JP2009000501A - 整形外科的外傷用のヒップスクリュー組立体および関連する方法 - Google Patents

整形外科的外傷用のヒップスクリュー組立体および関連する方法 Download PDF

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    • A61B17/746Devices for the head or neck or trochanter of the femur having one or more longitudinal elements oriented along or parallel to the axis of the neck the longitudinal elements coupled to a plate opposite the femoral head

Abstract

【課題】骨折の整復に必要な安定とガイドを与える機能があるだけでなく、外科医が効率よく、正確かつ迅速に埋め込むことができる固定装置を提供する。
【解決手段】骨折した大腿骨を固定するヒップスクリュー組立体10が提供され、大腿骨に係合するためのスクリュー12を含む。また、中に空洞部を定めるバレル16をさらに含む。バレルはプレート14に不動的に固定される。スクリューは、バレルの空洞部18にはめ込まれる部分20を含む。ヒップスクリュー組立体は、バレルの中に配置可能な停止部をさらに含む。停止部は、スクリューのバレル内での移動を制限する。スクリューおよびバレルは、スクリューがバレルの空洞部の中を選択可能な予め定められた第一の距離をスライドする第一構造と、スクリューが選択可能な予め定められた第二の距離をスライドする第二構造とを、互いの間に有する。第二の距離は、第一の距離よりも大きい。
【選択図】図1

Description

開示の内容
〔分野〕
本願は、概して整形外科の分野に関するものであり、より具体的には、大腿骨頚が骨折部位である股関節骨折の整復で使用する器具に関するものである。
〔背景〕
股関節骨折は、大腿骨の領域または大腿骨頭(the head)の直ぐ近くで一度以上大腿骨が骨折するもので、比較的よく起こる。大変多くの装置が、この種の骨折の整復のために提案されている。これらの装置の多くには用途が認められており、相互に利点もあるが、引き続き重要な問題と領域がいくつか残っている。
このような整復装置は、基本的に、細長いラグスクリューからなり、このラグスクリューは、大腿骨頭にねじ込むことができるように一端にねじ筋が付けられており、また、ラグスクリューは、プレートに固定されていて、ラグスクリューを締めたときに、大腿骨頭が骨折線において大腿骨の残りの部分に強制的に圧迫されるようになっている。
さまざまな調整用特徴部が特定の大腿骨骨折を治療するのに重要であることも認められている。一般に、このような調整用特徴部を備えた締結装置は、ガイドスリーブを使用している。このガイドスリーブは、大腿骨の上部部分のような、一方の骨部分に埋め込まれる。これは、軸方向に細長いシャフト、たとえばラグスクリューの一端を収容し、調整可能に維持するためである。この軸方向に細長いシャフトは、骨折した骨部分の両方を通って延び、ガイドスリーブとは反対側にあるシャフトの端部には、シャフトを大腿骨頭に固定するための構造が設けられている。治癒過程の間に生じる吸収(absorption)のために、場合によっては、シャフトとガイドスリーブとの間に所定量の入れ子式の移動があるよう配慮することが必要となっている。
機能的には、これらの装置の一部は、多くの大腿骨骨折について非常に満足に機能するが、外科医にとっては、適切に埋め込むことが極めて難しい。したがって、非常に重要なのは、骨折の整復に必要な安定とガイドを与える機能があるだけでなく、外科医が効率よく、正確かつ迅速に埋め込むことができる固定装置を提供することである。
コンプレッションヒップスクリュー組立体は、近位大腿骨骨折を横切るような圧迫を加えるために用いられる。この組立体は、ラグスクリュー、バレル、プレート、および、プレートを骨に取り付けるための皮質骨ねじ(cortical screws)を含む。ラグスクリューをスライド式に圧縮できるようにし、通常の体重を支えている状態で骨折が適切に整復されるように、コンプレッションヒップスクリューを使用することができる。骨折部位に力を加えると、治癒が促進される。この現象は、ウォルフの法則として知られている。骨折部位に荷重を加えることで、骨折部位の萎縮が回避可能となる。
コンプレッションヒップスクリューに荷重が加わると、スクリューは、プレートを通って外側へ戻って出てまったり、大腿骨頭を通って内側へ出てしまう傾向がある。
スクリューのねじ筋(thread)部が内側に進む傾向がある場合、このような現象は、カットアウト(cutout)として知られている。スクリューは内側に進む傾向があり、骨折部位の圧迫に対して問題を起こすことがあり、また、スクリューが骨、すなわち、大腿骨を出てしまう位置まで内側に移動することもある。
あるいは、圧迫をしている最中のヒップスクリューのスクリューねじ筋部は、戻って出る、すなわち、大腿骨頭部から外側方向に離れるように移動することもある。
ラグスクリューのねじ筋部のこのような移動により、ラグスクリューがプレートに押しつけられるように移動し、ついにはラグスクリューの一部がプレートを通過し、患者が軟部組織を刺激されたり、他の障害を受けたりする。
コンプレッションヒップスクリューは、ラグスクリューのスライド式圧縮を可能にして、通常の体重を支えている状態で骨折を適切に整復できるようにするために用いられる。従来技術のラグスクリューでは、ラグスクリューが圧縮し過ぎて、バレルから外側に戻って出てしまい、軟部組織を刺激し、大腿骨頭部の崩壊を起こすことがたびたびある。適応症によっては、外科医は、ラグスクリューがバレルに対して固定され、スライド式圧縮ができないようにすることを好むことがある。たとえば、転子下骨折(sub-trochanteric fracture)または逆斜骨折(reverse oblique fracture)では、外科医は、ラグスクリューとバレルが固定していることを好むであろう。外科医は、手術室で、コンプレッションヒップスクリューと固定式のヒップスクリューとの間で選択をしなければならず、あるいは、外科医は、両方があることを求めることもある。
圧縮を行いながらもカットアウト(cutout)を防止するのに役立つように、スクリューのバレルに沿ったスライドは可能だが、バレル内での回転はできないようにすることができる。バレルとスクリューとの間に配された回転防止特徴部を備えたこのような構成が、提供されてきた。装置によっては、圧縮、回転、またはその両方を制限するという外科医の要求しだいで、異なるラグスクリューまたはバレルを取り付ける必要がある。たとえば、スクリューへのバレルのキー留め(keying)を必要とすることにより、回転を防止するためには、別個のラグスクリューまたはバレルが必要なこともある。
スクリューとバレルとの間をキー留めする、すなわち、回転を防止する他の試みとしては、クリップ、固定ピン、リブ、またはタブの使用が含まれる。これらの構成は、複雑な挿入および取り外し用の工具の使用や変わった断面構造を必要とし、医療施設で必要なラグスクリューとバレルの在庫の量を増やすことがある。
〔概要〕
本発明の一態様は、圧縮、非圧縮、またはさまざまな量の圧縮を選択的に利用できるようにする。本発明の一態様では、バレルとコンプレッションスクリューとの間の回転を可能にするために、または、バレルに対するスクリューの回転を防止するために、バレルとコンプレッションスクリューとの間のキー留めまたは非キー留めの選択をも可能とする。
本発明の一態様では、外科医は、キー留めについての決定によらず、同じラグスクリューおよびバレルを利用できる。外科医がラグスクリューをキー留めすることを選択した場合、外科医は、キーねじのキー(the key in the key screw)をラグスクリューの外側端部に挿入する。この装置は、簡単で直感的に理解できるラグスクリューのキー留め方法を与えるだけでなく、必要な場合には、スクリューを簡単に取り去る手段を与えるものである。
本発明の一態様は、ラグスクリューの外側端部に係合し、かつ、スリーブに係合して回転を制御するための二つの小さな部品、キーおよびキーねじ(a key and a key screw)を利用する。スリーブは、長手方向に伸びた突出部を有し、この突出部は、バレルにある長手方向に伸びた溝部とかみ合う。スリーブは、ラグスクリューがバレルの中で自由に回転できるように、製造過程でラグスクリューにスナップ式に取り付けられる。
キーは、2つの対応した六角形の幾何学形状を有し、一方はラグスクリューの六角形形状とかみ合い、他方はスリーブの六角形とかみ合い、ラグスクリューとスリーブを互いに固定する。キーねじは、ラグスクリューの内部のねじ筋部とかみ合うねじ筋部を有する。
完全に組み立てた場合は、ラグスクリューがバレルに対して実際に回転することが防止される。ラグスクリューは、サイドプレートおよびバレルとともに用いられる。ラグスクリューは、バレル内でスライド式に圧縮できる。
本発明の一態様は、バレルを含んでいてもよく、このバレルは、ラグスクリューを受けるための溝部を備えた細長い穴、および、圧潰調整キャップ(controlled collapse cap)を受けるためのねじ筋部を備える。圧潰調整キャップは、ラグスクリューの圧縮調整をオプションとして可能とするように含まれている。
近位大腿骨骨折の治療では、さまざまなコンプレッションヒップスクリュー装置を利用することが一般的である。ラグスクリューが、サイドプレートおよびバレルと共に利用される。ラグスクリューは、バレル内でスライド式に圧縮することができる。本発明では、ラグスクリューの圧潰(collapse)を調整するために、ねじ筋付きキャップをバレルのねじ筋部に挿入することができる。
バレルは、外側端部に、圧潰調整キャップを収めるのに用いるねじ筋部を有することができる。圧潰調整キャップは、外科医が手術中に適切な長さを選択できるように、複数の長さで利用可能であってもよい。このような方法で、外科医が、ラグスクリューで望まれるスライド式圧縮の量を選択することができる。圧潰調整キャップの内側端部は、スリーブの外側端部に対する停止部を備えることができる。
本発明の一実施形態によれば、骨折した大腿骨を固定するためのヒップスクリュー組立体が提供される。ヒップスクリュー組立体は、大腿骨と係合するためのスクリューを含む。ヒップスクリュー組立体は、中に空洞部を定めるバレルをさらに含む。バレルは、プレートに固定されている。スクリューは、バレルの空洞部にはめ込まれる部分を含んでいる。ヒップスクリュー組立体は、バレルの中に配置可能な停止部をも含む。停止部は、上記バレル内での上記スクリューの移動を制限する。スクリューおよびバレルは、スクリューが上記バレルの空洞部内で選択可能で予め定められた第一の距離をスライドする第一の構造と、スクリューが選択可能で予め定められた第二の距離をスライドする第二の構造とを、互いの間に有する。第二の距離は、第一の距離よりも長い。
本発明のコンプレッションスクリューは、回転防止のオプションを採用した場合の全ての転子下骨折、関節包内骨折(intra-capsular fractures)、および、転子下骨折に利用することができる。より大きな転子の粉砕骨折、逆斜骨折、および高転子下骨折(high sub-trochanteric fractures)もまた、本発明の実施形態のコンプレッションヒップスクリューの転子プレート(trochanteric plate)というオプションを用いれば治療できる。粉砕骨折、逆斜骨折、および高転子下骨折は、大腿骨骨幹軸のメディアリゼーション(medialization)を防止するために転子下プレートの使用を必要とする。
