JP2009000763A - 工具保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】工具を保持する際の各構成部材同士の摩擦抵抗を低減すると共に工具を高精度に保持して、使用回数が増加しても各構成部材への磨耗や圧痕等の損傷を防ぐ工具保持具を提供する。
【解決手段】本工具保持具1は、保持具本体2の先端部に工具保持筒3を一体に設け、該工具保持筒3の外周に配置され、軸方向に移動させて工具保持筒3を径方向に弾性変形させる加圧リング4を備え、工具保持筒3と加圧リング4との間に設けた環状の液体密封部10に油成分を含んだ含油液体を密入して構成されている。これにより、加圧リング4を軸方向へ移動させる際の加圧リング4と工具保持筒2との摩擦抵抗を大幅に低減させて、含油液体の油圧にて工具保持部3を縮径させて工具7を保持しているために、加圧リング4及び工具保持筒3への磨耗や圧痕等の損傷を防ぐことができる。
【選択図】図1
【解決手段】本工具保持具1は、保持具本体2の先端部に工具保持筒3を一体に設け、該工具保持筒3の外周に配置され、軸方向に移動させて工具保持筒3を径方向に弾性変形させる加圧リング4を備え、工具保持筒3と加圧リング4との間に設けた環状の液体密封部10に油成分を含んだ含油液体を密入して構成されている。これにより、加圧リング4を軸方向へ移動させる際の加圧リング4と工具保持筒2との摩擦抵抗を大幅に低減させて、含油液体の油圧にて工具保持部3を縮径させて工具7を保持しているために、加圧リング4及び工具保持筒3への磨耗や圧痕等の損傷を防ぐことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、工具を保持する工具保持具に関し、特に、工具を保持する際の各構成部材同士の摩擦抵抗を低減させて、各構成部材の損傷を防ぐ工具保持具に関するものである。
工具保持具の従来技術として、特許文献1には、操作性に優れ、高速回転に対応できる工具チャックが開示されている。
すなわち、特許文献1の発明は、チェック本体に螺合する締付ナットの回転に伴い、加圧リングを、テーパとなった工具把持筒との接触面に沿ってチャック本体の基端部側へ移動させ、工具把持筒を加圧リングで締め付けて工具を把持する工具チャックにおいて、加圧リングの内周面を、多段の膨出曲面が軸方向に並んだ形状とし、加圧リングの膨出曲面のテーパ状になる頂部が工具把持筒に接触するようにして、摩擦抵抗を低減している。
特開2000−117516号公報
すなわち、特許文献1の発明は、チェック本体に螺合する締付ナットの回転に伴い、加圧リングを、テーパとなった工具把持筒との接触面に沿ってチャック本体の基端部側へ移動させ、工具把持筒を加圧リングで締め付けて工具を把持する工具チャックにおいて、加圧リングの内周面を、多段の膨出曲面が軸方向に並んだ形状とし、加圧リングの膨出曲面のテーパ状になる頂部が工具把持筒に接触するようにして、摩擦抵抗を低減している。
しかしながら、上述した特許文献1の発明では、加圧リングの内周面を多段の膨出曲面が軸方向に並んだ形状に形成し、加圧リングの工具把持筒に対する接触面積を大幅に減少させて、加圧リングと工具把持筒との間に生じる摩擦抵抗を低減させているが、加圧リングと工具把持筒との間の接触面積を減少させたとしても、金属同士の接触は依然回避されないために、摩擦抵抗の低減には限界があり、接触面への磨耗や圧痕等の損傷が避けられない。
しかも、特許文献1の発明では、締付ナットの回転により、加圧リングをチャック本体の基端部側に引き寄せるために、スラストベアリング(鋼球)や、締付ナットと加圧リングとの接触面の磨耗や圧痕が著しくなり、工具保持具の寿命が短くなる。さらに、締付ナットを大きな力で回転させて加圧リングをチャック本体の基端部側に引き寄せるために、そのねじり力が加圧リングを通じて工具把持筒に伝達され、工具を高精度に把持することができない。
しかも、特許文献1の発明では、締付ナットの回転により、加圧リングをチャック本体の基端部側に引き寄せるために、スラストベアリング(鋼球)や、締付ナットと加圧リングとの接触面の磨耗や圧痕が著しくなり、工具保持具の寿命が短くなる。さらに、締付ナットを大きな力で回転させて加圧リングをチャック本体の基端部側に引き寄せるために、そのねじり力が加圧リングを通じて工具把持筒に伝達され、工具を高精度に把持することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、工具を保持する際の各構成部材同士の摩擦抵抗を低減すると共に工具を高精度に保持して、使用回数が増加しても各構成部材への磨耗や圧痕等の損傷を防ぐ工具保持具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の工具保持具は、保持具本体の先端部に工具保持筒を一体に設け、該工具保持筒の外周に配置され、軸方向に移動させて、前記工具保持筒を径方向に弾性変形させる加圧リングを備えた工具保持具であって、前記工具保持筒と前記加圧リングとの間に、環状の液体密封部を軸方向に所定範囲設け、該液体密封部に液体を密入することを特徴としている。
これにより、加圧リングを軸方向に所定量移動させ、工具保持筒を縮径させて工具を保持する際、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面とが金属同士で接触することがないので、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面との摩擦抵抗を大幅に低減させることができる。
なお、本発明の工具保持具の各種態様およびそれらの作用については、以下の(発明の態様)の項において詳しく説明する。
これにより、加圧リングを軸方向に所定量移動させ、工具保持筒を縮径させて工具を保持する際、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面とが金属同士で接触することがないので、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面との摩擦抵抗を大幅に低減させることができる。
なお、本発明の工具保持具の各種態様およびそれらの作用については、以下の(発明の態様)の項において詳しく説明する。
(発明の態様)
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。なお、各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付して、必要に応じて他の項を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施の形態等に参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要件を付加した態様も、また、各項の態様から構成要件を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項、(3)項、(4)項の各々が、請求項1乃至3の各々に相当し、(6)項、(7)項、(9)項の各々が、請求項4乃至6の各々に相当する。
