JP2009007325A - 活量調質水溶液、活量調質媒体及びその製造方法並びに活量調質方法 - Google Patents
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Abstract
【構成】本発明は、カルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去して得られるpH7.0未満の液体と、アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去して得られるpH7.0を超える液体との混合液であることを特徴とする活量調質水溶液である。
【選択図】 図1
Description
また魚類の魚肉片を特定の水溶液に浸漬・攪拌する方法としては特許文献4が、次亜鉛素酸水溶液を用いた洗浄方法としては特許文献5及び6が挙げられる。
さらに二液を混合することにより、迅速かつ煩雑な工程を経ずにpHの調整が可能な活量調質水溶液、活量調質媒体及びそれらの製造方法並びに活量調質方法を提供することを目的とする。
(1)カルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去して得られる液体であって、pH7.0未満であることを特徴とする活量調質水溶液である。
(2)アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去して得られる液体であって、pH7.0を超えることを特徴とする活量調質水溶液である。
(3)カルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去して得られるpH7.0未満の液体と、アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去して得られるpH7.0を超える液体との混合液であることを特徴とする活量調質水溶液である。
(5)前記セルロース系基体を除去して得られる液体又は前記混合液に水を加えて希釈して得られた液体であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか一に記載された活量調質水溶液である。
(7)カルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去することによってpH7.0未満の液体を得ることを特徴とする活量調質水溶液の製造方法である。
(8)アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去することによってpH7.0を超える液体を得ることを特徴とする活量調質水溶液の製造方法である。
(9)前記活量調質水溶液の製造方法によって得られた水溶液に、更に水を加えて希釈することを特徴とする上記(7)又は(8)に記載された活量調質水溶液の製造方法である。
(10)上記(7)〜(9)のいずれか一に記載の活量調質水溶液の製造方法によって得られた水溶液を、加熱濃縮することにより液体、半流動体又は固体を得ることを特徴とする活量調質媒体の製造方法である。ここで、加熱濃縮の方法としては、ガスによる加熱、IH等の電磁波による加熱等が挙げられる。
(11)前記加熱濃縮が電磁波を使用して加熱されることを特徴とする上記(10)に記載された活量調質媒体の製造方法である。
とを混合することを特徴とする水溶液の活量調質方法である。
(13)沸点以下の液体に、カルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体と、アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を浸漬した後、全てのセルロース系基体を除去することにより水溶液のpH濃度を調整することを特徴とする水溶液の活量調質方法である。
(14)前記活量調質方法によって得られた水溶液に、更に水を加えて希釈することを特徴とする上記(12)又は(13)に記載された水溶液の活量調質方法である。
(15)前記活量調質方法によって得られた水溶液を、電磁波を使用して加熱することにより濃縮液、半流動液体又は固体のいずれかを得ることを特徴とする上記(12)〜(14)のいずれか一に記載された水溶液の活量調質方法である。
(16)前記加熱濃縮が電磁波を使用して加熱されることを特徴とする上記(15)に記載された水溶液の活量調質方法である。
さらに二液を混合することにより、迅速かつ煩雑な工程を経ずにpHの調整が可能な活量調質水溶液、活量調質媒体及びそれらの製造方法並びに活量調質方法を提供するという効果を奏する。
本発明に係る活量調質水溶液は、沸点以下の液体にカルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を浸漬した後、かかるセルロース系基体を除去することによって得られる。
ここで沸点以下の液体とは、例えば100℃以下の精製水などが挙げられる。
セルロース系基体にカルボキシル基がグラフト重合された改質セルロース繊維の一例は、以下の化学式によって表すことができる。
また本発明に係る別の態様において、アミノ基がグラフト重合により結合したセルロース系基体が用いられる。
セルロース系基体の材料や形状等は、カルボキシル基又はスルホン基をグラフト重合する場合と同様のものを使用することができる。
アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、4級アミノ基等を単体又は複合的に用いても良い。
実施例1
第一に、容器中にカルボキシル基をグラフト重合した直径4mmの球状のパルプカルボキシルボール(PCB)を1000個入れた後、水(pH7)1リットルを入れた。かかる状態で60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。次に別の容器中にアミノ基をグラフト重合した直径4mmの球状のパルプアミノボール(PAB)1000個入れた後、上記のPCBを浸漬した容器から水のみを移し代えた。その後、60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。さらにカルボキシル基をグラフト重合したPCB1000個が入った容器に水のみを移し代えた。その後、60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。
次に容器中にアミノ基をグラフト重合した直径4mmの球状のパルプアミノボール(PAB)を1000個入れた後、水(pH7)1リットルを入れた。かかる状態で60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。次に別の容器中にカルボキシル基をグラフト重合した直径4mmの球状のパルプアミノボール(PAB)1000個入れた後、上記のPABを浸漬した容器から水のみを移し代えた。その後、60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。さらにアミノ基をグラフト重合したPAB1000個が入った容器に水のみを移し代えた。その後、60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。
それぞれの容器においてpH値を測定したところ、表1に示す結果が得られた。
し、セルロース側に残されたCOO-に+電荷を持った微生物が引き寄せられ、接触と同
時に真菌等微生物が破壊されることになる。一部に破壊されない真菌等微生物が残ったとしても、真菌等微生物は液体中のCOO-に引き寄せられるので、固体食品の表面から除
菌される。なお、ここで殺菌の対象となるのは、例えば、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、セレウス菌、赤痢菌及びノロウイルスなどの病原性微生物である。
金属を腐食するpH値については、周知の方法によって特定することができる。例えば、水中における金属の存在領域については電極電位とpHの二次元座標上に図示した電位−pH図が知られている。
第一に、容器中にスルホン基をグラフト重合した直径4mmの球状のパルプスルホンボール(PSB)を1000個入れた後、水(pH7)1リットルを入れた。かかる状態で60秒攪拌浸漬した後、得られた溶液のみを鍋中に入れ、鍋をIHヒーターに乗せ、3KWの出力で沸騰させた。約二時間ほど沸騰させ濃縮液を作成し、混合液Aを100ccを得た。
次に容器中にアミノ基をグラフト重合した直径4mmの球状のパルプアミノボール(PAB)を1000個入れた後、水(pH7)1リットルを入れた。かかる状態で60秒攪拌浸漬した後、得られた溶液のみを鍋中に入れ、鍋をIHヒーターに乗せ、3KWの出力で沸騰させた。約二時間ほど沸騰させ濃縮液を作成し、混合液Bを100ccを得た。
かかる混合液A及びBを混合し原液を得た。
得られた原液を水によって、10倍、100倍、200倍・・・と希釈していき、最大3000倍の各希釈液を得た。原液及び各希釈液のpH値を測定した。測定結果を図1に示す。
図1に示す如く、原液を200倍に薄めた状態のものがpH7.0として得られた。また700倍でpH8.0を超えたことから、本発明に係る活量調質水溶液によってpH値を調整できることが分った。
更にpHの調整に関しては以下の実験も行った。
先ず容器中にスルホン基をグラフト重合した直径4mmの球状のパルプスルホンボール(PSB)を1000個入れた後、水(pH7)1リットルを入れた。かかる状態で60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。次に別の容器中にアミノ基をグラフト重合した直径4mmの球状のパルプアミノボール(PAB)1000個入れた後、上記のPSBを浸漬した容器から水のみを移し代えた。その後、60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。さらにスルホン基をグラフト重合したPSB1000個が入った容器に水のみを移し代えた。その後、60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。
次に容器中にアミノ基をグラフト重合した直径4mmの球状のパルプアミノボール(PAB)を1000個入れた後、水(pH7)1リットルを入れた。かかる状態で60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。次に別の容器中にスルホン基をグラフト重合した直径4mmの球状のパルプスルホンボール(PSB)1000個入れた後、上記のPAB
