JP2008536008A - マグネシウム合金 - Google Patents

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Abstract

マグネシウムベースの合金は、(1つまたは複数の)希土類元素1.5〜4.0重量%、亜鉛0.3〜0.8重量%、アルミニウム0.02〜0.1重量%、およびベリリウム4〜25ppmから構成される。この合金は任意選択で、ジルコニウム0.2重量%まで、マンガン0.3重量%まで、イットリウム0.5重量%まで、およびカルシウム0.1重量%までを含む。合金の残りは、付随の不純物を除いてマグネシウムである。

Description

本発明は、マグネシウム合金に関し、詳しくは、高圧ダイカスティング(HPDC)によって鋳造することができるマグネシウム合金に関する。
燃料消費を制限し、大気への有害物放出を減らす必要性が高まるにつれて、自動車メーカーは、より燃料効率のよい車両を開発しようと試みている。車両の全重量を軽減することは、この目標を達成するための1つの鍵である。車両の重量に大きく貢献するものは、エンジンとその他のパワートレインの構成部分である。エンジンの最も重要な構成部分はシリンダブロックであり、これは全エンジン重量の20〜25%を占める。過去において、アルミニウム合金のシリンダブロックを導入して従来のねずみ鋳鉄ブロックを取り替えることによって、大幅な重量節減が行われ、エンジン運転中に発生する温度と応力に耐えることができるマグネシウム合金を使用した場合には、40%程度のさらなる重量低減を達成することができた。所望の高温機械的特性を費用効果の高い生産工程と組み合わせるこのような合金の開発が、実行可能なマグネシウムエンジンブロックの製造を考慮することができるようになる前に必要である。
HPDCは、軽合金の構成部分を大量生産するための生産性の高い工程である。砂型鋳造および低圧/重力永久金型鋳造の鋳造完全性は、一般にHPDCよりも高く、HPDCは、さらに多量の大量生産にとってあまり費用のかからない技術である。HPDCは北アメリカの自動車メーカーの間では人気を得ており、ヨーロッパおよびアジアではアルミニウム合金エンジンブロックを鋳造するために使用される有力な工程である。近年、高温マグネシウム合金の探求が主としてHPDC加工経路に集中し、いくつかの合金が開発された。HPDCは、高い生産効率を達成し、こうして製造コストを軽減するためのすぐれた選択肢であると考えられる。
本発明は、第1態様では、重量パーセントによって下記から構成されるマグネシウムベースの合金を提供する。
1つまたは複数の希土類元素1.5〜4.0%、
亜鉛0.3〜0.8%、
アルミニウム0.02〜0.1%、
ベリリウム4〜25ppm、
ジルコニウム0〜0.2%、
マンガン0〜0.3%、
イットリウム0〜0.5%、
カルシウム0〜0.1%、および
残りは付随の不純物を除いてマグネシウム。
本明細書を通じて、「希土類」という表現は、57から71までの原子番号を有する元素、すなわちランタン(La)からルテチウム(Lu)までのいずれかの1つの元素または組合せを意味するものと理解されたい。
本発明による合金は、少なくとも95.5重量%のマグネシウムを含むことが好ましく、95.5重量%〜97重量%のマグネシウムではさらに好ましく、96.1重量%のマグネシウムでは最も好ましい。
ネオジムの含有量は、1.0〜2.5重量%であることが好ましい。一実施形態では、ネオジムの含有量は1.4〜2.1重量%である。別の実施形態では、ネオジムの含有量は1.7重量%よりも高く、さらに好ましくは1.8重量%よりも高く、さらに好ましくは1.8〜2.0重量%、最も好ましくは約1.9重量%である。別の実施形態では、ネオジムの含有量は1.7〜1.9重量%である。ネオジムの含有量は、純粋なネオジム、ミッシュメタルなどの希土類の混合物の中に含まれるネオジム、またはこれらの組合せから導き出してもよい。