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。なお、各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付して、必要に応じて他の項を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施の形態等に参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要件を付加した態様も、また、各項の態様から構成要件を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項、(3)項、(4)項の各々が、請求項1乃至3の各々に相当し、(6)項、(7)項、(9)項の各々が、請求項4乃至6の各々に相当する。
(1)保持具本体の先端部に工具保持筒を一体に設け、該工具保持筒の外周に配置され、軸方向に移動させて、前記工具保持筒を径方向に弾性変形させる加圧リングを備えた工具保持具であって、前記工具保持筒と前記加圧リングとの間に、環状の液体密封部を軸方向に所定範囲設け、該液体密封部に液体を密入することを特徴とする工具保持具。
従って、(1)項の工具保持具では、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面との間に設けた液体密封部に液体を密入したので、加圧リングを軸方向に所定量移動させて、工具保持筒を縮径させて工具を保持する際、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面とが直接接触せず、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面との摩擦抵抗を大幅に低減させることができる。しかも、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面とが直接接触しないために、工具保持筒の外周面及び加圧リングの内周面の磨耗を防ぐことができる。
従って、(1)項の工具保持具では、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面との間に設けた液体密封部に液体を密入したので、加圧リングを軸方向に所定量移動させて、工具保持筒を縮径させて工具を保持する際、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面とが直接接触せず、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面との摩擦抵抗を大幅に低減させることができる。しかも、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面とが直接接触しないために、工具保持筒の外周面及び加圧リングの内周面の磨耗を防ぐことができる。
(2)前記液体密封部において、前記工具保持筒と前記加圧リングとの先端部側の密着部の外径が、前記工具保持筒と前記加圧リングとの保持具本体側の密着部の外径よりも小径に形成されることを特徴とする(1)項に記載の工具保持具。
従って、(2)項の工具保持具では、加圧リングを保持具本体側に所定量移動させると、液体密封部の容積が減少して、液体の圧力が工具保持筒の外周面に付与されることから工具保持筒が縮径されて、工具が工具保持筒に保持される。
従って、(2)項の工具保持具では、加圧リングを保持具本体側に所定量移動させると、液体密封部の容積が減少して、液体の圧力が工具保持筒の外周面に付与されることから工具保持筒が縮径されて、工具が工具保持筒に保持される。
(3)前記工具保持筒の先端側外周面に小径部を設け、一方、前記加圧リングの保持具本体側に大径開口部を設け、これら前記工具保持筒の小径部と、前記加圧リングの大径開口部とが軸方向で重なる部分に前記液体密封部を設けることを特徴とする(1)項または(2)項に記載の工具保持具。
従って、(3)項の工具保持具では、加圧リングを保持具本体側に所定量移動させると、液体密封部の容積が減少して、液体の圧力が工具保持筒の外周面に付与されることから工具保持筒が縮径されて、工具が工具保持筒に保持される。
従って、(3)項の工具保持具では、加圧リングを保持具本体側に所定量移動させると、液体密封部の容積が減少して、液体の圧力が工具保持筒の外周面に付与されることから工具保持筒が縮径されて、工具が工具保持筒に保持される。
(4)前記工具保持筒の外周面及び前記加圧リングの内周面を、前記工具保持筒の外周面及び前記加圧リングのそれぞれの先端部側に向かって先細りとなるテーパ面に形成することを特徴とする(1)項または(2)項に記載の工具保持具。
(5)前記テーパ面の傾斜角度は、水平面に対して0.5°〜5°の範囲の所定値に設定されることを特徴とする(3)項に記載の工具保持具。
従って、(4)項及び(5)項の工具保持具では、加圧リングを保持具本体側に所定量移動させると、液体密封部の容積が減少して、液体の圧力が工具保持筒の外周面に付与されることから工具保持筒が縮径されて、工具が工具保持筒に保持される。
しかも、(4)項及び(5)項の工具保持具では、液体が液体密封部から漏れたとしても、加圧リングを保持具本体側に所定量移動させると、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面とが各テーパ面で接触して、加圧リングにより工具保持筒が加圧されるために工具保持筒が縮径されて、工具が工具保持筒に保持される。
(5)前記テーパ面の傾斜角度は、水平面に対して0.5°〜5°の範囲の所定値に設定されることを特徴とする(3)項に記載の工具保持具。
従って、(4)項及び(5)項の工具保持具では、加圧リングを保持具本体側に所定量移動させると、液体密封部の容積が減少して、液体の圧力が工具保持筒の外周面に付与されることから工具保持筒が縮径されて、工具が工具保持筒に保持される。
しかも、(4)項及び(5)項の工具保持具では、液体が液体密封部から漏れたとしても、加圧リングを保持具本体側に所定量移動させると、工具保持筒の外周面と加圧リングの内周面とが各テーパ面で接触して、加圧リングにより工具保持筒が加圧されるために工具保持筒が縮径されて、工具が工具保持筒に保持される。
(6)前記加圧リングの外周に配置され、互いに軸方向に相対移動可能で、前記保持具本体と螺合して前記加圧リングを固定する固定ナットを備え、前記加圧リングの前記工具保持筒を縮径させる移動量は、前記固定ナットとの相対移動量よりも小さく設定されることを特徴とする(1)項〜(5)項のいずれかに記載の工具保持具。
