JP2009001040A - 空気圧発生装置付車輪用軸受 - Google Patents

空気圧発生装置付車輪用軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】 重量のアンバランスが生じず、シール構造を複雑化させないで空気圧発生装置を搭載できる空気圧発生装置付車輪用軸受を提供する。
【解決手段】 固定輪1と回転輪2との間に複列の転動体5,5を介在させる。電力で空気圧を発生させて、前記回転輪2に取付けられた車輪のタイヤ内の空気圧を調整する空気圧発生装置17を前記回転輪2に設置する。前記固定輪1に対して非接触で前記空気圧発生装置17に駆動電力を供給する電力供給手段21を設ける。この電力供給手段21は、例えば発電機とされるが、この他に、固定輪1と回転輪との間でコイルにより磁気結合等で電力を伝達するものとしても良い。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車輪のタイヤ内の空気圧を調整する空気圧発生装置を内蔵した空気圧発生装置付車輪用軸受に関する。
近年、米国ではタイヤの空気圧異常状態をドライバーに警告するための空気圧監視装置の自動車への搭載が義務付けられ、この種のタイヤ空気圧監視装置が自動車の安全性向上の一環として注目を浴びている。
このような要望に応えるものとして、タイヤの空気圧監視だけでなく、空気圧を制御する機構を車輪や車輪用軸受に搭載したものが提案されている(例えば特許文献1〜3)。
特開平7−069017号公報 特開2006−248258号公報 特開2007−125966号公報
しかし、特許文献1に開示の技術では、空気圧発生装置となるポンプを車輪に設置しているため、ポンプによる重量のアンバランスが車輪に生じるという問題がある。この重量アンバランスを解消する対策としてカウンタバランスを設けているが、これでは、サスペンションのバネの下側部分の荷重であるバネ下荷重の増加を招く。
特許文献2,3に開示の技術では、車輪用軸受の内部を圧縮空気の流路としており、そのため、軸受内部のグリースが外部へ漏れないように車輪用軸受を機密に保持するシール等が必要であり、車輪用軸受の構造が複雑になる。
この発明の目的は、重量のアンバランスが生じず、シール構造を複雑化させないで空気圧発生装置を搭載できる空気圧発生装置付車輪用軸受を提供することである。
この発明の空気圧発生装置付車輪用軸受は、複列の転走面が形成された固定輪と、この固定輪の各転走面に対向する転走面を形成した回転輪と、対向する転走面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、電力で空気圧を発生させて、前記回転輪に取付けられた車輪のタイヤ内の空気圧を調整する空気圧発生装置を前記回転輪に設置し、前記固定輪に対して非接触で前記空気圧発生装置に駆動電力を供給する電力供給手段を設けたことを特徴とする。
この構成によると、タイヤ内の空気圧を調整する空気圧発生装置を設けたため、タイヤの空気圧を適切な値に調整でき、走行の安全性が確保される。空気圧発生装置への駆動電力の供給は、固定輪と回転輪との間を非接触に保った状態で供給する電力供給手段により行うようにしたため、電力供給系における摩擦抵抗や、摩耗による接触不良の問題がなく、自動車の燃費向上、安全性の向上に繋がる。空気圧発生装置は回転輪に設置しているので、車輪用軸受における回転側だけで圧縮空気の流路を構成することができる。これにより、軸受内部の圧力を大気圧に保つことができ、グリスのシール性を確保できる。また、空気圧発生装置は車輪用軸受における回転輪に設置しているので、車輪に設置するものと異なり、空気圧発生装置を回転中心またはその付近に設置することができる。これにより、空気圧発生装置の設置に起因して車輪用軸受に重量のアンバランスが発生するのを回避でき、カウンタバランスなどを設ける必要がない。
その結果、重量のアンバランスが生じず、シール構造を複雑化させないで空気圧発生装置を車輪用軸受に搭載できる。
なお、前記電力供給手段から回転輪側に供給された電力は、回転輪側に設けられる空気圧センサなど、空気圧発生装置以外の機器の電源として利用しても良い。
この発明において、前記電力供給手段は、前記固定輪に設けられた磁石を含むステータと、前記回転輪に設けられたコイルを含むロータから構成される発電機であっても良い。 このように前記電力供給手段として、回転輪側にコイルを有する発電機を設けた場合、車体側からの電力供給によらず、固定輪と回転輪との間を非接触に保った状態で、回転輪に設置された空気圧発生装置に駆動電力を供給することができる。そのため、給電用の配線が不要でワイヤハーネスの長さが短縮できる。
