JP2008528092A - 磁気共鳴イメージングのための直交コイル - Google Patents

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Abstract

磁気共鳴イメージングのための無線周波数コイルアセンブリ32が、コイルアレイ部60,60',88とTEMコイル部62,62'とを含む。コイルアレイ部は、複数の減結合コイルループ70,70',90を含む。TEMコイル部は、無線周波数スクリーン34,34'に結合される複数のロッド72,72'を含む。TEMコイル部の各ロッドは、コイルアレイ部の対応するコイルループに電磁気的に直交する。

Description

本発明は、磁気共鳴分野に関する。それは、受信コイルアレイ、送信コイルアレイ、送信/受信コイルアレイ、種々の送信及び受信コイル、シム無線周波数コイル等を使用する磁気共鳴イメージングに特定の用途が見出され、それらを特に参照して説明が行われることになる。より一般的には、例えば、磁気共鳴イメージング、磁気共鳴分光法といった実質的にいかなるタイプの磁気共鳴処理と組み合わせても用途が見出される。
高磁場磁気共鳴イメージングの出現は、無線周波数シミング及び複数周波数処理といった機能を提供することができる新たな無線周波数コイルデザインの開発への意欲を高めた。コイル要素のフェーズドアレイが位相及び振幅で制御されるコイルアレイも注目対象である。
斯かる用途に適した1つのコイルは、縮退バードケージコイルである。ループ及びラング(rung:横木)キャパシタンス比の適切な選択により、縮退バードケージコイルのメッシュループは、互いから電気的に減結合(decoupled)され、独立に動作可能なコイルループのアレイを生み出す。同様に、横電磁(TEM)コイルが独立に動作可能なロッド共鳴装置を与えるよう構成されることができる。これらのコイルアレイは、フェーズドコイルアレイ受信、感度エンコード(SENSE)受信等のマルチコイル受信法を実行するための一様なB1無線周波数電磁場を生み出すのに使用されることができる。
しかしながら、既存のコイルは特定の短所を持つ。縮退バードケージコイル、TEMコイル等は、イメージングシーケンスにおける送信フェーズと受信フェーズとの両方に対して使用することが困難である。そのコイルのメッシュループ又はロッドは、縮退構成においては実質的に減結合される;しかしながら、送信フェーズの間、大電圧が誘起され、これらの誘起された大電圧が、受信コイル要素と結合し、イメージングシーケンスの受信フェーズと干渉するか、又は受信コイル若しくは関連する受信電子機器にダメージを与える可能性さえある。
既存のコイルに伴う別の問題は、特に、比較的高い磁場で動作されるとき、縮退バードケージコイル及びTEMコイルにより生成又は受信されるB1場が、コイルの端で実質的な非一様性を示す可能性がある点である。
以下は、上述の限定その他を克服する改良された装置及び方法を意図するものである。
1つの側面によれば、磁気共鳴イメージングのための無線周波数コイルが開示される。コイルアレイ部は、複数の減結合されたコイルループを含む。TEMコイル部は、無線周波数スクリーンに結合される複数のロッドを含む。TEMコイル部の各ロッドにおける電流は、コイルアレイ部の対応するコイルループにおける電流に電磁気的に直交する。
別の側面によれば、無線周波数送信機、無線周波数受信機、及び無線周波数コイルを含む磁気共鳴に使用される無線周波数システムが開示される。無線周波数コイルは、コイルアレイ部とTEMコイル部とを含む。コイルアレイ部は、複数の減結合したコイルループを含む。TEMコイル部は、無線周波数スクリーンに結合される複数のロッドを含む。TEMコイル部の各ロッドは、コイルアレイ部の対応するコイルループに電気的に直交する。無線周波数送信機は、コイルアレイ部とTEMコイル部との1つに結合される。無線周波数受信機は、コイルアレイ部とTEMコイル部との1つに結合される。
別の側面によれば、磁気共鳴イメージングシステムが開示される。主磁石は検査領域における主磁場を生み出す。傾斜磁場コイルは、その検査領域における主磁場に選択された傾斜磁場を重畳させる。無線周波数送信機及び無線周波数受信機が与えられる。無線周波数コイルは、コイルアレイ部とTEMアレイ部とを含む。コイルアレイ部は、複数の減結合したコイルループを含む。TEMコイル部は、無線周波数スクリーンに結合される複数のロッドを含む。TEMコイル部の各ロッドは、コイルアレイ部の対応するコイルループに電気的に直交する。無線周波数送信機は、コイルアレイ部とTEMコイル部との1つに結合される。無線周波数受信機は、コイルアレイ部とTEMコイル部との1つに結合される。
