JP2008521229A - SOI基板材料、及び互いに異なる配向をもつSi含有SOIと下部基板とを形成する方法 - Google Patents

SOI基板材料、及び互いに異なる配向をもつSi含有SOIと下部基板とを形成する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 SOI材料のSOI層が下にあるSi含有層とは異なる結晶配向を有し、接合後に埋込み絶縁領域が形成される、SOI基板材料を製造する方法を提供する。
【解決手段】 SOI基板材料と、上部Si含有層と下部Si含有層が異なる結晶配向を有する、上部Si含有層(12)及び下部Si含有層(14)を含むハイブリッドSOI基板を形成する方法とが提供される。埋込み絶縁領域(22)は、Si含有層の一方の中に配置することができ、又は2つのSi含有層の間に位置する界面(13)を貫通して配置することもできる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シリコン・オン・インシュレータ(silicon-on-insulator、SOI)基板材料、及び半導体材料を製造する方法に関し、より具体的には、SOI材料の上部Si含有層が下部半導体基板層とは異なる結晶配向を有する、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)材料を製造する方法に関する。埋込み絶縁領域(連続的な又は非連続的な)が、Si含有層のいずれか一方の中に存在しても、又は2つのSi含有層間に位置する界面を貫通して存在してもよい。
現在の半導体技術において、nFET又はpFETのようなCMOSデバイスは、一般に、単結晶配向を有するSiのような半導体ウェハ上に製造される。特に、今日の半導体デバイスの大部分は、(100)結晶配向を有するSiの上に構築される。
(100)Si表面配向においては電子が高い移動度をもつことが知られているが、(110)Si表面配向においては正孔が高い移動度をもつことが知られている。すなわち、(100)Si上での正孔移動度の値は、この結晶配向のときの対応する電子移動度よりおよそ2倍乃至4倍低い。この差異を埋め合わせるために、nFETが電流を引き下げるのに対抗して電流を釣り合うように引き上げて、一様な電流スイッチングを達成するべく、pFETは、典型的に、より大きい幅をもつように設計される。より大きい幅をもつpFETは、多大なチップ面積をとるので望ましくない。
前述のものとは対照的に、(110)Si上での正孔移動度は、(100)Si上より2倍高く、したがって、(110)Si表面上に形成されたpFETは、(100)Si表面上に形成されたpFETより著しく高い駆動電流を呈することになる。残念なことに、(110)Si表面上での電子移動度は、(100)Si表面に比べて著しく低下される。
上記の説明から推測できるように、(110)Si表面は、優れた正孔移動度のためにpFETデバイスに最適であるが、こうした結晶配向はnFETデバイスには全く適さない。代わりに、(100)Siデバイス表面は、その結晶配向が電子移動度に有利に働くことからnFETデバイスに最適である。
ウェハ接合(bonding)により、異なる表面配向を有するプレーナ型ハイブリッド基板を形成する方法が説明されてきた。こうした試みにおいて、高性能デバイスの製造のためにそれぞれの最適化された結晶配向を有するpFET及びnFETを達成するべく、プレーナ型ハイブリッド基板が、主として半導体と絶縁体のウェハ接合又は絶縁体と絶縁体のウェハ接合によって得られる。しかしながら、少なくとも一方の型のMOSFET(pFET又はnFETのいずれか)はSOI材料上にあり、他方の型のMOSFETは、バルク半導体、又はより厚いSOI膜を有するSOIのいずれかの上にある。
近年、少なくとも第1の結晶配向の上部半導体層と、第1の結晶配向とは異なる第2の結晶配向の下部半導体層とを含む接合された基板を準備するステップと、接合された基板の部分を保護して第1の領域を形成し、保護されていない接合された基板の別の部分を残して第2の領域を形成するステップと、接合された基板の保護されていない部分をエッチングし、下部半導体層を露出させるステップと、半導体材料が第2の結晶配向を有するように、下部半導体層上に半導体材料を再成長させるステップと、平坦化するステップとを含む方法を用いて、ハイブリッド結晶配向基板が準備された。こうした技術は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1の出願は、半導体層の1つを、予め製造されたSOI基板からのものとすることができることを開示する。こうした場合、予め製造されたSOIウェハは、予め製造されたSOIウェハも含み得る別のウェハに接合される。
上記の技術は実現可能であるが、こうした例において埋込み絶縁層がどこに存在するかに関する自由がない。
米国特許出願番号第10/250,241号 米国特許出願公開第20020190318号 米国特許出願公開第第20020173114号 米国特許第5,930,634号 米国特許第6,486,037号 米国特許第6,541,356号 米国特許第6,602,757号
