JP2008134402A - 画像表示装置、プロジェクタ、および、画像表示方法 - Google Patents

画像表示装置、プロジェクタ、および、画像表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】色再現範囲の異なる複数種類の画像表示を実現するための画像表示装置の構成が過剰に複雑化することを抑制できる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】互いに色相が異なる色光を発する複数の半導体発光素子のそれぞれに電流が変動する変動電力を供給することによって複数の半導体発光素子を点灯させる。ここで、第1の色再現範囲内の色を再現するために第1供給モードによる電力供給を実行し、第1の色再現範囲とは異なる第2の色再現範囲内の色を再現するために、複数の半導体発光素子の内の少なくとも1つの電流のピーク値が第1供給モードとは異なる第2供給モードによる電力供給を実行する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像表示装置、プロジェクタ、および、画像表示方法に関するものである。
画像表示装置の光源として半導体発光素子を利用する技術が知られている。また、同じ原色光を射出する光源としての互いに異なる発光スペクトルを有する複数の発光素子、あるいは、透過波長域を変更可能に構成された光学フィルタを利用して、表示画像に応じて色再現範囲を拡大する技術も知られている。
特開2004−333758号公報
ところが、複数の発光素子あるいは光学フィルタの利用によって、画像表示装置の構成が複雑になる場合が多かった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、色再現範囲の異なる複数種類の画像表示を実現するための画像表示装置の構成が過剰に複雑化することを抑制できる技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の画像表示装置は、半導体発光素子から発せられた光を利用して画像を表示する画像表示装置であって、互いに色相が異なる色光を発する複数の半導体発光素子と、前記複数の半導体発光素子のそれぞれに電流が変動する変動電力を供給することによって前記複数の半導体発光素子を点灯させる電力供給部と、を備え、前記電力供給部は、第1の色再現範囲内の色を再現するために第1供給モードによる電力供給を実行する機能と、前記第1の色再現範囲とは異なる第2の色再現範囲内の色を再現するために、前記複数の半導体発光素子の内の少なくとも1つの電流のピーク値が前記第1供給モードとは異なる第2供給モードによる電力供給を実行する機能と、を有する。
この画像表示装置によれば、複数の半導体発光素子の内の少なくとも1つの電流のピーク値が第1供給モードとは異なる第2供給モードによる電力供給を実行することによって、色再現範囲が第1供給モードでの第1色再現範囲とは異なる第2色再現範囲に設定されるので、色再現範囲の異なる複数種類の画像表示を実現するための画像表示装置の構成が過剰に複雑化することを抑制できる。
上記画像表示装置において、前記複数の半導体発光素子は、赤色光を発する赤色半導体発光素子と、緑色光を発する緑色半導体発光素子と、青色光を発する青色半導体発光素子と、を含み、前記電力供給部は、前記第2供給モードによる電力供給では、前記赤色半導体発光素子の電流のピーク値を前記第1供給モードとは異なる値に設定することによって、前記赤色光の波長分布を長波長側にシフトさせ、前記青色半導体発光素子の電流のピーク値を前記第1供給モードとは異なる値に設定することによって、前記青色光の波長分布を短波長側にシフトさせることとしてもよい。
この構成によれば、第2供給モードでは、赤色半導体発光素子の電流のピーク値、および、青色半導体発光素子の電流のピーク値を変えることによって、紫色の再現範囲を変更することができる。
上記画像表示装置において、前記電力供給部は、前記第2供給モードによる電力供給では、さらに、前記緑色半導体発光素子に供給される電力を前記第1供給モードと比べて低減することとしてもよい。
この構成によれば、第1供給モードおよび第2供給モードのそれぞれにおけるホワイトバランスを容易に維持することができる。
上記各画像表示装置において、さらに、前記複数の半導体発光素子から発せられた光を、画像を投写するための画像投写光に変換する投写光変換部と、画像データに基づいて前記投写光変換部を制御する画像処理部と、を備えることとしてもよい。
この構成によれば、複数の半導体発光素子から発せられた光を利用して、画像データに基づく画像を適切に表示することができる。
