JP2008537788A - 照明システムおよびそれを用いた投影システム - Google Patents

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Abstract

画像投影システム内で照明光を生成するのに有用な照明システムは少なくとも第1の画像形成パネルを有する。発光要素、例えば発光ダイオード(LED)の第1のアレイは第1の波長範囲と関連する第1の光線を生成する。発光要素の第2のアレイは第2の波長範囲と関連する第2の光線を生成する。発光要素の第2のアレイは第2の波長範囲の光を生成する第1の発光要素と第1の波長範囲の光を生成する第2の発光要素とを備える。第2の発光要素の中心波長は値が、第1の発光要素の中心波長より第1のアレイ内の発光要素の中心波長に近くてもよい。

Description

本発明は投影システムで用いられ得る照明システムおよびその照明システムを用いた投影システムに関する。特に本発明は照明光を生成するための発光ダイオード(LED)などの発光要素のアレイを含む照明システムに関する。
照明システムは投影ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)用バックライト等を始めとする多様な用途を有する。投影システムは通常光源と、照明光学素子と、画像形成デバイスと、投影光学素子と投影画面とを含む。照明光学素子は光源により生成された光を集光するとともに、集められた光を1つまたは複数の画像形成デバイスに向ける。電子的に調整および処理されたデジタルビデオ信号により制御される画像形成デバイスは、ビデオ信号に相当する画像光線を生成する。投影光学素子は画像光線を拡大してそれを投影画面に投影する。
アークランプなどの白色光源は投影ディスプレイシステムに用いられる卓越した光源であったとともに今なお同様である。白色光源を用いる3パネル投影システムにおいて、光は3色チャネル、通常赤色、緑色および青色に分割されて、各色の画像を生成するそれぞれのパネルに向けられる。他の投影システムは単一イメージャパネルのみを用いているため、一度に1つの色帯域からの光のみがパネルに入射するように白色光をフィルタリングするために回転カラーホイールが通常用いられている。パネルに入射する光は順次赤色/緑色/青色/赤色等と色を変化するとともに、パネルは入射光と同期して赤色/緑色/青色/赤色画像を形成するように連続駆動される。
しかし近年発光ダイオード(LED)が白色源の代替物として考えられている。3パネルシステムの場合、赤色LEDのアレイを用いて赤色チャネルを照明し、緑色LEDのアレイを用いて緑色チャネルを照明するとともに、青色LEDのアレイを用いて青色チャネルを照明する。LED光源のいくつかの利点にはより長い寿命、高い効率および優れた熱特性がある。
しかしLEDによる照明源は、映画テレビ技術者協会(Society of Motion Picture and Television Engineers)により推奨基準(Recommended Pracrices)145−1999「C色モニタ測色(C Color Monitor Colorimetry)」(以下SMPTE145−1999と称する)に記載された推奨基準に準拠しない色域を表示する。また容認可能な白色を達成するためにLEDによる照明源は、すべての利用可能なLEDから利用可能な全強度を実現することができないモードで動作されることが多く、そのため表示画像の全体輝度が低下する。
投影システム用のLEDによる照明源の色および輝度を改善する必要がある。
本発明の一実施形態は少なくとも第1の画像形成パネルを備える光学システムを対象とする。発光ダイオード(LED)であり得る発光要素の第1のアレイは第1の波長範囲と関連する第1の光線を生成する。第1の光線は少なくとも第1の画像形成パネルに向けられる。発光要素の第2のアレイは第2の波長範囲と関連する第2の光線を生成し、発光要素の第2のアレイは、少なくとも第2の波長範囲の光を生成する第1の発光要素と第1の波長範囲の光を生成する第2の発光要素とを備え、第2の光線は少なくとも第1の画像形成パネルに向けられる。
本発明の他の実施形態は色画像を投影する投影システムを対象とする。システムは少なくとも第1、第2および第3の画像形成パネルを含む。第1の画像形成パネルは色画像の第1の色成分と関連し、第2の画像形成パネルは色画像の第2の色成分と関連するとともに、第3の画像形成パネルは色画像の第3の色成分と関連する。発光ダイオード(LED)の第1のアレイは第1の色成分と関連する第1の光線を生成可能である。第1の光線は第1の画像形成パネルに向けられる。LEDの第2のアレイは第2の色成分と関連する第2の光線を生成可能である。第2の光線は第2の画像形成パネルに向けられる。LEDの第3のアレイは第3の色成分と関連する第3の光線を生成可能である。第3の光線は第3の画像形成パネルに向けられる。第1のLEDアレイは第2の色成分の光を生成する少なくとも1つのLEDを備える。
本発明の他の実施形態は、少なくとも第1および第2の画像形成パネルと、主に第1の波長範囲と関連する第1の光線を生成するための発光要素の第1のアレイとを含む光学システムを対象とする。第1のアレイの第1の発光要素は第1の中心波長を有する光を生成する。第1の光線は第1の画像形成パネルに向けられる。発光要素の第2のアレイは主に第2の波長範囲と関連する第2の光線を生成する。発光要素の第2のアレイは少なくとも、第2の中心波長を有する光を生成する第2の発光要素と第3の中心波長を有する光を生成する第3の発光要素とを備える。第3の中心波長は第2の中心波長より第1の中心波長に近い値を有する。第2の光線は第2の画像形成パネルに向けられる。
本開示の上記の概要は本開示の発明の各例証実施形態またはすべての実施を説明しようとするものではない。図および以下の詳細な説明がこれらの実施形態をより具体的に例示する。
添付の図面と共に様々な例示的実施形態の以下の詳細な説明を考慮することで本開示をより完全に理解されよう。
異なる図における同様な数字は同様な要素を指す。本発明は様々な変更および代替形態に適用可能であるが、その具体例は図面に一例として示されているとともにより詳細に説明する。しかしなお本発明を説明した特定の実施形態に限定しようとするものではないことは理解されよう。反対に添付の特許請求の範囲に規定された本発明の要旨と範囲とにある変更例、同等物および代替例をすべて網羅しようとするものである。
より高出力を有するLEDがより容易に入手可能になってきており、これがLED照明の新たな用途を広げる。高出力LEDで対処し得る用途には、投影および表示システム内の光源として、マシンビジョンシステムおよびカメラ/ビデオ用途における照明源として、さらには車のヘッドライトなどの遠方照明源としての利用がある。LEDによる光源は多様な用途で用いられ得る。本開示の照明システムが特に好適な1つの用途は、投影システム内の画像形成デバイスの照明である。このような投影システムは例えば投影型テレビジョンで用いられ得る。
LEDは通例広角にわたり光を放出するとともに、光学設計者の挑戦の1つはLEDにより生成された光を効率的に集光してその光を選択目標領域に向けることである。もう1つの挑戦は、照明画像を可能な限り明るく維持しつつ所望の白色を生成する一組の色を達成することである。
図1に概略的に図示された投影システム100の一実施形態は、画像形成パネルとも称されるそれぞれの画像形成デバイス104a、104b、104cを照明する複数の異なる色の光源102a、102b、102cを備える。各光源102a、102b、102cは発光ダイオード(LED)などの複数の光放出要素を含み、特定の色を有する光線を生成し得る。一般に光源102a、102b、102cはそれぞれ赤色、緑色、および青色照明光線を生成する。
赤色光線に関する波長範囲は、例えば約600nm〜約700nm、緑色光線は約500nm〜約600nm、青色光線は約400nm〜約500nmであり得る。これらの波長範囲の上限および下限は厳密ではなく、システム毎に変化し得る。また異なる色の光線に含まれる波長の重複が幾分ある場合がある。例えば青色光線は約425nm〜約490nmの関連波長範囲を有し得る一方で、緑色光線は約490nm〜約600nmの波長範囲を有する。