上記を考慮すると、SOI材料のSOI層が下にあるSi含有層とは異なる結晶配向を有し、接合後に埋込み絶縁領域が形成される、SOI基板材料を製造する方法を提供するための必要性がある。接合後に埋込み絶縁領域を形成することによって、ハイブリッドSOI基板の異なる領域内に埋込み絶縁領域が存在することができる、ハイブリッドSOI基板を準備することが可能になる。「ハイブリッドSOI基板」という用語は、上部Si含有層と、異なる結晶配向を有する下部Si含有層とを含む基板材料を意味し、埋込み絶縁領域は、Si含有層の少なくとも1つの中に配置されるか、又は間に配置される界面を貫通して配置される。
本発明は、上部Si含有層及び下部Si含有層が異なる結晶配向を有する、上部Si含有層及び下部Si含有層を含むハイブリッドSOI基板を形成する方法を提供するものである。本発明によると、埋込み絶縁領域は、Si含有層の1つの中に配置することができ、又は2つのSi含有層間に位置する界面を貫通して配置することもできる。
具体的には、大まかに言うと、本発明の方法は、第1の結晶配向の上部Si含有層及び第2の結晶配向の下部Si含有層を含む積層体を準備するステップであって、第1の結晶配向が第2の結晶配向とは異なる、ステップと、積層体内にイオンを注入し、内部にイオン・リッチ注入領域を形成するステップと、イオン・リッチ注入領域内のイオンが積層体内への埋込み絶縁領域の形成促進する温度まで、該積層体を加熱するステップとを含む。
本発明の1つの実施形態においては、加熱後に、埋込み絶縁領域が主として上部Si含有層内に形成されるように、イオンが、主として上部Si含有層内に注入される。別の実施形態においては、加熱後に、埋込み絶縁領域が主として下部Si含有層内に形成されるように、イオンが、主として下部Si含有層内に注入される。更に別の実施形態においては、結果として得られる埋込み絶縁領域が、上部Si含有層と下部Si含有層との間の界面を貫通して形成されるように、イオンが注入される。
形成される埋込み絶縁領域が、積層体の全長にわたって連続的に存在するように、注入するステップをブランケット注入としてもよい。本発明の別の実施形態においては、積層体内に別個の及び分離された(すなわち、非連続的な又はパターン形成された)埋込み絶縁領域を形成するように、マスク注入ステップが用いられる。
注入することができるイオンは、酸素イオン、窒素イオン、NOイオン、不活性ガス、又はこれらの混合物を含む。1つの実施形態においては、酸素イオンを注入し、これにより積層体内に埋込み酸化物(buried oxide、BOX)が形成されることが好ましい。
上述された方法に加えて、本発明は、本発明のプロセスによって形成することができるハイブリッドSOI基板材料にも関連する。具体的には、大まかに言うと、本発明のハイブリッドSOI基板材料は、互いに異なる結晶配向をもつ上部Si含有層と下部Si含有層とを含み、埋込み絶縁領域は、Si含有層の少なくとも1つの中に配置されるか、又はこれらの間に配置された界面を貫通して配置される。
ハイブリッドSOI基板材料を製造する方法及びハイブリッドSOI基板材料自体を提供する本発明の実施形態が、本出願に添付される図面を参照して、一例として下記により詳細に説明される。添付の図面において、同じ及び対応する要素は、同じ参照番号で示されることが留意される。さらに、図面は、説明目的のために与えられており、よって、縮尺に合わせて描かれていないことが分かる。
埋込み絶縁領域が連続的なものであり、かつ、上部Si含有層内に存在する、ハイブリッドSOI基板を製造するための、本発明の一実施形態の種々の処理ステップを示す(断面図による)図形表示である、図1(A)乃至図1(C)が、ここで詳述される。
最初に、第1の結晶配向が第2の結晶配向と異なる、第1の結晶配向を有する上部Si含有層12と、第2の結晶配向を有する下部Si含有層14とを含む積層体10を示す図1(A)を参照する。
本発明において、「Si含有層」という用語は、シリコンを含む半導体材料を示す。そのようなシリコン含有半導体材料の説明に役立つ実例は、Si、SiGe、SiC、SiGeC、予め形成されたシリコン・オン・インシュレータ(silicon-on-insulator)、予め形成されたシリコン・ゲルマニウム・オン・インシュレータ(silicongermanium-on-insulator)、又はSi/SiGeのような層状構造体を含む。Si含有層12及び14は、同じシリコン含有半導体材料を含んでもよく、又は異なるシリコン含有半導体材料を含んでもよい。一般に、Si含有層12及び14は、両方ともSiから成る。幾つかの実施形態においては、少なくとも上部Si含有層12は、同位体的に純粋である、すなわち、Si28またはSi28Ge74である。
上部Si含有層12の厚さは、ハイブリッドSOI基板の所望の使用法によって変わり得る。しかしながら、典型的には、上部Si含有層12は、5nmから500nmまでの厚さを有し、5nmから100nmまでの厚さがより典型的である。上部Si含有層12についての厚さの範囲は、接合後、及び実行可能な何らかの随意的な薄層化ステップ後に決定されることに留意されたい。
