JP2008514561A - 抗菌性アミドマクロサイクルiv - Google Patents

抗菌性アミドマクロサイクルiv Download PDF

Info

Publication number
JP2008514561A
JP2008514561A JP2007532808A JP2007532808A JP2008514561A JP 2008514561 A JP2008514561 A JP 2008514561A JP 2007532808 A JP2007532808 A JP 2007532808A JP 2007532808 A JP2007532808 A JP 2007532808A JP 2008514561 A JP2008514561 A JP 2008514561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino
independently
mmol
tert
represents hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007532808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008514561A5 (ja
Inventor
ライナー・エンデルマン
ケルスティン・エーレルト
クリストフ・フライベルク
ジークフリート・ラダッツ
マルティン・ミヒェルス
ヨランダ・カンチョ−グランデ
ヨアヒム・シューマッハー
シュテファン・ヴァイガント
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aicuris GmbH and Co KG
Original Assignee
Aicuris GmbH and Co KG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aicuris GmbH and Co KG filed Critical Aicuris GmbH and Co KG
Publication of JP2008514561A publication Critical patent/JP2008514561A/ja
Publication of JP2008514561A5 publication Critical patent/JP2008514561A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/04Linear peptides containing only normal peptide links
    • C07K7/06Linear peptides containing only normal peptide links having 5 to 11 amino acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/08Tripeptides
    • C07K5/0802Tripeptides with the first amino acid being neutral
    • C07K5/0812Tripeptides with the first amino acid being neutral and aromatic or cycloaliphatic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/10Tetrapeptides
    • C07K5/1002Tetrapeptides with the first amino acid being neutral
    • C07K5/1016Tetrapeptides with the first amino acid being neutral and aromatic or cycloaliphatic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

本発明は、抗菌性アミドマクロサイクルおよびその製造方法、疾患の処置および/または予防のためのその使用、および疾患、特に細菌性感染症を処置および/または予防する薬剤を製造するためのその使用に関する。

Description

本発明は、抗菌性アミドマクロサイクル(macrocycle)およびその製造方法、疾患の処置および/または予防のためのその使用、および疾患、特に細菌性感染症の処置および/または予防する薬剤を製造するためのその使用に関連する。
WO 03/106480およびWO 04/012816には、抗菌活性を有し、それぞれ、アミドおよびエステル置換基を有しているビフェノマイシンB(biphenomycin B)系のマクロサイクルが述べられている。
US 3,452,136、R. U. Meyer, Stuttgart University, Germany 1991の論文、V. Leitenberger, Stuttgart University, Germany 1991の論文、Synthesis (1992), (10), 1025-30、J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 (1992), (1), 123-30, J. Chem. Soc., Chem. Commun. (1991), (10), 744, Synthesis (1991), (5), 409-13, J. Chem. Soc., Chem. Commun. (1991), (5), 275-7, J. Antibiot. (1985), 38(11), 1462-8, J. Antibiot. (1985), 38(11), 1453-61には、天然物ビフェノマイシンBが抗菌活性を有しているものとして述べられている。Synlett(2003), 4, 522-526には、ビフェノマイシンBを合成するいくつかの工程が述べられている。
Chirality (1955), 7(4), 181-92, J. Antibiot. (1991), 44(6), 674-7, J. Am. Chem. Soc. (1989), 111(19), 7323-7, J. Am. Chem. Soc. (1989), 111(19), 7328-33, J. Org. Chem. (1987), 52(24), 5435-7, Anal. Biochem. (1987), 165(1), 108-13, J. Org. Chem. (1985), 50(8), 1341-2, J. Antibiot. (1993), 46(3), C-2, J. Antibiot. (1993), 46(1), 135-40, Synthesis (1992), (12), 1248-54, Appl. Environ. Microbiol. (1992), 58(12), 3879-8, J. Chem. Soc., Chem. Commun. (1992), (13), 951-3には、構造的に関連する天然物である、マクロサイクルに更にヒドロキシ基置換を有するビフェノマイシンAが述べられている。
この天然物は、特性の点で抗菌性薬剤の必要条件を満たしていない。抗菌活性を有する構造的に異なった薬剤は市場で利用可能であるが、耐性の出現が頻繁に起こりうる。それ故、優れたより効果のある治療のための新規薬剤が必要である。
それ故、本発明の一つの目的は、ヒトおよび動物の細菌性疾患の処置のための同等若しくは改善された抗菌効果を有する新規な代替化合物を提供することである。
この天然物のカルボキシル基が塩基基を含むアミド基によって置き換えられているこうした天然物のある誘導体が、ビフェノマイシン耐性S.アウレウス株(S. aureus strains)(RN4220BiおよびT17)に対する抗菌活性を有していることが、驚くべきことに見出された。
加えて、この誘導体は、S.アウレウス野生株およびビフェノマイシン耐性S.アウレウス株の自然発生的耐性率の改善を示す。
本発明は、式:
Figure 2008514561
『式中、
は、式:
Figure 2008514561
(ここで、
は、水素またはヒドロキシを表し、
は、炭素原子に対する結合部位である)の基を表し、
は、水素、メチルまたはエチルを表し、
は、式:
Figure 2008514561
「ここで、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
Aは、結合またはフェニルを表し、
は、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
は、式:
Figure 2008514561
[式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
23は、水素または式:
−(CH−OHまたは−(CH−NH
(ここで、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
nおよびoは、互いに独立して1、2、3または4の数である)の基を表し、
mは、0または1の数である]の基を表し、
およびR12は、互いに独立して式:
−CONHR14または−CHCONHR15
《式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
14およびR15は、互いに独立して式:
Figure 2008514561
〈式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4aは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5aは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6aは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5aおよびR6aは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン
