JP2008527590A - マスタリング方法及びマスタリング基板 - Google Patents

マスタリング方法及びマスタリング基板 Download PDF

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Abstract

本発明は、マスター基板(12)、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板(12)、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板の記録スタック(10)において高密度の凹凸構造を提供するための方法に関し、その方法は、以下のステップから構成される。誘電体層(14)と誘電体層(14)内で熱誘導相変化を支援するための手段(16、18、20)とを含む記録スタック(10)を提供するステップ、レーザパルスを適用することによりピット(24)が形成されることとなっている誘電体層(14)の領域(22)で熱誘導相変化を発生させるステップ、及び、相変化を経験した誘電体層(14)の領域(22)をエッチング処理により取り除くステップ、又は、相変化を経験していない誘電体層(14)の領域(26)をエッチング処理により取り除くステップ。

Description

本発明は、マスター基板、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板の記録スタックにおいて高密度の凹凸構造を提供するための方法に関する。更に、本発明は、高密度の凹凸構造を創出するマスター基板、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板に関する。本発明はまた、それぞれ、スタンパー、光学ディスク、スタンプ、及び、マイクロプリントを作るための方法に関する。
光学処理に基づいて製造される凹凸構造は、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、プレグルーブのライトワンス(R)及びリライタブル(RE)ディスクの大量複製のためのスタンパーとして使用され得る。複製工程で使用されるようなそのようなスタンパーの製造は、マスタリングとして知られている。
従来のマスタリングでは、ガラス基板の上にスピンコートされた薄い感光層が、変調された集束レーザビームで照射される。そのレーザビームの変調は、マスター基板の一部の部分が紫外線光に露光され、一方で、形成されるピットの間の中間領域が露光されないままにする。そのディスクが回転している間で、かつ、その集束レーザビームが徐々にそのディスクの外側に引っ張られる間に、交互に照射される領域の渦が残る。第二ステップにおいて、露光された領域は、最終的にフォトレジスト層内の物理的なホールとなるため、いわゆる現像処理において溶解される。NaOHやKOHのようなアルカリ性の液体がその露光領域を溶解するために使用される。マスター基板の構造化された表面は、その後、Ni層で被覆される。ガルバニック処理において、このスパッタリング蒸着されたNi層は、上下が逆さまのピット構造で構成される厚く扱いやすいNi基板になるまで、更に成長させられる。突き出た隆起を持つこのNi基板は、そのマスター基板から分離され、そして、スタンパーと呼ばれる。
相変化マスタリング(PTM)は、光学ディスクの大量生産のための、高密度のROM及びRE/Rスタンパーを作るための、比較的新しい方法である。相変化物質は、レーザ誘起加熱を用いて、初期の書き込みのない状態から異なる状態に変換され得る。記録スタックの加熱は、例えば、混合、溶融、非晶質化、相分離、分解等を引き起こす。二相(初期状態又は書き込まれた状態)のうちの一つは、他の相よりも、酸性又はアルカリ性の現像液で速く溶解する。このように、書き込まれたデータパターンは、突き出た隆起又はピットを持つ高密度の凹凸構造に変換され得る。パターンが付けられた基板は、高密度の光学ディスクの大量生産のためのスタンパーとして、或いは、マイクロコンタクトプリンティングのスタンプとして使用され得る。
PTMが遭遇した課題の一つは、良好なピット形状を得ることである。この方法が加熱に基づいているため、その形状は、記録スタックにおける温度プロファイルによって大まかに決まってしまう。問題は、ほとんどの物質がかなり高い吸収速度(ほとんどの金属)、又は、かなり低い吸収速度(ほとんどの誘電体)の何れかを有するという事実にある。高い吸収速度を持つ物質は、ひどい吸着プロファイルを有する。熱がそのスタックに浸透している間、高い吸収速度は、力束における急速な減少、ひいては、達成すべき温度における急速な減少を与える。これは、必要とされるピット深さを得るのを困難にする。低い吸収速度を持つ物質は、極めて良好なピット形状を有するが、必要とされる温度を得るために、極めて高い書き込み出力を必要とされる。これは、従来のレコーダを用いて誘電体に直接書き込むことを不可能にする。
現在のところ、これらの問題は、マスクスタックを使用することにより克服された。選択エッチング可能な物質は、エッチング可能な誘電体物質の上に置かれる。選択エッチング可能とは、書き込まれたステージ、又は、書き込まれていないステージだけがエッチング可能なことを意味する。無差別エッチング可能とは、書き込まれたステージ、及び、書き込まれていないステージの双方がエッチング可能であることを意味する。マスク層を持つそのようなスタックでは、そのマスク層が極めて薄く、かつ、吸着プロファイルが問題にならない。エッチングの間、マスク層の書き込まれた部分が溶解し、マスクを形成する。そのマスクの下の誘電体は、そのマスク層がエッチングされたところだけで、エッチングされる。アンダーエッチングは、不可避であり、溶解時間が極めて重要となる。
従って、本発明の目的は、PTMに関連して良好なピット形状を提供するという、冒頭で触れたタイプの方法及びマスター基板を提供することである。
この目的は、独立請求項の特徴によって解決される。本発明の更なる成果及び好適な実施例が従属請求項で概説される。
本発明の第一の特徴に従って、マスター基板、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板の記録スタックにおける高密度の凹凸構造を与えるための方法が提供され、その方法は以下のステップを含む。
−誘電体層とその誘電体層内で熱誘導相変化を支援するための手段とを含む記録スタックを提供するステップ;
−レーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;及び、
−相変化を経験した誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
−相変化を経験していない誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ。
誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段は、良好なピット形状に最終的につながる、その記録スタックでの温度プロファイルを確かなものとする、書き込み処理中の熱吸収速度を含む。
本発明に従ったその方法の第一の全体的な実施例では、誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段は、その誘電体層の上、及び/又は、下に配置された、少なくとも一つの吸着層を含む。従って、その誘電体層の低すぎる吸収による問題は、伝導による加熱によって、回避される。吸着層は、選択的にエッチングされてもよく、或いは、無差別にエッチングされてもよい。
本発明に従ったその方法の第二の全体的な実施例では、誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段は、その誘電体層にドーピングされるドーパントを含む。従って、その誘電体層自体は、そのドーパントによって規定される波長帯でのより大きな吸収を行わせる。ドーピング濃度を変えることは、その吸収を調整可能なものとする。このように、その吸収は、例えば、既存のレーザの使用による書き込みを可能なものとするために十分高いものとされるが、良好なピット形状を得るために十分低いものとされる。第一及び第二の実施例が有利に組み合わされ得るのは明らかである。
本発明に従ったその方法の第三の全体的な実施例では、誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段は、アニーリング処理中にその誘電体層内で成長したナノ結晶を含む。室温において、例えば、ZnS−SiOフィルムは、SiO2マトリックス(基質)に埋め込まれた小さなナノサイズのZnS粒子を含む。そのナノ結晶のサイズは、温度に依存する。温度上昇は、ナノ結晶のサイズの成長を開始させる。これは、ZnS−SiOの光吸収域における青色シフトにつながる。ナノ複合材料を経た青色光の散乱は、この青色シフトの主な理由と考えられる。好適なアニーリング温度は、600℃と900℃との間で変化する。例えば、ZnS−SiOナノ結晶のサイズは、室温で、約2nmであり、それは、700℃で、約7.5nmまで増大し、かつ、800℃で50nmまで増大する。従って、例えば、スパッタリング蒸着されたZnS−SiOの薄層を炉内で700℃まで加熱することは、青色シフトを発生させ、マークの直接記録を可能にする。そのようなアニーリングステップが提供された場合、少なくとも一部の場合においては、追加の吸着層、及び/又は、ドーピングが、405nmのレーザビームレコーダを用いてそのZnS−SiOにマークを記録する上で、必要がないものとなる。
吸着層が使用される場合、その吸着層は、好適には、次のグループから選択された物質で作られる。Ni、Cu、GeSbTe、SnGeSb、InGeSbTe、Cu−Si若しくはNi−Siのような物質を形成するシリサイド、核生成が優勢な相変化物質のような材料組成。その吸着層の必要とされる厚さは、吸収速度、熱伝導率、比熱等のような材料特性の多くに依存する。例えば、Ni層は、良好な結果につながる約10nmの厚さで構成される。
本発明の全ての実施例にとって、その誘電体層がZnS−SiO層であることが好適である。同様に、例えば、Al、Si、ZrOのような金属酸化物である、他の誘電体物質も有力な候補である。
エッチング処理で用いられるエッチャント(腐食液)は、好適には、次のグループから選択される。HNO、HCl、HSOのような酸性溶液、又は、KOH、NaOHのようなアルカリ性の液体。
吸着層が使用された場合、エッチング処理中、レーザパルスが適用されたその吸着層の領域は、レーザパルスが適用されなかったその吸着層の領域と一緒に、取り除かれる。例えば、その吸着層がNi層であり、かつ、HNOがその腐食液として使用された場合に、そのような結果が得られる。
しかしながら、エッチング処理中に、除去されるその誘電体層の領域の上に位置付けられたその吸着層の領域だけが除去されることもまた可能である。これを実現するために、例えば、アルカリ性や酸性の液体と組み合わせて相変化物質が使用され得る。
本発明に従った方法の更なる成果に従って、記録スタックを提供するステップは、その誘電体層の下にミラー層を更に含む記録スタックを提供することを含む。そのようなミラー層は、スタック効率全体を向上させ、かつ、そのピットの底面をより滑らかにする。
そのミラー層は、例えば、次のグループから選択された物質から作られ得る。Ag、Al、Si。何れの場合においても、そのミラー層は、使用されるエッチング液に対して耐久性があることが必要である。
一部の実施例では、記録スタックを提供するステップは、その誘電体層の上の吸着層と、その誘電体層の下の追加の吸着層とを含む記録スタックを提供することを含む。そのような追加の下位吸着層はまた、下からの熱を提供し、上位誘電体層における温度プロファイルを向上させることを可能にする。上位吸着層のように、その追加の吸着層は、高い吸収速度を持つ物質で作られる必要がある。その上位吸着層が持つ最も大きな違いは、その追加の吸着層が、使用されるその腐食液によってエッチング可能でなくてもよいという事実である。同様に、この層の必要とされる厚さは、吸収速度、熱伝導率、比熱等のような材料特性の多くに依存する。