下部Si含有層14の厚さは重要ではない。しかしながら、一般に、上部Si含有層12に薄層化を施した後、下部Si含有層14の厚さは、通常、上部Si含有層12のものより厚くなる。
Si含有層12の第1の結晶配向及びSi含有層14の第2の結晶配向は、任意の長軸又は短軸をもつSi含有層を含むことができる。例えば、Si含有層は、(100)、(111)、(110)、(422)、(311)、(521)等の結晶配向を有することができる。Si含有層12及び14は、(100)、(111)、又は(110)のような主要ミラー(Miller)指数を含むものから選択されることが好ましい。
図1(A)に表される積層体10は、上部Si含有層12を含む第1のウェハ及び下部Si含有層14を含む第2のウェハを選択し、次に、2つのウェハを互いに接合することによって形成される。幾つかの実施形態においては、接合する前に、水素又は別の同様のイオンを上部Si含有層12内に導入することができる。上部Si含有層12内の水素又は別の同様のイオンの存在を用いて、上部Si含有層12の一部を分離させ、より薄い上部Si含有層を形成することができる。
第1のウェハ及び第2のウェハを選択した後、次に、最初にウェハを互いに緊密に接触させ、随意的に外力をかけ、次に、2つの選択されたウェハを接合することができる条件の下で、外力をかけて又はかけずに、2つの接触させられたウェハをアニールすることによって、2つの選択されたウェハを接合する。接合のために用いられるアニール・ステップは、典型的には、15℃から40℃までの基準室温で行われる。本発明の更に別の実施形態においては、2つのウェハを接合する際に、400℃までの温度を使用することができる。
接合後、一般に、接合強度を高め、界面特性を改善するように、ウェハがさらにアニールされる。さらなるアニール・ステップは、典型的には、900℃から1400℃までの温度で行われ、1000℃から1100℃でまでのアニール温度がより典型的である。接合強化アニールは、1時間から24時間までの範囲にわたる様々な時間、前述の温度の範囲内で行われる。接合強化アニール雰囲気は、外部接着力の有無にかかわらず、O、N、Ar、又は低真空とすることができる。本明細書では、不活性ガスの有無にかかわらず、前述のアニール雰囲気の混合も考えられる。
接合強化のために、多くの場合(上述のような)高温アニールが用いられるが、良好な機械的性質及び電気的性質を達成することもできる低温アニール(900℃より低い)を用いることも可能である。
直接的な半導体と半導体の接合ステップに続いて行われる接合強化アニール・ステップは、特定のランプアップ速度を用いて単一の温度で行うことができること、又は種々のランプアップ速度及びソーク(soak)・サイクルが用いられる、種々の温度を用いて行うことができることに留意すべきである。
上部Si含有層12の特定の所定の厚さを得るために、本発明において、種々の薄層化技術を使用することができる。本発明に用い得る1つの直接的で簡単な手法は、ウェハの研削、研磨、又はエッチバック・プロセスを用いることである。薄層化は、水素ベークといった気体反応によって達成することもできる。
上部Si含有層12を薄層化するための別の手段は、上部Si含有層を含む最初のウェハがイオン注入領域を含む実施形態にも適用され得る。この場合、接合プロセスの間に、イオン注入領域が多孔性(porous)領域を形成し、このため、イオン注入領域の上方のウェハの一部が取り除かれて、例えば、図1(A)に示されるような接合されたウェハが残る。上述のように、注入領域は、一般に、当業者には公知の注入条件を用いて、上部Si含有層12を含むウェハの表面内に注入される水素イオンから成る。接合後、別の加熱ステップが、一般に、接合エネルギーを増すために、不活性雰囲気中で、2時間から30時間にわたって、100℃から400℃までの温度で行われる。この他の加熱ステップは、2時間から20時間にわたって、200℃から300℃までの温度で行われることがより好ましい。「不活性雰囲気」という用語は、本発明においては、He、Ar、N、Xe、Kr、又はこれらの混合物といった不活性ガスが用いられる雰囲気を示すのに用いられる。接合プロセスの間に用いられる好ましい雰囲気は、Nである。注入領域における層分離は、後の350℃−500℃のアニールの間に生じる。本発明の更に別の実施形態においては、接合されたウェハ内に水素のようなイオンを注入し、平坦化プロセスを停止させるためのマークとして使用することができる。
次いで、イオンが積層体10内に注入され、十分なイオン濃度を有する積層体10内にイオン・リッチ(ion-rich)注入領域をもたらし、次の加熱ステップの間に、イオンが、積層体10内に埋込み絶縁領域を形成するのを促進する。一般に、積層体10内のイオン・リッチ注入領域に注入されるイオンは、1×1022原子/cm又はそれより大きいイオン濃度を有する。
本発明のこのステップにおいて用いられるイオンは、次の加熱ステップが行われたとき、埋込み絶縁領域を形成することができる。そのようなイオンの説明に役立つ実例は、これらに限られるものではないが、酸素イオン、窒素イオン、NOイオン、不活性ガス、又はこれらの混合物を含む。本発明のこの時点において、酸素イオンが、積層体10内に注入されることが好ましい。