環を形成し、
8aおよびR12aは、互いに独立して、
−(CHZ1a−OH、−(CHZ2a−NHR13a
−CONHR14aまたは−CHCONHR15a
[式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
Z1aおよびZ2aは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
13aは、水素またはメチルを表し、
そして、
14aおよびR15aは、互いに独立して式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4cは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5cは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6cは、水素またはアミノエチルを表し、
kcは、0または1の数であり、
そして、
lcは、1、2、3または4の数である)の基を表す]を表し、
9aおよびR11aは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
10aは、アミノまたはヒドロキシを表し、
16aは、式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4dは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5dは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6dは、水素またはアミノエチルを表し、
kdは、0または1の数であり、
そして、
ldは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
kaは、0または1の数であり、
そして、
la、wa、xaおよびyaは、互いに独立して、1、2、3または4の数であ
る〉の基を表す》の基を表し、
およびR11は、互いに独立して、水素、メチル、−C(NH)=NH
または式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
20は、水素または−(CH−NHR22
(式中、
22は、水素またはメチルを表し、
そして、
iは、1、2または3の数である)を表し、
21は、水素またはメチルを表し、
fは、0、1、2または3の数であり、
gは、1、2または3の数であり、
そして、
hは、1、2、3または4の数である]の基を表すか、
または、
は、−(CHZ1−OH
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
Z1は、1、2または3の数である)を表し、
かつ、
は、式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
そして、
hは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
10は、アミノまたはヒドロキシを表し、
16およびR17は、互いに独立して、式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4bは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5bは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6bは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5bおよびR6bは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラ
ジン環を形成し、
8bおよびR12bは、互いに独立して、−(CHZ1b−OH、
−(CHZ2b−NHR13b−CONHR14bまたは
−CHCONHR15b
〔式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
13bは、水素またはメチルを表し、
そして、
Z1bおよびZ2bは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
そして、
14bおよびR15bは、互いに独立して式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4gは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5gは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6gは、水素またはアミノエチルを表し、
kgは、0または1の数であり、
そして、
lgは、1、2、3または4の数である)の基を表す〕を表し、
9bおよびR11bは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
10bは、アミノまたはヒドロキシを表し、
kbは、0または1の数であり、
lb、wb、xbおよびybは、互いに独立して、1、2、3または4の数である]
の基を表し、
18およびR19は、互いに独立して、水素または式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4eは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5eは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6eは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5eおよびR6eは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環
を形成し、
8eおよびR12eは、互いに独立して、−(CHZ1e−OHまたは
(CHZ2e−NHR13e
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
13eは、水素またはメチルを表し、
そして、
Z1eおよびZ2eは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
9eおよびR11eは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
10eは、アミノまたはヒドロキシを表し、
keは、0または1の数であり、
そして、
le、we、xeおよびyeは、互いに独立して、1、2、3または4の数である]
の基を表し、
ここで、R18およびR19は、同時に水素ではなく、
24は、式−CONHR25
{式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
25は、式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4fは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5fは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6fは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5fおよびR6fは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジ
ン環を形成し、
8fおよびR12fは、互いに独立して、
−(CHZ1f−OHまたは−(CHZ2f−NHR13f
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
13fは、水素またはメチルを表し、
そして、
Z1fおよびZ2fは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
9fおよびR11fは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
10fは、アミノまたはヒドロキシを表し、
kfは、0または1の数であり、
そして、
lf、wf、xfおよびyfは、互いに独立して、1、2、3または4の数である
]の基を表す}の基を表し、
dおよびeは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
kは、0または1の数であり、
l、w、xおよびyは、互いに独立して、1、2、3または4の数であり、
Figure 2008514561
は、互いに独立して、w、xまたはyが3である場合には、ヒドロキシ基を持っていて
もよい」の基を表す』
の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物に関する。
式(I)に包含され、下記に言及されている化合物が、塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物でない限り、本発明化合物は、式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物であり、そして、式(I)に包含され、かつ代表的実施形態として下記に言及される化合物ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物である。
