JP2008523507A - 通貨利回り裁定機会に関するグローバルでセキュアなコンピュータ化電子マーケットメイキング交換作成のためのシステムおよび方法 - Google Patents

通貨利回り裁定機会に関するグローバルでセキュアなコンピュータ化電子マーケットメイキング交換作成のためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

エスクローで同時に取引終了させるステップを含むある種の必要なステップに従って取引が実施された場合、すべての参加者に純利益をもたらすことになる、下降リスクのない複数参加者の金融取引。顧客設計の、特別に処理および署名された証券または銀行証書を発行および販売するための、マルチステップ方式についても記載される。
本願発明は、参加者が入札サブシステムを使用して、複数の金融製品を発行、証券化、販売、取引、再融資、および買い戻しすることができるようにする、電子マーケットメイキング構造と、参加者が、入札自体によって創出され、諸国間に存在する金利関係の差によって起こりうる、世界中の金利および利回り裁定取引機会を創出し、これに参加できるようにする、入札サブシステムと、を備える。

Description

本発明は、所望の取引の終結および取りまとめのための、個人、機関、または企業体のオンライン対話を容易にする、電子為替に関する。
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれた、2004年12月8日出願の、「System & Method to Allow Investors and Financial Institutions to Profit Through the Creation of Synthetic Interest Rate Arbitrage Transaction Opportunities that Minimize or Eliminate all Risks for Investors and Financial Institutions Alike」という名称の米国仮特許出願(i)第60/634897号に対する優先権を主張する。
米国のあらゆるドル紙幣の表面には、「連邦準備券」と表記されている。それぞれの紙幣は、無担保の約束手形、すなわち、要求時に表面に記載された金額を持参人に無条件で支払うという連邦準備制度理事会の約束を表す。これが、その紙幣を発行させる政府に置かれた「信義」によってのみ裏打ちされているため、一般に「法定不換」紙幣と呼ばれるものである。通貨/紙幣の発行を裏打ちする有体資産または商品はない。
これに対して、1928年の米国通貨の$10シリーズには、「兌換金券――本紙幣は、公私を問わず、本額面、すなわち要求時に金貨で10ドル、を持参人に支払い可能な法定貨幣である。」と記載されていた。
1900年、金本位制条例の可決により、米国通貨は金準備によって保証された。金本位制とは、要約すると「参加国が指定量の金を基準にして自国の通貨価格を定めるための誓約。国の貨幣および他の形の貨幣(銀行預金および銀行券)は、この固定価格で自由に金に兌換可能。」となる。金本位制を採用する国は、たとえば、1オンス$100のように、自国の金に対する価格を設定し、その価格で金を売買することになる。これにより、事実上、自国の通貨の価値を設定する。
1933年、フランクリン D.ルーズベルト大統領は、米国国民による金の私有を禁止した。米国の金準備の大幅な下落、および米国ドルに対する海外からの要求の大幅な増加の後、米国は、自国のドル通貨の金への兌換を一時停止した。1946年に制定されたブレトンウッズ体制は、政府が自国の金を$35/オンスで米国財務省に売却できるようにする、固定為替相場のシステムを作り上げた。さらにこの体制は、国際通貨基金、国際復興開発銀行(現在は世界銀行と呼ばれる)、および関税貿易一般協定(GATT)を生み出すことになった、兌換通貨、固定為替相場、および自由貿易のシステムを想定していた。1969年までに、すべての国では金の内部流通が不要となり、ほとんどの場合、自国の通貨を裏打ちする金を排除した。
1971年8月15日、リチャードニクソン大統領が$35/オンスの固定価格での金の取引を終わらせた時点で、ブレトンウッズ体制は終了した。固定為替相場のシステムが破綻し始めると、米国では自国のドルの価値が半分に下落したため、それ以降、金に対する価格を固定する試みは断念した。その時点で、歴史的には初めて、主要な世界通貨と実物財貨との間の正式の結びつきは断ち切られ、通貨の変動相場制が可能になった。それ以来、主要な経済圏では金本位制が使用されていない。
現在、世界の中央銀行では、様々な経済モデルを使用して一国の経済の様々な分野を評価および予測しているため、失業やインフレを抑制するためにこれを刺激または縮小することができる。たとえば米国では、経済を縮小および拡大するために使用される主要なツールであるマネーサプライを、連邦準備制度理事会が拡大するためには、いくつかの方法がある。最も一般的な方法は、商業銀行から米国債務を買い戻すことである。商業銀行がこれらの国債の売却から得た資金によって、貸し付け可能な金額が増加する。第2の方法は信用需要を緩和することであり、これにより、金融システムによって生み出される金額が増加する。第3の方法は、連邦準備制度が商業銀行に貸し付ける際のレートである、プライムレートを引き下げることである。経済圏内の通貨を減らすために、連邦はあらゆる相反行為を実行する。失業と闘うために、連邦は従来どおりマネーサプライを拡大する。これにより、経済圏での消費が拡大し、より多くの雇用が生まれることになる。
世界の中央銀行の主要な経済的課題が、インフレを抑制しながら、引き続き地域雇用および世界貿易を刺激することである限り、為替相場、金利、および投資利回りは世界的に変動し、それによって各国における金利および利回りに相違が生じることになる。
たとえば、本書の作成時点で、日本の10年ローンの金利は年1%未満であったが、たとえば南アフリカは、年7.00%の買い戻しレポ(買い戻し)レートで、そのR153国債に7.98%の利回りを投資家に支払っている。
一国の地域経済およびその貿易条件のバランスの実態は、通常、通貨の為替相場、ならびに一般的な中央銀行のレートおよび小売銀行のレートの強さに反映される。中央銀行は、地域経済を刺激または縮小するために金融政策を調整する必要があるため、世界中の銀行によって請求される地域金利には常に相違があり、これが通貨の為替相場に反映されることになる。これらの相違は、世界の様々な通貨間での裁定取引機会を発生させ、金利と利回りとの間にこうした格差が存在する限り、本技術は多大な機会を提示し続けることになる。
本発明の背景として理解するために重要な要素は、他にもいくつか存在する。
要素1:法定不換紙幣は、本質的に、一国およびその経済の信用強度に基づいて支払うという、政府の無担保の約束手形であるという理由のみで製造される。これに対して、商品に裏打ちされた通貨は、その保有者に対して、簡単な要求時にその商品(たとえば金)単位で換金可能であるという利点を提供する。したがって昔は、一国の富を築くために断片的に寄与された労働の提供は、一国の経済がいかに良好であったかに依存せず、様々な額で製造された金貨での支払いによって認識することができた。これに対して法定不換紙幣は、商品に裏打ちされた通貨ではその所有者に与えられた、譲渡可能な富の創出という性質を除去し、貨幣の機能を決済媒体のみ(提供されたサービスまたは購入された商品に対する価値を移転する手段である)に削減した。貨幣は、各市民がその政府の無担保の約束手形を、個々の生産性に対する補償の受け入れ可能な方法として受け入れるというだけの理由で、価値を有する。これが生じた場合、貨幣は取引の決済にのみ有効な媒体に変化し、各個人は、有形の商品に裏打ちされた富を築くことができなくなる。法定不換紙幣は、各個人が個々の生産性に対する受け入れ可能かつ十分な補償として、それを受け入れることをやめた場合、そのすべての価値を失う。
要素2:簡単に言えば、各国が自国の通貨を裏打ちするための金または銀の使用を中止した1973年以降、一国の市民の複合生産は、その国の国内総生産(GDP)または国民総生産(GNP)(またはその変形)によって測られることになった。金本位制は、その市民の生産性の総計で計算された数学的モデルに置き換えられ、これが政府の負債に対する新しい担保、または担保物件となった。次にこのモデルにより、中央銀行は、インフレを抑制できなくなることなく、経済を維持するために、どの程度の額の貨幣を安全に印刷および流通させるかを計算することができるようになる。貨幣製造の目的は、インフレを抑制しながら、雇用および外国貿易を刺激することである。1つの大きな流れにおいて、通貨(紙幣)の法的性質は、その表面に「本紙幣は、公私を問わず、あらゆる支払いに使用できる法定貨幣である」(政府およびその市民が個々の取引または負債に対して支払うための媒体以上でも以下でもない)と表記するだけでよいという結果によって変化した。この変化の影響は途方もなく大きく、長期的な結果は、平均的市民にはほとんど理解できないものであった。印刷された紙幣は、同様の種類の印刷された紙とのみ交換可能である、という新システムが誕生し、これは中央銀行および政府によって同様に容易に制御可能な循環プロセスが開始されたことを意味する。実際には、金によって提供される保証は、経済の測定から導出された数学的公式に置き換えられ、その結果、富の創出を公平に分配するために、一国の市民は相互に依存し、相互に信頼し合うことになった。このシステムは、富の創出の主要な誘引である、労働の提供および知力に寄与することにより、一国の経済的発展を支持するための、市民の全体依存の方法を作り出した。特定の通貨の価値が下落した場合、すべての市民は、自国の経済活動の低下または政府の誤った処置に対するペナルティを受ける。
要素3:小売銀行は、通常、中央銀行のメンバであり、割引便宜を含むそのすべてのサービスにアクセスすることができる。銀行の顧客が$1,000の預金証書を購入した場合、発行銀行は現金預金を受け取り、満期時に買い戻し可能な証明書を発行する。定期預金用の$1,000を受け取ると、銀行は、通常は預金者に支払われる金利よりも数ポイント高いレートで、その金額を自由に貸し付けることができる。このスプレッド格差が、銀行の利益を表す。
要素4:銀行は貸付金に対して保持している担保物件中のその完全化された担保権を、銀行間貸付市場(LIBORまたはEUROBOR)に関連する中央銀行または他のマネーセンター銀行に対して保証することによって貸し付けた後、割引または「保管借用者」として知られるプロセスを通じて、その流動性を即時に回復することができる。このプロセスを通じて受けた現金の流動性を、その後、割引レートと新しい貸し付けレートとの差額の利益で、再貸し付けすることができる。
要素5:中央銀行規定では、各銀行はその現金預金の一部を、中央銀行の無利子収益口座内に維持する必要がある。この準備金保留は、取り付け騒ぎの場合に預金者を保護するためである。より大規模な銀行は、流動性のリスクが大きいため、しばしば、規模の小さな銀行よりも多くの準備金を維持する必要がある。部分準備としても知られる銀行支払い準備金は、その金融政策を引き締めまたは緩和するための、中央銀行金融政策のツールであり、預金に対して必要な支払い準備金の割合が増加するということは、中央銀行による金融政策における引き締めを示し、その逆は、結果として経済拡大を生じさせる政策の刺激の要望を示す。10%の準備要件とは、単純に、銀行は$100の預金に対して$90しか貸し出せない($10が中央銀行の口座に残る)ことを意味する。借用者によって銀行に再度預金された場合、$90の貸し付け利益は新しい預金としての資格を得、この預金の90%($81)を再度貸し付けることができる。このプロセスは、正味の影響ゼロを達成するまで続けることができる。この貨幣の「乗数効果」は、レバレッジとも呼ばれ、銀行の資本比率(ティアIおよびティアII資本)が満たされている限り、$100の現金預金を合計$900の貸付金にてこ入れすることができるため、正味9:1のレバレッジである。したがって、この預金のてこ入れおよび資金コストよりも高い金利での貸し付けのプロセスを通じて、銀行によって大幅な利益が達成される。各国での準備要件が異なるため、結果として、銀行によって提供されるレバレッジに関して、異なる経済間に格差が生じる。世界中で異なる乗数が適用される限り、本発明によって実証されるように、こうした格差を活用および調査する機会が常時存在することになる。
要素6:銀行は、預金者の資金を取り込むことによって利益を得、その後この資金を借用者に再貸し付けする。その意味で、銀行は、当事者Aから資金を集めて当事者Bに貸し付けるための認可を受けた、仲介者以上でも以下でもない。当事者Aおよび当事者Bが、当事者Aが貸し手、当事者Bが借り手である貸し付け取引を完結させる目的で協力した場合、仲介排除が生じる可能性がある。こうしたケースでは、仲買業者がいないと想定した場合、預金者に支払われるレートと貸し付けに課される金利との間の差額である、通常の銀行スプレッドは、当事者間で分配することが可能であり、その結果、借り手のコストは削減され、貸し手はその投資に対してより良い収益率を得ることになる。不払いのリスクが銀行の信用強度に等しいかまたはそれよりも良好である場合、こうした取引は、貸し手および借り手の両方の見地からかなり望ましい。
要素7:周知のように、貨幣とは、発行者が兌換時に同じ発行者の他の紙幣によって同じ額面で支払い可能な紙幣に過ぎない。この意味で、貨幣と呼ばれる紙片は、もはや富の蓄積のための媒体ではなく、保持者が商品およびサービスを売買できるようにする、決済の媒体に変化しており、すべての人が承認する紙片はその紙面に示された価値を有する。一国の市民が特定の通貨に同じ価値があるものとみなすことをやめた場合、その国の貨幣は崩壊し、交換取引を決済するための媒体としての価値を失う。
要素8:中央銀行は、一国の貨幣を印刷し、その国の経済を支持するためにそれらを流通させる免許を保持する。流通させるための初期コストはわずか、またはまったくなし、すなわち紙と印刷のコストのみである紙幣に、利子を請求することによって、貨幣を作り出す。したがって中央銀行は、わずかな価値しかない、または実質的に価値はないが、誰もが価値ありとして受け入れる、兌換可能な紙幣を発行するための自由統治を有する。
要素9:ある会社が紙幣を発行し、これを資本市場に販売した場合(たとえば、上位非劣後紙幣)、実際には、そのバランスシートに流れる現金流動性を創出している。紙幣には、主に、利札を伴うタイプと、利札を伴わないタイプ(ゼロクーポン債とも呼ばれる)の、2種類がある。紙幣は本来、四半期ごと、半期ごと、または年1回、利息を支払い、割引で、または一般的な利率に基づいて高値で販売される、固定収入証券である。紙幣保持者は、満期時に紙幣の額面に等しい現金に兌換する。ゼロクーポン債の場合、その額面に対して大幅な割引で購入される。たとえば、10年の国庫収益が年4.2%の場合、10年のゼロクーポン債は、その額面の66.25%で販売することになる。その後、証券が満期時に兌換される場合、金利が全額集められる。
要素10:紙幣とは、事実上、地方政府によって高度に規制された財界の担保証券である。したがって、将来の発行者にとって、何千何百ドルもかかる可能性のある大規模な法律および税金の顧問団で周囲を固める必要がある。そのため、紙幣の発行は、現金を得るために紙幣の発行を試みようとする多くの小規模な会社および個人にとっては、しばしば手の届かないものである。
要素11:特定の国で達成された高い投資利益(たとえば、南アフリカの7.98%の現行年利)と、他国で提案された低い再融資(貸し付け)レート(たとえば、日本の1%未満の現行金利)との間に存在する相違を、裁定取引しようとした場合、長期的な通貨変動債務残高リスクをなくすために、先物通貨防衛策の確立が必要となる。この場合、こうした防衛策のコストが、裁定取引の試行で達成されたすべての利益をほぼ確実に一掃してしまうことになるため、外国為替の先物取引市場がかなり有効である。しかしながら、取引を終了した後、即時にレポプロセスを通じて転換することが可能である場合、超短期の通貨リスク債務残高に必要な防衛策は、ほとんどの利益をこうした裁定取引から無傷で保護し、十分な利益を達成することができる。
要素12:貸付は、通常、貸し手側の未払い額に関して計算された年利率を伴う。同様に、金融証券(たとえば銀行からの預金証書)を購入することによって、自分の資金を投資しようとする投資家は、自分の投資に対する固定または変動の利益率が保証されることになる。第1のケースでは、貸し付けに対して支払われる金利が借り手のコストである一方で、これは金融証券購入時の投資家の収入でもある。
どちらの場合も、支払い可能または受け取り可能な将来の額は、Excelのスプレッドシートで示された以下の式を使用した、それぞれの現在の額まで下落する可能性がある。
PV*(1+Rate)nper+pmt(1+Rate*type)*((( 1+Rate)nper-1)/Rate)+FV=0
V(rate, nper, pmt, fv, type)
・Rateは、期間当たりの金利である。
・Nperは、年金における総支払い回数
・Pmtは、各期間で実行される支払い額であり、年金期間全体にわたって変更できない。通常、pmtは元金および利息を含む。pmtが省略された場合、fv引数を含めなければならない。
・Fvは、将来の金額、すなわち、最後の支払いが実行された後に到達する必要のある現金残高である。
・Typeは、数字の0または1であり、支払われた場合を示す。
銀行業界の競争的な性質、ならびに、経済的傾向に対処するための世界の中央銀行の経済上の決定から生じる地域的および国際的な金利変動により、国際的な裁定取引機会(金利格差)が存在する。しかしながら、こうした機会は通常、同じ通貨および/または国の中では存在しない。中央銀行は、特定の通貨での借り入れコストを、同じ通貨で利用可能な投資利益よりも高くするメカニズムを介して、こうした裁定取引機会を除去している。
しかしながら、これまで中央銀行は、通貨間の裁定取引機会を除去することはできなかったため、それらは今後も存在し続けることになる。たとえば、本書を作成している時点で、南アフリカランドでは、レポレート7.5%を有する金利8.18%で政府のR153(国庫)に投資することが可能であるが、米国または日本の借り入れレートは、このレートよりもはるかに低い。
同じ通貨で利用できる裁定取引機会は、たとえあったとしてもまれであるが、本発明では、プロセスからの利益の導出も望んでいる銀行の支援および/または協力により、統合的裁定取引機会がいかにして創出可能であるかを示す。本発明を使用すると、機会は人工的に創出される一方で、すべての取引リスクは消滅し、ならびに/あるいは、通貨間および/または国際金利間の裁定取引で通常必要な要件が未然に回避される。
米国仮特許出願(i)第60/634897号 米国非仮特許出願第60/630233号
