JP2009003699A - 交通信号制御装置、及び交通信号制御方法 - Google Patents

交通信号制御装置、及び交通信号制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自律分散型の交通信号制御において、右折専用現示等の特定現示の現示時間を交通状況に応じて適切に可変して設定すること。
【解決手段】信号機の制御パラメータは、(1)右折専用現示といった特定現示の現示時間T、(2)サイクル長C、(3)スプリットの順に決定する。(1)現示時間Tは、自交差点の流入路のうち、特定現示で通行権が有る各流入路の需要率ρを算出し、算出した各需要率ρの何れかをもとに、予め定められた需要率ρと現示時間Tとの関係に従って決定する。そして、(3)スプリットは、サイクル長Cから損失時間L(特定現示の現示時間Tを含む)を減じた時間(C−L)を、特定現示を除く他の各現示の需要率λに比例して配分するように決定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、自律分散型の交通信号制御装置、及び自律分散型の交通信号制御装置における交通信号制御方法に関する。
従来の交通信号制御は、交通管制センタに設置された中央装置によって各交差点の交通信号が一元的に集中管理される集中型が一般的であった。この集中型の交通信号制御では、中央装置において各交差点の交通信号機の制御パラメータが算出され、算出された信号制御パラメータが該当する交差点の交通信号機に伝送されることで、各交差点の交通信号が遠隔制御される。
ところで、右折交通需要が多い交差点では右折専用車線を設置し右折専用現示を含む多現示方式とするといったように、交差点の形状(構成)や交通需要に応じた特別な現示を含む多現示方式とすることが多い。そして、例えば右折専用現示の現示時間(表示時間)は、信号制御パラメータの一つであるサイクル長に比例して決定されていた。
また近年では、自律分散型の交通信号制御が研究・開発され、実用化の段階にある。この自律分散型の交通信号制御は、各交差点に設置された制御装置が当該交差点の交通信号機の制御を行うものであり、例えば数分先までといった近い将来の自交差点の交通需要を予測し、他交差点の制御装置との間で予測した流出交通流のデータを交換するとともに、予測した交通需要に応じた最適な信号制御パラメータを決定して信号制御を行う(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−182219号公報
しかしながら、この自律分散型の交通信号制御では、上述した右折専用現示等の特定現示の現示時間は固定(一定)であることが一般的である。本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、自律分散型の交通信号制御において、右折専用現示等の特定現示の現示時間を交通状況に応じて適切に可変することを目的としている。
上記課題を解決するための第1の発明は、他交差点の他交通信号制御装置との間で互いに流出交通流の情報を送受信し、3以上の多現示を切り替えて自交差点の交通信号を制御する自律分散型の交通信号制御装置であって、前記多現示のうちの予め定められた特定現示の現示時間の長さを、自交差点の各流入路のうちの前記特定現示で通行権の有る流入路の、1)他交差点から受信した前記流出交通流と所定の飽和交通流率とに基づいて算出される流入路需要率、2)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測交通量、及び、3)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測行列長のうちの何れかに基づいて決定する特定現示時間決定手段と、サイクル長を決定するサイクル長決定手段と、前記決定された前記特定現示の現示時間と前記決定されたサイクル長とを用いてスプリットを算出するスプリット決定手段とを備え、前記決定されたサイクル長及びスプリットに基づいて自交差点の交通信号を制御する交通信号制御装置である。
また、第4の発明は、他交差点の他交通信号制御装置との間で互いに流出交通流の情報を送受信し、3以上の多現示を切り替えて自交差点の交通信号を制御する自律分散型の交通信号制御装置における交通信号制御方法であって、前記多現示のうちの予め定められた特定現示の現示時間の長さを、自交差点の各流入路のうちの前記特定現示で通行権の有る流入路の、1)他交差点から受信した前記流出交通流と所定の飽和交通流率とに基づいて算出される流入路需要率、2)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測交通量、及び、3)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測行列長のうちの何れかに基づいて決定し、サイクル長を決定し、前記決定された前記特定現示の現示時間と前記決定されたサイクル長とを用いてスプリットを算出し、前記決定されたサイクル長及びスプリットに基づいて自交差点の交通信号を制御する交通信号制御方法である。
この第1又は第4の発明によれば、自律分散型の交通信号制御装置において、特定現示で通行権の有る流入路の、1)他交差点の流出交通流を基に算出した流入路需要率、2)車両感知器の感知結果を基に算出した計測交通量、3)車両感知器の感知結果を基に算出した計測行列長の何れかに基づいて、この特定現示の現示時間が決定される。これにより、従来の自律分散型の信号制御では固定(一定)としていた、例えば右折専用現示といった特定現示の現示時間を、予測した流入路の需要率や計測された交通量又は行列長といった交通状況に応じて可変に設定することができ、より適切な信号制御が実現される。
