JP2009003196A - 体積ホログラム転写箔および体積ホログラム積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、基材と、上記基材上に形成され、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、上記体積ホログラム層上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層と、上記基材と上記ヒートシール層との間のいずれかの位置に形成され、画像形成部を包含する受容層と、を有することを特徴とする体積ホログラム転写箔を提供することにより、上記課題を解決するものである。
【選択図】図1
Description
また、本発明においては上記画像形成部が上記受容層中に包含される形態で形成されていることから、本発明の体積ホログラム転写箔を用いて作製される体積ホログラム積層体において、上記画像形成部の存在に起因する凹凸が表面に形成されることがない。このため、たとえば上記画像形成部を通常の使用条件下においては視認されず、特別な条件下において視認されるようなものにすることにより、画像形成部による偽造防止措置が施されていることを外部から容易に知り得ない体積ホログラム積層体を作製することができる。
このようなことから、本発明によれば偽造防止機能の高い体積ホログラム積層体を作製することが可能な、体積ホログラム転写箔を提供することができる。
また、本発明においては上記画像形成部が上記ヒートシール層内に包含される形態で形成されていることから、本発明の体積ホログラム転写箔を用いて作製される体積ホログラム積層体において、上記画像形成部の存在に起因する凹凸が表面に形成されることがない。このため、たとえば上記画像形成部を通常の使用条件下においては視認されず、特別な条件下において視認されるようなものにすることにより、画像形成部による偽造防止措置が施されていることを外部から容易に知り得ない体積ホログラム積層体を作製することができる。
さらに、上記ヒートシール層は一般的な体積ホログラム転写箔においては必須の構成であるところ、本発明においては上記画像形成部がヒートシール層内に包含されるように形成されていることにより、上記画像形成部を用いるために新たな構成を採用する必要がないという利点を有する。
このようなことから、本発明によれば偽造防止機能の高い体積ホログラム積層体を作製することが可能な、体積ホログラム転写箔を提供することができる。
また、上記画像形成部は上記受容層中に包含される形態で形成されていることから、本発明の体積ホログラム積層体において、上記画像形成部の存在に起因する凹凸が表面に形成されることがない。このため、たとえば上記画像形成部を通常の使用条件下においては視認されず、特別な条件下において視認されるようなものにすることにより、画像形成部による偽造防止措置が施されていることを外部から容易に知り得ない体積ホログラム積層体を得ることができる。
このようなことから、本発明によれば偽造防止機能の高い体積ホログラム積層体を得ることができる。
また、本発明においては上記画像形成部が上記ヒートシール層内に包含される形態で形成されていることから、本発明の体積ホログラム積層体において、上記画像形成部の存在に起因する凹凸が表面に形成されることがない。このため、たとえば上記画像形成部を通常の使用条件下においては視認されず、特別な条件下において視認されるようなものにすることにより、画像形成部による偽造防止措置が施されていることを外部から容易に知り得ない体積ホログラム積層体を得ることができる。
さらに、上記ヒートシール層は一般的に体積ホログラム転写箔を用いて作製された体積ホログラム積層体においては必須の構成であるところ、上記画像形成部がヒートシール層内に包含されるように形成されていることにより、上記画像形成部を用いるために新たな構成を採用する必要がないという利点を有する。
このようなことから、本発明によれば偽造防止機能の高い体積ホログラム積層体を得ることができる。
以下、本発明の体積ホログラム転写箔および体積ホログラム積層体について順に説明する。
まず、本発明の体積ホログラム転写箔について説明する。本発明の体積ホログラム転写箔はその構成によって二つの態様に大別することができる。よって、以下、各態様に分けて本発明の体積ホログラム転写箔について説明する。
まず、本発明の第1態様の体積ホログラム転写箔について説明する。本態様の体積ホログラム転写箔は、基材と、上記基材上に形成され、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、上記体積ホログラム層上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層と、上記基材と上記ヒートシール層との間のいずれかの位置に形成され、画像形成部を包含する受容層と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明においては上記画像形成部が上記受容層中に包含される形態で形成されていることから、本態様の体積ホログラム転写箔を用いて作製される体積ホログラム積層体において、上記画像形成部の存在に起因する凹凸が表面に形成されることがない。このため、たとえば上記画像形成部を通常の使用条件下においては視認されず、特別な条件下において視認されるようなものにすることにより、画像形成部による偽造防止措置が施されていることを外部から容易に知り得ない体積ホログラム積層体を作製することができる。
