JP2008528542A - ロスバスタチンカルシウム塩の結晶形 - Google Patents

ロスバスタチンカルシウム塩の結晶形 Download PDF

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Abstract

ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸](ロスバスタチンとしても知られる)カルシウム塩およびその水和物は、新規な結晶形BおよびCで存在することができる。これらの結晶形は、結晶材料に関して高い多様性を付与し、製造、配合および生物学的効率を最適化する。

Description

本発明は、ロスバスタチンカルシウムの結晶形に関する。本発明は、ロスバスタチンカルシウムの結晶形を製造する方法にも関する。本発明は、ロスバスタチンカルシウムの結晶形および薬学的に許容され得る担体を含む組成物、ならびにロスバスタチンカルシウムの結晶形およびその組成物を使用して、HMG−CoAリダクターゼの阻害が有利となる疾患状態を処置する方法にも関する。
発明の背景
ロスバスタチンカルシウムは、式(1):
Figure 2008528542
で示される、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩という化学名で知られ、HMG−CoAリダクターゼを阻害し、続いてコレステロールの生合成を抑制することで知られている。ロスバスタチンカルシウムは、高コレステロール血症、高リポ蛋白質血症、および動脈硬化症の処置に有用である。ロスバスタチンカルシウムは、様々な水分量で水和物を形成することができる。
EP−A1−0521471には、実施例7に粉末形態のロスバスタチンカルシウムの製造が開示されている。ロスバスタチンナトリウムを室温で水に溶解し、水性塩化カルシウム溶液を滴下する。回収した沈殿物は、非晶質の粉末である。US−B2−6,777,552には、メチル7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−(E)−6−ヘプタノアートを、水/エタノール溶液中の水酸化カルシウムで加水分解することによるロスバスタチンカルシウムの製造が開示されている。非晶質または結晶状態を特徴づけるために、該化合物を溶液から単離することはしていない。
WO00/42024には、水と有機溶媒(例えばアセトンまたはアセトニトリル)との混合物にビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の非晶質結晶形を加熱して溶解し、その後、溶液を冷却してその結晶形(以後、結晶形Aと呼ぶ)を沈殿させることにより製造される、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Aが開示されている。
結晶形は、多くの場合、所望の異なる物理学的および/または生物学的特性を示し、活性化合物を規制認可に必要な純度および均質性で製造または配合する一助となり得る。そのような活性化合物の結晶形は、改善された薬理学的特性(例えば改善された生物学的有用度)も有し、それゆえ新規な結晶形は、改善された薬品を調整および設計する可能性が高い。それゆえ、結晶材料に関して十分な多様性を有することで、製造、配合および生物学的効率を最適化する、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩の、結晶形A以外の結晶形が求められている。
発明の概要
本発明は、ロスバスタチンカルシウムの結晶形BおよびC、ならびにそれらを製造する方法を提供する。
本発明の第一の目的は、d値(Å):
30.00(vs)、18.10(m)、15.00(m)および10.00(m)
で表される特徴的ピークを有する特徴的な粉末X線回折パターンを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形(以後、結晶形Bと呼ぶ)である。
より特別には、本発明は、d値(Å):
30.0 (vs); 18.1 (m); 15.0 (m); 12.9 (w); 10.7 (vw); 10.0 (m); 9.5 (w); 8.6 (vs); 7.7 (w); 6.3 (vw); 6.00 (vw); 5.56 (vw); 4.74 (w); 4.57 (w); 4.34 (vw); 4.24 (vw); 4.02 (vw); 3.87 (w); 3.79 (w); および 3.66 (vw);