これに関して、記録スタックを提供するステップが、その追加の吸着層の下に追加の誘電体層を更に含む記録スタックを提供することを更に含めば、好適な場合がある。その下位誘電体層は、その下位吸着層のための熱的隔離を提供し、かつ、言及された何れの誘電体から構成されてもよい。その下位誘電体層の厚さは、その光学特性及びそのミラー層と一緒になって、そのスタックを最適化する方法を与える。この厚さの最適化は、どのようにその出力がその吸着層全体に分配されるかを制御することができる。これは、そのピット形状に対する大きな制御性を与える。
本発明に従った方法の一部の実施例では、記録スタックを提供するステップは、被覆層を更に含む記録スタックを提供することを含む。その被覆層は、好適には、できるだけ薄いものであり、書き込み中に存在し、エッチングを用いて化学的に除去される。その機能は、その吸着層が化学分解するのを防止することである。
その被覆層は、好適には、エッチング可能な誘電体又はフォトレジストのような有機層で作られる。
本発明に従った方法の第二実施例では、その誘電体層内の熱誘導相変化を支援する手段は、その誘電体層にドーピングされたドーパントを含み、そのドーパントは、好適には、次のグループから選択される。N、Sb、Ge、In、Sn。しかしながら、様々な比率のZnS−SiOもまた候補となり得るし、また、ZnS−SiOと他の吸収材料との混合物も候補となり得る。
本発明に従った方法の第一の全体的な実施例では、記録スタックを提供するステップが複数の交互に並ぶ誘電体層と吸着層とを含む記録スタックを提供することを含むこともまた可能である。同様に、この場合、特に、本発明に従った方法の第一の全体的な実施例に関して、上で議論された更なる成果が、同じ方法又は類似の方法で適用されてもよい。上で言及された物質の選択に関し、複数の誘電体層として非常に好適な物質は、ZnS−SiOであり、また、複数の吸着層として非常に好適な物質は、SnGeSbである。同様に、この更なる成果は、例えば、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るため、光学ディスクを作るため、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを作るため、かつ、マイクロプリントを作るため、使用されてもよい点に留意すべきである。そのような方法が以下で説明され、そして、当業者がこれらの方法を適宜に更に発展させることは明白である。従って、対応する特徴の組み合わせも、本明細書で開示される。
本文脈において、複数の交互に並ぶ誘電体層及び吸着層は、2〜20層の誘電体層と2〜20層の吸着層とによって形成され、好適には、5〜15層の誘電体層と5〜15層の吸着層とにより、最も好適には、約10層の誘電体層と約10層の吸着層とにより形成されることが好適である。
複数の交互に並ぶ誘電体層及び吸着層が提供された場合、その誘電体層は、好適には、0.5nmと20nmとの間の厚さで構成され、好適には、1nmと10nmとの間であり、最も好適には、約5nmである。
複数の吸着層に関して、これら吸着層は、好適には、0.1nmと10nmとの間の厚さで構成され、好適には、0.2nmと5nmとの間であり、最も好適には、約1nmである。
本発明の第二の態様に従って、高密度の凹凸構造を創出するためのマスター基板、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板が提供され、そこで、高密度の凹凸構造を形成するために、レーザパルスに対するその吸収特性を高めるドーパントによってドーピングされる誘電体層が提供される。従って、本発明に従った方法の第二実施例に関して既に言及されたように、誘電体層自体は、そのドーパントによって規定される波長帯でより多くの吸収性を持たせる。ドーピング濃度を変えることは、その吸収を調整可能にし、また、その吸収は、例えば、既存のレーザの使用による書き込みを可能とするのに十分高いものとなり得るが、良好なピット形状を得るのに十分低いものとなり得る。
同様に、この場合、そのドーパントは、好適には、次のグループから選択される。N、Sb、In、Sn。既に言及したように、様々な比率のZnS−SiOもまた候補となり得るし、また、ZnS−SiOと他の吸収材料との混合物も候補となり得る。
本発明の更なる態様に従って、高密度の凹凸構造を創出するためのマスター基板、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板が提供され、そこで、その高密度の凹凸構造を形成するために、アニーリング処理によって成長したナノ結晶を含む誘導体層が提供される。従って、本発明に従った方法の第三実施例に関して既に言及されたように、ZnS−SiOの光吸収域における青色シフトが得られ得る。
本発明の第三の態様に従って、マスター基板、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板の記録スタックにおける高密度の凹凸構造を提供するための方法が提供され、その方法は、以下のステップを含む。
−誘電体層を含む記録スタックを提供するステップ;
−250nmと800nmとの間の波長を持つレーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっているその誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;及び、
−相変化を経験した誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
−相変化を経験していない誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ。
この解決策は、特定の波長帯でかなり高い吸収係数を持つ誘電体物質が存在することを見出したことに基づいている。従って、少なくとも一部の場合には、直接記録を可能にするために追加の吸収層も追加のドーピング物質も必要とされない。
特定の波長帯を用いた書き込みのために好適な誘電体層は、ZnS−SiO層である。ZnS−SiOは、257nm波長で、約0.5の吸収係数を含む。ZnS−SiO、特に、未処理のZnS−SiOを記録するための別の有力な候補は、例えば、266nmの波長を、特に、LBRの使用に関連して、使用することである。好適な書き込み出力は、0.5mWと1.5mWとの間に分布する。
PTMマスタリングのためにZnS−SiOを使用する場合、レーザパルスが適用されておらず、かつ、相変化を経験していない領域(記憶されていない領域)は、エッチング処理によって取り除かれる。従って、記録が行われた物質は、その記録が行われた物質が取り除かれる場合と比べて、上下逆さまの極性構造を形成する隆起構造として残る。この上下逆さまの極性の結果として、アンダーエッチングのリスクが存在し、その隆起構造は、例えば、そのマスター基板とその上に成長したスタンパーとを分離する間の問題につながる。アンダーエッチングのこの問題を解決するために、ZnS−SiO層(14)のZnS構成要素は、好適には、重量パーセントでいうところの80%未満で存在する。従って、そのPTM物質の吸収は、下げられ得る。ZnS−SiOの初期設定比率は、重量パーセントでいうところの80%−20%であるが、これに関しては、例えば、ZnS−SiOのその比率が70%−30%、及び、60%−40%であることが好適である。この解決策により、アンダーエッチングの問題は、克服され、或いは、少なくとも低減される。
上述のようなアンダーエッチングを防止する、或いは、少なくとも低減するための更なる可能性は、記録スタックが少なくとも一つの吸着層を含むことである。一又は二以上の吸着層が、下からの追加の熱流を生じさせるためにその記録スタックに追加され得る。この場合、熱は、その吸着層でも発生させられ、そのようにして、その隆起構造を改善する。吸着層の有力な候補は、例えば、SbTe、Si、Ag、Al等である。ZnS−SiO層が完全に現像される場合(その吸着層までエッチングされる場合)、その吸着層は、エッチングレジスト(エッチングに対し耐性を持つ)であるべきである。露出(例えば、HNOへの露出)後には、テーパーのようなプロファイルを持つ隆起が残る。
エッチング処理の後、コーティングが適用されることも可能である。例えば、現像されたマスター基板は、アンダーエッチング領域を塗りつぶすために、シランフィルム(又は、別のスピンコートされた有機フィルム)で被覆されてもよい。毛管力が、そのポリマー層をその隆起のアンダーエッチング部分に残存させ、そして、そのようにしてその隆起を改善する。
特に、アンダーエッチングを防止し、或いは、低減させるために実施例群が想定され、そこでは、取り除かれてはいけないその誘電体層の領域のアンダーエッチングが発生する前にそのエッチング処理が止められる。そのエッチング処理が上手く制御されると、所定の深さが得られ、かつ、アンダーエッチングは回避される。
更なる実施例に従って、その誘電体層は、レーザパルスの適用中にレーザの近くに配置される第一表面とレーザパルスの適用中にレーザから遠くに配置される第二表面とを含み、そこにおいて、その誘電体層の第二表面でエッチング処理が開始する。この技術は、“隆起形状リバーサル”と呼ぶことができ、適切な隆起形状を得るための有力な候補の一つである。例えば、ウェットエッチングの前に、スタンパーは、現像されたPTMマスターから成長してできる。その後、そのマスター基板及びそのスタンパーは、ZnS−SiOのガラス界面で分離される。その後、その記録が行われたPTM層は、現像される。その結果生ずる隆起構造は、適切な隆起形状を持ち、そのままで、複製又はマザースタンパーの成長に適合する。
本発明の第四の態様に従って、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るための方法が提供され、その方法は、以下のステップを含む。
−誘電体層とその誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段とを含む記録スタックを提供するステップ;
−レーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっているその誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
−相変化を経験した誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
−相変化を経験していない誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;及び、
−その記録スタックに基づいてそのスタンパーを作るステップ。
本発明の第五の態様に従って、光学ディスクを作るための方法が提供され、その方法は、以下のステップを含む。
−誘電体層とその誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段とを含む記録スタックを提供するステップ;
−レーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっているその誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
−相変化を経験した誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
−相変化を経験していない誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;
−その記録スタックに基づいてスタンパーを作るステップ;及び
−その光学ディスクを作るためにそのスタンパーを使用するステップ。
本発明の第六の態様に従って、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを作るための方法が提供され、その方法は、以下のステップを含む。
−誘電体層とその誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段とを含む記録スタックを提供するステップ;
−レーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっているその誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
−相変化を経験した誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
