JP2008514807A - 航空宇宙及び自動車鋳物用Al−Si−Mg−Zn−Cu合金 - Google Patents

航空宇宙及び自動車鋳物用Al−Si−Mg−Zn−Cu合金 Download PDF

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Abstract

【解決手段】本発明は、Si:4%〜9%、Mg:0.1〜0.7%、Zn:5%以下、Fe:0.15%未満、Cu:4%未満、Mn:0.3%未満、B:0.05%未満、Ti:0.15%未満及び残部本質的にアルミニウムからなるアルミニウム鋳造合金を提供する。本発明のAlSiMg合金は、E357合金と比べて、室温及び高温における機械的性質(引張降伏強さ及び最大引張強さ)を向上させる。本発明は前記組成の合金から形成された形状鋳物及び該形状鋳物を製造する方法を含んでいる。
【選択図】図2a

Description

<関連出願の記載>
この出願は、2004年7月28に出願された米国仮出願第60/592,051号の利益を主張し、該出願は引用を以てその全体を本願への記載加入とする。
<発明の分野>
本発明は、アルミニウム合金に関し、より具体的には、珪素(Si)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)及び銅(Cu)を含むアルミニウム鋳造合金に関する。
<発明の背景>
アルミニウム鋳造品は、重量低減のために航空宇宙及び自動車産業で広く用いられている。使用されている最も一般的な鋳造合金はAl−Si7−Mgであり、強度限界が確証されている。現在、E357が最も一般的に使用されているAl−Si7−Mg合金であり、この鋳造材料は、室温での特性として、最大引張強さ310MPa(45,000psi)、引張降伏強さ260MPa(37,709psi)、伸び5%以上が保証される。より軽量の部品を得るために、より高強度及びより高延性の材料について、設計に関する材料特性の確証が必要である。
より高強度を有する種々の代替合金が存在し、登録されている。しかしながら、これらの合金は、鋳造性、腐食電位又は流動性に潜在的な問題があり、これらの問題を解消させることは容易でないので、使用適性に劣る。それゆえ、E357等のAl−Si7−Mg合金よりも機械的特性にすぐれると共に、良好な鋳造性、耐食性及びその他所望される特性を有する合金が要請されている。
<発明の概要>
本発明は、改良された機械的特性を有する新規なAlSiMg合金、並びに前記AlSiMg合金から作られた形状鋳物(shaped castings)及び前記AlSiMg合金から形状鋳物を製造する方法を提供する。本発明のAlSiMg合金組成物は、従来のAlSi7Mg合金(例えばE357)よりも機械的特性(例えば、最大引張強さ(UTS)及び引張降伏強度(TYS)。但し、これらに限定されない)を向上させるのに適当な割合となるように、Zn、Cu及びMgを含んでいる。
本発明の一態様はアルミニウム鋳造合金であって、本発明のアルミニウム鋳造合金は、
Si:4%〜9%、
Mg:0.1〜0.7%、
Zn:5%以下、
Fe:0.15%未満、
Cu:4%未満、
Mn:0.3%未満、
B:0.05%未満、
Ti:0.15%未満、
残部本質的にアルミニウムである。
なお、上記の%は、重量%(wt%)で表されている。本発明の幾つかの実施例において、Zn、Cu及びMgの割合は、従来のAlSi7Mg合金(例えばE357)と比べて、向上した強度特性を有するAlSiMg合金が得られるように選択される。本発明の一実施例において、「向上した強度特性」とは、室温又は高温用途のT6質別インベストメント鋳造品について、同じように作られたE357鋳造品と比べて、E357鋳造品と同等の伸びを維持しつつ、引張降伏強度(Tensile Yield Strength(TYS))で約20%〜30%、最大引張強さ(Ultimate Tensile Strength(UTS))で約20%〜30%の増加又は向上を意味する。
本発明の幾つかの実施例において、合金のCu含有量を増加させるのは、室温(22℃)及び高温(100℃〜250℃、好ましくは150℃)における最大引張強さ(UTS)及び引張降伏強度(TYS)を大きくするためである。最大引張強さ(UTS)と引張降伏強度(TYS)は、一般的には、温度の上昇と共に低下すると理解されているが、Cuを含有すると、Cuを含有しない同様なAlSiMg合金と比べて、一般的に高温強度特性が向上することがわかった。本発明の一実施例において、高温伸びを増加させるために、Cu含有量は最少限に抑えられる。さらに留意すべきことは、伸び(E)は一般的には温度の上昇と共に増加することである。