ネオジム以外の(1つまたは複数の)希土類の含有量が0.5〜1.5重量%であることは好ましく、さらに好ましくは0.8〜1.2重量%、さらに好ましくは0.9〜1.2重量%、例えば約1.1重量%である。ネオジム以外の(1つまたは複数の)希土類が、セリウム(Ce)、ランタン(La)、またはこれらの混合物であることは好ましい。セリウムが、ネオジム以外の希土類元素の重量の半分を超える量を構成することは好ましく、60〜80重量%、特に約70重量%で、残りをランタンが実質的に構成することはさらに好ましい。ネオジム以外の1つまたは複数の希土類を純粋の希土類、ミッシュメタルなどの希土類の混合物、またはこれらの組合せから導き出してもよい。ネオジム以外の希土類が、セリウムと、ランタンと、任意選択でネオジムと、適量のプラセオジウム(Pr)と、微量のその他の希土類とを含むセリウムミッシュメタルから導き出されることは好ましい。
好ましい一実施形態では、ネオジム、セリウム、およびランタンの含有量は、それぞれ1.7〜2.1重量%、さらに好ましくは1.7〜1.9重量%、0.5〜0.7重量%、さらに好ましくは0.55〜0.65重量%、および0.3〜0.5重量%である。
亜鉛の含有量は0.3〜0.8重量%、好ましくは0.4〜0.7重量%、さらに好ましくは0.5〜0.6重量%である。
アルミニウムの含有量は0.02〜0.1重量%、好ましくは0.03〜0.09重量%、さらに好ましくは0.04〜0.08重量%、例えば0.05〜0.07重量%である。理論に拘束されることを望むことなく、本発明の合金におけるこれらの少量のアルミニウムの含有は、合金のクリープ特性を向上すると考えられる。
ベリリウムの含有量は4〜25ppm、さらに好ましくは4〜20ppm、さらに好ましくは4〜15ppm、さらに好ましくは6〜13ppm、例えば8〜12ppmである。ベリリウムは一般的に、Al−5%Be合金などのアルミニウム−ベリリウム母合金を経由して導入される。理論に拘束されることを望むことなく、ベリリウムの含有は、合金のダイカスト性を向上すると考えられる。再度、理論に拘束されることを望むことなく、ベリリウムの含有は、合金の中の1つまたは複数の希土類の酸化損失に対する保持率を向上させると考えられる。
鉄の含有量の減少は、溶融合金から鉄を沈殿させるジルコニウムの添加によって達成することができる。したがって、本明細書で明記するジルコニウム含有量は残留ジルコニウム含有量である。しかし、ジルコニウムは2つの異なる段階で組み込まれてもよいことに留意されたい。第1に合金の製造において、第2に鋳造直前の続く合金の溶融である。ジルコニウム含有量が、十分な鉄の除去を達成するために必要な最低量になることは好ましい。一般的には、ジルコニウム含有量は0.1重量%未満になる。
マンガンは、合金の任意選択の成分である。存在するときには、マンガン含有量は一般的に約0.1重量%になる。
カルシウム(Ca)は、特にカバーガス雰囲気の制御による適切な溶融保護が不可能な状況において、含めてもよい任意選択の成分である。これは特に、鋳造工程がクローズドシステムを含まない場合である。
イットリウムは、含めてもよい任意選択の成分である。理論に拘束されることを望むことなく、イットリウムの含有は、溶融保護、延性、および耐クリープ性に有益であると考えられる。存在するときは、イットリウムの含有量は、好ましくは0.1〜0.4重量%、さらに好ましくは0.1〜0.3重量%である。
理想的には、付随の不純物含有量はゼロであるが、これは本質的に不可能であることを理解されたい。したがって、付随の不純物含有量は0.15%未満であることが好ましく、さらに好ましくは0.1重量%未満、さらに好ましくは0.01重量%未満、なおさらに好ましくは0.001重量%未満である。
第2態様では、本発明は、ネオジム1.7〜2.1重量%、セリウム0.5〜0.7重量%、ランタン0.3〜0.5重量%、アルミニウム0.03〜0.09重量%、ベリリウム4〜15ppm、付随の不純物を除けばマグネシウムである残り成分、ならびに任意選択でネオジム、セリウム、およびランタン以外の微量の希土類元素から構成される、マグネシウムベースの合金を提供する。