本発明の目的は、本発明の課題である本明細書に示されたプロセスを介して、たとえ小売銀行レベルであっても、裁定機会がどのように創出可能であるかを示すことである。共通の目的を達成するために少なくとも4人の参加者が互いに独立しながらも共に働いている限り、こうした裁定機会を創出することが可能である。
本発明は、個人、団体、または企業体のオンライン対話を容易にし、金利または利益の裁定取引をオンラインで瞬時に取引終了および決済するための、プラットフォームを提供する、2層(1つは小売レベル、1つは団体専用の卸売りレベル)の、グローバル電子為替の作成に関する。このシステムは、金融プロジェクトに資金を集めること、または裁定取引機会において事前に定義された貿易利益を上げることの、いずれかに関心のある顧客に、様々なセキュアなオンライン信託サービスを提供する。クライアントは、異なる通貨間、または自由に変換可能であり、入札に入る前に参加者が使用するオリジナルの投資通貨で連動型の、連動型交換単位(たとえば、これに帰する価値が事前に設定され、自由に現金と交換可能なカジノチップ)に基づいて、投資利益の現在の値と、単一の通貨内で再融資時に達成される金利との間の、相違を協同的に調査する、事前に調整された方法に参加するために、電子的にサインアップする。交換に関するすべての取引は信託ベースで引き受けられ、(a)投資元金損失のリスクをなくすように、および(b)前述のプロセスが一連の同時オンラインエスクロー取引終了において体系的に適用されるごとに、各参加者に利益が供給されるように、設計される。システムの電子機能を使用して、取引参加者は即時に、投資(たとえば、ある投資家が望む満期利回り)、抵当貸し(たとえば、ある貸し手が望む金利)、あるいは証券またはローンポートフォリオの買い戻しまたは逆買い戻しのいずれかについて、世界中の参加者による入札の提示を可能にする電子入札システムを介して、紙幣または貸付金を、発行、証券化、販売、取引、再融資、買い戻し(レポ)するか、または合成製品を作成することができる。システムは、金融製品を作成するために、すべての入札を受け取って計算し、一連の金融製品のオンライン発行および販売、ローンポートフォリオ、ならびに、取引終了ですべての参加者に利益を創出するための成功入札パラメータに基づく再融資戦術を含む、即時取引終了を作成するために、すべての取引コンポーネントに関して、満期利回りと、金利入札とを自動的に合致させる。
図1で説明するように、システムは、通常は、(a)預金よりも高い金利で預金者に資金を貸し出す場合、(b)貸し付けよりも低い金利でローンポートフォリオを液化するために使用される、割引、フォーフェティング、または逆買い戻しのプロセスを介して、ローンポートフォリオを再融資する場合、(c)買い戻し可能であり、利益時に帳簿外に退却可能な、金融製品の発行、販売、および買い替えに携わる場合に、銀行が入手することになる、利益の分配に関して入札するために、投資家および貸し手がグローバル電子為替との関連において協力できるようにする、電子仲介排除システムとみなすこともできる。さらに、新しい顧客の獲得、預金および貸付金の急速な増加、資金運用への従事、金融製品の世界規模のオンラインでの作成および販売、防衛策の作成、通貨およびキャッシュフローのスワップ、レポおよび逆レポ戦略への従事、より魅力的な課税構造を提供する世界の地域へ収入をシフトすることによる税金面での利点の最大化、重要な時期のバランスシートの強化、海外支店間での利益の合法的な再割り振り、などのために、銀行および金融団体が小売レベルまたは卸売りレベルのいずれかで非常に有利に使用可能な、システムでもある。
図面の説明
図1Aは、銀行が(a)預金者の資金を、預金に支払うよりも高い金利で貸し付けること、(b)貸し付けよりも低い金利で、非流動債券を液化するように設計された割引またはフォーフェティングとして知られるプロセスを通じて、ローンポートフォリオを再融資すること、(c)利潤を上乗せした金融製品の発行、販売、および買い戻しを介して資金運用に従事すること、によって、利益を上げる方法を示す。さらにこの図は、入札プロセスを容易にするために、動的かつ効率的な交換がどのように創出し、その結果として、仲介排除モデルの各参加者が利益を上げられるような方法で、紙幣(クーポン付きまたはクーポンなし)を即時に発行、販売、再融資、および回収するために、効率的なグローバル市場を作成する方法を示す。このモデルは、世界規模の完全実施モードの場合、市場駆動型レートを確立するより効率的な方法が結果として生じる、貸し付け/借り入れレートと、割引レートとの間の利益幅を狭くする傾向を有することになる、動的対話型入札プロセスを作成することになる。この図は、たとえば(a)預金者が資金を銀行(3%)ではなく取引所に預けることによって、より多くの投資収益(4%満期利回り)を得ることができる方法、(b)借り手が銀行(6%)ではなく他の取引参加者から借りる(5%利息)ための利点を有する方法、および(c)より熟練した割引業者またはフォーフェタ(卸売りレベルで運営する団体)が、市場レートよりも良いレートでの貸し付け割引から利益を得ることができる方法を示す。この図は、仲介排除プロセスのすべての関係者が最終的にどのように利益を得るかを示す。
図1Bは、本明細書に記載されるように、オンラインで口座を開くため、信託サブ口座に現地通貨を預金するため、現地通貨預金を、すべての通貨用の標準トレーディングプラットフォームを作成するために使用される取引単位(「TU」)で表されるクレジットに変換するため、ならびに、本明細書に記載されるように、終了時にすべての成功入札者に対して利益が生じるような事前に定義された取引プロセスおよび明細事項に参加するように入札を提示するために、参加者が使用するプロセスを示す。本図は、(a)手形発行者と手形購入者との間で、手形の精密に定義された発行および販売に関する事前に確立された補助法律文書の複雑かつ広範囲にわたる標準セットを採択する1ページの採用契約を実行するだけで、手形を即座に発行できる方法、および(b)貸し手と借り手との間で精密に定義された再融資取引を支持する事前に確立された法律文書の標準セットを、両方の当事者が採択するだけで、抵当貸しを即時に終了させることができる方法も示す。システムは、さらに説明するように、卸売りレベルでの交換時に団体用のシーンの裏で動作する、2つのサブプラットフォームならびに別のレポおよびスワッププラットフォームを含む、2つの別々の入札プラットフォームを提供する。第1のポジションには、所望の満期利回りとして表された成功入札価格で手形を発行および販売するための入札が含まれる。第2のポジションには、成功入札価格で上記の手形を購入することによって資金を投資するための入札(投資期間中の所望の満期利回りに関して表される)が含まれる。第3のポジションには、上記プロセスを介して獲得された手形を再融資する(上記投資を液化する)ための、入札(所望の年利で表される)が含まれ、貸し付け元金は満期時に手形の元金によって保証され、金利の支払いは、手形に添付されたクーポンによって、または、貸し付け期間中の金利支払いを処理するためにすべての将来のキャッシュフローの現在価値が預金される信託エージェントによって保持された減債基金の作成によって、保証される。第4のポジションは、上記のポジション3で想定される再融資のための貸し付けを行うために入札し、4つの取引終了それぞれがエスクローを介して同時に発生する。本明細書でより詳細に説明するように、本発明は、すべての参加者に利益をもたらすことになる5つの終了構成要素を生成するために「入札」および「提示」見張り人が提出する、交換を生じさせる。
図1Cは、世界の様々な地域の会社、金融団体、個人投資家、トレーダ、およびエージェントが、取引の終了に参加するために入札できる方法を示す。このシステムは、投資に使用できる現金に関して所望の満期利回り、あるいは、貸し付けまたは再融資戦略に所望の金利の、いずれかに基づいて、世界中の入札者からどのように入札が累積されるか、ならびに、図3で詳細に説明される技法に基づいて成功入札がどのように選択されるか、を示す。
図2は、上記図1A、1B、および1Cで説明した交換の4つのメインプラットフォームにおいて、それぞれの現地通貨(通貨ペア)で、この交換で潜在的に得られる利益に加えて利益を得られるレートで、成功入札者がそれぞれどのように地方銀行から借り入れできるかを説明する。より低いレートでのこの割引プロセスは、銀行間取引市場(たとえばLIBORまたはEURIBOR)で実行される借り入れを通じて、または、図1A(図の右側)で説明したような世界のほとんどの中央銀行によって提供される「保管借用者」プログラムを通じて、資産を液化するために銀行が使用するプロセスと同様である。
図3は、終了時の各成功入札者への利益が事前に定義された利益となって取引が終了できるような製品および再融資機構を即時に作成するために、YTM入札(手形または債券での投資に対する満期利回りの入札)およびIR入札(再融資または割引貸し付けに対する金利)を、交換においてマッチさせる方法について説明する。この図は、YTMおよびIR入札が利益のスケールで選択される方法を示す。再融資または割引の場合、システムは、その満期利回りよりも低い金利で投資ポートフォリオを再融資することによって、およびその逆に、貸し付けよりも低い金利で貸し付けポートフォリオを再融資することによって、利益が達成される元金に基づいて、交換での最低および最高入札を受け入れることによって開始される。この元金に基づいて、システムは、「レポ入札においてYTMを達成するための差額」を最低金利入札に追加するように設計される。その後、最高基準で同じことを実行し、今度はプロセスが逆になる。その後システムは、5つの別々の正常な「入札」および「提示」を受け入れおよび固定し、これらはその後、(1)(たとえば10年)手形の発行に関する入札および提示収益の平均、(2)完全に無効となった(たとえば10年)再融資貸し付け(現金または現金裏書付き手形のいずれかによる担保付き)に関する入札および提示金利の平均、ならびに(3)レポ/スワップ契約相手によって提案された最低再融資金利入札(手形の期間について使用可能な最低金利)という、3つの同時終了バッチにグループ化される。
図4は、図3と同じスケールを示すが、ここでは、2カ国間で同様の取引を同時に終了する際の複雑さが加えられており、国(2カ国:BおよびZ)の間で終了された取引の手形およびローンのポートフォリオが他の2カ国(AおよびX)のそれとスワップ可能であるという可能性が追加されている。
図5は、本来反復的であり、年利8%の投資満期利回りならびに、4%の再融資レートおよび96%の融資比率を含む、一連の取引終了において各当事者によって達成される収益および利益を示す。作業ブロック1および2は、以下のプロセスを示す。投資家1は、自分の滞在国の自分の信用取引口座に1,000,000取引単位(TU)を預金する。この投資家は、当事者Bから1,000,000TUを借り、自分の預金のTUを担保として出す[5]。投資家は貸し付け収益から211,607 TU[6]を差し引くことによって、貸し付け金利を前払いする(年利4%の貸し付け金利および預金に対する同様の利回り4%にかかるすべての年利支払いのすべての現在値の累積合計)。次に投資家1は、当事者Bの貸し付けから得た収益を受け取り、ここから728,193 TUを使用して、額面の72.28193%の割引率で10年間半年ごとに支払い可能な4%クーポンを有する、1,000,000TUの当事者Aが発行した10年優先担保付手形を獲得する)[8]。投資家1は、未払いで半年ごとに支払い可能な年利4%での960,000TUの担保付貸し付けと引き換えに、当事者Bを受益者としてこの1,000,000TU手形を出す(この貸し付けは、満期時の手形元金が保証されるが、半年ごとの金利支払いは手形に添付の4%クーポンで保証される)[9]および[10]。投資家1は、再度960,000TUの再融資利益を自分の信用口座に預金し、当事者Aが発行した728,193 TUの別の10年優先4%クーポン手形を購入する[11]。投資家1と当事者AおよびBとの間の購入および再融資のサイクルは、当事者のうちの1人の入札が果たされるか、または当事者のうちの1人が追加の取引を中止するようになるまで継続される。さらに重要なことに、この図は、作業ブロック3および4で、投資家2によってミラープロセスが重複して逆に実行される方法を示している。このケースでは、投資家2は、投資家1が実行した作業の逆に当事者Aの手形を購入し、当事者Aに再融資を行う。このプロセスは、本来、すべての関係者に対して収益または利益を生み出す(団体のみがアクセス可能な)交換の卸売りプラットフォームを介して、スワップまたはレポに対するすべての取引を位置付けるためのものである。
図6は、図5に示されたものと同様の、クロスオーバ投資および割引機構を示す。しかしながら今回は、金利の支払いに十分な固定クーポンレートの手形を使用する代わりに、貸し付けの再融資期日に、プロセスは、当事者AおよびBが発行したゼロクーポン手形でのみ投資するよう投資家1および2に要請し、次にこれを使用して、ミラーリングされた取引の再融資の満期時に元金を保証する。この場合、貸し付け再融資満期時の金利支払いは、10年間にわたるあらゆる金利支払いをカバーするのに(現在の値で)十分な額を差し引くことによってカバーされる。この額は、最悪のシナリオの場合に貸し付け金利と同じレートで投資される、減債基金(受託者によって管理される)に預金される。
図7は、初期の借り入れ(図5のステップ[5]、[6]、および[7])と、それに続く成功裏に終了した3つの同一かつ連続した完全な取引サイクル(図5のステップ[8]、[9]、および[10])の後の、4人の主要な取引当事者の口座残高を要約したものである。図の上部は、図5で使用された想定に基づく口座残高の要約であり、図7の下部は、図6で使用された想定に基づく口座残高の要約である。一例として(減債基金なしの、図上部を使用する)、3と1/2の終了サイクルの後、それぞれが合計2,000,000TUを投資した投資家1および2は、次に、それぞれの口座にミラーリングされた2,483,000TU(投資に対する24%利益)を有するのに対して、当事者Aおよび当事者Bは、額面総計4,000,000TUを有するTU裏書担保付手形によって(完全に無効にされ)保証された合計3,880,000TUを貸し付けるために、それぞれ開始時4,000,00TUで投資した。本発明が実証する内容は、4人の当事者全員が、成功入札の要件に従って巧みに処理された取引終了から利益を得たことである。短期(1日1決算――3日間)で投資額の24%の収益を得た投資家は、貸し付けなしで取引から引き上げるが、この技術ですべての再融資が無償還ベースであるため、迅速でなければならない。これに対して、より長期の目標を持った当事者AおよびBは、3-1/2サイクルプロセス終了時にそれぞれ3,516,188のTU残高を維持した上で、それぞれの債務証書によって完全に保証された4,000,000TUのローンポートフォリオを構築した。言い換えれば、当事者Aおよび当事者Bは、それぞれ、満期まで帳簿上保持するように選択可能であるか、または所望であればいつでも、スワップ、デリバティブ証券を発行および販売することによる証券化、または再融資を実行できる、純現金支出が483,812 TUのみの、4,000,000TUの担保付きローンポートフォリオを融資した。取引における各当事者の金利および戦略目標に依存して、本技術を潜在的に使用し、グレードの高い担保付貸し付けのポートフォリオの累積の加速、資金運用への従事、防衛策および通貨スワップ機会の創出、レポおよび逆レポ戦略への従事、より魅力的な課税構造を提供する世界の地域へ収入をシフトすることによる税金面での利点の最大化、重要な時期のバランスシートの強化、ならびに、海外支店間での利益の合法的な再割り振りを実行することができる。
図8Aは、取引終了を確定するために画面上に提示される際に、基本手形がどのように示されるかを示す。この場合、成功入札者は、取引終了の諸条件ならびに成功入札者によって達成された決済価格と共に、それぞれの口座番号と共に識別される。
図8Bは、年利5%の満期利回りを有する$1,000の10年ゼロクーポン手形が、購入者および販売者によってどのようにみなされる必要があるかを説明する。手形の発行者/販売者は$610.27を受け取り、満期時(10年)に額面$1,000を有する手形を譲渡する。次に発行者は、10年目の終わりに$1,000まで累積する支払利息を毎年帳簿に記載する。これに対して、手形の保持者/購入者は、満期時の額面が$1,000の手形を購入するために$610.87を支払う。次に、10年手形の保持者は、満期時に受け取り可能な受入利息を毎年得る必要がある。ゼロクーポン手形は、ゼロクーポンの満期日を貸し付けの満期日と同一にすることができるため、満期日に貸し付けの元金返済部分を保証(および完全に無効にする)ための理想的な証券である。
図9は、世界のどこにいる人物または実体でも、ステップ[5]から[10]に示されたコンプライアンス商人プロセスに従って、入札を提出し、交換取引を終了するように許可された口座保持者になるための口座開設プロセスを示す。この図で重要なのは、標準の事前に定義された契約の採用によって、手形、手形購入合意書、貸し付け合意書、スワップ合意書、再融資合意書、レポ合意書などを含む、同時オンラインエスクロー終了のために取引終了文書を動的かつ即時に作成することを交換所に許可する際のプロセスについて説明したステップ[13]から[19]である。新しい志願者による採用に従い、新しい入札者が従事する可能性の高い取引を管理する適用可能なすべての合意書様式の中で、新しい口座保持者は、交換で予想される取引作業を100%保証するために、自分の母国の信用口座(受託者)への預金(自分の現地通貨で)が必要となる、取引のための口座が承認されることになる。事前に定義された戦略(投資または貸し付け)に基づき、システムは、新しい志願者へのすべての必要な法律様式の適用を選択および提示する。ステップ[19]から[23]は、交換への新しい参加者が、取引のために自分の現地通貨預金をTUまたはTUと等価のものに変換する際のプロセスについて説明する。ステップ[24]から[27]は、カード上で実行される引き落とし取引のためにTU口座にアクセスして、引き落とすことができるように、TU建て口座と信託リンクデビットカード(本発明者の別の特許出願の目的である)との間に動的リンクを作成する際のプロセスについて説明する。この場合、ATMまたは商業施設においてカード上で引き落としが実行されるごとに、引き落としを即時に処理できるようにするために、十分なTUが現地通貨に変換される。この機能は、前述の「関連出願の相互参照」の項で参照したものとは異なるが関係する、2004年11月22日出願の、米国非仮特許出願第60/630233号の目的である。
図10は、本技術の配置に関与する当事者間の相互関係を示す。ステップ[1]から[6]は、手形の発行、減債基金の保持、現地通貨またはTUでの口座預金残高の維持などに対処するため、および、交換で実現されるありとあらゆる取引に第三者の信託エージェント保護を提供するために、業績管理取引完了保証を提供することができるような、世界各国で必要な信託、保管、および会計の関係を示す。ステップ[6]から[13]は、本技術を、前述の信託リンクデビットカード技術と動的にリンクおよびインターフェースできる方法を示す。ステップ[14]から[20]は、入札プラットフォーム、およびそれらと本技術の他の構成要素との関係を示す。