を浸漬した容器から水のみを移し代えた。その後、60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。さらにアミノ基をグラフト重合したPAB1000個が入った容器に水のみを移し代えた。その後、60秒攪拌浸漬した後に水のpH値を測定した。
それぞれの容器においてpH値を測定したところ、表2に示す結果が得られた。
が接触することによって、親水性のあるSO3HのH+がモル濃度を上げ静菌性を示し、セルロース側に残されたSO3 -に+電荷を持った微生物が引き寄せられ、接触と同時に真菌等微生物が破壊されることになる。一部に破壊されない真菌等微生物が残ったとしても、真菌等微生物は液体中のSO3 -に引き寄せられるので、固体食品の表面から除菌される。なお、ここで殺菌の対象となるのは、例えば、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、セレウス菌、赤痢菌及びノロウイルスなどの病原性微生物である。
金属を腐食するpH値については、周知の方法によって特定することができる。例えば、水中における金属の存在領域については電極電位とpHの二次元座標上に図示した電位−pH図が知られている。
以下の試験は、本発明に係る活量調質水溶液の効果の一例であり、本発明に係る活量調質水溶液及び活量調質媒体の効果を限定するものではない。
実施例6
以下に記載したものを準備し、本発明に係る活量調質水溶液により錆取試験を行った。(1)活量調質水溶液
COOHがグラフト重合により結合されたセルロース系基体を20℃の水道水に1時間半浸漬した後、セルロース系基体のみ除去して液体試料1を精製した。
上記液体試料1 50mlに精製水450mlを加え攪拌することによりpH2.5に調整された活量調質水溶液を得た。
(2)被浸漬物(ゴルフクラブ)
次に一年間屋外で放置され、全面に赤錆が積層した中国製ゴルフクラブ9番アイアンを準備した。
(3)スポンジタワシ
(4)2000番サンドペーパー
上記活量調質水溶液(1)500mlに被浸漬物(2)を24時間浸漬した。
浸漬した状態で被浸漬物(2)をスポンジタワシ(3)で丁寧に擦り、赤錆が全く目視できない状態にした。
その後、被浸漬物(2)を活量調質水溶液(1)より取り出し、布で被浸漬物の表面を拭った後、サンドペーパー(4)で研磨した。
−結果−
ゴルフクラブ(2)の表面に積層していた赤錆は略消滅し、地金のシルバー色が全面に渡って表出した。
以下に記載したものを準備し、本発明に係る活量調質水溶液により殺虫試験を行った。(1)活量調質水溶液
COOHがグラフト重合により結合されたセルロース系基体を20℃の水道水に1時間半浸漬した後、セルロース系基体のみ除去して液体試料2を精製した。
上記液体試料2 0.2mlに精製水199.8mlを加え攪拌することによりpH4.5に調整された活量調質水溶液を得た。
(2)水道水をビーカーに入れて準備した。
(3)被浸漬物
オンシツコナジラミ20匹の付着したキュウリの葉を準備した。
上記活量調質水溶液(1)200mlをビニル袋に充填し、該ビニル袋に上記被浸漬物(3)を入れた(実施例2)。
上記水道水(2)200mlをビニル袋に充填し、該ビニル袋に上記被浸漬物(3)を入れた(比較例1)。
3分後に被浸漬物の状態を目視にて確認した。
−結果−
比較例1の被浸漬物(3)に付着したオンシツコナジラミは生存していた。一方、実施例7の被浸漬物(3)に付着したオンシツコナジラミは全て死滅した。
以下に記載したものを準備し、本発明に係る活量調質水溶液により滅黴試験を行った。(1)活量調質水溶液
NH2がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を20℃の水道水に1時間半
浸漬した後、セルロース系基体のみ除去して液体試料3を精製した。
上記液体試料3 2mlに精製水198mlを加えることによりpH10.0に調整された活量調質水溶液を得た。
(2)500ml収容可能なスプレーボトル(高密度ポリエチレン製)1ケ
(3)被塗布物
浴室天井部と壁面の堺に発生している黒黴(直径約5mm)
上記活量調質水溶液(1)200mlをスプレーボトル(2)に充填した。被塗布物(3)に200mlを吹き付けた。該吹き付けを1日2回、一週間継続して実施した。
被浸漬物(3)の状態を観察した。
−結果−
実施前に浴室表面(プラスチック製)を触指確認したところ、指先では滑りが良く、黴が浴室表面内部に沁み込んでいる感覚で、ツルツルとした感触であった。
吹き付け開始2日目に、黒黴が茶褐色に変色し、浴室表面に黴の死骸と思われる粉末が散見された。
吹き付け開始3日目に、黴の直径が徐々に減少し始めた。
吹き付け開始一週間後に、黴の茶褐色が更に薄くなり、直径も約2mm程度に減少した。目視によると明らかに黴が死滅し縮小している状況が確認された。
以下に記載したものを準備し、本発明に係る活量調質水溶液により油落とし試験を行った。
(1)活量調質水溶液
NH2がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を20℃の水道水に1時間半
浸漬した後、セルロース系基体のみ除去して液体試料4を精製した。
上記液体試料4 2mlに水道水198mlを加えることによりpH10.0に調整された活量調質水溶液を得た。
