JP2008541507A - 電力用電界効果トランジスタ(fet)の駆動システムおよびその方法 - Google Patents
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Abstract
電界効果トランジスタ(FET)を駆動するためのシステムおよび方法が提供される。1つの実施の形態で、システムは、電力用FETのゲート電圧を供給するための制御信号(56)を生成する制御回路(54)を含む。システムは、更に制御回路と電力用FETとの間に接続されて、電力用FETのゲート電圧の変化率を動的に制御して、電力用FETをスイッチングすることで生じる電磁妨害(EMI)放射および電力損失を低減するように動作する傾斜制御回路(62)を含む。
Description
本発明は、電子回路に関するものであって、更に詳細には、電力用電界効果トランジスタ(FET)を駆動するためのシステムおよび方法に関する。
(背景)
電子式携帯型の装置が益々小型化するにつれて、それに対応するように低消費電力、高効率で動作する電力変換および制御回路に対する需要が増え続けている。多くの場合、それらの装置は、電池から電力を供給するものであり、電池の寿命を延ばすために、そのような装置を可能な限り少ない電力で使用することが望ましい。電源に制御された出力を提供するための効率的な構成として、スイッチング・レギュレータが採用されている。そのようなレギュレータの1つのタイプは、スイッチング・レギュレータ又はスイッチング電力供給として知られており、それは、負荷への電力の流れを負荷に接続された1又は複数の高側スイッチのオンおよびオフのデューティ・サイクルを制御することによって制御している。今日では、多くの異なる分類のスイッチング・レギュレータが存在する。
電子式携帯型の装置が益々小型化するにつれて、それに対応するように低消費電力、高効率で動作する電力変換および制御回路に対する需要が増え続けている。多くの場合、それらの装置は、電池から電力を供給するものであり、電池の寿命を延ばすために、そのような装置を可能な限り少ない電力で使用することが望ましい。電源に制御された出力を提供するための効率的な構成として、スイッチング・レギュレータが採用されている。そのようなレギュレータの1つのタイプは、スイッチング・レギュレータ又はスイッチング電力供給として知られており、それは、負荷への電力の流れを負荷に接続された1又は複数の高側スイッチのオンおよびオフのデューティ・サイクルを制御することによって制御している。今日では、多くの異なる分類のスイッチング・レギュレータが存在する。
1つのタイプのスイッチング・レギュレータは、同期式スイッチング・レギュレータとして知られている。同期式スイッチング・レギュレータでは、2つの別々の電流源から切り替えて電流の流れを維持するためにインダクタが使用される。2つの電流源は、高側電界効果トランジスタ(FET)のような高側スイッチと、低側FETのような低側スイッチと、フリーホイール・ダイオード(free wheeling diode)とを含むことができる。一旦高側FETがターン・オフすれば、インダクタに蓄えられた磁気的電力がインダクタの電圧をソース・ノードからアースに対して負になるまで変化させることによってインダクタを通る電流を強制的に流すように消費される。フリーホイール・ダイオードは、このとき、高側がターン・オフされたあと、低位側FETがターン・オンされる前にアースからインダクタに電流を通す。このように、高側スイッチの活性化と低側スイッチの活性化との間の期間、インダクタを通って連続的に電流が流れる。
スイッチング・レギュレータ回路の設計者は、与えられたスイッチング・レギュレータ回路内の電流から発生する電磁妨害(EMI)放射に気を配る必要がある。スイッチング・レギュレータのEMI放射の1つの原因は、電力用FETが活性化されるときの入力電流の急な変化(di/dt)と電力用FETが不活性化されるときの電流の急な減衰から生じるものである。電力用FETのゲート電圧がそれの閾値に達すると、電力用FETを通って電流が流れ、EMI放射が発生し得る。電力用FETのゲート電圧が閾値電圧よりも高くまで急速に増大すると、FETを通る入力電流の流れの急な変化から生じるEMI放射は、許容できる設計限界を超える大きな振幅のものとなる場合がある。許容できないEMI放射のこの問題に対する解決策は、例えば、電力用FETのゲートとソースの間に容量を付加するなどして、電力用FETのゲート電圧の増大を遅くすることである。この結果、入力電流がより遅く増大することになって、スイッチング・レギュレータからのEMI放射を少なくできる。
図1は、電圧の時間変化のグラフ10を示しており、スイッチング・レギュレータの電力用FETのゲート電圧の相対的な増加率を実証している。グラフ10のモデルである電力用FETは、閾値電圧VT(図1の例では、約2ボルトと示されている)を有し、その電圧で電力用FETが活性化し始める。電力用FETのドレインからソースに電流が流れ始めるのは、この時点である。閾値電圧VTから電力用FETが完全に活性化される電圧VF(図1の例では、約4ボルト)までの電圧範囲は、活性化領域12と示されている。
破線14(グラフ10の凡例16では、「高速」と示されている)は、電力用FETのゲート電圧のより急峻なほうの増加率(すなわち、大きな傾斜)を表している。ゲート電圧が急速に増大すると、電力用FETを通って流れる入力電流の変化率が非常に大きくなり、許容できないレベルのEMI放射が発生する。破線18(グラフ10の凡例16には、「低速」と示されている)は、電力用FETのゲート電圧のより低速のほうの増大率(すなわち、小さい傾斜)を表している。ゲート電圧が低速で増大すると、電力用FETを通って流れる入力電流の変化率が小さくなって、その結果、発生するEMI放射は、許容できるレベルになる。
しかし、破線18によって表されたゲート電圧のより低速の増大からは、別の問題が発生する。破線18に対応するゲート電圧は、より低速で増大するので、ゲート電圧が閾値電圧VTに達するまでにより長い時間が掛かる。同期式スイッチング・レギュレータの上の例では、このことは、インダクタを通って流れる伝導電流が、ゲート電圧がより急速に増大する場合よりもより長い時間、フリーホイール・ダイオードを通って流れることを意味する。電力用FETがオフの間は、インダクタの磁場が崩壊することによってフリーホイール・ダイオードの電流が維持されるので、スイッチング・レギュレータは、フリーホイール・ダイオードが電流を流している間も電力損失を生ずる。このように、破線18は、活性化領域12より下で破線14よりも大きい対応する電力損失を有する。スイッチング・レギュレータのこの電力損失は、グラフ10に電力損失領域20で表されている。
電力損失領域20によって表される電力損失に加えて、スイッチング・レギュレータは、電力用FETが完全に活性化されたあとも電力をロスする(すなわち、伝導損失)。ゲート電圧が、完全活性化電圧VFから最大電圧VMAX(図1の例では、10ボルトと示されている)まで増大する間に、電力用FETは、ドレインとソースとの間で可変抵抗として動作する。完全活性化電圧VFより上の低いほうの電圧レベルで、電力用FETのドレイン−ソース間の抵抗値RDSonは、それが最大電圧VMAXで有する値よりも大きい。すなわち、全抵抗値の時間変化(dr/dt)は、ゲート電圧がゲート最大電圧VMAXに達するまでに要する時間に逆比例する。例えば、破線14は、破線18よりも小さいRDSonの時間変化を示す。抵抗負荷は、熱の形で電力損失を発生するので、破線18は、完全活性化電圧VFよりも上で破線14よりも大きい対応する電力損失を有する。この電力損失は、グラフ10に電力損失領域22で表されている。
図1のグラフ10は、このようにスイッチング・レギュレータの電力用FETを活性化する2つの異なる方法を実証している。1つの方法は、電力用FETのゲート電圧を急に増大させるもので、その結果として許容できないレベルのEMI放射が発生する。もう一つの方法は、電力用FETのゲート電圧をゆっくりと増大させるもので、その結果として、望ましくない電力損失が発生する。このように、スイッチング・レギュレータの電力用FETを活性化する2つの方法は、競合する設計上の制約を受ける。
