供給され、暖房用の熱源として使用される。
また暖房循環流路Dを流れる熱媒体の温度が低下した場合は、予備熱源52のバーナ53に点火し、暖房循環流路Dを流れる熱媒体を昇温する。
排熱回収流路C側の説明に戻ると、暖房運転モードにおいては暖房用熱交換器37を通過した湯水はバイパス流路23を流れ、貯留タンク10を迂回する。この様な流路を選択する理由は、貯留タンク10内の温度成層を乱すことを防ぐためである。すなわち暖房運転モードにおいては暖房用熱交換器37を通過した湯水は暖房循環流路Dに熱を奪われ、暖房用熱交換器37を出た湯水は温度が低下している。そのためこの湯水を貯留タンク10に戻すと低温の湯水を貯留タンクの上部から注入することとなり、高温の湯が滞留する部位に低温の湯水が混ざることとなる。そのため本実施形態では、暖房運転モードにおいては主たる流路(暖房用熱交換器37を通過する流路)を流れる湯水をバイパス流路23に流して貯留タンク10を迂回させ、発電ユニット2側に戻すこととした。
ただし本実施形態では、燃料電池5の損傷を防止するために、迂回分岐流路40を設け、一部の湯水だけは貯留タンク10に流している。
この様に一部の湯水を貯留タンク10に流す構成を採用した理由は、次の通りである。 すなわちコージェネレーションシステム1側が暖房運転モードであっても、暖房端末50,51側の弁の開閉状況によっては、暖房用熱交換器37で十分に熱交換が行われない場合がある。この様な場合には暖房用熱交換器37の一次側から吐出された湯水の温度は、十分に低下していない。そのためこの湯水をそのまま発電ユニット2側に戻すと、燃料電池5を十分に冷却できない場合もある。
そこで本実施形態では、一部の湯水を貯留タンク10に供給し、貯留タンク10から低温の湯水を流量だけ取り出すこととした。すなわち迂回分岐流路40を通過する湯水を貯留タンク10に流す。その結果、少流量ではあるが貯留タンク10の底部側に貯留されている低温の湯水が、下部側接続部12から加熱往き側流路21に吸い出され、ティ27の部位でバイパス流路23を流れる湯水と混合される。そのためバイパス流路23を流れる湯水に低温の湯水が混合され、全体の温度が低下する。
そのため発電ユニット2内の電池側熱交換器6に供給される湯水の温度が過度に高くなることがなく、燃料電池5を冷却することができ、燃料電池5を傷めない。
また迂回分岐流路40を流れる湯水は、暖房用熱交換器37を迂回しているから相当に高温であり、貯留タンク10に導入しても温度成層を乱すことはない。
(暖機・迂回運転モード)
暖機・迂回運転モードは、発電ユニット2の燃料電池5を運転して発熱させつつ、貯留タンク10を迂回した流路に湯水を循環させる運転モードである。暖機・迂回運転モードは、排熱回収流路Cを流れる湯水の温度が低い場合に選択される運転モードであり、コージェネレーションシステムの運転初期の段階における暖機運転や、何らかの理由で排熱回収流路Cを流れる湯水の温度が低下した場合に実行される運転モードである。
コージェネレーションシステム1が暖機・迂回運転モードで動作する場合は、迂回循環流路16に全ての湯水を流す。
さらに具体的に説明すると、コージェネレーションシステム1が暖機・迂回運転モードで動作する場合、制御手段75は、排熱回収流路Cの加熱戻り側流路22の中途に設けられた加熱側三方弁28を構成する3つのポートのうち加熱戻り上流側流路36に接続されたポートと、バイパス流路23に接続されたポートとを開き、加熱戻り下流側流路35を閉じ、図3にハッチングで示す貯留タンク10を迂回して湯水が循環可能な迂回循環流路16を開く。
また暖機・迂回運転モードで動作させる場合には 加熱戻り側流路22の迂回分岐流路40を閉じる。すなわち常時開の電磁弁43に通電し、電磁弁43を閉じる。