第2の発明は、他交差点の他交通信号制御装置との間で互いに流出交通流の情報を送受信し、3以上の多現示を切り替えて自交差点の交通信号を制御する自律分散型の交通信号制御装置であって、前記多現示のうちの予め定められた特定現示の現示時間の長さを、自交差点の各流入路のうちの前記特定現示で通行権の無い流入路の、1)他交差点から受信した前記流出交通流と所定の飽和交通流率とに基づいて算出される流入路需要率、2)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測交通量、及び、3)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測行列長のうちの何れかに基づいて決定する特定現示時間決定手段と、サイクル長を決定するサイクル長決定手段と、前記決定された前記特定現示の現示時間と前記決定されたサイクル長とを用いてスプリットを算出するスプリット決定手段とを備え、前記決定されたサイクル長及びスプリットに基づいて自交差点の交通信号を制御する交通信号制御装置である。
また、第5の発明は、他交差点の他交通信号制御装置との間で互いに流出交通流の情報を送受信し、3以上の多現示を切り替えて自交差点の交通信号を制御する自律分散型の交通信号制御装置における交通信号制御方法であって、前記多現示のうちの予め定められた特定現示の現示時間の長さを、自交差点の各流入路のうちの前記特定現示で通行権の無い流入路の、1)他交差点から受信した前記流出交通流と所定の飽和交通流率とに基づいて算出される流入路需要率、2)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測交通量、及び、3)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測行列長のうちの何れかに基づいて決定し、サイクル長を決定し、前記決定された前記特定現示の現示時間と前記決定されたサイクル長とを用いてスプリットを算出し、前記決定されたサイクル長及びスプリットに基づいて自交差点の交通信号を制御する交通信号制御方法である。
この第2又は第5の発明によれば、自律分散型の交通信号制御装置において、特定現示で通行権の無い流入路の、1)他交差点の流出交通流を基に算出した流入路需要率、2)車両感知器の感知結果を基に算出した計測交通量、3)車両感知器の感知結果を基に算出した計測行列長の何れかに基づいて、この特定現示の現示時間が決定される。これにより、従来の自律分散型の信号制御では固定(一定)としていた、例えば右折専用現示といった特定現示の現示時間を、予測した流入路の需要率や計測された交通量又は行列長といった交通状況に応じて可変に設定することができ、より適切な信号制御が実現される。
第3の発明は、第1又は第2の発明の交通信号制御装置であって、前記特定現示時間決定手段は、前記特定現示の現示時間を、予め定められた下限秒数以上、上限秒数以下の範囲で決定する交通信号制御装置である。
この第3の発明によれば、特定現示の現示時間は、予め定められた下限秒数以上、上限秒数以下の範囲で決定される。
本発明によれば、従来の自律分散制御では固定(一定)としていた、例えば右折専用現示といった特定現示の現示時間を、予測した流入路の需要率や計測された交通量又は行列長といった交通状況に応じて可変に設定することができ、より適切な信号制御が実現される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
[システム構成]
図1は、本実施形態の自律分散型交通信号制御システム1の全体構成図である。自律分散型交通信号制御システム1は、管制センタに設置される中央管理装置10と、各交差点に設置された複数の交通信号制御装置20とが、伝送路Nを介して接続されて構成される。また、交通信号制御装置20には、当該装置が設置された交差点(自交差点)に設けられた複数の交通信号機30及び車両感知器40が接続されている。交通信号制御装置20は、隣接交差点等の他の交通信号制御装置20との間でデータの送受信を行い、車両感知器40による車両感知信号に基づいて、自交差点に設けられた各交通信号機30を制御する。
図2は、交通信号制御装置20の制御対象となる交差点の配置図である。この交差点は、四つの流入路A〜Dを有する十字交差点であり、流入路A〜Dそれぞれに四つの交通信号機30及び車両感知器40が設置されている。
また、交差点の信号現示は3現示方式である。図3に、現示の一例を示す。同図において、実線矢印は通行権が与えられる車両の動線を示している。すなわち、この交差点では、流入路A,Cの車両交通に通行権を与える現示1φと、流入路A,Cの右折方向への車両交通に通行権を与える右折専用現示である現示2φと、流入路B,Dの車両交通に通行権を与える現示3φとが、交互に表示される。また、本実施形態では、これらの3現示のうち、現示2φが特定現示である。
[信号制御の概要]
図4は、交通信号制御装置20における信号制御の概要図である。交通信号制御装置20は、先ず、(1)隣接交差点の交通信号制御装置20から受信した予測流出交通流情報を基に、自交差点に到着する交通流を予測する。次いで、(2)予測した到着交通流(予測到着交通流)を基に、自交差点の各交通信号機30の制御パラメータ(サイクル長C、及びスプリット)を算出する。そして、(3)算出した制御パラメータに従って、自交差点の各交通信号機30を制御する。
また、(4)予測した到着交通流(予測到着交通流)及び算出した各交通信号機30の制御パラメータ(信号制御パラメータ)に基づき、自交差点から流出する交通流(流出交通流)を予測する。そして、流出すると予測した交通流の情報(予測流出交通流情報)を、各隣接交差点の交通信号制御装置20へ送信する。
[原理]
(1)流出予測
流出交通流の予測原理について説明する。図5,図6は、流出交通流の予測の原理図であり、図2の流入路A又はCについて示している。流入路A,Cは、図2に示したように、二車線の直進左折レーンと一車線の右折レーンとを有する。また、飽和交通流は、何れの車線も等しく「0.5[台/s]」である。
流入路に到着した車両は、交差点内を直進、左折或いは右折方向に進行し、当該進行方向に該当する流入路(方路)から流出する。流入路に到着した車両が何れの方向へ進行するかは、確率的に定められる。具体的には、直進方向へ進行する確率(直進率)は「0.7(70%)」、左折方向へ進行する確率(左折率)は「0.1(10%)」、右折方向へ進行する確率(右折率)は「0.2(20%)」である。