従って、(6)項の工具保持具では、工具を保持する際には、まず、加圧リングを、工具保持筒を縮径させる移動量で移動させた後固定ナットを回転させて、該固定ナットにより加圧リングを固定して工具を保持する形態を採用することができる。これにより、固定ナットを回転させて加圧リングを保持具本体側に引き寄せる従来形態のように、固定ナットの回転によるねじり力が加圧リングを通じて工具保持筒に伝達されず、工具を高精度に保持することができる。
従って、(6)項の工具保持具では、工具を保持する際には、まず、加圧リングを、工具保持筒を縮径させる移動量で移動させた後固定ナットを回転させて、該固定ナットにより加圧リングを固定して工具を保持する形態を採用することができる。これにより、固定ナットを回転させて加圧リングを保持具本体側に引き寄せる従来形態のように、固定ナットの回転によるねじり力が加圧リングを通じて工具保持筒に伝達されず、工具を高精度に保持することができる。
(7)前記固定ナットと前記加圧リングとの間に、球状部材が介在されると共に該球状部材の軸方向両端部に接触可能な環状のスペーサが取り換え可能に配置されることを特徴とする(6)項に記載の工具保持具。
従って、(7)項の工具保持具では、球状部材により、固定ナットと加圧リングとの摩擦抵抗が低減されると共に、各スペーサの配置により加圧リング及び固定ナットに球状部材との接触面を設けないので、加圧リング及び固定ナットが球状部材によって損傷されるのを防ぐ。また、各スペーサが損傷した場合には、新規のスペーサに取り換えることができるので、工具保持具の寿命を長くすることができる。
従って、(7)項の工具保持具では、球状部材により、固定ナットと加圧リングとの摩擦抵抗が低減されると共に、各スペーサの配置により加圧リング及び固定ナットに球状部材との接触面を設けないので、加圧リング及び固定ナットが球状部材によって損傷されるのを防ぐ。また、各スペーサが損傷した場合には、新規のスペーサに取り換えることができるので、工具保持具の寿命を長くすることができる。
(8)前記工具保持筒の外周面で、保持具本体側の端部に溝部が全周に亘って形成されること特徴とする(1)項〜(7)項のいずれかに記載の工具保持具。
従って、(8)項の工具保持具では、工具保持筒の径方向への弾性変形が容易となる。
従って、(8)項の工具保持具では、工具保持筒の径方向への弾性変形が容易となる。
(9)前記加圧リングの外周部位に、軸方向と直交する方向に沿う押圧面を設けていることを特徴とする(1)項〜(8)項のいずれかに記載の工具保持具。
従って、(9)項の工具保持具では、加圧リングの外周部位に、軸方向と直交する方向に沿う押圧面を設けたので、専用設備により押圧面を押圧することで、加圧リングを軸方向に容易に移動させることができる。
従って、(9)項の工具保持具では、加圧リングの外周部位に、軸方向と直交する方向に沿う押圧面を設けたので、専用設備により押圧面を押圧することで、加圧リングを軸方向に容易に移動させることができる。
本発明によれば、工具を保持する際の各構成部材同士の摩擦抵抗を低減すると共に工具を高精度に保持して、使用回数が増加しても各構成部材への磨耗や圧痕等の損傷を防ぐ工具保持具を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図9に基いて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る工具保持具1、1a、1bは、図1、図5及び図7に示す第1〜第3の実施形態を採用することができ、いずれの形態も、保持具本体2の先端部に一体的に設けた工具保持筒3の外周に配置され、その外周を軸方向に移動させて、工具保持筒3を径方向に弾性変形させる加圧リング4と、該加圧リング4の外周に配置され、互いに軸方向に相対移動可能で、保持具本体2と螺合して加圧リング4を固定する固定ナット5とを備えている。また、工具保持筒3の外周面と加圧リング4の内周面との間で、軸方向に間隔を置いて第1Oリング6a及び第2Oリング6bをそれぞれ配置して、これら第1Oリング6aと第2Oリング6bとの間に液体密封部10を設けている。該液体密封部10内には液体、例えば油成分を含んだ含油液体が密入されている。
本発明の実施の形態に係る工具保持具1、1a、1bは、図1、図5及び図7に示す第1〜第3の実施形態を採用することができ、いずれの形態も、保持具本体2の先端部に一体的に設けた工具保持筒3の外周に配置され、その外周を軸方向に移動させて、工具保持筒3を径方向に弾性変形させる加圧リング4と、該加圧リング4の外周に配置され、互いに軸方向に相対移動可能で、保持具本体2と螺合して加圧リング4を固定する固定ナット5とを備えている。また、工具保持筒3の外周面と加圧リング4の内周面との間で、軸方向に間隔を置いて第1Oリング6a及び第2Oリング6bをそれぞれ配置して、これら第1Oリング6aと第2Oリング6bとの間に液体密封部10を設けている。該液体密封部10内には液体、例えば油成分を含んだ含油液体が密入されている。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る工具保持具1を、図1〜図4に基いて詳細に説明する。
保持具本体2は、図1に示すように、内部に工具7が挿通される開口を有する円筒状に形成されている。保持具本体2の外周面で軸方向略中間部位には、その全周に亘って、加工設備にチャックされるチャック部9が外方に突設されている。また、図2に示すように、保持具本体2の工具7側の先端部は、保持具本体2の軸方向中間部位の外周面よりも小径に形成され、固定ナット5が螺合される固定筒11と、該固定筒11より小径で、径方向に弾性変形可能な工具保持筒3とから形成されている。なお、図1の符合12は、工具7が保持具本体2の工具保持筒3から突出される量を調整する突出量調整ネジである。
保持具本体2は、図1に示すように、内部に工具7が挿通される開口を有する円筒状に形成されている。保持具本体2の外周面で軸方向略中間部位には、その全周に亘って、加工設備にチャックされるチャック部9が外方に突設されている。また、図2に示すように、保持具本体2の工具7側の先端部は、保持具本体2の軸方向中間部位の外周面よりも小径に形成され、固定ナット5が螺合される固定筒11と、該固定筒11より小径で、径方向に弾性変形可能な工具保持筒3とから形成されている。なお、図1の符合12は、工具7が保持具本体2の工具保持筒3から突出される量を調整する突出量調整ネジである。
図1及び図2に示すように、固定筒11の外周面には、固定ナット5が螺合される雄ネジ部13が形成されている。
図1及び図2に示すように、工具保持筒3の外周面で、保持具本体2側の所定範囲に大径部15が形成されると共に、先端部側(工具7側)の所定範囲に小径部16が形成されている。また、工具保持筒3の外周面で、保持具本体2側の端部、詳しくは、工具保持筒3と固定筒11とを繋ぐ環状段差部20と、工具保持筒3の大径部15の外周面との境目部分に溝部21が全周に亘って形成されている。
また、工具保持筒3の先端部には、その外周面に第1Oリング用溝部22が全周に亘って形成されている。
