JP2008514594A - ベンゾイミダゾール誘導体及びカンナビノイド受容体リガンドとしてのその使用i - Google Patents

ベンゾイミダゾール誘導体及びカンナビノイド受容体リガンドとしてのその使用i Download PDF

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Abstract

式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩:(I)(ここで、R1、R2、R3、R4及びR5は明細書に定義された通りである)のほか、塩及び該化合物を含む医薬組成物が製造される。それらは、治療、特に疼痛の管理に有用である。
【化1】

Description

本発明は、治療用の化合物、それらの化合物を含有する医薬組成物、その製造方法及びその使用に関する。特に、本発明は、疼痛、癌、多発性硬化症、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、アルツハイマー病、不安障害、胃腸障害及び/又は心臓血管障害の治療に有効であり得る化合物に関する。
疼痛の管理は長年に亘って研究されている。作動薬、拮抗薬及び反作用薬を含むカンナビノイド受容体(例えば、CB1受容体、CB2受容体)リガンドが、CB1及び/又はCB2受容体と相互作用することによって、各種動物モデルにおける疼痛を緩和させることが知られている。一般に、CB1受容体は大部分が中枢神経系(CNS)に局在しているのに対し、CB2受容体は主として末梢に存在し、その存在は主として免疫系から誘導される細胞及び組織に限られている。
Δ9−テトラヒドロカンナビノール(Δ9−THC)及びアナダミドなどのCB1受容体作動薬は、動物の抗侵害性モデルにおいて有用であるが、例えば、精神活性副作用、中毒の可能性、薬物依存性及び薬物耐性などの好ましくないCNS副作用を引き起こす傾向がある。これらの好ましくない副作用は、CNSに存在するCB1受容体によって仲介されることが知られている。しかし、末梢部位で作用するか又はCNSへの曝露が限られているCB1作動薬が、ヒト又は動物の疼痛管理において全体的なインビボプロファイルを非常に改善できることを示唆する一通りの証拠がある。
従って、疼痛の管理又は他の関連する症状若しくは疾患の治療に有用で、好ましくないCNS副作用を軽減又は最少化することができる作動薬など新しいCB1受容体リガンドが求められている。
本発明は、疼痛及び/又は他の関連する症状若しくは疾患の治療に有用となり得るCB1受容体リガンドを提供する。
単独で、又は接頭辞として使われる用語「Cm-n」若しくは「Cm-n基」は、mからn個の炭素原子を有する基をいう。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使われる用語「アルキル」は、1から約12個の炭素原子を含む、飽和で一価の直鎖状又は分枝鎖状の炭化水素基をいう。アルキルの実例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−メチル−1−プロピル、2−メチル−2−プロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチルなどのC1-4アルキル基が挙げられるが、これらに限定されない。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使われる用語「シクロアルキル」は、少なくとも3から約12個までの炭素原子を含む、飽和で一価の環含有炭化水素基をいう。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキル基、並びに飽和の環式及び二環式テルペン類が挙げられるが、これらに限定されない。シクロアルキルは、無置換か又は1個若しくは2個の好適な
置換基で置換されても良い。好ましくは、シクロアルキルは単環式の環又は二環式の環である。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使われる用語「アルコキシ」は、Rがアルキルである一般式−O−Rの基をいう。典型的なアルコキシとして、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ及びイソブトキシが挙げられる。
ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が挙げられる。
「RT」又は「rt」は室温を意味する。
1つの側面において、本発明の1つの実施態様は、式I:
Figure 2008514594
(式中、
1及びR2は、−H、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-4アルコキシ及びヒドロキシ−C1-4アルキルから独立に選択され;そして
3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択される)
の化合物、薬学的に許容されるその塩、ジアステレオマー、エナンチオマー、又はそれらの混合物を提供する。
別の実施態様において、該化合物は、式Iの化合物であって、ここで、
1及びR2は、−H、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ及びヒドロキシ−C1-4アルキルから独立に選択され;そして
3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択される;
化合物である。
本発明の別の実施態様は、式Iの化合物であって、ここで、
1及びR2は、−H、ヒドロキシ、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシ及びt−ブチルから独立に選択され、且つ、R1及びR2は異なる基であり;そして
3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択される;
化合物を提供する。
本発明の更なる実施態様は、式Iの化合物であって、ここで、
1及びR2は、−H、ヒドロキシ、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシ及びt−ブチルから独立に選択され、且つ、R1及びR2は異なる基であり;そして
3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択され、且つ、R3、R4及びR5は同一である;
化合物を提供する。
本発明のより更なる実施態様は、式Iの化合物であって、ここで、
1及びR2は、−H、ヒドロキシ、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシ及びt−ブチルから独立に選択され、且つ、R1及びR2は同時に−Hではなく;そして
3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択される;
化合物を提供する。
更なる実施態様において、R1及びR2は、−H及びC3-6シクロアルキルから独立に選択される。
より更なる実施態様において、R3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択され、且つ、R3、R4及びR5は同一である。
別の実施態様において、R1及びR2は、−H、ヒドロキシ、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシ及びt−ブチルから独立に選択され、且つ、R1及びR2は異なる基である。
別の実施態様において、R1及びR2は、−H、ヒドロキシ、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシ及びt−ブチルから独立に選択され、且つ、R1及びR2は異なる基である。
本発明の更なる実施態様は、以下の式:
Figure 2008514594
を有する化合物から選択される化合物、及び薬学的に許容されるその塩を提供する。
本発明の化合物が1つ又はそれ以上の不斉中心を含む場合、本発明の化合物がエナンチオマー又はジアステレオマーの形態で存在し、そしてエナンチオマー若しくはジアステレオマーの形態として、又はラセミ混合物として単離できることは勿論である。本発明には、式Iの化合物の可能なあらゆるエナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ化合物又はそれらの混合物が包含される。本発明の化合物の光学的に活性な形態は、例えば、ラセミ化合物のキラル・クロマトグラフィー分離によって、光学的に活性な出発物質からの合成によって、又は後に説明する手順に基づく不斉合成によって製造することができる。
本発明の或る化合物が、例えばアルケン類のE及びZ異性体のような幾何異性体として存在し得ることも十分に理解されるであろう。本発明には、式Iの化合物の可能なあらゆる幾何異性体が包含される。本発明が、更に、式Iの化合物の互変異性体を包含することは理解されるであろう。
本発明の或る化合物が、また、例えば水和物などの溶媒和の形態並びに非溶媒和の形態で存在し得ることは勿論である。本発明が、更に式Iの化合物の全てのこのような溶媒和の形態を包含することは理解されるであろう。