発電機を設けた場合に、車両のブレーキを動作させるブレーキ指令に応答して前記発電機を能動化させ前記ブレーキ指令の解除により前記発電機を非能動化させる発電機能オンオフ手段を設けても良い。ここで言う「能動化」とは、発電機として機能可能な状態にすることを言う。
発電機を設けた場合、回転中常に発電させると、発電のためのエネルギが消費されることから、発電電力を100パーセント利用しなければ、エネルギ損失が生じる。しかし、車両のブレーキ指令に応答して発電機を能動化させることにより、発電機のブレーキ機能が補助ブレーキとして働き、いわば回生ブレーキとして作用するため、ブレーキ作動時のエネルギー損失を軽減することができ、自動車の燃費が向上する。
この発明において、発電機能オンオフ手段は、前記回転輪に設けられて前記発電機のコイルの回路を制御する回路制御部と、前記固定輪に設けられて前記ブレーキ指令に応答する信号をワイヤレスで送信する送信部、およびこの送信部の信号を受信して前記回路制御部に受信信号を伝達する受信部からなるワイヤレス送信手段とでなるものであっても良い。
この発明において、前記電力供給手段は、前記固定輪に設けられた1次コイルと、前記回転輪に設けられた2次コイルとから構成されて、1次コイル側から2次コイル側へ電力を供給する電力伝達手段であっても良い。
この構成の場合、1次コイルと2次コイルとでなる電力伝達手段により、固定輪と回転輪との間を非接触に保った状態で、空気圧発生装置に電源を供給することができる。そのため、接触部を介して電力伝達する場合における摩擦抵抗や、摩耗による接触不良、接触部での火花発生等の問題がない。また、1次コイルに交流電圧を印加することで、車輪が回転していなくても回転側へ電力供給が行える。
この発明において、前記電力供給手段は、前記固定輪に設けられた1次コイルと、前記回転輪に設けられた2次コイルとから構成されて、1次コイル側から2次コイル側への電力の供給、および2次コイル側から1次コイル側への信号の伝達が可能な双方向伝達手段であっても良い。
この構成の場合、固定輪側から回転輪側への電力供給だけでなく、回転輪側に設けた空気圧センサなどの機器の出力信号を、車体側へ通信することも可能となる。
この発明の空気圧発生装置付車輪用軸受は、複列の転走面が形成された固定輪と、この固定輪の各転走面に対向する転走面を形成した回転輪と、対向する転走面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、電力で空気圧を発生させて、前記回転輪に取付けられた車輪のタイヤ内の空気圧を調整する空気圧発生装置を前記回転輪に設置し、前記固定輪に対して非接触で前記空気圧発生装置に駆動電力を供給する電力供給手段を設けたため、重量のアンバランスが生じず、シール構造を複雑化させないで空気圧発生装置を搭載することができる。
この発明の一実施形態を図1および図2と共に説明する。図1は図2のI−O−I′線に沿う断面図である。この実施形態は、第3世代型の内輪回転タイプで、従動輪支持用の車輪用軸受に適用したものである。なお、この明細書において、車両に取付けた状態で車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
この空気圧発生装置付車輪用軸受における軸受は、図1に断面図で示すように、内周に複列の転走面3を形成した外方部材1と、これら各転走面3に対向する転走面4を形成した内方部材2と、これら外方部材1および内方部材2の転走面3,4間に介在した複列の転動体5とで構成される。この車輪用軸受は、複列のアンギュラ玉軸受型とされていて、転動体5はボールからなり、各列毎に保持器6で保持されている。上記転走面3,4は断面円弧状であり、各転走面3,4は接触角が背面合わせとなるように形成されている。外方部材1と内方部材2との間の軸受空間の両端は、密封装置となるシール7,8によってそれぞれ密封されている。
外方部材1は固定輪であり、車体の懸架装置(図示せず)におけるナックルに取付ける車体取付用のフランジ1aを外周に有し、全体が一体の部品とされている。フランジ1aには、周方向の複数箇所に車体取付用のボルト孔14が設けられている。
