JP2009008193A - 球面軸受のリテーナ - Google Patents

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恭樹 大川原
Takeshi Iwakiri
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Abstract

【課題】リテーナを複数個のセグメントに分割した構成であっても、軸(太陽球)の揺動や回転によってリテーナが自由に移動したとしても、軸(太陽球)の揺動や回転によってセグメント同士が干渉することなく、軸(太陽球)がスムーズに揺動や回転をすることができなくなることのない球面軸受のリテーナを提供する。
【解決手段】中空状の球体に形成され、少なくとも一方に開口部を有し、且つ多数個の遊星球を個別に保持する多数の保持孔を有する球面軸受のリテーナにおいて、該リテーナは、前記中空状の球体に形成されたリテーナを、その最大径又はその近傍を含む分割面で複数個に分割した形状の複数個のセグメントと、該複数個のセグメントに形成された接続部と、該接続部を相互に接続する接続部材とからなることを特徴とする球面軸受のリテーナによって達成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、転動体にボールを用いた球面軸受のリテーナに関するものであり、より詳しくは、中空状の球体に形成され、少なくとも一方に開口部を有し、且つ多数個の遊星球を個別に保持する多数の保持孔を有する球面軸受のリテーナに関するものである。
球面軸受は、ロボットアームやマニピュレータの関節、パラレルリンク機構などに広く使用されている。このような球面軸受は、図17に示すように、中心に軸41を有する太陽球42を配置し、この太陽球42の周囲に配置された多数個の遊星球43を介して、球面に形成された外筒44の内面44aで太陽球42を支持するものである。
このような球面軸受40には、太陽球42の周りに多数個の遊星球43を相互に密着して配置するもの(全球タイプ=図示しない)と、多数の保持孔を有するリテーナ45で多数個の遊星球43をそれぞれ個別に保持するもの(リテーナタイプ)とがある。そして、本発明は、後者のリテーナ45で遊星球43を保持するリテーナタイプに関するものである。
このような球面軸受40は、負荷容量を大きくするために、外筒44の内面44aの出来るだけ広い範囲に、多数個の遊星球43を配置することが望ましいことは当然である。しかしながら、リテーナ45を一体のものとするならば、リテーナ45の開口部45aの口径dは太陽球42の外径d’より大きくする必要があり、多数の遊星球43を配置することが困難となる。
この制限を避けるために、特許文献1における従来技術として図17に示されているように、リテーナの最大径又はその近傍の位置で、開口部45aに平行な分割面46a,47aによって2個のセグメント46,47に分割することが行われていた。このように構成すると、開口部45aの口径dは、太陽球42の直径d’よりも小さくすることが可能となり、軸41の揺動範囲に応じた任意の口径とすることが可能となる。
また、特許文献2に開示されているように、リテーナの最大径又はその近傍の位置で、開口部45aに直交する分割面で、複数個のセグメントに分割することも行われていた。
そして、このように構成することによって、リテーナ45の開口部45aの口径dは、太陽球42の直径d’により制限を受けることがなくなったが、リテーナ45が複数個のセグメント、例えばセグメント46,47に分割されることになる。
リテーナ45は、その保持孔45bに遊星球43を保持し、太陽球42の揺動や回転によって遊星球43と共に移動するときには非常に滑らかに移動するが、太陽球42の揺動や回転に関係なくリテーナ45のみを移動させようとすると、非常に大きな抵抗が発生してスムーズに移動しないことは周知のことである。
このセグメント46,47に分割されたリテーナ45は、軸41の揺動や回転によって生じる太陽球42の揺動や回転によってセグメント46,47がそれぞれ独立して個別に移動するので、繰り返して軸41が揺動や回転をしている間にセグメント46,47が少しずつ異なった動きをして、遂にはお互いに干渉する位置まで移動し、稀にではあるが、一瞬、軸41の揺動や回転によって相互に干渉する動きとなることが生じる。そして、このときには、無理にリテーナのみを動かそうとするときと同様に、非常に大きな抵抗が発生する。
