JP2009002203A - ピストン式圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転軸を切削する工程だけでロータリバルブを形成することができ、製造コストを抑えることができるピストン式圧縮機を提供する。
【解決手段】固定容量型両頭ピストン式圧縮機10は、ハウジングのリヤ側に形成された吸入室14bからリヤ側圧縮室29aに冷媒を導入するため、リヤ側軸孔12a内に配設されるとともに吸入室14bと複数の吸入通路33とを順次連通させるロータリバルブ35を回転軸22のリヤ側に備える。ロータリバルブ35は、吸入室14bに向けて常時開口し、該吸入室14bと吸入通路33とを連通させる吸入用切欠部40を備える。吸入用切欠部40は回転軸22におけるリヤ側を、回転軸22のリヤ側端面22bから吸入通路33のリヤ側軸孔12aへの開口全体に対向する位置まで切削して形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】固定容量型両頭ピストン式圧縮機10は、ハウジングのリヤ側に形成された吸入室14bからリヤ側圧縮室29aに冷媒を導入するため、リヤ側軸孔12a内に配設されるとともに吸入室14bと複数の吸入通路33とを順次連通させるロータリバルブ35を回転軸22のリヤ側に備える。ロータリバルブ35は、吸入室14bに向けて常時開口し、該吸入室14bと吸入通路33とを連通させる吸入用切欠部40を備える。吸入用切欠部40は回転軸22におけるリヤ側を、回転軸22のリヤ側端面22bから吸入通路33のリヤ側軸孔12aへの開口全体に対向する位置まで切削して形成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、吸入圧領域と複数の吸入通路とを順次連通させるロータリバルブを回転軸のリヤ側に備えたピストン式圧縮機に関する。
従来から、車両の車両空調用の圧縮機として、例えば、特許文献1に記載の両頭ピストン式圧縮機が用いられている。図5に示すように、両頭ピストン式圧縮機80において、ハウジングのフロント側及びリヤ側に形成された軸孔92には回転軸83が回転可能に支持されている。また、両頭ピストン式圧縮機80のシリンダブロック81には、両頭ピストン82を収容するシリンダボア82aが複数形成され、回転軸83と共動する斜板84によって両頭ピストン82をシリンダボア82a内で往復動させるようになっている。また、両頭ピストン式圧縮機80では、各シリンダボア82a内において、両頭ピストン82の両側に圧縮室85が区画され、当該圧縮室85に吸引された冷媒を圧縮し、その圧縮後の冷媒を圧縮室85外へ吐出させるようになっている。圧縮室85への冷媒吸入構造としてロータリバルブ86を採用している。
前記ロータリバルブ86は、回転軸83の2箇所に一体形成されている。また、回転軸83内には供給通路87が形成されている。供給通路87のリヤ側は、両頭ピストン式圧縮機80のリヤ側に設けられた吸入室88に向けて開口している。また、回転軸83には2つの導入通路89が供給通路87に連通し、かつ互いの軸方向が直交するように形成されている。前記シリンダブロック81には、吸入通路90がシリンダボア82aと軸孔92とを連通するように形成されている。そして、シリンダボア82aが吸入行程の状態にあるときには、回転軸83の回転に伴い、導入通路89は、吸入通路90に間欠的に連通し、導入通路89と吸入通路90とが連通する。すると、回転軸83の供給通路87内の冷媒が導入通路89及び吸入通路90を経由してシリンダボア82aの圧縮室85に吸入されるようになっている。
特開2003−172253号公報
ところが、特許文献1の両頭ピストン式圧縮機80において、リヤ側のロータリバルブ86は、吸入室88に連通する供給通路87(孔状通路)と、該供給通路87と吸入通路90とを連通させる導入通路89(孔状通路)とを必要とする。このため、リヤ側のロータリバルブ86を形成するには、中実軸とされた回転軸83のリヤ側の端面に孔開け加工を施す必要がある。さらに、供給通路87の外周側に存在する吸入通路90に対して供給通路87を連通させるため、導入通路89を回転軸83の周面から径方向に孔開け加工を施す必要がある。すなわち、ロータリバルブ86を形成するためには、延びる方向の異なる孔状通路を2つ形成する2回の孔開け工程を必要としていた。