画像形成デバイス104a、104b、104cは任意の好適なタイプの画像形成デバイスであり得る。例えば画像形成デバイス104a、104b、104cは、透過型または反射型画像形成デバイスであり得る。透過型および反射型の液晶ディスプレイ(LCD)パネルは共に画像形成デバイスとして用いられ得る。好適なタイプの透過型LCD画像形成パネルの一例は高温ポリシリコン(HTPS)LCDデバイスである。好適なタイプの反射型LCDパネルの一例は液晶オンシリコン(LCoS)パネルである。LCDパネルは選択ピクセルと関連する光を偏光変調することにより照明光線を変調した後、偏光板を用いて変調光を未変調光から分離する。デジタルマルチミラー・デバイス(DMD)と称されるとともに、商標名DLP(登録商標)でテキサス州プラノ(Plano,Texas)のテキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments)により供給される、他のタイプの画像形成デバイスは、個々にアドレス可能なミラーのアレイを用いており、ミラーは照明光を投影レンズに向かってまたは投影レンズから離れるように偏向させる。以下の説明はLCDおよびDLP(登録商標)タイプ画像形成デバイスの両方に対応しているが、本開示の範囲をこれらの2つのタイプの画像形成デバイスにのみ限定しようとするものではなく、本明細書に記載のタイプの照明システムは、投影システムにより投影される画像を形成する他のタイプのデバイスを用い得る。
各着色照明光線106a、106b、106cはそのそれぞれの画像形成デバイスに入射して、着色画像光線108a、108b、108cを生成する。着色画像光線108a、108b、108cは各それぞれの色の画像情報を含むとともに、この特定の実施形態においてそれぞれの投影レンズユニット110a、110b、110cによって投影画面112に投影される。このようにして着色画像光線108a、108b、108cは投影画面112において互いに混合される。
図1に図示された例示的実施形態は、照明システムが3つの異なる色チャネル、例えば赤色、緑色および青色を有し、各色チャネルがそれぞれの照明光線106a、106b、106cを生成するそれ自体の光源102a、102b、102cを含むということを示すために提示されている。この図は本発明を任意の特定のタイプの画像形成パネルまたは画像形成パネルを照明する光学装置に限定しようとするものではない。
いくつかの他の実施形態において異なる着色画像光線は、画面に投影される前に互いに合成されて単一のフルカラー画像光線になり得る。画像光線は例えばxキューブ・ダイクロイックコンバイナ、またはフィリップス(Philips)カラープリズムと一連のダイクロイックミラーとを含む他のタイプのダイクロイックコンバイナなどの二色性光学合成要素を用いて合成され得る。他の手法では光線は偏光に基づいて合成され得る。図2に概略的に図示されている投影システム200の特定の実施形態において、着色画像光線108a、108b、108cは、xキューブ・カラーコンバイナ214内で合成されて単一のフルカラー画像光線216を形成し、画像光線216は単一投影レンズユニット210を用いて画面112に投影される。
また画像形成デバイス104a、104bに結合された画像コントローラ220も示されている。画像コントローラ220は画像形成デバイスにより入射照明光に付加される画像を制御する画像形成デバイスに印加される制御信号を生成する。画像コントローラ220は第3の画像形成デバイス104cにも結合され得るが、明瞭化のためこの接続は図から省略されている。コントローラ220は画像分析ユニット222から信号を受信するように動作接続されており、画像分析ユニット222は外部源から入力信号224を受信する。入力信号224は例えばケーブル接続、衛星受信機、DVDプレーヤまたはビデオテーププレーヤからテレビジョンセット内への信号であってもよい。画像分析ユニット222は入力信号をコントローラ220により認識される画像信号に変換する。
電源226は光源102a〜cに電力を供給するように接続され得る。図は明瞭化のため第3の光源102cへの接続のみを示している。
本発明を組み込み得る多数パネル投影システム300の他の例示的実施形態が図3に概略的に図示されている。この特定の実施形態において投影システム300は、異なる着色照明光線106a、106b、106c、例えば赤色、緑色および青色を生成する光源102a、102b、102cを有する3パネル投影システムである。光源102a、102b、102cはビームステアリング要素、例えばミラーまたはプリズムを含み、着色照明光線106a、106b、106cのいずれかをそれらのそれぞれの画像形成デバイス104a、104b、104cへ導き得る。光源102a、102b、102cは、照明光線106a、106b、106cを整える偏光板、インテグレータ、レンズ、ミラー等などの様々な要素も含み得る。
着色照明光線106a、106b、106cは、それぞれの偏光ビームスプリッタ(PBS)310a、310b、310cを介してそれらのそれぞれの画像形成デバイス104a、104b、104cに向けられる。画像形成デバイス104a、104bおよび104cは、それぞれの反射着色画像光線108a、108b、108cがPBS310a、310bおよび310cによって分離されるとともに色合成ユニット214に通過するように、入射照明光線106a、106bおよび106cを偏光変調する。着色画像光線108a、108bおよび108cは、投影レンズユニット210によって画面112に投影される単一フルカラー画像光線216に合成され得る。
図示の例示的実施形態において着色照明光線106a、106b、106cはPBS310a、310bおよび310cによって画像形成デバイス104a、104bおよび104cに反射されるとともに、その結果得られる画像光線108a、108bおよび108cはPBS310a、310b、310cへ透過される。図示しないが他の手法では照明光がPBSを画像形成デバイスへ透過され得る一方で、画像光はPBSによって反射される。
投影システムの他の実施形態は異なる数、より多いまたはより少ない数の画像形成デバイスを用い得る。投影システムのいくつかの実施形態は単一の画像形成デバイスを用いる一方で、他の実施形態は2つの画像形成デバイスを用いる。例えば単一画像形成デバイスを用いる投影システムは、同一出願人が所有する米国特許出願第10/895,705号明細書により詳細に説明されているとともに、2つの画像形成デバイスを用いる投影システムは同一出願人が所有する米国特許出願第10/914,596号明細書に記載されている。単一パネル投影システムにおいて照明光は単一画像形成パネルのみに入射する。入射光は変調されるため一度に一色のみの光が画像形成デバイスの一部に入射する。時間が進むにつれて画像形成デバイスに入射する光の色は例えば赤色から緑色へ青色へと変化して赤色へと戻り、その時点でサイクルが繰り返す。これは「フィールド・シーケンシャルカラー」動作モードと称されることが多い。他のタイプの単一パネル投影システムにおいて異なる着色光帯域が単一のパネルにわたってスクロールされるため、パネルは常に2つ以上の色を有する照明システムによって照明されるが、パネル上の任意の特定点は瞬間的に単一の色のみで照明される。
2パネル投影システムにおいて2つの色、例えば赤色および青色が第1の画像形成デバイスパネルに順次向けられ、第1の画像形成デバイスパネルは赤色および青色光の画像を順次表示する。例えば緑色チャネル用の第2のパネルは連続して照明され得る。緑色画像形成デバイスからおよび赤色/青色画像形成デバイスからの画像光線は合成されて投影され、目の中での統合により視認者にはフルカラー画像が見える。
投影システムの画像形成パネルを照明するために用いられる異なる着色照明光線を生成するために用いられる光源内に、LEDなどの発光要素用の多くの異なる装置がある。多くの実施形態において光源は一列に配置された多数の発光要素を用いている。いくつかの実施形態において異なる発光要素からの光は屈折光学素子、反射光学素子、または屈折および反射光学素子の組み合わせを用いて合成される。またいくつかの実施形態において発光要素からの光は統合トンネルを介して向けられて均一な強度を有する照明光線を生成し、光線は画像形成デバイスに向けられる。他の実施形態において照明光はインテグレータを通過せずに画像形成デバイスに向けられ得る。
1つのカラーチャネル用の照明光源を生成する発光要素402のアレイを用いる光源400の1つの特定な実施形態が図4に概略的に図示されている。この例示的実施形態では光源400が3つの発光要素402を有して示されている。発光要素402は例えばLEDであり得る。異なる数の発光要素402を用いてもよい。例えば光源400は3×3アレイの光源要素402を含むこともできる。光源400は同一出願人が所有する米国特許出願第10/923,945号明細書により詳細に記載されている。
発光要素402a、402bおよび402cはそれぞれの軸406a、406bおよび406cに沿って目標領域408に向かって照明光404a、404b、404cを放出するように配置されている。発光要素402a、402bおよび402cは湾曲基部403に載置され得る。軸406a、406bおよび406cは互いに平行である必要はなく、この例示的実施形態では目標領域408の中心で交差するように向けられることが好ましい。目標領域408は画像形成デバイスの箇所に、またはある他の目標アパーチャ、例えばトンネルインテグレータの入力に対応し得る。図4に示したものに加えて、発光要素402a、402bおよび402cと目標領域408との間にさらなる光学要素、例えばビームステアリング光学素子および偏光素子があってもよい。このようなさらなる光学要素は明瞭化のため図面から省略されている。