図11は、(a)投資に関する「所望の満期利回り」あるいは貸し付けまたは再融資取引に関する「所望の金利」のいずれかとして表される、交換での入札の提出、(b)受け取ったすべての入札の集約および分析、(c)取引が交換で即時かつ継ぎ目なく終了できるように、手形の場合は[13A]または[14A]、ならびに、貸し付けの場合は[13B]または[14B]で参照される、4つの受け入れられた入札を一度に入札バケットに送達するための、入札の優先順位付けおよびマッチ、のために使用されるプロセスについて説明する。ステップ[15]から[18]は、取引のパラメータを即時に計算し、借り入れ(約束手形の発行および送達)のために受け入れられた入札と、抵当貸し(無償還貸し付け合意書の発行および送達)のための入札の両方を、同時エスクロー終了プロセスを介して交換で購入および販売可能な最終製品に変換する、プロセスについて説明する。ステップ[19]から[21]は、取引終了プロセス、ならびに成功入札者の口座への利益の分配および記帳について説明する。
図12(上半分)は、特定の現地通貨を、1オンス$475.00の基準から測定された基本のTU単位(この場合、単位は金)に連動させるプロセスを示す。たとえばこの場合、$475/オンスの金レートが、1.00 USドルの交換レートとなる。金の価値が$490/オンスに上がると、USドルTU指数は1.0316に上昇する。この例では、通貨間の相互関係は、単に交換レート対基準単位に基づくものである。交換の開始日に、世界のすべての通貨が、金の価値とその時点での通貨の相関値に基づいた、基本の取引単位値に変換される。この値が、すべてのTU値の導出の基となる、基準になる。たとえば、基準が$1.00=1.00TUとすると、金が$475であり、ユーロが、その日のドルに対する価値に基づいて0.8566である場合、その日のユーロは0.8566 TUの基準値を獲得する。金の価格が$490/オンスに上がると、ユーロはその日のレート0.8837で、TUに変換されることになる。
図12(下半分)は、システムが、満期利回りの入札を手形の割引額に変換するため、およびクーポンレート(再融資の想定金利)を計算に組み込むために必要な、パラメータを示す。手形の額面のパーセンテージで表される手形の割引レートを計算するためには、Excelのスプレッドシート式、=価格([購入日].[満期日],[クーポンレート],[所望の満期利回り],[買い戻し価格],[1年ごとまたは半年ごとの支払い可能クーポン],[日数:360または365])を使用する。再融資の金利(成功入札レート)は、クーポン手形が望ましい場合、自動的に手形のクーポンレートになる。そうでなければ、ゼロクーポン手形の場合、クーポン値として入力されるパーセンテージは0%である。
図13(図14に続く)は、数秒で電子的に実行される同時および即時のエスクロー取引終了プロセス(ステップ[7]および[8])を介して、成功した満期利回り入札および金利入札をマッチさせ、これらを4つの取引バケット(ステップ[3]から[6])に割り振る方法を示す。4人の当事者の取引が同時に終了し、決済(ステップ[9])が即時に配布された場合、こうした取引終了の結果として、本明細書に示されるように各成功入札者に収益または利益が与えられることになる。ステップ[9]から[11]は、投資家または貸し手の特定の目的に合わせて、その後の適切な時期に逆転(レポを介して)またはスワップすることが可能な、ミラーリング取引を作成するための、別々の(ただし関係する)取引終了のそれぞれのセットに対して発生する内容と、当事者(無関係の実体)の相互関係を説明する。
図14は、図13の続きである。2つの同時エスクロー取引を終了するプロセス(ステップ[12]および[13])を示す。ステップ[14]から[19]は、当事者Aおよび当事者Bの資産および債務のマッチングを、完全または部分的に逆転させることができるように、当事者AおよびBのポートフォリオ全体を事前に設定された価格で買い戻す当事者Cを含む、第3の取引終了を実行する、オプションおよび追加のプロセスを示す。たとえば、当事者Cが当事者の手形をスワップしたい場合である。
図15は、入札バケットと、これらのバケットに入札を割り振る方法とを示す。ミラーリングプロセスは、収益を投資家へ流せるようにするため、およびその後銀行が、スワップ配置構成または卸売りレベルの交換で実施される他の方法を介して、彼らの貸し付けを引き上げられるようにするために、不可欠である。
好ましい実施形態の説明
予め言えば、本明細書に記載されたパーセンテージ、量、数、レートなどは単なる例示的なものであって、本発明の下で最適または最低に達成可能な内容を反映するものではない。各取引は、特定の取引終了に先立って正確に計算可能な、それ自体の詳細および数値のセットを含む。
さらに予め言えば、本発明は、以下では発明および/または技術として言及される。
さらに予め言えば、本明細書で使用される用語集を以下に示す。
「裁定取引」という用語は、再融資コストよりも高い投資利益から導出される肯定的優勢を通じて、収益が達成されるプロセスと、将来のキャッシュフローストリームをそれらの現在値まで下げるために貨幣の時間的価値の計算を適用することを示す。本明細書で使用される場合、裁定取引の利点は、相互通貨投資および再融資にも存在する(たとえば、投資がメキシコペソで年利10%の満期利回りで実行され、同時に再融資が日本円の年利1.5%で実行され、さらに本明細書で想定される取引終了とレポ/スワッププロセスとの間の期間をカバーするために、通貨変動リスクを除去するための短期通貨防衛策が取られる)。裁定取引という用語は、本明細書では、金融団体が再融資のために小売貸し付けレートと(卸売り)銀行間割引レートとの間で導出する、利益上の優勢を示すためにも使用される(以下では「部分準備銀行」と呼ばれる)。
「受益者」(または参加信託の場合は「信託参加者」)とは、合計信託財産に対するその人物の合計保有財産に比例して、信託発行受領書、信託手形、または信託参加受領書によって証明されるように信託財産の一部を所有する人物を意味する。
「債券」とは、指定された合計金額を通常は特定の間隔で債券所有者に支払う義務、および満期時に貸し付けの元金額を払い戻す義務を、発行者に負わせる、利息付きまたは割引の証券である。債券は、通常、担保物件によって裏書きされるが、発行者の信用強度に基づくことも可能である。
「つなぎ貸し手」とは、将来必ず発生する短期、中期、または長期の再融資を見越して、つなぎ融資(またはスイングローン)をする当事者である。
「つなぎ融資」とは、必ず発生するより決定的な再融資を見越して、つなぎ貸し手によって借り手が使用できるようにする貸し付けである。「つなぎ」は、数時間から数ヶ月までいずれも可能である。
「カード保有者」とは、信託サブ口座の保有者であり、自分が受益者である信託合意書を採用することによって信託リンクデビットカードを受け取った、任意の人物を意味する(以下を参照のこと)。
「中央銀行」とは、(1)通貨を発行し、(2)オープン市場を含む貨幣調節手段を管理し、(3)他の銀行の準備金を表す預金を保持し、(4)事業運営を容易にし、公共の利益を保護するように設計された取引に従事する、国の銀行である。
「担保物件」とは、貸し付けが払い戻されるまで貸し手の担保に入っている資産である。借り手が債務を履行しない場合、貸し手は担保物件を差し押さえて、貸付金を完済するためにこれを売却する、法的権利を有する。
「担保物件信託手形」または「担保物件信託債券」――信用デリバティブを参照のこと。
「クーポン」とは、債券または手形の保有者に対して、定期的に、通常は半年ごとに支払い可能な利息額を示す取り外し可能な証明書である。帳簿記入証券上の債券利息は、所有者の口座の貸し方に記入される。
「クーポンレート」とは、有価証券が未払いの期間中、手形または債券の発行者が保有者に支払うことを約束する利息の、名目年率である。
「契約相手」とは、買い戻し(レポ)合意書またはスワップ合意書の反対側にいる人物である。買い戻し合意書で売却された証券を買い戻すこと、またはスワップ合意書の後日の通貨価値または金利で他の当事者と交換することに合意する人物。
「契約相手リスク」とは、特定の契約相手に関連付けられた信用リスクである。
「信用デリバティブ」(「担保物件信託手形」または「担保物件信託債券」としても知られる)は、他の証券によって裏書きされた債務証券であり、通常は銀行または他の管財人によって保持される。こうした手形または債券は、通常、担保物件信託証明書によって裏書きされ、通常、完全所有の子会社の証券を担保にして借り入れている親会社によって発行される。
「信用リンク手形」とは、こうした手形において金利、元金、またはその両方から投資家に支払い可能な、組み込まれた信用デリバティブ契約の下で発行者が請求を相殺できるようにする、信用デリバティブである。信用リンク手形の信用リスクは、基礎となる資産プールに関連付けられた発行者リスクのそれと同じである。
「通貨」という用語は、その国の中央銀行によって発行される、国の任意の法定貨幣を意味する。この例では選択通貨として米国ドルを使用したが、本発明はいかなる通貨にも適用可能である。
「証券保管機関」とは、使用可能信託基金および他の信託基金に対して証券保管機関として働くように指定された、銀行または証券会社を意味する。
「債務証書」とは、引き受け手形、約束手形、または為替手形によって証明される、債務を返すための約定書である。この用語は、債券および債務証書などの公式の債務証券にも適用される。
「契約無効条件」または「契約無効化」という用語は、手形または債券の発行者が、払い込み請求期日に証書を兌換するのではなく、取消不能信託からのクーポン金利支払いを続行し、満期時に元金の返済に使用されることになる信託資産に預け入れる、再融資技法に適用される。信託資産からの、通常は米国財務省証券またはゼロクーポン証券からのキャッシュフローは、予測される満期日までに証書を償還するのに十分でなければならない。契約無効条件は、たとえ発行者が債券金利の支払いを続ける場合であっても、発行者のバランスシートから証書を事実上除去する。本発明では、契約無効化は、債務返済(元金および金利)に関連付けられた任意およびすべてのリスクが、担保物件のポートフォリオの一部である証書の発行者に移されたという意味で使用され、結果として、貸し手の信用リスクが取引マネージャのバランスシート強度ではなく、担保物件の発行者のそれに基づくという特典が生じる。
「失効貸し付け」とは、特定の貸し付けに関連付けられた信用リスクが、借り手の財務強度のそれから、抵当貸し取引で担保物件として提供された証券または債務証書の発行者に関連付けられた信用リスクへの100%依存に移された、貸し付けを意味する。本発明では、失効貸し付けとは、借り手の貸し手への任意およびすべての債務返済義務を果たすために必要なキャッシュフローの100%を提供する、第三者発行者の1つまたは複数の証券から得られる収入を使用して、借り手の債務返済義務を(証券/抵当および譲渡によって)相殺するプロセスを言い表す。
「デリバティブ証書」とは、その価値が、基礎となる金融資産、指数、または他の投資の収益率に基づく契約書である。たとえば通常のオプションはデリバティブであり、これは、その価値が基礎となる株式の収益に対して変化するためである。
「割引」(または「再割引」)という用語は、その担保物件(たとえば手形、引き受け手形など)を抵当に入れることによって、金融団体が貸勘定を取得するプロセスを意味する。銀行は、米国の連邦準備銀行「保管借用者」プログラムの場合と同様に割引として知られるプロセスを介して、または、銀行間取引市場(たとえば「LIBOR」すなわち「ロンドン銀行間翌日物レート」)を介して、その担保ポートフォリオを再融資することができる。割引は、貨幣の時間的価値を反映するように予測されるキャッシュフローを削減することによって、所得の流れの現在の値を見積もるプロセスでもある。割引は複利の反意語である。
「割引レート」は、中央銀行(たとえば連邦準備制度理事会)が、担保として国債または適格金融証書を使用して、貸し付けのために会員銀行に課す金利である。
「割引」は、債券または手形に関して使用される場合は、通常、額面のパーセンテージとして表された証書の価格を言い表す(以下を参照のこと)。債券が割引で販売されると言われる場合、これは額面の100%未満の価格を表す。同様に、割増は、額面の100%を超える任意の価格が支払われる。債券価格は金利が下がると上昇し、金利が上がると価格は下落する。
「エスクロー資産」または「同時エスクロー終了資産」は、契約書のすべての条件に合致し、その時点で「エスクロー」が終了し、保管されている資産が契約書の諸条件に従って各当事者に分配されるまで、第三者(たとえばエスクローエージェントとして働く法律事務所または権原保険会社)によって保持される資金、証券、あるいは他の財産または証書を表す。同時エスクロー終了の場合、エスクローが終了するまでにすべての条件が満たされなければならない。こうしたケースでは、通常、以下の諸条件が適用される。「証書の引渡し、購買価格の支払い、および取引終了は、証書の引渡し、購買価格の支払い、あるいはその時点で発生する本合意書の条件によって要求されるいかなる事象も、かかる引渡し、支払い、およびかかる事象のすべてが発生するまで発生しないものとし、さらに、かかる引渡し、支払い、およびかかるすべての事象が発生した場合、それらは同時に発生したものとする、という点において、同時であるものとする。取引終了が、指定取引終了期日からX営業日内に発生しない場合、エスクローに保持されるすべての資金、証書、および他の資産は、即時に原供託者に返還されることとなる。」
債券、手形、または他の証券の「額面」とは、証明書または証書の表面に記載された金額である。
「変動信託参加受領書」とは、その保有財産の範囲で任意の時点での信託財産内のその当事者の受益的利益を証明するために、初期に信託参加者に送達される信託参加受領書である。参加者の口座残高は、預け入れおよび引き出しが記録された場合日々変動するため、口座上で使用可能な資金を証明する受領書金額は、受領証明に定義されるように変動的である。したがって、こうした変動信託参加受領書は、設定された受領金額に関するものではなく、参加者の信用サブ口座の開設時に発行および送達された場合、任意の時点でのサブ口座の残高を計算、記入、および報告する方法および基準を確立することになる。
「フォーフェティング」とは、即時に使用可能な現金と引き換えに「無償還」ベースで債券を販売することにより、すべてのリスクを消滅させる、(固定または変動金利による)融資方法である。
「部分準備銀行」という語句は、中央銀行の会員である銀行が、預金者が資金を返すように要求した場合に預金者に全額返済するための「準備金」として、利息なしの口座に銀行預金者の資金の一部を維持するために必要な方法である。これは単に、銀行は預金されている$1,000に対して、$10,000を貸し出すことができるという意味である(10:1レバレッジ)。さらに銀行は、健全なティアI(銀行の100%リスク時資本)およびティアII(リスク時銀行資本が100%ではない、たとえば、優先順位、プリファレンス、または返金保証の要素を含む資本)の資本家レベルを維持することが必要である。中央銀行は、部分準備銀行を経済における資金乗数として使用する。たとえば、銀行Aは$100の預金を受け取って$90を貸し出し、次にこれを借り手Xが銀行Bに預ける。銀行Bは$90を受け取って、$81を借り手Yに貸し出すという具合に、経済にゼロアウトが生じるまで続けられる。この原理を実際に応用する場合、銀行は、(a)以下で説明するように貸し付けまたは投資(たとえば、金融証書の購入を通じた政府への貸し付け)可能な、預金者資金のレバレッジ(現在、米国では10:1、カナダでは20:1、ヨーロッパでは12.5:1など)、および(b)資金を市場に貸し付けるかまたは送り込むレート(小売レート)よりも低い金利(卸売りレート)での、割引または再割引、という、2つの銀行業務原則を適用することによって、かなりの利益を上げる。レバレッジおよび割引の結果を複利計算すると、もちろん貸し付け返済不能が妥当なレベルで維持されるという想定で、銀行業界にとって多大な利益となる。
「全取引サイクル」とは、成功裏に取引終了および決済され、その後、第1の終了を逆にミラーリングした第2の取引終了および決済が続く、裁定取引を意味する。手形が購入され、その手形を獲得するための現金が引き上げられた場合、交換に流動性を戻し、参加者に裁定取引利益を残すためには、その手形の担保付き、無償還再融資を実行しなければならない。同様に、手形が販売された場合、第2の取引には、交換に流動性を戻すための手形販売収益の再投資が含まれなければならない。
「将来価値」または「FV」は、定期的な一定の支払いおよび一定の金利に基づく投資の、将来の価値を戻す公式を表す。言い換えればこれは、複利に基づいて現時点で実行された所得の流れまたは投資の、満期時の将来価値である。現時点の投資の将来価値を計算するためには、公式FV(rate, nper, pmt, pv, type)[たとえば、Microsoft Excel(商標)のスプレッドシートで使用される公式]が投資の将来価値を戻し、この式では以下のとおりである。
Rateは、期間当たりの金利である。
Nperは、年金の支払い期間の合計数である。
Pmtは、各期間に実行される支払いであり、年金の有効期間にわたって変更することはできない。通常、pmtは元金および金利を含むが、他の料金または税は含まない。pmtが省略された場合、pv引数を含めなければならない。
Pvは、現在価値であり、すなわち一連の将来の支払いが現時点で価値のある一括払いである。pvが省略された場合は0(ゼロ)になると想定され、pmt引数を含めなければならない。
Typeは、数字0(期間の終わり)または1(期間の始まり)であり、支払期日がいつであるかを示す。
「金利スワップ」は、2人の契約相手が、決して交換されない基礎となる「概念上の元金」金額に基づき、異なる性質の金利支払いを交換することに合意する契約書である。金利スワップには、「クーポンスワップ」すなわち同じ通貨での変動レート証書に関する固定レートの交換、「基本スワップ」すなわち同じ通貨での変動レート証書に関する変動レートの交換、および、ある通貨での変動レートに関する他の通貨での固定レート証書の交換を含む「相互通貨金利スワップ」という、3つのタイプがある。最も単純な形の場合、ある金利スワップに対する2人の契約当事者が、2つの異なる種類の債務証書に関して、彼らの金利支払い義務(元金の持ち主は変わらない)を交換する。
「証書」とは一般に、発行者の債務証書を言い表す。
「内部収益率」または「IRR」とは、保持されている期間中、投資によって得られる平均年間純益である。以下に定義されるように、金融証書ではIRRは「満期利回り」に等しい。