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、回転軸を切削する工程だけでロータリバルブを形成することができ、製造コストを抑えることができるピストン式圧縮機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングには回転軸が回転可能に支持されるとともに該回転軸の周囲に配列された複数のシリンダボア内にピストンが往復動可能に収容され、該ピストンは前記回転軸と一体回転するカム体を介して前記回転軸の回転に連動されるとともに前記シリンダボア内のリヤ側に圧縮室を区画し、前記ハウジングには前記圧縮室と回転軸のリヤ側を回転可能に支持するリヤ側軸孔とを連通する吸入通路が複数形成されるとともに該吸入通路の前記リヤ側軸孔への開口と、前記ハウジングにおける前記リヤ側軸孔のリヤ側への開口端面との間にはシール周面が設けられ、さらに、ハウジングのリヤ側に形成された吸入圧領域から前記圧縮室に冷媒を導入するため、前記リヤ側軸孔内に配設されるとともに前記吸入圧領域と複数の吸入通路とを順次連通させるロータリバルブを前記回転軸のリヤ側に備えたピストン式圧縮機であって、前記ロータリバルブは、前記吸入圧領域に向けて常時開口し、該吸入圧領域と吸入通路とを連通させる吸入用切欠部を備え、該吸入用切欠部は前記回転軸におけるリヤ側を、回転軸のリヤ側端面から前記吸入通路のリヤ側軸孔への開口全体に対向する位置まで切削して形成されている。
ピストン式圧縮機において、吸入圧領域からリヤ側の圧縮室に冷媒を吸入させるためには吸入圧領域と吸入通路とを連通させる必要がある。この発明においては、吸入圧領域と吸入通路との連通のため、該吸入圧領域と吸入通路の間に存在する回転軸のリヤ側に吸入用切欠部を形成してロータリバルブを設けている。そして、吸入用切欠部は回転軸におけるリヤ側を切削するだけで形成することができる。したがって、背景技術のように、吸入圧領域からリヤ側の圧縮室に冷媒を吸入させるため、回転軸の軸方向へ延びる供給通路と回転軸の径方向に延びる導入通路の二つの孔状通路を形成する2回の孔開け工程を必要とした場合に比して、ロータリバルブの形成を容易とすることができる。
また、前記吸入用切欠部は、前記回転軸の軸方向及び軸方向に直交する方向に沿って平面状をなすように形成されていてもよい。これによれば、吸入用切欠部は、切削工具を回転軸の軸方向に直交する方向へ直線的に移動させるだけで形成される。よって、例えば、吸入用切欠部を円弧状に湾曲して形成する場合に比して、吸入用切欠部の形成を簡単なものとすることができる。
また、前記吸入用切欠部と回転軸の周面との間に形成される段差部は、前記吸入用切欠部の底面から前記周面に向けて円弧状に湾曲形成されていてもよい。これによれば、吸入圧領域の冷媒は、段差部により吸入通路に向かって滑らかに流れるようにガイドされる。よって、背景技術のように、リヤ側のロータリバルブが回転軸の軸方向へ延びる供給通路と該供給通路に対し直交するように延びる導入通路とを備える場合のように、供給通路を流れた冷媒が該供給通路の内面に衝突して流れる方向を変更する場合に比して、吸入通路への冷媒の流れやすさを向上させることができる。
また、前記シリンダボア内には、前記ピストンによりフロント側のフロント側圧縮室とリヤ側のリヤ側圧縮室とが区画され、前記フロント側圧縮室への冷媒吸入構造はフロント側に形成された吸入圧領域とフロント側圧縮室との差圧によって開閉する吸入弁とし、前記リヤ側圧縮室への冷媒吸入構造に前記ロータリバルブを採用してもよい。
これによれば、例えば、回転軸内全体に孔状通路を設けてフロント側にもロータリバルブを設ける場合、回転軸内には、リヤ側からフロント側まで孔状通路を設けざるを得ないため、回転軸の強度が弱くなってしまう。それに対して、リヤ側のみにロータリバルブを設ける場合、回転軸内のリヤ側の一部にのみ吸入用切欠部を設けるだけで済むため、回転軸の強度の低下を抑制することができる。
本発明によれば、回転軸を切削する工程だけでロータリバルブを形成することができ、製造コストを抑えることができる。
以下、本発明のピストン式圧縮機を固定容量型両頭ピストン式圧縮機に具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。図1は、本実施形態の固定容量型両頭ピストン式圧縮機(以下、単に「圧縮機」と示す)10の縦断面図を示す。また、図1において左側を圧縮機10のフロント側(前側)とし、右側を圧縮機10のリヤ側(後方)とする。