このようなことから、本態様によれば偽造防止機能の高い体積ホログラム積層体を作製することが可能な、体積ホログラム転写箔を提供することができる。
以下、本態様に用いられる各構成について順に説明する。
まず、本態様に用いられる受容層について説明する。本態様に用いられる受容層は、本態様の体積ホログラム転写箔において、後述する基材とヒートシール層との間のいずれかの位置に形成されるものであり、画像形成部を包含するものである。このような受容層が用いられていることにより、本態様の体積ホログラム転写箔は、偽造防止機能に優れた体積ホログラム積層体を作製することができるのである。
以下、このような受容層について詳細に説明する。
本態様に用いられる画像形成部は、所定の画像を描画する態様で受容層内に包含される形態で形成されたものであり、本態様の体積ホログラム転写箔によって形成される体積ホログラム積層体に偽造防止機能を付与し、さらに意匠性を付与する機能を有するものである。
ここで、本態様に用いられる画像形成部によって描画される画像は、本態様の体積ホログラム転写箔を用いて作製する体積ホログラム積層体の用途に応じて、所望の画像とすることができる。なお、本態様における「画像」とは、パターン、線画、文字、図形、記号等のみならず、単に全面が着色された態様も含むものである。
以下、本態様に用いられる蛍光画像形成部について詳細に説明する。
本態様に用いられる受容層は上記画像形成層を包含するものであるが、このような受容層に用いられる材料としては、上記画像形成部の種類に応じて、上記画像形成部を包含できるものであれば特に限定されるものではない。このような材料としては、通常、本態様の体積ホログラム転写箔を用いてホログラム積層体を作製する際の加熱温度に耐え得る耐熱性を有する樹脂材料が用いられる。
次に本態様に用いられる体積ホログラム層について説明する。本態様に用いられる体積ホログラム層は、体積ホログラムが記録されたものであり、本態様の体積ホログラム層転写箔を用いて体積ホログラム積層体を製造する際に、被転写体へ転写されるものである。
以下、このような体積ホログラム層について詳細に説明する。
本態様に用いられる体積ホログラム層を構成する材料としては、体積ホログラムを記録することができるものであれば特に限定されるものではなく、一般的に体積ホログラムに用いられる材料を任意に用いることができる。このような材料としては、例えば、銀塩材料、重クロム酸ゼラチン乳剤、光重合性樹脂、光架橋性樹脂等の公知の体積ホログラム記録材料が挙げることできるが、なかでも本態様においては、(i)バインダー樹脂、光重合可能な化合物、光重合開始剤および増感色素を含有する第1の感光材料、または、(ii)カチオン重合性化合物、ラジカル重合性化合物、光ラジカル重合開始剤系および光カチオン重合開始剤系を含有するからなる第2の感光材料を好適に用いることができる。
以下、このような第1の感光材料および第2の感光材料について順に説明する。
まず、上記第1の感光材料について説明する。上述したように第1の感光材料はバインダー樹脂、光重合可能な化合物、光重合開始剤および増感色素を含有するものである。
上記バインダー樹脂としては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、またはその部分加水分解物、ポリ酢酸ビニルまたはその加水分解物、アクリル酸、アクリル酸エステル等の共重合可能なモノマー群の少なくとも1つを重合成分とする共重合体、またはそれらの混合物や、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリビニルアルコールの部分アセタール化物であるポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等、またはそれらの混合物等を挙げることができる。ここで、体積ホログラム層を形成する際には、記録された体積ホログラムを安定化するために、加熱してモノマーを移動させる工程が実施される場合がある。このため、本態様に用いられるバインダー樹脂はガラス転移温度が比較的低く、モノマー移動が容易に移動できるものであることが好ましい。
上記光重合可能な化合物としては、後述するような1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有する光重合、光架橋可能なモノマー、オリゴマー、プレポリマーおよびそれらの混合物を用いることができる。具体例としては、不飽和カルボン酸およびその塩、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミド化合物等を挙げることができる。
また、上記不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミドのモノマーの具体例としては、メチレンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビスアクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビスメタクリルアミド等を挙げることができる。