本発明の実施形態のコンプレッションヒップスクリューは、ラグスクリュー第一手法を用いてもよく、この手法では、スクリューが最初に大腿骨に挿入され、適所に配されたら、プレートがスクリューに接続されて、骨に固定される。当然のことながら、本発明の実施形態の回転防止特徴部および選択可能圧縮特徴部は、ラグスクリュー第一装置またはプレート第一手法が利用されるコンプレッションヒップスクリューで利用できる。
本発明の実施形態のコンプレッションヒップスクリューを組み立てるとき、ラグスクリューはバレルに通し挿入でき、スリーブは、ラグスクリューの端部に押しつけられる。ラグスクリュー/スリーブ接続は、ラグスクリューがバレルから内側方向に外れることを防止しようとするものである。本発明のある態様のラグスクリューは、ラグスクリューを引き抜くために必要な力を増大させうる、先端を切り取った片面ねじ筋形状(truncated unilateral thread profile)を含んでいてもよい。先端を切り取った片面ねじ筋形状はまた、カットアウトにつながることのある、大腿骨頭に加わる応力をも小さくしうる。
本発明は、圧潰キャップをさらに含んでいてもよく、この圧潰キャップは、ラグスクリューの圧潰を制限し、ラグスクリューがバレルから外側へ突出するのを防止するために、バレルの外側側面にねじ込むことができる。圧潰キャップは、圧縮量を圧潰キャップの選択により変えることができるように、さまざまな長さで得ることができる。
ヒップスクリュー組立体の一態様によれば、この組立体はバレルの中に配置可能な停止部をも含む。停止部は、バレル内でのスクリューの移動を制限する。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、このヒップスクリュー組立体は、バレルの中に配置可能である第二停止部をさらに含む。第二停止部は、バレル内でのスクリューの移動を制限する。第二停止部は、第二停止長さを定める。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、第一停止部は第一停止長さを定める。第二停止長さおよび第一停止長さは、互いに異なる。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、停止部は、バレルとねじ係合する。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、停止部を定まった位置に固定するための留めねじ(set screw)をさらに含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、バレルとスクリューとの間に配されたスリーブをさらに含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、スクリューのスリーブに対する角度方向位置を定めるキーをさらに含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、バレルとスクリューとの間に配されたスリーブと、スクリューのスリーブに対する角度方向位置を定めるキーとをさらに含む。スリーブは、スリーブ上に角度方向定位特徴部を定めており、バレルは、バレル上に角度方向定位特徴部を定めている。スリーブ上の角度方向定位特徴部は、バレル上の角度方向定位特徴部と協働し、スリーブのバレルに対する角度方向の向きを定める。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、キーは、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部を定める。キーにある第一の平坦部は、スクリューにある第一の平坦部と協働し、キーをスクリューに角度方向において固定する(angularly locking)。キーにある第二の平坦部は、スリーブにある第一の平坦部と協働し、キーをスリーブに角度方向において固定する。
本発明の別の実施形態によれば、骨折した大腿骨を固定するためのヒップスクリュー組立体が提供される。組立体は、大腿骨と係合するためのスクリューを含む。スクリューは、スクリュー長手方向中心線を定める。
組立体はまた、大腿骨と係合するためのプレートと、バレルの空洞部を定めるバレルを含む。バレルは、プレートに固定されている。スクリューは、バレルの空洞部にはめ込まれる部分を含む。組立体は、スクリューのバレルに対する角度方向の向きを複数の位置の一つに選択的に定めるキーをさらに含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、スクリューおよびバレルは、スクリューがバレルの空洞部内で第一の距離をスライドする第一の構造と、スクリューがバレルの空洞部内で第二の距離をスライドする第二の構造を定め、第二の距離が第一の距離よりも長い。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、バレルの中に配置可能な停止部をさらに含む。停止部は、バレル内のスクリューの移動を制限する。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、バレルとスクリューとの間に配されるスリーブをさらに含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、スクリューのバレルに対する角度方向の向きを定めるためのキーをさらに含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、バレルとスクリューの間に配されたスリーブ、および、スクリューのスリーブに対する角度方向の向きを定めるキーとをさらに含む。スリーブは、スリーブ上に角度方向定位特徴部を定めており、バレルは、バレル上に角度方向定位特徴部を定めている。スリーブ上の角度方向定位特徴部は、バレル上の角度方向定位特徴部と協働し、スリーブのバレルに対する角度方向の向きを定める。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、キーは、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部を定めている。キー上の第一の平坦部は、スクリュー上の第一の平坦部と協働し、キーをスクリューに角度方向において固定する。キー上の第二の平坦部は、スリーブ上の第一の平坦部と協働し、キーをスリーブに角度方向において固定する。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部は、等間隔をおいた平坦部からなる多角形パターンを含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部は、六角形パターンを含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、キーをスリーブおよびスクリューの一方に固定するための締結具をさらに含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、スリーブにある角度方向定位特徴部は、長手方向突出部を含み、バレルにある角度方向定位特徴部は、長手方向溝部を含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、キーは、スクリューのバレルに対する角度方向の向きを複数の位置の一つに選択的に定めるように構成されている。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、キーを含む第一の構造と、キーを含まない第二の構造とを定めている。
本発明のさらに別の実施形態によれば、骨折した大腿骨を固定するためのヒップスクリュー組立体が提供される。このヒップスクリュー組立体は、大腿骨と係合するためのスクリューを含む。スクリューは、スクリュー長手方向中心線を定めている。ヒップスクリュー組立体はまた、大腿骨と係合するためのプレートと、中に空洞部が定められているバレルを含む。バレルは、プレートに固定されている。ヒップスクリュー組立体はスリーブも含み、このスリーブは、スリーブを貫通する開口部を定めている。このスリーブは、バレルの空洞部の中に少なくとも部分的に配される。ヒップスクリュー組立体はまた、大腿骨に係合するためのスクリューを含む。スクリューは、スリーブの開口部にはめ込まれる部分と、スリーブに対するスクリューの角度方向の向きを複数の位置の中の一つに選択的に定めるキーとを含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、スクリューおよびバレルは、スクリューがバレルの空洞部の中で第一の距離をスライドする第一の構造と、スクリューがバレルの空洞部の中で第二の距離をスライドする第二の構造とを、スクリューおよびバレルの間に定めている。第二の距離は、第一の距離よりも長い。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、バレルの中に配置可能な停止部をさらに含む。停止部は、スクリューのバレル内でのスライドを制限する。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、バレルの中に配置可能である第二停止部をさらに含む。第二停止部は、バレルの中での上記スクリューの移動を制限する。第二停止部は、第二停止長さを定める。第一停止部は、第一停止長さを定める。第二停止長さおよび第一停止長さは互いに異なる。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、スリーブは、スリーブ上に角度方向定位特徴部を定め、バレルは、バレル上に角度方向定位特徴部を定める。スリーブ上の角度方向定位特徴部は、バレル上の角度方向定位特徴部と協働し、スリーブのバレルに対する角度方向の向きを定める。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、キーは、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部を定める。キー上の第一平坦部は、スクリュー上の第一平坦部と協働し、キーをスクリューに角度方向において固定する。キー上の第二平坦部は、スリーブ上の第一平坦部と協働し、キーをスリーブに角度方向において固定する。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部は、等間隔をおいた平坦部からなる多角形パターンを含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部は、六角形パターンを含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、キーをスリーブまたはスクリューに固定するための締結具をさらに含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、締結具は、締結具キー連結特徴部を含んでおり、キーは、キー締結具連結特徴部を含んでいる。締結具の締結具キー連結特徴部およびキーのキー締結具連結特徴部は、締結具をキーに相互接続するように協働する。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、スリーブにある角度方向定位特徴部は、長手方向突出部を含み、バレルにある角度方向定位特徴部は、長手方向溝部を含む。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、キーは、スクリューのバレルに対する角度方向の向きを複数の位置の一つに選択的に定めるように構成されている。
ヒップスクリュー組立体の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体は、キーを含む第一の構造と、キーを含まない第二の構造とを定める。
