JP2008516021A - 酸基を有するポリウレタン樹脂 - Google Patents

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Abstract

酸基を有する水で希釈可能なポリウレタン樹脂であって、該ポリウレタン樹脂が、少なくとも部分的に不飽和の油Aから誘導された単位、オレフィン性不飽和脂肪族酸Bまたはその無水物B’から誘導された単位、酸基または酸無水物基に対して反応性であり、エポキシド基、ヒドロキシル基、メルカプタン基およびアミノ基からなる群から選択され、化合物BまたはB’との反応において反応してエステル基、チオエステル基または酸アミド基を形成する官能基を有する化合物Cから誘導された単位および多官能性イソシアネートDを含有し、前記化合物Cは、付加的にスルホン酸基またはカルボン酸基を含有し電子求引性置換基によって活性化される化合物C”と、化合物BまたはB’との反応中保持される少なくとも1つのヒドロキシル基を付加的に含有する化合物C’とからなる群から選択され、少なくとも化合物Cの質量分率の25%が化合物C”からなる。

Description

本発明は、酸基を有する水で希釈可能なポリウレタン樹脂、それらの調製方法およびヒドロキシル基を含有するバインダーをメラミン−ホルムアルデヒド樹脂で硬化するための触媒としてのそれらの使用に関する。
官能基としてのヒドロキシル基を含有する樹脂の硬化は、イソシアネートなどの多官能性化合物を用いて室温で実行され、イソシアネート硬化剤は、適用する直前にだけ加えられるか、適用中にだけ加えられる(2成分バインダー)。高温においてのみ活性化する硬化剤を使用することも可能であり(1成分バインダー)、その場合樹脂と硬化剤は適用する前に予め混合しておくこともでき、適切な貯蔵安定性を有する調合済みのバインダーを使用することもできる。触媒は、通常高温における硬化反応を促進するために加えられる。1〜4個の炭素原子を有する低脂肪族の直鎖および分枝アルコールで少なくとも部分的にエーテル化した、すなわちホルムアルデヒドと、メラミン、グアナミン、尿素またはこれらの混合物などのアミノプラストフォーマとの反応生成物であるアミノプラスト樹脂を硬化剤として使用する場合は、触媒の添加が常に必要である。硬化中に進行するトランスエーテル化反応は、一般的に酸によって触媒作用がなされている。パラ−トルエンスルホン酸またはその誘導体などの有機酸を、触媒として使用することが好ましい。しかしながら、この様な低モル質量化合物は、硬化ラッカーフィルムから抽出可能であり、低モル質量化合物として化学物質法および新規材料についての法律に従う。
従って、硬化塗料被膜からその高分子的性質のために抽出されることがなく、既知の触媒と少なくとも同等の良好な活性を有する触媒が提供されなければならない。更に、これら触媒は、硬化塗料被膜の機械的かつ化学的特性に悪影響を及ぼしてはならず、塗料被膜を変色させ、あるいは塗料被膜の光沢を劣化させてはならない。
この目的は、ポリウレタンの合成のための植物性または動物性油から誘導された抽出物を使用することで達成される。これら抽出物は、分子中にそれぞれの分子毎に平均で、アミノプラスト樹脂の硬化に触媒活性を持つ少なくとも1つの酸基を有している。
従って、本発明は酸基を有する水で希釈可能なポリウレタン樹脂ABCDを提供するものであって、ここで前記ポリウレタン樹脂は、少なくとも部分的に不飽和の油Aから誘導された単位、オレフィン性不飽和脂肪族酸Bまたはその無水物B’から誘導された単位、酸基または酸無水物基に対して反応性であり、エポキシド基、ヒドロキシル基、メルカプタン基およびアミノ基からなる群から選択され、化合物BまたはB’との反応において反応してエステル基、チオエステル基または酸アミド基を形成する官能基を有する化合物Cから誘導された単位および多官能性イソシアネートDを含有し、ここで前記化合物Cは、スルホン酸基または電子求引性置換基によって活性化されるカルボン酸基を付加的に含有する化合物C”と、化合物BまたはB’との反応中に影響を受けない少なくとも1つのヒドロキシル基を付加的に含有する化合物C’とからなる群から選択され、ここで化合物Cの質量分率の少なくとも25%が化合物C”からなる。