図1に示すように、圧縮機10のハウジングは、接合された一対のシリンダブロック11,12と、フロント側(図1では左側)のシリンダブロック11に接合されたフロントハウジング13と、リヤ側(図1では右側)のシリンダブロック12に接合されたリヤハウジング14とから構成されている。シリンダブロック11,12、フロントハウジング13及びリヤハウジング14は、複数本(例えば、5本)のボルトBによって共締めされている。各ボルトBは、シリンダブロック11,12、フロントハウジング13及びリヤハウジング14に形成された複数本(例えば、5本)のボルト通し孔BHに挿通され、先端に形成されたねじ部BNがリヤハウジング14に螺合されるようになっている。なお、図1には、1本のボルト通し孔BHと、当該ボルト通し孔BHに挿通された1本のボルトBのみを図示している。
フロントハウジング13には、吐出室13aと吸入室13bが形成されている。そして、吸入室13bは、フロントハウジング13に形成された連通路R1を介してボルト通し孔BHに接続されている。また、リヤハウジング14には、吐出室14aと吸入室14bが形成されている。フロント側のシリンダブロック11には、当該シリンダブロック11の厚みを貫通する吸入孔Pが形成されている。吸入孔Pには、圧縮機10の外部に配設される外部冷媒回路が接続されるようになっている。また、フロント側のシリンダブロック11の外周面には、当該シリンダブロック11の内周面に貫通する図示しない吐出孔が形成されている。そして、吐出孔には、圧縮機10の外部に配設される外部冷媒回路が接続されるようになっている。
圧縮機10を用いて車両空調用の冷凍サイクルを構成する場合、前記外部冷媒回路は、圧縮機10の吐出圧領域と吸入圧領域とを接続する。そして、前記外部冷媒回路は、コンデンサ(凝縮器)と、エキスパンションバルブ(膨張弁)と、エバポレータ(蒸発器)とを有し、これらが外部冷媒回路上において圧縮機10の吐出圧領域側から順に配置される。
フロントハウジング13と、フロント側のシリンダブロック11との間には、バルブプレート15、吐出用の弁形成プレート16、リテーナ形成プレート17、及び吸入用の弁形成プレート18が介在されている。バルブプレート15には、吐出室13aと対応する位置に吐出ポート15aが形成され、吸入室13bと対応する位置に吸入ポート15bが形成されている。また、吐出用の弁形成プレート16には、吐出ポート15aと対応する位置に吐出弁16aが形成されている。吐出弁16aは、吐出ポート15aを開閉する。リテーナ形成プレート17には、リテーナ17aが形成され、該リテーナ17aは、吐出弁16aの開度を規制する。また、吸入用の弁形成プレート18には、吸入ポート15bと対応する位置に吸入弁18aが形成されている。吸入弁18aは、吸入ポート15bを開閉する。フロント側のシリンダブロック11は、吸入弁18aに対応するように形成された切欠11cを有している。該切欠11cの壁面は、吸入弁18aの開度を規制するリテーナとして機能する。
一方、リヤハウジング14と、リヤ側のシリンダブロック12との間には、バルブプレート19、吐出用の弁形成プレート20及びリテーナ形成プレート21が介在されている。バルブプレート19には、吐出室14aと対応する位置に吐出ポート19aが形成されている。また、吐出用の弁形成プレート20には、吐出ポート19aと対応する位置に吐出弁20aが形成されている。吐出弁20aは、吐出ポート19aを開閉する。また、リテーナ形成プレート21には、リテーナ21aが形成され、該リテーナ21aは、吐出弁20aの開度を規制する。バルブプレート19、弁形成プレート20、及びリテーナ形成プレート21には、フロント側軸孔11aと吸入室14bとを連通させる貫通孔19c,20c,21cが形成されている。
シリンダブロック11,12には、回転軸22が回転可能に支持されている。すなわち、回転軸22は、その一部がフロント側のシリンダブロック11に貫設されたフロント側軸孔11aに挿通され、リヤ側がリヤ側のシリンダブロック12に貫設されたリヤ側軸孔12aに挿通されている。また、回転軸22は、バルブプレート15の中央に形成された挿通孔15cを貫通するように挿通されている。そして、回転軸22は、フロント側軸孔11a及びリヤ側軸孔12aを介してハウジング(シリンダブロック11,12)に回転可能に直接支持されている。フロントハウジング13と回転軸22との間には、リップシール型の軸封装置23が介在されている。軸封装置23は、フロントハウジング13に形成された収容室13c内に収容されている。
回転軸22には、該回転軸22と一体回転するカム体としての斜板24が固着(一体化)されている。斜板24は、シリンダブロック11,12の間に区画形成された斜板室25内に配設されている。フロント側のシリンダブロック11の端面と斜板24の円環状の基部24aとの間には、スラストベアリング26が介在されている。リヤ側のシリンダブロック12の端面と斜板24の基部24aとの間には、スラストベアリング27が介在されている。スラストベアリング26,27は、斜板24を挟んで回転軸22の中心線Lに沿った軸方向への移動を規制する。