本発明化合物は、その構造によっては、立体異性体形(エナンチオマー、ジアステレオマー)として存在することができる。それ故、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそのそれぞれの混合物に関連する。立体異性体的に純粋な成分はエナンチマーおよび/またはジアステレオマーのこうした混合物からキラル相のクロマトグラフィーまたはキラルアミンまたはキラル酸を用いる結晶化のような公知の方法で単離することができる。
本発明は、またその化合物の構造によっては、その化合物の互変異性体に関連する。
本発明の目的のために好ましいは、本発明化合物の生理学的に許容される塩である。
化合物(I)の生理学的に許容される塩には、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、たとえば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマール酸、マレイン酸、トリフルオロ酢酸および安息香酸の塩が含まれる。
化合物(I)の生理学的に許容される塩には、また、例証かつ好ましいものとして、アルカリ金属塩(たとえば、ナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(たとえば、カルシウム塩およびマグネシウム塩)およびアンモニアから誘導されるアンモニウム塩または、例証かつ好ましいものとして、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン、アルギニン、リシン、エチレンジアミンおよびメチルピペリジンのような1から16までの炭素原子を有する有機アミンのような通例の塩基との塩が含まれる。
本発明では、溶媒和物は、溶媒分子と配位結合(coordination)して、固体または液体状態の複合体を形成する化合物のそれらの形態を指す。水和物は、配位結合が、水との間でおこなわれる溶媒和物の特定の形態である。
炭素原子上の記号#は、この炭素原子での立体配置に関してこの化合物がエナンチオピュアな形態であるということを意味し、この発明に関して鏡像異性体過剰率が90%以上(>90% ee)であることを意味する。
が示す基の式において、線の端点のそばにあるは、炭素原子またはCH基を示すのではなく、Rが結合している窒素原子に対する結合部分である。
が示す基の式において、線の端点のそばにあるは、炭素原子またはCH基を示すのではなく、Rが結合している炭素原子に対する結合部分である。
本発明では、式(I)の化合物において、
が、式:
Figure 2008514561
(ここで
は、水素またはヒドロキシを示し、
は、炭素原子に対する結合部位である)の基を表し、
が、水素、メチルまたはエチルを表し、
が、式:
Figure 2008514561
「ここで、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
Aは、結合またはフェニルを表し、
は、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
は、式:
Figure 2008514561
[式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
23は、水素または式:
−(CH−OHまたは−(CH−NH
(ここで、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
nおよびoは、互いに独立して1、2、3または4の数である)の基を表し、
mは、0または1の数である]の基を表し、
およびR12は、互いに独立して式:
−CONHR14または−CHCONHR15
《式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
14およびR15は、互いに独立して式:
Figure 2008514561
〈式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4aは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5aは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6aは、水素、メチルまたはアミノエチルを表すか、
または、
5aおよびR6aは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン
環を形成し、
8aおよびR12aは、互いに独立して、
−(CHZ1a−OH、−(CHZ2a−NHR13a
−CONHR14aまたは−CHCONHR15a
[式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
Z1aおよびZ2aは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
13aは、水素またはメチルを表し、
そして、
14aおよびR15aは、互いに独立して式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4cは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5cは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6cは、水素またはアミノエチルを表し、
kcは、0または1の数であり、
そして、
lcは、1、2、3または4の数である)の基である]を表し、
9aおよびR11aは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
10aは、アミノまたはヒドロキシを表し、
16aは、式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4dは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5dは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6dは、水素またはアミノエチルを表し、
kdは、0または1の数であり、
そして、
ldは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
kaは、0または1の数であり、
そして、
la、wa、xaおよびyaは、互いに独立して、1、2、3または4の数である
〉の基を表す》の基を表し、
およびR11は、互いに独立して、水素、メチル、−C(NH)=NH
または式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
20は、水素または−(CH−NHR22
(式中、
22は、水素またはメチルを表し、
そして、
iは、1、2または3の数である)を表し、
21は、水素またはメチルを表し、
fは、0、1、2または3の数であり、
gは、1、2または3の数であり、
そして、
hは、1、2、3または4の数である]の基を表すか、
または、
は、−(CHZ1−OH
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
Z1は、1、2または3の数である)を表し、
かつ、
は、式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
そして、
hは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
10は、アミノまたはヒドロキシを表し、
16およびR17は、互いに独立して、式:
Figure 2008514561
{式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4bは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5bは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6bは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5bおよびR6bは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラ
ジン環を形成し、
8bおよびR12bは、互いに独立して、−(CHZ1b−OH
または−(CHZ2b−NHR13b
[式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
13bは、水素またはメチルを表し、
そして、
Z1bおよびZ2bは、互いに独立して、1、2または3の数である]を表し、
9bおよびR11bは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
10bは、アミノまたはヒドロキシを表し、
kbは、0または1の数であり、
lb、wb、xbおよびybは、互いに独立して、1、2、3または4の数である}
の基を表し、
18およびR19は、互いに独立して、水素または式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4eは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5eは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6eは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5eおよびR6eは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環
を形成し、
8eおよびR12eは、互いに独立して、−(CHZ1e−OH
または−(CHZ2e−NHR13e
