JP2008522704A - 磁気共鳴イメージング装置、主磁石の磁界ドリフトを補償するための方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置、主磁石の磁界ドリフトを補償するための方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

本発明の技術的な方策によれば、超電導磁石とシム鉄との間の正のフィードバックを打ち消すために、超電導分流器の対は、磁石システム内のシム鉄の位置と実質的に合致する重なり領域を備える。シム鉄がコイルセグメントの下に配置される場合、重なり領域は、当該コイルセグメントを含まなければならない。このようにして、その接続ポイントを有する第1の超電導分流器及びその接続ポイントを有する第2の超電導分流器は、コイルセグメント及びそれゆえシム鉄を含む領域において重なっている。超電導分流器は、操作可能なスイッチ(明確さのために図示せず)を備え、操作可能なスイッチは、磁石のランプアップ中、開いたままに保たれなければならない。磁石が、永久モードに達したのち、操作可能なスイッチは、磁気共鳴イメージング装置の全動作時間の間、閉じたままに保たれなければならない。好適には、操作可能なスイッチは、適切なヒータに接続可能なそれ自体知られているサーマルスイッチとして実現される。

Description

本発明は、イメージングボリュームに実質的に均質な磁界を生成するための主磁石であって、電気回路内に配置される複数の電気的に接続されるコイルセクションを有し、動作中、前記コイルセクションが、個々の磁界を生成するように構成される、主磁石と、コイルセクションの磁界中に配置される磁化可能な物体と、を有する磁気共鳴イメージング装置に関する。
本発明は、更に、イメージングボリュームに実質的に均質な磁界を生成するための主磁石を有する磁気共鳴イメージング装置において磁界ドリフトを低減する方法であって、前記主磁石が、電気回路内に配置され且つ動作中個々の磁界を生成することを企図される、複数の電気的に接続されるコイルセクションを有し、磁化可能な物体が、コイルセクションの磁界中に配置される、方法に関する。
本発明は、更に、磁気共鳴イメージング装置において磁界ドリフトを低減するためのコンピュータプログラムに関する。
磁気共鳴装置は、それ自体知られている。冒頭の段落に示されるような磁気共鳴装置の一実施例は、米国特許出願第2004/0169513A1号明細書から知られている。主磁界は、主磁石によって、オブジェクト、特にイメージングされるべき患者、を受け入れることを企図されたイメージングボリューム内に生成される。当該オブジェクト内のイメージングされるべき領域を選択するために、1又は複数の傾斜コイルが、主磁界に磁界勾配を重ねるために設けられる。通常の順序で、傾斜磁界コイルは、デカルト座標系のx、y及びz軸に沿って主磁界の線形バリエーションを生成する。イメージングされるべき選択された物体領域において核の共鳴を達成するために、磁気共鳴イメージングを受けるオブジェクトから発する信号を受け取るように構成される1又は複数のRFコイルが設けられる。
この種のイメージング装置に課される重要な条件は、動作中、主磁界が、イメージングデータの励起及び取得の間、可能な限り一様且つ一定であるべきことである。主磁界の揺らぎは、磁気共鳴装置のイメージング精度に対する負の効果をもつ。均質な主磁界を達成するために、主磁石にシムを入れるために使用される通常シム鉄と呼ばれる受動シムシステムが使用されることが広く認められている。更に、磁気共鳴イメージング装置の動作中、シム鉄の温度が変化し、シム鉄を通る磁力線の量の変化をもたらすことが認められている。従って、シム鉄の温度の変化は主磁界をかき乱し、これは受け入れがたい。
既知の文書において、シム鉄の温度依存の挙動による主磁界のこのようなバリエーションを補償するための構成が提案されている。具体的には、既知の構成は、シム鉄の温度依存の磁気特性の特徴を示す量を決定し、前記量に基づいて補償手段に印加されるべき補償信号を決定するために使用される。既知の構成の補償手段は、主磁石内に配置されなければならない補助コイルを有する。補償信号は、シム鉄の所与の量及び構造に関して計算される、主磁界の磁界強度に対する磁界ドリフトの効果に基づいて決定される。
複雑な構成が、磁化可能な物体の温度ドリフトを補償するために必要とされ、構成の精度及び信頼性が、全体として、磁気共鳴装置のシステム特性の知識に依存することは、既知の磁気共鳴イメージング装置の不利な点である。
本発明の目的は、磁化可能な物体の温度依存の挙動による主磁石の磁界ドリフトが、簡単な手段を使用して確実に補償される、磁気共鳴イメージング装置を提供することである。