1つまたは複数のレンズを備える光収集ユニット409が、各発光要素402a、402bおよび402cからの光404a、404b、404cを集めるために用いられる。光収集ユニット409は例えばそれぞれの発光要素402a、402b、402cと関連するレンズ410a、410bおよび410cを含み得る。例えば発光要素402a、402bおよび402cがLEDである場合、関連するレンズ410a、410bおよび410cはLEDを封入する材料で形成された半球レンズであり得る。図示の実施形態において光収集ユニット409も集光レンズ412a、412b、412cを含む。発光要素402aは関連レンズ410aと集光レンズ412aとを有して放出光404aを集める。集められた光414は主に軸406aに沿って結像レンズ416aに向けられる。結像レンズユニット416aは、集光レンズ412aの画像を目標領域408付近に中継するように目標領域408と集光レンズ412aとの間に位置決めされている。集光レンズ412aの画像は目標領域408で幾分焦点がぼける場合がある。光生成要素402aの画像も光収集光学素子409によって結像レンズユニット416aで形成され得る。
結像レンズユニット416aは単一のレンズを備えていてもよくまたは2つ以上のレンズを備えていてもよい。結像レンズユニット416aは光収集ユニット409と目標領域408との間に軸406aに沿って対称的または非対称的に位置決めされている。光収集ユニット409と目標領域408との間の結像レンズユニット416aの位置は、照明システム用に選択された特定の光学設計に依存する。
集光レンズ412aにおける光404aの強度プロファイルが比較的均一である場合、その結果得られる目標領域408で形成される集光レンズ412aの画像も比較的均一である。例えば光源402aがLEDである場合、放出光404aの擬似均等拡散性は集光レンズ412aの比較的均一な照明を生じるため、結像レンズユニット416aからの光418aによる目標領域408の照明も比較的均一である。
他の発光要素402bおよび402cは各々それぞれの光収集レンズ410b、412bおよび410c、412cを有し、それらのレンズは放出光線404bおよび404cをそれぞれの結合レンズユニット416bおよび416cに向ける。結像レンズユニット416bおよび416cは、光収集光学素子からの出力の画像、換言すれば集光レンズ412bおよび412cの画像を目標領域408に中継する。集光レンズ412a、412bおよび412cの画像は目標領域408で重畳するとともに、目標領域408を実質的に充填しまたは僅かではあるが過充填し得る。
中継された光418aおよび418cは、概してそれぞれ軸406aおよび406cに沿って伝播する。軸406aおよび406cは目標領域408の軸を中心に傾斜され、図示の実施形態において目標領域の軸は軸406bと一致している。軸406aおよび406cの傾斜は中継光418aおよび418cに目標領域408で利用可能な角度空間を充填させる。図4に図示された例示的実施形態において光収集ユニット409はそれぞれの結像レンズユニット416と同軸であり、その結果光はそれぞれの軸406a、406b、406cに沿って発光要素402a、402b、402cから目標408へ伝播する。軸406a、406b、406cは、目標領域408の中心を通過するように位置決めされるとともに、各照明チャネルと関連する光学要素の接線方向寸法に適合するように半径方向に配向され得る。この配列は目標領域408で受け取られる照明光の強度を増す。従って発光要素402a、402b、402cは、曲率半径が目標408の中心にほぼ中心にある球形である湾曲基部403の表面に載置され得る。
中継光418aおよび418cが照明システム400の受光コーン内に収まるように、対物レンズ420は目標領域408と結像レンズユニット416との間に位置決めされ得る。
発光要素502のアレイを用いる光源500の他の実施形態が図5に概略的に図示されている。この例示的実施形態において光源500は4つの発光要素502を有して断面で示されているが、異なる数の発光要素502を用いてもよい。また発光要素は二次元アレイに配置され、図の平面外に延びている。例えば発光要素502は4×4のアレイに配置され得る。光源500は同一出願人が所有する米国特許出願第11/025,285号明細書により詳細に記載されている。
光源500は副載置台504上に配列された多数の発光要素502、例えばLEDを組み込んでいる。封入材506、例えば封入ゲルを発光要素502上に配置し得る。適当な封入材の例には、マサチューセッツ州ウェアハム(Wareham,Massachusetts)のライトスパン(Lightspan)LLCにより製品番号LS−3252およびLS3357で販売されている材料などの架橋可能な合成高分子流体がある。
光収集光学素子を用いて発光要素502からの光の発散を低減し得る。図示の実施形態において光収集光学素子は第1および第2のレンズ508、512を含む。第1のレンズ508は発光要素502により放出された光510の発散を低減するように発光要素502上に配置されている。封入材506と第1のレンズ508との間の界面で発生する反射損失は、空隙を排除することにより低減され得る。第1のレンズ508は封入材506により接着され得る。第1のレンズ508は球面または非球面であってもよいとともにともに、成形レンズであってもよい。第2のレンズ512は発光要素502からの光510の発散をさらに低減して、トンネルインテグレータ516に進入する実質的にテレセントリック光514を生成する。テレセントリック光514の発散半角θはある実施形態では約20°以下であり得る。光はトンネルインテグレータ516を、投影ディスプレイシステムの画像形成デバイスを照明するのに適した均一に明るい出力光線518として出射する。
画像形成デバイスを照明する多数LEDの異なる装置を用いる光源のさらなる実施形態が、米国特許出願第11/025,285号明細書および同10/923,945号明細書に記載されている。
画像形成デバイスを照明するために提案されまたは用いられるLEDによる照明システムは、異なる色チャネル用の別々の光学経路を含んでいた。これらのシステムの色純度は異なる赤色、緑色および青色光源内でそれぞれ用いられる赤色、緑色および青色LEDの発光スペクトルにより決定される。現在入手可能な最先端のLEDのスペクトルのいくつかの例が図6に提供されている。曲線602はルクセオンIIIエミッタ(Luxeon III Emitter)、LXHL−PR09(ロイヤルブルー)の発光スペクトルを表わし、曲線604はルクセオンIIIエミッタ(Luxeon III Emitter)、LXHL−PM09(緑色)の発光スペクトルを表わし、さらに曲線606はルクセオンエミッタ(Luxeon Emitter)、LXHL−PD01(赤色)の発光スペクトルを表わし、すべてカリフォルニア州サンノゼ(San Jose,California)のルミレッズ・インコーポレーション(Lumileds Inc.)から入手可能である。図はロイヤルブルーエミッタ(曲線602)の場合の中心またはピーク波長がおよそ455nmでありということを示しており、この色はメーカーによりロイヤルブルー(RB)として記述されている。以下の説明においてLEDが青色光を生成するものとして記載される場合、用語「青色」は「ロイヤルブルー」を含むものとする。緑色エミッタの場合の中心波長はおよそ530nm(曲線604)であるとともに、赤色エミッタ(曲線606)の場合はおよそ645nmである。これらのスペクトルは以下に表Iに提示するCIE1931(x、y)色座標に対応している。表の下2列は、映画テレビ技術者協会(Society of Motion Picture and Television Engineers)(SMPTE145−1999)により出版された推奨基準145−1999「C色モニタ測色(C Color Monitor Colorimetry)」による、原色に対して必要な(x、y)色座標を示す。この文献はテレビジョン画像で生成される好適な原色を記載している。表中のデータは上記に列挙した特定のLEDの色純度がSMPTE145−1999に記載されたものとは大幅に異なっていることを示す。
Figure 2008537788
赤色光線が赤色LEDのみによって生成され、緑色光線が緑色LEDのみによって生成され、さらに青色光線が青色LEDのみによって生成される、これらのLEDを用いる照明システムは本明細書では未補償システムと称される。表IIは(0.300、0.301)の白色座標を達成するために必要な各色チャネルにおける必要なルーメンを列挙している。
Figure 2008537788
