JP2009006448A - ホーニング砥石の製造方法およびホーニング砥石 - Google Patents
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Abstract
【課題】砥石の種類のいかんにかかわらず、製造が容易かつ安価に行え、砥石の破損や剥がれがなく、砥石の性能を十分に発揮し得るとともに、砥石寿命の長いホーニング砥石の製造方法を提供する。
【解決手段】ホーニング砥石1の製造に際しては、予め砥石溝16aを形成した砥石台素材16を成形型10の一部として、この砥石台素材16の砥石溝16a内に砥石材料粉末5Aを充填し焼成して、ホーニング砥石素材11を一体成形した後、このホーニング砥石素材11の外形状を所定形状に仕上げる。
【選択図】 図5
【解決手段】ホーニング砥石1の製造に際しては、予め砥石溝16aを形成した砥石台素材16を成形型10の一部として、この砥石台素材16の砥石溝16a内に砥石材料粉末5Aを充填し焼成して、ホーニング砥石素材11を一体成形した後、このホーニング砥石素材11の外形状を所定形状に仕上げる。
【選択図】 図5
Description
本発明はホーニング砥石の製造方法およびホーニング砥石に関し、さらに詳細には、ホーニング盤のホーニングツールに交換可能に取り付けられるホーニング砥石の製造技術に関する。
ホーニング加工は、例えば、精密中ぐり、研削などによって仕上げられた工作物(以下ワークと称する)の内径面をさらに平滑にするとともに、この内径面の加工精度も向上させる目的で、細粒砥石をワーク内径面に面接触させて軽く研削する仕上げ方法であって、ラップ仕上や超仕上と共に最もすぐれたワーク表面を造ることができる精密仕上法の一つである。
このホーニング加工を行う専用工作機械としてホーニング盤があり、その一般的な基本構造は、1個〜数個のホーニング砥石を保持するホーニングツールを備えてなり、このホーニングツールとワークとの間に相対的な回転運動と往復運動とを行わせるとともに、上記ホーニング砥石に所定の圧力を加えて、同時に多量の工作液を注ぎながら、ワーク表面の工作を行うようにされている。
ところで、上記ホーニング砥石は、上記ホーニングツールに交換可能に取り付けられる形態とされ、その一般的な基本構造は、図7(a)に示すように、砥石台aの上面に砥石bが接着剤、半田付けあるいは鑞付け等の適宜の接合手段cによって一体的に接合固定されてなる。そして、このホーニング砥石G1は、図7(b)および(c)に示すように、ホーニング盤におけるホーニングツールのマンドレルdの砥石溝eに取外し交換可能に装着される。
そして、具体的には図示しないが、ホーニング盤の駆動により、上記ホーニングツールのマンドレルdが、ワークの被加工穴に挿入されるとともに、回転運動しながら往復運動して、その外周に突出する上記砥石bにより被加工穴のホーニング加工が行われる。
しかしながら、このような構造のホーニング砥石においては、以下に列挙するような問題があった。
(1)上記接合手段cとして接着剤や半田付けが用いられている場合は、その接着力が弱いために、ホーニング加工時に砥石bにかかる負荷が大きいと、砥石bが砥石台aから剥がれ落ちてしまうおそれがあり、比較的寿命が短くて、ランニングコストが高くつくという問題がある。しかも、特に、ホーニングツールに数個のホーニング砥石G1、G1、…が装着される構造においては、一つのホーニング砥石G1が破損等により短期に寿命がくると、他の残りの未だ使用可能なホーニング砥石G1、G1、…もすべて同時に交換しなければならず、非常に不経済であった。
(2)接合手段cとして鑞付けが用いられている場合には、上述した砥石bの剥がれ落ちの問題は少ないが、その製造時の作業性が非常に悪いという問題があった。つまり、例えば、砥石台aがアルミニウム製の場合には、この砥石台aに対する砥石bの接着が困難である。一方、砥石台aが鋼製の場合(一般に焼入れ鋼を使用)には、砥石台aに対する砥石bの接着性は良好であるが、反面、その加熱接着時の高熱によって砥石台aの硬度が低下し、これがため、砥石台aの熱変形によって、ホーニング砥石G1の形状精度が悪くなるという不具合が発生し、最悪の場合には使用できないという事態も生じ得る。
(3)上記いずれの構造においても、ホーニング加工中においてはホーニング砥石G1に回転方向Xの外力が作用するところ、この砥石bにかかる負荷は、上記マンドレルdの砥石溝eの砥石背面側部位(図7(b)において下側の一点鎖線で囲まれた部位)が受けて、ここで負担することになる。ところが、上述したように、マンドレルdは一般に焼入れ鋼からなるため、砥石bがマンドレルdの上記砥石溝eの部位に接触することにより、マンドレルdが負けて早く磨耗してしまい、その寿命が短くなるという問題があった。
