JP2009005123A - テレビジョン放送受信装置、およびテレビジョン放送受信方法 - Google Patents

テレビジョン放送受信装置、およびテレビジョン放送受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固定向け放送から移動体向け放送へと違和感なく滑らかに切り替えを行う。
【解決手段】固定向け放送のPESfを蓄積する固定向バッファ41と、移動体向け放送のPESmを蓄積する移動向バッファ42と、それぞれのバッファに蓄積したPESを選択するPES選択部43と、選択したPESから映像データを復元する映像デコーダ50と、復元した映像データを区分して蓄積するフレームバッファ51と、フレームバッファ51に蓄積した映像データを指示に応じて選択する表示データ選択部53と、PES選択部43および表示データ選択部53を少なくとも制御する制御部90とを備え、制御部90は、PES選択部43に対してPESを切り替えるよう指示した後、表示データ選択部53に対して一方のPESに対応した映像データを所定の期間選択した後、他方のPESに対応した映像データを選択するよう制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地上デジタル放送を受信するテレビジョン放送受信装置に関し、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との受信が可能なテレビジョン放送受信装置、およびテレビジョン放送受信方法に関する。
近年、放送の技術分野においても、デジタル化が急速に進められており、テレビジョン放送においては、衛星を利用したデジタル放送に続き地上デジタル放送が既に実施されている。地上デジタル放送は、1チャンネルあたりの帯域をさらに「セグメント」と呼ばれる伝送帯域で分割し、このようなセグメントを組み合わせて放送されることを特徴としている。日本における地上デジタル放送は、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasing for Terestrial)方式と呼ばれる規格に基づき、1チャンネルあたり13個のセグメントで構成されている。また、13個のセグメントのうち、一般家庭などに固定設置された受信装置に向けての12セグメントを用いた放送(以下、「固定向け放送」と呼ぶ)と、携帯電話装置や車両に搭載した受信装置など移動体に向けての1セグメントを用いた放送(以下、「移動体向け放送」と呼ぶ)とが実施されている。固定向け放送は、13セグメント中、例えば12セグメントのように広い帯域を利用しているため高画質であるが受信強度の悪化による影響を受けやすい。一方、移動体向け放送は、1セグメントのように帯域が狭いため低画質であるものの受信強度の悪化による影響は受けにくいという特徴がある。さらに、地上デジタル放送のこのような特徴を利用して、固定向け放送と移動体向け放送とにより、同一番組を放送するような放送サービス形態が一般化している。このような同一番組を放送する放送サービスは、一般的にサイマル放送と呼ばれている。
このような特徴を有した地上デジタル放送を受信する1つの形態として、例えば車載用を目的とした受信装置において、良好な受信状態である場合には高画質の固定向け放送を受信し、受信状態が悪化した場合には劣化耐性に優れた移動体向け放送を受信するような受信装置に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図12は、このような機能を有した従来の移動体用デジタル放送受信装置のブロック図である。図12に示すように、従来の移動体用デジタル受信放送装置は、地上デジタル放送の放送波を受信するためのアンテナ912と、受信した放送波からチャンネル選択などを行うフロントエンド部914と、フロントエンド部914で選択された放送信号を復調しトランスポートストリームを復元するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)復調部916と、放送波の受信状況を判定する受信状況判定部922と、OFDM復調部916から出力されたトランスポートストリームを切り替えて出力する切替制御部926と、トランスポートストリームに重畳された符号化データを符号するデコード部928と、復号により復元した映像や音声信号を提示する出力部920とを備えている。また、デコード部928は、固定向け放送における符号化データを復号する固定向け放送デコード部918と移動体向け放送における符号化データを復号する移動体向け放送デコード部919とを備えている。このような構成の従来の移動体用デジタル放送受信装置において、受信状況判定部922には、フロントエンド部914で検出された放送波の受信電界強度の検出結果、およびOFDM復調部916で検出されたTSパケットエラーの発生率やBERなどの検出結果が通知される。受信状況判定部922は、これら検出結果に基づいて、特に固定向けデジタル放送の放送波に関する受信状況の良否を示す程度を判定し、その判定結果を切替制御部926に通知する。切替制御部926は、通知された判定結果、すなわち固定向けデジタル放送の放送波の受信状況に基づいて、固定向けデジタル放送の受信を適切に行うことができるか否かを判定し、出力部920からどちらの放送波を出力させるべきかを決定する。そして、切替制御部926は、固定向けデジタル放送の受信を適切に行うことができると判定した場合には、OFDM復調部916で復元されたトランスポートストリームを固定向け放送デコード部918に供給し、固定向けデジタル放送の受信を適切に行うことができないと判定した場合には、OFDM復調部916で復元されたトランスポートストリームを移動体向け放送デコード部919に供給する。このような構成により、同一番組を放送するサイマル放送が行われる状況において、良好な受信状態である場合には移動体においても高画質の固定向け放送を視聴でき、受信状態が悪化した場合には劣化耐性に優れた移動体向け放送により映像ノイズなどが少ない状態で視聴できる。
また、固定向け放送の復調データと移動体向け放送の復調データとをそれぞれのバッファメモリにバッファリングし、受信状態に応じて一時的に蓄積したいずれかの復調データを選択して出力し、これによって固定向け放送と移動体向け放送とを適応的に切り替えるとともに、相互の切り替えにおいてシームレスな切り替えを可能とするような技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−174030号公報 特開2004−312361号公報
しかしながら、上述した特許文献1のような構成の場合、固定向け放送および移動体向け放送それぞれの符号化データを両方同時にデコードしておく必要があったため、回路規模とともに消費電力も大きくなるという課題があった。また、上述した特許文献2のように、復調したデータをバッファメモリに一時格納するような構成とすることにより、デコーダのような復号手段の回路規模を削減可能となるが、例えば、切り替えた側のバッファメモリにおいてIフレームと呼ばれるような画面内符号化データが格納されていない場合には、画面内符号化データが格納されるまでの待ち時間が生じ、その期間例えばブラックアウトと呼ばれるような全面が黒の画像が表示されたりし、違和感なく滑らかに切り替えを行うことが難しいという課題があった。
本発明のテレビジョン放送受信装置は、これらの課題に鑑みなされたものであり、回路規模や消費電力の増加を招くことなく、固定向け放送および移動体向け放送の一方から他方へと切り替えたとき、映像が表示されるまでの待ち時間やその期間の黒画像の表示を抑制するとともに、違和感なく滑らかに切り替えを行うことができるテレビジョン放送受信装置を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明のテレビジョン放送受信装置は、1つの物理チャンネル内の2以上のセグメントを用いて送出される固定向け放送と1セグメントのみを用いて送出される移動体向け放送とを含む地上デジタル放送を受信し、受信した地上デジタル放送の放送信号から映像データを含むコンテンツデータを復元するテレビジョン放送受信装置であって、物理チャンネルごとの放送信号を受信し、固定向け放送におけるトランスポートストリームと移動体向け放送におけるトランスポートストリームとを復元する受信部と、それぞれのトランスポートストリームから固定向け放送における符号化映像データと移動体向け放送における符号化映像データとを分離し、抽出する分離部と、固定向け放送における符号化映像データを一時蓄積する固定向け放送用のバッファと、移動体向け放送における符号化映像データを一時蓄積する移動体向け放送用のバッファと、固定向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データと移動体向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データとを指示に応じて選択する符号化データ選択部と、符号化データ選択部が選択した符号化映像データを復号し、映像データを復元するデコード部と、デコード部が復元した映像データを一時蓄積する出力バッファと、出力バッファに一時蓄積した固定向け放送と移動体向け放送との映像データを指示に応じて選択する表示データ選択部と、符号化データ選択部および表示データ選択部を少なくとも制御する制御部とを備え、制御部は、符号化データ選択部に対して、固定向け放送と移動体向け放送との選択を切り替えるよう指示した後、表示データ選択部に対して、固定向け放送と移動体向け放送との一方の符号化映像データに対応した映像データを所定の期間選択し、他方の符号化映像データに対応した映像データを選択するよう制御する構成である。