(1−1)通行権が無い場合
図5は、流入路に通行権が無い場合の流出予測の説明図である。同図では、図中左側から順に、当該流入路の到着交通流、信号制御パラメータから予測される予定現示、及び各レーンの滞留台数を、図中下方向を時間軸tとして示している。通行権が無い場合、流入路に到着した車両は、そのまま当該流入路に滞留する。すなわち、予定現示が「赤」である時刻tにおいて流入路に到着した車両は、全て当該流入路に滞留する。詳細には、到着台数のうち、「0.8(=直進率「0.7」+左折率「0.1」)」の割合の台数が直進左折レーンに到着し、「0.2(=右折率)」の割合の台数が右折レーンに到着する。そして、時刻tにおける各レーンの滞留台数は、直前の時刻tでの当該レーンの滞留台数にこの到着台数を加算した台数となる。
例えば、予定現示が「赤」である時刻tの到着台数は「0.5[台]」である。つまり、「0.4(=0.5×0.8)[台]」が直進左折レーンに到着し、「0.1(=0.5×0.2)[台]」が右折レーンに到着する。そして、時刻tにおける各レーンの滞留台数は、直進左折レーンについては、直前の時刻tにおける滞留台数「3.2[台]」に到着台数「0.4[台]」を加算した「3.6[台]」となり、右折レーンについては、直前の時刻tにおける滞留台数「0.2[台]」に到着台数「0.1[台]」を加算した「0.3[台]」となる。
(1−2)通行権が有る場合
図6は、流入路に通行権が有る場合の流出予測の説明図である。同図では、図中左側から順に、当該流入路の到着交通流、予定現示、各レーンの滞留台数、及び流出交通流を、図中下方向を時間tとして示している。通行権が有る場合、流入路に到着した車両は、当該流入路に滞留していた車両とともに交差点内を進行し、他の流入路から流出する。すなわち、予定現示が「青」である時刻tにおいて、流入路に到着した車両は、図5に示した通行権が無い場合と同様に、「0.8(=直進率「0.7」+左折率「0.1」)」の割合の台数が直進左折レーンに到着し、「0.2(右折率)」の割合の台数が右折レーンに到着する。ここで、各レーンに到着した車両は、当該レーンに滞留している車両とともに当該レーンに一時的に滞留しているとみなし、直前の時刻tにおける滞留台数にこの到着台数を加算した台数を、「一時滞留台数」という。
そして、各レーンに一時滞留している車両が、直進、左折或いは右折方向の何れかの方向に進行し、他の流入路から流出する。すなわち、直進左折レーンからは、一時滞留している車両が直進方向或いは左折方向に流出する。詳細には、直進左折レーンからは、一時滞留台数の「0.7(直進率)/0.8(直進率「0.7」+左折率「0.1」)」の割合の台数が直進方向に流出し、「0.1(左折率)/0.8(直進率「0.7」+左折率「0.1」)」の割合の台数が左折方向に流出する。また、右折レーンからは、一時滞留している全ての車両が右折方向に流出する。
但し、各レーンからの流出台数は、当該レーンの飽和交通流を超えないように定められる。すなわち、一時滞留台数が飽和交通流以下の場合には、一時滞留台数が当該レーンからの流出台数となり、一時滞留台数が飽和交通流を超える場合には、飽和交通流分の台数が当該レーンからの流出台数となる。なお、図2の例では直進左折レーンは二車線であるため、上記一車線当たりの飽和交通流「0.5[台/s]」に、当該レーンの車線数「2」を乗じた「1.0[台/s]」となる。
例えば、予定現示が「青」である時刻tにおける到着台数は「0.5[台]」である。すなわち、到着した車両のうち、「0.4(=0.5×(直進率「0.7」+左折率「0.1」))[台]」が直進左折レーンに到着し、「0.1(=0.5×右折率「0.2」)[台]」が右折レーンに到着する。次いで、直進左折レーンでは、直前の時刻tにおける滞留台数「3.6[台]」に到着台数「0.4[台]」を加算した「4.0[台]」が一時滞留台数となるが、この一時滞留台数「4.0[台]」は飽和交通流「1.0[台/s](=0.5×2[車線])」を超えるため、直進左折レーンからの流出台数は「1.0[台]」となる。そして、この流出台数「1.0[台]」のうち、「0.9(≒1.0×0.7/0.8)[台]」が直進方向に進行して流出し、「0.1(≒1.0×0.1/0.8)[台]」が左折方向に進行して流出する。従って、直進左折レーンでの時刻tにおける滞留台数は、「3.0(=4.0−1.0)[台]」となる。
一方、右折レーンでは、直前の時刻tにおける滞留台数「0.3[台]」に到着台数「0.1[台]」を加算した「0.4[台]」が一時滞留台数となるが、この一時滞留台数「0.4[台]」は、飽和交通流「0.5[台/s]」に達しないため、右折レーンからの流出台数は「0.4[台]」となる。そして、この流出台数「0.4[台]」の全てが右折方向に流出する。従って、右折レーンでの時刻tにおける滞留台数は、「0.0[台]」となる。
但し、車両が交差点内の通過に要する時間Δtを考慮し、時刻tにおいて流入路の各レーンから流出した車両は、交差点通過時間Δt後の時刻(t+Δt)において、進行方向の方路から流出することとする。
(2)信号制御パラメータの算出
次に、信号制御パラメータの算出原理について説明する。
(2−1)特定現示の現示時間T
先ず、特定現示の現示時間(ステップ秒数)Tが決定される。具体的には、特定現示により通行権が有る流入路それぞれの需要率ρが算出される。図3に示した3現示方式の交差点では、現示2φが特定現示であり、この現示2φにより通行権が有る流入路A,Cそれぞれの需要率ρa,ρcが算出される。流入路iの需要率ρは、次式(1)で算出される。
Figure 2009003699