(4)砥石台aの上面に砥石bが接合固定される構造では、図7に示すごとく、砥石台aと砥石bの幅と長さが等しく、これがため、ホーニング砥石G1の最終外周形状を整えるための仕上加工において、砥石台aだけでなく硬質の砥石bも同時に削ることになり、非常に加工が難しく、加工コストの上昇さらには製品コストの上昇を招いていた。
この点に関して、図8に示すように、プラスチック製の砥石台f内に、砥石gがその砥石面のみを露出させた状態で埋設されてなる、いわゆるモールドタイプのホーニング砥石G2も開発されており、このホーニング砥石G2においては、砥石gの周囲が砥石台fにより囲繞されて被覆されており、砥石台fによる砥石gの強い保持力が得られる構造とされている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、このようなモールドタイプのホーニング砥石G2では、ホーニング加工中において、砥石gが磨耗すると、この磨耗と共に砥石台fの周壁hも削られていくことになる。この際、マンドレルdの回転方向(進行方向)Xに対して前面側となる周壁h(図8(b)において下側の一点鎖線で囲まれた部位)が削られると、この周壁hの切屑ないしは切粉がそのまま砥石gの砥石面とワークの被加工穴内径面との間に巻き込まれて、噛み込むことになる。
そして、その結果として、ワークが鋳鉄や生材等の柔らかい材質はもちろんのこと、ワークが硬い材質のものであっても、上記周壁hの切屑ないしは切粉が原因で、ワークの被加工穴内径面に傷が付くことがあり、ワークが硬い材質のものであっても軽い(薄い)キズが付き、これにより、研削面の仕上げ精度の低下を招くという問題もあった。
また、モールドタイプのホーニング砥石G2では、砥石台fがプラスチック製であることから、砥石台fによる砥石gの強い保持力が得られる構造といっても、砥石台f自体の強度や硬度に材料的な限界があり、さらなる改良が要望されていた。
すなわち、上記砥石gが旧来主流のWA(ホワイトアランダム:white fused alumina)砥粒やGC(グリーンカーボランダム:green silicon carbide)砥粒を用いたものにおいては、砥粒の脱落が多く、よって砥石gの加工負荷も低いことから、プラスチック製のモールドタイプのホーニング砥石G2でも十分に所望の能力が発揮され得ていた。
ところが、近時、CBN(立方晶窒化ホウ素:cubic boron nitride)砥粒が発明されて以降、ダイヤモンド砥粒とともに、脱落の少なさ、精度の安定性などから、これらのいわゆる超砥粒を用いた砥石gを備えたホーニング砥石においては、プラスチック製のモールドタイプの砥石台fでは、砥石台自体の強度や硬度に材料的な限界があり、砥石gの保持力という点でも強度不足で能力的に限界があり、CBN砥粒やダイヤモンド砥粒の超砥粒本来の性能(加工精度・砥石寿命)を十分に引き出すことができなかった。
この点に関して、本出願人は、特許文献2に記載されるように、砥石の種類のいかんにかかわらず、製造が容易かつ安価で、砥石の破損や剥がれがなく、砥石の性能を十分に発揮し得る構造を備えるホーニング砥石およびその製造技術を既に開発し、上記従来の問題点を解消するに至った。
実開平1−84969号公報
特開2006−255871号公報
本発明は、このホーニング砥石製造技術をさらに改良発展させたものであって、その目的とするところは、砥石の種類のいかんにかかわらず、製造がより容易かつ安価に行え、砥石の破損や剥がれもなく、砥石の性能を十分に発揮し得るとともに、より砥石寿命の長い構造を備えたホーニング砥石の製造方法の提供にある。
また、本発明の他のもう一つの目的とするところは、上記製造方法により製造されるホーニング砥石を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のホーニング砥石の製造方法は、ホーニングツールに交換可能に取り付けられる棒状のホーニング砥石を製造する方法であって、予め砥石溝を形成した砥石台素材を成形型の一部として、この砥石台素材の砥石溝内に砥石材料粉末を充填し焼成して、ホーニング砥石素材を一体成形した後、このホーニング砥石素材の外形状を所定形状に仕上げることを特徴とする。
好適な実施態様として、上記製造方法は、
(1)砥石台素材を切削加工して砥石溝を形成する砥石台前加工工程と、
(2)上記砥石台前加工工程により前加工が施された砥石台素材を成形型の一部として、この砥石台素材の砥石溝内に砥石材料粉末を充填し焼成して、ホーニング砥石素材を一体成形する砥石部焼成工程と、
(3)上記砥石部焼成工程により一体成形されたホーニング砥石素材の砥石面を切削加工により形成する砥石面形成工程と、
(4)上記砥石面形成工程により砥石面が形成されたホーニング砥石素材の砥石台部分を切削加工により所定形状に仕上げる仕上工程とを備えてなる。