また、本発明のテレビジョン放送受信装置は、制御部が、符号化データ選択部に対して、固定向け放送と移動体向け放送との一方の符号化映像データから他方の符号化映像データに選択するよう指示した後、表示データ選択部に対して、一方の符号化映像データに対応した映像データを所定の期間選択した後、他方の符号化映像データに対応した映像データを選択するよう制御する構成である。
また、本発明のテレビジョン放送受信装置は、制御部が、表示データ選択部に対して、一方の符号化映像データに対応した映像データを所定の期間選択するように指示するとともに、所定の期間中において出力バッファに一時蓄積された一方の符号化映像データに対応する映像データがスロー再生されるように出力バッファを制御する構成である。
また、本発明のテレビジョン放送受信装置は、制御部が、符号化データ選択部に対して、固定向け放送と移動体向け放送との一方の符号化映像データから他方の符号化映像データに選択するよう指示した後、表示データ選択部に対して、他方の符号化映像データに対応するはじめに復元できた映像データを所定の期間選択した後、他方の符号化映像データに対応した映像データを順次選択するよう制御する構成である。
また、本発明のテレビジョン放送受信装置は、固定向け放送用のバッファが、画面内符号化データであるIフレームの符号化映像データから順番にグループオブピクチャ分だけ一時蓄積した後消去する動作を、繰り返すように動作する構成である。
また、本発明のテレビジョン放送受信装置は、移動体向け放送用のバッファが、画面内符号化データであるIDRのアクセスユニットから順番に、1シーケンス分だけ一時蓄積した後消去する動作を、繰り返すように動作する構成である。
また、本発明のテレビジョン放送受信装置は、制御部が、符号化データ選択部に対して、固定向け放送の符号化映像データから移動体向け放送の符号化映像データを選択するよう指示したとき、アクセスユニット有効期間中である場合には、符号化データ選択部に対して、移動体向け放送用のバッファに一時蓄積されたIDRのアクセスユニットから順番に符号化映像データを取り込み、順次デコード部に供給するよう制御し、デコード部に対して、供給されるアクセスユニットのデコード開始時刻が現在の時刻を過ぎている場合には、連続して各アクセスユニットの符号化映像データを復号し、供給されるアクセスユニットのデコード開始時刻が現在の時刻を過ぎていない場合には、現在の時刻がデコード開始時刻となった時点でアクセスユニットの符号化映像データを復号するよう制御し、表示データ選択部に対して、出力バッファに一時蓄積された最も新しいフレームの映像データを取り込み順次一時蓄積されるフレームの映像データを取り込んでいくよう制御する構成である。
また、本発明のテレビジョン放送受信装置は、制御部が、符号化データ選択部に対して、固定向け放送の符号化映像データから移動体向け放送の符号化映像データを選択するよう指示したとき、アクセスユニット有効期間中以外である場合には、移動体向け放送用のバッファにIDRのアクセスユニットが一時蓄積され、かつ現在の時刻がその一時蓄積されたIDRのアクセスユニットのデコード開始時刻となるまで、表示データ選択部に対して、出力バッファに一時蓄積された固定向け放送の映像データを取り込み出力し、その後、出力バッファに一時蓄積された移動体向け放送の映像データを取り込み出力するよう制御する構成である。
また、本発明のテレビジョン放送受信装置は、制御部が、固定向け放送および移動体向け放送のいずれかの受信状況に応じて、符号化データ選択部が固定向け放送用のバッファおよび移動体向け放送用のバッファのどちらの符号化映像データを選択するかを制御する構成である。
また、固定向け放送と移動体向け放送とは、同一の番組が送出されるサイマル放送であり、本発明のテレビジョン放送受信装置は、いずれかの放送のコンテンツデータを復元する構成である。
また、固定向け放送のセグメントは、3セグメント、5セグメント、7セグメントおよび12セグメントのいずれかであり、本発明のテレビジョン放送受信装置は、その放送のコンテンツデータを復元する構成である。
さらに、本発明のテレビジョン放送受信方法は、1つの物理チャンネル内の2以上のセグメントを用いて送出される固定向け放送と1セグメントのみを用いて送出される移動体向け放送とを含む地上デジタル放送を受信し、受信した地上デジタル放送の放送信号から映像データを含むコンテンツデータを復元するテレビジョン放送受信方法であって、物理チャンネルごとの放送信号を受信し、固定向け放送におけるトランスポートストリームと移動体向け放送におけるトランスポートストリームとを復元するステップと、それぞれのトランスポートストリームから固定向け放送における符号化映像データと移動体向け放送における符号化映像データとを分離し、抽出するステップと、固定向け放送における符号化映像データを固定向け放送用のバッファに一時蓄積するステップと、移動体向け放送における符号化映像データを移動体向け放送用のバッファに一時蓄積するステップと、固定向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データと移動体向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データとのいずれかを選択するステップと、符号化データ選択部が選択した符号化映像データを復号し、映像データを復元するステップと、デコード部が復元した映像データを出力バッファに一時蓄積するステップと、出力バッファに一時蓄積した固定向け放送と移動体向け放送とのいずれかの映像データを選択するステップとを含み、固定向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データと移動体向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データとのいずれかを選択するステップにおいて、固定向け放送と移動体向け放送との選択を切り替え、出力バッファに一時蓄積した固定向け放送と移動体向け放送とのいずれかの映像データを選択するステップにおいて、固定向け放送と移動体向け放送との一方の符号化映像データに対応した映像データを所定の期間選択した後、他方の符号化映像データに対応した映像データを選択する構成である。
本発明によれば、回路規模や消費電力の増加を招くことなく、固定向け放送および移動体向け放送の一方から他方へと切り替えたとき、映像が表示されるまでの待ち時間を抑制するとともに、黒画像の表示などをはさむこと無くまた違和感なく滑らかに切り替えを行うことができるテレビジョン放送受信装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるテレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、車両などの移動体に搭載し、地上デジタル放送の放送信号を受信し、地上デジタル放送における移動体向け放送とともに放送信号を良好に受信可能なときには固定向け放送における映像や音声などのコンテンツをユーザに提示するテレビジョン放送受信装置の一例を挙げて説明する。すなわち、上述したように地上デジタル放送では、一般家庭に設置して視聴するようなテレビジョン放送受信装置を対象として、12セグメントを利用する固定向け放送とともに、携帯電話装置や車両に搭載したナビゲーション装置のような移動体に付帯したテレビジョン放送受信装置を対象として、1セグメントを利用する移動体向け放送も同時放送されている。本実施の形態のテレビジョン放送受信装置は、このような1つのチャンネルに含まれる固定向け放送と移動体向け放送との放送信号をそれぞれトランスポートストリームとして復元し、検出した受信状態が良好なときには、復元した固定向け放送のトランスポートストリームから抽出した符号化映像データを復号することで高画質の映像を提示する。さらに、本実施の形態のテレビジョン放送受信装置は、受信状態が悪化したときには、復元した移動体向け放送のトランスポートストリームから抽出した符号化映像データを復号することで低画質ではあるもののノイズの発生などを抑制した映像を提示する。
以下、このような本実施の形態におけるテレビジョン放送受信装置の構成について、説明する。なお、本実施の形態では、固定向け放送が12セグメント、移動体向け放送が1セグメントを利用し、それぞれの放送において同一の番組が送出されるようなサイマル放送形態である地上デジタル放送を対象とした場合の一例を挙げて説明するが、地上デジタル放送の放送方式として、固定向け放送と移動体向け放送とが利用するセグメント数の比は限定されたものではなく、他のセグメント数の比となるような放送形態であってもよい。また、サイマル放送形態である場合の一例を挙げて説明するが、固定向け放送と移動体向け放送とが異なった番組の場合でも本発明を適用することができる。また、より詳細には、日本国内の地上デジタル放送規格であるISDB−Tに基づき、固定向け放送は、12セグメントを利用し、映像圧縮符号化技術であるMPEG−2方式にて毎秒30フレームの映像を送出し、移動体向け放送は、1セグメントを利用し、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2方式よりも高圧縮率であるH.264/MPEG−4 AVC方式にて毎秒最大15フレームの映像を送出する地上デジタル放送に対応したテレビジョン放送受信装置の一例を挙げる。
