JP2008544509A - 有機ライン検出器および有機ライン検出器の製造方法 - Google Patents

有機ライン検出器および有機ライン検出器の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、コンピュータトモグラフィの領域上でのアプリケーションのための有機ライン検出器を製造する方法に関する。この方法は以下のステップを含む:すなわち、
・基板上に配置された酸化インジウムスズ(ITO)層を選択的にエッチングするステップを含み、ここでこのエッチングによって少なくとも2つのITO帯が形成され、
・少なくとも1つの構造化されたマッシュルームフォトラックを当該ITO帯の間に相互に分けて被着させるステップを含み、
・少なくとも1つの有機正孔伝導体を前記マッシュルームフォトラックおよびITO帯上に被着させるステップを含み、ここで少なくとも1つの有機正孔伝導体は前記ITO帯上にのみ接着し、
・前記有機正孔伝導体の層の上に、少なくとも1つの有機半導体を被着させるステップを含み、ここで当該有機半導体は前記有機正孔伝導体上にのみ接着し、前記マッシュルームフォトラック上には接着せず、
・少なくとも2つのネガティブなトップ電極を前記有機半導体上に被着させるステップを含み、ここで当該トップ電極は相互に分けられている。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、有機ライン検出器およびコンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器の製造方法に関する。
ライン検出器は今日、有利には、コンピュータトモグラフィ(CT)の、医療および技術的な用途に使用されており、殊に二次元的なコンピュータトモグラフィ(2D−CT)で使用されている。
2D−CTでは、検査対象にX線源の扇状のビームが照射され、透過された強度がライン検出器によって測定される。
対象が回転する間、数百の一次元投影から、測定面における二次元切断面が再構築される。対象が各測定に対して軸方向において、充分な数の切断面が得られるまでずらされることによって、三次元の結果が得られる。
この原理は、医療的なCT装置でも、産業的なCT装置でも使用される。
ライン検出器の利点は効率が高いと同時に、散乱ビームが実質的に抑圧されることである。
現行のライン検出器は、キセノンガス検出器またはシンチレーション固体検出器等の今日のダイレクトコンバータであり、これはシンチレーション材料、例えばタングステン酸カドミウム(CdW0)または、希土類元素から成る。
正孔伝導体および半導体を含み、技術的に容易に被着可能な相応の有機ライン検出器は今日まで知られていない。
従って本発明の課題は、相応に分割されたラインゲオメトリーを備えた正孔伝導体および半導体を含む、有機ライン検出器の製造方法を提供することである。
有機正孔伝導体および半導体はエッチングに関してプロセスに適していないので、ライン検出器の個々のラインの電気的な分割は、いわゆる「マッシュルーム」フォトラック構造によって行われる。
上述の課題を解決するために、本発明は、以下のステップを含む、有機ライン検出器の製造方法を開示する:すなわち、
基板上に配置された酸化インジウムスズ(ITO)層を選択的にエッチングするステップ。ここでITO層と基板はポジティブな半透明の電極を構成する。エッチングによって、相互に分けられている少なくとも2つのITO帯が形成される。
少なくとも1つの構造化されたマッシュルームフォトラックをITO帯の間に設けるステップ。
少なくとも1つの有機正孔伝導体をマッシュルームフォトラックおよびITO帯上に設けるステップ。ここで少なくとも1つの有機正孔伝導体は、ITO帯上にのみ接着される。
有機正孔伝導体の層の上に、少なくとも1つの有機半導体を被着するステップ。ここで有機半導体は有機正孔伝導体上にのみ接着され、マッシュルームフォトラック上には接着されない。
少なくとも2つのネガティブなトップ電極を有機半導体上に被着するステップ。ここでトップ電極は相互に分けられている。
本発明の有機ライン検出器を製造する本発明に相応の方法によって、次の利点が生じる。すなわち、トップ電極が電気的に相互に別個にされ、これによって半導体の切り離しが行われるという利点である。
有機ライン検出器を製造する方法の本発明の別の側面では有利には、ライン検出器は相互に別個にされた16個のITO帯、ひいては相互に分けられた16個の有機正孔伝導体帯、相互に分けられた16個の有機半導体帯および相互に分けられた16個のトップ電極帯を含む。これによって16個のラインを伴うライン検出器が実現される。これによって、以下の利点が生じる。すなわち、ライン検出器の個々の16個のラインが相互に電気的に別個にされ、短絡が生じないという利点である。さらに、殊に16ライン検出器がCTアプリケーションに必要とされる。