式(1)において、Qは流入路iの代表レーンの平均到着台数[台/s]であり、1サイクル期間の代表レーンへの到着台数の合計台数を、サイクル長Cで除した値である。Jは代表レーンの平均待ち行列[台/s]であり、流入路iに通行権が有る現示から無い現示に切り替わるタイミングでの代表レーンの滞留台数を、サイクル長Cで除した値である。また、Nは代表レーンの車線数であり、Sは代表レーンの1車線当たりの飽和交通流率[台/s]である。ここで、サイクル長Cやサイクル期間、現示の切替タイミングは、前記算出された信号制御パラメータをもとに判断される。
そして、算出された各流入路iの需要率ρiのうち、最も大きい需要率ρをもとに、特定現示の現示時間Tが決定される。図7に、流入路需要率ρと特定現示の現示時間Tとの関係の一例を示す。同図では、横軸を流入路需要率ρ、縦軸を現示時間Tとしたグラフを示している。流入路需要率ρが大きくなるほど、現示時間Tが長くなるように定められている。また、現示時間Tには、上限値Tmax及び下限値Tminが定められており、例えば、上限値Tmaxは10[s]、下限値Tminは4[s]である。なお、この関係を表すグラフの形状はこれに限らず、流入路需要率ρが大きくなるほど現示時間Tが長くなるとともに、現示時間Tに上限値Tmax及び下限値Tminが定められているのならば、例えば曲線といった線形形状であっても良い。
(2−2)サイクル長C
特定現示の現示時間Tが決定されると、次いで、サイクル長Cが決定される。サイクル長Cは、次式(2)で算出される。
Figure 2009003699
式(2)において、Lは交差点の損失時間であり、決定した特定現示の現示時間Tを含んでいる。σは交差点の需要率であり、特定現示を除く他の現示jのそれぞれの需要率λjの総和である。例えば、図3に示す現示方式の交差点では、現示1φ,3φそれぞれの現示需要率λ1,λ3の和となる。
(2−3)スプリット
その後、スプリットが決定される。スプリットは、サイクル長Cから損失時間L(特定現示の現示時間Tを含む)を減算した時間(C−L)を、特定現示以外の他の現示jそれぞれの需要率λjに比例して配分するように算出される。
[交通信号制御装置]
図8は、交通信号制御装置20の内部構成を示すブロック図である。同図によれば、交通信号制御装置20は、処理部100と、通信制御部200と、記憶部300とを備えて構成される。
処理部100は、記憶部300に記憶されているプログラムやデータ、通信制御部200を介して外部装置(主に、隣接交差点の交通信号制御装置20)から受信したデータ(予測流出交通流の情報)等に基づいて、交通信号制御装置20の全体制御等の各種処理を行う。この処理部100は、例えばCPU等で実現される。また、処理部100は、到着交通流予測部110と、制御パラメータ算出部120と、流出交通流予測部130と、信号制御部140とを有する。
なお、交通信号制御装置20の制御対象となる交差点(自交差点)の構成は、自交差点構成テーブル321により定義されている。図9に、自交差点構成テーブル321のデータ構成の一例を示す。同図によれば、自交差点構成テーブル321は、自交差点の流入路321a毎に、流入路を構成するレーン321bと、車線数321cを対応付けて格納している。
到着交通流予測部110は、隣接交差点の交通信号制御装置20から受信した隣接交差点の予測流出交通流データ331を基に、到着すると予測される交通流(予測交通流)を算出する。具体的には、隣接交差点の予測流出交通流データ331を基に、当該隣接交差点の流入路のうち、自交差点の流入路に繋がる流入路からの流出交通流を、当該隣接交差点から自交差点までの旅行時間だけ遅らせて、自交差点への到着交通流とする。到着交通流予測部110は、この予測到着交通流の算出を、所定時間間隔で繰り返し実行する。
予測流出交通流データ331は、交差点から流出すると予測される交通流(予測流出交通流)のデータである。図10に、予測流出交通流データ331の一例を示す。同図(a)によれば、予測流出交通流データ331は、自交差点の予測流出交通流データ331Aと、各隣接交差点の予測流出交通流データ331Bとを含んでいる。自交差点の予測流出交通流データ331Aは、流出交通流予測部130により生成され、隣接交差点の予測流出交通流データ331Bは、他の交通信号制御装置20から受信されたデータである。
同図(b)によれば、予測流出交通流データ331は、予測対象の時間範囲内の時刻331a毎に、該当する交差点の各流入路からの流出台数331bを対応付けて格納している。時刻331aは、予測対象の時間範囲である、時刻tから所定時間後(例えば、200秒)の時刻tまでの所定時間間隔(例えば、1秒間隔)で連続する時刻である。なお、予測時間範囲の開始時刻tは、該当する流出予測が行われた時点の現在時刻である。
予測到着交通流データ332は、自交差点に到着すると予測される交通流(到着交通流)のデータである。図11に、予測到着交通流データ332のデータ構成の一例を示す。同図によれば、予測到着交通流データ332は、予測対象の時間範囲内の時刻332a毎に、自交差点の各流入路への到着台数332bを対応付けて格納している。時刻332aは、予測流出交通流データ331と同様に、予測対象の時間範囲である時刻tから所定時間後(例えば、200秒後)の時刻tまでの、所定時間間隔(例えば、1秒間隔)で連続する時刻である。
制御パラメータ算出部120は、到着交通流予測部110により生成された予測到着交通流データ332を基に、自交差点の各交通信号機30の制御パラメータ(サイクル長C及びスプリット)を算出する。具体的には、自交差点の流入路のうち、特定現示で通行権が有る流入路iを判定し、判定した流入路iそれぞれについて、式(1)に従って流入路需要率ρiを算出する。このとき、代表レーンの平均到着台数Qは、予測到着交通流データ332を参照して、1サイクル期間の対象流入路iの代表レーンへの到着台数の合計台数を算出し、算出した合計台数をサイクル長Cで除して算出する。また、平均待ち行列Jは、滞留台数データ333を参照して、対象流入路に通行権が有る現示から無い現示への切替タイミングの直前での代表レーンの滞留台数を取得し、取得した滞留台数をサイクル長Cで除して算出する。ここで、サイクル期間やサイクル長C、現示の切替タイミングは、前回算出した信号制御パラメータをもとに判定する。また、代表レーンの車線数Nは、自交差点構成テーブル321から取得し、飽和交通流Sは、飽和交通流テーブル323から取得する。
