JP2009004059A - レコードプレーヤ用マット - Google Patents
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Abstract
【課題】レコード盤とレコードプレーヤ用マットとの間の静電気発生を抑制し、レコード盤へのごみ付着を防止する。
【解決手段】本発明のレコードプレーヤ用マット1は、レコード盤2が載置される側のベース部材1a面にフロックによる静電植毛1bが施されて構成されている。
ベース部材1a面への静電植毛処理により帯電防止機能が得られることから、スクラッチパフォーマンス操作等により、載置されたレコード盤2との間にたとえ摩擦が生じたとしても、静電気発生は抑制され、レコード盤2へのごみ付着は軽減される。
レコード盤2面に対するごみ付着の軽減により、レコード盤2は雑音が少なく良好な再生が可能である。
【選択図】図2
【解決手段】本発明のレコードプレーヤ用マット1は、レコード盤2が載置される側のベース部材1a面にフロックによる静電植毛1bが施されて構成されている。
ベース部材1a面への静電植毛処理により帯電防止機能が得られることから、スクラッチパフォーマンス操作等により、載置されたレコード盤2との間にたとえ摩擦が生じたとしても、静電気発生は抑制され、レコード盤2へのごみ付着は軽減される。
レコード盤2面に対するごみ付着の軽減により、レコード盤2は雑音が少なく良好な再生が可能である。
【選択図】図2
Description
本発明は、DJ(ディスクジョッキー)用のレコードプレーヤに採用して好適なレコードプレーヤ用マットの改良に関する。
DJ(ディスクジョッキー)に用いられるレコードプレーヤでは、演奏者が指先で直接レコード盤を正逆回転させる操作、いわゆるスクラッチパフォーマンス操作が広く用いられる。DJ用のレコードプレーヤにおいて、レコード盤は、ターンテーブル上にスリップマット(あるいは滑りシートとも称される)を介して載置される。
DJ用レコードプレーヤにおけるレコード盤の通常の再生では、レコード盤はカートリッジの針圧を受けつつスリップすることなくターンテーブルの回転に同期して回転し、演奏者がスクラッチパフォーマンス操作を行うべくレコード盤に手(指先)を接触させたときには、レコード盤はスリップマットとの間でスリップするものの、スリップマットはターンテーブルとの間でスリップすることなくターンテーブルに同期して回転する。
DJ用レコードプレーヤにおけるレコード盤の通常の再生では、レコード盤はカートリッジの針圧を受けつつスリップすることなくターンテーブルの回転に同期して回転し、演奏者がスクラッチパフォーマンス操作を行うべくレコード盤に手(指先)を接触させたときには、レコード盤はスリップマットとの間でスリップするものの、スリップマットはターンテーブルとの間でスリップすることなくターンテーブルに同期して回転する。
演奏者がスクラッチパフォーマンス操作を行うべくレコード盤に手を触れたときには、レコード盤はスリップマットとの間でスリップするが、レコード盤のスリップによって、ターンテーブル自体の回転が損なわれないことが望まれる。
また、演奏者がレコード盤から手を離し、スクラッチパフォーマンス操作を止めたときには、レコード盤は直ちにスリップマットと一体になって所定の回転速度で回転することが求められる。
スリップマットとレコード盤とはそれぞれ互いに異なる物質(素材)で構成されるが、上記のように機能するには、両者間には摩擦係数が小さいながらも常に安定した摩擦力が働くことが要求される。それによってレコード盤の通常の再生では、摩擦力によりスリップマットとの間でスリップすることなく、レコード盤は所定の回転速度で安定的に回転することができる。
なお、DJ用以外の一般的なレコードプレーヤでは、マットとレコード盤との間に滑り(スリップ)を生じないことが望ましく、また滑りを生じさせないためにも、摩擦係数が大きいゴム材のマットが搭載され使用される(例えば、特許文献1参照)。
もちろん、DJ用のレコードプレーヤに搭載されるスリップマットであっても、一般的なレコードプレーヤに搭載して使用することができる。
特開2000−268301号公報
また、演奏者がレコード盤から手を離し、スクラッチパフォーマンス操作を止めたときには、レコード盤は直ちにスリップマットと一体になって所定の回転速度で回転することが求められる。
スリップマットとレコード盤とはそれぞれ互いに異なる物質(素材)で構成されるが、上記のように機能するには、両者間には摩擦係数が小さいながらも常に安定した摩擦力が働くことが要求される。それによってレコード盤の通常の再生では、摩擦力によりスリップマットとの間でスリップすることなく、レコード盤は所定の回転速度で安定的に回転することができる。
なお、DJ用以外の一般的なレコードプレーヤでは、マットとレコード盤との間に滑り(スリップ)を生じないことが望ましく、また滑りを生じさせないためにも、摩擦係数が大きいゴム材のマットが搭載され使用される(例えば、特許文献1参照)。
もちろん、DJ用のレコードプレーヤに搭載されるスリップマットであっても、一般的なレコードプレーヤに搭載して使用することができる。
上記のように、スリップマットとレコード盤とは、互いに異なる物質(素材)により形成されているが、DJ用のレコードプレーヤにおいて、演奏者によるスクラッチパフォーマンス操作が行われているときには、レコード盤とスリップマットとの間には滑り(スリップ)により摩擦が発生する。