1つの利点は、送信フェーズの間実質的に減じられた内部コイル要素結合を伴い、一体化された送信/受信コイルアレイを提供する点にある。
別の利点は、複数のLarmor周波数での同時イメージングを行うため複数の周波数で同時に動作することができるコイルを提供する点にある。
別の利点は、改善された無線周波数シミングを伴う縮退バードケージ又はTEMコイルにある。
更に別の利点は、コンパクトで容易に製造されるコイルデザインにおける1つ又は複数の上述の利点を提供する点にある。
以下の詳細な説明を読めば、様々な追加的な利点及び利益が当業者には明らかとなるであろう。
本発明は、様々な要素及び要素の配置、並びに様々な動作処理及び動作処理の配置の形式を取ることができる。図面は、好ましい実施形態の説明目的であるに過ぎず、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
図1を参照して、磁気共鳴イメージングスキャナ10は、患者又は他のイメージング対象物16が配置される検査領域14を規定する筐体12を含む。筐体12に配置される主磁石20は、検査領域14における主磁場を生成する。通常、主磁石20は、クライオシュローディング(cryoshrouding)24により囲まれる超伝導磁石である;しかしながら、抵抗主磁石が使用されることもできる。検査領域14内の主磁場に選択された傾斜磁場を重畳させるため、傾斜磁場コイル30が筐体12内又は筐体上に配置される。通常、傾斜磁場コイルは、xグラジエント、yグラジエント及びzグラジエントといった3つの直交傾斜磁場を生み出すコイルを含む。無線周波数励起パルスを検査領域14へ投入するため、無線周波数スクリーン34を含む無線周波数コイルアセンブリ32が筐体12内又は筐体上に配置される。
磁気共鳴イメージングコントローラ40により実行される磁気共鳴イメージングパルスシーケンスを選択する技術者、放射線科医又は他のユーザによりユーザインタフェース36が使用される。そのコントローラは、傾斜コイル30に結合される傾斜磁場コントローラ42と、無線周波数コイルアセンブリ32に結合される無線周波数送信機44と、コイルアセンブリ32に結合される無線周波数受信機46とを動作させる。共働する送信機44とコイルアセンブリ32とにより生成される無線周波数励起により磁気共鳴が生成される。その磁気共鳴は、共働する傾斜磁場コイル30と傾斜コントローラ42とにより空間的にエンコードされる。磁気共鳴信号は、無線周波数受信機46により受信され、磁気共鳴データメモリ50に格納される。再構成プロセッサ52は、フーリエ変換再構成技術又は他の適切な再構成技術を用いて、格納された磁気共鳴データを再構成画像に再構成する。再構成された画像は、画像メモリ54に格納され、ユーザインタフェース36に表示されることができ、ローカルエリアネットワーク若しくはインターネットを介して送信されることができ、プリンタにより印刷されることができ、又は利用されることができる。いくつかの実施形態においては、その画像の表示又は操作のために、高解像度モニタを備える個別のユーザインタフェースが提供される。
図1の磁気共鳴イメージングシステムは説明目的の例示にすぎない。一般に、実質的にいかなる磁気共鳴イメージングスキャナも本書で開示される無線周波数コイルを組み込みことができる。例えば、スキャナを垂直なボアスキャナ、低磁場スキャナ、高磁場スキャナ等とすることができる。更に、説明目的のため図1においては個別の要素として表示されるが、ユーザインタフェース36、コントローラ40といった様々な要素が互いに組み込まれ、又は配置されることができることを理解されたい。また更に、全身コイルアセンブリ32が説明されるが、本書で開示される無線周波数コイルが、ヘッドコイル、胴体コイル、脚コイル等の他のタイプのコイルにも適用可能であることを理解されたい。
図2を参照すれば、例示的な無線周波数コイルアセンブリ32は、誘電フォーマ56の内部表面に配置される縮退バードケージコイル部60を持つ一般的に円筒形の誘電フォーマ56と、誘電フォーマ56の外側表面に配置されるTEMコイル部62とを含む。無線周波数スクリーン34は、円筒形であり、誘電フォーマ56を囲む。図2において、無線周波数スクリーン34は、内部要素を明らかにするために、ファントム図で描かれる。
