JP2009000688A - 溶融金属用電磁ポンプ及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ側ダクト1を加熱するヒータ線を省略することが出来、それにより誘導子を含めた溶融金属用電磁ポンプの径を小さくする。
【解決手段】溶融金属用電磁ポンプは、溶融金属12を通す筒状のポンプ側ダクト1に筒状の給湯側ダクト1’を接続し、ポンプ側ダクト1の外周に同ダクト1の中に移動磁界を発生させる誘導子5を設け、ポンプ側ダクト1の中に前記誘導子5で発生した移動磁界の磁路を形成する磁性体からなるコア2を配置したものについて、ポンプ側ダクト1の周囲に配置され、同ダクト1内に移動磁界を発生させる誘導子5のコイル7が、同ダクト1を加熱するヒータを兼ねる自己発熱型ヒータとした。この溶融金属用電磁ポンプでは、溶融金属12を汲み上げないときは、誘導子5のコイル7に溶融金属12に対し溶融金属12を汲み上げ或いは給湯時とは逆の下向きの出力を加えておく。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶融アルミニウムや溶融亜鉛等の溶融金属を搬送するために使用される溶融金属用誘導電磁ポンプとその運転方法に関し、特にヒータを省略してダクト周りの誘導子等の構成部分を細径化することが出来る溶融金属用電磁ポンプとその運転方法に関する。
例えば鋳造等の分野では溶融アルミニウムなどを搬送するために、電磁誘導作用により溶融金属に推力を与えて搬送する溶融金属用電磁ポンプが利用されている。このような溶融金属用電磁ポンプは、磁性体製のヨークにコイルを巻いた誘導子により筒状のダクト内部に移動磁界を発生させて溶融金属に推力を与え、供給する形式の誘導形電磁ポンプが主流である。
このような誘導形電磁ポンプは、例えば特開2006−341281号公報に記載されている。溶融金属が流れる管状のダクトの外周に移動磁界を発生するため、ヨークにコイルを巻いた誘導子を配置し、管状のダクトの内部に誘導子により発生した磁界の磁路となる磁性体のコアを配置している。コアは耐熱性及び耐蝕性を有する筒状の保護管により覆われている。従って、溶融金属の流路は管状のダクトと保護管との間に形成される環状部分となり、これにより、この種の電磁ポンプは環状流路形電磁ポンプと呼ばれている。
図8は、前述した溶融金属用電磁ポンプの従来例を示すもので、溶融アルミニウムや溶融亜鉛を搬送する一般的なものである。特に浸漬型の溶融金属用電磁ポンプを示している。
ポンプ側ダクト1は、セラミック等の耐熱性、耐蝕性のある材料で作られている。このポンプ側ダクト1の周囲には、同ダクト1の中を加熱するためのシースヒータ等のヒータ線9が巻回されており、溶融金属の融点以上の温度に加熱されるようになっている。
このポンプ側ダクト1の周囲には、ベースフランジ11から吊り下げられた磁性体製のヨーク6にコイル7を巻回した誘導子5が配置されている。この誘導子5と前記ポンプ側ダクト1の外周側は、セラミック等の耐熱性及び耐蝕性を有する材料からなる保護ケース16の中に収納されている。この保護ケース16の下端中央に溶融金属を導入する孔があり、この部分にポンプ側ダクト1の下端が接合されてシールされている。
ポンプ側ダクト1はその上端側において接続ブロック25を介して給湯側ダクト1’と接続されている。ポンプ側ダクト1と給湯側ダクト1’とはバネ10’により密に接触した状態でシールされている。給湯側ダクト1’の先端には、給湯ノズル4が設けられている。
