JP2008515586A - 前立腺治療ステント - Google Patents

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Abstract

尿道狭窄組織を切除する方法。この方法は、インプラント部分間の尿道狭窄組織を捕捉し、インプラント部分間に捕捉した組織に1時間以上にわたり圧力を加えて組織を壊死させもしくは剥落させることを含む。

Description

本発明は、前立腺治療分野に関する。
良性前立腺肥大は、年輩の男性に一般的な病気である。前立腺肥大は前立腺が腫れ、この腫れによって尿道を閉塞する。前立腺肥大に一般的な治療は、前立腺の一部を切り取る切除術である。この切除は、レゼクトスコープを用いて陰茎から挿入したメスによって行うことができる。しかしながら、このような手順においては、切除を行う医師の視野が制限されており、また医師の誤動作によって患者に深刻なダメージを与えてしまうことがある。他の良性前立腺肥大に対する治療方法としては、熱処理および/または低温焼灼術がある。
ミクス(Mikus)らによる米国特許第5,928,217号(参考として本明細書に付記する)には前立腺を加熱するために尿道内に配置するステントが記載されている。
バートン(Burton)らによる米国特許第5,588,965号(参考として本明細書に付記する)には、尿道の狭窄部位をゆっくりと拡張するために、前立腺肥大に対して半径方向の圧力をゆっくりと加える器具が記載されている。この器具は、24時間以内に尿道を5〜20フレンチ拡張する。
他の場合には、前立腺を開いた状態に保つためにステントを前立腺内に植設する。
エドワーズ(Edwards)らによる米国特許第5,601,591号には尿道内に導入するためのステントが記載されている。このステントは、1〜2mm間隔の隙間をもって巻回したコイルから形成しており、このコイルの隙間に尿道組織が入り込むことによってステントを係留できる。
しかし、前立腺にステントを長期間にわたり植設すること自体は、問題が多い。ミクスらによる米国特許第6,416,545号(参考として本明細書に付記する)には、取り出し可能なステントが記載されている。このステントは前立腺の支持に加え、前立腺の加熱に使用する。前立腺がほぼ治癒した後に、このステントを冷却して患者の体内から取り出す。
デボネック(Devonec)による米国特許6,238,368号(参考として本明細書に付記する)には、前立腺支持と、前立腺腫瘍縮小治療薬投与の双方を行うステントが記載されている。
国際公開第03/101311号(参考として本明細書に付記する)には、腸の部分間を連結するのに用いる形状記憶クリップが記載されている。このクリップは、腸の部分相互を圧迫する。腸が十分に治癒すると、クリップによって保持していた腸の部分は壊死しているため、クリップは腸内に落下して患者の体内から排泄される。
ジェームズ(James)らによる米国特許第6,460,542号(参考として本明細書に付記する)には、女性の膀胱を支持するための人工補綴器具が記載されている。このジェームズの特許は、人工補綴器具では、過度の圧力を加えることによって、壊疽が引き起こされる可能性があることを警告している。
本発明によるいくつかの実施形態における態様は、尿道から閉塞組織を除去するインプラント器具に関する。
本発明インプラント器具は、閉塞組織を捕捉し、捕捉した組織に力を加えることで、閉塞組織を尿道から脱落させ尿道から取除き、尿道を拡張する。本発明のいくつかの実施形態においては、この器具によって尿道を望ましく開いた状態に再形成する。随意的に、力を、長期にわたって徐々に加え、組織に外傷を与えないようにする。
加えた力は、器具が捕捉した組織細胞の餓死または壊死させるものと予想される。本発明のいくつかの実施形態においては、この力を約7〜30日間に亘って加えるが、器具をより短いもしくはより長い期間用に構成してもよく、および/または場合によっては器具を設定した期間よりも長いもしくは短い期間使用してもよい。本発明の好適な実施形態においては、この器具を用いて約100〜300グラムの力を加える。随意的に、この器具を用いて250グラム以下、150グラム以下、または場合によっては100グラム以下もの力を加えるものとする。本発明のいくつかの実施形態においては、この器具の部分を、24時間で1mm、場合によっては24時間で0.5mmものゆっくりとした速度で移動するようにする。
本発明のいくつかの実施形態においては、この器具は、例えば、切除プロセスを容易にするため、抗炎症および/または抗感染の薬剤で被覆する。
本発明のいくつかの実施形態においては、器具には複数個の巻回部を有するコイルを設け、組織をコイルの隣接する巻回部間に保持する。他の実施形態においては、器具は、スリットの設けた円柱状チューブを備えるものとする。本発明のいくつかの実施形態においては、器具は、切除すべき組織に食い込み、切除を促進する小さな突起(例えば歯)を有するものとする。代案として、または付加的に、器具の、組織に接触することを意図した表面の少なくとも一部を、器具がさらなる力を加えない限り組織に対してずれない程度に粗くする。随意的に、この粗い面は、少なくとも50マイクロメートル、100マイクロメートルもしくは300マイクロメートルの高さのとがった複数個の突起を有するものとする。
本発明のいくつかの実施形態においては、この粗い面は、例えばサンドペーパやガラスペーパで粗くすべき面を擦る機械エッチング、および/またはレーザエッチングによって得る。代案として、または付加的に、この粗い面は、例えばインプラントの材料をランダムにエッチングすることで表面を粗くするようなエッチング溶液にインプラントを浸漬することによって得る。さらに代案として、または付加的に、この粗い面は、インプラントの表面に不均一にコーティングを成長させるような溶液にインプラントを浸漬することによって得る。
本発明のいくつかの実施形態において、インプラント器具は、例えば超弾性材料、バイメタル構造および/または形状記憶材料などの生体適合性のある装置構造および/または材料を使用した弾性的な器具とする。代案として、力を加えるのに、例えばラチェット機構を有する器具などの非弾性器具を使用する。随意的に、力を加えるのに例えば熱源および/または磁石などの外部エネルギー源を使用する。代案として、内部電源(例えばバッテリ)を患者の体内にある装置に配置する。代案として、または付加的に、患者の体外に配置した装置のハンドルによって機械的に外部力を加えてもよい。
本発明のいくつかの実施形態においては、器具は、軸線方向に収縮すると同時に半径方向にも収縮するようにすることで、切除作業が完了した際に尿道から簡単に取り外すことができるように、または自動的に排泄されるよう構成する。
本発明の他の実施形態においては、インプラントは、軸線方向に収縮すると半径方向に拡大し、これによって尿道を閉塞する肥大した組織を支持するようにする。本発明のさらに他の実施形態においては、インプラントは、半径方向に複雑な挙動を示すように設計する。例えば、随意的に、まずインプラントは組織への圧力を増加させるよう拡大し、閉塞組織の除去が完了に近づくと、インプラントの取り出しが容易になるようにインプラントは半径方向に収縮するようにする。
本発明によるいくつかの実施形態における態様は、挿入装置に伸展状態で取り付ける弾性組織切除器具を設けた医療キットに関する。切除器具および挿入装置は、随意的に、滅菌パッケージとして提供する。
本発明によるいくつかの実施形態における態様は、尿道に弾性インプラントを挿入する方法に関する。この方法は、インプラントを伸展状態で搬送装置に取り付けるステップ、インプラントを尿道に挿入するステップを有する。随意的に、伸展状態は、軸線方向に伸展した状態とする。代案として、または付加的に、インプラントは、伸展状態で、軸線の周りに複数回捻じり、弾性インプラントの半径を捻じらない状態よりも小さくする。
随意的に、弾性インプラントを、搬送装置によって伸展状態に保持する。弾性インプラントを釈放(リリース)すべき所定位置に配置した後、インプラントを搬送装置からリリースする。
インプラントが軸線方向に伸展するとき、尿道狭窄組織は、随意的に、伸展した弾性インプラントの隙間に入り込むようにする。この段階で搬送装置はインプラントをリリースする。随意的に、弾性インプラントは、隙間に入り込んだ組織を捕捉し、捕捉した組織に弾性力を加えるよう軸線方向に収縮するものとする。
代案として、または付加的に、弾性インプラントは、糖もしくは他の可溶性の材料によって開いた状態に保持する。尿道内で糖が溶解することで、狭窄組織が弾性インプラントの隙間に入り込み、インプラントは隙間に捕捉された組織に力を加えるように収縮する。
インプラントがそれ自体の周りで捻られているような、本発明のいくつかの実施形態において、インプラントは患者の体内でリリースされる前に、捻りを消滅させるよう捻じり戻した状態にする。
本発明によるいくつかの実施形態における態様は、括約筋に損傷を与えることなく前立腺組織を安全に治療する2段治療方法に関する。この方法は、第一段階において、その尿道への挿入の程度を判定するのに使用する外側チューブを挿入し、この外側チューブは、括約筋の位置を判定するための内視装置によって外側チューブの尿道内での挿入程度を決定できるようにする。随意的に、内視装置は、外側チューブ内に取り付けた光ファイバを有するものとする。括約筋の位置を内視装置によって判定し、外側チューブの挿入の程度を記録する。代案として、または付加的に、外側チューブの遠位端(末端部)が括約筋傷つけないように、外側チューブを患者の体内に係留する。この後、第二段階において、内視装置を外側チューブから取り外し、組織治療装置を外側チューブに挿入して組織の治療を行う。
したがって、本発明の好適な実施形態によれば、尿道狭窄組織の切除方法は、インプラントの部分間で尿道狭窄組織を捕捉するステップと、インプラントの部分間に捕捉した狭窄組織に圧力を1時間以上、6時間以上、または場合によっては12時間以上もの時間にわたり加え、随意的に組織が壊死もしくは剥落するまで加えるステップを有するものとする。
随意的に、このインプラントは、インプラントの尿道の軸線方向に対応する長さに沿って異なる圧力レベルを加えるようにする。代案として、このインプラントはその全長に沿ってほぼ一定の圧力を加えるものとする。随意的に、このインプラントは弾性器具を有するものとする。随意的に、この圧力を加えるステップは、少なくとも1日、または場合によっては少なくとも1週間もの期間にわたって圧力を加えるステップとする。
随意的に、このインプラントは、インプラントから外方に指向する鋭利なチップを有するものとする。
随意的に、このインプラントは、インプラントが組織を捕捉し得る方向に指向するチップを有するものとする。随意的に、この圧力を加えるステップは、尿道の軸線と平行な方向に圧力を加えるステップを有するものとする。随意的に、この組織を捕捉するステップは、インプラントを尿道に伸展状態で挿入するステップと、インプラントが収縮し、この収縮により組織を捕捉するようにリリースするステップと、を有するものとする。随意的に、この圧力を加えるステップは、非弾性インプラントによって圧力を加えるステップとする。随意的に、このインプラントによって組織を捕捉するステップは、生体活性材料で被覆したインプラントを尿道に挿入するステップを有するものとする。随意的に、この生体活性材料は、組織切除薬剤を有するものとする。随意的に、この薬剤は、抗炎症薬剤を有するものとする。随意的に、このインプラントは、コイルを有するものとする。随意的に、この組織を捕捉するステップは、コイルを捻った状態で尿道に挿入するステップと、尿道内でコイルを捻じり戻すステップとを有するものとする。随意的に、このコイルは、その全長に沿って異なる厚さもしくは断面形状を有するワイヤから形成するものとする。随意的に、このコイルにおける異なる巻回部対間の隙間の大きさを異ならせる。随意的に、このコイルは製造プロセスにおいて、内面を外面に反転させる。随意的に、このインプラントは軸線方向に伸展するとき半径方向には収縮するものとする。
さらに、本発明による好適な実施形態によれば、組織切除インプラントキットを提供し、隣接するリング間に捕捉した組織に弾性圧力を加えることができるよう互いに弾性的に連結した複数個のリングを有するインプラントと、インプラントを包んだ滅菌パッケージとを備えたこの組織切除インプラントキットにおいて、このインプラントの両側の端部を引っ張ることにより伸展状態にしたとき、各隣接するリング対の間にほぼ同一の圧力が加わるようにする。
随意的に、このインプラントは、その全長に沿って異なる厚さまたは断面形状を有するワイヤから形成したコイルを有するものとする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、組織切除インプラントキットを提供し、隣接するリング間に捕捉した組織に弾性圧力を加えることができるよう互いに弾性的に連結した複数個のリングを有するインプラントと、およびインプラントを包んだ滅菌パッケージとを備えた組織切除インプラントキットにおいて、このインプラントは、第1の軸線方向伸展範囲で軸線方向に収縮する際に半径方向にも収縮し、また第2の軸線方向伸展範囲で軸線方向に収縮する際に半径方向に拡大するものとする。
随意的に、このインプラントはコイルを有するものとする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、組織切除インプラントキットを提供し、隣接するリング間に捕捉した組織に弾性圧力を加えることができるよう互いに弾性的に連結した複数個のリングを有するインプラント、およびインプラントを包んだ滅菌パッケージとを備えた組織切除インプラントキットにおいて、インプラントの隣接するリング間の距離がインプラントの全長に沿って異なる、またはインプラントの材料厚さもしくは断面形状がその全長に沿って異なるものとする。