上記したようにして加熱側三方弁28や電磁弁43を調整した状態で循環ポンプ7を作動させると、図3のハッチング部分だけに湯水の循環流が発生する。すなわち、コージェネレーションシステム1が暖機・迂回運転モードで動作する場合は、循環ポンプ7の作動に伴い、加熱戻り側流路22を流れる湯水は、その全量がバイパス流路23に流れ込み、そのまま全量が加熱往き側流路21を介して発電ユニット2側に戻される。
すなわち電池側熱交換器6を出た湯水がそのまま電池側熱交換器6に戻り、循環する湯水が早期に昇温する。
本実施形態のコージェネレーションシステム1では、前記した貯留モードで運転中に、何らかの理由で排熱回収流路Cを流れる湯水の温度が低下すると、暖機・迂回運転モードに切り替わる。
具体的には、暖房用熱交換器37の下流側に設けられた温度センサー(液体温度検出手段)38を監視し、この検知温度が貯留に適しない湯温を検知すると、貯留モードから暖機・迂回運転モードに切り替わり、加熱側三方弁28がバイパス流路23に開いて貯留タンク10を迂回した流路に湯水を循環させる。
貯留モードから暖機・迂回運転モードに切替える際の基準となる温度は、例えば60°Cという様な一定の温度であってもよく、変数であってもよい。
貯留モードから暖機・迂回運転モードに切替える際の基準温度を決める要素として、貯留タンク10内の温度成層を乱す温度であるか否かを考慮してもよい。すなわち貯留タンク10内の温度成層を乱す程度に低い温度を温度センサー(液体温度検出手段)38が検知すると、貯留モードから暖機・迂回運転モードに切り替わり、加熱側三方弁28がバイパス流路23に開いて貯留タンク10を迂回した流路に湯水を循環させる。
あるいは現に貯留タンク10内に貯留されている湯水の温度と、温度センサー(液体温度検出手段)38が検知した新たに貯留タンクに流入する湯水の温度を比較し、温度センサー(液体温度検出手段)38が検知した温度が貯留タンク10内に貯留されている湯水の温度よりも低い場合に加熱側三方弁28を切り換えてもよい。
すなわち、貯留モードによる動作は、温度センサー38によって検知される湯水の温度(以下、必要に応じて入水温度Tiと称す)が温度A以上(Ti≧A)であることを条件として実施されるが、貯留モードで動作することによって貯留タンク10から排出される湯水の温度(以下、必要に応じて排出温度Toと称す)が入水温度Tiよりも高いと、その分だけ熱エネルギーの損失が発生し、コージェネレーションシステム1の総合エネルギー効率が低下することとなる。
そこで温度センサ38によって入水温度Tiを検知すると共に、貯留タンク10の底部側に取り付けられた温度センサ13aによって排出温度Toを検知し、入水温度Tiと排出温度Toとの大小関係に基づいて動作モードを選択する方策も考えられる。
さらに詳細に説明すると、本実施形態のコージェネレーションシステム1が貯留モードで動作する場合は、貯留タンク10の頂部側から湯水が導入されると共に、これと同量の湯水が貯留タンク10の底部側から排出される。そのため、制御手段75は、貯留タンク10の底部側に取り付けられた温度センサ13aの検知温度に基づき、仮に貯留モードが選択され、加熱戻り側流路22を流れる湯水を貯留タンク10に流入させた場合に貯留タンク10から排出されると想定される湯水の温度を検知し、これを排出温度Toとみなす。また、制御手段75は、加熱戻り側流路22とバイパス流路23との分岐部(加熱側三方弁28)の直前(湯水の流れ方向上流側)に取り付けられた温度センサ38により湯水の温度を検知する。制御手段75は、温度センサ38の検知温度を、仮に貯留モードで動作させた場合に貯留タンク10に流入すると想定される湯水の温度(入水温度Ti)とみなす。制御手段75は、これらの検知温度に基づいて図5に示す制御フローに則り、貯留モードで動作させるべきか、暖機・迂回運転モードで動作させるべきかを判断し、コージェネレーションシステム1の動作を制御する。
