JP2008515313A - 高速近接場通信方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1つの第2通信装置(26)と半二重近接場通信方式で通信するように構成された通信装置(28)、及び近接場通信の方法に関するものである。本発明によれば、第1通信装置(28)が第2通信装置(26)から第1要求メッセージ(30)を受信し、第1要求メッセージ(30)は第1応答待ち時間スパン(bRWT)内に応答されることを想定され、ある量の要求データを含む。第1通信装置(28)は第1応答待ち時間スパン(bRWT)内に第2要求メッセージ(34)を第2通信装置(26)に送信し、第2要求メッセージは、第1要求メッセージ(30)に応答して第1応答メッセージ(32)を供与するための第2応答待ち時間スパン(RWT(m))の要求を表現する。本発明によれば、第1通信装置(28)は、要求する第2応答待ち時間スパン(RWT(m))の値を、この値が一般に要求データの量と共に増加するように確定する。

Description

(発明の分野)
本発明は、少なくとも1つの第2通信装置と半二重近接場(ハーフデュープレックス・ニアフィールド)方式で通信するように構成された通信装置に関するものである。本発明はさらに、第1通信装置と第2通信装置との間の半二重近接場通信の方法に関するものである。本発明は、符号化された命令を含むデータ媒体にも関するものであり、これらの命令は第1通信装置の処理ユニットによって解釈され、第1通信装置と第2通信装置との間の半二重近接場通信方式の枠組(フレームワーク)内の動作が実行される。
(発明の背景)
近接場通信(NFC:Near Field Communication)は、装置の誘導結合を用いてこれらの装置間の無線相互接続を行う通信技術である。NFC技術を備えた2つの装置は、これらの装置のNFCインタフェースどうしが互いに20cm以内に近接して配置されるか、あるいは互いの接触が行われた際に、近接場通信リンクを確立する。装置のNFCインタフェースはピア・ツー・ピア・ネットワーク内でリンクする。
多数の他者どうしの間の無線通信技術として、NFCは、特に民生用電子装置間の信号及びデータ交換を見据えて設計されている。NFC技術は例えば、ブルートゥース(登録商標)または無線イーサネット(登録商標)のような他の技術の、より長距離またはより高速の通信リンクを確立するプロセスにおいて、構成(コンフィギュレーション)データを交換するために使用することができる。NFC通信能力を備えるべき民生用通信装置の例は、テレビジョン装置、ラジオ受信機、固定または移動電話機、ラップトップまたはハンドヘルド・コンピュータ、等である。以下では、こうした装置は、その主たる機能が必ずしも通信ではないとしても通信装置とも称する。
NFC通信装置は13.56MHzの中心周波数で動作する。現在のNFCプロトコルは2002年12月のECMA340規格によって規定され、以下の段落で概説する。
ピア・ツー・ピアNFC通信は半二重通信方式を用いる。このことは、どの時点においても、通信が2つの可能な方向の一方のみで可能であることを意味する。例えば、通信を開始する第2通信装置(以下では「イニシエータ(開始者)装置」または「イニシエータ」とも称する)が要求メッセージを第1通信装置(以下では「ターゲット(目標)装置」または「ターゲット」とも称する)に送信する。要求メッセージを送信した後には、イニシエータは、応答メッセージをターゲットから受信する前には、他の要求メッセージを同じターゲットに送信することはできない。しかし、イニシエータ装置は、その間に同じ半二重方式により他の追加的なターゲット装置と通信することができ、これは上述した規格ではマルチアクティベーションモード(多重起動モード)と称する。他方では、NFC交換におけるターゲットの役割を引き受けた通信装置は、この通信のイニシエータのみと通信することができる。なお、「イニシエータ」装置及び「ターゲット」装置とは、第1及び第2通信装置に機能的意味を与える用語である。この機能は時間と共に変化し、このため、第1通信装置は第1時点ではターゲットであり、第2時点ではイニシエータであることができる。従って、第2装置にも同じことが当てはまる。
NFC規格によれば、二者択一の物理的通信モードを用いることができる。これらのモードはそれぞれ、能動(アクティブ)及び受動(パッシブ)通信モードとして知られている。アクティブ通信モードでは、イニシエータ及びターゲットが自分自身の無線周波数(RF)電磁場(フィールド)を発生し使用して通信を可能にする。イニシエータが通信を開始する。ターゲットは能動通信モードでは、自己発生したRF電磁場の自己発生変調を用いてイニシエータのコマンドまたは要求に応答する。受動通信モードでも、RF電磁場を発生して通信を開始するのはイニシエータである。しかし、ターゲットはイニシエータの要求に負荷変調方式を用いて応答し、即ち、自分自身のRF電磁場を発生せずにイニシエータによって発生されたRF電磁場を変調することによって応答する。
要求と応答の交換においては、イニシエータにはタイミングの制約が無いのに対し、ターゲットが応答を与えるのは限られた時間スパン(間隔)のみである。本明細書では、この時間スパンを基本応答待ち時間スパン(bRWT:basic Response Waiting Time span)と称する。bRWTは通信セッションを通して一定値を有する。
bRWTは、イニシエータとターゲットとの間の通信の確立中に伝えられる。イニシエータは通信パラメータの要求、いわゆる属性要求をターゲットに送信する。ターゲットは、搬送プロトコル用のタイムアウト値を指定するタイムアウト(TO:時間切れ)バイトを含む属性応答メッセージで応答する。TOバイトは整数WTを規定する4つのビットを有し、この整数WTからbRWTを次式のように計算する:
bRWT=(256×16/fc)×2WT
この式において、fcは動作電磁場(フィールド)の周波数(搬送波(キャリア)周波数)である。
ターゲットが、到着する要求を処理するためにbRWTより長い時間を必要とする場合には、ターゲットはbRWTの複数N倍までの追加的待ち時間スパンの要求を送信することができ、この待ち時間スパンは待ち時間延長とも称する。従って、中間での応答待ち時間スパンRWTINTは次式のように定義される:
RWTINT=bRWT×N
上述した規格によれば、倍率Nは0〜59の整数として定義され、要求中ではRTOXと称する6バイトで符号化される。ターゲットがいわゆるRTOX応答メッセージをイニシエータから受信する場合には、イニシエータは、RTOX応答メッセージの送信からカウント(計時)した追加的待ち時間スパンRWTINTの終わりまで応答メッセージを待つ。もちろん、イニシエータは、ターゲットから次のフレームを受信した際に限り、この時間スパンが終わる前に待ちを中止する。
上記規格は、中間での応答待ち時間スパンRWTINTがある範囲の値をとることを許容するが、この規格は、倍数Nを決める方法は提供しない。従って現在のNFC装置は、応答メッセージを供与する前に、必要な時間スパンを予測するツールも、bRWTの延長が必要であるか否かを予測するツールも全く持たない。こうしたツールを用意することは高価になる。結果として、ターゲット装置が追加的待ち時間スパンを常に要求し、そして最大許容されるパラメータNの値(59)を常に要求することが一般的慣行であり、従って、イニシエータの側の待ち時間スパンは最大許容値まで延長される。
NFCにおいて義務付けられている半二重通信の性質により、イニシエータは、待ち時間スパン中には、他の要求メッセージをターゲットに送信することは許されず、ターゲットからの応答メッセージを待つのみである。従って、NFCのピア・ツー・ピア通信はかなり低速である。
欧州特許EP 1 009 180 A2
従来技術の通信方法は、本発明の関係に適用することのできる解決法を提供しない。欧州特許EP 1 009 180 A2は、多重化された双方向衛星リンク、即ちより多数の移動局と1つの基地送受信局との間の複数の個別通信リンクを同時に提供する衛星チャンネルの限定された通信能力を管理する方法を記載している。この衛星リンクの伝送能力を管理して、トラフィック過負荷の状況を軽減する。許可の要求後のみに移動局によるユーザデータの伝送を可能にするシグナリング・プロトコルが記載され、この許可は基地送受信局によって与えられる。移動局は、要求の最終送信後の待ち時間スパン内に許可を受信しない場合には、許可の要求を反復する。この待ち時間スパンは、すべての移動局に対して義務付けられている。衛星リンク上のユーザデータのトラフィックが高い時には、単なるシグナリング用の衛星リンクの使用、即ち許可の要求の送信は、より大きな値の待ち時間スパンを移動局に伝えることによって低減される。
欧州特許EP 1 009 180 A2の方法は、現在多くの装置によって使用されている多重通信リンクの特性に合わせて顧客対応調整される。この方法のNFC通信への適用は逆効果を生じさせる。半二重のピア・ツー・ピアNFC通信を加速させる代わりに、NFCイニシエータとNFCターゲットとの間の、ユーザデータを送信する許可の要求及び許可を与える応答の交換を含む追加的なシグナリング・プロトコルの特徴は、追加的な通信遅延を導入する。
(発明の目的)
本発明の目的は、半二重近接場通信方式で動作する通信装置を提供することにあり、この装置は、少なくとも1つの第2通信装置との加速された通信を可能にする。
本発明のさらなる目的は、第1通信装置と第2通信装置との間の、通信を加速させた半二重近接場通信の方法を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、第1通信装置の処理ユニットによって解釈され、第1通信装置と第2通信装置との間の半二重近接場通信方式の枠組内でその動作を実行され、第1及び第2通信装置間の加速された通信を可能にする符号化された命令を含むデータ媒体を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、少なくとも1つの第2通信装置(以下では「イニシエータ」または「イニシエータ装置」とも称する)と半二重近接場通信方式で通信するように構成された通信装置が提供され、この通信装置は、
前記第2通信装置から第1要求メッセージを受信し、この第1要求メッセージは、第1待ち時間スパン内に応答されることを想定され、そしてある量の要求データを含み;
前記第1要求メッセージに応答して第1応答メッセージを供与するために要求する第2応答待ち時間スパンの値を、前記要求する第2応答待ち時間スパンが一般に要求データの量と共に増加するように確定し;そして、
前記第1応答待ち時間スパン内に、第2応答待ち時間の要求を表現する第2要求メッセージを前記第2通信装置に送信する
ように構成されている。
前記第1要求メッセージは、本発明の通信装置とイニシエータとの間の通信中に発生するあらゆる要求またはコマンドとすることができ、前記第1要求メッセージに対して、イニシエータによる応答が想定される。こうした要求メッセージの例は上述した属性要求メッセージであり、このメッセージによって、イニシエータ装置がターゲット装置に通信パラメータを要求する。他の例は、上述した規格に規定されているデータ交換プロトコル要求である。前記要求データは、前記第1要求メッセージに含まれるあらゆるデータとすることができる。