第3態様では、本発明は、本発明の第1または第2態様による合金を高圧ダイカスティングによって製造される、内燃機関のためのエンジンブロックを提供する。
第4態様では、本発明は、本発明の第1または第2態様による合金から形成される内燃機関の構成部分を提供する。内燃機関のこの構成部分は、エンジンブロック、またはそのシュラウドなどの部分であってもよい。
上記では、特定してエンジンブロックを参照したが、本発明の合金は、自動車のパワートレインにおいて見られるなどのその他の高温での適用、および低温での適用にも用途を見いだすことができることに留意されたい。上記では、特定してHPDCも参照したが、本発明の合金を、チクソ成形、チクソ鋳造、永久成形、および砂型鋳造を含む、HPDC以外の技法によって鋳造してもよいことに留意されたい。
[実施例1]
3個の合金を準備し、これらの合金の化学分析を下の表1に示す。ネオジム以外の希土類を、セリウム、ランタン、およびいくらかのネオジムを含んだCeベースのミッシュメタルとして加えた。余分のネオジムと亜鉛をその元素の形態で加えた。ジルコニウムを、AMキャストとして知られている専売のMg−Zr母合金を通じて加えた。アルミニウムとベリリウムを、ベリリウムを5重量%だけ含有したアルミニウム−ベリリウム母合金を通じて加えた。合金の準備全体を通じて標準溶融ハンドリング手順を使用した。
Figure 2008536008
合金A、B、およびCは高圧ダイカスト物であり、クリープ試験を、90MPaの一定負荷と177℃の温度で実施した。100MPaと177℃における追加のクリープ試験を、合金Bについて実施した。定常状態クリープ速度を表2に列挙した。
Figure 2008536008
図1は、合金A、B、およびCについての177℃および90MPaにおけるクリープの結果を示す。合金Bの177℃および100MPaにおけるクリープ曲線も示す。合金Bと合金Cは両方とも、合金Aよりもすぐれている。図1における挿入グラフは、合金Bの、177℃と90MPaおよび100MPMaの応力における初期一次挙動を示す。100MPaにおいてより高い初期応答があるが、クリープ曲線は平らになり、より低い応力におけるものに非常によく似た定常状態クリープ速度を示している。
100時間後に0.1%のクリープひずみの値を与えるための応力は、さまざまな耐クリープ性マグネシウム合金を比較するとき、しばしば引用される。合金Bも合金Cも、177℃および90MPaにおける100時間後に、この程度のクリープひずみを持っていないが、これを超過するクリープひずみは、はるかに長い試験時間で到達した。177℃において、合金Bおよび合金Cは、そのクリープ挙動の観点から、ほとんどの自動車の伝導機構に受入れ可能であろう。
インストロン式万能材料試験器を使用して、ASTM E8に従って、空気中において20、100、150、および177℃における引張特性を測定した。試料を、試験の前に10分間この温度で保持した。試験用の供試体は円形断面(直径5.6mm)を有し、ゲージ長は25mmであった。
合金A、B、およびCの引張
試験の結果を表3に示し、図2は、室温および177℃における3個の合金の一般的な応力−ひずみ曲線を示す。
Figure 2008536008
合金BおよびC、ならびに商用合金AZ91Dは三角形金型の中の金型鋳造物であり、型の固定半分と移動半分の両方において油加熱/冷却した。移動半分の中心には熱電対があった。
金型は発散流れ経路と収束流れ経路の両方が得られるよう設計された(図3を参照)。これは、金型の平坦な固定半分に沿って金属を送り込むファンゲートによって達成され(発散)、次いで頂部分を越え、次いで背壁(金型の移動半分)に沿ってゲートに向って戻る(収束)。この流れパターンによって130mmの有効流れ長さ、すなわち鋳造高さの2倍が得られる。