本態様に用いられる光重合開始剤としては、例えば、1,3−ジ(t−ブチルジオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3´,4,4´−テトラキス(t−ブチルジオキシカルボニル)ベンゾフェノン、N−フェニルグリシン、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、3−フェニル−5−イソオキサゾロン、2−メルカプトベンズイミダゾール、また、イミダゾール二量体類等を挙げることができる。なかでも本態様に用いられる光重合開始剤は、記録された体積ホログラムの安定化の観点から、ホログラム記録後に分解処理されるものが好ましい。例えば有機過酸化物系にあっては紫外線照射することにより容易に分解されるので好ましい。
本態様に用いられる増感色素としては、チオピリリウム塩系色素、メロシアニン系色素、キノリン系色素、スチリルキノリン系色素、ケトクマリン系色素、チオキサンテン系色素、キサンテン系色素、オキソノール系色素、シアニン染料、ローダミン染料、チオピリリウム塩系色素、ピリリウムイオン系色素、ジフェニルヨードニウムイオン系色素等を挙げることができる。
次に、本態様に用いられる第2の感光材料について説明する。上述したように第2の感光材料は、カチオン重合性化合物、ラジカル重合性化合物、光ラジカル重合開始剤系、および、カチオン重合開始剤系を含有するものである。
上記カチオン重合性化合物としては、ラジカル重合性化合物の重合が比較的低粘度の組成物中で行われることが好ましいという点から、室温で液状のものが好適に用いられる。このようなカチオン重合性化合物としては、例えば、ジグリセロールジエーテル、ペンタエリスリトールポリジグリシジルエーテル、1,4−ビス(2,3−エポキシプロポキシパーフルオロイソプロピル)シクロヘキサン、ソルビトールポリグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル等を挙げることができる。
上記ラジカル重合性化合物としては、分子中に少なくとも1つのエチレン性不飽和二重結合を有するものが好ましい。また、本態様に用いられるラジカル重合性化合物の平均屈折率は、上記カチオン重合性化合物の平均屈折率より大きいことが好ましく、なかでも0.02以上大きいことが好ましい。これは、ラジカル重合性化合物とカチオン重合性化合物との屈折率の差によって、体積ホログラムが形成されることによるものである。したがって、平均屈折率の差が上記値以下である場合には、屈折率変調が不十分となるからである。本態様に用いられるラジカル重合性化合物としては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、スチレン、2−ブロモスチレン、フェニルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、2,3−ナフタレンジカルボン酸(アクリロキシエチル)モノエステル、メチルフェノキシエチルアクリレート、ノニルフェノキシエチルアクリレート、β−アクリロキシエチルハイドロゲンフタレート等を挙げることができる。
本態様に用いられる光ラジカル重合開始剤系としては、体積ホログラムを記録する際に、第1露光によって活性ラジカルを生成し、該活性ラジカルがラジカル重合性化合物を重合させることができるものであれば特に限定されるものではない。また、一般に光を吸収する成分である増感剤と活性ラジカル発生化合物や酸発生化合物を組み合わせて用いてもよい。このような光ラジカル重合開始剤系における増感剤は可視レーザー光を吸収するために色素のような有色化合物が用いられる場合が多いが、無色透明ホログラムとする場合には、シアニン系色素の使用が好ましい。シアニン系色素は一般に光によって分解しやすいため、本態様における後露光、または室内光や態様光の下に数時間から数日放置することでホログラム中の色素が分解されて可視域に吸収を持たなくなり、無色透明な体積ホログラムを得ることができるからである。
本態様に用いられる光カチオン重合開始剤系としは、体積ホログラムが記録される際の第1露光に対しては低感光性で、第1露光と異なる波長の光を照射する後露光に感光してブレンステッド酸あるいはルイス酸を発生し、カチオン重合性化合物を重合させるような開始剤系であれば特に限定されるものではない。なかでも本態様においては第1露光の間はカチオン重合性化合物を重合させないものが用いられることが特に好ましい。このような光カチオン重合開始剤系としては、例えばジアリールヨードニウム塩類、トリアリールスルホニウム塩類、鉄アレン錯体類等が挙げられる。ジアリールヨードニウム塩類で好ましいものとしては上述した光ラジカル重合開始剤系で示したヨードニウムのテトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェート、ヘキサフルオロアルセネート、ヘキサフルオロアンチモネートなどが挙げられる。トリアリールスルホニウム塩類で好ましいものとしては、トリフェニルスルホニウム、4−ターシャリーブチルトリフェニルスルホニウム等が挙げられる。
第2の感光材料には、必要に応じてバインダー樹脂、熱重合防止剤、シランカップリング剤、可塑剤、着色料等を併用してもよい。バインダー樹脂は、ホログラム形成前の組成物の成膜性、膜厚の均一性を改善する場合や、レーザー光等の光の照射による重合で形成された干渉縞を後露光までの間、安定に存在させるために使用される。バインダー樹脂は、カチオン重合性化合物やラジカル重合性化合物と相溶性のよいものであればよく、例えば塩素化ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレートと他の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体、塩化ビニルとアクリロニトリルの共重合体、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。バインダー樹脂は、その側鎖又は主鎖にカチオン重合性基等の反応性を有していてもよい。
