JP2008527918A - 視覚認知の強化 - Google Patents

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Abstract

二次元画像における視覚認知を強化するためのシステム、システムの中にあるデバイス、及び方法が開示され、二次元画像が鑑賞されているデバイスによって視聴者に網膜視差を誘導することを備えている。二次元画像の網膜視差画像を融合することにより、視聴者は、二次元画像において彼又は彼女の視覚認知が強化される(奥行き認知の強化及び明瞭性認知の強化を含む)ことを経験する。

Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
発明の態様に適合する分類は、通常米国クラス359の「OPTICAL: SYSTEMS AND ELEMENTS」であり、しかし同様の言語(verbal)での分類を与える唯一のサブクラスタイトルは、462の「STEROSCOPIC」及び478の「RELIEF ILLUSION」であり、これらどちらの記載も本発明の実現性の理論に適合しない。米国クラス359の「OPTICAL: SYSTEMS AND ELEMENTS」は上記発明の態様によく適合するかもしれないと推定される。米国クラス351の「OPTICAL: EYE EXAMINING, VISION TESTING AND CORRECTION」もまた適合するかもしれない。さもなければ、特許分類システムは、利用する上記現象における上記発明のための分類を含まない。
〔背景技術〕
発明の属する技術分野は、二次元画像の視聴者の視覚認知を強化するためのシステム、デバイス、及び方法に関連し、これらは二次元画像における視聴者の奥行き(depth)及び明寮性(clarity)の知覚の強化を含む。この発明の属する技術分野は、二次元画像からの立体画像化(stereoscopic imaging)を合成するガルシアの特許(米国特許5,510,832)とは異なる。ガルシアは、二次元の映像ソース(video sources)から3D映像のシミュレーションの有用性と利点とについて的確に論じている。本発明の属する技術分野は、アッシュベイの特許(米国特許5,541,642、レンズ状のデコーダー画面を介したインターレース映像(interlaced video)による立体画像化)とも異なる。アッシュベイはまた、彼のシステムにより、横変位(lateral displacement)の動画の連続フレーム(successive frames)を同時に表示することにより、「モノスコープの(monoscopic)」ソースからの立体効果の導出について論じている。
上記先行技術において使用されている「二次元の」、「モノスコープの」及び「単眼の」の用語の使用は、「立体的(stereoscopic)」である鑑賞(2つの通常の目と、視聴者からの様々な距離において物体との物理的(三次元の)空間における場面を見るという立体視する能力とを有する人間である視聴者が、当該視聴者からの様々な距離において物体との物理的(三次元の)空間における場面を見るという鑑賞能力)とは区別される。しかしながら、これらの用語のいくつかについては説明が必要となる。用語「画像」のための形容詞である用語「二次元の」は、上記画像は三次元の場面を表さないということを意味しない(即ち、上記場面の奥行き(perspective)の中での様々な距離で、物体及び表面と関係する奥行きのための視覚の合図を有する場面)。画像に適用される上記用語「三次元の」若しくは「3D」は、必ずしも立体的であることを意味することを必要としないが、二次元の表面、平面若しくは湾曲状の面(curved)上に表示される画像、及び/又は、上記画像の中で表される物体が異なる角度において見えるように、上記物体の回転若しくは視聴者の位置の明らかな変化に伴う鑑賞の角度の変化によって、処理され得る画像を意味し得る。時々「二次元の」と同義語で使用される、文字通りに、「目を1つのみ有する」若しくは「1つの目で」(2つの目を有することを意味する「両眼の」と対比して)を意味する用語「単眼の」は、二次元の表面上に表示するように見える画像を表現するのに使用される(視聴者からの様々な距離における物体の物理的場面が1つの目で鑑賞されるときのように)、並びに、そこで表される画像と関連して物体の様々な距離及び角度を示唆する、三次元の場面での二次元表示の一定の特徴を表現する、先行技術の用語「単眼の合図(cues)」及び「単眼の奥行き合図」においても使用される。用語「モノスコープの」は、「単眼の」の同義語として、先行技術(特にアッシュベイ)で使用されているように思われるが、一般的な用法での用語としては明確ではない。
「テレビ画面における画像の奥行き認知」について論じられているが(リメイ、米国特許5,488,510)、ポスター、絵画、サイン、更には写真、映画等のような他のタイプの二次元画像における奥行き認知については論じられていない。発明者によれば「イリュージョン」と言う、それを通じて二次元のテレビ画像を鑑賞し創造される、視聴者に装着されるデバイスにおいて、ウインドウスクリーンタイプのメッシュをリメイは使用する。リメイとは異なり、本発明は、その好ましい実施形態において、何れのタイプの目に身につけるもの(eye wear)若しくは装着デバイスも要求せず、写真、ポスター、描画及び絵画、サイン、テレビ及び動画、並びに投影される画像全般を含む全ての種類の二次元画像の鑑賞における自然な立体的映像経験を提供する。また、レメイとは異なり、本発明は、「イリュージョン」に頼らずに、二次元画像における単眼の奥行き合図での奥行きの視聴者の認知及び明瞭性の認知を強化する。
特別な鑑賞ガラス若しくは表示レンズによる鑑賞をしなければならず、同時に若しくは交互に2つの画像(静止画若しくは動画)を表示することを要求し、当該画像が実際の若しくはシミュレーションの場面での両眼視の画像における2つの単眼視の各画像となる立体画法のデバイス及び立体的な映像を提供する方法とは、当該場面の単一の単眼視の画像(静止画若しくは動画)の1つのみの表示を含む本発明は区別されるべきである。先行技術によって与えられる立体的視覚は、ガルシアが論じていたように、外見は人工的であることに留意すべきである。立体画法のデバイスは、長年よく知られており、一方本発明の基礎をなす上記原理はまだ完全には理解されていないが、この適用において新たに提示されるものである。
本発明は、単眼の奥行き合図が無く、特徴のない若しくは平面の背景とは対照的に、単眼の奥行き合図を有する二次元画像の単眼の鑑賞により観察されるよく知られた効果とも区別されるべきである。このような同一の効果は、閉ざされた空間の端における二次元画像の単眼の鑑賞によっても観察することができる。このような鑑賞では、例え1つの目で見たとしても、二次元画像における単眼の奥行き合図は顕著となる。このような単眼鑑賞は、しかしながら、1つの目のみでの鑑賞の不快感を含むことのみならず、より重要なことは、正確に二次元画像に焦点を合わせる能力を視聴者に与える、両眼視と共に生じる調節反射を視聴者から奪うことである。上記結果では、単眼の鑑賞での二次元画像における単眼の奥行き合図は、両眼で鑑賞する場合よりも大きい効果を有するが、二次元画像は両眼で見た場合のような焦点で見ることはできない。本発明は、非常に異なって機能する。つまり、二次元画像における視聴者の奥行き認知及び明寮性の認知は、融合経験(fusion experience)を生じる、視聴者の網膜視差を引き起こすことにより強化される。本発明での二次元画像は、調節反射の正確な焦点により両眼で見ることができる。このような正確な焦点は、言い換えれば融合経験を強め、これにより、奥行き認知及び明瞭性の認知の強化が本発明により提供される。
以上のように、本発明は、二次元画像における視聴者の明瞭性の認知の強化を提供する。この効果は、奥行き認知強化のテストの間に、上記発明により視聴した二次元画像は、上記システムを用いない場合よりも「明瞭である」という、多くの対象となった視聴者の主張から知られるようになった。このような効果は、目優性(eye dominance)及び視野闘争(両眼の視野闘争)の概念の基礎を有するように思える。
上記本発明の明瞭性の強化は、よく知られている、目に身につけるもの、レンズシステム、及び網膜上の画像の改善された焦点を得るための外科手術からは区別されるべきである。区別は、本発明と目の運動(eye exercise)システムとの間でもなされるべきであり、リバーマンの特許(米国特許6,742,892(目組織における情報の路(tract)に沿って、機能及び光学)において広範囲に亘って論じられている。上記特許は、主として、目の動き、収束(convergence)及び調整(accommodation)の改善に対して懸念している。
〔発明の開示〕
本発明は、単一の二次元画像における視聴者の視覚認知の強化を提供する。上記強化は、奥行きのための単眼の合図や、その結果により生じるこれら単眼の奥行き合図の視聴者の認知の強化による鑑賞における立体視覚の経験を含む様々なタイプの二次元画像での視聴者の奥行き認知の強化を含む。このような強化は、僅かであるが十分な、二次元画像の視聴者の視界における網膜視差の誘導と共に、本発明によりもたらされる。このような網膜視差は、二次元画像と本発明の「強化効果」とを含む、本質的に異なる画像の網膜での(retinally)融合として立体視の通常の能力を有する視聴者により経験される。つまり、本発明は、視聴者に立体的視覚の融合を経験させるために、単一の二次元画像における単眼の奥行き合図の視聴者の認知を強化する。また、本発明に含まれる上記強化効果には、視聴者が二次元画像を知覚する「明瞭性」の強化(つまり、視聴者が知覚することによる二次元画像の解像度の増加)が含まれる。
本発明は、単一の二次元画像を含み、ここで参照される「強化された場面」の視聴者に対する創造を含む。発明によりこのような強化された場面を創造することにはいくつかの方法がある。例えば、(1)視覚的に識別可能な物体の二次元画像の前での配置、(2)二次元画像がその上で表示される表面上での二次元画像の水平動作、及び(3)二次元画像がその上で表示される表面での、若しくはその表面上で、視覚的に識別可能な物体若しくはそのような画像の表示及び水平動作、である。これら方法の全ては、機械的に、電子的に、光学的に、又はコンピュータプログラミングにより、若しくはこのような手段の組み合わせにより、達成することができる。現時点での好ましい強化された場面を創造する方法は、上述した第一の方法であり、このような強化された場面は、ここでは「結合した場面」(即ち、2D画像の前に視覚的に識別可能な物体(visually identifiable object (VIO))を追加した2D画像を含む場面)として参照される。二次元画像が鑑賞のためにその中に存在する、強化された場面の創造は、二次元画像の視聴者の網膜視差を引き起こす。好ましい方法の場合では、強化された場面の視聴者の両眼鑑賞により網膜視差は空間的に誘導される。そして、網膜視差は、視聴者に強化効果を体験させるために僅かであるが十分である。上記強化された場面の創造の他の方法では、網膜視差は一時的に誘導される。即ち、時間により強化された場面は変化する。現時点で好ましい視覚的に識別可能な物体は、二次元画像における視聴者の興味のある範囲を完全に若しくは部分的に取り囲むフレームである。このようなフレームは、照明、形及び色等の他の特徴を有し、組み合わせ及び/又は二次元画像及び視聴者の視覚の質を参照する制御により上記強化効果に加えることができる。
上記システムは、上記二次元画像の端が上記強化効果を損なう程度に十分に明確である場合には、二次元画像の端を不明瞭化する手段を含んでいてもよい。また、上記強化効果は、システムが動作する視覚的環境による強化効果の減少を防ぐための背景マスクを含ませることもできる。
本発明は、二次元画像における視聴者の視覚認知を強化し、奥行きのための単眼の合図を含む様々なタイプの二次元画像における視聴者の奥行き認知を強化し、視聴者が二次元画像を知覚すると共に「明瞭性」を強化する、システム、システム中のデバイス並びに方法を提供する。上記用語「明瞭性」は、ここでは二次元画像の焦点ではなく、視聴者によって知覚する二次元画像の解像度という意味で使用される。これら強化の効果は、以下「強化効果」として言及される。しかしながら、2つの要素からなる上記強化効果の特徴は、区別が必要である場合には、「奥行き認知強化効果」及び「明瞭性強化効果」として言及される。そうでなければ、上記用語「強化効果」は文脈によってこれらのどちらか若しくは両方の意味として理解すべきである。
本発明は、採用するデバイスが、上記システムの他の要素及び/又は上記視聴者の視覚システムとの双方向の関係により、その同一性(identity)及び機能を受け入れているため、ここでは単に「デバイス」としてよりも「システム中のデバイス」として記載される。上記用語「視覚システム」は、目及びその内部構造の全てや、視神経や、目の動作、保護若しくは制御の他の全ての機能と結びついている全ての神経の構造、並びに、人間の脳(特に、視覚野)を含む、目によって得られる情報が処理、記録及び読み取られる全ての神経の構造を含む人間の視覚システムという意味に解釈すべきである。
上記発明と上記強化効果の性質を理解する基盤として、通常受け入れられている、人間の視覚システム及び視覚認知に関係する以下の定義及び原理を考慮することができる。
1.両眼視野:2つの目による重なり合う視界の範囲
2.固視点(注視点):目が指示され、その人の視界が固定される点若しくは物体
3.窩(fovea):直接凝視する物体から(即ち、注視点から)来る光線の焦点を合わせる網膜上の点
4.単眼の奥行き合図:閉塞(occlusion)若しくは干渉;色調による空間表現(aerial perspective)(空気遠近法(atmospheric perspective)、空間ヘイズ(aerial haze));線遠近法(平行線の収束);相対的な高さ;きめの勾配;色の濃淡及び光;相対的な大きさ;相対的な動作(単眼の運動性視差(動作 parallax));及び見慣れた大きさを含む、1つの目を使用する、物体の相対位置についての情報を与える視覚合図