図4を参照すると、金型の他の特徴は、鋳造物部分の片側に沿って形成された大きなリブと、ボスとである。リブは、チャンネリングの問題を明らかにする目的の流れ方向に平行な非常に厚い部分を提供し、金属は優先的に厚い部分に沿って流れる。ボスは多くの構造鋳造に一般的であり、通常形成することが困難である。ボスとリブが鋳造物と会う隅部は、起こり得るあらゆる熱間割れまたは収縮ひび割れを最大化するように鋭利である。
最後に、金型は、流れ方向に平行な変化する表面仕上げの3つの条片を有する。表面仕上げは、完全研磨、半つや消し、および完全つや消し(EDM仕上げ)である。これらの条片は、合金がこれらの表面を形成する場合の容易性の指標を提供する。したがって、金型は、HPDCによってこの中で鋳造されるどの合金の性能も厳格に試験するために設計した。金型から鋳造された部分を図4に示す。
金型のためのHPDC条件の特徴を下に示す。
ゲート寸法 = 58mm×1mm
プランジャの直径 = 50mm
高速 = 2.25m/秒
低速 = 0.35m/秒
ゲート速度 = Vplunger×Aplunger/Agate
= 76m/秒
AZ91Dは、700℃の溶融金属温度と200℃の推定金型温度を有する鋳造物であり、合金BおよびCは、740℃の溶融金属温度と250℃の推定金型温度を有する鋳造物であった。
AZ91Dと合金BおよびCによって作られた鋳造材は、高品質の表面仕上げを有したが、AZ91D鋳造材はある表面湯境を有し、これは、油の温度、したがって金型温度が僅かに高かったはずであることを示すことができる。AZ91Dの溶融金属温度は、AZ91Dの正常なHPDC鋳造のための上部領域にあった。合金BおよびCからの鋳造材の両側上の表面仕上げは良好であり、これは、両合金が合理的な距離を流れることができることを実証した。
すべての合金は等価の可鋳性で鋳造されたが、合金BおよびCには、これらの動作範囲の限界において品質のより急速な低下があった。例えば、不十分な金属がショットスリーブの中に調量投入されて、空洞に入る溶融金属温度の低下が引き起こされた場合には、表面の品質は急速に低下した。
すべての合金について、ひび割れ傾向のある考え方を決定できるように、金型内の保持時間を変更した。鋳造材は多くの厚い区画と薄い区画とを有し、区画の厚さが変化する隅部は鋭利であり、これは結果的に得られた鋳造材がひび割れを示すはずであることを意味した。合金BおよびCの鋳造材では、ひび割れの徴候はなかったが、AZ91D鋳造材では、大きなリブの一区画に熱間割れのいくつかの徴候があった。
金型鋳造の試行によって、合金BおよびCは、AZ91Dとほぼ等価のすぐれた可鋳性を有するが、合金BおよびCに必要な溶融温度と金型温度はAZ91Dに必要なものよりも高かったことが実証された。
[実施例2]
一連の合金を製造して、これらの組成を下の表4に列挙した。合金D〜Yの各々において、付随の不純物を除いて、合金の残りはマグネシウムであった。
Figure 2008536008
機械的特性を評価する目的のために、試験用の供試体を、250トン東芝コールドチャンバ機において、合金の高圧ダイカスティング(HPDC)によって製造した。引張/クリープ供試体とボルト負荷保持ボスを鋳造するために、2個の金型をマグネシウム合金によって設計した。評価された合金特性には、鋳造材品質、鋳造後微細構造、室温および177℃における引張強度、150℃および177℃におけるクリープ挙動、ならびに150℃および177℃におけるボルト負荷保持(BLR)挙動を含めた。
鋳造後条件における本発明による合金(合金G)の微細構造の一般的な例を図5に示す。HPDCの性質により、鋳造物供試体の表面(「スキン」)に近い微粒構造から中央領域(「コア」)におけるより粗い粒の構造への遷移部がある。両領域は、粒間領域および樹枝状結晶間領域にMg−RE金属間相を有するマグネシウムに富む一次粒または樹枝状結晶からなる。
さまざまな合金に関する引張り試験データを下の表5に総括する。本発明による合金の引張挙動は、考えられる両方の試験温度において非常に良好であることがわかる。
Figure 2008536008