−相変化を経験していない誘電体層(14)の領域(26)をエッチング処理により取り除くステップ;及び、
−その記録スタックに基づいてそのスタンプ(42)を作るステップ。
本発明の第七の態様に従って、マイクロプリントを作るための方法が提供され、その方法は、以下のステップを含む。
−誘電体層とその誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段とを含む記録スタックを提供するステップ;
−レーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっているその誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
−相変化を経験した誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
−相変化を経験していない誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;
−その記録スタックに基づいてスタンプを作るステップ;及び
−そのマイクロプリントを作るためにそのスタンプを使用するステップ。
本発明の第八の態様に従って、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るための方法が提供され、その方法は、以下のステップを含む。
−誘電体層を含む記録スタックを提供するステップ;
−250nmと264nmとの間で、特に、257nmの波長を持つレーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっているその誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
−相変化を経験した誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
−相変化を経験していない誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;
−その記録スタックに基づいてそのスタンパーを作るステップ。
本発明の第九の態様に従って、光学ディスクを作るための方法が提供され、その方法は、以下のステップを含む。
−誘電体層を含む記録スタックを提供するステップ;
−250nmと264nmとの間で、特に、257nmの波長を持つレーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっているその誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
−相変化を経験した誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
−相変化を経験していない誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;
−その記録スタックに基づいてスタンパーを作るステップ;及び
−その光学ディスクを作るためにそのスタンパーを使用するステップ。
本発明の第十の態様に従って、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを作るための方法が提供され、その方法は、以下のステップを含む。
−誘電体層を含む記録スタックを提供するステップ;
−250nmと264nmとの間で、特に、257nmの波長を持つレーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっているその誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
−相変化を経験した誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
−相変化を経験していない誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;及び
−その記録スタックに基づいてそのスタンパーを作るステップ。
本発明の第十一の態様に従って、マイクロプリントを作るための方法が提供され、その方法は、以下のステップを含む。
−誘電体層を含む記録スタックを提供するステップ;
−250nmと264nmとの間で、特に、257nmの波長を持つレーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっているその誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
−相変化を経験した誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
−相変化を経験していない誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;及び
−その記録スタック(10)に基づいてスタンプを作るステップ;及び
−そのマイクロプリントを作るためにそのスタンプを使用するステップ。
本発明のこれらの、及び、他の態様は、以下に記載される実施例から明白であり、以下に記載される実施例を参照することで解明される。
更に、本発明の第四〜第十一の態様に従ったそれら解決策が、本発明の第一〜第三の態様に関連して開示される実施例及び詳細に対応して更に発展させられ、かつ、それぞれの特徴の全ての組み合わせが、たとえ付属の請求項で現在、明示的に主張されていなくとも、本明細書で開示されたものと見なされることは、明らかである。
全図面に亘って、同じ又は類似の参照番号が同じ又は類似の構成要素に割り当てられ、繰り返しを避けるために、ほとんどの場合に一度だけ説明される。
図1a〜1cは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第一実施例を示し、そこで、図1aは、未処理のマスター基板12を示し、図1bは、書き込み後のマスター基板12を示し、かつ、図1cは、エッチング後のマスター基板12を示す。
マスター基板12の記録スタック10は、吸着層16を支える誘電体層14から構成される。誘電体層14の下には、任意的なミラー層が備えられる。実施例における吸着層16は、実際には、高い吸収速度を有し、かつ、無差別にエッチング可能な何れの物質であってもよい。多くの金属(例えば、Ni、Cu、Ag等)は、吸着剤として使用され得る。かなり高い融解温度を有する結晶相変化物質(例えば、GeSbTe、ドープSbTe)もまた、吸着剤として使用され得る。好適な物質は、Niであり、その可用性及び酸化に対する不活性のためである。吸着層16の必要とされる厚さは、吸収速度、熱伝導率、比熱等のような材料特性の多くに依存する。例えば、Niの場合、10nmがうまくいく。
図1a〜1cの実施例では、誘電体層14は、ZnS-SiOであるが、他の誘電体もまた、選択的なエッチング性を示す場合がある。この誘電体層14の厚さは、形成されるピット24の見込まれる深さを決める。ミラー層32は、任意的であり、Ag、Al、Si等のような金属で作られ得る。誘電体層14の下のその層が、使用される腐食液によってエッチング不可である限り、それは、使用され得る。これは、基板自体となる場合があるが、付け加えられたミラー層32は、スタック性能全体を改善し、かつ、ピット24の底面をより滑らかにする。必要ならば、酸化や融解に起因するマテリアルシフトを防止するために、被覆層が用いられてもよい。この被覆層は、図1a〜1cには示されていないが(また、図2〜6にも示されていない。)、本明細書で説明される全ての実施例で備えられていてもよい。その被覆層は、エッチング可能な誘電体層又は有機層で作られてもよく、できる限り薄くすべきである。腐食液としては、HNO、HCl、HSOのような酸性溶液、又は、KOH及びNaOHのようなアルカリ性液が使用され得る。エッチング後に結果として生じる凹凸構造は、図1d及び1eに与えられる。
図1aのマスター基板12を用いて、本発明の方法が次のように実行され得る。
最初に、図1aに示され、かつ、誘電体層14と誘電体層14内の熱誘導相変化を支援する手段16とから構成される、記録スタック10が準備され、そこで、誘電体層14内の熱誘導相変化を支援するその手段は、吸着層16によって実現される。
その後、レーザパルスを適用することでピット24が形成される、誘電体層14の領域22で、熱誘導相変化が引き起こされる。その結果が図1bに示される。
最後に、相変化を経験した、誘電体層14の領域22は、エッチング処理によって取り除かれる。図1cから分かるように、書き込まれた誘電体層22ばかりでなく、吸着層16の全部が、エッチング液で溶解される。
図1ciは、スタンパー40及びスタンプ42の形成をそれぞれ概略的に示す。スタンパー40及びスタンプ42は、それぞれ、高密度の凹凸構造24に基づいて形成される。金属層を備えるために、例えば、薄いNi層が、マスター基板12の記録スタックに形成される高密度凹凸構造24の上にスパッタリング蒸着される。このNi層は、その後、電気化学的に、扱いやすい厚さのスタンパー40又はスタンプ42にまで育成される。スタンパー40又はスタンプ42は、マスター基板26から分離され、そして、更なる処理(洗浄、パンチ等)が施される。
図1ciiは、当業者によく知られているように、スタンパー40に基づく光学ディスク50の形成を概略的に示す。
図1ciiiは、当業者によく知られているように、スタンプ42に基づくマイクロプリント52の形成を概略的に示す。
図1dは、以下の実際の実験の結果の断面解析を示す。トラックピッチ320nmのプレグルーブ(事前に溝が付けられた)BD−RE基板は、厚さ87nmのZnS−SiO層と10nmのNi吸着層とを含む記録スタックを備えた。そのプレグルーブは、トラッキングのために使用された。連続的な溝は、連続レーザ出力(Pulstec製、NA(Numerical Aperture)=0.85、波長405nm、連続出力3.4mW)の適用によってプレグルーブスタックに書き込まれた。Ni層及びZnS−SiO層の書き込まれたセクションは、15分間、1%HNOでエッチングされた。特有の形は、加熱されたZnS−SiO層が部分的にエッチングされたことを示す。測定された深さプロファイルは、深い溝と浅い溝との存在を示す。浅い溝は、記録スタックのスパッタリング蒸着後のプレグルーブの残りである。深い溝は、書き込まれたZnS−SiO層の選択エッチングによってもたらされる。エッチングが実行された後、最終的なピットが完全に一材料に書き込まれる。これは、アンダーエッチングの可能性を排除し、かつ、滑らかなピット壁を与えるようにする。
図1eは、別の実際の実験の結果の断面解析を示す。ポリカーボネート基板は、厚さ200nmのZnS−SiO層とCu吸着層とを備えた。100μm幅のトレースが、日立製イニシャライザ(波長810nm、ブロードスポット100μm)で書き込まれた。HNOでのディスクの溶解後、190nmの高さのステップが結果として生じた。この例は、その処理が様々な吸着層及び様々なレーザ波長を用いて機能することを示す。このサンプルは、滑らかさに劣る。これは、酸化の影響に極めて敏感な銅の使用によるものである。
図1fは、Pulstec製のもので書き込まれた隆起構造の例を示す。再び、10nmのNi最上層を持つ100nmのZnS−SiO層が使用された。長さ14Tのシングルトーンがディスク上に書き込まれた。被照ディスクは、15分間、1%HNOで処理された。我々は、その隆起とその中間地との双方に存在している、プレグルーブの跡の浅い溝をはっきりと見る。その隆起/ピットは、間接的な加熱効果のために、かなり広い。壁の角度は、かなり大きい。また、その取得されるピット深さは、ほとんど、初期のZnS−SiO層の厚さの深さである。
図1gは、書き込まれる隆起のサイズを制御するためにその時間が変えられ得る例を示す。三つの異なる溶解時間に対する隆起構造の三次元AFM(Atomic Force Microscope)スキャンが示され、すなわち、1%HNOでの、5分(左画像)、15分(中央画像)及び25分(右画像)である。これはまた、結晶状態がHNOで溶解されるが、書き込みのない非晶相よりもずっとゆっくりであることを図解する。明らかに、25分の溶解時間は長過ぎ、15分が、スタックデザインとの組み合わせにおけるこれらの書き込み条件にとって最適のようである。