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
13eは、水素またはメチルを表し、
そして、
Z1eおよびZ2eは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
9eおよびR11eは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
10eは、アミノまたはヒドロキシを表し、
keは、0または1の数であり、
そして、
le、we、xeおよびyeは、互いに独立して、1、2、3または4の数である]
の基を表し、
ここで、R18およびR19は、同時に水素ではなく、
24は、式−CONHR25
{式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
25は、式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4fは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5fは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6fは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5fおよびR6fは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジ
ン環を形成し、
8fおよびR12fは、互いに独立して、
−(CHZ1f−OHまたは−(CHZ2f−NHR13f
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
13fは、水素またはメチルを表し、
そして、
Z1fおよびZ2fは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表
し、
9fおよびR11fは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
10fは、アミノまたはヒドロキシを表し、
kfは、0または1の数であり、
そして、
lf、wf、xfおよびyfは、互いに独立して、1、2、3または4の数である
]の基を表す}の基を表し、
dおよびeは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
kは、0または1の数であり、
l、w、xおよびyは、互いに独立して、1、2、3または4の数であり、
Figure 2008514561
は、互いに独立して、w、xまたはyが3である場合には、ヒドロキシ基を持っていてもよい」の基を表す、式(I)の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物が優先される。
本発明では、式:
Figure 2008514561
(式中、
は、水素またはヒドロキシを表し、
は、水素、メチルまたはエチルを表し、
は、上記の定義と同様である)
の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物もまた優先される。
本発明では、式(I)または式(Ia)において、
が、式:
Figure 2008514561
《ここで、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
は、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
は、式:
Figure 2008514561
[式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
23は、水素または式:
−(CH−OHまたは−(CH−NH
(ここで、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
nおよびoは、互いに独立して1、2、3または4の数である)の基を表し、
mは、0または1の数である]の基を表し、
は、式:−CONHR14または−CHCONHR15
〈式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
14およびR15は、互いに独立して式:
Figure 2008514561
{式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4aは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5aは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6aは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5aおよびR6aは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環
を形成し、
8aおよびR12aは、互いに独立して、
−(CHZ1a−OH、−(CHZ2a−NHR13a
−CONHR14aまたは−CHCONHR15a
[式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
Z1aおよびZ2aは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
13aは、水素またはメチルを表し、
そして、
14aおよびR15aは、互いに独立して式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4cは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5cは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6cは、水素またはアミノエチルを表し、
kcは、0または1の数であり、
そして、
lcは、1、2、3または4の数である)の基を表す]を表し、
9aおよびR11aは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
10aは、アミノまたはヒドロキシを表し、
16aは、式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4dは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5dは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6dは、水素またはアミノエチルを表し、
kdは、0または1の数であり、
そして、
ldは、1、2、3または4の数である)の基を表す、
kaは、0または1の数であり、
そして、
la、wa、xaおよびyaは、互いに独立して、1、2、3または4の数であ
る}の基を表す〉の基を表し、
およびR11は、互いに独立して、水素、メチル、−C(NH)=NH
または式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
20は、水素または−(CH−NHR22
(式中、
22は、水素またはメチルを表し、
そして、
iは、1、2または3の数である)の基を表し、
21は、水素またはメチルを表し、
fは、0、1、2または3の数であり、
gは、1、2または3の数であり、
そして、
hは、1、2、3または4の数である]の基を表すか、
または、
は、−(CHZ1−OH
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
Z1は、1、2または3の数である)の基を表し、
かつ、
は、式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
そして、
hは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
10は、アミノまたはヒドロキシを表し、
24は、式−CONHR25
{式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
25は、式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4fは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5fは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6fは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5fおよびR6fは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン
環を形成し、
8fおよびR12fは、互いに独立して、
−(CHZ1f−OHまたは−(CHZ2f−NHR13f
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
13fは、水素またはメチルを表し、
そして、
Z1fおよびZ2fは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
9fおよびR11fは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
10fは、アミノまたはヒドロキシを表し、
kfは、0または1の数であり、
そして、
lf、wf、xfおよびyfは、互いに独立して、1、2、3または4の数である
]の基を表す}の基を表し、
kは、0または1の数であり、
l、w、およびxは、互いに独立して、1、2、3または4の数であり、
Figure 2008514561