互いに異なる物質間に摩擦があるとき、その摩擦により静電気が発生するが、発生する静電気は、各物質の相違に基づく帯電列に従い、プラス側の物質はプラスに、またはマイナス側の物質はマイナスに帯電することが知られている。レコード盤とスリップマットのように、互いに異なる物質からなり、両者が帯電列上における帯電の隔たりが大きい場合、発生した静電気によりごみが付着しやすく、ごみが付着したレコード盤を再生したとき雑音が発生するという不具合が生じた。
互いに異なる物質間に摩擦があるとき、その摩擦により静電気が発生するが、発生する静電気は、各物質の相違に基づく帯電列に従い、プラス側の物質はプラスに、またはマイナス側の物質はマイナスに帯電することが知られている。レコード盤とスリップマットのように、互いに異なる物質からなり、両者が帯電列上における帯電の隔たりが大きい場合、発生した静電気によりごみが付着しやすく、ごみが付着したレコード盤を再生したとき雑音が発生するという不具合が生じた。
そこで本発明は、ある物質(素材)に静電植毛処理を行ったとき、その静電植毛処理が施された側の物質に他の物質が摩擦力を有して接触したとしても、帯電防止機能が作用して静電気発生が抑制されることに着目してなされたもので、演奏者のスクラッチパフォーマンス操作により発生する静電気量を抑制し、それによってレコード盤面へのごみ付着を防いで、再生時の雑音発生を大幅に軽減可能なレコードプレーヤ用マットを提供することを目的とする。
なお、以下の本明細書においては、スリップマットを単にマットと記載して説明する。
なお、以下の本明細書においては、スリップマットを単にマットと記載して説明する。
本発明は、ターンテーブル上に載置して使用され、円盤状のベース部材を主体としてなるレコードプレーヤ用マットにおいて、前記ベース部材は、一方の面に静電植毛処理が施されていることを特徴とする。
上記のように、本発明に係るレコードプレーヤ用マットは、ベース部材の一方の面に静電植毛処理が施されて構成されているので、その静電植毛処理が施された面側に載置されたレコード盤との間に摩擦が生じたとしても、帯電防止機能により静電気発生は抑制され、レコード盤面へのごみ付着は軽減され、雑音の少ないレコード盤再生が可能となる。
以下、本発明に係るレコードプレーヤ用マットの一実施例を図1および図2を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るレコードプレーヤ用マットの一実施例を示した断面図、図2は図1に示したレコードプレーヤ用マットをターンテーブル上に搭載するとともに、マット上にレコード盤を載せた状態を示した断面図である。
図1は本発明に係るレコードプレーヤ用マットの一実施例を示した断面図、図2は図1に示したレコードプレーヤ用マットをターンテーブル上に搭載するとともに、マット上にレコード盤を載せた状態を示した断面図である。
図1に示したレコードプレーヤ用マット1は、図2に示したように、上に載置されるレコード盤2およびターンテーブル3の形状と相似形に形成された薄い円盤状のベース部材1aを主体としてなり、そのベース部材1aの一方の面1aaに静電植毛1bが施されている。ベース部材1aはアルミニウム製で、中心部にはスピンドル4が挿入される穴1cが形成されている。
ベース部材1aには、一方の面(図では上面)に予め接着剤が塗布されていて、静電植毛1bが施されている。この実施例の静電植毛1bでは、長さ1mm前後に均一にカットした形の黒色のフロック(短繊維)を、静電気を利用して高密度でベース部材1aに形成したものであり、良く知られているように、その植毛されたフロックに対する導電化処理により帯電防止機能や除電機能が得られる。
ベース部材1aに静電植毛1bが施されてなるマット1は、図2に示したように、レコードプレーヤのターンテーブル2に装着され、静電植毛1bされた面側にレコード盤3が載置される。フロックの長さの均一性から、レコード盤2との間に安定した摩擦力が得られる。
なお、上記説明において、レコードプレーヤ用マット1のベース部材1aは、アルミニウム製としたが、銅や鉄等の他の金属製であっても良く、またABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂等のプラスチック(合成樹脂)製であっても良い。また、フロックには、ナイロンのほか導電繊維(たとえば、ドリーマロン(商品名))を採用することもできる。
ベース部材1aに静電植毛1bが施されてなるマット1は、図2に示したように、レコードプレーヤのターンテーブル2に装着され、静電植毛1bされた面側にレコード盤3が載置される。フロックの長さの均一性から、レコード盤2との間に安定した摩擦力が得られる。
なお、上記説明において、レコードプレーヤ用マット1のベース部材1aは、アルミニウム製としたが、銅や鉄等の他の金属製であっても良く、またABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂等のプラスチック(合成樹脂)製であっても良い。また、フロックには、ナイロンのほか導電繊維(たとえば、ドリーマロン(商品名))を採用することもできる。