「投資サイクル」または「サイクル」とは、具体的には続いて再融資が発生する証書の購入を含む、一連の取引終了を言い表す。サイクルは、自由に反復することができる。
「発行者」または「原発行者」は、投資家に販売するためにその債券、手形、または株式証書を提供するための権限を有する、会社、政府、または他の法的実体である。
「貸し付けレート」は、貸し付けに課せられる年間金利である。
金融における「レバレッジ」という用語は、投資された資本に対して利益を増加させるために借り入れられる資金を意味する。銀行業務では、これは、金融市場において銀行によって購入されるか、または利息付き資産、主に貸付金を融資するために預金者から借り入れられる、資金の使用である。銀行は、自分の預金者の資金を、貸し手の資金コストおよび運営費用を十分にカバーするだけの高いレートで貸付金に投資し、利益マージンまたはスプレッドを生み出す。金融界では、これは、所有者の自己資本に対してより高い収益を得るための債務証券または優先証券の使用である。銀行業務では、レバレッジは、銀行のバランスシート資本準備に基づいて、銀行がその中央銀行、マネーセンター銀行、住宅ローン再融資機関、またはグローバル銀行間再融資市場(たとえば、ロンドン銀行間翌日物レート――「LIBOR」)の再融資支援付きで、貸し出すことが可能な金額でもある。[たとえば米国では、銀行は、その帳簿上に維持している資本準備金$1につき、$10を貸し出すことができる。銀行は、(a)小売レートで使用可能な現金を貸し出し、続いてより低い割引レートで担保物件の再融資する(または割引する)こと、ならびに、(b)この貸し出しおよび再融資のサイクルを、中央銀行によって許可された全10:1レバレッジが達成される時点などまで繰り返すこと、によって、レバレッジプロセスから利益を得る。一例として、9倍利益のレバレッジ、年利6.25%の発行者に対するコスト、米国財務省証券における利益の50%および小売住宅ローンの50%の再投資、米国財務省証券に対する4.15%の総利益満期利回り、住宅ローンに対する5.87%の総利益利回り、ならびに、2.75%の銀行再融資レートであると想定すると、10年金融証書の販売に対して$1,000,000の利益を受け取る銀行は、同じ10年間にわたって$1,090,000の粗利益を達成することが可能である。]
「融資比率」は、裏書担保の額面に対する貸し付け額(元金)であり、たとえば、$1,000の額面を有する証券によって担保が付けられた$900の貸し付けは、90%の融資比率を表す。
「基本信託」とは、それ自体が、他の同様の信託の100%信託財産の単独受益所有者である、信託を意味する。
「マネーセンター銀行」とは、国内および国外の両方のマネー市場に参加する、主要な金融センター内に位置する銀行である。マネーセンター銀行は、小規模な地域銀行に対して、より小規模な銀行にはない銀行業務の設備およびサービスを提供する。
「無償還貸し付け」とは、貸し付けに担保を付けるために使用される資産によって、厳密に抵当付けされた貸し付けである。借り手が返済不能な場合、貸し手は、担保に入れられた資産の差し押さえおよびフォーフェイチャを省くために、借り手の資産に対する償還請求権を持たない。
「更改」という用語は、(1)1契約当事者を新規当事者に置き換えるための合意に適用される。更改は、権利および義務の両方を移転し、元の当事者と新規当事者の両方の同意、ならびに(2)以前の債務または義務を新しいものと置き換えることを必要とする。
「買い付け選択権」または「コールオプション」とは、「権利行使価格」と呼ばれる表明価格で、通貨、金融先物取引、または証券を購入するための権利を購入者に付与する契約。本発明では、コールオプションとは「譲与者」と「被譲与者」との間の契約であり、譲与者は、オプションの有効期限に先立って権利行使価格で譲与者の投資またはローンポートフォリオを譲与者からコールするためのオプション(購入するための権利)を被譲与者に付与する。コールオプションでは、オプションを行使するための権利は被譲与者に属し、被譲与者がコールするように選択した場合、被譲与者は実行する義務を負う。
「売り付け選択権」または「プットオプション」とは、コールオプションの反対語であり、当事者の権利および義務は逆である。プットオプションは、購入者がオプションの下で自分の「販売権」を行使することを選択した場合、ローンまたは証券のポートフォリオを購入する義務をオプションの販売者に課す。
「オプション行使価格」は、コールオプションまたはプットオプションの行使価格である。コールオプションの場合これは購入価格であり、プットオプションの場合これは販売価格である。
「参加者」または「取引参加者」は、交換の成功入札者になる個人または法人であり、その入札が1つまたは複数の取引終了に対して選択される。
「参加合意書」とは、その人物または実体の参加信託との関係の基本を確立するために、信託設定者と参加者との間で適切に実行および申し渡される任意の参加合意書を意味する。これは、預け入れ、引き出し、および支払いの方法を確立し、さらに、使用可能資金における人物または実体の受益権が記載されることになる基本を確立し、明細が明らかにされた利益および配当金が、人物の口座に記録され、口座の月次計算書に報告される。
「参加信託」とは、全信託資産に対する手形保有者たまは信託受領の範囲で、自らの寄与によって自動的に一部の信託資本金の受託者となる第三者によって信託への寄与を可能にする法定信託を意味する。
「担保/証券合意書」という用語は、借り手が担保としての資産を、貸し付けに対する貸し手への担保権として担保に入れる、合意書である。担保/証券合意書は、貸し付けが返済されるまで、担保に入れられた借り手の資産における担保権を貸し手に付与する。
「現在価値」という用語は、割引キャッシュフローの分析で幅広く使用される公式である。これは、複利計算された金利または割引レートによって割り引かれた、何らかの将来の日付が期日であり支払い可能な支払いまたは支払い額の流れの現在の価値を計算する。言い換えればこれは、一連の将来の支払いが現時点で価値を持つ、合計額である。投資または一連のキャッシュフローの現在価値を計算するために、公式PV(rate, nper, pmt, fv, type)[たとえば、Microsoft Excel(商標)のスプレッドシートで使用されるように]が投資の現在価値を戻し、この式では以下のとおりである。
Rateは、期間当たりの金利である。
Nperは、年金の支払い期間の合計数である。
Pmtは、各期間に実行される支払いであり、年金の有効期間にわたって変更することはできない。pmtが省略された場合、fv引数を含めなければならない。
Fvは、将来価値であり、すなわち最後の支払いが実行された後に達成したい現金残高である。fvが省略された場合は0になる(たとえば貸付の将来価値が0である)と想定される。fvが省略された場合、pmt引数を含めなければならない。
Typeは、数字0(期間の終わり)または1(期間の始まり)であり、支払期日がいつであるかを示す。
「再融資」は、貸付の担保として取得された投資または非流動資産を、販売、割引、または担保に入れることによって、現金の流動性を創出するプロセスである。銀行は、しばしば一定の担保によって貸し付けを保証し、その後転換して、今度は、初期の借り手の担保を「保管借用者」プログラムの下で中央銀行に、または銀行間貸付市場において他の銀行に、担保として入れることにより、紙面の担保を再貸し付け可能な現金に変換することによって、それ自体を「再融資する」。本明細書に添付の図1は、割引プロセスを介して銀行がどのように再融資するかのプロセスを示す。
「証券登録機関」は、信託に関するすべての会計機能を実行するため、および各参加者に対して会計作業を月次報告するために適格に指名された機関を意味する。
「買い戻し合意書」または「レポ合意書」は、販売者が価格に関して合意し、通常は表明した時点で、証券を買い戻すように合意する、販売者と購入者との間の合意書である。
「信託設定者」(創作者または譲与者としても知られる)は、新しい信託を形成するために受託者との合意を結ぶ個人または実体である。
「減債基金」とは、1回または定期的に別の保管口座に蓄えられ、債務証券を償還するためまたは債務の利息を払うために使用される、事前設定総額を意味する。この適用例で使用される場合、「減債基金」という用語は、元金および投資利益が、満期日に借り手のすべての将来の金利支払い義務を満たすのに十分となるように、保管口座に預金され、経時的に投資される、1回払いに適用される。減債基金預金は、支払い時に貸し付け収益から差し引かれ、金利の支払いに必要な将来のキャッシュフローの現在価値を表す。
「合成資産」という用語は、獲得される資産または資産のポートフォリオを言い表すのではなく、その価値が証券などの他の資産の組み合わせにリンクされる資産を言い表す。したがって、資産は合成的に獲得されると言われるため、価値が人工的に作成されるという点で合成資産と言われる。たとえば、同じ担保または投資ポートフォリオに関してコールオプションの購入およびプットオプションの販売を同時に行うことで、基礎となる証券それ自体と資本利得可能性に関して同じ価値を有する合成資産が作成される。
「取引単位」(または「TU」)とは、交換に関するすべての取引を規定する概念上の連動型測定単位である。たとえば、ドル建てまたはユーロ建ての手形を発行する代わりに、交換に関するすべての手形をTUのみで発行することができる(または、その後、どのような他の商標名でもこの測定単位に与えられる)。同様に、世界中の入札者が、すべての参加者によって知られ受け入れられた測定の標準単位に基づいて、交換に関する取引を実行できるように、すべての貸し付けおよび再融資戦略がTU単位で実行される。すべての世界通貨を交易の連動型単位に標準化するこのプロセスについては、図12および図2でさらに説明される。ある意味で、TUはカジノチップのような働きをする。参加者が、現地通貨をプレイに使用するチップに変換し、カジノでのセッション終了時には現地通貨に再変換できるようにする。新しい志願者が交換の取引口座を開設した場合、その人物は、自分の母国の指定された信託機関内に信託口座を開設し、現地通貨の保有財産をTUに即時かつ動的に(その時点の現行指数レートで)変換する必要がある。これは、自分の新しい信託口座への開始資本としての預金用に交換からTUを購入するよう、口座保有者に要求するプロセスを介して実行される。取引利益はTUに累積される。TUは現金に兌換することが可能であり、兌換される場合、事前に合意した手続き、条件、およびその時点の現行TU指数レートでの最低口座残高要件に基づいて、現地通貨でのみ支払い可能である。この技術を説明するために、TUについて言及すると、この例では、図12で例示および考察されるような金の基本単位に適用される。
ある意味で、TUは、毎日価格が設定され、定期的に公開され、世界中でアクセス可能であり、基礎となる資産、商品、または製品からその価値を導出する、任意の測定単位とすることができる。たとえば、1オンスの金または任意の他の金属、基準単位を計算するために使用される特定の株式の価格、既知の商品の価格(たとえば1ブッシェルの小麦の価格)、あるいは既知のまたは作成された品目(たとえばウィジェット)とすることができる。TUの「取引連動」の概念が、任意の商品、資産クラス、製品(有形または無形――たとえばCO2排出権、知的財産単位など)に対して有することのできる、適用数または販売促進可能性には制限がない。たとえば、TUがウィジェットとして特定のプロモーション用に定義された場合、額面1,000TUの10年のゼロクーポン手形は、割引で(所望の満期利回りに基づき)1,000ウィジェットの購入に相当する。これは手形の満期時に1,000ウィジェットを戻すという確約を伴い、将来の引渡し契約とよく似た働きをする。したがって、証書を手形と呼ぶ代わりに、満期日にウィジェットを引き渡す契約と呼ぶことができる。債務は、ウィジェットの全体または一部で決済することができる。同様に、ウィジェットと等価のTUで実行されるたとえば年利4%の10年貸し付けは、交換で1,000ウィジェットを貸し付け、10年間にわたって年間40ウィジェット、および10年の終わりに1,000ウィジェットを受け戻す貸し手と等価である。
「信託」とは、通常、信託資金または資産を管理する譲与者の個人または法人によって、(利害の対立のない)受託者、受益者、またはエージェントとして従事している、商用銀行と組み合わされるか、またはその中にある組織である。受託者は、信託合意の下で、「受益者」と呼ばれる他の人物または実体の利益に関する財産の所有権を保持する。法的な信託とは、「受託者」と呼ばれる(利害の対立のない)有資格の人物または法人が、「受益者」と呼ばれる1人または複数の人物の利益に関する財産の所有権を保持する、合法的に作成された信任関係を意味する。信託を確立し、その条款を含み、受託者の権限について記載した合意書は、信託合意書または信託契約書と呼ばれる。信託を創出する人物または実体は、創作者、信託設定者、譲与者、または供与者であり、財産自体は「資本金」、「信託資金」、または「信託財産」と呼ばれ、それによって得られるいかなる収入とも区別される。
「信託口座」とは、銀行口座または基本信託またはサブ信託の信託口座を意味する。
「信託発行受領書」とは、受領書に示された金額までの信託資本金における受益者の案文計算した利益所有権を証明するために、受益者に有利なように信託の受託者によって発行される信託受領書である。信託発行受領書は、会社の株券とかなり似た働きをするが、主な相違点は、信託の場合、信託の資産が、信託を規定する事前に定義された合意書の諸条件に従って、独立した受託者によって管理されるという点である。
「信託参加受領書」とは、「信託参加合意書」の諸条件に従って信託の基本口座の下に参加者の名前で開設されたサブ口座に預金させ、それによって参加者が事実上、信託における参加者の保有財産の範囲で信託の受益者となる、無関係の第三者の有利なように発行されるという点を除いて、信託発行受領書とかなり似た働きをする、参加者に有利なように信託によって発行される受領書である。
「信託リンクデビットカード」とは、2004年11月22日出願の、米国仮特許出願第60/630233号の主題である、デビットカード製品を説明するために使用される用語である。
「信託財産」という用語は、受託者の信認義務に従った保留準備金を含む、すべての負債の合計より少ないすべての資産の合計として任意の時点で計算された、受益者の自らの信託サブ口座へのすべての現金預金の総計において、信託が有するすべての権利、権原、所有権を意味する。さらにこれは、通常は投資目的に使用可能な金額でもあり、任意およびすべての累積および未払い利息、信託によって得られた配当金または利益、ならびに信託によって他の方法で獲得した任意の他の資産も含む。
「信託資金」という用語は、信託設定者、譲与者、受益者、または参加者によって、信託の預金に預け入れられた、すべての現金資金および他の資産の集合を意味する。
「信託契約書」とは、信託を確立し、信託の資産を管理するための受託者を任命する、法的合意書である。これは、信託設定者と有資格の受託者との間で結ばれた合意であり、通常は、資金がどのように管理されるべきかを含む、債券保有者または受益者に関する保護条項を含む。その条項は受託者の権限を記載し、信託で保有される資産における受益者または参加者の所有権を確立する。
「信託手形」とは、手形の条件に従って、満期時に、元金およびあれば利息を手形の保有者に支払うよう信託に義務付ける、債務証書である。信託は、かかる作業が信託合意書によって特に禁止されていない限り、信託資産によって保証された負債を作成することができる。
「受託者」とは、「受益者」と呼ばれる1人または複数の人物の利益に関する財産の所有権を保持する信託会社などの、有資格の(利害の対立のないことを意味する)人物または法人である。受託者は、通常、信託合意書または信託契約書の特定の指示に従って、受益者のために、および受益者に代わって、利益を生じるように信託財産を投資する責務を負う。信託合意書は、通常、受託者が独自に投資を決定できるか、または第三者の資産管理者によって提出された投資注文を実行するのみであるか、を定義する。
本明細書で使用される「利回り」という用語は、元の投資または貸し付け額の年間パーセンテージで表される、ポートフォリオ(貸し付けまたは投資)によって得られた収益である。特定の証券(たとえば債券または手形)に関して使用される場合は、通常、満期利回り(以下で定義)を表す。
「満期利回り」または「YTM」という語句は、債券または手形などの長期、利息付き投資が満期日まで保持される場合に投資家が受け取る、収益率を決定する公式に適用される。これは、購入価格、償還価値、満期日、クーポン利回り、および利息支払い間隔を考慮に入れる。貨幣の時間的価値を理解すると、これは、すべての将来の支払いの現在価値が債券または手形の現在価格に等しくなる割引率であり、IRRとも呼ばれる。クーポンはYTMレートで再投資されることが暗黙的に想定される。
「ゼロクーポン証券」または「zc手形」または「zc債券」とは、定期的な利息支払いはないが、代わりにその額面からかなりの割引で販売される証券である。こうした証券の購入者は、指定された満期日に額面と称される証券の漸進的増価によって収益率を得る。ゼロクーポン証券は、そのクーポンから債券または手形の元金を除き、除かれた元金をゼロクーポン証券として販売することによっても、作成することができる。異なる投資目的を有する投資家に別々に販売するために証券の元金およびクーポンを除くプロセスは、通常、ストリッピングと呼ばれる。ストリッピングの結果、単一の利息付き手形または債券から2つの別々の異なる証券が作成される。これら2つの新しい証券は、通常、年金製品の特徴を有する「金利専用」(I/O)、およびゼロクーポン証券の特徴を有する「元金専用」(P/O)と呼ばれる。
技術の説明