ヒップスクリュー組立体のさらに別の実施形態によれば、外傷手術を行うための方法が提供される。この方法は、スクリュー、スリーブ、バレル、プレート、およびキー留め装置を備えたヒップスクリュー組立体を用意する段階と、スクリューを受けるために、骨に開口部を準備する段階と、患者固有の情報により、キー留め装置を利用するかどかを決定する段階と、決定段階に基づいて、キー留め装置付き、および、キー留め装置なしのうち一方のヒップスクリュー組立体を骨に埋め込む段階とを含む。
本発明のさらに別の実施形態によれば、外傷手術を行うための別の方法が提供される。この方法は、スクリュー、スリーブ、バレル、プレート、およびスライド式圧縮制限装置を備えたヒップスクリュー組立体を用意する段階と、スクリューを受けるために開口部を骨に準備する段階と、患者固有の情報により、ヒップスクリュー組立体にスライド式圧縮を設けるかどうかを決定する段階と、決定段階に基づいて、スライド式圧縮制限装置付き、および、スライド式圧縮制限装置なしのうち一方のヒップスクリュー組立体を骨に埋め込む段階とを含む。
外傷手術を行うための方法の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体を用意する段階は、複数の圧縮長さ設定のあるスライド式圧縮制限装置を用意することを含み、決定段階は、患者固有の情報により、ヒップスクリュー組立体で何らかのスライド式圧縮が許容されるべきである場合に、望ましい圧縮長さ設定を決定することを含み、ヒップスクリュー組立体を埋め込む段階は、何らかのスライド式圧縮が許容されるべきである場合に、決定段階に基づいて、ヒップスクリュー組立体を望ましい圧縮長さ設定で埋め込むことを含む。
外傷手術を行うための方法の別の態様によれば、スライド式圧縮制限装置は、外側へ戻って出ることを防止し、決定段階は、患者固有の情報により、外側へ戻って出ることをヒップスクリュー組立体で防止すべきかどうかを決定することを含み、ヒップスクリュー組立体を埋め込む段階は、決定段階に基づいて何らかの外側への戻りを防止しなければならない場合に、スライド式圧縮制限装置の付いたヒップスクリュー組立体を埋め込むことを含む。
外傷手術を行うための方法の別の態様によれば、この方法はまた、スクリューの挿入後に、バレルの中でスクリューをスライドさせることができる距離を測定する段階と、複数の停止部を提供する段階とを含む。停止部は、複数の長さの一つを有し、バレルの中に配置可能である。ヒップスクリュー組立体を埋め込む段階は、複数の停止部の内の選択された停止部のあるヒップスクリュー組立体を埋め込み、スクリューをバレルの中でスライドさせることができる測定された距離に基づいたヒップスクリュー組立体のスライド距離を与えることを含む。
本発明の技術的利点には、回転制御を備えたラグスクリューを設けることができることが含まれる。たとえば、本発明の一態様によれば、骨折した大腿骨を固定するためのヒップスクリュー組立体が提供される。スクリュー組立体は、大腿骨と係合するためのスクリューを含む。スクリューは、スクリュー長手方向中心線を定める。スクリュー組立体はまた、大腿骨と係合するためのプレートと、空洞部を定めるバレルとを含む。バレルは、プレートに固定される。スクリューは、バレルの空洞部にはめ込まれる一部分を含む。スクリュー組立体は、スクリューのバレルに対する向きを複数の位置の一つに選択的に定めるキーをさらに含む。よって、本発明により、ラグスクリューの回転を制御できる。
本発明の技術的利点には、キー留めされる操作およびキー無し操作を手術中に選択できることがさらに含まれる。たとえば、本発明の別の態様によれば、外傷手術を行うための方法が提供される。この方法は、スクリューを受けるために、骨に開口部を準備する段階を含む。この方法は、スリーブ、バレル、プレート、およびキー留め装置を備えたヒップスクリュー組立体を用意する段階をさらに含む。この方法は、患者固有の情報により、キー留め装置を利用するかどうかを決定する段階と、決定段階に基づいて、キー留め装置付き、および、キー留め装置なしのうち一方のヒップスクリュー組立体を骨に埋め込む段階とをさらに含む。よって、本発明により、キー留めされる操作およびキー無し操作を手術中に選択することができる。
本発明の技術的利点には、回転制御付きおよび無しの両方のコンプレッションヒップスクリューを構成するのに同じラグスクリューおよびバレルを利用することにより、少ない在庫を利用できることがさらに含まれる。たとえば、本発明の別の態様によれば、骨折した大腿骨を固定するためのヒップスクリュー組立体が提供される。ヒップスクリュー組立体は、大腿骨と係合するためのスクリューを含む。スクリューは、スクリュー長手方向中心線を定めている。ヒップスクリュー組立体は、大腿骨と係合するためのプレートと、中に空洞部を定めていて、プレートに固定されたバレルとをさらに含む。スクリューは、バレルの空洞部にはめ込まれる部分と、スクリューのバレルに対する角度方向向きを複数の位置の一つに選択的に定めるためのオプションとしてのキーを含む。ヒップスクリュー組立体は、オプションとしてのキーをスリーブとスクリューの一方に固定するための締結具をさらに含む。よって、本発明は、回転制御付きの構成および回転制御無しの構成について同じラグスクリューおよびバレルを利用することにより、在庫を少なくする。
本発明の技術的利点には、スライド式圧縮の量を手術中に制限できることがさらに含まれる。たとえば、本発明の別の態様によれば、外傷手術を行う方法が提供される。この方法は、スクリューを受けるための開口部を骨に準備する段階と、スリーブ、バレル、プレート、およびスライド式圧縮制限装置を備えたヒップスクリュー組立体を用意する段階とを含む。この方法は、患者固有の情報により、ヒップスクリュー組立体にスライド式圧縮を設けるかどうかを決定する段階と、決定段階に基づいて、スライド式圧縮制限装置付き、および、スライド式圧縮制限装置無しのうち一方のヒップスクリュー組立体を骨に埋め込む段階とをさらに含む。よって、本発明により、スライド式圧縮の量を手術中に制限することができる。
本発明の技術的利点には、コンプレッションヒップスクリューのスライド式圧縮を手術中に防止できることがさらに含まれる。たとえば、本発明の他の態様によれば、外傷手術を行うための方法が提供され、この方法は、スクリューを受けるための開口部を骨に準備する段階を含む。この方法は、バレル、スリーブ、プレート、およびスライド式圧縮制限装置を備えたヒップスクリュー組立体を用意する段階をさらに含む。この方法は、患者固有の情報により、ヒップスクリュー組立体にスライド式圧縮を設けるかどうかを決定する段階をさらに含む。この方法は、決定段階に基づいて、スライド式圧縮制限装置付き、および、スライド式圧縮制限装置無しのうち一方のヒップスクリューアセンブリを骨に埋め込む段階をさらに含む。よって、本発明により、コンプレッションヒップスクリューのスライド圧縮の防止を手術中に行える。
本発明の技術的利点には、ラグスクリューが外側に戻って出ることを手術中に防止できることがさらに含まれる。たとえば、本発明の別の態様によれば、外傷手術を行う方法が提供される。この発明は、スクリューを受けるために開口部を骨に準備する段階と、スリーブ、バレル、プレート、およびスライド式圧縮制限装置を備えたヒップスクリュー組立体を用意する段階とを含む。スライド式圧縮制限装置は、外側へ戻って出ることを防止する。よって、本発明により、ラグスクリューが外側へ戻って出てしまうことを手術中に防止できる。
本発明の他の技術的利点は、以下の図面、記載および特許請求項から当業者には容易に分かるであろう。
本発明およびその利点をよりよく理解するために、ここで添付図面とともに以下の記載を参照する。
対応する参照符号は、いくつかの図面を通して、対応する部品を示す。同様の参照符号は、いくつかの図面を通して、同様の部品を示す。
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
本発明の実施形態およびそれらの利点は、以下の記載および図面を参照することにより最もよく理解される。以下の記載および図面では、同様の符号が図面の同様の対応する部品に用いられている。
本発明によれば、ここで図1を参照すると、ヒップスクリュー組立体10が示されている。ヒップスクリュー組立体10は、骨折した大腿骨2を固定するのに利用される。スクリュー組立体10は、大腿骨2と係合するためのスクリュー12を含んでいる。ヒップスクリュー組立体10は、大腿骨2と係合するためのプレート14をさらに含んでいる。ヒップスクリュー組立体10は、さらにバレル16を含んでいる。バレル16は、中に空洞部18を定めている。バレル16は、プレート14に固定される。スクリュー12は、バレル16の空洞部18にはめ込まれるスクリュー12の部分20を含んでいる。
スクリュー12は、たとえばバレル16にスライド式にはめ込むことができる部分を有するあらゆる適切なコンプレッションヒップスクリューであってもよい。スクリュー12は、スクリュー12の軸部26の端部24から伸びるねじ筋部22を含んでいる。スクリュー12は、あらゆる適切な耐性のある材料から作ることができ、たとえば、人体構造に適合する材料、たとえば、コバルトクロム合金、ステンレススチール合金、またはチタン合金のような金属から作ることができる。
プレート14は、大腿骨2の軸部分6の他の表面4と接触するのに適したどのようなプレートであってもよい。プレート14は、大腿骨2の軸6の表面4と係合する骨接触面28を含んでいてもよい。図1に示されているように、接触面18は、大腿骨2の軸6の凸状の表面4とぴったりと一致するように、凹状となっていてもよい。プレート14は、一つの横断開口部30を含んでもよいし、図1に示されているように、間隔をおいて配された複数の横断開口部30を含んでもよい。開口部30は、各々、大腿骨2と協働するためのねじ32を受けるよう構成されていてもよい。
プレート14は、あらゆる適切な、耐性のある材料から作ってもよく、また、たとえば、チタン合金、ステンレススチール合金、またはコバルトクロム合金から作ってもよい。簡素化のために、また、材料の相互作用を防止するために、プレート14、バレル16、およびスクリュー12は、同じ材料から作ってもよい。
次に、図2を参照すると、プレート14がより詳細に示されている。プレート14は、間隔をおいて配された、ねじ32を受けるための一連の開口部30を含んでいる。
再び図1を参照すると、当然のことながら、バレル16は、どのような適切な方法でもプレート14に固定できる。たとえば、バレルおよびプレートは、溶接してもよいし、ねじのような締結具で連結してもよいし、互いに締まりばめではめ合わせ(be interferencely fitted)てもよい。同様に当然のことではあるが、バレルおよびプレートは互いに一体化していてもよい。
図1に示されているように、バレル16は、バレルプレートコネクター34によってプレート14に固定されている。ここで図2を参照すると、バレルプレートコネクター34は、プレート14の長手方向中心線38に平行な線に沿って長手方向に伸びる溝部36を含んでいることがある。溝部36は、間隔をおいて配された二つの平行な溝部36という形態であってもよい。溝部36は、バレル16にある噛み合い特徴部(mating feature)と協働してバレルプレートコネクター34を形成してもよい。
バレルプレートコネクター34は、図32に示されているように、プレート14を矢印38の方向で組み立てるのによく適しているものであってもよい。図32のバレルプレートコネクター34を利用することにより、スクリュー12を最初に大腿骨2に挿入することができる。バレル16は、その後、大腿骨2内に、スクリュー12と協働するように配されることができる。次に、バレルプレートコネクター34を利用することで、プレート14を矢印38の方向に進めることによってプレート14をバレル16に連結することができる。
プレート14で使用するねじ32は、皮質骨ねじ(cortical screws)であってもよいし、海面骨ねじ(cancellous screws)であってもよい。ねじ32は、開口部30に緩くはめ込まれてもよいし、図1および図2に示されているように、ねじ32は、プレート14に形成された先細の雌ねじ部42と結合する雄ねじ部40を含んでいてもよい。先細のねじ部42を使用すると、ねじ32とプレート14との間が固定された構造となる。当然のことながら、より小さいねじ44は、スライドさせて開口部30にはめ込まれ、これにより、ねじ44がプレート14を大腿骨2に押しつけ圧迫することができる。