5.網膜視差:網膜の窩に関する目の網膜上に投影される2以上の画像間の差異
6.融合:一般に、単一の単眼症の画像として知られる単一画像を形成するために2つの網膜の画像を届ける視覚野において起こると考えられる立体視覚(若しくはステレオ視覚)として参照される神経の処理
7.パナムの融合範囲(Panum’s fusional region)(パナムの融合空間):両眼の網膜の画像の融合から派生する両眼の単一視覚を人間がその領域を越えて知覚する、視覚空間の範囲(生理的復視が起こるパナムの融合範囲の外側)
8.パナムの融合領域(Panum’s fusional area):1つの目の上の領域、他の目の網膜における単一で特定の少し異なる点(single specific slightly disparate point)と同時に刺激されたときに、単一の融合した画像を生じさせる任意の点
9.網膜非対応点(retinally disparate points):パナムの融合領域(単一の両眼視の区域)内であるとき、単一の視覚をもたらすように融合され得る、異なる主視方向(principal visual direction)を生じさせることができる網膜の点
10.網膜非対応画像(retinally disparate images):網膜非対応点から成る網膜の画像
11.網膜視差:パナムの融合域(単一の両眼視の区域)内であるとき、単一の視覚をもたらすように融合され得る、視覚野で検出される網膜の画像の網膜非対応点から生じる網膜の画像における差異
12.立体視:視覚野に存在すると考えられる両眼の細胞を適切に機能させることを要求するパナムの融合域内の網膜視差によって生み出される奥行きを知覚する能力:同じ物体の2つの僅かに異なる視界(非対応画像)を与える、目の横変位から生じる物体の相対距離を区別する能力
13.両眼の視野闘争:2つの網膜の画像の認知を交互に行う2つの目の交互抑制(alternating suppression)
本発明は、単一の二次元画像(以下、「2D画像」として参照)の鑑賞における立体的視野の経験による立体視の能力を有する視聴者に、2D画像における単眼の奥行き合図による奥行きの視聴者の認知を強化することによる奥行き認知強化を提供する。つまり、本発明の奥行き強化効果は、2D画像の内容に関する立体視覚の融合を視聴者に経験させるように、単一の二次元画像における単眼の奥行き合図の視聴者の認知を強化する。明瞭性強化に関して、本発明は、例え、その中に単眼の奥行き合図が存在しなくても、2D画像における明瞭性の視聴者の認知の強化により立体視する能力を有する視聴者に提供する。このような強化は、視聴者のパナムの融合域における、僅かであるが十分な網膜視差の刺激による本発明により達成される。網膜視差は、本発明により鑑賞するとき、2D画像の両眼に視界の融合として立体視する通常の能力を有する視聴者により経験される。明瞭性強化効果の理論的基盤もまた、人間の目優勢性(eye dominance)の現象にある。即ち、目優勢性は、他よりも両眼に強く寄与し、物体を直視する目、及び両眼の視野闘争の現象、即ち、1つの目のみから入る網膜の画像が視覚野において神経により記録が行われることを示唆する2つの網膜の画像の交互認知、と考えられている。もし、それが立体的視覚の経験を提供する視覚野における僅かに異なる網膜の画像の融合である場合、視覚野におけるこのような画像の1つの強度の減少が上記経験を減少させる。それゆえ、もし1つの目がより支配的であれば、視聴者の両眼視に対する注意が大きければ大きいほど、その結果により生じる支配的でない目の寄与は大きくなり、視聴者の両眼視に対する注意が、両眼の合図の完全な認知のために要求されるかもしれない。(本発明の使用をしない)2D画像の普通の鑑賞では、有効な網膜視差が2D画像の鑑賞から直接(つまり、実質的には2D画像に垂直である視線に沿って)生じないため、2D画像における視聴者の注意はおそらく緩やかである。このような注意の緩和は、支配的ではない目からの網膜の画像が単一の単眼症の画像となることの寄与を減少させるように思われる(視覚野における2つの網膜の画像の融合の結果といわれている)。しかしながら、二次元画像におけるより大きな注意は、本発明の使用及び結果として生じる非支配的な目による単眼症の画像へのより大きな寄与により生じると思われる。この非支配的な目の網膜の画像によるより大きい寄与は、非支配的な目の桿状体及び錐体の刺激による産物であり、当該刺激を媒介する。従って、視覚野における網膜において異なる画像の融合による単眼症の画像へ寄与する刺激点の数は2倍に増加する。視覚野で融合する刺激点のこのような増加に伴い、視覚野での単眼症の画像の解像度が増加し、視聴者により体験される二次元画像の「明瞭性」が増加する(明瞭性強化効果)。
ここで、上記システムを、機械的(静的な及び動的な)、電気機械の、電気の、電子工学の、光学の、及びコンピュータプログラミングにより、様々な実施形態として例示する。上記実施形態の全ては、「強化された場面」の鑑賞から生じる融合経験により2D画像の視聴者に対して強化効果を与えるように設計されている。以下、「強化された場面」には、2D画像及びシステム中のデバイス、視聴者における網膜視差を生じる鑑賞を含むものとする。
上記発明の様々な実施形態において、このような網膜視差は、空間的及び/又は一時的なものであるかもしれない。空間的網膜視差は、強化された場面が2D画像を空間的に配置する機械的要素を含み、強化された場面が両眼で見られる、異なる目の位置での網膜の画像の創造により生じる。一時的な網膜視差は、強化された場面がその要素の動作及び/又は視聴者の目の動作により時間で変化するときでの異なる時間における網膜の画像の創造により生じる。
本発明及びその基礎を成す原理は、基本的な実施形態の図面、並びに図1〜3に示される静止機械的な(static mechanical)実施形態である実施形態1を参照することにより理解することができるであろう。基本的な実施形態は、強化効果が、静止状態(動作していない)での上記システムの作用している部分により成し遂げられ、全てのタイプの2D画像に対して有効であるという理由で参照される。図1〜3及び図13〜19は、基本的な実施形態の異なる例を示す。ここで、図1は、簡単なフレームの例を示し、図2はフード状のフレームの例を示し、図3は簡単なフレーム投射の例を示し、図13〜19はディスプレイの様々な形状での様々な部分フレームの例を示す。上記1組となる部分フレームは、2D画像の側面上のみと隣接するパネルに垂直に配置されている。
上記各種の図面では、上記システムの一部の要素の参照番号は、そのような要素の機能が同じである場合には、上記図面を通して同じ番号にしている。
2D画像1は、識別できる外観若しくはレリーフ表面を有する、浮き出し表面(embossed surface)のように、画像表面3の形状を問わず、二次元のみの座標を使用して実質的に表されるという理由で、参照される。2D画像は、どのような種類のもであってもかまわない。上記2D画像には、写真、ポスター、描画、絵画、サイン、テレビ及びコンピュータ画像;全ての形式の前方及び後方投射の画像、フィルム若しくは電子工学の、静止画像及び動画の両方が含まれ、;一方、直接又は他の手段により見ることができ;又は、機械的に、光学的に若しくは電子的に生成されるものであっても、表示されるものであってもかまわない。本開示で使用される上記用語「2D画像」は、視聴者からの様々な見かけの距離における物体及び/又は表面と関係する1つ以上の単眼の奥行き合図を有する、三次元の場面を意味してもよい。2D画像は、必ずしも、明寮性強化効果により見ることができるように単眼の奥行き合図を有することを要しない。しかし、三次元の場面を表さない場合において、奥行き認知強化効果により見ることができるように、上記2D画像は、例えこのような目的のためにのみ設計される場合であっても、最低いくつかの単眼の奥行き合図を有していなければならない。「1つのみの目を有する」若しくは「1つの目で」を文字通り意味する上記用語「単眼の」は、本開示では、上記用語「二次元画像」において使用される「二次元の」の同義語としては使用されず、本開示で使用される「2D画像」の意味から明確に除外される。しかしながら、「単眼の」の一般的な意味は、「単眼の合図」若しくは「単眼の奥行き合図」を参照するのと同様に、本開示では、1つの目で見るときに(及び、それにより二次元の表面上で表示されると思われ得る)、物体の物理的場面の画像を表現することに使用される。
2D画像が表される表面は、「画像表面3」として参照される。画像表面3は、水平に面を削った平面、及び/又は垂直に湾曲した球状のその他の形状、若しくは、上述したものとすることができ、固体の対象物とは無関係の、シート流、液体の噴霧、雲状の気体とすることができ、更には、固体の対象物とは全く無関係の物理的空間における2D画像により特徴付けられる表面であってもよい。
本開示の目的のため、上記用語「水平の」は、その派生した形式も同様に参照され(上述にて使用したような「水平に」等)、視聴者の目の方向と実質的に平行な方向を意味する。視聴者の目の方向とは、即ち、地球の表面と水平ではないが、視聴者の目の中心と交わる線の方向、若しくは、視聴者の目の方向に対して実質的に平行である、(位置の上記距離ベクトルが、直角に2つの要素の距離ベクトルに分解され、分解されるベクトルの強度は、その要素と共に分解された距離ベクトルにより形成される直角三角形の斜辺の強度である、位置のベクトル表示からの)空間における2つの点の間の距離ベクトルの要素の方向である。従って、上記用語「垂直の」は、その派生した形式も同様に参照され(「垂直に」等)、実質的に上記水平の方向と垂直の面内の方向を意味し、実質的に視聴者の視界の方向に対して垂直である。
画像表面3がその上に表示し得る若しくは存在し得る物体6は、以下、「画像物体6」として参照され、固体であっても、液体であっても気体であってもかまわない。
図1〜3に示される基本的な実施形態の例を参照すれば、視覚認知の強化のための上記システムは、画像表面3上に表示される2D画像1と、以下「エンハンサー」として参照される、システム中のデバイスとを含む。図1〜3に示す基本的な実施形態の場合では、上記エンハンサーは、以下「VIO」2として参照される、視覚的に識別可能な物体である。VIO2は、2D画像1の前に配置される物理的物体であり(よって、画像表面3の前に配置される)、2D画像1から実質的に離れた別個のものとして視聴者が視覚的に認識することができ、その背後の2D画像1の内容との混同により遮蔽されない。2D画像1の「前に」とは、画像表面3の側を意味し、2D画像は画像表面3の側から、そして強化された場面13の視聴者9の視界8より先及びその中において、画像表面3の方向にかかわらず、しかし、2D画像1と視聴者9との間であることを必要せず、視聴者9により見られる。よって、2D画像の「前の」VIOは、2D画像の部分が視聴者の視界からVIOによりブロックされることをほのめかさない。
2D画像1の前のVIO2は、実質的に視聴者9の領域の奥行きの中であること、即ち、視聴者が2D画像1に焦点を合わせているときに、全体の強化された場面13が実質的に視聴者9の焦点に合うように、VIO2は、実質的に視聴者9の目10の焦点に合っていることが好ましい。VIO2は2D画像1における視聴者のパナムの融合域の中に位置していることが好ましく、パナムの融合域中のVIO2の好ましい位置は、パナムの融合域の境界空間中である(2D画像からの距離が、2D画像の前のパナムの融合域の境界からの距離よりも著しく大きい、パナムの融合域内の空間)。VIO2は、不透明、半透明、透明、若しくは歪んだ透明(transparent with distortion)であってもかまわない。好ましいVIO2は、視聴者9による鑑賞するとき、容易に焦点を合わせることができる、明確に規定された境界7を有する。上記VIO2は、2D画像1の一部11を視聴者に対して覆い隠すかもしれず、2D画像1を含む領域を囲む、若しくは2D画像1の全て若しくは一部を囲むかもしれない。上記VIO2の配置は、視聴者9に最も近いVIO2の明確に規定される境界7が、視聴者の両眼の視界8における強化された場面13の2つの僅かに異なる画像を与えるように、2D画像1から十分な距離離れているべきである。ここで、上記画像は、それぞれ視聴者9の各目10の網膜上であり、視聴者のパナムの融合域の中に位置する。よって、VIO2の位置は、好ましくは、強化された場面13における2D画像1と共に、実質的に2D画像1の視聴者の視界の領域の奥行きの中、及び/又は、2D画像1に対する視聴者のパナムの融合域の境界空間の中であるべきである。強化された場面13の対応する点は、視聴者9の目10のパナムの融合域上に投影され、視聴者9における強化された場面13の融合した単眼症の画像を生じる。このような視聴者9における強化された場面13の単眼症の画像は、単純に、2D画像1及びVIO2間の距離を識別することではなく、2D画像1内で、2D画像1中の利用可能な単眼の奥行き合図における奥行きの視聴者の認知を強調することにより、視聴者9に立体的視覚を経験させる。この強化効果は、人間の脳は、実質的に、強化された場面の、パナムの融合域において、両眼の奥行き合図により表される網膜視差の視覚野における融合させる刺激により、二次元画像における立体的視覚を再構築し、鑑賞する能力があることを示唆している。
上記発明は、2つの目を有し、立体視に関する比較的通常の目及び神経の能力を有する視聴者に対する2D画像における奥行き認知及び/又は明瞭性認知を強化することに効果的となるように設計される。しかしながら、上記強化効果の強度は、視聴者の上記能力のレベルによって変化する。この点について、上記発明は、両眼及び単眼の両方において、視覚認知の現象の実験的証明としても役に立つであろう。
上記本発明により与えられる立体的視覚の経験は、本発明により経験する単眼症の画像は、先行技術に記載されている問題に悩まされず、視聴者にとって通常の立体的視野と同じくらい自然である点において先行技術よりも優れている。上記経験が視聴者自身の目の間隔及び立体視するための能力によるため、上記経験は自然である。
VIOはどのような形状にしてもかまわず、平面と、及び水平に及び/又は垂直に湾曲している面との間で調整して作ることもできる。VIOの配置は、如何なる手段を用いてもよく、所定の位置にぶら下げたり、画像物体6へ取り付けたり、画像表面3に固定若しくは画像表面3との距離及び角度を調整することにより配置することができる。