このように、本実施例のレコードプレーヤ用マット1は、ベース部材1aの一方の面1aaに静電植毛1bが施されているので、その上にこのベース部材1aとは異なる物質(素材)のレコード盤2が載置され、演奏者によるスクラッチパフォーマンス操作により、マット1とレコード盤2との間に摩擦が生じたとしても、帯電防止機能や除電機能が作用して静電気発生は抑制され、レコード盤2へのごみ付着は軽減される。
また、この実施例のレコードプレーヤ用マット1では、黒色のフロックを採用したので、たとえマット1上にごみが付着したとしても、ごみを容易に識別して取り除くことができる。
以上要するに、この実施例のレコードプレーヤ用マットによれば、静電植毛1bが施されたマット1の上記静電植毛1b上にレコード盤2を載せて使用するため、スクラッチパフォーマンス操作を行うとき、静電植毛1b上においてレコード盤2が滑らかに滑り、スクラッチパフォーマンス操作が容易であると共に、スクラッチパフォーマンス操作によりマット1とレコード盤2との間に滑り摩擦が生じても、静電気の発生が抑制されるので、レコード盤面へのごみ付着による再生時の雑音発生は大幅に軽減され、良好な再生音を得ることができる。
また、この実施例のレコードプレーヤ用マット1では、黒色のフロックを採用したので、たとえマット1上にごみが付着したとしても、ごみを容易に識別して取り除くことができる。
以上要するに、この実施例のレコードプレーヤ用マットによれば、静電植毛1bが施されたマット1の上記静電植毛1b上にレコード盤2を載せて使用するため、スクラッチパフォーマンス操作を行うとき、静電植毛1b上においてレコード盤2が滑らかに滑り、スクラッチパフォーマンス操作が容易であると共に、スクラッチパフォーマンス操作によりマット1とレコード盤2との間に滑り摩擦が生じても、静電気の発生が抑制されるので、レコード盤面へのごみ付着による再生時の雑音発生は大幅に軽減され、良好な再生音を得ることができる。
1 (レコードプレーヤ用)マット
1a ベース部材
1b 静電植毛(フロック)
2 レコード盤
3 ターンテーブル
1a ベース部材
1b 静電植毛(フロック)
2 レコード盤
3 ターンテーブル
Claims (4)
- ターンテーブル上に載置して使用され、円盤状のベース部材を主体としてなるレコードプレーヤ用マットにおいて、
前記ベース部材は、一方の面に静電植毛処理が施されていることを特徴とするレコードプレーヤ用マット。 - 前記ベース部材は、金属製またはプラスチック製からなることを特徴とする請求項1に記載のレコードプレーヤ用マット。
- 前記静電植毛は、黒色のフロックの静電植毛処理と、植毛されたフロックに対する導電化処理が施されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレコードプレーヤ用マット。
- 前記ベース部材は、前記静電植毛処理が施された側の面にレコード盤を載置するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載のレコードプレーヤ用マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007166681A JP2009004059A (ja) | 2007-06-25 | 2007-06-25 | レコードプレーヤ用マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007166681A JP2009004059A (ja) | 2007-06-25 | 2007-06-25 | レコードプレーヤ用マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009004059A true JP2009004059A (ja) | 2009-01-08 |
Family
ID=40320265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007166681A Pending JP2009004059A (ja) | 2007-06-25 | 2007-06-25 | レコードプレーヤ用マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009004059A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010288203A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Audio Technica Corp | コンデンサマイクロホン用振動板の製造方法およびそれに適用される作業用の基台 |
-
2007
- 2007-06-25 JP JP2007166681A patent/JP2009004059A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010288203A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Audio Technica Corp | コンデンサマイクロホン用振動板の製造方法およびそれに適用される作業用の基台 |
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