このように、リテーナ45を複数個のセグメント46,47とすると、リテーナの存在によって、逆に軸41がスムーズに揺動や回転をすることができなくなることが生じる。しかしながら、従来技術では、稀に、しかも一瞬だけ生じることなので、止むを得ないこととして放置されていた。
特開2004−293599号公報 特開平8−338422号公報
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消して、リテーナを複数個のセグメントに分割した構成であっても、軸(太陽球)の揺動や回転によってリテーナが自由に移動したとしても、軸(太陽球)の揺動や回転によってセグメント同士が干渉することなく、軸(太陽球)がスムーズに揺動や回転をすることができなくなることのない球面軸受のリテーナを提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明は、中空状の球体に形成され、少なくとも一方に開口部を有し、且つ多数個の遊星球を個別に保持する多数の保持孔を有する球面軸受のリテーナにおいて、該リテーナは、前記中空状の球体に形成されたリテーナを、その最大径又はその近傍を含む分割面で複数個に分割した形状の複数個のセグメントと、該複数個のセグメントに形成された接続部と、該接続部を相互に接続する接続部材とからなることを特徴とする球面軸受のリテーナとすることによって達成したものである。
ここで、前記リテーナが、前記開口部に平行な分割面で分割された複数個のセグメントの集合体であること、或いは、前記リテーナが、前記開口部に直交する分割面で分割された複数個のセグメントの集合体であることが望ましい。
また、前記接続部が、前記複数個のセグメントのそれぞれ対応する位置に、前記分割面に接して形成された接続孔であり、前記接続部材が双方のセグメントにまたがって前記接続孔に挿入される接続ピンであることが望ましく、更に、前記接続ピンがバタフライピンであり、前記接続部が双方のセグメントにまたがって形成された接続孔であることが望ましい。そして、前記接続ピンがテーパ状に形成されたバタフライピンであることが望ましい。
或いは、前記リテーナが前記複数個のセグメントの集合体であって、前記分割面が重ね合わせ部を有する形状で、前記接続部がこの重ね合わせ部を貫通する接続孔であり、前記接続部材がこの重ね合わせ部を貫通する接続孔に挿通する棒状のピンであることが望ましく、更に、前記棒状のピンがテーパピンであることが望ましい。
また、前記リテーナが前記複数個のセグメントの集合体であって、前記分割面が重ね合わせ部を有する形状で、前記接続部材がこの重ね合わせ部に設けられた係止片であることが望ましく、更に、前記係止片が前記分割面の重ね合わせ部に嵌着されたリングに形成されていることが望ましい。
或いは、前記複数個のセグメントに分割する分割面が、相互に係合する凹凸部を有し、前記接続部が該凹凸部を周回する溝であり、前記接続部材が該溝に挿入された係止リングであることが望ましく、または、前記複数個のセグメントに分割する分割面が、前記開口部と交差する面で、前記接続部が前記開口部に平行な溝であり、前記接続部材が該溝に挿入された係止リングであることが望ましく、更に、前記係止リングがストップリングであることが望ましい。
そして、前記複数個のセグメントに分割する分割面が、前記開口部に平行な第1の分割面と、前記開口部に直交する第2の分割面との双方からなることが望ましい。
本発明の球面軸受のリテーナは、このように構成されているので、リテーナを複数個のセグメントに分割した構成であっても、セグメントに形成された接続部と、この接続部を相互に接続する接続部材とによって一体のリテーナを構成することができるので、従来技術の一体型のリテーナと同様に、セグメントが自由に移動してお互いに干渉する位置に移動することがなく、軸(太陽球)の揺動や回転によってセグメント同士が干渉して、スムーズに揺動や回転をすることができなくなることは生じない。
以下、本発明を最適な実施態様を示す実施例に基づいて説明する。図1は本発明の球面軸受のリテーナの第1の実施態様を示す球面軸受の断面図、図2は図1のA部の詳細を示す拡大図、図3は第1の実施態様の接続部材である丸形のバタフライピンからなる接続ピンを示す斜視図、図4は第1の実施態様において丸形のバタフライピンを用いたリテーナの接続部を示すリテーナの外観図、図5は第1の実施態様の接続部材である角形のバタフライピンからなる接続ピンを示す斜視図、図6は第1の実施態様において角形のバタフライピンを用いたリテーナの接続部を示すリテーナの外観図である。