本発明の幾つかの実施例において、合金中のCuとMgの含有量の選択は、室温(22℃)及び高温での最大引張強さ(UTS)及び降伏引張強度(YTS)を向上させるために行なう。本発明の幾つかの実施例において、Znの含有は、Cu及びより多くのMgを含む組成の合金の伸びを増加させることができる。本発明の幾つかの実施例において、Znの含有は、Cu及びより少ないMgを含む組成の合金の伸びが低下する。Znを含有すると、室温での伸びに影響を及ぼすが、高温でも同様な傾向が見られる。
本発明の幾つかの実施例において、Cuの含有量は2%以下であり、Znの含有量は約3%〜約5%の範囲である。この範囲内では、Znの含有量が多いほど、合金の最大引張強さ(UTS)及び降伏引張強度(TYS)は向上する。また、本発明の合金にZnを含有する場合、合金中のCu濃度が2%を越える場合、一般的には、合金の最大引張強さ(UTS)を僅かに低下させることも分かった。一実施例において、Cu含有量が2%より多い場合、Znの含有量は3%未満まで少なくする。一実施例において、Cu含有量が2%より多い場合、Znの含有量は0%であってよい。本発明の他の実施例において、Cu、Zn及びMgの含有量の選択は、伸びを増加するために行なう。本発明の合金では、Zn含有量が2.5wt%より少ない場合、Mgはプラスの影響(伸びの増加)を及ぼし、Zn含有量2.5wt%を越える場合、マイナスの影響を与える(伸びの低下)。本発明の一実施例において、合金の最大引張強さ(UTS)は、0.5wt%未満のAgを添加することで増加する。
本発明の幾つかの実施例において、Mg、Cu及びZn濃度の選択は、室温及び高温における合金の品質指数(Quality Index)にプラスの影響を与えるために行なう。品質指数は、強度と伸びを表している。Cuの含有は、合金の強度を高めるが、一方では、合金の伸びを低下させるため、合金の品質指数を低下させることがある。一実施例において、Cuを含むと共に1wt%よりも多くのZnを含む発明合金について、合金の品質指数を増すために、Mgを含有させる。さらにまた、Mg含有量が多く(例えば0.6wt%のオーダ)、かつ、Cu含有量が少ない(例えば2.5wt%未満)とき、Znは品質指数を増加させる。
発明合金は、F、T5又はT6熱処理に用いられる。また、E357と比べると、合金の流動性が向上している。
本発明の他の態様は形状鋳物であって、本発明の形状鋳物は、
Si:4%〜9%、
Mg:0.1〜0.7%、
Zn:5%以下、
Fe:0.15%未満、
Cu:4%未満、
Mn:0.3%未満、
B:0.05%未満、
Ti:0.15%未満、
残部本質的にアルミニウムである。
本発明の更なる態様は形状鋳物を製造する方法であって、本発明の方法は、
Si:4%〜9%、
Mg:0.1〜0.7%、
Zn:5%以下、
Fe:0.15%未満、
Cu:4%未満、
Mn:0.3%未満、
B:0.05%未満、
Ti:0.15%未満、
残部本質的にアルミニウム、
である溶融金属塊を製造することを含んでいる。
アルミニウム合金製品を製造する本発明の方法の一実施例では、溶融金属塊をアルミニウム合金鋳物に鋳造することを含んでおり、鋳造として、インベストメント鋳造、低圧若しくは重力鋳造、永久若しくは半永久鋳型鋳造、スクイズ鋳造、ダイカスト鋳造、一方向性鋳造(directional casting)又は砂型鋳造がある。本発明の製造方法は、鋳型にチル及びライザーを設けることを含んでいる。本発明の一実施例において、溶融金属塊は、チキソトロピック金属塊(thixotropic metal mass)であり、アルミニウム合金製品の製造は、半固体鋳造又は成形を含んでいる。
<発明の詳細な記述>
表1は、本発明に係る様々な合金と比較用の従来合金E357の組成を示している。表1に示す合金について、機械的性質の試験を含む様々な試験を行ない、その試験結果を図1a〜図5に示している。
Figure 2008514807
表1の値は、試験試料に含まれる様々な元素を重量%で示したものである。なお、一番左の合金欄に記載した数値は、合金中に含まれる銅と亜鉛の目標値である(但し、最終行の従来合金E357を除く)。
表1中、各試料について、Cu、Zn、Si、Mg、Fe、Ti、B及びSrの実際の含有量を重量%で示している。