また、本発明の画像表示装置を、以下のようなプロジェクタとして実現してもよい。すなわち、そのプロジェクタは、半導体発光素子から発せられた光を利用して画像を投写して表示するプロジェクタであって、互いに色相が異なる色光を発する複数の半導体発光素子と、前記複数の半導体発光素子のそれぞれに電流が変動する変動電力を供給することによって前記複数の半導体発光素子を点灯させる電力供給部と、前記複数の半導体発光素子から発せられた光を、画像を投写するための画像投写光に変換する投写光変換部と、前記画像投写光を投写する投写光学系と、を備え、前記電力供給部は、第1の色再現範囲内の色を再現するために第1供給モードによる電力供給を実行する機能と、前記第1の色再現範囲とは異なる第2の色再現範囲内の色を再現するために、前記複数の半導体発光素子の内の少なくとも1つの電流のピーク値が前記第1供給モードとは異なる第2供給モードによる電力供給を実行する機能と、を有する。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像表示方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのプロジェクタ200を示す説明図である。このプロジェクタ200は、赤R、緑G、青Bの3色の色光をそれぞれ発光する3つの発光ダイオード210R、210G、210B(以下、「LED210R、210G、210B」とも呼ぶ)と、これらの3色の色光をそれぞれ変調する3つの液晶ライトバルブ240R、240G、240Bと、変調された3色の色光を合成するクロスダイクロイックプリズム250と、合成された3色の色光をスクリーンSCに投写する投写レンズ系260と、プロジェクタ200の全体を制御する制御部300と、を備えている。
赤色用の液晶ライトバルブ240Rは、光源としての赤色LED210Rから入射した光を、画像を投写するための光(特許請求の範囲における「画像投写光」に相当する)に変換する。これらは、「緑色用の液晶ライトバルブ240G、緑色LED210G」および「青色用の液晶ライトバルブ240B、青色LED210B」についても同様である。すなわち、3つの液晶ライトバルブ240R、240G、240Bの全体は、特許請求の範囲における「投写光変換部」に相当する。なお、このような投写光変換部としては、液晶ライトバルブに限らず、投写される画像内の各画素位置における光の強度を変調することによって、発光ダイオードから発せられた光を、画像を投写するための画像投写光に変換する種々の装置を採用可能である。例えば、DMD(Digital Micromirror Device,TI(Texas Instruments)社の商標)を用いてもよい。
また、投写レンズ系260は、画像を表す画像投写光を投射することによって画像を表示する。すなわち、投写レンズ系260は、特許請求の範囲における「投写光学系」に相当する。なお、投写光学系としては、レンズを利用した投写レンズ系260に限らず、画像投写光を投射する種々の装置を採用可能である。例えば、ミラーを利用して画像投写光を投写するシステムを採用してもよい。このようなミラーとしては、画像投写光を投写可能な種々のミラー(例えば、球面ミラーや非球面ミラー)を採用可能である。
図2は、制御部300の構成を示す説明図である。制御部300は、3つの電力供給モジュール310R、310G、310Bと、モード設定モジュール320と、入力モジュール330と、操作ボタン332と、画像処理モジュール360と、を有している。
画像処理モジュール360は、図示しない外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータやDVDプレイヤー)から入力された画像データに基づいて液晶ライトバルブ240R、240G、240Bを制御する。これにより、スクリーンSC(図1)には、画像データによって表される画像が表示される。
3つの電力供給モジュール310R、310G、310Bは、3つの発光ダイオード光源210R、210G、210Bに、それぞれ、電力(駆動信号)を供給する。赤色用の電力供給モジュール310Rは、定電流電源314Rと、電流設定モジュール312Rと、を有している。定電流電源314Rは、電流設定モジュール312Rによって設定された電流設定値に従って、赤色LED210Rを流れる電流を電流設定値に維持する。電流設定モジュール312Rは、電流設定値を変動させる。これにより、赤色LED210Rには、電流が変動する変動電力(変動駆動信号)が供給される。他の色のための電力供給モジュール310G、310Bの構成および動作も、赤色用の電力供給モジュール310Rと、同じである。
図3は、変動駆動信号の概要を示すタイミングチャートである。横軸は時間Tを示し、縦軸はLEDを流れる電流Iを示している。図示するように、各電力供給モジュール310R、310G、310B(図2)は、所定の入時間Tonの間だけ電流Iをゼロより大きい所定の電流値Ipに維持する処理と、所定の切時間Toffの間だけ電流Iをゼロに維持する処理と、交互に繰り返し実行する。具体的には、電流設定モジュール312R、312G、312Bは、入時間Tonの間だけ電流設定値を電流値Ipに維持する処理と、切時間Toffの間だけ電流設定値をゼロに維持する処理と、を交互に繰り返し実行する。定電流電源314R、314G、314Gは、電流Iが電流設定値に維持されるように、LEDに印加される電圧を調整する。なお、電流値Ipは、電流Iの変動のピーク値を表している。そこで、電流値Ipのことを「ピーク電流Ip」とも呼ぶ。
入時間Ton/切時間Toffの比率はDUTY比とも呼ばれる。このDUTY比が高いほど、LEDに供給される平均的な電力が大きくなる。その結果、LEDの光量が大きくなる。このような制御は、PWM制御(Pulse Width Modulation Control)とも呼ばれる。なお、入時間Tonと切時間Toffとピーク電流Ipとのそれぞれは、RGBの各色毎に設定される。