有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では、有機ライン検出器のラインの間の間隔は等しい。これによって、ライン検出器は高い画質を有し、さらに容易かつ低コストに製造されるという利点が生じる。 有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では、有機ライン検出器のラインの間の間隔は異なっている。これによって、ライン検出器がその時々で適しているアプリケーションに適合する、という利点が得られる。
有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では有利には、基板はガラスおよび/またはプラスチック薄膜を含む。これによって、電極は半透明で、比較的低いエネルギーのビームを透過させるという利点が得られる。
さらに、プラスチック薄膜を使用する場合には、質量が少なくなり、技術的に容易に扱うことができるという利点が生じる。同じように、ガラスまたはプラスチック薄膜基板によって、低コストの製造が可能になる。
有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では有利には、プラスチック薄膜は柔軟性である。これによって、薄膜を非平坦に形成された表面上に被着させることができるという利点が得られる。
有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では有利には、プラスチック薄膜はポリマー薄膜である。これによって以下の利点が得られる。すなわち、薄膜を非平坦に形成された表面上に被着させることができ、かつ低コストに製造されるという利点が得られる。
有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では有利には、有機正孔伝導体はPEDOTを含んでいる。これによって以下の利点が得られる。すなわち、半透明のポジティブな電極から、ネガティブなトップ電極への最適な電荷搬送が生じるという利点が得られる。
有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では有利には、有機半導体はP3HTおよび/またはPCBMを含む。これによって以下の利点が得られる。すなわち、半透明のポジティブな電極から、ネガティブなトップ電極への最適な電荷搬送が生じるという利点が得られる。
有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では有利には、トップ電極は金属を含む。これによって、本発明では、改善された電荷キャリヤ搬送が、ポジティブな半透明電極とトップ電極との間で生じるという利点が得られる。
有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では有利には、トップ電極はCaおよび/またはAlおよび/またはAuおよび/またはAgおよび/またはPtを含む。これによって本発明では次の利点が得られる。すなわち、ポジティブな半透明電極とトップ電極との間で電荷キャリヤ搬送が改善され、同じように、有機半導体上での電極の改善された接触接続が得られるという利点である。
有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では有利には、相互に別個にされた帯は平行である。これによって次の利点が得られる。すなわち、相応するCTアプリケーションが改善された解像度を有し、ライン検出器が容易に製造されるという利点である。
有機ライン検出器の製造方法の本発明の別の側面では有利には、相互に別個にされた帯は任意の経路を有している。これによって、相応のCTアプリケーションのもとで検出器が改善された解像度を有するという利点が得られる。
さらに、本発明の別の側面では有利には、少なくとも1つのマッシュルームフォトラック構造がスピンキャスティングによって被着される。これによって、本発明のマッシュルームフォトラック構造が容易に、迅速かつ低コストに、ITO帯の間に被着されるという利点が生じる。
さらに、本発明の有機ライン検出器の製造方法では有利には、有機正孔伝導体4の被着はスピンキャスティングによって行われる。これによって本発明の有機正孔伝導体は容易、迅速かつ低コストに、マッシュルームフォトラック構造上に、およびITO帯上に被着される。
さらにこれによって、次の利点が得られる。すなわち、有機正孔伝導体の層がマッシュルームフォトラック構造で途切れ、ITO帯上にのみ接着されるという利点である。
さらに、本発明の有機ライン検出器の製造方法では有利には、有機半導体の被着はスピンキャスティングによって行われる。これによって、本発明の有機正孔伝導体は容易に、迅速かつ低コストにマッシュルームフォトラック構造上および有機正孔伝導体上に被着される。