強化された場面において、VIOは、上記強化効果を生じさせるため、画像表面との空間的関係及び空間的接近により、動作可能となるように(operably)関連している。このようなVIOの状態は、視聴者との結合若しくは視聴者により身に付けられることによっては、VIOが視聴者と物理的につながっておらず、また視聴者と結び付けられていないことを、ここでは意味する。
異なるタイプのVIOは、発明の利用に応じて効果的に使用すればよい。例えば、VIOは、画像表面の側面及び前に設置され、垂直に配置したロッド若しくはチューブであってもよい。若しくは、上記画像表面の上及び前に一列に並べた円形の集合(group of medallions)であってもかまわない。上記VIOは、2D画像の鑑賞の妨害を最小化するため、目に見えるグリッド(格子)要素間の間隔を十分空けるように、視聴者と2D画像との間のグリッドとしてもよい。しかしながら、VIOは強化された場面の欠くことのできない部分として視聴者に明確に示さなければならないため、VIOとしてのグリッドの使用はおそらく全体として2D画像の内容の視聴者の鑑賞を妨げるであろう。2D画像における視聴者の「注意の領域」が、2D画像全体より小さい場合には、VIO2は、例えば図1〜3に例示されるような、「VIO/フレーム」として以下参照される、画像の残りを部分的に目立たなくすることができる、注意5の領域についてのフレームのように、注意5の領域が効果的となるように設計することができる。上記用語「注意5の領域」とは、ここでは、視聴者が焦点を合わせ、視聴者9の固視点を含む2D画像1の全体若しくは一部の意味として使用する。このようなVIO/フレーム2は、図1に例示されるように、2D画像1の明確ではない端4が、視聴者9の視界を利用することができるように、2D画像1からの特定の距離における視聴者に対する注意5の領域を実質的に抑制する(bound)ことができる十分な大きさに限定されるであろう。
全体の画像の視聴者の鑑賞が実質的に若しくは美的に必要である場合、好ましいVIO/フレーム2は、視聴者に対する2D画像1を大幅に切り取らない開口部を備えた、2D画像全体を完全に若しくは部分的に囲むものである。このようなVIO/フレーム2は、2D画像1に対する視聴者の鑑賞位置、視聴者の鑑賞角度、画像表面3の形状、2D画像1の大きさ、及び視聴者の2D画像1からの距離を補償する目的で調整可能な開口部を有していてもかまわない。調整可能な開口部12は、上記強化効果の増大の目的のため、VIO/フレーム2の構造の中で水平に移動してもかまわない。部分的フレームのVIOのような、2D画像を部分的にのみ囲むVIO/フレームの例は、図13〜19に示される。これらの全ては、別個のVIO2がそれぞれ取り付けられており、別々のVIO2として操作される画像を発生する、基本的には1組の、2D画像に対して垂直に配置されたパネル14である。このような部分的フレームであるVIO/フレームは、様々な方法で、画像物体若しくは画像表面に取り付けることができる。上記方法としては、パネル14が蝶番23により取り付けられる、図13(水平のもの24)及び図14(垂直のもの31)における留め具のような方法、図15及び19に示すように、画像表面3に直接若しくは蝶番23を用いて取り付けることによる方法、図16及び18に示すように、画像物体6に直接若しくは蝶番23を用いて取り付けることによる方法、又は、図17のように、表示部のハウジングを画像物体に取り付けるか、画像物体と一体化することによる方法がある。
視聴者の視界を注意する特定の領域に制限するVIO/フレームに関して示唆したように、2D画像の明確に規定された端の視聴者への視界は、鑑賞環境内の他の両眼の合図と比較して、視聴者の前における空間の平面としての2D画像を感知する傾向があり、それ故に、上記強化効果を損なう。この傾向は、以下「端効果」として参照する。上記端効果は、以下、「端不明瞭化」として参照される、2D画像の端の視認性の減少により小さくなる。端不明瞭化を達成するために採用されるデバイスは、「端不明瞭化」デバイスとして参照する。
VIO/フレーム2は、図1及び3に示すような、簡単なフレームであってもよいし、視聴者9への2D画像1の一部の反射を生み出す端不明瞭化パネル14を有する図2に示すようなフード状のフレームであってもよい。このようなフード状のVIO/フレーム2は、上記フードの内部表面上の反射する端の不明瞭化、及び2D画像1とVIO/フレーム2の視覚的に同一視することができる境界7との間の距離を調整することに使用できるテレスコープ部2aを組み入れてもよい。簡単なフレームのVIO/フレーム2は、2D画像1が、端不明瞭化パネル14により抑制される領域上の投影機16による画像表面3上に生じる場合では、図3に示すように、別個の端不明瞭化パネル14と共に使用してもよい。又は、簡単なフレームのVIO/フレーム2は、部分フレームのVIO/フレームを有する図13〜19のように、端不明瞭化パネルと一体化されていてもよい。
以前に示唆したように、VIO2は、それ自身を、2D画像の端がVIO/フレーム2の開口部12により切り落とされる図1に示すVIO/フレーム2の場合のように、視聴者9の直接の視界から2D画像1の端4を不明瞭化する端不明瞭化デバイスとしてもよい。しかしながら、以前に示唆したように、VIO/フレーム2は、端不明瞭化パネル14が反射するものであり、上記フード状のVIO/フレーム2の一部である、図2に示したような、2D画像を囲むフードとしてもよい。実際には、2D画像の端の不明瞭化は、VIOと一体化した、若しくはVIOと独立した、本発明に含まれる様々な手段により達成される。本発明の明細書において後述するように、端不明瞭化デバイスは、VIOと同様の方法で、強化デバイスとして動作させることもできる。基本的な実施形態について、2D画像1からの光を使用する2D画像1の端を不明瞭化するために様々な手段を採用することができる。図3に示す投射システムの例として、端4の近傍の2D画像からの光が視聴者に向かって全体的若しくは部分的に反射若しくは透過するように、図2の例のように、2D画像1を1以上の端4において端不明瞭化パネル14によって抑制することができる。このような端不明瞭化パネル14は、よりスムーズに2D画像1の端を不明瞭化するため、2D画像1から反射する光を拡散する、若しくは歪める光学的特性を有していてもよい。同様に、上記2D画像1は、同様に2D画像1からの光を拡散及び歪める内部光透過特性を有する、半透明若しくは透明である端不明瞭化パネル14により規制されてもよい。上記2D画像の端4は、端4に沿って割り当てられる光源によって、1以上の端4において規制することにより不明瞭化することもできる。端不明瞭化の他の手段(2D画像1の端4の視聴者の視界を拡散若しくは崩壊する、2D画像1の端4に沿った画像表面3上に取り付けられる、若しくは表示される、端不明瞭化マスク(若しくは画像)18B、18W(B及びWは、それぞれ黒色のパターン、白色のパターンをそれぞれ示す))を図9に示す。端不明瞭化マスク18B・18Wは、その上に印刷された、不透明、透明、半透明若しくはこれらの組み合わせの何れかであるパターンを有する透明なものであることが好ましい。このようなパターンは、図9に示すように、2D画像1の内側に向かって端からのパターンの密度の漸減しており、2D画像1の端4において最も密度が高い場合に、おそらく、最も効果的であろう(上記マスクの内部の境界へ向う大きさ及び充填密度がゼロへと減少する、ほとんど無地(solid)となるように、端に近接した端不明瞭化マスク(若しくは画像)18B・18W上に最も高く密集する、2D画像と近接する画像表面3の色に近接する色の一連のドット)。他のパターンの形式では、外側から内部の境界への密度における変化によることのみならず、そのパターンを通じて若しくはパターン上で輝く画像としての外観を変化させる配色の変化によっても、2D画像1の端を不明瞭化することができる。このような幾つかのパターンは実行することができ、このようなパターンが適切であるかどうかは、視聴者の視覚能力及び好みによって変化する。そして、本開示は、本発明を如何なる特定のパターンの形式に限定するものではない。
前方から若しくは後方から投射された2D画像の場合では、表示が端不明瞭化を達成する画像を含むように、図9に18B、18Wとして示すような、フィルム若しくは電子的な端不明瞭化画像が2D画像1と結合される。上述したようなパターンを有する透明のシミュレーションにおける2D画像上に、電子的に生じる端不明瞭化画像を重ね合わせることにより端不明瞭化は達成されるであろう(フィルム印刷上の端不明瞭化画像を含ませることにより、若しくは、フィルム投射の場合では、電子的に発生する端不明瞭化画像と表示される2D画像とを組み合わせることにより)。このような電子的に発生する端不明瞭化画像は、要求され得る2D画像の性質としての強化効果を強める、静的な様々なデザインの画像、若しくは、動的で、デザイン、大きさ、色、周波数等が時間により変化する画像とすることができる。
図9に示す形式で不明瞭化する上記画像は、実施形態3とは無関係に実施することができ、基礎的な実施形態及び実施形態2と共に実施することもできる。
再度図9を参照すると、2D画像1の端4を不明瞭化する他の形式のマスク(図9には示さず)を、2D画像1を囲む画像表面3の一部の上の2D画像1の端4において加えることができる。このようなマスクは、2D画像1上のマスク18B・18Wの一連のドットと同様ではあるが、2D画像の端から最も遠いマスク上で最も密に充填し、2D画像1の端4において大きさ及び充填がゼロに減少するパターンのような、色が2D画像1に近接する背景を有する、マスク上に印刷された端不明瞭化パターンを有してもよい。
以前本開示において言及したように、端不明瞭化デバイスは、VIOと同様の手法により強化デバイスとして動作させることができる。つまり、端不明瞭化デバイスは、上述したVIOの特性を有する場合には、VIOとして効果的にすることができる。従って、パナムの融合域内のパネルの視覚的に同一視することができる境界を提供するために、上記パネルから反射する及び/又はパネルに沿って透過する2D画像からの光を招く光学的及び/又は電気的な性質を有する、端不明瞭化パネルは、図13〜19に示すように、その形状及び他の物理的特性に依存して、VIOのような強化効果を有するであろう。図13〜16の例として、垂直に配置されるこのようなパネル14は、2D画像に対して露出している側が鏡状である場合には、2D画像の垂直の端において機能するであろう。他の例として、図18におけるパネル14と同様のパネルは、パネルが2D画像の端における2D画像に対して湾曲及び露出しているパネルの鏡状の一部と、図18においてすり減らされてるVIO2と同様の、視聴者に面する光透過部とを有し、部分的に鏡状であり部分的に光を透過する場合には、機能するであろう。端不明瞭化デバイス及びVIOとして同時に動作する、さらに他のパネルの例は、「ライブパネル(live panel)」、図18に示すようなLCDパネル若しくはプラズマパネルのような画像を表示する能力のあるパネル、又は前方(図19に示すような)若しくは後方(図17に示すハウジング内から投射するような)からその上に表示することができるパネルである。このようなライブパネルは、画像が視聴者に向かって表示される表面を有すれば、如何なる形状と有してもよく、平面(図19に示すような)若しくは鏡面(図18に示すような)であってもよい。このような表面は、以下、「ライブパネル」として参照され、そこに表示される画像は、「面画像(face image)」27と参照される。上記ライブパネル、若しくはこれらの本質的部分は、視聴者が2D画像を直接鑑賞するときに、パネル14の面の本質的部分における角度に関する視界(angular view)を有するように、画像表面3に対して十分な角度で設置されていることが好ましい。上記面画像は、端不明瞭化成分及び/又はVIO成分を有していてもよい。面画像のVIO成分が、端不明瞭化成分とは異なり、明確に区別することができるVIOとなる図形を提供する一方で、上記面画像の端不明瞭化成分は、2D画像と歪んだ2D画像とを混合して2D画像との境界を不明瞭化する。上記ライブパネルのVIOの特徴は、ライブパネル上に表示される面画像のVIO成分の機能のみであり、つまり、上記パネルの形状が、図17〜19のようなVIOの明確化に寄与し得る。面画像のVIO及び端不明瞭化成分の何れか、若しくは両方は、パネル上で固定若しくは動作した状態で表示することができ、VIO及び端不明瞭化としてここで概ね開示した手法における各物性を変化させることができる。
上記端効果のように、強化効果を損なうことは「背景効果」によっても起こり得る(2D画像の鑑賞における強化された奥行き認知と、2D画像の背後若しくは傍の焦点内の物理的空間の範囲における物体の場面との間の空間的な対比)。このような空間的な対比は、2D画像の背後の空間の相対的に制限された空間が、大きく焦点を外しておらず、この中に分布する、容易に目に見え、区別できる物体を含む場合に生じる。2D画像の鑑賞が上記背景効果の空間的な対比をもたらす傾向がない場合には、そこに分布する物体を有する2D画像の背後の広い空間には焦点は容易に合わない。上記2D画像が、ランダムな構造、規則的なパターン、若しくは目で見えない物体を有する、比較的平らな壁若しくは背景に逆らって、若しくはその前の少し離れた距離に表示する場合、上記傾向は、同様に避けられる。実際には、上記背景効果の克服の手段は、「背景マスキング」として参照して示唆される(強化された場面を有する可視的な環境の空間的な対比を避ける状態をもたらすシステムが動作している、可視的な環境による強化効果の減少を防ぐための、強化された場面に対する機械的な若しくは光学的な背景)。