表1に記載の組成を有する試料は、一方向性凝固試験用金型で鋳造し、機械的特性を調べた。得られた鋳造品は、次に、T6質別に熱処理を施した。試料は、鋳物の凝固速度の異なる領域から採取した。その後、試料の引張特性を、室温で評価した。
図1aは、アルミニウム合金試料の引張強さを示しており、アルミニウム合金試料は、Si約7%、Mg約0.5%を含み、CuとZnの濃度は、図に記載したとおりである。図1の試料は、約1℃/秒の速度で凝固させた。これら試料のデンドライトアーム間隔(dendrite arm spacing(DAS))は約30ミクロンであった。合金の引張強さは、Zn濃度の増加(試験でのZnの最大含有量は約3.61%)と共に大きくなることが認められる。同じように、引張強さは、Cu濃度の増加(試験でのCuの最大含有量は約3%)と共に大きくなることが認められる。Cu及び/又はZnを含む試料は、従来合金E357よりも高い強度を示した。
図1bは、図1aと同様なデータを示しているが、図1aのものと異なる点は、凝固速度が遅い約0.4℃/秒であるため、デンドライトアーム間隔が約64ミクロンであったことである。最大引張強さを有する試料は、Cu約3%及びZn約3.61%の試料であった。図1bに示す試料は全てCu及び/又はZnを含んでおり、従来合金E357よりも強度が大きかった。
図2aは、アルミニウム合金試料の降伏強さを示しており、アルミニウム合金試料は、Si約7%、Mg約0.5%を含み、CuとZnの濃度は、図に記載したとおりである。これらの試料は、約1℃/秒の速度で凝固させた。これら試料のデンドライトアーム間隔(dendrite arm spacing(DAS))は約30ミクロンであった。合金の降伏強さは、Cuの増加により顕著に大きくなり、またZnの増加と共に増大傾向を示した。最大降伏強さを有する試料は、Cu約3%及びZn約4%の試料であった。Cu又はZnを含む全ての試料は、従来合金E357より大きな降伏強さを示した。
図2bは、図2aと同様なデータを示しているが、図2aのものと異なる点は、凝固速度が遅い約0.4℃/秒であるため、デンドライトアーム間隔が約64ミクロンであったことである。最大降伏強さを有する試料は、Cu約3%及びZn約4%の試料であった。Cu又はZnを含む試料は全て、従来合金E357よりも降伏強さが大きかった。
図3aは、従来合金E357と、Cu及びZnを添加した様々な合金の伸びデータを表している。凝固速度は、1℃/秒で、デンドライトアーム間隔は約30ミクロンであった。伸びが最もすぐれていたのは、Cu含有量が0%の合金であった。しかし、Zn濃度を2%から約4%まで増やすと、伸びは増加した。Zn約2%〜4%を含有する合金は、従来合金E357よりも大きな伸びを示した。
図3bは、図3aと同様なデータを示しているが、図3aのものと異なる点は、凝固速度が遅い約0.4℃/秒であるため、デンドライトアーム間隔が約64ミクロンであったことである。前述したしたように、Cu含有量0%の合金が最も大きな伸びを示した。しかしながら、Cuが0%、Znが2%〜4%の合金は、伸びに関して、E357より極く僅かに劣った。Znを2%〜4%含有する合金は、引張強さ及び降伏強さがE357より優れている点で重要である。
図4は、流動鋳型(fluidity mold)での鋳造結果を示す。前記と同様、試験は、Si約7%、Mg約0.5%を含み、CuとZnの含有量が異なるアルミニウム合金について実施した。図4の合金の大部分はCu又はZnを含有しており、従来合金E357よりもすぐれた流動性を示した。Cu3%、Zn4%を含む合金が最もすぐれた流動性を示した。流動性は形状鋳物にとって重要であるが、それは、鋳造品のあらゆる部分に液体金属を供給するために、鋳型内の小さな通路を合金が流れる能力を左右するからである。
図5は、試験した合金の品質指数(Q)に関するデータを示している。品質指数(Q)は、計算による指数であって、最大引張強さ(UTS)と、対数表示した伸び(E)を含んでいる。図5は、前記した2種類のデンドライトアーム間隔のデータをプロットしたグラフを示している。アーム間隔30ミクロンのものは、冷却速度1℃/秒の試料であり、アーム間隔64ミクロンのものは、冷却速度0.4℃/秒の試料である。図5に示されるように、一般的に、Zn濃度が高く、Cu濃度が低い試料について、最もすぐれた品質係数(Q)が得られる。