随意的に、このインプラントはコイルを有するものとする。随意的に、このインプラントの隣接するリング間の距離がインプラントの全長に沿って異なるものとする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、組織切除インプラントキットを提供し、隣接するリング間に捕捉した組織に弾性圧力を加えることができるよう互いに弾性的に連結した複数個のリングを有するインプラントと、およびインプラントを包んだ滅菌パッケージとを備えた組織切除インプラントキットにおいて、互いに対向するリング面の少なくともいくつかは滑らかではない面を有するものとする。
随意的に、この滑らかではない面を、サンドペーパのような手触りの粗い面とする。随意的に、この滑らかではない面は、小さな突起を有するものとする。随意的に、このリングを、ほぼ円形または多角形とする。随意的に、このインプラントはコイルを有するものとする。代案として、インプラントはスリットを設けた円筒体を有するものとする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、組織切除インプラントキットを提供し、この組織切除インプラントキットは、尿道に適合するよなサイズおよび形状の細長いチューブであって、周囲に複数個のスリットを設け、チューブがその全長に沿って伸展したときにスリットに挟まれた組織に収縮方向に力が加わるような該チューブと、およびこのチューブを包む滅菌パッケージとを備えたものとする。
随意的に、このチューブは、その未使用状態において、ほぼ円筒状の形状を有するものとする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、組織切除インプラントキットを提供し、この組織切除インプラントキットは、滅菌パッケージと、および軸線方向に弾性的であり、尿道に適合するようなサイズおよび形状の円筒状インプラントとを備え、この弾性インプラントを約100〜1000グラムの力をインプラントに挟まれた組織に加え得るようにする。
随意的に、このインプラントは、軸線方向に指向するチップを有するものとする。
随意的に、このインプラントの少なくとも一部を、抗炎症性の材料で被覆する。随意的に、このインプラントの少なくとも一部を、インプラント上で組織が増殖するのを防ぐ材料で被覆する。随意的に、このインプラントの少なくとも一部が、組織の壊死を促進する材料で被覆する。随意的に、インプラントはコイルを有するものとする。随意的に、このインプラントは、スリットを設けた円筒状チューブを有するものとする。随意的に、このインプラントは、軸線方向に収縮した際に半径方向に収縮するものとする。随意的に、このインプラントは、軸線方向に収縮した際に半径方向に拡大するものとする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、組織切除インプラントを提供し、この組織切除インプラントは、尿道に挿入するために軸線方向に弾性的なインプラントと、およびインプラントの少なくとも一部に結合した生体活性材料とを備えたものとする。
随意的に、この生体活性材料は、組織切除薬剤、抗炎症薬剤および/または抗感染薬剤を有するものとする。随意的に、この生体活性材料は、インプラントの外面の少なくとも一部を被覆するものとする。随意的に、この生体活性材料は、他の部材と対面する部材の少なくともいくつかを被覆するものとする。随意的に、この生体活性材料は、インプラントの少なくとも一部を被覆するものとする。随意的に、この生体活性材料は、インプラントの少なくとも一部に埋設するものとする。随意的に、このインプラントは、複数個の部材を有し、これら部材は、部材間に挟まれた組織に切除力を加えることができるものとする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、組織切除インプラントを提供し、この組織切除インプラントは、尿道に挿入するために軸線方向に弾性を有するインプラントを備え、このインプラントは、軸線方向に伸展するとき、半径方向に収縮する構成とする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、尿道用の医療インプラントの製造方法を提供し、この尿道用の医療インプラントの製造方法は、尿道用の医療インプラントに適切なコイルを準備するステップと、およびコイルの内面を外面に反転させるステップとを備えたものとする。
随意的に、このコイルを準備するステップは、少なくとも10個の巻回部を有するコイルを準備するステップを有するものとする。
随意的に、このコイルを準備するステップは、隣接する巻回部間の距離が異なるコイルを準備するステップを有するものとする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、インプラント搬送システムを提供し、このインプラント搬送システムは、尿道に挿入し得るプローブと、軸線方向に弾性を有するインプラントを伸展状態でプローブ上に保持し得るインプラント保持ユニットと、およびインプラント保持ユニットからインプラントをリリースし得るリリースユニットとを備えたものとする。
随意的に、このインプラント保持ユニットは、インプラントを軸線方向に伸展した状態に保持し得る構成とする。随意的に、このインプラント保持ユニットは、インプラントを捻った状態で保持し得る構成とする。随意的に、このリリースユニットは、インプラントを捻り戻すことができる構成とする。随意的に、このインプラント搬送システムは、インプラントをリリースするまで、インプラントを尿道から隔離するカバーを備えたものとする。随意的に、このインプラント保持ユニットは、リリースユニットによって破断するストリングを有するものとする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、インプラントを尿道中に植設する方法を提供し、このインプラントを尿道中に植設する方法は、尿道へ挿入するのに適切なプローブ上にインプラントを伸展状態にして取り付けるステップと、インプラントが軸線方向に伸展した状態でプローブを尿道中に挿入するステップと、インプラントが軸線方向に収縮するようにインプラントを尿道内でプローブからリリースするステップとを有するものとする。
随意的に、このインプラントを伸展状態で取り付けるステップは、軸線方向に伸展した状態で取り付けるステップを有するものとする。随意的に、このインプラントは軸線方向に収縮した際に半径方向に拡大するものとする。随意的に、このインプラントは、インプラントの軸線方向の収縮を妨げる状態でインプラントに組織が入り込んだ後に、非侵襲性ツールからリリースするよう構成する。随意的に、インプラントを伸展状態で取り付けるステップは、インプラントを捻った状態で取り付けるステップを有するものとする。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、尿道の治療方法を提供し、この尿道の治療方法は、外側チューブを尿道に挿入するステップと、内視装置を外側チューブの内部に挿入するステップと、括約筋を保護するために尿道内における外側チューブの位置を、内視装置を使用しながら決定するステップと、括約筋を外側チューブによって保護しながら尿道の治療を行うステップとを有するものとする。
随意的に、この治療を行うステップは、内視装置を外側チューブから取り外すステップと、治療プローブを外側チューブから挿入するステップを有するものとする。随意的に、この治療を行うステップは、RF焼灼、ナイフおよび/または組織切除インプラントを植設することによる組織の切除を行うステップを有するものとする。随意的に、この内視装置は光ファイバを有するものとする。
つぎに、特に、本発明の好適な実施形態を図面につき説明する。1つ以上の図に表れる同一の構造、要素もしくは部分については全ての図において一般的に同一のもしくは類似した番号を付して説明する。
図1は、本発明の好適な実施例における、弾性前立腺インプラント100の線図的斜視図である。インプラント100は、軸線方向に捲縮している装置、例えば、複数個の巻回部106よりなるコイル型のワイヤを有する。インプラント100は、外力が働かない限り、軸線方向に捲縮する弾性構造を有する。図1において、インプラント100は、巻回部106間に隙間104を生ずるように伸展している。後述のように、隙間104は、除去すべき尿道狭窄組織を受け入れ、狭窄組織を徐々に圧迫し、最終的に組織を切除および/または壊死による剥落にいたらしめる。本発明のいくつかの実施例において、インプラント100には、インプラント100を図1の状態まで伸展させるのに用いる孔102などの係留構造を両端に設ける。孔102は、インプラント100を尿道に挿入する際に、および/またはインプラントを尿道から取り出すのに、随意に使用する。
随意的に、インプラント100は、狭窄組織の圧力で半径方向に圧壊しないよう放射方向に耐久性をもたせる。本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100内を尿が通過できるようにすることによって、インプラント100が尿通過を妨害しないようにする。随意的に、インプラント100は、患者の体内にある間、狭窄組織を半径方向に押し広げることで尿道経路206を拡張する作用をもたせる。
図2Aおよび2Bは、本発明の好適な実施例における、狭くなった尿道経路206にインプラント100を挿入する段階を示す線図的説明図である。尿道経路206は、狭窄組織209によって狭くなっており、この狭窄組織は、一般に、前立腺210が肥大することによって尿道経路を閉塞すると考えられている。随意的に保護カバー322でカバーしたインプラント100を、軸線方向に伸展させた状態で、尿道経路206に挿入する。この後、図2Bに示すように、狭窄組織209の部分208がインプラント100の隙間104に進入できるようにするために、保護カバー322を取り外す。
寸 法
本発明の好適な実施例において、インプラント100の半径は、組織部分208がインプラントの巻回部106間の隙間104に入り込むのに十分な大きさとする。本発明のいくつかの実施例において、インプラント100は、前立腺を支持し、尿道を開いた状態に保つのに使用する従来既知のステントとほぼ同じ大きさの半径にする。代案として、インプラント100は、患者に使用を勧められるステントよりも少し大きな半径にして、より多くの組織が隙間104に入り込めるようにすることもできる。
本発明のいくつかの実施例において、医師は異なる寸法の複数個のインプラント100を用意しておき、その中から適切なものを患者に応じて選択する。患者の寸法は、既存の医療データから、および/または画像装置(例えば狭窄や前立腺肥大の程度を見るための画像装置)を用いて、もしくは測定機器を挿入することによって決定する。本発明の好適な実施例において、インプラント100は、約3〜11mmの半径、随意的に4〜10mmの半径とする。巻回部106間の隙間104は、多くの組織が隙間に入ることができるようにするために、随意的に、軸線方向に十分に長くし、例えば、少なくとも0.5mm、少なくとも2mm、または場合によっては少なくとも5mmもの長さとする。狭窄組織が比較的堅いもしくは高密度である場合および/または多量の組織を捕捉する必要がある場合には、より大きな隙間(例えば7〜11mm、またはさらに大きい隙間)を状況に応じて使用する。しかし、本発明のいくつかの実施形態においては、インプラント100に沿って相当多くの巻回部を設けるために、各巻回部は、8mm以下の長さ、5mm以下の長さ、または場合によっては2mm以下もの短い長さとする。本発明の好適な実施例においては、例えば0.3〜2mmの、より小さい隙間104を使用する。隙間104の寸法は、随意的にインプラント100を形成する材料に依存する。アルミニウムまたはステンレス鋼などの金属を用いる場合には、最大約5mmの隙間を形成することが可能である。ニチノールを用いれば、15mmもの隙間を形成することが可能である。
本発明のいくつかの実施例において、インプラント100は、狭窄部全域を一度に治療するために、治療すべき狭窄部の大きさよりも僅かに大きい(例えば5〜10%大きい)長さLにする。本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100を、様々な寸法のインプラントを含むパッケージとして提供する。代案として、インプラント100の長さLは、できるだけ長く、または、場合によっては治療すべき予想される全ての尿道狭窄よりも長くする。小さい尿道狭窄用には、インプラント100の一部のみ機能させ、残りの部分は、取り付け直後に、患者の膀胱214内もしくは尿道の未狭窄部分で収縮させておく。代案として、医師は、インプラントの一端を患者に取り付ける前に切り取ることでインプラント100を短くすることができる。代案として、または付加的に、狭窄部より短いインプラント100を使用する。この代替例によれば、ならびに他の代替例と同様に、複数回の連続的な治療セッションを行うことができる。随意的に、第1の治療セッションにおいて、比較的小さな半径のインプラント100を使用し、これに続く治療セッションにおいては、より大きい半径のインプラントを使用する。代案として、複数回の連続的な治療セッションは、同じ長さのインプラント100を用いて行う。
本発明のある好適な実施例において、インプラント100は、尿道狭窄の長さに基づいて、伸展させた長さで、少なくとも50mm、60mm、または場合によっては70mmもの範囲に収まる寸法とする。伸展していないインプラント100の長さは、インプラント100を構成する材料に随意的に依存する。ステンレス鋼を用いた場合、伸展していないときに約40mmの長さであるインプラントは、伸展した場合60〜70mmの長さとなり、ニチノールを用いた場合、伸展していないときに8〜10mmであるインプラントは伸展したとき随意的に60〜70mmとなる。