また本発明は、a)油Aを、オレフィン性不飽和脂肪族酸Bまたはかかる酸の無水物B’とグラフト重合する工程と、b)工程a)からの付加物ABの、化合物C(化合物Cは、酸基または酸無水物基に対して反応性であり、エポキシド基、ヒドロキシル基、メルカプタン基およびアミノ基からなる群から選択され、化合物BまたはB’との反応において反応してエステル基、チオエステル基または酸アミド基を形成する官能基を有し、ここで化合物Cは、スルホン酸基または電子求引性置換基によって活性化されるカルボン酸基を付加的に含有する化合物C”と、化合物BまたはB’との反応中に影響を受けない少なくとも1つのヒドロキシル基を付加的に含有する化合物C’とからなる群から選択され、ここで化合物Cの質量分率の少なくとも25%が化合物C”から成り、ここでグラフト生成物AB自体がヒドロキシル基を含まないかあるいは酸基または酸無水物基との反応で、グラフト生成物AB中にヒドロキシル基が形成されない場合は、化合物C’の使用が好ましい)とのポリマー類似反応工程と、c)生成物ABCを多官能性イソシアネートD上に付加してウレタンを形成する工程とを含む、酸基を有する水で希釈可能なポリウレタン樹脂ABCDの調製方法を提供する。
更に本発明は、水で希釈可能なポリウレタン樹脂ABCDの、ヒドロキシル基を含有するバインダーのアミノプラスト樹脂による硬化における触媒としての使用、ならびにヒドロキシル基、アミノプラスト樹脂および水で希釈可能なポリウレタン樹脂ABCDを含有するバインダーを含む焼付け塗料に関する。
酸基の酸性度は、そのpKa値によって測定する。pKa値が酢酸のそれよりも低い場合は、その酸性度は酢酸のそれよりも大きい。
適切な油Aは、1分子当たり少なくとも1つのオレフィン二重結合を有するあらゆる乾燥および半乾燥の油であり、特にヨウ素価100cg/gから200cg/gを有する油、例えば、大豆油、アマニ油、菜種油、ヒマワリ油、トール油、綿実油、サフラワー油、ペリラ油およびポピーシード油である。ニシン油、メハーデン油、または鰯油などの動物油も適している。アマニ油、ペリラ油、木油およびトール油が特に好ましい。
適切な酸Bは、特にマレイン酸、その無水物、アクリルおよびメタアクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、およびテトラヒドロフタール酸ならびにこれらの無水物である。
適切な化合物Cは、酸基または酸無水物基に対して反応性であり、エポキシド基、ヒドロキシル基、メルカプタン基およびアミノ基からなる群から選択され、化合物BまたはB’との反応において反応してエステル基、チオエステル基または酸アミド基を形成する官能基を含有し、ここで前記化合物Cは、スルホン酸基または電子求引性置換基によって活性化されるカルボン酸基を付加的に含有する化合物C”と、化合物BまたはB’との反応中に影響を受けない少なくとも1つのヒドロキシル基を付加的に含有する化合物C’とから選択され、ここで化合物Cの質量分率の少なくとも25%が化合物C”からなる。
従って、適切な化合物C1は、開環または環状構造の新しい形成の下で、環状酸無水物と反応する、例えば少なくとも1つの第1級アミノ基および少なくとも1つのヒドロキシル基を有するヒドロキシ(アルキレン)アミンなどの化合物であり、化合物C2は、ヒドロキシル基の付加および形成によって酸無水物と反応する、例えばエポキシド化合物であり、化合物C3は、付加またはエステル化によって酸と反応し、酸とのエステル化により、反応条件の下で反応しない、例えば2級または3級ヒドロキシル基など、少なくとも1つのヒドロキシル基を含有する。これらC1、C2およびC3クラスの化合物は、付加的に少なくとも1つのスルホン酸基、または電子求引性置換基によって活性化されるカルボン酸基のいずれかを含有し、そしてクラスC”を形成するか、あるいは付加的に化合物BまたはB’との反応によって影響を受けない少なくとも1つのヒドロキシル基を含有し、そしてC’となる。少なくとも化合物Cの質量分率の25%、好ましくは少なくとも30%、特に少なくとも40%が、化合物Cが酢酸より強い酸である効果を有する、例えば電子求引性置換基によって活性化されたカルボン酸基、または特に好ましくはスルホン酸基などの、少なくとも1つの酸基を含有するこれら化合物C”を含む。適切な化合物C’は、例えば、エタノールアミン、2−および3−プロパノールアミン、およびN,N−ビス−2−ヒドロキシエチル−ジアミノエタンである。適切な化合物C”は、特にタウリンである。