さらにこれによって、次の利点が得られる。すなわち、有機半導体の層がマッシュルームフォトラック構造で途切れ、ITO帯上にのみ接着するという利点である。
これによって、半透明の電極、ITO帯、有機正孔伝導体、有機半導体およびトップ電極を含む個々のラインが電気的に相互に分けられる。
さらに本発明の有機ライン検出器の製造方法では有利には、マッシュルームフォトラック構造はネガティブなエッジを有している。これはOLED技術(Organic Light Emitting Dioden-Technologie)から公知である。これによって、マッシュルームフォトラック構造体が容易に、ITO構造の間に被着され、その上に続く、正孔伝導体の有機層に対して選択的に作用する。ここで正孔伝導体はITO構造体の上にのみ接着される。
さらに、マッシュルームフォトラック構造体のネガティブなエッジによって次の利点が得られる。すなわち、マッシュルームフォトラック構造が、その上に続く半導体有機層に対して選択的に作用するという利点である。ここで半導体は、有機正孔伝導体上にのみ接着される。
さらに本発明の有機ライン検出器の製造方法では有利には、有機ライン検出器がコンピュータトモグラフィの領域上のアプリケーションに対して使用される。これによって次の利点が生じる。すなわち、本発明のライン検出器が有機正孔伝導体および半導体の使用時に、CTアプリケーション用のライン検出器の容易かつ低コストの製造を可能にし、従来のライン検出器と比べて改善された画質をもたらす、という利点が生じる。
さらに、本発明は以下の部材を有する有機ライン検出器を開示する:
基板。ここでこの基板上には、少なくとも2つの酸化インジウムスズ(ITO)帯が配置され、これらの帯は相互に別個にされており、ここでITO層と基板はポジティブな半透明電極を構成する。
構造化されたマッシュルームフォトラック。このマッシュルームフォトラックは、ITO帯の間に位置する。
少なくとも1つの有機正孔伝導体。この有機正孔伝導体は、ITO帯上にのみ配置されている。
少なくとも1つの有機半導体。この有機半導体は有機正孔伝導体にのみ配置される。
少なくとも2つのネガティブなトップ電極。このトップ電極は有機半導体上にのみ配置されており、ここでトップ電極は相互に別個にされている。
本発明の別の側面では有利には、有機ライン検出器は相互に別個にされた16個のITO帯、相互に別個にされた16個の有機正孔伝導体帯、相互に別個にされた16個の有機半導体帯および相互に別個された16個のトップ電極帯を含む。これらは有機ライン検出器のラインを構成している。これによって、ライン検出器が最適な画質を有し、容易に製造可能であるという利点が得られる。
本発明の別の側面では有利には、有機ライン検出器のラインの間の間隔は等しい。これによって、ライン検出器が最適な画質を有し、容易に製造可能であるという利点が得られる。
本発明の別の側面では有利には、有機ライン検出器のラインの間の間隔は異なっている。これによって、ライン検出器が最適な画質を有し、容易に製造可能であるという利点が得られる。
本発明の別の側面では有利には、基板はガラスおよび/またはプラスチック薄膜を含む。これによって、ライン検出器を低コストに製造することができるという利点が生じる。
本発明の別の側面では有利には、プラスチック薄膜は柔軟性である。これによって、ライン検出器を個別に使用することができるという利点が生じる。
本発明の別の側面では有利には、プラスチック薄膜はポリマー薄膜である。これによって、ライン検出器を低コストに製造することができるという利点が生じる。
本発明の別の側面では有利には、有機正孔伝導体はPEDOTを含む。これによって、ライン検出器が最適な画質を有し、容易に製造可能であるという利点が得られる。
本発明の別の側面では有利には、有機半導体はP3HTおよび/またはPCBMを含む。これによって、ライン検出器が最適な画質を有し、容易に製造可能であるという利点が得られる。
本発明の別の側面では有利には、トップ電極は金属を含む。これによって、ライン検出器が最適な画質を有し、容易に製造可能であるという利点が得られる。
本発明の別の側面では有利には、トップ電極はCaおよび/またはAlおよび/またはAuおよび/またはAgおよび/またはPtを含む。これによって、ライン検出器が最適な画質を有し、容易に製造可能であるという利点が得られる。これによって、ライン検出器の電極での接触接続が改善される。
本発明の別の側面では有利には、相互に分けられた帯は平行である。これによって、ライン検出器が最適な画質を有し、容易に製造可能であるという利点が得られる。
本発明の別の側面では有利には、相互に分けられた帯は任意の経路を有している。これによって、ライン検出器を個別に使用することができるという利点が生じる。
本発明の別の側面では有利には、マッシュルームフォトラック構造はネガティブなエッジを有している。これによって、ライン検出器が最適な画質を有し、容易に製造可能であるという利点が得られる。