図5は、図1に示すコージェネレーションシステムで湯を貯留する際における動作モードの切替え状況を示すフローチャートである。
図5に示す制御フローについてさらに詳細に説明すると、制御手段75は、先ずステップ1において温度センサ38によって検知される入水温度Tiが温度A以上であるか否かを確認する。ここで、入水温度TiがA未満である場合は、湯水の温度が低く、これを貯留タンク10に貯留するよりもそのまま発電ユニット2側に戻し、発電ユニット2の冷却に使用することが望ましい。そこで、入水温度Tiが温度Aよりも低い場合は、制御フローがステップ4に進められ、動作モードとして暖機・迂回運転モードが選択される。暖機・迂回運転モードが選択されると、加熱側三方弁28の開度調整等がなされ、図3にハッチングや矢印で示すように貯留タンク10を迂回する迂回循環流路16が構成され、湯水の循環流が形成される。
一方、ステップ1において入水温度Tiが温度A以上である場合は、湯水の温度がある程度高く、貯留タンク10内に貯留されている湯水の温度次第では、発電ユニット2側から貯留タンク10側に向けて流れている湯水を貯留タンク10に流入させることによって熱エネルギーを有効利用できる可能性がある。そこで、制御手段75は、ステップ1において入水温度Tiが温度A以上であることを条件として制御フローをステップ2に進め、貯留モードを選択すべきか否かを判断する。
すなわち、制御フローがステップ2に移行すると、制御手段75は、貯留タンク10の底部側に設けられた温度センサ13aの検知温度(排出温度To)と温度センサ38によって検知される入水温度Tiとを比較する。ここで、入水温度Tiが排出温度Toより低い場合、加熱戻り側流路22を流れる湯水を貯留タンク10に流入させると、これよりも高温の湯水が貯留タンク10から加熱往き側流路21に排出されることとなり、熱エネルギーの損失が発生する。そのため、ステップ2において入水温度Tiが排出温度Toよりも低い場合は、制御フローがステップ4に進められ、動作モードとして暖機・迂回運転モードが選択され、図3にハッチングや矢印で示すような湯水の循環流が形成される。
一方、ステップ2において入水温度Tiが排出温度To以上である場合は、エネルギー効率の観点からすると、発電ユニット2において加熱され、加熱戻り側流路22を流れる湯水を貯留タンク10に貯留することが望ましい。そこで、ステップ2において入水温度Tiが排出温度To以上であることを条件として制御フローがステップ3に進められ、動作モードとして貯留モードが選択される。貯留モードが選択されると、図2にハッチングで示すような貯留流路15が構成され、湯水の循環流が形成される。これにより、発電ユニット2において熱交換加熱され加熱戻り側流路22を流れる湯水が、貯留タンク10の頂部から導入され、貯留される。
(予熱供給運転モード)
図4は、図1に示す配管系統図であって、予熱供給運転モードにおける湯水及び熱媒体の流れを示したものである。
予熱供給運転モードは、コージェネレーションシステム1の起動前の段階で実行される運転モードである。予熱供給運転モードは、燃料電池が冷えていて起動が容易でない場合に実行される。
予熱供給運転モードは、暖房循環流路D内の予備熱源52を起動し、暖房循環流路D内の熱媒体を昇温し、この熱を排熱回収流路C側に取り込んで燃料電池5側に循環させるモードである。
予熱供給運転モードにおける排熱回収流路C側の流路は、前記した暖機・迂回運転モードと同一である。すなわちコージェネレーションシステム1を予熱供給運転モードで運転する場合には貯留タンク10を迂回した流路に湯水の全量を循環させる。
