JP2009002266A - 火力発電プラントの負荷制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】要求電力Aに応答してこれに相当する電力出力Bを出力するように発電プラントを制御する火力発電プラントの負荷制御装置。圧力一定制御又は温度一定制御を行いながら目標電力Cに相当する電力出力Bを出力するように発電プラントを制御するプラント制御装置Pと、要求電力Aに修正を加えた修正要求電力A1を出力する周波数応答改善フィルタF1と、要求電力Aと電力出力Bの差dB=A−Bに所定の係数Kを積算して目標電力補正値Dとし、これを修正要求電力A1に加算して前記目標電力Cとするフィードバック回路10とを備える。
【選択図】図6
Description
電力の負荷変化に応答して発電出力を変化させるには、ガバナによって蒸気タービンへ流れる蒸気流量を変化させ、かつ燃料流量及び給水量を変化させて発生する蒸気量を変化させる。
そこで、火力発電プラントの応答性を高める手段として、種々の提案がされている(例えば、特許文献1、2)。
また、特許文献3は、本発明に関連する先行技術である。
そのためこの発明において、図16に示すように、発電プラント制御装置51は、中央給電所59からの送電出力指令または送電出力パターン60と送電出力検出器58からの送電出力信号61との偏差を演算する。偏差信号62を演算器54にて積分し、入力装置53では、この積分結果にて送電出力指令または送電出力パターン60を修正する。比例演算器52では、送電出力指令または送電出力パターン60と送電出力信号61との偏差を演算し発電機出力指令信号55を作成し、発電プラント50を制御するものである。
しかし、フィードバック制御の特徴として、制御結果(火力発電プラントにおいては発電量)が得られてから制御を行うため、主に応答遅れからなる火力発電プラントの応答性向上手段としては不十分である。
そのためこの発明では、図17に示すように、電気ガバナを有する発電用蒸気タービンの負荷制御装置において、目標負荷と負荷変化率とから定まる指令値を演算するデジタル設定システム73と、この指令値と発電機5の出力とを比較して制御偏差信号を得る減算器74と、この制御偏差信号に応じて、蒸気加減弁やインターセプト弁の開度を制御するための開度設定信号を得る関数発生器75と、再熱器又は湿分分離加熱器による中・低圧タービンの応答遅れを補償するための進み・遅れ補償装置76を備えたものである。
また、フィードバックゲインを上げることで応答性を高めることは可能であるが、オーバーシュートや発散する可能性がある。
そのためこの発明では、図18に示すように、ISC、クルーズコントロール、トラクションコントロール、AT−ECU、ABS−ECU等によって設定された各目標トルクの中から、アプリケーション選択手段81によって最終的な目標トルクを選択し、この目標トルクに応じたアクチュエータ指令値(目標スロットル開度)を出力制御手段82からエンジン80に出力して、エンジン80の出力トルクを目標トルクと一致させるように吸入空気量を制御する。出力制御手段82は、目標トルクを目標吸入空気量に換算し、この目標吸入空気量を空気応答遅れ補償手段(吸気系モデルの逆モデルとスロットルモデルの逆モデル)によって応答遅れ補償することで目標スロットル開度を決定するものである。
圧力一定制御又は温度一定制御を行いながら目標電力Cに相当する電力出力Bを出力するように発電プラントを制御するプラント制御装置Pと、
要求電力Aに修正を加えた修正要求電力A1を出力する周波数応答改善フィルタF1と、
前記要求電力Aと電力出力Bの差dB=A−Bに所定の係数Kを積算して目標電力補正値Dとし、これを修正要求電力A1に加算して前記目標電力Cとするフィードバック回路とを備えた、ことを特徴とする火力発電プラントの負荷制御装置が提供される。
この構成により、フィードフォワード制御が行われ、応答遅れをより改善できる。
また、想定される要求負荷変化の周波数に基づいて設計されるため、厳密なモデル同定を必要としない。また、ゲインをどのくらいにするかは、必要とされる応答改善の度合いによって異なるが、これを任意に設定することができる。
本発明の火力発電プラントの負荷制御装置は、要求電力Aに応答してこれに相当する電力出力Bを出力するように発電プラントを制御する制御装置である。
この図において、ゲインGは、要求電力Aの変化速度dA/dt(周波数)が、所定の第1閾値a1より小さいときに1倍であり、第1閾値a1を超えると急増し、所定の最大値G1倍に達すると一定を維持し、要求電力Aの変化速度dA/dtが所定の第2閾値a2を超えると漸減するように設定されている
なお、上述したように、要求電力A(電力負荷)は、ノイズなどの高周波成分を含まず、レートリミット処理などを行うため、基本的には実線の応答特性で十分であり、電力負荷に高周波成分を含む場合のみ、点線に示す応答特性を設定するものとする。
なお、フィルタF1はこの構成に限定されず、後述する実施例に示す周波数応答改善フィルタを用いてもよい。