さまざまな合金についての177℃および90MPaの同じ条件下での二次クリープ速度の概要を下の表6に示す。これらの試験条件は特に、自動車のパワートレインへの適用を要求するために適したクリープ特性を有するマグネシウム合金を確認する厳しい試験を提供するために選択した。
Figure 2008536008
これらの結果を、合金の観察したクリープ挙動およびAl含有量に応じて、3つのグループに分けることができる。第1グループは、0.03重量%未満のAl含有量を有する合金(合金DおよびF)を含み、これらの組成が比較的高い二次クリープ速度を示すことを見ることができる。第2グループは、0.02重量%を超え0.11重量%未満のAl含有量を有する合金(合金E、G、H、I、N、O、R、S、T、U、V、およびW)を含み、これらの合金が10−10〜10−11−1の範囲にある非常に低い二次クリープ速度を示すことを見ることができ、したがって、これらの組成は、これらの試験条件の下では非常に耐クリープ性があるとして等級分けされよう。これは、図6における合金EおよびFの177℃および90MPaにおけるクリープ挙動の比較によって図示されている。これら2つの合金は同様な基本組成を有するが、Al含有量が低い(Al<0.01重量)合金Fは、合金E(Al0.04重量%)のクリープ性能と比較してかなり低いクリープ性能を有する。第3グループは、0.11重量%以上のAl含有量を有する合金(合金J、P、およびQ)を含み、これらの組成もまた、グループ1について観察されたように、これらの組成が比較的高い二次クリープ速度を示すことを見ることができ、したがって、グループ1およびグループ3は両方とも、課された試験条件の下では十分に耐クリープ性ではないものとして等級分けされよう。したがって、これらの結果は、これらの極度の試験条件(177℃および90MPa)の下で、最も要求が厳しい伝導機構への適用に適したクリープ性能を達成するために、合金組成が残るべき最適Al含有量が存在することを示唆する。これは、図8に示すように、177℃および90MPaで試験された合金N、O、P、およびQのクリープ挙動の比較によって、最も劇的に図示されている。これらの合金のすべてが、Al含有量を除いて非常に似た組成を有している。明らかに、これら4つの組成にまたがるクリープ挙動の遷移は、0.05重量%から0.23重量%にまでのAl含有量の増加を伴って、合金Nの極めて良好から合金Qの極めて劣等にまでわたっている。
合金YのBLR挙動を、150℃および177℃において8kNおよび11kNの負荷によって測定した。結果を下記の2つのグラフに示す。
・室温に戻った後に保持された全体%負荷(図8)、および
・全体挙動のクリープ成分である、試験温度に保持された%負荷(図9)。
合金A、B、およびCについての177℃および90MPaにおけるクリープ応答の比較であり、177℃および100MPaにおける合金Bの曲線が示され、挿入グラフは2つの応力レベルにおける合金Bの初期一次応答を示すグラフである。 室温と177℃における合金A、B、およびCの引張挙動を比較する図である。 可鋳性性能試験金型の充填中における流れの3段階を示す図である。 合金Eから作られた可鋳性金型鋳造物からの試験片の頂部表面を示す図である。 合金Gの鋳造後条件におけるHPDC引張試験片供試体のゲージ長領域から、a)試験片の表面に近い「スキン」領域(画像の左側が表面に近い)と、b)供試体の中心に近い「コア」領域との、拡大して撮った顕微鏡写真であり、a)における両方向矢印は、引張試験片の長軸を示す。 Al含有量が最適未満である組成(合金F)のクリープ挙動を、Al含有量最適組成範囲内にある組成(合金E)と比較する、177℃および90MPaにおけるクリープ曲線を示すグラフである。 Al含有量の増加(合金Nにおける0.05重量%から、合金Oにおける0.09重量%まで、合金Pにおける0.12重量%まで、合金Qにおける0.23重量%まで)のクリープ挙動に対する影響を示す177℃および90MPaにおけるクリープ曲線を示すグラフである。 合金Yの全体BLR挙動を示すグラフである。 合金Yの各温度におけるBLR挙動を示すグラフである。