ここで、上記カチオン重合性化合物に光カチオン重合開始剤を加えることによって得られる樹脂の屈折率は次のようにして測定することができる。すなわち、表面離型処理PETフィルム(例えば、商品名「SP−PET」50μm、トーセロ(株)製)へ上記カチオン重合性化合物に光カチオン重合開始剤を加えることによって得られる樹脂を、アプリケータを用いて20μm程度塗工し、熱乾燥させた後、紫外線照射をして硬化させる。次に、カチオン重合性化合物+光カチオン重合開始剤/表面離型処理PETフィルムの層から表面離型処理PETフィルムを剥離して、カチオン重合性化合物+光カチオン重合開始剤の単層を作製する。上記のように作製したカチオン重合性化合物+光カチオン重合開始剤の単層を、屈折率測定装置(アタゴ社製、多波長アッベ屈折計DR-M4)を用い、屈折率補償液としてモノブロモナフタレンを使用して、測定波長589nmにおける屈折率を測定する。
なお、ラジカル重合性化合物に光ラジカル重合開始剤を加えることによって得られる樹脂についても、上記と同様の方法により屈折率を測定することができる。
本態様に用いられる体積ホログラム層の厚みは、所定の体積ホログラムを形成することができる範囲内であれば特に限定されるものではなく、上述した構成材料の種類に応じて適宜調整することができる。なかでも本態様に用いられる体積ホログラム層の厚みは、0.3μm〜50μmの範囲内であることが好ましく、特に0.5μm〜25μmの範囲内であることが好ましい。
次に本態様に用いられるヒートシール層について説明する。本態様に用いられるヒートシール層は熱可塑性樹脂を含有するものであり、本態様の体積ホログラム転写箔を用いて体積ホログラム積層体を製造する際に、体積ホログラム層と被転写体とを接着させる機能を有するものである。
以下、本態様に用いられるヒートシール層について詳細に説明する。
次に、本態様に用いられる基材について説明する。本態様に用いられる基材は、上述した受容層、体積ホログラム層およびヒートシール層を支持する機能を有するものである。
本態様の体積ホログラム転写箔は少なくとも上記基材、受容層、体積ホログラム層、および、ヒートシール層を有するものであるが、本態様には必要に応じてこれら以外の他の任意の構成を用いることができる。本態様に用いられる任意の構成は特に限定されるものではなく、本態様の体積ホログラム転写箔を用いて製造する体積ホログラム積層体の用途等に応じて適宜選択して用いることができる。なかでも本態様に好適に用いられる任意の構成としては、上記基材と上記体積ホログラム層との間に形成される剥離性保護層を挙げることができる。
まず第1に、上記剥離性保護層が用いられることにより、基材と体積ホログラム層とを接着力を任意の範囲に調整することができるため、本態様の体積ホログラム転写箔から体積ホログラム層を転写させる際に、体積ホログラム層の基材からの剥離性を向上させることができる。
第2に、上記剥離性保護層が用いられることにより、本態様の体積ホログラム転写箔を用いて被転写体に体積ホログラム層を転写した際に、体積ホログラム層の表面を剥離性保護層によって覆うことができるため、転写された体積ホログラム層を剥離性保護層によって保護することができる。
本態様の体積ホログラム転写箔は、長尺の基材上に体積ホログラム層、ヒートシール層および画像形成部を順次積層することによって製造することができる。このような製造方法としては、一般的に公知の方法を用いることができるため、ここでの説明は省略する。
次に、本発明の第2態様の体積ホログラム転写箔について説明する。本態様の体積ホログラム転写箔は、基材と、上記基材上に形成され、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、上記体積ホログラム層上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層とを有する体積ホログラム転写箔であって、上記ヒートシール層内に画像形成部が包含されていることを特徴とするものである。
また、本態様においては上記画像形成部が上記ヒートシール層内に包含される形態で形成されていることから、本態様の体積ホログラム転写箔を用いて作製される体積ホログラム積層体において、上記画像形成部の存在に起因する凹凸が表面に形成されることがない。このため、たとえば上記画像形成部を通常の使用条件下においては視認されず、特別な条件下において視認されるようなものにすることにより、画像形成部による偽造防止措置が施されていることを外部から容易に知り得ない体積ホログラム積層体を作製することができる。
さらに、上記ヒートシール層は一般的な体積ホログラム転写箔においては必須の構成であるところ、本態様においては上記画像形成部がヒートシール層内に包含されるように形成されていることにより、上記画像形成部を用いるために新たな構成を採用する必要がないという利点を有する。
このようなことから、本態様によれば偽造防止機能の高い体積ホログラム積層体を作製することが可能な、体積ホログラム転写箔を提供することができる。