内方部材2は回転輪であって、車輪取付用のハブフランジ9aを有するハブ輪9と、このハブ輪9の軸部9bのインボード側端の外周に嵌合した内輪10とでなる。これらハブ輪9および内輪10に、前記各列の転走面4が形成されている。ハブ輪9のインボード側端の外周には段差を持って小径となる内輪嵌合面12が設けられ、この内輪嵌合面12に内輪10が嵌合している。ハブ輪9の中心には貫通孔11が設けられている。ハブフランジ9aには、周方向複数箇所にハブボルトの圧入孔16が設けられている。
図5に示すように、ハブフランジ9aには、そのアウトボード側の側面に、車輪50およびブレーキディスク等の制動部品51が重ねられ、前記ハブボルトで取付けられる。図1において、ハブ輪9のハブフランジ9aの根元部付近には、車輪および制動部品(図示せず)を案内する円筒状のパイロット部13がアウトボード側に突出している。
この車輪用軸受において、回転輪である内方部材2には空気圧発生装置17が設置されている。空気圧発生装置17は、電力による駆動で空気圧を発生させて、内方部材2のハブ輪9に取付けられた車輪のタイヤ内の空気圧を調整するものであり、例えばポンプやコンプレッサなどからなるが、これらに限定されない。
この空気圧発生装置17は、電子回路からなる空気圧制御手段17aを有していて、空気圧制御手段17aは、車輪50(図5)のリムやタイヤ50aに設けられてタイヤ50aの空気圧を検出する空気圧センサ52に接続され、空気圧を監視して空気圧が設定値以下になると、空気圧発生装置17を駆動させてタイヤ50a内に圧縮空気を送り込む。
空気圧発生装置17は、ハブ輪9のパイロット部13よりも内径部でアウトボード側端面に、その重心が車輪用軸受の軸心と同心になるように固定されている。空気圧発生装置17は他の位置に配置してもよいが、このように車輪用軸受の軸心と同心に空気圧発生装置17を配置することにより、空気圧発生装置17を設置したことに起因して、車輪用軸受に生じる重量のアンバランスを小さくすることができる。
また、この車輪用軸受には、固定輪である外方部材1と回転輪である内方部材2との間を非接触に保った状態で、内方部材2側に設置された前記空気圧発生装置17に駆動電力を供給する電力供給手段21が設けられている。この場合の電力供給手段21は、発電機からなり、磁石を含むリング状のステータ23と、コイルを含むリング状のロータ25とで構成され 、外方部材1と内方部材2との間に設けられている。ここでは、発電機21は、両列の転動体5,5間に配置されているが、他の場所に配置しても良い。ステータ23は、取付用のリングおよびその内径面に設けられた磁石からなる。ロータ25のコイルは、例えば保護用の隔壁で被覆される。ステータ23は固定輪である外方部材1の内径面に、ロータ25は回転輪である内方部材2の外径面に、それぞれ圧入もしくは接着などの方法で固定されている。これらステータ23およびロータ25は、ラジアル方向に対向するように位置決めされる。なお、固定輪である外方部材1や、回転輪である内方部材2に、ステータ23やロータ25を軸方向に対して位置決めする段差や突部(図示せず)などを設けても良い。
回転輪である内方部材2のハブ輪9には、ロータ25のコイルに接続された配線27を通す配線孔29が外径面から内径面に貫通して設けられ、内径面の円周方向の一部に、上記配線27を軸方向に沿って内部に這わす配線溝30が設けられている。コイルを有するロータ25を組付ける場合、配線27を予め配線孔29に通した状態で、ハブ輪9の外径面に嵌合すれば良い。
配線27の先端にはキャパシタ32が接続され、発電機21で発電した電力がキャパシタ32に蓄電される。キャパシタ32は、ハブ輪9における空気圧発生装置17の設置部の近傍、または空気圧発生装置17に配置されて、空気圧発生装置17の駆動源(図示せず)に接続されている。これにより、キャパシタ32に蓄電された電力が、空気圧発生装置17に電源として供給される。内方部材2側に、例えば上記空気圧センサ52など、空気圧発生装置17以外の機器が設置される場合には、キャパシタ32に蓄電された電力を、それらの機器の電源として利用しても良い。
車体側には前記発電機21を制御する制御基盤31が設けられる。この制御基盤31は車輪用軸受の外方部材1に直接設けても良いし、車両の電気制御ユニット(ECU)に設けても良い。ECUから車両の接触式のブレーキに与えられるブレーキ指令が、前記制御基盤31にも与えられる。さらに、この車輪用軸受には、制御基盤31に与えられるブレーキ指令に応答して発電機21を能動化させ、前記ブレーキ指令の解除により発電機21を非能動化させる発電機能オンオフ手段33が設けられる。制御基盤31からは、前記ブレーキ指令とその他の制御信号が出力され、これらの信号は前記発電機能オンオフ手段33を介して発電機21のロータ25のコイルの回路に伝達される。