本発明によれば、前記第2応答待ち時間スパンの要求は一般に前記第1要求メッセージに含まれる要求データの量と共に増加する。このように、大量の要求データに対しては長い第2待ち時間スパンを要求し、小量の要求データに対しては短い第2待ち時間スパンを要求する。本発明は、イニシエータによって送信される前記第1要求メッセージ中の小量の要求データは通常、ターゲット装置の側で前記第1応答メッセージを送信する前に比較的短い処理時間を必要とする、という観察に基づく。他方では、大量の要求データはターゲット側でより長い処理時間を必要とする。従って本発明の通信装置は、個別の通信局において想定されるかあるいは実際に必要であることが知られている処理時間に関連して前記第2待ち時間スパンを確定することを可能にする。従って本発明の通信装置は、イニシエータとターゲットとの間のNFC通信を、上述した既知のNFC装置に比べて加速させる。
前記第1要求メッセージに含まれる要求データの量は、前記第1要求メッセージに含まれるすべてのデータのビットまたはバイト数と考えるべきであり、これらのデータはターゲット装置が、前記第1要求メッセージに対する応答を供与するために実行するアルゴリズムへの入力として必要とする。前記第1要求メッセージは一般に、要求データセクションを含む規定されたデータセクションの構成を有するプロトコルフォーマットに従う。この場合には、要求データの量は要求データセクションに含まれるビットまたはバイト数である。すべての要求データを1つの要求メッセージでイニシエータからターゲットに送信するために所定長の要求データセクションでは不十分である場合には、要求データの量は、2つ以上連続する要求メッセージの個々の要求データ量を加算した結果とすることができる。
要求データの量に伴う、要求される第2待ち時間スパンの増加は、数学関数の形で、あるいはルックアップテーブル(早見表)の形で実現することができる。択一的な好適例では、この増加が線形または非線形である。
要求データの量に伴う待ち時間スパンの増加は、ステップ関数に対応させることもできる。ステップ関数は、一般的には増加を示すが、要求データの量が増加する間に前記第2待ち時間スパンの値が一定である特定時間間隔を有する。要求される第2待ち時間スパンが要求データの量と共に「概略的に増加する」という上記言い回しは、ステップ関数、及び正の傾きの区間のそばに傾き0の区間を有するこれと類似の関数を含めるために選んだものである。
前記通信装置はさらに、前記処理ユニットと通信し、かつ前記第1応答メッセージ及び前記第2要求メッセージをイニシエータ装置に送信するように構成された出力ユニットを有する。もちろん、このことは前記出力ユニットが上述した両メッセージを送信する能力を称するに過ぎず、両メッセージが同時に送信されることは言い含めない。
従って、前記第1要求メッセージに応答する2つの方法が存在し、即ち、第1応答メッセージの送信、及び前記第1時間スパン内の第2要求メッセージの送信であり、これらの方法は本発明の通信装置によって提供される。これら2つの応答の選択肢を異なる方法で組み合わせて、本発明の通信装置の択一的な好適例を形成することができる。次に、これらを以下で説明する。
第1の好適例では、前記通信装置は、受信したあらゆる第1要求メッセージに応答して、前記第1待ち時間スパン内に前記第2要求メッセージを供与するように構成されている。このことは、前記第1応答メッセージを前記第1応答待ち時間スパン内に供与することができるか否かにかかわらず、前記第2要求メッセージがターゲット装置によって送信されることを意味する。この好適例は、小量の処理すべき要求データに対して要求される前記第2待ち時間スパンが小さく選定されるという点で、特に単純であるという利点を有し、そして従来技術の解決法に対する改善をもたらす。しかし、この好適例によって達成されるNFC通信の加速は、一部の状況では、次に以下で説明する第2の好適例で達成される加速より小さい。実際に前記第2待ち時間スパンが必要でない際にも、追加的な待ち時間スパンが、小さくとも要求される。
第2の好適例では、処理フロー内の分岐の意味で、前記通信装置が、前記第1要求メッセージに応答する上記2つの方法のうちの1つを決定するように構成されている。本質的には、2つの応答の代案のうちの1つを各要求データの量に一意的に割り当てる。このことは異なる方法で実現することができ、これについては以下に2つの例で説明する。
第2の好適例の1つの例では、前記通信装置が、前記第1応答メッセージを生成することができ、かつ前記第1待ち時間スパン内に供与することができるか否かを判定または推定し、そして、この判定または推定ステップの結果が、前記第1応答メッセージが前記第1待ち時間スパン内に生成されず供与されないことを示す場合のみに、前記第2要求メッセージを供与するように構成されている。この例は、受信した要求データの量に応じて必要な処理時間を決定または推定アルゴリズムを採用することを含むことができる。このアルゴリズムは追加的に、必要な処理時間を決定または推定するために受信した要求の種類を考慮に入れることができる。
第2の好適例の2番目の例では、前記通信装置が、前記第1要求メッセージ中の要求データの量をデータの所定しきい値量と比較し、そして、この要求データの量が前記データのしきい値量より大きい場合のみに、前記第2要求メッセージを生成し供与するように構成されている。
両方の例は、上記応答の代案のうちの1つを、所定量の要求データに割り当てるルックアップテーブルによって実現することもできる。
第3の好適例では、前記通信装置が第1または第2の動作モードのいずれかで動作するように構成されている。第1の動作モードは上述した第1の好適例の動作モードに相当する。即ち、第1の動作モードでは、前記通信装置が、受信したすべての前記第1要求メッセージに応答して、前記第2要求メッセージを生成してその出力に供給するように構成されている。前記第2の動作モードは上述した第2の好適例に相当する。即ち、第2の動作モードでは、前記通信装置が、前記第1応答メッセージが前記第1待ち時間スパン内に生成され供給されるか否かを判定または推定し、そして上記判定または推定ステップの結果が、前記第1応答メッセージが前記第1待ち時間スパン内に生成され供与されないことを示す場合のみに、前記第2要求メッセージを供与するように構成されている。