上記強化効果は、前、後若しくは内側から、視聴者に対するVIOの照明(即ち、VIOの一部若しくは全体が、照明デバイスである場合)により増加及び/又は維持され得る。上記VIOの照明は、パネルを透過若しくは反射する光を用いてビデオ表示若しくは投影する場合には、2D画像により放出若しくは反射する光から生じる。上記VIOの照明は、様々な色及び強度のもの、及び/又は偏光するものであってもよく、上記照明の色、強度及び/又は偏光は時間により変化してもよい。このような照明のバリエーションは、輝度、配色、解像度、形状、プログラムの素材、単眼の奥行き合図等のような2D画像の特性に関して(及び/又は視聴者の視界の特性に関して)、プログラムにより制御することができる。
強化効果の増大は、図9に示すように、視聴者9に面するVIO2の表面で利用される、視聴者によって視覚的に識別できる図形のパターンにより達成され、特に、長方形のVIO/フレーム2の最も大きい水平側上に設置する場合に効果的である。上記パターンは、自身が照明を照らされてもよいし、照明を照らす、そうでなければ、VIOの照明と一体化した、上記VIO2へ直接適用される図形であってもよい。即ち、上記パターンは、視聴者9の視界に対するVIO2のそのような照明の特定の一部を妨害することにより、VIO2の照明を妨げるように適用され得る。上記パターンは上記目的のために配置されるVIOの集合とすることができる。即ち、VIOの集合が、このようなパターンを形成するように配置することができる。このようなパターンは、視聴者の興味のある領域を越えて上記強化効果を分布させるように機能し得る。
2D画像が、テレビモニター、ライトボックス、若しくは投影スクリーンのような、照明デバイス上に形成されない場合、上記システム及びデバイスの強化効果もまた、上記2D画像の照明により強化され得る。このような2D画像の照明は、上記VIOに取り付けられた、若しくはVIOとは独立した、ソースからの照明とすることができ、上記VIOの照明と同様の手法で制御することができる。
上記2D画像及びVIOの様々な全ての特性は組み合わせることができ、視聴者のための位置及び視覚特性を適合させるために、並びに上記2D画像の様々な特性に関する強化効果を増加及び/又は維持するために制御することができる。尚、このような組み合わせ及び制御は、上記発明に含まれる。上記システムのこのような制御は、上記2D画像における特定の効果を達成するためにプログラムされたものであってもよいし、及び/又は、放送信号、又は、ビデオテープ、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、ディジタルビデオレコーダ若しくは映画フィルムのような、録音されたトラック等のような、2D画像の発生と関連したものであってもよい。このようなプログランミングは、更に、上記構成と同年代より前に存在する、上記システムがそれと共に実施される2D画像の全範囲を表示するために構成され得る。
本発明の上記システム及びデバイスが実行するように設計されている、本発明の視覚認知の強化の方法には、強化された場面の視聴者のための創造を含ませることができる。そのため、上記方法は、上記強化された場面(強化された場面の対象である上記2D画像、その上に表示される上記表面)及びエンハンサーの要素の選択を含ませることができる。奥行き認知強化のため、上記2D画像は単眼の奥行き合図を有することは必要であるが、このような単眼の奥行き合図は明瞭性強化のためには必要ではない。強化された場面の対象としての、2D画像の奥行き認知強化のための選択において考慮される上記単眼の奥行き合図の中には、閉塞(occlusion)若しくは干渉、色調による空間表現(aerial perspective)、線遠近法、相対的な高さ、きめの勾配、色の濃淡、相対的な大きさ、相対的な動作、及び見慣れた大きさが含まれる。単眼の奥行き合図に加えて、上記2D画像の他の特性は、2D画像の本来備わっている明瞭性、2D画像内に描かれる照明のレベル、2D画像における物体の数、2D画像における対象の類似、2D画像における対象のランダムさ、若しくは順序、並びに2D画像の本来備わっている解像度等;そして、動いている2D画像の場合、2D画像の固定性(steadiness)、2D画像内での動きの速度、2D画像におけるカットの持続時間(連続的な活動の期間)、並びに、2D画像の場面における単眼の奥行き合図が連続して存在する時間の長さ等、のような、分析において考慮される。上記方法は、2D画像の大きさを考慮すること、2D画像からの視聴者の距離、及び2D画像を鑑賞する角度も含ませることができる。そして、上記2D画像は、2D画像のために選択される画像表面上に表示される。(その形式、大きさ等が)表示される2D画像と共に使用される1以上のエンハンサー及びその動作モード(配色、照明、動き、プログラミング等)は、要望の強化効果により選択することができる。もし、上記エンハンサーがVIOであるとき、2D画像がその上に表示される画像表面と操作可能に関係していることが好ましい。上記2D画像を有するVIOは、視聴者の各目の網膜上における、空間的な網膜視差による画像として、視聴者の視覚システムに対して強化された場面を与える。上記他の可能性のあるエンハンサーは、上記画像表面上の視聴者の固視点に対して水平に上記二次元画像を動かす、及び/又は上記2D画像と共に視聴者が見ることができる画像表面において若しくはその上の視覚的に識別可能な物体の二次元画像を水平に動かさせる、標準的な電子工学の、光学の、及び/又は機械的な要素の設定を含む。もし、1以上のエンハンサーがVIOであれば、2D画像の視聴者の視覚システムは、視聴者の視覚システムにより感知される2D画像の網膜画像における、僅かではあるが十分な空間的な網膜視差を受けさせる、強化された場面の形成によりもたらされる。もし、他のエンハンサーの1つが使用されていれば、2D画像の視聴者は、2D画像の網膜画像における、僅かではあるが十分な一時的な網膜視差を受けさせることによりもたらされる。従って、上記視聴者は、その中において、2D画像における任意の単眼の奥行き合図での奥行きの視聴者の認知が、立体的視覚の形式として経験するように強化される、及び、視聴者の明瞭性の認知が2D画像の解像度が増加して経験されるように強化される、単一の融合した単眼症の画像、網膜非対応画像の融合から生じる単一の視覚を経験するようになる。
上述した方法と合わせて機能する2D画像の解析のための基準は、本発明と共に予測される上記強化効果のための2D画像の必要条件のレベルについて、2D画像の提示と共に含まれる、視聴者及び関係者に情報を提供することを目的とする2D画像のための評価システムの中に含まれ得る。このような評価システムは、上記2D画像を評価することに使用される上記基準を定量化することができ、数値の、口頭の、図形の、及び/又は手短な形式で、上記定量化の結果を報告する。上記結果として得られる評価は、2D画像の内容を売り込むための、そして本発明の使用のために適している、2D画像の内容の所有権を有する関係者によって使用され得る。
実施形態1を理解しながら、基本的実施形態、後述する他の基本的実施形態もまた、上記必須要素を採用することが考えられる。
実施形態2:静止した2D画像のための3D VIOの電子的発生
実施形態3:上記画像表面に対して2D画像の電子的若しくは機械的な水平移動
実施形態4:静止した2D画像のための画像表面に対する2D VIO画像の電子的若しくは機械的な水平移動
実施形態5:静止した2D画像のための画像表面におけるVIOの電子的若しくは機械的な水平移動
実施形態6:画像表面に対する2D画像の水平の動作、及び/又は静止した2D画像のための画像表面に対する、2D VIO画像の水平の動作をもたらす、コンピュータに機能するコンピュータプログラミング
他の実施形態は、基本的な実施形態を含み、端不明瞭化及び/又は背景マスキングを有する、これらの様々な組み合わせにより実行できる。
実施形態2〜5は、標準的な構成要素(そのためにデバイスが設計され組み立てられる趣旨がよく知られているデバイス)の様々な構成である、エンハンサーと共に実施される。このようなデバイスは、2D画像及び実施形態2〜5に含まれる補助的な画像のための信号を、発生、結合、変更、及び引き出す標準信号プロセッシング回路を含む。標準的な構成要素の構成は、それぞれの目的に従って、それぞれが寄与する動作を達成するための、存在する組み合わせ及び/又は接続による標準的な構成要素の利用されるものである。しかしながら、ここで開示される標準的な要素の構成により機能する動作は、先行技術では知られているようには思われない。しかしながら、実施形態6は、生成におけるコンピュータプログラムそれ自身の動作、及び/又は2D画像の表示により強化される2D画像を自身が生成する、及び/又は表示するコンピュータにおいて動作するコンピュータプログラムと共に実行される。このような強化は、実施形態3及び4と同様に、2D画像の水平の動作の要素、及び/又は1以上の2D VIO画像の水平の動作を含む。
実施形態2は、図4,5及び8に示され、本質的には上記基本的実施形態のように動作するシステムである。しかし、上記システムでは、2D画像1と同時に電子的に表示される(100)機械的なVIOの替わりに、バーチャル3DのVIO画像17(図8)を発生させるコンピューターを使用している。上記3DのVIO画像17は、2つの色(通常、黒及び白の2D画像用)が付けられ、偏光した、標準的な3D鑑賞ガラス、若しくはシャッター130を有する鑑賞用の標準的なビデオ画像発生装置30により発生する。ここで、上記シャッターは、3D VIO画像17の左右のフレームの交互での同期化における制御信号120を与える標準デバイス110によって制御される。上記3D VIO画像17の左右成分は、結果として生じる、表示された、強化された場面(2D画像1を有する3D VIO画像17)が、図1に示す基本的な実施形態の場合と同様に、3Dガラス130により鑑賞するときに、画像表面の前に浮かしたVIO2を有する画像表面上の2D画像1が、3Dガラスを通じて視聴者によって見られるように、画像表面3の外部で且つ前に現れる3D VIO画像17を作り出すために発生される。上記3D VIO画像17は、2D画像1に対する端不明瞭化を組み込むことができる。即ち、上記3D VIO画像17自身が、2D画像1の端を不明瞭化することができる。図4から確かめることができるように、3D VIO制御信号60と同期することを含む、3D VIO画像信号40は、鑑賞ガラス制御信号120と共に鑑賞ガラス110を制御する基準デバイスへの送信のための3D VIO制御信号60の同期を処理する(throughput)標準ビデオソース25から入力される2D画像信号35と結合するための標準ビデオ混合デバイス50へと送られる。そして、上記結合された画像信号70は、必要があれば、使用されるビデオ表示部100のためのビデオ表示信号90へ変換される(80)。図5に示すように、3D VIO制御信号60の同期は、表示80、若しくは、3D VIO画像30を生成するデバイスから、鑑賞ガラス110を制御するためのデバイスへ直接送信する、入力用の結合した画像信号を変換するためのデバイスにおけるプロセッシングと共に、結合画像信号70から引き出され得る。鑑賞3D VIO用の他の形式の3Dガラスの使用は、適切な配色若しくは偏光と共に生成する3DVIO画像が要求されるかもしれないし、3Dガラスコントローラー及びその駆動信号の必要性を解消するかもしれない。実施形態2は、目に身につける必要性の不都合に悩まされるため、通常の鑑賞における好ましい実施形態ではない。しかし、診断及び治療に用いられる本発明の利用において使用することができる。
図6及び9に示す実施形態3は、画像表面3上の視聴者の固視点に関する2D画像1の水平の動作20L、20R(L及びRは、それぞれ左及び右の動作を示す)による強化効果をもたらすシステムである。このような動作は、このような動作を満足する構成要素が、このような方向性の両方向における視聴者の目の方向性と実質的に平行となるように、及び、僅かではあるが十分な、視聴者における一時的な網膜視差を誘導する速度及び頻度の動作となるように、視聴者によってはっきりとは知覚されない、ここで使用される上記用語「動作の構成要素」は、速度ベクトル(均一な直線運動のベクトル表示としてよく知られている)の構成要素の1つにより表される動作を意味する。ここで、上記速度ベクトルは、直角における2つの構成要素である速度ベクトルに分解され、分解したベクトルの強度は、その構成要素と共に分解された速度ベクトルにより形成される、分解した直角三角形の斜辺となる。開示されている他の実施形態のように、このような網膜視差は、通常、視聴者9における網膜画像の融合において生じ、従って強化効果を生じる。しかしながら、上記水平の動作20L、20Rは、非対応の網膜画像の視聴者の交互認知を提供するため、個々の視聴者に対して合わせられ得る。上記システムデバイスは、リフレッシュ速度のような、表示部100の特性と一致した任意の速度におけるそのような水平動作20L,20Rを達成するために使用してもよい。このような水平動作20L、20Rは、2D画像1が、視聴者の直接制御の下で自動的に若しくは、視聴者によってプログラムされることの何れかによって、画像表面3上の20L、20Rの前後に水平に移動するように、距離、方向及び頻度に関して調整することもできる。つまり、上記頻度、速度及びこのような動作の様式(右側にゆっくりと、そして素早く左側に戻る;右側に素早く、そして突然左側に戻り、元の若しくは別の位置へ:若しくは:突然右に、そしてゆっくりと左側へと戻る:等)は、視聴者に適するように選択され得る。このような制御は、2D画像信号35と共に及び2D画像信号35の一部として提供される、及び/又は視聴者の選択の対象となる、2D画像1の構成要素により調整される。
2D画像1び水平動作20L、20Rのためのシステムの実施形態3は、前若しくは後からの、動画若しくは静止画像の、フィルム投影機の場合、機械的とすることができる。このような動作は、フィルム保持枠、開口プレート、若しくは投影機オプティクス(projector optics)のようなフィルム投影機の特定の部品の機械的な動作、若しくはその全ての動作が、上述した電子システムと同様の手法により調整され得る、電子機械的に、電子的に制御された電子的に動作する機械的な動作により達成される。
実施形態3は、実施形態2と共に使用される形式の鑑賞ガラスの使用に役に立つ。しかしながら、この実施形態において、2D画像1として各目のシャッターを交互に閉める上記鑑賞ガラスは、水平に移動する20L、20Rである。実施形態3の上記システムは、鑑賞ガラスは必要性とされないが、その使用は上記システムとの使用から除外されない、適切な強化効果を提供するように設計される。