フロント側のシリンダブロック11には複数のシリンダボア28(本実施形態では5個。図1では1つのシリンダボア28のみ図示)が回転軸22の周囲に配列されるように形成されている。また、リヤ側のシリンダブロック12には複数のシリンダボア29(本実施形態では5個。図1では1つのシリンダボア29のみ図示)が回転軸22の周囲に配列されるように形成されている。前後で対となるシリンダボア28,29には、両頭型のピストンとしての両頭ピストン30が往復動可能に収容されている。シリンダブロック11,12は、両頭ピストン30用のシリンダを構成する。また、リヤ側のシリンダブロック12とリヤハウジング14には、斜板室25とリヤハウジング14の吸入室14bとを連通する連通路R2が形成されている。
回転軸22と一体回転する斜板24の回転運動は、斜板24を挟んで設けられた一対のシュー31を介して両頭ピストン30に伝えられ、両頭ピストン30が斜板24の回転に連動してシリンダボア28,29内を前後に往復動する。そして、シリンダボア28,29内には、両頭ピストン30によって5つのフロント側圧縮室28aと5つのリヤ側圧縮室29aが区画される(10気筒)。シリンダブロック11,12において、回転軸22が挿通されたフロント側軸孔11a及びリヤ側軸孔12aを形成する内周面は、シール周面11b,12bを形成している。回転軸22は、シール周面11b,12bを介してシリンダブロック11,12によって直接支持されている。なお、本実施形態において圧縮機10の斜板室25には、吸入孔Pが開口されているとともに、シリンダブロック11,12に形成されたボルト通し孔BHが開口されている。
リヤ側のシリンダブロック12には、複数の吸入通路33(本実施形態では5つ。図1では1つの吸入通路33のみ図示)がシリンダボア29とリヤ側軸孔12aとを連通するように形成されている。吸入通路33において、リヤ側軸孔12aへの開口たる入口33aは、シール周面12b上に開口している。この吸入通路33の入口33aは、シリンダブロック12のリヤハウジング14側端面(リヤ側端面12c)よりもフロント側にずれた位置でシール周面12b上に開口している。
すなわち、吸入通路33の入口33aと、シリンダブロック12(ハウジング)におけるリヤ側軸孔12aのリヤ側(吸入室14b)への開口端面となるリヤ側端面12cとの間には、前記シール周面12bが設けられている。このため、吸入通路33の入口33aと、バルブプレート19のリヤハウジング14への対向面19dとの間にはシリンダブロック12のリヤ側の一部が介在され、吸入通路33の入口33aはバルブプレート19の貫通孔19cから離間した位置に設けられている。
一方、吸入通路33の出口33bは、シリンダボア29のリヤ側圧縮室29aに向かって開口し、前記入口33aよりもリヤ側に位置している。そして、吸入通路33は、入口33aが出口33bよりフロント側に位置するように傾斜して形成されている。なお、図1に示す回転軸22が所定量だけ回転し、後述する吸入用切欠部40が吸入通路33に連通した状態を図4に示す。図4に示すように、シリンダブロック12のリヤ側端面12cから、吸入通路33の入口33aにおいてリヤ側端面12cから最も離れた位置までの長さをMとする。
図3及び図4に示すように、リヤ側軸孔12a内に配設され、かつシール周面12bによって包囲される回転軸22の部分は、吸入室14bからリヤ側圧縮室29aに冷媒を導入するため、吸入室14bと複数の吸入通路33とを順次連通させるロータリバルブ35となっている。ここでロータリバルブ35について詳細に説明する。回転軸22のリヤ側において、前記ロータリバルブ35となる部位にはリヤ側の吸入室14b(吸入圧領域)と吸入通路33とを連通させる吸入用切欠部40が形成されている。
図2(a)及び(b)に示すように、吸入用切欠部40は、回転軸22のリヤ側において、回転軸22の周面を一部分だけ切削して形成されている。このため、吸入用切欠部40は、回転軸22のリヤ側端面22bからフロント側へ所定長さだけ回転軸22の周面から凹むようにして形成されている。そして、図1に示すように、吸入用切欠部40は、バルブプレート19、弁形成プレート20、及びリテーナ形成プレート21の各貫通孔19c,20c,21cを介して吸入室14bに向けて常時開口している。