具体的には、コージェネレーションシステム1が予熱供給運転モードで動作する場合、制御手段75は、排熱回収流路Cの加熱戻り側流路22の中途に設けられた加熱側三方弁28を構成する3つのポートのうち加熱戻り上流側流路36に接続されたポートと、バイパス流路23に接続されたポートとを開き、加熱戻り下流側流路35を閉じ、図4にハッチングで示す様に、貯留タンク10を迂回して湯水が循環可能な迂回循環流路16を開く。
また予熱供給運転モードで動作させる場合には 加熱戻り側流路22の迂回分岐流路40を閉じる。すなわち常時開の電磁弁43に通電し、電磁弁43を閉じる。
このようにして加熱側三方弁28および電磁弁43の開度調整を行った状態で循環ポンプ7を起動させると、図3にハッチングで示す流路(迂回循環流路16)に、湯水の循環流が発生する。すなわち暖房用熱交換器37の一次側を通過し、バイパス流路23を経由し、発電ユニット2に戻る迂回循環流路16だけに湯水の循環流が発生する。
一方、暖房循環流路Dでは、予備熱源52のバーナ53に点火して暖房循環流路Dを流れる熱媒体を昇温すると共に、暖房用熱交換器37の二次側に熱媒体を通過させる。
具体的には、図の様に熱交上流側配管66の熱交上流側熱動弁68を開き、熱交バイパス配管69のバイパス熱動弁72を閉じる。
この状態で暖房循環流路Dの循環ポンプ65を起動する。
その結果、暖房循環流路Dでは、循環ポンプ65から吐出された熱媒体は、予備熱源52の熱交換器55を通過して昇温し、熱交上流側配管66を経て暖房用熱交換器37の二次側を流れる。そして暖房用熱交換器37の二次側を出た熱媒体は、戻り側配管60を経由して循環ポンプ65に戻る。
予熱供給運転モードでは、暖房用熱交換器37の二次側を高温の熱媒体が通過し、暖房用熱交換器37の一次側を低温の湯水が通過するので、暖房循環流路D側の熱が排熱回収流路C側に移動し、排熱回収流路Cの湯水が昇温される。そして昇温された湯水がバイパス流路23を経て発電ユニット2に流れ込む。この状態では発電ユニット2側に流れる湯水は、その全量が暖房用熱交換器37を通過したものであり、貯留タンク10の冷水は混入していない。
そのため発電ユニット2の燃料電池5は適度に予熱され、起動可能な状態となる。
次に、本実施形態のコージェネレーションシステム1の特徴的な機能について説明する。本実施形態のコージェネレーションシステム1は、発電ユニット2と、貯留タンクユニット3との間を繋ぐ往復配管70の誤接続を検知する機能を持つ。
すなわち本実施形態のコージェネレーションシステム1は、往復配管70の誤接続があると、表示装置80にその旨が表示される。
本実施形態のコージェネレーションシステム1では、試運転の際に往復配管が正規であるか逆であるかを判断する。
試運転であるか否かを制御装置が認識することは困難であるから、制御プログラムは、便宜上、電源を投入して最初に実行される貯留運転の際に往復配管70が正規方向であるか逆であるかを判断する。
本実施形態のコージェネレーションシステム1では、往復配管70が誤接続されると、加熱側三方弁(流路切替え弁)28が頻繁に切り替わる現象が生じる。そこで本実施形態のコージェネレーションシステム1では、貯留運転の際、一定時間以内における加熱側三方弁(流路切替え弁)28の切り替り回数をカウントし、この回数が所定回数を越えると往復配管70が誤接続であると判断する。
次に、往復配管70が誤接続された際に、加熱側三方弁(流路切替え弁)28が頻繁に切り替わる理由を説明する。
本来、図1,2の様に、貯留タンクユニットの加熱往き側流路21が発電ユニット2の入側に接続され、貯留タンクユニットの加熱戻り側流路22が発電ユニット2の出側に接続されるべきであるが、この往復配管70が誤って逆に接続されると貯留タンクユニット内の湯水の流れは図6,7の様になる。すなわち本来は、図面の時計方向に湯水が流れるが、往復配管70が誤って逆に接続されると、半時計回りに湯水が流れる。