図6及び9から確認できるように、実施形態3は、端不明瞭化画像信号150と2D画像水平移動信号180とを結合させることによる端不明瞭化と共に使用される。端不明瞭化画像信号150は、2D画像信号を標準デバイス160により結合する2D端不明瞭化画像140を生成するための標準デバイスにより生み出される。上記画像信号70は、2D画像が水平動作20L、20Rに属するが、表示される端不明瞭化画像18B、18W(図9)が画像表面3に対して相対的に静止しているようなものである。図9に示すように、上記画像表面縁3B、3W(B及びWは、それぞれ黒及び白に着色した画像表面縁を示す)の色は、端不明瞭化画像18B、18Wの、色及び/又はパターンと調和させるべきである(画像表面縁3B,3Wは、バリエーションの可能性の説明の目的で、2色(黒及び白)で図9に示されるが、上記画像表面3の縁は、端不明瞭化画像18B、18Wの色及び/又はパターンが適合するであろう色及び/又はパターンを通常有するであろう)。しかしながら、上述したように、このような端不明瞭化画像18B、18Wは、その性質上動くものであり、特に表示される2D画像1の強化効果を強めるように設計され得る。また、上述したように、図9に示す形式での端不明瞭化は、実施形態3とは無関係に字視することができ、基本的実施形態及び実施形態2と共に実施することができる。
図7、図10、図11及び図12に示された実施形態4は、僅かではあるが十分な網膜視差を誘導するシステムである。上記網膜視差は、1以上の二次元VIO画像21の22L及び22Rへの水平動作による強化効果のために必要とされる。ここで、L及びRは、それぞれ左方向の動作及び右方向の動作を示している。また、これ以降、二次元VIO画像のことを、2D VIO画像と記載する。2D VIO画像の好ましい形態は、フレーム21(これ以降、2D VIO/フレーム画像21と記載する)であり、鑑賞される2D画像1と一緒に表示される。基本的な実施形態と同様に、2D VIO/フレーム画像21は、図10に示される簡単なフレーム以外のものであってもよい。また、2D VIO/フレーム画像21は、図11及び図12に示される部分的なフレーム21であってもよい。ここで、上記部分的なフレーム21は、2D画像1上に若しくは2D画像1の一部に重ね合わされた、1対の垂直なバー又は1対の垂直なパターンである。2D VIO/フレーム画像21は、画像表面上の視聴者の固視点に関して水平に動作する。また、この水平の動作は、視聴者の目の向きの両方向において視聴者の目の向きと平行になっている上記動作の十分な構成を有している。しかし、水平動作は、視聴者によって重要視されない。上記動作は、視聴者に一時的な網膜視差を誘導する右方向及び左方向への十分な速さと頻度とを有している。2D VIO/フレーム画像21は、2D画像1上に重ね合わされていてもよいし、又は2D VIO/フレーム画像21の周りにあってもよい。開示されているその他の実施形態と同様に、上記網膜視差により、普通は視聴者において網膜画像が融合されて、強化効果が生じるという結果になる。しかしながら、22L及び22Rへの水平動作は、網膜視差画像の視聴者の交互認知に対応するために個々の視聴者に対して時間が決められていてもよい。システムデバイスは、リフレッシュ率のようなディスプレイ100の特性に一致した、任意の速度における上記水平動作22L及び22Rを達成するために用いられる。上記水平動作22L及び22Rは、距離、方向、及び頻度に関して調節されてもよく、これにより、2D画像1は、22L及び22Rの後ろ、且つ画像表面3の前において水平方向に動作する。また、上記2D画像1は、視聴者の直接の制御のもとで、又は視聴者によるプログラムのどちらかによって自動的に水平に動作する。すなわち、頻度、速度及び動作の様式は、視聴者を適応させるために選ばれてもよい。上記動作の様式としては、例えば、右方向へゆっくり動作し、左方向へ素早く戻ること;右方向へ素早く動作し、突然左の元の場所、又は別の場所へ戻ること;あるいは突然右方向へ動作し、左方向へゆっくりと戻ること;などが挙げられる。そのような制御は、2D画像信号35の一部として、そして2D画像信号35を供給されている及び/又は、対象を視聴者の好みにする2D画像1の内容に合わせられてもよい。2D VIO/フレーム画像21は、2D画像1の全て又はその一部を取り囲んでいるところでは、2D画像1の大きさが2D画像1の実質的に全てがフレーム内に表示されるように、即ち、フレームに切り取られることなく、減少する。
実施形態4は、2D VIO画像21の機械的に、電気機械的に、又は電子的に制御された電動の機械的な水平動作、及びそれらの調節も含んでいる。尚、上記動作及び調節は、実施形態3に記載したものと実質的に同じ様式で実施される。2D/フレーム画像の水平動作22L及び22Rのためのシステムは、投影機のような、前又は後、あるいは動作するか又は静止するかという機械的なものであってもよい。そのような動作は、投影機の特定の部材の機械的な動作、又は、電気機械的に、電子的に制御された電動の機械的な動作によって達成される。上記動作の全ては、前述した電子システムと同じ様式で調節される。上記映写機の特定の部材としては、例えば、フィルムゲート、開口部プレート、又は投影機オプティクスが挙げられる。
実施形態4では、実施形態2と一緒に用いられている型の鑑賞ガラスを必要に応じて使用してもよい。しかしながら、この実施形態では、2D VIO/フレーム画像21が、22L及び22Rへ水平に動作したときに鑑賞ガラスは、それぞれの目を交互に閉じる。実施形態4のシステムは、鑑賞ガラスを必要としなくても十分な強化効果を提供するように設計されているが、鑑賞ガラスが用いられてもよい。
実施形態4では、実施形態3の場合における組み合わせを達成したように、端不明瞭化画像18B及び18W(図9)が、端不明瞭化画像信号150(図6)を22R及び22Lの方向に水平に動作した2D VIO/フレーム画像21の信号と組み合わせることによって、使用されてもよい。標準画像発生器140(図6)によって生成した端不明瞭化画像信号150(図6)は、2D VIO/フレーム画像21信号220と組み合わせられてもよい。表示部を変換(90)した後で、組み合わされた画像信号70は、2D VIO/フレーム画像21が22R方向及び22L方向に水平動作をしている間に、実施形態2のように2D画像1及び画像表面3に関して、表示された端不明瞭化画像18B及び18W(図9)が相対的に静止しているものである。さらに、2D VIO/フレーム画像21は、動的な端不明瞭化画像18B及び18Wと同じ様式で実際は、動的であってもよい。また、2D VIO/フレーム画像21は、表示された特定の2D画像1に対する強化効果を強めるように設計されていてもよい。
実施形態5(その他の実施形態についての図面に関してのみ示されている)は、機械的なVIOを備えており、電子的に生成した2D VIO/フレーム画像21(図10)を用いることによって与えられる柔軟性がないこと以外は実施例4と同じ様式で実施されてもよい。画像表面3における機械的なVIOの水平動作は、電気的に又は機械的に動かされ且つ電子的又は機械的に制御される機械的な駆動の標準形態によって達成されてもよい。尚、画像表面3における機械的なVIOの水平動作は、図示されていないが、2D VIO/フレーム画像21を同定している図10に基本的に描写されている。その他には、VIO構成及び動作の実質的に同じ型は、強化効果を生産するための実施形態4に記載されているように用いられてもよい。全ての実施形態のように、端不明瞭化技術のあらゆる種類を、端効果を減少させるために使用できる。
実施形態6は、2D画像を生成する及び/又は表示するコンピューターにおいて作動するコンピュータープログラムにおいて、当該コンピュータープログラムによって実行される。上記2D画像としては、例えば、アニメーション、芸術、シミュレーション、及びグラフィック表示に関するもの、並びに、コンピューター処理に由来するもの、及び/又は、一般的なアナログ画像と一般的なデジタル画像との表示に由来するものが挙げられる。本明細書において用いられている、用語「コンピュータープログラム」は、完全な処理プログラム、又はその構成要素を意味する。上記構成要素としては、例えば、プログラム・オーバーレイ、コード化されたアルゴリズム、又はサブルーチンが挙げられる。コンピュータープログラムは、実施形態3及び実施形態4にある、標準の部材の構成によって実行される演算をコンピューターへ指令することによって働く。実施形態6は、一次機能においてコンピュータープログラムによって生成された若しくは処理された2D画像に備わっている、及び/又は、当該2D画像に含まれている、及び/又は、当該2D画像に付属している、実施形態3及び実施形態4によって実施される2D画像を動作させる及び/又は2D VIO画像を動作させる。上記一次機能としては、例えば、掲示、ゲーム(gaming)、設計、アニメーション、芸術的表現、文書処理、及び画像処理が挙げられる。「静止」2D画像(例えば、写真、グラフィックス、及び文書処理)を生成する、又は、処理するコンピュータープログラムは、1以上の2D VIO画像のための生成されたビデオフレーム情報及び、1以上の2D VIO画像を水平に動作させるための生成されたビデオフレーム情報、並びに/又は2D画像を水平に動作させるための生成されたビデオフレーム情報を含んでいてもよい。端不明瞭化画像情報は、2D画像の生成されたフレームのための情報と結合されてもよい。連続する静止フレームを用いることによって掲示される「動く」2D画像、即ち、動作を生成する又は処理するコンピュータープログラムは、「動く」2D画像の特徴に適切な「静止」画像のものと同じような情報の生成されたビデオフレームを含んでいてもよい。上記「動く」2D画像としては、例えば、アニメーション、映画撮影、又はテレビが挙げられる。実施形態3及び実施形態4に含まれる水平の動作の同じ制御は、実施形態6に備えられているプログラム及びインプットによって制御されること以外に、実施形態6と一緒に実施されてもよい。
本明細書において開示された本発明の実施形態2〜4及び6は、信号伝送という任意の公知の形態を有する電子的な若しくは電気機械的な形態で、又は、2D画像の受信若しくは生産と2D画像の表示との間で介入されるデバイスによる中間の電子処理という公知の形態で実施されてもよい。上記信号伝送としては、例えば、電磁気放送ネットワーク、ケーブルネットワーク及びコンピューターネットワーク、又はビデオ録音が挙げられる。そして、信号伝送と処理との組み合わせ及び制御の全範囲は、上記実施形態を実践することを意図しており、本発明に含まれる。同様に、用いられる面画像及び/又はシステムの任意の制御について適用されているような前述した実施は、基本的な実施形態(実施形態1)も意図している。
この開示の過程における様々な点において、本発明の強化効果を、視覚の研究へ、特に診断法及び治療へ、応用できるという示唆がなされている。また、本発明が作動する原理が本明細書において新しく示されたことも示唆されている。実際のところ、網膜の両眼視野闘争の作用、及び視覚野の現在では未知の機能の奥行きを測定する本発明の強化効果に更なる様態が存在する。
特定の実施形態を例に挙げて発明を開示したが、本発明は示された特定の実施形態に限定されるわけではない。本開示は、具体的に開示された方法及びシステムの一般的な応用、並びに、添付の請求項の範囲内及び精神に含まれる様々な代わりの構成及び同等の構成、を含むよう意図されている。
〔本発明を実施するための最良の形態〕
本発明を実施するための最良の形態は、応用及び開示された特定の実施形態についての視聴者の意向に依存する。娯楽への応用及び文化的な応用に関して、様々な形態における基本的な実施形態により、空間を許可する最も満足する経験が提供されると信じられている。コンピューターへの応用及びゲーム(gaming)への応用に関する最良の形態は、実施形態6についての様々な形態において見られる。テレビ放送及びケーブル放送に関する最良の形態は、実施形態4の様々な形態で見られる。医療用画像に関する最良の形態は、実施形態2である。
〔産業上の利用可能性〕
本発明の使用を、二次元画像を表示する全ての様式に適用することができ、視聴者の奥行き認知を強化することによって、医療用画像、コンピューターグラフィック表示、娯楽への応用(動画及びテレビ)、文化的な応用(描画、絵画、写真など)、及びコマーシャルへの応用(ポスター、掲示板など)のような画像の明瞭度を視聴者に増加させることができる。本発明は、特に視覚野、脳−目の関係、及び一般的な視覚に関する現象といった、ヒトの視覚システムの探測装置として科学的な目的にも利用することができる。本発明の本質的な目的は、(1)単一の二次元画像における視聴者の視覚認知を強化すること及び、(2)を提供することである。ここで、上記(1)の強化は、単眼の奥行き合図を含む二次元画像の様々な型における視聴者の奥行き認知を強化することを含んでいる。
簡単なフレームVIOを有するシステムにおける機械の実施の形態を示す透視図である。 一体化された端不明瞭化のあるフードフレームVIOを有するシステムにおける機械の実施の形態を示す透視図である。 簡単なフレームVIO及び分離している端不明瞭化を有する前方投影システムにおける機械の実施の形態を示す透視図である。 電子的に生成した仮想3D VIOを利用するシステムの第1例を示すブロック図である。 電子的に生成した仮想3D VIOを利用するシステムの第2例を示すブロック図である。 水平方向の画像動作及び端不明瞭化を利用するシステムの例を示すブロック図である。 フレームの水平方向の画像動作を利用するシステムの例を示すブロック図である。 生成した仮想3D VIOを有するシステムを示す概略図である。 端不明瞭化を有する水平方向の画像動作を示す概略図である。 簡単なフレームの水平方向の画像動作を示す概略図である。 部分的なフレーム(垂直方向の棒)の水平方向の画像動作を示す概略図である。 部分的なフレーム(垂直方向のパターン)の水平方向の画像動作を示す概略図である。 水平方向に留め金を有する画像物体に付着した部分的フレームVIOを有するシステムにおける機械の実施の形態を示す透視図である。 垂直方向の留め金によって画像物体に付着した部分的フレームVIOを有するシステムにおける機械の実施の形態を示す透視図である。 画像表面に付着した部分的フレームVIOを有する前方投影システムにおける機械の実施の形態を示す透視図である。 画像物体に付着した部分的フレームVIOを有するシステムにおける機械の実施の形態を示す透視図である。 表示部のハウジングの部分的フレームVIOを有するシステムにおける機械の実施の形態を示す透視図である。 ディスプレイパネルの部分的フレームVIOを有するシステムにおける機械の実施の形態を示す透視図である。 前方投影によって照らされた部分的フレームVIOを有する前方投影システムにおける機械の実施の形態を示す透視図である。