で表される特徴的ピークを有する特徴的な粉末X線回折パターンを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形(以後、結晶形Bと呼ぶ)を含む。
これまでおよび以後のカッコ内の略語は、(vvs)=極めて強い強度;(vs)=非常に強い強度;(s)=強い強度;(m)=中等度の強度;(w)弱い強度、および(vw)=非常に弱い強度、を意味する。
更に別の好ましい実施態様において、本発明は、図1に示す特徴的な粉末X線回折パターンを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Bを含む。
本発明の第二の目的は、
a)アニオン界面活性剤を含有する水に、ロスバスタチンカルシウムまたはその水和物を周囲温度で溶解し、
b)周囲温度で水を除去して、ロスバスタチンを溶解するのに用いた容量に対して少なくとも30%水の容量を減少させ、
c)得られた懸濁液を、前記結晶形Bを生成させるのに十分な時間、周囲温度で撹拌し、
d)その固体をろ別すること、
を含む、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Bの製造方法である。
水中のロスバスタチンの濃度は、0.001〜1重量%、好ましくは0.01〜0.8重量%の範囲内であることができる。
周囲温度は、本発明に関しては、20〜30℃、好ましくは約23〜26℃を含む室温での温度範囲を意味する。
アニオン界面活性剤は周知であり、親水性酸性基と、炭素原子6〜30個(好ましくは10〜22個)および場合により酸素などのヘテロ原子を含む疎水性炭素残基と、を有する有機化合物を含むことができる。酸性基の例は、−COH、−SOH、−OSOH、および−POHである。炭素残基の例は、C〜C22アルキル、およびC〜C18アルキルフェニルである。アニオン界面活性剤は、ナトリウム塩またはカリウム塩などの塩の結晶形で用いることができる。好ましいアニオン界面活性剤は、例えば式:C〜C22アルキルOSOHを有するアルキル硫酸塩およびそのナトリウムまたはカリウム塩である。特に好ましいのは、式:C10〜C18アルキルOSOHを有するアルキル硫酸塩およびそのナトリウムまたはカリウム塩である。用いたアニオン界面活性剤の量は、水の量を参照すると0.001〜0.5重量%、好ましくは0.01〜0.2重量%の範囲内であることができる。
真空の不活性ガス流(例えば窒素もしくは空気、またはその両方)をあてて、水を除去することができる。容量減少は、好ましくは50%、より好ましくは65%、特に好ましくは80%以上である。
方法ステップc)での相平衡は、数時間〜数日、例えば4時間〜20日間、または8時間〜10日間実行することができる。
方法ステップc)の後、結晶をろ別して、その後、少量の水で洗浄することができ、その後、周囲温度で、例えば真空もしくは不活性ガス流、またはその両方で乾燥させることにより、結晶形Bを単離する。
結晶形Bは、80℃未満で乾燥させることができ、平均粒度1〜50μm、好ましくは1〜10μmの典型的な粒度分布の微粉末として得る。この粒度範囲により、配合工程での好適な取扱い適性が保持されながら、急速溶解プロファイルが確保される。結晶形Bは、結晶形Aよりも水および生理液での溶解性が良好であり、非晶質結晶形よりも化学的および物理的に安定している。
本発明の第三の目的は、Cu−Kα線を用いる従来の粉末X線回折装置で測定すると、2θ値(Å):2θ=3.6°±2°(m)で表されるd値(Å)で表される特徴的ピークを有する特徴的な粉末X線回折パターンを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形(以後、結晶形Cと呼ぶ)である。
更なる実施態様において、本発明は、Cu−Kα線を用いる従来の粉末X線回折装置で測定すると、2θ値(Å):2θ=3.6°±2°(m)および2θ=19°±5°(m,broad)で表される特徴的な粉末X線回折ピークを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形(以後、結晶形Cと呼ぶ)を含む。
好ましい実施態様において、本発明は、図2に示すような特徴的な粉末X線回折パターンを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Cを含む。