技術とは、世界のあらゆる国に存在する貸し付け利息および投資利回り差の裁定取引を行うため、ならびに借り入れ希望者および投資希望者が有益な取引を即時に成立させるためにオンラインでの対話が可能な動的市場を創出するために必要な、それ自体の組み込み型信託、エスクロー、清算、および決済機構を組み込んだ、コンピュータ実施の、多(複)層の、効率的なオンライン電子マーケットメイキングシステムである。このシステムは、世界中の入札者から受け取った入札の自動分類、分析、およびマッチング、入札の2カ国ごとグループ分け、受け入れた入札から外挿されたパラメータのセットに基づく財務収益および取引明細の計算、提出された受け入れ入札に従って各参加者に裁定取引利益を提供するように設計された事前設定取引の構造化、これらの取引の終了、ならびに最終的な清算および決算を容易にする。このシステムは、とりわけ、(a)世界中の参加者が、成功入札者に自動的に利益を保証する、より良い利回りの投資またはより低いコストの貸し付けで(その逆に、交換の取引が第1に終了し、それに続いてより良い利回りで現地での再融資を行うことも可能である)、グローバル交換を通じて、自分たちの現地通貨で借り入れまたは投資すること、およびこうした取引を自動的に再融資することを可能にする、動的オンライン入札および提示システムと、(b)提出された入札の数学的処理によって裁定取引利益が達成可能な場合、(他の入札に照らして測定された場合に作成する、利回り裁定取引機会に関して測定された)望ましさに基づいて、集約、分類、分析、国別グループ分け、および受領または拒否された、入札を提出する方法と、(c)投資に関する望ましい満期利回り、または貸し付けの年間金利のいずれかに関して表された世界中の入札を獲得するため、ならびに、こうした入札を、他の入札に対して提示する裁定取引機会を計算するために必要な動的な価格付けに変換するためのシステムと、(d)受け取った最も有利な入札をマッチングし、各成功入札者の利益目標を達成するように設計された、一連の最高5つの同時取引終了にグループ分けするためのシステムと、(e)国内のこれらの入札を第1にランク付けし、次に受け入れ可能な利回りの差を提供する2カ国のペアに国をマッチングするシステムを介して、提出されたすべての入札から最も利益の高い裁定取引機会を得るためのシステムと、(f)交換で実行される任意の取引のすべての面をカバーする事前に設定された法定形式のリポジトリデータベースに即時および継ぎ目なくアクセスし、取引終了のために取引終了時に電子的に文書を作成するシステムと、(g)各取引終了に適用する受け入れた各入札を金融データのセットに変換し、こうしたデータを、その後、成功入札者に代わって電子取引終了を行うために第三者被信託者、証券保管機関、および受託者に提出される、法定取引終了文書に自動的に組み込むシステムと、を含む。
この技術は、交換時に5つの使用可能なマーケットメイキングプラットフォームのうちの1つで入札を提出可能にする。これは、(i)入札者が、望ましい満期利回りで担保付き手形を発行および販売するための提案を提出できる、第1の動的プラットフォームと、(ii)入札者が、他の成功入札者によって発行された担保付きおよび完全に無効化された手形に投資するかまたはこれを購入するための提案を提出できる、第2の動的プラットフォームと、(iii)入札者が、他の成功入札者の手形によって担保が付けられた貸し付けを実行するための提案を提出できる、第3の動的プラットフォームと、(iv)入札者が、他の成功入札者によって発行された証書のポートフォリオを借り入れるかまたは再融資するための提案を提出できる、第4の動的プラットフォームと、(v)入札者が、ある種の事前に定義された条件に合致するか、または所望の目的を達成する、手形またはローンポートフォリオを買い戻す(レポ)ため、またはポートフォリオをスワップするための、提案を提出できる、第5の(可能であるが全取引終了サイクルの必須部分ではない)動的プラットフォームと、を含む。
このデータベース駆動型取引アプリケーションは、動的価格付け情報の収集、分類、分析、計算、変換、格納、および表示を行う。データは、裁定取引機会を明らかにするために国内および国外で急速に変化する入札のデータベースに格納される。急速な入札の変化は、最高の受け入れ確率を有し、成功かつ高利益の取引終了機会を生じる可能性が高い入札を準備および提出するよう、開始時に入札者に指示するプロセスを介して、奨励および促進される。これは、自分の入札が提出したとおりに受け入れられる確率を示す即時フィードバックを、オンラインで入札者に提供することによって達成される。この分析的な確率予測メカニズムは、4つの入札プラットフォームそれぞれの中に少なくともマッチの可能性があるかどうかを調べるために、提出された入札をその特定の国内のあらゆる他の入札に対して即時に分析すること、および、この入札を他の2カ国ペアに照らして測定すること、ならびに、その査定の結果を入札者に戻すこと、によって達成される。確率が低い場合、入札者は、自分の利回りまたは金利を上げるかまたは下げるように、および成功のチャンスを増やすために自分の入札を再提出するように、奨励される。このプロセスは、入札者を望ましい利回りまたは金利の方向へ動かす傾向を有し、これによってどちらの取引方向(発行またはレポ)においても肯定的な裁定取引を引き出すことになる。このように潜在的には世界中に何百万もある入札の中から、成功する入札を即時に分類、分析、および選択するために必要な分析アプリケーションは、ある国の中に、または選択された2カ国ペアの間に存在する、ありとあらゆる裁定取引機会を最大限に得るように設計された他のアプリケーションによって、機能拡張される。肯定的な裁定取引がある方向または別の方向の取引で識別された場合、システムは、成功入札者の入札を即時にロックインし、彼らのTU単位の信託口座預金を封鎖して、法定文書を発行し、継ぎ目のない同時エスクロー取引終了プロセスと、それに続く各成功入札者に対する信託設定を介して、取引を終了するように進行する。
直前の説明、ならびに図面を参照しながら以下の詳細な説明を参照すると、さらに本技術および発明の特徴は、複数の参加者に対する、コンピュータ実施の、複層の、オンライン電子マーケットメイキングシステムが、入札サブシステムを使用して、参加者が複数の金融製品の発行、証券化、販売、取引、再融資、および買い戻しを行うことができるようにする、電子マーケットメイキング構造、ならびに参加者が、入札自体によって作成される諸国間に存在する金利関連の差によって可能な、世界中の金利および利回りの裁定取引機会を作成し、これに参加できるようにする入札サブシステムである。電子マーケットメイキング構造は、第1の層は目に見える小売セクタ用、第2の層は目には見えないが小売面とインターフェースする卸売りまたは団体セクタ用という、2層のオペレーションサブシステムを含むことができる。
発明の詳細
次に、本発明の細部を全体として見ると、本発明は、個人、マーケットメーカ、金融団体、または企業体のアクティブオンライン対話を容易にし、入札を即時に提出するため、ならびに金利および/または利回りのオンラインでの裁定取引を終了および決済するための方法を参加者に提供する、信託駆動型グローバル電子交換の作成を含む。このシステムは、各国内で、または2カ国ペア間で、裁定取引機会(スプレッド格差)を動的に作成する、急速に変化する世界規模の入札提出プロセスを、奨励および容易にするように設計され、その結果、このシステムはその後、複数の参加者間で成功した高利益のオンライン取引終了を処理することができる。これは、取引において最高の受け入れ確率を有することになる入札を提出するよう、開始時に入札者に指示するプロセスを介して実行される。これは、自分の入札が提出したとおりに受け入れられる確率に関して即時フィードバックを、オンラインで入札者に提供することによって達成される。この分析的な確率予測ツールは、提出された各入札を、その特定の国内または目標とする国のペア内のあらゆる他の入札に対して即時に分析し、4つの入札プラットフォームそれぞれの中のマッチの可能性を識別するために入札間のスプレッド格差を測定し、それに応じて自分の入札を調節することが可能な入札者に確率結果を戻す。確率が低い場合、入札者は、自分の利回りまたは金利入札を上げるかまたは下げるように、および成功のチャンスを増やすために再提出するように、奨励される。
裁定取引機会が識別された場合、本明細書で指示されるように一連の取引終了が構造化および実行される。こうした取引終了は、エスクローで同時に発生した場合、各参加者に対して事前に定義されたレベルの利益を供給するか、または成功入札者に対する既知の戦略的利点を達成することになる。以下で説明するように、本発明は、オンラインで即時に販売されるオーダーメイドの手形の発行を含む。このプロセスに付随して、割引またはフォーフェティングとして知られるプロセスである、利潤を上乗せして投資を液化するための再融資の同時終了が、即時および同時に発生する。こうした交換に参加するプロセスは、高度な金融取引の複雑さが、世界のそれほど高度でない金融ブレーンたちにとって足を踏み入れる場合の障壁とはならないような、単純なレベルまで低下してきている。基本的に、コンピュータおよびインターネットにアクセス可能であり、現地通貨でローカルに借り入れまたは投資可能な人であれば誰でも、交換を伴う信託口座を開設し、自分の口座(交換の顧客の利益および交換自体のために信託会社によってローカルに管理された、参加信託の信託口座のサブ口座)にローカルに資金を預け入れた後、交換に参加することができる。
成功入札者は、投資(たとえばある投資家が望む満期利回り)、抵当貸し(たとえばある貸し手が望む金利)、あるいは証書またはローンポートフォリオの買い戻しまたは逆買い戻しの、いずれかについて、世界中の参加者が入札を提出できるようにする動的オンライン交換を介して、手形または貸し付けを瞬時に発行、証券化(信託関係を介して)、売却、取引、再融資、または買い戻し(レポ)するか、あるいは合成製品(たとえば、買い付け選択権および売り付け選択権の金融製品)を作成することができる。システムは、裁定取引機会を創出する満期利回りおよび金利の入札を自動的にマッチさせるために、すべての入札を受け取り、分類し、連動させ、グループ分けし、計算する。裁定取引が識別された場合、システムは、少なくとも4人の入札者にエスクローで取引終了が実行可能であることを確認するために、同じ2カ国ペア内で追加の入札を探す。システムは、受け入れられた入札パラメータに基づいて予測される財政収益を自動的に計算し、各参加者に裁定取引利益を供給するように設計された一連の事前設定取引終了を構築する。取引が終了すると、システムは、各取引終了参加者に自動的に伝送される一連の報告書および法定文書を生成することによって、取引を清算および決済する。
交換参加者は、2つのうちの1つの方法で利益を得る。彼らは、(a)少なく借り入れ、より収益の高い投資に借り入れ資金を投入することによって利益を得るか、または(b)高額の投資を行い、より少ない借り入れコストで投資を割り引くことができる。貨幣は借り入れプロセスを通じて世界の中央銀行によって製造される(投資は貨幣の製造にはつながらない)ため、借り入れまたは割引は、本発明に組み込まれたプロセスの不可欠部分である。これは、世界中の銀行が自らの資金運用で日常的に使用する、図1に示されたプロセスと同じである。この図の場合、銀行は預金者から資金を受け取って預金時に3%の利息を支払い[1]、それらの資金を6%の金利で貸し付け[2]、その後、6%の収益を生む投資を3.25%のより低い再融資レートで割引する[3]および[4]。同様に、交換の参加者は同じ原理に従って、銀行と同じ方法で利益を得ることができる。
並列に例示することで、たとえば、投資家に4%の支払いを提案することによる手形の発行および販売(銀行が預金証明を発行するときに行うのと同じこと)[5]、貸し付けまたは交換での手形の購入のいずれかを介した5%での収益の再投資[6]、4%で借りることによる5%の収益を生む投資の割引[7]および[8]によって、交換参加者が流動性を生み出していることを示す。この図で見たように、貸し手が貸し付けを行うかまたは手形発行者から手形を購入した場合、投資が行われ、使用可能な現金残高が減少する。同様に、手形が販売される(借り入れの形)かまたは抵当貸しが得られる場合、貸し付けまたは値引きプロセスが発生し、使用可能な現金残高は増加する。
したがって、交換の参加者は、以下のいずれかを実行できる。
(a)(取引の目的で口座に資金を入れるために交換の信用口座に預けられた)現地通貨の既存の現金資産を借り入れまたは使用して、支払うかまたはローカルに達成可能なより高い満期利回りを生むことになるレートでの交換を通じて、これらの資金を配置すること。これは主に、他の国の一般レートと比べた場合、比較的金利が低い諸国に当てはまる。
(b)交換で手形を発行および販売し、その後、投資でより高い収益率でローカルに再投資するプロセスを実行すること。これは主に、他の国の一般借り入れレートと比べた場合、比較的金利が高い諸国に適用される。
裁定取引機会を引き出すために背景で実行された計算が、こうした望ましいスプレッド機会を識別した場合、システムは自動的に(a)取引パラメータを計算し、(b)複数の(少なくとも4つの)同時取引終了をサポートする数学的処理を生成し、(c)事前に設定された取引終了時間前の取引パラメータの事前かつ最終の受け入れを、所望であれば後で再確認することが可能な各成功入札者に対して、取引終了の諸条件を事前にアドバイスすることによって、目標入札を受け入れ、(d)成功入札をロックインされた取引終了モードに変換し、(e)成功入札のすべてのパラメータを計算に組み込むことによって、各金融製品および貸し付け再融資を処理し、(f)完全な取引を終了するために必要な、自動的かつ即時にオンラインで生成される法定文書および事務処理(たとえば無償還貸し付け合意)ならびに金融製品(たとえば優先担保付き10年ゼロクーポン手形)を作成し、(g)同時エスクロー終了プロセスを介して、すべての取引を終了および決済し、(h)すべての参加者に、彼らの利益のために交換で行われる成功裏の取引終了をアドバイスし、(i)取引の詳細のすべてを、すべての関係者および成功入札者の信託口座に報告および記録し、(j)すべての金融証書および法定文書をそれぞれの当事者の適切な口座コーディネートに電子的に供給(たとえば手形購入者の口座に手形を送達)し、(k)各参加者がいつでも自分のポジションから出ること、ポートフォリオをスワップすること、元の投資または貸し付けポジションを再販売、償還、または逆転することが可能な方法で、各参加者が購入もしくは売却した金融製品または彼らが実行もしくは受け取った貸し付けの詳細にアクセスできるようにするために、各参加者の口座に秘密コードを電子的に記録する。システムは、各参加者に利益または少なくとも彼らそれぞれが所望する特典(たとえば、期日まで保持される現金により裏書きされたより高利回りの手形の、セキュアなハイグレードポートフォリオの累積)のいずれかを保証する、事前に設定されたタイプおよび数の取引を同時に終了および決済するように設計される。
本技術は、ポートフォリオのハイグレード抵当貸しの累積を加速させ、資金運用に従事し、他の取引に対する防衛策を創出し、通貨および/または金利のスワップ機会を発展させ、レポおよび逆レポ戦略に従事し、より魅力的な課税構造を提供する世界の地域へ収入をシフトすることにより税金面での利点を最大化し、重要な時期のバランスシートを強化し、交換の取引に従事することにより無関係な当事者および実体を含む取引を通じて所望の複数の海外支店での利益を合法的に創出するために、金融団体による潜在的な使用が可能である。
これに対して個人の参加者は、利益の機会を創出するかまたは各国で金融プロジェクトの方法を展開するために交換を使用できるので、交換において重大な役割を果たすことになる。彼らには2つのオプションがある。金利が高い国に居住している場合(たとえば、フィリピン、メキシコ、または南アフリカ)、現地通貨で投資し、交換でより低い借り入れコストで再融資することができる。これとは逆に、国の金利が比較的低い場合(たとえば日本およびスイス)、その国で借り入れて、交換でより高い利回りで再投資することができる。交換で入札を提出するプロセスは、世界の入札者および経済界にとって以下のような有利な影響を有することになる。
1.開発の目的でこれを最も必要とする諸国への富(取引利益)の再割り振りを容易にする。
2.現在諸国間に存在する格差を縮小することによって、願わくは世界の通貨および金利市場に均衡をもたらす、動的な金利入札システムを作成する。
3.これまではほぼ例外なく、経済に影響を与えるように金利を自由に上下させることができる中央銀行総裁と中央銀行との手中にあった、金利および利回りの確立において、世界中の個人がマーケットメーカとしてよりアクティブな役割を果たせるようになる。
4.裁定取引の操作から利益を達成できる、一般人には理解できないほどの複雑さで保護された方法を厳重に秘密にしている人々である、より経験豊富なトレーダ、内情に通じた銀行家、および世界の資産家に対して、これまで独占的に確保されてきた電子市場に、世界中の個人が、利益を得るために参加できるようになる。
5.最も複雑で理解困難な金融の概念および方法論を含む、普通であれば理解不能な取引プロセスに、利益を得るために参加するプロセスを、非常に単純かつ理解しやすいレベルまで引き下げる。
彼らの現地通貨で借り入れること、および現地で支払い可能であるよりも高い利回りで収益を再投資することによって、競争市場で入札レベルを確立する重要な役割を果たすことになる。
次に、本技術を実施するために必要な順次プロセスの説明に移ると、本明細書で参照される流れ図および図面をサポートする以下の説明が提供される。
図9は、全体として、口座保有者になり、交換で入札を提出し取引を終了するために交換またはマーケットメーカノードによる許可を受け取る、世界のいずれかの場所の人物または実体に関する口座開設プロセスを示す。このプロセスは、交換データベースに情報を直接供給する現地マーケットメーカノードを介して指示することも可能である。
図9のステップ[5]から[10]は、あらゆる参加者が、発信国、主催国、ならびに交換の法律を遵守し、引き続き遵守することを保証するような、こうした参加者に関するコンプライアンス承認プロセスを示す。
図9のステップ[13]から[19]は、契約の標準的な事前に定義されたライブラリの採用が、同時オンラインエスクロー取引終了に関する取引終了文書を動的および瞬時に作成することを交換に許可する際のプロセスを示す。こうした文書は、様々な形式の手形(たとえばクーポン付きまたはクーポンなし)、手形購入合意書、貸し付け合意書、スワップ合意書、オプション合意書、再融資合意書、基本レポ合意書などを含むが、これらに限定されるものではない。口座開設およびアプリケーション登録プロセスは、交換の志願者の一連の予測作業を照合するよう、志願者に要求する。提供された情報に基づいて、システムは一連の事前に定義された標準書式の合意書を選択し、志願者に、(a)志願者または志願者が指定したエージェントによって交換で実行されるすべての取引を統括する際にこうした書式の合意書を再検討および採用させ(オリジナルの採用合意書は、オリジナル書式で郵送される必要がある)、(b)志願者が志願者自身のコンピュータに格納するためにこうした書式を電子的にダウンロードできるようにする。
志願者の予測される取引に適用する可能性のあるすべての書式の上記合意書の新しい志願者による採用に続いて、取引用の口座が承認され、自分の予測される交換での取引活動(投資または貸し付け)を100%保証するために、新しい口座保有者が自分の母国で信託口座(受託者)に預金する(自分の現地通貨で)ことが必要になる。こうした預金は、事前に定義された戦略に基づいて、現地のマーケットメーカ、エージェント、または団体ブローカによって調整することが可能であり、システムは、すべての必要な法的書式を選択し、採用のために新しい志願者に提示する。