式Iの化合物の塩類も、また、本発明の範囲に入る。一般に、本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、当該技術分野でよく知られた標準的な手順を用いて、例えば、十分に塩基性の化合物、例えばアルキルアミンを、生理学的に許容されるアニオンを与える好適な酸、例えばHCl又は酢酸と反応させることによって得ることができる。また、カルボン酸又はフェノールなどの好適に酸を形成するプロトンを有する本発明の化合物を、1当量のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物又はアルコキシド(エトキシド若しくはメトキシドなど)又は好適な塩基性有機アミン(コリン若しくはメグルミンなど)と水性溶媒中で処理し、続いて従来の精製法によって、対応するアルカリ金属(ナトリウム、カリウム若しくはリチウムなど)又はアルカリ土類金属(カルシウムなど)の塩を作ることが可能である。
1つの実施態様において、上記の式Iの化合物は、薬学的に許容されるその塩又は溶媒和物に、特に、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩又はp−トルエンスルホン酸塩に、変換することができる。
本発明者らは、今や、本発明の化合物が、医薬、特にCB1受容体の作動薬、部分作動薬、反作用薬又は拮抗薬のような調節剤又はリガンドとしての活性を有することを見出した。より詳しくは、本発明の化合物は、CB1受容体の作動薬としての選択的な活性を示し、治療、特に慢性疼痛、神経因性疼痛、急性疼痛、癌性疼痛、関節リウマチ起因の疼痛、片頭痛、内臓痛などの多様な疼痛状態を軽減する治療に有用である。しかし、このリストは、網羅的であると解釈すべきではない。更に、本発明の化合物は、B1受容体の機能不全が存在する又は関係する他の疾病状態にも有用である。更にまた、本発明の化合物は、癌、多発性硬化症、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、アルツハイマー病、不安障害、胃腸障害及び心臓血管障害の治療に使うことができる。
本発明の化合物は、特に、関節炎等の自己免疫疾患のための、皮膚移植、臓器移植及び類似の外科的必要性のための、膠原病及び各種アレルギーのための免疫調節剤として有用であり、抗癌剤及び抗ウイルス剤として使用するのに有用である。
本発明の化合物は、カンナビノイド受容体の変性又は機能不全がそのパラダイムに存在するか又はこれが関係する疾病状態に有用である。これは、診断技術、及び陽電子放射断層撮影(PET)などの撮像応用において、本発明の化合物の同位体標識物の使用を含ん
でいてもよい。
本発明の化合物は、下痢;うつ病;心的外傷後ストレス障害、パニック障害、全般性不安障害、社会恐怖症及び強迫性障害などの不安障害及びストレス関連障害;尿失禁;早漏;種々の精神障害;咳;肺水腫;種々の胃腸障害、例えば便秘、機能性胃腸障害(例えば、過敏性腸症候群及び機能性消化不良など)など;パーキンソン病及び他の運動障害;外傷性脳損傷;発作;心筋梗塞後の心臓保護;脊髄損傷;及びアルコール、ニコチン、オピオイド及び他の薬物乱用の治療を含めた薬物中毒の治療に有用であり、並びに例えば高血圧などの交感神経系の障害の治療に有用である。
本発明の化合物は、全身麻酔及び監視下鎮静管理の間に使う鎮痛剤として有用である。特性の異なる薬物との併用は、しばしば麻酔状態(例えば、記憶消失、痛覚脱失、筋肉弛緩及び鎮静)の維持に必要な、効果の均衡を得るために使われる。この併用には、吸入麻酔薬、睡眠薬、抗不安薬、神経筋遮断薬及びオピオイドが含まれる。
同様に、本発明の範囲には、上記で考察した状態のいずれかを治療する医薬を製造するための、上記式Iに記載した化合物のいずれかの使用が含まれる。
本発明の更なる側面は、上記の式Iに記載の化合物の有効量を、治療を必要とする患者に投与することによる、上記で考察した状態のいずれかに罹患する対象の治療方法である。
従って、本発明は、式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の、上記で定義した治療への使用を提供する。
更なる態様において、本発明は、式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩若しくは溶媒和物の、上記で定義した治療に使用する医薬を製造するための使用を提供する。
本明細書との関連において、用語「治療」には、特に異なる記載がない限り、「予防」も含まれる。用語「治療の」及び「治療的に」は、それに従って解釈すべきである。本発明に関連する用語の「治療」は、更に、前から存在する疾病状態、急性若しくは慢性の状態、又は再発状態のいずれかを軽減するために、本発明の化合物の有効量を投与することを包含する。この定義には、また、再発状態を防止するための予防的な治療及び慢性疾患のための継続した治療が包含される。
本発明の化合物は、治療、特に、急性疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、背痛、癌性疼痛及び内臓痛を含むが、これらに限定されない、様々な疼痛状態の治療、に有用である。
ヒトなどの温血動物の治療のための使用において、本発明の化合物は、従来の医薬組成物の形態で、経口的、筋肉内的、皮下的、局所的、鼻腔内的、腹腔内的、胸腔内的、静脈内的、硬膜外的、髄腔内的、経皮的、脳室内的を含むいずれの経路によって、及び関節内への注射によって投与することができる。
本発明の1つの実施態様において、投与の経路は、経口、静脈内又は筋肉内である。
特定の患者の個別の投薬計画及び最も適切な投与量レベルを決める場合、投薬量は、投与経路、疾患の重篤度、患者の年齢及び体重並びに主治医が通常考慮する他の因子によって決まる。
本発明の化合物から医薬組成物を製造するための、不活性で薬学的に許容される担体は
固体でも液体でも良い。固形の製剤としては、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤及び坐剤が挙げられる。
固体の担体は、稀釈剤、矯味矯臭剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤又は錠剤崩壊剤としても働く1種又はそれ以上の物質であって良く;それはまた、カプセル化材料であっても良い。
散剤では、担体は、微粉化した固体であり、微粉化した本発明化合物又はその活性成分との混合物内に存在する。錠剤では、活性成分は、必要な結合特性を有する担体と好適な割合で混合され、望ましい形状及び大きさに圧縮される。
坐剤組成物を製造するには、最初に脂肪酸グリセリドとカカオ脂の混合物のような低融点ワックスを融解し、例えば、攪拌によって活性成分をその中に分散させる。次に、融解した均質の混合物を都合の良い大きさの鋳型に流し込み、冷却させて凝固させる。
好適な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、乳糖、糖質、ペクチン、デキストリン、澱粉、トラガント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオ脂等である。
用語「組成物」は、カプセルを提供する担体としてカプセル化材料を用いた活性成分の製剤であって、活性成分(他の担体を含む又は含まない)が担体によってその中に囲まれ、その結果担体がそれと関係づけられる製剤も包含することを意図している。同様に、カシェ剤も含まれる。
錠剤、散剤、カシェ剤及びカプセル剤は、経口投与に好適な固形の剤形として使うことが出来る。
液体形態の組成物には、液剤、懸濁剤及び乳剤が含まれる。例えば、活性化合物の滅菌水溶液又は滅菌水性プロピレングリコール溶液は、非経口投与に好適な液体製剤であり得る。液体の組成物は、水性ポリエチレングリコール溶液中の液剤にも処方され得る。
経口投与のための水性液剤は、活性成分を水に溶解し、必要に応じて、好適な着色剤、矯味矯臭剤、安定剤及び増粘剤を添加して製造することが出来る。経口使用の水性懸濁剤は、微粉化した活性成分を、天然又は合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどの粘性物質及び製剤技術で公知の他の懸濁化剤と共に、水中に分散させて作ることが出来る。
医薬組成物は、投与方法に依存するが、好ましくは0.05〜99質量%、より好ましくは0.10〜50質量%(全ての質量パーセントは、組成物全量を基準にしている)の本発明の化合物を含む。
本発明を実施するための治療的有効量は、個々の患者の年齢、体重及び反応性を含めた既知の診断基準を用い、当業者によって、治療しようとする又は予防しようとする疾患の状況から判断して決められる。
本発明の範囲内には、医薬を製造するための、上記で定義した式Iの化合物のいずれかの使用がある。
同様に、本発明の範囲内には、疼痛を治療する医薬を製造するための、式Iの化合物のいずれかの使用がある。
更に、急性疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、背痛、癌性疼痛及び内臓痛を含むがこれらに限定されない、種々の疼痛状態を治療する医薬を製造するための、式Iに記載の化合物のいずれかの使用が提供される。
本発明の更なる側面は、上記の式Iに記載の化合物の有効量を、その治療を必要とする患者に投与することによる、上記で考察したいずれかの状態に罹患する対象の治療方法である。
更に、薬学的に許容される担体と一緒に、式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物が提供される。