適切な多官能性イソシアネートDは、1分子当たり少なくとも2つのイソシアネート基を有する脂肪族または芳香族イソシアネート、特にジイソシアネート、例えば1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2,4−および2,4,4−トリメチルへキサンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、1,4−ジイソシアネートシクロヘキサン、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチル−シクロヘキサン(イソホロン−ジイソシアネート、IPDI)およびビス−(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン(HMDI)などの脂肪族直鎖、分枝および環状イソシアネート、ならびに2,4−および2,6−トルイレンジイソシアネートまたその混合物、ビス−(4−イソシアナトフェニル)−メタン、テトラメチルキシレンジイソシアネートおよび異性体の1,5−、1,8−および2,3−ナフタレンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネートである。
本発明により得ることのできる酸性の水で希釈可能なポリウレタン樹脂は、とりわけ水で希釈可能なバインダーの混合物において、特にヒドロキシル基を含有するバインダーのアミノプラスト樹脂による硬化における触媒として使用することができる。この様な状況において、水で希釈可能なポリウレタン樹脂の質量およびアミノプラスト樹脂の質量の比率は、0.5%から10%であることが好ましい。
ポリウレタン樹脂は、酸基の質量分率が0.5cg/gから5cg/gであることが好ましく、1.0cg/gから4.0cg/g、とりわけ1.5cg/gから3cg/gであることが特に好ましい。酸基の質量分率は、樹脂中の酸基の質量(スルホン酸の場合は−SOH、カルボン酸基の場合は−COOHであり、ここでの計算には、プロトン化形態のイオン化酸基も含む)を、樹脂固体の質量で割ることで計算される。値は、「cg/g」または「%」で表される。
本発明を、以下の実施例によって説明する。以下の実施例において、前述のように単位「%」を用いる全てのデータは、別段の記載がない限り、質量分率(当該の物質の質量および混合物の質量の比率)を表す。「%」での濃度データは、溶液中に溶解している物質の質量分率(溶解している物質の質量を、溶液の質量で割ったもの)である。
アマニ油およびマレイン酸無水物の付加物の調製
880gのアマニ油を、220gのマレイン酸無水物(MAA)と混合した。この混合物を、窒素雰囲気の下、攪拌しながら210℃にゆっくりと加熱した。メチルオレンジを指示薬とした水性抽出物の滴定によって、遊離MAAが検出されなくなるまで、混合物をこの温度で維持した。次いで混合物を室温に冷却した。
アマニ油−マレイン酸無水物付加物へのタウリンの付加
9.8gのタウリンを、加熱(約80℃)下、8.9gのエタノールアミンおよび10gの脱イオン水の混合物中に溶解した。固形物が完全に溶解した後、この溶液に30.4gのトリエチルアミン(TEA)を加えた。実施例1からの生成物の110gを、この2相混合物に80℃において90分間にわたり温度をゆっくりと上昇させながら計量して加え、沸騰したトリエチルアミンを凝縮して反応混合物にリサイクルした。添加が終了したならば、混合物を最高180℃に加熱して、TEA/水共沸混合物を蒸留除去し、TEAをリサイクルした。反応混合物から140gの水を除去した後、減圧下の蒸留によってTEAを除去した。酸価が37.4mg/g、アミン価が0.4mg/g未満の粘性樹脂が得られ、この樹脂は水に溶解可能で透明な溶液となった。溶液100g中に樹脂10gを含む溶液は、pH3.9を有する。
酸性ポリウレタン樹脂の水性分散体の調製
30gの実施例2からの樹脂および10gのヒマシ油を、6gのN−メチルピロリドンと混合し、混合物を約40℃に加熱した。6gのトルエンジイソシアネートをこの溶液に加えた。この操作の間、発熱性を利用して混合物を70℃から72℃に加熱した。混合物を、イソシアネートの濃度が1.6%から1.65%に達するまでこの温度に維持した。次いで2.3gのジエタノールアミンを加えよく攪拌した。この操作において、82℃への加熱が観察された。新たに70℃に冷却した後、樹脂を87.8gの脱イオン水で希釈した。非揮発分の含有量が34%で、溶液100g中に10gの樹脂を含む溶液で測定してpHが7.2である、非常に細かく分散した分散体を得た。
高分子質量鎖延長ポリウレタン樹脂の水性分散体
30gの実施例2からの樹脂および30gのヒマシ油を、11gのN−メチルピロリドン中で混合し、混合物を40℃に加熱した。この溶液に、最初4gのトルイレンジイソシアネートを、すぐ後に8.4gのイソホロン−ジイソシアネートを加えた。混合物を、発熱性を利用して70℃から72℃に加熱し、イソシアネート濃度が1.8%および1.9%の間になるまでこの温度で維持した。この濃度が達成されたならば、樹脂を、109.7gの加熱(70℃)した脱イオン水で分散した。その直後に、12.6gの脱イオン水中の2.6gのイソホロンジアミン溶液を用いて鎖延長が行われた。120分以上攪拌した後、非揮発分の含有量が36%で、(23℃、25s−1における)粘度が87mPaで、溶液100g中に10gの樹脂を含む溶液で測定してpHが7.6である、非常に細かく分散した分散体を得た。酸基(スルホン酸基)の質量分率は約2.0cg/gであった。