交換は、複数のマーケットメーカおよびエージェントのサービスを使用することができる一方で、交換は、各国について単一の参加信託のみを使用することになり、各信託は目標となる国に居住する受託者によって管理されるものとする。受託者は、正規の銀行、証券会社、および団体で、現地信託口座を開設するように調整し、こうした口座は、交換で各現地取引参加者のために複数のサブ口座を主催することもできるような柔軟性を提供する。新しい口座が新しい志願者の名前で開設された場合、現地のマーケットメーカは、新しい口座保有者用にサブ口座を開設する必要がある。新しい志願者が自分の口座に預金した場合、その志願者は、信託財産の一部の受益所有権を証明するために信託証明書または信託受領書を受け取る。受託者は、入札が提出され受け入れられると、参加者の業績を保証するために信託義務のみを遂行することになる。交換によって現地入札者に入札受け入れの通知が送られた場合、同時に電子通知が受託者に送られ、この受託者は、入札者の現地の口座残高(TU単位)が、入札の受け入れによって発生する入札者の契約上の義務を十分に満たすものであることを、即時に検証する必要があり、十分な能力が認められると、受託者は、参加者の義務が約束されている限り、取引によって創出された契約相手のリスクを十分に保証するために必要なTUの額に対して入札者の口座を封鎖することになる(たとえば、参加者が10年の1,000TUゼロクーポン手形の発行および販売のために交換で入札し、価格は額面の45.6387%である場合[利回り=年利8%]、入札者の口座は、たとえ証書の金額が少ない場合であっても満期日の返済を保証するために1,000TUに対して封鎖される)。証書が再販売された場合、システムは自動的に口座の1,000TUの封鎖を解除する。この点で、交換で実行されるすべての取引が、いかなる場合もTUによって常に100%保証されていることに留意されたい。これは、手形が交換を介して購入および販売された場合、取引は、参加者の負債額に対して信託に保持された預金によって完全に保証されているという信用を生む。資産管理者(図10[3])が現地で使用可能な信託資金残高を、量を定めることが可能な事前に定義された利回りを信託参加者に戻す、事前に承認された安全な投資で投資できる場合、達成可能な現地レートに基づいて10年手形の割引された現在価値に等しいだけの信託内の担保預かり金で、取引を続行することが可能である。
図9のステップ[19]から[23]は、受託者が業績を保証することができるように、交換の新しい参加者が自分の現地通貨預金を、取引の目的でTUまたはTUの等価物に変換する必要がある場合のプロセスを示す(TUについての説明は、用語定義セクションの「取引単位」を参照のこと)。
図9のステップ[24]から[27]は、カード上で実行される引き落とし取引のためにTU口座にアクセスして、引き落とすことができるように、TU建て口座と信託リンクデビットカード(本発明者の別の特許出願の目的である)との間に動的リンクを作成することができるプロセスについて説明する。この場合、ATMまたは商業施設においてカード上で引き落としが実行されるごとに、引き落としを即時に決済できるようにするために、十分なTUが現地通貨に変換される。この機能は、前述の「関連出願の相互参照」の項で参照した異なるが関係する、2004年11月22日出願の、米国非仮特許出願第60/630233号の目的である。
図12(下半分)は、システムが、満期利回りの入札を手形の割引額に変換するため、およびクーポンレート(再融資の想定金利)を計算に組み込むために必要な、パラメータを示す。手形の額面のパーセンテージで表される手形の割引レートを計算するためには、通常は債券の計算に使用する以下のExcelのスプレッドシートの公式が使用される。
=PRICE(Settlement, Maturity, Rate, Yield, Redemption, Frequency, Basis)
上式は以下のように説明される。
Settlement 証券の決済日である。証券の決済日は、発行日後の証券が購入者に売買される日付である。
Maturity 証券の満期日である。満期日は、証券が失効する日付である。
Rate 証券の年間クーポンレートである。
Yield 証券の年間利回りである。<<入札パーセンテージはここに適用される
Redemption 証券の額面100当たりの償還価値である。
Frequency 1年当たりのクーポン支払い回数である。年払いの場合はfrequency=1、半年払いの場合はfrequency=2、四半期払いの場合はfrequency=4である。
Basis 使用される日数計算ベースのタイプである。
=YIELD(Settlement, Maturity, Price, Yield, Redemption, Frequency, Basis)
上式は以下のように説明される。
Settlement 証券の決済日である。証券の決済日は、発行日後の証券が購入者に売買される日付である。
Maturity 証券の満期日である。満期日は、証券が失効する日付である。
Rate 証券の年間クーポンレートである。
Price 証券の額面100当たりの価格である。
Redemption 証券の額面100当たりの償還価値である。
Frequency 1年当たりのクーポン支払い回数である。年払いの場合はfrequency=1、半年払いの場合はfrequency=2、四半期払いの場合はfrequency=4である。
Basis 使用される日数計算ベースのタイプである。
再融資の金利(成功入札レート)は、クーポン手形が望ましい場合、自動的に手形のクーポンレートとなる。そうではなくゼロクーポン手形の場合、入力されるパーセンテージはクーポン値として、0%である。
図11は、世界中の参加者から電子入札の提出を受け取り、データベース内で分類および索引付けし、提供する裁定取引機会に関して優先順位付けし、4つの受け入れられた「入札バケット」(または取引タイププラットフォーム)のうちの1つに供給するための入札をマッチングするために使用されるプロセスを示し、その結果、裁定取引は、即時および継ぎ目なく処理、計算、事前アドバイス、法的に文書化、および交換で取引終了される。
図11、[1]または[12]は、(a)投資に関する「所望の満期利回り」あるいは貸し付けまたは再融資取引に関する「所望の金利」のいずれかとして表される、交換での入札の提出および処理、ならびに、(b)受け取ったすべての入札の集約、分類、および分析に使用されるプロセスを示す。
図11、[13A]、[14A]、[13B]、および[14B]は、小売面で交換の参加者が使用可能な主な取引を表す。4つのバケットそれぞれを活動化し、取引の終了に備えるために、以下の条件が存在しなければならない。
(a) [13A]は、同じ利回りで、手形の発行のための入札および購入のための入札を有するものでなければならない。別の方法として、合意された利回りは、入札と提示の間の平均とすることができる。
(b) [14A]は、同じ利回りで、手形の発行のための入札および購入のための入札を有するものでなければならない。別の方法として、合意された利回りは、入札と提示の間の平均とすることができる。
(c) [13B]は、同じ利回りで、貸し付けのための入札および借り入れのための入札を有するものでなければならない。別の方法として、合意された金利は、入札と提示の間の平均とすることができる。
(d) [14B]は、同じ利回りで、貸し付けのための入札および借り入れのための入札を有するものでなければならない。別の方法として、合意された金利は、入札と提示の間の平均とすることができる。
以下の項目は必須ではないが、それでもなお、その取引のためには以下の条件が存在するのが好ましく、取引が終了すると、テイクアウトのために取引をシステムの卸売りレベルに位置付けながら、すべての参加者に利益を発生させることができる。
(a)同じ当事者(たとえば当事者A)が、[13A]では手形発行者および[14B]では貸し手の両方でなければならない。
(b)同じ当事者(たとえば当事者B)が、[13B]では手形発行者および[14A]では貸し手の両方でなければならない。
(c)同じ当事者(たとえば投資者1)が、[13A]では手形購入者および[13B]では借り手の両方でなければならない。
(d)同じ当事者(たとえば投資者2)が、[14A]では手形購入者および[14B]では借り手の両方でなければならない。
小売面上の目に見える上記4つの主な入札バケット、図15の[13A]、[14A]、[13B]、および[14B]の下の、図15の[15]には、金融団体が小売面上の目に見えない機密の卸売り入札を提出できるようにするマーケットメーカノードを介して維持されている、複数の他の目に見えない卸売り入札バケット(動的データベース)がある。こうした団体入札プラットフォームを団体が使用して、現地通貨の購入または販売のため、証券の購入または販売のため、TUまたは現地通貨で貸し付けを行うかまたは償還するため、第三者から自身の金融製品を買い戻すため、あるいは小売レベルでエスクローでの取引を終了するものとする取引のローンまたは資産のポートフォリオを購入またはスワップするために、入札を提出することができる。これを使用して、オプションマーケットを展開する、通貨、金利をスワップする、または、小売レベルで実行したものの卸売りレベルでの出口を介して契約または貸し付けを償還することもできる。
入札が伝送され小売システムによって受け入れられる場合、以下の要件を満たさなければならない。
(a)所望の満期利回りまたは年金利で表された金利を記載しなければならない(たとえば投資の年間満期利回り8%)
(b)全取引サイクルは1週間を超えて続く可能性が少ないため、提出された金利または利回り入札は、1年間の週数の52を表す52で分割されるべきである。これは、全取引サイクルが7日ではなく1日の場合、得られる利回りは、予測の7倍になることを意味する(たとえば、1週間サイクルの場合0.1537%=8%÷52)。
(c)入札は、取引終了時に投資または貸し付けられる固定額を含まなければならない。
(d)入札は、一定の制約を含むことができる(たとえば入札の妥当性)
(e)入札は、TUまたはその後NTUに適用可能でなければならない。
(f)上記(c)の入札額に少なくとも等しい、信託に預金された金額によって裏書きされなければならない。
(g)循環するかまたは1回のみとすることができる。循環機能が使用される場合、全取引サイクルが完了するとすぐに、入札は自動的および即時に新しくなり、同じ参加者の同一の新しい入札のためにシステムに提出されることを意味する。
(h)交換に流動性を戻すために、全取引サイクル用に入札を提出することが好ましい(しかし、これは義務ではない)。全取引サイクル機能が選択された場合、入札は、[13A]および[14A]、または[13B]および[14B]のいずれかの、両方のバケット内に置かれることになる。
利益のある裁定取引機会が交換で存在するためおよび実行可能になるために、以下の条件が[13A]、[14A]、[13B]、および[14B]の4つのプラットフォームそれぞれで提示されなければならない。(a)「入札バケット」データベース[13A]および[14A]に投入する満期利回り入札は同じであるかまたはほぼ同じでなければならない。(b)「入札バケット」データベース[13B]および[14B]に投入する貸し付け金利入札は同じであるかまたはほぼ同じでなければならない。(c)バケット[13A]および[14A]内の利回り入札は、「入札バケット」データベース[13B]および[14B]内に見られる金利よりも大きくなければならない。こうした条件が存在する場合、肯定的な利回り裁定取引が存在し、取引参加者の利益のために引き出すことが可能であるため、取引は終了することができる。
図11、ステップ[15]から[18]は、取引のパラメータを即時に計算し、借り入れのために受け入れられた入札(約束手形の発行および供給)と、抵当貸しのための入札(無償還貸し付け合意書の発行および供給)との両方を、少なくとも1入札が4つのバケットそれぞれから取り出される同時エスクロー取引終了プロセスを介して、交換で購入および販売可能な完成品に変換するプロセスを示す。手形の額面のパーセンテージとして表される手形の割引レートを計算するために、通常は債券の計算に使用する以下のExcelスプレッドシートの公式を使用する。
=PRICE(Settlement, Maturity, Rate, Yield, Redemption, Frequency, Basis)
上式は以下のように説明される。
Settlement 証券の決済日である。証券の決済日は、発行日後の証券が購入者に売買される日付である。
Maturity 証券の満期日である。満期日は、証券が失効する日付である。
Rate 証券の年間クーポンレートである。
Yield 証券の年間利回りである。<<入札パーセンテージはここに適用される
Redemption 証券の額面100当たりの償還価値である。
Frequency 1年当たりのクーポン支払い回数である。年払いの場合はfrequency=1、半年払いの場合はfrequency=2である。
Basis 使用される日数計算ベースのタイプである。
図11、ステップ[19]から[21]は、取引終了プロセスと、裁定取引利益の成功入札者の口座への分配および記入を示す。
図13、ステップ[3]から[6]は、成功裏の満期利回り入札および金利入札をマッチングし、前述の4つの取引バケットに割り振る方法を示す。
図13、ステップ[7]および[8]は、図の4人の参加者それぞれについて、全取引サイクルの成功裏の取引終了に対して提示される条件を示す。裁定取引は、本明細書に示された内容に基づいて終了される場合、各参加者に肯定的な利益が生じることになる。すべての取引終了は、数秒で電子的に実行される同時および即時のエスクロー取引終了プロセスを介する。4人の当事者の取引が同時に終了し、決済が行われた場合、全取引サイクルは完了したものとみなされ、4人の当事者がそれぞれ自分たちの入札の循環機能に合意した場合、新しく再処理することができる。
図13、ステップ[9]では、裁定取引の成功裏の終了から引き出された利益の決済が、参加者に即時に分配され、こうした取引終了の結果、本明細書に示されるように、各成功入札者に対して生じる利益または特典が生まれる。
図13、ステップ[9]から[11]は、投資家または貸し手の特定の目的に合わせて後で(レポを通じて)逆にするかまたは適切な時点でスワップすることが可能な、ミラーリングされた取引を作成するために、別々の(ただし関係する)取引終了の各セットおよび当事者(無関係な実体)の相互関係について発生する内容を説明する。レポ用に配置されると、交換の卸売り面を通じて、取引から継ぎ目なく難なく出るよう準備される。
図14、ステップ[12]および[13]は、卸売り出口面を通じて2つの同時エスクロー取引を終了するプロセスを示す。
図14、ステップ[14]から[19]は、小売面の終了した取引から、卸売り面で動作する団体参加者またはマーケットメーカへ出る、第3の取引終了を実行するオプションおよび追加のプロセスを示す。この例では、当事者AおよびBのポートフォリオ全体(貸し付けおよび手形)を購入し、事前に設定された価格で通貨スワップを実行するためにこの当事者らの手形をスワップする、当事者C(卸売り参加者)を使用する。ステップ[14]から[19]は、システムの卸売り面を通じて容易に実施可能な多くの出口戦略のうちの1つを示すに過ぎない。
図15、[15]は、交換の卸売り面がどのようにして小売面の直下にあるかを示す。さらに、活動は依然として小売レベルでは目に見えないが、交換をサポートおよび容易にするために団体によって実行可能な様々な活動についても説明する。
前述の説明に加えて、本技術は、さらに以下の方法またはシステムからなる。
とりわけ、投資用の所望の「満期利回り」として、または貸し付け用の所望の「金利」として表された交換での入札(以下、「入札」と呼ぶ)の仮想提示のために、ノードのネットワークおよび低コストの使用が容易な記入端末を作成すること。
個々に、あるいは任意の他の形式の集約またはカテゴリ化において、交換での入札の仮想提示を管理、分析、および実行するためのコンピュータ手段を確立すること。
発信国による世界中の入札の追跡、分類、カテゴリ化、および優先順位付けの手段と、複数の裁定取引機会を創出するために事前に定義されたパラメータに沿った国のマッピングおよびマッチングとを提供すること。
複数入札を、少なくとも4つの別々の取引終了を含み、合わせてすべての参加者に裁定取引機会を提供する、単一取引にマージする手段を提供すること。
同時電子エスクロー取引終了プロセスを介して、1つまたは複数の取引を終了するために受け入れられた入札をマージおよびロックインする手段を提供すること。
予測される取引の裁定取引利益を計算、推定するため、ならびに入札受け入れ通知を成功入札者へ直接、またはマーケットメーカノードを介して送るための、手段を提供すること。
各成功裏の取引終了を通じて達成された取引利益を計算および報告するため、ならびに同様の内容を参加者または提出側のマーケットメーカノードに報告するための、手段を提供すること。
TU単位で測定された金利および満期利回りに関してコンピュータ化された市場を2層化するためのコンピュータ手段であって、第1の層は小売価格であり、第2の層は団体のみによって団体専用に使用される卸売りまたは団体層である、コンピュータ手段を確立すること。
参加者の1次入札の基礎となり、依然として入札参加者には見えないが、交換が即時レポ、スワップ、または、参加者およびマーケットメーカの所望の目的を供給するように設計されたオプション戦略を処理するために使用する、入札の第2の層(サブ入札)を卸売りレートで提出するための、マーケットメーカ用のコンピュータ手段を確立すること。この意味で、マーケットメーカは、利潤を上乗せして自分自身に再融資すること、あるいは、団体用のローンポートフォリオまたは証券を構築することを可能にするレートで、交換を通じて作成および販売されたポートフォリオを、再融資または買い戻すことが可能である。
入札および取引の記録を、コンピュータ化されたマーケットメイキング入札システムのアーカイブに保管するため、ならびに、このアーカイブを、その後、入札傾向、取引会計、報告、および取引終了情報を調査および分析することが可能なコンピュータ端末に配布するための、コンピュータ手段を確立すること。
現地信託または金融団体が交換のための現地マーケットメーカになれるように、主要な電子「マーケットメーカ」ノードを世界各国に確立すること。以下、ユーザと呼ぶ、こうしたノードのすべてのユーザまたはオペレータは、交換および/または、入札を作成して交換に提出するため、およびマーケットメイキングノードを動作させるために必要な、ソフトウェアおよびハードウェアの、「信託された」免許保有者またはフランチャイズ主宰者である。本発明は、ある種の国内マーケットメイキングノードが、特定の現地または地域市場、金融製品のクラス、または交換を介して実行可能な投資戦略の、主要なマーケットメーカになれるようにするか、またはこれに免許を与えることができる。マーケットメイキングノードのユーザは、仮想広告スペースを販売し、目標のマーケット参加者に到達するためにマーケットメイキングノードのプール上の広告スペースの販売を調整することができることに留意されたい。