意外にも、少量の水を含有する有機溶媒中に懸濁させた非晶質ロスバスタチンカルシウムまたはその水和物を用いて開始した相平衡により、結晶形Cを製造し得ることが見出された。有機溶媒は、好ましくは、非晶質ロスバスタチンカルシウムまたはその水和物に対しては低溶解度であり、それは、0.01〜10mg/ml、より好ましくは0.1〜5mg/ml、特に0.1〜3mg/mlの範囲内であることができる。
本発明の第四の目的は、
a)非晶質ロスバスタチンカルシウムまたはその水和物に対して低溶解度であり少量の水を含有する有機溶媒に、前記ロスバスタチンカルシウムまたはその水和物を周囲温度で懸濁させて、
b)懸濁液を少なくとも40℃の温度で短時間加熱し、
c)その後、懸濁液を20℃未満の温度に冷却して、
d)懸濁液をステップc)の温度で最長4日の期間撹拌し、
e)温度を周囲温度に上昇させ、周囲温度で結晶形Cを形成させるのに十分な時間撹拌し;
f)その後、懸濁液から結晶固体をろ別すること、
を含む、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Cの製造方法である。
低溶解度である有機溶媒は、炭素原子を少なくとも2個、最大で12個有し、好ましくは最大6個有する脂肪族アルコール、例えば、エタノール、n−またはi−プロパノール、n−、i−またはt−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノール、デカノール、およびドデカノールから選択することができる。低溶解度である有機溶媒は、脂肪族または脂環式炭化水素、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、石油エーテル、シクロへキサン、およびメチルシクロヘキサンから選択することができる。低溶解度である有機溶媒は、更に、脂肪族非環式エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジ−n−または−i−プロピルエーテル、ジ−n−、−i−または−t−ブチルエーテル、メチルプロピルエーテル、メチル−n−ブチルエーテル、およびメチル−t−ブチルエーテルから選択することができる。好ましい溶媒の幾つかは、C〜Cアルカノール、C〜Cアルカン、C〜Cシクロアルカン、ジ−i−プロピルエーテル、およびメチル−t−ブチルエーテルである。
少量の水は、本発明に関しては、0.01〜20、好ましくは0.1〜10、特に0.1〜3容量%の含量を意味する。
懸濁液は、方法ステップb)では、少なくとも40℃、最高120℃の温度、好ましくは50℃〜100℃、特に60℃〜90℃の温度に加熱することができる。
方法ステップb)での短時間とは、少なくとも2分間、最長30分間、好ましくは最長20分間、最も好ましくは最長5〜10分間を意味することができる。
懸濁液は、方法ステップc)では、好ましくは−20℃〜15℃、より好ましくは−10℃〜10℃に冷却することができる。
方法ステップの期間は、例えば12時間〜最長4日間、好ましくは24時間〜72時間であることができる。
結晶形Cを形成するのに十分な時間は、10〜150時間、好ましくは24〜120時間の範囲内であることができる。
結晶形Cは、方法ステップe)の後、結晶をろ別し、その後、少量の水で洗浄することができ、その後、周囲温度で、例えば真空、不活性ガス流、またはその両方で乾燥させることにより単離する。
結晶形Cは、80℃未満で乾燥させることができ、平均粒度1〜50μm、好ましくは1〜10μmの典型的な粒度分布の微粉末として得る。この粒度範囲により、配合工程での好適な取りい適性が保持されながら、急速溶解プロファイルが確保される。結晶形Cは、結晶形Aよりも水および生理液での溶解性が良好であり、非晶質結晶形よりも化学的および物理的に安定している。
結晶形BおよびCは、医薬組成物中で用いることができ、更に、中間体および出発原料として使用して、熱力学的に最も安定した結晶形Aを生成させることができる。
したがって本発明は、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Bおよび/またはC、ならびに薬学的に許容され得る担体または希釈液を含む医薬組成物にも関する。
ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形の量は、実質的に、配合剤の種類、および投与期間中の所望の投与量に依存する。経口配合剤の量は、0.1〜200mg、好ましくは0.5〜100mg、より好ましくは1〜50mgであることができる。