本発明のある好適な実施例において、インプラント100は、その未使用状態において、1センチメートル当たり15〜35個の巻回部106を有するものとする。代案として、1センチメートル当たりにより多くの個数の巻回部(例えば35〜60個)を含むものとする。
隙間104に入り込む組織部分208は、随意的に、インプラント100を尿道経路206内に固定し、例えば放尿によってインプラント100が尿道経路206から押し出されてしまわないようにする。代案として、または付加的に、インプラント100は、インプラントを所定位置に係留するための半径方向突出部を設ける。
本発明のいくつかの実施例において、インプラント100の半径は、伸展状態と収縮状態とでほぼ同じとする。代案として、インプラント100は、軸線方向に収縮する場合に半径方向に拡大するように設計する。本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100を、軸線方向に伸展させ、半径方向に縮径した状態で患者体内に挿入する。インプラント100が患者体内に適切に位置決めしたとき、軸線方向の伸展を釈放し、これによりインプラント100はその隙間104で狭窄組織を捕捉する。インプラント100が半径方向に拡大することによって、インプラントを患者組織内での係留をよりよく行い、および/またはインプラント100で捕捉する肥大組織量をより増大することができる。さらに、軸線方向に収縮を伴う半径方向に拡大するは、軸方向に伸展した状態でのインプラント100挿入および/または取り出しを容易にする。本発明の他の実施例において、インプラント100を、軸線方向に収縮しているときには半径方向にも縮径するようにし、これにより、肥大組織の壊死が完了した時に間単に取り出すことができるようにする。本発明のさらに他の実施例において、最大限に伸展した状態にあるインプラント100は、中間の半径となるようにする。最大限に伸展した状態から軸線方向に収縮したとき、半径は最大半径に拡大する。この後、軸線方向に継続的に収縮する過程において、半径が減少してインプラントの取り出しを容易にする。
圧 力
インプラント100は、随意的に、隙間104に入り込んだ組織に対して、一般にほぼ軸線方向に圧縮圧力を加える。インプラント100が加える圧力は、比較的弱く、患者に大きな痛みを感じさせないようにする。代案として、または付加的に、インプラント100の圧力は、隙間104に挟まれた全ての組織が、随意的に1〜4週間ほどの所定期間内で前立腺から切除する程度のレベルに設定する。しかし、この圧力は、組織を壊死させるのに不十分な低いレベルには設定しない。本発明のいくつかの実施例において、この圧力は、尿道を狭窄するカルス組織を切除するのに十分大きいものとする。代案として、一般に低圧力インプラント100を使用するが、これは、高圧力インプラントを使用する患者にカルス組織がある(もしくはあると思われる)と判断された場合以外とする。
本発明のいくつかの実施例においては、この圧力は、肥大組織の細胞への血流を徐々に遮断するように設定し、壊疽を引き起こすような虚血を生じることがないようにする。随意的には、最適な圧力レベルを決定するための実験を行う。本発明のいくつかの実施例おいては、異なる圧力レベルにした異なるインプラント100を、例えば年齢、組織の硬さおよび/または発症している炎症などの患者の1つまたはそれ以上の属性に基づいて、異なる患者に使用する。
本発明の好適な実施形態においては、隙間104間にある組織に、インプラント100によって、初期力として少なくとも100グラムの、例えば150〜300グラムの力を加える。代案として、100グラム未満の小さな初期力(例えば30グラム)もしくは、場合によっては1〜20グラムものさらに小さい初期力を使用する。さらに代案として、例えば患者の狭窄組織が極めて柔軟なとき、または極めて強靱なときには、少なくとも300グラム、500グラム、または場合によってはさらに大きな少なくとも800グラムもの大きな初期力を使用する。
インプラント100によって加える力は、随意的に、インプラントが軸線方向に収縮するにつれて、減少させる。本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100には、インプラント100が加える力を減少させるような、徐々に分解するコーティング、または他の層で被覆する。分解するコーティングとしては、水に溶ける糖やポリマーなどがある。コーティングは経時分解し、したがって、インプラント100が軸線方向に収縮することによる力の減少と平行して、力は経時的に減少する。本発明のいくつかの実施例においては、インプラントが完全に軸線方向に収縮するまでの全治療期間にわたって、インプラント100の力がほぼ一定となるように分解するコーティングを塗布する。代案として、所望の力印加特性が得られるようにコーティングを選択する。所定の力印加特性は、随意的に、患者が加わる力に慣れることを利用するために、増加する力特性にする。代案として、減少する力印加特性を使用する。さらに代案として、または付加的に、力が増加する特性部分と力が減少する部分の両方を含む力印加特性のものを使用する。
本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100に柔らかいスポンジ状のコーティングを施して、収縮の最終段階に向かうインプラントにより加わる力を減らすようにする。これらの実施例は、随意的に、収縮状態に近い状態になったインプラントが加える力に、切除の最終段階近くにある組織が耐えることができないと予期される場合に使用する。
インプラント100は、随意的に、長さに沿って異なる力が加わるようにし、例えば若干の簡単なばねのように、インプラントの軸線方向中心部に向かうにつれてより強い力が加わるようにする。代案として、インプラント100は、その軸線方向の全長に亘って同じ大きさの力が加わるように製造する。さらに代案として、または付加的に、インプラント100は、他の任意の力印加特性にすることができる。例えば、特定の患者に使用するインプラント100は、患者の狭窄組織の軸線方向における分布および/またはその硬さに基づいて、選択することができる。
インプラント100の圧力特性は、随意的に、インプラント100の全長に亘ってその材料の厚さおよび/または軸線方向の幅を変化させることによって制御する。代案として、または付加的に、インプラントの全長に沿って隣接する巻回間の距離が異なるように、インプラント100を製造する。未使用状態において互いに近接し合う巻回部は、随意的に、未使用状態において互いに遠く離れる巻回部よりも、強い力が加わるようにする。しかし、後述のように、インプラント100をその製造段階において内面を外面に反転させる場合には、未使用状態において互いに遠くに離れる巻回部の方が、近接する巻回部よりも強い力が加わるようになる。
本発明のいくつかの実施例において、インプラント100の異なる軸線方向部分は、異なる長さに伸展するようにして、各異なる部分で加わる圧力の大きさを制御する。随意的に、インプラント100は、その全長に沿って各位置で異なる伸展度となるように設計する。一般に、より大きく伸展する部分は、組織により大きな力を加える。
代案として、または付加的に、インプラント100は、インプラントの全長に沿って異なる厚さおよび/または軸方向の幅を有するものとし、インプラントの長さに沿って変化する所望の圧力特性を得るようにする。
インプラント100の全長に沿って異なる圧力レベルとなるようにすることによって、随意的に、切除する組織が異なる時点で剥落するようにする。切除組織を異なる時点で剥落するようにすることで、随意的に、尿道が剥落した組織で詰まる機会を減少させることができる。本発明の好適な実施例においては、インプラン100の一方の端部における高圧力から反対側の他方の端部における低圧力に、圧力が変化するようにする。高圧力端部は、随意的に、尿道の体開口部により近接する端部に配置し、したがって、高い圧力によって早期に剥落した切除組織が、患者の体内から排出されるまでにまだ切除していない狭窄組織によって詰まることがないようになる。圧力を徐々に変化させることに代えて、圧力を段階的に変化させてもよい。
本発明のいくつかの実施例において、各2個の巻回部106相互間の圧力は、互いに隣接する2個の巻回部の向きが交互に変化するよう指向させ、巻回部が互いに接触した際には加わる圧力がほぼゼロとなるようにする。代案として、隣接する巻回部106間の圧力は、巻回部106の向きが交互に変化するよう指向させ、巻回部が互いに接触したときでも巻回部が圧力を加えるようにする。本発明のいくつかの実施例においては、ターンが互いに隣接した際にも圧力を加えるようなばねは、螺旋状のインプラントを裏返しに引っ張ることによって得ることができる。随意的に、螺旋状インプラントを製造した後に、螺旋体の一方の端部を固定し、螺旋の他方の端部を螺旋体に沿って引っ張り、内面が外面になるよう反転させる。内面を外面に反転させる螺旋インプラントに使用する材料は、随意的に、プラスチック、ニトノール(nitonol)および/またはニロスタ(nirosta)とする。
本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100は、軸線方向に収縮するにつれて、所定の方向に進行するように設計する。随意的に、インプラント100は、軸線方向の収縮に伴って移動を誘起する形状記憶材料から形成する。
動 作
インプラント100の緩慢な動作は、医師の手違いで尿道の制御弁(すなわち括約筋)を損傷することを防ぐことができる。例えば、医師側の不手際によってインプラント100が括約筋においてリリースされた場合、この不手際がインプラントを取り付けた何時間も後に発見されたとしても、その不適切なインプラントの取り付けを修正することができる。
インプラント100の圧力によって切除する組織は、一般に経路206内に落下し、また随意的に患者の尿の流れによって患者の体内から自然に流し出される。本発明のいくつかの実施例において、尿流は、少なくとも部分的に切除された組織を分離するのに役立つ。代案として、組織が壊死した後に、組織を尿道に付着したままにしておく。インプラント100によって案内される切除ツールを使用して、壊死した組織を除去する。さらに代案として、または付加的に、壊死した組織を、尿道から分離させるが、尿道経路に留まらせる。掻爬ツールを使用して、尿道経路から壊死した組織を除去する。
隙間104に入り込んだ全ての組織を切除した後に、インプラント100は、随意的に、その尿道に対する係留が自動的に解除され、経路206を通過する尿によって患者の体内から自動的に押し出されるようにする。代案として、例えば後述のような医学的施術を用いて、インプラント100を能動的に取除く。さらに代案として、その作業を完了した後に、インプラント100は、後述のように、分解もしくは粉々に砕け、尿によって除去されるようにする。上述のように、異なる終端半径を有する異なるインプラントを設計し、医者が、自己排出インプラント100を用いるか、または医学的施術で取除く必要のあるインプラントを用いるかを選択できるようにする。
インプラントの好適な材料
インプラント100は、随意的に、数週間にわたって尿道に植設するのに適切な弾性的な生体適合性材料から構成する。本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100は、組織の増殖、細菌増殖、および/またはインプラント上における結晶化を最小限に抑える、または完全に防ぐような材料(例えば、金)から構成する。この種の組織の増殖は、インプラント100の切除動作を阻害する、および/または患者の尿道経路を開いた状態に保つ効果を制限することがある。代案として、または付加的に、インプラント100は、組織増殖を抑える適切なコーティング(例えば、金)を施す。
代案として、または付加的に、インプラント100は、耐久性があるが安価な材料、例えば、ステンレス鋼および/または種々のプラスチックから構成する。本発明の他の実施例においては、インプラント100は、インプラント100の材料量を減らすことができる超弾性材料(例えばニチノール、B−金属)から構成する。少ない材料を使用することは、装置を患者の体内で使用するときに望ましい。本発明のいくつかの実施例においては、形状記憶材料および/またはバイメタル構造をインプラント100に使用する。材料の特性を利用して、インプラント100によって加える力を外部から調整し、および/またはインプラントの挿入または取り出しに役立てる。例えば、インプラントは、挿入または取り出しに際して、縮んだ状態にすることができる。本発明のいくつかの実施例において、外部からの調整は、インプラントを加熱および/または冷却することによって行う。代案として、または付加的に、外部からの制御は、インプラントに磁力を加えることによって行う。
本発明のいくつかの実施例において、インプラント100は、例えば上述したいずれかの材料などの非生体分解性材料から構成する。代案として、インプラント100は、尿道中で徐々に溶解する生体分解性材料から構成する。
インプラント100に使用する生体分解性材料は、随意的に、インプラントがほぼ完全に収縮した後にのみインプラントが脱落するように、ゆっくりと分解するような任意の材料とする。随意的に、組織に対しておよび/または尿中でほぼ不活性に分解するような材料を使用する。インプラント100の形成に使用することができる生体分解性材料は、例えば、アンドレアス レンドレイン(Andreas Lendlein)による「生体分解性、弾性形状記憶ポリマーの生物医学的適用の可能性」、サイエンスエクスプレス、2002年4月、に記載されており、この文献は参照として本明細書に付記する。