ポンプ側ダクト1の中には、その中心軸が一致するように磁性体製の円柱体からなるコア2が配置されている。このコア2は、セラミック等の耐熱性、耐蝕性のある材料で作られており、下端が閉じられた円筒形の保護管3の中に収納されており、ポンプ側ダクト1の中の溶融金属と直接接触しないようになっている。この保護管3はポンプ側ダクト1と給湯側ダクト1’との接続ブロック25に接続できる様に設けたフランジ21を有している。このフランジ21は、蓋20により閉じられており、この蓋20は、バネ10によりフランジ21に密に接触した状態でシールされている。さらにこの蓋20から棒22によりコア2が保護管3の中で誘導子5の高さまで吊り下げられている。保護管3の中には、コア2を固定するため、その周囲にクッション材としてアルミナ、マグネシア等のセラミック繊維或いはセラミック粉末等の充填材8が充填されている。
このタイプの環状溶融金属用誘導電磁ポンプは、ポンプの部分のほぼ全体を溶融金属槽の溶融金属12の中に浸漬して使用する。これにより、ポンプ側ダクト1の中の溶融金属12の液位は、誘導子5の高さまで達する。この状態で前記誘導子5のコイル7に三相交流を流し、ポンプ側ダクト1の中に上向きの移動磁界を形成する。これにより、ポンプ側ダクト1の中にある溶融金属12に上向きの推力を与え、前記ダクト1の下端の孔からダクト1内に溶融金属を汲み上げ、さらに給湯側ダクト1’の高さ以上に溶融金属の液位を高めることで、同給湯側ダクト1’を通して溶融金属を所定の箇所に給湯する。
このような溶融金属用電磁ポンプにおいては、前述したように、ポンプ側ダクト1の周囲にシーズヒータ等のヒータ線9が巻回されており、溶融金属の融点以上の温度に加熱されるようになっている。この構造では、ヒータ線9が占める部分の空間が必要になり、誘導子5を含めた溶融金属用電磁ポンプの径が大きくなるという課題がある。
特開2006−341281号公報 特開2000−285638号公報
本発明は、前述した従来の溶融金属用電磁ポンプにおける課題に鑑み、ポンプ側ダクト1を加熱するヒータ線を省略することが出来、それにより誘導子を含めた溶融金属用電磁ポンプの径を小さくすることが出来る溶融金属用電磁ポンプとその運転方法を提供することを目的とする。
本発明では、前記の目的を達成するため、ヒータ線の代わりに誘導子5のコイル7をヒータとして兼用するようにしたものである。これにより、ヒータ線を設ける必要が無くなり、その分だけ溶融金属用電磁ポンプの径を小さくする。さらに、この誘導子5のコイル7をヒータとして兼用することにより、溶融金属を汲み上げない予熱時の誘導子5への出力の与え方について最適な運転方法を提示する。
すなわち、本発明による溶融金属用電磁ポンプは、溶融金属12を通す筒状のポンプ側ダクト1に筒状の給湯側ダクト1’を接続し、ポンプ側ダクト1の外周に同ダクト1の中に移動磁界を発生させる誘導子5を設け、ポンプ側ダクト1の中に前記誘導子5で発生した移動磁界の磁路を形成する磁性体からなるコア2を配置したものについて、ポンプ側ダクト1の周囲に配置され、同ダクト1内に移動磁界を発生させる誘導子5のコイル7が、同ダクト1を加熱するヒータを兼ねる自己発熱型ヒータとしたものである。
このような溶融金属用電磁ポンプでは、ポンプ側ダクト1内に移動磁界を発生させる誘導子5のコイル7が同ダクト1を加熱するヒータを兼ねているため、同ダクト1の周囲にヒータ線を巻回する必要がなくなる。このためその分だけポンプ側ダクト1の周囲の空間を低減することが出来るので、溶融金属用電磁ポンプの全体を細径化することが出来る。
この場合、誘導子5のコイル7は溶融金属の融点以上の温度に発熱するので、耐熱性のマイクロヒータ型のシース型無機絶縁ケーブル(シース型MIケーブル)により巻回することが耐熱性の観点から好ましい。また、誘導子5のコイル7のポンプ側ダクト1に向いた面の給湯方向の長さが同コイル7の径方向の高さより大きいことが好ましい。こうすることにより、コイル7から発生する熱がポンプ側ダクト1に効率的に伝熱されると共に、併せて誘導子5の細径化が図れる。