本発明の他の利点および特徴および使用の可能性を、図面に関連した有利な実施形態の以下の詳細な説明に記載する。
図1はITOを備えたものの断面図を示しており、
図2は、ITO層のエッチングされた構造化された帯の平面図を示しており、
図3は、別個にされたITO帯、有機正孔伝導体、有機半導体および別個にされたトップ電極を伴う本発明の有利な実施形態の断面図を示しており、
図4は、本発明の有機ライン検出器の製造方法の概略的なフローチャートである。
図1は、酸化インジウムスズ2(ITO、Indium Tin Oxide)が積層された基板1の断面図を示している。
ここでITO層2は基板1上に積層されており、この基板はガラスまたは柔軟なプラスチック薄膜を含んでいてよい。
同じように基板はポリマー薄膜を含んでいてよい。
基板1および被着されたITO層2は、半透明のポジティブな電極11を構成する。ここでこの電極は後の使用時に、ライン検出器の正面を構成する。
図2は、ITO層2の、エッチングされ、構造化された帯の平面図を示している。この図は、半透明の電極11をエッチングした後のものである。
この実施形態に示された帯2は、相互に平行な、線形の配向を有している。ここで帯が相互に別個にされていることに留意されたい。
同じように、帯が任意の幾何学的形状を有し、任意に相互に別個に配置されている実施形態が可能である。
図3は、別個にされたITO帯2、有機正孔伝導体4、有機半導体5および別個にされたトップ電極6を伴う本発明の有利な実施形態の断面図を示している。
ここでこの方法の第1のステップにおいて、基板1上の均一なITO層2がエッチング方法によって構造化され、選択的にエッチングされている。
有利な実施形態では、この線形のITO帯2は相互に平行に位置しており、相互に同じ間隔で分けられている。
同じように、既に図2で示されているように、ITO帯2が任意の幾何学的形状および位置を基板上で有する実施形態が可能である。
エッチングが行われた後、ITO帯2の間にはいわゆる「マッシュルーム」フォトラック構造体3が被着される。ここではスピンキャスティング方法が使用される。
次に有機正孔伝導体3がITO帯2上に、およびITO帯上にあるマッシュルーフォトラック構造体3上に、スピンキャスティングを用いて被着される。
有機正孔伝導体のスピン時に、有機正孔伝導体の構造はマッシュルーム構造3で途切れ(abreissen)、個々のラインの間の層が別個にされる。基板1の方を向いていない、ITO帯2の表面にのみ有機正孔伝導体が接着される。
次に、基板1、ITO2、マッシュルームフォトラック3および有機正孔伝導体4から構成されるこのライン構造上に、有機半導体5がスピンキャスティングによってスピニングされる。
ここで、有機正孔伝導体4のときと同じ効果が生じる。すなわち、有機半導体はマッシュルームフォトラック構造体3上に接着されず、有機半導体5は有機正孔伝導体3、ひいてはITO帯2上にのみ接着される。
有機半導体5がスピニングされた後、次に、各ラインにトップ電極6がスピンキャスティングによって被着される。ここでこのトップ電極は同じように相互に電気的に別個にされる。
従ってマッシュルームフォトラック構造体3によって、本発明のライン検出器のライン間でトップ電極6が良好に電気的に分断される。
半透明の電極11上にビームが入射するとき、従って、トップ電極6と半透明電極11との間に電位差が生じる。ここで一方では、トップ電極6と半透明電極11との間の電子の電荷移動が半透明電極11の方向において生じ、他方では、正孔の電荷移動がトップ電極6の方向で生じる。
図4は、本発明の有機ライン検出器の製造方法の概略的なフローチャートである。
コンピュータトモグラフィのための有機ライン検出器の製造方法では、ステップ41において、上部に酸化インジウムスズ(ITO)層2が配置されている基板1が選択的にエッチングされる。ここでITO層と基板はポジティブな半透明電極11を構成する。
エッチング時には少なくとも2つのITO帯2が形成される。ここでこれらは相互に別個にされている。
ステップ42では、少なくとも1つの構造化されたマッシュルームフォトラック3がこのITO帯2の間に設けられる。
ステップ43は、少なくとも1つの有機正孔伝導体4をマッシュルームフォトラック3およびITO帯上2に載置することを示す。ここで少なくとも1つの有機正孔伝導体4は、ITO帯2上でのみ接着する。
ステップ44は、有機正孔伝導体4の層の上に、少なくとも1つの有機半導体5を載置することを示す。ここで有機半導体5は、有機正孔伝導体4上にのみ接着し、マッシュルームフォトラック3上には接着しない。
次にステップ45は少なくとも2つのネガティブなトップ電極6を有機半導体5の上に載置することを示す。ここでトップ電極6は相互に分けられている。