特に、治療、より詳しくは疼痛治療のための、薬学的に許容される担体と一緒に式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物が提供される。
更に、上記で考察した状態のいずれかにおいて使われる、薬学的に許容される担体と一緒に式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物が提供される。
更なる側面において、本発明は、本発明の化合物の製造方法を提供する。
1つの実施態様において、本発明は、式I:
Figure 2008514594
の化合物の製造方法であって、式IIの化合物を式III:
Figure 2008514594
(ここで、R1、R2、R3、R4及びR5は上記で定義した通りである)
の化合物と反応させることを含む方法を提供する。
別の実施態様において、本発明は、式I:
Figure 2008514594
の化合物の製造方法であって、式IV:
Figure 2008514594
(ここで、R1、R2、R3、R4及びR5は上記で定義した通りである)
の化合物をトリホスゲン及びアミンR1(R2)NHと反応させることを含む方法を提供する。
本発明の化合物は、また、スキーム1〜3に図示した合成経路に従って合成することができる。
Figure 2008514594
Figure 2008514594
生物学的評価
hCB 1 及びhCB 2 受容体結合
Receptor Biology社から入手したヒトCB1受容体(hCB1)又はBioSignal社から入手したヒトCB2受容体(hCB2)の膜を37℃で解凍し、25ゲージの鈍端針に3回通し、カンナビノイド結合バッファー(Tris(50mM)、EDTA(2.5mM)、MgCl2(5mM)及び脂肪酸不含BSA(0.5mg/mL)、pH7.4)中に希釈し、適切な量のタンパク質を含むアリコートを96ウェルプレートに分配した。hCB1及びhCB2における本発明の化合物のIC50は、3H−CP55,940を用いて、最終容量300μLでウェル当たり20,000から25,000dpm(0.17〜0.21nM)で行った10点の用量反応曲線から評価した。全結合及び非特異的結合は、それぞれ、0.2μMのHU210の非存在下及び存在下で測定した。プレートをボルテックスし、室温で60分間インキュベートし、Tomtec社又はPackard社製ハーベスターに付けたUnifilters GF/B(予め0.1%ポリエチレンイミンに浸した)で3mLの洗浄バッファー(Tris(50mM)、MgCl2(5mM)及びBSA(0.5mg)、pH7.0)を用いてろ過した。フィルターは、55℃で1時間乾燥させた。65μL/ウェルのMS−20シンチレーション液を添加した後、放射活性(cpm)を、TopCount (Packard社製)で計数した。
hCB 1 及びhCB 2 のGTPγS結合
Receptor Biology社から入手したヒトCB1受容体(hCB1)又はBioSignal社製のヒトCB2受容体の膜を37℃で解凍し、25ゲージの鈍端針に3回通し、GTPγS結合バッファー(Hepes(50mM)、NaOH(20mM)、NaCl(100mM)、EDTA(1mM)、MgCl2(5mM)、pH7.4、BSA(0.1%))中に希釈した。本発明の化合物のEC50及びEmaxは、適切な量の膜タンパク質及びウェル当たり100,000〜130,000dpm(0.11〜0.14nM)のGTPg35Sを用いて300μL中で行った10点の用量反応曲線から評価した。基底及び最大刺激での結合は、それぞれ1μM(hCB2)又は10μM(hCB1)のWin55,212−2の非存在下及び存在下で測定した。膜は、プレートに分配(最終15μM(hCB2)又は30μM(hCB1)GDP)する前に、56.25μM(hCB2)又は112.5μM(hCB1)のGDPと5分間プレ・インキュベートした。プレートをボルテックスし、室温で60分間インキュベートし、Tomtec社又はPackard社製ハーベスターに付けたUnifilters GF/B(予め水に浸した)で3mLの洗浄バッファー(Tris(50mM)、MgCl2(5mM)及びNaCl(50mM)、pH7.0)を用いてろ過した。フィルターは、55℃で1時間乾燥させた。65μL/ウェルのMS−20シンチレーション液を添加した後、放射活性(cpm)を、TopCount (Packard社製)で計数した。拮抗薬の逆向きの検討(antagonist reversal study)は、(a)作動薬用量反応曲線を一定濃度の拮抗薬存在下で行う、又は(b)拮抗薬用量反応曲線を一定濃度の作動薬存在下で行うこと以外は、同じ方法で行った。
上記のアッセイに基づいて、特定の受容体に対する本発明の特定の化合物の解離定数(Ki)を、下記の式:
Ki=IC50/(1+[rad]/Kd)、
ここで、
IC50は、50%の置換が観測される本発明の化合物の濃度であり;
[rad]は、その時点における標準又は対照の放射活性リガンドの濃度であり;そして
Kdは、放射活性リガンドの特定の受容体に対する解離定数である;
を用いて決定した。
上記のアッセイを用いた場合、いくつかの本発明の化合物のヒトCB1受容体に対するKiは、5nMと52nMの間の範囲にあった。それらの化合物のEC50は、10nMと202nMの間の範囲にあった。それらの化合物のEmaxは、70%と151%の間の範囲にあった。
本発明は、更に、本発明の化合物を製造し、精製し、分析し、そして生物学的テストを行う方法を記載する以下の実施例により、より詳細に説明されるが、それらは、本発明を限定するものと解釈すべきではない。
〔実施例1〕
4−[(アミノカルボニル)アミノ]−N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
工程A:4−[(アミノカルボニル)アミノ]−N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
2−tert−ブチル−N−メチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−アミン(製造は、以下の製造工程B、C、D、E及びFを参照)(30mg、0.0995mmol)及び4−ウレイド−ベンゼンスルホニルクロリド(28mg、0.119mmol)を、触媒量のDMAPを含むDMF(3mL)中、室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。生成物を、10〜70%CH3CN/H2Oを用いた逆相HPLCで精製し、そして凍結乾燥して標題化合物を対応するTFA塩として得た。収量:24mg(39%);1HNMR(400MHz,メタノール−D4)δ:1.50−1.55(m,2H),1.56−1.63(m,2H),1.67(s,9H),2.32−2.40(m,1H),3.23(s,3H),3.34(dt,J=11.42,2.34Hz,2H),3.92(d,J=3.12Hz,1H),3.95(d,J=3.12Hz,1H),4.51(d,J=7.42Hz,2H),7.32(ddd,J=9.03,2.00,0.88 Hz,1H),7.38(d,J=8.20Hz,2H),7.49−7.54(m,3H),7.88(d,J=8.98Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+:500.0;元素分析、計算値:C253354S+1.7TFA+0.6H2O:C,48.43;H,5.14;N,9.94.実測値:C,48.44;H,5.04;N,10.04。
工程B:(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)カルバミン酸メチル
Figure 2008514594
クロロギ酸メチル(13.2mL、170.2mmol)を、4−フルオロ−3−ニトロアニリン(24.15g、154.7mmol)及びDIPEA(35mL、201mmol)の冷(0℃)ジクロロメタン(200ml)溶液に、滴下しながら加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。次いで溶液をジクロロメタン(200mL)で希釈し、2Mの
HCl、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を濃縮し、生成物を更に精製することなく次の工程で直接用いた。収量:35.5g(99%);1HNMR(400MHz,クロロホルム−D)δ:3.81(s,3H),7.02(s,1H),7.23(m,1H),7.72(d,J=8.59Hz,1H),8.17(dd,J=6.35,2.64Hz,1H)。
工程C:{3−ニトロ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}カルバミン酸メチル
Figure 2008514594