(1)砥石台素材を切削加工して砥石溝を形成する砥石台前加工工程と、
(2)上記砥石台前加工工程により前加工が施された砥石台素材を成形型の一部として、この砥石台素材の砥石溝内に砥石材料粉末を充填し焼成して、ホーニング砥石素材を一体成形する砥石部焼成工程と、
(3)上記砥石部焼成工程により一体成形されたホーニング砥石素材の砥石面を切削加工により形成する砥石面形成工程と、
(4)上記砥石面形成工程により砥石面が形成されたホーニング砥石素材の砥石台部分を切削加工により所定形状に仕上げる仕上工程とを備えてなる。
上記砥石部焼成工程(2)において、具体的には、砥石材料粉末を上記砥石台素材の砥石溝内に充填するとともに、砥石台素材の上面部分を覆うように成形型内に充填し焼成するようにする。
上記砥石面形成工程(3)において、具体的には、砥石台素材の上面部分を覆う砥石層を切削加工により切除して、上記砥石面の外周が上記砥石台素材からなる幅狭砥石台面で囲繞形成する。
また、上記砥石台と砥石の一体接合を、砥石焼成時の焼結作用によりなす。
本発明のホーニング砥石は、上記製造方法により製造されるものであって、上記ホーニングツールのツール本体に装着支持される砥石台に、四角柱状の砥石がその砥石面のみを露出するように埋設状に一体接合されてなり、上記砥石の外周を囲繞する上記砥石台の囲繞部が、所望の砥石保持力を確保できる範囲内において可及的に薄くなるように設定されていることを特徴とする。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記砥石台と砥石の一体接合が、砥石台の焼成時の焼結作用になされる。
(1)上記砥石台と砥石の一体接合が、砥石台の焼成時の焼結作用になされる。
(2)上記砥石は、微小なダイヤモンド砥粒やCBN砥粒等の超砥粒がメタルボンド等の結合材料により結合されてなる超砥粒砥石である。
(3)上記砥石台の部位に、ホーニングツールに取り付けるための取付けバンド用溝が設けられる構造を備える。
本発明のホーニング砥石の製造方法によれば、予め砥石溝を形成した砥石台素材を成形型の一部として、この砥石台素材の砥石溝内に砥石材料粉末を充填し焼成して、ホーニング砥石素材を一体成形した後、このホーニング砥石素材の外形状を所定形状に仕上げるから、以下に列挙するような優れた効果が発揮され得る。
(1)予め砥石溝を形成した砥石台素材を成形型の一部として、この砥石台素材の砥石溝内に砥石材料粉末を充填し焼成するようにしたから、砥石台の材質を自由に選択することができる。
すなわち、砥石台素材を予め作成しておき、この砥石台素材を成形型の一部である下パンチとして利用し、この下パンチのキャビティ(砥石溝)内に砥石材料粉末を充填し砥石を焼成するようにしているので、砥石の焼結温度に影響されることなく、つまり、低融点の高脆性ボンド砥石に対しても、高融点の砥石に対しても、砥石台の材質を制限されることなく自由に選択することができる。
(2)また、ホーニング砥石素材を一体成形した後に、このホーニング砥石素材の外形状、つまり砥石台部分の外形状を、エンドミル等の切削工具による切削加工等により所定形状(ホーニングツールに取り付けるための取付けバンド用溝等を含む)に仕上げるようにしたから、特に、砥石の外周を囲繞する砥石台部分を、所望の砥石保持力を確保できる範囲内において可及的に薄くなるように形成することにより、従来の同一規格のホーニング砥石に比較して、砥石の外形寸法を大きく設定することができ、これにより砥石寿命を延ばすことが可能となった。
すなわち、例えば、砥石の外形寸法をホーニング砥石(つまり砥石台部分の外形寸法)よりも0.05mm小さいだけの値に設定することも可能で、砥石の幅方向と長さ方向の両方で、より大きな外形状を確保することができる。これは、ホーニング砥石の全幅が2mmであれば、従来の同一規格品では、砥石幅が1.6mmでホーニング砥石の全幅の80%であったが、本発明のホーニング砥石であれば、砥石幅が1.9mmでホーニング砥石の全幅の95%となり、砥石寿命の大幅延長を図ることができる。
(3)ホーニング砥石素材を一体成形した後に、砥石台部分の外形状を所定形状に仕上げるようにしたことにより、砥石外周を囲繞する砥石台囲繞部を薄く仕上げることができる。
すなわち、予め砥石溝を形成した砥石台素材を成形型の一部として、この砥石台素材の砥石溝内に砥石材料粉末を充填し焼成するようにすることで、砥石は砥石溝の内部からしっかり焼結して固められることになるから、砥石外周を囲繞する砥石台の囲繞部は、その外側から薄く削って仕上げることができる。このように、砥石台の囲繞部(砥粒の入らない層)を薄く仕上げる(例えば、極限の0.05mm)ことができる結果、研削面の仕上げ精度の低下を招くという問題も有効に防止され、ホーニング加工の高い仕上げ精度が確保される。