マーケットメーカノードは、ソフトウェアダウンロードモード、入札モード、分析モード、現在の入札追跡モード、報告生成モード、信託/保管モード、マーケットメーカモード、法的支援モード、およびエージェントモードを含むが、これらに限定されることのない、多くのオペレーションモードを有することができる。
エージェントが複数のマーケットメイキングノードを検索して2カ国ペア内のマッチする入札を見つけられるようにする、団体参加者のための電子エージェントインターフェースノードを提供すること。エージェントモードでは、マーケットメイキングノード参加者が複数のマーケットメイキングノードを検索することができる。
本発明では、参加者が、マーケットメーカノードを使用して電子的に取引を終了することができる。マーケットメーカノード上での複数の参加者の対話、または、こうしたノードを介した交換での公表の記入により、マーケットを確立するか、または特定の国、製品、または通貨用の「マーケットメーカ」となることができる。
さらに、交換で電子的に入札を提出し、第三者クライアントに表示するための手段を提供する免許を与えられた、ブローカ、エージェント、受託者、証券保管機関、として働く、受託ノードの信託ネットワークを提供すること。
入札、価格付け動向、および仮想マーケットで受け取られる入札の合計数および金額に関して、マーケットメーカノードユーザにデータ分析を提供すること。
交換でのすべての取引を規定する概念上の連動型測定単位を作成すること。これを説明するために、この測定単位を「取引単位」と呼び、本特許に関するこのプロセスおよびその応用例は、本明細書の用語定義セクションでさらに詳細に定義される。ある意味でTUはカジノチップと同様の働きをする。参加者が、現地通貨をプレイに使用するチップに変換し、カジノでのセッション終了時には現地通貨に再変換できるようにする。取引利益はTUで支払い可能である。TUは現地通貨と引き換えることができる。
TUの代わりにNTU単位で利回りおよび金利入札を提出することによって、交換での取引を実行できるように、複数のNEW TU取引単位(以下、「NTU」と呼ぶ)の作成、連動、測定、リンク、取引、報告、および公開することができるプロセスを作成すること。たとえば、このプロセスがどのように動作するかの極端な応用例を示すために、NTU1が、ワシントン州シアトル港でF.O.B.引渡し可能な12 x 20オンスの特定ブランドの瓶入りマヨネーズ(UPCコード:XYZ)のケースにリンクし、この製品の製造業者は、販売促進を望むNTUに対して特化されたマーケットメーカノードを申請することによって、自社製品のマーケットメーカになる、と想定する。この場合、製造業者が1,000 NTU1の10年5%クーポン手形を発行および販売すると、こうした手形を発行する行為は、製造業者が10年後の期日(先物契約と同様)の、合計1,000ケースの瓶入りマヨネーズに加え、10年間にわたり毎年合計50ケースを、シアトル港でFOBベースで引き渡す、という契約義務を締結することと等価になる。したがって、この証書を金融手形と呼ぶ代わりに、マヨネーズのケースを引き渡すための契約と呼ぶことができる。こうしたNTU1義務は、NTU1の全体または一部で決済することができることに留意されたい。同様に、たとえば年利4%の金利を伴うNTU1での10年貸し付けは、貸し手が交換を通じて1,000ケースのマヨネーズを貸し付け、10年間にわたって毎年40ケースと、10年間の最後に1,000ケースとを戻し受けることと等価である。NTU1での取引は、すべてのNTUがTU単位価値と自動的にリンクおよび連動するため、利益をNTU1で受け取るか、または正規のTUで受け取るかは異なるが、TUに関して本明細書で説明した様式とまったく同様に実行することができる。
電子入札および取引処理システムの遠隔参加者のために、「実際の」交換(たとえば証券取引所)で見られる刺激かつ動的な対話をシミュレートすること。
コンピュータ化された実施
本発明の好ましい実施形態では、マーケットメイキングノードは、UNIX(登録商標)、OS/2(登録商標)、NT、またはVMSなどのマルチタスキングオペレーティングシステムを使用することができる。しかしながらMicrosoft(登録商標) DOSまたはwindows(登録商標)の実施は、本発明の範囲内である。マーケットメイキングノードは、TCP/IPおよびインターネット、または非公開TCP/IPネットワーク、またはX.25非公開もしくは公開ネットワーク、またはISDN、ATMなどのサービスプロバイダネットワークを介してネットワーク化可能である。マーケットメイキングノードは、複数のプロトコルを同時にサポート可能であることを理解されよう。さらに、参加者インターフェースアプリケーションプログラムは、PC、MAC、Power PC、ワークステーション、ケーブルセットトップボックス、その他などの、多種多彩なプラットフォーム上で実行可能であり、本発明の範囲内であることを理解されよう。
(実施例1)
(3.5全取引サイクル)
クーポン付き優先担保付手形の発行
----------------------
(図5を参照のこと)
----------------------
図5は、本来反復的である一連の取引終了において各取引参加者によって達成される収益および利益を示す図であり、一連の取引終了は、(a)半年ごとに4%クーポンを支払い、年利8%の満期利回りで価格付けされた、1,000,000TU、10年手形(額面の72.8193%または728,193TU)、ならびに(b)4%金利および96%融資比率を含む。これらの数値セットは反復的に適用され、4当事者それぞれが入札の提出時に入札の循環する特徴に同意したものと想定する。さらにこの例では、以下の戦略的目標および考慮事項を想定している。
(a)当事者AおよびBは、銀行間取引市場(LIBORまたはEURIBOR)を介して、または彼らの中央銀行を通じて使用可能な割引を介して、自分自身に再融資可能な銀行または金融団体である。彼らは、システムの卸売り側にもアクセス可能であることを認識して、システムの小売側に介入することができる。この場合の主な目的は、乗数10:1で再貸し付け可能な預金額を増やすことである。主に貸し付け側となることにより、前述の背景セクションで説明したような乗数効果にアクセスすることができる。
(b)投資家1および投資家2は、投資プロジェクトを有し裁定取引からの利益を望む小売レベルの投資家であるため、プロジェクトには銀行貸し付けを使用せずに投資することができる。彼らは満期まで証券を保有することを望まない。彼らのすべての借入金は、完全担保付き、完全無効化(金利および元金)ベースであり、無償還ベースでなければならない。
図5:作業ブロック1および2は、以下のプロセスを説明する。
[5] 投資家1は、自国の信託取引口座に1,000,000取引単位(TU)を預金する。当事者Bから1,000,000TUを借り入れ、自分のTUを担保物件として入れる。重要:この取引は本明細書に記載された取引サイクル内に実行する必要はない。この借り入れは発信国内でローカルに発生し、交換とは独立に発生することが可能である。
[6] 投資家1は、211,607TUを貸し付け収益から差し引くことによって、貸し付け金利を前払いする(預金勘定にある貸し付け年利4%および同様の利回り4%に基づく貸し付けのすべての年利支払いのすべての現在価値の累積合計)。
[7] 投資家1は、純貸し付け収益728,193TUを受け取り、これを自分の口座に移転する。
[8] 投資家1は、次に当事者Bの貸し付けから得た収益を受け取り、そのうちの728,193TUを使用して、当事者Aによって発行された1,000,000TUの10年優先担保付き手形を獲得する。
[9]および[10] 投資家1は、未払いで半年ごとに支払い可能な年利4%での960,000TUの担保付無償還貸し付けと引き換えに、当事者Bを受益者としてこの1,000,000TU手形を出す。この貸し付けは、満期時の手形元金が保証されるが、半年ごとの金利支払いは手形に添付の4%クーポンで保証される。
[11] 投資家1は、再度960,000TUの再融資収益を自分の信用口座に預金し、当事者Aが発行した別の10年優先4%クーポン手形を728,193TUで購入する。
その他 投資家1と当事者AおよびBとの間の購入および再融資のサイクルは、当事者のうちの1人の入札が果たされるか、または当事者のうちの1人が追加の取引の終了を中止するようになるまで継続される。
図5は、作業ブロック3および4で、投資家2によってミラープロセスが重複して逆に実行される方法を示している。このケースでは、投資家2は、投資家1が実行した作業とは逆に当事者Aの手形を購入し、当事者Aに再融資を行う。このプロセスは、交換の卸売り面にスワップまたはレポに対するすべての取引を位置付けるために必須のものであり、その結果、すべての関係者に対して収益または特典を生み出すことになる。
投資家1および投資家2(プロジェクト促進者)の概略計算書
(3.5全取引サイクル後)
(添付の図面7セクション[1]および[3]を参照のこと)
現地通貨で2,000,000を年利x%で借り入れ
x%(保管コスト)+y%(所望のマージン)で交換に入札を提出
この場合y%の収益483,313TUがある。(収益は現地通貨に変換可能)

開始時信託口座残高.................................1,000,000
終了時信託口座残高.................................1,483,313

資産(単位TU)
信託口座開始時残高..........................................2,000,000
裁定取引利益..................................................483,313
負債(単位TU)
無償還、未払い担保付き借入金...........................(**) 4,000,000
(**)借入金は手形により完全に無効化および担保付き
当事者A(小規模小口取引銀行)の概略計算書
(3.5全取引サイクル後)
(添付の図面7セクション[2]を参照のこと)
開始時信託口座残高(交換に使用可能)................................4,000,000
終了時信託口座残高(取引に使用可能)................................3,304,580
投資家2の信託預金(貸し付け担保)...................................1,000,000

資産(単位TU)
減債基金(信託預かり)..........................................211,608
完全無効化、未収無償還貸し付け..............................4,000,000
負債(単位TU)
未払い手形(担保として当事者Bが保有).........................4,000,000
当事者B(小規模小口取引銀行)の概略計算書
(3.5全取引サイクル後)
(添付の図面7セクション[4]を参照のこと)
開始時信託口座残高(交換に使用可能)................................4,000,000
終了時信託口座残高(取引に使用可能)................................3,304,580
投資家1の信託預金(貸し付け担保)...................................1,000,000

資産(単位TU)
減債基金(信託預かり)..........................................211,608
完全無効化、未収無償還貸し付け..............................4,000,000
負債(単位TU)
未払い手形(担保として当事者Aが保有).........................4,000,000
(実施例2)
(3.5全取引サイクル)
貸し付けの支払い義務を完全に無効化するために減債基金を組み込んだゼロクーポン手形の発行
----------------------
(図6を参照のこと)
----------------------
図6は、前述の実施例1と同様のシナリオを例示するが、今回は、満期時元金返済を保証するためのゼロクーポン手形および金利支払いを保証するための減債基金の組み合わせを、貸し付けの担保に入れることにより、ゼロクーポン手形と減債基金の組み合わせを使用して、貸し付けの元金および利息を完全に無効化する点が異なる。前提条件は(a)額面の45.6387%または456,387TUで価格付けされ、年利8%の満期利回りで価格付けされた、1,000,000TU、10年ゼロクーポン手形、および(b)年利支払いに等しい現在値10に基づいて計算された減債基金を伴う、4%金利の再融資コストおよび96%融資比率である。このケースでは、以下のような結果となる。
投資家1および投資家2(プロジェクト促進者)の概略計算書
(3.5全取引サイクル後)
(添付の図面7セクション[1]および[3]を参照のこと)
現地通貨で2,000,000を年利x%で借り入れ
x%(保管コスト)+y%(所望のマージン)で交換に入札を提出
この場合y%の収益804,510TUがある。(収益は現地通貨に変換可能)

開始時信託口座残高..............................1,000,000
終了時信託口座残高..............................1,804,510

資産(単位TU)
信託口座開始時残高..........................................2,000,000
裁定取引利益..................................................804,510
負債(単位TU)
無償還、未払い担保付き借入金...........................(**) 4,000,000
(**)借入金は手形により完全に無効化および担保付き
当事者A(小規模小口取引銀行)の概略計算書
(3.5全取引サイクル後)
(添付の図面7セクション[2]を参照のこと)
開始時信託口座残高(交換に使用可能)................................4,000,000
終了時信託口座残高(取引に使用可能)................................2,489,161
投資家2の信託預金(貸し付け担保)...................................1,000,000

資産(単位TU)
減債基金(信託預かり)..........................................953,690
完全無効化、未収無償還貸し付け..............................4,000,000
負債(単位TU)
未払い手形(担保として当事者Bが保有).........................4,000,000
当事者B(小規模小口取引銀行)の概略計算書
(3.5全取引サイクル後)
(添付の図面7セクション[4]を参照のこと)
開始時信託口座残高(交換に使用可能)................................4,000,000
終了時信託口座残高(取引に使用可能)................................2,489,161
投資家1の信託預金(貸し付け担保)...................................1,000,000

資産(単位TU)
減債基金(信託預かり)..........................................953,690
完全無効化、未収無償還貸し付け..............................4,000,000
負債(単位TU)
未払い手形(担保として当事者Aが保有).........................4,000,000
好ましい実施形態
次に、本発明を特徴付ける代替方法を説明するが、以下の番号付き段落に前述の説明が提供されている。
1. グローバル参加者が、入札自体によって創出され、諸国間に例外なく存在する格差によって起こりうる、世界規模の金利および利回り裁定取引機会を創出すること、およびこれに参加することを可能にする、入札プロセス(「技術」)を通じて、参加者が複数の金融製品または貸し付けを発行、証券化、販売、取引、再融資、買い戻し(レポ)できるようにする、コンピュータ実施の、多層オンライン電子マーケットメイキングシステムおよび方法(「交換」)。
2. 交換が、一方は目に見える小売セクタ用、他方は目には見えないが小売面とインターフェースする卸売りまたは団体セクタ用という2層の動作システムを有する、段落1に従ったシステム。
3. 交換が、背景で継ぎ目なく動作し、小売面では見えない機密の卸売り入札を提供するためにかかるノードを使用する金融団体によって支持されている、卸売りマーケットメーカノードに、免許またはフランチャイズを与えることが可能な、段落1に従ったシステム。
4. 投資の満期利回りまたは貸し付けの年間金利を、入札者の財務収益目標を伝える標準方法として使用する、単純かつ共通の標準に基づいて世界中の入札が提出可能な、段落1に従ったシステム。
5. 入札が、あらゆる他の入札に対して特定の入札が示す裁定取引機会を計算するために必要な動的価格付けに即時に継ぎ目なく変換される、段落1に従ったシステム。
6. 入札者が、他の入札者によってその入札者の入札レベルで発行された金融に投資するかまたはこれを購入するための提案を提出することが可能な、段落1に従ったシステム。
7. 入札者が、他の入札者の手形によって担保が付けられた貸し付けをその入札者の入札レベルで行うための提案を提出することが可能な、段落1に従ったシステム。
8. 入札者が、他の成功入札者によって発行された証書のポートフォリオを借り入れるかまたは再融資するための提案を提出することが可能な、段落1に従ったシステム。
9. 入札者が、交換での各成功裏の取引の裁定取引終了後に更改し、再度公表される、自動循環入札を提出することが可能な、段落1に従ったシステム。
10. 入札の、収集、集約、分類、分析、計算、国ごとのグループ分け、順番または潜在的寄与によるランク付け、動的価格付け情報データベースへの格納、ならびに、他の入札に照らして測定された場合に創出する利回り裁定取引機会に関して測定された望ましさに基づく受け入れまたは拒否が行われる、段落1に従ったシステム。
11. 入札が、優先順位および望ましさの降順に、2カ国ペアによって分析およびランク付けされ、その後、諸国が、受け取られた入札によって可能となる裁定取引機会に対する重要度の順にランク付けされる、段落1に従ったシステム。
12. 最高の受け入れ確率を有する入札を準備および提出するよう、開始時に入札者に指示するプロセスを介して、急速な入札変更が奨励および促進される、段落1に従ったシステム。これは、自分の入札が受け入れられるか拒否されるかの確率を示すために、即時フィードバックをオンラインで入札者に提供することによって達成される。