(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)カルバミン酸メチル(2.0g、9.32mmol)及び4−アミノメチルテトラヒドロピラン(1.28g、11.2mmol)を、TEA(2.0mL、14.0mmol)を含むEtOH(50mL)中で、75℃で48時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残留物をEtOAcに溶解し、5%KHSO4水溶液、飽和のNaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。粗生成物を、溶離液としてヘキサン/EtOAc=1/1を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで以って精製した。収量:2.53g(88%);1HNMR(400MHz,クロロホルム−D)δ:1.42(ddd,J=25.24,12.06,4.49Hz,2H),1.73(d,J=1.76Hz,1H),1.76(d,J=1.95Hz,1H),1.88−2.01(m,1H),3.22(dd,J=6.74,5.57Hz,2H),3.42(td,J=11.86,2.05Hz,2H),3.78(s,3H),4.01(d,J=4.30Hz,1H),4.04(d,J=3.51Hz,1H),6.48(br.s,1H),6.85(d,J=9.37Hz,1H),7.65(br.s,1H),8.03−8.09(m,2H)。
工程D:{3−アミノ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}カルバミン酸メチル
Figure 2008514594
{3−ニトロ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}カルバミン酸メチル(2.53g、8.18mmol)を、触媒量の10%Pd/Cを含むEtOAc(50mL)に溶解した。溶液を水素雰囲気(40psi)下、Parr水素化装置を用いて終夜室温で振盪した。溶液をCeliteを通して濾過し、そして溶媒を蒸発させた。収量:2.29g(99%);1HNMR(400MHz,クロロホルム−D)δ:1.40(ddd,J=25.09,12.01,4.49Hz,2H),1.70−1.74(m,1H),1.74−1.77(m,1H),1.81−1.92(m,1H),2.99(d,J=6.64Hz,2H),3.34(br.s,2H),3.41(dt,J=11.81,2.15Hz,2H),3.74(s,3H),3.99(d,J=3.51Hz,1H),4.02(d,J=3.51Hz,1H),6.38(br.s,1H),6.55−6.60(m,1H),6.62−6.68(m,1H),6.95(br.s,1H)。
工程E:[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]カルバミン酸メチル
Figure 2008514594
{3−アミノ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}カルバミン酸メチル(2.29g、8.20mmol)及びDMAP(0.20g、1.64mmol)をDCM(75mL)に溶解した。トリメチルアセチルクロリド(1.10mL、9.02mmol)を滴下しながら加え、そして溶液を室温で2時間撹拌した。溶液をNaHCO3の水溶液、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。残留物をAcOH(25mL)に溶解し、そして、マイクロ波装置(Personal Chemistry製)を用いて、125℃で1時間加熱した。溶媒を蒸発させた。残留物をEtOAcに溶解し、NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水MgSO4で乾燥した。粗生成物を、溶離液としてヘキサン/アセトン=4/3を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで以って精製した。収量:1.81g(64%);1HNMR(400MHz,クロロホルム−D)δ:1.48−1.54(m,4H)1.56(s,9H)2.23−2.35(m,1H)3.27−3.35(m,2H)3.78(s,3H)3.96(t,J=2.93Hz,1H)3.99(t,J=3.03Hz,1H)4.18(d,J=7.42Hz,2H)6.63(br.s,1H)7.24−7.28(m,1H)7.41(br.s,1H)7.61(d,J=1.95Hz,1H)。
工程F:2−tert−ブチル−N−メチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−アミン
Figure 2008514594
[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]カルバミン酸メチル(1.80g、5.21mmol)を、THF(75mL)に0℃で溶解した。1MのHCl/エーテル(7.3mL、7.29mmol)を滴下しながら加え、溶液を0℃で15分間撹拌した。LiAlH4(988mg、26.1mmol)を徐々に加え、溶液を室温で終夜撹拌した。反応溶液に0℃においてMeOH(5mL)を加え、次いで水(10mL)を加えてクエンチし、そして溶液を室温で30分間撹拌した。無水Na2SO4(10g)を加え、溶液を室温で更に30分間撹拌した。溶液を濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をEtOAcに溶解し、NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を蒸発させた。収量:1.54g(98%);1HNMR(400MHz,クロロホルム−D)δ:1.49−1.53(m,4H),1.53−1.57(m,9H),2.22−2.32(m,1H),2.87(s,3H),3.26−3.35(m,2H),3.95(t,J=3.03Hz,1H),3.97−4.00(m,1H),4.13(d,J=7.42Hz,2H),6.61(dd,J=8.59,2.15 Hz,1H),6.99(d,J=1.95 Hz,1H),7.11(d,J=8.59Hz,1H)。
〔実施例2〕
4−[(アミノカルボニル)アミノ]−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
工程A:4−[(アミノカルボニル)アミノ]−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
N−メチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−アミン・塩酸塩(76.1mg、0.2mmol)の溶液(製造は、工程B、C、D、E、F及びGを参照)、DMAP(97.7mg、0.8mmol)及び4−[(アミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホニルクロリド(94.0mg、0.4mmol)のMeCN(6mL)溶液を、終夜室温で撹拌した。反応混合物を水(6mL)でクエンチした。蒸発した後、粗生成物を20〜50%CH3CN/H2Oを用いた逆相HPLCで以って精製し、次いで凍結乾燥し、標題化合物を対応するTFA塩として得た。収量:42.9mg(42%);1HNMR(400MHz,CD3OD)δ:1.40−1.52(m,4H),2.15−2.34(m,1H),3.23(s,3H),3.31−3.40(m,2H),3.87−3.98(m,2H),4.32(d,J=7.81Hz,2H),7.32(dd,J=8.88,2.05Hz,1H),7.37−7.43(m,3H),7.48−7.56(m,2H),7.72(d,J=8.79Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=512.0;元素分析、計算値:C2224354S+0.3TFA(545.73):C,49.74,H,4.49,N,12.83;実測値:C,49.84;H,4.55;N,12.78。
工程B:N−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)アセトアミド
Figure 2008514594
4−フルオロ−3−ニトロ−アニリン(45.0g、0.288mol)を無水酢酸(150mL)に、室温で少しずつ加えた。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。白色の固体を集め、減圧下で乾燥し、標題の化合物(42.0g、70%)を得た。1HNMR(400MHz,CDCl3)δ:2.23(s,3H),7.26(m,1H),7.50(s broad,1H),7.87(m,1H),8.23(dd,J=6.44,2.73Hz,1H)。
工程C:N−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)−N−メチルアセトアミド
Figure 2008514594
水素化ナトリウム(2.40g、60mmol)を、N−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)アセトアミド(7.93g、40mmol)のTHF(120mL)溶液に、0℃で、少しずつ加えた。20分間撹拌した後、ヨードメタン(17.0g、120mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、飽和のNaHCO3(30mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。集めた有機相を飽和のNaCl(2×30mL)で洗浄した。濾過及び濃縮の後、標題化合物(8.73g、100%)を褐色の固体として得た。1HNMR(400MHz,CDCl3)δ:1.92(s,3H),3.30(s,3H),7.38(s,1H),7.52(s,1H),7.95(s,1H)。