本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100は完全に生体分解性材料から(もしくは複数の生体分解性材料から)形成し、患者の体内からインプラント100を取り出す必要がなく、および/または患者の体内からインプラントを簡単に取り出すことができる。代案として、インプラント100は、編込み部分が生体分解性材料および非生体分解性材料から形成し、生体分解性材料が分解した際には、非生体分解性材料は自然と体から排出されるのに十分な小ささとなり、および/または患者の体内からから容易に取り出すことができる。
随意的に、インプラント100は、分解可能な構造にし、尿道狭窄細胞が完全に切除されると予想できる所定の期間経った後にのみ、インプラントの分解が構造上意義のあるものとする。本発明のいくつかの実施形態において、インプラント100は、一旦分解により構造劣化が生じると、全体の崩壊および尿による排出がすぐに(例えば、数時間もしくは数日の間に)行われるように形成する。例えば、インプラント100は、層状的に溶解する比較的厚い材料で形成することができる。インプラントの最後の層が溶解し始めたときのみ、インプラントが崩壊し、切除動作を終了する。
本発明の好適な実施例において、インプラント100は、ニチノールストリング上に分解性プラスチックを設ける。プラスチックが分解した後には、ニチノールストリングのみ、場合によってはニチノールストリング上における若干のプラスチック残滓とともに、ニチノールストリングを患者から取り出す。
滑らかさもしくは粗さ
インプラント100は、随意的に、滑らかな外周面にして、インプラントと隙間104に捕捉されていない外側の前立腺組織との間の相互作用を最小化する。この滑らかさによって、随意的に、インプラント100の係留を防止する。場合によっては、滑らかさは、弾性力を緩和し、および/または炎症および/または痛みを軽減する。代案として、外周面は、サンドブラスト処理、および/または鋸歯状加工して、半径方向にも細胞の壊死を促進し、および/または弾性によって加わる圧力が強すぎないようにする。本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100の弾性は、予想される前立腺壁との半径方向摩擦に応じて規定する。摩擦を必要とする本発明のいくつかの実施例においては、例えばナノ分子コーティングなどの摩擦コーティングを使用して、この摩擦を生ずるようにする。生体活性コーティングを使用する場合、ナノ分子コーティングを使用することで、薬品と薬品の作用する組織間との接触面積も増大する。
本発明のいくつかの実施例において、インプラント100は、隙間104で軸線方向に指向する歯および/またはサンドブラストを設けて、随意的に、インプラントが隙間104に挟まれた組織に起こす細胞死を促進するようにする。
コーティング
インプラント100は、随意的に、インプラント上における結晶の増殖および/または組織の増殖を防ぐ適切な薬品、溶剤もしくは他の生体活性材料で被覆する。本発明のいくつかの実施例において、コーティングは受動的なもの、すなわち、コーティングは増殖した結晶や細胞が付着しない、および/または増殖を誘発しない材料(もしくは複数の材料)を含むものとする。代案として、または付加的に、コーティングは能動的なもの、すなわち、コーティングは増殖を攻撃する、および/または増殖の形成を防ぐような化学物質を含むものとする。
増殖を防ぐことに対する代案として、または付加的に、インプラント100は、周囲の生きているおよび/または死んだ細胞の衰退を加速する生体活性材料によって被覆する。本発明のいくつかの実施例においては、コーティングを、インプラントの全表面に施す。代案として、インプラントの一部の表面にのみ、例えば内側面および/または隙間104に対面する側面にのみコーティングを施す。
さらに代案として、または付加的に、インプラント100に蛍光材料もしくは他の結像補助材料のコーティングを施して、医療画像においてインプラントを識別し易くする。本発明のいくつかの実施例においては、コーティングを、他の理由のために使用する、例えばインプラントと前立腺との間の摩擦を増大もしくは減少させるために使用する。
生体活性材料でコーティングするのに代えて、生体活性材料をインプラントに埋め込む、もしくはインプラント上のもしくはインプラントに連結したミニチュアポケット内に配置する。本発明のいくつかの実施例において、生体活性材料は、24時間以上にわたり、もしくは1週間以上もの期間にわたり周囲の組織にゆっくりと放出される。随意的に、生体活性材料は、所定の計画に基づいて放出されるものとする。代案として、生体活性材料の放出は、組織の炎症、放尿または患者の体内における他の内部生物学的な作用によって誘発されるようにする。代案として、生体活性材料の放出は、従来既知の任意の方法を用いて、患者の体外から導入するようにする。さらに代案として、生体活性材料を、従来既知の任意の方法でインプラントに結合することもできる。
構 造
本発明のいくつかの実施例において、インプラント100は、螺旋形状に巻回したワイヤで形成する。随意的に、このワイヤは円形断面もしくは楕円断面を有するものとする。代案として、ワイヤは、正方形断面、長方形断面、三角形断面、星形断面もしくはダイヤモンド形断面を有し、これら断面により、隙間104が捕捉した組織により大きな圧力が加わるようにする。本発明のいくつかの実施例において、ダイヤモンド形断面および/または三角形断面の頂点は、捕捉した組織に対して軸線方向に指向させる。代案として、または付加的に、頂点を、インプラント内に捕捉された組織の方向に向うよう半径方向に指向させる。代案として、インプラント100は、内側は滑らかにして、インプラント内の通過に干渉しないようにする。本発明のいくつかの実施例において、インプラント100を形成するワイヤは、平坦な(薄い)長方形断面形状にする。
単純な幾何学形状を使用することによって、比較的安価な製造が可能となる。しかし、本発明のいくつかの実施例においては、より複雑なワイヤ形状を使用して、例えば所望の方向により多くの頂点および/または平面を含むようにする。
インプラント100をワイヤから形成するのに代えて、インプラント100をチューブもしくは平坦シートから切り出すこともできる。
巻回部106の幅W1(図1)は、随意的に、伸展状態にあるときの隙間104の長さにほぼ等しくする。代案として、巻回部106の幅W1を、隙間104の長さよりも、1:2〜1:4の間の割合で短くする。代案として、巻回部106の幅W1を、伸展状態のときの隙間104の長さよりも短くする。巻回部106の幅と隙間104の長さの比は、尿道の組織壁の伸展度に影響する。本発明のいくつかの実施例においては、予測される伸展度に応じてインプラント100によって加わる力を調整して、尿道内でインプラント100が伸展しすぎたり、および/または尿道中において望ましくないスリップを起こしたりしないようにする。本発明のいくつかの実施例において、巻回部106の幅W1を、インプラント100の全長に亘って等しくする。代案として、例えばインプラント100が加える力をその全長に亘って変化させるために、巻回部106の幅W1をインプラント100の全長に亘って異ならせる。
本発明のいくつかの実施例においては、組織の伸展および/または組織の傷跡を制限するためにインプラント100の形状を調整する。本発明のいくつかの実施例においては、例えば治癒にとってより適切となる所望の方向または位置で組織の傷跡を指向させるよう、インプラントの形状を随意的に調整する。
挿入方法
図3Aは、本発明の好適な実施例による、患者の尿道にインプラント100を挿入するためのプローブシステム300の頂面図である。
図3Bは、本発明の好適な実施例による、システム300の断面図である。
システム300は、インプラント100を伸展状態に保持するインプラントキャリア350を有する。
さらに、システム300は、随意的に、インプラント100の前立腺への挿入および/または取り付けに役立つバルーンカテーテル360を有するものとする。バルーンカテーテル360の遠位端(末端部)におけるバルーン362は、尿道中を進むインプラント100の誘導を行い、尿道の経路(狭窄組織によって塞がれている)を広げ、インプラントの損傷を防ぐようにする。代案として、インプラント100の誘導には、例えばアンブレラもしくは保護キャップなどの、他の任意の装置を使用することができる。インプラントキャリア350は、随意的に、インプラント100を配置するバー302を有するものとする。随意的に設ける保護カバー322は、インプラントを患者の体内に挿入する際に、インプラント100を半径方向に保護し、および/または尿道をインプラント100から保護する。バルーンカテーテル360は、随意的に、その近位端(基端部)にバルーン362を膨らませるおよび/またはしぼませるのに使用するバルーン制御器364を設ける。インプラントキャリア350内を貫通している膨張チューブ366は、バルーン362をバルーン制御器364に接続する。
バルーンカテーテル360およびインプラントキャリア350は、随意的に、ガイドワイヤ304上に沿って患者の体内に挿入する。代案として、または付加的に、インプラントキャリア350を、予め診断用に挿入したチューブおよび/またはカテーテル内に挿入する。
図4は、本発明の好適な実施形態による、患者の体内にインプラント100を挿入する際の手順を示したフローチャートである。インプラント100を、インプラントキャリア350上に取り付ける(402)。バルーン362を膨らませ(404)、カバー322をインプラント100上にスライドさせる(406)。ガイドワイヤ304を患者の体内に挿入し(408)、インプラントキャリア350およびバルーンカテーテル360を共にガイドワイヤ304に沿って患者の体内に入れる(410)。インプラント100の位置を決定し(412)、インプラントの位置の調整を(414)、インプラントを適切に取り付けるまで行う(416)。ここでバルーン362をしぼませ(418)、インプラント100をインプラントキャリア350からリリースする。インプラントキャリア350、バルーンカテーテル360およびガイドワイヤ304を患者の体内から取り出す(422)。
インプラント100のキャリア350への取り付け(402)をより詳細に参照すると、本発明のいくつかの実施例において、インプラント100は、患者の体内に挿入する直前に医師がキャリア350に取り付ける。本発明のいくつかの実施例においては、取り付けの前に医師がインプラント100を適切な寸法にカットする。代案として、インプラント100は、キャリア350に予め取り付けた状態で供給する。この代替例によれば、例えば、伸展状態のインプラント100を取り付けた状態の滅菌パッケージ内に収納してキャリア350を提供してもよい。本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100を、予め伸展状態でキャリア350に取り付ける。代案として、インプラント100は、変形状態(例えば形状記憶材料を用いて)に設定して、少なくともインプラントの挿入に必要な所定期間中はこの変形状態を維持し、挿入後にはインプラントが通常の圧力印加状態を保持することができるようにする。
図3Cおよび3Dは、本発明の好適な実施例による、インプラント100を挿入の直前および/または直後に伸展させるのに適切なインプラント搬送システム380の線図的説明図である。図3Cに示すように、搬送システム380は、チューブ状の本体382および内部シャフト384を有する。インプラント100は、本明細書において上述した方法を含む従来技術において既知の任意の方法を用いて、チューブ状本体382の遠位端(末端部)に取り付ける。図3Cおよび3Dには、説明を分かり易くするために搬送システムの全ての素子を示していないことに注意すべきであり、図示しない素子としては例えば保護カバー(カバー322に相当する)がある。しかし、例えばインプラント100の伸展を尿道内で行う場合には保護カバーは不要であり、本発明のいくつかの実施例においては、保護カバーを設けないこともあることに留意されたい。
インプラントを伸展するときは、シャフト384のハンドル388を軸線方向に押し込むことで、インプラント100の遠位端(末端部)に連結したノッチ386を押し込み、これによりインプラント100を図3Dに示した状態に伸展する。
さらに代案として、または付加的に、ストッパ(図示されていない)をインプラント100に挿入して、開いた伸展状態に保持する。インプラント100を適切な位置に挿入した後にストッパを取除き、インプラントが軸線方向に収縮し、狭窄組織に圧力を加えるようにする。本発明の好適な実施例において、ストッパは、シャフト384に直交する方向に突出し、インプラント100の巻回部106間の隙間に位置する突起を有する櫛状の形状にする。随意的に、ストッパは、ハンドル388を基端部方向に引っ張ることによって取り外すことができる弾性体とする。代案として、または付加的に、インプラント100は楕円形断面を有するものとする。ストッパは、インプラントの短軸方向に沿って進ませる場合には、インプラント100内に突入する。ストッパを取り外すときは、ハンドル388を回転させることによってストッパを回転させ、この後ストッパは外れる。
本発明のさらに他の実施例においては、インプラント100内に配置したバルーンによってインプラント100を伸展させる。インプラントを伸展させる必要がある場合に、バルーンを膨らませる。バルーンの形状によって、隙間104に入り込ませる組織の量が決定する。インプラント100の隙間に組織が入り込んだ後に、バルーンをしぼませ、患者の体内から取り出す。