次に図3および図4を参照すると、ヒップスクリュー組立体10がより詳細に示されている。ヒップスクリュー組立体10は、少なくとも部分的にバレル16の空洞部18にはめ込まれたスクリュー12を含んでいる。当然のことながら、スクリュー組立体10は、単にプレート14、バレル16、およびスクリュー12を含んでいてもよい。しかしながら、ヒップスクリュー組立体10は、本発明のヒップスクリュー組立体にさらに別の特徴を与えるために、さらに別の部品を含むこともできる。たとえば、ヒップスクリュー組立体10は、たとえばスリーブ46のようなスリーブをさらに含むことができる。スリーブ46は、図3および図4に示されているように、バレル16と、スクリュー12の軸部26との間に配されてもよい。
ヒップスクリュー組立体10は、図3および図4に示されているように、スクリュー12とバレル16との間の角度方向の向きを定めるためにキー、たとえばキー48をさらに含んでいてもよい。キー48は、たとえばキーねじ50によってスクリュー12に固定されてもよい。
バレル16は、プレート14に形成されたプレート溝部36(図1および2参照)とかみ合う溝部52を含んでいてもよい。
次に図4Aおよび4Bを参照すると、本発明のヒップスクリュー組立体10は、ヒップスクリュー12およびバレル16を含んでいる。図4Aに示されているように、スクリュー12およびバレル16は、スクリュー12とバレル16との間に第一構造54を定めている。この第一構造54では、スクリュー12が、バレル16の空洞部18の中で第一の距離D1をスライドして移動することができる。
次に図4Bを参照すると、スクリュー12およびバレル16が、スクリュー12とバレル16との間で第二構造56を定めており、この第二構造56では、スクリュー12が、バレル16の空洞部18の中で第二の距離D2をスライドして移動することができる。図4Aおよび図4Bに示されているように、第二の距離D2は第一の距離D1よりも長い。D1またはD2のようなさまざまな移動距離、すなわち、バレル16の中でのスクリュー12のさまざまなスライド移動量を与える能力は、さまざまな方法で達成することができる。たとえば、簡素化のために、スクリュー12の移動は、図4Bのキャップ58などのキャップを使用することによって変えることができる。
再び図4を参照すると、バレル16内でスリーブ46が移動可能であることは、スリーブ46がヒップスクリュー組立体10の長手方向軸62に沿って矢印60の方向に移動できることを確認することで理解できる。スリーブ46は、バレル16の大内腔部66とスライド接触した状態の外面64を定めている。バレル16は、さらに小内腔部68を定めている。肩部70が小内腔部68と大内腔部66との間に形成されている。
バレル16の肩部70は、スリーブ46の矢印60に沿った運動の一方の限界を定めている。矢印60に沿ったスリーブ46の運動の他方の限界は、キャップ58の面72によって定められる。当然のことながら、面72の位置をヒップスクリュー組立体10に対して調整することにより、スリーブ46の移動距離TLを調整することができる。移動距離TLは、肩部70からキャップ58の面72まで伸びるバレルの長さBLからスリーブの長さSLを引いたものに等しい。
当然のことながら、キャップ58は、バレル16にあらゆる適切な方法で固定されることができる。キャップ58は、たとえば、締結具で固定されてもよいし、締まりばめ(interferencely fit)されてもよいし、溶接されてもよい。簡素化のため、キャップ58は、バレル16に形成された雌ねじ部76と係合する雄ねじ部74を含んでいてもよい。当然のことながら、キャップ58は、キャップ58の面72がさまざまな位置となるようにねじ込み式に調整できるが、キャップ58をしっかりと固定するためには、バレル16のねじ部76によってキャップ58がロックされるまでキャップ58を進めることでキャップ58は固定されるであろう。
再び図4Aおよび4Bを参照すると、当然のことながら、ヒップスクリュー組立体10におけるスクリュー12およびスリーブ46の移動距離TLを変えるためには、さまざまな長さのキャップを用意してもよい。たとえば、図4Aに示されているように、第一のキャップ58ではなくて、第二のキャップ78を利用してもよい。第二のキャップ78は高さH2を有し、これは第一のキャップ58の高さH1よりも高い。よって、第一のキャップ58を使用すると、第二のキャップ78を利用したヒップスクリュー組立体の移動距離TL2よりも長い移動距離TL1となる。
次に図4Cおよび4Dを参照すると、本発明のヒップスクリュー組立体10を利用するさらに別の構造が示されている。図4Cに示されているように、ヒップスクリュー組立体10は、スクリュー12、プレート14、バレル16、およびスリーブ46を利用していることが示されている。スクリュー12は、矢印78の方向における運動を、スリーブ46の肩部70によって制限されている。しかしながら、スクリュー12は、長手方向中心線62に沿った、矢印78とは反対の矢印80の方向には制限されていない。矢印80の方向における制限のないことは、キャップ58がバレル16内の適所にないことで可能となる。
スクリュー12は、図4Cに示されているように、スリーブ46に対して矢印82の方向に回転することができる。当然のことながら、矢印82の方向のスクリュー12の回転は望ましくないことがある。矢印82の方向におけるスクリュー12の運動は、カットアウト(cutout)につながることがある。カットアウトは、スクリュー12が長手方向中心線62に沿って回転することで、大腿骨2に荷重がかかるのに従い、海綿骨が大腿骨頭から取り除かれ、スクリュー12が上方および内側に進んでしまう場合に、生じる。
カットアウトを最小限にするために、スクリュー12が著しく回転するのを防止することができる。スクリュー12の回転を最小限にする一つの方法は、スクリュー12のバレル16に対する角度方向の向きを定める、または、制限することである。そのような方法の一つは、図4Dに示されているように、スリーブ/バレル回転防止特徴部84を設けることによってスリーブ46とバレル16との間で角度方向の向きを定めることである。さらに、スクリュー12は、スクリュー/スリーブ回転防止特徴部86を設けることによって、スリーブ46に対する回転を防止されることができる。
たとえば、バレルスリーブ回転防止特徴部84は、バレル16の大内腔部66の中に形成された長手方向溝部88という形態であり、この溝部88が、スリーブ46の表面64から伸びている長手方向突出部90と協働する形態であってもよい。当然のことながら、バレルが突出部を含んでいて、スリーブが溝部を含んでいてもよい。これも当然のことであるが、代わりに、たった一つの長手方向突出部とかみ合うたった一つの長手方向溝部を利用することもできる。図1から10に示されているように、スリーブ回転防止特徴部84は、間隔をおいて配された複数の溝部および突出部という形態をしていてもよい。たとえば、溝部は、向かい合った長手方向溝部88を含んでいてもよく、突出部は、向かい合った長手方向突出部90という形態をしていてもよい。
当然のことながら、バレルスリーブ回転防止特徴部は、バレル内でのスリーブの相対的な回転を防止するどのような形態であってもよい。たとえば、スリーブまたはバレルは、他方の部品にある対応する隆起した領域とかみ合う一つの平坦部または複数の平坦部を有しもよい。スリーブおよびバレルが一様な断面を有し、バレル内でのスリーブのスライドが可能であれば、スリーブまたはバレルは、歯部、キー溝(splines)、または、他の円形ではない形状を有してもよい。
さらに、当然のことながら、スリーブまたはバレル自体がバレルスリーブ回転防止特徴部を含まなくてもよい。このような構造は、依然として、本発明のエンドキャップを利用することができる。これも当然のことながら、スリーブは、手術中にラグスクリューに固定されてもよい。たとえば、ラグスクリューは、大腿骨頚に最初に組み付けられてもよい。その後、スリーブをラグスクリューの上にスライドさせ、その埋め込み位置に配してもよい。
スクリュー/スリーブ連結特徴部86は、キースクリュー特徴部93を含むキー92という形態であってもよく、キースクリュー特徴部93は、スクリュー平坦特徴部とかみ合う平坦部という形態をしており、スクリュー平坦特徴部は、たとえば、スクリュー12のスクリュー軸26に形成されたスクリュー平坦部94という形態をしている。キー92は、キースリーブ特徴部95をさらに含んでいてもよく、このキースリーブ特徴部95は、たとえば、スリーブ46のカウンターボア97に形成されたスリーブ平坦部96とかみ合う平坦部という形態をしている。当然のことながら、キー92は、ヒップスクリュー組立体10にあらゆる適当な方法で固定されてもよく、たとえば、図4Dに示されているように、キー92を所定位置に固定するのにキーねじ98を利用してもよい。キーねじ98は、キーねじ98をスクリュー12に固定するためにねじ筋部99を含んでいてもよい。
キーは、あらゆる適当な方法で適所に固定されてもよい。たとえば、キーは、キーねじの代わりに、他の締結具によって固定されてもよい。たとえば、キーは、戻り止め付きのピン、締まりばめのピン(a pin with an interference fit)、バヨネット式接続、または、スナップ式はめ込み等で固定されてもよい。あるいは、キーがラグスクリューに捕らえられ(captive)てもよい。キーは、ラグスクリューに直接ねじ留め、スナップ留め、または、他の方法で連結してもよい。キーは、手術中に配されることができ、たとえば、ラグスクリューを大腿骨に配した後にラグスクリューに固定されてもよい。
次に、図5から8を参照すると、コンプレッションスクリュー12がより詳細に示されている。ここで図5を参照すると、コンプレッションスクリュー12は、軸部26に加え、軸部26の端部24から伸びるねじ筋部22を含んでいる。コンプレッションスクリュー12は、コンプレッションヒップスクリューのスリーブ46(図12および13参照)にはめ込まれる部分20を含んでいる。軸部24全体がスリーブ46を受けもよい。図5に示されているように、軸部26は、スリーブ46にぴったりと合うスリーブ受け面13を含んでいてもよい。スリーブ受け面13は、コンプレッションスクリュー12の第二端部15に配置されていてもよい。
次に図6を参照すると、コンプレッションスクリュー12は、内側平坦部94が形成されている大きなカウンターボア17を含んでいてもよい。一つの内側平坦部94、または、たとえば、突出部、歯部、またはキー溝(splines)という形態をした同様の角度定位特徴部を、スクリュー12の角度方向の向きをキー92と合わせるために利用してもよい。一つの平坦部94を利用してもよいが、当然のことながら、平坦部94のパターンを利用することもできる。たとえば、平坦部94は、多角形のパターンを形成してもよい。たとえば、三角形、四角形、五角形、または八角形を用いることができる。たとえば、図6に示されているように、内側平坦部94は六角形のパターンを形成する。コンプレッションスクリュー12は、大きなカウンターボア74よりも内側に配された小さなカウンターボア19をさらに含んでいてもよい。小さいカウンターボア19は、キーねじ98のキーねじ筋部99(図17参照)を受けるための雌ねじ部21を含んでいてもよい。コンプレッションスクリュー12は、スクリュー組立体10の長手方向中心線62に沿って中央に配された長手方向開口部23を含んでいてもよい。
次に図7を参照すると、スクリュー12はタッピングスクリュー(self-tapping screw)であってよく、またスクリュー12を大腿骨2の中に配しやすくするタッピング特徴部25を含んでいてもよい。タッピング特徴部25は、スクリュー12を組み立てている間の大腿骨への外傷および損傷を最小にできる。