換言すれば、ホーニング加工中において、砥石が磨耗すると、この磨耗と共に砥石台の囲繞部も削られていくことになるが、本発明においては、砥石台の囲繞部を可及的に薄く仕上げることができるので、ホーニングツールの回転方向(進行方向)に対して前面側に存在する砥石台の切屑ないしは切粉が砥石の砥石面とワークの被加工穴内径面との間に巻き込まれても、その量はわずかであり、これらの切屑ないしは切粉がワークの被加工穴内径面を傷付ける(面粗度の劣化を招く)こともない。このため、研削面の仕上げ精度の低下を招くという問題も有効に防止され、ホーニング加工の高い仕上げ精度が確保される。
(4)人手による作業が中心でコストがかかる焼成工程は、砥石を焼成する工程の一回のみであり、他の工程は、一度に大量のワークをセットして行うことができる機械加工が中心であるから、製造コストの低減化ひいては製品コストの低減化は図れる。
また、本発明のホーニング砥石によれば、砥石台に、四角柱状の砥石がその砥石面のみを露出するように埋設状に一体接合されてなり、上記砥石の外周を囲繞する上記砥石台の囲繞部が、所望の砥石保持力を確保できる範囲内において可及的に薄くなるように設定されていることから、上記のような製造方法によるすぐれた効果を発揮し得るホーニング砥石を安定して供給することができるとともに、以下のような優れた効果が発揮され得る。
(5)砥石と砥石台の接合が5面接合で大きな接合力が得られるとともに、特に、ホーニングツールの回転方向に対して、砥石の背面が砥石台により囲繞され補強されているから、ホーニング加工時に砥石にかかる大きな負荷に対しても、砥石が砥石台から剥がれ落ちてしまうことはない。
これにより、WA砥粒やGC砥粒等の旧来主流の砥粒を用いたホーニング砥石はもちろんのこと、CBN砥粒やダイヤモンド砥粒等の超砥粒を用いたホーニング砥石においても、砥石の種類のいかんにかかわらず、砥石の性能を十分に発揮することができる。
(6)消耗品であるホーニング砥石の長い砥石寿命を確保してランニングコストを低く抑えることができ、特に、ホーニングツールに数個のホーニング砥石が装着されて、これらのホーニング砥石がすべて同時に交換される構造においては、非常に経済的である。
(7)砥石と砥石台の接合が5面接合で大きな接合力が得られることから、接合手段として従来のような鑞付けを用いる必要がなく、鑞付けの欠点であった、製造時の作業性の悪さや、加熱接着による高熱の砥石台への悪影響も有効に防止できる。
(8)ホーニングツールの回転方向に対して、砥石の背面が砥石台の囲繞部により囲繞被覆されているから、ホーニング加工中にホーニング砥石に回転方向の外力が作用しても、マンドレルの砥石溝との接触はホーニング砥石の砥石台の一部であることから、この接触によりマンドレルが負けて早く磨耗する不具合はなく、マンドレルの寿命を短くすることもない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明に係るホーニング砥石を図1および図2に示し、このホーニング砥石1は、具体的には図1(b)および図3に示すように、ホーニングツール2のツール本体であるマンドレル3に交換可能に取り付けられる棒状のメタルモールド一体型砥石である。
図示のホーニングツール2は、単一のホーニング砥石1を備えるもので、図示しないホーニング盤の回転主軸先端つまり下端に交換可能に装着されて使用される。上記マンドレル3には、上記ホーニング砥石1を収容保持する砥石溝3aが開口されるとともに、この砥石溝3aに上記ホーニング砥石1が径方向へ突出可能にかつ取外し交換可能に装着されている。また、マンドレル3の内部には、図3(b)に示すように、上記ホーニング砥石1を拡張動作させる拡張ロッド4が軸方向へ往復移動可能に設けられており、上記ホーニング盤の砥石切込み装置(図示省略)によって、上記拡張ロッド4の先端ウェッジ4aによりホーニング砥石1が径方向外方へ拡張(切込み)動作される。
ホーニング砥石1の具体的構造は、図1および図2に示すように、砥石5と砥石台6が一体的に接合固定されてなる。
砥石5は四角柱状のもので、微小な砥粒が結合材料により結合されてなり、砥粒としては、WA、GC等の一般的な砥粒や、ダイヤモンド、CBN等の超砥粒が目的に応じて用いられ、また、結合材料としては、ビトリファイドボンドやメタルボンド等が目的に応じて用いられる。図示の実施形態の砥石5は、微小なダイヤモンド砥粒やCBN砥粒等の超砥粒がメタルボンド等の結合材料により結合されてなる超砥粒砥石である。
砥石台6は、マンドレル3に装着支持される部位で、その構成材料としては、後述するホーニング砥石2の製造方法の特徴構成から、特に限定されるものではなく、上記砥石5の構成材料や目的に応じて適宜設定される。