工程D:N−メチル−N−{3−ニトロ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}アセトアミド
Figure 2008514594
4−アミノメチルピラン(2.50g、21.7mmol)を、EtOH(120mL)中のN−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)−N−メチルアセトアミド(4.61g、21.27mmol)及び炭酸ナトリウム(5.10g、47.7mmol)の混合物に、室温で加えた。反応混合物を3日間60℃に加熱した。エタノールを蒸発させた後、残留物をEtOAc(400mL)に溶解し、水(3×50mL)、飽和のNaCl(3×50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過及び濃縮の後、標題化合物(6.62g、100%)を橙赤色の固体として得た。1HNMR(400MHz,CDCl3)δ:1.38−1.52(m,2H),1.72−1.81(m,2H),1.90(s,3H),1.93−2.02(m,1H),3.23(s,3H),3.23−3.27(m,2H),3.36−3.49(m,2H),4.01−4.07(m,2H),6.91(d,J=9.18Hz,1H),7.29(dd,J=9.08,2.64 Hz,1H),8.05(d,J=2.34Hz,1H),8.22(t,J=5.37Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=309.12。
工程E:N−{3−アミノ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}−N−メチルアセトアミド
Figure 2008514594
N−メチル−N−{3−ニトロ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}アセトアミド(5.39g、16.7mmol)を、酢酸エチル(200mL)中で、10%Pd/C(0.2g)を触媒として用い、30〜40psiの水素圧下、Parr振盪器内において、室温で18時間水素化した。Celiteを通して濾過し、濃縮した後、紫色の固体(6.0g、100%)をHCl塩として得、それを精製せずに次の工程で使用した。1HNMR(400MHz,CD3OD)δ:1.32−1.46(m,2H),1.78−1.84(m,2H),1.85(s,3H),1.91−2.06(m,1H),3.16(d,J=6.83Hz,2H),3.20(s,3H),3.39−3.51(m,2H),3.94−4.03(m,2H),7.01(d,J=8.59Hz,1H),7.12(d,J=2.15Hz,1H),7.17(dd,J=8.49,4.39Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=278.7。
工程F:N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]アセトアミド
Figure 2008514594
N−{3−アミノ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}−N−メチルアセトアミド・塩酸塩(395.1mg、1.42mmol)のトリフルオロ酢酸(10mL)溶液を、還流下において20時間加熱した。溶媒を蒸発させた後、粗生成物を直接精製せずに次の工程で用いた。MS(ESI)(M+H)+:356.02。
工程G:N−メチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−アミン
Figure 2008514594
未精製のN−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]アセトアミド(約500mg、1.42mmol)を、EtOH/2NHCl=3/2の溶液(10mL)に溶解し、次いでマイクロ波装置(Personal Chemistry Smith Synthesizer製)内で、120℃で4時間加熱した。濃縮した後、減圧下で乾燥し、標題の化合物を灰白色の固体(539mg、100%)として得、これを工程Aに直接用いた。MS(ESI)(M+H)+=314.20。
〔実施例3〕
N−メチル−4−ニトロ−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
実施例2における工程Aの手順に従い、N−メチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−アミン・塩酸塩(387.0mg、1.0mmol)(製造は、実施例81における工程B、C、D、E、F及びGを参照)、DMAP(488.7mg、4.0mmol)及び4−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(443.2mg、2.0mmol)のMeCN(10mL)溶液を用いて製造し、粗生成物を、ヘキサン/EtOAc=1/1を用いたシリカゲル上でのMPLCで以って精製し、標題化合物を黄色固体(295.0mg、59%)として得た。1HNMR(400MHz,CD3OD)δ:1.39−1.54(m,4H),2.14−2.34(m,1H),3.32(s,3H),3.33−3.40(m,2H),3.86−4.01(m,2H),4.32(d,J=7.42Hz,2H),7.31(dd,J=8.88,2.05 Hz,1H),7.45(d,J=2.15Hz,1H),7.74(d,J=8.98 Hz,1H),7.76−7.82(m,2H),8.27−8.42(m,2H)、MS(ESI)(M+H)+=499.0;元素分析、計算値:C2121345S+0.50TFA+0.20H2O(559.10):C,47.26;H,3.95;N,10.02;実測値:C,47.24;H,3.80;N,10.20。
〔実施例4〕
4−アミノ−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホ
ンアミド
Figure 2008514594
N−メチル−4−ニトロ−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(235.6mg、0.47mmol)(製造は、実施例3を参照)を、酢酸エチル(20mL)中で、10%Pd/C(90mg)を触媒として用い、30〜40psiの水素圧下、Parr振盪器内において、室温で5時間水素化した。Celiteを通して濾過し、濃縮した後、白色固体(229.8mg、100%)を得た。少量の粗生成物を20〜70%CH3CN/H2Oを用いて、逆相HPLCで以って精製し、次いで凍結乾燥して標題化合物を対応するTFA塩として得た。1HNMR(400MHz,CD3OD)δ:1.38−1.55(m,4H),2.15−2.35(m,1H),3.18(s,3H),3.33−3.40(m,2H),3.82−4.02(m,2H),4.32(d,J=7.62Hz,2H),6.58−6.69(m,2H),7.15−7.23(m,2H),7.35(dd,J=8.98,1.95 Hz,1H),7.40(d,J=1.56Hz,1H),7.71(d,J=8.79Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=469.0;元素分析、計算値:C2123343S+0.40TFA(514.11):C,50.93;H,4.59;N,10.90;実測値:C,51.00;H,4.72;N,10.54。
〔実施例5〕
4−{[(イソプロピルアミノ)カルボニル]アミノ}−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
4−アミノ−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(31.3mg、0.067mmol)(製造は、実施例4を参照)及び2−イソシアナトプロパン(0.5mL)のDCE(5mL)溶液を80℃で終夜加熱した。蒸発後、粗生成物を、ヘキサン/EtOAc=1/1を用いたシリカゲル上でのMPLCで以って精製し、標題化合物を白色固体(17.2mg、46%)として得た。1HNMR(400MHz,CD3OD)δ:1.17(d,J=6.44Hz,6H),1.41−1.53(m,4H),2.18−2.33(m,1H),3.23(s,3H),3.31−3.39(m,2H),3.83−3.90(m,1H),3.90−3.96(m,2H),4.32(d,J=7.42 Hz,2H),7.32(dd,J=8.88,2.05Hz,1H),7.36−7.40(m,2H),7.40(d,J=1.56Hz,1H),7.46−7.52(m,2H),7.72(d,J=8.59Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=554.0;元素分析、計算値:C2530354S+0.70TFA+0.20H2O+0.5CH3OH(653.06):C,49.48;H,5.11;N,10.72;実測値:C,49.50;H,5.16;N,10.71。
〔実施例6〕
4−{[(tert−ブチルアミノ)カルボニル]アミノ}−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