次に図8を参照すると、スクリュー12のねじ筋部22がより詳細に示されている。ねじ筋部22は、図8に示されているように、ねじ筋部のカットアウトを最小限にするために、また、スクリューが戻って出てしまうことも最小限にするために、先端が切られている。ねじ筋部22は、先端が切られたねじ山の頂27を含んでいてもよい。ねじ筋部22は、テーパーの付いた、すなわち、角度の付いた部分11を含む進み側フランク(leading flank)29、ならびに、スクリュー12の長手方向軸62に対して垂直である追い側フランク(trailing flank)31をさらに含んでいてもよい。垂直である追い側フランク31および先端が切られたねじ山の頂27は、スクリュー12のカットアウトを最小にするのに役立つ。
スクリュー12は、あらゆる適する耐性のある材料から作ってもよく、たとえば金属から作ってもよい。金属から作る場合、スクリュー12は、生体適合性材料、たとえば、コバルトクロム合金、ステンレススチール合金、またはチタン合金から作られる。
次に図9、10および11を参照すると、バレル16がより詳細に示されている。バレル16は、大腿骨2にはめ込まれる軸部分35に加え、フランジ部37を含む。フランジ部37は、プレート14の溝部36と協働してバレルプレートコネクター34を形成する溝部52を含む。
図10に示されているように、バレル16は、スクリュー組立体10の長手方向中心線62に沿って中央に配された長手方向開口部18を含む。
次に図11を参照すると、バレル16は、大内腔部66を含み、加えて小内腔部68を含んでいる。大内腔部66と小内腔部68との間の変わり目は、肩部70を定めている。バレル16は、そのバレル16の大内腔部66の中に形成された長手方向溝部88をさらに定めている。長手方向溝部88は、たった一つの長手方向溝部であってもよいが、当然のことながら、長手方向溝部88の形状およびサイズは、スリーブ46の突出部90の形状およびサイズと合っていることが好ましい(図12および13参照)。長手方向溝部88は、長手方向溝部のパターンという形態をしていてもよく、図9、10および11に示されているように、一対の向かい合った長手方向溝部88を含んでいてもよい。
次に図12および13を参照すると、スリーブ46がより詳細に示されている。スリーブ46は、図5から8のコンプレッションスクリュー12の軸部26の少なくとも一部分を受けるための長手方向開口部39を含んでいる。スリーブ46は、スリーブ46のカウンターボア97を含んでいる。カウンターボア97は、平坦部という形態の定位特徴部96を定めている。たった一つの平坦部96がスリーブ46にあってもよいが、好ましくは、スリーブ46の定位特徴部96は、キー92のスリーブ/キー特徴部95とかみ合う。
たとえば、図46に示されているように、定位特徴部96は、周囲に等しい間隔で配された複数の平坦部という形態をしている。当然のことながら、多角形のパターンの平坦部を利用することができ、たとえば、三角形、四角形、五角形、または八角形のパターンの平坦部を利用することができる。簡素化のために、平坦部96は、図12に示されているように、六角形のパターンを形成していてもよい。
図12に示されているように、スリーブ46は、溝部または突出部90という形態をした角度定位特徴部84を含んでいる。たった一つの長手方向突出部90を利用してもよいが、当然のことながら、バレル/スリーブ回転防止特徴部の角度定位特徴部84は、図10から11のバレル16のバレル定位特徴部88とかみ合うスリーブ定位特徴部90を含まなければならない。たとえば、図12に示されているように、スリーブ角度定位特徴部90は、突出部という形態をしている。たった一つの突出部90を利用することもできるが、当然のことながら、間隔をおいて配された突出部90のパターンを利用することもできる。図12に示されているように、二つの向かい合った突出部90がスリーブ46の表面64から外向きに伸びている。
次に図13を参照すると、スリーブ46は、長手方向開口部39を含んでいる。スリーブ46の長手方向開口部39は、カウンターボア97に加え、反対側のカウンターボア41を含んでおり、カウンターボア41は、スクリュー軸収容内腔部43を定めている。スクリュー軸収容内腔部43とカウンターボア97とは、たとえば肩部45によって隔てられている。スクリュー軸収容内腔部43は、スクリュー12のスリーブ収容面13を受けるように設計されている(図5参照)。
次に図14および15参照すると、キー92がより詳細に示されている。キー92は、外側平坦部という形態をした第一定位特徴部93を含んでいる。図14および図15に示されているように、平坦部93は、間隔をおいて配された複数の平坦部という形態をしていてもよい。平坦部93は多角形のパターンであってもよく、たとえば、三角形のパターン、四角形のパターン、または八角形のパターンであってもよい。たとえば、図14および15に示されているように、平坦部93は六角形のパターンをしている。同様に、第二角度方向定位特徴部95は平坦部95という形態をしていてもよい。平坦部95は、間隔をおいて配された一連の平坦部であってもよい。たとえば、平坦部95は、たとえば多角形のパターンに一様に間隔をおいて配されていてもよい。たとえば、平坦部は、三角形、四角形、五角形、または八角形のパターンという形態をしていてもよい。たとえば、図14および15に示されているように、平坦部95は、六角形のパターンという形態をしている。
キー92はキーねじ98(図16および17参照)を受けるための長手方向開口部47を含んでいる。長手方向開口部47は、キー92の肩部51から伸びている大きなカウンターボア49を含んでいる。カウンターボア49は、キーねじ98を受けるように構成されている。カウンターボア49および長手方向開口部47は、カウンターボア49と開口部47との間に配された肩部51を定めている。
次に図16および17を参照すると、キーねじ98がより詳細に示されている。図16に示されているように、キーねじ98は、大きな外面53を含んでおり、この大きな外面53は、図14および図15のキー92の大きなカウンターボア49との間に隙間を有する(is in clearance with)。
次に図17を参照すると、キーねじ98は、図5から8のスリーブ12の小さなカウンターボア19に形成された雌ねじ部21と協働するための雄ねじ部99を含んでいる。キーねじ98は、長手方向開口部55をさらに含んでいる。キー98は、雌ねじ部57および内側平坦部59をさらに含んでいる。雌ねじ部57および内側平坦部59は、ヒップスクリュー組立体10へのキーねじ98の着脱に利用することができる。キーねじ98は、キーねじ98をキー92に固定するためのリブ部61をさらに含んでいてもよい(図18参照)。
キー92およびキーねじ98は、あらゆる適当な、耐性のある材料から作ってもよく、たとえば金属から作ってもよい。金属から作られた場合、キー92およびキーねじ98は、たとえば、コバルトクロム合金、ステンレススチール合金、またはチタン合金から作られていてもよい。
次に図17Aから20Aを参照すると、ヒップスクリュー組立体10が、大腿骨2に組みつられける際のさまざまな段階で示されている。たとえば、図17Aをここで参照すると、バレル16はスリーブ46に予め組みつけられてもよい。図17Aに示されているように、スリーブ46の外面64をバレル16の大内腔部66の中に配することにより、スリーブ46がバレル46に組み込まれる。スリーブ46の突出部90の位置が、バレル16の大内腔部66に形成された溝部88と揃うまで、スリーブ46の角度方向の向きが調整される。
次に図17Bを参照すると、バレル16およびスリーブ46は、予め組み立てられ、スリーブ/バレル組立体61を形成している。スリーブ/バレル組立体61は、次に、スクリュー12に組み付けられることができる。図17Bに示されているように、スクリュー12が最初に大腿骨2の中に配される。下穴(pilot hole)7を大腿骨2に形成してもよく、また、ガイドピン9を下穴7の中に配してもよい。スクリュー12に形成された長手方向開口部23は、スクリュー12を適切な位置に配するのに役立つよう、ピン9にはめ付けられてもよい。
図17Bに示されているように、スリーブ46の軸スクリュー収容内腔部43をスクリュー12の軸部26のスリーブ収容面13と一直線に揃えることにより、スリーブ/バレル組立体61がスクリュー12に組み付けられる。
次に図17Cを参照すると、スリーブ/バレル組立体61がスクリュー12の一部の上に配された状態で、スリーブ/バレル組立体61が大腿骨2の中の所定位置にあるところが示されている。当然のことながら、63として透視図で示されているように、スリーブ46は、バレル16をスクリュー12の上に配した後に、バレル16に組み付けられてもよい。
次に図18を参照すると、キーねじ98をキー92に組み込んでキー/キーねじサブアセンブリ65を形成するために、キー92をキーねじ98と一直線に並べたところが示されている。キー/キーねじサブアセンブリ65は、キー92に加えてキーねじ98を含んでいる。キーねじ98をキー92に組み付けるために、キーねじ98の雄ねじ部99がキー92の長手方向開口部47の中に配される。キーねじ98のリブ部61は、キー92の開口部47の中へと伸びている、内側に伸びている肩部67とピッタリと合う。内側へと伸びている肩部67およびリブ部62は、キー92およびキーねじ98を連結して、キーねじアセンブリ65を形成する役割を果たす。
次に図19および20を参照すると、キャップ58がより詳細に示されている。キャップ58は、バレル16の雌ねじ部76と協働するための雄ねじ部74を含んでいる(図8、9および10参照)。キャップ58は、キャップ58の面72からキャップ58の肩部69まで伸びる寸法H1を定めている。肩部69は、雄ねじ部74の端部となっている。
次に図20を参照すると、キャップ58は長手方向開口部71をさらに含んでいてもよい。キャップ58は、雌ねじ部73に加えて内側平坦部75を定めていてもよく、内側平坦部75は、内側六角形のパターンを形成していてもよい。雌ねじ部73および内側平坦部75は、キャップ58をヒップスクリュー組立体10から着脱するのに役立ってもよい。
次に図21を参照すると、第二のキャップ78がより詳細に示されている。第二のキャップ78は、第一のキャップ58と同様に、雌ねじ部77および内側平坦部79を含んでいてもよい。雌ねじ部77および内側平坦部79は、キャップ78をヒップスクリュー組立体10から着脱するのに利用できる。第二のキャップ部78は、バレル16の雌ねじ部76と協働するための雄ねじ部81を含んでいてもよい。キャップ78は肩部83を定めていてもよく、この肩部83は、肩部83からキャップ78の面85までの寸法H2を定める。
次に図22および23を参照すると、本発明の別の実施形態がヒップスクリュー組立体87として示されている。ヒップスクリュー組立体87は、図1から21のヒップスクリュー組立体10に似ており、ヒップスクリュー組立体10の部品と同じ部品をいくつか含んでいる。しかしながら、ヒップスクリュー組立体87は、キー92およびキーねじ98を含んでいない。さらに、ヒップスクリュー組立体87は、第一のキャップ58および第二のキャップ78を含んでいない。
図22および23に示されているように、ヒップスクリュー組立体87は、ねじ32によって大腿骨2に固定されるプレート14を含んでいる。バレル16は、プレート14に固定されている。スリーブ46は、バレル16にはめ込まれている。スクリュー12は、スリーブ46にスライド式にはめ込まれている。当然のことながら、ヒップスクリュー87は、長手方向軸62に沿ってスクリュー12を圧縮、すなわち、移動できるようになっている。ヒップスクリュー組立体87は、回転防止の備えはしておらず、スクリュー12は矢印82の方向に回転することができる。