図6は、本実施形態のコージェネレーションシステムにおいて、往復配管70を逆に接続し、貯留モードで動作させた場合の湯水の流れを示す配管系統図である。図7は、本実施形態のコージェネレーションシステムにおいて、往復配管70を逆に接続し、暖機・迂回運転モードで動作させた場合の湯水の流れを示す配管系統図である。
図6,7の様に往復配管70を逆に接続した状態で、コージェネレーションシステム1を試運転のために起動すると、最初に暖機・迂回運転モードで動作する。暖機・迂回運転モードにおいては、加熱側三方弁(流路切替え弁)28は、3つのポートのうち加熱戻り上流側流路36に接続されたポートと、バイパス流路23に接続されたポートとを開き、加熱戻り下流側流路35を閉じる。すなわち図6の様にバイパス流路23を開いて貯留タンク10を迂回する流路が開き、この流路に湯水が流れる。
発電ユニット2の出側を出た湯水は、図面下側の加熱往き側流路21に入り、バイパス流路23を流れ、さらに加熱側三方弁(流路切替え弁)28を経て加熱戻り上流側流路36に入り、発電ユニット2の入側に戻る。
この様に発電ユニット2の出側を出た湯水は、滞りなく循環し、且つほとんど熱を奪われることがない。そのため上記した流路を流れる湯水の温度は次第に上昇する。そして暖房用熱交換器37の下流側に設けられた温度センサー(液体温度検出手段)38が、貯留に適する湯温を検知すると、運転モードが暖機・迂回運転モードから貯留モードに切り替わり、加熱側三方弁28(流路切替え弁)が動作し、図7の様にバイパス流路23を閉じ、貯留タンク10に向かう流路が開かれる。
そうすると発電ユニット2の出側を出た湯水は、貯留タンク10の下部側接続部12から貯留タンク10に入り、余剰の湯水が貯留タンク10の上部側接続部11から加熱戻り側流路22に押し出されることとなる。
すなわち発電ユニット2の出側を出た湯水は、図面下側の加熱往き側流路21に入るがバイパス流路23は他端側が閉じているから、湯水は図面上直進して貯留タンク10の下部側接続部12から貯留タンク10に入る。そして導入された湯水と同じ量の湯水が貯留タンク10の上部側接続部11から押し出される。
ここでコージェネレーションシステム1を既に長時間に渡って運転している場合には、貯留タンク10の上部に高温の湯水が存在するが、試運転の段階では、貯留タンク10内の水は全て低温である。
そのため冷水が貯留タンク10の上部側接続部11から押し出され、加熱戻り側流路22に流れる。
ここで加熱戻り側流路22には、前記した様に温度センサー(液体温度検出手段)38が取り付けられており、加熱戻り側流路22を流れる湯水の温度が、貯留に適する高温であるか否かを監視している。
そのため貯留タンク10から加熱戻り側流路22に冷水が流れ込むと、温度センサー(液体温度検出手段)38が低温を検知し、貯留モードから暖機・迂回運転モードに切り替わり、加熱側三方弁28がバイパス流路23に開いて貯留タンク10を迂回した流路に湯水を循環させる。
すなわち再度図6に示した状態に戻る。そして発電ユニット2の出側を出た湯水は、図面下側の加熱往き側流路21から再度バイパス流路23を流れる流路を循環し、温度が上昇する。そして温度センサー(液体温度検出手段)38が、貯留に適する湯温を検知すると、運転モードが暖機・迂回運転モードから貯留モードに再度切り替わる。こうして短い時間の間に、運転モードの切替えが頻繁に起こり、加熱側三方弁28(流路切替え弁)が頻繁に動作する。
そこで本実施形態では、前記した様に、貯留運転の際、一定時間以内における加熱側三方弁(流路切替え弁)28の切り替り回数をカウントし、この回数が所定回数を越えると往復配管70に誤接続があると判断する構成を採用した。
次に上記した往復配管70の誤接続を判断する際の制御の流れについて説明する。
図8は、本発明の実施形態における往復配管の誤接続を判断する制御のフローチャートである。