は、互いに独立して、wまたはxが3である場合には、ヒドロキシ基を持っていてもよい》の基を表す式(I)または(Ia)の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物もまた優先される。
本発明では、式(I)または(Ia)において、
が式:
Figure 2008514561
{ここで、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
は、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
は、式:
Figure 2008514561
[式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
23は、水素または式:
−(CH−OHまたは−(CH−NH
(ここで、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
nおよびoは、互いに独立して1、2、3または4の数である)の基を表し、
mは、0または1の数である]の基を表し、
kは、0または1の数であり、
lは、1、2、3または4の数である}の基を表す式(I)または式(Ia)の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物が特に優先される。
本発明では、式(I)または(Ia)において、
が、式:
Figure 2008514561
《ここで、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
は、式:
−CONHR14または−CHCONHR15
〈式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
14およびR15は、互いに独立して式:
Figure 2008514561
{式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4aは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5aは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6aは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5aおよびR6aは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環
を形成し、
8aおよびR12aは、互いに独立して、
−(CHZ1a−OH、−(CHZ2a−NHR13a
−CONHR14aまたは−CHCONHR15a
[式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
Z1aおよびZ2aは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
13aは、水素またはメチルを表し、
そして、
14aおよびR15aは、互いに独立して式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4cは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5cは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6cは、水素またはアミノエチルを表し、
kcは、0または1の数であり、
そして、
lcは、1、2、3または4の数である)の基を表す]を表し、
9aおよびR11aは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
10aは、アミノまたはヒドロキシを表し、
16aは、式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4dは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5dは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6dは、水素またはアミノエチルを表し、
kdは、0または1の数であり、
そして、
ldは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
kaは、0または1の数であり、
そして、
la、wa、xaおよびyaは、互いに独立して、1、2、3または4の数である}
の基を表す〉の基を表し、
およびR11は、互いに独立して、水素、メチル、−C(NH)=NH
または式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
20は、水素または−(CH−NHR22
(式中、
22は、水素またはメチルを表し、
そして、
iは、1、2または3の数である)を表し、
21は、水素またはメチルを表し、
fは、0、1、2または3であり、
gは、1、2または3の数であり、
そして、
hは、1、2、3または4の数である]を表し、
または、
は、−(CHZ1−OH
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
Z1は、1、2または3の数である)を表し、
かつ、
は、式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
そして、
hは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
10は、アミノまたはヒドロキシを表し、
24は、式−CONHR25
{式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
25は、式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4fは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5fは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6fは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5fおよびR6fは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジ
ン環を形成し、
8fおよびR12fは、互いに独立して、
−(CHZ1f−OHまたは−(CHZ2f−NHR13f
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
13fは、水素またはメチルを表し、
そして、
Z1fおよびZ2fは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
9fおよびR11fは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
10fは、アミノまたはヒドロキシを表し、
kfは、0または1の数であり、
そして、
lf、wf、xfおよびyfは、互いに独立して、1、2、3または4の数であ
る]の基を表す}の基を表し、
wおよびxは、互いに独立して、1、2、3または4の数であり、
Figure 2008514561
は、互いに独立して、wまたはxが3である場合には、ヒドロキシ基を持っていてもよい》の基を表す式(I)または(Ia)の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物もまた特に優先される。
本発明では、式(I)または(Ia)において、
が、式:
Figure 2008514561
《ここで、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
12は、式−CONHR14または−CHCONHR15
〈式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
14およびR15は、互いに独立して、式:
Figure 2008514561
{式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4aは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5aは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6aは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5aおよびR6aは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環
を形成し、
8aおよびR12aは、互いに独立して、
−(CHZ1a−OH、−(CHZ2a−NHR13a
−CONHR14aまたは−CHCONHR15a
[式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
Z1aおよびZ2aは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
13aは、水素またはメチルを表し、
そして、
14aおよびR15aは、互いに独立して式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4cは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5cは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6cは、水素またはアミノエチルを表し、
kcは、0または1の数であり、
そして、
lcは、1、2、3または4の数である)の基を表す]を表し、