図2a〜2cは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第二実施例を示し、そこで、図2aは、未処理のマスター基板12を示し、図2bは、書き込み後のマスター基板12を示し、かつ、図2cは、エッチング後のマスター基板12を示す。
また、この実施例においても、マスター基板12の記録スタック10は、吸着層16を支える誘電体層14から構成され、誘電体層14の下には、任意的なミラー層32が備えられる。しかしながら、この実施例では、吸着層16が、書き込まれたフェーズでだけ、誘電体層14をエッチングするために使用された腐食液によってエッチング可能な層である。これは、図2cのように、結果として生ずるピット24にいくらかの追加の深さを加える。実施例1のように、多くの金属や核形成が優勢な相変化物質のような合成物等の多くの物質が吸着層16のために使用され得る。例えば、アルカリ性及び酸性の液体と組み合わせた相変化物質が使用され得る。
図2aのマスター基板12を用いて、本発明の方法が以下のように実行され得る。
最初に、図2aに示され、かつ、誘電体層14と誘電体層14内の熱誘導相変化を支援する手段16とから構成される、記録スタック10が準備され、そこで、誘電体層14内の熱誘導相変化を支援するその手段は、選択エッチング可能な吸着層16によって実現される。
その後、レーザパルスを適用することでピット24が形成されるはずの誘電体層14の領域22で、熱誘導相変化が引き起こされる。その結果が図2bに示される。
最後に、相変化を経験した、誘電体層14の領域22は、エッチング処理によって取り除かれる。図2bと2cとを比較することで分かるように、この場合、誘電体層14の領域22の上にある吸着層16の領域28だけが、エッチング液で溶解される。
実施例2に従って、例えば、吸着層16が成長優勢な相変化物質(例えば、InGeSbTe、SnGeSb等)によって置き換えられることも可能である。吸着層16の書き込まれたマーク28は、誘電体層14の領域22を選択エッチングするために使用されたのと同じ腐食液によってエッチング可能である。これは、潜在的に、グロースバックを経てチャネルビット長を低減させる。また、この場合においても、本発明に従った方法は、上述のように実行され得る。
図3a〜3cは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第三実施例を示し、そこで、図3aは、未処理のマスター基板12を示し、図3bは、書き込み後のマスター基板12を示し、かつ、図3cは、エッチング後のマスター基板12を示す。
また、この場合においても、マスター基板12の記録スタック10は、吸着層16を支える誘電体層14から構成され、誘電体層14の下には、任意的なミラー層32が備えられる。しかしながら、第三実施例では、吸着層16が、Cu−Si又はNi−Siのようなシリサイド形成層によって形成される。第三実施例では、領域28だけ、すなわち、吸着層16の書き込みが行われたフェーズだけが溶解され、すなわち、上位シリサイド形成層16aと吸着層16の下部分16bとの双方の書き込まれていない領域30は、溶解されない。これの有利点は、追加のピッチ深さである。
図3aのマスター基板を用いて、本発明に従った方法は、実施例2に関連して上で説明されたように実行される。
図4a〜4cは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第四実施例を示し、そこで、図4aは、未処理のマスター基板12を示し、図4bは、書き込み後のマスター基板12を示し、かつ、図4cは、エッチング後のマスター基板12を示す。
実施例4では、マスター基板12の記録スタック10は、実施例3に関連して説明されたものと同じである。しかしながら、実施例4に従って、書き込まれたフェーズ28、22、及び、一番上の書き込まれていない層16aの双方は、実施例1に関連して上で説明された方法が適用された場合に、溶解される。その結果が図4cに示される。これの有利点は、追加のピッチ深さ及び上面の改善された滑らかさである。
図5a〜5cは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第五実施例を示し、そこで、図5aは、未処理のマスター基板12を示し、図5bは、書き込み後のマスター基板12を示し、かつ、図5cは、エッチング後のマスター基板12を示す。
実施例5に従って、上位吸着層16及び誘電体層14は、実施例1〜4の何れにおいても提案されたものである。しかしながら、下からも熱を供給し、上位誘電体層14における温度プロファイルを改善することを可能にするために、追加吸着層18が付け加えられた。上位吸着層16のように、この層18は、高い吸収速度を有する物質で作られる必要がある。上位吸着層16との最も大きな違いは、追加吸着層18が、使用された腐食液によってエッチング可能でなくてもよいという事実である。この層18の必要とされる厚さは、吸収速度、熱伝導率、比熱等のような多くの材料特性に依存する。更に、追加吸着層18の下に配置される追加誘電体層36が備えられる。下位誘電体層36は、下位吸着層18のための熱的隔離を提供し、言及された何れの誘電体で構成されてもよい。下位誘電体層36の厚さは、その光学特性及びミラー層32と共に、そのスタックを最適化するための方法を提供する。この厚さの最適化は、その出力がその吸着層全体にどのように分配されるかを制御する。これは、そのピット形状に対する大きな制御性を与える。
実施例5では、本発明に従った方法が、実施例1に関連して上で説明されたように、適用され得る。その結果は、図5cに示される。
下位吸着層18だけを考慮し、上位吸着層16を省略することも可能である。これに関連して、25nmのZnS−SiO記録層、25nmの相変化吸着層(InGeSbTe)、10nmのZnS−SiOインターフェース層及び100nmのAg層(もしかすると、そのスタックの引き抜きを提供する。)から構成される記録スタックで、以下の実験が実施された。相変化層のレーザ誘起加熱は、拡散を経てZnS−SiO上層の間接的な加熱をもたらした。その相変化層は、マスタリングに先立って結晶化された。連続的な非晶質のトレースが、連続的なレーザ出力の適用によって書き込まれ、非晶質のマークがパルス書き込み方針によって書き込まれた。その書き込み方針は、相変化フィルムが溶けるのを抑えるために、その書き込みパルス群の間に十分な冷却時間を準備すべく短い書き込みパルスを含めた。最初の書き込み実験は、N方針で実施された。そのような書き込み方針では、3Tマークが三つの書き込みパルスによって書き込まれた。その記録されたディスクは、NaOH現像液(10%)で処理された。
図5dは、三つの異なる出力設定(413LBR、25nmのZnS−SiOフィルム、10%NaOHで10分間)で書き込まれた溝のAFMプロットを示し、その溝の深さは、20nmであった。被照領域は、NaOHによるエッチング後に陸の台地を残している。より高い書き込み出力は、より広い陸の台地(陸とは明るいストライプである。)、及び、その間のより狭い溝(溝とは、暗いストライプである。)につながる。
図5eは、書き込まれたデータの例を示す。書き込みのないZnS−SiOフェーズは、アルカリ性の液体で溶解し、一方で、書き込まれた領域は、その表面に残存した。これらの記録された領域は、その表面における隆起として残存する。三つのパネルは、三つの異なる記録出力を表す。パルス書き込み方針がこれらのマークを書き込むために使用された。図5eは、25nmの厚さのZnS−SiO被覆層及びInGeSbTe相変化フィルムを持つ記録スタックにおいて、413nmのLBRで書き込まれたデータパターンのAFM画像を示し、三つの書き込み出力は、33ILV(左画像)、39ILV(中央画像)及び51ILV(右画像)(10%NaOH、TP=500nmで10分間)である。
上の実施例1〜5は、第一の全体的な実施例に関するが、実施例6は、第二の全体的な実施例に関し、吸着特性を高めるためにドーパントが使用される。
図6a〜6cは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第六実施例を示し、そこで、図6aは、未処理のマスター基板12を示し、図6bは、書き込み後のマスター基板12を示し、かつ、図6cは、エッチング後のマスター基板12を示す。
実施例6では、マスター基板12の記録スタック10は、吸着特性を高めるために適切なドーパント20によってドーピングされた誘電体層14を含む。誘電体層14の下には、任意的なミラー層32が備えられる。そのドーパントは、好適には、次のグループから選択される。N、Sb、Ge、In、Sn。しかしながら、異なる比率のZnS−SiO、又は、他の吸着物質とZnS−SiOとの混合物もまた可能である。
そのドーパントは、たとえ吸着層が存在しない場合であっても、レーザパルスを適用することにより、ピット24が形成されるところ(図6c参照。)である誘電体層14の領域22において熱誘導相変化が保証されることを確実にする。エッチング処理の結果は、図6cに示される。
例えば、青色吸着相変化物質のZnS−SiOへのドーピングは、以下の方法で実現され得る。ZnS−SiOとGeSbSnとを一緒に混ぜたターゲットが準備され得る。その合成における吸着物質の割合は、405nmの波長の光を吸収するのに十分である必要があるが、ZnS−SiOの相変化における何れのノイズをも防止するために十分低いままであるべきである。適切な合成は、およそ、15%(体積)のGeSbSnと80%(体積)のZnS−SiOとであることが分かった。そのようなものであることが技術的に知られているので、そのドーピングは、二つの別々のターゲットである、ZnS80−SiO2_20(at.%)及びGe12.6Sb69.2Sn18.3(at.%)を利用して実施されてもよい。ZnS−SiOとGeSbSnとを共蒸着させるために、そのターゲットと同じ外径を持つZnS−SiOのディスクは、そのGeSbSnターゲットに密着させて置かれてもよい。GeSbSnのスパッタリングを可能にするために、そのZnS−SiOディスクの中心に円形の穴が創出されてもよい。その穴の直径は、スパッタリングされたGeSbSnのZnS−SiOに対する比率を決める。
図7a〜7cは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第七実施例を示し、そこで、図7aは、未処理のマスター基板12を示し、図7bは、書き込み後のマスター基板12を示し、かつ、図7cは、エッチング後のマスター基板12を示す。
実施例7に従って、マスター基板12の記録スタック10は、ZnS−SiOでできた誘電体層14を含む。更に、任意的なミラー層32、及び、同様に任意的な被覆層38が備えられる。被覆層38は、好適には、できるだけ薄く、書き込み中に存在し、かつ、エッチングを経て化学的に取り除かれる。その機能は、吸着層が化学分解されるのを防止することであり、吸着特性を高めることではない。
図7aのマスター基板を用いて、本発明に従った方法が以下のように実行され得る。
最初に、誘電体層14(また、ミラー層32及び被覆層38)を含む記録スタック10が準備される。
その後、257nmの波長を持つレーザパルスを適用することにより、ピット24が形成されるところで、誘電体層14の領域22における熱誘導相変化がもたらされる。
最後に、相変化を経験した誘電体層14の領域22がエッチング処理によって取り除かれる。
図7d及び7eは、図7a〜7cに従ったマスター基板に基づいて為された実際の実験の結果の断面解析を示す。ZnS−SiOにおける記録は、266nmの波長、すなわち、遠紫外線レーザ波長で実施される。特に、266nmレーザビームレコーダを用いた実験は、適度のレーザ出力が遷移温度を実現するために求められることを意味する優れた吸着、及び、優れた選択エッチング成績を示した。典型的な結果は、図7dで与えられる。50nmのZnS−SiO層がガラス基板にスパッタリング蒸着された。266nmのレーザビームレコーダがZnS−SiO層にマークを書き込むために使用された。約750〜900℃の温度上昇を生じさせるために約1mWのレーザ出力が必要とされる。記録された層は、その層の書き込みのない部分を取り除くために、0.5%のHNO溶液で処理される。記録され、かつ、エッチングされた、80nmのZnS−SiO層の例が図7eに与えられ、そこにおいて、再び、266nmのLBRで照射が実施され、かつ、その層を選択エッチングするために、記録された層が0.25%のHNO溶液で処理される。図7d及び7eの原子間力顕微鏡の像は、PTM材料としてZnS−SiOを用いたときに実現され得る高いコントラストを示す。