滞留台数データ333は、自交差点の各流入路における滞留台数のデータであり、後述のように、流出交通流予測部130により生成される。すなわち、ここで取得される滞留台数は、前回の流出予測における値である。図12に、滞留台数データ333のデータ構成の一例を示す。同図によれば、滞留台数データ333は、予測対象の時刻範囲内の時刻333a毎に、予定現示333bと、各レーンの滞留台数333cとを対応付けて格納している。予定現示333bは、信号制御パラメータから予測される現示である。
飽和交通流テーブル323は、自交差点の飽和交通流を定義したデータテーブルである。図13に、飽和交通流テーブル323のデータ構成の一例を示す。同図によれば、飽和交通流テーブル323は、各流入路323aのレーン323b毎に、飽和交通流323cを対応付けて格納している。なお、飽和交通流323cは、一車線当たりの値である。
特定現示により通行権がある流入路それぞれについて需要率ρを算出すると、算出した需要率ρのうち最も大きい需要率ρをもとに、現示時間設定データ324を参照して特定現示の現示時間Tを決定する。現示時間設定データ324は、流入路需要率ρと特定現示の現示時間Tとの関係を定義したデータであり、例えば図7に一例を示したグラフの関数式のデータである。なお、ここで、特定現示により通行権が有る流入路それぞれの需要率ρを算出する際に、当該流入路の交通量から特定現示により通行権が有るレーンの交通量を減じて算出することにしても良い。例えば、図2に示す交差点では、特定現示である現示2φにより流入路A,Cそれぞれの右折レーンに通行権が与えられるが、このような場合には、流入路A,Cそれぞれの流入路全体の交通量から右折レーンの交通量を減じた交通量をもとに、流入路A,Cそれぞれの需要率ρを算出する。
続いて、式(2)に従ってサイクル長Cを算出する。このとき、損失時間Lは、特定現示の現示時間Tを含む値とする。また、交差点需要率σは、特定現示を除く他の現示jそれぞれの需要率λjの総和とする。現示需要率λjは、予測到着交通流データ332や、流出交通流予測部130による前回の流出予測において生成された予測流出交通流データ331及び滞留台数データ333等をもとに算出される。
その後、算出した特定現示の現示時間T、サイクル長C、及び各現示の需要率λをもとに、スプリットを算出する。すなわち、サイクル長Cから自交差点の損失時間L(現示時間Tを含む)を減算した時間(C−L)を、特定現示を除く他の各現示jの需要率λjに比例するように配分して、スプリットを算出する。制御パラメータ算出部120は、この信号制御パラメータの算出を、所定時間間隔で繰り返し実行する。
制御パラメータ算出部120により算出された制御パラメータは、信号制御パラメータデータ341として記憶される。図14に、信号制御パラメータデータ341の一例を示す。同図によれば、信号制御パラメータデータ341は、信号制御パラメータであるサイクル長341aと、スプリット341bとを格納している。この信号制御パラメータデータ341は、制御パラメータ算出部120による制御パラメータの算出毎に、更新される。
流出交通流予測部130は、到着交通流予測部110により算出された予測到着交通流、及び制御パラメータ算出部120により算出された信号制御パラメータを基に、自交差点の各流入路から流出すると予測される交通流(予測流出交通流)を算出する。具体的には、自交差点の各流入路から各進行方向への流出台数を、予測対象の時間範囲内の各時刻tについて算出する。すなわち、信号制御パラメータデータ341を参照して、予測対象の時刻tにおける現示を判定し、判定した現示により各流入路に通行権が与えられるか否かを判定する。
通行権が与えられない流入路については、図5を参照して説明したように、当該流入路の各レーンの滞留台数及び各進行方向への流出台数を算出する。すなわち、予測到着交通流データ332を参照して得られた、予測時刻tにおいて当該流入路に到着する台数(到着台数)を基に、各進行方向への進行率に従って、当該流入路の各レーンに到着する台数(レーン別到着台数)を算出する。
各進行方向への進行率は、進行率テーブル322に格納されている。図15に、進行率テーブル322のデータ構成の一例を示す。同図によれば、進行率テーブル322は、進行方向322aと進行率322bとを対応付けて格納している。進行方向322aは、自交差点が十字交差点であるため、「直進」、「左折」及び「右折」の三方向である。進行率322bは、全ての進行方向についての合計が「1.0」となるように定められている。
次いで、流出交通流予測部130は、当該流入路の各レーンについて、予測時刻tの直前時刻t−1における滞留台数に算出したレーン別到着台数を加算して、予測時刻tにおける当該レーンの滞留台数を算出する。
ここで、算出した滞留台数は滞留台数データ333に、流出台数は流入路別流出台数データ335に、それぞれ格納される。
流入路別流出台数データ335は、自交差点の各流入路から各進行方向への流出台数のデータである。図16に、流入路別流出台数データ335のデータ構成の一例を示す。同図によれば、流入路別流出台数データ335は、自交差点の流入路毎に生成され、予測対象の時刻範囲内の時刻335a毎に、当該流入路から各進行方向への流出台数335bを対応付けて格納している。同図では流入路Aについてのデータ構成を示しているが、他の流入路B〜Dについても同様の構成である。
一方、通行権が与えられる流入路については、図6を参照して説明したように、当該流入路の各レーンの滞留台数、及び当該流入路から各進行方向への流出台数を算出する。すなわち、通行権が与えられる流入路と同様に、予測到着交通流データ332を参照して得られた予測時刻tにおける到着台数を基に、各進行方向への進行率に従って、当該流入路の各レーンへの到着台数(レーン別到着台数)を算出する。次いで、当該流入路の各レーンについて、予測時刻tの直前時刻t−1における滞留台数に算出したレーン別到着台数を加算して、予測時刻tにおける当該レーンの一時滞留台数を算出する。続いて、当該流入路の各レーンについて、飽和交通流テーブル323を参照して、算出した当該レーンの一時滞留台数が飽和交通流を超えるか否かを判定する。