9aおよびR11aは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
10aは、アミノまたはヒドロキシを表し、
16aは、式:
Figure 2008514561
(式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4dは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5dは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6dは、水素またはアミノエチルを表し、
kdは、0または1の数であり、
そして、
ldは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
kaは、0または1の数であり、
そして、
la、wa、xaおよびyaは、互いに独立して、1、2、3または4の数である
}の基を表す〉の基を表し、
yは、1、2、3または4の数であり、
Figure 2008514561
は、yが3である場合には、ヒドロキシ基を持っていてもよい》の基を表す式(I)または(Ia)の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物もまた優先される。
本発明では、式(I)または(Ia)において、
が、式:
Figure 2008514561
{ここで、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
Aは、結合またはフェニルを表し、
16およびR17は、互いに独立して、式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4bは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5bは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6bは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5bおよびR6bは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環を
形成し、
8bおよびR12bは、互いに独立して、−(CHZ1b−OH
または−(CHZ2b−NHR13b
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
13bは、水素またはメチルを表し、
そして、
Z1bおよびZ2bは、互いに独立して、1、2または3である)を表し、
9bおよびR11bは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
10bは、アミノまたはヒドロキシを表し、
kbは、0または1の数であり、
lb、wb、xbおよびybは、互いに独立して1、2、3または4の数である]の基 を表し、
dは、1、2または3の数である}の基を表す式(I)または(Ia)の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物もまた優先される。
こうした中で特に好ましい化合物は、Rが、式:
Figure 2008514561
の基、
特に式:
Figure 2008514561
の基を表す化合物である。
本発明では、式(I)または(Ia)において、
が、式:
Figure 2008514561
{ここで、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
18およびR19は、互いに独立して、水素または式:
Figure 2008514561
[式中、
は、窒素原子に対する結合部位であり、
4eは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
5eは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
6eは、水素またはアミノエチルを表すか、
または、
5eおよびR6eは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環を 形成し、
8eおよびR12eは、互いに独立して、−(CHZ1c−OH
または−(CHZ2e−NHR13e
(式中、
は、炭素原子に対する結合部位であり、
13eは、水素またはメチルを表し、
そして、
Z1eおよびZ2eは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
9eおよびR11eは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
10eは、アミノまたはヒドロキシを表し、
keは、0または1の数であり、
そして、
le、we、xeおよびyeは、互いに独立して、1、2、3または4の数である]の
基を表し、
ここで、R18およびR19は、同時に水素ではなく、
eは、1、2または3の数である}の基を表す、
式(I)または(Ia)の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物もまた優先される。
本発明は、更に
[A]式:
Figure 2008514561
(式中、RおよびRは、上記に言及した意味を有し、そしてbocは、tert−ブトキシカルボニルである)の化合物を二段階工程において、最初に一つまたはそれ以上の脱水剤の存在下で式:
NR (III)
(式中、Rは、上記に言及された意味を有する)
の化合物と反応せしめ、そして、続いて酸と共におよび/または水素化分解によって反応させるか、
または、
[B]式:
Figure 2008514561
(式中、RおよびRは、上記に言及された意味を有し、そしてZは、ベンジルオキシカルボニルである)の化合物を、二段階工程において、最初に一つまたはそれ以上の脱水剤の存在下で式:
NR (III)
(式中、Rは、上記に言及された意味を有する)
の化合物と反応せしめ、そして、続いて酸と共にまたは水素化分解によって反応させる工程に従って、式(I)の化合物またはその塩、その溶媒和物若しくはその塩の溶媒和物を製造する方法に関する。
塩の遊離塩基は、たとえば、塩基を加えてアセトニトリル−水 グラジエントを用いる逆相カラムによるクロマトグラフィーによって、特にRP18 Phenomenex Luna C18(2)カラムおよび塩基としてジエチルアミンを用いることによって得ることができる。
本発明は、更に請求項1に請求されているような式(I)の化合物またはその溶媒和物の製造方法に関し、請求項1における化合物の塩または化合物の塩の溶媒和物は、塩基を添加してクロマトグラフィーによって化合物に変換する。
のヒドロキシ基は、式(III)の化合物と反応させる間、必要に応じて、tert−ブチルジメチルシリル基で保護される(この基は、第二反応工程で除去される)。
式(III)の化合物のラジカルRにおける反応官能性は、酸に不安定の保護基(たとえば、boc)を優先して、すでに保護されている合成に取り入れられる。式(I)の化合物を生じさせるためにこの反応が行われた後、この保護基は脱保護反応によって除去することができる。これは、保護基化学の標準的な方法で行われる。酸性条件下、または水素添加分解による脱保護反応が好ましい。
プロセス[A]および[B]の第一段階の反応は、通例、適宜塩基の存在下で、好ましくは大気圧下で0℃から40℃までの温度範囲で、不活性溶媒中で行われる。
この関連で適切な脱水剤の例としては、たとえば、N,N'−ジエチル−、N,N'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)のようなカルボジイミド類、または、カルボニルジイミダゾールのようなカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム 3−スルファートのような1,2−オキサゾリウム化合物、または2−tert−ブチル−5−メチルイソキサゾリウム過塩素酸塩、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンのようなアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホニックアンヒドリド(propanephosphonic anhydride)、またはクロロギ酸イソブチル、またはビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルクロリド、またはベンゾトリアゾリルオキシトリ(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスファート(benzotriazolyloxytri(dimethylamino)phosphonium hexafluorophosphate)、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボラート(TPTU)またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロフォスファート(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスファート(BOP)、またはこの混合物、または塩基とこれらの混合物が含まれる。
塩基の例としては、たとえば、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム、または重炭酸ナトリウム若しくは重炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩、または、トリアルキルアミン、たとえば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンのような有機塩基が含まれる。