図2(a)に示すように、吸入用切欠部40において、回転軸22の周面より中心軸L側に位置し、平滑面をなす部位を底面40aとし、前記底面40aの前端において、前記底面40aと回転軸22の周面との間に位置する部位を段差部40bとする。図2(a)及び(b)に示すように、前記底面40aは、回転軸22の軸方向に沿って延びる平滑面をなすように形成されている。このため、図3に示すように、回転軸22の中心軸L(軸方向)に対し直交する断面視においては、底面40aは回転軸22の軸方向に直交する方向へ直線状(平面状)に延びるように形成され、回転軸22の側面視においては、底面40aは回転軸22の軸方向へ直線状に延びるように形成されている。一方、図2(a)及び図4に示すように、段差部40bは、回転軸22の側面視において、底面40aから回転軸22の周面に向けて円弧状に湾曲するように形成されている。すなわち、段差部40bは、リヤ側からフロント側に向けて凸となる円弧状に湾曲するように形成されている。
図4に示すように、吸入用切欠部40において、回転軸22の軸方向に沿ったリヤ側端面22bから、吸入用切欠部40と回転軸22の周面との境界(段差部40bの端縁)までの長さを長さNとする。この場合、前記長さNは、吸入通路33の入口33aにおいてリヤ側端面12cから最も離れた位置までの長さMより長くなっている。このため、吸入用切欠部40が一つの吸入通路33の入口33aに対向する位置にあるとき、吸入用切欠部40は吸入通路33の入口33aをフロント側に越えた位置に配設され、吸入通路33の入口33aの全体に向けて開口(連通)するようになっている。よって、吸入用切欠部40は、貫通孔19c,20c,21cを介した吸入室14bと吸入通路33とを連通させるようになっている。
また、図2(b)に示すように、吸入用切欠部40において、回転軸22の軸方向に直交する方向に沿った底面40aの長さKは、所定の長さに設定されている。言い換えると、吸入用切欠部40において、回転軸22の周方向における一方の側縁である第1側縁41から他方の側縁である第2側縁42までの底面40aの長さKは、リヤ側圧縮室29aが吸入行程の状態にあるとき、適切な吸入行程が行える長さに設定されている。すなわち、吸入用切欠部40の第1側縁41は、リヤ側圧縮室29aで両頭ピストン30が上死点に位置してから下死点に向けて移動しはじめ、所定の吸入開始タイミングで吸入用切欠部40からリヤ側圧縮室29aに冷媒を吸入させる位置に形成されている。また、吸入用切欠部40の第2側縁42は、リヤ側圧縮室29aで両頭ピストン30が下死点に位置し、所定の吸入終了タイミングで吸入用切欠部40からリヤ側圧縮室29aへの冷媒の吸入を終了させる位置に形成されている。よって、底面40aの長さKは、前記吸入開始タイミングで吸入用切欠部40を吸入通路33の入口33aに連通させ、吸入終了タイミングで吸入用切欠部40を吸入通路33の入口33aとの連通を終了させる長さに設定されている。
そして、上記構成の吸入用切欠部40は、回転軸22のリヤ側を、リヤ側端面22bからフロント側まで前記長さNだけ切削されるように切削工具を回転軸22の軸方向に直交する方向へ移動させながら切削することによって形成される。なお、切削工具として、先端部に円弧部を有する刃部を備えた切削工具(エンドミル)が用いられる。そして、前記刃部を回転させながら切削工具を回転軸22の軸方向に直交する方向へ直線状に移動させ、回転軸22のリヤ側を回転軸22の軸方向に直交する方向に沿って直線的に切削することによって、底面40aが平滑面状に形成されると同時に段差部40bが円弧状に形成され、吸入用切欠部40が形成される。
本実施形態の圧縮機10は、フロント側のシリンダブロック11のシリンダボア28に区画されるフロント側圧縮室28aとリヤ側のシリンダブロック12のシリンダボア29に区画されるリヤ側圧縮室29aに対する冷媒(ガス)の吸入構造として異なる構造を採用している。具体的に言えば、フロント側圧縮室28aに対しては、吸入室13bとフロント側圧縮室28aとの間に介在され、吸入室13bとフロント側圧縮室28aとの差圧によって開閉する吸入弁18aにて吸入する構造を採用している。一方、リヤ側圧縮室29aに対しては吸入室14bとリヤ側圧縮室29aとの間に介在され、吸入室13bから冷媒(ガス)をリヤ側圧縮室29aに導入する吸入用切欠部40を有するロータリバルブ35にて吸入する構造を採用している。
そして、圧縮機10において、リヤ側のシリンダボア29が吸入行程の状態(すなわち、両頭ピストン30が図1の右側から左側へ移行する行程)にあるときには、図3に示すように、吸入用切欠部40と吸入通路33の入口33aとが連通し、吸入室14bからロータリバルブ35を経由してリヤ側圧縮室29aに冷媒が吸入される。すなわち、外部冷媒回路の冷媒は、吸入孔Pを通じて斜板室25内に吸入され、その後に連通路R2を通って吸入室14bに到達する。