モード設定モジュール320(図2)は、3つの電力供給モジュール310R、310G、310Bのそれぞれの動作モード(「電力供給モード」とも呼ぶ)を設定する。設定された動作モードに応じて、各LED210R、210G、210Bに供給される変動駆動信号の変動パターンが決まる。第1実施例では、第1動作モード(以下、単に「第1モード」とも呼ぶ)と第2動作モード(以下、単に「第2モード」とも呼ぶ)とが利用可能である。モード設定モジュール320の図示しないメモリには、パラメータテーブル320pが格納されている。このパラメータテーブル320pには、各動作モードにおけるRGB各色の変動パターンを定めるパターンパラメータが格納されている。第1実施例では、このようなパターンパラメータとして、ピーク電流Ipと、入時間Tonと、切時間Toffとが採用されている。これらのパラメータは、動作モードおよび色成分毎に予め決定されている。なお、入時間Tonと切時間Toffとの代わりに、DUTY比を用いてもよい。このようなDUTY比としては、例えば所定の1サイクル時間(図3の「Ton+Toff」に相当する時間)の間におけるDUTY比を採用可能である。
図2に示すパラメータテーブル320pでは、各パラメータを表す符号の末尾に、色成分を表す文字と、動作モードを表す数字とが付加されている。例えば、第1モードにおける赤Rに関するパラメータには「R1」が付加され、第2モードにおける青Bに関するパラメータには「B2」が付加される。これらは、以下の説明における他の要素を示す符号についても同様である。また、本明細書中の説明において、個別の色成分や個別の動作モードを区別する必要のないときは、符号の末尾に付加した色成分と動作モードとを識別する符号を省略している。
実際に利用される動作モードは、ユーザの指示に応じて選択される。ユーザは、操作ボタン332を操作することによって動作モードを選択する。入力モジュール330は、操作ボタン332の状態を検出し、検出結果をモード設定モジュール320に供給する。この検出結果は、ユーザによって指定された動作モードを表す情報(以下、「モード指定情報」と呼ぶ)である。モード設定モジュール320は、モード指定情報で指定された動作モードに対応するパターンパラメータを、各電流設定モジュール312R、312G、312Bに供給する。各電流設定モジュール312R、312G、312Bは、受信したパターンパラメータに従って、電流設定値を変動させる。例えば、ユーザが操作ボタン332を操作して第1モードを選択した場合には、赤色用の電流設定モジュール312Rには、第1モードにおける赤色用のパターンパラメータIpR1、TonR1、ToffR1が供給される。
なお、入力モジュール330がユーザの指示を受信する方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、入力モジュール330が、ユーザによって操作されるリモートコントロール装置(図示せず)から、動作モードを指定する指示を受信してもよい。いずれの場合も、モード設定モジュール320は、入力モジュール330から受信したモード指定情報に従って、各電力供給モジュール310R、310G、310B(すなわち、電流設定モジュール312R、312G、312B)のそれぞれの動作モードを決定すればよい。なお、第1実施例では、3つの電力供給モジュール310R、310G、310Bとモード設定モジュール320との全体が、特許請求の範囲における「電力供給部」に相当する。
なお、第1実施例では、制御部300の各構成要素は、いずれも、各構成要素の機能を実現する電子回路によって構成されている。電子回路の構成としては、種々の構成を採用可能である。データ処理を行う電子回路(例えば、モード設定モジュール320)としては、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)のような専用の電子回路を採用してもよい。
図4は、動作モードと発光スペクトルとの関係の概略を示すグラフである。図4の上部グラフには、第1モードにおける3つのLED210R、210G、210Bのそれぞれの発光スペクトルEsR1、EsG1、EsB1の概略が示されている。図4の下部グラフには、第2モードにおける3つのLED210R、210G、210Bのそれぞれの発光スペクトルEsR2、EsG2、EsB2の概略が示されている。また、上部および下部のそれぞれのグラフには、明所視の比視感度LEが示されている。よく知られているように、比視感度LEは、緑色(波長=555nm)で最も強くなる。
第2モードにおける赤色LED210Rの発光スペクトルEsR2は、第1モードにおけるスペクトルEsR1と比べて、長波長側にシフトしている。このようなスペクトルの波長シフトは、以下のように実現される。一般に、LEDの発光特性は、LEDの動作条件(例えば、電流の大きさや電圧の高さ)に応じて変化し得る。特に、LEDによって発せられる光の波長は、電流の大きさに応じて変化し得る。そこで、第1実施例では、第1モードでのピーク電流IpR1と、第2モードでのピーク電流IpR2とを、互いに異なる値に設定することによって、第2モードでの発光スペクトルEsR2を、第1モードでの発光スペクトルEsR1よりも、長波長側にシフトさせている。
第2モードにおける青色LED210Bの発光スペクトルEsB2は、第1モードにおけるスペクトルEsB1と比べて、短波長側にシフトしている。これは、第1モードでのピーク電流IpB1と第2モードでのピーク電流IpB2とを互いに異なる値に設定することによって、実現されている。
緑色LED210Gに関しては、第1モードにおけるスペクトルEsG1と、第2モードにおけるスペクトルEsG2との間で、波長のズレはほぼゼロである。これは、第1モードでのピーク電流IpG1と、第2モードでのピーク電流IpG2とを同じ値に設定することによって実現されている。