上記第3の好適例は、前記第1または第2の動作モードのいずれかで動作するように構成することのできるNFC装置を提供する。以下の例は代案の構成方法を提供し、これらの方法は単独でも組合せでも用いることができる。動作モードの構成は、1つの例では、ハードウェアスイッチまたはソフトウェアスイッチを設定することのみによる製造プロセスにおいて達成される。他の例では、動作モードの構成はユーザ入力によって実行されることになり、このユーザ入力は手動でトリガされる入力信号であっても、あるいはNFCインタフェースを用いるプログラミング装置によってもよい。他の例では、動作モードの構成は、イニシエータとターゲットとの間の通信のプロトコルの特徴機能である。この例では、動作モードは、イニシエータとターゲットとの間の通信の開始時に交渉することができ、そして通信中に切り換えることができる。他の例では、構成はターゲット装置の内部制御ユニットによって実行される。
有利な第4の好適例は、前記通信装置が常に前記第1応答メッセージを前記第1応答時間スパン内に、即ち前記第2応答待ち時間スパンの必要なしに供与する能力を暗に意味する。本発明の通信装置は、その大きな処理能力により、動作中には、実際にすべての応答メッセージを前記第1応答待ち時間スパン内に供与することができるが、請求項に記載の発明に従って動作するように構成されることにより本発明を利用する。
以下の段落では、本発明の通信装置のさらなる好適例を説明する。
1つの好適例では、前記通信装置が追加的に、前記第1要求メッセージに含まれる要求データの量に関連する第1の量の第1の値を決定し、そしてこの第1の値に応じて前記第2応答待ち時間スパンの値を計算することによって前記第2応答待ち時間スパンを確定するように構成されている。前記第1の量は、例えば前記要求データの大きさのビット数またはバイト数である。この好適例は、可変の第2待ち時間スパンがターゲットのみによって決定されるので有利である。イニシエータは要求データの量についての情報を提供する必要はなく、このことは既存の通信プロトコルの拡張を必要とする。
しかし、代案の好適例では、前記通信装置が、要求データの量に関連する第1の量の第1の値を前記第1要求メッセージから読み出するように構成されている。この好適例は、イニシエータ装置がこの第1の値を前記第1要求メッセージに含めることを必要とする。従って、この好適例を実現するためにはプロトコルの拡張が必要である。他方では、この好適例は、ターゲット装置の側では前記第1の値の計算を必要としない。前記第1の値を用いて、前記第2応答待ち時間スパンの値を直ちに計算することができる。ターゲットはその処理能力を用いて、待ち時間の決定に関する追加的な計算を実行する代わりに前記要求データを処理することができる。従って、イニシエータとターゲットとの間の通信が加速される。
別な好適例では、前記通信装置が、前記第2応答待ち時間スパンを次式により確定するように構成されている:
RWT(m)=(1+58×m/M)×bRWT (1)
ここに、mは前記第1要求メッセージに含まれる要求データのバイト数であり、Mは要求データの所定の最大バイト数であり、そしてbRWTは次式による基本応答待ち時間スパンである:
bRWT=(256×16/fc)×2WT
ここに、fcは前記通信装置が近接場通信に用いる動作電磁場の周波数であり、WTは所定待ち時間スパンの値である。基本応答待ち時間スパンbRWTは、上述したように現存する規格により計算される。前記第2応答待ち時間スパンRWT(m)についての上記の式は、受信したすべての前記第1要求メッセージに応答して前記第2要求メッセージが供与される場合に特に適している。しかし、この式は上述した第2の好適例においても用いることができ、第2の好適例によれば、前記処理ユニットが第2要求メッセージを送信するか第1応答メッセージを送信するかを決定する。
なお、式(1)における定数は必ずしも”1”である必要はなく、同様に係数は必ずしも”58”である必要はない。実際に、上記以外の組合せも考えられ、こうした他の組合せはm、即ち要求データのバイト数の影響の変化に至る。他の組合せの例は、2と57、3と56、等である。
第2の好適例を実現する際には、前記第1要求メッセージ中の要求データの量がデータのしきい値量より大きいことが判明した場合には、前記第2応答待ち時間スパンを次式により確定するように構成された通信装置を提供することがより有利である:
RWT(m)=(2+57×(m−t)/(M−t))×bRWT (2)
ここに、mは要求データのバイト数であり、データのしきい値バイト数tと前記第1要求メッセージ中に含まれる要求データの所定最大バイト数Mとの間にあり、bRWTは上記の式による基本応答待ち時間である。
この好適例は、要求データのしきい値量を考慮し、このしきい値以下では、最後の式による追加的な応答待ち時間スパンRWT(m)を要求しない。即ち、要求データの量mがしきい値量t以下であることが判明した場合には、前記処理ユニットは、前記第2要求メッセージを生成することなしに直ちに要求を処理する。このしきい値量tは適切な試験によって事前に定めることができる。
なお、式(2)中の定数は必ずしも”2”である必要はなく、同様に係数は必ずしも”57”である必要はない。実際に、上記以外の組合せも考えられ、ここでもこうした他の組合せはm、即ち要求データのバイト数の影響の変化に至る。他の組合せの例は、3と56、4と55、3と56等、並びに1と58である。