工程A:4−{[(tert−ブチルアミノ)カルボニル]アミノ}−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
4−イソシアナト−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(製造は、以下の工程Bを参照)のTHF(3.5mL、0.14mmol)溶液を、t−ブチルアミン(18μL、12.5mg、0.17mmol)のTHF(2mL)溶液に室温で加えた。反応混合物を終夜撹拌し、EtOAc(50mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥した。蒸発後、粗生成物を、20〜70%CH3CN/H2Oを用いた逆相HPLCで精製し、そして凍結乾燥して、標題化合物を対応するTFA塩として得た。収量:44.6mg(56%);1HNMR(600MHz,メタノール−D4)δ:1.45(s,9H),1.50−1.63(m,4H),2.27−2.41(m,1H),3.31(s,3H),3.40−3.49(m,2H),3.95−4.07(m,2H),4.41(dd,J=7.42Hz,2H),7.40(dd,J=8.96,2.05Hz,1H),7.43−7.48(m,2H),7.49(d,J=1.79Hz,1H),7.51−7.57(m,2H),7.80(d,J=8.70Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=568.0;元素分析、計算値:C2632354S+0.50TFA+0.10H2O(626.45):C,51.77;H,5.26;N,11.18;実測値:C,51.72;H,5.21;N,11.28。
工程B:4−イソシアナト−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
4−アミノ−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(1.32g、2.82mmol)(製造は、実施例4を参照)及びDIPEA(1.1mL、0.82g、6.35mmol)のTHF(30mL)溶液を、トリホスゲン(0.31g、1.04mmol)のTHF(40mL)溶液に、0℃において20分間かけて加えた。反応混合物を0℃で30分間、室温で1時間撹拌し、次いで、直接次の工程で用いた。
〔実施例7〕
4−({[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]カルボニル}アミノ)−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
実施例6における工程Aの手順に従い、4−イソシアナト−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(製造は、実施例6における工程Bを参照)(0.14mmol)のTHF(3.5mL)溶液及びエタノールアミン(11μL、11.1mg、0.18mmol)のTHF(2mL)溶液を用いた。粗生成物を、20〜50%CH3CN/H2Oを用いた逆相HPLCで以って精製し、次いで凍結乾燥して、標題化合物を対応するTFA塩として得た。収量:41.0mg(53%);1HNMR(600MHz,メタノール−D4)δ:1.48−1.63(m,4H),2.27−2.43(m,1H),3.32(s,3H),3.40−3.47(m,4H),3.71(t,J=5.63Hz,2H),3.97−4.07(m,2H),4.41(d,J=7.68Hz,2H),7.41(dd,J=8.96,2.05Hz,1 H),7.45−7.49(m,2H),7.50(d,J=1.79Hz,1 H),7.57−7.64(m,2H),7.81(d,J=8.70Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=556.0;元素分析、計算値:C2428355S+0.60TFA+0.30H2O(629.40):C,48.09;H,4.68;N,11.13;実測値:C,48.08;H,4.60;N,11.23。
〔実施例8〕
4−{[(ヒドロキシアミノ)カルボニル]アミノ}−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
実施例6の工程Aの手順に従い、4−イソシアナト−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(製造は実施例6の工程Bを参照)(0.14mmol)のTHF(3.5mL、0.14mmol)溶液、ヒドロキシルアミン塩酸塩(11.8mg、0.17mmol)及びDIPEA(0.1mL)のTHF(2mL)溶液を用いた。粗生成物を、20〜50%CH3CN/H2Oを用いた逆相HPLCで以って精製し、次いで凍結乾燥して、標題化合物を対応するTFA塩として得た。収量:34.8mg(47%);1HNMR(600MHz,メタノール−D4)δ:1.35(s,4H),2.04−2.17(m,1H),3.16(s,3H),3.18−3.24(m,2H),3.76−3.86(m,2H),4.28(d,J=7.17Hz,2H),7.23(d,J=8.96Hz,1H),7.36(d,J=8.70Hz,2H),7.45(s,1H),7.81(d,J=8.70Hz,2H),7.84(d,J=8.70Hz,1H),9.07(s,1H),9.14(s,1H),9.27(s,1H),9.28(s,1H);MS(ESI)(M+H)+=528.0;元素分析、計算値:C2224355S+0.30TFA+0.30H2O(567.14):C,47.86;H,4.43N,12.35;実測値:C,47.88;H,4.28;N,12.44。
〔実施例9〕
4−({[メトキシ(メチル)アミノ]カルボニル}アミノ)−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H
−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
実施例6の工程Aの手順に従い、4−イソシアナト−N−メチル−N−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(製造は実施例6の工程Bを参照)(0.14mmol)のTHF(3.5mL)溶液、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(27.3mg、0.28mmol)及びDIPEA(0.1mL)のTHF(2mL)溶液を用いた。粗生成物を、20〜50%CH3CN/H2Oを用いた逆相HPLCで以って精製し、次いで凍結乾燥して、標題化合物を対応するTFA塩として得た。収量:35.9mg(46%);1HNMR(600MHz,メタノール−D4)δ:1.51−1.62(m,4H),2.26−2.42(m,1H),3.25(s,3H),3.33(s,3H),3.40−3.48(m,2H),3.84(s,3H),3.98−4.06(m,2H),4.41(d,J=7.68Hz,2H),7.41(dd,J=8.83,1.92Hz,1H),7.48−7.57(m,3H),7.77−7.85(m,3H)、MS(ESI)(M+H)+=556.0;元素分析、計算値:C2428355S+0.10TFA+0.50H2O+0.20MeOH(582.4):C,50.32;H,5.17;N,12.03;実測値:C,50.33;H,5.12;N,12.05。
〔実施例10〕
N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−{[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ}−N−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
工程A:N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−{[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ}−N−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−イソシアナト−N−メチルベンゼンスルホンアミドのTHF(10mL、0.22mmol)溶液(製造は、以下の工程B、C、D、E、F、G、H及びIを参照)に、エチルアミン(0.26mmol)のTHF(5mL)溶液を室温で加えた。反応混合物を終夜撹拌し、EtOAc(50mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。蒸発後、粗生成物を、EtOAcを用いたシリカゲル上でのMPLCによる精製を行い、標題の化合物を白色固体(111.8mg、96%)として得た。1HNMR(600MHz,メタノール−D4)δ:1.17(t,J=7.30Hz,3H),1.52−1.65(m,4H),1.70(s,9H),2.31−2.46(m,1H),3.21−3.27(q,J=7.4Hz,2H),3.26(s,3H),3.34−3.41(m,2H),3.97(m,2H),4.54(d,J=7.94Hz,2H),7.35(dd,J=8.96,2.05Hz,1H),7.37−7.43(m,2H),7.50−7.56(m,3H),7.90(d,J=9.22Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=528.0。