発電機能オンオフ手段33は、回転輪である内方部材2に設けられて発電機21のロータ25のコイルの回路を制御する回路制御部34と、送信部35aおよび受信部35bを有するワイヤレス送信手段35とでなる。ワイヤレス送信手段35の送信部35aは、固定輪である外方部材1に設けられて前記ブレーキ指令に応答する信号をワイヤレスで送信する。ワイヤレス送信手段35の受信部35bは、回転輪である内方部材2に設けられて前記送信部35aの信号を受信し前記回路制御部34に受信信号を伝達する。前記回路制御部34および受信部35bは、内方部材2の外径面において、発電機21のロータ25に近接して配置され、これらが互いに接続されている。すなわち、制御基盤31からの出力信号は、ワイヤレス送信手段35の送信部35aからワイヤレスで送信されて受信部35bで受信され、その受信信号に基づき回路制御部34が発電機ロータ25のコイルの回路を制御する。回路制御部34は、コイル回路を開閉するスイッチング手段を有し、コイルの回路を開くことで電流が流れず、発電機として機能しない非能動化状態とし、コイルの回路を閉じることで、電流が流れて発電機として機能する能動状態とする。回路制御部34は、この他に、発電機21で交流電圧として発電した電力を直流電圧に変換する整流回路や、その直流電圧を平滑・定電圧化するレギュレータ等を含む。
上記構成によると、ECUから車両の接触式のブレーキにブレーキ指令が与えられるとき、発電機21の制御基盤31にも前記ブレーキ指令が与えられ、そのブレーキ指令がワイヤレス送信手段35を介して内方部材2の回路制御部34に伝達される。回路制御部34は、ブレーキ指令に応答して発電機21を能動化させる。これにより、接触式のブレーキと並行して発電機21が作動する。発電機21で発電した電力は、配線27を経てキャパシタ32で蓄電され、キャパシタ32に蓄電された電力が空気圧発生装置17の電源として利用される。
すなわち、車体側からの電力供給によらず、固定輪である外方部材1と回転輪である内方部材2との間を非接触に保った状態で、内方部材2に設置された空気圧発生装置17に駆動電力を供給することができる。これにより、タイヤの空気圧を適切な値に調整できることから、自動車の燃費が向上するほか、走行の安全性が確保される。内方部材2側に供給された電力は、内方部材2側に設けられる空気圧センサなど、空気圧発生装置17以外の機器の電源としても利用できる。
また、空気圧発生装置17を回転輪である内方部材2に設置しているので、車輪用軸受における回転側だけで圧縮空気の流路を構成することができる。これにより、軸受内部の圧力を大気圧に保つことができ、グリスのシール性が確保される。
また、空気圧発生装置17を車輪用軸受の軸心と同心に設置することで、空気圧発生装置17の設置に起因して車輪用軸受に重量のアンバランスが発生するのを回避でき、カウンタバランスなどを設ける必要がない。
また、発電機21のブレーキ機能が補助ブレーキとして働くので、通常のブレーキ作動時のエネルギー損失を軽減することができ、自動車の燃費が向上する。
図3は、図1の実施形態に用いられる発電機21の一例を示す。この発電機21は、ラジアルギャップ型のクローポール発電機である。ステータ23は、取付用のリング23aおよびその内径面に設けられた磁石22からなる。磁石22は、円周方向に磁極N,Sが交互に並んで設けられた多極磁石とされている。ロータ25は、ステータ23と同心のリング中心Oを持つリング状のヨーク25aと、このヨーク25a内に収められたコイル24とでなる。ヨーク25aは、軸方向に対面するリング状の2つのヨーク構成部材25aa,25abを内径部で組み合わせたものであり、両ヨーク構成部材25aa,25abに、互いに隙間を介して噛み合う複数の爪部a,bが設けられたクローポール型とされている。クローポール発電機は、小型で発電効率が良いという利点がある。
図4は、図1の実施形態の発電機21に用いられるラジアルギャップ型発電機の他の例を示す。ステータ23は、円周方向に磁極N,Sが交互に並んで設けられたリング状の多極磁石である。ロータ25は、ヨーク25bの外周部に円周方向に並んで外径側へ突出して設けられた各突部25baに、コイル24を構成する個別のコイル24aが巻回されている。ロータ25の側面および外径面にはコイル24を保護するための合成樹脂等の非磁性体で作られた薄い隔壁を72を設けている。個別コイル24a間の隙間は、モールド樹脂71による樹脂モールドなどで埋めてある。なお、アキシアルギャップ型発電機のロータについても、上記と同様の構成にすることが可能である。