前記処理ユニットが用いる処理速度及びチップ面積に鑑みて許容される複雑性に応じて、要求データのいくつかのしきい値量tiを異なる要求の種類i=1, 2, ...,rに対して事前に定めることができる。こうして、異なる要求の種類の要求メッセージを処理するために必要な平均処理時間を考慮に入れることができる。というのも、他のものより一般に高速に処理される要求の種類がいくつか存在するからである。例えば、スマートカードの動作である”select file(ファイル選択)”、”read data(データ読取り)”、”write data(データ書込み)”の動作は処理時間をより必要とする。
本発明の第2の態様によれば、第1通信装置(以下では「ターゲット」または「ターゲット装置」とも称する)と第2通信装置(以下では「イニシエータ」または「イニシエータ装置」とも称する)との間の半二重近接場通信の方法が提供され、前記第1通信装置は、
前記第2通信装置から第1要求メッセージを受信し、この第1要求メッセージは第1応答時間スパン内に応答されることを想定され、そしてある量の要求データを含み;
前記第1要求メッセージに応答して第1応答メッセージを供与するために要求する第2応答待ち時間スパンの値を、前記要求する第2応答待ち時間スパンが一般に要求データの量と共に増加するように確定し;そして、
前記第1応答待ち時間スパン内に、第2応答待ち時間スパンの要求を表現する第2要求メッセージを前記第2通信装置に送信する。
本発明の第2の態様の方法は、本発明の第1の態様の通信装置の通信能力を反映する。従って、本発明の第2の態様の方法の好適例及び利点は、本発明の第1の態様による通信装置の関係で説明した好適例及び利点に相当する。
なお、本発明の第2の態様の方法についても、択一的な第1及び第2の好適例が存在し、これらについては本発明の第1の態様の通信装置について説明している。即ち、本発明の方法の第1の好適例は、受信したすべての第1要求メッセージに応答して第2要求メッセージをターゲットからイニシエータに送信することに関係する。第2の好適例では、第1要求に応答する2つの方法のうち1つを決定するステップが存在し;即ち、ターゲット装置は、前記第1要求メッセージに応答して、第1応答待ち時間スパン内に第1応答メッセージをイニシエータ装置に送信するか、あるいは、前記第1応答待ち時間スパン内に、前記第1応答メッセージを供与するために与えられるべき第2応答待ち時間スパンの要求を表現する第2要求メッセージをイニシエータ装置に送信するかのいずれかを行う。
本発明の第3の態様によれば、符号化された命令を含むデータ媒体が提供され、これらの命令は、少なくとも1つの第2通信装置と半二重近接場通信方式で通信するように構成された通信装置によって解釈され、これらの命令は、次の動作の実行を含む、
前記第2通信装置から第1要求メッセージを受信し、この第1要求メッセージは第1待ち時間スパン内に応答されることを想定され、ある量の要求データを含む;
前記第1要求メッセージに応答して第1応答メッセージを供与するために要求する第2応答待ち時間スパンの値を、前記要求する第2応答待ち時間スパンの値が一般に要求データの量と共に増加するように確定する;
前記第1応答待ち時間スパン内に、前記第2応答待ち時間スパンの要求を表現する第2要求メッセージを前記第2通信装置に送信する。
本発明の第3の態様のデータ媒体はNFC通信装置内に統合するように設計することができ、この通信装置は前記データ媒体を統合することによって、本発明の第1の態様の通信装置を形成する。このデータ媒体は例えば、上記符号化した命令を実行可能なプログラムコードの形で含む読出し専用メモリー(ROM)とすることができ、このメモリーに前記通信装置の前記処理装置がアクセスする。他の好適例では、本発明の第3の態様のデータ媒体がハードディスク型メモリーであり、NFC装置のローカルメモリーでもリモート(遠隔)メモリーでもよい。上記符号化した命令を例えば、ハードディスクからNFC装置のランダムアクセスメモリー(RAM)にコピーされる媒体上に用意して、本発明の第1の態様による通信装置を形成することができる。他の好適例では、前記データ媒体が、上記符号化した命令を含むコンパクトディスク(CD)のような携帯読出し専用メモリーである。このコンパクトディスクを用いて、上記符号化した命令をNFC装置のRAMにダウンロードして、本発明の第2の態様の方法により動作するように装置を起動または初期化することができる。
本発明の第3の態様のデータ媒体の好適例は、本発明の第2の態様の方法の好適例に対応し、そして本発明の第1の態様の通信装置の好適例に対応する
以下では、本発明の通信装置及び方法のいくつかの実施例を図面を参照しながら説明し、これらの実施例は本発明の広い範囲を狭める基として作用し得ない。
(実施例の説明)
図1に、第1通信装置10及び第2通信装置12のブロック図を示す。例示目的のみのために、第1通信装置10はディジタルカメラを含むパーソナル・ディジタル・アシスタンス(PDA:Personal Digital Assistance、個人用ディジタル情報端末)であり、第2通信装置12はテレビジョン(TV)受像機であり、両者ともNFC能力を有する。通信装置10では、NFC通信に関する以外のすべての機能をブロック102にまとめる。同様に、第2通信装置12内のブロック122はNFC通信以外の技術的機能を提供する。
第1通信装置10はさらに、アンテナ106に接続されたNFCユニット104を具えている。第2通信装置12もさらに、アンテナ126に接続されたNFCユニット124を具えている。NFCリンクを確立するために、装置10及び12は、そのアンテナ106及び126どうしの距離を20cm以下にして配置する。そしてNFCユニット104及び124は、既知のプロトコルステップに従い通信リンクのさらなる確立を制御する。