Claims (65)

  1. 二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するためのシステム及びデバイスであって、
    (a)画像表面上に表示された1以上の単眼の奥行き合図を有する二次元画像、及び
    (b)上記二次元画像を有する合成場面を創造するために上記画像表面の前に位置する少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体を備え、
    上記視覚的に識別可能な物体は、
    (1)上記視聴者の焦点が上記二次元画像に合っているときに、上記視聴者の目の焦点の被写界深度内に実質的にあり、
    (2)上記二次元画像の視聴者の視界を実質的に妨げず、そして
    (3)視聴者の目に両眼の網膜視差画像を誘導するのに二次元画像から十分な距離にあり、
    視聴者において、合成場面の上記両眼の網膜視差画像の融合と一緒に、及び/又は、その融合をすることによって、上記二次元画像を鑑賞しているときに視聴者の視覚認知を強化する効果を有している、視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  2. 少なくとも一つの視覚的に識別可能な物体は、上記二次元画像に対するパナムの融合域内に実質的にある、請求項1に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  3. 二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するためのシステム及びデバイスであって、
    (a)画像表面に表示された二次元画像、及び、
    (b)上記画像表面の前に位置する少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体を備え、
    上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、
    (1)上記二次元画像と、上記視聴者の実質的な焦点が合っており、そして
    (2)視聴者の目に網膜視差画像を誘導するのに十分な上記画像表面からの距離にあり、
    視聴者において、合成場面の上記網膜視差画像の融合と一緒に、及び/又は、その融合をすることによって、上記二次元画像を鑑賞しているときに視聴者の視覚認知を強化する効果を有している、視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  4. 上記二次元画像は1以上の単眼の奥行き合図を含む、請求項3に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  5. 上記画像表面は水平方向に、垂直方向に、又は水平方向及び垂直方向に曲がっている、請求項3に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  6. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、フレームである、請求項3に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  7. 上記二次元画像は、視覚的に識別可能な物体に関連して視聴者の視界内で水平方向に運動しており、この水平方向の運動は、輝度、色、及び/若しくは、上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、又は、強化効果を強めるために及び/若しくは、上記視聴者を適応させるためにプログラムによって制御される、請求項3に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  8. 上記視覚的に識別可能な物体は、画像表面に関連した上記視聴者の視界内で水平方向に運動しており、この水平方向の運動は、輝度、色、及び/若しくは上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、又はそれらの他には、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項3に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  9. 上記少なくとも一つの視覚的に識別可能な物体は、実質的に上記二次元画像に対するパナムの融合域内である、請求項3に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  10. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、上記視聴者に面する側を照らされている、請求項3に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  11. 光源は、上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体の内部にあるか、又は、当該物体に付着している、請求項10に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  12. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体の照明の強度、色、及び/又は偏光は、可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項11に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  13. 二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するためのシステム及びデバイスであって、
    (a)1以上の単眼の奥行き合図を有し、画像表面上に表示された二次元画像、及び、
    (b)画像表面の前に位置する少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体を備え、
    上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、
    (1)視聴者の目に網膜視差画像を誘導するのに十分な上記画像表面からの距離にあり、そして、
    (2)上記二次元画像と、上記視聴者の実質的に焦点が合っている、及び/又は、実質的に上記二次元画像に対するパナムの融合域内にあり、
    視聴者において、合成場面の上記網膜視差画像の融合と一緒に、及び/又は、その融合をすることによって、上記二次元画像を鑑賞しているときに視聴者の視覚認知を強化する効果を有している、視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  14. 上記画像表面は、水平方向に、垂直方向に、又は水平方向に及び垂直方向に曲がっている、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  15. 上記二次元画像は、視覚的に識別可能な物体に関連して視聴者の視界内で水平方向に運動しており、この水平方向の運動は、輝度、色、及び/若しくは、上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、又は、強化効果を強めるために及び/若しくは、上記視聴者を適応させるためにプログラムによって制御される、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  16. 上記視覚的に識別可能な物体は、画像表面に関連して視聴者の視界内で水平方向に運動しており、この水平方向の運動は、輝度、色、及び/若しくは、上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、又は、強化効果を強めるために及び/若しくは、上記視聴者を適応させるためにプログラムによって制御される、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  17. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、上記視聴者に面する側を照らされている、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  18. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体の照明の強度、色、及び/又は偏光は、可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項17に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  19. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、フレームである、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  20. 上記フレームの開口部の水平方向の大きさは、視聴者の視界内で二次元画像に関連して可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項19に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  21. 上記フレームの形状、及び/又は、上記フレームの開口部の水平方向の大きさは、可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項19に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  22. 上記フレームの開口部は、上記二次元画像と同じ形状を有しており、さらに上記フレームの開口部は、上記視聴者に上記二次元画像の実質的に全てが、上記開口部内にあると見えるような十分な大きさである、請求項19に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  23. 上記二次元画像の反対側にある端の少なくとも半分は、上記二次元画像の上記視聴者の視界から不明瞭になっている、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  24. 上記二次元画像の上記視聴者によって視覚的に認識できるパターンは、視聴者に面している上記視覚的に識別可能な物体の最も水平な側に設けられる、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  25. 上記画像表面は、水平方向に、垂直方向に、又は水平方向に及び垂直方向に曲がっている、上記請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  26. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は照らされ、光源は、上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体の内部にあるか、又は、当該物体に取り付けられている、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  27. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、空間的に上記二次元画像よりも上記視聴者に近づくにつれて、上記視聴者によって識別される特定のものとして認識される、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  28. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、2つの垂直方向の面をさらに含む部分的なフレームである、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  29. 上記二次元画像が照らされている、請求項13に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  30. 上記二次元画像の照明は、上記視覚的に識別可能な物体の内部にあるか、又は、当該物体に付着している光源から照射されており、このため上記視聴者が当該照明から保護される、請求項29に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  31. 上記二次元画像の照明の強度、色、及び/又は偏光は、可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項29に記載の視覚認知を強化するためのシステム及びデバイス。
  32. 二次元画像の視聴者の視覚認知を強化するための方法であって、
    (a)1以上の単眼の奥行き合図を有する二次元画像、
    (b)二次元画像の場面に視覚的に識別可能な物体を追加することによって作成された合成場面の両眼網膜画像から網膜視差を視聴者に誘導する工程(ここで、当該視覚的に識別可能な物体は、上記視聴者の焦点が上記二次元画像に合っているときに、上記視聴者の目の焦点の被写界深度内に実質的にある)、及び、