このような溶融金属用電磁ポンプを溶融金属中に浸漬してから使用して溶融金属12を給湯する場合、ポンプ側ダクト1を予熱のため誘導子5のコイル7には溶融金属12の汲み上げや給湯時以前に予め通電しておく必要がある。しかしながら、通常のポンプ動作のまま通電すると、溶融金属用電磁ポンプを浸漬した瞬間に溶融金属12が汲み上げられ、正常給湯時以前に溶融金属12に推力が与えられ、不必要に溶融金属12を汲み上げ、溶融金属12を給湯してしまうことになる。そこで、溶融金属12を汲み上げないときは、誘導子5のコイル7に溶融金属12に対し溶融金属12を汲み上げ或いは給湯時とは逆の下向きの出力を加えておく。これにより、予熱時に溶融金属槽の溶融金属12を吐出してしまうことが防止出来る。そして、溶融金属12を汲み上げ及び給湯するときは、誘導子5のコイル7に溶融金属12に対し所要の上向きの出力を加える。
以上説明した通り、本発明による溶融金属用電磁ポンプでは、ポンプ側ダクト1を加熱するヒータを省略して溶融金属用電磁ポンプの全体を細径化することが出来るので、狭い部分にも設置可能な溶融金属用電磁ポンプが得られる。また、誘導子5のコイル7をヒータとして兼用することによる予熱時の溶融金属の給湯制御も、誘導子5のコイル7に溶融金属12に対し下向きの出力を加えておくことにより、不必要な時の給湯を防止し、適正な給湯が可能である。
本発明では、ヒータ線の代わりに誘導子5のコイル7をヒータとして兼用することにより、その目的を達成するようにした。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施例をあげて詳細に説明する。
図1は、本発明による浸漬形の環状溶融金属用誘導電磁ポンプの一実施例である。この溶融金属用誘導電磁ポンプの構成は基本的に図8により前述した従来の電磁ポンプと同じであり、同じ部分は同じ符号を付してある。
ポンプ側ダクト1は、セラミック等の耐熱性、耐蝕性のある材料で作られている。このポンプ側ダクト1の周囲には、ベースフランジ11から吊り下げられた磁性体製のヨーク6にコイル7を巻回した誘導子5が配置されている。この誘導子5と前記ポンプ側ダクト1の外周側とは、セラミック等の耐熱性及び耐蝕性を有する材料からなる保護ケース16の中に収納されている。この保護ケース16の下端中央に溶融金属を導入する孔があり、この部分にポンプ側ダクト1の下端が耐熱パッキン24を介して接合されてシールされている。なお、以後の説明を簡単にする為、セラミック同士の接合部の耐熱パッキン24は省略して説明する。
このポンプ側ダクト1の中には、その中心軸が一致するように磁性体製の円柱体からなるコア2が配置されている。このコア2は、下端が閉じられたセラミック等の耐熱性、耐蝕性のある材料からなる円筒形の保護管3の中に収納されており、ポンプ側ダクト1内の溶融金属と直接接触しないようになっている。図2は、このフランジ19を含めた保護管3の全体図である。この保護管3は、その上端にフランジ19を有しており、このフランジ19には溶融金属を通すための溶融金属通路20が開設されている。さらに図1に示すように、保護管3の中には、コア2を固定するため、その周囲にクッション材としてアルミナ、マグネシア等のセラミック繊維或いはセラミック粉末等の充填材8が充填されている。
前記誘導子5は、外ダクト10を囲むように縦に設けられたヨーク6に縦に配列して3相のコイルを巻回したもので、縦型3相リニアモータの誘導子と同様の構造をなしている。従ってコイルは3の整数倍の数だけ巻回されている。この誘導子5の磁性体製のヨーク6に巻回されたコイル7は、耐熱性のシース型MIケーブルにより巻回されている。従って、このコイル7に通電すると、コイル7自体が発熱する。このコイル7の縦横比、すなわちコイル7のポンプ側ダクト1に面した側の面の縦寸法とその径方向の寸法の比は1以上であり、縦が横より長くなっている。
ポンプ側ダクト1はその上端側において給湯側ダクト1’と接続されている。前記保護管3のフランジ19は、ポンプ側ダクト1と給湯側ダクト1’との間に挟持されており、このポンプ側ダクト1と給湯側ダクト1’との接続部は、押え金具14を介してバネ10の弾力が付勢され、これにより密に接触した状態でシールされている。保護管3のフランジ19の溶融金属通路20は、ポンプ側ダクト1と給湯側ダクト1’とを連絡し、溶融金属を通すための通路となる。給湯側ダクト1’の周囲には、シーズヒータ等からなるヒータ線9が巻回され、給湯側ダクト1’の内部が溶融金属の融点以上の温度に加熱されるようになっている。このヒータ線9が巻回され給湯側ダクト1’の周囲には、耐熱性と断熱性を有する保温材18で囲まれている。