図1において、アンテナから受信した地上デジタル放送の放送信号は、受信部20に供給される。例えばユーザが受信を所望するチャンネルを指定すると、ユーザが指定した情報は制御部90に通知され、制御部90から指定されたチャンネルに対応した選局制御信号が受信部20に通知される。なお、制御部90は、例えば、マイクロプロセッサや中央演算処理装置(CPU)およびその周辺メモリなどで構成され、本テレビジョン放送受信装置における各部を制御する制御部であり、詳細については以下で説明する。受信部20において、選局制御信号はチューナ21に通知され、チューナ21は、選局制御信号に応じたチャンネルの放送信号を選局する。また、選局された放送信号はOFDM復調部22に供給される。OFDM復調部22は、供給された直交周波数分割多重信号、すなわちOFDM変調された放送信号に対して復調処理や誤り訂正処理などを施し、ベースバンド信号に変換することでトランスポートストリーム(Transport Stream)を復元する。特に、本発明のテレビジョン放送受信装置は、地上デジタル放送における例えば12セグメントの固定向け放送と1セグメントの移動体向け放送との適応的な受信を目的としているため、OFDM復調部22は、それぞれの放送に対する処理を行い、固定向け放送から復元したトランスポートストリーム(以下、適宜、「固定向トランスポートストリーム」と呼ぶ)TSfと移動体向け放送から復元したトランスポートストリーム(以下、適宜、「移動向トランスポートストリーム」と呼ぶ)TSmとを復元し、次に説明する分離部30にそれぞれのトランスポートストリームを供給する。また、受信部20は、チューナ21における受信電界強度や、OFDM復調部22における誤り訂正処理での誤り率などを、放送信号の受信状態を示す信号である受信状態通知信号として制御部90に通知する。なお、詳細については以下で説明するが、受信状態通知信号は、固定向け放送と移動体向け放送とのどちらの放送を復元し提示するかを選択するために利用される。
受信部20で復元された固定向トランスポートストリームTSfと移動向トランスポートストリームTSmとは、分離部30に供給される。分離部30は、トランスポートストリームを構成するトランスポートストリームパケットごとに格納された各種データを、トランスポートストリームから分離し、各種別ごとのデータを抽出する。分離部30は、トランスポートストリームに多重化された符号化音声データを分離、抽出し、音声のパケッタイズドエレメンタリストリーム(PES:Packetized Elementary Stream、以下、適宜、「PES」と呼ぶ)の形態で、音声バッファ49に供給する。また、分離部30は、トランスポートストリームに多重化されたセクションデータを分離、抽出し制御部90に供給する。セクションデータは、例えば、地上デジタル放送システムにおけるシステム制御データや番組表などのデータであり、制御部90は、例えば、通知されたセクションデータでのシステム制御データを用いて最適に受信できるよう受信部20を制御したり、番組表などのデータを利用して番組表表示データを生成したりする。さらに、分離部30は、固定向トランスポートストリームTSfに多重化された符号化映像データを分離、抽出し、映像のPESの形態で、その符号化映像データを一時蓄積するために設けたバッファである固定向け放送用バッファ41に供給する。また、分離部30は、移動向トランスポートストリームTSmに多重化された符号化映像データを分離、抽出し、映像のPESの形態で、その符号化映像データを一時蓄積するために設けたバッファである移動体向け放送用バッファ42に供給する。なお、PESは、例えば映像のPESの場合、PESヘッダと呼ばれるヘッダのデータと1枚の映像または複数の映像に対応する符号化映像データとを組み合わせたデータを1つのパケットとし、このようなパケットを時系列的に複数組み合わせて構成されるストリームである。また、1つのパケットに含まれる1枚の映像に対応した符号化映像データは、それぞれがアクセスユニットと呼ぶ単位で区分される。
分離部30で分離された符号化音声データは、PESの形態で音声バッファ49に供給される。音声バッファ49は、分離部30から供給される符号化音声データを一時蓄積するためのバッファであり、メモリなどの記憶素子で構成される。また、音声デコーダ59は、符号化音声データを復号するデコーダである。音声デコーダ59は、音声バッファ49に一時蓄積された符号化音声データを所定のタイミングで順次取り込み、復号処理を施すことで、音声データを復元する。復元された音声データは、提示部60に通知され、提示部60においてDA変換処理や増幅処理が施され、例えば、提示部60のスピーカなどから受信した番組の音声が出力される。
分離部30で固定向トランスポートストリームTSfから分離された符号化映像データは、PESの形態で、固定向け放送用バッファ(以下、「固定向バッファ」と呼ぶ)41に供給される。固定向バッファ41は、PESの形態で分離部30から供給される固定向け放送での符号化映像データを一時蓄積する固定向け放送用のバッファであり、メモリなどの記憶素子で構成される。また、固定向バッファ41に順次符号化映像データが蓄積されることで、固定向バッファ41にはI−ピクチャ、P−ピクチャおよびB−ピクチャと呼ばれるフレームで符号化映像データが区分されるとともに、各フレームごとのPESヘッダを含めたデータとして蓄積される。すなわち、本実施の形態では固定向け放送がMPEG−2方式に基づき放送されるような一例を挙げており、画面内符号化処理により生成された1枚の映像に対応する符号化映像データがI−ピクチャ、画面間前方予測符号化処理により生成された1枚の映像に対応する符号化映像データがP−ピクチャ、画面間双方向予測符号化処理により生成された1枚の映像に対応する符号化映像データがB−ピクチャとして、固定向バッファ41にフレームごとの符号化映像データが蓄積される。さらに、固定向バッファ41には、フレームごとの符号化映像データに対応して、それらのデータをデコードしたり提示したりする時刻を示すタイムスタンプ情報を含むPESヘッダデータが蓄積される。以下、固定向バッファ41には、フレームごとに、各PESヘッダデータを含めたI−ピクチャ、P−ピクチャおよびB−ピクチャのいずれかに対応したデータを格納したパケッタイズドエレメンタリストリームPESf(以下、適宜、単に「PESf」と呼ぶ)が蓄積されるとして説明する。また、固定向バッファ41には、制御部90から無効化指示信号が通知される。無効化指示信号は、バッファに蓄積されたデータを無効化するように指示する信号であり、制御部90から無効化指示信号が通知されると、固定向バッファ41は、蓄積したデータを無効化したり消去したりする。
また、分離部30で移動向トランスポートストリームTSmから分離された符号化映像データは、PESの形態で、移動体向け放送用バッファ(以下、「移動向バッファ」と呼ぶ)42に供給される。移動向バッファ42は、PESの形態で分離部30から供給される移動体向け放送での符号化映像データを一時蓄積する移動体向け放送用のバッファであり、メモリなどの記憶素子で構成される。また、移動向バッファ42に順次符号化映像データが蓄積されることで、移動向バッファ42にはIDR−AU(Instantaneous Decoder Refresh−Access Unit)、および非IDR−AUと呼ばれるアクセスユニットで符号化映像データが区分されるとともに、各アクセスユニットごとのPESヘッダを含めたデータとして蓄積される。すなわち、本実施の形態では移動体向け放送がH.264/MPEG−4 AVC方式に基づき放送されるような一例を挙げており、画面内符号化処理により生成された1枚の映像に対応する符号化映像データがIDR、画面間前方予測符号化処理により生成された1枚の映像に対応する符号化映像データが非IDRとして、移動向バッファ42にアクセスユニットごとの符号化映像データが蓄積される。さらに、移動向バッファ42には、アクセスユニットごとの符号化映像データに対応して、それらのデータをデコードしたり提示したりする時刻を示すタイムスタンプ情報を含むPESヘッダデータが蓄積される。以下、移動向バッファ42には、アクセスユニットごとに、各PESヘッダデータを含めたIDR−AUおよび非IDR−AUのいずれかに対応したデータを格納したパケッタイズドエレメンタリストリームPESm(以下、適宜、単に「PESm」と呼ぶ)が蓄積されるとして説明する。なお実際には、1つのPESにIDR−AUおよび複数の非IDRが含まれていてもよい。
また、移動向バッファ42にも、制御部90から無効化指示信号が通知される。制御部90から無効化指示信号が通知されると、移動向バッファ42は、蓄積したデータを無効化したり消去したりする。さらに、移動向バッファ42には、制御部90から蓄積停止信号が通知される。蓄積停止信号は、移動向バッファ42に供給されるPESmにおいて、PESmに含まれる一部のアクセスユニットの蓄積を停止するように制御するための信号である。本実施の形態では、固定向け放送を復元している場合、制御部90が蓄積停止信号を移動向バッファ42に対して通知し、一部のアクセスユニットの蓄積を停止するように制御するような構成としている。