既知のプロトコルに従いNFC通信を確立した後には、通信装置10及び12はデータを交換する用意ができている。例えば、第1通信装置10(PDA)に記憶されたディジタル画像を、第2通信装置12(TV受像機)内に設けたメモリーにコピーして、このディジタル画像を第2通信装置12(TV受像機)のスクリーン上に表示することができる。
図1に示すものと同じ構造を用いたNFC通信の他の例は、例えば第1通信装置10がラップトップコンピュータであり、第2通信装置12がデスクトップコンピュータである際の、ブルートゥース(登録商標)通信リンクの確立における通信パラメータの交換である。
図2に、本発明の通信装置内で使用するNFCユニット14のブロック図を示す。NFCユニット14は例えば、図1の通信装置10と12との通信に使用することができる。
NFCユニット14は、処理ユニット16、入力ユニット18、及び出力ユニット20を具えている。入力ユニット18及び出力ユニット20はアンテナ(図示せず)に接続されている。処理ユニット16は入力ユニット18及び出力ユニット20に接続されている。処理ユニット16はさらに、図1に示すようにブロック122とNFCユニット124との間の接続によって、処理ユニット16を統合した装置の制御回路(図示せず)に接続することができる。
動作中には、アンテナによって受信された電磁信号が電気信号に変換されて入力ユニット18に供給される。入力ユニット18は入力される信号を復調し復号化して、復調し復号化した信号を処理ユニット16に転送する。
処理ユニット16は入力される信号を解釈する。例えば、処理ユニット16は第2通信装置12(イニシエータ)から受信した要求メッセージの種類を検出して、入力される要求データを適切なアルゴリズムに従って処理して、受信した要求メッセージに応答する応答メッセージを生成し出力として供与する。応答メッセージに対応する信号は出力ユニット20に供給され、出力ユニット20は符号化及び変調を施し、符号化され変調された電気信号をアンテナに供給して、第2通信装置12に送信する。
次に、本発明による処理ユニット16の動作のさらなる詳細を図3〜6を参照しながら説明する。
図3に、第1通信装置28(ターゲット)と第2通信装置26(イニシエータ)との間での要求及び応答メッセージの交換中に実行される通信シーケンス(順序)を示す。2本の矢印22及び24は時間軸を表わし、矢の向きに時間が進む。時間軸22に沿って、第2通信装置26によって送信されるメッセージを示す。時間軸24に沿って、第1通信装置28によって送信されるメッセージを示す。
第2通信装置26は、t1で示す第1時点で、第1要求メッセージ30を第1通信装置28に送信する。第1要求メッセージ30の例はデータ交換プロトコル要求、略してDEP_REQであり、例えば装置識別子DID=1に割り当てられたターゲット宛てのDEP_REQであり、ペイロード(またはユーザ)・データバイトを搬送する。
1からカウント(計時)して、第2通信装置26は第1通信装置28からの応答を、t3までの基本応答待ち時間スパンbRWTだけ待ち、このことを時間軸22に平行でbRWTの印を付けた両頭矢印で示す。図3に示す例では、第1通信装置28がその第1応答メッセージ32を、基本応答待ち時間スパンbRWTがt3で終わる前の時点t2で供与する。従って、図3に示す場合は、第1通信装置28が、必要な場合のみに第2応答待ち時間スパンRWT(m)の要求を送信する実施例に相当する。
図4に、第2通信装置26と第1通信装置28との間の第2通信フローを同様の図に示す。ここでも、第2通信装置26はt1で第1要求メッセージ30を第1通信装置28に送信する。基本応答待ち時間スパンbRWTがt2で終わる前に、第1通信装置28は、第2応答待ち時間スパンRWT(m)を要求する第2要求メッセージ34を送信する。第2応答待ち時間スパンRWT(m)は、第1通信装置28が第1要求メッセージ30に含まれる要求データの量に応じて選定する。
4では、第2通信装置26が、要求された第2応答待ち時間スパンRWT(m)を与えるRTOX応答メッセージ31を送信することによって応答する。RWT(m)の印を付けた両頭矢印で示すように、追加的な第2応答待ち時間スパンRWT(m)はt4からカウント(計時)する。第2応答待ち時間スパンRWT(m)が終わる前のt5に、第1通信装置28は第1応答メッセージ32を送信する。
図4に示す通信フローは、図3に示す通信フローの代案として用いる一実施例である。これは、第1通信装置28が、第2通信装置26から受信したすべての第1要求メッセージ30に応答して追加的な応答待ち時間スパンRWT(m)を要求する好適例に相当する。
しかし、代案の実施例では、第1通信装置28が実際に、第1要求メッセージ30を処理するために基本応答待ち時間スパンbRWTより長い時間を必要とする場合のみに、図4の通信フローに従う。このことを図6のフロー図に関連して以下により詳細に説明する。
図5に、NFC通信の方法の実施例のフロー図を示す。このフロー図は、図4の第1通信装置28が実行するステップを表現する。図5のフロー図は、フロー図の方法ステップを実現する符号化された命令を含む実行可能なプログラムファイルの実施例も表現し、これについては次に以下で説明する。
この方法はステップS10から開始する。ステップS12では、既知のプロトコルステップに従い、第1通信装置28と第2通信装置26との間でNFC通信を確立し、既知のプロトコルステップについてはさらに詳細に図示しない。ステップS14では、第1通信装置28が、第1要求メッセージ30を第2通信装置26から受信したか否かをチェックする。第1要求メッセージ30を受信していない限り、ステップS14を反復的に実行する。