往復配管の誤接続の判断は、前記した様に貯留運転の試運転の際に実施される。
すなわちフローチャートのスタートでコージェネレーションシステム1に電源が投入され、最初に行われる貯留運転の際にのみ図8の制御が実行される。
コージェネレーションシステム1に電源が投入されると、ステップ1で発電ユニット2が起動される。続くステップ2では貯留タンクユニット3側が起動し、暖機・迂回運転モードで運転が開始される。
そして暖房用熱交換器37の下流側に設けられた温度センサー(液体温度検出手段)38を監視し、この温度が所定の高温となるのを待つ。なお往復配管70の接続が正しい場合であっても誤りの場合であっても暖房用熱交換器37の下流側に高温の湯水が流れる。したがって配管接続70の正誤に係わらず温度センサー(液体温度検出手段)38は高温を検知し、ステップ3はイエスとなってステップ4に移行する。
ステップ4では、運転モードが暖機・迂回運転モードから貯留モードに切り替わり、加熱側三方弁28(流路切替え弁)が動作し、図7の様にバイパス流路23を閉じ、貯留タンク10の流路が開かれる。
続くステップ5では、一定時間のタイマが計時を開始する。タイマの設定時間は、例えば5分程度である。
そして続くステップ6では、温度センサー(液体温度検出手段)38を確認し、この温度が低温であるか否かを判断する。すなわち貯留に不適な温度であるか否かを判断する。ここで往復配管70の接続に誤りがなければ、加熱戻り側流路22に低温の湯水が流れることがないから、ステップ13へ移行し、以後ステップ6,13の動作を繰り返す。そして往復配管70の接続に誤りがなければ、そのまま一定時間が経過し、検査を終わる。
これに対してステップ6で、温度センサー(液体温度検出手段)38の検知温度を確認したところ、これが低温であれば、ステップ7に移行し、貯留モードから暖機・迂回運転モードに切り替わり、加熱側三方弁28がバイパス流路23を開いて貯留タンク10を迂回した流路に湯水を循環させる。
そして続くステップ8でカウンタを1加算する。さらにステップ9でそのカウンタ数を確認し、これが10以上であるか否かを判断する。今回は、一回目のカウンタ加算であるから、カウンタ数は、10未満であり、ステップ10に移行してタイマの計時が終了したか否かを確認する。タイマの計時か終了していれば、所定時間内の加熱側三方弁28(流路切替え弁)の動作回数が所定回数に達していないので、配管接続70は正常であると判断し、検査を終わる。
時間が未経過であれば、ステップ11に移行し、温度センサー(液体温度検出手段)38を確認し、この温度が所定の高温であるか否かを確認する。高温でなければステップ10に戻ってタイマの計時が終了したか否かを確認し、タイマの計時が終了するか、あるいは温度センサー(液体温度検出手段)38が高温を検知するまで、ステップ10,11を繰り返す。
もし温度センサー(液体温度検出手段)38が高温を検知すればステップ12に移行し、運転モードが暖機・迂回運転モードから貯留モードに切り替わり、加熱側三方弁28(流路切替え弁)が動作し、図7の様にバイパス流路23を閉じ、貯留タンク10の流路が開かれる。
そしてステップ6に戻り、温度センサー(液体温度検出手段)38を確認し、この温度が低温であるか否かを判断し、一定温度未満であれば、以下、ステップ7以降を繰り返す。
そして途中でタイマの計時が終了すれば配管接続70は正常であると判断し、検査を終わる。タイマの計時が終了する前にカウンタが10を数えると表示装置80に異常表示を表示して検査を終える。
図8に示す実施形態では、貯留モードから暖機・迂回運転モードに切り替わる際の加熱側三方弁28の動作回数をカウントして配管接続の正誤を判断したが、暖機・迂回運転モードから貯留モードに切り替わる際の加熱側三方弁28の動作回数をカウントしてもよい。また双方の動作を合計してもよい。