このために、本発明による磁気共鳴イメージング装置は、電気回路の個々の部分をブリッジする一対の分流器を有し、前記一対の分流器は、第1の分流器及び第2の分流器を有し、第1の分流器は、電気回路内の第1の接続ポイントと第2の接続ポイントとの間に接続され、第2の分流器は、電気回路内の第3の接続ポイントと第4の接続ポイントとの間に接続され、各分流器は、操作可能なスイッチを有し、前記一対の分流器は、第3の接続ポイントと第2の接続ポイントとの間に重なり領域を含む相互にインタリーブされた態様で配置され、前記重なり領域は、コイルセクションの少なくとも一部を覆うように配置され、磁化可能な物体の位置と実質的に合致する、ことを特徴とする。
本発明の技術的な方策は、主磁石、特に超電導磁石が、囲まれた磁束を一定値に保つための特性を有するという事実の認識に基づく。受動シムシステム、特にシム鉄又はブースタを構成する、磁化可能な物体の一部は、コイルセクションによって囲まれない。囲まれた磁束の変化は、囲まれた磁束全体を一定に保つようにその電流を変化させることによって、超電導磁石によって補償される。従って、コイルセクションのすぐ近くに位置付けられる磁化可能な物体の磁界ドリフトは、磁石によって増幅され、それゆえ正のフィードバックが存在する。
本発明の技術的な方策は、主磁石の正のフィードバックを逆にし、従って、磁化可能な物体の磁界ドリフトを補償する。事実、重なり領域が、コイルセクションの少なくとも一部に関して磁化している物体の位置と実質的に合致するように位置付けられると、重なり領域内にあるコイルセクションの一部は、その極性を変化させ、それによって負のフィードバックを確立することになり、従って磁化可能な物体における磁界ドリフトを補償する。分流器がいくらかの抵抗を有することは必須であり、さもなければ、容認できない量の電流が、コイルを通る代わりに分流器を通って流れることに注意しなければならない。分流器に適したワイヤは、通常のタイプでありうる。代替例として、超電導ワイヤ間の接続のみが、通常のワイヤとして実現されることができる。分流器の時定数は、分流器の抵抗と、重なり領域内にあるコイルセクションの組の自己インダクタンスとの組み合わせである。分流器は、4ケルビンの温度で非常に低い抵抗を有し、それにより一般に24時間より長い非常に長い時定数をもたらす。制御可能スイッチが、分流器の抵抗を増やすために使用され、それにより約1分の時定数を与える。この実施例の更なる詳細は、図3a及び図3bを参照して議論される。更に、その簡潔さのため、本発明の技術的な方策は、いかなる保守、較正及びチューニングもほとんど必要としない。
主磁石のコイルセクションの回路内に分流器を単に配置することは、それ自体、知られていることに注意しなければならない。例えば、米国特許第5、426、366号明細書から、一対の分流器が、外乱磁界に対するシールドを改善する目的で、超電導コイルシステムに配置されうることが知られている。米国特許第5、426、366号明細書の教示は、主磁石のすぐ近くに配置される磁化可能な物体の温度バリエーションによる主磁界の磁界ドリフトの問題には対処していない。更に、この教示によれば、磁石システムをブリッジし、コイルシステムの少なくとも端部との間に接続される、ただ一つの分流器が設けられることができる。選択的に、第2の分流器が、主磁石のコイルシステム内に接続されることができ、この分流器の接続ポイントは、主磁石のコイルシステムの第1の端部及び第2の端部に接続される。従って、米国特許第5、426、366号明細書の技術的な方策は、インタリーブされる対の分流器を設けることを開示していないと結論付けられる。既知の分流器は、重なり領域を有するが、それが偶然にシム鉄の位置の上に配置される場合であっても、その動作中、本発明の中核的な洞察を構成する負のフィードバックの効果には決して達しない。
第2に、米国特許第6,777,938B2号明細書は、磁気共鳴装置の主磁石のコイルシステム内に超電導分流器を配置することを記述している。米国特許第6,777,938B2号明細書によれば、複数の超電導分流器が、複数の分離したコイルセクションにまたがって設けられることができ、前記超電導分流器は、磁気共鳴イメージング装置の動作中、分離したコイルセクションを別個に短絡するための手段を活性化することによって操作可能であるスイッチを備える。この技術的な方策によれば、残留抵抗による作動電流のドリフトが打ち消されることができる。更に、この開示に関して、シム鉄の上に偶然に配置される2つのスイッチが動作中閉じられるときでも、こうして形成される分流器は、インタリーブされた形態で並べられることはなく、それゆえ、シム鉄の温度依存の挙動によって引き起こされる磁界ドリフトに対する求められる負のフィードバックの効果をもたないので、本発明の解法に達しないと結論付けられなければならない。