(概要)
本発明の1つの実施の形態は、電力用FETを駆動するためのシステムを含む。システムは、電力用FETのゲート電圧を供給するための制御信号を発生する制御回路を含む。システムは、更に制御回路と電力用FETとの間に接続されて、電力用FETをスイッチングすることから生ずる電力損失および電磁妨害(EMI)放射を低減するように電力用FETのゲート電圧の変化率を動的に制御するように動作する傾斜制御回路を含む。
本発明の1つの実施の形態は、電力用FETを駆動するためのシステムを含む。システムは、電力用FETのゲート電圧を供給するための制御信号を発生する制御回路を含む。システムは、更に制御回路と電力用FETとの間に接続されて、電力用FETをスイッチングすることから生ずる電力損失および電磁妨害(EMI)放射を低減するように電力用FETのゲート電圧の変化率を動的に制御するように動作する傾斜制御回路を含む。
本発明の別の実施の形態は、電力用FETを駆動するための方法を含み、それは、第1の増大率で電力用FETのゲート電圧をアサートする工程と、電力用FETのゲート電圧をモニタする工程とを含む。その方法は、またゲート電圧が電力用FETの閾値電圧に達したときに、電力用FETのゲート電圧の第1の増大率を第2の増大率に下げる工程を含む。その方法は、更に電力用FETが本質的に完全に活性化されたときに、電力用FETのゲート電圧の第2の増大率を第3の増大率に上げる工程を含む。
本発明の別の実施の形態は、電力用FETを駆動するための方法を含み、それは、第1の減少率で電力用FETのゲート電圧をアサート停止(de−assert)する工程と、電力用FETのソース電圧をモニタする工程と、電力用FETが不活性化され始めたときに、電力用FETのゲート電圧の第1の減少率を第2の減少率に下げる工程とを含む。
本発明の別の実施の形態は、電力用FETを駆動することから生ずるEMI放射および電力損失を減少させるシステムを含み、それは、電力用FETのゲート電圧を測定する手段を含む。システムは、また電力用FETの測定されたゲート電圧に基づいて、電力用FETのゲート電圧の変化率を動的に調節する手段を含む。
本発明は、電子回路に関するものであって、更に詳細には、電力用FETのスイッチングに付随する電力損失およびEMI放射の低減に関する。これまでの議論に照らすと、「電力損失」および「電力の損失」という用語は、効率の低下を意味し、電力FETに供給される電力の損失、電力用FETから供給される電流の損失、あるいは、電力用FETを含むシステムの電力の損失と解釈されるべきでないことを理解されるべきである。電力用FETをスイッチング・オン又はスイッチング・オフすることに付随するEMI放射を減少させるために、電力用FETがターン・オン又はオフを開始する時点で電力用FETのゲート電圧の変化率を傾斜制御回路によって下げることが行われる。例えば、ゲート電圧のゆっくりした増加によって電力用FETを通って流れるドレイン−ソース電流がよりゆっくり変化すれば、電力用FETの活性化中のEMI放射が低減される。
しかし、過剰な電力損失を回避するために、傾斜制御回路は、電力用FETのゲート電圧が閾値電圧よりも小さい間に第1の速度でゲート電圧を変化させ、閾値電圧と本質的に完全に活性化された電圧との間に第2の速度でゲート電圧を変化させ、そして本質的に完全に活性化されたあとに第3の速度で電圧を変化させる。第2の速度は、第1の速度および第3の速度よりも遅い。この結果、アースから、フリーホイール・ダイオードなどの低側デバイスを通って流れる電流から生じる電力損失が低減され、他方、高側FET又は低側FETが第1の速度でよりも速く活性化されるので、電力用FETは、活性化されない。よりゆっくりした第2の速度において入力電流の変化も小さくなるため、これによって、第2の速度におけるEMI放射が低減される。加えて、電力用FETの完全な活性化のあとのゲート電圧の急な増大は、ドレイン−ソース間の抵抗RDSonのより急峻な低下をもたらし、それによって、熱として発生する電力損失が低減される。
本発明に従う例について、以下に高側FETの活性化に関して説明する。しかし、本発明に従えば、高側FETの不活性化に関しても同じ原理および特徴が当て嵌まることを理解されよう。更に、後に図4に関して実証されるように、本発明の態様に従えば、低側FETの活性化に関しても同じ原理および特徴が当て嵌まることを理解されよう。
図2は、本発明に従う、高側FET52を活性化するためのシステム50を示している。図2に示された高側FET52は、N型のMOSFETスイッチとして示されているが、P型のMOSFETスイッチを使用することも可能であることを理解されよう。ゲート端子Gにおいて信号をアサートする(すなわち、信号を強制的に論理1にする)ことによって高側FET52が活性化されるとき、ドレイン端子DであるVINノードから高側FET52を通ってソース端子SであるVSWITCHノードに電流が流れる。図2の例で、制御回路54は、制御信号56を発生するが、それは、矩形波でよい。制御回路54によって生成される制御信号56は、通常は、図2に示すように接地電位を基準にしている。また高側FET52は、通常は、モータやスイッチング・レギュレータ(図示されていない)のような何らかの能動デバイスの出力を駆動するために用いられる。従って、システム50は、VSWITCHを基準とする高側FET52を正しく活性化するために、制御信号56をより高い電圧基準レベルに調節するレベル・シフタ回路58を含む。図2の例で、レベル・シフタ回路58は、VSWITCHに対してフローティング状態にある電源電圧でよい入力信号VBOOTを受信して、高側FET52活性化のための調節された制御信号60を出力する。
クロック信号又はタイミング信号のような矩形波制御信号は、典型的には、非常に大きい傾斜(すなわち、電圧の時間に対する変化(dv/dt))を有する。調節された制御信号60のような典型的な矩形波が高側FET52に供給されると、ゲート端子における電圧の急な増大のために、高側FET52の活性化中に高側FET52を通ってVINからVSWITCHに流れる入力電流は、急速に変化(di/dt)する。望ましくない多量のEMI放射を引き起こすのは、入力電流のこの急な変化である。先に説明したように、この問題を克服するために、高側FET52のゲート端子Gとソース端子Sとの間に容量がしばしば付加される。これは、矩形波制御信号の傾斜を下げて、より少ないEMT放射を伴うより小さい入力電流を生じさせる。しかし、制御信号の傾斜を減らすことによって、EMI放射は、低減されるものの、上で述べたように、それには、電力損失の増大という犠牲が伴う。
図2のシステム50は、このような相反する設計上の制約を、レベル・シフタ回路58と高側FET52との間に傾斜制御回路62を含めることによって軽減している。高側FET52が活性化される前の時点で、高側FET52のゲート電圧が閾値電圧にまだ達していない間は、調節された制御信号62の傾斜は、非常に大きく、従って、電流を流しているフリーホイール・ダイオードによって引き起こされる電力損失は、小さい。傾斜制御回路62は、高側FET52が活性化されるまでの期間に、調節された制御信号60の傾斜を下げることによって調節された制御信号60の傾斜を動的に制御し、それによって入力電流の急な変化によって生ずるEMI放射を低減する。更に、高側FET52が完全に活性化されたあとの時点では、FETが飽和領域から線形領域に切り替わり、ドレイン−ソース間に電流の全量が流れるとき、調節された制御信号60の傾斜は、非常に大きく、従って、より大きい抵抗値RDSonによって引き起こされる熱によって生じる伝導性電力損失が低減される。