このように(0.300、0.301)の色座標を有する白色を達成するためには、青色、赤色および緑色光線量はそれぞれ6.2:32.9:100ルーメンである。これは139.1ルーメンの全光出力に相当する。このように所望の白色を達成するために、赤色光源の32.9ルーメンおよび青色光源の6.2ルーメンに比べて、緑色光源は100ルーメンを生成しなければならない。この表中および以下の表中、各色チャネルのルーメン数は緑色チャネルに対して正規化されており、緑色チャネルのルーメン数は100に設定されている。このためこの例示的照明システムにより生成され、各色チャネルのルーメン数を単純に足し合わせることにより算出される白色光のルーメン数は、139.1に等しい。
表IIもそのような光源に対するCIE1931色チャートの(x、y)座標を示す。得られた色域が図7に示されている。実線で描写された三角形702は表Iに列挙されたような理想的SMPTE145−1999源の色域を表わす。破線で描写された三角形704は未補償LED照明システムの色域を表わす。「X」は白色座標を印す。
しかし未補償照明システムの輝度は緑色LEDの数により限定され、緑色LEDは未補償システムにおいて100%で動作する一方で赤色および青色LEDは低出力で動作する。いくつかの手法では青色および赤色照明チャネル内の青色および赤色LEDが余分なフラックス容量を有するため、緑色LEDを緑色照明チャネルに単に追加してシステムをより明るくすることもある。
しかしこれは本発明により採用される手法ではない。以下の例で示すように緑色LEDを緑色照明チャネルに追加せずに、すなわち同じタイプのさらなるLEDを既に最大容量で動作しているそのチャネルに追加せずに、照明システムの全体輝度を増加し得る。その代わりに非青色LED、例えば赤色および緑色LEDを青色照明チャネルに追加することによりおよび/または非赤色LED、例えば緑色および青色LEDを赤色照明チャネルに追加することにより照明システムの輝度を増加し得る。このようにして未補償システム内で最大容量未満で動作するチャネルを補強させて照明システムの輝度を増加し得る。この輝度増加は最大容量で動作しているそのチャネルへのLEDの追加に依存していない。換言すればシステムの輝度は第1の色およびできれば第2の色のLEDを第3の色の照明チャネルに追加することにより増加される。この手法は各チャネルに最大許容数のLEDがある場合、例えば近接し合う密集LEDによる熱管理問題および/またはLED源およびLEDアレイから光を受ける投影光学素子のエタンデュ制限がある場合に特に有用であり得る。
本発明のいくつかの実施形態によれば1つの波長範囲または色のLEDを、主に他の波長範囲または色の光を放出するLEDアレイに追加し得る。例えば図4および5に図示したLEDアレイなどの赤色チャネルを照明するのに用いられるLEDのアレイを、1つまたは複数の緑色LEDおよび/または1つまたは複数の青色LEDで補強し得る。赤色チャネルを補強するために用いられる緑色および青色LEDの数は、緑色および青色光がどのくらい補強が必要であるかによる。得られる赤色チャネル照明光線は、比較的少量の青色および緑色光を含むため赤色光照明光線の色は変化し、照明システムの色域に変化を生じる。同様に青色チャネルを照明するために用いられる青色LEDのアレイは緑色および/または赤色LEDで補強し得るとともに、緑色チャネルを照明するために用いられる緑色LEDのアレイは赤色および/または青色LEDで代用し得る。この異なる色チャネル内への異なる色のLEDの混合は、照明システムの色域の変化を生じることができる。重要なことにはこの色域の変化を、照明光の輝度を犠牲にせずに実現することができるとともに、事実照明光の合計輝度が増加し得る。
以下の説明は照明システムの輝度を改善しつつどのように色域を変化させることができるかを説明する。本発明を異なるタイプの色の発光要素と共に用い得るが、実施例は照明光源で用いられるLEDがそのスペクトルが図6に示されたようなものであると仮定する表III−VIIIで説明されている。
まず赤色チャネルが緑色および青色LEDを用いて補強された照明源が、表IIIで検討されている。追加された緑色LEDの数は赤色光チャネルで9.1ルーメンの値に達するのに十分である一方で、追加された青色LEDの数は赤色チャネルで0.2ルーメンの値に達するのに十分である。補強赤色チャネル内の赤色LEDは、同じ白色スペクトルを達成するために赤色LEDからの異なる強度の光を必要とする。この状況において赤色LEDはより過酷に駆動されるがなおメーカーの仕様内であり、未補償照明システム内のような32.9ルーメンではなく35.2ルーメンを生成する。その結果赤色チャネルの(x、y)座標は(0.630、0.340)に移動し、それはSMPTE145−1999色域の赤色座標に緊密に対応する。色域は図8に図示されており、実線で示された三角形802はSMPTE145−1999色域を表わす一方で、破線で示された三角形804は表IIIにまとめられた改善照明システムの色域を示す。「X」は照明システムにより生成される白色光の位置を印す。このようにこの例示的照明システムからの光は、図7に図示した未補償域よりSMPTE145−1999色域に緊密に近似する。
各チャネル内のルーメン数は100ルーメンを有する緑色チャネルに対して正規化されている。このようにこの例示的実施形態によれば青色チャネルは6.2ルーメンを有するとともに、赤色チャネルは44.5ルーメンを有する。このためこの照明システムにより生成され、各チャネル内のルーメン数を足し合わせることにより算出される白色光の合計ルーメン数は150.7である。これは表IIに記載された例示的未補償照明システムにより生成された白色光より11.6ルーメンまたは8.3%だけ明るいが、白色光の色は維持される。
Figure 2008537788
表IVにおいて赤色チャネルが補強されることに加えて、いくらか緑色および赤色光を追加することにより青色チャネルも補強されると仮定する。換言すれば青色チャネルを照明するために用いられる青色LEDのアレイは、1つまたは複数の緑色LEDおよび1つまたは複数の赤色LEDで補強される。追加された緑色LEDの数は青色チャネルで7.8ルーメンの値に達するのに十分である一方で、追加された赤色LEDの数は青色チャネルで0.3ルーメンの値を達するのに十分である。また青色チャネルの青色LEDはより過酷に駆動されて11.5ルーメンを生成し、同じ白色点を達成するために5.3ルーメンの増加を達成する。その結果青色チャネルの(x、y)座標は(0.160、0.071)に移動し、これはSMPTE145−1999色域の青色角に緊密に対応する。色域は図9に図示されており、実線で示された三角形902がSMPTE145−1999色域を表わす一方で、破線で示された三角形904は表IVにまとめられた改善照明システムの色域を示す。「X」は照明システムにより生成される白色光の位置を印す。このようにこの例示的照明システムからの光は、図7に図示した未補償域よりSMPTE145−1999色域に緊密に近似する。
各チャネル内のルーメン数は100ルーメンを有する緑色チャネルに対して正規化されている。このようにこの例示的実施形態によれば青色チャネルは19.6ルーメンを有する。同時に赤色チャネルの光量を増加して同じ白色座標(0.301、0.300)を維持し得る。このように赤色チャネルは50.2ルーメンを含み、0.2ルーメンの青色光、10.3ルーメンの緑色光、および39.7ルーメンの赤色光である。このためこの照明システムにより生成され、各チャネル内のルーメン数を足し合わせることにより算出される白色光の合計ルーメン数は169.8である。これは表IIに記載された例示的未補償照明システムにより生成された白色光より30.7ルーメンまたは22%だけ明るい。同じ白色点(0.301、0.300)は維持される。
Figure 2008537788
表Vにおいて赤色および青色チャネルが改善されることに加えて、いくらか青色および赤色光を追加することにより緑色チャネルも改善されると仮定する。換言すれば緑色LEDのアレイは、1つまたは複数の赤色LEDおよび1つまたは複数の青色LEDにより置換される。追加された青色LEDの数は緑色チャネルで0.4ルーメンの値に達するのに十分である一方で、追加された赤色LEDの数は緑色チャネルで9.7ルーメンの値を達成するのに十分である。システムは100ルーメンを有する緑色チャネルに対して正規化されているため、緑色チャネルの緑色LEDは89.8ルーメンを生成する。このように緑色チャネルの色座標は、SMPTE145−1999色域の緑色点に非常に近接する(0.307、0.606)になる。