(2)500ml収容可能なスプレーボトル(高密度ポリエチレン製) 1ケ
(3)リチュームグリース(グリーンエース社製) 5g
(4)合板ボード30cm×40cm 1枚
(5)ウエス用タオル 1枚
上記活量調質水溶液(1)200mlをスプレーボトル(2)に充填した。合板ボード(4)の表面全体にリチュームグリース(3)を塗布した。
リチュームグリース(3)が塗布された合板ボード(4)の表面の半分に前記活量調質水溶液(1)を3回にわたって全量吹き付けた。
−結果−
活量調質水溶液が吹き付けられた箇所をタオル(5)で1回拭き取ったところ、合板ボード(4)表面に付着していたグリース(3)を完全に落とすことができた。さらにタオルに付着したグリースを水洗い、更に洗剤洗いしたが、落とすことができなかった。その結果、界面活性剤を使用した場合のようにタオルからグリースが流出せず、水を汚すことがなく、耐環境性に優れていることも確認できた。
以下に記載の方法により、本発明に係る活量調質媒体を製造した。
(1)COOHがグラフト重合により結合されたセルロース系基体 1kg
(2)精製水(水道水を中空紙膜に濾過した水) 5リットル
(3)ステンレス製鍋(6L) 1ケ
(4)pHメーター(EH−1000:ライン精機製) 1台
(5)IHヒーター(KZ−MS33C、電磁波周波数20kHz〜60kHz
:ナショナル製) 1台
上記セルロース系基体(1)を鍋(3)中に入れ、精製水(2)を充填し、約一時間半ほど適宜攪拌した。pHメーターによりpH2.5になることを確認した。
その後、鍋(3)よりセルロース系基体(1)を除去した。その後、鍋(3)をIHヒーターに乗せ、3KWの出力で沸騰させた。
約二時間ほど沸騰させたところで精製水(3)のpHを測定した。
pH0.7を示した時点でIHヒーターの電源を切った。その後そのまま自然放熱をして、室温になるまで静置した。
室温でpH0.7になるのを確認し、濃縮された活量調質媒体が得られた。
以下に記載の方法により、本発明に係る活量調質媒体を製造した。
(1)NH2がグラフト重合により結合されたセルロース系基体 1kg
(2)精製水(水道水を中空紙膜に濾過した水) 5リットル
(3)ステンレス製鍋(6L) 1ケ
(4)pHメーター(EH−1000:ライン精機製) 1台
(5)IHヒーター(KZ−MS33C、電磁波周波数20kHz〜60kHz
:ナショナル製) 1台
上記セルロース系基体(1)を鍋(3)中に入れ、精製水(2)を充填し、約一時間半ほど適宜攪拌した。pHメーターによりpH10.5になることを確認した。
その後、鍋(3)よりセルロース系基体(1)を除去した。その後、鍋(3)をIHヒーターに乗せ、3KWの出力で沸騰させた。
約二時間ほど沸騰させたところでpHメーター(4)で精製水(3)のpHを測定した。
pH11.5を示した時点でIHヒーターの電源を切った。その後そのまま自然放熱をして、室温になるまで静置した。
室温でpH11.5になるのを確認し、濃縮された活量調質媒体が得られた。
以下に記載したものを準備し、本発明に係る活量調質水溶液により錆取試験を行った。(1)活量調質水溶液
SO3Hがグラフト重合により結合されたセルロース系基体を20℃の水道水に1時間
半浸漬した後、セルロース系基体のみ除去して液体試料1を精製した。
上記液体試料1 50mlに精製水450mlを加え攪拌することによりpH2.5に調整された活量調質水溶液を得た。
(2)被浸漬物(ゴルフクラブ)
次に一年間以上屋外で放置され、全面に赤錆が積層した中国製ゴルフクラブ9番アイアンを準備した。
(3)スポンジタワシ
(4)2000番サンドペーパー
上記活量調質水溶液(1)500mlに被浸漬物(2)を24時間浸漬した。
浸漬した状態で被浸漬物(2)をスポンジタワシ(3)で丁寧に擦り、赤錆が全く目視できない状態にした。
その後、被浸漬物(2)を活量調質水溶液(1)より取り出し、布で被浸漬物の表面を拭った後、サンドペーパー(4)で研磨した。
−結果−
ゴルフクラブ(2)の表面に積層していた赤錆は略消滅し、地金のシルバー色が全面に渡って表出した。
以下に記載したものを準備し、本発明に係る活量調質水溶液により殺虫試験を行った。(1)活量調質水溶液
SO3Hがグラフト重合により結合されたセルロース系基体を20℃の水道水に1時間
半浸漬した後、セルロース系基体のみ除去して液体試料2を精製した。
上記液体試料2 0.2mlに精製水199.8mlを加え攪拌することによりpH4.5に調整された活量調質水溶液を得た。
(2)水道水をビーカーに入れて準備した。
(3)被浸漬物
オンシツコナジラミ20匹の付着したキュウリの葉を準備した。
上記活量調質水溶液(1)200mlをビニル袋に充填し、該ビニル袋に上記被浸漬物(3)を入れた(実施例2)。
上記水道水(2)200mlをビニル袋に充填し、該ビニル袋に上記被浸漬物(3)を入れた(比較例1)。
3分後に被浸漬物の状態を目視にて確認した。
−結果−
比較例2の被浸漬物(3)に付着したオンシツコナジラミは生存していた。一方、実施例13の被浸漬物(3)に付着したオンシツコナジラミは全て死滅した。
以下に記載の方法により、本発明に係る活量調質媒体を製造した。
(1)SO3Hがグラフト重合により結合されたセルロース系基体 1kg
(2)精製水(水道水を中空紙膜に濾過した水) 5リットル
(3)ステンレス製鍋(6L) 1ケ