以下、本態様に用いられるこれらの構成について順に説明する。
まず、本態様に用いられるヒートシール層について説明する。本態様に用いられるヒートシール層は熱可塑性樹脂からなるものであり、画像形成部を包含することを特徴とするものである。
ここで、このような画像形成部については、上記「A−1:第1態様の体積ホログラム転写箔」の項において説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
本態様の体積ホログラム転写箔は少なくとも上記基材、体積ホログラム層、および、ヒートシール層を有するものであるが、本態様には必要に応じてこれら以外の他の任意の構成を用いることができる。本態様に用いられる任意の構成は特に限定されるものではなく、本態様の体積ホログラム転写箔を用いて製造する体積ホログラム積層体の用途等に応じて適宜選択して用いることができる。なかでも本態様に好適に用いられる任意の構成としては、上記基材と上記体積ホログラム層との間に形成される剥離性保護層を挙げることができる。
まず第1に、上記剥離性保護層が用いられることにより、基材と体積ホログラム層とを接着力を任意の範囲に調整することができるため、本態様の体積ホログラム転写箔から体積ホログラム層を転写させる際に、体積ホログラム層の基材からの剥離性を向上させることができる。
第2に、上記剥離性保護層が用いられることにより、本態様の体積ホログラム転写箔を用いて被転写体に体積ホログラム層を転写した際に、体積ホログラム層の表面を剥離性保護層によって覆うことができるため、転写された体積ホログラム層を剥離性保護層によって保護することができる。
本態様の体積ホログラム転写箔は、長尺の基材上に体積ホログラム層、ヒートシール層および画像形成部を順次積層することによって製造することができる。このような製造方法としては、一般的に公知の方法を用いることができるため、ここでの説明は省略する。
次に、本発明の体積ホログラム積層体について説明する。本発明の体積ホログラム積層体は、その構成により二つの態様に分けることができる。したがって、以下、各態様に分けて本発明の体積ホログラム積層体について説明する。
まず、本発明の第1態様の体積ホログラム積層体について説明する。本態様の体積ホログラム積層体は、被転写体と、上記被転写体上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層と、上記ヒートシール層上に形成され、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、上記被転写体上のいずれかの位置に形成され、画像形成部を包含する受容層と、を有することを特徴とするものである。
また、本態様においては上記画像形成部が上記受容層中に包含される形態で形成されていることから、本態様の体積ホログラム積層体において、上記画像形成部の存在に起因する凹凸が表面に形成されることがない。このため、たとえば上記画像形成部を通常の使用条件下においては視認されず、特別な条件下において視認されるようなものにすることにより、画像形成部による偽造防止措置が施されていることを外部から容易に知り得ない体積ホログラム積層体を得ることができる。
このようなことから、本態様によれば偽造防止機能の高い体積ホログラム積層体を得ることができる。
以下、本態様に用いられるこれらの構成について詳細に説明する。
まず、本態様に用いられる被転写体について説明する。本態様に用いられる被転写体としては、上記ヒートシール層を介して体積ホログラム層と接着させることが可能なものであれば特に限定されるものではなく、本態様の体積ホログラム積層体の用途等に応じて任意に選択して用いることができる。このような被転写体としては、例えば、パスポート、冊子や商品券などに使われる紙やIDカードなどの各種カード、フィルム、布、金属、ガラス等を挙げることができる。
本態様の体積ホログラム積層体は少なくとも上記被転写体、受容層、体積ホログラム層およびヒートシール層を有するものであるが、本態様には必要に応じてこれら以外の他の任意の構成を用いることができる。本態様に用いられる任意の構成は特に限定されるものではなく、本態様の体積ホログラム積層体の用途等に応じて適宜選択して用いることができる。なかでも本態様に好適に用いられる任意の構成としては、上記体積ホログラム層上に形成される剥離性保護層を挙げることができる。
ここで、本態様に用いられる剥離性保護層、プライマー層およびバリア層については、上記「A−1:第1態様の体積ホログラム転写箔」の項において説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
本態様の体積ホログラム積層体は、上記被転写体、ヒートシール層、体積ホログラム層、および受容層を有するものであることから、上記被転写体に予め記録されていた諸情報に加え、体積ホログラムおよび受容層中の画像形成部に基づく画像等の情報がさらに追加されたものになる。
このような本態様の体積ホログラム積層体について、図を参照しながら具体的に説明する。図13は本態様の体積ホログラム積層体および本態様に用いられる被転写体の具体例を示す概略図である。図13(a)に例示するように、本態様に用いられる被転写体としては、予め顔画像情報、文字情報、および図画情報等のあらゆる情報が記録されたものを用いることができる。そして、図13(b)に例示するように、本態様の体積ホログラム積層体は、上記図13(a)に例示した被転写体に、体積ホログラム層および受容層が転写されることによってさらに情報が記録されたものになる。