図3は、発明の1つの態様に従う高側FETのゲート電圧の相対的な増加率を実証する時間対電圧のグラフ100を示す。グラフ100のモデルである高側FETは、閾値電圧VT(図3の例では、2ボルトと示されている)を有し、その電圧で、ゲート電圧は、高側FETを活性化し始める。高側FETのドレインからソースに電流が流れ始めるのは、この時点である。閾値電圧VTから高側FETが完全に活性化される電圧VF(図3の例では、約4ボルト)までの電圧範囲は、傾斜制御領域102と示されている。アースから低側デバイス、例えば、フリーホイール・ダイオードを通って電流が流れる上の例で、完全活性化電圧VFは、高側FETの出力がアースに対して正になる時点を表すことができる。このように、高側FETが完全活性化電圧VFにおいて完全に活性化されると、高側FETは、飽和領域から線形領域への切り替えを開始し、ゲートに供給される付加的な電圧量の如何に関わらず、高側FETを通って最大量の電流が流れ始める。更に、図3の例で、高側FETは、約2ボルトの閾値電圧VTと、約4ボルトの完全活性化電圧VFとを有することを理解されよう。しかし、発明に従えば、任意のタイプのFETを使用することができ、それらの値は、高側FETとして使用されるFETのタイプに依存する。
破線104(グラフ100の凡例106には、「高速」と示されている)は、高側FETのゲート電圧のより急峻な増加率(すなわち、より大きい傾斜)を表している。傾斜制御領域102を通ってゲート電圧が急に増加するので、高側FETを通って流れる入力電流は、非常に大きくなり、その結果、許容できないレベルのEMI放射が生じる。破線108(グラフ100の凡例106には、「制御」と示されている)は、高側FETのゲート電圧の制御された増加率(すなわち、制御された傾斜)を表している。制御された傾斜の破線108は、図2に関連して上で説明した傾斜制御システムによって実現できるような、ゲート電圧の制御された増加率の傾斜を表す。ゲート電圧の制御された増加率の傾斜は、傾斜制御領域102の間でゲート電圧の傾斜を下げることによって高側FETの活性化中の許容できないEMI放射の問題を軽減する。言い換えると、ゲート電圧が本質的に閾値電圧VTに等しい時点から完全活性化電圧VFまでの期間に、ゲート電圧の増加率が下げられる。ゲート電圧がよりゆっくりと増加するので、高側FETを通る入力電流の変化率がより小さくなって、EMI放射は、許容できるレベルになる。
発明の1つの態様に従う、入力電流の変化率のこの制御は、特定の応用における要求に合致するように調節できることを理解されよう。例えば、与えられた応用の環境因子は、制御された傾斜の破線108の傾斜を決定する場合に考慮すべきであり、傾斜が小さくなれば、EMI放射は、少なくなるが、反面で高側FETの内部温度上昇という犠牲を払うことになる。例えば、低い雰囲気温度を有する環境では、制御された傾斜の破線108は、ゲート電圧のよりゆっくりした増加に対応するより小さい傾斜を有し、その結果、EMI放射のレベルは、本質的により減少する。しかし、より高い雰囲気温度を有する環境では、制御された傾斜の破線108に関してより大きい傾斜を持つ必要がある。制御された傾斜の破線108に関してより大きい傾斜を必要とする理由の一例は、EMI放射を低減すると同時に、高側FETの内部温度も制御する要求が存在することであるが、そのために、EMI放射低減が犠牲にされて高側FETの内部温度が低減される。従って、温度のような環境因子から依存して、制御された傾斜の破線108の傾斜を制御することが可能である。例えば、図2の例の傾斜制御回路62は、環境因子を決定するための温度センサを含み、傾斜制御回路62は、制御された傾斜の破線108に関する傾斜をそれに従って設定することができる。
高側FETは、高側FETが完全に活性化されたあとも、電力をロスする。ゲート電圧が完全活性化電圧VFからゲート最大電圧VMAX(図3の例では、10ボルトと示されている)まで増加する間に、高側FETは、ドレインとソースとの間で可変抵抗として動作する。完全活性化電圧VFより上で低いほうの電圧レベルで、高側FETのドレイン−ソース間の抵抗値RDSonは、それが最大電圧VMAXにあるときよりも大きい。すなわち、全抵抗値の時間変化(dr/dt)は、ゲート電圧がゲート最大電圧VMAXに達するまでに要する時間長に逆比例する。抵抗性負荷は、熱の形で電力損失を発生するので、できる限り早くゲート電圧を完全活性化電圧VFよりも高くまで増加させて、負のdr/dtを増やし、高側FETを可能な限り小さい抵抗値RDSonとなるようにすることが望ましい。従って、図2に関して上で説明したような傾斜制御システムは、高側FETが完全に活性化されたあとでゲート電圧の増加率を上げる。このより急な増加率の結果、高レベルの抵抗値RDSonから生じる熱による電力損失は、低減される。このように、破線108は、図1に関して上で説明した高側FETを活性化する先の方法の特徴を組み合わせたものとなっており、高側FETのより最適な活性化を表している。破線108は、図1の破線104から生じる電力損失の低減の特徴と、図1の破線108から生じる低いEMI放射の特徴とを有する。
図3の例で、破線108は、完全活性化電圧VFを超えるゲート電圧の増加率と閾値電圧VTより下の増加率とが同じ傾斜を有することを示している。しかし、この2つの傾斜は、同じである必要がなく、低減された電力損失を示すように、傾斜制御領域102中のゲート電圧の傾斜よりも急な増加率を単に示しただけであることを理解されよう。更に、電圧VT、VFおよびVSとともに、破線108の複数の傾斜は、すべて高側FETおよび発明の1つの態様に従って使用される図2のレベル・シフタ回路58および制御回路54などの付随回路のタイプに依存して変化する。
図3の例で、傾斜制御回路は、発明の1つの態様に従ってそれを活性化する場合と本質的に同じやり方で、図2の例の高側FET52のような高側FETを不活性化できる。例えば、より大きい抵抗値RDSonに付随する伝導性損失を減らすために、傾斜制御システムは、ゲート電圧を最大電圧VMAXから完全活性化電圧VFまで急速に下げることができる。ゲート電圧が完全活性化電圧VFに本質的に等しい時点と閾値電圧VTに等しい時点との間の期間に、傾斜制御回路は、電流の急な減少から生じる許容できないレベルのEMI放射を回避するためにゲート電圧の減少率を下げる。
図4は、発明の1つの態様に従う、N型高側FET154用の高側傾斜制御回路152とN型低側FET158用の低側傾斜制御回路156とを含むスイッチング・レギュレータ150(例えば、同期式バック・コンバータ)を示す。高側傾斜制御回路152は、高側FET154のゲート端子に接続されて、高側FET154のゲート電圧の変化率を制御するように動作する。低側傾斜制御回路156は、低側FET158のゲート端子に接続されて、低側FET158のゲート電圧の変化率を制御するように動作する。スイッチング・レギュレータ150は、高側傾斜制御回路152を通して高側FET154と、低側傾斜制御回路156を通して低側FET158との両方に供給されるパルスのデューティ・サイクルを制御するように動作する制御回路160を含む。制御回路160は、クロック信号又はタイミング信号のような矩形波のスイッチング信号を傾斜制御回路152および156に供給する。
高側FET154は、電圧源VINに接続されたドレイン端子を有し、低側FET158は、アースに接続されたソース端子を有する。高側FET154のソース端子と、低側FET158のドレイン端子は、対応する電圧VSWITCHを有し、高側傾斜制御回路152および低側傾斜制御回路156にも接続された共通ノードSWITCHを共有する。出力端子が電圧VOUTを有するスイッチング・レギュレータ150の出力端子とノードSWITCHとの間にインダクタ164が接続される。ノードSWITCHとアースとの間には、フリーホイール・ダイオード166が接続されて、アノードがアースに、またカソードがノードSWITCHに接続されている。
制御回路160が高側を活性化するとき、高側傾斜制御回路152の出力は、高レベル(例えば、論理1)になって、高側FET154のゲートをソースよりも高くプルして、高側FET154をターン・オンする。高側FET154がオンすると、ソース・ドレイン間の入力インピーダンスが低くなって、VSWITCHがVINにほぼ等しくなる。VSWITCHがVINにほぼ等しくなると、インダクタ164を通って流れるインダクタ電流ILが増加し始める。電流ILは、VSWITCHが変化するまで増加し続ける。