本発明のいくつかの実施例において、インプラント100を取り付ける前もしくは予め取り付けたインプラントを選択する前に、患者に適切なインプラントを選択するための診断を行う。診断は、随意的に、狭窄組織の撮像および/または患者の寸法および/または炎症状態を決定するための測定カテーテルの挿入を含むものとする。
図5は、本発明の好適実施例による、システム300の遠位端(末端部)の拡大図である。インプラント100は、膨張チューブ366およびガイドワイヤ304を囲むスリーブ308によって保持する。スリーブ308は、インプラントキャリア350のハンドル354(図3A)から調整可能なレバー328および338を担持する。第1状態において、インプラントを患者の体内に挿入する間、レバー328および338は、膨張した状態にあるインプラント100を保持している。インプラント100を肥大した前立腺組織108の付近に適切に位置決めしたと判断した後に、レバー328および338をリリース状態に移行させ、インプラント100をインプラントキャリア350から切り離す。
本発明のいくつかの実施例において、スリーブ308は、2個の遠位端レバー328および2個の近位端レバー338を担持している。2個の近位端レバー338および2個の遠位端レバー328を使用することによって、インプラント100を安定的に保持することができる。代案として、4個以上のレバー328および338を使用してもよく、4個未満のレバーを使用してもよい。
本発明のいくつかの実施例において、インプラント100のリリース(420)は、すべてのレバー338および328によって、同時に行う。代案として、リリース時に組織に大きな力が加わらないようにするために、リリースをゆっくりと行う。随意的に、遠位端レバー328を最初にリリースし、それから近位端レバー338をリリースすることで、狭窄組織の始まる位置にインプラント100の近位端(基端部)側を留置することができる。代案として、近位端レバー338を最初にリリースする。さらに代案として、各レバーを個別にリリースする。
随意的に、インプラント100をリリースする前に、狭窄組織が隙間104に入るようにするために、インプラント100を十分な時間にわたり伸展状態のまま保持するようにする。代案として、インプラント100を適切な位置に押し込むことで、挿入後すぐに狭窄組織がインプラントの隙間104に入り込むようにする。
本発明のいくつかの実施例においては、インプラントをリリースする間、隙間に入り込む組織の深さを制限するために、内部チューブをインプラント100内に配置する。随意的に、医師は、複数個の内部チューブのいずれを使用するのか、および/またはそもそもチューブを使用するのかどうかを選択することができるようにする。代案として、内部チューブは、半径の異なる部分を有するものとする。医師は、内部チューブを軸線方向に動かすことによって、隙間104に入り込む狭窄組織の深さを調整する。
インプラント100の位置の決定(412)をより詳細に言及すると、本発明のいくつかの実施例においては、この位置を、例えばX線もしくは超音波などによる外部画像装置を用いて決定する。代案として、または付加的に、システム300は、例えばスリーブ308内に、内部から尿道の映像を提供する内視光チャネルを担持するものとする。さらに代案として、または付加的に、システム300は、バルーン362に対する肥大領域202の抵抗が大きくなったと、挿入作業を行っている医師が感じるまで挿入する。つぎに、システム300を、微細距離にわたり追加挿入して、インプラント100を肥大領域202に到達させる。
代案として、または付加的に、インプラント100またはシステム300は、その遠位端に、膨張可能な素子(例えばバルーン362)を有するものとする。システム300を患者の膀胱214まで全行程にわたり押し込み、膨張可能素子を膨張させることで、インプラント100が膀胱214から抜け落ちるのを防ぐ。このように、バルーン362を十分に膨張させれば、インプラント100の第1端部が膀胱214内に位置し、他端は患者の括約筋に達することができなくなるということは医師にとって既知である。随意的に、インプラント100を適切に取付けた後に、膨張可能素子をしぼませ、システム300と共に患者の体内から取り出す。
本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100を、所定の期間にわたり適切な位置に留置した後、患者の体内から取り出す。代案として、または付加的に、インプラントに問題が生じていないかを点検し、および/または患者からインプラントを取り出す時期を決定するために、インプラント100の画像(例えば超音波画像)を定期的(例えば3〜9日ごと)に取得する。取得した画像から、隣接する巻回部106間の距離を適宜測定し、これによってインプラント100が軸線方向に完全に収縮し、取り出す必要がでるまでの時間を決定する。随意的に、患者は自分で画像を取得し、取得した画像を医師に伝送し、分析を行う。
インプラント100が適切な位置にある間、インプラントの存在を利用して、外科的手術の補助としてもよい。本発明のいくつかの実施例においては、組織切除装置を使用して、インプラント100の中心に向かって隆起する組織を切除する。組織切除装置は、随意的に、事前に行った位置検査によって括約筋から離れた位置にあるインプラント100と関連付けることによって、不用意に括約筋を損傷することがなくなる。
本発明のいくつかの実施例においては、上述したように、搬送システムには、光ファイバを設けて、尿道を観察し、括約筋212(図11C)への損傷を防ぐようにする。代案として、または付加的に、バルーンを持たない搬送装置によって搬送を行うこともできる。インプラント100の搬送のための好適な実施例を、図11A〜11Eにつき以下に説明する。図3、10および11A〜11Eは、例として示したものであり、図3、10および11A〜11Eの実施例を組み合わせたものを含む、他の搬送システムも使用可能であることを明示しておく。
取り出し装置
図6Aおよび6Bは、本発明の好適な実施例による、尿道200からインプラント100を取り出しプロセスの線図的説明図である。上述のように、本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100は狭窄組織の剥落を完了した後に、患者の尿によって自動的に患者の体内から排出する。しかし、他の実施例においては、インプラント100は、取り出しシステム600を用いて取り出す。
取り出しシステム600は、内部チャネル604を規定するフック保持体602を包囲する外側チューブ608を有する。フック保持体602は、保持体602内を長手方向に自由に動くフック606を担持している。取り出しシステム600を挿入する間、膨らんだバルーン612が尿道200中の経路を先導しており、バルーンカテーテル610は任意にチャネル604を通過することができる。保持体602の遠位端(末端部)がインプラント100の付近まで送られると、バルーン612をしぼませ、バルーンカテーテル610をチャネル604から取り外す。
つぎに、図6Bにつき説明する。本発明のいくつかの実施例においては、光ファイバ620(もしくは他の内視装置)をチャネル604内に挿入する。光ファイバ620は、フック606を孔102(図1)にはめ込むのを容易にするために使用することができる。フック保持体602が適切な位置に留まっている間に、フック606をインプラント100に向かって奥に押し込む。フック606は、フック保持体602から抜け出るときに半径方向に曲げることができるようにするために、随意的に可撓性を持たせる。必要に応じて、フック保持体602とインプラント100との距離を調整し、これによってフック606がインプラント100に達する位置を調整し、フック606をインプラント100に装着する。つぎに、医師はシステム600を後退させ、フック606に引っ掛かかったインプラント100を引き抜く。最初は、随意的に、インプラント100を外側チューブ内に移動させるためにフック保持体602を外側チューブ608に関して後退させる。その後、外側チューブ608、フック保持体602およびフック606を、一緒に尿道から引き抜く。患者からインプラントを取り出す前にインプラントを外側チューブ608内に引き込んでおくことによって、インプラント100が再び前立腺や尿道組織に付着する機会を少なくすることができる。
図6Cは、本発明の他の好適な実施例による、尿道200からインプラント100を取り出すプロセスを示す線図的説明図である。図6Cにおいては、図6Bのようにインプラント100の近位端(基端部)を引っ張るのに代えて、フック606を、インプラント100内を通って、インプラントの遠位端の巻回部633にまで挿入する。この後、フック606を使用して、インプラント100を全体にわたり外部チューブ608内に引き込むようにする。インプラント100全体を外部チューブ608内に引き込むことによって、インプラント100が患者の組織ひきずりを随意的に回避することができる。
取り出し手順は、肥大組織の剥落が完了した後に、もしくは緊急の場合には剥落が完了する前に行うことができる。随意的に、緊急の場合などには、取り出しシステム600を挿入する前に、当該分野において既知の切除装置(例えばクライオ、焼灼、切除)を使用して、巻回部106に捕捉された肥大組織を除去する。すなわち、この組織がインプラント100を前立腺210に係留しているからである。本発明による好適な実施例において、インプラント100は、インプラントに捕捉された組織をリリースするために、軸線方向に伸展させることにより取り出す。
他のインプラント構造
使用したインプラント100に代えて、他の弾性インプラント構造を使用することもできる。本発明のいくつかの実施例においては、インプラントは、筋かいによって軸線方向に連結した複数個のばねにより形成する。代案として、または付加的に、インプラントは、半径方向に連結した複数の細いストリングから形成する。随意的に、この連結は自由度を持たせることができ、これによって各々のばねの収縮はそれぞれのペースで進行する。こうすることで、一方の側で軟組織の切除を、他方の側で硬組織の切除を、異なる速度で行うことができるようになる。つぎに、他のインプラントを、図7A〜7B、および8A〜8Fにつき説明する。
図7Aは、本発明の好適な実施例による、インプラント100の代わりに使用することのできる弾性前立腺インプラント700を示す線図的説明図である。インプラント700は、長手方向に沿って複数個のスリット702、704、706および708を有する中空円筒状の細長いチューブにより構成する。これらスリットはインプラント700を、互いに連結した複数個のストリップ714に分割する。例えば両側の端部にあるハンドル712を互いに逆方向に引っ張ってインプラント100を伸展させることで、スリット702、704、706および708は開き、狭窄組織を受け入れる隙間となる。
随意的に、インプラント100の全長に沿って、インプラント700の軸線方向の同一位置に、複数個のスリット702および反対側のスリット706が存在するようにする。この場合、インプラント700の小さなストリップ710および反対側の他のストリップ(図示されていない)によってのみ、スリット702および706によって分けられたインプラント700の部分は連結されている。各々2つのスリット702の間には、スリット704および708が、随意的に、スリット702および706に対してほぼ90°の角度で形成されている。このように、インプラント700は、組織を捕捉する隙間が全方向に対して開く。代案として、スリット702および706のみをインプラント700に設けることで、円周部分にある狭窄組織のみをインプラント700によって切除する。この代替案によるインプラントは、随意的に、狭窄組織が特定の方向からのみ突出している場合に使用する。
本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100および700は、360°の全周において、切除すべき組織を受け入れるための開口部を同数有するようにする。代案として、インプラントは、例えば270°、180°もしくは90°に亘る、全周よりは少ない部位に開口部を有するようにする。この種のインプラントは、例えば狭窄組織が前立腺の全周を覆ってはいない場合、および/または、切除手順をより緩慢に行うことが望まれる場合などに使用する。本発明の好適な実施例において、切除は、インプラントの複数回の挿入段階を経て実行する。第1段階においては、全周の一部にのみスロットのあるインプラントおよび/または短いスリットを有するインプラントを使用する。患者に拒絶反応(例えば発熱)が見らなければ、360°のフルスケールのインプラントを第2段階において使用する。
若干の方向でのみ組織を捕捉するようにインプラントを構成するのに代えて、インプラントの挿入の際に、インプラントが、ある隙間においておよび/またはある方向において組織を補足しないようにする。本発明のいくつかの実施例においては、カバー322(図3A)を、別個に調整可能な複数個の部分から形成する。随意的に、各周縁部分において、カバー322は別個のカバーを有するのとする。切除を行う所望の方向にあるカバーを取り外す。この後、インプラントをリリースし、カバーを外した方向の組織を捕捉し、カバーを取り外さなかった方向の組織は捕捉しないようにする。インプラント(100もしくは700)をリリースした後、残ったカバー部分は、キャリア350と共に取り外す。本発明のいくつかの実施例においては、カバー322は、4〜6個の別個のカバーを有するものとする。代案として、または付加的に、インプラントを、切除すべきでない組織からインプラントを隔離する1個またはそれ以上のバリアと共に患者に挿入する。インプラント100は、随意的に、バリアに対して自由に動くことができるようにし、したがって、ゆがむことがないようにする。