PES選択部43は、制御部90から通知されるPES選択指示信号に従って、固定向バッファ41に蓄積されたPESfあるいは移動向バッファ42に蓄積されたPESmのいずれかを選択し、選択したPESをPESsとして映像デコーダ50に供給する。制御部90の制御に従ってPES選択部43が選択する動作の詳細については以下で説明するが、基本的に、制御部90は、受信状態通知信号に基づき、固定向け放送と移動体向け放送とのどちらの放送を復元し提示するかを判定し、判定した結果に基づくPES選択指示信号にPES選択部43に通知する。PES選択部43は、PES選択指示信号において固定向け放送を復元する指示の場合、固定向バッファ41に蓄積されたPESfを選択し、移動体向け放送を復元する指示の場合、移動向バッファ42に蓄積されたPESmを選択する。
映像デコーダ50は、PES選択部43から供給されるPESsに対して、フレームまたはアクセスユニットごとに、逆量子化、動き補償、画面間予測、画面内予測などの処理を行い1枚の画像に対応した画像信号を復元する。特に、本発明のテレビジョン放送受信装置は、このような映像デコーダとして、固定向け放送でのMPEG−2方式と移動体向け放送でのH.264/MPEG−4 AVC方式との共用化を図っていることを特徴としている。すなわち、制御部90は、PES選択部43に対して固定向バッファ41に蓄積されたPESfを選択するよう指示したとき、この指示とともに、映像デコーダ50に対してMPEG−2方式に基づいた復号化処理を実行するよう指示する。また、制御部90は、PES選択部43に対して移動向バッファ42に蓄積されたPESmを選択するよう指示したときには、この指示とともに、映像デコーダ50に対してH.264/MPEG−4 AVC方式に基づいた復号化処理を実行するよう指示する。映像デコーダ50は、このように、制御部90からの指示に応じた符号化方式に対する復号化処理を行う。また、映像デコーダ50は、このような復号化処理を実行するにあたり、基本的には、PESヘッダデータに含まれるタイムスタンプ情報の1つであるデコーディングタイムスタンプ(DTS:Decoding Time Stamp、以下、適宜、「DTS」と呼ぶ)情報が示す時刻、あるいは提示タイムスタンプ(PTS:Presentation Time Stamp、以下、適宜、「PTS」と呼ぶ)から算出した時刻に従って復号化処理を行う。DTS情報は、デコーダにおける復号化処理の復元タイミングを示す情報であり、また、PTS情報は、映像を提示するタイミングを示す情報である。映像デコーダ50は、これらの時刻情報参照し、この時刻情報に従った時刻において、対応するアクセスユニットの復号化処理を開始する。なお、映像デコーダ50におけるデコード開始時刻情報に応じた詳細な動作については、以下で説明する。映像デコーダ50は、復号化処理により復元した映像データVdをフレームバッファ51に供給する。
このように、本発明のテレビジョン放送受信装置は、1つの映像デコーダ50により固定向け放送と移動体向け放送とを選択に復元することを特徴としており、これによって回路規模や消費電力の増加を抑制している。なお映像デコーダ50が固定向け放送でのMPEG−2方式のみ復号化処理が可能であるような場合、H.264/MPEG−4 AVC方式に対しては、例えば制御部90により復号化処理を行う構成であってもよい。
フレームバッファ51は、映像デコーダ50から供給される映像データVdを、1枚の画像信号に対応するフレーム単位で、複数フレームに相当する映像データを一時蓄積する。なお、本実施の形態においては、フレーム単位で蓄積し処理するとして説明するが、フィールド単位やその他の映像単位で処理するような構成であってもよい。また、フレームバッファ51は固定向け放送と移動向け放送とで共通のバッファであり、固定向け放送のフレームで満たされているときもあれば移動向け放送のフレームで満たされているときもあり、また両放送のフレームが混在しているときもある。
表示データ選択部53は、制御部90から通知される表示データ選択指示信号に従って、フレームバッファ51に蓄積された複数フレームの中から表示データ選択指示信号により指示されたフレームの映像データを選択し、選択した映像データを出力する。表示データ選択部53による選択の詳細な動作についても以下で説明するが、表示データ選択部53は、特に、固定向け放送と移動体向け放送との一方から他方へ切り替えた場合において、その切り替え処理での最適な映像データを選択するために設けている。すなわち、本発明のテレビジョン放送受信装置は、上述したように、1つの映像デコーダ50により固定向け放送と移動体向け放送とを選択的に復元する構成であるため、固定向け放送のPESfと移動体向け放送のPESmとを単に切り替えるのみの構成では、切り替えた処理が正常に動作するまでの待ち時間が必要となる。本発明のテレビジョン放送受信装置は、このような切り替え時における違和感のない滑らかな切り替えを行うため、表示データ選択部53を設け、表示データ選択部53がフレームバッファ51に蓄積された複数フレームの映像データから最適な映像データを選択するような構成としたことを特徴としている。表示データ選択部53は、選択したフレーム単位の映像データを提示部60に供給する。
提示部60は、表示データ選択部53から供給された映像データにより、ディスプレイなどの表示手段を駆動表示し、これによって地上デジタル放送の番組がユーザに提示される。
また、制御部90は、本テレビジョン放送受信装置における各部を制御する制御部であり、特に、本実施の形態の制御部90は、無効化指示信号や蓄積停止信号を用いて移動向バッファ42を制御する構成であり、これにより、メモリなどの記憶素子量を削減している。さらに、本実施の形態の制御部90は、PES選択部43、映像デコーダ50および表示データ選択部53を上述したように制御する構成であり、これにより、固定向け放送および移動体向け放送の一方から他方へと切り替えたとき、映像が表示されるまでの待ち時間を抑制するとともに、違和感なく滑らかな切り替えを実現している。
図2は、本発明の実施の形態におけるテレビジョン放送受信装置の要部の構成を示すブロック図である。図2では、固定向け放送を提示している場合の様子を示している。また、図3は、移動向バッファ42に順次蓄積する各アクセスユニットを示した図である。次に、これらの図面を参照しながら、移動向バッファ42に移動体向け放送のPESmを一時蓄積する基本的な動作について説明する。
まず、図2に示すように、分離部30により分離抽出された、固定向け放送のPESfは固定向バッファ41に蓄積され、移動体向け放送のPESmは移動向バッファ42に蓄積される。このように、本テレビジョン放送受信装置は、固定向け放送を提示している場合においても、移動向バッファ42に移動体向け放送のPESmを蓄積する。図2では、移動向バッファ42において、PESmでのアクセスユニットとしてIDR−AUとともに非IDRであるアクセスユニットAuを17個まで蓄積可能なように構成した一例を示している。より具体的には、アクセスユニットごとの符号化映像データ量は可変長であるため、移動向バッファ42の容量としては、例えば、IDR−AUが5秒間隔となるような1つのシーケンスを想定して、384(kbps)×5秒=1920KByteとしている。
また、固定向バッファ41において、PESfでのフレームとしてIーピクチャから順次PおよびB−ピクチャを蓄積するような構成例を示している。制御部90により固定向け放送を提示するよう制御されている場合、PES選択部43は、固定向バッファ41側を選択し、これによって固定向け放送のPESfが映像デコーダ50に供給される。映像デコーダ50は、PESfにおけるPTS情報を参照し、PTS情報に対応した時刻になるとそれに対応したアクセスユニットの復号化処理を行い、生成した映像データをフレームバッファ51に供給する。なお、このような映像デコーダ50がデコードを開始する時刻は、PTS情報の時刻から、デコード処理時間や映像出力までに必要な時間を差し引いた時刻とする。また、すべてのフレームに対するPTS情報が付加されていない場合には、フレーム間隔よりPTSに対応した時刻を換算してデコードを開始する時刻を求める。また、デコード開始時刻であるDTS情報が通知されている場合には、このDTS情報に基づきデコードを開始してもよい。映像データは、フレームバッファ51に一時蓄積された後、表示データ選択部53を介して提示部60へと出力される。