また、第2モードにおける緑GのスペクトルEsG2の強度は、第1モードにおけるスペクトルEsG1の強度と比べて小さい。このように、第2モードにおける緑Gの強度を小さくする理由は、適切なホワイトバランスを維持するためである。第2モードでは、赤RのスペクトルEsR2が長波長側にシフトする。その結果、第2モードにおける赤Rの色光に対する比視感度LEは第1モードよりも小さくなるので、人間による見た目の赤Rの強度(明るさ)は小さくなる。同様に、第2モードでは、青Bの発光スペクトルEsB2が短波長側にシフトする。その結果、第2モードにおける青Bの色光に対する比視感度LEは第1モードよりも小さくなるので、人間による見た目の青Bの強度(明るさ)は小さくなる。これらの結果、RGBの3色の内の赤Rと青Bの強度が小さくなる。ここで、第2モードにおける緑Gの強度(明るさ)を第1モードよりも小さくすることによって、第1モードおよび第2モードのそれぞれにおいて適切なホワイトバランスを維持することが可能となる。その結果、画像処理モジュール360(図2)による画像データ処理(液晶ライトバルブ240R、240G、240Bを画像データに基づいて制御する処理)を変更せずに、各LED210R、210G、210Bの駆動信号を変更するだけで、第1モードおよび第2モードのそれぞれにおける適切なホワイトバランスを維持することが可能となる。すなわち、画像処理モジュール360は、電力供給モードに拘わらずに、同じ画像データ処理を実行する。これらの結果、画像処理モジュール360の構成(特に、画像処理モジュール360による画像データ処理)が複雑になることを抑制できる。
なお、緑Gの強度を小さくする方法としては、DUTY比を小さくする方法を採用すればよい。DUTY比を小さくすれば、緑色LED210Gに供給される電力(平均的な電力)が小さくなるので、緑Gの強度を小さくすることができる。この際、ピーク電流Ipを変えずにDUTY比を小さくすることが好ましい。こうすれば、色光の波長を変えずに強度を変えることができる。
ところで、電流の変化に対する光の波長の変化の傾向は、LEDの構成に応じて種々に変化し得る。例えば、ピーク電流Ipが小さいほどスペクトルが長波長側にシフトするLEDもある。逆に、ピーク電流Ipが小さいほどスペクトルが短波長側にシフトするLEDもある。従って、図4に示すように赤Rおよび青Bの発光スペクトルをシフトさせるようなピーク電流IpR1、IpR2、IpB1、IpB2は、実際に利用するLED210R、210Bを用いた実験に基づいて、予め決定すればよい。
図5は、動作モードと色再現範囲との関係の概略を示す説明図である。図5には、uv色度図が示されている。横軸がu軸、縦軸がv軸である。馬蹄形状の曲線SLは単色光の軌跡(スペクトル軌跡)を示している。この色度図中には、第1モードにおける3つのLED210R、210G、210Bのそれぞれの色光の色度点CpR1、CpG1、CpB1と、第2モードにおける3つのLED210R、210G、210Bのそれぞれの色光の色度点CpR2、CpG2、CpB2と、が示されている。第1モードの3つの色度点CpR1、CpG1、CpB1を順番に結ぶ直線で囲まれた第1色再現範囲CR1は、第1モードでの色再現範囲を示している。第2モードの3つの色度点CpR2、CpG2、CpB2を順番に結ぶ直線で囲まれた第2色再現範囲CR2は、第2モードでの色再現範囲を示している。
緑Gに関しては、第1モードと第2モードとの間の周波数シフトがほぼゼロであるので、第1モードでの色度点CpG1と第2モードでの色度点CpG2は、ほぼ同じである。赤Rに関しては、第2モードでの色度点CpR2は、第1モードでの色度点CpR1よりも長波長側(すなわち、緑Gの色度点CpG1、CpG2から離れる方向)にシフトしている。青Bに関しては、第2モードでの色度点CpB2は、第1モードでの色度点CpB1よりも短波長側(すなわち、緑Gの色度点CpG1、CpG2から離れる方向)にシフトしている。これらの結果、第2モードでの色再現範囲CR2では、第1モードでの色再現範囲CR1と比べて、赤から紫を経て青へ至る色の再現域が拡張されている。換言すれば、赤から紫を経て青へ至る色に関して、第2モードは、第1モードよりも彩度の高い色を再現可能である。なお、上述したように、第2モードではホワイトバランスを維持するために緑Gの強度が低減されている。その結果、第1モードは、第2モードよりも明るい色を再現可能である。
以上のように、第2モードは、第1モードと比べて、彩度の高い色を再現可能である。一方、第1モードは、第2モードと比べて、明るい色を再現可能である。ユーザは、好みに応じてこれらのモードから利用するモードを選択すればよい。例えば、映画を視聴する場合のように鮮やかな(彩度の高い)色再現を望む場合には、第2モードを選択すればよい。また、明るい場所で画像を表示する場合のようにコントラストが高く明るい色再現を望む場合には、第1モードを選択すればよい。
図6は、赤色LED210R、および、緑色LED210Gに供給される駆動信号の例を示すタイミングチャートである。図6(A)は、第1モードを示し、図6(B)は第2モードを示している。横軸は、時間Tを示し、縦軸は、赤色LED210Rを流れる赤電流IRと、緑色LED210Gを流れる緑電流IGと、を示している。