当業者には公知の特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6及び特許文献7に述べられる種々のSIMOX(separation by implanted oxygen)プロセス及び条件を用いて、イオンが、積層体10内に注入される。注入は、この実施形態に示されるようなブランケット注入としてもよく、又は本発明の他の実施形態に示されるようなパターン化された注入を用いることもできる。例えば、図3(A)乃至図5(B)を参照されたい。パターン化された注入は、上部Si含有層12の表面上に直接形成されたマスクを含むことができ、又は上部Si含有層の表面から幾らかの距離をおいて配置されたマスクを用いることもできる。
本発明においては、様々な注入条件を用いることができるが、下記は、主として上部Si含有層12内に、注入されたイオン・リッチ領域を形成するための一般的な注入条件を提供する。
I.高ドーズ量イオン注入:
ここに用いられる「高ドーズ量」という用語は、4×1017cm−2又はそれより大きいイオンドーズ量を意味し、4×1017cm−2から2×1018cm−2までのイオンドーズ量がより好ましい。高イオンドーズ量を用いることに加えて、この注入は、一般に、0.05mA/cmから500mA/cmまでのビーム電流密度及び40keVから240keVまでのエネルギーで作動するイオン注入装置において行われる。
ベースイオン注入と呼ぶことができるこの注入は、0.05mA/cmから500mA/cmまでのビーム電流密度において、200℃から800℃までの温度で行われる。より好ましくは、ベースイオン注入は、5mA/cmから10mA/cmまでのビーム電流密度で、200℃から600℃までの温度で行うことができる。
所望であれば、ベースイオン注入ステップに続いて、1×1014cm−2から1×1016cm−2までのイオンドーズ量を用いて、第2の酸素注入を行うことができ、1×1015cm−2から4×1015cm−2までのイオンドーズ量が最も好ましい。第2のイオン注入は、60keV又はそれより大きいエネルギーで行われる。
この第2の注入は、0.05mA/cmから10mA/cmまでのビーム電流密度を用いて、4Kからから200℃までの温度で行われる。第2のイオン注入は、0.5mA/cmから5.0mA/cmまでのビーム電流密度を用いて、25℃からから100℃までの温度で行うことがより好ましい。
第2のイオン注入が、ベースイオン注入ステップによって生じた損傷領域より浅いアモルファス領域を形成することに留意されたい(例えば、図1(B)を参照されたい)。本発明の次の加熱ステップの間、アモルファス領域及び損傷領域は、埋込み絶縁領域の一部になる(例えば、図1(C)を参照されたい)。
II.低ドーズ量イオン注入:
本発明のこの実施形態においてここに用いられる「低ドーズ量」という用語は、4×1017cm−2又はそれより小さいイオンドーズ量を意味し、1×1016cm−2から3.9×1017cm−2までのイオンドーズ量がより好ましい。この低ドーズ量注入は、40keVから240keVまでのエネルギーで行われる。
ベースイオン注入と呼ぶことができるこの注入は、100℃から800℃までの温度で行われる。より好ましくは、ベースイオン注入は、0.05mA/cmから500mA/cmまでのビーム電流密度を用いて、200℃から650℃までの温度で行うことができる。
この低ドーズ量ベース注入ステップの後に、上述の条件を用いて第2イオン注入を行うことが好ましい。
上記のタイプの注入条件は例示的なものであり、決して本発明の範囲を制限するものではないことが、再び強調される。代わりに、本発明は、一般に、従来のSIMOXプロセスにおいて用いられる従来のイオン注入の全てを企図し得る。
上述のように、積層体10の上部Si含有層12内にイオン・リッチ注入領域が形成される、本発明の好ましい実施形態において、低ドーズ量酸素イオン注入ステップが、ベースイオン注入ステップ及び第2のイオン注入ステップを用いて行われる。
ベースイオン注入に続いて第2のイオン注入ステップを用いることにより、最適なベース酸素注入ステップによって生成される損傷領域20より浅いアモルファス領域18を有するイオン・リッチ注入領域16を含む、図1(B)に示されるような構造体が形成される。
低ドーズ量の方法は、例えば、熱酸化物などの高品質の熱絶縁領域をもたらすので、低ドーズ量の方法が、高ドーズ量注入の方法に比べて好ましいことを留意されたい。最適な条件が用いられる場合、拡散バリアは、6MV/cm又はそれより大きい、最小絶縁破壊(ブレイクダウン)電界をもつ埋込み酸化物である。
イオンを積層体10に注入した後、次いで、イオン・リッチ注入領域を含む積層体10に、注入イオンの析出と、後に埋込み絶縁領域の形成とをもたらす加熱ステップが行われる。図1(C)は、加熱ステップを行った後に形成される、ハイブリッドSOI基板材料を示す。この図において、参照番号22は、埋込み絶縁領域を示す。加熱ステップの間、一般に、上部Si含有層12の上に表面酸化物層(図示せず)が形成されることに留意されたい。この表面酸化物層は、一般に、必ずしもとは限らないが、Si含有材料と比べて酸化物の除去のために高い選択性を有する、HFのような化学エッチャント(エッチング液)が用いられる従来の湿式エッチング・プロセスを用いて、加熱ステップの後に構造体から除去される。本発明の加熱ステップ後に形成される表面酸化物層は、10nmから1400nmまでの範囲に及ぶことができる可変の厚さを有し、100nmからから900nmまでの厚さがより好ましい。