経口配合剤は、固体配合剤(例えば、カプセル、錠剤、ピル、およびトローチ)、または液体配合剤(例えば、水性懸濁剤、エリキシルおよびシロップ)であることができる。固体および液体配合剤は、結晶形Bおよび/またはCの、液状食または固形食への組み込みも包含する。
本発明の結晶形は、直接、粉末(微粒子)、顆粒、懸濁剤、または溶液として用いることができるが、あるいは成分を混合して、場合によりそれらを微粉砕し、その後、例えばハードもしくはソフトゼラチンで構成されたカプセルに充填するか、錠剤、ピルもしくはトローチに打錠するか、または懸濁剤、エリキシルおよびシロップ用の担体にそれらを懸濁もしくは溶解させる際に、他の薬学的に許容され得る成分と組み合わせることができる。打錠してピルを形成した後に、コーティングを施すことができる。
薬学的に許容され得る成分は、様々な種類の配合剤に関して周知であり、例えば、様々な配合剤用の、結合剤(天然または合成ポリマーなど)、賦形剤、滑剤、界面活性剤、甘味剤および着香剤、コーティング材料、防腐剤、着色剤、増粘剤、佐剤、抗菌剤、および担体であることができる。
結合剤の例は、トラガカントガム、アカシア、デンプン、ゼラチン、および生分解性ポリマー(例えば、ジカルボン酸、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、および/または脂肪族ヒドロキシカルボン酸の、ホモポリマーまたはコポリマー;ジカルボン酸、アルキレンジアミン、および/または脂肪族アミノカルボン酸の、ホモポリアミドまたはコポリアミド;対応するポリエステルポリアミド−コポリマー、ポリ酸無水物、ポリオルトエステル、ポリホスファゼン、およびポリカーボナート)である。生分解性ポリマーは、直鎖状、分枝状、または架橋性であることができる。具体的な例は、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、およびポリ−d,l−ラクチド/グリコリドである。ポリマーの他の例は、水溶性ポリマー、例えばポリオキサアルキレン(ポリオキサエチレン、ポリオキサプロピレン、およびその混合ポリマー)、ポリアクリルアミド、ヒドロキシアルキル化ポリアクリルアミド、ポリマレイン酸およびそのエステルまたはアミド、ポリアクリル酸およびそのエステルまたはアミド、ポリビニルアルコールおよびそのエステルまたはエーテル、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピロリドン、ならびに天然ポリマー、例えば、キトサン、カラゲナン、またはヒアルロン酸である。
賦形剤の例は、リン酸二カルシウムなどのリン酸塩である。
滑剤の例は、天然または合成油、脂肪、ワックス、または脂肪酸塩(例えばステアリン酸マグネシウム)である。
界面活性剤は、アニオン性、両性、または中性であることができる。界面活性剤の例は、レシチン、リン脂質、オクチル硫酸塩、デシル硫酸塩、ドデシル硫酸塩、テトラデシル硫酸塩、ヘキサデシル硫酸塩、およびオクタデシル硫酸塩、オレイン酸Naまたはカプリン酸Na、1−アシルアミノエタン−2−スルホン酸(例えば、1−オクタノイルアミノエタン−2−スルホン酸、1−デカノイルアミノエタン−2−スルホン酸、1−ドデカノイルアミノエタン−2−スルホン酸、1−テトラデカノイルアミノエタン−2−スルホン酸、1−ヘキサデカノイルアミノエタン−2−スルホン酸、および1−オクタデカノイルアミノエタン−2−スルホン酸)、タウロコール酸、タウロデオキシコール酸、胆汁酸およびその塩(例えば、コール酸、デオキシコール酸)、グリココール酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、硫酸化ヒマシ油、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、脂肪アルコール、コレステロール、モノステアリン酸−またはジステアリン酸−グリセリン、モノオレイン酸−またはジオレイン酸−グリセリン、モノパルミチン酸−またはジパルミチン酸−グリセリン、ならびにポリオキシエチレンステアリン酸エステルである。
甘味剤の例は、スクロース、フルクトース、ラクトース、またはアスパルタムである。
着香剤の例は、ペパーミント、冬緑油、または果物香料(さくらんぼう香料またはオレンジ香料など)である。
コーティング材料の例は、ゼラチン、ワックス、シェラック、砂糖、または生分解性ポリマーである。
防腐剤の例は、メチルパラベン、プロピルパラベン、ソルビン酸、クロロブタノール、フェノール、およびチメロサールである。
佐剤の例は、芳香剤である。