塗料試験
上塗り塗料
23℃において、DIN4カップ(DIN53 211)で測定して、27秒の流出時間に相当するスプレー粘度を有する上塗り塗料を、75.71gのMacrynal(登録商標)VSM2872/70BAC(ヒドロキシル基を含有するアクリル樹脂)、42.90gのMaprenal(登録商標)VMF3924/70B(メタノールおよびn−ブタノールでエーテル化し、n−ブタノール中に溶解した高度に反応性のメラミン樹脂;両方ともSurface Specialties Germany GmbH&Co KG製)、28.50gのSetalux(登録商標)91756(アクリレート樹脂;Akzo Nobel Resins NV製、ヒドロキシル価90mg/g)、ならびに安定剤として2.50gのTinuvin(登録商標)384および1.20gのTinuvin(登録商標)123(Ciba Specialty Chemicals製)、45.00gの酢酸メトキシプロピル、および0.20gのByk(登録商標)310(基材湿潤添加剤、Byk Chemie GmbH製)から調合した。
架橋反応のための比較触媒
CC1:パラトルエンスルホン酸(「PTSA」、Allied Signal−Riedel de Haen製)、溶解して、イソ−ブタノール中で50%強度の溶液とする。
CC”:アミンでブロックされたドデシルベンゼンスルホン酸(Nacure(登録商標)5225、King Industries製)。
触媒の質量分率wは、アミノプラスト硬化剤Maprenal(登録商標)VMF 3924中の固体の質量に基づく。触媒(CC1、w=1%およびCC2、w=0.8%および本発明の実施例4による分散体、w=4%)を、完成した上塗り塗料の配合物に加える。
試験金属板の調製
脱脂した圧延鋼材(DIN1624、400mmx100mm、厚さ0.8mm)の傾斜金属板に、下記に示す溶剤を含有するプライマーを、(空気圧4bar=0.4MPa)でスプレーし、被覆した金属板を140℃において25分間焼き付けた。
プライマーは、34.90gのVialkyd(登録商標)AN951/70SNA(ポリエステル樹脂、Surface Specialties Germany GmbH&Co.KG製)、16.30gのルチル型二酸化チタン顔料(Kronos Titan製)、16.30gのカーボンブラック(Printex(登録商標)300、DegussaHuls AG製)、16.30gのBlancfixe micro(登録商標)(Sachtleben製)、0.25gのAerosil(登録商標)380(微粉砕化したシリカ、DegussaHuls AG製)、2.00gの2−エチルヘキサノール、6.50gのメトキシプロピルアセテートおよび6.10gのSolvesso(登録商標)150(平均沸点温度150℃を有する芳香族炭化水素の混合物、Exxon Chemicals製)から調合し、これらはビーズミル中、50℃において7、000回転/分で30分間一緒に粉砕した。0.20gAdditol(登録商標)XL(Surface Specialties Germany GmbH & Co.KG製、流動促進剤)、14.80gのMaprenal(登録商標)MF590/55iBX(メラミン架橋樹脂、Surface Specialties GmbH&Co.KG、Germany製)および2.30gのイソブタノールを加え、混合物を25℃から30℃において、2、000回転/分で更に20分間攪拌した。次いで粘度を、4mmカップ(DIN 53211;23℃)からのスプレー流出時間を更に溶媒を加えることによって、27秒から30秒に調節した。
焼き付けた塗料フィルムの厚さは、40μmから50μmであった。
水性黒色塗料(「Smaragdschwarz」、DuPont Performance Coatings GmbH&Co.KG製)の下地塗りを、このプライマー/フィラー層に、0.4MPaから0.5MPa(4barから5bar)の圧力でスプレーした。室温で5分間、そして80℃で5分間乾燥した後の乾燥フィルムの厚さは、13μmから17μmであった。
その後、上記の配合に従った上塗り塗料を、0.4MPa(4bar)の空気圧下スプレーし、140℃で20分間焼き付け、フィルム厚さ35μmから45μmを得た。