表2は、本発明に係る合金の様々な組成を示しており、Cu、Mg及びZnの濃度は、室温及び高温で機械的特性の向上がもたらされるように選択した。表2中、試験した試料の種々元素の含有量を重量%で示している。各合金の残部は、本質的にアルミニウムからなる。なお、Srは結晶微細化材として含められている。
Figure 2008514807
機械的性質試験のために、上記組成を有する試料から試験片を作製した。試験片は、インベストメント鋳造により、板状に形成した。インベストメント鋳造の冷却速度は、約0.5℃/秒よりも遅く、デンドライトアーム間隔(DAS)は約60ミクロン以上のオーダであった。鋳造後、試験板を、T6質別(temper)に熱処理した。一般的に、T6質別は、溶体化熱処理、クエンチング及び人工時効を含んでいる。試験板を切断し、機械的性質を調べた。具体的には、表2に記載の合金組成を含む試験片について、室温(22℃)での最大引張強さ(UTS)、高温(150℃)での最大引張強さ(UTS)、室温(22℃)での引張降伏強さ(TYS)、高温(150℃)での引張降伏強さ(TYS)、高温(150℃)での伸び(E)、室温(22℃)での伸び(E)、高温(150℃)での品質指標(Q)、及び室温(22℃)での品質指標(Q)を調べた。試験結果は次の表3に示す。
Figure 2008514807
表3の上記データから、室温(22℃)での引張降伏強さ(TYS)、室温(22℃)での最大引張強さ(UTS)、室温(22℃)での伸び(E)の回帰モデルを求めると次のとおりである。
室温(22℃)でのTYS(MPa)=322.04−25.9466*Mg(wt%)+19.5276Cu(wt%)−4.8189Zn(wt%)+1.3576Si(wt%)+19.08Mg(wt%) Zn(wt%)−2.1535Cu(wt%)Zn(wt%)−119.57Sr(wt%)
室温(22℃)でのUTS(MPa)=373.188−71.5565*Mg(wt%)+14.5255Cu(wt%)−6.0743Zn(wt%)+4.57744Si(wt%)+23.212Mg(wt%)Zn(wt%)−3.42964Cu(wt%)Zn(wt%)+79.2381Sr(wt%)
室温(22℃)でのE(%)=7.119−11.548*Mg(wt%)−1.055Cu(wt%)−0.117Zn(wt%)+0.739Si(wt%)−0.801Mg(wt%)Zn(wt%)+0.173Cu(wt%)Zn(wt%)+16.903Sr(wt%)。
表3の上記データから、高温(150℃)での引張降伏強さ(TYS)、高温(150℃)での最大引張強さ(UTS)、高温(150℃)での伸び(E)及び高温(150℃)での品質指標(Q)の回帰モデルを求めると次のとおりである。
高温(150℃)でのTYS(MPa)=279.465+29.792*Mg(wt%)+14.0Cu(wt%)+0.4823Zn(wt%)−0.503Si(wt%)+6.566Mg(wt%)Zn(wt%)−1.998Cu(wt%)Zn(wt%)−3.686Sr(wt%)
高温(150℃)でのUTS(MPa)=293.3+15.723*Mg(wt%)+18.32Cu(wt%)+0.441Zn(wt%)+1.2264Si(wt%)+9.811Mg(wt%)Zn(wt%)−3.7344Cu(wt%)Zn(wt%)−145.682Sr(wt%)
高温(150℃)でE(MPa)=13.575−20.454*Mg(wt%)−1.672Cu(wt%)−4.812Zn(wt%)+1.184Si(wt%)+8.138Mg(wt%)Zn(wt%)+0.014Cu(wt%)Zn(wt%)−26.65Sr(wt%)
高温(150℃)でのQ(MPa)=447.359-138.331*Mg(wt%)−0.4381Cu(wt%)−65.285Zn(wt%) +14.36Si(wt%)+130.69Mg(wt%)Zn(wt%)−6.043Cu(wt%)Zn(wt%)+405.71Sr(wt%)
高温(150℃)での最大引張強さ(UTS)、高温(150℃)での伸び(E)及び高温(150℃)での品質指標(Q)の回帰モデルを、図6〜図8にプロットして示す。