形成された埋込み絶縁領域22は、イオン・リッチ注入領域内のイオン濃度、及び加熱ステップの間に用いられる条件によって決まる可変の厚さも有する。典型的には、埋込み絶縁領域22は、400nm又はそれより薄い範囲に及ぶ厚さを有し、50nmから200nmまでの厚さがより典型的である。
具体的には、本発明の加熱ステップは、一般に、900℃から1350℃までの高温で行われるアニール・ステップであり、1200℃から1335℃までの温度がより典型的である。さらに、本発明の加熱ステップは、O、NO、NO、オゾン、空気、又は他の同様の酸素含有ガスのような、少なくとも1つの酸素含有ガスを含む、酸化雰囲気中で行われる。酸素含有ガスは、(OとNOの混合物のように)互いに混合することができ、又は、ガスを、He、Ar、N、Xe、Kr、又はNeのような不活性ガスを用いて希釈することができる。幾つかの実施形態においては、酸素含有雰囲気及び随意的な不活性ガスと併せて、トリクロロエタン(TCA)のような塩素含有雰囲気を用いることができる。TCAが使用されるとき、一般に、TCAは、0.0001%から0.05%までの量で存在する。加熱された積層体10の最終冷却において、不活性ガスを単独で用いることもできる。
加熱ステップは、典型的には、10分から6000分までの範囲に及ぶ可変の時間にわたって行うことができ、60分から3000分までの時間がより典型的である。加熱ステップは、単一の目標温度で行うことができ、又は、様々なランプアップ速度及び様々なソーク回数を用いるソーク・サイクルを用いることができる。
図6は、本発明において用いることができる1つの可能な熱アニール・サイクルを示す概略図である。示される熱アニール・サイクルは、A)5%酸素(Ar希釈)中での5℃/分での600℃から1000℃までの最初の第1のランプアップに続く、5%酸素(Arと1.45×10−4%のTCA希釈)中での5℃/分での1000℃から1150℃までの最初の第2のランプアップ、B)5%酸素(Arと1.45×10−4%TCA希釈)中での0.1℃/分での1150℃から1300℃までのランプアップ、C)50%酸素(Ar希釈)中での5〜10時間にわたっての1320℃でのソーク(soak)、D)4%酸素(Arと1.45×10−4%TCA希釈)中での0〜5時間にわたっての1320℃でのソーク、E)ステップ(D)と同じ雰囲気中での1320℃から1150℃への冷却、及びF)N中での1150℃から600℃への冷却、を含む。
上記の説明は、埋込み絶縁領域22が連続的なものであり、かつ、積層体10の上部Si含有層12内に形成される、本発明の一実施形態を示す。図1(C)に示されるように、下部Si含有層14の一部は、埋込み絶縁領域22の表面の下方に配置される。
図2(A)及び図2(B)は、積層体10の下部Si含有層14内に連続的な埋込み絶縁領域22が形成された、第2の実施形態を示す。本発明のこの実施形態は、最初に、図1(A)に示される積層体10を準備することで開始する。上述の実施形態とは異なり、イオン・リッチ注入領域16(随意的なアモルファス領域18及び損傷領域20を含む)の大部分が、下部Si含有層14内に形成されるように、注入条件が変えられる。例えば、図2(A)を参照されたい。
当業者には公知のSIMOXプロセス及び条件、並びに参考文献に述べられた種々のSIMOXプロセス及び条件を用いて、イオンが積層体10内に注入される。本発明においては、種々の注入条件を用いることができるが、下記は、主として下部Si含有層14内に注入されたイオン・リッチ領域を形成するための一般的な注入条件を提供する。
I.高ドーズ量イオン注入:
ここに用いられる「高ドーズ量」という用語は、4×1017cm−2又はそれより大きいイオンドーズ量を意味し、4×1017cm−2から2×1018cm−2までのイオンドーズ量がより好ましい。高イオンドーズ量を用いることに加えて、この注入は、一般に、0.05mA/cmから500mA/cmまでのビーム電流密度及び40keVから240keVまでのエネルギーで作動するイオン注入装置において行われる。
ベースイオン注入と呼ぶことができるこの注入は、0.05mA/cmから500mA/cmまでのビーム電流密度で、200℃から800℃までの温度で行われる。より好ましくは、ベースイオン注入は、5mA/cmから10mA/cmまでのビーム電流密度で、200℃から600℃までの温度で行うことができる。
所望であれば、ベースイオン注入ステップに続いて、1×1014cm−2から1×1016cm−2までのイオンドーズ量を用いて、第2の酸素注入を行うことができ、1×1015cm−2から4×1015cm−2までのイオンドーズ量が最も好ましい。第2のイオン注入は、60keV又はそれより大きいエネルギーで行われる。