外観(「ウェーブスキャン」、長波長および短波長分率)、光沢、硬度、弾性および酸と溶媒に対する耐性を、これら金属板について評価した。
引っかき抵抗性(Amtec−Kistler試験)およびオーバーベーキングに対する感度を測定するために、電解メッキによってスズメッキした金属板(180mm×105mm、厚さ0.24mm)をプライマーで被膜し、同じやり方で焼き付けた。オーバーベーキングに関する試験のために、次いでそれらを更に60分間、140℃で焼き付けた。金属板を室温に冷却した後、下塗りおよび上塗り塗料を塗布し、被膜を140℃で20分間焼き付けた。
試験パラメータおよび試験手段
1.表面品質:D−82534 Geretsried BYK−Gardner製「wave scan plus laboratory」装置を使用。
2.光沢:Byk−Gardner製Micro−Tri−Gloss光沢測定器を使用。
3.付着性:EN ISO2409法に従ったクロスハッチ試験(ハッチング間隔1mm)を使用。Beiersdorf Hamburg製TESA(登録商標)4651粘着性テープのストリップをハッチングした表面に貼り付けて剥がし、付着性を、0を最高値、5を最低値で評価した。
4.硫酸水溶液を用いた酸性試験(溶液中のHSOの質量分率10%):
被覆した勾配金属板を、60℃に予熱された勾配オーブン(BYK−Gardner製型式2615オーブン)に置いて、30分間の試験時間中、Eppendorf Multipipette(4780)を用いて毎分この酸の50μlの液滴を加熱した金属板に滴下し、次いで金属板を脱イオン水で洗浄した。室温で安定させてから24時間後に、評価を実施する。上塗り層が最初に破損するまでの時間(4.1)、上塗り層が完全に破損するまでの時間(4.2)、下塗り層が最初に破損するまでの時間(4.3)、ならびに上塗りおよび下塗りを含む構造体が完全に破損するまでの時間(4.4)を評価し記録した。
5.Daimler Chrysler試験法PBODC371Aに従った、化学薬品耐性試験:
BYK−Gardner製、型式2615の勾配オーブンを、30℃から80℃に加熱し、表1に従って化学薬品溶液を塗装した試験金属板に付与し、次いで金属板を勾配ホットプレート上に30分間置いた。
Figure 2008516021
温度差:加熱要素当たり1K
作用後の松ヤニを除去するために、25℃に冷却した後被覆した金属板を石油エーテルで洗浄した。その他のすべての化学物質は、冷水(15℃)で洗い流すことで除去した。
24時間安定化した後、当該の化学薬品によって上塗りに最初の破損が見られるまでの最低温度を測定することによって金属板を評価した。
1.硫酸、分析グレード、溶液中の酸の質量分率1%
2.パンクレアチン(Merck GmbH、Darmstadt、Art.製、7130)は、同じ質量の脱イオン水を用いて磁器製乳鉢中で粉砕した。
3.松ヤニ(DuPont Performance Coatings GmbH&Co.KG、Wuppertal製)
4.脱イオン水
6.弾性:
「Erichsen202 indentation tester」を用いて試験した:塗料フィルムが裂けない押し込み深さを記載。
7.引っかき抵抗性:
DIN55668に従い、Amtec−Kistler洗車装置を用いて測定した。スズメッキした金属板を10回の洗浄サイクルに挿入した。その後金属板をすすぎ、その直後および60℃における2時間の熱処理後に、試験2に従って光沢を測定した(いわゆる「リフロー」条件)。
上塗り塗料の配合:
75.71kgのヒドロキシ官能性アクリレート樹脂(Viacryl(登録商標)VSC2872、Surface Specialties Germany GmbH&Co.KG製、ヒドロキシル価145mg/g、固体の質量分率70%、酢酸ブチルに溶解)および28.5kgのヒドロキシ官能性アクリレート樹脂(Setalux(登録商標)91756、Akzo Nobel Resins NV製、ヒドロキシル価90mg/g)を光安定剤と共に配合し、更なる溶媒としての35kgのメトキシプロピルアセテートおよびメタノールとブタノールでエーテル化した42.9kgのメラミン−ホルムアルデヒド樹脂(Maprenal(登録商標)VMF3924、固体の質量分率70%、n−ブタノールに溶解、平均重合度1.5)で、固体の質量分率が約54%の上塗り塗料を得た。流出時間(DINカップ、4mm、23℃)は36秒であり、これを更に10kgのメトキシプロピルアセテート(固体の質量分率51%)を加えることによって、27.5秒に調節した。この上塗り塗料を4分割し、上記の説明により調製した金属板上に一番上の層としてスプレーした。