給湯側ダクト1’の先端には、給湯ノズル4が設けられている。図1に示すように給湯側ダクト1’が水平配管の場合、ある定量を間欠給湯すると湯の切れ目が不完全で誤差が大きくなる。その為、給湯側ダクト1’の出湯口側に堰13付きの給湯ノズル4を付け、湯切れ性を良くしている。この給湯ノズル4を含めた給湯側ダクト1’の外観を図3に示し、給湯ノズル14を図4と図5に示している。
図1に示すように、給湯ノズル4の底部には同ノズル4の径方向にわたって隆起した堰13が設けられている。この堰13は、給湯ノズル4の底部を隆起させて一部高くしたものである。この堰13の上は、給湯ノズル4と給湯側ダクト1’との接続部となっており、ネジ23で給湯ノズル4が抜けない様になっている。この堰13の上の給湯側ダクト1’凹みに押え金具14aが耐熱パッキン24を介してバネ10aの弾力により押し付けられ、密に接触した状態でシールされている。押え金具14aにはガスノズル17が取り付けられ、このガスノズル17は、図5に矢印で示すように、前記堰13の頂部に向けて適時下方に窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを噴出する。
このタイプの環状溶融金属用誘導電磁ポンプは、ポンプの部分のほぼ全体を溶融金属12の中に浸漬して使用する。これにより、ポンプ側ダクト1の中の溶融金属12の液位は、誘導子5の高さまで達する。この状態で前記誘導子5のコイル7に三相交流を流し、ポンプ側ダクト1の中に上向きの移動磁界を形成する。これにより、ポンプ側ダクト1の中にある溶融金属12に上向きの推力を与え、前記ダクト1の下端の孔からダクト1内に溶融金属を汲み上げ、さらに給湯側ダクト1’の高さ以上に溶融金属の液位を高めることで、同給湯側ダクト1’を通して溶融金属を所定の箇所に給湯する。
次に、この環状溶融金属用誘導電磁ポンプの動作についてその運転方法も含めて説明する。
図1に示すように、誘導子5に通電していない運転休止時は、ポンプ側ダクト1の中にある溶融金属12の液面は、溶融金属槽の溶融金属12の液面と同じ高さにある。このとき、予めポンプ側ダクト1を溶融金属12の融点以上の温度に予熱し、その中の溶融金属12を溶融した状態の維持する必要がある。そのためには、ヒータを兼ねるコイル7に通電する必要があるが、この状態でコイル7に三相交流を溶融金属を汲み上げる方向、すなわち上向きに電力を出力すると、不用意に溶融金属12が汲み上げられてしまう。そこで先ずは図6に示すように、予熱時には、コイル7に三相交流を溶融金属を汲み上げるのとは逆方向、すなわち下向きに電力を出力する。これにより、溶融金属の液位の上昇を抑えながらポンプ側ダクト1を予熱する。給湯側ダクト1’にはヒータ9に通電し予め溶融金属12の融点以上の温度に予熱しておく。
予熱を完了した後、図6に示すように、コイル7に三相交流を溶融金属を汲み上げる方向、すなわち上向きに電力を出力し、ポンプ側ダクト1の中の溶融金属12に上向きの推力を与え、溶融金属12の液位が給湯ノズル4の底部に設けた堰13よりやや低い高さまで汲み上げる。その後、溶融金属12を供給する給湯時には、さらにコイル7に出力する電力を高め、堰13を越えて溶融金属を給湯ノズル4から吐出する。これにより、溶融金属12は堰13を越流し、給湯側ダクト1’側に流れ込み、溶融金属12の供給が行われる。
その後、コイル7への出力を元に戻し、ポンプ側ダクト1内の溶融金属12の液位を給湯ノズル4の堰13よりやや低い高さまで戻すと、溶融金属12の供給が停止される。図6では、比較的長い時間にわたって溶融金属を供給する連続給湯と比較的短い時間にわたって溶融金属を供給する間欠給湯の2つの電力出力パターンを示している。