図3では、移動向バッファ42に供給されるPESmにおいて、PESmに含まれる各アクセスユニットが蓄積される様子を示している。図3に示すように、移動向バッファ42には、IDR−AUを先頭にして、順次、AUで示す非IDR−AUであるアクセスユニットが蓄積される。すなわち、まず図3(a)に示すようにIDR−AUが移動向バッファ42に蓄積される。このとき、必ずしもIDR−AUをはじめに受けられるとは限らないが、IDR−AUを受信できるまでは非IDR−AUを廃棄する。その後、図3(b)に示すように、順次、非IDR−AUが蓄積されていく。この後、図3(c)に示すように、非IDR−AUの蓄積において、シーケンスの終端部の非IDR−AUと判定した場合、それら非IDR−AUの蓄積を停止する。なお、シーケンスの終端部であることはそのAUがもつ情報から知ることはできないが、同一ストリームにおいては一定間隔を保つ傾向にある。すなわちIDR−AUが2秒間隔であるストリームは永遠に2秒間隔である可能性が高く、5秒間隔であるストリームは永遠に5秒間隔である可能性が高い。このような性質を利用して、例えば2秒間隔でフレームレートが15fpsであるようなストリームの場合はIDR−AUから数えて29番目のAUがシーケンスの終端と判断できる。また、このような、シーケンス終端部における非IDR−AUの蓄積を停止する処理は、固定向け放送から移動体向け放送へと切り替えたとき、その切り替えのための遅延により、次のIDR−AUとデコード開始時刻が重なり、その結果、表示における遅延がさらに大きくなることを抑制している。
また、次のIDR−AUが供給された時点で、図3(c)のように蓄積した各アクセスユニットを無効化にするとともに、その時点で供給されたIDR−AUからの蓄積を開始する。また、図3(d)に示すように、シーケンスの終端部の非IDR−AUが供給されるよりも早くIDR−AUが供給された場合には、続けてそのIDR−AUを蓄積し、移動向バッファ42への蓄積が一杯となった時点で、前回のシーケンス分のデータを削除し、削除した領域に、続けて非IDR−AUを蓄積する。
本テレビジョン放送受信装置は、固定向け放送を提示している場合において、このように、移動向バッファ42へのPESmの蓄積処理を行っており、メモリ容量の節約を図っている。
次に、固定向け放送を提示している場合において、移動向バッファ42に移動体向け放送のPESmを一時蓄積する詳細な動作について説明する。図4は、移動向バッファ42を管理するために設けた移動向バッファ管理テーブルの一例を示した図である。図3を用いて説明したような処理を実行するため、制御部90は、図4に示すような移動向バッファ管理テーブルを参照して移動向バッファ42に蓄積した各アクセスユニットを管理する。移動向バッファ管理テーブルにおいて、デコード開始時刻はPTS情報から求めたデコードの開始時刻、アドレスはそれぞれのアクセスユニットが格納される先頭アドレス、フレーム種類はそのアクセスユニットがIDR−AUか非IDR−AUかを示すデータ、また、有効/無効はアクセスユニットを有効と判断してデコード対象とするアクセスユニットであるか無効と判断してデコード対象としないアクセスユニットであるかを示すデータである。なお、デコード開始時刻はアクセスユニットに付加されたPTSから、デコードに要する時間や、映像信号出力までに要する遅延時間を差し引いた時刻である。この時刻にデコードを開始することで、映像音声の同時再生を行う。但し、すべてのAUにPTSが付加されているとは限らないので、付加されていない場合はすべてのAUに必ず付加されるフレーム間隔からPTSを換算してデコード開始時刻を求める。
また、図5は、図3を用いて説明したような処理を実行するため、制御部90が用いるパラメータの一覧を示した図である。図5(a)は、制御部90がPESmから求めるパラメータ、図5(b)はシステムとして規定されているパラメータ、図5(c)は、図5(a)および(b)から求めたパラメータを示している。また、図5(c)において、パラメータDECTIME_IDR_NEXTは、次のIDR−AUのデコードを開始する予想時刻であり、パラメータDECTIME_ALLは、固定向け放送から移動体向け放送に切り替えたとき、移動向バッファ42に蓄積中の最も新しいアクセスユニットを出力できるまでの時間を示している。DECTIME_ALLは固定向け放送から移動体向け放送へ切り替える際に要する時間およびIDR−AUをデコードするのに必要な時間および非IDR−AUをデコードするのに必要な時間と今の時点での非IDR−AUの蓄積個数をすべて足したもので求めることができる。一般にIDR−AUと非IDR−AUはデコード時間が異なるため分けて書いているが、IDR−AUと非IDR−AUが同じデコード時間であるときはまとめた計算式でもよい。
また、図6は、固定向け放送を提示している場合において、制御部90が移動向バッファ42に移動体向け放送のPESmを一時蓄積するための手順を示したフローチャートである。以下、図4から図6を参照しながら、固定向け放送を提示している場合において、制御部90が移動向バッファ42にPESmを蓄積する動作について説明する。
図6において、まず、PESmが移動向バッファ42へ到着する。到着後はすぐにアクセスユニットの単位に分割される。アクセスユニットへの分割は特定のコード列を検索することで可能である。制御部90は、IDR−AUか否かを判断する(ステップS102)なおIDR−AUか非IDR−AUかの判断はアクセスユニット先頭のヘッダ部を解析することで容易にできる。制御部90は、IDR−AUであると判定するとステップS134へ分岐し、ステップS134でシステムタイムクロックからDECTIME_IDR_NEXTとDECTIME_ALLとから本テレビジョン放送受信装置内の基準時刻であるシステム基準時刻(STC:System Time Clock、以下、適宜、「STC」と呼ぶ)情報を求める。なお、固定向け放送を提示している場合、STCは固定向け放送に同期するため、移動体向け放送のSTCは不明であるので、移動体向け放送のプログラム時刻基準参照(Program Clock Reference 以下、適宜、「PCR」と呼ぶ)情報に同期した時刻を作り出す必要がある。また、PCRは通常固定向け放送と移動体向け放送それぞれで独立した値を生成して送られる。このため、1度移動体向け放送を受信し、STCを移動向け放送のPCRに同期させる。次にシステムタイマー(受信機の原発振)とSTCを比較し、オフセット値を保存する。固定向け放送受信中はシステムタイマーにオフセット値を加算することで、移動向け放送のPCRを推定できる。仮に受信状態の変動などによりPCRにジッタがあったとしても、固定向け放送視聴中の受信機の移動体向け放送の時間軸の精度はmsecのオーダーであり支障はない。次に、制御部90は、図4に示したような移動体向け放送管理テーブルをリセットする(ステップS136)。次に、制御部90は、到着したIDR−AUを移動向バッファ42の先頭に蓄積する(ステップS138)。この後、制御部90は、移動向バッファ42への制御から戻り(ステップS150)、次のアクセスユニットの到着を待つ。
次のアクセスユニットが到着すると、制御部90は、IDR−AUか否かを判定する(ステップS102)。そのアクセスユニットが非IDR−AUであると判定すると、ステップS104へ分岐する。次に、制御部90は、AU無効時刻を過ぎたか否かを判断する(ステップS104)。過ぎていないときには、ステップS106へ分岐する。ステップS106へ分岐すると、制御部90は、NIDR_NUM_CURをインクリメントする(ステップS106)。次に、制御部90は、DEC_DELAYTIME_ALLを計算する(ステップS108)。さらに、制御部90は、AU無効時刻とするための時刻値であるDECTIME_IDR_NEXT−DEC_DELAYTIME_ALLを計算する(ステップS110)。制御部90は、現在時刻が算出したAU無効時刻を過ぎているか否かを判定する(ステップS112)。過ぎていればステップS116へ分岐する。過ぎていなければステップS114へ進む。ステップS114へ分岐した場合、制御部90は、図3(c)で示したように、次のIDR_AUを受信するまで非IDR_AUの蓄積を停止する。次に、制御部90は、到着したアクセスユニットを移動向バッファ42に蓄積する(ステップS116)。次に、制御部90は、移動向バッファ管理テーブルを更新する(ステップS118)。そして、制御部90は、移動向バッファ42への制御から戻り(ステップS150)、次のアクセスユニットの到着を待つ。制御部90は、移動向バッファ42の制御において、図6に示したような処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施の形態のテレビジョン放送受信装置は、固定向け放送を提示している場合においても、移動向バッファ42にIDR−AUからそれに続く非IDR−AUを一時蓄積しているため、固定向け放送から移動体向け放送へと切り替えた場合において、移動向バッファ42に蓄積しているIDR−AUから復号化処理を実行できるため、滑らかな切り替えが可能であるとともに、AU無効時間を設けているためメモリ量の削減をも図ることができる。
なお、移動体向け放送の提示状態から固定向け放送の提示に切り替える場合も、同様の方法により、切替時間の短縮と消費電力の削減が可能であることはいうまでもない。
次に、固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示へと切り替えるときの動作について説明する。図7は、本発明の実施の形態におけるテレビジョン放送受信装置の要部の構成を示すブロック図であり、固定向け放送から移動体向け放送へと切り替える時点における様子を示している。