図6のグラフは、Mg及びCu濃度が異なる合金組成物について、高温(150℃)での最大引張強さ(UTS)(MPa)を、増加するZn濃度(wt%)の関数としてプロットしたものである。具体的には、基準線(15)は、Mg約0.6wt%及びCu約3wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(20)は、Mg約0.5wt%及びCu約3wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(25)は、Mg約0.6wt%及びCu約2wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(30)は、Mg約0.5wt%及びCu約2wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(35)は、Mg約0.6wt%及びCu約1wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(40)は、Mg約0.5wt%及びCu約1wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(45)は、Mg約0.6wt%を含み、Cu0wt%である本発明合金をプロットしたものであり、基準線(50)は、Mg約0.5wt%を含み、Cu0wt%である本発明合金をプロットしたものである。
図6に描かれたグラフと、表3に記載されたデータを参照すると、基準線(15)(20)(25)(30)の合金で示されるように、合金のCu濃度が約2wt%以上に増加すると、Znの含有は合金の高温での最大引張強さ(UTS)にマイナスの効果を及ぼすことがわかる。また、基準線(35)(40)(45)(50)の合金で示されるように、合金のCu濃度が約2wt%未満に減少すると、Znの含有は合金の高温での最大引張強さ(UTS)にプラスの効果を及ぼすことがわかる。理論に拘束されることを望まないが、Cu含有量の多い合金の強度にZnがマイナスの効果を及ぼすのは、ZnとCuの相互作用によって形成される粒子が、T6熱処理工程の溶体化熱処理中に固溶しないためと考えられる。固溶しない粒子は、鋳物の強度及び伸び特性を低下させると考えられる。
図6をさらに参照すると、本発明の幾つかの実施例において、基準線(15)(25)(35)(45)の合金に示されるように、Mg0.6wt%を含む合金は、基準線(20)(30)(40)(50)で示されるMg濃度約0.5wt%オーダの類似組成の合金と比べて、高温での最大引張強さ(UTS)が大きいことを示している。
図7に描かれたグラフは、Mg及びCu濃度が異なる合金組成物について、高温(150℃)での伸び(%)を、増加するZn濃度(wt%)の関数としてプロットしたものである。具体的には、基準線(55)は、Mg約0.6wt%及びCu約3wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(60)は、Mg約0.5wt%及びCu約3wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(65)は、Mg約0.6wt%及びCu約2wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(70)は、Mg約0.5wt%及びCu約2wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(75)は、Mg約0.6wt%及びCu約1wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(80)は、Mg約0.5wt%及びCu約1wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(85)は、Mg約0.6wt%を含み、Cu0wt%である本発明合金をプロットしたものであり、基準線(90)は、Mg約0.5wt%を含み、Cu0wt%である本発明合金をプロットしたものである。
図7に描かれたグラフと、表3に記載されたデータを参照すると、発明合金のCu濃度が増加すると、合金の伸びにマイナス効果を及ぼすことがわかる。例えば、Mg濃度が0.6wt%である基準線(55)(65)(75)(85)を参照すると、Cuの含有量が多いほど、合金の伸びは低下することがわかる。また、Cu濃度は、Mg濃度が約0.5wt%である基準線(60)(70)(80)(90)に示される合金に対しても同様の効果を有することを示している。