図7fに示されるように、ZnS−SiO材料がHNOエッチングに対して不活性となるとすぐ、相変化の情報を取得するため、示差走査熱量計(DSC)測定が実施された。記録実験に基づいて、それは、約800℃になることが期待される。しかしながら、閃亜鉛鉱からウルツ鉱への相変化は、バルク材では1020℃の温度で発生する。そのため、実験は、毎分10℃の一定の加熱速度(TEMPカーブ)で、20℃から1200℃の広い温度範囲で行われた。ZnS−SiOの二つの異なるサンプルがテストされた。一つのサンプルは、スパッタリングターゲットから取得されるZnS−SiOパウダーと、スパッタリングの残りから取得されるパウダーとから構成された。窒素流は、サンプルの酸化を最小化するためにそのチャンバー内で維持された。図7fのDSC結果は、蒸着されたZnS−SiOパウダーのために与えられる。熱流量におけるはっきりした変化は観察されないが、質量におけるはっきりした落ち込みが、650℃及び800℃のところで見られた。熱流量(DSCカーブ)は、時間と共に増大した。全質量は、約650℃及び約800℃のところで二つのはっきりした落ち込みを見せる(TGカーブ)。
800℃の相変化温度は、記録実験と一致している。マークは、50nmのZnS−SiO層のところで、異なる記録出力で、書き込まれ、その後にHNOでエッチングされた。そのマークの幅は、AFMで測定され、これらの結果が図7gで与えられる。更に、三次元シミュレーションツールがマークの幅を予測するために使用された。ZnS−SiO記録スタックの熱伝導率、熱容量及び光学特性、並びに、書き込み条件(レーザ出力、記録速度、光学スポットサイズ等)がそのモデルに入力された。800℃の相変化温度のためのシミュレーション結果は、同様に、図7gに示される。従って、図7gは、80nmのZnS−SiO層(266nm波長、N.A.=0.9)に書き込まれた、記録及びエッチングによるマークの、半値全幅の計算値と測定値との間の比較を示す。シミュレーションと実験との間の良好な一致が、0.5〜1.5mWの出力領域で部分的に認められる。0.5mWより低い出力値では、多くの場合、80nmのZnS−SiO層に266nmで書き込むためには、光吸収が十分でない。シミュレーションと実験との間のこの良好な一致は、約800℃でマークがZnS−SiOに記録されることを示す。
図8a〜8cは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第八実施例を示し、そこで、図8aは、未処理のマスター基板12を示し、図8bは、書き込み後のマスター基板12を示し、かつ、図8cは、エッチング後のマスター基板12を示す。
マスター基板12の記録スタック10は、例えば、ガラス基板又はプレグルーブのポリカーボネート基板であり得る基板90を含む。その基板90上には、記録スタック10の反射を向上させるために、ミラー層32が備えられる。ミラー層32は、任意的であり、かつ、Ag、Al、Si等の金属から作り出され得る。誘電体層14の下にあるその層が、使用された腐食液によってエッチング不可である限り、それは、使用され得る。これは、基板自体であってもよいが、付け加えられたミラー層32は、スタック性能全体を改善し、ピット24の底面をより滑らかにする。
マスター基板12の記録スタック10は、選択エッチング可能な誘電体物質であるZnS−SiO、及び、SnGeSb吸着層の多数の対を含む。これらの吸着層は、選択的に、或いは、無差別に、エッチング可能であってもよい。詳細には、図示された記録スタック10は、5nmのZnS−SiO層と、1nmのSnGeSb相変化層とを備えた10対、すなわち、交互に並ぶ、誘電体14、54、58、62、66、70、74、78、82、86、及び、吸着層16、56、60、64、68、72、76、80、84、88の20個を含む。SnGeSb吸着層は、例えば、青色(405nm)レーザ光(ZnS−SiOは、405nmのレーザ波長をほとんど吸収しない。)に晒されたときに、ZnS−SiO誘電体層を間接的に加熱するために使用される。その熱は、ZnS−SiO誘電体層で相変化を生じさせる。そのZnS−SiO層は、レーザ誘起加熱をするとすぐに、選択エッチングを呈し、それにより、エッチング後の凹凸構造を創出する。その書き込まれた状態は、上述の酸のような化学反応体に晒されたときに、初期の書き込みのない状態よりも、ずっと低いエッチング速度を有し、エッチング後に隆起構造が残るようにする。必要ならば、酸化や融解に起因するマテリアルシフト(図8a〜8cでは図示せず。)を防止するために、被覆層が使用されてもよい。そのような被覆層は、エッチング可能な誘電体層又は有機層でできていてもよいが、できるだけ薄くすべきである。腐食液としては、HNO、HCl、HSOのような酸性溶液、又は、KOHやNaOHのようなアルカリ性の液体が使用されてもよい。
図8aのマスター基板12を用いて、本発明の方法が以下のように実行され得る。
最初に、図8aに示され、10個の誘電体層14、54、58、62、66、70、74、78、82、86と、誘電体層14、54、58、62、66、70、74、78、82、86内での熱誘導相変化を支援するための手段16、56、60、64、68、72、76、80、84、88とを含む記録スタック10が準備される。
その後、レーザパルスの適用によってピット24(図8c)が形成されないところである、誘電体層14、54、58、62、66、70、74、78、82、86の領域22において熱誘導相変化がもたらされる。その結果は、図8bに示される。
最後に、第一吸着層16と、相変化を経験していない、誘電体層14、54、58、62、66、70、74、78、82、86の領域26とが、吸着層16、56、60、64、68、72、76、80、84、88の隣接部分と一緒に、エッチング処理によって取り除かれる。その結果は、図8cに示される。
実際の実験では、10対の5nmのZnS−SiO層と1nmのSnGeSb相変化層とから構成される記録ディスクが、エッチング後に、境界明りょうなピット構造を提供した。実際の実験の一つでは、記録スタックが、ガラス基板の上にスパッタリング蒸着された。隆起及び溝は、レーザビームレコーダ(第一表面記録、NA=0.9、405nm波長)によって書き込まれた。実際の実験の別のものでは、記録スタックは、プレグルーブのポリカーボネート基板上にスパッタリング蒸着された。この基板は、Pulstec(第二表面記録、NA=0.85、405nm波長)で記録され、追加の被覆層を持つ。書き込まれたディスクは、HNO酸性溶液で処理された。LBRに晒されたガラスのサンプルは、直接エッチングされた。記録スタックを持つポリカーボネートのサンプルでは、その被覆層がエッチングに先だって取り除かれた。薄い吸着層が記録スタックにおける吸着を実際に導入したことを例証する、双方のタイプのテストサンプルに対し、記録出力は、3mWと5mWとの間に分布した。記録スタックのレーザ誘起加熱は、蒸着されたアモルファスの相変化吸着層の部分的な結晶化をもたらした。書き込まれたデータトラックは、エッチングに先立って明確に視認できた。そのような検出可能な相変化は、その物質が405nmのレーザと組み合わせて使用される場合に、際立って重要である。その場合、集束レーザスポットの先端だけが書き込みのために使用され、そのシステムを出力変動に対して極めて敏感なものにする。視覚的に検出可能な相変化は、レーザ書き込み出力を制御するための、その書き込まれたマークのリードバック信号の使用を可能にする。これは、DRAW(Direct Read After Write:書き込み後直接読み出し)としてよく知られている。これは、図8dに図示され、そこでは、25GBのBD−ROMに対するターゲットとされるピットサイズが、二つの異なるレーザビームレコーダシステムの集束強度プロファイルに加えて、与えられる。そのBD読み出しスポットカーブは、NA=0.85で405nmの波長を持つ青色システムに対応し、そのLIMスポットカーブは、液浸マスタリング(NA=1.2、257nm波長)で得られるスポットに対応する。LIMスポットは、そのレーザスポットの半値全幅(FWHM)でそのピット幅を書き込むために十分に小さいものであることが分かる。その場合、取得されるピット幅は、出力変動に対してより鈍感である。青色レーザスポットがBR−ROMピットの書き込みに使用される場合、そのスポットの先端だけが使用される。その場合、出力制御は、取得されるピット幅が出力変動やマスター基板の不均等性に対して極めて敏感であるため、極めて重要となる。記録スタックは、20層(10対の5nmのZnS−SiOと1nmのSnGeSb)から構成されるが、溶解は、かなり均一である。1nmの厚さの相変化フィルムは、その全ての層が破り得るはっきりしたインターフェースではないようである。
(Pulstecレコーダによる書き込みを可能にするために)ポリカーボネートのプレグルーブ基板上にスパッタリング蒸着された上述のスタックに書き込まれた隆起の表面解析及び断面解析は、それぞれ、図8e及び8fに与えられる。その記録されたスタックは、初期の書き込みのない物質を溶解させるために、5%HNOの酸で処理された。その隆起構造は、急勾配の壁、ひいては、高いコントラストで特徴付けられる。その隆起は、320nmのデータトラックピッチで書き込まれ、その隆起のサイズを明らかにする。
ガラス基板上にスパッタリング蒸着された上述のスタックに書き込まれた隆起の表面解析及び断面解析は、それぞれ、図8g及び8hに与えられる。その構造は、レーザビームレコーダ(第一表面記録、405nm、NA=0.9)によって得られる。そのマークは、500nmのトラックピッチで書き込まれた。その記録されたディスクは、5%HNOの酸で処理された。
上に記載されていない均等物及び改良品もまた、付属の請求項に規定される本発明の範囲を逸脱することなく採用され得る点に注意すべきである。
この実施例は、アニーリング処理によるZnSのナノ結晶サイズの成長制御を対象とする。既に上で述べたように、室温において、ZnS−SiOフィルムは、SiOのマトリックス(基質)に埋め込まれた小さなナノサイズのZnS粒子を含み、そこにおいて、そのナノ結晶のサイズは、温度に依存する。その温度の増大は、ナノ結晶のサイズの成長を開始させる。これは、ZnS−SiOの光吸収域における青色シフトにつながる。ナノ複合材料を経た青色光の散乱は、この青色シフトの主な理由であると考えられる。アニーリング処理は、少なくとも、スパッタリング蒸着されたZnS−SiO内における以下の三つの作用を開始させる。
1)ナノ結晶のサイズは、室温において約2nmであり、800℃で50nmまで増大する。ナノ結晶のそのサイズは、特定の波長での光吸収に関与する。ナノ結晶のサイズが小さいほど、吸収される波長は小さい。そういうわけで、温度に伴うナノ結晶サイズの成長に合わせて、光吸収スペクトルを調整することが可能である。図9aで見られるように、ナノ結晶のサイズは、700℃より高いアニーリング温度で、バルク拡散係数における急激な増大に起因して、急激に増大する。図9bは、高ZnS含量(15%モル)を持つナノ結晶サンプルの透過スペクトルを示す。405nmの青色波長は、3.0eVの光子エネルギーに対応する。室温では、それ自体知られているように、310nmの波長で、透過の降下が発生する。
2)立方晶系−六方晶系(閃亜鉛鉱−ウルツ鉱)の相変化は、ZnSナノ粒子で700℃と800℃との間で発生する(図9a参照。)。これは、1020℃であるバルク遷移温度と比較されるべきである。この変化は、おそらくナノサイズ効果によるものである。その相変化は、酸による選択エッチングに関与する。
3)900℃において、そのZnS分子の一部分は、酸化してZnOとなり、そして、SiOと反応してZnSiOを形成する。従って、ナノ結晶の表面は、不動態化され、かつ、酸によるウェットエッチングのような化学薬品による腐食に対して安定化させられる。従って、このステップも、同様に、選択エッチングに関与する。