第1通信装置28が第1要求メッセージ30を受信すると、第1通信装置28はステップS16に進んで、受信した第1要求メッセージ30に含まれる要求データのバイト量mを確定する。次のステップS18では、第1通信装置28は、第2通信装置に要求すべき第2応答待ち時間スパンRWT(m)の値を計算する。これに対応する、追加的な第2応答待ち時間スパンRWT(m)を要求する第2要求メッセージ34は、ステップS20において生成し送信する。ステップS22では、受信した第1要求メッセージ30に含まれる要求データを処理し、ステップS24では第1応答メッセージ32を生成し送信する。第1応答メッセージ32を送信した後に、図5の方法はステップS14に戻って、第2通信装置26からの次の第1要求メッセージ30を待つ。
すぐ前に説明した方法のフローは、第1通信装置28が、第2通信装置26から受信したすべての第1要求メッセージ30に応答して追加的な応答待ち時間スパンRWT(m)を要求する第2要求メッセージ34を供与する場合に相当する。この場合には、上述した第2応答待ち時間スパンRWT(m)の式(1)を用いることが好ましい。
図6に、NFC通信の方法の代案の実施例のフロー図を示す。ここでも、第1通信装置28が実行するステップのみを示す。この方法はステップS30から開始する。ステップS32では、第1通信装置28と第2通信装置26との間のNFC通信を確立する。ステップS34では、第1通信装置28が、第1要求メッセージを第2通信装置26から受信したか否かをチェックする。第1要求メッセージ30を受信していない限り、ステップS34を反復的に実行する。第1通信装置28が第1要求メッセージ30を受信すると、第1通信装置28はステップS36に進み、受信した第1要求メッセージ30に含まれる要求データのバイト量mを確定する。
図5の実施例とは対照的に、ステップS38では、第1通信装置28は要求データのバイト量mがしきい値量tより大きいか否かをチェックする。しきい値量tより大きい場合には、第1通信装置28はステップS39において、第2応答待ち時間スパンRWT(m)の値を計算し、ステップS40において、追加的な応答待ち時間スパンRWT(m)を要求する第2要求メッセージ34を生成し送信する。この場合には、RWT(m)は上述した式(2)により決定することが好ましい。
そして第1通信装置28はステップS42における要求データの処理に進み、そしてステップS44において第1応答メッセージ32を生成し送信する。ステップS38において第1通信装置28が、要求データのバイト量がしきい値量t以下であることを見出した場合には、第1通信装置28は直ちにステップS42を実行し、要求データを処理する。この場合には、第1応答メッセージ32は基本応答待ち時間スパンbRWT内に供与される。
なお、上述した実施例は本発明を例示するものであり限定するものではなく、当業者は請求項に規定する本発明の範囲を逸脱することなしに多くの代案実施例を設計することができる。「具える」、「具えている」及びその活用形は、請求項または明細書全体において挙げた以外の要素またはステップの存在を排除するものではない。各構成要素は一般に複数存在し得る。本発明は、いくつかの別個の要素から成るハードウェアによって、及び適切にプログラムされたコンピュータによって実現することができる。複数の手段を挙げた装置の請求項では、これらの手段のいくつかは同一のハードウェア・アイテムによって具体化することができる。互いに異なる従属請求項において特定の方策を挙げているという単なる事実は、これらの方策の組合せを有利に用いることはできないことを示すものではない。
近接場通信用に構成された2つの通信装置のブロック図を示す。 本発明の通信装置の処理ユニットの具体例のブロック図を示す。 イニシエータ装置とターゲット装置との間の基本的な要求−応答通信のフロー図を示す。 追加的な待機時間スパンの要求を含む、イニシエータ装置とターゲット装置との間の要求−応答通信のフロー図を示す。 ターゲット装置によって実行される要求処理方法の第1具体例のフロー図を示す。 ターゲット装置によって実行される要求処理方法の第1具体例のフロー図を示す。

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの第2通信装置と半二重近接場通信方式で通信するように構成された通信装置において、該通信装置がさらに、
    前記第2通信装置から第1要求メッセージを受信し、前記第1要求メッセージは、第1応答待ち時間スパン内に応答されることを想定され、かつ、ある量の要求データを含み;
    前記第1要求メッセージに応答して第1応答メッセージを供与するために要求する第2応答待ち時間スパンの値を、前記要求する第2応答待ち時間スパンが一般に前記要求データの量と共に増加するように確定し;
    前記第1応答待ち時間スパン内に、第2応答待ち時間スパンの要求を表現する第2要求メッセージを前記第2通信装置に送信する
    ように構成されていることを特徴とする半二重近接場通信装置。
  2. さらに、
    前記第2応答待ち時間スパンRWT(m)を、次式:
    RWT(m)=(1+58×m/M)×bRWT
    により確定するように構成され、ここに、
    mは前記第1要求メッセージに含まれる前記要求データのバイト数であり、
    Mは前記要求データの所定最大バイト数であり、
    bRWTは次式:
    bRWT=(256×16/fc)×2WT
    による基本応答時間スパンであり、ここに、
    fcは前記通信装置が近接場通信に使用する動作電磁場の周波数であり、
    WTは所定の待ち時間スパンの値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. さらに、