図1及び図2に示すように、工具保持筒3の外周面で、保持具本体2側の所定範囲に大径部15が形成されると共に、先端部側(工具7側)の所定範囲に小径部16が形成されている。また、工具保持筒3の外周面で、保持具本体2側の端部、詳しくは、工具保持筒3と固定筒11とを繋ぐ環状段差部20と、工具保持筒3の大径部15の外周面との境目部分に溝部21が全周に亘って形成されている。
また、工具保持筒3の先端部には、その外周面に第1Oリング用溝部22が全周に亘って形成されている。
図1に示すように、加圧リング4は、その軸方向長さが工具保持筒3の軸方向長さと略同一に形成され、その厚みは、工具保持筒3の厚みの2倍以上であり、工具保持筒3と固定筒11とを繋ぐ環状段差部20の幅と略同一に形成されている。
図2に示すように、加圧リング4には、保持具本体2側の所定範囲に大径開口部23が形成されると共に、先端部側(工具7側)の所定範囲に小径開口部24が形成される。なお、加圧リング4の大径開口部23の内径と、前述した工具保持筒3の大径部15の外径とが略一致し、加圧リング4の小径開口部24の内径と、前述した工具保持筒3の小径部16の外径とが略一致する。
加圧リング4の保持具本体2側の端部には、その内周面に第2Oリング用溝部25が全周に亘って形成されている。
図2に示すように、加圧リング4には、保持具本体2側の所定範囲に大径開口部23が形成されると共に、先端部側(工具7側)の所定範囲に小径開口部24が形成される。なお、加圧リング4の大径開口部23の内径と、前述した工具保持筒3の大径部15の外径とが略一致し、加圧リング4の小径開口部24の内径と、前述した工具保持筒3の小径部16の外径とが略一致する。
加圧リング4の保持具本体2側の端部には、その内周面に第2Oリング用溝部25が全周に亘って形成されている。
また、図1及び図2に示すように、加圧リング4の周壁部で、後述する液体密封部10(環状空間35)が形成される部位には、軸方向と直交する方向に貫通孔26が2穴形成されている。これらの貫通孔26は、含油液体を注入するためのものであり、各貫通孔26は、加圧リング4の大径開口部23の内周面に開口する細径孔と、該細径孔の加圧リング4の外周面に向かう側に連設される球状座面と、該球状座面から加圧リング4の外周面に向かって連設される止めネジ27用の雌ネジ部とから構成されている。なお、本実施の形態では、含油液体密入用の貫通孔26が2穴形成されているが1穴でも構わない。
さらに、図2に示すように、加圧リング4の外周面には、貫通孔26を設けた位置から保持具本体2側に、鋼球30の直径よりも軸方向に長い断面矩形状の溝部31が全周に亘って形成されている。この溝部31の保持具本体2側の環状内壁面と、加圧リング4の外周面との境目部分には、環状のスペーサ32が取り換え可能に配設されている。また、加圧リング4の外周面は、溝部31を境にして保持具本体2側が先端部側よりも若干大径に形成されている。
さらにまた、加圧リング4の先端部の外周部位には、軸方向と略直交する方向に沿う環状押圧面33が形成されている。
さらに、図2に示すように、加圧リング4の外周面には、貫通孔26を設けた位置から保持具本体2側に、鋼球30の直径よりも軸方向に長い断面矩形状の溝部31が全周に亘って形成されている。この溝部31の保持具本体2側の環状内壁面と、加圧リング4の外周面との境目部分には、環状のスペーサ32が取り換え可能に配設されている。また、加圧リング4の外周面は、溝部31を境にして保持具本体2側が先端部側よりも若干大径に形成されている。
さらにまた、加圧リング4の先端部の外周部位には、軸方向と略直交する方向に沿う環状押圧面33が形成されている。
そして、図2に示すように、加圧リング4が工具保持筒3の外周に配置されると、加圧リング4の大径開口部23が工具保持筒3の大径部15に当接して、加圧リング4の第2Oリング用溝部25に備えた第2Oリング6bが工具保持筒3の大径部15の外周面に密着すると共に、加圧リング4の小径開口部24が工具保持筒3の小径部16に当接して、工具保持筒3の第2Oリング用溝部22に備えた第2Oリング6bが加圧リング4の小径開口部24の内周面に密着する。
これにより、加圧リング4の内周面と工具保持筒3の外周面との間で、第1Oリング6aと第2Oリング6bとの間に液体密封部10が形成される。当然ながら、この液体密封部10において、先端部側(工具7側)の、工具保持筒3に備えた第1Oリング6aと、加圧リング4の小径開口部24の内周面との密着部の外径D1が、保持具本体2側の、加圧リング4に備えた第2Oリング6bと、工具保持筒3の大径部15との密着部の外径D2よりも小径に設定される。この液体密封部10は、少なくとも、工具保持筒3の加圧リング4の大径開口部23と、工具保持筒3の小径部16とが軸方向で重なる部分の環状空間35に形成されれば良い。
さらに、液体密封部10内には、加圧リング4に設けた各貫通孔26から所定量の含油液体が流入されて充填される。そして、含油液体が液体密封部10内に充填された後に、各貫通孔26内の球状座面に鋼球36をそれぞれ設置し、止めネジ27を各貫通孔26の雌ネジ部に螺合して、各貫通孔26を閉塞している。
さらに、液体密封部10内には、加圧リング4に設けた各貫通孔26から所定量の含油液体が流入されて充填される。そして、含油液体が液体密封部10内に充填された後に、各貫通孔26内の球状座面に鋼球36をそれぞれ設置し、止めネジ27を各貫通孔26の雌ネジ部に螺合して、各貫通孔26を閉塞している。
この結果、加圧リング4は、工具保持筒3の外周を含油液体を介して軸方向に移動自在となるが、加圧リング4は、外部からの力が作用しなければ、その保持具本体2側の端面40と、保持具本体2の先端部の固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20との間に所定距離L1をあけた位置で停止され、その距離は、液体密封部10内への含油液体の流量によって決定する。
すなわち、加圧リング4を仮に工具7側へ移動させようとすると、含油液体が密入された液体密封部10内が負圧状態となり、加圧リング4には、保持具本体2側へ戻ろうとする力が作用し、加圧リング4に外部から力を加えなければ、加圧リング4は液体密封部10内の圧力を平衡状態に維持すべく所定位置で停止するようになる。
すなわち、加圧リング4を仮に工具7側へ移動させようとすると、含油液体が密入された液体密封部10内が負圧状態となり、加圧リング4には、保持具本体2側へ戻ろうとする力が作用し、加圧リング4に外部から力を加えなければ、加圧リング4は液体密封部10内の圧力を平衡状態に維持すべく所定位置で停止するようになる。