また、図7は第2の実施態様を示すリテーナの分割面の断面図、図8は第3の実施態様を示すリテーナの分割面の断面図、図9は図8の係止片の詳細を示す拡大図、図10は第3の実施態様の変形例を示すリテーナの分割面の断面図、図11は図10の係止片の詳細を示す拡大図、図12は第4の実施例を示すリテーナの分割面の断面図、図13は第4の実施態様の接続部を示すリテーナの外観図、図14は本発明の球面軸受のリテーナの第5の実施態様を示す球面軸受の断面図、図15は第5の実施態様の接続部を示すリテーナの外観図、図16は図14のB部の詳細を示す拡大図である。
本発明の第1の実施態様の球面軸受のリテーナを含む球面軸受は、従来技術の球面軸受と同様に、ロボットアームやマニピュレータの関節、パラレルリンク機構などに使用される球面軸受であって、図1ないし図6に示すように、中心に軸1を有する太陽球2を配置し、この太陽球2の周囲に配置され、リテーナ5の多数の保持孔5bで保持された遊星球3を介して、球面に形成された外筒4の内面4aで太陽球2を支持するものである。
このリテーナ5は、中空状の球体に形成され、少なくとも一方に軸1を挿通するための開口部5aを有しており、且つ多数個の遊星球3を個別に保持する多数の保持孔5b(図2参照)を有するものであって、リテーナ5の最大径又はその近傍を含む分割面6a,7aで2個のセグメント6,7に分割されている。このため、リテーナ5は、開口部5aに平行な分割面6a,7aで分割された複数個のセグメント6,7の集合体となっている。
そして、2個のセグメント6,7の分割面6a,7aには、2個のセグメント6,7を相互に接続する複数個の接続部が形成されている。第1の実施態様における接続部は、2個のセグメント6,7のそれぞれ対応する位置において、分割面6a,7aに接して形成された接続孔8に、この接続部を相互に接続する接続部材としてのバタフライピン9,10を双方のセグメント6,7にまたがって挿入して接続するものであって、図3及び図4に示すように、丸形のバタフライピン9を使用することも、図5及び図6に示すように、角形のバタフライピン10を使用することも可能である。また、この接続部は、2個のセグメント6,7の接触面(分割面6a,7a)に沿って2〜3個設けることが望ましい。
バタフライピン9,10は、図3及び図5に示すように、断面形状が円形又は三角形のピンを長手方向に貼り合わせた形状のピンであって、断面形状が蝶の羽根のように両側に広がって見えるのでこのように呼ばれている。このバタフライピン9,10を2個のセグメント6,7の双方にまたがって挿入することで、セグメント6,7を接続することができる。このとき、バタフライピン9,10をテーパピンにすると、セグメント6,7の接触面(分割面6a,7a)を相互に強く締め付けて接続することができる。
このようにして、セグメント6,7の接触面(分割面6a,7a)を相互に強く締め付けて接続すれば、セグメント6,7が相互に移動することが全くなくなるので、軸1(太陽球2)の揺動や回転によってセグメント6,7が自由に移動することはなくなり、軸1(太陽球2)の揺動や回転によってセグメント同士が干渉して、軸1(太陽球2)がスムーズに揺動や回転をすることができなくなることは生じなくなる。
また、図4及び図6に示すように、セグメント6,7の接触面(分割面6a,7a)に遊星球3の保持孔5bを設けて遊星球3を配置することができる。このようにして、セグメント6,7の接触面(分割面6a,7a)に遊星球3を配置すれば、最も大きな負荷の掛かりやすいリテーナの最大径又はその近傍に遊星球が存在しないという従来技術の欠点も解消することができる。
図7に示す本発明の第2の実施態様のリテーナ11は、第1の実施態様のリテーナ5と同様に、中空状の球体に形成され、少なくとも一方に軸を挿通するための開口部と、多数個の遊星球を個別に保持する多数の保持孔を有するものであって、その最大径又はその近傍を含む分割面12a,13aで2個のセグメント12,13に分割されており、リテーナ11は、開口部に平行な分割面12a,13aで分割された複数個のセグメント12,13の集合体となっている。