この第2の注入は、0.05mA/cmから10mA/cmまでのビーム電流密度を用いて、4Kからから200℃までの温度で行われる。第2のイオン注入は、0.5mA/cmから5.0mA/cmまでのビーム電流密度を用いて、25℃からから100℃までの温度で行うことがより好ましい。
第2のイオン注入が、ベースイオン注入ステップによって生じた損傷領域より浅いアモルファス領域を形成することに留意されたい。本発明の次の加熱ステップの間、アモルファス領域及び損傷領域は、埋込み絶縁領域の一部になる。
II.低ドーズ量イオン注入:
本発明のこの実施形態においてここに用いられる「低ドーズ量」という用語は、4×1017cm−2又はそれより小さいイオンドーズ量を意味し、1×1016cm−2から3.9×1017cm−2までのイオンドーズ量がより好ましい。この低ドーズ量注入は、40keVから240keVまでのエネルギーで行われる。
ベースイオン注入と呼ぶことができるこの注入は、100℃から800℃までの温度で行われる。より好ましくは、ベースイオン注入は、0.05mA/cmから500mA/cmまでのビーム電流密度を用いて、200℃から650℃までの温度で行うことができる。
この低ドーズ量ベース注入ステップの後に、上述の条件を用いて第2イオン注入を行うことが好ましい。
上記のタイプの注入条件は例示的なものであり、決して本発明の範囲を制限するものではないことが、再び強調される。代わりに、本発明は、一般に、従来のSIMOXプロセスにおいて用いられる従来のイオン注入の全てを企図し得る。本発明の好ましい実施形態においては、ベースイオン注入ステップ及び第2のイオン注入ステップを含む、低ドーズ量酸素イオン注入ステップが用いられる。図2(B)は、上部Si含有層12、埋込み絶縁層22及び第2のSi含有層14を含む、ハイブリッドSOI基板材料を示す。示されるように、下部Si含有層14の一部は、埋込み絶縁領域22の表面の上方に配置される。
図3(A)及び図3(B)は、非連続的な(すなわち、パターン形成された)埋込み絶縁領域22が形成された、別の実施形態を示す。図3(A)に示されるようなマスク50を用いて、図に示される構造体が形成される。マスク50は、上部Si含有層12の表面上に存在するが、最終的なハイブリッドSOI基板に影響を及ぼすことなく、このマスクを表面から幾らかの距離だけ移動させることができる。この場合、埋込み絶縁領域22は、非連続的なものであり、上部Si含有層12と下部Si含有層14との間に位置する界面13を貫通して存在する。非連続的な埋込み絶縁領域22が示されているが、ブランケット・イオン注入ステップを用いることによって、界面において、連続的な埋込み絶縁領域22を形成することもできる。
図4(A)及び図4(B)は、非連続的な埋込み絶縁領域22が下部Si含有層14内に形成された実施形態を示し、図5(A)及び図5(B)は、非連続的な埋込み絶縁領域22が、上部Si含有層12内に形成された実施形態を示す。
図示されていないが、上記の技術を用いて、積層体内に多数の埋込み絶縁領域(連続的なもの、非連続的なもの、又はこれらの混合)を形成することができる。例えば、下部Si含有層14内に連続的な埋込み絶縁領域を形成し、次に、上部Si含有層12内に非連続的な埋込み絶縁領域を形成することができる。同様に、上記の技術を用いて、積層体10とは異なる場所に、異なる深さ及び異なる幅で、非連続的な埋込み絶縁領域を形成することができる。
上述した実施形態のいずれにおいても、上部Si含有層の上に、Si又はSiGeのような歪み半導体層を形成することが可能である。歪み半導体層は、化学気相成長又はエピキタシのような従来の堆積プロセスを用いて形成される。歪み半導体層は、例えば、Si28のような純粋な同位体から成ることができる。
本発明は、本発明の好ましい実施形態に関して具体的に示され、説明されたが、当業者には、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形態又は詳細に関して前述の及び他の変更を行うことができることが理解されるであろう。したがって、本発明は、説明され、図示された厳密な形態及び詳細に限定されるのではなく、特許請求の範囲内にあることが意図されている。
埋込み絶縁領域が連続的なものであり、かつ、上部Si含有層内に存在する、ハイブリッドSOI基板を製造するための、本発明の一実施形態の種々の処理ステップを示す(断面図による)図である。 埋込み絶縁領域が連続的なものであり、かつ、下部Si含有層内に存在する、ハイブリッドSOI基板を製造するための、本発明の一実施形態の種々の処理ステップを示す(断面図をよる)図である。 埋込み絶縁領域が非連続的なものであり、かつ、上部Si含有層と下部Si含有層との間の界面を貫通して存在する、ハイブリッドSOI基板を製造するための、本発明の一実施形態の種々の処理ステップを示す(断面図をよる)図である。 埋込み絶縁領域が非連続的なものであり、かつ、下部Si含有層内に存在する、ハイブリッドSOI基板を製造するための、本発明の一実施形態の種々の処理ステップを示す(断面図をよる)図である。 埋込み絶縁領域が非連続的なものであり、かつ、上部Si含有層内に存在する、ハイブリッドSOI基板を製造するための、本発明の一実施形態の種々の処理ステップを示す(断面図をよる)図である。 本発明に用いることができる1つの可能な熱アニール・サイクルを示す概略図である。