    前記第1要求メッセージ中の前記要求データの量がデータのしきい値量tより大きいことを見出した場合に、前記第2応答待ち時間スパンRWT(m)を次式:
    RWT(m)=(2+57×(m−t)/(M−t))×bRWT
    により確定するように構成され、ここに、
    mは前記要求データのバイト数であり、データのしきい値バイト数tと前記第1要求メッセージに含まれる前記要求データの所定最大バイト数との間にあり、
    bRWTは次式:
    bRWT=(256×16/fc)×2WT
    による基本応答時間スパンであり、ここに、
    fcは前記通信装置が近接場通信に使用する動作電磁場の周波数であり、
    WTは所定の待ち時間スパンの値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. さらに、
    第1動作モードまたは第2動作モードのいずれかで動作するように構成され、
    前記第1モードでは、前記通信装置が、受信したすべての前記第1要求メッセージに応答して前記第2要求メッセージを生成して前記通信装置の出力において供与するように構成され;
    前記第2動作モードでは、前記通信装置が、前記第1応答メッセージが前記第1応答待ち時間スパン内に生成され供与されるか否かを判定または推定し、前記判定または推定の結果が、前記第1応答メッセージが前記第1応答待ち時間スパン内に生成され供与されないことを示す場合のみに、前記第2要求メッセージを供与するように構成される
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の通信装置。
  5. 第1通信装置と第2通信装置との間の半二重近接場通信の方法において、前記第1通信装置が、
    前記第2通信装置から第1要求メッセージを受信し、前記第1要求メッセージは、第1応答待ち時間スパン内に応答されることを想定され、かつ、ある量の要求データを含み;
    前記第1要求メッセージに応答して第1応答メッセージを供与するために要求する第2応答待ち時間スパンの値を、前記要求する第2応答待ち時間スパンが一般に前記要求データの量と共に増加するように確定し;
    前記第1応答待ち時間スパン内に、第2応答待ち時間スパンの要求を表現する第2要求メッセージを前記第2通信装置に送信する
    ことを特徴とする半二重近接場通信方法。
  6. 前記第1通信装置が、前記第2応答待ち時間スパンの値を次式:
    RWT(m)=(1+58×m/M)×bRWT
    により計算し、ここに、
    mは前記第1要求メッセージに含まれる前記要求データのバイト数であり、
    Mは前記要求データの所定最大バイト数であり、
    bRWTは次式:
    bRWT=(256×16/fc)×2WT
    による基本応答時間スパンであり、ここに、
    fcは前記通信装置が近接場通信に用いる動作電磁場の周波数であり、
    WTは所定の待ち時間スパンの値である
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1通信装置が、前記第1要求メッセージ中の前記要求データの量が要求データのしきい値量tより大きいことを見出した場合に、前記第2応答待ち時間スパンRWT(m)を次式:
    RWT(m)=(2+57×(m−t)/(M−t))×bRWT
    により計算し、ここに、
    mは前記要求データのバイト数であり、データのしきい値バイト数tと前記第1要求メッセージに含まれる前記要求データの所定最大バイト数との間にあり、
    bRWTは次式:
    bRWT=(256×16/fc)×2WT
    による基本応答時間スパンであり、ここに、
    fcは前記第1通信装置が近接場通信に使用する動作電磁場の周波数であり、
    WTは所定の待ち時間スパンの値である
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 第1動作モードと第2動作モードとを切り換えるステップを具え、
    前記第1モードでは、前記第1通信装置が、受信したすべての前記第1要求メッセージに応答して前記第2要求メッセージを前記第2通信装置に送信し;
    前記第2動作モードでは、前記第1通信装置が、前記第1応答メッセージが前記第1応答待ち時間スパン内に生成され供与されるか否かを判定または推定し、そして、前記判定または推定の結果が、前記第1応答メッセージが前記第1応答待ち時間スパン内に生成され供与されないことを示す場合のみに、前記第2要求メッセージを供与する
    ことを特徴とする請求項5、6または7に記載の方法。
  9. 符号化された命令を含むデータ媒体であって、前記命令が、少なくとも1つの第2通信装置と半二重近接場通信方式で通信するように構成された通信装置によって解釈されるデータ媒体において、
    前記命令は、次の動作:
    前記第2通信装置から第1要求メッセージを受信し、前記第1要求メッセージは、第1応答待ち時間スパン内に応答されることを想定され、かつ、ある量の要求データを含む動作;
    前記第1要求メッセージに応答して第1応答メッセージを供与するために要求する第2応答待ち時間スパンの値を、前記要求する第2応答待ち時間スパンが一般に前記要求データの量と共に増加するように確定する動作;及び、
    前記第1応答待ち時間スパン内に、第2応答待ち時間スパンの要求を表現する第2要求メッセージを前記第2通信装置に送信する動作
    を実行することを含むことを特徴とするデータ媒体。
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