    (c)両眼性奥行き合図として1以上の単眼の奥行き合図を、合成場面における視覚的に識別可能な物体の合図と一緒に解釈する視聴者の視覚野においてそのような網膜視差の画像を融合する工程を含む、視覚認知を強化するための方法。
  33. 二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するための方法であって、
    (a)少なくとも1つの単眼の奥行き合図を有する二次元画像を実質的に選択する工程、
    (b)二次元画像と一緒に鑑賞するための1以上の視覚的に識別可能な物体を選択する工程、
    (c)視聴者の視界内、及び上記二次元画像の前にある少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体を配置することによって合成場面を形成する工程、
    (d)上記二次元画像の少なくとも2つの反対側にある端を不明瞭にする工程
    (e)合成場面の視聴者に視覚的な掲示をすることによって上記視聴者にある十分な網膜視差を当該視聴者に誘導する工程、及び、
    (f)合成場面の網膜視差画像を視聴者が融合することと一緒に、及び/又は、当該融合することによって、上記二次元画像において上記視聴者の視覚認知の強化をもたらす工程、を含み、
    上記(c)工程における視覚的に識別可能な物体は、
    (1)上記視聴者の焦点が上記二次元画像に合っているときに、上記視聴者の目の焦点の被写界深度内に実質的にあり、
    (2)空間的に上記二次元画像よりも上記視聴者に近づくにつれて、上記視聴者によって識別されるために上記二次元画像から十分な距離にあり、
    (3)上記二次元画像の上記視聴者の視界を妨げない物体である、視覚認知を強化するための方法。
  34. 二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するための方法であって、
    上記二次元画像の前及び上記視聴者の前に配置された少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体と、上記二次元画像との合成場面を作成することと一緒に、二次元画像の視聴者に網膜視差画像を誘導する工程、並びに、
    上記網膜視差画像を視聴者が融合することと一緒に、及び/又は、上記網膜視差画像を視聴者が融合することによって上記二次元画像における上記視聴者の視覚認知の強化をもたらす工程を含み、
    上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、
    (a)上記視聴者の焦点が上記二次元画像に合っているときに、上記視聴者の目の焦点の被写界深度内に実質的にあり、
    (b)上記二次元画像よりも上記視聴者に空間的に近づくにつれて、上記視聴者によって識別されるために上記二次元画像から十分な距離にあり、
    (c)上記二次元画像の上記視聴者の視界を妨げない物体である、視覚認知を強化するための方法。
  35. 二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するための方法であって、
    (a)上記二次元画像を含む上記視聴者の目の焦点の被写界深度内に、二次元画像の前にある視覚的に識別可能な物体を配置することによって二次元画像の視聴者に網膜視差画像を誘導する工程、及び
    (b)上記網膜視差画像を視聴者が融合することと一緒に、及び/又は、上記網膜視差画像を視聴者が融合することによって上記二次元画像における上記視聴者の視覚認知の強化をもたらす工程を含む、視覚認知を強化するための方法。
  36. (a)視覚的に識別可能な物体は、上記二次元画像のためのパナムの融合域内で、且つ上記二次元画像よりも上記視聴者に空間的に近づくにつれて、上記視聴者によって識別されるために上記二次元画像から十分な距離に配置され、
    (b)二次元画像は、1以上の単眼の奥行き合図を有し、及び
    (c)上記二次元画像の少なくとも2つの反対側の端を視聴者の視界から不明瞭になっている、請求項35に記載の視覚認知を強化するための方法。
  37. 二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイスであって、
    (a)画像表面上に、及び/又は、画像表面に表示された実質的な二次元画像、並びに、
    (b)上記二次元画像を鑑賞しているときに網膜視差を誘導する1以上の強化部を含み、当該強化部は、
    (1)空間的な網膜視差を有する視聴者のそれぞれの目にある網膜上の画像として視聴者の視覚システムに、強化された場面を二次元画像と共に示す画像表面の前に位置する少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体、及び/又は、
    (2)空間的な網膜視差を有する視聴者のそれぞれの目の網膜上の画像として視聴者の視覚システムに強化された場面を二次元画像と共に示す画像表面の前に位置する少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体、及び/又は、
    (3)標準電子部材の、及び/若しくは、光学部材の、及び/若しくは、機械部材の構成、並びに/又は、
    (4)コンピューターにおいて作動するコンピュータープログラム(ここで、上記コンピュータープログラムは二次元画像を生成したものである)、及び/又は、
    (5)コンピューターにおいて作動するコンピュータープログラム(ここで、上記コンピュータープログラムは二次元画像を表示したものである)、を含み、
    上記(1)の視覚的に識別可能な物体は、
    (i)上記二次元画像の視聴者の視覚に対してパナムの融合域の境界空間内にあり、
    (ii)視聴者のパナムの融合域において強化された場面の空間的な両眼の網膜視差画像を表示するのに上記二次元画像から十分な距離にあり、そして、
    (iii)上記画像表面と操作可能に関連づけられており、
    上記(2)の視覚的に識別可能な物体は、
    (iv)上記二次元画像の視聴者の視界に対して焦点の被写界深度内にあり、
    (v)視聴者の目にある強化された場面の空間的な両眼の網膜視差画像を表示するのに上記二次元画像から十分な距離にあり、そして、
    (vi)上記画像表面と操作可能に関連づけられており、
    上記(3)の構成は、
    (vii)画像表面上の視聴者の固視点について上記二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、及び/又は、
    (viii)視聴者によって上記二次元画像と一緒に鑑賞される画像表面上に、若しくは当該画像表面に視覚的に識別可能な物体の二次元画像を発生させて、画像表面上の視聴者の固視点について上記視覚的に識別可能な物体を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、
    上記(4)のコンピュータープログラムは、
    (ix)画像表面上の視聴者の固視点について上記二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、及び/又は、
    (x)視聴者によって上記二次元画像と一緒に画像表面上で鑑賞される視覚的に識別可能な物体の二次元画像を発生させて、画像表面上の視聴者の固視点について上記視覚的に識別可能な物体を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、
    上記(5)のコンピュータープログラムは、
    (xi)画像表面上の視聴者の固視点について上記二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、及び/又は、
    (xii)視聴者によって上記二次元画像と一緒に画像表面上で鑑賞される視覚的に識別可能な物体の二次元画像を発生させて、画像表面上の視聴者の固視点について上記視覚的に識別可能な物体を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、
    上記二次元画像の上記網膜視差画像を融合することによって、視聴者の視覚システムに上記二次元画像における視聴者の奥行きの認知を強化する、及び/又は、視聴者の視覚システムに上記二次元画像の明瞭さを強化する、視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  38. 二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイスであって、
    (a)画像表面上に、及び/又は、画像表面に表示された実質的な二次元画像、及び、
    (b)上記二次元画像を鑑賞しているときに網膜視差を誘導する1以上の強化部を含み、
    上記二次元画像の上記網膜視差画像を融合することによって、視聴者の視覚システムに上記二次元画像における視聴者の奥行きの認知を強化する、及び/又は、視聴者の視覚システムに上記二次元画像の明瞭さを強化する、視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  39. 上記1以上の強化部は、空間的な網膜視差を有する視聴者のそれぞれの目にある網膜上の画像として視聴者の視覚システムに強化された場面を二次元画像と共に示す、画像表面の前に位置する視覚的に識別可能な物体を少なくとも1つ備え、
    上記視覚的に識別可能な物体は、
    (1)上記二次元画像の視聴者の視覚に対するパナムの融合域の境界空間内にあり、
    (2)視聴者のパナムの融合域における強化された場面の空間的な両眼の網膜視差画像を表示するのに上記二次元画像から十分な距離にあり、
    (3)上記画像表面と操作可能に関連づけられている、請求項38に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  40. 空間的な網膜視差を有する視聴者のそれぞれの目にある網膜上の画像として、視聴者の視覚システムに強化された場面を二次元画像と共に示す、画像表面の前に位置する少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、
    (1)上記二次元画像の視聴者の視覚に対して焦点の被写界深度内にあり、
    (2)視聴者の目における強化された場面の空間的な両眼の網膜視差画像を表示するのに上記二次元画像から十分な距離にあり、
    (3)上記画像表面と操作可能に関連づけられている、請求項38に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  41. 標準電子部材、及び/又は、光学部材、及び/又は、機械部材の構成を有し、当該構成は、
    (a)画像表面上の視聴者の固視点について上記二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、及び/又は、
    (b)視聴者によって上記二次元画像と一緒に鑑賞される画像表面上に若しくは、当該画像表面に視覚的に識別可能な物体の二次元画像を発生させて、画像表面上の視聴者の固視点について上記視覚的に識別可能な物体を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にする、請求項38に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  42. コンピューターで作動するコンピュータープログラムであって、当該コンピュータープログラムは二次元画像を生成したものであり、さらにコンピュータープログラムは、
    (a)画像表面上の視聴者の固視点について上記二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、及び/又は、
    (b)視聴者によって上記二次元画像と一緒に画像表面上で鑑賞される視覚的に識別可能な物体の二次元画像を発生させて、画像表面上の視聴者の固視点について上記視覚的に識別可能な物体を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にする、請求項38に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  43. コンピューターで作動するコンピュータープログラムであって、当該コンピュータープログラムは二次元画像を表示したものであり、さらにコンピュータープログラムは、
    (a)画像表面上の視聴者の固視点について上記二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、及び/又は、
    (b)視聴者によって上記二次元画像と一緒に画像表面上で鑑賞される視覚的に識別可能な物体の二次元画像を発生させて、画像表面上の視聴者の固視点について上記視覚的に識別可能な物体を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にする、請求項38に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  44. 上記二次元画像は、1以上の単眼の奥行き合図を有している、請求項37〜43の何れか1項に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  45. 上記画像表面は、水平方向及び/又は垂直方向に曲がっている、請求項37〜43の何れか1項に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  46. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、上記二次元画像の全て又はその一部を取り囲んでいる完全なフレーム又は部分的なフレームであり、