固定ナット5は、図1及び図2に示すように、その軸方向長さが、加圧リング4の軸方向長さよりも若干短く、その外径が保持具本体2の軸方向中間部位の外径と略同じに形成されている。また、固定ナット5は、図2に示すように、その内周面で、加圧リング4の外周面に設けた溝部31と対向する位置に、鋼球30の直径よりも軸方向に長い断面矩形状の溝部41が全周に亘って形成されている。固定ナット5の内周面で、保持具本体2側の端部には、保持具本体2の固定筒11の外周面に設けた雄ネジ部13に螺合する雌ネジ部42が所定範囲で形成されており、溝部41と雌ネジ部42との間の開口径は、加圧リング4の、溝部31を境とした保持具本体2側の外径と略一致する。一方、固定ナット5の、溝部41を境とした先端部側(工具7側)の開口径は、加圧リング4の、溝部31を境とした先端部側の外径と略一致する。また、固定ナット5には、その溝部41の先端部側の環状内壁面と、固定ナット5の内周面との境目部分に、環状のスペーサ43が取り換え可能に配設されている。
また、図1に示すように、固定ナット5の周壁部には、溝部41に開口するネジ孔44が、軸方向と略直交する方向に貫通されている。このネジ孔44は、鋼球30の直径よりも大径で、鋼球30の挿入用孔である。
さらに、図3に示すように、固定ナット5の先端部には、その内周面に第3Oリング用溝部46が全周に亘って形成されている。
また、図1に示すように、固定ナット5の周壁部には、溝部41に開口するネジ孔44が、軸方向と略直交する方向に貫通されている。このネジ孔44は、鋼球30の直径よりも大径で、鋼球30の挿入用孔である。
さらに、図3に示すように、固定ナット5の先端部には、その内周面に第3Oリング用溝部46が全周に亘って形成されている。
そして、図1及び図2に示すように、固定ナット5を加圧リング4の外周に配置して、固定ナット5を固定筒11に加圧リング4に力が作用しない程度まで螺合すると共に、固定ナット5の溝部41と加圧リング4の溝部31とを対向させて、ネジ孔44から鋼球30(球状部材)を多数、固定ナット5と加圧リング4との間の対向する溝部41、31間に挿入する。
すると、各鋼球30は、固定ナット5と加圧リング4との間の対向する溝部41、31間に互いに接触するように周方向に配置され、該対向する溝部41、31間を軸方向に転動自在となる。その後、ネジ孔44に止めネジ45を螺合して、該ネジ孔44を閉塞する。また、図3に示すように、固定ナット5の第3Oリング用溝部45に備えた第3Oリング6cが、加圧リング4の先端部の外周面に密着する。
すると、各鋼球30は、固定ナット5と加圧リング4との間の対向する溝部41、31間に互いに接触するように周方向に配置され、該対向する溝部41、31間を軸方向に転動自在となる。その後、ネジ孔44に止めネジ45を螺合して、該ネジ孔44を閉塞する。また、図3に示すように、固定ナット5の第3Oリング用溝部45に備えた第3Oリング6cが、加圧リング4の先端部の外周面に密着する。
その結果、図2に示すように、固定ナット5と加圧リング4とは互い軸方向に相対移動自在となる。その相対移動量は、該固定ナット5の溝部41の軸方向の長さから鋼球30の直径を差引いた距離L2と、加圧リング4の溝部31の軸方向の長さから鋼球30の直径を差し引いた距離L3とを加えた距離相当である。
また、加圧リング4の液体密封部10内の圧力が平衡状態となる、加圧リング4の保持具本体2側の端面40から固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20に至る距離L1が、前述した加圧リング4と固定ナット5との軸方向への相対移動量(L2+L3)よりも小さくなるように液体密封部10内への含油液体の流量が設定される。すなわち、加圧リング4を保持具本体2側へ移動させて工具保持筒3を縮径させる移動量L1は、固定ナット5との相対移動量(L2+L3)よりも小さくなるように設定される。
また、加圧リング4の液体密封部10内の圧力が平衡状態となる、加圧リング4の保持具本体2側の端面40から固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20に至る距離L1が、前述した加圧リング4と固定ナット5との軸方向への相対移動量(L2+L3)よりも小さくなるように液体密封部10内への含油液体の流量が設定される。すなわち、加圧リング4を保持具本体2側へ移動させて工具保持筒3を縮径させる移動量L1は、固定ナット5との相対移動量(L2+L3)よりも小さくなるように設定される。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る工具保持具1の作用を、図2〜図4に基いて説明する。
まず、図2に示すように、工具7のアンクランプ状態では、加圧リング4が、その保持具本体2側の端面40と、固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20との間に所定の距離L1をあけた位置で停止しており、固定ナット5は、保持具本体2の固定筒11の雄ネジ部13に若干螺合している状態である。また、固定ナット5と加圧リング4との間の対向する溝部41、31間に配置された各鋼球30は、工具7側に寄っており、その軸方向両端部に、加圧リング4及び固定ナット5に備えたスペーサ32及び43が接触した状態となっている。
まず、図2に示すように、工具7のアンクランプ状態では、加圧リング4が、その保持具本体2側の端面40と、固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20との間に所定の距離L1をあけた位置で停止しており、固定ナット5は、保持具本体2の固定筒11の雄ネジ部13に若干螺合している状態である。また、固定ナット5と加圧リング4との間の対向する溝部41、31間に配置された各鋼球30は、工具7側に寄っており、その軸方向両端部に、加圧リング4及び固定ナット5に備えたスペーサ32及び43が接触した状態となっている。
続いて、上述した状態の保持具本体2の工具保持筒3に工具7を挿入して、突出量調整ネジ12(図1参照)を回転させて工具保持筒3の先端からの工具7の突出量を調整した後、図3に示すように、加圧リング4の先端部の外周部位に設けた環状押圧面33を専用設備によって押圧して、加圧リング4を保持具本体2側に押し込み、加圧リング4の保持具本体2側の端面40を、固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20に当接させる。
すると、図3に示すように、加圧リング4の内周面と工具保持筒3の外周面との間に設けた液体密封部10の容積(環状空間35の容積等)が縮小されるために、液体密封部10内の含油液体の油圧が工具保持筒3の外周面に付与されることで、工具保持筒3が図3の2点鎖線で示すように縮径されて工具7が保持される。
なお、この図3の状態では、固定ナット5の溝部41と加圧リング4の溝部31とが軸方向の略全範囲で略一致し、これら対向する溝部41、31内で各鋼球30が軸方向に転動自在となる。
すると、図3に示すように、加圧リング4の内周面と工具保持筒3の外周面との間に設けた液体密封部10の容積(環状空間35の容積等)が縮小されるために、液体密封部10内の含油液体の油圧が工具保持筒3の外周面に付与されることで、工具保持筒3が図3の2点鎖線で示すように縮径されて工具7が保持される。