第1モード(図6(A))では、赤R用の電力供給モジュール310R(図2)は、第1モード用のパターンパラメータIpR1、TonR1、ToffR1に従って、駆動信号IR1を変動させる。その結果、入時間TonR1の間だけ赤電流IRがゼロより大きなピーク電流IpR1に維持され、切時間ToffR1の間だけ赤電流IRがゼロに維持される。緑G用の電力供給モジュール310Gも、同様に、第1モード用のパターンパラメータIpG1、TonG1、ToffG1に従って、駆動信号IG1を変動させる。図示は省略するが、青B用の電力供給モジュール310Bも、同様に、第1モード用のパターンパラメータIpB1、TonB1、ToffB1に従って、駆動信号を変動させる。
第2モード(図6(B))では、赤R用の電力供給モジュール310R(図2)は、第2モード用のパターンパラメータIpR2、TonR2、ToffR2に従って、駆動信号(赤電流)IR2を変動させる。図6(B)の例では、第2モードでのピーク電流IpR2は、第1モードでのピーク電流IpR1よりも小さい値に設定されている。赤色LED210Rの発光スペクトルが、電流が小さいほど長波長側にシフトする場合には、図6(B)に示すように、第2モードでのピーク電流IpR2が、第1モードでのピーク電流IpR1よりも小さな値に設定される。なお、赤色LED210Rの発光スペクトルが、電流が大きいほど長波長側にシフトする場合には、第2モードでのピーク電流IpR2は、第1モードでのピーク電流IpR1よりも大きな値に設定される。
また、第2モード(図6(B))では、赤Rの駆動信号IR2のDUTY比が、第1モードと比べて大きな値に設定されている。具体的には、第2モードの入時間TonR2が、第1モードの入時間TonR1よりも長い値に設定され、第2モードの切時間ToffR2が、第1モードの切時間ToffR1よりも短い値に設定されている。これにより、第2モードにおいて、ピーク電流IpR2が小さくなることに起因して赤Rの色光の強度(明るさ)が過剰に小さくなることを抑制することができる。なお、第2モードでのピーク電流IpR2が第1モードでのピーク電流IpR1よりも大きな値に設定される場合には、第2モードにおけるDUTY比を第1モードよりも小さな値に設定すればよい。いずれの場合も、第1モードと第2モードとの間で平均的な電力が同じとなるように各モードのDUTY比を設定することが好ましい。こうすれば、一方のモードにおける明るさが過剰に小さくなることを抑制できる。また、一方のモードにおいてLEDの温度が過剰に高くなることを抑制できる。ただし、第1モードと第2モードとの中のピーク電流の小さい一方のモードにおいて、電力が他方のモードよりも小さくてもよい。
青Bに関しては、図示を省略しているが、赤Rと同様に、第2モードでは、第2モード用のパターンパラメータIpB2、TonB2、ToffB2に従って、駆動信号が変動する。なお、第1モードにおけるピーク電流IpB1と第2モードにおけるピーク電流IpB2との間の大小関係は、第2モードで発光スペクトルが短波長側にシフトするように、予め決定される。第1モードと第2モードの間のDUTY比の大小関係についても、赤Rと同様に、第1モードと第2モードとの間で平均的な電力が同じとなるように、予め決定される。
緑Gに関しては、電力供給モジュール310G(図2)は、第2モード用のパターンパラメータIpG2、TonG2、ToffG2に従って、駆動信号(緑電流)IG2を変動させる。図6(B)の例では、第2モードのピーク電流IpG2は、第1モードのピーク電流IpG1と同じである。これにより、緑Gの色光の波長(発光スペクトル)は、第1モードと第2モードとの間でほぼ同じとなる。
また、DUTY比に関しては、第2モードでのDUTY比が、第1モードでのDUTY比よりも小さな値に設定されている。具体的には、第2モードの入時間TonG2が、第1モードの入時間TonG1よりも短い値に設定され、第2モードの切時間ToffG2が、第1モードの切時間ToffG1よりも長い値に設定されている。第1モードでのDUTY比と第2モードでのDUTY比とは、第1モードおよび第2モードのそれぞれにおいて適切なホワイトバランスが維持されるように、予め実験的に決定されている、
以上のように、第1実施例では、ピーク電流IpによってLEDの波長分布(色光の波長)が変化するLEDの特性を利用することにより、色再現範囲が異なる第1モードと第2モードとを実現している。すなわち、LEDのピーク電流Ipを第1モードと第2モードとの間で変えることによって、第2モードでの色再現範囲を、第1モードでの色再現範囲と異なる範囲に設定する。その結果、色再現範囲の異なる複数種類の画像表示を実現するための画像表示装置の構成が過剰に複雑化することを抑制できる。
また、第1実施例のプロジェクタ200では、光源として、赤色LED210Rと緑色LED210Gと青色LED210Bとが利用されている。そして、第1モードから第2モードに変更することによって赤Rの色光のスペクトル(波長分布)が長波長側にシフトし青Bの色光のスペクトルが短波長側にシフトするように、各LED210R、210Bのピーク電流IpR1、IpR2、IpB1、IpB2が設定されている。その結果、第1モードと第2モードとの間で紫色の再現範囲を変更することができる。具体的には、第2モードでは、第1モードと比べて、彩度の高い紫色を表示することが可能となる。また、第1モードから第2モードに変更することによって緑色LED210Gに供給される電力(平均電力)が低減するように、緑GのDUTY比が設定されている。その結果、第1モードから第2モードに変更することによって緑Gの強度(明るさ)が小さくなるので、第1モードおよび第2モードのそれぞれにおいて適切なホワイトバランスが維持される。