また、一時滞留台数が飽和交通流を超えないレーンについては、算出した一時滞留台数を当該レーンからの流出台数とする。そして、この流出台数を基に、各進行方向の進行率に従って当該レーンから各進行方向への流出台数を算出し、予測時刻tから所定の交差点通過時間Δt後の時刻(t+Δt)における、当該流入路から該当する進行方向への流出台数とする。また、予測時刻tにおける当該レーンの滞留台数を「0」とする。
一方、一時滞留台数が飽和交通流を超えるレーンについては、この飽和交通流を当該レーンからの流出台数とする。そして、この流出台数を基に、各進行方向の進行率に従って当該レーンから各進行方向への流出台数を算出し、算出した流出台数を、予測時刻tから所定の交差点通過時間Δt後の時刻(t+Δt)における、当該流入路から該当する進行方向への流出台数とする。また、当該レーンの予測時刻tの直前時刻t−1における滞留台数から、算出した当該レーンからの流出台数を減算した台数を算出し、予測時刻tにおける当該レーンの滞留台数とする。
図8に戻り、信号制御部140は、制御パラメータ算出部120によって算出された信号制御パラメータに従って、自交差点の各交通信号機30を制御する。
通信制御部200は、他の交通信号制御装置20や、中央管理装置10といった外部装置との間の通信を制御する。例えば、隣接交差点の交通信号制御装置20から送信されてくる予測流出交通流データ331を受信したり、流出交通流予測部130により算出された予測流出交通流データ331を、隣接交差点の交通信号制御装置20それぞれに送信する。
記憶部300は、処理部100が交通信号制御装置20を統合的に制御するためのシステムプログラムや、本実施形態の交通信号制御を実現するためのプログラムやデータ等を記憶するとともに、処理部100の作業領域として用いられ、処理部100が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。この記憶部300は、例えば各種ICメモリやハードディスク、ROM、RAM等で実現される。本実施形態では、記憶部300には、交通信号制御プログラム310と、自交差点構成テーブル321と、進行率テーブル322と、飽和交通流テーブル323と、現示時間設定データ324と、予測流出交通流データ331と、予測到着交通流データ332と、滞留台数データ333と、流入路別流出台数データ335と、信号制御パラメータデータ341とが記憶される。
[処理の流れ]
図17は、交通信号制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。この処理は、処理部100が記憶部300の交通信号制御プログラム310を実行することで実現される。
同図によれば、先ず、到着交通流予測部130が、自交差点への到着交通流を予測する。すなわち、他の交通信号制御装置20から受信した隣接交差点の予測流出交通流データ331を基に、自交差点の各流入路に到着する交通流(到着交通流)を予測し、予測到着交通流データ332を生成する(ステップA1)。この到着交通流の予測は、公知の方法を利用できる。次いで、制御パラメータ算出部120が、制御パラメータ算出処理を実行して、自交差点の交通信号制御パラメータを算出する(ステップA3)。
図18は、制御パラメータ算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図によれば、特定現示で通行権が有る流入路を判定する(ステップB1)。そして、判定した流入路それぞれを対象としたループAの処理を行う。
ループAでは、予測到着交通流データ332を参照して、対象流入路の代表レーンへの、1サイクル期間に到着台数の合計台数を算出し、算出した合計台数をサイクル長Cで除して平均到着台数Qを算出する(ステップB3)。また、前回算出した信号制御パラメータをもとに、対象流入路に通行権が有る現示から無い現示への切替タイミングを判定し、滞留台数データ333を参照して、対象流入路の代表レーンにおける、判定した現示の切替タイミングの直前での滞留台数をサイクル長Cで除して平均待ち行列Jを算出する(ステップB5)。そして、算出した平均到着台数Q、及び平均待ち行列Jをもとに、式(1)に従って対象流入路の需要率ρを算出する(ステップB7)。ループAはこのように行われる。
特定現示により通行権があると判定した全ての流入路を対象としたループAの処理を終了すると、制御パラメータ算出部120は、算出した各流入路需要率ρのうち、値が最も大きいものを選択する(ステップB9)。そして、選択した流入路需要率ρをもとに、特定現示の現示時間Tを決定する(ステップB11)。
続いて、制御パラメータ算出部120は、特定現示を除く他の現示それぞれの需要率λを算出し(ステップB13)、算出した各現示需要率λを加算して、自交差点の需要率σを算出する(ステップB15)。そして、算出した交差点需要率σをもとに、式(2)に従ってサイクル長Cを算出する(ステップB17)。その後、算出したサイクル長C、特定現示の現示時間T、及び各現示需要率λjをもとに、スプリットを算出する(ステップB19)。以上の処理を行うと、制御パラメータ算出部120は、制御パラメータ算出処理を終了する。
制御パラメータ算出処理が終了すると、続いて、流出交通流予測部130が、自交差点の各流入路から流出する交通流(流出交通流)を予測し、予測流出交通流データ331を生成する(ステップA5)。この流出交通流の予測も、公知の方法を利用できる。そして、処理部100は、生成された予測流出交通流データ331を、各隣接交差点の交通信号制御装置20それぞれに送信する(ステップA7)。その後、ステップA1に戻る。処理部100は、このステップA1〜A7の一連の処理を、所定時間間隔(例えば、5秒間隔)で繰り返し実行する。
[作用・効果]