次に図24、24Aおよび24Bを参照すると、本発明のさらに別の実施形態がヒップスクリュー組立体110として示されている。図24および図24Aのヒップスクリュー組立体110は、ヒップスクリュー組立体110が圧縮制限特徴部を含まない点を除き、図1から21のヒップスクリュー組立体10と同様である。しかしながら、ヒップスクリュー組立体110は、回転防止特徴部を設けている。ヒップスクリュー組立体110は、ヒップスクリュー組立体112が回転防止特徴部を設けていない点を除き、ヒップスクリュー組立体10のスクリュー12と同様であるスクリュー112を含んでいる。スクリュー112はスリーブ146を受ける。
スリーブ146は、ヒップスクリュー組立体10のスリーブ46のスリーブ突出部90と同様なスリーブ突出部190を含んでいる。スリーブ突出部190は、バレル116に形成されたバレル溝部188とかみ合うようにはまる。バレル116は、ヒップスクリュー組立体10のバレル16と同様であり、プレート114に適切に作用するように接続されるフランジ137を含んでいる。プレート114は、ヒップスクリュー組立体10のプレート14と同様である。バレル116のフランジ部137は、プレート114に、たとえば、バレルプレート接続部134によって固定されている。ヒップスクリュー組立体110は、ヒップスクリュー組立体10のキー92と同様のキー192を含んでいる。
ヒップスクリュー組立体110は、ヒップスクリュー組立体10のキーねじ98と同様なキーねじ198を含んでいる。キー192は、スクリュー112にキーねじ198によって固定される。キー192は、スリーブ146の角度方向の向きをスクリュー112に対して定める平坦部を含んでいる。スリーブ146は、第一の端部189を含んでおり、第一の端部189は、バレル116の肩部170によって矢印187の方向において抵抗を受ける。しかしながら、スリーブ146は、矢印187と反対方向に妨げられることなく動くことができる。
次に図24Aを参照すると、バレル116の肩部170が、スリーブ146の端部189と接触した状態で示されている。
次に図24Bを参照すると、本発明のさらに別の実施形態がヒップスクリュー組立体110Bとして示されている。ヒップスクリュー組立体110Bは、フランジ137Bを含んでおり、このフランジ137Bは、矢印187Bと反対方向における停止部または限界を与えるために、バレル116Bとねじ係合(threadably engaged)している。
次に図25、25A、25B、25Cおよび25Dを参照すると、本発明のさらに別の実施形態がヒップスクリュー組立体210として示されている。ヒップスクリュー組立体210は、ヒップスクリュー組立体210が回転防止特徴部を含まないものの、圧縮長さ調整特徴部を含む点を除き、図1から21のヒップスクリュー組立体10と同様である。
ヒップスクリュー組立体210は、スクリュー212が回転防止に備えるための特徴部を含む点を除き、図1から21のスクリュー12と同様であるスクリュー212を含んでいる。スクリュー212は、バレル116の空洞部218にスライド式にはまる。バレル216は、バレル216内でのスクリュー212の回転を防止する特徴部をバレル216が含まない点を除き、図1から21のヒップスクリュー組立体10のバレル16と同様である。スクリュー212は雌ねじ部283を含み、雌ねじ部283は、端部ねじ281に形成された雄ねじ部285と結合する。端部ねじ281は、バレル116に形成された肩部279と端部ねじ281を接触させることにより、矢印287の方向におけるスクリュー212の停止部を与えるものである。スクリュー212は、長手方向軸262に沿った矢印287と反対方向における運動が、バレル216とねじ係合しているキャップ258によって制限されている。バレル216は、コネクター234によってプレート214に接続されている。プレート214は、図1から21のヒップスクリュー組立体のプレート14と同様であってもよい。
次に図25Aを参照すると、ヒップスクリュー組立体210は、実線で示されているように第一の構造254で示されており、キャップ258がバレル216に固定されている。キャップ258およびバレル216が第一距離DA1を有する第一構造254を設けている。距離DA1は、端部ねじ281とキャップ258の間でスクリュー212に許容される軸方向の移動量を表している。
仮想線で示されているように、第二キャップねじ278が端部ねじ281とキャップ278との間の距離DA2をもたらす。キャップ278をヒップスクリュー組立体210で使用すると、第二構造256が備えられる。
当然のことながら、外科医は、ラグスクリュー212を大腿骨に挿入した後に得られるスライド距離AD1の測定値を用いて、手術中に、望ましいスライド量を選択することができる。たとえば、深さゲージ294をバレル216の中へと横向きに配し、ゲージを端部ねじ281に接するように配してもよい。次に停止部は、まったくスライドしない長さから、単に端部に蓋をしてスクリューの突出やプレート外れを防ぐ長さまで、さまざまな停止部キャップ長さから選択することができる。
次に図25Cを参照すると、キャップ258がより詳細に示されている。
次に図25Dを参照すると、キャップ278がより詳細に示されている。
次に図25Bを参照すると、本発明のさらに別の実施形態が、ヒップスクリュー組立体210Bとして示されている。ヒップスクリュー組立体210Bは、複数の異なる長さのキャップを有する代わりに、バレル116Bにねじ係合させたキャップ258Bを一つだけ用いている点を除いて、ヒップスクリュー組立体210と同様である。スクリュー212Bは、バレル118Bの中にスライド式にはまる。スクリュー212Bは、端部ねじ281Bを含んでおり、端部ねじ281Bをバレル216Bの肩部270Bに接してかみ合わせることにより、長手方向軸262Bに沿った矢印287Bの方向におけるスクリュー212Bの停止部を与えるものである。
あるいは、図25Bに示されているように、本発明のヒップスクリュー組立体25B(または、本明細書に記載の任意の他の実施形態)は、バレル216B内部で干渉はするがスライドできる端部ねじ281Bまたはキャップ258Bであって、ラグスクリューが抵抗で圧潰する(collapse)ことができるようにする端部ねじ281Bまたはキャップ258Bを含んでいてもよい。上記に加えて、または上記に代えて、ばね290Bをバレル216Bの中の端部ねじ281Bおよびキャップ258Bとの間に配し、ラグスクリューが抵抗で圧潰する(collapse)ことができるように用いてもよい。
スクリュー212Bは、肩部270Bから、キャップ258Bの面272Bまで移動してもよい。キャップ258Bは、バレル216にねじ式に固定されているので、キャップ258Bを回すことによって長手方向軸262Bに沿って前進または後退させることができる。キャップ258Bは、任意の位置に、たとえば、バレル216Bのねじ筋付き開口部287Bにねじ式に固定された留めねじ258Bによって固定することができる。
次に図26を参照すると、本発明のさらに別の実施形態が外科手段300として示されている。外科手段300は、スクリュー、スリーブ、バレル、プレート、および入れ物装置(can device)を備えたヒップスクリュー組立体を用意する段階310含む。外科手段300は、スクリューを受けるための開口部を骨に用意する段階312をさらに含む。外科手段300は、患者固有の情報によりキー留め装置を利用するかどうかを決定する段階314をさらに含む。方法300は、決定段階に基づいて、キー留め装置付き、および、キー留め装置なしのうち一方のヒップスクリュー組立体を骨に埋め込む段階316をさらに含む。
次に図27を参照すると、本発明のさらに別の実施形態が手術方法または手段400として示されている。この方法400は、スクリュー、スリーブ、バレル、プレート、およびスライド式圧縮制限装置を備えたヒップスクリュー組立体を用意する段階410を含む。この方法400はまた、骨にスクリューを受けるための開口部を用意する段階412を含む。この方法400は、患者固有の情報により、ヒップスクリュー組立体にスライド式圧縮を設けるかどうかを決定する段階414をさらに含む。方法400は、決定段階に基づいて、スライド式圧縮制限装置付き、および、スライド式圧縮制限装置なしのうち一方のヒップスクリュー組立体を骨に埋め込む段階416をさらに含む。
外傷手術を行うための方法400の別の態様によれば、ヒップスクリュー組立体を用意する段階は、複数の圧縮長さ設定があるスライド式圧縮制限装置を用意することを含み、決定段階は、患者固有の情報により、ヒップスクリュー組立体で何らかのスライド式圧縮が許容されなければならない場合に、望まれる圧縮長さ設定を決定すること含み、ヒップスクリュー組立体を埋め込む段階は、決定段階に基づいて、何らかのスライド式圧縮が許容されなければならない場合に、望まれる圧縮長さ設定を行ったヒップスクリュー組立体を埋め込むことを含む。
外傷手術を行うための方法400の別の態様によれば、スライド式圧縮制限装置は、外側への後退を防止し、決定段階は、患者固有の情報により、ヒップスクリュー組立体で外側への後退を防止すべきかどうかを決定すること含み、ヒップスクリュー組立体を埋め込む段階は、決定段階に基づいて、何らかの外側への後退を防止しなければならない場合にスライド式圧縮制限装置付きのヒップスクリュー組立体を埋め込むことを含む。
外傷手術を行うための方法400の別の態様によれば、この方法はまた、スクリューを挿入した後にバレルの中でスクリューをスライドさせることができる距離を測定する段階と、複数の停止部を設ける段階とを含む。停止部は、複数の長さの一つを有し、バレルの中に配置可能である。ヒップスクリュー組立体を埋め込む段階は、バレル内でスクリューがスライドできる測定距離に基づいてヒップスクリュー組立体にスライド距離を与えるように、複数の停止部の内で選択された一つを備えたヒップスクリュー組立体を埋め込むことを含む。
本発明および本発明の利点を詳細に説明したが、当然のことながら、添付した請求項によって定められるような本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更、置換、および代替を本発明で行うことができる。
〔実施の態様〕
(1)骨折した大腿骨を固定するためのヒップスクリュー組立体において、
前記大腿骨と係合するためのスクリューと、
前記大腿骨と係合するためのプレートと、
中に空洞部を定めており、前記プレートに固定されたバレルであって、前記スクリューが、前記バレルの前記空洞部にはめ込まれる部分を含んでいる、バレルと、
前記バレルの中に配置可能であり、前記バレルの中での前記スクリューの移動を制限する停止部であって、
前記スクリューおよび前記バレルが、前記バレルの前記空洞部の中で前記スクリューが選択可能で予め定められた第一の距離をスライド可能に移動できる第一の構造、および、前記バレルの前記空洞部の中で前記スクリューが選択可能で予め定められた第二の距離をスライド可能に移動できる第二の構造を、前記スクリューと前記バレルの間で定めており、
前記第二の距離が前記第一の距離よりも長い、
停止部と、
を備える、ヒップスクリュー組立体。
(2)実施態様1に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記バレルの中に配置可能な第二停止部であって、前記バレルの中での前記スクリューの前記移動を制限し、第二停止長さを定める、第二停止部、
をさらに備え、
前記最初に言及した停止部は、第一停止長さを定めており、前記第二停止長さおよび前記第一停止長さは互いに異なる、ヒップスクリュー組立体。
(3)実施態様1に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記停止部は前記バレルとねじ係合可能である、ヒップスクリュー組立体。
(4)実施態様3に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記停止部を定まった位置に固定するための留めねじ、
をさらに備える、ヒップスクリュー組立体。
(5)実施態様1に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記バレルと前記スクリューの間に配されたスリーブ、