B.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上述の各実施例において、互いに色相が異なる色光を発する複数のLEDとしては、3種類(RGB)のLEDに限らず、任意の種類のLEDを採用可能である。例えば、RGBの3色に加えて、エメラルド色の色光を発する第4のLEDを利用してもよい。また、青色LEDと黄色LEDと、の2種類のLEDを利用してもよい。
いずれの場合も、投写光変換部は、複数の色光のそれぞれのための光変換部(例えば、液晶ライトバルブ)を含むことによって、複数の色光のそれぞれを画像投写光に変換することが好ましい。そして、各色の画像投写光を合成するシステム(例えば、クロスダイクロイックプリズム、あるいは、ミラーを用いた合成システム)を用いて各色の画像投写光を合成し、投写光学系を用いて合成後の画像投写光を投写することが好ましい。また、画像処理モジュールは、画像データを複数の色光の各色成分に分解し、分解された各色成分の画像データを利用して各色成分の光変換部をそれぞれ制御することが好ましい。
変形例2:
上述の各実施例において、電力供給のモードとしては、図4、図5に示す2つのモードに限らず、種々のモードを採用可能である。例えば、第1モードと第2モードとの間で、緑Gと青Bとのピーク電流Ipを変えずに、赤Rのピーク電流Ipのみを変えてもよい。一般には、第1モードと第2モードとの間で、少なくとも1つのLEDのピーク電流が異なっていればよい。こうすれば、色再現範囲が互いに異なる第1モードと第2モードとを利用することができる。なお、図6の例では、赤Rに関し、ピーク電流Ipに加えてDUTY比も変えているが、第1モードと第2モードとの間でDUTY比が同じであってもよい。これは、緑Gおよび青Bについても同様である。また、一部のLEDに関しては、電力供給モードに拘わらずに、駆動信号の変動パターン(例えば、ピーク電流Ipと、入時間Tonと、切時間Toff)が同じであってもよい。
また、電力供給のモードとしては、2つのモード(第1モードと第2モード)に限らず、第1および第2モードを含む3以上のモードを利用してもよい。利用可能なモードの総数が3以上である場合にも、各モードの間で少なくとも1つのLEDの電流ピーク値が異なっていることが好ましい。こうすれば、各モードの間で色再現範囲を異ならせることが可能となる。
変形例3:
上述の各実施例において、LEDに供給される駆動信号の変動パターンとしては、図3や図6に示すパターンに限らず、種々のパターンを採用可能である。例えば、電流が3以上の複数の段階に変動してもよい。また、階段状ではなく滑らかに電流Iが変動してもよい。いずれの場合も、電流ピーク値(すなわち、電流の変動における最大値)を変えることによって、光量が最も大きい状態の光の波長(発光スペクトル)を変えることができる。その結果、色再現範囲を変えることが可能となる。
ただし、1つの動作モードにおいて、1つのLEDを流れる電流Iがゼロよりも大きな範囲内で変動する場合には、そのLEDから発せられる光の波長も変動する。その結果、表示される画像の色が不安定になる可能性が高くなる。従って、図3や図6に示すように、電流Iを、「ゼロ」と、ゼロよりも大きな所定の「ピーク電流Ip」と、の2段階に変化させることが好ましい。
いずれの場合も、ピーク電流Ipは、LEDの最大定格電流よりも小さいことが好ましい。
変形例4:
上述の各実施例において、変動パターンを定めるデータ(パターンパラメータ)としては、図2のパラメータテーブル320pに示されたデータに限らず、任意の形式のデータを採用可能である。例えば、周期的な変動の1サイクル分の時間を均等に区切って得られるN個(Nは2以上の所定の整数)の区間のそれぞれにおける電流値を表すデータを採用してもよい。
また、LEDの特性には個体差があり得る。例えば、LEDを流れる電流Iと、発せられる光の波長との対応関係、あるいは、電流Iと光量との対応関係に、個体差が生じ得る。そこで、このような個体差に拘わらずに同じ画像データに基づいて同じ色が表示されるように、パターンパラメータをプロジェクタ200毎に設定することが好ましい。例えば、プロジェクタ200(図1)の製造時に、個体差を測定し、個体差を補正するようなパターンパラメータを測定結果に基づいて決定し、決定されたパターンパラメータをモード設定モジュール320(図2)のメモリ(図示せず)に格納することが好ましい。具体的には、所定の画像データと仮のパターンパラメータとを用いてプロジェクタ200に画像を表示させ、表示された画像の色が所定の色となるようにパターンパラメータを修正すればよい。このようなパターンパラメータを格納するメモリとしては、書き換え可能な不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)を採用することが好ましい。
変形例5:
上述の実施例において、赤Rの色光の波長を長波長側にシフトさせ、かつ、青Bの色光の波長を短波長側にシフトさせるモード(上述の第2モード)において、緑色LED210Gの電力(平均電力)を、第1モードと比べて低減しなくてもよい。この場合も、第1モードおよび第2モードのそれぞれにおいて適切なホワイトバランスを維持することが好ましい。