制御回路160は、それが低側を活性化する前に、VINとアースとの間の短絡を避けるために高側を不活性化する。制御回路160が高側を不活性化すると、高側傾斜制御回路152の出力が低レベル(例えば、論理0)になって、高側FET154は、ターン・オフする。インダクタ164を通る電流ILは、変化しないままに留まる傾向があるので、VSWITCHがアースに対して負になって、電流ILがフリーホイール・ダイオード166を通して供給されるようになる。制御回路160が低側を活性化するまで、フリーホイール・ダイオード166を通って電流が流れ続ける。一旦低側が活性化されると、低側傾斜制御回路156の出力は、高レベル(例えば、論理1)になって、低側FET158のゲートをソースよりも高くプルして、低側FET158をターン・オンする。低側FET158がオンすると、ソース−ドレイン間の入力インピーダンスは、低レベルになって、VSWITCHは、アースにほぼ等しくなる。上で説明したのと同じように、制御回路160は、高側を再び活性化する前に、低側を不活性化する。従って、同期式スイッチング・レギュレータ150は、インダクタ164を通る電流ILを維持するように動作することによって、キャパシタ168および負荷抵抗170の両端電圧VOUTをほぼ一定に保つ。
電力は、フリーホイール・ダイオード166がアースからノードSWITCHに電流を流している間にロスすることを理解されよう。従って、スイッチング・レギュレータ150は、高側および低側の活性化の間の期間にそれぞれ電力を失う。この電力損失は、図1に示された電力損失領域20で表される。従って、発明の1つの態様に従えば、高側の活性化時に高側FET154のゲート電圧をゼロ・ボルトから高側FET154の閾値電圧にまで急速に増大させることによってこの電力損失を最小化することができる。同様に、低側の活性化時に低側FET158のゲート電圧をゼロ・ボルトから低側FET158の閾値電圧にまで急速に増大させることによってもこの電力損失を最小化することができる。しかし、高側傾斜制御回路152および低側傾斜制御回路156を利用すれば、高側FET154および低側FET158の活性化で生じる電力損失量を低減しながら、EMI放射を許容レベルに留めて、高側FET154および低側FET158の活性化を実現できる。
図4に示されたスイッチング・レギュレータが、典型的なスイッチング・レギュレータ回路の適正な機能を発揮するために必要な電源電圧および回路部品のすべては、含んでいない簡略化されたものであることを理解されよう。それらの部品および電圧は、それらが発明の1つの態様に従うスイッチング・レギュレータ150の機能について適切に説明するために必要でないことから、分かり易くするために図4の説明から省略されている。図4は、発明の1つの態様に従って、高側および低側の両方に傾斜制御が利用できることを単に例証するものである。
図5は、発明の1つの態様に従って、高側FET202を駆動するための傾斜制御を提供するシステム200の一例を示す。システム200は、例えば、制御回路(図示されていない)から生成されるような制御信号CSを用いて高側FET202を活性化することで、図4に関して上で説明したような同期式スイッチング・レギュレータに採用できる。図5の例で、制御信号CSは、アースGNDとして示された負の電源電圧を基準とした矩形波でよい。負の電源電圧は、アースである必要がないことを理解されよう。システム200は、レベル・シフタ回路204および傾斜制御回路208を含む。傾斜制御回路208は、高側FET202のゲート電圧の傾斜を変化させる部品だけでなく、ゲート電圧の傾斜を変化させるべき時点を感知する部品も含む。例えば、傾斜制御回路208は、図3の例で傾斜制御領域102の電圧VTを超える場合のような、ゲート電圧の増加率を高速からより低速に変化させるべき時点を感知する部品を有し、更に、図3の例で完全活性化電圧VFを超える場合のような、ゲート電圧の増加率をより高速の増加率に戻すべき時点を感知する部品も含む。それらの回路部品は、すべて傾斜制御回路208を含み、それは、単一の集積回路(IC)でよい。あるいは、図5に実証されるように、傾斜制御回路208は、高側FET202と電流感知抵抗210とを除いて、単一のICでよく、後者は、高精度な抵抗で、高側FET202のドレイン端子と電圧源VINとの間に接続される。高側FET202と電流感知抵抗210が傾斜制御回路208の外部に構成できるので、傾斜制御回路208は、外部監視傾斜制御回路と呼ぶことができる。
レベル・シフタ回路204は、2つのN型MOSFETスイッチ、N1およびN2を含む。両スイッチN1およびN2は、アースGNDとレベル・シフタ回路204との間に接続される。各々のソース端子は、アースGNDに接続され、スイッチN1のドレイン端子は、レベル・シフタ回路204のP型MOSFETスイッチP3のドレイン端子に接続され、スイッチN2のドレイン端子は、レベル・シフタ回路204のP型MOSFETスイッチP4のドレイン端子に接続されている。スイッチN1のゲート端子は、インバータ212の出力に接続され、後者は、制御信号CSを反転するように動作する。スイッチN2のゲート端子は、制御信号CSに直接接続されている。
レベル・シフタ回路204は、4つのP型MOSFETスイッチP1、P2、P3およびP4を含む。スイッチP1およびP2は、それぞれソース端子をブートストラップ電圧源VBOOTに接続されている。スイッチP1およびP2の各々のゲート端子は、スイッチP1およびP2のそれぞれ他方のもののドレイン端子に接続されている。スイッチP3およびP4のそれぞれのソース端子もまた、それぞれ、スイッチP1のドレインおよびスイッチP2のドレインを含むノードに接続されている。スイッチP3のドレイン端子は、レベル・シフタ回路204のN1のドレイン端子に接続され、スイッチP4のドレイン端子は、レベル・シフタ回路204のスイッチN2のドレイン端子に接続されている。両スイッチP3およびP4は、ゲート端子を互いに接続されて、それが更に高側FET202のソース端子に接続されている。高側FET202のソース端子は、図5にVSWITCHと示された高側の出力信号を運ぶ。レベル・シフタ回路204の出力は、スイッチP1のゲート、スイッチP2のドレインおよびスイッチP4のソースによってノードを共有されており、図5にLSOUTと示されている。
レベル・シフタ回路204は、制御信号CSを反転および調節したものを傾斜制御回路208に供給するように動作する。レベル・シフタ回路204は、VSWITCHを基準にした高側FET202を正しく活性化できるように、制御信号CSをより高い電圧基準レベルに調節する。図5の例で、信号VBOOTは、電圧源VINよりも絶対値の大きいフローティング状態の基準電圧でよく、またレベル・シフタ回路204は、高側FET202の正しい活性化のために調節および反転された制御信号をLSOUTに出力する。
レベル・シフタ回路204および傾斜制御回路208は、それぞれ入力として制御信号CSを受信する。制御信号CSが高レベルになると、スイッチN2が活性化されてノードLSOUTにおける出力をプル・ダウンする。ノードLSOUTは、P型MOSFETスイッチP5のゲート端子に接続されている。スイッチP5は、ドレイン端子を高側FET202のゲート端子に接続され、ソース端子を定電流源214に接続されている。定電流源214は、例えば、カレント・ミラーから生成することができ、図5では、簡単のために定電流源として表されている。定電流源214は、PSとブートストラップ電圧源VBOOTとの間に接続され、ミリ・アンペア領域で測定可能な大きさを有する非常に小さい電流を供給するように電流制限されている。更に、定電流源214が、高側FET202のトランスコンダクタンス(gm)に逆比例する値を有することによって、高側FET202の電流の変化率は、温度およびプロセス変数に本質的に依存しないようになる。LSOUTの電圧が低レベルになると、P5がターン・オンして、定電流源214に最小量の電流を高側FET202のゲート端子に供給させるようにする。高側FET202のゲート端子に供給される最小量の電流は、ゲートへの唯一の電流源として供給された場合、発明の1つの態様に従って、図3の例の傾斜制御領域102でのように、ゲート電圧の傾斜を低下させる。定電流源214によって発生する電流量は、図3で実証された傾斜制御領域102で必要とされる傾斜量に依存して調節できることを理解されよう。そのような調整可能性は、例えば、定電流源214を含むカレント・ミラーを構成する回路部品を改良することによって得られる。