をさらに備える、ヒップスクリュー組立体。
(6)実施態様5に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記スクリューの前記スリーブに対する角度方向の向きを定めるためのキー、
をさらに備える、ヒップスクリュー組立体。
(7)実施態様2に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記バレルと前記スクリューの間に配されたスリーブをさらに備え、
前記スクリューの前記スリーブに対する角度方向の向きを定めるためのキーをさらに備え、
前記スリーブは、前記スリーブ上に角度方向定位特徴部を定めており、
前記バレルは、前記バレル上に角度方向定位特徴部を定めており、前記スリーブ上の角度方向定位特徴部は、前記バレル上の角度方向定位特徴部と協働し、前記スリーブの前記バレルに対する角度方向の向きを定める、ヒップスクリュー組立体。
(8)実施態様7に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記キーは、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部を定めており、
前記キーにある前記第一の平坦部は、前記スクリューにある第一の平坦部と協働し、前記キーを前記スクリューに角度方向において固定し、
前記キーにある前記第二の平坦部は、前記スリーブにある第一の平坦部と協働し、前記キーを前記スリーブに角度方向において固定する、ヒップスクリュー組立体。
(9)骨折した大腿骨を固定するためのヒップスクリュー組立体において、
前記大腿骨と係合するためのスクリューであって、前記スクリューのスクリュー長手方向中心線を定める、スクリューと、
前記大腿骨と係合するためのプレートと、
中に空洞部を定めており、前記プレートに固定されているバレルであって、前記スクリューが、前記バレルの前記空洞部にはめ込まれる部分を含んでいる、バレルと、
前記スクリューの前記バレルに対する角度方向の向きを複数の位置の一つに選択的に定めるキーと、
を備える、ヒップスクリュー組立体。
(10)実施態様9に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記スクリューおよび前記バレルは、前記スクリューが前記バレルの前記空洞部の中で第一の距離をスライド式に移動可能である第一の構造と、前記スクリューが前記バレルの前記空洞部の中で第二の距離をスライド式に移動可能である第二の構造とを、前記スクリューと前記バレルの間に定めており、
前記第二の距離が前記第一の距離よりも長い、ヒップスクリュー組立体。
(11)実施態様10に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記バレルの中に配置可能な停止部、
をさらに備えており、
前記停止部が前記バレル内での前記スクリューの移動を制限する、ヒップスクリュー組立体。
(12)実施態様9に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記バレルと前記スクリューの間に配されたスリーブ、
をさらに備える、ヒップスクリュー組立体。
(13)実施態様9に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記スクリューの前記バレルに対する角度方向の向きを定めるためのキー、
をさらに備える、ヒップスクリュー組立体。
(14)実施態様9に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記バレルと前記スクリューの間に配されたスリーブをさらに備え、
前記スクリューの前記スリーブに対する角度方向の向きを定めるキーをさらに備え、
前記スリーブは、前記スリーブ上に角度方向定位特徴部を定めており、
前記バレルは、前記バレル上に角度方向定位特徴部を定めており、前記スリーブ上の前記角度方向定位特徴部は、前記バレル上の前記角度方向定位特徴部と協働し、前記スリーブの前記バレルに対する角度方向の向きを定める、ヒップスクリュー組立体。
(15)実施態様14に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記キーは、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部を定めており、
前記キー上の前記第一の平坦部は、前記スクリュー上の第一の平坦部と協働し、前記キーを前記スクリューに角度方向において固定し、
前記キー上の前記第二の平坦部は、前記スリーブ上の第一の平坦部と協働し、前記キーを前記スリーブに角度方向において固定する、ヒップスクリュー組立体。
(16)実施態様15に記載のヒップスクリュー組立体において、
間隔をおいて配された前記第一および第二のキー平坦部は、等間隔を置いて配される平坦部からなる多角形パターンを備えている、ヒップスクリュー組立体。
(17)実施態様16に記載のヒップスクリュー組立体において、
間隔をおいて配された前記第一および第二のキー平坦部は、六角形パターンを備えている、ヒップスクリュー組立体。
(18)実施態様14に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記キーを前記スリーブおよび前記スクリューのうちの一方に固定するための締結具を、
さらに備える、ヒップスクリュー組立体。
(19)実施態様18に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記締結具は、締結具キー連結特徴部を含んでおり、
前記キーは、キー締結具連結特徴部を含んでおり、
前記締結具の前記締結具キー連結特徴部および前記キーの前記キー締結具連結特徴部は、前記締結具を前記キーと相互接続するように協働する、ヒップスクリュー組立体。
(20)実施態様15に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記スリーブにある前記角度方向定位特徴部は、長手方向突出部を備えており、
前記バレルにある前記角度方向定位特徴部は、長手方向溝部を備えている、ヒップスクリュー組立体。
(21)実施態様10に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記キーは、前記スクリューの前記バレルに対する角度方向の向きを複数の位置の一つに選択的に定めるように構成されている、ヒップスクリュー組立体。
(22)実施態様10に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記ヒップスクリュー組立体は、前記キーを含む第一の構造と、前記キーを含まない第二の構造とを定める、ヒップスクリュー組立体。
(23)骨折した大腿骨を固定するためのヒップスクリュー組立体において、
前記大腿骨と係合するためのスクリューであって、前記スクリューのスクリュー長手方向中心線を定める、スクリューと、
前記大腿骨と係合するためのプレートと、
中に空洞部が定められており、前記プレートに固定されるバレルと、
貫通する開口部を定めており、前記バレルの前記空洞部の中に少なくとも部分的に配されるスリーブと、
前記大腿骨に係合するためのスクリューであって、前記スリーブの前記開口部にはめ込まれる部分を含む、スクリューと、
前記スリーブに対する前記スクリューの角度方向の向きを複数の位置の中の一つに選択的に定めるキーと、
を備える、ヒップスクリュー組立体。
(24)実施態様23に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記スクリューおよび前記バレルは、前記スクリューが前記バレルの前記空洞部の中で第一の距離をスライド式に移動可能である第一の構造と、前記スクリューが前記バレルの前記空洞部の中で第二の距離をスライド式に移動可能である第二の構造とを、前記スクリューと前記バレルの間に定めており、
前記第二の距離が前記第一の距離よりも長い、ヒップスクリュー組立体。
(25)実施態様24に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記バレルの中に配置可能な停止部、
をさらに備え、
前記停止部は、前記スクリューの前記バレル内でのスライド移動を制限する、ヒップスクリュー組立体。
(26)実施態様25に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記バレルの中に配置可能であり、前記バレル内での前記スクリューの移動を制限する第二停止部であって、第二停止長さを定める、第二停止部、
をさらに備え、
前記最初に言及した停止部は第一停止長さを定め、前記第二停止長さおよび前記第一停止長さは互いに異なる、ヒップスクリュー組立体。
(27)実施態様23に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記スリーブは、前記スリーブ上に角度方向定位特徴部を定めており、
前記バレルは、前記バレル上に角度方向定位特徴部を定めており、前記スリーブ上の前記角度方向定位特徴部は、前記バレル上の前記角度方向定位特徴部と協働し、前記スリーブの前記バレルに対する角度方向の向きを定める、ヒップスクリュー組立体。
(28)実施態様23に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記キーは、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部を定めており、
前記キー上の前記第一平坦部は、前記スクリュー上の第一平坦部と協働し、前記キーを前記スクリューに角度方向において固定し、
前記キー上の前記第二平坦部は、前記スリーブ上の第一平坦部と協働し、前記キーを前記スリーブに角度方向において固定する、ヒップスクリュー組立体。
(29)実施態様28に記載のヒップスクリュー組立体において、
間隔をおいて配された前記第一および第二のキー平坦部は、等間隔を置いて配された平坦部からなる多角形パターンを備えている、ヒップスクリュー組立体。
(30)実施態様29に記載のヒップスクリュー組立体において、
間隔をおいて配された前記第一および第二のキー平坦部は、六角形パターンを備えている、ヒップスクリュー組立体。
(31)実施態様23に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記キーを前記スリーブおよび前記スクリューのうちの一方に固定するための締結具、
をさらに備える、ヒップスクリュー組立体。
(32)実施態様27に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記スリーブ上の前記角度方向定位特徴部は、長手方向突出部を備え、
前記バレル上の前記角度方向定位特徴部は、長手方向溝部を備える、ヒップスクリュー組立体。
(33)実施態様23に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記キーは、前記スクリューの前記バレルに対する角度方向の向きを複数の位置の一つに選択的に定めるように構成されている、ヒップスクリュー組立体。
(34)実施態様23に記載のヒップスクリュー組立体において、
前記ヒップスクリュー組立体は、前記キーを含む第一の構造と、前記キーを含まない第二の構造とを定める、ヒップスクリュー組立体。
(35)外傷手術を行うための方法において、
スクリュー、スリーブ、バレル、プレート、およびキー留め装置を備えたヒップスクリュー組立体を用意する段階と、
前記スクリューを受けるために、骨に開口部を準備する段階と、
患者固有の情報により、前記キー留め装置を利用するかどうかを決定する段階と、
前記決定段階に基づいて、前記キー留め装置付き、および、前記キー留め装置なしのうち一方の前記ヒップスクリュー組立体を骨に埋め込む段階と、
を含む、方法。
(36)外傷手術を行うための方法において、