具体的には、上記砥石台6の構成材料として、上記砥石5が焼結金属材料からなることから、この砥石5の焼結温度に影響を受けることがなく、また、上記砥石5の焼結成形時の成形型として適用可能な材料が用いられ、図示の実施形態においては、銅合金が構成材料として用いられている。
また、図示の実施形態においては、砥石5と砥石台6の一体接合は、後述するように、砥石5の焼成時の焼結作用になされている。
上記砥石5の上記砥石台6に対する一体接合構造は、砥石台6に、砥石5がその砥石面5aを露出するように埋設状に一体化され、これにより、砥石5の砥石面5aを除く他の5面5b〜5fが砥石台6で囲繞されて覆われている。
また、砥石5の外周を囲繞する砥石台6の囲繞部7は、所望の砥石保持力を確保できる範囲内において可及的に薄くなるように設定されている。特に、ホーニング砥石1がホーニングツール2に装着された状態において、このホーニングツール2の回転方向Xに対して、砥石5の内径側底面5bと背面5cが上記砥石台6の囲繞部7に接合固定される結果、砥石5の背面5cに接合する囲繞部7の背面部位7aが、研削加工時に砥石5の受ける回転方向Xの外力に対する砥石5の補強壁として機能する最小限度の厚さに設定される。
また、上記砥石5の砥石面5aは、図1(a)、(b)および図2(b)、(c)に示すように、砥石台6の外周端面と同一高さの面一構造とされている。
さらに、上記砥石5の長さ方向両側部位の砥石台6には、ホーニング砥石1をホーニングツール2のマンドレル3に取り付けるための取付けバンド用溝8、8が設けられている。
このように砥石5と砥石台6が一体接合されてなるホーニング砥石1は、図3(a)に示すように、その平面外周輪郭形状が上記マンドレル3の砥石溝3aの内周輪郭形状に対応して形成されるとともに、その底面1aがマンドレル3に内装された上記拡張ロッド4の先端ウェッジ4aの傾斜面に対応した傾斜面とされて、拡張ロッド4の軸方向前方へ移動により、この拡張ロッド4の先端ウェッジ4aとホーニング砥石1の底面1aとの協働作用により、ホーニング砥石1がマンドレル3の外周面から径方向外方へ拡張(切込み)動作されることとなる。
続いて、以上のような構造を備えるホーニング砥石1の製造方法について、図4〜図6を参照しつつ説明する。
(I)砥石台前加工工程:(図4参照)
砥石台素材16を切削加工して、この砥石台素材16の上面に、砥石5を埋設状に形成するための砥石溝16aを形成する。
砥石台素材16を切削加工して、この砥石台素材16の上面に、砥石5を埋設状に形成するための砥石溝16aを形成する。
この場合、砥石溝16aの平面輪郭形状寸法は、ホーニング砥石1完成後における砥石5の平面形状寸法つまり砥石面5aの輪郭形状寸法を規定し、また、砥石溝16aの内容積は砥石5の外形状寸法(幅w、長さlおよび高さh)を規定する。
図示の実施形態における砥石溝16aは、その深さdが後工程における削り代としての余裕を見て、砥石5の高さhよりも0.2mm程度深く設定され、また、その長さLおよび幅Wが焼結工程における膨張を考慮して、砥石5の長さlおよび幅wよりもそれぞれ0.1mm小さく設定される。
(II)砥石部焼成工程:(図5参照)
以下の工程1)および2)により、上記砥石台前加工工程により前加工が施された砥石台素材16を成形型10の一部として、この成形型10内に砥石材料粉末5Aを充填して砥石5を焼成すると同時に、砥石台素材16と上記砥石5を焼結接着して、ホーニング砥石素材11を一体成形する。
以下の工程1)および2)により、上記砥石台前加工工程により前加工が施された砥石台素材16を成形型10の一部として、この成形型10内に砥石材料粉末5Aを充填して砥石5を焼成すると同時に、砥石台素材16と上記砥石5を焼結接着して、ホーニング砥石素材11を一体成形する。
1)図5(a)、(b)に成形型10の成形キャビティ、つまり、カーボン製の分割型10a〜10fで囲まれた内部空間に、砥石材料粉末5Aを充填する。
具体的には、成形型10の分割型10a〜10fのうち、下パンチ10dとして、上記砥石台前加工工程により前加工が施された砥石台素材16を用いるとともに、その他の分割型10a〜10c、10e〜10fのカーボン製の分割型を用いる。そして、これら分割型10a〜10fにより構成される成形型10の成形キャビティ(砥石台素材16の砥石溝16aを含む)に、砥石材料粉末5Aを充填する。
この成形キャビティは、後述するように、砥石台素材16の砥石溝16aと、砥石台素材16の上部に形成された所定の空間(砥石素材16の上面部分を覆うように形成された空間)とからなる。
2)上記成形型10の外部から砥石材料粉末5Aを加熱しつつ、上下部分割型(上下パンチ)10a、10d(16)の相対的な接近移動(図示の場合は上パンチとしての上部分割型10aの下降)により砥石材料粉末5Aを加圧して、四角柱状の砥石5を焼成すると同時に、この砥石5と上記砥石台素材16を焼結接着して、図5(c)に示すホーニング砥石素材11を一体成形する。