スイッチP5が活性化されるのと同時に、制御信号CSも、NANDゲート216への入力を駆動する。NANDゲート216は、電流感知比較器218からの出力信号である入力も受信する。電流感知比較器218は、外部電流感知抵抗210(負の端子は、入力電圧VINに接続されている)の対向する各端子からの2入力を受信する。NANDゲート216の出力は、P型MOSFETスイッチP6のゲート端子に接続されている。スイッチP6は、電圧源VBOOTに接続されたソース端子と、高側FET202のゲート端子に接続されたドレイン端子とを有する。
電流感知抵抗210両端に電圧差がないとき、電流感知比較器218の出力は高レベル(すなわち、論理1)になる。しかし、感知抵抗210を通って電流が流れると、感知抵抗210両端に電圧降下が生じて、それによって電流感知比較器218の出力が低レベル(すなわち、論理0)になる。初期に、制御信号CSが高レベルになると、高側FET202のゲート電圧は、ゼロで、そのため高側FET202は、まだ活性化されない。高側FET202が活性化されないため、電流感知抵抗210を通って電流が流れない。電流感知比較器218の出力は、従って高レベルになり、制御信号CSからの高レベル入力と電流感知比較器218からの高レベル入力を有するNANDゲートの出力は、低レベルになる。このように、スイッチP6は、制御信号CSが元々高レベルになるのと本質的に同時に活性化する。スイッチP6が活性化されると、電圧源VBOOTは、高側FET202のゲート端子と短絡して、高側FET202のゲート電圧を急速に増大させ、ゲート電圧が閾値VTに到達次第、高側FET202を活性化する。ゲート電圧のこの急速な増大は、図4のスイッチング・レギュレータについて述べたように、アースから高側出力VSWITCHに電流を流すフリーホイール・ダイオードのような、高側FET202の出力ノードに電流を供給する低側デバイスによって引き起こされる電流損失を低減する。図5の例で、スイッチP5とスイッチP6が本質的に同時にオープンすることを理解されよう。しかし、電圧源VBOOTからスイッチP6を流れる電流のほうがかなり大きいので、電圧源VBOOTからスイッチP6を通って流れる電流と定電流源214からの電流との差は、十分大きい。
ゲート電圧が閾値電圧VTに達して、高側FET202が活性化され始めるのと本質的に同時に感知抵抗210を通って電流が流れ始める。上で説明したように、電流感知抵抗210を通って電流が流れるとき、電流感知比較器218の出力は、低レベルになる。これは、NANDゲート216の出力を高レベルにし、スイッチP6をシャット・オフさせる。これは、電圧源VBOOTと高側FET202のゲート端子との間を開回路にする。この時点で、スイッチP6がシャット・オフされたあとは、スイッチP5のみが活性化されており、高側FET202のゲート端子には、定電流源214から非常に小さい最小量の電流が供給されて、高側FET202が活性化されたあとの高側FET202のゲート電圧の増加率が低減される。従って、電流感知比較器218は、高側FET202のゲート電圧が閾値電圧VTに到達次第、スイッチP6を不活性化することによって高側FET202のゲート電圧の傾斜を減らすように、高側FET202のゲート電圧をモニタする。ゲート電圧の傾斜のこの低減は、高側FET202の活性化時の急速な入力電流によって引き起こされる許容できないEMI放射を低減する。
NANDゲート220は、入力として制御信号CSを受信し、同時にアース交差比較器222からの出力信号を受信する。NANDゲート220からの出力は、P型MOSFETスイッチP7のゲート端子に接続される。スイッチP7は、電圧源VBOOTに接続されたソース端子と、高側FET202のゲート端子に接続されたドレイン端子とを有する。アース交差比較器222は、負端子の入力をアースから受信し、正端子の入力を高側出力VSWITCHから受信する。
図4に関して上で説明したような同期式スイッチング・レギュレータで、高側FETが活性化されないとき、フリーホイール・ダイオードは、アースからの電流を流す。従って、フリーホイール・ダイオードが電流を流している間、高側FETの出力における電圧レベルは、アースに対して負になる。高側FETが完全に活性化されてしまうと、高側FETの出力における電圧レベルは、正になるが、それは、フリーホイール・ダイオードが最早アースからの電流を流さなくなるのとほとんど同時である。従って、図5の例で、VSWITCHの電圧レベルは、高側FET202がまだ完全に活性化されない間は、アースに対して負であり、従ってゲート電圧は、完全活性化電圧VFにまだ達していない。アース交差比較器222は、高側出力VSWITCHの電圧をモニタして、それがアースGNDに対して正になる時点を判定するように動作する。電圧VSWITCHが負である間、アース交差比較器222の出力は、低レベルである。しかし、電圧VSWITCHがゼロより高いレベルに達すると、アース交差比較器222の出力は、高レベルになる。
従って、高側FET202のゲート電圧が閾値電圧VTに達する前の時点で、制御信号CSは、高レベルであり、アース交差比較器222の出力は、低レベルであって、NANDゲート220の出力を高レベルにさせる。こうしてスイッチP7は、開回路となる。ゲート電圧が閾値電圧VTにほとんど等しくなると、高側FET202は、ゆっくりと活性化されて、高側FET202を通って電流が流れ始める。これによって、VSWITCHの負電圧は、ゼロに向かってゆっくりと増加し始める。VSWITCHの電圧がゼロより大きくなると、高側FET202のゲート電圧は、完全活性化電圧VFにほとんど等しくなり、高側FET202は、完全に活性化される。そうすると、アース交差比較器222の出力が高レベルになって、NANDゲート220の出力を低レベルにさせる。これは、スイッチP7を活性化し、高側FET202のゲート端子を電圧源VBOOTと短絡させる。従って、高側FET202のゲート電圧の傾斜は、図3の例で傾斜制御領域102を超えるような完全活性化電圧よりも高く最大電圧VMAXまでの電圧レベルにおける本質的により急速な増加率に戻る。このように、アース交差比較器222は、高側FET202のゲート電圧をモニタして、高側FET202が完全に活性化される時点を検出し、それに従ってゲート電圧の傾斜を調節してより高いレベルの抵抗値RDSonによってもたらされる伝導性電力損失を減らすようにする。
閾値電圧VTおよび完全活性化電圧VFの感知のほか、高側FET202の活性化のために、その他、あるいは、付加的な回路部品を使用することも可能であることを理解されよう。例えば、N型MOSFETスイッチの代わりにP型MOSFETスイッチを使用し、P型MOSFETスイッチの代わりにN型MOSFETスイッチを使用することもできる。