(4)pHメーター(EH−1000:ライン精機製) 1台
(5)IHヒーター(KZ−MS33C、電磁波周波数20kHz〜60kHz
:ナショナル製) 1台
上記セルロース系基体(1)を鍋(3)中に入れ、精製水(2)を充填し、約一時間半ほど適宜攪拌した。pHメーターによりpH2.5になることを確認した。
その後、鍋(3)よりセルロース系基体(1)を除去した。その後、鍋(3)をIHヒーターに乗せ、3KWの出力で沸騰させた。
約二時間ほど沸騰させたところで精製水(3)のpHを測定した。
pH0.7を示した時点でIHヒーターの電源を切った。その後そのまま自然放熱をして、室温になるまで静置した。
室温でpH0.7になるのを確認し、濃縮された活量調質媒体が得られた。
Claims (16)
- カルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去して得られる液体であって、pH7.0未満であることを特徴とする活量調質水溶液。
- アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去して得られる液体であって、pH7.0を超えることを特徴とする活量調質水溶液。
- カルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去して得られるpH7.0未満の液体と、アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去して得られるpH7.0を超える液体との混合液であることを特徴とする活量調質水溶液。
- 沸点以下の液体にカルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体と、アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を浸漬した後、全てのセルロース系基体を除去して得られる液体であることを特徴とする活量調質水溶液。
- 前記セルロース系基体を除去して得られる液体又は前記混合液に水を加えて希釈して得られた液体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載された活量調質水溶液。
- 前記請求項1〜4のいずれか一に記載された活量調質水溶液を加熱濃縮することにより得られた液体、半流動体又は固体のいずれかであることを特徴とする活量調質媒体。
- カルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去することによってpH7.0未満の液体を得ることを特徴とする活量調質水溶液の製造方法。
- アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去することによってpH7.0を超える液体を得ることを特徴とする活量調質水溶液の製造方法。
- 前記活量調質水溶液の製造方法によって得られた水溶液に、更に水を加えて希釈することを特徴とする請求項7又は8に記載された活量調質水溶液の製造方法。
- 前記請求項7〜9のいずれか一に記載の活量調質水溶液の製造方法によって得られた水溶液を、加熱濃縮することにより液体、半流動体又は固体を得ることを特徴とする活量調質媒体の製造方法。
- 前記加熱濃縮が電磁波により加熱されることを特徴とする請求項10に記載された活量調質媒体の製造方法。
- カルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去することによりpH7.0未満の第一活量調質液を生成し、アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を沸点以下の液体に浸漬した後、該セルロース系基体を除去することによりpH7.0
を超える第二活量調質液を生成した後、前記第一活量調質液及び第二活量調質液とを混合することを特徴とする水溶液の活量調質方法。 - 沸点以下の液体に、カルボキシル基及び\又はスルホン基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体と、アミノ基がグラフト重合により結合されたセルロース系基体を浸漬した後、全てのセルロース系基体を除去することにより水溶液のpH濃度を調整することを特徴とする水溶液の活量調質方法。
- 前記活量調質方法によって得られた水溶液に、更に水を加えて希釈することを特徴とする請求項12又は13に記載された水溶液の活量調質方法。
- 前記活量調質方法によって得られた水溶液を、加熱濃縮することにより液体、半流動液体又は固体のいずれかを得ることを特徴とする請求項12〜14のいずれか一に記載された水溶液の活量調質方法。
- 前記加熱濃縮が電磁波を使用して加熱されることを特徴とする請求項15に記載された水溶液の活量調質方法。
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JP2007144396 | 2007-05-31 | ||
JP2007336456A JP5442948B2 (ja) | 2007-05-31 | 2007-12-27 | 活量調質水溶液及び活量調質媒体の製造方法 |
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