引き続き図2を参照し、更に図3Aを参照して、縮退バードケージコイル部60は、複数の平行ラング(rung)66と2つの横方向エンドリング68、69とを含む。ラングは、ラング容量Caを持ち、一方、横方向要素68、69は、横方向容量Cbを持つ。バードケージコイル部60が縮退バードケージコイルであり、その縮退バードケージコイル内で、近接ラング66の各ペアが、近接ラング間の横方向要素68、69の一部と共に、バードケージコイル部60の他のバードケージコイルメッシュループ70から実質的に減結合されるバードケージメッシュループ70を規定するよう、容量比Ca/Cbが選択される。図3Aにおいて、バードケージメッシュループ70の共鳴は、対応するメッシュ電流Ibc1、Ibc2、Ibc3、Ibc4、Ibc5及びIbc6により特定される。バードケージメッシュループ70は、実質的に互いから減結合されるので、バードケージメッシュループ70は受信コイルループのフェーズドアレイ、送信コイル等を規定するのに互いとは独立して動作されることができる。事実上、縮退バードケージコイル部60は、複数の減結合されたコイルループ70を含むコイルアレイ部を規定する。ある実施形態においては、縮退バードケージコイル部として構成されるのではなく、コイルループは物理的に分離される。例えば、縮退バードケージコイル部60は、複数の重複する物理的に分離した減結合されたコイルループ(例えば、図5を参照)を含むコイルアレイ部により置き換えられることができる。
引き続き図2を参照し、更に図3Bを参照すると、TEMコイル62が縮退バードケージコイル部60のラング66と共に一般的に平行に配置される複数のロッド72を含む。TEMコイル部62は、無線周波数スクリーン34も含む。無線周波数スクリーン34は、分離した誘電フォーマ(図示省略)により支持されることができ、又はフリースタンディング(自由起立)導電シリンダとすることができ、又はロッド72のトップの誘電フォーマ56に配置され、絶縁層(図示省略)によりそれとは減結合されることができる等とすることができる。ロッド72の端は、ロッド対スクリーン容量C2により、無線周波数スクリーン34と結合され、ロッド対ロッド容量C1により近接するロッドに結合される。各ロッド72が、他のロッドから減結合される共鳴装置として機能するよう、容量C1、C2は選択される。ロッド共鳴装置は、対応するロッド電流Item1、Item2、Item3、Item4、Item5及びItem6により表される。これらの共鳴電流に対するリターンパスは、無線周波数スクリーン34を通る。ロッド共鳴装置は実質的に互いに減結合されているので、そのロッドは、受信コイル、送信コイルのフェーズドアレイ等を規定するのに互いに独立に動作されることができる。
引き続き図2、図3A及び図3Bを参照し、更に図4A及び図4Bを参照すると、TEMコイル部62の各ロッド72は、縮退バードケージコイル部60の対応するコイルメッシュ70の2つの隣接するラング66の間に配置される。多くの実施形態において隣接するバードケージラング66間のTEMロッド72を中心化することにより実現される相互作用を最小化するよう、TEMロッド及びバードケージラングが配置される。図式的な図4A及び図4Bにおいて、TEMコイル部62の要素は、破線を用いて描かれ、一方、縮退バードケージコイル部60の要素は、実線を用いて描かれる。無線周波数スクリーン34は、図4Aにおいて省略され、図4Bにおいては、電流リターンパスとして図式的に示される。容量シンボルは図4A及び図4Bにおいて省略される。電流Itemを運ぶロッド72の共鳴は、電流Ibcを運ぶバードケージメッシュループ70の対応する共鳴に電気的に直交する。図4Bにおいて見られるように、この電気的に直交する構成は、ロッド72により生成又は検出されるB1,tem場が、対応するメッシュループ70により生成又は検出されるB1,bc場に直交することをもたらす。その直交性は、ロッド及びメッシュループ共鳴が実質的に互いから減結合されることを確実にする。