図6は、発明の1つの態様に従って、高側FET252を駆動するための傾斜制御を提供するシステム250の別の例を示す。システム250は、制御回路(図示されていない)から発生するような制御信号CSを用いて高側FET252を活性化することで、図4に関して上で述べたように、例えば、同期式スイッチング・レギュレータに採用することができる。図6の例で、制御信号CSは、アースGNDとして示された負の電源電圧を基準とする矩形波でよい。負の電源電圧は、アースである必要がないことを理解されよう。システム250は、レベル・シフタ回路254、レベル・シフタ回路254および傾斜制御回路258を含む。傾斜制御回路258は、高側FET252のゲート電圧の傾斜を変化させる部品だけでなく、ゲート電圧の傾斜を変化させるべき時点を感知する部品も含む。例えば、傾斜制御回路258は、図3の例で傾斜制御領域102の電圧VTを超える場合のような、ゲート電圧の増加率を高速からより低速に変化させるべき時点を感知する部品を有し、更に、図3の例で完全活性化電圧VFを超える場合のような、ゲート電圧の増加率をより高速な増加率に戻すべき時点を感知する部品も含んでいる。それらの回路部品は、高側FET252も含めて、すべて傾斜制御回路208に収容されており、それは、単一の集積回路(IC)でよい。高側FET252および高側FET252のゲート電圧の傾斜変化点を感知するための回路部品をすべて単一のパッケージに収容できるので、傾斜制御回路258は、内部監視傾斜制御回路と呼ぶことができる。
図6の例のレベル・シフト回路254は、図5の例で上述したものと本質的に同一である。従って、内部の回路部品を説明するために同様な参照符号およびスイッチ番号が用いられており、図6の例でそれらがどのように動作するのかについてこれ以上説明しない。
レベル・シフタ回路254および傾斜制御回路258は、それぞれ入力として制御信号CSを受信する。制御信号CSが高レベルになると、スイッチN2が活性化されて、ノードLSOUTにおける出力をプル・ダウンする。ノードLSOUTは、P型MOSFETスイッチP8のゲート端子に接続されている。スイッチP8は、ドレイン端子を高側FET252のゲート端子に接続され、ソース端子を定電流源264に接続されている。定電流源264は、例えば、カレント・ミラーから生成することができ、図6では、簡単のために定電流源として表されている。定電流源264は、P8とブートストラップ電圧源VBOOTとの間に接続され、ミリ・アンペア領域で測定可能な大きさを有する非常に小さい電流を供給するように電流制限されている。更に、定電流源264が高側FET202のトランスコンダクタンス(gm)に逆比例する値を有することによって、高側FET202の電流の変化率は、温度およびプロセス変数に本質的に依存しないようになる。LSOUTの電圧が低レベルになると、P8がターン・オンして、定電流源264に最小量の電流を高側FET252のゲート端子に供給させるようにする。高側FET252のゲート端子に供給される最小量の電流は、ゲートへの唯一の電流源として供給された場合、発明の1つの態様に従って、図3の例で傾斜制御領域102の間でのように、ゲート電圧の傾斜を低下させる。定電流源264によって発生する電流量は、図3で実証された傾斜制御領域102で必要とされる傾斜量に依存して調節できることを理解されよう。そのような調整可能性は、例えば、定電流源264を含むカレント・ミラーを構成する回路部品を改良することによって得られる。
ノードLSOUTは、P型MOSFETスイッチP9のゲート端子にも接続される。そうすると、ノードLSOUTにおける出力が低レベルになることでスイッチPSが活性化するのと同時に、スイッチP9も活性化する。スイッチP9は、電圧源VBOOTに接続されたソース端子と、抵抗266に接続されたドレイン端子とを有する。抵抗266と高側の出力VSWITCHとの間には、一対のN型MOSFETであるN3およびN4が接続される。FETのN3は、ソース端子を高側出力VSWITCHに接続され、またゲート端子およびドレイン端子の両方をスイッチN4のソース端子に接続されている。FETのN4は、ゲート端子およびドレイン端子の両方をノード268に接続されている。FETのN3およびN4は、各々のゲート端子をそれ自身の対応するドレイン端子に接続するように構成することによって、各々が常に活性化されているようにできることを理解されよう。従って、FETのN3およびN4は、それぞれ対応するドレイン−ソース間の電圧VDSに等しいゲート−ソース間の電圧VGSを有し、それは、FETの対応する閾値電圧にほぼ等しい。
ノード268は、スイッチN4のゲートおよびドレイン端子を、抵抗266およびN型MOSFETスイッチN5のゲート端子に接続する。スイッチN5は、電圧源VBOOTに接続されたドレイン端子と、高側FET252のゲート端子に接続されたソース端子とを有する。
図6の例で、内部監視傾斜制御回路258は、整合デバイスを使用しており、それは、高側FET252の閾値電圧を測定するための整合したFETのシステムであることを理解されよう。図6の例で、3つのスイッチN3、N4およびN5は、すべて高側FET252と整合しており、それら4個のN型MOSFETスイッチは、すべて閾値VTを含めて本質的に同じ電気的特性を有している。従って、スイッチP9が活性化すると、スイッチP9および抵抗266を通ってノード268に電流が流れる。スイッチN3およびN4は、両方とも常にオンであって、両者とも高側FET252と整合しているので、スイッチP9が活性化されたときのノード268における電圧レベルは、ほとんど2*VTに等しい。
スイッチP9が活性化すると、ノード268における約2*VTの電圧レベルは、スイッチP8およびP9の活性化と本質的に同時にスイッチN5を活性化する。このように、スイッチN5は、制御信号CSが元々高レベルになるのとほとんど同時に活性化する。N5が活性化すると、電圧源VBOOTは、高側FET252のゲート端子と短絡して、高側FET252のゲート電圧を急速に増大させ、ゲート電圧が閾値電圧VTに到達次第、高側FET252を活性化させる。ゲート電圧のこの急速な増大は、図4の電圧スイッチング・レギュレータについて述べたように、アースから高側出力VSWITCHに電流を流すフリーホイール・ダイオードのような、高側FET202の出力ノードに電流を供給する低側デバイスによって引き起こされる電流損失を低減する。図6の例で、スイッチP8とスイッチN5が本質的に同時にオープンすることを理解されよう。しかし、電圧源VBOOTからスイッチN5を流れる電流のほうがかなり大きいので、電圧源VBOOTからスイッチN5を通って流れる電流と定電流源264からの電流との差は、十分大きい。
高側FET252のゲート電圧が閾値電圧VTに本質的に等しいか、あるいは、わずかにそれを超えると、スイッチN5がシャット・オフする。これは、ノード268における電圧レベルが依然として2*VTに本質的に等しく、従って高側FET252のゲート電圧が閾値電圧VTに達したときに、スイッチN5のゲート−ソース間電圧VGSがそれの閾値電圧VTよりも低くなるためである。この時点で、スイッチN5がシャット・オフされたあとは、スイッチP8のみが活性化されており、定電流源264から高側FET252のゲート端子に非常に小さい最小量の電流が供給され、その結果、高側FET252が活性化されたあとの高側FET252のゲート電圧の増加率が低減される。従って、スイッチN5は、高側FET252のゲート電圧が閾値電圧VTに到達次第、不活性化されることによって高側FET252のゲート電圧の傾斜を低減させるように、高側FET252のゲート電圧をモニタするソース・フォロワとして動作する。ゲート電圧の傾斜のこの低減は、高側FET252の活性化時に急速な入力電流によって引き起こされる許容できないEMI放射を低減する。
比較器270は、正の端子をノード268に接続され、負の端子を高側FET252のゲート端子に接続される。比較器270は、電圧源VBOOTに接続されたソース端子と高側FET252のゲートに接続されたドレイン端子とを有するP型MOSFETスイッチP10のゲート端子に接続された出力を有する。