この構造のために、インプラント700は、インプラント700の異なる部分で加える圧力を変えるための複雑な製造を用いない限り、その全長に沿ってほぼ一定の圧力を加える。しかし、加える圧力を代えることが要求される場合には、インプラント700の全長に沿った部分の圧力を大きくするために、インプラント700の所望の軸線方向部分を補強することができる。この補強は、ある軸線方向部分においてより大きな幅もしくはより大きな厚さにすること、および/またはインプラント700の軸線方向部分を選択的に焼き戻しすることによって行うことができる。インプラント100の圧力を調整するために、類似した方法を用いることもできる。
インプラント700を使用すると、切除組織は、ばらばらの小塊として切り離され、各スリット702、704、706および708は、この個別の狭窄組織の断片を受け入れる。これに対し、インプラント100は、随意的に、連続する狭窄組織片を切り取ることができる。本発明のいくつかの実施例においては、狭窄組織に加わる圧力によって、組織細胞は壊死し、小さな組織片に分離する。
図7Bは、本発明の他の好適な実施例による、インプラント800を展開した平面図である。インプラント800は、インプラント700と類似しているが、狭窄組織に加える圧力を大きくし、および/またはインプラントの組織への係合を助ける鋭利チップ802を含んでいる。鋭利チップ802は、随意的に、圧力を加える方向に指向するものとする。本発明のいくつかの実施例においては、全ての鋭利なチップ802は同じ方向に指向させ、これによって必要なときにインプラントを容易に取り出すことができるようになる。代案として、インプラントは、圧力のかかる両方向に指向する鋭利チップを有するものとし、これによって組織にかかる圧力を大きくすることができる。さらに代案として、または付加的に、インプラントは、加える圧力の方向に対して直交する方向および/または斜め方向に指向するチップを有するようにし、これにより、例えばインプラントを組織に係留する、および/または前立腺に向けて狭窄組織を押し付けることで半径方向外方に指向する切除効果を増大する。本発明の他の実施例においては、隙間に捕捉した組織を切除する際にインプラント800の軸線方向の収縮を妨げないようにするために、半径方向外方に延びるチップを使用しない。
小さい鋭利チップ802を使用するのに代えて、付加的に、大きな鋭利チップを使用する。図7Bにおいて、スリット820をインプラント800に形成する。スリット820内にあるチップ822は、随意的に、尿道組織に係合するために外側に向かって半径方向に曲げるものとする。チップ822は、随意的に、僅かな角度、例えば5〜10°程度だけ外方に曲げるものとする。代案として、または付加的に、少なくともチップ822のうちのいくつかは、インプラント800から20〜30°、もしくはそれ以上、例えば40〜70°程、大きく外方に曲げるものとする。
本発明のいくつかの実施例において、チップ822は、インプラントの製造段階において、または、遅くともインプラントをインプラントキャリア350に装着するときに、外方に突出させる。代案として、または付加的に、チップ822は、インプラントを患者に取り付けた後に押し出すようにする。随意的に、インプラントキャリア350と共に挿入する内部チューブを、チップ822を押し出すのに使用する。
チップ822は全て、随意的に、同一の軸線方向に指向するものとする。このようにすることで、インプラント800は、軸線方向において一方向にのみ移動でき、インプラント800は組織を切除する際に軸線方向に収縮することができる。代案として、チップ822は、軸線方向の両側に指向するものとする。さらに代案として、または付加的に、インプラント800は、インプラント800の軸線に直交するチップを有するものとする。さらに代案として、または付加的に、インプラント800は、ほぼ他の任意の方向に指向するチップを有するものとする。
図8Aおよび8Bは、本発明の好適な実施例に関連した、開状態および閉状態のインプラント850を示した線図的説明図である。インプラント850は、端部854が互いに接近するときに開く弾性口状部852を有する。本発明のいくつかの実施例において、インプラント850は、端部854の間を軸線方向に指向させて患者に配置する。代案として、インプラント850を、水平もしくは斜めにして配置する。
取り付けを行う前に、口状部852を開くために端部854を互いに近づけるように押し付ける。狭窄組織が口状部852の中に入り込んだ後、端部854はリリースし、口状部852は図8Bのように組織を挟むように閉じる。
図8Cおよび8Dは、本発明の他の好適な実施例による、インプラント860の開状態および閉状態を示した線図的説明図である。
図8Eおよび8Fは、本発明の他の好適な実施例による、インプラント870の開状態および閉状態を示した線図的説明図である。
インプラント860は、捕捉した組織を異なるキャビティに分離することによって、狭窄組織に加わる圧力を大きくする小さな歯を含む。これは、平坦構造を有するインプラント870や単一の大きなつめ858(図8A)があるインプラント850の構造とは対極的な構造である。狭窄組織の状態、所望の切除時間および他の切除に関連する属性に応じて、他の構造を用いることもできることに留意されたい。
非弾性切除装置
狭窄組織の切除が進行するにつれて自動的に収縮するような弾性インプラントを使用するのに代えて、以下に記載するように、手動で圧力レベルを調節するツールを使用する。切除が完了するまで、医師もしくは患者は、ツールの機械的状態を定期的に変化させる。
図9は、本発明の好適な実施例に関連した、組織切除ツール950の線図的断面図である。ツール950は、互いに対向する部材954から形成される複数個の圧力誘導ユニット952を有する。圧力誘導ユニット952は、前立腺肥大部208の一部222を捕捉し、これらの部分を切除する。本発明のいくつかの実施例において、チャネル958を切除ツール950に沿って貫通させ、ツール内を尿が通過できるようにする。
近位端(基端側)ハンドル956は、圧力誘導ユニット952の部材954間の距離、すなわち圧力ユニット952が捕捉した前立腺の部分にかかる圧力量を調整するのに使用する。本発明のいくつかの実施例において、患者および/または医師は、定期的にハンドル956の調整器を回すことで、切除組織に加える圧力を増加させる(もしくは必要に応じて減少させる)。加える圧力の増加は、随意的に、所定時間ごと(例えば2、3日に一度)に行うものとする。代案として、または付加的に、圧力の増加は、例えば医療画像(例えば超音波画像)によってわかる切除の進行状況のフィードバックに基づいて行う。またこのフィードバックは、患者に現れる痛みや苦痛の緩和などの兆候を含んでもよい。代案として、または付加的に、フィードバックは、ハンドル956を回す際の抵抗に基づくものとする。
回転ハンドル956を使用するのに代えて、加える力を増加させるために軸線方向に引き抜くようなハンドルを使用する。チャネル958を使用する代わりに、圧力ユニット952を引いて閉位置にするために、細いスレッドを使用してもよい。本発明のいくつかの実施例において、各部材対954は、スレッドを引いた際に部材間の隙間が閉じるようなレバー(図示されていない)によって調整する。代案として、または付加的に、スレッドを各ユニット952の遠位(末端側)の部材954に連結し、近位(基端側)の部材954を静止状態に保つ。スレッドは、例えばケブラー、ステンレス鋼、プロランおよび/または他のあらゆる強靱な材料を使用する。単一のスレッドに代えて、切除ツールは、随意的に、どのユニット952がどのスレッドによって調整されているのかを示すマーキングを付けた複数のスレッドによって調整してもよい。例えば、異なるスレッドは、異なる断面領域および/または異なる軸線方向領域を有するユニット952を制御することができる。患者によっては、巨大なハンドルを使用する代わりにスレッドを使用することは、より都合がよい。
本発明のいくつかの実施例においては、例えばクラッチ機構を使用したトルクリミッタをハンドル956と圧力ユニット952の間で使用する。トルクリミッタは、圧力ユニット952に加えることのできる力を制限しており、組織が不慮の突発的におよび/または痛みを伴う切り込みを予防している。
随意的に、圧力ユニット952を完全に閉じた後に、切除ツール950を患者から外すようにする。代案として、圧力ユニット952を再び開き、他の切除期間にわたる切除を開始する。圧力ユニット952を再び開いた後、肥大組織を、所定期間中ユニットに再進入させる。その後、圧力ユニットをゆっくりと閉じて、切除を行う。
本発明のいくつかの実施例においては、全ての圧力ユニット952を、ハンドル956によって一括で調整する。代案として、少なくとも2個の圧力ユニット952を、個別に調整する。この代替例はより複雑なものとなるが、こうすることで患者および/または医師がより自由に切除の調整を行うことができるようになる。本発明のいくつかの実施例においては、個別調整により、軸線方向の異なる部分を個別に調整することができるようにする。代案として、または付加的に、個別調整により、異なる半径方向の調整を個別に行うことができるようにする。
ハンドル956は、随意的に、患者もしくは医師が簡単に調整できるようにするために患者から近位(基端側)方向に延在するようにする。代案として、ハンドル956の近位端(基端部)を患者の体内に配置し、適合するレンチを使用してハンドル956の調整部分を回すようにする。代案として、または付加的に、小型モータもしくは予め巻いたばねを有する予めプログラムした自動調整装置を切除ツール950に埋設する。小型モータは、随意的に、膀胱内および/またはインプラントの内側に配置する。自動調整装置は、ユニット952が加える圧力を、ユーザの介入なく増加させるようにする。
本発明のいくつかの実施例において、インプラントの弾性は、インプラントの両側の端部に互いに引き付けあうように正しく配置した磁石によって、強化および/または置換するようにする。代案として、または付加的に、インプラントの一方の端を磁気材料で形成する。外部磁石を使用して、インプラントを圧縮し、捕捉した組織に力を加える。磁石の寸法は、インプラントに挟まれた組織に加える圧力を調整するよう調節することができる。
代案として、または付加的に、インプラント100は、インプラントに弱い電流が加えられたときに収縮するように構成する。インプラント100は、患者に植設した電源を有するものとするか、または外部電源を使用することができる。
本発明のいくつかの実施例においては、患者の尿流および/または尿の化学形態を利用して、インプラントによって組織に圧力を加えるためのエネルギーを生成するようにする。本発明の好適な実施例において、インプラントは、流体に溶け出すことによってゆっくりと変形する材料を有するものとする。
本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100は、熱および/または例えば電流などの他の外部条件によって変化する1個以上の材料から形成する。加える熱は、随意的に、インプラントを収縮させ、圧力を組織に加えるものとする。
本発明のいくつかの実施例において、インプラント100は、熱で収縮する材料と熱で膨張する材料の2個の異なる材料を交互に使用して形成する。必要な熱パターンを加えることによって、侵襲的な手順を使用することなくインプラントを患者の体内から取り出すことができる。
外部力(例えば磁力、熱)を使用する実施例においては、随意的に、組織の切除に影響を与えるよう長期間にわたって外部力を加えるようにする。代案として、インプラントは、インプラントが達した圧力レベルをリリースするのを防ぐラチェット機構を有するものとする。インプラントをさらに圧縮させる必要がある度毎に、外部圧力を適切な期間および/または大きさで加えて、次のラチェットレベルとなるようにする。さらに代案として、または付加的に、例えば硬い組織に対応するため、および/または切除の初期および/または末期に切除を促進するために、インプラントの弾性力に付加する外部力を使用する。
他の挿入方法
図3Aおよび3Bに示したインプラントの挿入方法を例として示したが、他の方法を使用することもできる。
図10は、本発明の好適な実施例による、インプラント100を挿入するためのシステム980の線図的説明図である。システム980はベース982を有し、このベース982から近位(基端側)バー984および遠位(末端側)バー986が突出させる。、バー984および986の各遠位端(末端部)を、随意的に迅速リリース機構を設けたインプラント100の端部に連結する。本発明のいくつかの実施例においては、近位(基端側)バー984の迅速リリース機構は、迅速リリース結節988を有するものとする。リリース結節988を引くためのストリング990を、随意的に、バー984に挿通させる。本発明のいくつかの実施例において、遠位(末端側)バー986は、スナップ機構992を有するものとする。随意的に、スナップ機構992をリリースするよう、遠位(末端側)バー986にインプラント100に対して少なくとも小さな力を加えるものとし、これはインプラント100が前立腺組織を適切に挟んでからのみ行うことができるようにする。このようにすることで、インプラント100を早期にリリースすることはできなくする。
遠位(末端側)バー986および近位(基端側)バー984に異なるリリース機構を使用するのに代えて、両方のバー984および986に同じ機構を使用してもよい。