Claims (22)

  1. 重量パーセントによって
    1つまたは複数の希土類元素1.5〜4.0%、
    亜鉛0.3〜0.8%、
    アルミニウム0.02〜0.1%、
    ベリリウム4〜25ppm、
    ジルコニウム0〜0.2%、
    マンガン0〜0.3%、
    イットリウム0〜0.5%、
    カルシウム0〜0.1%、および
    残りは付随の不純物を除いてマグネシウム
    から構成されることを特徴とするマグネシウムベースの合金。
  2. 2.2〜3.3重量%の1つまたは複数の希土類含有量を有することを特徴とする請求項1記載の合金。
  3. 前記1つまたは複数の希土類が、ネオジム、セリウム、ランタン、プラセオジウム、またはこれらの任意の組合せから選択されることを特徴とする請求項1又は2記載の合金。
  4. 1.0〜2.5重量%のネオジム含有量を有することを特徴とする請求項1記載の合金。
  5. 1.4〜2.1重量%のネオジム含有量を有することを特徴とする請求項4記載の合金。
  6. ネオジム以外の前記1つまたは複数の希土類含有量が0.5〜1.5重量%であることを特徴とする請求項4又は5記載の合金。
  7. ネオジム以外の前記1つまたは複数の希土類含有量が0.8〜1.2重量%であることを特徴とする請求項6記載の合金。
  8. 0.4〜0.7重量%の亜鉛含有量を有することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の合金。
  9. 0.2重量%以下の量のジルコニウムを含むことを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の合金。
  10. 0.5重量%以下の量のイットリウムを含むことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の合金。
  11. 0.1〜0.4重量%のイットリウムを含むことを特徴とする請求項10記載の合金。
  12. 0.1〜0.3重量%のイットリウムを含むことを特徴とする請求項11記載の合金。
  13. 0.3重量%以下の量のマンガンを含むことを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の合金。
  14. 0.1重量%以下の量のカルシウムを含むことを特徴とする請求項1乃至13のうちいずれか一項に記載の合金。
  15. 0.03〜0.09重量%のアルミニウム含有量を有することを特徴とする請求項1乃至14のうちいずれか一項に記載の合金。
  16. 0.04〜0.08重量%のアルミニウム含有量を有することを特徴とする請求項1乃至15のうちいずれか一項に記載の合金。
  17. 0.05〜0.07重量%のアルミニウム含有量を有することを特徴とする請求項1乃至16のうちいずれか一項に記載の合金。
  18. 4〜15ppmのベリリウム含有量を有することを特徴とする請求項1乃至17のうちいずれか一項に記載の合金。
  19. 8〜12ppmのベリリウム含有量を有することを特徴とする請求項18記載の合金。
  20. ネオジム1.7〜2.1重量%、セリウム0.5〜0.7重量%、ランタン0.3〜0.5重量%、アルミニウム0.03〜0.09重量%、亜鉛0.3〜0.8重量%、ベリリウム4〜15ppm、付随の不純物を除いてマグネシウムである残り、ならびに任意選択でネオジム、セリウム、およびランタン以外の微量の希土類元素から構成されることを特徴とするマグネシウムベースの合金。
  21. 請求項1から請求項20までのいずれか一項に記載の合金から形成された内燃機関または自動車パワートレインの構成部分。
  22. 請求項1から請求項20までのいずれか一項に記載の合金の高圧ダイカスティングによって製造されるエンジンブロックまたはその一部分。
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