第3に、米国特許出願第2002/0171520号明細書は、少なくとも2つの分流器を有する磁気共鳴イメージング装置の主磁石内の分流器システムを開示しており、その中で、分流器は、重なっているがインタリーブされないやり方で並べられている。上述の議論によれば、このケースにおいても、このような構成は、シム鉄の温度依存の挙動によってもたらされる磁界ドリフトの負のフィードバックを誘引しないと結論付けられる。
本発明の磁気共鳴装置の一実施例において、第3の接続ポイント及び第2の接続ポイントは、個々のコイルセクションの間に配置される。
ほとんどの場合、磁化可能な物体、特にシム鉄の、概して1.0乃至1.2mのレンジにある制限された寸法により、シム鉄の上に配置される1又は2のコイルセクションを囲むことが十分であると理解される。しかしながら、最適な動作のために、図4a及び図4bを参照して、重なり領域により多くのコイルセクションを含むことが好ましい。
本発明による磁気共鳴装置の他の実施例において、第3の接続ポイント及び第2の接続ポイントが、個々のコイルセクション上に配置される。
好適には、第3の接続ポイント及び第2の接続ポイントは、対称性の目的で、個々のコイルセクションの中途に配置される。この構成は、コイルセクション全体によって覆われない磁束の変化を補償することを可能にする。これらの実施例は、図5a及び図5bに概略的に示されている。しかしながら、第3及び第2の接続ポイントが、必ずしもそれらコイルセクションの個々の中間点ではなく、個々のコイルセクション内のどこにでも置かれることができることが言及される。
個々の分流器の多数の起こりうる接続が、本発明の範囲から逸脱することなく可能であることに注意されたい。
本発明による方法は、電気回路の個々の部分をブリッジする一対の分流器を配するステップを含み、前記一対の分流器は、第1の分流器及び第2の分流器を有し、第1の分流器は、電気回路内の第1の接続ポイントと第2の接続ポイントとの間に接続され、第2の分流器は、電気回路内の第3の接続ポイントと第4の接続ポイントとの間に接続され、各々の分流器は、操作可能なスイッチを有し、前記一対の分流器は、第3の接続ポイント及び第2の接続ポイントの間に重なり領域を含む相互にインタリーブされた態様で配置され、重なり領域は、コイルセクションの少なくとも一部を覆うように配置され、磁化可能な物体の位置と実質的に合致する。
好適には、本発明による方法は、主磁石のランプアップ中、操作可能なスイッチを開いているステップと、磁気共鳴イメージング装置の動作中、操作可能なスイッチを閉じているステップと、を更に含む。
本発明による分流器システムの始動の前に、操作可能なスイッチは、主磁石のランプアップ中、開いたままに保たれなければならず、それによってコイルセクションが動作極性を得ることを可能にする。永久モードにおいて、操作可能なスイッチは、本発明による自動的な磁界ドリフト補償システムが生成されるように閉じられているべきである。好適には、操作可能なスイッチは、適切なヒータに接続されるサーマルスイッチとして実現される。このようなスイッチは、それ自体、当技術分野において例えば米国特許出願第2002/0171520号明細書から知られている。
更に好適には、操作可能なスイッチに関する本発明の方法において、コンピュータ制御されるスイッチが選択され、前記方法は、更に、コンピュータコマンドを使用してデータ取得ステップの前に操作可能なスイッチを閉じるステップと、データ取得ステップを実施するステップと、を含む。
磁気共鳴装置がデータ取得モードに入るときのみエネルギーがヒータに供給されるという事実により、この具体例は、パワーを節約するので、好ましい。好適には、ヒータ及びそれゆえスイッチの動作モードは、プロセッサによって制御され、プロセッサは、請求項9又は請求項10によるコンピュータプログラムによって制御される。コンピュータプログラムは、スキャン開始ルーチンの一部として実現されてもよく、その場合、コマンドは、操作可能なスイッチを閉じるためにヒータへの電力供給を増加させ、分流器の時定数を約1分の値にセットすることが企図される。操作可能なスイッチがこうして閉じられたのち、コンピュータプログラムは、磁気共鳴イメージング装置を、適切なデータ取得シーケンスを実施する準備ができている状態にセットする。
本発明のこれら及び他の見地は、図面を参照して更に詳しく議論され、同様の参照符号は、同様のアイテムを示す。