このように、本実施形態によれば、自律分散型の交通信号制御装置20において、自交差点の交通信号機30の制御パラメータは、右折専用現示といった特定現示の現示時間T、サイクル長C、そしてスプリットの順に決定される。すなわち、現示時間Tは、自交差点の流入路のうち、特定現示で通行権が有る各流入路の需要率ρが算出され、算出された各需要率ρの何れかをもとに、予め定められた需要率ρと現示時間Tとの関係に従って決定される。サイクル長Cは、特定現示の現示時間Tを損失時間Lに含めるとともに、特定現示以外の各現示の現示需要率λの総和を交差点需要率σとして算出される。そして、スプリットは、サイクル長Cから損失時間L(特定現示の現示時間Tを含む)を減じた時間(C−L)を、特定現示を除く他の各現示の需要率λに比例して配分するように算出される。これにより、従来の自律分散型の信号制御では固定(一定)としていた、例えば右折専用現示といった特定現示の現示時間を、予測した流入路の需要率といった交通状況に応じて可変に設定することができ、より適切な信号制御が実現される。
[変形例]
なお、本発明の適用は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
(A)特定現示の現示時間T
例えば、上述の実施形態では、特定現示の現示時間Tを、当該特定現示により通行権が有る流入路の需要率ρに応じて決定することにしたが、次のように決定しても良い。
(A−1)特定現示で通行権の無い流入路ρに応じて決定
例えば、特定現示により通行権の無い流入路の需要率ρに応じて決定する。具体的には、上述の実施形態と同様に、自交差点の各流入路のうち、特定現示で通行権が無い各流入路の需要率ρを算出する。そして、算出した需要率ρのうちから最も大きい値のものを選択し、選択した需要率ρをもとに特定現示の現示時間Tを決定する。図19に、この場合の流入路需要率ρと特定現示の現示時間Tとの関係の一例を示す。同図では、横軸を流入路需要率、縦軸を特定現示の現示時間Tとしたグラフを示している。同図によれば、通行権の無い流入路の需要率ρが大きいほど、現示時間Tが短くなるように定められている。
(A−2)検出した交通量に応じて決定
また、特定現示の現示時間Tを、車両感知器40の感知信号を基に算出した交通量に応じて決定することにしても良い。例えば、特定現示で通行権が有る各流入路の交通量Fに応じて決定する。具体的には、通行権が有る流入路それぞれについて、当該流入路に設置されている車両感知器40からの感知信号をもとに当該流入路の交通量F(例えば、単位時間当たりの通過台数)を算出する。そして、算出した各流入路の交通量Fのうちから最も大きいものを選択し、選択した交通量Fをもとに現示時間Tを決定する。この交通量Fと現示時間Tとの関係は、交通量Fが多いほど現示時間Tが長くなるように定められるとともに、現示時間Tには上限値Tmax及び下限値Tminが定められる。
また、特定現示により通行権が無い流入路の交通量Fに応じて決定することにしても良い。この場合、交通量Fと現示時間Tとの関係は、交通量Fが多いほど現示時間Tが短くなるように定められる。
(A−3)検出した行列長に応じて決定
また、特定現示の現示時間Tを、車両感知器40の感知信号を基に算出した行列長Lに応じて決定することにしても良い。例えば、特定現示で通行権が有る流入路の行列長Lに応じて決定する。具体的には、通行権が有る流入路それぞれについて、当該流入路に設置されている車両感知器40からの感知信号をもとに当該流入路の行列長Lを算出する。そして、算出した各流入路の行列長Lのうちから最も大きいものを選択し、選択した行列長Lをもとに現示時間Tを決定する。この行列長Lと現示時間Tとの関係は、行列長Lが長いほど現示時Tが長くなるように定められるとともに、現示時間Tには上限値Tmax及び下限値Tminが定められる。
また、通行権が無い流入路の行列長Lに応じて決定することにしても良い。この場合、行列長Lと現示時間Tとの関係は、行列長Lが長いほど現示時間Tが短くなるように定められる。
(A−4)錯綜する流入路の需要率に応じて決定
また、特定現示で通行権がある流入路の需要率ρに加えて、この流入路に交錯する他の流入路の需要に応じて決定することにしても良い。図21に、この場合の一例であるT字交差点の場合を示す。同図(a)は、T字交差点の配置図を示し、同図(b)は、この交差点における現示方式を示している。この場合、流入路Aのみに通行権を与える現示2φが特定現示である。そして、この特定現示の現示時間Tは、現示φ2で通行権が有る流入路Aの需要率ρaと、この流入路Aに交錯して現示φ2で通行権が無い交通流である流入路Bの需要率ρbとをもとに決定される。例えば、流入路Bの需要率ρbが小さい(需要が少ない)場合には、流入路Aからの右折車両は、対向車両である流入路Bの間隙をぬって右折できるため、現示2φ(特定現示)の現示時間Tを短くすることができる。一方、流入路Bの需要率ρbが大きい(需要が多い)場合には、流入路Aからの右折車両はほぼ現示2φでしか右折できないため、現示2φ(特定現示)の現示時間Tを長くする必要がある。
(B)特定現示
また、上述の実施形態では、3現示のうちの「右折専用現示」を特定現示としたが、他の現示を特定現示としても同様に適用可能である。例えば、図20は、時差式交差点における現示方式の一例を示す図である。同図では、流入路Aの車両交通にのみ通行権を与える現示2φが特定現示である。そして、流入路Aの需要率ρをもとに、現示2φの現示時間Tが決定される。
(C)交差点の形状
また、上述の実施形態では、一般的な十字交差点(四枝交差点)について説明したが、他の形状の交差点についても同様に適用可能である。例えば、図21に示したT字交差点のほか、三叉路交差点といった各種の形状の交差点が考えられる。図21に示すT字交差点では、現示2φが特定現示であり、その現示時間Tは、流入路Aの需要率ρaをもとに決定される。