青色および赤色チャネルの光量も、同じ白色点座標(0.301、0.300)を維持するために表IVに示された値から調整する必要がある。このように青色光チャネルは、青色チャネルの合計16.8ルーメンに対して、9.9ルーメンの青色光と、6.7ルーメンの緑色光と、0.2ルーメンの赤色光とを含む。赤色光チャネルは赤色チャネルの合計33.2ルーメンに対して、0.1ルーメンの青色光と、6.8ルーメンの緑色光と、26.3ルーメンの赤色光とを含む。CIE1931チャート上の赤色および青色点の座標は維持される。色域は図10に図示されており、実線で示された三角形1002がSMPTE145−1999色域を表わす一方で、破線で示された三角形1004は表Vにまとめられた改善照明システムの色域を示す。色域1002、1004は実質的に重複している。「X」は補償照明システムにより生成された白色光の位置を印す。このようにこの例示的照明システムから得られる色の範囲は、図9に図示された補償域よりSMPTE145−1999色域に緊密に近似する。
各チャネル内のルーメン数は100ルーメンを有する緑色チャネルに対して正規化されている。このためこの照明システムにより生成され、各チャネル内のルーメン数を足し合わせることにより算出される白色光の合計ルーメン数は150.0である。これは表IIに記載された例示的未補償照明システムにより生成された白色光より10.9ルーメンまたは8%だけ明るい。しかし同じ白色(0.301、0.300)が維持された。
Figure 2008537788
表VIは表II〜Vに表わされた結果の概要である。
Figure 2008537788
このように各着色チャネルがそのそれぞれの色のみのLEDを含む未補償照明システムより明るいとともに、SMPTE145−1999で推奨されたものにより近接した色域を生成する照明システムを作製することが可能である。
実施例1
この技術が実際の照明システムにどのように適用されるかを図示するために、各チャネルが図4に対して上述されたものと同様に構成された3チャネル照明システムに基づいて実施例を検討する。照明システムの単一チャネル1100が図11に概略的に図示されている。3色投影システムは例えば赤色、緑色および青色チャネルに対して、3つのこのようなチャネルを含むこともある。LED1102のアレイは各々、各LED1102から放出された光1106の発散を低減するために少なくとも1つのレンズを備える第1のレンズ群1104を有する。LED1102のアレイは1〜9と標識付けされた位置に9個のLED1102を含むように図示されている。1つまたは複数のレンズを備え得る第2のレンズ群1108は、光1106を目標領域1110に焦点を合わせる。図示の実施形態において第2のレンズ群は、それぞれの光線1106と関連するレンズレット1112のアレイを含む。この装置は各LED1102からの光を目標領域1110にわたって均一に発散させる。このため一色のLED1102を他の色と置換することは、目標領域1110にわたって大きな色シフトまたは色非均一性を生じない。
幾何学的集光効率(GCE)を照明チャネル1100の異なるLEDおよびレンズの様々な組み合わせに対して算出することができる。GCEは制限角度空間内の目標領域に入射するLEDにより放出された光の割合である。米国特許出願第10/923,945号明細書の図3Cおよび3Dに対して検討されている照明チャネルの1つの特定の実施形態において、目標領域は16:9のアスペクト比を有する画像形成デバイスの15.5mm×8.75mm領域である。f/2.3受光コーン内の光に対するGCEを各LED位置1〜9に対して算出した。異なる位置に対して得られたGCEの値が表VIIに列挙されている。このように位置1におけるLED1102からの光の17.3%が目標に入射し、位置2におけるLEDからの光の32.8%が目標に入射する等である。図示のようにGCEは位置5、中心位置に対して最も高く、中心に最も近接した位置2、4、6および8に対してより低く、さらに中心位置から最も遠い角位置1、3、7および9に対して最も低い。
Figure 2008537788
同一アレイ内で異なる色のLEDを用いる場合GCEは重要なパラメータであり得る。LEDが色チャネルで比較的大きい割合の光を供給することが重要である場合には、それはより高いGCEの位置のうちの1つに配置され得る。他方で特定のLEDが色チャネルで比較的小さい割合の光を供給する場合には、それはより低いGCEの位置のうちの1つに配置され得る。
補償3チャネル照明システムの性能は異なる赤色、緑色および青色チャネルで用いられるLEDに依存する。この例においてすべてカリフォルニア州サンノゼ(San Jose,California)のルミレッズ・インコーポレーション(Lumileds Inc.)から入手可能である以下の3つのタイプのLEDを、
1.赤色:LXHL−PD01、44ルーメン
2.緑色:LXHL−PM09、95ルーメン
3.青色:LXHL−PR09、21ルーメン
とする。上記の一覧に提供されたルーメンの値は単一LEDデバイスに対する測定ルーメン出力に相当する。
表VIIIの左半分は赤色、緑色および青色チャネルがそれぞれ赤色、緑色および青色LEDを含む未補償照明システムの算出性能を示す。表VIIIの右半分は赤色および青色チャネルが補償された補償照明システムの算出性能を示す。
Figure 2008537788
まず性能が表VIIIの左側にまとめられている未補償照明システムを検討すると、赤色チャネルは赤色チャネルアレイの位置1〜9を満たす赤色LEDのみを含む。GCEに着眼すると目標における利用可能な合計利用可能光束は104.4ルーメンである。緑色チャネルは緑色チャネルアレイの位置1〜9に緑色LEDのみを含む。GCEに着眼すると合計利用可能光束は225.3ルーメンである。青色チャネルは青色チャネルアレイの位置1〜9に青色LEDのみを含む。GCEに着眼すると合計利用可能光束は49.8ルーメンである。しかし正しい白色座標を達成するためには、赤色および青色チャネルは全出力で動作されず低レベルで動作されている。赤色チャネルアレイが74.1ルーメンで動作されるとともに、青色チャネルアレイが14ルーメンで動作される場合、異なるチャネルのフラックスの比は表IIに示したものと同一であり、(0.301、0.300)の白色点を達成する、すなわち74.1/225.3=32.9および14.0/225.3=6.2である。このように座標(0.301、0.300)を有する白色に対してこの照明システムによって生成される合計フラックスは、313.4ルーメン(=74.1+225.3+14)である。この色は青色チャネルがその可能な出力フラックスの28%で動作するとともに赤色チャネルがその可能な出力フラックスの71%で動作することを必要とする。これは各色チャネル内に同じ色の最高9個のLEDを有するシステムに対する最良の可能な性能を表わす。
例示的補償照明システムは表VIIIの右半分にまとめられている。この例示的照明システムにおいて赤色および青色チャネルは補償されており、表IVを参照して上述したものと同様な状況に相当する。赤色チャネルアレイはアレイの位置1および4〜9の赤色LEDと、位置2の緑色LEDと、位置3の青色LEDとを含む。この実施形態において緑色および青色LEDは最大値より低いGCEの値に関連する位置に配置されている。具体的には緑色LEDはGCEが0.328である位置(位置2)に配置されているとともに、青色LEDはGCEが0.173である位置(位置3)に配置されている。
赤色チャネルアレイ内の赤色LEDは100%の出力レベルで動作され、緑色LEDは68%の出力で動作されるとともに、青色LEDは11%の出力で動作される。この特定の出力レベルの混合は表IV内に列挙された(x、y)座標、すなわち(0.630、0.340)を有する赤色チャネル照明光線を生じる。
青色チャネルアレイは位置2〜7および9に配置された青色LEDと、位置8の緑色LEDと、位置1の赤色LEDとを含む。青色チャネルアレイ内の青色LEDは61%で動作され、緑色LEDは52%で動作されるとともに、赤色LEDは7%で動作される。この特定の出力レベルの組み合わせは、表IV内に列挙された(x、y)座標、すなわち(0.160、0.071)を有する青色チャネル照明光線を生じる。
緑色チャネルアレイは92%で動作する緑色LEDのみを含む。このように緑色チャネル照明光線の座標は(0.234、0.698)である。
緑色、赤色および青色チャネルの光が合成されたときに得られる結果の白色座標は(0.301、0.300)である。また最大白色光束は351.6ルーメンであり、未補償照明システムからの可能な白色光束を12%超える増加である。
良好な白色点を達成するための表VIII内に列挙されたフラックスレベルのいくつかは、9個より少ないLEDを含む特定のチャネル用のLEDアレイを用いて生成されることもある。例えば未補償照明システムにおいて良好な白色点を達成するために必要な青色ルーメン数、14ルーメンは位置5および6の2個の青色LEDのみを用いて生成され得る。また補償照明システムにおいて25.8ルーメンを達成するために必要な青色LED数は、位置2、4、5および6の4個の青色LEDのみを用いて達成され得る。