実施形態の中には、バードケージコイル部60により規定されるコイルアレイが、受信機アレイとして使用されることができ、一方、TEMコイル部62は送信機アレイとして使用されることができるものがある。B1,bc場とB1,tem場の直交性により、無線周波数コイルアセンブリ32により規定される一体型送信/受信アレイに対して、結合が実質的に減らされる。TEMコイル部のロッド72が無線周波数スクリーン34に接続されるので、図示されるように、TEMコイル部62の内部にバードケージコイル部60を備える無線周波数コイルをデザインすることが通常便利である。するとTEMコイル部62より検査領域14に近い、内部の縮退バードケージコイル部60が、受信コイルアレイとしての使用には好ましい。しかしながら、他の実施形態においては、受信機アレイとして機能するTEMコイル部と、送信機アレイとして機能するバードケージコイル部とを持つことが想定される。ある実施形態においては、送信コイルアレイ(TEMコイル部又は縮退バードケージコイル部のいずれか)が送信感度エンコーディング(SENSE)のために使用される。
実施形態の中には、バードケージコイル部60とTEMコイル部62とが異なる周波数に調整されるものがある。例えば、ある実施形態では、縮退バードケージコイル部60が、第1の磁気共鳴周波数であるよう調整され、TEMコイル部62は、第1の磁気共鳴周波数とは異なる第2の磁気共鳴周波数であるよう調整される。第1及び第2の磁気共鳴周波数は、例えば、1H磁気共鳴周波数、13C磁気共鳴周波数、15N磁気共鳴周波数、19F磁気共鳴周波数等へと調整されることができ、従って、2つの異なる放射線核種の同時イメージングを可能にする。
ロッド72とメッシュループ70との減結合は、片方を他方の無線周波数シミングのために使用することを容易にする。例えば、図示されるコイル32において、ロッド72は、ラング66より長く、TEMコイル部62は、縮退バードケージコイル部60を無線周波数シムするのに使用されることができる。また、縮退バードケージコイル部がTEMコイル部をシムするのに使用されることもできる。
図4A及び図4Bを簡単に振り返って参照すると、ロッド共鳴装置と対応するバードケージメッシュループ共鳴装置(図4Bに最もよく見られる)との幾何的な直交性は、これらの共鳴装置の実質的な減結合を提供する。しかしながら、いくつかの場合、例えば、不完全な幾何直交性、共鳴装置における非対称性等が原因による残余結合が存在する可能性がある。オプションで、図示されるインダクタのような減結合器80(図4Aに示される)、又は変圧器、インピーダンスネットワーク等が、縮退バードケージコイル部60とTEMコイル部62との間に接続される。減結合器80は、縮退バードケージコイル部60とTEMコイル部62との間の残余浮遊結合を補償する。
図5を参照して、コイルアレイ部とTEMコイル部とがハードウェア結合器84を用いてハイブリッド(0°-90°)直角位相アレイとして結合されることができる。図5において、物理的に分離した重複するコイルループ90のアレイ部88で、縮退バードケージコイル部60が置き換えられる。各コイルループ90は、TEMコイル部62の対応するロッドのロッド共鳴に幾何的に直交するよう構成される。重複する分離したコイルループ90のアレイ部88が図5に示されるが、ハードウェア結合器84を備えるハイブリッド直角位相アレイ構成が、縮退バードケージコイル部60を用いて構築されることもできる。
高周波において、誘電効果が原因で、イメージング対象物16において円偏光が劣化されることができる。これを補償するために、各ロッド72又はコイルループ90に対する位相セッティングが、そのコイルループ又はロッドの位置に基づき適切に選択される。図5に示されるような直角位相構成の1つの用途は、高磁場強度での身体イメージングである。実施形態の中には、送信アレイがTEMコイル部62により規定され、受信アレイが、縮退バードケージコイル部60又はアレイ部88により規定される。TEMコイル部62と縮退バードケージコイル部60又はアレイ部88との間の直交性により、個別のコイル要素は減結合され、送信場は、受信要素に低電圧のみを誘起する。受信縮退バードケージコイル部60又はアレイ部88は、有利には、良好な受信感度を与え、かつ送信フェーズの間の比吸収率(SAR)を軽減するよう、送信TEMコイル部62より小さな内部直径のスキャナボアに位置する。送信及び受信機能を両方行うコイル要素を持つ単一のコイルアレイと比べると、分離しているが電気的に直交する送信及び受信コイル部の構成を用いて、高信号対ノイズ比(SNR)が得られる。