焼付け後、Erichsen押し込み深さ(6)、酸に対する耐性(4)、光沢(2)、表面品質(1)、化学薬品に対する耐性(5)、引っかき抵抗性(7)および付着性(3)を、触媒を使用しない上塗り組成物と比較して測定した。
これらの試験から以下の結果が得られた。
Figure 2008516021
塗料試験の結果、実施例4の樹脂でもって触媒作用させた上塗り塗料が試験において例外なく良好な結果を示すことが判明した。唯一洗車装置試験での引っかき抵抗性において、その後の「リフロー」の回復がなく、パラ−トルエンスルホン酸で触媒作用させた上塗り塗料の利点が小さい。
既知の低モル質量触媒と同等の、アミノプラスト樹脂で焼付けラッカーを硬化するためのポリマー触媒を提供する目的は達成された。

Claims (10)

  1. 酸基を有する水で希釈可能なポリウレタン樹脂であって、
    該ポリウレタン樹脂が、少なくとも部分的に不飽和の油Aから誘導された単位、オレフィン性不飽和脂肪族酸Bまたはその無水物B’から誘導された単位、酸基または酸無水物基に対して反応性であり、エポキシド基、ヒドロキシル基、メルカプタン基およびアミノ基からなる群から選択され、化合物BまたはB’との反応において反応してエステル基、チオエステル基または酸アミド基を形成する官能基を有する化合物Cから誘導された単位および多官能性イソシアネートDを含有し、ここで前記化合物Cは、スルホン酸基または電子求引性置換基によって活性化されるカルボン酸基を付加的に含有する化合物C”と、化合物BまたはB’との反応中に影響を受けない少なくとも1つのヒドロキシル基を付加的に含有する化合物C’とからなる群から選択され、ここで化合物Cの質量分率の少なくとも25%が化合物C”からなる、ことを特徴とするポリウレタン樹脂。
  2. 0.5cg/gから5cg/gまでの酸基の質量分率を有することを特徴とする、請求項1に記載の水で希釈可能なポリウレタン樹脂。
  3. 請求項1に記載の水で希釈可能なポリウレタン樹脂の調製方法であって、
    a)油Aを、オレフィン性不飽和脂肪族酸Bまたはかかる酸の無水物B’とグラフト重合する工程と、
    b)工程a)からの付加物ABの、化合物C(化合物Cは、酸基または酸無水物基に対して反応性であり、エポキシド基、ヒドロキシル基、メルカプタン基およびアミノ基からなる群から選択され、化合物BまたはB’との反応において反応してエステル基、チオエステル基または酸アミド基を形成する官能基を有し、ここで化合物Cは、スルホン酸基または電子求引性置換基によって活性化されるカルボン酸基を付加的に含有する化合物C”と、化合物BまたはB’との反応中に影響を受けない少なくとも1つのヒドロキシル基を付加的に含有する化合物C’とからなる群から選択され、ここで化合物Cの質量分率の少なくとも25%が化合物C”からなる)とのポリマー類似反応工程と、
    c)生成物ABCを多官能性イソシアネートD上に付加してウレタンを形成する工程とを含む方法。
  4. 前記化合物C’が、グラフト生成物AB自体がヒドロキシル基を含まないか、酸基もしくは酸無水物基の反応におけるグラフト生成物AB中にヒドロキシル基が形成されない場合に使用されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 100cg/gから200cg/gまでのヨウ素価を有する油Aが、工程a)で使用されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  6. マレイン酸またはその無水物が、酸Bとして使用されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  7. タウリンが、化合物C”として使用されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  8. 請求項1に記載の水で希釈可能なポリウレタン樹脂の使用方法であって、これらの樹脂をヒドロキシル基を含有するバインダーとアミノプラスト樹脂との混合物に付加すること、およびこの混合物を加熱して硬化することを含む方法。
  9. ヒドロキシル基を含むバインダー、アミノプラスト樹脂および請求項1に記載の水で希釈可能なポリウレタン樹脂を含む焼付け塗料。
  10. 水で希釈可能なポリウレタン樹脂の質量とアミノプラスト樹脂の質量との比が、0.5%から10%であることを特徴とする、請求項9に記載の焼付け塗料。
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