増粘剤の例は、合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩、脂肪酸エステル、および脂肪アルコールである。
液体担体の例は、水、アルコール(例えば、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール)、トリアセチンおよび油である。固体担体の例は、タルク、粘土、微結晶セルロース、シリカ、アルミナなどである。
本発明の配合剤は、等張剤、例えば、砂糖、緩衝剤、または塩化ナトリウムを含むことができる。
本発明の結晶形は、水性環境で崩壊して飲用溶液を提供する発泡性の錠剤または粉末として配合することができる。
シロップまたはエリキシルは、本発明の多形、甘味剤としてのスクロースまたはフルクトース、メチルパラベンなどの防腐剤、着色剤、および着香剤を含むことができる。
投与量は、経口投与、頬内投与、経直腸投与、非経口(皮下、筋肉内、および静脈内をはじめとする)投与、吸入投与、および眼内投与に適した投与量を包含する。所定の症例に最も適した経路は、処置される状態の性質および重症度に依存するが、本発明の最も好ましい経路は、経口である。投与量は、簡便には、単位用量結晶形で表され、薬剤の分野で周知の方法のいずれかにより製造することができる。
投与結晶形としては、固体投与結晶形(例えば、錠剤、粉末、カプセル、坐剤、サシェ、トローチ、およびロゼンジ)に加え、液体の懸濁液およびエリキシルが挙げられる。記述を限定する意図はないが、本発明は、ロスバスタチンカルシウムの固体結晶形を区別する性質が失われた結果であるロスバスタチンカルシウムの真溶液には関係しないものとする。しかし、そのような溶液を製造する新規な結晶形の使用は、本発明の予測の範囲内とみなす。
もちろんカプセル投与剤は、ゼラチンまたは他の従来の封入材料で製造され得るカプセル内の固体組成物を含有する。錠剤および粉末を、コーティングすることができる。錠剤および粉末を、腸溶性コーティングでコーティングすることができる。腸溶性コーティングされた粉末結晶形は、酢酸フタル酸セルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタル酸ポリビニルアルコール、カルボキシメチルエチルセルロース、スチレンとマレイン酸とのコポリマー、メタクリル酸とメタクリル酸メチルとのコポリマー、および類似の材料を含むコーティングを有することができ、所望なら、適切な可塑化剤および/または増量剤と共に用いることができる。コーティング錠は、錠剤の表面にコーティングを有することができ、または腸溶性コーティングを施した粉末または顆粒を含む錠剤であることもできる。
胃腸管内の体液と接触する活性剤の制御放出を実現するため、そして血漿中の活性剤を実質的に一定の効果的なレベルで提供するために、徐放性配合剤を本発明の結晶形から製造することができる。この目的で、生分解性ポリマーのポリマーマトリックス、水溶性ポリマー、またはその両者の混合物、および場合により適切な界面活性剤中に、該結晶形を埋封することができる。本明細書において、埋封はポリマーのマトリックス中に微粒子を混和することを意味することができる。公知の分散または乳化コーティング技術で分散した微粒子または乳化した微小液滴を埋封することによっても、制御放出配合剤が得られる。
本発明の結晶形は、治療上効果的な薬剤の混合物を動物に投与するのにも有用である。そのような併用療法は、追加として配合剤に分散または溶解し得る少なくとも1種の更なる治療剤を用いて実行することができる。
本発明の結晶形およびその配合剤は、それぞれ、所定の状態を処置するのに効果的な他の治療薬と併用投与して、併用療法を提供することもできる。
本発明の結晶形および医薬組成物は、HMG−CoAリダクターゼを阻害し、続いてコレステロールの生合成を抑制する必要性を伴う障害の効果的な処置に非常に適している。ロスバスタチンカルシウムおよびその水和物の結晶形BおよびC、ならびに医薬組成物は、高コレステロール血症、高リポ蛋白質血症、および動脈硬化症の処置に有用である。
本発明の目的は、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Bおよび/またはCの効果的量を、そのような治療を必要とするほ乳類に投与することを含む、ほ乳類でのHMG−CoAリダクターゼ阻害効果を生じる治療的方法でもある。
本発明の多形結晶形は、単一成分として、または他の固体形との混合物として用いてもよく、結晶または非晶質であってもよい。