本態様の体積ホログラム積層体は、一般的に公知の方法によって製造することができる。本態様の体積ホログラム積層体の製造方法の具体例としては、例えば、本発明の第1態様の体積ホログラム転写箔を用い、上記体積ホログラム転写箔のヒートシール層上に被転写体を接着させる被転写体接着工程と、上記体積ホログラム転写箔の基材を剥離する基材剥離工程と、からなる方法を挙げることができる。
次に本発明の第2態様の体積ホログラム積層体について説明する。本態様の体積ホログラム積層体は、被転写体と、上記被転写体上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層と、上記ヒートシール層上に形成され、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、を有するものであって、上記ヒートシール層内に画像形成部が包含されていることを特徴とするものである。
また、本態様においては上記画像形成部が上記ヒートシール層内に包含される形態で形成されていることから、本態様の体積ホログラム積層体において、上記画像形成部の存在に起因する凹凸が表面に形成されることがない。このため、たとえば上記画像形成部を通常の使用条件下においては視認されず、特別な条件下において視認されるようなものにすることにより、画像形成部による偽造防止措置が施されていることを外部から容易に知り得ない体積ホログラム積層体を得ることができる。
さらに、上記ヒートシール層は一般的に体積ホログラム転写箔を用いて作製される体積ホログラム積層体においては必須の構成であるところ、本態様においては上記画像形成部がヒートシール層内に包含されるように形成されていることにより、上記画像形成部を用いるために新たな構成を採用する必要がないという利点を有する。
このようなことから、本態様によれば偽造防止機能の高い体積ホログラム積層体を得ることができる。
ここで、本態様に用いられる剥離性保護層、プライマー層およびバリア層については、上記「A−1:第1態様の体積ホログラム転写箔」の項において説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
このような本態様に用いられる被転写体および体積ホログラム積層体の具体例としては、上記図13に例示したものと同様のものを挙げることができる。
(第1積層体)
第1のフィルムとしてPETフィルム(商品名 ルミラーT60(50μm):東レ(株)製)を準備し、ホログラム形成材料として、下記組成からなる体積ホログラム記録材料を、乾燥膜厚7μmとなるようにグラビアコートにて塗工し、塗工面に表面離型処理PETフィルム(商品名 SP−PET(50μm)、トーセロ(株)製)をラミネートし、第1積層体を作製した。
・バインダー樹脂(ポリメチルメタクリレート系樹脂(分子量200,000))
50重量部
・3,9−ジエチル−3‘−カルボキシルメチル−2,2’−チアカルボシアニン沃素塩 0.5重量部
・ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート 6重量部
・2,2−ビス(4−(アクリロキシジエトキシ)フェニル)プロパン
80重量部
・1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル 80重量部
・フッ素系微粒子 8重量部
・溶剤(メチルイソブチルケトン/n−ブタノール=1/1(重量比)
200重量部
第1のフィルム/体積ホログラム記録用材料の層/表面離型処理PETフィルムの積層体に波長;532nmのレーザー光を用いて体積型ホログラムを撮影し記録した。記録後、この積層体を100℃の雰囲気中で10分間加熱し、高圧水銀灯を用いて、全面に照射線量;2500mJ/cm2の紫外線を照射して、体積ホログラム記録用材料の層の定着を行った。
第1のフィルム/体積ホログラム記録用材料の層/表面離型処理PETフィルムの表面離型処理PETフィルムを剥離し体積ホログラム層上に下記組成からなるプライマー層材料を乾燥膜厚0.7μmを塗工し、その上に受容層材料を乾燥膜厚4μmなるようにグラビアコートにて塗工した。
・ウレタン変性塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂 20重量部
・ポリイソシアネート 5重量部
・メチルエチルケトン 100重量部
・ポリエステル樹脂(東洋紡績社製 商品名 バイロン600)
100重量部
・エポキシ変性シリコーン(信越化学工業社製 商品名 KF−393)
7重量部
・アミノ変性シリコーン(信越化学工業社製 商品名 KS−343)
7重量部
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1 200重量部
厚さ6μmの易接着PETフィルムに下記組成の耐熱滑性層を乾燥後の膜厚0.5μmになるようグラビア塗工により形成した。その後、易接着PETフィルムの反対面に下記組成の熱拡散転写性蛍光発色層乾燥後の膜厚0.4μmになるようグラビア塗工により形成した。
・ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業社製 商品名 エスレックBX−1) 3.6重量部
・ポリイソシアネート(大日本インキ化学工業社製 商品名 バーノックD750 ) 8.6重量部