比較器270は、高側FET252のゲート電圧をモニタして、ゲート電圧が本質的にノード268における電圧(2*VT)に等しくなる時点を判断するように動作する。ゲート電圧が2*VTよりも低い間、比較器270の出力は、高レベルである。しかし、ゲート電圧が本質的に2*VTに等しいレベルに達すると、比較器270の出力は、低レベルに移行する。これがスイッチP10を活性化して、高側FET252のゲート端子を電圧源VBOOTと短絡させる。こうして、高側FET252のゲート電圧の傾斜は、図3の傾斜制御領域102を超えるような完全活性化電圧VFよりも高く最大電圧VMAXまでの電圧レベルにおける本質的により高い増加率に戻る。このように、比較器270は、高側FET252のゲート電圧をモニタして、高側FET252が完全に活性化される時点を検出し、それに従ってゲート電圧の傾斜を調節し、より高いレベルの抵抗値RDSonによってもたらされる伝導性電力損失を減らすようにする。図6の内部監視傾斜制御回路258が高側FET252の完全に活性化される時点を検出するのでは、ないことを理解されよう。その代わり、傾斜制御回路258は、任意の完全活性化電圧VFを検出する。それは、図3で実証されたように、閾値電圧VTの2倍に本質的に等しいので、高側FET252が完全に活性化される時点を判定するのに十分である。更に、異なる整合したFETを選ぶことによって、閾値電圧VT、従って任意の完全活性化電圧VFを必要に応じて応用に適したものに調節できる。
閾値電圧VTおよび完全活性化電圧VFの感知のほかに、高側FET252の活性化のために、その他、あるいは、付加的な回路部品を使用することも可能であることを理解されよう。例えば、N型MOSFETスイッチの代わりにP型MOSFETスイッチを使用し、P型MOSFETスイッチの代わりにN型MOSFETスイッチを使用することもできる。更に、図5の外部監視傾斜制御回路の要素は、図6の内部監視傾斜制御回路の要素と組み合わせて、高側FETのゲート電圧の傾斜変化点を正確にモニタできることも理解されよう。一例は、図6の例の整合したFETを図5の例のアース交差比較器と組み合わせるもので、それによって、整合したFETが高側FETの閾値電圧VTを感知する間に、アース交差比較器が高側FETの完全活性化電圧VFを感知するようにできる。
システム250は、更に発明の1つの態様に従う負の傾斜制御回路272を含み、それによって上述の傾斜制御回路258は、正の傾斜制御回路となる。負の傾斜制御回路272は、高側が不活性化された時点で、高側FET252のゲート電圧の減少率を動的に変化させるように動作する。制御信号CSが低レベルになると、スイッチN2は、不活性化されて、ノードLSOUTにおける出力をプル・アップし、スイッチP8およびP9に高レベルの信号を供給することによって正の傾斜制御回路を不活性化する。しかし、ノードLSOUTは、N型MOSFETスイッチN6のゲート端子にも接続されている。スイッチN6は、高側FET252のゲート端子に接続されたドレイン端子と、定電流源274に接続されたソース端子とを有する。定電流源274は、例えば、カレント・ミラーから生成することができ、図6の例では、簡単のために定電流源として表されている。定電流源274は、N6と高側出力VSWITCHとの間に接続され、ミリ・アンペア領域で測定可能な大きさを有する非常に小さい電流を供給するように電流制限されている。更に、定電流源274は、一定のトランスコンダクタンス(gm)を有することによって、それが供給する最小量の電流が温度およびプロセス変数に依存しないようにする。LSOUTにおける電圧が高レベルになると、N6がターン・オンして、定電流源274に最小量の電流を高側FET252のゲート端子から高側出力VSWITCHへ供給させるようにし、それによって、ゲートから出力への唯一の電流源として供給された場合、高側FET252のゲート電圧をゆっくりと減少させるようにする。定電流源274によって発生する電流量は、高側FET252を不活性化するために必要な負の傾斜の大きさに依存して調節できることを理解されよう。そのような調整可能性は、例えば、定電流源274を含むカレント・ミラーを構成する回路部品を修正することによって得られる。
ノードLSOUTは、またN型MOSFETスイッチN7のゲート端子に接続される。そうすると、ノードLSOUTにおける出力が高レベルになることでスイッチN6が活性化するのと同時に、スイッチN7も活性化する。スイッチN7は、高側FET252のゲートに接続されたドレイン端子と、キャパシタ276に接続されたソース端子とを有する。直列接続された一対のN型MOSFETであるN8およびN9もまたN7のソース端子に接続される。トランジスタN9は、アースに接続されたソース端子を有し、またインバータ212の出力に接続されたゲート端子を有することによって、制御信号CSが低レベルに移行することでN9のゲート端子が活性化されるようになっている。トランジスタN8は、キャパシタ276に接続され、またN型MOSFETであるN10のソース端子と、本質的に高い抵抗値(例えば、100kΩ)を有する抵抗278とにつながる1つのノードに接続されたゲート端子を有する。トランジスタN10は、高側FET252のゲート端子に接続されたドレイン端子と、約5ボルトでよい電圧源VREFを受信するゲート端子とを有する。
トランジスタN7、N8およびN9は、シャット・オフ・トランジスタである。すなわち、ノードLSOUTおよびインバータ212の出力が高レベルに移行すると、高側FET252のゲート端子がアースにプル・ダウンされることになって、高側FET252のゲートからアースに電流が流れるようにされる。これによって、高側FET252のゲート電圧は、急速に低下する。トランジスタN10が電圧源VREFによって活性化されること、そしてトランジスタN10、キャパシタ276および抵抗278の配置は、トランジスタN8が高側のシャット・オフの最初に活性化されるが、トランジスタN8のゲート電圧は、トランジスタN8のドレイン−ソース間の電流を制限してトランジスタN8およびN9を過剰な電流で生じる損傷から保護するように、分離している。
電流は、図4のインダクタ164を通って流れる電流ILのように、インダクタ電流を維持するのに十分大きい電流が高側FET252を通って流れる限り、高側FET252のゲートからアースに流れ続ける。高側FET252を通って流れる電流がインダクタ電流を維持するために十分でなくなると、インダクタを通って流れる電流は、変わらないままでいようとする傾向があるため、図4のフリーホイール・ダイオード166のような何らかの他のソースから電流の不足分が供給される。アースから高側出力VSWITCHへ電流を流すフリーホイール・ダイオードのせいで、高側出力VSWITCHにおける電圧は、アースに対して負になる。高側FET252のソース端子とゲート端子との間の内部容量のせいで、高側FET252のゲート−ソース間電圧は、一定のままに留まろうとし、それによって、高側FET252のゲート電圧は、高側FET252のソース電圧に追随して、アースに対して負になる。高側FET252のソース電圧が急速な負の変化率になるときの高側FET252のゲート電圧のこの急速な減少は、図3の例の電圧VFにほぼ対応して、高側FET252が不活性化される時点付近で発生する。
高側FET252のソース電圧がアースに対して負になる時点での高側FET252のゲート電圧の急速な減少は、シャット・オフ・トランジスタN8のゲート電圧に対しても大きな低下(トランジスタN7を通して)を引き起こす。こうして、トランジスタN8が不活性化され、高側FET252のゲート端子からアースへの急速な電流の流れをシャット・オフする。しかし、定電圧源274から供給される最小電流が、尚もトランジスタN6を通って高側FET252のゲート端子から高側出力VSWITCHへ流れる。従って、発明の1つの態様に従って、負の傾斜制御回路272は、高側FET252のゲート電圧の減少率を下げることによって、高側FET252を通って流れる電流の急速な減少によって生じるEMI放射を低減する。図6の例で、トランジスタN6およびN7が本質的に同時に活性化することを理解されよう。しかし、高側FET252のゲート端子からアースへ流れる電流のほうがかなり大きいので、高側FET252のゲート端子からトランジスタN7を通ってアースへ流れる電流と定電流源274からの電流との差は、十分大きい。負の傾斜制御回路272の動作についての上の説明は、単に高側FET252のゲート電圧の2つの減少率を実証するものであるが、発明の1つの態様に従えば、与えられた応用の根拠として付加的な減少率を追加するために付加的な回路を含めることができることを理解されよう。更に、負の傾斜制御回路272は、図6のみに示したが、図5に示された外部監視傾斜制御回路と一緒に使用することもできるし、あるいは、正の傾斜制御回路を全く必要とせずに、それ単独で使用することもできる。