ロスバスタチンカルシウムの新規な多形結晶形に関しては、これらが、少なくとも1種の新規な結晶形を、ロスバスタチンカルシウムの総量に基づいて、25〜100重量%、特に50〜100重量%含むことが好ましい。好ましくは、ロスバスタチンカルシウムの新規な多形結晶形のそのような量は、75〜100重量%、特に90〜100重量%である。非常に好ましいのは、95〜100重量%の量である。
本発明の別の目的は、本発明の結晶形Bおよび/またはCの効果的量をホストに投与することを含む、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形をホストに輸送する方法である。
本発明の更なる目的は、HMG−CoAリダクターゼを阻害し、続いてコレステロールの生合成を抑制する必要性を伴う障害を処置するのに有用で、特にヒトなどのほ乳類における高コレステロール血症、高リポ蛋白質血症、および動脈硬化症を処置するのに有用な医薬を製造するための、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Bおよび/またはCの使用、ならびに医薬療法に使用される本発明の結晶形Bおよび/またはCである。
以下の実施例は、本発明の例示している。
A)結晶形BおよびCの製造
実施例A1:結晶形Bの製造
非晶質ロスバスタチンカルシウム79mgを、ドデシル硫酸ナトリウム10mgを含む再蒸留水20mlに溶解した。その後、約30ml/分の窒素ガス流下で、溶液の容量を約3mlに減少させた。その後、得られた懸濁液を23±2℃で撹拌した。結晶をろ別し、再蒸留水2mlで洗浄し、その後、室温で風乾した。乾燥した結晶固体を粉末X線回折により検査すると、それは図1に示す回折パターンを示した。
実施例A2:結晶形Cの製造
非晶質ロスバスタチンカルシウム49mgを、水を飽和させたt−ブチルメチルエーテル3mlに懸濁させた。懸濁液を数分間75℃に加熱し、その後、5℃に冷却した。得られた懸濁液を5℃で48時間撹拌した。その後、温度を23±2℃に上昇させ、懸濁液の撹拌をこの温度で5日間継続した。形成した白色固体をろ別し、周囲温度で風乾し、その後、約2時間風乾した。乾燥した結晶固体を粉末X線回折により検査すると、それは図2に示す回折パターンを示した。
実験:
粉末X線回折(PXRD):PXRDは、CuKα線を用いるPhilips 1710粉末X線回折装置で実施した。1.54060Åの波長を用い、2θ値から面間隔を計算した。一般に、2θ値は、誤差±0.1〜0.2°の範囲内であった。それゆえ、その面間隔値における実験誤差は、ピーク位置に依存した。
結晶形Bの特徴的な粉末X線回折パターンである。 結晶形Cの特徴的な粉末X線回折パターンである。

Claims (23)

  1. d値(Å):
    30.00(vs)、18.10(m)、15.00(m)および10.00(m)
    で表される特徴的ピークを有する特徴的な粉末X線回折パターンを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形(以後、結晶形Bと呼ぶ)。
  2. d値(Å):
    30.0 (vs); 18.1 (m); 15.0 (m); 12.9 (w); 10.7 (vw); 10.0 (m); 9.5 (w); 8.6 (vs); 7.7 (w); 6.3 (vw); 6.00 (vw); 5.56 (vw); 4.74 (w); 4.57 (w); 4.34 (vw); 4.24 (vw); 4.02 (vw); 3.87 (w); 3.79 (w); および 3.66 (vw);
    で表される特徴的ピークを有する特徴的な粉末X線回折パターンを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物を含む、請求項1記載の結晶形(以後、結晶形Bと呼ぶ)。
  3. 図1に示す特徴的な粉末X線回折パターンを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Bを含む、請求項1記載の結晶形。
  4. a)アニオン界面活性剤を含有する水に、ロスバスタチンカルシウムまたはその水和物を周囲温度で溶解し、
    b)周囲温度で水を除去して、ロスバスタチンを溶解するのに用いた容量に対して30%以上水の容量を減少させ、
    c)得られた懸濁液を、前記結晶形Bを生成させるのに十分な時間、周囲温度で撹拌し、
    d)その固体をろ別すること、