表3及び図7をさらに参照すると、本発明の一実施例において、発明合金のZn含有量が増加すると、基準線(60)(70)(80)(90)に示されるように、Mgの含有量が少ない(例えば0.5wt%のオーダ)ときは、合金の伸びを大きくすることがわかる。本発明の一実施例において、発明合金のZn含有量が増加すると、基準線(55)(65)(75)(85)に示されるように、Mgの含有量が多い(例えば0.6wt%のオーダ)ときは、合金の伸びを低下させることがわかる。Zn含有量が2.5wt%よりも多い場合、Mgは、伸びにプラスの効果を及ぼし、Zn含有量が2.5wt%より少ない場合、伸びにマイナスの効果を及ぼす。例えば、合金中のCu含有量が3.0wt%で等しい基準線(55)(60)を参照すると、合金のZn含有量が2.5wt%以上のとき、Mg濃度が0.5wt%から0.6wt%に増加すると、品質指標(Q)は向上する。さらにまた、Mg濃度は、Cu3.0wt%未満の合金に対して同様の効果を及ぼす。
図8に描かれたグラフは、Cu及びMgの濃度が異なる本発明のAlSiMg合金について、高温(150℃)での品質指標(Q)をZn含有量の関数としてプロットしたものである。具体的には、基準線(95)は、Mg約0.5wt%及びCu約3wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(100)は、Mg約0.5wt%及びCu約2wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(105)は、Mg約0.5wt%及びCu約1wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(115)は、Mg約0.6wt%及びCu約2wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(75)は、Mg約0.6wt%及びCu約1wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(120)は、Mg約0.5wt%を含み、Cu0wt%である本発明合金をプロットしたものであり、基準線(125)は、Mg約0.6wt%及びCu約1wt%を含む本発明合金をプロットしたものであり、基準線(85)は、Mg約0.6wt%を含み、Cu0wt%である本発明合金をプロットしたものであり、基準線(130)は、Mg約0.6wt%を含み、Cu0wt%である本発明合金をプロットしたものである。前述のとおり、品質指数(Q)は、計算による指数であって、最大引張強さ(UTS)と、対数表示した伸び(E)を含んでいる。
図8及び表3のデータを参照すると、本発明の合金では、Cuの含有量が増えると、一般的には、最大引張強さ(UTS)及び/又は引張降伏強さ(TYS)を増加させるが、一方では、伸びを低下させて、合金の品質指標(Q)を低下させることがある。Mgは、一般的には、Cu及びZn(但し、Zn含有量は1.2wt%以上)を含む本発明合金の品質指標にプラスの効果を与える。例えば、Cu濃度が3.0wt%である基準線(95)(105)を参照すると、Znの含有量が1.2wt%以上であるとき、Mg濃度が0.5wt%から0.6wt%に増加すると、品質指標(Q)が向上することがわかる。また、Mg濃度は、Cu濃度が約3.0wt%よりも少ない合金に対しても同様の効果を有することを示している。本発明の幾つかの実施例では、Cu濃度の多いAlSiMg合金(例えば、基準線(95)(100)(105)(120)で示される合金)は、Cu濃度が増加すると、品質指標(Q)の値が低下する。
減少する。本発明の幾つかの実施例では、基準線(115)(125)(130)で示されるように、Mg含有量が約0.6wt%のオーダで、Cu含有量が約2.5wt%より少ないとき、Znの含有によって合金の品質指標(Q)が向上する。
表3に記載の合金組成は、発明合金の例示であって、発明は、それらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された成分及び範囲を有する全ての組成物は、この発明の範囲内である。本発明の範囲内である合金組成のさらなる例は、図9の表に示されている。図9は、例示した組成の合金について、引張降伏強さ(TYS)、最大引張強さ(UTS)、伸び(E)及び品質指標(Q)を含んでおり、TYS、UTS、E及びQは、室温(22℃)のT6質別試験試料から得たものである。
図9の表の最終行は、インベストメント鋳造によって製造し、T6質別のE357合金の試験片について、合金組成、室温(22℃)での機械的性質(引張降伏強さ(TYS)、最大引張強さ(UTS)、伸び(E)及び品質指標(Q))を示している。なお、E357合金は従来合金で、比較のために含めている。図9をさらに参照すると、E357は、22℃での最大引張強さ(UTS)が275MPa、伸び(E)が約5%である。約150℃の温度では、E357のインベストメント鋳造及びT6質別試料は、最大引張強さ(UTS)が260MPa、引張降伏強さ(TYS)が250MPa、伸び(E)が約7%、品質指標(Q)が387MPaである。