工程B:N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチルアセトアミド
Figure 2008514594
トリメチルアセチルクロリド(3.3mL、3.20g、26.5mmol) を、N−{3−アミノ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(7.01g、25.3mmol)(製造は実施例2の工程B〜Eを参照)及びDIPEA(5.3mL、3.92g、30.4mmol)のジクロロメタン(170mL)溶液に、0℃で滴下しながら加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発後、残留物を酢酸(75mL)に溶解し、15本の密封した試験管に分けた。混合物をマイクロ波装置(Personal Chemistry Smith Synthesizer製)で以って、150℃で2.5時間加熱した。集めた反応混合物を蒸発させ、そしてEtOAc(400mL)に溶解し、2NのNaOH水溶液(2×20mL)、ブライン(2×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過及び蒸発後、残留物を、溶離液としてEtOAc/MeOH=10/1を用いたシリカゲル上でのMPLCで以って精製し、標題の化合物を白色固体(7.31g、84%)として得た。MS(ESI)(M+H)+=344.15。
工程C:2−tert−ブチル−N−メチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−アミン
Figure 2008514594
N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチルアセトアミド (4.57g、13.3mmol)を、塩酸(37%、100mL)に溶解し、次いで、終夜90〜100℃に加熱した。濃縮した後、残留物をEtOAcに溶解し、2NのNaOH溶液、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を蒸発し、粗生成物を得、それを直接次の段階に用いた。収量:4.01g(100%);1HNMR(400MHz,クロロホルム−D)δ:1.46−1.54(m,4H),1.54(s,9H),2.16−2.37(m,1H),2.87(s,3H),3.23−3.38(m,2H),3.91−4.02(m,2H),4.13(d,J=7.42Hz,2H),6.61(dd,J=8.59,2.15Hz,1H),6.99(d,J=2.15Hz,1H),7.11(d,J=8.59Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=302.06。
工程D:N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチル−4−ニトロベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
4−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1.06g、4.8mmol)を、2−tert−ブチル−N−メチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−アミン(1.21g、4.0mmol)、DIPEA(0.98mL、0.72g、5.6mmol)及びDMAP(0.10g、0.8mmmol)のDCM(20mL)溶液に加えた。混合物を終夜室温で撹拌し、飽和のNaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水MgSO4で乾燥した。粗生成物を、溶離液としてヘキサン/EtOAc=1/1を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで以って精製した。収量:1.91g(98%);1HNMR(400MHz,クロロホルム−D)δ:1.51−1.57(m,13H),2.24−2.34(m,1H),3.27(s,3H),3.30−3.38(m,2H),3.99(t,J=2.93Hz,1H),4.02(t,J=3.03Hz,1H),4.20(d,J=7.42Hz,2H),7.19−7.23(m,2H),7.29−7.33(m,1H),7.77(d,J=8.98Hz,2H),8.30(d,J=8.79Hz,2H)。
工程E:4−アミノ−N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチル−4−ニトロベンゼンスルホンアミド(1.91g、3.93mmol)を、触媒量の10%Pd/Cを含むEtOAc(200mL)に溶解した。溶液を水素雰囲気(40psi)下、Parr水素化装置を用いて、終夜室温で振盪した。溶液をCeliteを通して濾過し、溶媒を蒸発させて粗生成物を得、それを直接次の工程で用いた。収量:1.80g(100%);MS(ESI)(M+H)+=457.01。
工程F:N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−イソシアナト−N−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
4−アミノ−N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチルベンゼンスルホンアミド(301mg、0.66mmol)及びDIPEA(256μL、193mg、1.49mmol)のTHF(15mL)溶液を、トリホスゲン(73mg、0.24mmol)のTHF(15mL)溶液に、0℃で、20分間かけて加えた。反応混合物を、0℃で30分間、室温で1時間撹拌し、次いで、直接次の工程で用いた。
〔実施例11〕
N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−{[(ヒドロキシアミノ)カルボニル]アミノ}−N−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
実施例10の工程Aの手順に従い、N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−イソシアナト−N−メチルベンゼンスルホンアミド(0.22mmol)のTHF(10mL)溶液(製造は、実施例10を参照)、ヒドロキシルアミン・塩酸塩(30.6mg、0.44mmol)及びDIPEA(92μL、68.6mg、0.53mmol)のTHF(5mL)溶液を用いた。粗生成物を、シリカゲル上で溶離液としてEtOAcを用いたMPLCで精製し、標題の化合物を白色固体(43.0mg、38%)として得た。1HNMR(600MHz,DMSO−D6)δ:1.39−1.53(m,4H),1.59(s,9H),2.15−2.26(m,1H),3.19(s,3H),3.20−3.24(m,2H),3.47(s,1H),3.75−3.93(m,2H),4.44(d,J=6.40Hz,2H),7.19(d,J=8.45Hz,1H),7.40(d,J=8.71Hz,2H),7.49(s,1H),7.84(d,J=7.68Hz,2H),7.96(s,1H),9.19(s,1H),9.36(s,1H);MS(ESI)(M+H)+=516.0;元素分析、計算値:C253355S+1.60 HCl+0.30MeOH(583.59):C,52.07;H,6.18;N,12.00;実測値:C,52.14;H,6.10;N,11.83。
〔実施例12〕
N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−({[メトキシ(メチル)アミノ]カルボニル}アミノ)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
実施例10の工程Aの手順に従い、N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−イソシアナト−N−メチルベンゼンスルホンアミド(0.22mmol)のTHF(10mL)溶液(製造は、実施例10を参照)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(42.9mg、0.44mmol)及びDIPEA(92μL、68.6mg、0.53mmol)のTHF(5mL)溶液を用いた。粗生成物を、20〜50%CH3CN/H2Oを用いた逆相HPLCで以って精製し、次いで凍結乾燥して、標題化合物を対応するTFA塩として得た。収量:82.7mg(69%);1HNMR(600MHz,メタノール−D4)δ:1.50−1.65(m,4H),1.70(s,9H),2.32−2.45(m,1H),3.18(s,3H),3.28(s,3H),3.34−3.41(m,2H),3.77(s,3H),3.92−4.02(m,2H),4.54(d,J=7.42Hz,2H),7.34(dd,J=8.96,2.05Hz,1H),7.41−7.49(m,2H),7.55(d,J=2.05Hz,1H),7.68−7.76(m,2H),7.90(d,J=8.96Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=544.0;元素分析、計算値:C273755S+1.70TFA+0.50H2O(746.54):C,48.91;H,5.36;N,9.38;実測値:C,48.93;H,5.31;N,9.37。