図1は、本発明による磁気共鳴装置の一実施例を概略的に示している。本実施例において、磁気共鳴イメージング装置10は、複数のコイルセグメント(図示せず)を有するほぼ柱形の電磁内側コイルシステム1を有する。電磁内側コイルシステム1は、測定ボリューム5として働き、破線によって示される、柱形の中心部及びほぼ球形の中心部をも通常有する受信空間3を囲む。説明のために、ボアタイプの磁気共鳴イメージング装置が図示されているが、本発明は、内側コイルシステム1が柱状に形作られていないいわゆるオープンシステムにおいても実際的でありうることに注意しなければならない。患者(図示せず)は、受信空間3に入れられることができ、それによって、イメージングされるべき患者の一部が、測定ボリューム5に配置される。内側コイルシステム1は、外側コイルシステム7によって囲まれている。2つのコイルシステム1、7及び受信空間3は、鎖線11によって示される中心軸9に関して回転対称である。
本実施例の内側コイルシステム1は、一対の内側コイル13、一対の中央コイル15及び一対の外側コイル17を有する。前記コイル対13、15、17は、対称面11に関して対称に位置する。すなわち、対称面の両側に位置する同じ対のコイルは、同じ巻数を有し、巻回の形状及び分布に関して互いに鏡像である。内側コイルシステム1によって生成される磁界を均質にするために、当技術分野においてシム鉄20として知られている磁化可能な材料を含む受動シムシステムが、取り入れられる。内側コイルシステム1に対するシム鉄の位置は、明快さの理由のために誇張されている。更に、通常、シム鉄は、鉄又は他の任意の適切な磁化可能な材料の部分の組からなり、組の部分は、レール上にセットされる。これらのレールは、磁石の内側ボアに取り付けられる。代替例として、シム鉄の部分20は、傾斜コイルに一体化されることもできる。いずれの場合においても、シム鉄20は、コイルセクション13、15、17のすぐ近くに位置し、磁気共鳴イメージング装置の動作中、シム鉄20は、個々のコイル部分によって生成される磁界中に配置される。簡潔さの理由のため、シム鉄20は、誇張された寸法を有する単一のブロックとして示されている。更に、コイルセクション13、15、17と磁化可能な物体20との間の距離が、誇張されている。明快さの理由で図示されていない均質性ブースタ(homogeneity booster)は、通常、傾斜コイル又は物体送信及び受信コイルに位置する。本発明の技術的な方策は、均質性ブースタを構成する磁化可能な材料の温度変化によって引き起こされる磁界ドリフトを打ち消すためにも同様に、均質性ブースタに適用可能である。内側コイルシステム1のコイル13、15、17は、第1の共通支持部19に設けられる。外側コイルシステム7は、対称面11に関して同様に対称である一対のコイル23を有する。外側コイルシステムのコイル23は、第2の共通支持部25に収容される。
2つのコイルシステム1、7は、入口29を介して例えば液体ヘリウムのような適切な冷却液で満たされることができるデュアー瓶27に収容される。コイルシステム1、7を構成するコイルは、冷却液の温度で超電導である材料からなる。
図2は、シム鉄を備える主磁石の等価な電気的スキームを概略的に示している。内側コイルシステムの等価な電気的スキーム30は、複数の誘導コイル32a、32b、31、31b、31c、31d、31e、31fの直列接続によって表されることができ、シム鉄20の近傍のコイルセグメントは、正の磁界の寄与を有する。シム鉄20は、磁石コイル30内に置かれ、例えば周囲温度のドリフトにより、及び/又は磁気共鳴イメージング装置の傾斜コイルのスイッチングにより、その温度を変えうる。その結果、シム鉄20を通る磁力線34、36の量が変化し、イメージングボリュームの磁界の変化をもたらす。超電導磁石は、囲まれた磁束を一定値に保つための特性を有する。このように、シム鉄20を通る磁束が、シム鉄20の温度ドリフトにより変化するとき、超電導磁石は、囲まれた全体の磁束を一定に保つために、その電流を変える。概して、シム鉄は、磁界への負の寄与を有し、従って、温度が上昇すると、磁界もまた増加する。こうして、超電導磁石とシム鉄と間の相互作用は、直接的な効果を有し、シム鉄の磁界ドリフトを増幅する。この効果は、図3a−図5bに示される複数の実施例に関して記述されるような本発明の技術的な方策によって打ち消される。