まず、図7に示すように、分離部30により分離抽出された、固定向け放送のPESfは固定向バッファ41に蓄積され、移動体向け放送のPESmは移動向バッファ42に蓄積される。固定向バッファ41においては、PESfでのアクセスユニットとしてIーピクチャから順次PおよびB−ピクチャが蓄積される。また、移動向バッファ42においては、上述したようにIDR−AUとともに、それに続くいくらかの非IDR−AUが蓄積されている。このような固定向バッファ41および移動向バッファ42の蓄積状態に対して、PES選択部43は、制御部90の指示により、移動向バッファ42に蓄積されたアクセスユニットの読み出しへと切り替える。これにより、映像デコーダ50には、PESsとして移動体向け放送のPESmが供給される。映像デコーダ50は、PESmにおけるPTS情報を参照してデコード開始時刻を算出し、このデコード開始時刻が示す時刻になるとそれに対応したアクセスユニットの復号化処理を行い、生成した映像データをフレームバッファ51に供給する。このとき、図7に示すように、フレームバッファ51には、固定向け放送のPESfから復元した映像データがまだ存在している。図7では、フレームバッファ51において、フレームバッファ51fで示す領域にこのような固定向け放送の映像データが残っており、フレームバッファ51mで示すそのときの空いた領域に、固定向け放送の映像データを蓄積していくような状態を示している。
本実施の形態におけるテレビジョン放送受信装置は、このような固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示へと切り替える時点において、フレームバッファ51に残った固定向け放送の映像データを利用し、移動体向け放送のPESmの復号化処理が安定するまでの間、固定向け放送の映像データをスロー再生したり静止画として提示することにより、滑らかな切り替えを実現している。なお、以下、このような構成の詳細について説明するが、例えば、固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示へと切り替える時点において、まず、移動体向け放送のPESmの符号化映像データに対応するはじめに復元できた映像データを所定の期間選択し静止画として提示した後、順次PESmから復元した映像データを選択して提示するような構成であってもよい。
図8は、固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示への切り替え時における処理手順の概要を示した図である。次に、図8を参照しながら、このような切り替え時での処理の概要について説明する。図8では、時間経過に対する、提示部60から提示する映像および音声の出力状態と、音声デコーダ59および映像デコーダ50での処理状態とを示している。
図8において、制御部90が固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示へと切り替えると判断すると、制御部90の制御により、図8に示す下向き太矢印の切替要求の時点で、まず映像デコーダ50は固定向け放送のPESfに対する復号化処理を停止し、移動体向け放送のPESmの復号化処理を開始する。また、制御部90は、装置内の基準時間を固定向け放送のSTCから移動体向け放送のSTCに切り替える。また、制御部90は、固定向バッファ41および移動向バッファ42のデータ消去や、映像デコーダ50内部の各種パラメータの変更などの切り替えを行う。また、それに伴い、移動体向け放送のPESmを移動向バッファ42から、映像デコーダ50へ供給するための処理全般を行う。この後、制御部90は、表示データ選択部53に対して、フレームバッファ51の領域51fに蓄積されている映像データの読み出し速度を通常よりも遅い状態で読み出すよう制御する。これによって、提示部60には固定向け放送における切り替え前の映像がスロー再生の状態で提示される。また、制御部90は、音声デコーダ59に対して、音声出力を停止し、無音出力とするよう指示する。この間に、映像デコーダ50と音声デコーダ59とは、制御部90の制御により、固定向け放送のPESに対する復号化から移動体向け放送のPESに対する復号化へと切り替えられる。また、制御部90は、映像デコーダ50はデコード処理によりデコード開始時刻に追いつきSTCと同期した映像になるまで繰り返し動画再生が正常となるまで、表示データ選択部53に対して、移動体向け放送のPESmの先頭画像の静止画を出力するよう制御するとともに、映像デコーダ50による動画再生が正常になるとその通常画像を出力するよう制御する。
次に、固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示へと切り替えるときの詳細な動作について説明する。図9、図10および図11は、固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示へと切り替えるときの各処理の手順を示したフローチャートである。以下、図9、図10および図11を参照しながら固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示へと切り替える動作の詳細について説明する。
まず、図9に示すように、制御部90が固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示へと切り替えるよう決定する(ステップS200)と、次に制御部90は、図3(c)で説明したようなAU無効時刻を過ぎているか否かを判断する(ステップS202)。制御部90は、AU無効時刻を過ぎていると判定した場合、ステップS204へ分岐する。ステップS203へ分岐した場合、制御部90は、次のIDR_AUを受信して、デコード開始時刻が来るのを待ち、この後、図10に示す処理Aに進む。AU無効時刻を過ぎている場合はこのように次のIDR−AUを受信したほうが早く出力できる。一方、制御部90がAU無効時刻を過ぎていないと判定した場合(ステップS202)は、ステップS206へと分岐する。制御部90は、ステップS206へと分岐すると、次に、映像デコーダ50の切り替え行い(ステップS206)、ステップS208へと進む。次に、制御部90は、現在の時刻がAU無効時刻を過ぎているか否かを判定する(ステップS208)。制御部90は、AU無効時刻を過ぎていないと判定した場合、図10に示す処理Aに進み、AU無効時刻を過ぎたと判定した場合、図11に示す処理Bに進む。
制御部90は、図10に示す処理Aに進むと、まず、移動向バッファ管理テーブルを参照し、移動向バッファ42に蓄積した最新のIDR−AUをアクセスするよう移動向バッファ42を制御する(ステップS220)。これにより、映像デコーダ50には、PES選択部43を介して、その最新のIDR−AUが供給される。映像デコーダ50は、まず、そのIDR−AUのPTS情報を読み取り、制御部90にそのPTS情報を通知する。制御部90は、現在の時刻であるSTC情報と通知されたPTS情報から算出したデコード開始時刻情報とを比較し、現在の時刻がデコード開始時刻を過ぎたか否かを判定する(ステップS222)。制御部90は、現在の時刻がデコード開始時刻を過ぎていないと判定した場合には、デコード開始時刻情報が示すデコード開始時刻まで待つよう映像デコーダ50に通知する(ステップS224)。また、制御部90は、現在の時刻がデコード開始時刻を過ぎていると判定した場合には、ステップS226の処理に進む。制御部90は、現在の時刻がデコード開始時刻情報で示される時刻になると、映像デコーダ50に対して、供給されているIDR−AUの復号化処理を開始するよう通知する。これによって、移動体向け放送におけるアクセスユニットの復号化処理が実行され(ステップS226)、映像デコーダ50からフレームバッファ51に移動体向け放送の映像データが蓄積される。表示データ選択部53は、垂直同期信号Vsyncのタイミングを監視し、垂直同期信号Vsyncのタイミングであると判定するとステップS230の処理に進み、また、垂直同期信号Vsyncのタイミングではないと判定するとステップS232の処理に進む(ステップS228)。表示データ選択部53は、垂直同期信号Vsyncのタイミングとなった場合、フレームバッファ51に蓄積した映像データを選択して出力する(ステップS230)。この後、制御部90は、移動向バッファ管理テーブルの次のアクセスユニットに移り(ステップS232)、そのテーブルでの情報を参照しステップS222の処理に進む。