例えば、緑色LED210Gの電力を、第1モードと第2モードとの間で同じに設定してもよい。ここで、画像処理モジュール360(図2)は、第2モードにおける緑G用の液晶ライトバルブ240Gの透過率を、第1モードよりも低い値に設定してもよい。こうすれば、表示画像において、緑Gの強度が第2モードで過剰に強くなること、および、緑Gの強度が第1モードで過剰に弱くなることを、抑制することができる。この代わりに、赤色LED210Rと青色LED210Bとのそれぞれの第2モードにおける電力(平均電力)を、第1モードと比べて増大させてもよい。こうすれば、第2モードにおける赤Rおよび青Bの見た目の強度が第1モードと比べて小さくなることが抑制される。その結果、画像処理モジュール360(図2)による画像データ処理を変更せずに、各LED210R、210G、210Bの駆動信号を変更するだけで、第1モードおよび第2モードのそれぞれにおける適切なホワイトバランスを維持することが可能となる。
なお、赤Rの色光の波長を長波長側にシフトさせ、青Bの色光の波長を短波長側にシフトさせた場合には、これらの色光に対する比視感度が小さくなる(図4)。従って、赤色LED210Rおよび青色LED210Bのそれぞれの第2モードにおける電力に拘わらずに、第2モードにおける緑色LED210Gの電力を第1モードと比べて低減することが好ましい。こうすれば、第1モードおよび第2モードのそれぞれにおける適切なホワイトバランスを維持することが容易となる。例えば、赤色LED210Rおよび青色LED210Bのそれぞれの第2モードにおける電力を過剰に増大させずに済む。また、画像処理モジュール360(図2)による画像データ処理が、第1モードと第2モードとの間で過剰に異なることを抑制できる。
なお、第2モードにおける緑色LED210Gの電力を第1モードと比べて低減する場合に、第2モードにおける赤色LED210Rの電力を第1モードと比べて増大させてもよい。同様に、第2モードにおける青色LED210Bの電力を第1モードと比べて増大させてもよい。これらによれば、第2モードにおける緑色LED210Gの電力(明るさ)を過剰に小さくせずに、第2モードにおける適切なホワイトバランスを実現することができる。
ところで、第2モードにおいて2つのLED210R、210Bの電力(平均電力)を増大させる場合には、第2モードにおける2つのLED210R、210Bの温度が第1モードよりも高くなり得る。一方、上述の第1実施例のように、第2モードにおいて、2つのLED210R、210Bの電力を増大させずに緑GのLED210Gの電力を低減させれば、2つのLED210R、210Bとして最大定格温度の低いLEDを利用することができる。
変形例6:
上述の各実施例において、LEDに供給する電力を低減する処理としては、図6に示した緑電流IGのように入時間(TonG1、TonG2)を短縮して切時間(ToffG1、ToffG2)を延長する処理に限らず、種々の処理を採用可能である。例えば、図3に示す例において、切時間Toffを変えずに入時間Tonを短縮してもよい。また、入時間Tonを変えずに切時間Toffを延長してもよい。また、ピーク電流Ipを小さな値に変更してもよい。ただし、ピーク電流Ipを変えると色光の波長が変化するので、ピーク電流Ipを変えずにDUTY比を下げることが好ましい。これらは、LEDに供給する電力を増大させる処理についても、同様である。
また、以上の説明は、電流Iが3以上の段階に変化する場合についても同様である。具体的には、電流Iが比較的低い値に維持される時間に対する、電流Iが比較的高い時間に維持される時間の比率を調整することによって、電力(平均電力)を調整することができる。ここで、電流Iが比較的低い値に維持される時間とは、電流Iが、変動の中間値((最大値+最小値)/2)よりも小さい値に維持される時間を意味している。電流Iが比較的高い値に維持される時間は、電流Iが、変動の中間値よりも大きい値に維持される時間を意味している。
変形例7:
上述の各実施例において、プロジェクタの構成としては、図1、図2に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、電力供給モジュール310R、310G、310Bが、定電流電源の代わりに定電圧電源を有していても良い。
また、本発明は、上述の各実施例のようなプロジェクタ200(図1)に限らず、種々の形態に適用可能である。例えば、スクリーンSCと、スクリーンSCの背面側に画像を投影するプロジェクタ200と、を備えるプロジェクションテレビに本発明を適用してもよい。また、互いに色相が異なる色光を発する複数のLEDをバックライトとして利用する液晶ディスプレイ装置に本発明を適用してもよい。また、互いに色相が異なる色光を発する複数のLEDが画面内の各画素毎に設けられたディスプレイ装置に本発明を適用してもよい。このように各画素毎に複数のLEDが設けられたディスプレイ装置では、各色のLEDの強度(明るさ)を調整することによって、入力画像データに応じた色が表示される。この際、DUTY比を調整することによって各色のLEDの強度を調整すればよい。そして、複数の電力供給モードが利用可能であり、各モードの間で、少なくとも1つのLED(1色成分のLED)のピーク電流Ipが異なっていれば、各モード間で色再現範囲を異ならせることが可能となる。
また、半導体発光素子としては、LEDに限らず、半導体を用いた種々の発光素子を採用可能である。例えば、半導体レーザーを採用してもよい。
変形例8:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図2のモード設定モジュール320の機能を、CPUとメモリとを有するコンピュータにプログラムを実行させることによって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