上記のように、本発明のいくつかの実施例においては、インプラント100は、患者に挿入する際には軸線方向に伸展した状態にする。軸線方向に伸展させるのに代えて、または付加的に、インプラント100の一方の端部をねじるとともに、他端を静止状態に保持する。こうすることでインプラント100の断面半径が減少する。図3Cおよび3Dを再度参照して、挿入手順の前に、インプラント100を搬送システム380に載置する。軸線方向に伸展させるのに加えて、または代案として、ノッチ386をインプラント100の遠位端(末端部)を掴んだ状態でハンドル388を回転させる、この間インプラント100の近位端(基端部)は静止状態のままもしくは反対方向に回転させる。インプラント100を十分ねじると、その内部半径は減少し、こうすることで患者への挿入が容易になる。インプラント100を適切な位置に挿入した後、ハンドル388をインプラント100のねじれが元に戻るまで反対側に回転させる。組織が巻回部の間に捕捉されるまで、ねじれを元に戻しインプラント100の半径が増加させる。こうして、搬送システム380によるインプラント100の軸線方向の伸展をリリースし、システム380を患者の体内から取り出す。
ハンドル380を反対方向に回すことによってインプラント100のねじれをリリースするのに代えて、インプラント100を、制御を行わずに、一気にリリースすることもできる。
インプラント100を捻ることを詳細に説明すると、本発明のいくつかの実施例においては、捻ることによってインプラントの半径は少なくとも20%、40%、もしくは場合によっては60%までも減少する。本発明の好適な実施例において、捻ることによってインプラントの半径は、8フレンチから5フレンチ以下まで、もしくは3フレンチ以下にまで減少する。
インプラント100をその遠位端(末端部)から捻るのに代えて、例えばノッチ386でインプラントの遠位端を静止状態に保持したまま、近位端(基端部)から捻ることもできる。
安全な挿入
図11A〜11Eは、本発明の好適な実施例による、例えば前立腺組織を再整形するためにインプラントを挿入する際に、正確に前立腺組織にアクセスするためのシステムおよび方法を示す。
図11Aは、本発明の好適な実施形態による、挿入ユニット1000の線図的説明図である。挿入ユニット1000は、外側チューブ1002内で移動可能な内視鏡内側チューブ104を備えている。内側チューブ1004は、内視ファイバ1006または例えば内視鏡カメラなど他の任意の内視装置を有するものとする。内側チューブ1004は、その遠位端(末端部)を、随意的に、挿入ユニット1000を尿道に挿入し易くするよう、円錐形にする。外側チューブ1002は、随意的に、内側チューブ1004の直径よりも僅かに大きい直径(例えば最大10%程大きい)を有するものとし、これにより各チューブが各々に対して相対的に動くことができる。本発明のいくつかの実施例において、内側チューブ1004は、約6.8mmの直径を有するものとし、外側チューブは約7.2mmの直径を有するものとする。患者の尿道のサイズによっては他の直径のものを使用することもできる。
本発明のいくつかの実施例においては、外側チューブ1002は、長さのマーキングを有するものとし、尿道へどの程度挿入ユニット1000が挿入されているかを容易に判断できるようにする。代案として、尿道へ挿入ユニット1000がどの程度挿入されたかを判断するのには、他のあらゆる方法を使用することができる。例えば、チューブ1002の遠位端(末端部)に位置センサ(例えば磁石やコイル)を設けることができる。位置センサの測定値から、チューブ1002の挿入の程度を判断する。
図11Bは、本発明の好適な実施例による、尿道中にある挿入ユニット1000の線図的説明図である。図11Bに示した第1段階において、光ファイバ1006を括約筋212の近傍まで持っていく。ファイバ1006の遠位端(末端部)の近くに括約筋212が確認されたときの挿入ユニット1000の挿入程度を記録する。第2段階において、外側チューブ1002を前立腺が膀胱214と接する前立腺の端部まで押し込む。随意的に、内視ファイバ1006は、外側チューブ1002が前立腺と膀胱214の合流点まで達したことを確認するのに使用する。このとき挿入ユニットの、前立腺の遠位端(末端部)への挿入の程度を記録する。膀胱214の入口まで挿入したときの値と、括約筋212まで挿入したときの値の差が、前立腺の長さに相当する。本発明のいくつかの実施例においては、測定した長さから適切なインプラントを選択する。
内側チューブ1004は、ここで外側チューブ1002の中から取り外し、ただし外側チューブ1002は尿道中に残存させる。
図11Cに示すように、インプラントキャリア1020を、外側チューブ1002に挿入し、外側チューブ1002は、外側チューブ1002の遠位端(末端部)が括約筋212のところへちょうど位置するか括約筋に少し入り込むように、後退させる。この後退は、内視ファイバ1006によって括約筋212を確認したとき、例えば外側チューブ1002を使用して、挿入の距離調整に基づいて随意的に行う。
本発明のいくつかの実施例においては、まずインプラントキャリア1020を外側チューブ1002に挿入し、その後外側チューブ1002を後退させる。代案として、インプラントキャリア1020を外側チューブ1002に挿入するのは、チューブを括約筋212に後退させた後でのみ行う。さらに代案として、外側チューブ1002は、膀胱214の入口を越える押し込みはしない。インプラントキャリア1020は、随意的に、インプラントを配置するまでインプラントを尿道から隔離する保護カバー1024を設ける。保護カバー1024は、随意的に、ハンドル1026を有するものとし、このハンドル1026は、図11Dに示すように、インプラント100を露出させるよう引き抜くことのできるものとする。図11Cにおいてはハンドル1032のみ示す内部インプラントホルダ1030(図11E)が、インプラント100を実際に担持する。ハンドル1045によって、医師がインプラントキャリア1020を保持することができる。ロックユニット1038は、保護カバー1024のハンドル1026を適切な位置に保つ。ロックユニット1038を取り外すことによって、図11Dに示すようにハンドル1026を後退させインプラント100を露出させることができる。本発明のいくつかの実施例において、ハンドル1026をばね取り付け式とし、ロックユニット1038を取り外すとインプラント100が自動的に露出されるようにする。
図11Dに示すように、インプラント100は、随意的に、インプラント100の一部が膀胱214の中へ入るように、ほとんどの患者の前立腺肥大部分よりも長くする。インプラントが適切な位置に位置するよう露出された後、インプラントキャリア1020とインプラント100を分離するためにハンドル1032を、図11Eに示すように後退させる。随意的に、インプラント100はインプラントホルダ1030にストリング1042および1044を介して連結するものとする。ストリング1042および1044は、随意的に、ハンドル1032が後退する際に破断する脆弱部分を有するものとする。インプラント100のリリースは、随意的に、インプラントを前立腺組織に係留を生ずるものとする。インプラント100の部分1048(図11D)は、膀胱214内に位置し前立腺組織には固定されていないため、インプラント100がインプラントホルダ1030からリリースされる際に軸線方向に縮む(図11Eに線図的に示す)。インプラント100の残りの部分は、前立腺組織に係留し、一気には縮まず、ゆっくりと元の形状に復元する。
本発明のいくつかの実施例において、インプラント100を露出させるようハンドル1026を後退させて、前立腺組織をインプラントの隙間に入り込ませ、インプラントを係留する前には、インプラント100をリリースするようハンドル1032を後退できないようにする。
インプラント100を適切に配置した後、外側チューブ1002およびインプラントキャリア1020を尿道から取り出す。
患者への外側チューブ1002の挿入の程度を記録することに代えて、または付加的に、括約筋212を確認してから外側チューブ1002を少し進め、適切な位置に係留するため、インプラントは適切な位置に配置されてから動くことはない。
図11A〜11Eにつき説明した上述の方法では、例えば、肥大組織の機械的な切断、凍結療法、RF焼灼 療法および/または他の焼灼療法などの他の前立腺治療用の方法として使用してもよい。外側チューブ1002を位置決めした後、使用すべき切断および/または治療ツールを、外側チューブ1002内に通して治療位置まで挿入する。すなわち、外側チューブ1002の遠位端(末端部)が、使用する組織治療装置から括約筋112を保護する。
上述の説明は尿道での適用に関するものであるが、類似した機器を体内の他の狭窄がある経路、例えば腎臓と膀胱の間もしくは胆嚢と肝臓の間の経路に使用することもできる。類似する機器は、随意的に、食道および/または小腸において使用してもよい。さらに、上述の機器に類似する機器を、体内の多くの臓器にできたポリープを除去するのに使用してもよい。使用するインプラントは、使用する材料、大きさ、形状および/または他の属性を考慮して、他の人体部分に適用する。
本発明のいくつかの実施例において、システム300および/または他の挿入および/または除去ツールは、挿入する体の経路の形状に適合する可撓性を有するツールとする。代案として、システム300および/または他の挿入および/または除去ツールは、ツールの挿入を容易にするよう剛性を有するものとする。
上述した方法には、様々な変更を加えることができると理解されたい。さらに、上述の方法および装置の記載は、方法を実行するための装置および装置を使用するための方法を含んでいると理解されたい。
本発明は、非限定的な実施例の詳細な説明を用いながら説明したが、これらは例として示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、ステントの取り出しは、図6Aおよび6Bの装置の変わりに内視鏡ピンセットを用いて行ってもよい。1つの実施例に関して記載した特徴および/またはプロセスは、他の実施形態と共に使用してもよいこと、本発明の全ての実施例が、特定の1つの実施形態に関する図もしくは説明に示された全ての特徴および/またはプロセスを満たしているわけではないことを理解されたい。説明した実施例の変更は、当業者によって行われるであろう。
上述の実施例のいくつかには、本発明の発明者らの考案した最適な実施例について記載しているために、発明において必ずしも必要ではなく、例として記載した構造、作業もしくは構造および作業の詳細が含まれていることがある。説明した構造および作業は、構造や手順が異なるとしても、同じ作用が得られる同様の従来技術と置換することができる。しがたって、本発明の範囲は、請求項において明示した要素および限定によってのみ限定される。以下の請求項において使用された“comprise”、“include”、“have”およびこれらの同義語は、“限定されることなく含む”ということを意味している。
本発明の好適な実施例による、弾性切除インプラントの線図的斜視図である。 本発明の好適な実施例による、狭くなった尿道経路にインプラントを挿入する段階を示した線図的説明図である。 本発明の好適な実施形態による、狭くなった尿道経路へインプラントを挿入する段階を示した説明図である。 本発明の好適な実施例による、インプラント挿入システムの頂面図である。 本発明の好適な実施形態による、インプラント挿入システムの断面図である。 本発明の好適な実施例による、インプラント搬送システムの説明図である。 本発明の好適な実施例による、インプラント搬送システムの説明図である。 本発明の好適な実施例による、患者にインプラントを挿入する際の手順を示すフローチャートである。 本発明の好適な実施例による、図3の挿入システムの遠位端(末端部)の拡大図である。 本発明の好適な実施例による、インプラントを前立腺から取り出すプロセスを示す説明図である。 本発明の好適な実施例による、インプラントを前立腺から取り出すプロセスを示す説明図である。 本発明の好適な実施例による、インプラントを尿道から取り出すプロセスを示す説明図である。 本発明の好適な実施例による、弾性前立腺インプラントの説明図である。 本発明の他の好適な実施例による、弾性前立腺インプラントの説明図である。 本発明の好適な実施例による、インプラントの構成を示す説明図である。 本発明の好適な実施例による、インプラントの構成を示した説明図である。 本発明の好適な実施例による、インプラントの構成を示した説明図である。 本発明の好適な実施例による、インプラントの構成を示した説明図である。 本発明の好適な実施例による、インプラントの構成を示した説明図である。 本発明の好適な実施例による、インプラントの構成を示した説明図である。 本発明の好適な実施例による、組織切除ツールの線図的断面図である。 本発明の好適な実施例による、インプラント挿入システムの線図的説明図である。 本発明の好適な実施例による、再形成インプラントの挿入方法を示す説明図である。 本発明の好適な実施例による、再形成インプラントの挿入方法を示す説明図である。 本発明の好適な実施例による、再形成インプラントの挿入方法を示す説明図である。 本発明の好適な実施例による、再形成インプラントの挿入方法を示す説明図である。 本発明の好適な実施例による、再形成インプラントの挿入方法を示す説明図である。

Claims (75)

  1. 互いに弾性的に連結した複数個のリングを有し、隣接するリング間に捕捉した組織に弾性圧力を加えることができるようにしたインプラントと、
    インプラントを包囲する滅菌パッケージと
    を備えた組織切除インプラントキットにおいて、
    インプラントの全長に沿って隣接するリング間の距離が異なっている、またはインプラントの全長に沿ってインプラントの材料の厚さもしくは断面形状がその全長に沿って異なるものとした
    ことを特徴とする組織切除インプラントキット。