要約すれば、例えば、スパッタリング蒸着されたZnS−SiOの薄層の炉内での700℃への加熱は、青色シフトを発生させ、マークの直接記録を可能にする。そのようなアニーリングステップが提供される場合、追加の吸着層、又は、一部の場合におけるドーピングは、例えば、405nmのレーザビームレコーダで、そのZnS−SiOにマークを記録するのに必要でない。図9c〜9fは、本発明に従ったマスター基板の更なる実施例に適用されるそのような方法を概略的に示し、そこにおいて、図9cは、未処理のマスター基板12を示し、図9dは、アニーリングステップ後のマスター基板12を示し、図9eは、書き込み後のマスター基板12を示し、かつ、図9fは、エッチング後のマスター基板12を示す。
図9c〜9fに図示された実施例では、マスター基板12の記録スタック10は、誘電体のZnS−SiO層14を含む。誘電体層14の下には、任意的なミラー層32が備えられる。
図9cに示された未処理状態において、ZnS−SiO層は、室温において約2nmのサイズを持つ、言い換えれば、極めて小さく、かつ、それ故に、図9cでは示されない、ナノ結晶を含む。
図9dは、炉内で約700℃まで加熱された後のマスター基板12を示す。このアニーリング処理によって、ZnS−SiO層におけるナノ結晶34のサイズは、約7.5nmまで増大する。
図9eは、書き込み後、言い換えれば、405nmの波長を持つレーザパルスが、ピットが形成されるところである領域22に適用された後のマスター基板12を示す。
図9fは、エッチング後のマスター基板12を示す。見られるように、領域22における物質が除去され、ピット24が形成される。
図10a及び10bは、マスター基板12の誘電体層14におけるマーキングのメカニズムを概略的に示す。マスター基板12は、ガラス基板100上に蒸着されたZnS−SiOの単一誘電体層14を持つ記録層10を含む。図10aは、書き込み処理後、言い換えれば、266nmレーザビームレコーダのレーザパルスを誘電体層14上に適用した後のマスター基板12を示す。そのZnS粒子は、記録された領域22において有意に大きい。その記録が行われた層のウェットエッチング後、その記録が行われた物質は、隆起構造としてその基板の上に残る。誘電体層14は、レーザパルスが適用されていない領域26と、レーザ光エネルギーに晒された領域22とを含む。領域22に適用された光エネルギーは、誘電体層14内に吸収され、熱に変換される。当初記録されていない(書き込みのない)領域26は、SiO格子にある小さなサイズのZnS粒子を含む。書き込み処理後、記録が行われた領域22におけるそのZnS粒子は、書き込みのない領域26における粒子より有意に大きい。図10bは、ウェットエッチング処理後のマスター基板12を示す。マスター基板12の記録が行われていない領域26が除去され、かつ、領域22における記録が行われた物質がガラス基板100の上に隆起構造24として残る。
図10c〜10hは、従来のレジストマスタ(図10c〜10e)によって成長するスタンパーと、ZnS−SiOのPTMマスター(図10f〜10h)によって成長するスタンパーとの比較を示す。図10cでは、ガラス基板100上の従来のフォトレジスト108がレーザ光ビーム110で照射される。光吸収処理は、垂直方向に特徴的に、ビーム方向に狭くなる円錐形をもたらす。図10dで見られるように、晒された領域104は、エッチング処理で除去され、円錐形のピット106を形成する。図10eでは、ニッケルスタンパー107が、テーパー形状の隆起を見せる現像されたマスター102から成長する。スタンパー107は、射出成形による大量複製を可能にする。図10fは、ZnS−SiOマスタリングで遭遇する対照的なマーキング処理を示す。ガラス基板上に蒸着された誘電体層14(ZnS−SiO)は、レーザ光ビーム112で照射される。レーザビーム112のレーザ光は、ZnS−SiO層14内に吸収され、一連の露出領域24と非露出領域26とを結果的に生成する(図10f)。ウェットエッチング後(図10g)、従来のフォトレジスト処理と比較して上下逆さまの隆起形状24/ピット形状26が得られ、円錐の隆起24が、アンダーエッチングのはっきりとした可能性と共に残るようにする。ZnS−SiOのPTMマスターにおける上下逆さまの極性は、スタンパーの成長にとって問題がある。成長したスタンパー40と隆起24の凹凸構造との間の鳩尾型接続の分離が不可能とされてしまうからである(図10h参照。)。
図10iは、Ni−ZnS−SiOスタック(1%HNOで15分間の処理)において書き込まれた隆起の、SEM(走査型電子顕微鏡法)による像を示す。図10jは、80nmのZnS−SiOスタックに266nmのLBR(0.06%HNOで120秒間の処理)で書き込まれた隆起を示す。
図10kは、アンダーエッチングの特徴を見せる隆起構造のAFMスキャンの結果を示す。ガラス基板上にスパッタリング蒸着された80nmのZnS−SiO層は、266nmのレーザビームレコーダ(0.9の開口数)で記録された。ブロックパルスを持つ17PPのデータは、75から115ILVの出力を用いて毎秒2メートルの線速度で記録される無作為のデータであった。そのディスクは、0.25%のHNOで50秒間処理され、エンボスのデータパターンをそのマスターの表面上にさらけ出した。得られた隆起構造のAFMスキャンは、図10kで与えられる。その隆起は、高さ80nmであり、当初の記録層に等しい。測定された壁角度である75度は、アンダーエッチングの可能性を暗示する。典型的なAFMチップは、約75度のチップ角度(30度のトップ角度に対応する。)を有するので、垂直配向において75度より大きなフィーチャー壁の角度を測定することはできない。これは、アンダーエッチングの可能性を暗示する。
図10lは、図10kの隆起構造で成長したスタンパーのAFMスキャンの結果を示す。100nmのニッケルの薄層は、データ側でスパッタリング蒸着され、電気メッキが実行された。分離されたスタンパーのAFM像は、図10kに示される。そのスタンパーにあるピットは、5nmの最小深さ、20nmの最大深さ、及び、6.5nmの平均深さを有する。その平均表面粗さRaは、トラックの間であり、約0.5nmであって、Rmsは、0.65nmに等しい。そのピットは、階段状を示し、かつ、ピットの最も深い部分は、そのマークが最も狭いところである。その基板における書き込みのない部分は、完全に現像され、スタンパーから簡単に分離された。これらの結果は、ピットが、アンダーエッチングに起因するそのマスターのエンボスパターンからのZnS−SiO層の残りでいっぱいであることを示す。
例えば、実施例10に関して記載されたような上下逆さまの極性加工は、場合によっては、アンダーエッチングの問題に悩まされるかもしれない。場合によっては、この問題は、同様に、他の実施例と関連しても発生する。以下の実施例11〜15は、ウェットエッチング処理後の、書き込まれ、かつ、現像された構造の形状を改善するために、特に、アンダーエッチングの問題を扱う。
図11a及び11bは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第十一実施例を示し、そこで、図11aは、書き込み中のマスター基板12を示し、かつ、図11bは、エッチング後のマスター基板12を示す。
マスター基板12の記録スタック10は、吸着層16を囲むZnS−SiOの二つの誘電体層14から構成される。記録層スタック10は、ガラス基板100上に配置される。有力な候補となる吸着層の物質は、SbTe、Si、Ag、Al等である。誘電体層14が(その吸着層まで)完全に現像されることとなっている場合、その吸着層は、腐食レジストであるべきである。吸着層16は、下から追加の熱流量を生じさせるために記録スタック10に追加されてもよい。熱は、その吸着層でも生成され、そのようにして、隆起形状を改善する。HNOに晒した後、テーパーのようなプロファイルを持つ隆起が残る。
図12a及び12bは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第十二実施例を示し、そこで、図12aは、エッチング後のマスター基板12を示し、かつ、図12bは、シランを用いたスピンコーティング後のマスター基板12を示す。
図12aは、ガラス基板100上に蒸着された単一の現像された誘電体層14から構成される、書き込まれ、かつ、現像されたマスター基板12を概略的に示す。マスター基板12は、完全に現像され、かつ、アンダーエッチングの領域114を示す。現像されたマスター基板12は、アンダーエッチングの領域を塗りつぶすために、シランフィルム(又は、他のスピンコーティングされた有機フィルム)で覆われた。図12bにおいて、シランフィルム(Si2n+2)116は、スピンコーティングされ、毛管力によってアンダーエッチングの領域114を塗りつぶした。その毛管力は、隆起24のアンダーエッチング部分114にポリマー層を残留させ、そのようにして、隆起24を改善する。シランに加え、他の有機又はポリマーの物質も同様に採用されてもよい。そのアンダーエッチング領域114の空洞は、塗りつぶされ、かつ、垂直の隆起形状は、改善される。
図12c及び12dは、マスター基板12のシラン処理のAFM解析の結果を示す。シランは、12cmのガラスマスターにおける80nmのZnS−SiO層上に200rpmの回転速度でスピンコーティングされた。その基板は、余分なシランを取り除くために、その後に1500rpmで乾燥させられる。図12cは、シラン処理の前に80nmのZnS−SiO層に書き込まれた8TのキャリアのAFM結果を示し、図12dは、シラン処理の後である。隆起形状における有意な差が見られる。シラン処理を行わなかった場合、その壁は、既に上で述べたように、75度のAFMチップ角度を示し、シラン処理を行った場合、その壁は、45度の角度でより緩やかである。80nmの測定高さは、シランが、アンダーエッチングの領域114において、隆起24の壁及び隆起24の下だけに残っているという考えを支持する。隆起24の間のそのシランは、スピンコーティング中及び乾燥中の遠心力によって強制的に外に出される。
図12eは、シラン処理されたマスター基板12上で成長したスタンパーのAFM解析の結果を示す。スタンパーは、上述のマスター基板(図12d)から成長した。そのスタンパーとそのマスター基板との分離は、そのディスクの内部で良好であることが観察されただけである。そのAFM解析は、80nmのピット深さと約45度の壁角度とを明らかにする。観察されるような非対称のピット形状は、おそらく、シランのスピンコーティングによってもたらされる。そのマスター基板上の隆起は、そのシランが遠心力によってそのマスター基板の内側から外側に追いやられる場合に、流れ止めとしての機能を果たす。シランは、その結果、その隆起の前にたまり、一方で、それが通った跡にはシランはわずかしかない。
図13a〜13bは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第十三実施例を示し、そこで、図13aは、書き込み後のマスター基板12を示し、図13b、13c及び13dは、異なるエッチング段階におけるマスター基板12を示す。実施例13の基本的な考えは、マスター基板が完全に現像される前に、誘電体層14のエッチング処理を止めることであり、このようにして、アンダーエッチングを防止する。上手く制御された現像条件は、アンダーエッチングの発生を防止するかもしれない。そのマスターがあまりにも長くエッチング液に晒された場合、その隆起は、アンダーエッチングに悩まされるかもしれない。そのマスターを晒し過ぎると、アンダーエッチングが発生し得る。そのエッチング処理が上手に制御されると、所定の深さが得られ得る。その場合、アンダーエッチングは回避される。
図13aでは、マスター基板12が記録され、かつ、誘電体層14における書き込みのない領域26ばかりでなく、書き込まれた凹凸構造22が示される。破線120は、所望の壁形状を示し、一方で、線122は、完全な現像の後、又は、マスター基板12の過度の露出の後の隆起の形状を示す。図13b及び13cでは、エッチング処理の段階が示され、隆起形状がまだ所望の範囲内、すなわち、アンダーエッチングが生じていない範囲にあり、図13dでは、アンダーエッチングが既に存在している。図13b又は13cの段階を利用するために、エッチング処理が上手に制御される必要がある。