酸化インジウムスズが積層された基板の断面図 ITO層のエッチングされた構造化された帯の平面図 別個にされたITO帯、有機正孔伝導体、有機半導体および別個にされたトップ電極を伴う本発明の有利な実施形態の断面図 本発明の有機ライン検出器の製造方法の概略的なフローチャート

Claims (32)

  1. コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器を製造する方法であって、
    以下のステップを含み:すなわち、
    ・基板(1)上に配置された酸化インジウムスズ(ITO)層(2)を選択的にエッチングするステップを含み、ここで前記ITO層と基板はポジティブな半透明の電極(11)を構成し、エッチングによって、相互に分けられている少なくとも2つのITO帯(2)を形成し、
    ・少なくとも1つの構造化されたマッシュルームフォトラック(3)を当該ITO帯(2)の間に被着させるステップを含み、
    ・少なくとも1つの有機正孔伝導体(4)を前記マッシュルームフォトラック(3)およびITO帯(2)上に被着させるステップを含み、ここで少なくとも1つの有機正孔伝導体(4)は前記ITO帯(2)上にのみ接着し、
    ・前記有機正孔伝導体(4)の層の上に、少なくとも1つの有機半導体(5)を被着させるステップを含み、ここで当該有機半導体(5)は前記有機正孔伝導体(4)上にのみ接着し、前記マッシュルームフォトラック(3)上には接着せず、
    ・少なくとも2つのネガティブなトップ電極(6)を前記有機半導体(5)上に被着させるステップを含み、ここで当該トップ電極は相互に分けられている、
    ことを特徴とする、有機ライン検出器を製造する方法。
  2. 前記ライン検出器は、相互に別個にされた16個のITO帯(2)、相互に分けられた16個の有機正孔伝導体帯(4)、相互に分けられた16個の有機半導体帯(5)および相互に分けられた16個のトップ電極帯(6)を含み、当該帯は有機ライン検出器のラインを構成する、請求項1記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  3. 前記有機ライン検出器のラインの間の間隔は等しい、請求項1から2に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  4. 前記有機ライン検出器のラインの間の間隔は異なっている、請求項1から3に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  5. 前記基板(1)はガラスおよび/またはプラスチック薄膜を含む、請求項1から4に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  6. 前記プラスチック薄膜は柔軟性である、請求項3に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  7. 前記プラスチック薄膜はポリマー薄膜である、請求項3に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  8. 前記有機正孔伝導体はPEDOTを含む、請求項1から7に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  9. 前記有機半導体はP3HTおよび/またはPCBMを含む、請求項1から8に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  10. 前記トップ電極(6)は金属を含む、請求項1から9に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  11. 前記トップ電極(6)はCaおよび/またはAlおよび/またはAuおよび/またはAgおよび/またはPtを含む、請求項1から10に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  12. 前記相互に別個にされた帯は平行である、請求項1から11に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  13. 前記相互に別個にされた帯は任意の経路を有する、請求項1から12に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  14. 前記マッシュルームフォトラック構造体(3)をスピンキャスティングによって被着する、請求項1から13に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  15. 前記有機正孔伝導体(4)をスピンキャスティングによって被着する、請求項1から14に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  16. 前記有機半導体(5)をスピンキャスティングによって被着する、請求項1から15に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  17. 前記マッシュルームフォトラック構造体(3)はネガティブなエッジを有している、請求項1から16に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  18. 前記有機ライン検出器はコンピュータトモグラフィの領域上のアプリケーションに対して使用される、請求項1から17に記載の有機ライン検出器を製造する方法。