図3aは、本発明による一対の分流器を備える主磁石の等価電気回路を概略的に示している。分流器は、超電導コイルセクションのコンテナであるクライオスタット内に位置する。本発明の技術的な方策によれば、超電導磁石とシムとの間の正のフィードバックを打ち消すために、インタリーブされた分流器37、38の対が、磁石システム40a内のシム鉄20の位置と実質的に合致する重なり領域38a−37bを備える。シム鉄20は、コイルセグメント31c、31dの下に配置されるものとする。このようにして、その接続ポイント37a、37bを有する第1の分流器37及びその接続ポイント38a、38bを有する第2の分流器38は、コイルセグメント31c、31d及びそれゆえシム鉄20を取り囲む領域において重なっている。分流器37、38は、操作可能なスイッチ35、36を備え、操作可能なスイッチ35、36は、磁石のランプアップ中、開いたままに保たれなければならない。磁石が、永久モードに達したのち、操作可能なスイッチ35、36は、磁気共鳴イメージング装置の全動作時間にわたって閉じられたままに保たれることができる。好適には、操作可能なスイッチは、適切なヒータ35a、36aに接続可能なそれ自体知られているサーマルスイッチとして実現される。好適には、ヒータ35a、36aは、プロセッサ39を動作させるように構成されるコンピュータプログラム39aによってコンピュータ制御される。このケースでは、代替実施例として、コンピュータプログラム39aが、操作可能なスイッチ35、36に向けられる熱を増やすための命令を含み、それら操作可能なスイッチ35、36が、磁気共鳴装置のデータ取得シーケンスの前に閉じられていることが好ましい。コンピュータプログラム39aは、スキャン開始シーケンスの一部として実現されることが可能である。好適には、超電導分流器37、38の時定数は、外部磁界変化のために使用されるような通常の分流回路とは異なる値に故意にセットされる。それらの外部磁界変化は、1−10秒(例えば通過する車によって引き起こされる)のオーダーの時間特性を有する。分流回路37、38の時定数は、例えば30秒のように、この時間より長くあるべきである。内部磁界変化(例えば鉄の温度変化)の典型的な変化のレートは、3−30分のオーダーである。対のショートカットを有する回路は、例えば60分のように、この時間より長い時定数を有するべきである。図3bは、重なり領域内にあるコイルセクションに対する磁界変化の効果を概略的に示している。重なり領域のため、コイルセグメント33a、33bは、元の値に関してそれらの極性を変化させ、このことは、シム鉄20によってその温度ドリフトにより誘引される磁界変化を効果的に打ち消すことが分かる。
図4aは、伸長した重なり領域を有する本発明による一対の分流器を備える主磁石の等価電気回路を概略的に示している。上記で述べられているように、図3aの実施例は、コイルセグメント31c、31dの直下にあるシム鉄の場合に良好に作用する。実際に、シム鉄は、概して、それら2つの中間セグメントよりも長い磁石の部分を利用し、それらの長さは、一般に、1.0乃至1.2mの範囲にある。最適な動作のために、シム鉄20の磁界ドリフトをより良好に補償するために、重なり領域38a−37bにより多くのコイルセグメントを含むことが好ましい。図4aの実施例において、4つのコイルセグメントが、重なり領域52a−51bによって囲まれている。操作可能なスイッチ、ヒータ及びコンピュータプログラムを含む他の技術的な詳細は、図3bを参照して議論されたものと同様なままにされる。結果として、図4bを参照して、重なり領域52a−51b内にある4つのコイルセグメントは、それらの極性を変える。図4bは、伸長した重なり領域内にあるコイルセクションに対する磁界変化の効果を概略的に示している。
図5aは、一対の分流器を備える主磁石の等価電気回路を概略的に示しており、接続ポイントは、コイルセクション上に位置し、他の技術的な詳細は、図3aの場合と同じである。本実施例において、重なり領域63a及び61bを規定する接続ポイントは、個々のコイルセクション31a、31fの中間タップに位置する。その結果、図5bを参照して、重なり領域63a−61bに入るコイルセクションは、元の値に関してそれらの極性を変える。図5bは、対応する重なり領域内のコイルセクションに対する磁界変化の効果を概略的に示している。
本発明による磁気共鳴装置の実施例を概略的に示す図。 シム鉄を備える主磁石の等価な電気的スキームを概略的に示す図。 本発明による一対の分流器を備える主磁石の等価な電気回路を概略的に示す図。 重なり領域内にあるコイルセクションに対する磁界変化の効果を概略的に示す図。 伸長した重なり領域を有する本発明による一対の分流器を備える主磁石の等価電気回路を概略的に示す図。 伸長した重なり領域内にあるコイルセクションに対する磁界変化の効果を概略的に示す図。 接続ポイントがコイルセクション上に位置する、一対の分流器を備える主磁石の等価電気回路を概略的に示す図。 対応する重なり領域内にあるコイルセクションに対する磁界変化の効果を概略的に示す図。