HATUとの縮合は、塩基、特にジイソプロピルエチルアミンの存在下、あるいは、塩基、特にトリエチルアミンの存在下でEDCおよびHOBtと行うのが好ましい。
不活性な溶媒の例には、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素、ベンゼンのような炭化水素、またはニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルが含まれる。同様に、溶媒の混合物を使用することも可能である。特に好ましいのは、ジメチルホルムアミドである。
プロセス[A]および[B]の第二段階での酸との反応は、大気圧下で0℃から40℃までの温度範囲で行うのが好ましい。
これに関連して適切な酸は、ジオキサン中の塩化水素、酢酸中の臭化水素またはメチレンクロリド中のトリフルオロ酢酸が含まれる。
プロセス[B]の第二段階での水素添加分解は、通例、溶媒中で水素およびパラジウム・活性炭の存在下、好ましくは、大気圧下で0℃から40℃までの温度範囲で行われる。
溶媒の例には、水および氷酢酸と混合する、メタノール、エタノール、n−プロパノールまたはイソプロパノールのようなアルコール類が(エタノール、水および氷酢酸の混合物が優先される)含まれる。
式(III)の化合物は公知であるか、あるいは公知の方法に準じて製造することができる。
式(II)の化合物は公知であるか、あるいは式:
Figure 2008514561
(式中、RおよびRは、上記に言及した意味をを有する)の化合物をジ(tert−ブチル)ジカルボナート(di(tert-butyl)dicarbonate)と、塩基の存在下で反応させることによって製造することができる。
この反応は、通例、溶媒中、好ましくは大気圧下、0℃から40℃までの温度範囲で行う。
塩基の例には、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水酸化物、または炭酸セシウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、またはDBU、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンのような他の塩基類が含まれる(水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムが優先される)。
溶媒の例には、メチレンクロリドまたは1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノールまたはイソプロパノールのようなアルコール類、または水が含まれる。
この反応は、水の中で水酸化ナトリウムと共に、あるいはメタノール中で炭酸ナトリウムと共に行われるのが好ましい。
式(V)の化合物は公知であるか、あるいは式:
Figure 2008514561
(式中、RおよびRは、上記に言及した意味を有し、そして、
26は、ベンジル、メチルまたはエチルを表す)
の化合物を酸と共に反応させるか、あるいは、プロセス[B]の第二段階で述べられたような水素添加分解によって反応させ、必要に応じて、続いて塩基と反応させ、メチルまたはエチルエステルを加水分解することによって製造することができる。
加水分解は、たとえば、式(VI)の化合物の反応に述べられたように行い、式(IV)の化合物を生じせしめる。
式(IV)の化合物は、公知であるか、あるいは、式(VI)の化合物のベンジル、メチルまたはエチルエステルを加水分解することによって製造することができる。
この反応は、通例、好ましくは大気圧下、0℃から40℃までの温度範囲で、塩基の存在下、溶媒中で行われる。
塩基の例には、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物が含まれる(水酸化リチウムが優先される)。
溶媒の例には、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフランまたはジオキサンのようなエーテル類、メタノール、エタノール、またはイソプロパノールのようなアルコール類、またはジメチルホルムアミドが含まれる。この溶媒類を混合して使用するか、またはこの溶媒類と水との混合物を使用することも同様に可能である。テトラヒドロフランまたはメタノールと水の混合物が特に好ましい。
式(VI)の化合物は公知であるか、あるいは式:
Figure 2008514561
(式中、R、RおよびR26は、上記に言及した意味を有する)
の化合物を、第一段階でプロセス[A]および[B]の第二段階で述べられたように酸と、そして第二段階で塩基と反応せしめることによって製造することができる。
第二段階における塩基との反応は、通例、溶媒中、好ましくは、大気圧下、0℃から40℃までの温度範囲で行われる。
塩基の例には、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物、または炭酸セシウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、またはDBU、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンのような他の塩基類が含まれる(トリエチルアミンが優先される)。
溶媒の例には、クロロホルム、メチレンクロリドまたは1,2−ジクロロエタン、またはテトラヒドロフランのようなハロゲン化炭素類、またはこの溶媒類の混合物が含まれる(メチレンクロリドまたはテトラヒドロフランが優先される)。
式(VII)の化合物は公知であるか、あるいは式:
Figure 2008514561
(式中、R、RおよびR26は、上記に言及した意味を有する)
の化合物をプロセス[A]および[B]の第一段階で述べられたように脱水剤の存在下でペンタフルオロフェノールと反応させることによって製造することができる。
この反応は、大気圧下、−40℃から40℃までの温度範囲でジクロロメタン中でDMAPおよびEDCと共に行うのが好ましい。
式(VIII)の化合物は公知であるか、あるいは式:
Figure 2008514561
(式中、R、RおよびR26は、上記に言及した意味を有する)
の化合物をフッ化物、特にテトラブチルアンモニウムフルオリドと反応させることによって、製造することができる。
この反応は、通例、溶媒中、好ましくは、大気圧下、−10℃から30℃までの温度範囲で行われる。
不活性溶媒の例には、ジクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素類、またはベンゼンまたはトルエンのような炭化水素類、またはテトラヒドロフランまたはジオキサンのようなエーテル類、またはジメチルホルムアミドが含まれる。この溶媒類を混合して使用することも同様に可能である。テトラヒドロフランおよびジメチルホルムアミドが好ましい溶媒である。
式(IX)の化合物は公知であるか、あるいは式:
Figure 2008514561
(式中、RおよびR26は、上記に言及した意味を有する)
の化合物を式:
Figure 2008514561
(式中、Rは、上記に言及した意味を有する)
の化合物と、プロセス[A]および[B]の第一段階で述べられたように脱水剤の存在下で、反応させることによって製造することができる。
式(X)の化合物は公知であるか、あるいは実施例部分で述べられた方法に準じて製造することができる。
式(XI)の化合物は、公知であるか、あるいは公知の方法に準じて製造することができる。
本発明化合物は、予測できなかった有用な範囲の薬理学的かつ薬物動態学的な効果を示す。
それ故、これらはヒトおよび動物の疾患の処置および/または予防のための薬剤として使用するのに適切である。
本発明化合物は、その薬理学的特性のため、感染性疾患、時に細菌感染症の処置および/または予防のために、単独あるいは他の活性成分と組み合わせて使用することができる。
たとえば、次の細菌あるいは次の細菌の混合物:
たとえば、スタフィロコッカス属((ブドウ球菌属:staphylococci)(スタフィロコッカス・アウレウス(黄色ブドウ球菌:Staph.aureus)、スタフィロコッカス・エピデルミディス(表皮ブドウ球菌:Staph.epidermidis))およびストレプトコッカス属((連鎖球菌属:streptococci)(ストレプトコッカス・アガラクティー(Strept.agalactiae)、ストレプトコッカス・ファエカリス(糞便連鎖球菌:Strept.faecalis)、ストレプトコッカス・ニューモニアエ(肺炎連鎖球菌:Strept.pneumoniae)、ストレプトコッカス・ピロジネス(化膿性連鎖球菌:Strept.pyrogenes))であるグラム陽性球菌(Gram−positive cocci);たとえば、エシェリキア・コーリ(大腸菌:Escherichia coli)、ヘモフィルス・インフルエンゼ(インフルエンザ菌:Hemophilus influenzae)、シトロバクター属(Citrobacter)(シトロバクター・フレウンデー(Citrob.freundii)、シトロバクター・デヴェルニス(Citrob.divernis))、サルモネラ菌属(Salmonella)および赤痢菌属(Shigella)である腸内細菌科(enterobacteriaceae)のようなグラム陰性球菌(gram−negative cocci)(ナイセリア・ゴノッロエアエ(neisseria gonorrhoeae:淋菌))およびグラム陰性桿菌(gram−negative rods);また、クレブシエラ属(klebsiellas)(クレブシエラ・ニューモニアエ(肺炎桿菌:Klebs.pneumoniae)、クレブシエラ・オキシトシ(Klebs.oxytocy))、エンテロバクター(腸内細菌属:Enterobacter)(エンテロバクター・エロゲネス(Ent.aerogenes)、エンテロバクター・アグロメランス(Ent.agglomerans))、ハフニア属(Hafnia)、セラチア属(Serratia)(セラチア・マルセッセンス(Serr.marcescens))、プロテウス属(Proteus)(プロテウス・ミラビリス(Pr.mirabilis)、プロテウス・レットゲリ(Pr.rettgeri),プロテウス・ブルガリス(Pr.vulgaris))、プロビデンシア属(Providencia)、エルジニア属(Yersinia)、およびアシネトバクター属(genus Acinetobacter)によって、引き起こされる局所および/または全身性の疾患を処置および/または予防することが可能である。