このホーニング砥石素材11においては、上記成形型10のキャビティ形状により、砥石台素材16の上部に所定の厚みt(図示の実施形態においては、t=0.2〜0.3mm)の砥石材料だけの砥石層5Bが砥石素材16の上面部分を覆うように形成される。このような形状構造とされるのは、砥石5の材質を均一にするためである。
なお、前述したように、上記砥石台素材16の構成材料は、上記砥石材料粉末5Aの焼結温度に影響を受けることがなく、また、上記砥石5の焼結成形時の成形型として適用可能な材料が用いられる(図示の実施形態においては、銅合金)。
(III)砥石面形成工程:(図6(a)参照)
上記砥石部焼成工程により一体成形されたホーニング砥石素材11(図5(c))の砥石層5Bを切削加工により削り落として、砥石面5aを形成する。
上記砥石部焼成工程により一体成形されたホーニング砥石素材11(図5(c))の砥石層5Bを切削加工により削り落として、砥石面5aを形成する。
具体的には、まず、ワークである上記ホーニング砥石素材11を例えば平面研削盤に保持固定させて、砥石車20により、砥石台素材16の上面部分を覆うように形成された砥石材料だけの砥石層5Bを切除して(図6(a)左側図参照)、砥石面5aを露出形成する(図6(a)右側図参照)。
(IV)仕上工程:(図6(b)、(c)参照)
上記砥石面形成工程により砥石面5aを成形されたホーニング砥石素材11(図6(a)右側図)の砥石台部分つまり砥石台素材16を、切削加工により所定形状の砥石台6に仕上げる。
上記砥石面形成工程により砥石面5aを成形されたホーニング砥石素材11(図6(a)右側図)の砥石台部分つまり砥石台素材16を、切削加工により所定形状の砥石台6に仕上げる。
具体的には、まず、ワークである上記ホーニング砥石素材11を図外のワーク保持冶具に保持固定させて、エンドミル等の切削工具21により、取付けバンド用溝8、8を含めた砥石台6(砥石台素材16)の上側部分(つまりホーニング砥石素材11の砥石5以外の外周箇所)を所定形状に加工形成し(図6(b)参照)、続いて、このワーク11を天地逆転させて、上記ワーク保持冶具に再び保持固定させ、切削工具21により、底面1aを含めた砥石台6の下側部分を所定形状に加工形成して、完成品であるホーニング砥石1(図1および図2参照)とする。
この場合、マシニングセンタ等の複合型工作機械を用いることにより、ホーニング砥石1の複雑な形状構造も、1台の工作機械により短時間で容易に切削加工することができる(図示の実施形態においては、ワーク保持冶具に対するワーク11の脱着は2回だけで良い)とともに、仕上精度もよく、製造コストも安価に抑えることができる。
しかして、以上のようにホーニング砥石1の製造方法は、予め砥石溝16aを形成した砥石台素材16を成形型10の一部として、この砥石台素材16の砥石溝16a内に砥石材料粉末5Aを充填し焼成して、ホーニング砥石素材11を一体成形した後、このホーニング砥石素材11の外形状を所定形状に仕上げるから、以下に列挙するような優れた効果が発揮され得る。
(1)予め砥石溝16aを形成した砥石台素材16を成形型の一部として、この砥石台素材16の砥石溝16a内に砥石材料粉末5Aを充填し焼成するようにしたから、砥石台6の材質を自由に選択することができる。
すなわち、砥石台素材16を予め作成しておき、この砥石台素材16を成形型10の一部である下パンチ10dとして利用し、この下パンチ10dのキャビティ内に砥石材料粉末5Aを充填して砥石5を焼成するようにしているので、砥石5の焼結温度に影響されることなく、つまり、低融点の高脆性ボンド砥石に対しても、高融点の砥石に対しても、砥石台6の材質を制限されることなく自由に選択することができる。
(2)また、ホーニング砥石素材11を一体成形した後に、このホーニング砥石素材11の外形状、つまり砥石台6部分の外形状を、エンドミル等の切削工具21による切削加工等により所定形状(ホーニングツール2に取り付けるための取付けバンド用溝8等を含む)に仕上げるようにしたから、特に、砥石5の外周を囲繞する砥石台部分(囲繞部)7を、所望の砥石保持力を確保できる範囲内において可及的に薄くなるように形成することにより、従来の同一規格のホーニング砥石に比較して、砥石の外形寸法を大きく設定することができ、これにより砥石寿命を延ばすことが可能となる。
すなわち、例えば、砥石5の外形寸法をホーニング砥石1(つまり砥石台6部分の外形寸法)よりも0.05mm小さいだけの値に設定することも可能で、砥石5の幅方向と長さ方向の両方で、より大きな外形状を確保することができる。これは、ホーニング砥石1の全幅が2mmであれば、従来の同一規格品では、砥石幅wが1.6mmでホーニング砥石1の全幅の80%であったが、本実施形態のホーニング砥石1であれば、砥石幅wが1.9mmでホーニング砥石1の全幅の95%となり、砥石寿命の大幅延長を図ることができる。