Claims (42)

  1. ハイブリッドSOI基板材料を形成する方法であって、
    第1の結晶配向の上部Si含有層及び第2の結晶配向の下部Si含有層を含む積層体を準備するステップであって、前記第1の結晶配向は前記第2の結晶配向とは異なる、ステップと、
    前記積層体内にイオンを注入し、内部にイオン・リッチ注入領域を形成するステップと、
    前記イオン・リッチ注入領域内のイオンが前記積層体内への埋込み絶縁領域の形成を促進する温度まで、該積層体を加熱するステップと
    を含む方法。
  2. 前記積層体を準備する前記ステップは、少なくとも前記上部Si含有層を含む第1のウェハと、少なくとも前記下部Si含有層を含む第2のウェハとを選択し、接合するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記接合するステップは、前記第1及び第2のウェハを互いに緊密に接触させ、随意的に外力を加え、15℃から40℃、最大で400℃までの温度でアニールするステップを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記アニールするステップの後、接合強化アニール・プロセスをさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記接合するステップの後、前記上部Si含有層を薄層化するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  6. 前記薄層化するステップは、接合するステップの前に前記上部Si含有層内にイオンを注入し、接合するステップの後に分離アニール・ステップを行うこと、研削、研磨、エッチング、気体反応又は注入、及び平坦化のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1及び第2の結晶配向は、(110)、(111)、(100)、(422)、(311)、(521)及びSi含有材料の任意の他の長軸又は短軸から選択される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記注入するステップは、ブランケット・イオン注入プロセスを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記注入するステップは、マスクされたイオン注入プロセスを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記注入するステップは、酸素イオン、窒素イオン、NOイオン、不活性ガス、又はこれらの混合物の1つを含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記注入するステップは、酸素イオンを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記イオン・リッチ注入領域は、1×1022原子/cm−3又はそれより高い濃度を有する、請求項1に記載の方法。
  13. 前記イオン・リッチ注入領域は、損傷領域と、随意的なより浅いアモルファス領域とを含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記注入するステップは、前記イオン・リッチ注入領域が主として前記上部Si含有層内に配置されるように行われる、請求項1に記載の方法。
  15. 前記注入するステップは、ベースイオン注入ステップ及び第2のイオン注入ステップを含み、前記第2のイオン注入は、前記ベースイオン注入ステップより低い温度で行われる、請求項14に記載の方法。
  16. 前記注入するステップは、前記イオン・リッチ注入領域が主として前記下部Si含有層内に配置されるように行われる、請求項1に記載の方法。
  17. 前記注入するステップは、ベースイオン注入ステップ及び第2のイオン注入ステップを含み、前記第2のイオン注入は、前記ベースイオン注入ステップより低い温度で行われる、請求項16に記載の方法。
  18. 前記注入するステップは、前記イオン・リッチ注入領域が、前記上部Si含有層と前記下部Si含有層との間の界面を貫通して配置されるように行われる、請求項1に記載の方法。
  19. 前記注入するステップは、ベースイオン注入ステップ及び第2のイオン注入ステップを含み、前記第2のイオン注入は、前記ベースイオン注入ステップより低い温度で行われる、請求項18に記載の方法。
  20. 前記注入するステップは、ベースイオン注入ステップ及び低ドーズ量注入ステップを含み、前記低ドーズ量注入ステップは、4×1017原子/cm又はそれより少ないイオンドーズ量を用いて行われる、請求項1に記載の方法。
  21. 前記加熱するステップは、酸素含有雰囲気中で、900℃から1350℃までの温度で行われるアニール・プロセスである、請求項1に記載の方法。
  22. 前記酸素含有雰囲気は、不活性ガス、塩素含有雰囲気、又はこれらの混合物をさらに含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記加熱するステップは、単一の目標温度で、又は種々のランプ・サイクル、ソーク・サイクル及び冷却サイクルを用いて行われる、請求項1に記載の方法。