上記した実施形態では、流路切替え弁(加熱側三方弁28)の切替え頻度だけに基づいて往復配管の正誤を判断したが、より正確を期すために他の要素を参酌してもよい。例えば、前記した予熱供給運転モードの実行中の暖房用熱交換器37の前後の温度を測定し、この差が適正であるか否かを正誤判断の参考にする。
具体的には、予熱供給運転モードで運転し、その時の暖房用熱交換器37を挟んで暖房用熱交換器37の上流側に設けられた温度センサー34と、暖房用熱交換器37の下流側に設けられた温度センサー(液体温度検出手段)38の温度を比較する。
予熱供給運転モードは、暖房循環流路D内の予備熱源52を起動し、暖房循環流路D内の熱媒体を昇温し、この熱を暖房用熱交換器37で排熱回収流路C側に移動させて燃料電池5側に循環させるモードである。
したがって暖房用熱交換器37の前後を見ると、暖房用熱交換器37に入る湯水の温度よりも暖房用熱交換器37から出る湯水の温度の方が高い。
ここで予熱供給運転モードにおける暖房用熱交換器37近辺の湯水の流れは、本来、発電ユニット2側から貯留タンク10側に向かって図面の時計方向に流れる。したがって図面左側の温度センサー34の検知温度よりも右側の温度センサー(液体温度検出手段)38の検知温度の方が高くなる。
しかし往復配管70の接続方向を誤ると、湯水は逆に貯留タンク10側から発電ユニット2側に流れる。そのため温度センサー34,38の検知温度は逆転し、発電ユニット2側の温度センサー34の検知温度が、貯留タンク10側の温度センサー38の検知温度よりも高くなる。
したがって温度センサー34の検知温度が、温度センサー38の検知温度よりも高い状態が一定時間続けば往復配管70の接続が間違っている可能性が高い。そのため予熱供給運転モードで運転した際に、温度センサー34の検知温度が、温度センサー38の検知温度よりも高い状態が一定時間続き、且つ貯留運転を行った際に流路切替え弁28が頻繁に切り替わる現象が起きた場合に往復配管70が誤接続であると判断する。
さらに貯湯タンクユニット3から出入りする湯水の温度の高低が適正であるか否かを正誤の参考にしてもよい。すなわち貯留モード、暖房運転モード及び暖機・迂回運転モードにおける湯水の流れは、図1を基準として右回りであり、配管接続が正しければ、加熱戻り側流路22に設けられた温度センサー34の検知温度の方が、加熱往き側流路21に設けられた温度センサー26よりも高い温度を検知するはずである。
したがって逆に加熱往き側流路21に設けられた温度センサー26の検知温度の方が温度センサー34の検知温度よりも高い状態が続けば、往復配管70の接続が間違っている可能性が高い。そこで貯留モード等で運転した際に温度センサー26の検知温度の方が温度センサー34の検知温度よりも高い状態が続き、且つ貯留運転を行った際に流路切替え弁28が頻繁に切り替わる現象が起きた場合に往復配管70が誤接続であると判断する。
さらに上記した3条件がすべて揃ったことを条件として往復配管70が誤接続であると判断してもよい。
以上説明した実施形態では、バイパス流路23に三方弁を設けてバイパス流路23を開閉したが、二方弁の組み合わせによってバイパス流路23を開閉してもよい。この場合には、二方弁が流路切替え弁として機能する。
本実施形態のコージェネレーションシステムの配管系統図である。 貯留流路を示すと共に、貯留モードにおける湯水の流れを図示したものである。 図1に示す配管系統図であって、迂回循環流路を示すと共に、暖機・迂回運転モードにおける湯水の流れを図示したものである。 図1に示す配管系統図であって、予熱供給運転モードにおける湯水及び熱媒体の流れを示したものである。 図1に示すコージェネレーションシステムで湯を貯留する際における動作モードの切替え状況を示すフローチャートである。 本実施形態のコージェネレーションシステムにおいて、往復配管を逆に接続し、暖機・迂回運転モードで動作させた場合の湯水の流れを示す配管系統図である。 本実施形態のコージェネレーションシステムにおいて、往復配管を逆に接続し、貯留モードで動作させた場合の湯水の流れを示す配管系統図である。 本発明の実施形態における往復配管の誤接続を判断する制御のフローチャートである。