なお少なくともこの実施形態および以下に説明する他の例示的実施形態のいくつかの場合光源は、異なる波長で発光するLEDがある少なくとも1つのチャネルを含むとともに、波長のうちの1つは他のチャネルのLEDにより放出される波長により近接している。例えば表VIIIにまとめられた例に関して、青色チャネルはLED発光緑色光を含む。このように青色チャネル内の緑色LEDは、青色チャネル内の青色LEDの波長より緑色チャネル内の緑色LEDの波長により近接した波長を有する光を放出する。
実施例2
第2の実施例は異なる着色画像光線がダイクロイックコンバイナ内で合成される3パネルシステム内の2つの色チャネルを補強することにより得られ得る輝度改善を説明する。例示的投影システムは、赤色、緑色および青色画像光線がxキューブコンバイナ214などのダイクロイックコンバイナ内で合成される図3に概略的に図示されたものと同様であるとする。この特定の実施例において緑色画像光線はカラーコンバイナ214を透過する光線108bであるとともに、赤色および青色光線はコンバイナ214により反射される。
各色チャネル内の光に対する測定スループットを、典型的xキューブ・ダイクロイックコンバイナ、例えば中華人民共和国、杭州(Hangzhou,P.R.C)のケンチン・オプティカル・テクノロジー・インコーポレーション(Keting Optical Technology Inc.)および台湾、台北県(Taipei Hsien Taiwan)のプロディスク・テクノロジー・インコーポレーション(Prodisc Technology Inc.)から入手可能なものに対して測定した。この状況における用語「スループット」は、単一色合成画像光線216におけるコンバイナから放出されたある色チャネルのコンバイナ214に入射する光の割合を意味する。このように緑色チャネルはコンバイナ214を透過するとともに、赤色および青色チャネルはコンバイナ214内で反射された。既知のスペクトルを有するとともにf/1.8光線の光を放出する白色光源を光源として用いた。集められたデータを可視スペクトルにわたる出力変化に対して補正した。
各色チャネル内のs偏光およびp偏光に対する測定スループットを示すグラフが図12に示されている。曲線1202および1204はそれぞれ青色チャネルのs偏光およびp偏光に対するスループットを示す。曲線1206および1208はそれぞれ緑色チャネルのs偏光およびp偏光に対するスループットを示すとともに、曲線1210および1212はそれぞれ赤色チャネルのスループットを示す。スループットは赤色および青色チャネル内のs偏光に対して、および緑色チャネル内のp偏光に対して最も高い。青色チャネルのスループットは約550nmを超える波長を有する光に対して最小であるが、赤色チャネルのスループットは約540nm未満の波長を有する光に対して最小である。緑色チャネルは可視スペクトルにわたり入射光の30%以上を透過する。このようにこの特定のコンバイナを用いた場合、青色チャネル内の任意の赤色光のスループットは最小になるとともに同様に、赤色チャネル内の任意の青色光のスループットは最小になる。これは上記の実施例1で説明したものとは異なる補償案の利用を提案し、その案では特定のチャネルを補給するために追加されたLEDのみが隣接の色帯域に関連している、すなわち緑色光のみを用いて赤色および青色チャネルを補強する。
この実施例に対して照明源内で用いられるLEDの特性が以下の表IXにまとめられている。
Figure 2008537788
表IX内に仮定された赤色、緑色および青色LEDは実施例1に上述したものと同じである。それぞれ赤色、緑色および青色チャネル内で赤色、緑色および青色LEDのみを用いる照明システムの性能が表Xにまとめられている。
照明システムの各色チャネル内の光を生成するとともに集光する装置1300が図13Aに概略的に示されている。装置1300は10個のLED1302のアレイを含み、各LED1302は関連する第1および第2の集光レンズ1304、1306を有する。第2の集光レンズ1306の各々からの光は、共通集束レンズ1308により収集されるとともに、トンネルインテグレータ1310への入力に集束される。トンネルインテグレータ1310は内部反射トンネルインテグレータであるか、または反射側壁を有する中空トンネルインテグレータであり得る。多くの投影システムにおいてトンネルインテグレータの出力端の画像は画像形成デバイス(図示せず)に中継される。図13BはLEDから第1および第2の集光レンズ1304、1306および共通集束レンズ1308を通ってトンネルインテグレータ1310への入力とほぼ一致する焦点面への光の光線追跡を示す。トンネルインテグレータ1310は平行壁を有していてもまたはテーパ状であってもよい。
いくつかの例示的実施形態において第2の集光レンズ1306はシート1305として成形されていてもよいとともに、個々のレンズ1306のいくつかは例えば図13Cに概略的に図示されるように切端状であってもよい。装置1300に対する例示的設計パラメータが表Xに示されている。
Figure 2008537788
表Xの第1の列は表面番号を示す。第3の列Rは表面の曲率半径をミリメートルで示すとともに、第4の列Tは前の表面からの間隔をこれもmmで示す。第5の列は光学要素の材料を示す。シルフレックス(Silflex)ミラーインテグレータは、リヒテンシュタイン(Liechtenstein)のユナクシス・バルザース・リミテッド光学部門(Unaxis Balzers Ltd.,Division Optics)から入手可能なライト・トンネル(登録商標)(Light TunnelTM)の内表面上のシルフレックス・ビス(登録商標)(SILFLEX−VISTM)コーティングの光学特性を有すると仮定する。第5および第6の列はそれぞれレンズ材料および開口部(CA)を示す。
LEDドームはLED1302の周囲に形成されたドームレンズである。第1の集光レンズ1304は任意の適当なガラスまたは高分子材料から作製され得る。しかし第1の集光レンズ1304の表面1はこの実施形態では非球面であるため、第1の集光レンズはコスト削減を求めて好適に成形される。この実施例において第2の集光レンズ1306の両面は非球面であるとともに切端状である。第1および第2のレンズ1304および1306はこの実施例では共にポリスチレンで形成されている。共通集束レンズ1308は2つの非球面を有するとともに、この実施例ではアクリルで作製されている。トンネルインテグレータ1310は8.58mmの一辺を有する正方形入力開口を有するとともに、出力開口は8.58mm×15.34mmの寸法を有する長方形である。
非球面に対する係数の一覧が表XIに提供されている。
Figure 2008537788
各色チャネルに対して図13Aおよび13Bに示された装置1300を用いて、投影照明システムの概要を表XIIに示すように算出することができる。各チャネルを図示のような合計集光効率を有する10個のLEDを有するものとして仮定した。
Figure 2008537788
用語「白色補正率」は白色標準に適合する白色を達成するためにその色チャネルで取得された合計可能出入力の割合を表わす。この特定の場合、照明システムをSMPTE C基準(RP145−1999)に準拠する白色光を生成すると仮定したが、その場合白色光は(0.313、0.329)の座標を有する。この白色光を達成するために緑色LEDを100%で動作させる一方で、青色LEDは利用可能な出力の24.4%で動作させ、赤色LEDは利用可能な出力の79%で動作すると仮定した。このため赤色、緑色および青色チャネルの(x、y)座標は、前述したRP145−1999色域に近接一致していない。
各チャネル内でLEDに対して提供される電力が57.7Wの合計入力電力に対して示されている。また色座標がチャネル色座標とSMPTE C色基準の色との間の差と共に各チャネルに対して示されている。
カラーコンバイナからの色合成白色光線内の合計ルーメンは628であるため、この光源は約10.9ルーメン/Wを生成する。
表XIIIは緑色LEDが青色チャネルに追加された補償照明システムの性能をまとめている。
Figure 2008537788
所望の白色座標を達成するために、青色チャネル内の緑色LEDは全出力の50%で動作されるとともに、青色LEDは全出力の38%で動作される。このため青色チャネルへの入力電力は16.6W(10.6W+6W)に増加する。赤色チャネル内の赤色LEDも電力が8.8Wに相当する88%に増加する。このように照明システムはここで65.4Wの合計入力電力を有するとともに、xキューブ補正装置後の合成白色光線は685ルーメンと、9%の輝度増加と、10.5ルーメン/Wの出力効率数とを有すると算出される。各チャネル内のLEDの最大LED数は10のままであるが、ここで青色チャネル内に3個の緑色LEDがある。
実施例3