(3)ホーニング砥石素材11を一体成形した後に、砥石台6部分の外形状を所定形状に仕上げるようにしたことにより、砥石5外周を囲繞する砥石台6の囲繞部7を薄く仕上げることができる。
すなわち、予め砥石溝16aを形成した砥石台素材16を成形型10の一部10dとして、この砥石台素材16の砥石溝16a内に砥石材料粉末5Aを充填し焼成するようにすることで、砥石5は砥石溝16aの内部からしっかり焼結して固められることになるから、砥石5外周を囲繞する砥石台6の囲繞部7は、その外側から薄く削って仕上げることができる。このように、砥石台6の囲繞部(砥粒の入らない層)7を薄く仕上げる(例えば、極限の0.05mm)ことができる結果、ホーニング砥石1による研削面の仕上げ精度の低下を招くという問題も有効に防止され、ホーニング加工の高い仕上げ精度が確保される。
換言すれば、ホーニング加工中において、砥石5が磨耗すると、この磨耗と共に砥石台6の囲繞部7も削られていくことになるが、本実施形態においては、砥石台6の囲繞部7を可及的に薄く仕上げることができるので、ホーニングツール2の回転方向(進行方向)Xに対して前面側に存在する砥石台6の切屑ないしは切粉が砥石5の砥石面5aとワークの被加工穴内径面との間に巻き込まれても、その量はわずかであり、これらの切屑ないしは切粉がワークの被加工穴内径面を傷付ける(面粗度の劣化を招く)こともない。このため、研削面の仕上げ精度の低下を招くという問題も有効に防止され、ホーニング加工の高い仕上げ精度が確保される。
(4)人手による作業が中心でコストがかかる焼成工程は、砥石5を焼成する工程の一回のみであり、他の工程は、一度に大量のワークをセットして行うことができる機械加工が中心であるから、製造コストの低減化ひいては製品コストの低減化は図れる。
以上のように構成されたホーニング砥石1は、ホーニングツール2のマンドレル3に交換可能に取り付けられて使用される。このホーニングツール2は、図示しないホーニング盤の回転主軸先端に装着されて、ホーニング盤の駆動により、そのマンドレル3が、図示しないワークの被加工穴に挿入されるとともに、回転運動しながら往復運動して、その外周に突出する上記砥石1により被加工穴のホーニング加工が行われる。
この場合、ホーニング加工中においてはホーニング砥石1に回転方向Xの外力が作用するところ、ホーニング砥石1における砥石5と砥石台6との間には大きな接合保持力が得られ、ホーニング加工時に砥石にかかる大きな負荷に対しても、砥石5が砥石台6から剥がれ落ちてしまうことはない。
すなわち、砥石5は、その砥石面5aのみを露出するように砥石台6に埋設状に一体接合されてなるから、砥石5と砥石台6の接合が5面接合で大きな接合力が得られ、しかも、ホーニングツール2の回転方向Xに対して、砥石5の背面5cが砥石台6により囲繞され補強される構造とされている。その結果、ホーニング加工時に砥石5にかかる大きな負荷に対しても、砥石5が砥石台6から剥がれ落ちてしまうことはなく、寿命が長い。
これにより、本実施形態のようなCBN砥粒やダイヤモンド砥粒等の超砥粒を用いたホーニング砥石1においても、砥石5の性能を十分に発揮することができる。
消耗品であるホーニング砥石1の長い砥石寿命を確保してランニングコストを低く抑えることができ、特に、ホーニングツール2に数個のホーニング砥石1、1、…が装着されて、これらのホーニング砥石がすべて同時に交換される構造においては、非常に経済的である。
また、砥石5と砥石台6の接合が5面接合で大きな接合力が得られることから、接合手段として従来のような鑞付けを用いる必要がなく、鑞付けの欠点であった、製造時の作業性の悪さや、加熱接着による高熱の砥石台への悪影響も有効に防止できる。
また、ホーニングツール2の回転方向Xに対して、砥石5の背面5cが砥石台6の囲繞部7により囲繞被覆されているから、ホーニング加工中にホーニング砥石1に回転方向Xの外力が作用しても、図3(a)、(b)に示すように、マンドレル3の砥石溝3aとの接触は、ホーニング砥石1の砥石台6の一部7であることから、この接触によりマンドレル3が負けて早く磨耗する不具合はなく、マンドレル3の寿命を短くすることもない。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲において種々の設計変更が可能である。
例えば、図示の実施形態のホーニング砥石1は、その適用対象が単一のホーニング砥石を備えるホーニングツール2用のものであるが、本発明は3個あるいは4個など複数個のホーニング砥石を備えるホーニングツール用のものにも適用可能であることはもちろんである。