なお、この図3の状態では、固定ナット5の溝部41と加圧リング4の溝部31とが軸方向の略全範囲で略一致し、これら対向する溝部41、31内で各鋼球30が軸方向に転動自在となる。
最後に、図4に示すように、固定ナット5を専用設備で回転させると、固定ナット5に備えたスペーサ43が各鋼球30を押しながら保持具本体2側に移動して、固定ナット5と加圧リング4との間の対向する溝部41、31内の各鋼球30の軸方向両端部に、固定ナット5及び加圧リング4に備えた各スペーサ43、32が接触した状態となり、加圧リング4が各鋼球30を介して固定ナット5により固定される。この図4の状態で工具7が本工具保持具1に完全に保持される。
なお、工具7を本工具保持具1から抜脱する際には、固定ナット5を専用設備により緩み方向に回転させれば、図2のように、加圧リング4が工具7側に移動して、その保持具本体2側の端面40と、固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20との間に所定の距離L1をあけた位置で停止される。
そして、保持具本体2の工具保持筒3が拡径されるので、工具7を該工具保持筒3から抜脱することができる。
そして、保持具本体2の工具保持筒3が拡径されるので、工具7を該工具保持筒3から抜脱することができる。
以上説明した、本発明の第1の実施の形態に係る工具保持具1では、以下に説明する(1)〜(5)の作用効果を奏するものである。
(1)本工具保持具1は、保持具本体2の先端部に一体に設けた工具保持筒3と、該工具保持筒3の外周に配置され、その外周を軸方向に移動させて、工具保持筒3を径方向に弾性変形させる加圧リング4との間に液体密封部10を設け、該液体密封部10に含油液体を密入している。これにより、加圧リング4を保持具本体2側に所定量移動させた際の加圧リング4と工具保持筒3との摩擦抵抗が大幅に低減されると共に、加圧リング4を押す押圧力を大幅に低減させることができる。しかも、工具保持筒3の外周面と加圧リング4の内周面とが直接接触しないために、工具保持筒3及び加圧リング4への磨耗や圧痕等の損傷を防ぐことができる。
(1)本工具保持具1は、保持具本体2の先端部に一体に設けた工具保持筒3と、該工具保持筒3の外周に配置され、その外周を軸方向に移動させて、工具保持筒3を径方向に弾性変形させる加圧リング4との間に液体密封部10を設け、該液体密封部10に含油液体を密入している。これにより、加圧リング4を保持具本体2側に所定量移動させた際の加圧リング4と工具保持筒3との摩擦抵抗が大幅に低減されると共に、加圧リング4を押す押圧力を大幅に低減させることができる。しかも、工具保持筒3の外周面と加圧リング4の内周面とが直接接触しないために、工具保持筒3及び加圧リング4への磨耗や圧痕等の損傷を防ぐことができる。
(2)本工具保持具1は、工具保持筒3の先端部側に設けた小径部16と、加圧リング4の保持具本体2側に設けた大径開口部23とが軸方向で重なる環状空間35に液体密封部10を少なくとも設け、加圧リング4を保持具本体2側に所定量移動させた際、液体密封部10の容積を縮小させて、含油液体の油圧を工具保持筒3の外周面に付与することにより、工具保持筒3を縮径させて工具7を保持している。これにより、従来の、テーパ面同士を接触させて工具保持筒3を縮径させる形態に比べて、その加圧リング4の押圧力を大幅に低減させることができ、工具保持筒3及び加圧リング4への磨耗や圧痕等の損傷を防ぐことができる。
(3)本工具保持具1は、加圧リング4の外周に配置され、互いに軸方向に相対移動可能で、保持具本体2の固定筒11と螺合して加圧リング4を固定する固定ナット5を備え、加圧リング4を保持具本体2側へ移動させて工具保持筒3を縮径させる移動量L1を、固定ナット5との相対移動量(L2+L3)よりも小さく設定している。これにより、従来のように、固定ナット5の回転により加圧リング4を保持具本体2側に引き寄せる形態ではなく、加圧リング4を、まず保持具本体2側に所定の移動量L1で移動させた後、固定ナット5を回転させて加圧リング4を固定する形態を採用することができるので、固定ナット5及び加圧リング4への磨耗や圧痕等の損傷を防ぐだけでなく、固定ナット5の回転によるねじり力が加圧リング4を通じて工具保持筒3に伝達されず、工具7を高精度に保持することができる。
(4)本工具保持具1は、固定ナット5と加圧リング4との間の対向する溝部41、31間に複数の鋼球30を介在させると共に、加圧リング4の外周面及び固定ナット5の内周面に、各鋼球30の軸方向両端部に接触可能な環状のスペーサ32、43を取り換え可能に配設している。これにより、固定ナット5と加圧リング4との摩擦抵抗を低減させて、しかも、各スペーサ32、43の配置により加圧リング4及び固定ナット5への磨耗や圧痕等の損傷を防ぐと共に、各スペーサ32、43が損傷した場合には、新規に取り換えることで工具保持具1の寿命を長くすることができる。
(5)本工具保持具1は、加圧リング4の先端部の外周部位に、軸方向と直交する方向に沿う環状押圧面33を設けているので、専用設備により容易に加圧リング4を保持具本体2側に移動させることができる。
以上、(1)項〜(5)項で示した作用効果のように、本発明の第1の実施の形態に係る工具保持具1は、工具7の保持力を従来と同等またはそれ以上とした上で、その加圧リング4の押圧力を低く抑え、しかも、固定ナット5、加圧リング4及び工具保持筒3への磨耗や圧痕等の損傷を防ぎ、工具保持具1の寿命を長くすることができるものである。
以上、(1)項〜(5)項で示した作用効果のように、本発明の第1の実施の形態に係る工具保持具1は、工具7の保持力を従来と同等またはそれ以上とした上で、その加圧リング4の押圧力を低く抑え、しかも、固定ナット5、加圧リング4及び工具保持筒3への磨耗や圧痕等の損傷を防ぎ、工具保持具1の寿命を長くすることができるものである。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る工具保持具1aを、図5及び図6に基いて説明する。なお、第2の実施の形態に係る工具保持具1aを説明する際には、第1の実施の形態に係る工具保持具1と相違する点のみを説明する。
第2の実施の形態に係る工具保持具1aは、図5に示すように、工具保持筒3の外周面を、その略全範囲で、先端部側(工具7側)に向かって先細りとなるテーパ面46に形成している。また、加圧リング4の内周面も、その略全範囲で、先端部側(工具7側)に向かって先細りとなるテーパ面47に形成している。これら工具保持筒3及び加圧リング4の各テーパ面46、47は、略同じ傾斜角度であり、水平面に対して0.5°〜5°の所定値に設定される。
第2の実施の形態に係る工具保持具1aは、図5に示すように、工具保持筒3の外周面を、その略全範囲で、先端部側(工具7側)に向かって先細りとなるテーパ面46に形成している。また、加圧リング4の内周面も、その略全範囲で、先端部側(工具7側)に向かって先細りとなるテーパ面47に形成している。これら工具保持筒3及び加圧リング4の各テーパ面46、47は、略同じ傾斜角度であり、水平面に対して0.5°〜5°の所定値に設定される。