図6は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、図1に示す実施形態の空気圧発生装置付車輪用軸受において、内方部材2に設置される空気圧発生装置17に駆動電力を供給する電力供給手段として、発電機21に代えて、1次コイル42と2次コイル44とを有する電力伝達手段41を用いたものであり、1次コイル42側から2次コイル44側へ電力を供給するようにしている。ここでは、電力伝達手段41は、両列の転動体5,5間に配置されているが、例えば内方部材2のハブ輪9におけるハブフランジ9aのインボード側を向く側面と、外方部材1のアウトボード側の端面との間など、他の場所に配置しても良い。具体的には、この電力伝達手段41は、1次コイル42、ステータコア43、2次コイル44、ロータコア45、および配線27,46から構成される。1次コイル42および2次コイル44は互いに一つの磁気回路を構成するように設けられる。ステータコア43は、内径面に溝があるリング状部材からなり、その溝部内に1次コイル42が巻かれている。ステータコア43およびロータコア45の一部には、配線を通すための配線孔(図示せず)が設けられている。ステータコア43および1次コイル42は、固定輪である外方部材1の内径面に、またロータコア45および2次コイル44は、回転輪である内方部材2の外径面に、お互いがラジアル方向に対向するように設置されて、ロータリトランス構造をなしている。ステータコア43およびロータコア45は、外方部材1および内方部材2に対して圧入または接着などの方法で固定される。なお、ステータコア43およびロータコア45のアキシアル方向の位置決めをするために、外方部材1の内径面や内方部材2の外径面に、段差や突起(図示せず)などを設けても良い。1次コイル42や2次コイル44は、樹脂等の保護カバーで覆うのが好ましい。
固定輪である外方部材1には、1次コイル42に接続された配線46を通す配線孔48が、内径面から外径面に貫通して設けられている。回転輪である内方部材2のハブ輪9には、図1の実施形態の場合と略同様に、2次コイル44に接続された配線27を通す配線孔29が外径面から内径面に貫通して設けられ、内径面の円周方向の一部に、上記配線27を軸方向に沿って内部に這わす配線溝30が設けられている。1次コイル42およびステータコア43を組立てる場合、配線46を予め配線孔48に通した状態で、軸方向から外方部材1の内径面に嵌合すれば良い。
1次コイル42に接続された配線46の先端は、車体側に設置された制御基盤51に接続されている。2次コイル44に接続された配線27の先端は空気圧発生装置17に接続されている。また、内方部材2の外径面には、前記2次コイル44に隣接して別の制御基盤52が設けられて、2次コイル44に接続されている。車体側の制御基盤51にはインバータ(図示せず)が設けられ、内方部材2側の制御基盤52には整流回路およびレギュレータ(いずれも図示せず)が設けられる。
これにより、例えば車両のECUから車体側の制御基盤51に直流電圧として電力が供給されてくると、この直流電圧を制御基盤51のインバータが交流電圧に変換し、この交流電圧が1次コイル42に印加される。1次コイル42に印加された交流電圧は、ステータコア43に発生した磁束により、誘導電力として2次コイル44に伝達される。2次コイル44で発生した交流電圧は、内方部材2側の制御基盤52の整流回路で直流電圧に変換され、さらにレギュレータで平滑・定電圧化されて、安定した電源として空気圧発生装置17に供給される。その他の構成は、図1の実施形態の場合と同様である。なお、車体側の制御基盤51は、外方部材1に直接設けても良い。
この実施形態の場合、1次コイル42と2次コイル44を有する電力供給手段41により、固定輪である外方部材1側から回転輪である内方部材2に設置された空気圧発生装置17に駆動電力を供給するようにしているので、車輪が回転していなくても、外方部材1と内方部材2との間を非接触に保った状態で、空気圧発生装置17に電源を供給することができる。これにより、タイヤの空気圧を適切な値に調整でき、自動車の燃費が向上するほか、走行の安全性が確保される。
また、内方部材2側に供給された電力は、内方部材2側に設けられる空気圧センサなど、空気圧発生装置17以外の機器の電源としても利用できる。