一つのシリンダボア29において、両頭ピストン30がリヤ側圧縮室29aにおいて上死点を通過し、所定長さだけ下死点側に位置すると、吸入用切欠部40の第1側縁41と吸入通路33の入口33aにおける開口縁とが合致し、その位置から回転軸22が回転すると、吸入用切欠部40が吸入通路33の入口33aに連通を開始する。すると、図3及び図4に示すように、吸入圧領域となる吸入室14b内の冷媒は、該吸入室14bとリヤ側圧縮室29a(シリンダボア29)との間に生じる差圧(圧力差)により、吸入用切欠部40及び吸入通路33を介してシリンダボア29のリヤ側圧縮室29aに吸入される。
リヤ側圧縮室29aに吸入される冷媒は、回転軸22の軸方向に沿って吸入室14bから吸入通路33に向けて流れるように吸入用切欠部40の底面40aを通過する。さらに、吸入用切欠部40の底面40aを通過した冷媒は、円弧状をなす段差部40bに沿って滑らかに流れ、底面40a側から回転軸22の周面側、すなわち、吸入通路33の入口33aへ向かうようにガイドされる。そして、冷媒は、吸入用切欠部40に連通している吸入通路33の入口33aから吸入通路33に吸入され、さらに出口33bからリヤ側圧縮室29aに吸入される。
一つのシリンダボア29において、両頭ピストン30がリヤ側圧縮室29aにおいて下死点に位置すると、吸入用切欠部40の第2側縁42と吸入通路33の入口33aにおける開口縁とが合致し、吸入用切欠部40と吸入通路33の入口33aとの連通が遮断される。すると、吸入室14b内からリヤ側圧縮室29aへの冷媒吸入が終了する。
シリンダボア29が吸入行程の状態にあるとき、冷媒と共に流動する潤滑油は吸入室14bから吸入用切欠部40に流れ込み、シール周面12bに付着する。そして、潤滑油が付着したシール周面12bを、吸入用切欠部40の側縁(回転軸22の回転方向における先行側に位置する側縁であり回転方向の違いにより第1側縁41又は第2側縁42)が通過することにより、シール周面12bと回転軸22の周面との間に潤滑油が引き込まれる。このため、潤滑油により両周面の潤滑が確保される。
一方、シリンダボア29が吐出行程の状態(すなわち、両頭ピストン30が図1の左側から右側へ移行する行程)にあるときには、リヤ側圧縮室29a内の冷媒が吐出ポート19aから吐出弁20aを押し退けて吐出圧領域となる吐出室14aへ吐出される。そして、吐出室14aへ吐出された冷媒は、図示しない連通路を通って吐出孔から外部冷媒回路へ流出する。
なお、フロント側のシリンダボア28が吸入行程の状態(すなわち、両頭ピストン30が図1の左側から右側へ移行する行程)にあるときには、吸入室13bから吸入弁18aを経由してフロント側圧縮室28aに冷媒が吸入される。すなわち、外部冷媒回路の冷媒は、吸入孔Pを通じて斜板室25内に吸入され、その後にボルト通し孔BH及び連通路R1を通ってフロントハウジング13に形成された吸入室13bに到達する。そして、吸入室13b内の冷媒は、該吸入室13bとフロント側圧縮室28a(シリンダボア28)との間に生じる差圧(圧力差)により、吸入ポート15bから吸入弁18aを押し退けてシリンダボア28のフロント側圧縮室28aに吸入される。
一方、フロント側のシリンダボア28が吐出行程の状態(すなわち、両頭ピストン30が図1の右側から左側へ移行する行程)にあるときには、フロント側圧縮室28a内の冷媒が吐出ポート15aから吐出弁16aを押し退けて吐出室13aへ吐出される。そして、吐出室13aへ吐出された冷媒は、図示しない連通路を通って吐出孔から外部冷媒回路へ流出する。
したがって、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)リヤ側圧縮室29aへの冷媒吸入構造としてロータリバルブ35を採用し、該ロータリバルブ35が備える吸入用切欠部40を回転軸22のリヤ側に形成した。吸入用切欠部40は、回転軸22の周面を切削工具によって切削する工程だけで形成されている。したがって、背景技術のように、リヤ側のロータリバルブの形成の際、回転軸の軸方向へ延びる供給通路と回転軸の径方向に延びる導入通路の二つの孔状通路を形成するため、2回の孔開け工程を必要とした場合に比して、ロータリバルブ35の形成を容易とすることができる。その結果として、背景技術に比べて回転軸22の製造コストを抑え、ひいては圧縮機10の製造コストを抑えることができる。