これら、工具保持筒3の外周面に設けたテーパ面46と、加圧リング4の内周面に設けたテーパ面47との間で、第1Oリング6aと第2Oリング6bとの間に液体密封部10が設けられている。この液体密封部10において、当然ながら、先端部側(工具7側)の、工具保持筒3に備えた第1Oリング6aと、加圧リング4の内周面のテーパ面47との密着部の外径D1が、保持具本体2側の、加圧リング4に備えた第2Oリング6bと、工具保持筒3の外周面のテーパ面46との密着部の外径D2よりも小径に設定される。そして、この液体密封部10に、各貫通孔26から含油液体が充填される。
そして、この第2の実施の形態に係る工具保持具1aでは、図5に示す工具7のアンクランプ状態から図6に示すように、加圧リング4の先端部の外周部位に設けた環状押圧面33を専用設備によって押圧して、加圧リング4を保持具本体2側に押し込み、加圧リング4の保持具本体2側の端面40を、保持具本体2の固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20に当接させる。
すると、加圧リング4のテーパ面47と工具保持筒3のテーパ面46との間に設けた液体密封部10の容積が縮小されるために、含油液体の油圧が工具保持筒3の外周面に付与されると共に、工具保持筒3が、図6の2点鎖線で示すように縮径されて工具7が保持される。
すると、加圧リング4のテーパ面47と工具保持筒3のテーパ面46との間に設けた液体密封部10の容積が縮小されるために、含油液体の油圧が工具保持筒3の外周面に付与されると共に、工具保持筒3が、図6の2点鎖線で示すように縮径されて工具7が保持される。
以上説明した、本発明の第2の実施の形態に係る工具保持具1aは、前述した第1の実施の形態に係る工具保持具1における(1)項〜(5)項の作用効果の他に、以下に説明する(6)項の作用効果を奏するものである。
(6)本工具保持具1aでは、万一、工具保持筒3と加圧リング4との間に設けた液体密封部10内の含油液体が外部に漏れたとしても、加圧リング4の環状押圧面33を押せば、その押圧力は高くなるものの、加圧リング4のテーパ面47が工具保持筒3のテーパ面46に摺接して、工具保持筒3が縮径されて工具7を保持することが可能となる。
(6)本工具保持具1aでは、万一、工具保持筒3と加圧リング4との間に設けた液体密封部10内の含油液体が外部に漏れたとしても、加圧リング4の環状押圧面33を押せば、その押圧力は高くなるものの、加圧リング4のテーパ面47が工具保持筒3のテーパ面46に摺接して、工具保持筒3が縮径されて工具7を保持することが可能となる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る工具保持具1bを、図7〜図9に基いて説明する。
なお、第3の実施の形態に係る工具保持具1bの説明においても、第1の実施の形態に係る工具保持具1と相違する点のみを説明する。
保持具本体2の先端部の固定筒11には、その外周面の軸方向略中間部位に、軸方向に長い断面矩形状の溝部50が全周に亘って形成されると共に、該溝部50よりも先端部側に、固定ナット5が螺合される雄ネジ部13が形成されている。
保持具本体2の先端部の工具保持筒3には、その外周面の全範囲に先端部側に向かって先細りとなるテーパ面46が形成されている。
加圧リング4には、その保持具本体2側の外周面で、大径部から小径部に縮径される環状段差部に、取り換え可能な環状のスペーサ32が配設されている。また、加圧リング4の内周面には、その全範囲に、先端部側に向かって先細りとなるテーパ面47が形成されている。これら工具保持筒3及び加圧リング4の各テーパ面46、47は、略同じ傾斜角度であり、水平面に対して2°〜5°の範囲内の所定値に設定される。
なお、第3の実施の形態に係る工具保持具1bの説明においても、第1の実施の形態に係る工具保持具1と相違する点のみを説明する。
保持具本体2の先端部の固定筒11には、その外周面の軸方向略中間部位に、軸方向に長い断面矩形状の溝部50が全周に亘って形成されると共に、該溝部50よりも先端部側に、固定ナット5が螺合される雄ネジ部13が形成されている。
保持具本体2の先端部の工具保持筒3には、その外周面の全範囲に先端部側に向かって先細りとなるテーパ面46が形成されている。
加圧リング4には、その保持具本体2側の外周面で、大径部から小径部に縮径される環状段差部に、取り換え可能な環状のスペーサ32が配設されている。また、加圧リング4の内周面には、その全範囲に、先端部側に向かって先細りとなるテーパ面47が形成されている。これら工具保持筒3及び加圧リング4の各テーパ面46、47は、略同じ傾斜角度であり、水平面に対して2°〜5°の範囲内の所定値に設定される。
これら、工具保持筒3の外周面に設けたテーパ面46と、加圧リング4の内周面に設けたテーパ面47との間で、第1Oリング6aと第2Oリング6bとの間に液体密封部10が設けられている。この液体密封部10において、当然ながら、先端部側(工具7側)の、工具保持筒3に備えた第1Oリング6aと、加圧リング4の内周面のテーパ面47との密着部の外径D1が、保持具本体2側の、加圧リング4に備えた第2Oリング6bと、工具保持筒3の外周面のテーパ面46との密着部の外径D2よりも小径に設定される。そして、この液体密封部10に、含油液体が各貫通孔26から充填される。
固定ナット5には、その内周面で、保持具本体2側に溝部51が形成されており、この溝部51には止め輪52が配設されている。また、固定ナット5の内周面の軸方向略中間部位で、溝部51から先端部側には、保持具本体2の固定筒11に設けた雄ネジ部13と螺合される雌ネジ部42が所定範囲で形成されている。さらに、固定ナット5の、該雌ネジ部42から先端部側の大径開口部から小径開口部に縮径される環状段差部に、取り換え可能な環状のスペーサ43が配設されている。
そして、加圧リング4の外周に固定ナット5を配置すると共に、固定ナット5に備えた止め輪52を、保持具本体2の固定筒11に設けた溝部50内に配置し、固定ナット5の雌ネジ部42を保持具本体2の固定筒11の雄ネジ部13に螺合させると、固定ナット5と加圧リング4とは相対移動量L4の範囲内で互いに相対移動自在となる。なお、この相対移動量L4は、固定筒11に設けた溝部50の軸方向の長さから止め輪52の直径を差引いた距離である。
そこで、加圧リング4の液体密封部10内の圧力が平衡状態となる、加圧リング4の保持具本体2側の端面40から固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20に至る距離L1、すなわち、加圧リング4を保持具本体2側へ移動させて工具保持筒3を縮径させる移動量L1は、固定ナット5との相対移動量L4よりも小さくなるように液体密封部10内の含油液体の流量が設定される。