なお、この実施形態では、電力供給手段41として1次コイル42と2次コイル44からなるロータリトランス構造のものを用いたが、そのほか、赤外線、光、電波、超音波、容量カップリング、磁気結合などを利用して、電力を非接触で供給するようにしても良い。ただし、回転体である車輪用軸受の場合は、この実施形態に示すロータリトランス構造ものものが好適であると考えられる。
また、この実施形態では、非接触による電力供給手段として、固定輪である外方部材1側(1次コイル42)から回転輪である内方部材2側(2次コイル44)へ電力を供給する電力伝達手段41を用いているが、この電力供給に加えて、2次コイル44側から1次コイル42側への信号の伝達が可能な双方向伝達手段を用いても良い。この場合には、固定輪である外方部材1側から回転輪である内方部材2側への電力供給だけでなく、内方部材2側に設けた空気圧センサ52などの機器の出力信号を、車体側へ通信することも可能となる。
この発明の一実施形態に係る空気圧発生装置付車輪用軸受の断面図である。 同空気圧発生装置付車輪用軸受をインボード側から見た側面図である。 (A)は上記実施形態に用いられるクローポール型発電機の部分断面図、(B)はそのステータを外径側から見た部分展開図である。 (A)は上記実施形態に用いられるラジアルギャップ型発電機の部分正面図、(B)はその部分側面図である。 同車輪用軸受に車輪を取付けた状態を示す断面図である。 この発明の他の実施形態に係る空気圧発生装置付車輪用軸受の断面図である。
符号の説明
1…外方部材(固定輪)
2…内方部材(回転輪)
3,4…転走面
5…転動体
17…空気圧発生装置
21…発電機(電力供給手段)
23…ステータ
25…ロータ
32…キャパシタ
33…発電機能オンオフ手段
34…回路制御部
35…ワイヤレス送信手段
35a…送信部
35b…受信部
41…電力伝達手段(電力供給手段)
42…1次コイル
44…2次コイル
50…車輪
50a…タイヤ
51…制動部品

Claims (6)

  1. 複列の転走面が形成された固定輪と、この固定輪の各転走面に対向する転走面を形成した回転輪と、対向する転走面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、
    電力で空気圧を発生させて、前記回転輪に取付けられた車輪のタイヤ内の空気圧を調整する空気圧発生装置を前記回転輪に設置し、前記固定輪に対して非接触で前記空気圧発生装置に駆動電力を供給する電力供給手段を設けたことを特徴とする空気圧発生装置付車輪用軸受。
  2. 請求項1において、前記電力供給手段は、前記固定輪に設けられた磁石を含むステータと、前記回転輪に設けられたコイルを含むロータから構成される発電機である空気圧発生装置付車輪用軸受。
  3. 請求項2において、車両のブレーキを動作させるブレーキ指令に応答して前記発電機を能動化させ前記ブレーキ指令の解除により前記発電機を非能動化させる発電機能オンオフ手段を設けた空気圧発生装置付車輪用軸受。
  4. 請求項3において、発電機能オンオフ手段は、前記回転輪に設けられて前記発電機のコイルの回路を制御する回路制御部と、前記固定輪に設けられて前記ブレーキ指令に応答する信号をワイヤレスで送信する送信部、およびこの送信部の信号を受信して前記回路制御部に受信信号を伝達する受信部からなるワイヤレス送信手段とでなる空気圧発生装置付車輪用軸受。
  5. 請求項1において、前記電力供給手段は、前記固定輪に設けられた1次コイルと、前記回転輪に設けられた2次コイルとから構成されて、1次コイル側から2次コイル側へ電力を供給する電力伝達手段である空気圧発生装置付車輪用軸受。
  6. 請求項1において、前記電力供給手段は、前記固定輪に設けられた1次コイルと、前記回転輪に設けられた2次コイルとから構成されて、1次コイル側から2次コイル側への電力の供給、および2次コイル側から1次コイル側への信号の伝達が可能な双方向伝達手段である空気圧発生装置付車輪用軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3354489A4 (en) * 2015-09-24 2018-10-17 NSK Ltd. Rolling bearing unit for supporting wheel
JP2019535583A (ja) * 2016-11-24 2019-12-12 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド コンプレッサー装置を備える車両

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