符号の説明
1 コージェネレーションシステム
2 発電ユニット
3 貯留タンクユニット
5 燃料電池
6 電池側熱交換器
10 貯留タンク
11 上部側接続部
12 下部側接続部
15 貯留流路
16 迂回循環流路
23 バイパス流路
26 温度センサー
28 加熱側三方弁(流路切替え弁)
37 暖房用熱交換器
38 温度センサー(液体温度検出手段)
40 迂回分岐流路
43 電磁弁
50,51 暖房端末
52 予備熱源
70 往復配管
71 排熱回収循環回路
75 制御手段
C 排熱回収流路
D 暖房循環流路

Claims (5)

  1. 電力と熱とを発生させる発電ユニットと、貯留タンクユニットによって構成され、両者を往復配管で接続することで排熱回収循環回路を構成するコージェネレーションシステムであって、貯留タンクユニットに内蔵される貯留タンクは内部に温度成層を形成した状態で液体を貯留するものであり、排熱回収循環回路には、貯留タンクの上部側から液体を流入させ余剰の液体を下部側から排出させて貯留タンクに高温の液体を貯留する貯留流路と、貯留タンクを迂回するバイパス流路と、前記貯留流路とバイパス流路とを切り換える流路切替え弁と、貯留タンクに流入する液体の温度を検出する液体温度検出手段と、前記貯留タンクユニットの制御を司る制御手段とを備え、前記制御手段が、前記液体温度検出手段の検出値に基づいて、前記流路切替え弁を制御する制御構成を備えたコージェネレーションシステムにおいて、前記制御手段は、所定時間内に前記流路切替え弁による切替えが所定回数以上行われたことを条件に、所定の動作を実行させることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  2. 所定の動作は、往復配管が逆接続されているものと判定するものであることを特徴とする請求項1に記載のコージェネレーションシステム。
  3. 所定の動作は、コージェネレーションシステムに電源を投入した後の最初の貯留運転の際にのみ実施されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコージェネレーションシステム。
  4. 発電ユニットは燃料電池を内蔵するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコージェネレーションシステム。
  5. 発熱源と組み合わされて熱を蓄積するものであり、前記発熱源との間を往復配管で接続することで熱回収循環回路を形成する貯留タンクユニットであって、内蔵される貯留タンクは内部に温度成層を形成した状態で液体を貯留するものであり、排熱回収循環回路には、貯留タンクの上部側から液体を流入させ余剰の液体を下部側から排出させて貯留タンクに高温の液体を貯留する貯留流路と、貯留タンクを迂回するバイパス流路と、前記貯留流路とバイパス流路とを切り換える流路切替え弁と、貯留タンクに流入する液体の温度を検出する液体温度検出手段と、前記貯留タンクユニットの制御を司る制御手段とを備え、前記制御手段が、前記液体温度検出手段の検出値に基づいて、前記流路切替え弁を制御する制御構成を備えた貯留タンクユニットにおいて、前記制御手段は、所定時間内に前記流路切替え弁による切替えが所定回数以上行われたことを条件に、所定の動作を実行させることを特徴とする貯留タンクユニット。
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