そして、分割面12a,13aは、図7に示すように、重ね合わせ部を有する形状をしており、接続部として、この重ね合わせ部を貫通する接続孔に棒状のピン14が挿入されている。この棒状のピンは、接続部である重ね合わせ部を確実に固定するためには、テーパピンを使用することが望ましい。
第2の実施態様は、このように構成されているので、第1の実施態様と同様に、セグメント12,13が接続されて一体のリテーナ11となるので、軸1(太陽球2)の揺動や回転によってセグメント同士が干渉して、軸1(太陽球2)がスムーズに揺動や回転をすることができなくなることを防止すると共に、セグメント12,13の接触面(分割面12a,13a)に遊星球の保持孔を設けることもでき、最も大きな負荷の掛かりやすいリテーナの最大径又はその近傍に遊星球が存在しないという従来技術の欠点も解消することができる。
図8及び図9に示す本発明の第3の実施態様のリテーナ15は、第1の実施態様のリテーナ5、第2の実施態様のリテーナ11と同様に、中空状の球体に形成され、少なくとも一方に軸を挿通するための開口部と多数個の遊星球を個別に保持する多数の保持孔を有するものであって、その最大径又はその近傍を含む分割面16a,17aで2個のセグメント16,17に分割されており、リテーナ15は、開口部に平行な分割面16a,17aで分割された複数個のセグメント16,17の集合体となっている。
そして、分割面16a,17aは、図8に示すように、重ね合わせ部を有する形状をしており、接続部の接続部材として、この重ね合わせ部には係止片18が設けられている。この係止片18は、例えば図9に示すように、セグメント17の分割面17aに設けられた突起19をセグメント16の分割面16aに設けられた溝20に係合して、セグメント16とセグメント17とを係止するものであって、突起19と溝20は、分割面16a,17aの全周にわたって設けられてもよく、或いは断続的に、2,3個所のみに設けても良い。
図10及び図11は、分割面16a,17aの重ね合わせ部にリング21を外嵌して、このリング21に突起19を設け、分割面16a,17aに溝20を設けて係止片18を形成したものである。このように構成しても、分割面16a,17aに重ね合わせ部を形成して、係止片18で係止することができる。このリング21は、分割面16a,17aに外嵌する必要はなく、リング21を内側にして、外側から分割面16a,17aを嵌着しても良いことは勿論である。
更に、突起19と溝20の配置は、分割面の一方に突起を配置し、他方に溝を配置すれば足りることはいうまでもない。また、第2の実施態様と同時に使用して、係止片18でセグメント16,17を係止し、セグメント16,17が相互に回転することを防止するために、第2の実施態様の棒状のピンを採用しても良く、或いは、リング21を用いて、第2の実施態様のように、棒状のピン14で接続するようにしても良い。
第3の実施態様は、このように構成されているので、第1の実施態様、第2の実施態様と同様に、セグメント16,17が接続されて一体のリテーナ15となるので、図1に示す軸1(太陽球2)の揺動や回転によってセグメント同士が干渉してスムーズに揺動や回転をすることができなくなることを防止すると共に、セグメント16,17の接触面(分割面16a,17a)に遊星球の保持孔を設けることもでき、最も大きな負荷の掛かりやすいリテーナの最大径又はその近傍に遊星球が存在しないという従来技術の欠点も解消することができる。
図12、図13は、第4の実施態様を示すもので、中空状の球体に形成され、少なくとも一方に軸を挿通するための開口部と多数個の遊星球を個別に保持する多数の保持孔を有するリテーナ22が、その最大径又はその近傍を含む分割面23a,24aで2個のセグメント23,24に分割されており、リテーナ22は、開口部に平行な分割面23a,24aで分割された複数個のセグメント23,24の集合体となっている。
そして、この分割面23a,24aは、図13に示すように、相互に係合する凹凸部を有する形状をしており、接続部として、この凹凸部を周回する溝25が形成されており、接続部材である係止リング26がこの溝25に挿入されている。
第4の実施態様は、このように構成されているので、同様に、セグメント23,24が接続されて一体のリテーナ22となるので、図1に示す軸1(太陽球2)の揺動や回転によってセグメント同士が干渉してスムーズに揺動や回転をすることができなくなることを防止することができる。