上で述べた構造的および機能的特徴に照らせば、特定の方法は、図7を参照することでより良く理解されよう。他の実施の形態では、提示されたアクションを異なる順序でおよび/又は他のアクションと同時に実行できることを理解および評価されるべきである。更に、1つの方法を実施するときに、提示されたすべての特徴が必要となるわけではない。
図7は、発明の1つの態様に従って電力用FETを活性化する方法300を示す。302において、矩形波又は論理信号でよい制御信号がアサート(すなわち、論理1)される。この制御信号は、制御信号を電力用FET出力に対して調整するためのレベル・シフタ回路および/又はドライバ回路を通って送られる。304において、電力用FETのゲート電圧が増加する。ゲート電圧のこの増加は、非常に高速、あるいは、時間に対するゲート電圧の高い傾斜を持って発生するため、電力用FETの出力ノードに電流を供給するフリーホイール・ダイオードで発生する電力損失を低減する。このことは、電力用FETのゲートをスイッチを介して本質的に高い電圧源に接続することによって得られる。
306において、方法は、ゲート電圧をモニタして、ゲート電圧が電力用FETの閾値電圧VTに達する時点を判定する。このことは、電力用FETと整合した付加的内部FETの構成を通して、あるいは、傾斜制御回路の外部に構成された感知抵抗を通って流れる電流を感知する電流感知比較器を通して、傾斜制御回路中で行われる。308において、電力用FETのゲート電圧が閾値電圧VTに本質的に等しいと方法が感知すると、方法は、ゲート電圧の増加率を下げる。方法は、電力用FETのゲートから本質的に高い電圧源への回路を開放して、またカレント・ミラーなどから電力用FETのゲートへ最小電流を供給することによってこの増加率低下を行うことができる。このことは、スイッチング・レギュレータへの応用のために、EMI放射を許容できるレベルにまで低減できる。
310において、方法は、ゲート電圧をモニタして、ゲート電圧が電力用FETの完全活性化電圧VFに達する時点を判定する。このことは、比較器を用いて、電力用FETのゲート電圧が閾値電圧VTの約2倍に達する時点、あるいは、電力用FETの出力における電圧がほぼゼロに達する時点を測定することによって傾斜制御回路中で行われる。312において、電力用FETが完全活性化電圧VFに達すると、方法は、電力用FETのゲート電圧の傾斜を増加させて、電力用FETをスイッチングすることによって生じる抵抗値RDSonで発生する電力損失を減らすようにする。時間に対するゲート電圧の傾斜のこの増加は、電力用FETのゲートを本質的に高い電圧源に短絡させることによって得られる。
発明が関係する分野の当業者は、特許請求された発明の範囲から外れることなく、説明した実施の形態例に対して各種の追加、削除、置換およびその他の改良を行うことができることを理解されよう。
Claims (12)
- 電力用電界効果トランジスタ(FET)を駆動するためのシステムであって、
電力用FETのゲート電圧を供給するための制御信号を生成する制御回路と、
制御回路と電力用FETとの間に接続されて、電力用FETのゲート電圧の変化率を動的に制御して、電力用FETをスイッチングすることから生じる電力損失および電磁妨害(EMI)放射を低減するように動作する傾斜制御回路と、
を含むシステム。 - 請求項1記載のシステムであって、前記傾斜制御回路は、前記ゲート電圧が前記電力用FETの閾値電圧に達したときに、前記ゲート電圧の増加率を下げるように動作する正の傾斜制御回路であり、前記傾斜制御回路は、また電力用FETが本質的に活性化されたときに、電力用FETのゲート電圧の増加率を上げるように動作する前記システム。
- 請求項1記載のシステムであって、前記傾斜制御回路は、電力用FETが不活性化され始めたことを感知したときに、前記ゲート電圧の減少率を下げるように動作する負の傾斜制御回路であり、前記電力用FETは、ソース電圧が急速な負の変化率になったときに、不活性化され始める前記システム。
- 請求項1記載のシステムであって、前記傾斜制御回路は、前記電力用FETのゲート端子とカレント・ミラーとを接続するスイッチを含み、前記カレント・ミラーは、前記スイッチが閉じられたときに、前記電力用FETのゲート電圧の変化率を下げるために最小の定電流を供給し、ここで、最小の定電流は、前記電力用FETのトランスコンダクタンス値に逆比例する大きさを有しており、その結果、前記電力用FETのドレイン−ソース間の電流の変化率がプロセスおよび温度変化に依存しないものとなる前記システム。
- 請求項1記載のシステムであって、前記傾斜制御回路は、前記電力用FETを通って流れる電流を感知して前記電力用FETが活性化されたことを判定するように動作する感知回路を含み、前記感知回路は、電流感知抵抗および比較器を含み、前記比較器は、前記電流感知抵抗の第2の端子に対する前記電流感知抵抗の第1の端子の電圧差を感知することによって前記電力用FETを通って流れる電流を感知するように動作する前記システム。
- 請求項5記載のシステムであって、前記外部感知回路は、前記電力用FETが本質的に活性化されたときに前記電力用FETのゲート電圧の増加率を上げるためのスイッチを活性化するように動作するアース交差比較器を含み、前記電力用FETは、ソース電圧が負の電源電圧に対して正になったときに本質的に活性化される前記システム。
- 請求項1記載のシステムであって、前記傾斜制御回路は、前記電力用FETのゲート端子と負の電源電圧との間に接続された複数のシャット・オフ・トランジスタを含み、前記シャット・オフ・トランジスタは、前記電力用FETのゲート電圧の減少率を上げるように動作する前記システム。
- 電力用電界効果トランジスタ(FET)を駆動するための方法であって、
第1の増加率の電力用FETのゲート電圧をアサートする工程と、
前記電力用FETのゲート電圧をモニタする工程と、
ゲート電圧が前記電力用FETの閾値電圧に達したときに、前記電力用FETのゲート電圧の第1の増加率を第2の増加率に下げる工程と、
前記電力用FETが本質的に完全に活性化されたときに、前記電力用FETのゲート電圧の第2の増加率を第3の増加率に上げる工程と、
を含む方法。 - 請求項8記載の方法であって、前記ゲート電圧をモニタする工程は、前記電力用FETを通って流れる電流を感知して前記電力用FETが活性化された時点を判定する工程を含み、電流の感知は、感知抵抗の第2の端子に対する感知抵抗の第1の端子の電圧差を感知するように動作する電流感知比較器を用いて、前記感知抵抗を通って流れる電流を感知する工程を含む前記方法。
- 請求項8記載の方法であって、前記ゲート電圧の第2の増加率を上げる工程は、前記電力用FETが本質的に活性化されたことをアース交差比較器が感知したときにスイッチを活性化する工程を含み、前記電力用FETは、ソース電圧が負の電源電圧に対して正になったときに本質的に活性化される前記方法。
- 請求項8記載の方法であって、前記ゲート電圧をモニタする工程は、複数の整合したFETを配置して前記電力用FETの閾値電圧の約2倍の電圧である基準電圧を供給する工程を含み、前記複数の整合したFETは、電力用FETと本質的に同一の電気的特性を有する前記方法。
- 電力用電界効果トランジスタ(FET)を駆動するための方法であって、
第1の減少率の電力用FETのゲート電圧をアサート停止する工程と、
前記電力用FETのソース電圧をモニタする工程と、
前記電力用FETが不活性化され始めたときに、前記電力用FETのゲート電圧の第1の減少率を第2の減少率に下げる工程と、
を含む方法。
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A762 | Written abandonment of application |
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