13. この分析的な確率予測メカニズムが、4つの入札プラットフォームそれぞれの中に少なくとも1つのマッチの可能性があるかどうかを調べるために、提出された入札をその特定の国内のあらゆる他の入札に対して分析すること、および、この入札を他の諸国に照らして測定すること、ならびに、その査定の結果を入札者に戻すこと、によって達成される、段落12に従ったシステム。
14. 提出された入札に付随する数学的処理により、特定の裁定取引機会によって生成可能な利益の即時計算が可能である、段落2に従ったシステム。
15. 入札プロセスが、裁定取引の差および裁定取引を行う人の利益を最大にする目的で、単一の通貨内または異なる通貨間に存在する、金利と利回りの差の協同的な取り出しを促進する、段落1に従ったシステム。
16. 利益または事前に定義された収益を各参加者に供給する、取引終了をオンラインで作成するために、金融製品が即時に作成され、貸し付けが発行され、再融資が処理される、段落1に従ったシステム。
17. 世界中の参加者が、自分の現地通貨で借り入れまたは投資をするために入札すること、ならびに、成功入札者に対して自動的に利益を保証するより利回りの高い投資またはよりコストの低い貸し付けにより、グローバル交換を介して、こうした取引を自動的に再融資すること、を可能にするために、動的交換が作成される、段落1に従ったシステム。
18. 入札者が、ある種の事前に定義された条件を満たすか、または所望の目的を達成する、手形またはローンポートフォリオを買い戻す(レポ)かまたはスワップするための提案を、オンラインで提出できるようにするために、動的プラットフォームが作成される、段落1に従ったシステム。
19. 通常は金融団体に発生する利益の分配に対して入札するために、投資家および貸し手がグローバル電子交換との関連において協力できるようにするために、グローバル電子仲介排除システムが作成される、段落1に従ったシステム。
20. 交換が、すべての当事者の利益を保護するセキュアで公正妥当な裁定取引機会を創出するために必要な、受託、保管、エスクロー、清算、および/または決済のメカニズムまたは機能を組み込む、段落1に従ったシステム。
21. 技術の使用により、当事者によって即時かつ効率的に終了することが可能な、収益のある裁定取引機会を瞬時に生成するために、参加者がオンラインで対話することが可能な、段落1に従ったシステム。
22. システムが、提出されたすべての入札から最も収益のある裁定取引スプレッド機会を第1に引き出す、段落1に従ったシステム。
23. エスクローでは同時に発生し、取引終了時には参加者の利益または収益を引き出すことになる、一連の4つの事前に定義され指定された取引終了を作成するために、最大の裁定取引スプレッドを創出する最も有利な入札が受け入れられ、自動的にロックインされ、少なくとも3つの他の入札とグループ化される、段落1に従ったシステム。
24. システムが、5つの別々の成功「入札」および「提示」を受け入れてロックインし、これらはその後、(1)金融製品の発行および販売に関する入札および提示収益の平均、(2)現金または現金裏書付き金融証書のいずれかによる担保付きの完全に無効となった再融資貸し付けに関する入札および提示金利の平均、ならびに(3)卸売りレベルの交換で運営するレポ/スワップ契約相手によって提案された最低再融資金利入札(手形の期間について使用可能な最低金利)という、3つの同時終了バッチにグループ化される、段落1に従ったシステム。
25. システムが2カ国ペアをマッチングし、それらのペア内で受け取った最も有利な入札を、小売レベルで実行するために、および各成功入札者の利益目標を達成するように設計された、一連の最高4つの取引終了にグループ化する、段落1に従ったシステム。
26. 団体が卸売りプラットフォームを使用して、オプションマーケットを展開すること、通貨、金利をスワップすること、または小売レベルで実行したものの卸売りレベルでの出口を介して契約または貸し付けを償還することが可能な、段落1に従ったシステム。
27. 団体が卸売りプラットフォームを使用して、現地通貨を購入または販売するため、証券を購入または販売するため、貸し付けをTUまたは現地通貨で実行するかまたは償還するため、独自の金融製品を第三者から買い戻すため、あるいは、小売レベルのエスクローで終了した取引のローンまたは資産ポートフォリオを購入またはスワップするために、基礎となる入札を提出することが可能な、段落1に従ったシステム。
28. 取引終了に先立って、受け入れられた取引が、関係する取引終了のタイプに基づいて適切な形式を自動的かつ人の介入なしに選択するために、企図された取引終了のすべての面をカバーする事前に設定された法的形式の社内リポジトリデータベースライブラリと継ぎ目なくインターフェースされる、段落1に従ったシステム。
29. システムが、電子的に終了する取引に関するすべての取引終了文書を、自動的に準備、配布、および検索用に格納する、段落1および28に従ったシステム。
30. すべての交換参加者は、採用合意を1回実行するだけで、精密に定義された取引終了セットに関する事前に確立された補助法定文書の複雑かつ大規模な標準セットを採用することになる、交換が使用する標準書式の法的文書を採用する必要がある、段落1および28に従ったシステム。
31. 受け入れられた各入札データが、法的な取引終了文書に自動的に組み込まれる一連の金融情報に変換される、段落1、28、および29に従ったシステム。
32. 最終的な法的文書が、オンライン電子エスクロー取引終了のために、成功入札者に代わって第三者の受託者、証券保管機関、および/または被信託人に電子的に伝送される、段落1、28、および29に従ったシステム。
33. こうした取引が利益または望ましい利点を参加者に供給する、段落1に従った、ならびに、図15に示されたような4つの取引バケット[13A]、[13B]、[14B]、および[14A]に入札者をマッチングする事前に設定された方法に従った、システム。
34. こうした4つのバケットへのグループ化の結果として、後で直接あるいは信用リンク手形またはデリバティブの作成を通じてスワップまたは終了が可能な、相互および同一の資産および債務を、当事者Aおよび当事者Bに保有させておく、ミラーリングされた取引が生じる、段落33および1に従ったシステム。
35. リスクをなくすために4つのすべての取引がエスクローで同時かつ電子的に終了可能な、段落33に従ったシステム。
36. 基礎となる商品、通貨、または製品からその価値を導出する概念上の連動型通貨とすることが可能な、交換の新しい取引通貨が作成される(本明細書では「取引単位」または「TU」と呼ばれる)、段落1に従ったシステム。
37. 世界のいずれかの通貨、あるいは本明細書に定義されたようなTUまたはNTUでの交換を通じて、入札が提出され、取引終了が実行される、段落1および36に従ったシステム。
38. TUが、定期的に価格付けおよび公開され、世界規模でアクセス可能であり、その価値を任意の基礎となる資産(有形または無形――たとえばCO2排出権、知的財産単位など)、商品(たとえば1オンスの金、銀白金、1ブッシェルの小麦)、または製品(たとえばウィジェット、1ケースの食品など)から導出する、任意の基準測定単位と連動することが可能な、段落1および36に従ったシステム。ある意味で、TUはカジノチップとよく似た働きをし、通貨は開始時に変換され、終了時には、カジノにいる間も、標準の受け入れ可能な測定単位を使用できるという特典をカジノのプレーヤに残す。
39. 技術の取引および決済の概念と連動するTUを使用して、製品およびアイデアに関する新しいマーケットを作成すること、多彩な製品を市場に出して販売促進すること、製品(たとえば食品またはウィジェット)向けの新しい動的な市場を作成することが可能である、段落1および36および38に従ったシステム。
40. 技術の取引および/または決済の概念と連動するTUを使用して、製品に関する新しい動的なマーケットを作成すること、多彩な製品または商品を交易すること、製品およびアイデア(たとえば食品またはウィジェット)向けの新しい市場を作成することが可能である、段落1および36および39に従ったシステム。
41. 現地通貨保有高をTUに変換すること、およびその逆が自由に実行可能な、段落1および36に従ったシステム。
42. 交換が、各取引終了参加者に自動的に伝送される一連の報告書および法的文書を作成することによって、ならびに、TU利益を成功した参加者の信託口座に移転することによって、取引を清算および決済する、段落1および2に従ったシステム。
43. 口座保有者の預金が現地の信託口座内に現地通貨で維持され、取引終了に先立ってTU単位に即時に変換される、段落1および2に従ったシステム。同様に、取引終了の決算から収益が発生した場合、資金はTU単位で預金され、現地通貨に自由に再変換することが可能である。
44. 交換は、参加者が購入または販売した金融製品あるいは参加者が実行または受け取った貸し付けの詳細にアクセスできるようにするために、各参加者の口座に機密コードを電子的に記入する、段落1に従ったシステム。
45. 即時取引機会を創出するために成功入札の利回りおよび金利再融資のパラメータを組み込む、事前に定義された金融製品および再融資を作成するために、成功入札パラメータが使用される、段落2に従ったシステム。
46. 金融製品および貸し付けならびにその取引終了が、すべての取引終了参加者に対する利益を生成するように、一連の金融製品、ローンポートフォリオ、および完全に無効化された再融資を即時に発行する、段落3に従ったシステム。
47. 様々な国で発行される金融製品とローンポートフォリオとの間に存在する金利および投資利回りの差を裁定取引し、事前に定義され量を定めることが可能な投資家に対する利益、ならびにプロセスに参加する団体への実質的な収益を創出するために、それらの差を除去する、システムおよび方法。
48. 現在諸国間に存在する格差を縮小することによって、世界の通貨および金利市場に均衡をもたらすために、願わくは動的な金利入札システムが技術から発展することになる、段落1に従ったシステム。
49. 任意の通貨および金額で、任意の国ペアに技術を適用することが可能な、段落1に従ったシステム。
50. 手形を、任意の形式の再融資の期日に同時に満期となる1つまたは複数のゼロクーポン手形、約束手形、預金額証明書、債務証書に置き換えることが可能な、段落1に従ったシステム。
51. ゼロクーポン手形を、貸し付けまたは割引またはフォーフェティングの元金および/または金利の将来の支払いまたは返済を保証する、減債基金または任意の他の形式の現金信託預金あるいは市場に出すことが可能な証券に置き換えることが可能であり、こうした信託資産が、譲与者と受託者との間の信託契約または任意の他の形式の信託合意書の下での将来の義務を保証するために使用される、段落1に従ったシステムまたは方法。
52. 無効化された貸し付けが、貸し付けを担保化するために使用される基礎となる資産の直線出口販売に置き換えられ、これは、すべての権利、権原、および利権を購入者に移転し、販売者が、投資ポートフォリオおよび/または任意のつなぎ再融資に関する資産および債務の両方をその帳簿から除去できるようにする、「更改」合意書の実行および引渡しを通じて実行される、段落1に従ったシステムまたは方法。
53. 買い戻しメカニズム(「レポ」)が、発行者の株式または他の金融証券の交換を通じて、レポの完全かつ最終的な決済として実施される、段落1に従ったシステムまたは方法。
54. 取引終了のための交換によって作成される金融製品が、おそらくは任意の金額または通貨に関する、任意の期日を有することが可能である、段落1に従ったシステムまたは方法。
55. 任意の再融資メカニズムが、レポ(原発行者による買い戻し)または逆レポ(同じ証券が同じ販売者によって後で再獲得されることになるという付加要件を伴う、原発行者による買い戻し)を含む、段落1に従ったシステムまたは方法。
56. 技術が、通貨または任意の他の投資リスクの防御策を使用して、あるいはまったく使用せずに実施される、段落1に従ったシステムまたは方法。
57. 投資ポートフォリオの再融資が再保険を介して実行される、段落1に従ったシステムまたは方法。
58. 金融証書の登録が、こうした証券がグローバルな形で発行されるか否かにかかわらず、後任の信託第三者決済組織の1つを介して決済を容易にするために、オリジナルのCUSIPまたはISIN登録番号(「登録番号」)を含むか、または含まない、ならびに/あるいは、原証券の登録番号の変更によって実施される任意の形の証券スワップ/移転を含むか、または含まない、可能性がある、段落1に従ったシステムまたは方法。CUSIP(「Committee on Uniform Securities Identification Procedures」)は、米国およびカナダで使用される9桁の証券番号付けシステムである。International Securities Identification Number(ISIN)コードは、アルファ国コード(ISO 3166)またはCEDELまたはEuroclearによって番号付けされた証券用のXS、国債コードまたは一般のCEDEL/Euroclearコードに基づく9桁の英数字コード、および検査数字からなる。
59. 再融資またはレポ取引が、その当事者のバランスシートで認識されるか、あるいは別の方法として、バランスシートを使用しない取引が、償還、テイクオアペイ契約、銀行の金融証書を伴う受取勘定の販売を含むか否か、ならびにこうした取引がクレジット、マーケット、または流動性リスクを含むか否かにかかわらず、バランスシートに負債を追加しない目的でバランスシートを使用しない融資または再融資として処理される、段落1に従ったシステムまたは方法。
60. 合成裁定取引機会が、オプション、債務スワップ、フォーフェティング、または割引のシステム、あるいは、現在価値まで割り引かれる将来のキャッシュフローストリームのスワップを介して創出される、段落1に従ったシステムまたは方法。
61. 販売またはレポが、プットおよびコールオプションの使用または不使用を含む、段落1に従ったシステムまたは方法。
62. スワップの配置構成が、2つのスワップ契約相手である金融団体間で直接配置されるか、あるいは、推進者または任意の他の第三者アレンジャまたは推進者として働く、第三者金融団体の仲介サービスを介して配置される、段落1に従ったシステムまたは方法。
63. メディアおよび期間金融証書および貸し付けが、契約相手の貸し方リスクをなくすために即時にスワップするかまたは買い戻し、製品または貸し付けの期間中、原証券を投資家が保有する必要なしに、元の発行者によって償還することができる、段落1、15、16、17、18、24、26に従ったシステムまたは方法。
64. 2つの異なる通貨間の金利および利回りの差の裁定取引が、通常、裁定取引からほとんどまたはすべての利益を奪う従来の通貨防衛策、スワップ、または先物契約を行使することなく、実施可能である、段落1、15、16、17、18、24、26、および63に従ったシステムまたは方法。
本明細書に開示および例示された本発明の特定の諸実施形態は、多数の変形形態が可能であるため、限定的な意味であるとみなされるものではない。本開示の主題は、本明細書に開示された様々な特徴、要素、方法、機能、および/または特性の、すべての新規かつ非自明の組み合わせおよび下位組み合わせを含む。開示された諸実施形態の特徴、機能、要素、または特性のうち、不可欠なものは1つとしてない。添付の特許請求の範囲は、新規かつ非自明であるとみなされる、特定の組み合わせおよび下位組み合わせを定義する。特徴、機能、要素、方法、および/または特性の他の組み合わせおよび下位組み合わせは、本特許請求の範囲の修正、あるいは、本出願または関連出願における新規特許請求の範囲の提示を介して請求可能である。かかる特許請求の範囲は、それらがオリジナルの特許請求の範囲と異なる、より広い、より狭い、または等しいかどうかにかかわらず、本開示の主題に含まれるものともみなされる。
利益を上げる方法を示す図である。 参加者が使用するプロセスを示す図である。 取引の終了に参加するために入札できる方法を示す図である。 成功入札者がそれぞれどのように地方銀行から借り入れできるかを説明する図である。 YTM入札およびIR入札を交換においてマッチさせる方法について説明する図である。 図3と同じスケールを示す図である。 各当事者によって達成される収益および利益を示す図である。 図5に示されたものと同様の、クロスオーバ投資および割引機構を示す図である。 4人の主要な取引当事者の口座残高を要約した図である。 基本手形がどのように示されるかを示す図である。 $1,000の10年ゼロクーポン手形が、購入者および販売者によってどのようにみなされる必要があるかを説明する図である。 口座保持者になるための口座開設プロセスを示す図である。 本技術の配置に関与する当事者間の相互関係を示す図である。 入札の優先順位付けおよびマッチのために使用されるプロセスについて説明する図である。 上半分は、特定の現地通貨を基本のTU単位に連動させるプロセスを示す図である。下半分は、満期利回りの入札を手形の割引額に変換するため、およびクーポンレート(再融資の想定金利)を計算に組み込むために必要なパラメータを示す図である。 成功した満期利回り入札および金利入札をマッチさせ、これらを4つの取引バケットに割り振る方法を示す図である。 図13の続きである。 入札バケットと、これらのバケットに入札を割り振る方法とを示す図である。
符号の説明
1 銀行は顧客の預金を受け取り、年利3%を提供する
2 銀行は顧客の資金に利潤、たとえば年利6%を上乗せして再貸し付けする
3 銀行は顧客の資金に利潤、たとえば年利6%を上乗せして貸し付けた
4 銀行は、銀行間取引市場または中央銀行を含む割引プロセス、たとえば年利3.25%を介して再融資する
5 貸し手は定期預金で4%の利益を得る
6 借り手は5%の貸し出し金利を得る
7 貸し手は金利5%でローンを組む
8 貸し手は金利4%でフォーフェイトローンを組む
9 フォーフェイトローンを再融資する
10 満期利回りおよび金利に入札するために交換する

Claims (2)

  1. 参加者が入札サブシステムを使用して、複数の金融製品を発行、証券化、販売、取引、再融資、および買い戻しすることができるようにする、電子マーケットメイキング構造と、
    参加者が、入札自体によって創出され、諸国間に存在する金利関係の差によって起こりうる、世界中の金利および利回り裁定取引機会を創出し、これに参加できるようにする、入札サブシステムと、
    を備える、複数の参加者のためのコンピュータ実施の、複層の、オンライン電子マーケットメイキングシステム。
  2. 前記電子マーケットメイキング構造は、目に見える小売セクタ用の第1の層と、目には見えないが小売面とインターフェースする卸売りまたは団体セクタ用の第2の層とを備える、2層のオペレーションサブシステムを含む、請求項1に記載のシステム。
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