また、制御部90は、図11に示す処理Bに進むと、まず、移動向バッファ管理テーブルを参照し、移動向バッファ42に蓄積した最新のIDR−AUをアクセスするよう移動向バッファ42を制御する(ステップS240)。これにより、映像デコーダ50には、PES選択部43を介して、その最新のIDR−AUが供給される。映像デコーダ50は、まず、そのIDR−AUのPTS情報を読み取り、制御部90にそのPTS情報を通知する。制御部90は、現在の時刻であるSTC情報と通知されたPTS情報から算出したデコード開始時刻情報とを比較し、現在の時刻がデコード開始時刻を過ぎたか否かを判定する(ステップS242)。制御部90は、現在の時刻がデコード開始時刻を過ぎていないと判定した場合には、デコード開始時刻情報が示すデコード開始時刻まで待つよう映像デコーダ50に通知する(ステップS244)。また、制御部90は、現在の時刻がデコード開始時刻を過ぎていると判定した場合には、ステップS246の処理に進む。制御部90は、現在の時刻がデコード開始時刻情報で示される時刻になると、映像デコーダ50に対して、供給されているIDR−AUの復号化処理を開始するよう通知する。これによって、移動体向け放送におけるアクセスユニットの復号化処理が実行され(ステップS246)、映像デコーダ50からフレームバッファ51に移動体向け放送の映像データが蓄積される。また、このとき、制御部90は、現在の時刻に比べてデコード開始時刻情報が示すデコード開始時刻が1秒以上過去であるか否かを判定する。制御部90は、デコード開始時刻が1秒以上過去であると判定した場合には、ステップS254の処理に進む。また、制御部90は、デコード開始時刻が1秒以上過去ではないと判定した場合には、ステップS250の処理に進む。このようにして1秒以上過去の映像を出力しないようにしている。1秒以上過去の映像を出力すると違和感を感じることがあるため、このような制御にしているが、1秒以上過去の映像出力が特に問題でなければこのような制御は不要である。次に、表示データ選択部53は、垂直同期信号Vsyncのタイミングを監視し、垂直同期信号Vsyncのタイミングであると判定するとステップS252の処理に進み、また、垂直同期信号Vsyncのタイミングではないと判定するとステップS254の処理に進む(ステップS250)。表示データ選択部53は、垂直同期信号Vsyncのタイミングとなった場合、フレームバッファ51に蓄積した映像データを選択して出力する(ステップS252)。この後、制御部90は、移動向バッファ管理テーブルの次のアクセスユニットに移り(ステップS254)、そのテーブルでの情報を参照しステップS242の処理に進む。
以上説明したように、本発明のテレビジョン放送受信装置は、固定向け放送のPESfを蓄積する固定向バッファ41と、移動体向け放送のPESmを蓄積する移動向バッファ42と、それぞれのバッファに蓄積したPESを選択するPES選択部43と、選択したPESから映像データを復元する映像デコーダ50と、復元した映像データを区分して蓄積するフレームバッファ51と、フレームバッファ51に蓄積した映像データを指示に応じて選択する表示データ選択部53と、PES選択部43および表示データ選択部53を少なくとも制御する制御部90とを備え、制御部90は、PES選択部43に対して、例えば、固定向け放送のPESfから移動体向け放送のPESmへと切り替え、PESmを選択するよう指示し、表示データ選択部53に対して固定向け放送のPESfに対応した映像データを所定の期間選択した後、移動体向け放送のPESmに対応した映像データを選択するよう制御し、このような制御により選択された映像データが表示データ選択部53から提示部60に供給される構成である。このため、本発明のテレビジョン放送受信装置によれば、例えば、固定向け放送のPESfに対する復号化処理に並行して、IDR−AUからのAU無効期間を設けた約1シーケンス分のアクセスユニットを移動向バッファに供給しているため、1つの映像デコーダで固定向け放送あるいは移動体向け放送の提示ができるとともに、PESを蓄積する記憶素子量を削減できる。さらに、表示データ選択部が移動体向け放送のPESmを選択した後、固定向け放送のPESfに対応した映像データを所定の期間選択し、移動体向け放送のPESmに対応した映像データを選択して出力するため、切り替え時において、例えば切り替え前の映像データをスロー再生でき、これによって滑らかな切り替えを実現できる。このように、本発明によれば、回路規模や消費電力の増加を招くことなく、固定向け放送および移動体向け放送の一方から他方へと切り替えたとき、映像が表示されるまでの待ち時間を抑制するとともに、違和感なく滑らかに切り替えを行うことができるテレビジョン放送受信装置を提供することができる。
なお、以上の説明では、図1に示したような構成のテレビジョン放送受信装置について説明したが、物理チャンネルごとの放送信号を受信し、固定向け放送におけるトランスポートストリームと移動体向け放送におけるトランスポートストリームとを復元するステップと、それぞれのトランスポートストリームから固定向け放送における符号化映像データと移動体向け放送における符号化映像データとを分離し、抽出するステップと、固定向け放送における符号化映像データを固定向け放送用のバッファに一時蓄積するステップと、移動体向け放送における符号化映像データを移動体向け放送用のバッファに一時蓄積するステップと、固定向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データと移動体向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データとのいずれかを選択するステップと、符号化データ選択部が選択した符号化映像データを復号し、映像データを復元するステップと、デコード部が復元した映像データを出力バッファに一時蓄積するステップと、出力バッファに一時蓄積した固定向け放送と移動体向け放送とのいずれかの映像データを選択するステップとを含み、固定向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データと移動体向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データとのいずれかを選択するステップにおいて、固定向け放送と移動体向け放送との選択を切り替えた後、出力バッファに一時蓄積した固定向け放送と移動体向け放送とのいずれかの映像データを選択するステップにおいて、固定向け放送と移動体向け放送との一方の符号化映像データに対応した映像データを所定の期間選択した後、他方の符号化映像データに対応した映像データを選択するようなテレビジョン放送受信方法によっても同様の効果を得ることができる。
また、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
すなわち、本テレビジョン放送受信装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)に含まれるとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIである。
また、上記の回路を構成する構成要素の各部は、個別に1チップ化されていてもよいし、一部またはすべてを含むように1チップ化されてもよい。
また、ここでは、システムLSIとしたが、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応などが可能性としてありえる。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送などを経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記ネットワークなどを経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
また、上記実施の形態および上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明は、例えば自動車に搭載した地上デジタル放送受信機に適用すれば、高速走行中や、ビルの影など電波状態の悪いところでは、ワンセグ放送のような移動体向け放送を表示でき、停止中や電波状態が良好なときは12セグ放送のような高精細度映像の固定向け放送を表示できるとともに、移動体向け放送から固定向け放送への切り替えまたはその逆の切り替え時に違和感なく映像表示を切り替えることが可能になる。
本発明の実施の形態におけるテレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるテレビジョン放送受信装置の要部の構成を示すブロック図 移動向バッファに順次蓄積する各アクセスユニットを示した図 移動向バッファを管理するために設けた移動向バッファ管理テーブルの一例を示した図 制御部が用いるパラメータの一覧を示した図 固定向け放送を提示している場合において、制御部が移動向バッファに移動体向け放送のPESmを一時蓄積するための手順を示したフローチャート 本発明の実施の形態におけるテレビジョン放送受信装置の要部の構成を示すブロック図 固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示への切り替え時における処理手順の概要を示した図 固定向け放送の提示から移動体向け放送の提示へと切り替えるときの各処理の手順を示したフローチャート 同フローチャートの続きを示すフローチャート 同フローチャートの続きを示すフローチャート 従来の移動体用デジタル放送受信装置のブロック図
符号の説明
20 受信部
21 チューナ
22 OFDM復調部
30 分離部
41 固定向バッファ(固定向け放送用バッファ)
42 移動向バッファ(移動体向け放送用バッファ)
43 PES選択部
49 音声バッファ
50 映像デコーダ
51 フレームバッファ
53 表示データ選択部
59 音声デコーダ
60 提示部
90 制御部
912 アンテナ
914 フロントエンド部
916 OFDM復調部
918 固定向け放送デコード部
919 移動体向け放送デコード部
920 出力部
922 受信状況判定部
926 切替制御部
928 デコード部

Claims (12)

  1. 1つの物理チャンネル内の2以上のセグメントを用いて送出される固定向け放送と1セグメントのみを用いて送出される移動体向け放送とを含む地上デジタル放送を受信し、受信した前記地上デジタル放送の放送信号から映像データを含むコンテンツデータを復元するテレビジョン放送受信装置であって、