そこで、加圧リング4の液体密封部10内の圧力が平衡状態となる、加圧リング4の保持具本体2側の端面40から固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20に至る距離L1、すなわち、加圧リング4を保持具本体2側へ移動させて工具保持筒3を縮径させる移動量L1は、固定ナット5との相対移動量L4よりも小さくなるように液体密封部10内の含油液体の流量が設定される。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る工具保持具1bの作用を、図7〜図9に基いて説明する。
まず、図7に示すように、工具7のアンクランプ状態では、加圧リング4が、その保持具本体2側の端面40と、固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20との間に所定距離L1をあけた位置で停止し、加圧リング4の外周面に備えたスペーサ32が固定ナット5の内周面に備えたスペーサ43に当接しており、固定ナット5が、保持具本体2の固定筒11の雄ネジ部13に若干螺合している状態となる。さらに、固定ナット5の溝部51に備えた止め輪52が、保持具本体2の固定筒11に設けた溝部50の工具7側の環状面に当接している状態となっている。
まず、図7に示すように、工具7のアンクランプ状態では、加圧リング4が、その保持具本体2側の端面40と、固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20との間に所定距離L1をあけた位置で停止し、加圧リング4の外周面に備えたスペーサ32が固定ナット5の内周面に備えたスペーサ43に当接しており、固定ナット5が、保持具本体2の固定筒11の雄ネジ部13に若干螺合している状態となる。さらに、固定ナット5の溝部51に備えた止め輪52が、保持具本体2の固定筒11に設けた溝部50の工具7側の環状面に当接している状態となっている。
続いて、図8に示すように、上述した状態の保持具本体2内に工具7を挿入して、加圧リング4の先端部の外周部位に設けた環状押圧面33を専用設備(図示略)によって押圧して、加圧リング4を保持具本体2側に押し込み、加圧リング4の保持具本体2側の端面40を、保持具本体2の固定筒11と工具保持筒3とを繋ぐ環状段差部20に当接させる。
すると、加圧リング4のテーパ面47と工具保持筒3のテーパ面46との間に設けた液体密封部10の容積が縮小されるために、含油液体の油圧が工具保持筒3の外周面に付与されると共に、工具保持筒3が図8の2点鎖線で示すように縮径されて工具7が保持される。
すると、加圧リング4のテーパ面47と工具保持筒3のテーパ面46との間に設けた液体密封部10の容積が縮小されるために、含油液体の油圧が工具保持筒3の外周面に付与されると共に、工具保持筒3が図8の2点鎖線で示すように縮径されて工具7が保持される。
最後に、図9に示すように、固定ナット5を専用設備で回転させることで、固定ナット5を保持具本体2側に移動させると共に、固定ナット5に備えたスペーサ43を加圧リング4に備えたスペーサ32に当接させて、加圧リング4を固定ナット5により固定する。この図9の状態で工具7が保持具本体2に完全に保持される。
以上説明した、本発明の第3の実施の形態に係る工具保持具1bは、前述した第1及び第2の実施の形態に係る工具保持具1及び1aにおける(1)項〜(6)項の作用効果のうち、(1)項、(4)項、(5)項、(6)項の作用効果を奏することができる。
1、1a、1b 工具保持具,2 保持具本体,3 工具保持筒,4 加圧リング,5固定ナット,6a 第1Oリング,6b 第2Oリング,7 工具,10 液体密封部(環状空間35),15 大径部,16 小径部,21 溝部,23 大径開口部,24 小径開口部,30 鋼球(球状部材),31、41 溝部,32、43 スペーサ,33 環状押圧面,46、47 テーパ面,
Claims (6)
- 保持具本体の先端部に工具保持筒を一体に設け、該工具保持筒の外周に配置され、軸方向に移動させて、前記工具保持筒を径方向に弾性変形させる加圧リングを備えた工具保持具であって、
前記工具保持筒と前記加圧リングとの間に、環状の液体密封部を軸方向に所定範囲設け、該液体密封部に液体を密入することを特徴とする工具保持具。 - 前記工具保持筒の先端側外周面に小径部を設け、一方、前記加圧リングの保持具本体側に大径開口部を設け、これら前記工具保持筒の小径部と、前記加圧リングの大径開口部とが軸方向で重なる部分に前記液体密封部を設けることを特徴とする請求項1に記載の工具保持具。
- 前記工具保持筒の外周面及び前記加圧リングの内周面を、前記工具保持筒の外周面及び前記加圧リングのそれぞれの先端部側に向かって先細りとなるテーパ面に形成することを特徴とする請求項1に記載の工具保持具。
- 前記加圧リングの外周に配置され、互いに軸方向に相対移動可能で、前記保持具本体と螺合して前記加圧リングを固定する固定ナットを備え、前記加圧リングの前記工具保持筒を縮径させる移動量は、前記固定ナットとの相対移動量よりも小さく設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の工具保持具。
- 前記固定ナットと前記加圧リングとの間には、球状部材が介在されると共に該球状部材の軸方向両端部に接触可能な環状のスペーサが取り換え可能に配置されることを特徴とする請求項4に記載の工具保持具。
- 前記加圧リングの外周部位に、軸方向と直交する方向に沿う押圧面を設けていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の工具保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007162513A JP2009000763A (ja) | 2007-06-20 | 2007-06-20 | 工具保持具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101956065A (zh) * | 2010-10-13 | 2011-01-26 | 湖南东港锑品有限公司 | 一种锑冶炼用的给料制粒系统 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5924907A (ja) * | 1982-08-02 | 1984-02-08 | Seiwa Seiki Kk | ミ−リングチヤツク |
JPS6293507A (ja) * | 1985-10-17 | 1987-04-30 | 横井 俊隆 | 軸等の締結装置 |
JPH09225712A (ja) * | 1996-02-22 | 1997-09-02 | Fuji Seiko Kk | 工具保持装置 |
-
2007
- 2007-06-20 JP JP2007162513A patent/JP2009000763A/ja active Pending
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