本発明の一実施例において、本発明のアルミニウム合金は、Si:4%〜9%、Mg:0.1〜0.7%、Zn:5%未満、Fe:0.15%未満、Cu:4%未満、Mn:0.3%未満、B:0.05%未満、Ti:0.15%未満であり、インベストメント鋳造のT6熱処理品では、同じ様に製造されたE357鋳造品と比べて、150℃での最大引張強さ(UTS)は20%〜30%大きい。
本発明の望ましい一実施例において、Cu含有量が2wt%以下、Zn含有量が3wt%〜5wtの発明合金は、インベストメント鋳造のT6熱処理品では、同じ様に製造されたE357鋳造品と比べて、150℃での最大引張強さ(UTS)は10%〜20%大きい。
本発明の望ましい他の実施例において、Cu含有量が2wt%より多く、Znを含まない発明合金は、インベストメント鋳造のT6熱処理品では、同じ様に製造されたE357鋳造品と比べて、150℃での最大引張強さ(UTS)は20%〜30%大きい。
高い引張降伏強さ(TYS)及び高い最大引張強さ(UTS)を有する合金としては、Si:約7%、Mg:約0.45〜約0.55%、Cu:約2〜3%、Zn:0%を含む合金が好ましい。
高い引張降伏強さ(TYS)及び高い最大引張強さ(UTS)を有する合金としては、Si:約7%、Mg:約0.55〜約0.65%、Cu:2%未満、Zn:3%〜5%を含む合金が好ましい。
強度と伸びの両方が良好な合金としては、Si:約7%、Mg:約0.5%、Cu:微量、Zn:約4%を含む合金が好ましい。
流動性が良好な合金としては、Si:約7%、Mg:約0.5%、Cu:約3%、Zn:約4%を含む合金が好ましい。
上記データは、様々な望ましい性質を有する鋳造合金群であることを示唆している。用途に応じて、好ましい特性は異なる。
本発明合金は、インベストメント鋳造、低圧若しくは重力鋳造、永久若しくは半永久鋳型鋳造、スクイズ鋳造、高圧ダイカスト鋳造又は砂型鋳造により、有用な製品に鋳造されることができる。
本発明の実施例を例示したが、当該分野の専門家であれば、多くの変更及びその他の実施形態を成し得るであろう。それゆえ、特許請求の範囲は、発明の精神及び範囲に含まれる前記変更及び実施態様を含むものと理解されるべきである。
Si:約7%、Mg:約0.5%を含み、ZnとCuの含有量が異なるアルミニウム合金を、1℃/秒の速度で一方向性凝固した試料について、室温での引張強さのデータを示すグラフである。 Si:約7%、Mg:約0.5%を含み、ZnとCuの含有量が異なるアルミニウム合金を、0.4℃/秒の速度で一方向性凝固した試料について、室温での引張強さのデータを示すグラフである。 Si:約7%、Mg:約0.5%を含み、ZnとCuの含有量が異なるアルミニウム合金を、1℃/秒の速度で一方向性凝固した試料について、室温での降伏強さのデータを示すグラフである。 Si:約7%、Mg:約0.5%を含み、ZnとCuの含有量が異なるアルミニウム合金を、0.4℃/秒の速度で一方向性凝固した試料について、室温での降伏強さのデータを示すグラフである。 Si:約7%、Mg:約0.5%を含み、ZnとCuの含有量が異なるアルミニウム合金を、1℃/秒の速度で一方向性凝固した試料について、室温での伸びのデータを示すグラフである。 Si:約7%、Mg:約0.5%を含み、ZnとCuの含有量が異なるアルミニウム合金を、0.4℃/秒の速度で一方向性凝固した試料について、室温での伸びのデータを示すグラフである。 Si:約7%、Mg:約0.5%を含み、ZnとCuの含有量が異なるアルミニウム合金の試料について、流動性試験の結果を示すグラフである。 Si:約7%、Mg:約0.5%を含み、ZnとCuの含有量が異なるアルミニウム合金の試料について、室温での最大引張強さ及び伸びを基にした品質指標を示すグラフである。 インベストメント鋳造及びT6熱処理を施して製造された7Si−Mg−Cu−Zn合金の試験片について、Mg、Cu及びZnの濃度が、高温(約150℃)での最大引張強さ(UTS)に及ぼす影響を示すグラフである。 インベストメント鋳造及びT6熱処理を施して製造された7Si−Mg−Cu−Zn合金の試験片について、Mg、Cu及びZnの濃度が、高温(約150℃)での伸び(E)に及ぼす影響を示すグラフである。 インベストメント鋳造及びT6熱処理を施して製造された7Si−Mg−Cu−Zn合金の試験片について、Mg、Cu及びZnの濃度が、高温(約150℃)での品質指標(Q)に及ぼす影響を示すグラフである。 本発明の合金と比較用の従来合金(E357)を含む表であって、インベストメント鋳造及びT6熱処理を施して製造された各合金組成の試料について、高温(150℃)での最大引張強さ(UTS)、引張降伏強さ(TYS)、伸び(E)及び品質指標(Q)のデータを示している。