(1)リヤ側圧縮室29aへの冷媒吸入構造としてロータリバルブ35を採用し、該ロータリバルブ35が備える吸入用切欠部40を回転軸22のリヤ側に形成した。吸入用切欠部40は、回転軸22の周面を切削工具によって切削する工程だけで形成されている。したがって、背景技術のように、リヤ側のロータリバルブの形成の際、回転軸の軸方向へ延びる供給通路と回転軸の径方向に延びる導入通路の二つの孔状通路を形成するため、2回の孔開け工程を必要とした場合に比して、ロータリバルブ35の形成を容易とすることができる。その結果として、背景技術に比べて回転軸22の製造コストを抑え、ひいては圧縮機10の製造コストを抑えることができる。
(2)吸入用切欠部40は、回転軸22のリヤ側を、該回転軸22の軸方向に直交する方向へ直線状に切削することで形成されている。すなわち、吸入用切欠部40は、切削工具を回転軸22の軸方向に直交する方向へ直線的に移動させるだけで形成される。よって、例えば、吸入用切欠部40の底面40aを円弧状に湾曲させたり、凹部を形成したりする場合に比して、吸入用切欠部40の形成を簡単なものとすることができる。
(3)吸入用切欠部40は、底面40a側から回転軸22の周面に向けて円弧状に延びる段差部40bを備える。このため、吸入室14b内の冷媒は、回転軸22の軸方向に沿って底面40aを流れた後、吸入通路33に向かって滑らかに流れるように段差部40bにガイドされる。よって、背景技術のように、リヤ側のロータリバルブが回転軸の軸方向へ延びる供給通路と該供給通路に対し直交するように延びる導入通路とを備える場合のように、供給通路を通過した冷媒が該供給通路の内面に衝突して流れる方向を変更する場合に比して、吸入用切欠部40においては吸入通路33への冷媒の流れやすさを向上させることができる。その結果として、吸入用切欠部40から吸入通路33へ向けて流れる冷媒の流速の低下を抑え、リヤ側圧縮室29aへの冷媒の吸入効率の低下を抑えることができる。
(4)リヤ側軸孔12aを形成するシリンダブロック12の内周面であって、吸入通路33の入口33aとシリンダブロック12のリヤ側端面12cとの間となる位置にはシール周面12bが設けられ、該シール周面12bによって吸入通路33を介して吸入室14bとシリンダボア29とが常時連通しないようになっている。そして、吸入用切欠部40は、吸入通路33の入口33a全体に連通するように回転軸22のリヤ側端面22bから入口33aにおける最もフロント側に位置する端縁を越える位置まで切削して形成されている。よって、背景技術のように、吸入通路に対向する導入通路が回転軸のリヤ側端面に開口せず、リヤ側端面よりフロント側で孔状に開口している場合に比して、回転軸22の軸方向に沿った吸入用切欠部40の長さ(第1及び第2側縁41,42の長さ)を長くすることができる。その結果、吸入用切欠部40を通過する冷媒と共に流動する潤滑油が、吸入用切欠部40から回転軸22の周面とシール周面12bとの間に引き込まれる量を背景技術に比して増加させることができ、シール周面12bとロータリバルブ35との間の潤滑性を向上させることができる。
(5)フロント側圧縮室28aとリヤ側圧縮室29aへの冷媒吸入構造として異なる構造を採用した。すなわち、フロント側圧縮室28aの冷媒吸入構造を吸入弁18aとし、リヤ側圧縮室29aの冷媒吸入構造をロータリバルブ35とした。そして、回転軸22のリヤ側に吸入用切欠部40を形成してロータリバルブ35を設けることは、回転軸22内全体に孔状通路を設けてフロント側にもロータリバルブを設ける場合に比して回転軸22の強度確保において有利である。つまり、回転軸22内に孔状通路を設けてフロント側にロータリバルブを設ける場合、回転軸22内には、リヤ側からフロント側まで孔状通路を設けざるを得ないため、回転軸22の強度が弱くなってしまう。それに対して、リヤ側のみにロータリバルブ35を設ける場合、回転軸22内のリヤ側の一部にのみ吸入用切欠部40を設けるだけで済むため、回転軸22の強度の低下を抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ ピストンとして片頭型ピストンを備え、ハウジングのリヤ側のみにロータリバルブ35を備えた冷媒吸入構造を有するピストン式圧縮機に本発明を適用してもよい。
○ ピストンとして片頭型ピストンを備え、ハウジングのリヤ側のみにロータリバルブ35を備えた冷媒吸入構造を有するピストン式圧縮機に本発明を適用してもよい。
○ カム体としての斜板24を回転軸22に対して傾角可変に連結し、斜板24を収容する斜板室25の調圧によって斜板24の傾角が変更されて吐出容量が制御される可変容量型ピストン式圧縮機に本発明を適用してもよい。