    を含む、請求項1記載のビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Bの製造方法。
  5. ステップa)での水中のロスバスタチンの濃度が、0.001〜1重量%の範囲内である、請求項4記載の方法。
  6. 周囲温度が、20〜30℃を含む室温の温度範囲を意味する、請求項4記載の方法。
  7. アニオン界面活性剤が、親水性酸性基と、炭素原子6〜30個および場合により酸素などのヘテロ原子を含む疎水性炭素残基と、を有する有機化合物およびその塩を含む、請求項4記載の方法。
  8. アニオン界面活性剤が、アルキル硫酸塩を含む、請求項7記載の方法。
  9. アニオン界面活性剤が、式:C〜C22アルキルOSOHを有するアルキル硫酸塩を含む、請求項8記載の方法。
  10. アニオン界面活性剤の量が、水の量を参照すると0.001〜0.5重量%の範囲内である、請求項4記載の方法。
  11. 方法ステップc)の相平衡が、数時間〜数日の間実行される、請求項4記載の方法。
  12. Cu−Kα線を用いる従来の粉末X線回折装置で測定すると、2θ値(Å):2θ=3.6°±2°(m)で表される特徴的な粉末X線回折パターンのピークを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形(以後、結晶形Cと呼ぶ)。
  13. Cu−Kα線を用いる従来の粉末X線回折装置で測定すると、2θ値(Å):2θ=3.6°±2°(m)および2θ=19°±5°(m,broad)で表される特徴的な粉末X線回折ピークを示す、請求項12記載のビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形(以後、結晶形Cと呼ぶ)。
  14. 図2に示す特徴的な粉末X線回折パターンを示すビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形C。
  15. a)非晶質ロスバスタチンカルシウムまたはその水和物に対して低溶解度であり少量の水を含有する有機溶媒に、前記ロスバスタチンカルシウムまたはその水和物を周囲温度で懸濁させて、
    b)懸濁液を少なくとも40℃の温度で短時間加熱し、
    c)その後、懸濁液を20℃未満の温度に冷却して、
    d)懸濁液をステップc)の温度で最長4日の期間撹拌し、
    e)温度を周囲温度に上昇させ、周囲温度で結晶形Cを形成させるのに十分な時間撹拌し;
    f)その後、懸濁液から結晶固体をろ別すること、
    を含む、請求項12記載のビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Cの製造方法。
  16. 有機溶媒の溶解度が、0.01〜10mg/mlの範囲内である、請求項15記載の方法。
  17. 有機溶媒が、炭素原子を少なくとも2個、最大で12個有する脂肪族アルコール、脂肪族または脂環式炭化水素、および脂肪族非環式エーテルの群から選択される、請求項15記載の方法。
  18. 溶媒中の水の量が、0.01〜20容量%である、請求項15記載の方法。
  19. ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Bおよび/またはC、ならびに薬学的に許容し得る担体または希釈液を含む医薬組成物。
  20. ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Bおよび/またはCの効果的量を、そのような治療を必要とするほ乳類に投与することを含む、ほ乳類でのHMG−CoAリダクターゼ阻害効果を生じる治療的方法。
  21. 本発明の結晶形Bおよび/またはCの効果的量をホストに投与することを含む、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形をホストに輸送する方法。
  22. HMG−CoAリダクターゼを阻害し、続いてコレステロールの生合成を抑制する必要性を伴う障害を処置するのに有用な医薬を製造するための、ビス[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸]カルシウム塩およびその水和物の結晶形Bおよび/またはCの使用。
  23. ほ乳類、例えばヒトにおける高コレステロール血症、高リポ蛋白質血症、および動脈硬化症の処置に有用な医薬を製造するための、請求項22記載の使用。
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