  2. インプラントの両側の端部を引っ張ることにより伸展状態にしたとき、各隣接するリング対の間にほぼ同一の圧力が加わるようにした請求項1に記載のインプラントキット。
  3. インプラントは、コイルを有するものとした、請求項1または2に記載のインプラントキット。
  4. インプラントは、その全長に沿って異なる厚さまたは断面形状を有するワイヤから形成コイルを有するものとした、請求項3に記載のインプラントキット。
  5. インプラントは、第1の軸線方向伸展範囲で軸線方向に収縮する際に半径方向にも収縮し、また第2の軸線方向伸展範囲で軸線方向に収縮する際に半径方向に拡大するものとした請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  6. インプラントは、隣接するリング間の距離がインプラントの全長に亘って異なるものとした請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  7. インプラントは、インプラントが捕捉した組織に約100〜1000グラムの力を弾性的に加えるようにした請求項1〜6のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  8. インプラントは、軸線方向に指向するチップを有するものとして構成した請求項1〜7のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  9. インプラントの少なくとも一部を、生体活性材料で被覆した請求項1〜8のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  10. 生体活性材料を、抗炎症材料とした請求項9に記載のインプラントキット。
  11. 生体活性材料を、組織がインプラント上で増殖するのを抑える材料とした請求項9または10に記載のインプラントキット。
  12. 生体活性材料を、組織の壊死を促進する材料とした請求項9〜11のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  13. インプラントは、スリットを設けた円筒状チューブを有するものとした請求項1〜12のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  14. インプラントは、軸線方向に収縮したときに半径方向に収縮する構成とした請求項1〜13のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  15. インプラントは、軸線方向に収縮したときに半径方向に拡大するよう構成した請求項1〜14のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  16. 隣接するリング間に捕捉した組織に弾性圧力を加えることができるよう互いに弾性的に連結した複数個のリングを有するインプラントと、
    インプラントを包んだ滅菌パッケージと
    を備えた組織切除インプラントキットにおいて、
    互いに対向するリング面の少なくともいくつかは滑らかではない面を有するものとした
    ことを特徴とする組織切除インプラントキット
  17. 滑らかではない面を、サンドペーパのような手触りの粗い面とした請求項16に記載のインプラントキット。
  18. 滑らかではない面は、小さな突起を有するものとした請求項16または17に記載のインプラントキット。
  19. リングを、ほぼ円形形状とした請求項16〜18のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  20. リングを、ほぼ多角形形状とした請求項16〜19のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  21. インプラントは、コイルを有するものとした請求項16〜20のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  22. インプラントは、スリットを設けた円筒体を有するものとした請求項16〜20のうちいずれか一項に記載のインプラントキット。
  23. 組織切除インプラントキットにおいて、
    尿道に適合するサイズおよび形状の細長いチューブであって、周囲に複数個のスリットを設け、チューブがその全長に沿って伸展状態にあるときにスリットに挟まれた組織に収縮方向に力が加わる該チューブと、および
    このチューブを包む滅菌パッケージと
    を備えたことを特徴とする組織切除インプラントキット。
  24. チューブは、未使用状態において、ほぼ円筒状の形状を有するものとした請求項23に記載のインプラントキット。
  25. 組織切除インプラントにおいて、
    尿道に挿入するために軸線方向に弾性を有するインプラントと、および
    インプラントの少なくとも一部に結合した生体活性材料と
    を備えたことを特徴とする組織切除インプラント。
  26. 生体活性材料は、組織切除薬剤を有するものとした請求項25に記載のインプラント。
  27. 生体活性材料は、抗炎症薬剤を有するものとした請求項25に記載のインプラント。
  28. 生体活性材料は、抗感染薬剤を有するものとした請求項25に記載のインプラント。
  29. 生体活性材料は、インプラントの外面の少なくとも一部を被覆するものとした請求項25に記載のインプラント。
  30. 生体活性材料は、他の部材と対面する部材の少なくともいくつかを被覆するものとした請求項25に記載のインプラント。
  31. 生体活性材料は、インプラントの少なくとも一部を被覆するものとした請求項25に記載のインプラント。
  32. 生体活性材料を、インプラントの外面の少なくとも一部に埋設した請求項25に記載のインプラント。
  33. インプラントは、部材間に捕捉された組織に切除力を加えることができる複数個の部材を有するものとした請求項25に記載のインプラント。
  34. 組織切除インプラントにおいて、
    尿道に挿入するために軸線方向に弾性を有するインプラントを備え、このインプラントは、軸方向に伸展するとき、放射方向に収縮する構成とした
    ことを特徴とする組織切除インプラント。
  35. 尿道狭窄組織の切除方法において、
    インプラントの部分間に尿道狭窄組織を捕捉するステップと、
    インプラントの部分が捕捉した狭窄組織に圧力を1時間以上、組織が壊死もしくは剥落するまで加えるステップと
    を有することを特徴とする尿道狭窄組織の切除方法。
  36. インプラントは、尿道の軸線方向に対応するその全長に沿って、異なる圧力レベルを加えるものとした請求項35に記載の方法。
  37. インプラントは、その全長に沿って、ほぼ同一の圧力を加えるものとした請求項35または36に記載の方法。
  38. インプラントは、弾性装置を有するものとした請求項35〜37のうちいずれか一項に記載の方法。
  39. 圧力を加えるステップは、少なくとも1日に亘って圧力を加えるステップを有するものとした請求項35〜38のうちいずれか一項に記載の方法。
  40. 圧力を加えるステップは、少なくとも1週間に亘って圧力を加えるステップを有するものとした請求項35〜39のうちいずれか一項に記載の方法。
  41. インプラントは、インプラントから外方に指向する鋭利チップを有するものとした請求項35〜40のうちいずれか一項に記載の方法。
  42. インプラントは、インプラントが組織を捕捉する方向に指向するチップを有するものとした請求項41に記載の方法。
  43. 圧力を加えるステップは、尿道の軸線方向に平行に圧力を加えるものとした請求項35〜42のうちいずれか一項に記載の方法。
  44. 組織を捕捉するステップは、インプラントを尿道に伸展状態で挿入するステップと、インプラントが収縮する際に組織を捕捉するようにインプラントをリリースするステップを有するものとした請求項35〜43のうちいずれか一項に記載の方法。
  45. 圧力を加えるステップは、非弾性インプラントによって圧力を加えるものとした請求項35〜44のうちいずれか一項に記載の方法。
  46. インプラントによって組織を捕捉するステップは、生体活性材料で覆われたインプラントを尿道に挿入するステップを有するものとした請求項35〜44のいずれか一項に記載の方法。
  47. 生体活性材料は、組織切除薬剤を有するものとした請求項46に記載の方法。
  48. 薬剤は、抗炎症薬剤を有するものとした請求項46または47に記載の方法。
  49. インプラントは、コイルを有するものとした請求項35〜48のうちいずれか一項に記載の方法。
  50. 組織を捕捉するステップは、コイルを捻った状態で尿道に挿入するステップと、尿道中でコイルを捻じ戻すステップを有するものとした請求項49に記載の方法。
  51. コイルは、その全長に亘って異なる厚さもしくは断面形状を有するワイヤから形成した請求項49または50に記載の方法。
  52. コイルの異なる巻回部対間の隙間の大きさを異ならせた請求項49〜51のうちいずれか一項に記載の方法。
  53. コイルは、製造工程において、内面を外面に反転させた請求項35〜52のうちいずれか一項に記載の方法。
  54. インプラントは、軸線方向に伸展したときに半径方向に収縮するものとした請求項35〜53のうちいずれか一項に記載の方法。
  55. 尿道用の医療インプラントの製造方法において、
    尿道用の医療インプラントに適切なコイルを準備するステップと、および
    コイルの内面を外面に反転させるステップと
    を備えたことを特徴とする尿道用の医療インプラントの製造方法。
  56. コイルを準備するステップは、少なくとも10個の巻回部を有するコイルを準備するステップを有するものとした請求項55に記載の方法。
  57. コイルを準備するステップは、隣接する巻回部間の距離が異なるコイルを準備するステップを有するものとした請求項55または56に記載の方法。
  58. コイルを準備するステップは、異なる厚さまたは断面形状を有するワイヤからコイルを形成するステップを有するものとした請求項55〜57のうちいずれか一項に記載の方法。
  59. 尿道にインプラントを挿入するためのインプラント搬送システムにおいて、
    尿道に挿入し得るプローブと、
    軸線方向に弾性を有するインプラントを伸展状態でプローブ上に保持し得るインプラント保持ユニットと、および
    前記インプラント保持ユニットからインプラントをリリースし得るリリースユニットと
    を備えたことを特徴とするインプラント搬送システム。
  60. インプラント保持ユニットは、インプラントを軸線方向に伸展した状態で保持し得る構成とした請求項59に記載のインプラント搬送システム。
  61. インプラント保持ユニットは、インプラントを捻った状態で保持し得る構成とした請求項59に記載のインプラント搬送システム。
  62. リリースユニットは、インプラントを捻り戻すことができる構成とした請求項61に記載のインプラント搬送システム。
  63. インプラントをリリースするまで、インプラントを尿道から隔離するカバーを設けた請求項59に記載のインプラント搬送システム。
  64. インプラント保持ユニットは、リリースユニットによって破断するストリングを有するものとした請求項59に記載のインプラント搬送システム。
  65. インプラントを尿道中に植設する方法において、
    尿道へ挿入するのに適切なプローブ上にインプラントを伸展状態にして取り付けるステップと、
    インプラントが軸線方向に伸展した状態でプローブを尿道中に挿入するステップと、および
    インプラントが軸線方向に収縮するようにインプラントを尿道内でプローブからリリースするステップと
    を備えたことを特徴とするインプラントを尿道中に植設する方法。
  66. インプラントを伸展状態で取り付けるステップは、軸線方向に伸展した状態で取り付けるステップを有するものとした請求項65に記載の方法。
  67. インプラントは、軸線方向に収縮した際に半径方向に拡大するものとした請求項65に記載の方法。
  68. インプラントは、インプラントの軸線方向の収縮を妨げる状態でインプラントに組織が入り込んだ後に、非侵襲性ツールからリリースするようにした請求項65に記載の方法。
  69. インプラントを伸展状態で取り付けるステップは、インプラントを捻った状態で取り付けるステップを有するものとした請求項65に記載の方法。
  70. 尿道の治療方法において、
    外側チューブを尿道に挿入するステップと、
    内視装置を外側チューブの内部に挿入するステップと、
    括約筋を保護するために尿道内における外側チューブの位置を、内視装置を使用しながら決定するステップと、および
    括約筋を外側チューブによって保護しながら尿道の治療を行うステップと
    を備えたことを特徴とする尿道の治療方法。
  71. 治療を行うステップは、内視装置を外側チューブから取り出すステップと、治療プローブを外側チューブ内に挿入するステップを有するものとした請求項70に記載の方法。
  72. 治療を行うステップは、RF焼灼を行うステップを有するものとした請求項70に記載の方法。
  73. 治療を行うステップは、ナイフを使用して組織の切除を行うステップを有するものとした請求項70に記載の方法。
  74. 治療を行うステップは、組織切除インプラントを植設することによる組織の切除を行うステップを有するものとした請求項70に記載の方法。
  75. 内視装置は、光ファイバを有するものとした請求項70に記載の方法。
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