    上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体の大きさ、形状、色、輝度、照明、及び/又は、動きは、固定されているか、あるいは可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項37〜43の何れか1項に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  47. 上記二次元画像の視聴者によって視覚的に認識されるパターンが、上記視聴者に面している上記視覚的に識別可能な物体の表面の少なくとも1つに設けられ、
    上記視覚的に識別可能な物体の大きさ、形状、色、輝度、照明、及び/又は、動きは、固定されているか、あるいは可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項37〜43の何れか1項に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  48. 実質的な二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイスであって、
    (a)画像表面上に、及び/又は、画像表面に表示された実質的な二次元画像、並びに、
    (b)視聴者の視覚システムに強化された場面を上記二次元画像と共に示す、上記画像表面と操作可能に関連づけられている、少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体、を含み、
    上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、
    (1)上記画像表面の前に位置しており、
    (2)上記二次元画像の視聴者の視界に対するパナムの融合域の両眼の空間内にあり、
    (3)視聴者のパナムの融合域における強化された場面の空間的な両眼の網膜視差画像を表示するのに上記二次元画像から十分な距離にあり、
    上記二次元画像の上記両眼の網膜視差画像を融合することによって、視聴者の視覚システムに上記二次元画像における視聴者の奥行きの認知を強化する、及び/又は、視聴者の視覚システムに上記二次元画像の明瞭性を強化する、視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  49. 上記視覚的に識別可能な物体は、視聴者にとって二次元画像の前にあるように見える仮想3次元画像であり、当該仮想3次元画像は、同時に、二次元画像としても視覚化される、請求項48に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  50. 上記二次元画像は1以上の単眼の奥行き合図を有している、請求項48に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  51. 上記視覚的に識別可能な物体は、上記視聴者の焦点が上記二次元画像に合っているときに、上記視聴者の目の焦点の被写界深度内に実質的にある、及び/又は、上記視覚的に識別可能な物体は、上記二次元画像の任意の点が上記視聴者によって両眼で直接鑑賞されるときに、実質的に焦点があっている、請求項48に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  52. 上記二次元画像の上記視聴者によって視覚的に識別可能なパターンが、上記視聴者に面している上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体の表面に適用され、
    上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体の大きさ、形状、色、輝度、照明、及び/又は、動きは、固定されているか、あるいは可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項48に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  53. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、上記二次元画像の全て、若しくはその一部を取り囲む完全なフレーム又は部分的なフレームであり、
    上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体の大きさ、形状、色、輝度、照明、及び/又は、動きは、固定されているか、あるいは可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項48に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  54. 上記フレームがフードである、請求項53に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  55. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体は、上記視聴者に面している少なくとも1つの表面上に照明され、当該照明の光源は、上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体の中にある、及び/又は、当該物体に取り付けられている、請求項48に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  56. 上記少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体の照明の強度、色、及び/又は偏光は、固定されているか、あるいは可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項55に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  57. 上記二次元画像が照らされている、請求項48に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  58. 上記二次元画像の照明は、上記視聴者が当該照明から保護されるために上記視覚的に識別可能な物体の中にあるか、又は、当該物体に取り付けられている光源に由来する、請求項57に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  59. 上記二次元画像の照明の強度、色、又は偏光は、固定されているか、あるいは、可変であり、この可変性は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項58に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  60. 実質的な二次元画像を鑑賞する視聴者における視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイスであって、
    (a)画像表面上に、及び/又は、画像表面に表示された実質的な二次元画像、及び
    (b)上記二次元画像を鑑賞しているときに網膜視差を誘導する強化部、を含み、
    当該強化部は、
    標準電子部材の、及び/又は、光学部材の、及び/又は、機械部材の構成をさらに含み、
    上記構成は、
    (1)画像表面上の視聴者の固視点について上記二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、及び/又は、
    (2)視聴者によって上記二次元画像と一緒に鑑賞される画像表面上に、若しくは当該画像表面に視覚的に識別可能な物体の二次元画像を発生させて、画像表面上の視聴者の固視点について上記視覚的に識別可能な物体の二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、
    上記二次元画像の上記網膜視差画像を融合することによって、視聴者の視覚システムに上記二次元画像における視聴者の奥行きの認知を強化する、及び/又は、視聴者の視覚システムに上記二次元画像の明瞭さを強化する、視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  61. 上記二次元画像は1以上の単眼の奥行き合図を有する、請求項60に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  62. 視覚的に識別可能な物体における上記二次元画像の水平方向の動き及び/又は上記二次元画像が、視聴者によって重要視されない、請求項61に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  63. 視覚的に識別可能な物体の上記二次元画像の水平方向の動き、及び/又は、上記二次元画像は、輝度、色、及び/又は上記二次元画像の単眼の奥行き合図を参照して制御される、あるいは、強化効果を強めるために及び/又は上記視聴者を適応させるためにプログラムで制御される、請求項61に記載の視覚認知を強化するためのシステム内にあるシステム及びデバイス。
  64. 二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するための装置であって、
    (a)二次元画像が表示される画像表面、及び、
    (b)上記二次元画像を鑑賞しているときに網膜視差を誘導する1以上の強化部を含み、
    上記強化部は、以下の少なくとも5つの強化部のグループを含み、
    (1)空間的な網膜視差を有する視聴者のそれぞれの目にある網膜上の画像として視聴者の視覚システムに、強化された場面を二次元画像と共に示す画像表面の前に位置する少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体、及び/又は、
    (2)空間的な網膜視差を有する視聴者のそれぞれの目にある網膜上の画像として視聴者の視覚システムに、強化された場面を二次元画像と共に示す画像表面の前に位置する少なくとも1つの視覚的に識別可能な物体、及び/又は、
    (3)標準電子部材の、及び/若しくは、光学部材の、及び/若しくは、機械部材の構成、並びに/又は、
    (4)標準電子部材の、及び/若しくは、光学部材の、及び/若しくは、機械部材の構成、並びに/又は、
    (5)コンピューターにおいて作動するコンピュータープログラム(ここで、上記コンピュータープログラムは二次元画像を生成したものである)、及び/又は、
    (6)コンピューターにおいて作動するコンピュータープログラム(ここで、上記コンピュータープログラムは二次元画像を表示したものである)、を含み、
    上記(1)の視覚的に識別可能な物体は、
    (i)上記二次元画像の視聴者の視覚に対してパナムの融合域の境界空間内にあり、
    (ii)視聴者のパナムの融合域での強化された場面の空間的な両眼の網膜視差画像を表示するのに上記二次元画像から十分な距離にあり、そして、
    (iii)上記画像表面と操作可能に関連づけられており、
    上記(2)の視覚的に識別可能な物体は、
    (iv)上記二次元画像の視聴者の視界に対する焦点の被写界深度内にあり、
    (v)視聴者の目にある強化された場面の空間的な両眼の網膜視差画像を表示するのに上記二次元画像から十分な距離にあり、そして、
    (vi)上記画像表面と操作可能に関連づけられており、
    上記(3)の構成は、
    (vii)画像表面上の視聴者の固視点について上記二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、
    上記(4)の構成は、
    (viii)視聴者によって上記二次元画像と一緒に鑑賞される画像表面上に、若しくは当該画像表面に視覚的に識別可能な物体の二次元画像を発生させて、画像表面上の視聴者の固視点について上記視覚的に識別可能な物体を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、
    上記(5)のコンピュータープログラムは、
    (ix)画像表面上の視聴者の固視点について上記二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、及び/又は、
    (x)視聴者によって上記二次元画像と一緒に画像表面上で鑑賞される視覚的に識別可能な物体の二次元画像を発生させて、画像表面上の視聴者の固視点について上記視覚的に識別可能な物体を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、
    上記(6)のコンピュータープログラムは、
    (xi)画像表面上の視聴者の固視点について上記二次元画像を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、及び/又は、
    (xii)視聴者によって上記二次元画像と一緒に画像表面上で鑑賞される視覚的に識別可能な物体の二次元画像を発生させて、画像表面上の視聴者の固視点について上記視覚的に識別可能な物体を水平方向に動かして、そのような動きをするのに十分な部材を、視聴者に一時的な網膜視差を誘導するのに十分な速さと頻度とを有する向きの両方向において、視聴者の目の向きと平行にし、
    上記二次元画像の上記網膜視差画像を融合することによって、視聴者の視覚システムに上記二次元画像における視聴者の奥行きの認知を強化する、及び/又は、視聴者の視覚システムに上記二次元画像の明瞭さを強化する、視覚認知を強化するための装置。
  65. 二次元画像の視聴者における視覚認知を強化するための方法であって、二次元画像の視聴者の視界において僅かではあるが十分な網膜視差を誘導し、これにより、上記網膜視差の画像を視聴者において融合することによって、及び/又は、当該融合と一緒に、二次元画像における上記視聴者の奥行きの認知の強化をもたらす、及び/又は、二次元画像における明瞭性の認知の強化をもたらす、視覚認知を強化するための方法。
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