追加色のLEDを照明システムで用い得る。例えばカリフォルニア州サンノゼ(San Jose,California)のルミレッズ・インコーポレーション(Lumileds Inc.)は、「赤橙色」と称される約617nmの中心波長で発光するLED(例えば型番LXHL−PH01)および「アンバー」と称される約590nmで発光するLED(例えば型番LXHL−PL01)を製造している。緑色帯域が490nm〜600nmであるとともに赤色帯域が600nm〜700nmである場合には、アンバーLEDは緑色帯域であるとともに、緑色LEDの代わりに赤色チャネルを補強するために用い得る。
このようなシステムの概要が以下の表XIVに示されている。
Figure 2008537788
青色および緑色チャネルは実施例2の表XIIIで上述したものと同じである。しかし赤色チャネルは7個の赤色LEDおよび3個のアンバーLEDを用いて、同じ白色光を実質的に維持しつつSMPTE C基準の赤色光座標からの赤色チャネル光のずれを低減する。赤色およびアンバーLEDは100%出力で動作される。カラーコンバイナ後の合成白色光線は、表XIIIにまとめたシステムとほぼ同じ688ルーメンの輝度を有すると算出される。
実施例4
他の実施例において赤色チャネルは赤橙色LEDおよびアンバーLEDを含む。その結果得られる照明システムが表XVにまとめられている。
Figure 2008537788
このシステムにおいて青色チャネルは、それぞれ34%および75%の出力で動作する8個の青色LEDと2個の緑色LEDとを有する。緑色チャネルは100%の出力で動作する10個の緑色LEDを有する。赤色チャネルはすべて100%の出力で動作する8個の赤橙色LEDと2個のアンバーLEDとを有する。照明システムへの合計電力入力は66.9Wであるとともに、システムにより生成された白色光の色座標は所望の座標に非常に近接している。赤色、緑色および青色チャネル内の光を二色合成した後の白色光線の輝度は700.8ルーメンであり、10.5ルーメン/Wに相当する。これは表XIIにまとめられた未補償照明システムよりほぼ12%明るい。
ある色チャネルを、その色チャネルの波長範囲外の波長を発光するLEDで補強する場合、可能であれば補強LEDをLEDアレイ内に対称的に配置することが好ましい。これは画面にわたる色シフトの低減を助ける。このように例えば表XVにまとめられたシステムにおいて、青色チャネル内の2個の緑色LEDおよび赤色チャネル内の2個のアンバーLEDを、レンズアレイ1305内に1320と印されたレンズに対応するLEDアレイ内の位置に配置し得る。
本開示は上述した特定の実施例に限定されると考えられるべきではなく、添付の特許請求の範囲に正しく記載されたようにすべての態様を網羅するものと理解されるべきものである。本明細書を検討すれば本開示を適用可能な様々な変更例、同等プロセスおよび多数の構造は本開示が対象とする技術の当業者には容易に明らかになろう。特許請求の範囲はこのような変更例および考案を網羅しようとするものである。
投影システムがそれぞれの投影レンズユニットを用いて各色チャネルの光を画面に投影する、本発明を組み込み得る投影システムを概略的に図示する。 投影システムが単一の投影レンズユニットを用いて各色チャネルの光を合成して画面に投影される合成色画像光線を形成する、本発明を組み込み得る投影システムを概略的に図示する。 投影システムが反射画像形成デバイスを用いるとともに、単一の投影レンズユニットを用いて各色チャネルの光を合成して画面に投影される合成色画像光線を形成する、本発明を組み込み得る投影システムを概略的に図示する。 本発明を組み込み得る、LEDのアレイを用いて目標領域に向けられる光を生成する光照明システムの一部の実施形態を概略的に図示する。 本発明を組み込み得る、LEDのアレイを用いて目標領域に向けられる光を生成する光照明システムの一部の実施形態を概略的に図示する。 3つの異なるサンプルLEDの波長の関数として正規化出力のグラフを示す。 基準色域を図示するCIE1931色図および未補償照明システムの色域を表わす。 基準色域を図示するCIE1931色図および本発明の原理による補償照明チャネルを有する照明システムの色域を表わす。 基準色域を図示するCIE1931色図および本発明の原理による2つの補償照明チャネルを有する照明システムの色域を表わす。 基準色域を図示するCIE1931色図および本発明の原理により補償された3つの照明チャネルを有する照明システムの色域を表わす。 本発明の原理による照明システムの例示的照明チャネルを概略的に図示する。 波長および偏光の関数としてxキューブ・カラーコンバイナの異なる色チャネルを通る測定光量を示すグラフを表わす。 本発明の原理による照明システムの1つの色チャネルの実施形態を概略的に図示する。 本発明の原理による照明システムの1つの色チャネルの実施形態を概略的に図示する。 図13Aおよび13Bのシステム内で用いられ得るレンズアレイの実施形態を概略的に図示する。

Claims (50)

  1. 少なくとも第1の画像形成パネルと、
    主に第1の波長範囲と関連し、前記少なくとも第1の画像形成パネルに向けられる第1の光線を生成するための発光要素の第1のアレイと、
    主に第2の波長範囲と関連する第2の光線を生成するための発光要素の第2のアレイとを備え、
    前記発光要素の第2のアレイが少なくとも、前記第2の波長範囲の光を生成する第1の発光要素と前記第1の波長範囲の光を生成する第2の発光要素と、を備え、前記第2の光線が前記少なくとも第1の画像形成パネルに向けられる光学システム。
  2. 前記第1および第2の発光要素が発光ダイオード(LED)である請求項1に記載のシステム。
  3. 前記発光要素の第1のアレイが、前記第1の波長範囲の光を生成する第3の発光要素と前記第2の波長範囲の光を生成する第4の発光要素とを備える請求項1に記載のシステム。
  4. 第3の波長範囲と関連する第3の光線を生成するための発光要素の第3のアレイをさらに備え、前記発光要素の第3のアレイが少なくとも、前記第3の波長範囲の光を生成する第5の発光要素を備える請求項1に記載のシステム。
  5. 前記発光要素の第3のアレイが少なくとも、前記第1および第2の波長範囲のうちの一方の光を生成する第6の発光要素を備える請求項4に記載のシステム。
  6. 前記発光要素の第3のアレイが少なくとも、前記第1および第2の波長範囲のうちの他方の光を生成する第7の発光要素をさらに備える請求項5に記載のシステム。
  7. 前記発光要素の第2のアレイが少なくとも、前記第3の波長範囲の光を生成する第8の光源を備える請求項4に記載のシステム。
  8. 前記発光要素の第1のアレイが少なくとも、前記第2および第3の波長範囲のうちの少なくとも一方の光を生成する第9の発光要素を備える請求項4に記載のシステム。
  9. 前記少なくとも第1の画像形成パネルが少なくとも、前記第1の画像形成パネルと、第2の画像形成パネルと、第3の画像形成パネルと、を備え、前記第1の光線が前記第1の画像形成パネルを照明し、前記第2の光線が前記第2の画像形成パネルを照明するとともに、前記第3の光線が前記第3の画像形成パネルを照明する請求項4に記載のシステム。
  10. 第1の色画像光線が前記第1の画像形成パネルから伝播し、第2の色画像光線が前記第2の画像形成パネルから伝播するとともに、第3の色画像光線が前記第3の画像形成パネルから伝播し、前記第1、第2および第3の色画像光線を合成色画像光線に合成する二色性色合成ユニットをさらに備える請求項9に記載のシステム。
  11. 前記少なくとも第1の画像形成パネルが少なくとも、前記第1の画像形成パネルと第2の画像形成パネルとを備え、前記第1の光線が前記第1の画像形成パネルを照明するとともに前記第2の光線が円第2の画像形成パネルを照明する請求項1に記載のシステム。
  12. 第1の色画像光線が前記第1の画像形成パネルから伝播するとともに、第2の色画像光線が前記第2の画像形成パネルから伝播し、前記第1および第2の色画像光線を合成色画像光線に合成する二色性色合成ユニットをさらに備える請求項11に記載のシステム。
  13. 前記発光要素の第2のアレイ内の発光要素の位置がそれぞれの幾何学的集光効率と関連するとともに、前記発光要素の第2のアレイの前記第2の発光要素が、幾何学的効率の最大値より低い幾何学的効率と関連する前記発光要素の第2のアレイ内の位置に配置されている請求項1に記載のシステム。
  14. 前記発光要素の第1のアレイからの光がそれぞれの屈折光学要素を用いて集光されるとともに、それぞれの屈折光学要素により前記少なくとも第1の画像形成パネルに向けられる請求項1に記載のシステム。
  15. 前記発光要素の第1のアレイからの光がそれぞれの集束光学要素を用いて集光されるとともに、トンネルインテグレータの入力端に向けられ、前記トンネルインテグレータの出力端を出る光が前記少なくとも第1の画像形成パネルに向けられる請求項1に記載のシステム。
  16. 前記発光要素の第2のアレイが少なくとも9個の発光要素を備える請求項1に記載のシステム。