また、(B)は負荷制御装置の一般的な制御ブロック図である。この図において、FXは制御装置であり、(1)目標値整形による補正を行わない場合、(2)フィードバック制御のみ、(3)偏差に進み補償をかけたフィードバック制御、(4)本発明によるフィードフォワード制御を加えた2自由度制御の電力偏差を計測した。
この図から、2自由度制御に用いたフィードバック制御ゲインには(3)の進み補償と同じものを使用しているので、フィードフォワード制御部分によって応答遅れが大きく改善されることがわかる。
図10において、周波数応答改善フィルタF1は、要求電力Aの高周波成分のみを通すハイパスフィルタHFと、通過した高周波成分を要求電力Aに加算するための加算点15からなる。
この構成により、図に点線枠で示す部分を先行入力回路としてまとめることができ、過度な応答を回避するためのリミットやレートリミットなどを付加することで、より実用的な制御を行うことが可能となる。
なお、図10の制御ブロック図は、図6と等価であり、同じ機能を有する。
この制御ブロック図も、図6と等価であり、同じ機能を有する。
ここで%Lとは、定格負荷の何%かを示す単位である。さらに、電力負荷要求の変化量を10%Lとする。
よって、このような応答性の改善を実現するには、1%L/分・600秒の入力変化へのゲインが1倍に近く、3%L/分・200秒の入力変化へのゲインが高いフィルタを周波数応答改善フィルタとすればよい。
例えば、数1に式(1)〜式(3)に示す3つの伝達関数のボード線図は、この図に示すように応答する周波数成分のみが異なる。
1%L/分・600秒および3%L/分・200秒の入力変化に対する応答はこの図に示すように大きく異なる。
またこの3つの応答の中では、F1bが妥当であることがわかる。200秒(5*10−3Hz)までのゲインが高く、その後ゲインが1倍(0db)に向かって減少しているからである。
オーバーシュートを回避するため、この図に示すような電力負荷目標値をリミット値とした上下限リミットを設けてもよい。
この構成により、フィードフォワード制御が行われ、応答遅れをより改善できる。
また、想定される要求負荷変化の周波数に基づいて設計されるため、厳密なモデル同定を必要としない。また、ゲインをどのくらいにするかは、必要とされる応答改善の度合いによって異なるが、これを任意に設定することができる。
B 電力出力、C 目標電力、D 目標電力補正値、
F 目標値応答関数、F1 周波数応答改善フィルタ、
G ゲイン、HF ハイパスフィルタ、
K 係数、P プラント制御装置、
10 フィードバック回路、
11 引出点、12 加算点、
13 積算関数、14 加算点、
15 加算点、
Claims (3)
- 要求電力Aに応答してこれに相当する電力出力Bを出力するように発電プラントを制御する火力発電プラントの負荷制御装置であって、
圧力一定制御又は温度一定制御を行いながら目標電力Cに相当する電力出力Bを出力するように発電プラントを制御するプラント制御装置Pと、
要求電力Aに修正を加えた修正要求電力A1を出力する周波数応答改善フィルタF1と、
前記要求電力Aと電力出力Bの差dB=A−Bに所定の係数Kを積算して目標電力補正値Dとし、これを修正要求電力A1に加算して前記目標電力Cとするフィードバック回路とを備えた、ことを特徴とする火力発電プラントの負荷制御装置。 - 前記修正要求電力A1は、要求電力Aの変化速度dA/dtに応じて要求電力Aに所定のゲインGを乗じる、ことを特徴とする請求項1に記載の火力発電プラントの負荷制御装置。
- 前記ゲインGは、要求電力Aの変化速度dA/dtが、所定の第1閾値より小さいときに1倍であり、前記第1閾値を超えると急増し、所定の最大値に達すると一定を維持し、要求電力Aの変化速度dA/dtが所定の第2閾値を超えると漸減するように設定されている、ことを特徴とする請求項2に記載の火力発電プラントの負荷制御装置。
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JPH07224610A (ja) * | 1994-02-10 | 1995-08-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 蒸気タービンの負荷制御装置 |
JP2005110382A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Hitachi Ltd | 発電プラント制御装置 |
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CN105388754B (zh) * | 2015-10-28 | 2018-02-02 | 广东电网有限责任公司电力科学研究院 | 火力发电单元机组协调控制方法和系统 |
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