図13eは、完全には現像されていないマスター基板から成長したスタンパーのAFM解析の結果を示す。そのマスター基板は、80nmのZnS−SiOのマスターであった。その隆起は60nmの深さまで現像された。隆起は、良好に形成され、かつ、その形状は、そのスタンパーにおいて良好に複製される。アンダーエッチング及びその結果生じる鳩尾型接続の問題は、同様に上述されたように、出現しない。
図14a〜14eは、本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板12の第十四実施例を示し、そこで、図14aは、書き込み後のマスター基板12を示し、図14bは、蒸着されたNi層124を持つマスター基板を示し、図14c〜14eは、隆起リバーサルを持つNiスタンパー40の成長及び分離を示す。適切な隆起形状を得るための可能性の一つは、隆起形状のリバーサルである。ウェットエッチングの前に、スタンパーは、むき出しのPTMマスターから成長してできる。書き込まれた隆起構造及びスタンパーは、ZnS−SiOのガラス界面で分離される。その後、記録されたPTM層が現像される。結果として生ずる隆起構造は、適切な隆起形状を有し、そのままで、複製又はマザースタンパーの成長に適合する。
図14aは、ガラス基板100上のZnS−SiO層14における書き込み領域22及び書き込みのない領域26を規定する照射処理後のマスター基板12を示す。図14bでは、Ni層124が誘電体層14上にスパッタリング蒸着された。その後、図14cでは、スパッタリング蒸着されたNi層124を電気化学的にメッキすることにより、Niスタンパー40が、成長する。図14dでは、マスター基板12及びスタンパー40がZnS−SiOのガラス界面で分離される。その後、記録されたPTM層が現像される(図14e)。
本発明の第十五実施例によれば、隆起形状は、PTM物質の吸着を下げることで最適化され得る。これは、ZnS−SiOの比率を変更することにより実現される。初期設定比率は、ZnS−SiOが80%−20%の重量パーセントである。提案される比率は、ZnS−SiOが70%−30%、及び、ZnS−SiOが60%−40%の重量パーセントである。
請求項がそれぞれ他の請求項を参照していない場合であっても、添付された請求項の単一の特徴が有利に組み合わされてもよいことは明らかである。従って、請求項の特徴の全ての可能性のある組み合わせは、本明細書で開示されたものとみなされる。同じことが本明細書においてのみ言及された特徴にも適用される。
本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第一実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第一実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第一実施例を概略的に示す。 スタンパー及びスタンプのそれぞれの形成を概略的に示す。 光学ディスクの形成を概略的に示す。 マイクロプリントの形成を概略的に示す。 図1a〜1cに従ったマスター基板に基づいて為された実際の実験の結果の断面解析を示す。 図1a〜1cに従ったマスター基板に基づいて為された実際の実験の結果の断面解析を示す。 図1a〜1cに従ったマスター基板に基づいて為された実際の実験の結果の表面解析を示す。 図1a〜1cに従ったマスター基板に基づいて為された実際の実験の結果の表面解析を示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第二実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第二実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第二実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第三実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第三実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第三実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第四実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第四実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第四実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第五実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第五実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第五実施例を概略的に示す。 低い吸収作用の層を持つマスター基板に基づいて為された実際の実験の結果の表面解析を示す。 低い吸収作用の層を持つマスター基板に基づいて為された実際の実験の結果の表面解析を示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第六実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第六実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第六実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第七実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第七実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第七実施例を概略的に示す。 図7a〜7cに従ったマスター基板に基づいて為された実際の実験の結果の断面解析を示す。 図7a〜7cに従ったマスター基板に基づいて為された実際の実験の結果の断面解析を示す。 ZnS−SiOの相変化についての情報を与える示差走査熱量計測定を示す。 ZnS−SiOで記録され、かつ、エッチングされた、計算(シミュレート)された半値全幅と(原子間力顕微鏡を用いて)測定された半値全幅との間の比較を示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第八実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第八実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の第八実施例を概略的に示す。 ターゲットとされるBD−ROMのピットサイズ、青色システム(NA=0.85、405nm)における集束スポットの強度プロファイル、及び、遠紫外線システム(NA=1.2、257nm)における液浸での強度プロファイルを図解する。 図8a〜8cに従ったマスター基板に基づいて為された実際の実験の結果の表面解析を示す。 図8eに従った実際の実験の結果の断面解析を示す。 図8a〜8cに従ったマスター基板に基づいて為された更なる実際の実験の結果の表面解析を示す。 図8gに従った実際の実験の結果の断面解析を示す。 温度に依存するZnSナノ結晶の成長を図解するグラフである。 高ZnS含量のナノ複合材料サンプルの透過スペクトルを図解するグラフである。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 マスター基板の誘電体層におけるマーキングメカニズムを概略的に示す。 マスター基板の誘電体層におけるマーキングメカニズムを概略的に示す。 従来のレジストマスタを概略的に示す。 従来のレジストマスタを概略的に示す。 従来のレジストマスタを概略的に示す。 ZnS−SiOのPTMマスターを概略的に示す。 ZnS−SiOのPTMマスターを概略的に示す。 ZnS−SiOのPTMマスターを概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法の更なる実施例及び各処理段階を概略的に示す。 本発明に従った方法の更なる実施例及び各処理段階を概略的に示す。 本発明に従った方法の更なる実施例及び各処理段階を概略的に示す。 本発明に従った方法の更なる実施例及び各処理段階を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。 本発明に従った方法による処理中での本発明に従ったマスター基板の更なる実施例を概略的に示す。

Claims (38)

  1. マスター基板、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板の記録スタックに高密度の凹凸構造を提供するための方法であって、
    誘電体層と該誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段とを含む記録スタックを提供するステップ;
    レーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている前記誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;及び
    相変化を経験した前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
    相変化を経験していない前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;
    を含む方法。
  2. 前記誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための前記手段は、前記誘電層の上、及び/又は、下に配置される、少なくとも一つの吸着層を含む、
    請求項1に従った方法。
  3. 前記誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための前記手段は、前記誘電体層にドーピングされるドーパントを含む、
    請求項1又は2に従った方法。
  4. 前記誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための前記手段は、アニーリング処理の間に、前記誘電体層内で成長したナノ結晶を含む、
    請求項1乃至3の何れかに従った方法。
  5. 前記吸着層は、Ni、Cu、GeSbTe、SnGeSb、InGeSbTe、Cu−Si若しくはNi−Siのような物質を形成するシリサイド、核生成が優勢な相変化物質のような材料組成のグループから選択される物質から作られる、
    請求項2に従った、或いは、請求項2に従属する場合には、請求項3又は4に従った方法。
  6. 前記誘電体層は、ZnS−SiO層である、
    請求項1に従った方法。
  7. 前記エッチング処理で使用される腐食液は、HNO、HCl、HSOのような酸性溶液、又は、KOH、NaOHのようなアルカリ性の液体のグループから選択される、
    請求項1に従った方法。
  8. 前記エッチング処理中、レーザパルスが適用された前記吸着層の領域が、レーザパルスが適用されていない前記吸着層の領域と一緒に、取り除かれる、
    請求項2に従った、或いは、請求項2に従属する場合には、請求項3又は4に従った方法。
  9. 前記エッチング処理中、取り除かれる前記誘電体層の領域の上に位置付けられた前記吸着層の領域だけが取り除かれる、
    請求項2に従った、或いは、請求項2に従属する場合には、請求項3又は4に従った方法。
  10. 記録スタックを提供する前記ステップは、前記誘電体層の下にミラー層を更に含む記録スタックを提供することを含む、
    請求項2に従った、或いは、請求項2に従属する場合には、請求項3又は4に従った方法。
  11. 前記ミラー層は、Ag、Al、Siのグループから選択される物質から作られる、
    請求項10に従った方法。
  12. スタックを提供する前記ステップは、前記誘電体層の上の吸着層と前記誘電体層の下の追加の吸着層とを含む記録スタックを提供することを含む、
    請求項1に従った方法。
  13. スタックを提供する前記ステップは、前記追加の吸着層の下に追加の誘電体層を更に含む記録スタックを提供することを含む、