  17. 前記少なくとも第1の画像形成デバイスにより形成される画像を制御するための前記少なくとも第1の画像形成パネルに結合された画像コントローラをさらに備える請求項1に記載のシステム。
  18. 前記画像コントローラに結合された画像入力および分析ユニットをさらに備え、前記画像入力および分析ユニットが画像情報を受信するとともに分析し、前記画像入力および分析ユニットが所望の画像に関連する信号を前記画像コントローラに送出する請求項17に記載のシステム。
  19. 前記少なくとも第1の画像形成パネルから受け取った画像光線を投影するように配置された少なくとも1つの投影レンズユニットをさらに備える請求項1に記載のシステム。
  20. 投影画面をさらに備え、前記画像光線が前記投影レンズユニットにより前記投影画面に投影される請求項19に記載のシステム。
  21. 前記少なくとも第1の画像形成パネルが、液晶ディスプレイ画像形成デバイスおよびデジタルマルチミラー・デバイスのうちの少なくとも一方を備える請求項1に記載のシステム。
  22. 前記発光要素の第1および第2のアレイの前記発光要素に電力を供給するように結合された電源をさらに備える請求項1に記載のシステム。
  23. 前記電源が、前記光学システムが画像を表示する際に連続的に前記発光要素に電力を供給する請求項22に記載のシステム。
  24. 前記第1の波長範囲が400nm〜490nm、490nm〜600nm、および600nm〜700nmのうちの一範囲であるとともに、前記第2の波長範囲が400nm〜490nm、490nm〜600nm、および600nm〜700nmのうちの他の範囲である請求項1に記載のシステム。
  25. 少なくとも、色画像の第1の色成分と関連する第1の画像形成パネル、前記色画像の第2の色成分と関連する第2の画像形成パネル、および前記色画像の第3の色成分と関連する第3の画像形成パネルと、
    前記第1の色成分と関連し前記第1の画像形成パネルに向けられる第1の光線を生成可能な、発光ダイオード(LED)の第1のアレイと、
    前記第2の色成分と関連し前記第2の画像形成パネルに向けられる第2の光線を生成可能な、LEDの第2のアレイと、
    前記第3の色成分と関連し前記第3の画像形成パネルに向けられる第3の光線を生成可能な、LEDの第3のアレイと、を備え、
    前記第1のLEDアレイが、前記第2の色成分の光を生成する少なくとも1つのLEDを備える、色画像を投影する投影システム。
  26. 前記第1のLEDアレイが前記第3の色成分の光を生成する少なくとも1つのLEDをさらに備える請求項25に記載のシステム。
  27. 前記第2のLEDアレイが、前記第1および第3の色成分のうちの一方の光を生成する少なくとも1つのLEDを備える請求項25に記載のシステム。
  28. 前記第2のLEDアレイが、前記第1の色成分の光を生成する少なくとも1つのLEDと、前記第3の色成分の光を生成する少なくとも1つのLEDと、を備える請求項27に記載のシステム。
  29. 前記第3のLEDアレイが、前記第1および第2の色成分のうちの一方の光を生成する少なくとも1つのLEDを備える請求項27に記載のシステム。
  30. 前記第3のLEDアレイが、前記第1の色成分の光を生成する少なくとも1つのLEDと、前記第2の色成分の光を生成する少なくとも1つのLEDと、を備える請求項29に記載のシステム。
  31. 第1の色画像光線が前記第1の画像形成パネルから伝播し、第2の色画像光線が前記第2の画像形成パネルから伝播するとともに、第3の色画像光線が前記第3の画像形成パネルから伝播し、前記第1、第2および第3の色画像光線を合成色画像光線に合成する二色性色合成ユニットをさらに備える請求項25に記載のシステム。
  32. 前記第1のLEDアレイ内のLEDの位置がそれぞれの幾何学的集光効率と関連し、前記第1のLEDアレイのLEDが、幾何学的効率の最大値より低い幾何学的効率と関連する前記第1のLEDアレイ内の位置に配置されている前記第2の色成分の光を生成する請求項25に記載のシステム。
  33. 前記第1、第2および第3の画像形成パネルにより形成される画像を制御するための前記第1、第2および第3の画像形成パネルに結合された画像コントローラをさらに備える請求項25に記載のシステム。
  34. 前記第1、第2および第3の画像形成パネルから受け取った画像光線を投影するように配置された少なくとも1つの投影レンズユニットをさらに備える請求項25に記載のシステム。
  35. 投影画面をさらに備え、前記画像光線が前記投影レンズユニットにより前記投影画面に投影される請求項34に記載のシステム。
  36. 前記第1の色成分が400nm〜490nm、490nm〜600nm、および600nm〜700nmのうちの一波長範囲と関連するとともに、前記第2の色成分が400nm〜490nm、490nm〜600nm、および600nm〜700nmのうちの他の波長範囲と関連する請求項25に記載のシステム。
  37. 少なくとも第1の画像形成パネルと、
    主に第1の波長範囲と関連する第1の光線を生成するための発光要素の第1のアレイと、
    主に第2の波長範囲と関連する第2の光線を生成するための発光要素の第2のアレイと、を備え、
    前記第1のアレイの第1の発光要素が第1の中心波長を有する光を生成し、前記第1の光線が前記第1の画像形成パネルに向けられ、
    前記発光要素の第2のアレイが少なくとも、第2の中心波長を有する光を生成する第2の発光要素と第3の中心波長を有する光を生成する第3の発光要素とを備え、前記第3の中心波長が前記第2の中心波長より前記第1の中心波長に近い値を有し、前記第2の光線が前記少なくとも第1の画像形成パネルに向けられる光学システム。
  38. 前記第1、第2および第3の発光要素が発光ダイオード(LED)である請求項37に記載のシステム。
  39. 前記第3の中心波長が前記第1の中心波長と同じである請求項37に記載のシステム。
  40. 前記少なくとも第1の画像形成パネルが、少なくとも第1の画像形成パネルと第2の画像形成パネルとを備え、前記第2の光線が前記第2の画像形成パネルに向けられる請求項37に記載のシステム。
  41. 第3の波長範囲と関連する第3の光線を生成するための発光要素の第3のアレイをさらに備え、前記発光要素の第3のアレイが少なくとも前記第3の波長範囲内の第4の中心波長を有する光を生成する第4の発光要素を備え、前記第3の光線が前記少なくとも第1の画像形成パネルに向けられる請求項37に記載のシステム。
  42. 前記発光要素の第3のアレイが、第5の中心波長を有する光を生成する少なくとも第5の発光要素を備え、前記第5の中心波長の値が前記第4の中心波長より前記第1の中心波長に近い請求項41に記載のシステム。
  43. 前記少なくとも第1の画像形成パネルが少なくとも第2の画像形成パネルと第3の画像形成パネルとを備え、前記第2の光線が前記第2の画像形成パネルに向けられるとともに前記第3の光線が前記第3の画像形成パネルに向けられる請求項41に記載のシステム。
  44. 第1の色画像光線が前記第1の画像形成パネルから伝播し、第2の色画像光線が前記第2の画像形成パネルから伝播するとともに、第3の色画像光線が前記第3の画像形成パネルから伝播し、前記第1、第2および第3の色画像光線を合成色画像光線に合成する二色性色合成ユニットをさらに備える請求項43に記載のシステム。
  45. 前記少なくとも第1の画像形成パネルデバイスにより形成される画像を制御するための前記少なくとも第1の画像形成パネルに結合された画像コントローラをさらに備える請求項37に記載のシステム。
  46. 前記少なくとも第1の画像形成パネルから受け取った画像光線を投影するように配置された少なくとも1つの投影レンズユニットをさらに備える請求項37に記載のシステム。
  47. 投影画面をさらに備え、前記画像光線が前記投影レンズユニットにより前記投影画面に投影される請求項46に記載のシステム。
  48. 前記少なくとも第1の画像形成パネルが、液晶ディスプレイ画像形成デバイスおよびデジタルマルチミラー・デバイスのうちの少なくとも一方を備える請求項37に記載のシステム。
  49. 前記発光要素の第1および第2のアレイの前記発光要素に電力を供給するように結合された電源をさらに備え、前記電源が、前記光学システムが画像を表示する際に連続的に前記発光要素に電力を供給する請求項37に記載のシステム。
  50. 前記第1の波長範囲が400nm〜490nm、490nm〜600nm、および600nm〜700nmのうちの一範囲であるとともに、前記第2の波長範囲が400nm〜490nm、490nm〜600nm、および600nm〜700nmのうちの他の範囲である請求項37に記載のシステム。
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