図14ないし図16は、第5の実施態様を示すもので、この実施態様では、中空状の球体に形成され、少なくとも一方に軸を挿通するための開口部27aと多数個の遊星球30を個別に保持する多数の保持孔27bを有するリテーナ27が開口部27aに直交する分割面28a,29aで2個のセグメント28,29に分割されており、リテーナ27は、開口部に直交する分割面28a,29aで分割された複数個のセグメント28,29の集合体となっている。
そして、この分割面28a,29aは、図15に示すように、開口部27a(具体的な形状は図14参照)と交差する面であって、接続部として、開口部27aに平行な溝31が形成されており、接続部材である係止リング32がこの溝31に挿入されている。ここで、係止リング32がストップリングであることが望ましい。また、セグメント28,29の分割面28a,29aの間に滑りが生じないように、位置決めピン33で位置決めすることが望ましい。
第5の実施態様は、このように構成されているので、第1ないし第4の実施態様とは異なり、セグメント28,29の分割面28a,29aが開口部27aと交差する面(実施例では直交する面)となっているが、同様に、セグメント28,29が接続されて一体のリテーナ27となるので、図14に示す軸34(太陽球35)の揺動や回転によってセグメント同士が干渉してスムーズに揺動や回転をすることができなくなることを防止することができる。
以上に述べた説明でも明らかなように、本発明は、中空状の球体に形成され、少なくとも一方に開口部を有し、且つ多数個の遊星球を個別に保持する多数の保持孔を有する球面軸受のリテーナにおいて、中空状の球体に形成されたリテーナを、その最大径又はその近傍を含む分割面で複数個に分割した形状の複数個のセグメントに分割し、この複数個のセグメントに形成された接続部と、この接続部を相互に接続する接続部材とで接続することを要旨とするものなので、複数個のセグメントに分割する分割面の方向は自由であり、開口部に平行な第1の分割面と、開口部に直交する第2の分割面との双方からなる構成とすることも可能である。
本発明の球面軸受のリテーナの第1の実施態様を示す球面軸受の断面図である。 図1のA部の詳細を示す拡大図である。 第1の実施態様の接続部材である丸形のバタフライピンからなる接続ピンを示す斜視図である。 第1の実施態様において丸形のバタフライピンを用いたリテーナの接続部を示すリテーナの外観図である。 第1の実施態様の接続部材である角形のバタフライピンからなる接続ピンを示す斜視図である。 第1の実施態様において角形のバタフライピンを用いたリテーナの接続部を示すリテーナの外観図である。 第2の実施態様を示すリテーナの分割面の断面図である。 第3の実施態様を示すリテーナの分割面の断面図である。 図8の係止片の詳細を示す拡大図である。 第3の実施態様の変形例を示すリテーナの分割面の断面図である。 図10の係止片の詳細を示す拡大図である。 第4の実施例を示すリテーナの分割面の断面図である。 第4の実施態様の接続部を示すリテーナの外観図である。 本発明の球面軸受のリテーナの第5の実施態様を示す球面軸受の断面図である。 第5の実施態様の接続部を示すリテーナの外観図である。 図14のB部の詳細を示す拡大図である。 従来技術の球面軸受のリテーナを示す球面軸受の断面図である。
符号の説明
1 軸
2 太陽球
3 遊星球
4 外筒
4a 内面
5 リテーナ
5a 開口部
5b 保持孔
6,7 セグメント
6a,7a 分割面
8 接続孔
9 丸形のバタフライピン
10 角形のバタフライピン
11 リテーナ
12,13 セグメント
12a,13a 分割面
14 棒状のピン
15 リテーナ
16,17 セグメント
16a,17a 分割面
18 係止片
19 突起
20 溝
21 リング
22 リテーナ
23,24 セグメント
23a,24a 分割面
25 溝
26 係止リング
27 リテーナ
27a 開口部
28,29 セグメント
28a,29a 分割面
30 遊星球
31 溝
32 係止リング
33 位置決めピン
34 軸
35 太陽球

Claims (14)

  1. 中空状の球体に形成され、少なくとも一方に開口部を有し、且つ多数個の遊星球を個別に保持する多数の保持孔を有する球面軸受のリテーナにおいて、