    前記物理チャンネルごとの放送信号を受信し、前記固定向け放送におけるトランスポートストリームと前記移動体向け放送におけるトランスポートストリームとを復元する受信部と、
    それぞれの前記トランスポートストリームから前記固定向け放送における符号化映像データと前記移動体向け放送における符号化映像データとを分離し、抽出する分離部と、
    前記固定向け放送における符号化映像データを一時蓄積する固定向け放送用のバッファと、
    前記移動体向け放送における符号化映像データを一時蓄積する移動体向け放送用のバッファと、
    前記固定向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データと前記移動体向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データとを指示に応じて選択する符号化データ選択部と、
    前記符号化データ選択部が選択した符号化映像データを復号し、映像データを復元するデコード部と、
    前記デコード部が復元した映像データを一時蓄積する出力バッファと、
    前記出力バッファに一時蓄積した固定向け放送と移動体向け放送との映像データを指示に応じて選択する表示データ選択部と、
    前記符号化データ選択部および前記表示データ選択部を少なくとも制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記符号化データ選択部に対して、固定向け放送と移動体向け放送との選択を切り替えるよう指示し、
    前記表示データ選択部に対して、固定向け放送と移動体向け放送との一方の符号化映像データに対応した映像データを所定の期間選択した後、他方の符号化映像データに対応した映像データを選択するよう制御することを特徴とするテレビジョン放送受信装置。
  2. 前記制御部は、前記符号化データ選択部に対して、固定向け放送と移動体向け放送との一方の前記符号化映像データから他方の前記符号化映像データに選択するよう指示した後、前記表示データ選択部に対して、前記一方の符号化映像データに対応した映像データを所定の期間選択した後、前記他方の符号化映像データに対応した映像データを選択するよう制御することを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン放送受信装置。
  3. 前記制御部は、前記表示データ選択部に対して、前記一方の符号化映像データに対応した映像データを所定の期間選択するように指示するとともに、前記所定の期間中において前記出力バッファに一時蓄積された前記一方の符号化映像データに対応する映像データがスロー再生されるように前記出力バッファを制御することを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン放送受信装置。
  4. 前記制御部は、前記符号化データ選択部に対して、固定向け放送と移動体向け放送との一方の前記符号化映像データから他方の前記符号化映像データに選択するよう指示した後、前記表示データ選択部に対して、前記他方の符号化映像データに対応するはじめに復元できた映像データを所定の期間選択した後、前記他方の符号化映像データに対応した映像データを順次選択するよう制御することを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン放送受信装置。
  5. 前記固定向け放送用のバッファは、画面内符号化データであるIフレームの符号化映像データから順番にグループオブピクチャ分だけ一時蓄積した後消去する動作を、繰り返すように動作することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のテレビジョン放送受信装置。
  6. 前記移動体向け放送用のバッファは、画面内符号化データであるIDRのアクセスユニットから順番に、1シーケンス分だけ一時蓄積した後消去する動作を、繰り返すように動作することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のテレビジョン放送受信装置。
  7. 前記制御部は、
    前記符号化データ選択部に対して、前記固定向け放送の符号化映像データから前記移動体向け放送の符号化映像データを選択するよう指示したとき、前記アクセスユニット有効期間中である場合には、
    前記符号化データ選択部に対して、前記移動体向け放送用のバッファに一時蓄積されたIDRのアクセスユニットから順番に符号化映像データを取り込み、順次前記デコード部に供給するよう制御し、
    前記デコード部に対して、供給されるアクセスユニットのデコード開始時刻が現在の時刻を過ぎている場合には、連続して各アクセスユニットの符号化映像データを復号し、供給されるアクセスユニットのデコード開始時刻が現在の時刻を過ぎていない場合には、現在の時刻がデコード開始時刻となった時点でアクセスユニットの符号化映像データを復号するよう制御し、
    前記表示データ選択部に対して、前記出力バッファに一時蓄積された最も新しいフレームの映像データを取り込み順次一時蓄積されるフレームの映像データを取り込んでいくよう制御することを特徴とする請求項6に記載のテレビジョン放送受信装置。
  8. 前記制御部は、
    前記符号化データ選択部に対して、前記固定向け放送の符号化映像データから前記移動体向け放送の符号化映像データを選択するよう指示したとき、前記アクセスユニット有効期間中以外である場合には、
    前記移動体向け放送用のバッファにIDRのアクセスユニットが一時蓄積され、かつ現在の時刻がその一時蓄積されたIDRのアクセスユニットのデコード開始時刻となるまで、前記表示データ選択部に対して、前記出力バッファに一時蓄積された固定向け放送の映像データを取り込み出力し、その後、前記出力バッファに一時蓄積された移動体向け放送の映像データを取り込み出力するよう制御することを特徴とする請求項7に記載のテレビジョン放送受信装置。
  9. 前記制御部は、
    前記固定向け放送および前記移動体向け放送のいずれかの受信状況に応じて、前記符号化データ選択部が前記固定向け放送用のバッファおよび前記移動体向け放送用のバッファのどちらの符号化映像データを選択するかを制御することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のテレビジョン放送受信装置。
  10. 前記固定向け放送と前記移動体向け放送とは、同一の番組が送出されるサイマル放送であることを特徴とする請求項9に記載のテレビジョン放送受信装置。
  11. 前記固定向け放送のセグメントは、3セグメント、5セグメント、7セグメントおよび12セグメントのいずれかであることを特徴とする請求項10に記載のテレビジョン放送受信装置。
  12. 1つの物理チャンネル内の2以上のセグメントを用いて送出される固定向け放送と1セグメントのみを用いて送出される移動体向け放送とを含む地上デジタル放送を受信し、受信した前記地上デジタル放送の放送信号から映像データを含むコンテンツデータを復元するテレビジョン放送受信方法であって、
    前記物理チャンネルごとの放送信号を受信し、前記固定向け放送におけるトランスポートストリームと前記移動体向け放送におけるトランスポートストリームとを復元するステップと、
    それぞれの前記トランスポートストリームから前記固定向け放送における符号化映像データと前記移動体向け放送における符号化映像データとを分離し、抽出するステップと、
    前記固定向け放送における符号化映像データを固定向け放送用のバッファに一時蓄積するステップと、
    前記移動体向け放送における符号化映像データを移動体向け放送用のバッファに一時蓄積するステップと、
    前記固定向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データと前記移動体向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データとのいずれかを選択するステップと、
    前記符号化データ選択部が選択した符号化映像データを復号し、映像データを復元するステップと、
    前記デコード部が復元した映像データを出力バッファに一時蓄積するステップと、
    前記出力バッファに一時蓄積した固定向け放送と移動体向け放送とのいずれかの映像データを選択するステップとを含み、
    前記固定向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データと前記移動体向け放送用のバッファに一時蓄積した符号化映像データとのいずれかを選択するステップにおいて、固定向け放送と移動体向け放送との選択を切り替え、
    前記出力バッファに一時蓄積した固定向け放送と移動体向け放送とのいずれかの映像データを選択するステップにおいて、固定向け放送と移動体向け放送との一方の符号化映像データに対応した映像データを所定の期間選択した後、他方の符号化映像データに対応した映像データを選択することを特徴とするテレビジョン放送受信方法。
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