・リン酸エステル系界面活性剤(第一製薬工業社製 商品名 プライサーフA208S) 2.8重量部
・タルク(日本タルク工業社製 商品名 ミクロエースP−3)
0.7重量部
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1 64重量部
・蛍光染料(チバスペシャリティケミカルズ社製 商品名 UBITEX OB) 1.5重量部
・ポリビニルアセタール樹脂(積水化学工業社製 商品名 KS−5)
3.5重量部
・ポリエチレンワックス 0.1重量部
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1 95重量部
上記で得られた第1のフィルム/体積ホログラム記録用材料の層/受容層面と熱拡散転写性蛍光フィルムの蛍光発色層面を重ね、サーマルヘッドを使用し0.5J/mm2で画像情報を印画した。
上記で作製した第1のフィルム/体積ホログラム記録用材料の層/画像形成部つき受容層の受容層上に下記組成からなる材料を、乾燥膜厚4μmとなるようにグラビアコートにて塗工し、塗工面に表面離形処理PETフィルム(商品名 SP-PET(50μm)、トーセロ(株)製)をラミネートし、転写箔の作製を行なった。
・ポリエステル樹脂(商品名 バイロン550 TOYOBO製 Tg:−15℃ 分子量28000) 20重量部
・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比)) 80重量部
(基材/受容層の第2積層体)
第2のフィルムとして表面離型処理PETフィルム(商品名 SP−PET(50μm) トーセロ(株)製)を準備し、その上に実施例1記載の受容層材料を用い、実施例1と同様に形成した。
実施例1と同様に第2積層体の受容層面に画像形成部を作製した。その後、第1積層体の表面離型処理PETフィルムを剥離し体積ホログラム層面と、第2積層体の画像形成部つき受容層面とを120℃で熱ラミネート行い第1のフィルム/体積ホログラム層/画像形成部つき受容層/第2のフィルムの積層体を作製した。
上記積層体の第1のフィルムを剥離し、実施例1と同様に体積ホログラム面にヒートシール層を形成し、ヒートシール層塗工面に表面離形処理PETフィルム(商品名 SP-PET(50μm) トーセロ(株)製)をラミネートし、転写箔の形成を行った。
(基材/剥離性保護層の第3積層体)
体積ホログラムの記録までは実施例1と同様に作製した。次に、第3のフィルムとしてPETフィルム(商品名 ルミラーT60(50μm):東レ(株)製)を準備し、剥離性保護層として、下記組成からなる材料を、乾燥膜厚1μmとなるようにグラビアコートにて塗工した。
・ポリメチルメタクリレート樹脂(分子量;1000,000) 97重量部
・ポリエチレンワックス(分子量;10000、平均粒径;5μm) 3重量部
・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比)) 400重量部
第3積層体の剥離性保護層面に実施例1と同様に受容層材料を塗工し、また実施例1と同様に画像形成部を作製し基材/剥離性保護層/画像形成部つき受容層積層体を形成した。その後、第1積層体の表面離型処理PETフィルムを剥離し体積ホログラム層面と、第3積層体の画像形成部つき受容層面とを120℃で熱ラミネート行い第1のフィルム/体積ホログラム層/画像形成部つき受容層/剥離性保護層/第3のフィルム積層体を作製した。
上記積層体の第1のフィルムを剥離し、実施例1と同様に体積ホログラム面にヒートシール層を形成し、ヒートシール層塗工面に表面離形処理PETフィルム(商品名 SP-PET(50μm)、トーセロ(株)製)をラミネートし、転写箔の形成を行った。
(体積ホログラムの記録)
第1積層体は実施例1と同様に、また第3積層体は実施例3と同様に作製した。次に、第1のフィルム/体積ホログラム記録用材料の層/表面離型処理PETフィルムの積層体に波長532nmのレーザー光を用いて体積型ホログラムを撮影し記録した。記録後、この積層体を100℃の雰囲気中で10分間加熱し、加熱後表面離型処理済PETフィルムを剥離して露出させた体積ホログラム記録用材料の層に、第3のフィルム/剥離性保護層の積層体の剥離性保護層側が接するようにして重ね、ニップした80℃の熱ローラー対の間を通過させて、第1のフィルム/体積ホログラム層/剥離性保護層/第3のフィルムの積層体を得た後、高圧水銀灯を用いて、全面に照射線量;2500mJ/cm2の紫外線を照射して、体積ホログラム記録用材料の層の定着を行った。
上記で得られた第1のフィルム/体積ホログラム層/剥離性保護層/第3のフィルムの第1フィルムを剥離し、実施例1と同様にプライマー層材料および受容層材料を塗工し、画像形成部を作製し画像形成部つき受容層/体積ホログラム層/剥離性保護層/第3のフィルムを作製した。
上記積層体の画像形成部つき受容層面に、実施例1と同様にヒートシール層を形成し、ヒートシール層塗工面に表面離形処理PETフィルム(商品名 SP-PET(50μm) トーセロ(株)製)をラミネートし、転写箔の形成を行った。
(ヒートシール層の塗工)