スクリュー、スリーブ、バレル、プレート、およびスライド式圧縮制限装置を備えたヒップスクリュー組立体を用意する段階と、
前記スクリューを受けるために、開口部を骨に準備する段階と、
患者固有の情報により、前記ヒップスクリュー組立体にスライド式圧縮を設けるかどうかを決定する段階と、
前記決定段階に基づいて、前記スライド式圧縮制限装置付き、および、前記スライド式圧縮制限装置なしのうち一方の前記ヒップスクリュー組立体を骨に埋め込む段階と、
を含む、方法。
(37)実施態様36に記載の方法において、
前記ヒップスクリュー組立体を用意する段階は、複数の圧縮長さ設定のある前記スライド式圧縮制限装置を用意することを含み、
前記決定段階は、患者固有の情報により、前記ヒップスクリュー組立体で何らかのスライド式圧縮が許容されるべきである場合に、望ましい前記圧縮長さ設定を決定することを含み、
前記ヒップスクリュー組立体を埋め込む段階は、前記決定段階に基づいて、何らかのスライド式圧縮が許容されるべきである場合に、前記望ましい圧縮長さ設定を備えた前記ヒップスクリュー組立体を埋め込むことを含む、方法。
(38)実施態様36に記載の方法において、
前記スライド式圧縮制限装置は、外側へ戻って出ることを防止し、
前記決定段階は、患者固有の情報により、外側へ戻って出ることを前記ヒップスクリュー組立体で防止すべきかどうかを決定することを含み、
前記ヒップスクリュー組立体を埋め込む段階は、前記決定段階に基づいて、何らかの外側への戻りを防止しなければならない場合に、前記スライド式圧縮制限装置を備えた前記ヒップスクリュー組立体を埋め込むことを含む、方法。
(39)実施態様36に記載の方法において、
スクリュー挿入後に、前記バレルの中で前記スクリューをスライドさせることができる距離を測定する段階をさらに含み、
複数の長さの一つを有し、かつ前記バレルの中に配置可能である複数の停止部を用意する段階をさらに含み、
前記ヒップスクリュー組立体を埋め込む段階は、前記スクリューを前記バレルの中でスライドさせることができる前記測定された距離に基づいて、前記ヒップスクリュー組立体にスライド距離を与えるために、前記複数の停止部の内の選択された一つを備えた前記ヒップスクリュー組立体を埋め込むことを含む、方法。
本発明の実施形態によるヒップスクリュー組立体の、一部が断面となっている平面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のプレートの平面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のスクリューおよびバレルの、一部が断面となっている平面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のスクリューおよびバレルの、一部が断面となっている拡大部分平面図である。 キーおよびキーねじがなく、図21のキャップを含む、図1のヒップスクリュー組立体のスクリューおよびバレルの、一部が断面となっている拡大部分平面図である。 キーおよびキーねじがなく、図19〜20のキャップを含む、図1のヒップスクリュー組立体のスクリューおよびバレルの、一部が断面となっている拡大部分平面図である。 図18のキーおよびキーねじがなく、図19〜20のキャップがない、図1のヒップスクリュー組立体のスクリューおよびバレルの、一部が断面となっている拡大部分平面図である。 図19〜20のキャップがなく、図18のキーおよびキーねじを含む、図1のヒップスクリュー組立体のスクリューおよびバレルの、一部が断面となっている拡大部分平面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のスクリューの平面図である。 矢印方向の線6−6に沿った図5の断面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のスクリューの端面図である。 矢印方向の線8−8に沿った図7の部分断面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のバレルの、一部が断面となっている平面図である。 図9のバレルの端面図である。 矢印の方向の線11−11に沿った図10の断面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のスリーブの斜視図である。 矢印の方向の線13−13に沿った図12の断面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のキーの斜視図である。 矢印の方向の線15−15に沿った図14の図である。 図1のヒップスクリュー組立体のキーねじの端面図である。 矢印の方向の線17−17に沿った図16の断面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のバレルおよびスリーブのサブアセンブリの、一部が断面となっている分解平面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のバレル、スリーブ、およびスクリューのサブアセンブリの、一部が断面となっている別の部分分解平面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のバレル、スリーブ、およびスクリューのサブアセンブリの、一部が断面となっている部分分解平面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のキーおよびキーねじのサブアセンブリの分解斜視図である。 図1のヒップスクリュー組立体のバレル、スリーブ、およびスクリューのサブアセンブリと、キーおよびキーねじのサブアセンブリの、一部が断面となっている部分分解平面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のキャップの平面図である。 矢印の方向の線20−20に沿った図19の断面図である。 図1のヒップスクリュー組立体のバレル、スリーブ、スクリュー、キー、およびキーねじのサブアセンブリと、キャップの、一部が断面となっている部分分解平面図である。 本発明の別の実施形態による、図1のヒップスクリュー組立体とともに使用するための代わりのキャップの断面図である。 キーおよびキーねじのない、本発明の別の実施形態によるヒップスクリュー組立体の、一部が断面となっている平面図である。 図22のヒップスクリュー組立体のスクリューおよびバレルの、一部が断面となっている平面図である。 選択可能回転防止特徴部を備えたスクリューを示す、本発明の別の実施形態によるヒップスクリュー組立体の別の実施形態の、一部が断面となっている平面図である。 本発明のさらに別の実施形態によるスリーブの上方運動を止めるための肩部を備えたバレルを示す、一部が断面となっている部分平面図である。 本発明の別の実施形態によるスリーブの下方運動を止めるための肩部を備えた2部品バレルを示す、一部が断面となっている部分平面図である。 選択可能な圧潰(collapse)長さ特徴部を備えたスクリューを示す、本発明の実施形態によるヒップスクリュー組立体のさらに別の実施形態の、一部が断面となっている平面図である。 本発明のさらに別の実施形態による、選択可能圧潰長さ特徴部を設けるために複数の異なる停止部を備えたヒップスクリュー組立体を示す、一部が断面となっている部分平面図である。 本発明の別の実施形態による、選択可能な圧潰長さ特徴部を設けるために横留めねじのあるねじ筋付きの停止部を備えたヒップスクリュー組立体を示す、一部が断面となっている部分平面図である。 本発明の別の実施形態による、図25のヒップスクリュー組立体とともに使用するための別の代替キャップの断面図である。 本発明の別の実施形態による、図25のヒップスクリュー組立体とともに使用するためのさらに別の代替キャップの断面図である。 本発明の別の実施形態による外科手段の流れ図である。 本発明の別の実施形態による別の外科手段の流れ図である。

Claims (9)

  1. 骨折した大腿骨を固定するためのヒップスクリュー組立体において、
    前記大腿骨と係合するためのスクリューと、
    前記大腿骨と係合するためのプレートと、
    中に空洞部を定めており、前記プレートに固定されたバレルであって、前記スクリューが、前記バレルの前記空洞部にはめ込まれる部分を含んでいる、バレルと、
    前記バレルの中に配置可能であり、前記バレルの中での前記スクリューの移動を制限する停止部であって、
    前記スクリューおよび前記バレルが、前記バレルの前記空洞部の中で前記スクリューが選択可能で予め定められた第一の距離をスライド可能に移動できる第一の構造、および、前記バレルの前記空洞部の中で前記スクリューが選択可能で予め定められた第二の距離をスライド可能に移動できる第二の構造を、前記スクリューと前記バレルの間で定めており、
    前記第二の距離が前記第一の距離よりも長い、
    停止部と、
    を備える、ヒップスクリュー組立体。
  2. 請求項1に記載のヒップスクリュー組立体において、
    前記バレルの中に配置可能な第二停止部であって、前記バレルの中での前記スクリューの前記移動を制限し、第二停止長さを定める、第二停止部、
    をさらに備え、
    前記最初に言及した停止部は、第一停止長さを定めており、前記第二停止長さおよび前記第一停止長さは互いに異なる、ヒップスクリュー組立体。
  3. 請求項1に記載のヒップスクリュー組立体において、
    前記停止部は前記バレルとねじ係合可能である、ヒップスクリュー組立体。
  4. 請求項3に記載のヒップスクリュー組立体において、
    前記停止部を定まった位置に固定するための留めねじ、
    をさらに備える、ヒップスクリュー組立体。
  5. 請求項1に記載のヒップスクリュー組立体において、
    前記バレルと前記スクリューの間に配されたスリーブ、
    をさらに備える、ヒップスクリュー組立体。
  6. 請求項5に記載のヒップスクリュー組立体において、
    前記スクリューの前記スリーブに対する角度方向の向きを定めるためのキー、
    をさらに備える、ヒップスクリュー組立体。
  7. 請求項2に記載のヒップスクリュー組立体において、
    前記バレルと前記スクリューの間に配されたスリーブをさらに備え、
    前記スクリューの前記スリーブに対する角度方向の向きを定めるためのキーをさらに備え、
    前記スリーブは、前記スリーブ上に角度方向定位特徴部を定めており、
    前記バレルは、前記バレル上に角度方向定位特徴部を定めており、前記スリーブ上の角度方向定位特徴部は、前記バレル上の角度方向定位特徴部と協働し、前記スリーブの前記バレルに対する角度方向の向きを定める、ヒップスクリュー組立体。
  8. 請求項7に記載のヒップスクリュー組立体において、
    前記キーは、間隔をおいて配された第一および第二のキー平坦部を定めており、
    前記キーにある前記第一の平坦部は、前記スクリューにある第一の平坦部と協働し、前記キーを前記スクリューに角度方向において固定し、
    前記キーにある前記第二の平坦部は、前記スリーブにある第一の平坦部と協働し、前記キーを前記スリーブに角度方向において固定する、ヒップスクリュー組立体。
  9. 骨折した大腿骨を固定するためのヒップスクリュー組立体において、
    前記大腿骨と係合するためのスクリューであって、前記スクリューのスクリュー長手方向中心線を定める、スクリューと、
    前記大腿骨と係合するためのプレートと、
    中に空洞部を定めており、前記プレートに固定されているバレルであって、前記スクリューが、前記バレルの前記空洞部にはめ込まれる部分を含んでいる、バレルと、
    前記スクリューの前記バレルに対する角度方向の向きを複数の位置の一つに選択的に定めるキーと、
    を備える、ヒップスクリュー組立体。
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