    該リテーナは、前記中空状の球体に形成されたリテーナを、その最大径又はその近傍を含む分割面で複数個に分割した形状の複数個のセグメントと、
    該複数個のセグメントに形成された接続部と、
    該接続部を相互に接続する接続部材とからなることを特徴とする球面軸受のリテーナ。
  2. 前記リテーナが、前記開口部に平行な分割面で分割された複数個のセグメントの集合体であることを特徴とする請求項1に記載の球面軸受のリテーナ。
  3. 前記リテーナが、前記開口部に直交する分割面で分割された複数個のセグメントの集合体であることを特徴とする請求項1に記載の球面軸受のリテーナ。
  4. 前記接続部が、前記複数個のセグメントのそれぞれ対応する位置に、前記分割面に接して形成された接続孔であり、前記接続部材が双方のセグメントにまたがって前記接続孔に挿入される接続ピンであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の球面軸受のリテーナ。
  5. 前記接続ピンがバタフライピンであり、前記接続部が双方のセグメントにまたがって形成された接続孔であることを特徴とする請求項4に記載の球面軸受のリテーナ。
  6. 前記接続ピンがテーパ状に形成されたバタフライピンであることを特徴とする請求項5に記載の球面軸受のリテーナ。
  7. 前記リテーナが前記複数個のセグメントの集合体であって、前記分割面が重ね合わせ部を有する形状で、前記接続部がこの重ね合わせ部を貫通する接続孔であり、前記接続部材がこの重ね合わせ部を貫通する接続孔に挿通する棒状のピンであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の球面軸受のリテーナ。
  8. 前記棒状のピンがテーパピンであることを特徴とする請求項7に記載の球面軸受のリテーナ。
  9. 前記リテーナが前記複数個のセグメントの集合体であって、前記分割面が重ね合わせ部を有する形状で、前記接続部材がこの重ね合わせ部に設けられた係止片であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の球面軸受のリテーナ。
  10. 前記係止片が前記分割面の重ね合わせ部に嵌着されたリングに形成されていることを特徴とする請求項9に記載の球面軸受のリテーナ。
  11. 前記複数個のセグメントに分割する分割面が、相互に係合する凹凸部を有し、前記接続部が該凹凸部を周回する溝であり、前記接続部材が該溝に挿入された係止リングであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の球面軸受のリテーナ。
  12. 前記複数個のセグメントに分割する分割面が、前記開口部と交差する面で、前記接続部が前記開口部に平行な溝であり、前記接続部材が該溝に挿入された係止リングであることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の球面軸受のリテーナ。
  13. 前記係止リングがストップリングであることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の球面軸受のリテーナ。
  14. 前記複数個のセグメントに分割する分割面が、前記開口部に平行な第1の分割面と、前記開口部に直交する第2の分割面との双方からなることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の球面軸受のリテーナ。
JP2007171331A 2007-06-29 2007-06-29 球面軸受のリテーナ Withdrawn JP2009008193A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105972075A (zh) * 2016-06-27 2016-09-28 芜湖市海联机械设备有限公司 一种关节轴承
CN112112894A (zh) * 2020-08-15 2020-12-22 徐学庆 一种角运动自由度的滚动关节轴承
WO2023168544A1 (zh) * 2022-03-06 2023-09-14 徐学庆 轴承,进动轴承、陀螺及该装置超越离合式形成旋转刚体在轨行走系统、方法和交通系统

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