    請求項12に従った方法。
  14. スタックを提供する前記ステップは、被覆層を更に含む記録スタックを提供することを含む、
    請求項1に従った方法。
  15. 前記被覆層は、エッチング可能な誘電体層で作られる、
    請求項14に従った方法。
  16. 前記ドーパントは、N、Sb、Ge、In、Snのグループから選択される、
    請求項3に従った方法。
  17. スタックを提供する前記ステップは、複数の交互の誘電体層及び吸着層を含む記録スタックを提供することを含む、
    請求項1に従った方法。
  18. 前記複数の交互の誘電体層及び吸着層は、2〜20の誘電体層と2〜20の吸着層とで形成され、好適には、5〜15の誘電体層と5〜15の吸着層とで形成され、また、最も好適には、約10の誘電体層と10の吸着層とで形成される、
    請求項17に従った方法。
  19. 前記誘電体層は、0.5nmと20nmとの間の厚さ、好適には1nmと10nmとの間の厚さ、また、最も好適には、約5nmの厚さを含む、
    請求項17に従った方法。
  20. 前記吸着層は、0.1nmと10nmとの間の厚さ、好適には0.2nmと5nmとの間の厚さ、また、最も好適には、約1nmの厚さを含む、
    請求項17に従った方法。
  21. 高密度の凹凸構造を創出するための、マスター基板、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板であって、
    前記高密度の凹凸構造を形成するために、レーザパルスに対するその吸収特性を高めるドーパントがドーピングされた誘電体層を備える、
    マスター基板。
  22. 前記ドーパントは、N、Sb、Ge、In、Snのグループから選択される、
    請求項21に従ったマスター基板。
  23. 高密度の凹凸構造を創出するための、マスター基板、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板であって、
    前記高密度の凹凸構造を形成するために、アニーリング処理によって成長したナノ結晶を含む誘電体層を備える、
    マスター基板。
  24. マスター基板、特に、光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るためのマスター基板、又は、マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを創出するためのマスター基板の記録スタックに高密度の凹凸構造を提供するための方法であって、
    誘電体層を含む記録スタックを提供するステップ;
    250nmと800nmとの間の波長、特に、257nmと405nmとの間の波長を持つレーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている前記誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;及び
    相変化を経験した前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
    相変化を経験していない前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;
    を含む方法。
  25. 前記誘電体層は、ZnS−SiO層である、
    請求項24に従った方法。
  26. 前記ZnS−SiO層のZnS構成要素は、重量パーセントでいうところの80%未満で存在する、
    請求項25に従った方法。
  27. 前記記録スタックは、少なくとも一つの吸着層を含む、
    請求項24又は25に従った方法。
  28. 前記エッチング処理の後に、コーティングが適用される、
    請求項24又は25に従った方法。
  29. 前記エッチング処理は、取り除かれてはいけない前記誘電体層の領域のアンダーエッチングが発生する前に、止められる、
    請求項24又は25に従った方法。
  30. 前記誘電体層は、前記レーザパルスの適用中に前記レーザの近くに配置される第一表面と前記レーザパルスの適用中に前記レーザから遠くに配置される第二表面とを含み、かつ、
    前記エッチング処理は、前記誘電体層の前記第二表面で開始する、
    請求項24又は25に従った方法。
  31. 光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るための方法であって、
    誘電体層と該誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段とを含む記録スタックを提供するステップ;
    レーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている前記誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
    相変化を経験した前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
    相変化を経験していない前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;及び
    前記記録スタックに基づいて前記スタンパーを作るステップ;
    を含む方法。
  32. 光学ディスクを作るための方法であって、
    誘電体層と該誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段とを含む記録スタックを提供するステップ;
    レーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている前記誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
    相変化を経験した前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
    相変化を経験していない前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;
    前記記録スタックに基づいてスタンパーを作るステップ;及び
    前記光学ディスクを作るために前記スタンパーを使用するステップ;
    を含む方法。
  33. マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを作るための方法であって、
    誘電体層と該誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段とを含む記録スタックを提供するステップ;
    レーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている前記誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
    相変化を経験した前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
    相変化を経験していない前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;及び
    前記記録スタックに基づいて前記スタンプを作るステップ;
    を含む方法。
  34. マイクロプリントを作るための方法であって、
    誘電体層と該誘電体層内の熱誘導相変化を支援するための手段とを含む記録スタックを提供するステップ;
    レーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている前記誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;
    相変化を経験した前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
    相変化を経験していない前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;
    前記記録スタックに基づいてスタンプを作るステップ;及び
    前記マイクロプリントを作るために前記スタンプを使用するステップ;
    を含む方法。
  35. 光学ディスクの大量生産のためのスタンパーを作るための方法であって、
    誘電体層を含む記録スタックを提供するステップ;
    245nmと270nmとの間の波長、好適には、257nmと266nmとの間の波長を持つレーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている前記誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;及び
    相変化を経験した前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
    相変化を経験していない前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;及び
    前記記録スタックに基づいて前記スタンパーを作るステップ;
    を含む方法。
  36. 光学ディスクを作るための方法であって、
    誘電体層を含む記録スタックを提供するステップ;
    245nmと270nmとの間の波長、好適には、257nmと266nmとの間の波長を持つレーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている前記誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;及び
    相変化を経験した前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
    相変化を経験していない前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;
    前記記録スタックに基づいてスタンパーを作るステップ;及び
    前記光学ディスクを作るために前記スタンパーを使用するステップ;
    を含む方法。
  37. マイクロコンタクトプリンティングのためのスタンプを作るための方法であって、
    誘電体層を含む記録スタックを提供するステップ;
    245nmと270nmとの間の波長、好適には、257nmと266nmとの間の波長を持つレーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている前記誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;及び
    相変化を経験した前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
    相変化を経験していない前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;及び
    前記記録スタックに基づいて前記スタンパーを作るステップ;
    を含む方法。
  38. マイクロプリントを作るための方法であって、
    誘電体層を含む記録スタックを提供するステップ;
    245nmと270nmとの間の波長、好適には、257nmと266nmとの間の波長を持つレーザパルスを適用することによりピット/隆起が形成されることとなっている前記誘電体層の領域で熱誘導相変化を発生させるステップ;及び
    相変化を経験した前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;又は、
    相変化を経験していない前記誘電体層の領域をエッチング処理により取り除くステップ;
    前記記録スタックに基づいてスタンプを作るステップ;及び
    前記マイクロプリントを作るために前記スタンプを使用するステップ;
    を含む方法。
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