  19. コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)であって、
    当該有機ライン検出器は以下の部材を有しており:すなわち、
    基板(1)を有しており、ここで当該基板上には少なくとも2つの酸化インジウムスズ(ITO)帯(2)が配置され、当該帯は相互に別個にされており、ここでITO層と基板はポジティブな半透明電極(11)を構成し、
    構造化されたマッシュルームフォトラック(3)を有しており、当該マッシュルームフォトラックは前記ITO帯(2)の間に位置し、
    少なくとも1つの有機正孔伝導体(4)を有しており、当該有機正孔伝導体は前記ITO帯(2)上にのみ配置されており、
    少なくとも1つの有機半導体(5)を有しており、当該有機半導体は前記有機正孔伝導体(4)にのみ配置されており、
    少なくとも2つのネガティブなトップ電極(6)を有しており、当該トップ電極は前記有機半導体(5)上にのみ配置されており、ここで当該トップ電極(6)は相互に別個にされている、
    ことを特徴とする、トモグラフィ用の有機ライン検出器。
  20. 前記ライン検出器は、相互に別個にされた16個のITO帯(2)、相互に分けられた16個の有機正孔伝導体帯(4)、相互に分けられた16個の有機半導体帯(5)および相互に分けられた16個のトップ電極帯(6)を含み、当該帯は有機ライン検出器のラインを構成する、請求項19記載の有機ライン検出器(31)。
  21. 前記有機ライン検出器のラインの間の間隔は等しい、請求項19から20に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  22. 前記有機ライン検出器のラインの間の間隔は異なっている、請求項19から21に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  23. 前記基板(1)はガラスおよび/またはプラスチック薄膜を含む、請求項19から22に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  24. 前記プラスチック薄膜は柔軟性である、請求項23に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  25. 前記プラスチック薄膜はポリマー薄膜である、請求項24に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  26. 前記有機正孔伝導体はPEDOTを含む、請求項19から25に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  27. 前記有機半導体はP3HTおよび/またはPCBM含む、請求項19から26に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  28. 前記トップ電極(6)は金属を含む、請求項19から27に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  29. 前記トップ電極(6)はCaおよび/またはAlおよび/またはAuおよび/またはAgおよび/またはPtを含む、請求項19から28に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  30. 前記相互に別個にされた帯は平行である、請求項19から29に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  31. 前記相互に別個にされた帯は任意の経路を有している、請求項19から30に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
  32. 前記マッシュルームフォトラック構造体(3)はネガティブなエッジを有している、請求項19から31に記載の、コンピュータトモグラフィ用の有機ライン検出器(31)。
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