図6を参照して、別の例示的な無線周波数コイルアセンブリ32'がコイル32と実質的に同じ電気的構造を持ち、縮退バードケージコイル及びTEM部60'、62'をそれぞれ含む。縮退バードケージコイル部60'は、複数の平行なラング60'と横方向エンドリング要素68'とを含む。TEMコイル部62'は、平行なロッド72'と無線周波数スクリーン34'とを含む。近接するラング66'の各ペアは、それら近接するラング間の横方向要素68'の一部と共に、バードケージコイル部60'の他のバードケージメッシュループ70'から実質的に減結合されるバードケージメッシュループ70'を規定する。コイル32'の物理的な構造は、一般的な円筒形状の誘電フォーマ56'が、内部表面上でTEMコイル部62'のロッド72'を支持し、誘電フォーマ56'の外側表面上で無線周波数スクリーン34'を支持する点で、コイル32の構造とは異なる。例えば、無線周波数スクリーン34'は、誘電フォーマ56'の外側表面に配置される孔状(porus)電気的誘電フィルム又はメッシュとすることができる。ロッド72'は、誘電フォーマ56'の内部表面に配置されるストリップラインとすることができる。図6のコイル32'において、バードケージコイル部60'は、誘電フォーマ56'によっては支持されないが、分離したフォーマ上で支持されるか、又は例えば固定の銅ロッド及びラングを持つフリースタンディング固定導電構造である。
図示される無線周波数コイルは、例示である。本書で開示されるようなコイルループのアレイ部とTEMコイル部とが組み合わされた無線周波数コイルを製造するのに、実質的にいかなる無線周波数コイル製造技術が使用されてもよい。例えば、いくつか又はすべてのリング、ラング又はロッドを作るのにストリップライン技術が使用され、それ以外の他のリング、ラング又はロッドを作るのに固定銅構造が使用されるなどとすることができる。更に、個々の要素は互いに関して異なる直径又は長さを持つことができるか、又は、例えば、肩又は他の生体構造特徴を収容する開口を規定するよう、隣接するラング又はロッドから次に隣接するラング又はロッドへ徐々に長さを変化させることができる。
本発明は、好ましい実施形態を参照して説明されてきた。明らかに、前述の詳細な説明を読み理解すれば、第三者は、修正及び変形を思いつくであろう。本発明は、こうした修正及び変形を、それらが添付された請求項又はその均等物の範囲に含まれる限りにおいて含むものであると解釈されると意図されるものである。
直交コイルアレイとTEMコイル部とを持つ無線周波数コイルを使用する磁気共鳴イメージングシステムを概略的に示す図である。 図1における無線周波数コイルの1つの実施形態の透視図であり、コイルアレイ部が縮退バードケージコイル部として実現されるものを示す。 図2の無線周波数コイルにおける縮退バードケージ及びTEMコイル部をそれぞれ平面レイアウトで示す図である。 図2の無線周波数コイルにおける縮退バードケージ及びTEMコイル部をそれぞれ平面レイアウトで示す図である。 図2の無線周波数コイルにおける縮退バードケージ及びTEMコイル部の相対幾何学的な構成を平面レイアウトを介して示す図である。 図2の無線周波数コイルのTEMコイル部のロッド共鳴装置の1つを透視図で図式的に表示した図であり、無線周波数スクリーンにより与えられるリターンパスと、縮退バードケージコイルの対応するメッシュループとを含み、これらの共鳴装置要素の幾何的直交性を示す図である。 ハードウェア結合器を用いて無線周波数コイルを電気的に接続する1つの手法を示す図であり、物理的に分離した重複するコイルループにおけるアレイ部が、図2の無線周波数コイルの縮退バードケージコイル部の代わりに用いられることを示す図である。 図2に無線周波数コイルの更に別の実施形態の透視図を示す図である。

Claims (21)

  1. 磁気共鳴イメージングのための無線周波数コイルであって、
    複数の減結合されたコイルループを含むコイルアレイ部と、
    無線周波数スクリーンに結合された複数のロッドを含むTEMコイル部とを有し、前記TEMコイル部の各ロッドにおける電流が、前記コイルアレイ部の対応するコイルループにおける電流に電磁気的に直交する、無線周波数コイル。
  2. 前記TEMコイル部の各ロッドが、前記コイルアレイ部の前記対応するコイルループに実質的に空間的に整列される、請求項1に記載の無線周波数コイル。
  3. 前記コイルアレイ部が、複数の平行ラングと横方向導電要素とを含む縮退バードケージコイルを含み、各コイルループが、2つの隣接するラングと前記横方向導電要素の接続部とを含むバードケージメッシュループにより規定され、前記TEMコイル部の前記ロッドは、前記バードケージコイル部の前記ラングに平行に配置される、請求項1に記載の無線周波数コイル。