また、本発明は、図示の実施形態のようなCBN砥粒やダイヤモンド砥粒のような超砥粒を用いた砥石5を備えたホーニング砥石1おいて顕著な効果を発揮するが、旧来主流のWA砥粒やGC砥粒を用いた砥石を備えるホーニング砥石にも適用可能であることはもちろんである。
1 ホーニング砥石
2 ホーニングツール
3 マンドレル(ツール本体)
3a マンドレルの砥石溝
5 砥石
5a 砥石の砥石面
5A 砥石材料粉末
6 砥石台
7 囲繞部
7a 囲繞部の背面部位
8 取付けバンド用溝
10 成形型
11 ホーニング砥石素材
16 砥石台素材
16a 砥石溝
2 ホーニングツール
3 マンドレル(ツール本体)
3a マンドレルの砥石溝
5 砥石
5a 砥石の砥石面
5A 砥石材料粉末
6 砥石台
7 囲繞部
7a 囲繞部の背面部位
8 取付けバンド用溝
10 成形型
11 ホーニング砥石素材
16 砥石台素材
16a 砥石溝
Claims (9)
- ホーニングツールに交換可能に取り付けられる棒状のホーニング砥石を製造する方法であって、
予め砥石溝を形成した砥石台素材を成形型の一部として、この砥石台素材の砥石溝内に砥石材料粉末を充填し焼成して、ホーニング砥石素材を一体成形した後、このホーニング砥石素材の外形状を所定形状に仕上げる
ことを特徴とするホーニング砥石の製造方法。 - ホーニングツールに交換可能に取り付けられる棒状のホーニング砥石を製造する方法であって、
(1)砥石台素材を切削加工して砥石溝を形成する砥石台前加工工程と、
(2)前記砥石台前加工工程により前加工が施された砥石台素材を成形型の一部として、この砥石台素材の砥石溝内に砥石材料粉末を充填し焼成して、ホーニング砥石素材を一体成形する砥石部焼成工程と、
(3)前記砥石部焼成工程により一体成形されたホーニング砥石素材の砥石面を切削加工により形成する砥石面形成工程と、
(4)前記砥石面形成工程により砥石面が形成されたホーニング砥石素材の砥石台部分を切削加工により所定形状に仕上げる仕上工程とを備える
ことを特徴とするホーニング砥石の製造方法。 - 前記砥石部焼成工程において、砥石材料粉末を前記砥石台素材の砥石溝内に充填するとともに、砥石台素材の上面部分を覆うように成形型内に充填し焼成するようにした
ことを特徴とする請求項2に記載のホーニング砥石の製造方法。 - 前記砥石面形成工程において、砥石台素材の上面部分を覆う砥石層を切削加工により切除して、前記砥石面の外周が前記砥石台素材からなる幅狭砥石台面で囲繞形成する
ことを特徴とする請求項2に記載のホーニング砥石の製造方法。 - 前記砥石台と砥石の一体接合を、砥石焼成時の焼結作用によりなすことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のホーニング砥石の製造方法。
- ホーニングツールに交換可能に取り付けられる棒状のもので、請求項1から5のいずれか一つに記載の製造方法により製造されるホーニング砥石であって、
前記ホーニングツールのツール本体に装着支持される砥石台に、四角柱状の砥石がその砥石面のみを露出するように埋設状に一体接合されてなり、
前記砥石の外周を囲繞する前記砥石台の囲繞部が、所望の砥石保持力を確保できる範囲内において可及的に薄くなるように設定されている
ことを特徴とするホーニング砥石。 - 前記砥石台と砥石の一体接合が、砥石台の焼成時の焼結作用になされている
ことを特徴とする請求項6に記載のホーニング砥石。 - 前記砥石は、微小なダイヤモンド砥粒やCBN砥粒等の超砥粒がメタルボンド等の結合材料により結合されてなる超砥粒砥石である
ことを特徴とする請求項6または7に記載のホーニング砥石。 - 前記砥石台の部位に、ホーニングツールに取り付けるための取付けバンド用溝が設けられる構造を備える
ことを特徴とする請求項6から8のいずれか一つに記載のホーニング砥石。
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JP2007171053A JP2009006448A (ja) | 2007-06-28 | 2007-06-28 | ホーニング砥石の製造方法およびホーニング砥石 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109848877A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 张家界航空工业职业技术学院 | 一种带铁质底的瓷砖磨具的加工工艺 |
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2007
- 2007-06-28 JP JP2007171053A patent/JP2009006448A/ja not_active Withdrawn
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