  24. 前記加熱するステップは、5%酸素とAr中で5℃/分で600℃から1000℃まで第1のランプアップを行うステップと、5%酸素とArと1.45×10−4%トリクロロエタン(TCA)中で5℃/分で1000℃から1150℃まで第2のランプアップを行うステップと、5%酸素とArと1.45×10−4%TCA中で0.1℃/分で1150℃から1300℃まで第3のランプアップを行うステップと、50%酸素とAr中で5〜10時間にわたって1320℃で第1のソークを行うステップと、4%酸素とArと1.45×10−4%TCA中で0〜5時間にわたって1320℃で第2のソークを行うステップと、前記第2のソーク・ステップにおけるものと同じ雰囲気中で1320℃から1150℃まで第1の冷却を行うステップと、N中で1150℃から600℃まで第2の冷却を行うステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  25. 前記埋込み絶縁領域は、連続的なものであるか又は非連続的なものである、請求項1に記載の方法。
  26. 前記埋込み絶縁領域は、前記上部Si含有層又は前記下部Si含有層の少なくとも一方の中に、或いは該上部Si含有層と該下部Si含有層との間に位置する界面を貫通して配置される、請求項1に記載の方法。
  27. 少なくとも前記上部Si含有層は、同位体的に純粋である、請求項1に記載の方法。
  28. 前記上部Si含有層の上に歪み半導体を形成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  29. 第1の結晶配向の上部Si含有層及び第2の結晶配向の下部Si含有層を含む積層体であって、前記第1の結晶配向は前記第2の結晶配向とは異なる、積層体と、
    前記上部Si含有層又は前記下部Si含有層の少なくとも一方の中に、或いは該上部Si含有層と該下部Si含有層との間に位置する界面を貫通して配置された埋込み絶縁領域と
    を備えるハイブリッドSOI基板材料。
  30. 前記下部Si含有層及び前記上部Si含有層は、Si、SiGe、SiC、SiGeC、予め形成されたSOI、予め形成されたSiGeオン・インシュレータ及び層状構造体から成る群から選択される、同じ又は異なるシリコン含有半導体材料を含む、請求項29に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  31. 前記上部Si含有層及び前記下部Si含有層の両方ともSiから成る、請求項29に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  32. 前記第1及び第2の結晶配向は、(100)、(111)、(100)、(422)、(311)(521)、又はSi含有材料の任意の他の長軸又は短軸を含む、請求項29に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  33. 前記埋込み絶縁領域は、連続的なものであるか又は非連続的なものである、請求項29に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  34. 前記埋込み絶縁領域は、埋込み酸化物を含む、請求項29に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  35. 前記埋込み酸化物は、熱酸化物である、請求項34に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  36. 前記埋込み絶縁領域は、前記上部Si含有層内に存在する、請求項29に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  37. 前記埋込み絶縁領域は、前記下部Si含有層内に存在する、請求項29に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  38. 前記埋込み絶縁領域は、前記界面を貫通して存在する、請求項29に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  39. 前記上部Si含有層の一部は、前記埋込み絶縁領域の下方に配置される、請求項36に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  40. 前記下部Si含有層の一部は、前記埋込み絶縁領域の上方に配置される、請求項37に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  41. 少なくとも前記上部Si含有層は、同位体的に純粋である、請求項29に記載のハイブリッドSOI基板材料。
  42. 前記上部Si含有層の表面上に配置された歪み半導体層をさらに備える、請求項29に記載のハイブリッドSOI基板材料。
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