  4. 前記TEMコイル部の各ロッドが、前記縮退バードケージコイル部の前記対応するメッシュループの前記2つの隣接するラング間に配置される、請求項3に記載の無線周波数コイル。
  5. 円筒形状の電気的に絶縁するフォーマを更に含み、前記縮退バードケージコイル部の前記ラング及び前記横方向導電要素が、前記円筒形状電気的絶縁フォーマの内側に配置され、前記TEMコイル部の前記ロッドは、前記円筒形状電気的絶縁フォーマの外側に配置される、請求項3に記載の無線周波数コイル。
  6. 前記縮退バードケージコイル部の前記横方向導電要素がリングであり、前記縮退バードケージコイル部は実質的に円筒形状である、請求項5に記載の無線周波数コイル。
  7. 前記縮退バードケージコイル部及び前記TEMコイル部の少なくとも1つが、前記円筒形状電気的絶縁フォーマに配置されるストリップラインを含む、請求項5に記載の無線周波数コイル。
  8. 前記TEMコイル部が実質的に円筒形状であり、
    円筒形状の電気的に絶縁するフォーマを更に含み、前記TEMコイル部の前記ロッドは、前記円筒形状電気的絶縁フォーマの内側で支持され、前記無線周波数スクリーンが、前記円筒形状電気的絶縁フォーマの外側で支持される、請求項3に記載の無線周波数コイル。
  9. 前記TEMコイル部の前記ロッドが、前記円筒形状電気的絶縁フォーマの内部表面上に配置されるストリップラインを含む、請求項8に記載の無線周波数コイル。
  10. 前記コイルアレイ部が、第1の磁気共鳴周波数へと調整され、前記TEMコイル部は、前記第1の磁気共鳴周波数とは異なる第2の磁気共鳴周波数へと調整される、請求項1に記載の無線周波数コイル。
  11. 前記第1及び第2の磁気共鳴周波数が、1H磁気共鳴周波数、13C磁気共鳴周波数、15N磁気共鳴周波数及び19F磁気共鳴周波数を含むグループから選択される、請求項10に記載の無線周波数コイル。
  12. 前記コイルアレイ部と前記TEMコイル部とが共に同じ共鳴周波数に調整される、請求項1に記載の無線周波数コイル。
  13. 前記コイルアレイ部と前記TEMコイル部との一方が、前記前記コイルアレイ部と前記TEMコイル部との他方に対する無線周波数シミングを提供する、請求項1に記載の無線周波数コイル。
  14. 前記コイルアレイ部と前記TEMコイル部との間に接続される減結合器を更に含み、前記減結合器が、前記コイルアレイ部と前記TEMコイル部との間の浮遊結合を補償する、請求項1に記載の無線周波数コイル。
  15. 磁気共鳴に使用する無線周波数システムであって、
    無線周波数送信機と、
    無線周波数受信機と、
    請求項1に記載の無線周波数コイルとを有し、前記無線周波数送信機が、前記コイルアレイ部と前記TEMコイル部との1つに結合され、前記無線周波数受信機は、前記コイルアレイ部と前記TEMコイル部との1つに結合される、無線周波数システム。
  16. 前記無線周波数受信機が、前記コイルアレイ部に結合され、前記無線周波数送信機は、前記TEMコイル部に結合される、請求項15に記載の無線周波数システム。
  17. 前記コイルアレイ部が、前記TEMコイル部の内側に配置される、請求項16に記載の無線周波数システム。
  18. 前記無線周波数送信機が、前記TEMコイル部の各ロッドを独立して駆動する個別の送信チャネルを含む、請求項15に記載の無線周波数システム。
  19. 前記コイルアレイ部が、前記無線周波数受信機の個別の受信チャネルが前記コイルアレイ部の各コイルループに結合されるフェーズド受信コイルアレイである、請求項15に記載の無線周波数システム。
  20. 前記無線周波数送信機が、前記TEMコイル部のロッド数より少ない送信チャネルを含み、前記無線周波システムは更に、
    前記送信チャネルを用いて、異なる位相で複数のロッドを駆動する各送信チャネルに対応する結合回路を含む、請求項15に記載の無線周波数システム。
  21. 検査領域における主磁場を生成する主磁石と、
    前記検査領域における前記主磁場に選択された傾斜磁場を重畳させる傾斜磁場コイルと、
    無線周波数送信機と、
    無線周波数受信機と、
    請求項1に記載の無線周波数コイルとを有し、前記無線周波数送信機が、前記コイルアレイ部と前記TEMコイル部との1つに結合され、前記無線周波数受信機は、前記コイルアレイ部と前記TEMコイル部との1つに結合される、磁気共鳴イメージングシステム。
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