Claims (21)

  1. Si:4%〜9%、
    Mg:0.1%〜0.7%、
    Zn:5%以下、
    Fe:0.15%未満、
    Cu:4%未満、
    Mn:0.3%未満、
    B:0.05%未満、
    Ti:0.15%未満、
    残部本質的にアルミニウムからなる、アルミニウム鋳造合金。
  2. Cuは約2%以下、Znは約3%〜約5%である請求項1に記載のアルミニウム鋳造合金。
  3. Mgは約0.55〜0.65%であり、Siは約7%である請求項2に記載のアルミニウム鋳造合金。
  4. Cuは約2%よりも多く、Znは約3%未満である請求項1に記載のアルミニウム鋳造合金。
  5. Mgは約0.45〜0.55%であり、Siは約7%である請求項4に記載のアルミニウム鋳造合金。
  6. E357合金鋳物よりも高い強度特性を有している請求項1に記載のアルミニウム鋳造合金。
  7. Si:4%〜9%、
    Mg:0.1%〜0.7%、
    Zn:5%以下、
    Fe:0.15%未満、
    Cu:4%未満、
    Mn:0.3%未満、
    B:0.05%未満、
    Ti:0.15%未満、
    残部本質的にアルミニウムからなる、形状鋳物。
  8. T5状態又はT6状態に熱処理されている、請求項7に記載の形状鋳物。
  9. Cuは約2%以下、Znは約3%〜約5%、Mgは0.55〜0.65%であり、Siは約7%である、請求項8に記載の形状鋳物。
  10. T6状態に熱処理された形状鋳物の高温での最大引張強さは、同様に加工されたE357合金から形成された鋳物より10%〜20%大きい、請求項9に記載の形状鋳物。
  11. 高温は100℃〜250℃の範囲である、請求項10に記載の形状鋳物。
  12. Cuは2%よりも多く、Znは約3%未満、Mgは約0.45〜0.55wt%、Siは約7%である請求項8に記載の形状鋳物。
  13. T6状態に熱処理された形状鋳物は、高温での最大引張強さが、E357合金から同じ様に加工された鋳物よりも20%〜30%大きい、請求項12に記載の形状鋳物。
  14. 高温は100℃〜250℃の範囲である、請求項13に記載の形状鋳物。
  15. アルミニウム合金の形状鋳物を製造する方法であって、
    Si:4%〜9%、
    Mg:0.1%〜0.7%、
    Zn:5%以下、
    Fe:0.15%未満、
    Cu:4%未満、
    Mn:0.3%未満、
    B:0.05%未満、
    Ti:0.15%未満、
    残部本質的にアルミニウムからなる溶融金属塊を調製し、
    該溶融金属塊からアルミニウム合金製品を形成する、
    ことを含んでいるアルミニウム合金形状鋳物の製造方法。
  16. アルミニウム合金製品の形成は、インベストメント鋳造、低圧鋳造若しくは重力鋳造、永久鋳型鋳造若しくは半永久鋳型鋳造、スクイズ鋳造、ダイカスト鋳造、一方向性鋳造、又は砂型鋳造により、溶融金属塊をアルミニウム合金鋳物に鋳造することを含んでいる、請求項15に記載の方法。
  17. チル及びライザーを有する鋳型を準備し、
    前記鋳型内で溶融金属塊を鋳造してアルミニウム合金製品を形成する、
    ことをさらに含んでいる請求項16に記載の方法。
  18. 前記鋳物をT5状態又はT6状態に熱処理する、ことをさらに含んでいる請求項15に記載の方法。
  19. Cuは2%よりも多く、Znは約3%未満、Mgは0.45〜0.55%、Siは約7%である請求項15に記載の方法。
  20. Cuは約2%以下、Znは約3%〜約5%、Mgは0.55〜0.65%であり、Siは約7%である、請求項15に記載の方法。
  21. 溶融金属塊は、チキソトロピック金属塊を含み、アルミニウム合金製品の形成は半固体鋳造又は成形することを含んでいる請求項15に記載の方法。
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