〔実施例13〕
N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−{[(シクロブチルアミノ)カルボニル]アミノ}−N−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
実施例10の工程Aの手順に従い、N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−イソシアナト−N−メチルベンゼンスルホンアミド(0.14mmol)のTHF(10mL)溶液(製造は実施例10を参照)及びシクロブチルアミン(19.4mg、0.27mmol)のTHF(2mL)溶液を用いた。粗生成物を、シリカゲル上で溶離液としてEtOAcを用いたMPLCで精製し、標題の化合物を白色固体(74.1mg、99%)として得た。1HNMR(600MHz,メタノール−D4)δ:1.50−1.66(m,4H),1.70(s,9H),1.72−1.80(m,2H),1.89−2.01(m,2H),2.26−2.37(m,2H),2.36−2.46(m,1H),3.26(s,3H),3.33−3.45(m,2H),3.90−4.03(m,2H),4.16−4.29(m,1H),4.55(d,J=7.42Hz,2H),7.35(dd,J=8.96,1.79Hz,1H),7.40(d,J=8.70Hz,2H),7.51(d,J=8.96Hz,2H),7.55(d,J=1.54Hz,1H),7.91(d,J=8.96Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=554.0;元素分析、計算値:C293954S+1.60HCl+0.10CH3OH(615.27):C,56.81;H,6.72;N,11.38;実測値:C,56.80;H,6.74;N,11.32。
〔実施例14〕
N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−{[(シクロプロピルアミノ)カルボニル
]アミノ}−N−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 2008514594
実施例10の工程Aの手順に従い、N−[2−tert−ブチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−イソシアナト−N−メチルベンゼンスルホンアミド(0.14mmol)のTHF(10mL)溶液(製造は、実施例10を参照)及びシクロプロピルアミン(15.5mg、0.27mmol)のTHF(2mL)溶液を用いた。粗生成物を、シリカゲル上で溶離液としてEtOAcを用いたMPLCで精製し、標題の化合物を白色固体(70.7mg、98%)として得た。1HNMR(600MHz,メタノール−D4)δ:0.48−0.55(m,2H),0.70−0.81(m,2H),1.53−1.66(m,4H),1.71(s,9H),2.34−2.45(m,1H),2.57−2.64(m,1H),3.26(s,3H),3.35−3.42(m,2H),3.96−3.98(m,2H),4.56(d,J=7.68Hz,2H),7.36(dd,J=9.22,2.05Hz,1H),7.39−7.45(m,J=8.96Hz,2H),7.52−7.60(m,3H),7.92(d,J=8.96Hz,1H);MS(ESI)(M+H)+=540.0;元素分析、計算値:C283754S+1.00HCl+0.80H2O+1.30EtOAc(708.26):C,56.26;H,7.13;N,9.88;実測値:C,56.30;H,7.10;N,9.92。

Claims (14)

  1. 式I:
    Figure 2008514594
    (式中、
    1及びR2は、−H、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ及びヒドロキシ−C1-4アルキルから独立に選択され;そして
    3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択される)
    の化合物、薬学的に許容されるその塩、ジアステレオマー、エナンチオマー、又はそれらの混合物。
  2. 請求項1に記載の化合物であって、ここで、
    1及びR2は、R1及びR2が異なる基である場合、−H、ヒドロキシ、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシ及びt−ブチルから独立に選択され;そして
    3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択される;
    化合物。
  3. 請求項1に記載の化合物であって、ここで、
    1及びR2は、R1及びR2が異なる基である場合、−H、ヒドロキシ、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシ及びt−ブチルから独立に選択され;そして
    3、R4及びR5は、R3、R4及びR5は同一である場合、フルオロ及びメチルから独立に選択される;
    化合物。
  4. 請求項1に記載の化合物であって、ここで、
    1及びR2は、R1及びR2は同時に−Hではない場合、−H、ヒドロキシ、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシ及びt−ブチルから独立に選択され;そして
    3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択される;
    化合物。
  5. 以下の式:
    Figure 2008514594
    から選択される化合物、及び薬学的に許容されるその塩。
  6. 式I:
    Figure 2008514594
    (式中、
    1及びR2は、−H、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-4アル
    コキシ及びヒドロキシ−C1-4アルキルから独立に選択され;そして
    3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択される)
    の化合物、薬学的に許容されるその塩、ジアステレオマー、エナンチオマー、又はそれらの混合物。
  7. 医薬として使用するための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 疼痛を治療する医薬の製造における、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  9. 不安障害を治療する医薬の製造における、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  10. 癌、多発性硬化症、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、アルツハイマー病、胃腸障害及び心臓血管障害を治療する医薬の製造における、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  11. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
  12. 温血動物における疼痛の治療法であって、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量をその治療を必要とする該動物に投与することを含む方法。
  13. 式I:
    Figure 2008514594
    の化合物の製造方法であって、式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させる:
    Figure 2008514594
    ことを含む方法。
    式中、
    1及びR2は、−H、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-4アルコキシ及びヒドロキシ−C1-4アルキルから独立に選択され;そして
    3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択される。
  14. 式I:
    Figure 2008514594
    の化合物の製造方法であって、式IVの化合物をトリホスゲン及びアミンR1(R2)NHと反応させる:
    Figure 2008514594
    ことを含む方法。
    式中、
    1及びR2は、−H、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-4アルコキシ及びヒドロキシ−C1-4アルキルから独立に選択され;そして
    3、R4及びR5は、フルオロ及びメチルから独立に選択される。
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