Claims (10)

  1. イメージングボリュームに実質的に均質な磁界を生成するための主磁石であって、前記主磁石が、電気回路内に配される複数の電気的に接続されるコイルセクションを有し、動作中、前記コイルセクションが、個々の磁界を生成するように構成される、主磁石と、
    コイルセクションの磁界中に配される磁化可能な物体と、
    を有する磁気共鳴イメージング装置であって、前記磁気共鳴イメージング装置は更に、前記電気回路の個々の部分をブリッジする一対の分流器を有し、前記一対の分流器は、第1の分流器及び第2の分流器を有し、前記第1の分流器は、前記電気回路内の第1の接続ポイントと第2の接続ポイントとの間に接続され、前記第2の分流器は、前記電気回路内の第3の接続ポイントと第4の接続ポイントとの間に接続され、各分流器は、操作可能なスイッチを有し、前記一対の分流器は、前記第3の接続ポイントと前記第2の接続ポイントの間に重なり領域を含む相互にインタリーブされた態様で配され、前記重なり領域は、コイルセクションの少なくとも一部を覆うように配され、前記磁化可能な物体の位置と実質的に合致する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記第3の接続ポイント及び前記第2の接続ポイントが、個々のコイルセクションの間に配されることを特徴とする、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記第3の接続ポイント及び前記第2の接続ポイントが、個々のコイルセクション上に配されることを特徴とする、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記操作可能なスイッチが、ヒータ電源に接続可能なサーマルスイッチであることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記操作可能なスイッチが、コンピュータ制御されることを特徴とする、請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. イメージングボリュームに実質的に均質な磁界を生成するための主磁石を有する磁気共鳴イメージング装置において磁界ドリフトを低減する方法であって、前記主磁石が、電気回路内に配され且つ動作中個々の磁界を生成する、複数の電気的に接続されるコイルセクションを有し、磁化可能な物体が、コイルセクションの磁界中に配される、方法であって、
    前記電気回路の個々の部分をブリッジする一対の分流器を配するステップを含み、前記一対の分流器は、第1の分流器及び第2の分流器を有し、前記第1の分流器は、前記電気回路内の第1の接続ポイントと第2の接続ポイントとの間に接続され、前記第2の分流器は、前記電気回路内の第3の接続ポイントと第4の接続ポイントとの間に接続され、各分流器は、操作可能なスイッチを有し、前記一対の分流器は、前記第3の接続ポイントと前記第2の接続ポイントとの間に重なり領域を含む相互にインタリーブされた態様で配され、前記重なり領域は、コイルセクションの一部を覆うように配され、前記磁化可能な物体の位置と実質的に合致する、方法。
  7. 前記主磁石のランプアップ中、前記操作可能なスイッチを開いているステップと、
    前記磁気共鳴イメージング装置の動作中、前記操作可能なスイッチを閉じているステップと、
    を更に含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記操作可能なスイッチについて、コンピュータ制御されるスイッチが選択され、前記方法が更に、
    コンピュータコマンドを使用して、データ取得ステップの前に前記操作可能なスイッチを閉じるステップと、
    前記データ取得ステップを実施するステップと、
    を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 磁気共鳴イメージング装置において磁界ドリフトを低減するためのコンピュータプログラムであって、データ取得ステップの前に前記操作可能なスイッチを閉じるステップをプロセッサに実行させるための命令を含む、コンピュータプログラム。
  10. 前記データ取得ステップを実施するステップをプロセッサに実行させるための命令を更に含む、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
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