○ 斜板以外の形状のカム体を備えたピストン式圧縮機に本発明を適用してもよい。
○ 実施形態では、10気筒の圧縮機10に具体化したが、気筒数を変更してもよい。
○ 実施形態において、外部冷媒回路に接続される吸入孔Pの配置を変更してもよい。例えば、リヤハウジング14側に吸入孔Pを配置してもよい。
○ 実施形態では、10気筒の圧縮機10に具体化したが、気筒数を変更してもよい。
○ 実施形態において、外部冷媒回路に接続される吸入孔Pの配置を変更してもよい。例えば、リヤハウジング14側に吸入孔Pを配置してもよい。
○ 吸入用切欠部40における底面40aは平滑面状に形成されていなくてもよい。
○ 吸入用切欠部40における段差部40bは、円弧状に湾曲していなくてもよく、吸入用切欠部40形成のために用いられる切削工具の刃部の形状に合わせて変更してもよい。例えば、吸入用切欠部40の段差部40bを、回転軸22の側面視において、底面40aから回転軸22の周面に向けて直線的に傾斜するように形成してもよい。
○ 吸入用切欠部40における段差部40bは、円弧状に湾曲していなくてもよく、吸入用切欠部40形成のために用いられる切削工具の刃部の形状に合わせて変更してもよい。例えば、吸入用切欠部40の段差部40bを、回転軸22の側面視において、底面40aから回転軸22の周面に向けて直線的に傾斜するように形成してもよい。
○ フロント側圧縮室28aの冷媒吸入構造をロータリバルブ35としてもよい。
10…ピストン式圧縮機としての固定容量型両頭ピストン式圧縮機、12a…リヤ側軸孔、12b…シール周面、12c…開口端面としてのリヤ側端面、14b…吸入圧領域としての吸入室、18a…吸入弁、22…回転軸、22b…リヤ側端面、24…カム体としての斜板、28,29…シリンダボア、28a…フロント側圧縮室、29a…リヤ側の圧縮室としてのリヤ側圧縮室、30…ピストンとしての両頭型のピストン、33…吸入通路、33a…リヤ側軸孔への開口としての入口、35…ロータリバルブ、40…吸入用切欠部、40a…底面、40b…段差部。
Claims (4)
- ハウジングには回転軸が回転可能に支持されるとともに該回転軸の周囲に配列された複数のシリンダボア内にピストンが往復動可能に収容され、該ピストンは前記回転軸と一体回転するカム体を介して前記回転軸の回転に連動されるとともに前記シリンダボア内のリヤ側に圧縮室を区画し、前記ハウジングには前記圧縮室と回転軸のリヤ側を回転可能に支持するリヤ側軸孔とを連通する吸入通路が複数形成されるとともに該吸入通路の前記リヤ側軸孔への開口と、前記ハウジングにおける前記リヤ側軸孔のリヤ側への開口端面との間にはシール周面が設けられ、さらに、ハウジングのリヤ側に形成された吸入圧領域から前記圧縮室に冷媒を導入するため、前記リヤ側軸孔内に配設されるとともに前記吸入圧領域と複数の吸入通路とを順次連通させるロータリバルブを前記回転軸のリヤ側に備えたピストン式圧縮機であって、
前記ロータリバルブは、前記吸入圧領域に向けて常時開口し、該吸入圧領域と吸入通路とを連通させる吸入用切欠部を備え、該吸入用切欠部は前記回転軸におけるリヤ側を、回転軸のリヤ側端面から前記吸入通路のリヤ側軸孔への開口全体に対向する位置まで切削して形成されているピストン式圧縮機。 - 前記吸入用切欠部は、前記回転軸の軸方向及び軸方向に直交する方向に沿って平面状をなすように形成されている請求項1に記載のピストン式圧縮機。
- 前記吸入用切欠部と回転軸の周面との間に形成される段差部は、前記吸入用切欠部の底面から前記周面に向けて円弧状に湾曲形成されている請求項1又は請求項2に記載のピストン式圧縮機。
- 前記シリンダボア内には、前記ピストンによりフロント側のフロント側圧縮室とリヤ側のリヤ側圧縮室とが区画され、前記フロント側圧縮室への冷媒吸入構造はフロント側に形成された吸入圧領域とフロント側圧縮室との差圧によって開閉する吸入弁とし、前記リヤ側圧縮室への冷媒吸入構造に前記ロータリバルブを採用した請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のピストン式圧縮機。
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JP2007162710A JP2009002203A (ja) | 2007-06-20 | 2007-06-20 | ピストン式圧縮機 |
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