自律分散型交通信号制御システムの構成。 交差点の一例。 現示の一例。 信号制御の概要。 通行権が無い流入路についての流出予測の原理。 通行権が有る流入路についての流出予測の原理。 通行権が有る流入路の需要率ρと特定現示の現示時間Tとの関係例。 交通信号制御装置の内部構成。 自交差点構成テーブルのデータ構成例。 予測流出交通流データのデータ構成例。 予測到着交通流データのデータ構成例。 滞留台数データのデータ構成例。 飽和交通流テーブルのデータ構成例。 信号制御パラメータのデータ構成例。 進行率テーブルのデータ構成例。 流入路別流出台数データのデータ構成例。 交通信号制御処理のフローチャート。 交通信号制御処理中に実行される制御パラメータ算出処理のフローチャート。 通行権が無い流入路の需要率ρと現示時間Tとの関係例。 時差式交差点の現示方式の一例。 T字交差点の配置図(a)及び現示方式(b)。
符号の説明
1 自律分散型交通信号制御システム
20 交通信号制御装置
100処理部
110 到着交通流予測部、120 制御パラメータ算出部、
130 流出交通流予測部、140 信号制御部
300 記憶部
310 交通信号制御プログラム
321 自交差点構成テーブル、322 進行率テーブル、
323 飽和交通流テーブル、324 現示時間設定データ
331 予測流出交通流データ、332予測到着交通流データ
333 滞留台数データ
335 流入路別流出台数データ、
341 信号制御パラメータデータ、
30 交通信号機、40 車両感知器

Claims (5)

  1. 他交差点の他交通信号制御装置との間で互いに流出交通流の情報を送受信し、3以上の多現示を切り替えて自交差点の交通信号を制御する自律分散型の交通信号制御装置であって、
    前記多現示のうちの予め定められた特定現示の現示時間の長さを、自交差点の各流入路のうちの前記特定現示で通行権の有る流入路の、1)他交差点から受信した前記流出交通流と所定の飽和交通流率とに基づいて算出される流入路需要率、2)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測交通量、及び、3)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測行列長のうちの何れかに基づいて決定する特定現示時間決定手段と、
    サイクル長を決定するサイクル長決定手段と、
    前記決定された前記特定現示の現示時間と前記決定されたサイクル長とを用いてスプリットを算出するスプリット決定手段と、
    を備え、前記決定されたサイクル長及びスプリットに基づいて自交差点の交通信号を制御する交通信号制御装置。
  2. 他交差点の他交通信号制御装置との間で互いに流出交通流の情報を送受信し、3以上の多現示を切り替えて自交差点の交通信号を制御する自律分散型の交通信号制御装置であって、
    前記多現示のうちの予め定められた特定現示の現示時間の長さを、自交差点の各流入路のうちの前記特定現示で通行権の無い流入路の、1)他交差点から受信した前記流出交通流と所定の飽和交通流率とに基づいて算出される流入路需要率、2)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測交通量、及び、3)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測行列長のうちの何れかに基づいて決定する特定現示時間決定手段と、
    サイクル長を決定するサイクル長決定手段と、
    前記決定された前記特定現示の現示時間と前記決定されたサイクル長とを用いてスプリットを算出するスプリット決定手段と、
    を備え、前記決定されたサイクル長及びスプリットに基づいて自交差点の交通信号を制御する交通信号制御装置。
  3. 前記特定現示時間決定手段は、前記特定現示の現示時間を、予め定められた下限秒数以上、上限秒数以下の範囲で決定する請求項1又は2に記載の交通信号制御装置。
  4. 他交差点の他交通信号制御装置との間で互いに流出交通流の情報を送受信し、3以上の多現示を切り替えて自交差点の交通信号を制御する自律分散型の交通信号制御装置における交通信号制御方法であって、
    前記多現示のうちの予め定められた特定現示の現示時間の長さを、自交差点の各流入路のうちの前記特定現示で通行権の有る流入路の、1)他交差点から受信した前記流出交通流と所定の飽和交通流率とに基づいて算出される流入路需要率、2)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測交通量、及び、3)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測行列長のうちの何れかに基づいて決定し、
    サイクル長を決定し、
    前記決定された前記特定現示の現示時間と前記決定されたサイクル長とを用いてスプリットを算出し、
    前記決定されたサイクル長及びスプリットに基づいて自交差点の交通信号を制御する交通信号制御方法。
  5. 他交差点の他交通信号制御装置との間で互いに流出交通流の情報を送受信し、3以上の多現示を切り替えて自交差点の交通信号を制御する自律分散型の交通信号制御装置における交通信号制御方法であって、
    前記多現示のうちの予め定められた特定現示の現示時間の長さを、自交差点の各流入路のうちの前記特定現示で通行権の無い流入路の、1)他交差点から受信した前記流出交通流と所定の飽和交通流率とに基づいて算出される流入路需要率、2)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測交通量、及び、3)当該流入路に設置された車両感知器の感知結果に基づいて算出される計測行列長のうちの何れかに基づいて決定し、
    サイクル長を決定し、
    前記決定された前記特定現示の現示時間と前記決定されたサイクル長とを用いてスプリットを算出し、
    前記決定されたサイクル長及びスプリットに基づいて自交差点の交通信号を制御する交通信号制御方法。
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