次に、溶融金属の給湯停止時の動作について説明する。
前述したように、溶融金属の給湯状態からポンプ側ダクト1内の溶融金属12の液位を給湯ノズル4の堰13よりやや低い高さまで戻し、給湯を停止すると、給湯ノズル4にある溶融金属12は堰13を堺にその勾配に沿って堰13の両側に流れ落ち、分離しようとする。このとき図5に矢印で示すように、前記ガスノズル17から堰13に向けて窒素ガスやアルゴン等の不活性ガスを噴出すると、堰13における溶融金属12の分離が強制的になされ、給湯ノズル4の先に流れ込む溶融金属12が給湯ノズル4の手前に流れ込む溶融金属12とに完全に分離される。これにより、給湯ノズル4からの溶融金属12の供給が瞬時に停止される。
図7は、電磁ポンプの出力とノズル17からの不活性ガスの噴出との時間的関係を示すタイムチャートの例である。この図の通り、溶融金属の供給が始まり、その後所定量の溶融金属を給湯した後、給湯を終了するが、この給湯終了時に合わせてノズル17から不活性ガスの噴出することで、前記の給湯ノズル4の堰13における溶融金属の分離が行われる。
本発明による溶融金属用電磁ポンプとその運転方法では、細い径のポンプ部を実現することが出来るので、ダイキャスト等の分野に使用する溶融金属供給システムとして小形の溶融金属電磁ポンプが提供出来る。
本発明による外付形の環状溶融金属用誘導電磁ポンプの一実施例を示す断面図である。 図1に示した環状溶融金属用誘導電磁ポンプのコアの保護管を示す斜視図である。 図1に示した環状溶融金属用誘導電磁ポンプの給湯側ダクトの外観を示す斜視図である。 図1に示した環状溶融金属用誘導電磁ポンプの給湯ノズルを示す半断面斜視図である。 図1に示した環状溶融金属用誘導電磁ポンプの給湯ノズルを示す縦断側面図である。 図1に示した環状溶融金属用誘導電磁ポンプの運転動作を示すポンプ出力の時間チャート図である。 図1に示した環状溶融金属用誘導電磁ポンプの給湯ノズルにおける給湯動作とガス噴射動作とを示す時間チャート図である。 浸漬形の環状溶融金属用誘導電磁ポンプの従来例を示す断面図である。
符号の説明
1 ポンプ側ダクト
1’ 給湯側ダクト
5 誘導子
7 誘導子のコイル
12 溶融金属

Claims (4)

  1. 溶融金属(12)を通す筒状のポンプ側ダクト(1)に筒状の給湯側ダクト(1’)を接続し、ポンプ側ダクト(1)の外周に同ダクト(1)の中に移動磁界を発生させる誘導子(5)を設け、ポンプ側ダクト(1)の中に前記誘導子(5)で発生した移動磁界の磁路を形成する磁性体からなるコア(2)を配置した溶融金属用電磁ポンプにおいて、ポンプ側ダクト(1)の周囲に配置され、同ダクト(1)内に移動磁界を発生させる誘導子(5)のコイル(7)が、同ダクト(1)を加熱するヒータを兼ねる自己発熱型ヒータであることを特徴とする溶融金属用電磁ポンプ。
  2. 誘導子(5)のコイル(7)が耐熱性のマイクロヒータ型のシース型無機絶縁ケーブルにより巻回されていることを特徴とする請求項1に記載の溶融金属用電磁ポンプ。
  3. 誘導子(5)のコイル(7)の縦横は、ポンプ側ダクト(1)に向いた面の給湯方向の長さが同ダクト(1)の径方向の長さより大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の溶融金属用電磁ポンプ。
  4. 前記請求項1〜3の何れかに記載の溶融金属用電磁ポンプを使用し、溶融金属(12)を汲み上げないときは、誘導子(5)のコイル(7)に溶融金属(12)に対し下向きの出力を加え、溶融金属(12)を汲み上げ及び給湯するときは、誘導子(5)のコイル(7)に溶融金属(12)に対し所要の上向きの出力を加えることを特徴とする溶融金属用電磁ポンプの運転方法。
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