本発明の一実施例としてのプロジェクタ200を示す説明図である。 制御部300の構成を示す説明図である。 変動駆動信号の概要を示すタイミングチャートである。 動作モードと発光スペクトルとの関係の概略を示すグラフである。 動作モードと色再現範囲との関係の概略を示す説明図である。 赤色LED210Rおよび緑色LED210Gに供給される駆動信号の例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
200...プロジェクタ
210R...赤色LED
210G...緑色LED
210B...青色LED
240R...赤色用の液晶ライトバルブ
240G...緑色用の液晶ライトバルブ
240B...青色用の液晶ライトバルブ
250...クロスダイクロイックプリズム
260...投写レンズ系
300...制御部
310R...赤色用の電力供給モジュール
310G...緑色用の電力供給モジュール
310B...青色用の電力供給モジュール
312R、312G、312B...電流設定モジュール
314R、314G、314B...定電流電源
320...モード設定モジュール
320p...パラメータテーブル
330...入力モジュール
332...操作ボタン
360...画像処理モジュール
SC...スクリーン

Claims (6)

  1. 半導体発光素子から発せられた光を利用して画像を表示する画像表示装置であって、
    互いに色相が異なる色光を発する複数の半導体発光素子と、
    前記複数の半導体発光素子のそれぞれに電流が変動する変動電力を供給することによって前記複数の半導体発光素子を点灯させる電力供給部と、
    を備え、
    前記電力供給部は、
    第1の色再現範囲内の色を再現するために第1供給モードによる電力供給を実行する機能と、
    前記第1の色再現範囲とは異なる第2の色再現範囲内の色を再現するために、前記複数の半導体発光素子の内の少なくとも1つの電流のピーク値が前記第1供給モードとは異なる第2供給モードによる電力供給を実行する機能と、
    を有する、画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記複数の半導体発光素子は、
    赤色光を発する赤色半導体発光素子と、
    緑色光を発する緑色半導体発光素子と、
    青色光を発する青色半導体発光素子と、
    を含み、
    前記電力供給部は、前記第2供給モードによる電力供給では、
    前記赤色半導体発光素子の電流のピーク値を前記第1供給モードとは異なる値に設定することによって、前記赤色光の波長分布を長波長側にシフトさせ、
    前記青色半導体発光素子の電流のピーク値を前記第1供給モードとは異なる値に設定することによって、前記青色光の波長分布を短波長側にシフトさせる、
    画像表示装置。
  3. 請求項2に記載の画像表示装置であって、
    前記電力供給部は、前記第2供給モードによる電力供給では、さらに、前記緑色半導体発光素子に供給される電力を前記第1供給モードと比べて低減する、
    画像表示装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像表示装置であって、さらに、
    前記複数の半導体発光素子から発せられた光を、画像を投写するための画像投写光に変換する投写光変換部と、
    画像データに基づいて前記投写光変換部を制御する画像処理部と、
    を備える、画像表示装置。
  5. 半導体発光素子から発せられた光を利用して画像を表示する画像表示方法であって、
    互いに色相が異なる色光を発する複数の半導体発光素子のそれぞれに電流が変動する変動電力を供給することによって前記複数の半導体発光素子を点灯させる電力供給工程を備え、
    前記電力供給工程は、
    第1の色再現範囲内の色を再現するために第1供給モードによる電力供給を実行する工程と、
    前記第1の色再現範囲とは異なる第2の色再現範囲内の色を再現するために、前記複数の半導体発光素子の内の少なくとも1つの電流のピーク値が前記第1供給モードとは異なる第2供給モードによる電力供給を実行する工程と、
    を備える、方法。
  6. 半導体発光素子から発せられた光を利用して画像を投写するプロジェクタであって、
    互いに色相が異なる色光を発する複数の半導体発光素子と、
    前記複数の半導体発光素子のそれぞれに電流が変動する変動電力を供給することによって前記複数の半導体発光素子を点灯させる電力供給部と、
    前記複数の半導体発光素子から発せられた光を、画像を投写するための画像投写光に変換する投写光変換部と、
    前記画像投写光を投写する投写光学系と、
    を備え、
    前記電力供給部は、
    第1の色再現範囲内の色を再現するために第1供給モードによる電力供給を実行する機能と、
    前記第1の色再現範囲とは異なる第2の色再現範囲内の色を再現するために、前記複数の半導体発光素子の内の少なくとも1つの電流のピーク値が前記第1供給モードとは異なる第2供給モードによる電力供給を実行する機能と、
    を有する、プロジェクタ。
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