体積ホログラムの記録までは実施例1と同様に作製した。次に第1のフィルム/体積ホログラム記録用材料の層/表面離型処理PETフィルムの表面離型処理PETフィルムを剥離し体積ホログラム層上に実施例1と同様にプライマー層を塗工し、その上に下記組成からなるヒートシール材料を乾燥膜厚4μmなるようにグラビアコートにて塗工した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(商品名 ソルバインCNL 日信化学工業製) 20重量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(商品名 X−22−3000T 信越化学工業製) 1重量部
・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 80重量部
実施例4と同様に、第1のフィルム/体積ホログラム層/剥離性保護層/第3のフィルムの積層体を得た。次に第1のフィルムを剥離し、実施例5と同様に体積ホログラム層面にヒートシール層を形成し、その後、実施例5と同様に画像形成を行い、画像形成されたヒートシール層面側に表面離形処理PETフィルム(商品名 SP-PET(50μm) トーセロ(株)製)をラミネートし、転写箔の形成を行った。
実施例1〜4の体積ホログラム積層体を商品券にナビタス(株)製ホットスタンプ機を用いて転写温度150℃、圧力0.8Mpaで転写を行ない、実施例1は第1のフィルムを、実施例2は第2のフィルムを、実施例3、4は第3のフィルムを剥離して体積ホログラム積層体を得た。
実施例5、6の体積ホログラム積層体を商品券に市販のヒートローラーを用いて転写温度150℃転写速度0.5m/minで転写を行ない、実施例5は第1のフィルムを、実施例6は第3のフィルムを剥離して体積ホログラム積層体を得た。
実施例1の体積ホログラム積層体を予め昇華転写で顔情報及び文字情報が転写されたポリ塩化ビニルカード上にナビタス(株)製ホットスタンプ機を用いて転写温度150℃、圧力0.8Mpaで転写を行ない、実施例1は第1のフィルムを、実施例2は第2のフィルムを、実施例3、4は第3のフィルムをそれぞれ剥離して体積ホログラム積層体を得た。
実施例5、6の体積ホログラム積層体を予め昇華転写で顔情報及び文字情報が転写されたポリ塩化ビニルカード上に市販のヒートローラーを用いて転写温度150℃、転写速度0.5m/minで転写を行ない、実施例5は第1のフィルムを、実施例6は第3のフィルムをそれぞれ剥離して体積ホログラム積層体を得た。
2 … 体積ホログラム層
3 … ヒートシール層
4 … 受容層
5 … 画像形成部
6 … 剥離性保護層
10A,10A’,10B,10B’ … 体積ホログラム転写箔
20A,20A’,20B,20B’ … 体積ホログラム積層体
21 … 被転写体
Claims (8)
- 基材と、前記基材上に形成され、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、前記体積ホログラム層上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層と、前記基材と前記ヒートシール層との間のいずれかの位置に形成され、画像形成部を包含する受容層と、を有することを特徴とする、体積ホログラム転写箔。
- 基材と、前記基材上に形成され、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、前記体積ホログラム層上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層と、を有する体積ホログラム転写箔であって、
前記ヒートシール層内に画像形成部が包含されていることを特徴とする、体積ホログラム転写箔。 - 前記画像形成部が、紫外線を吸収することにより蛍光を発する蛍光材料によって画像が形成された蛍光画像形成部であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の体積ホログラム転写箔。
- 前記体積ホログラム層と前記基材との間に剥離性保護層が形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の体積ホログラム転写箔。
- 被転写体と、前記被転写体上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層と、前記ヒートシール層上に形成され、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、前記被転写体上のいずれかの位置に形成され、画像形成部を包含する受容層と、を有することを特徴とする体積ホログラム積層体。
- 被転写体と、前記被転写体上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層と、前記ヒートシール層上に形成され、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、を有する体積ホログラム積層体であって、
前記ヒートシール層内に画像形成部が包含されていることを特徴とする、体積ホログラム積層体。 - 前記画像形成部が、紫外線を吸収することにより蛍光を発する蛍光材料によって画像が形成された蛍光画像形成部であることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の体積ホログラム積層体。
- 前記体積ホログラム層上に剥離性保護層が形成されていることを特徴とする、請求項5から請求項7までのいずれかの請求項に記載の体積ホログラム積層体。
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