抗菌範囲には、また、シュードモナス属(genus Pseudomonas)(シュードマナス・アエルギノーザ(緑膿菌:Ps.aeruginosa)、シュードモナス・マルトフィリア(Ps.maltophilia))および、たとえば、ペプトコッカス属(genusPeptococcus)、ペプトストレプトコッカス属(Peptostreptococcus)を代表するバクテロイデス・フラジリス(Bacteroides fragilis)のような厳密な意味での嫌気性菌、およびクロストリジウム属;また、マイコプラズマ属(マイコプラズマ・ニューモニアエ(M.pneumoniae)、マイコプラズマ・ホミニス(M.hominis)、マイコプラズマ・ウレアリチカム(M.urealyticum))および,たとえば、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)であるマイコバクテリア(mycobacteria)が含まれる。
上記の細菌の列挙は、単なる例示にすぎないものあって、決して限定的に解釈されない。言及した細菌もしくは、その混合感染によって引き起こされる疾患であって、局所的に使用することができる、本発明製剤によって、予防、改善、または処置することができる疾患について、言及することが可能な例は、たとえば、敗血性感染、骨・関節感染症、皮膚感染症、術後創傷感染症、膿瘍、蜂窩織炎(phlegmon)、創傷感染症、熱傷感染(infected burns)、熱傷創(burn wounds)、口腔領域感染症(infections in the oral region)、歯科手術後感染、敗血性関節炎、乳腺炎、扁桃炎、生殖器感染症および眼感染症のようなヒトにおける感染症である。
ヒトに加えて、他の種の細菌性感染症も、処置することできる。次の例が言及できる。
豚:大腸菌性下痢(coli diarrhea)、腸毒血症、敗血症、赤痢、サルモネラ症、子宮炎−乳房炎−乳汁分泌不全症候群(MMAシンドローム)(metritis-mastitis-agalactiae syndrome)、乳房炎;
反芻動物(畜牛、羊、山羊):下痢、敗血症、気管支肺炎、サルモネラ症、パスツレラ病、マイコプラズマ病、生殖器感染症;
馬:気管支肺炎、関節症(joint ill)、産褥感染(puerperal and postpuerperal infections)、サルモネラ病;
犬および猫:気管支肺炎、下痢、皮膚炎、中耳炎、尿路感染症、前立腺炎;
家禽(鶏、七面鳥、ウズラ、鳩、鑑賞用鳥およびその他):マイコプラズマ病、大腸菌感染症、慢性気管疾患、サルモネラ症、パスツレラ病、オウム病。
同様に、営利・商業的な魚および観賞魚を育てる際および管理する際の、細菌性の病気を処置することが可能であり、この場合、抗菌スペクトルは上記に述べた細菌を超えて、更に、たとえば、パスツレラ属(Pasteurella)、ブルセラ属(Brucella)、キャンピロバクター(Campylobacter)、リステリア属(Listeria)、エリジペロスリス(Erysipelothris)、コリネバクテリア(corynebacteria)、ボレリア属(Borellia)、トレポネーマ属(Treponema)、ノカルジア属(Nocardia)、リケッチエ(Rikettsie)、エルジニア属(Yersinia)ような他の細菌にまで拡張される。
本発明は、更に、疾患、好ましくは細菌性疾患、特に細菌性感染症の処置および/または予防のための本発明化合物の使用に関する。
本発明は、更に、疾患、特に上記に言及した疾患の処置および/または予防のための本発明化合物の使用に関する。
本発明は、更に、疾患、特に上記に言及した疾患を処置および/または予防する薬剤を製造するための本発明化合物の使用に関する。
本発明は、更に、抗菌的に有効な量の本発明化合物を用いる、疾患、特に上記に言及した疾患の処置および/または予防方法に関する。
本発明化合物は、全身および/または局所に作用することができる。この目的のために、それは、たとえば、経口、非経口、肺、鼻内、舌下、舌、口内(buccally)、直腸、皮膚、経皮、結膜、または耳のルートのような適切な方法で、またはインプラントまたはステントとして投与することができる。
本発明化合物は、こうした投与ルートに適切な投与形態で投与することができる。
たとえば、錠剤(コーティングを施していない錠剤、または、たとえば胃液に耐えるか、または不溶性であるか、遅延溶解であるか、および本発明化合物の放出を制御するコーティングを施した錠剤)、口中で急速に崩壊する錠剤、またはフィルム/オブラート(wafers)、フィルム/凍結乾燥物(lyophilisates)、カプセル剤(たとえば、ハードまたはソフトゼラチンカプセル)、糖衣錠、顆粒剤、ペレット、散剤、乳剤、懸濁剤、エアゾール剤または溶液のような、先行技術に従って機能を果たし、本発明化合物を急速および/または改変された方法で送達し、そして結晶および/または非晶および/または溶解形で本発明化合物を含んでいる投与形態が経口投与に適切である。
非経口投与は、吸収ステップを回避するか(たとえば、静脈内、動脈内、心臓内、髄腔内、または腰椎内)、または吸収を介在(たとえば、筋肉内、皮下、皮内、経皮的または腹腔内)しておこなうことができる。非経口投与に適した投与形態には、とりわけ、溶液、懸濁液、乳化液、凍結乾燥、または無菌散剤(sterile powders)の形態での注射および点滴製剤がある。
他の投与ルートでは、たとえば、吸入医薬形態(とりわけ、粉末吸入器、ネブライザ)、鼻用滴剤、液剤(点鼻薬)(nasal drops, solutions)、スプレー;舌、舌下、または口内への投与する錠剤、フィルム/ウェハまたはカプセル剤、坐剤、耳または眼用製剤、膣用カプセル、水溶性懸濁液(ローション、振蕩剤(shaking mixtures))、脂肪親和性懸濁液(lipophilic suspensions)、軟膏、クリーム、経皮治療系(たとえば、貼付剤)、ミルク、ペースト、発泡剤、ダスティングパウダー(dusting powders)、インプラントまたはステントが適切である。
本発明化合物は、上述した投与形態に変換することができる。このためには、不活性な非毒性の薬学的に好適な補助剤と混和することによって、それ自体公知の方法で行うことができる。こうした補助剤には、とりわけ、担体(たとえば、微結晶セルロース、乳糖、マンニトール)、溶媒(たとえば、液体ポリエチレングリコール)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(たとえば、ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(たとえば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然高分子(たとえば、アルブミン)、安定化剤(アスコルビン酸のような抗酸化剤)、着色剤(たとえば、酸化鉄のような無機色素)および矯味および/または矯臭剤が含まれる。
本発明は、更に、通例、一つまたはそれ以上の不活性な、非毒性の薬学的に適切な補助剤と一緒に、本発明の少なくとも一つの化合物を含んでなる薬剤に関し、そして上記に言及した目的のためのその使用に関する。
一般的に、有効な結果を達成するためには、24時間につき、体重あたり約5から250mg/kgまでの量を非経口的に投与することが、有利であることが立証されている。経口投与の量は、24時間につき、体重あたり、約5から100mg/kgである。
しかしながら、適切な場合には、特に、体重、投与ルート、活性成分に対するそれぞれ個々の応答、製剤の特質および投与がなされる時間または間隔いかんによって、上述した量を逸脱することも必要でありうる。したがって、上述の最小量より少ない量で済ますことで十分である場合もありうることであり、一方、他の場合では、上述の上限を超えなければならないこともありうる。より多い量を投与する場合は、それらの量を一日にわたり、複数回のそれぞれ個々の投与量に分割することが望ましいといえる。
以下の試験および実施例におけるパーセンテージデータは、特に述べない限り、重量によるパーセンテージであり、部(パート)は重量による部である。溶媒比、希釈比、および液体/液体溶液(liquid/liquid solutions)の濃度データは、それぞれの場合、容積(volume)に基づくものである。
A.実施例
使用される略語:
abs. 無水の
aq. 水性の
Bn ベンジル
boc tert−ブトキシカルボニル
CDCl クロロホルム
CH シクロヘキサン
d ダブレット(H NMR)
dd ダブルダブレット(doublet of doublets) (H NMR)
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド
DIC ジイソプロピルカルボジイミド
DIEA ジイソプロピルエチルアミン(Huenig's base)
DMSO ジメチルスルホキシド
DMAP 4−N,N−ジメチルアミノピリジン
DMF ジメチルホルムアミド
EA エチル アセタート(酢酸エチルエステル)
EDC N'−(3−ジメチルアミノプロピル)−N−エチルカルボジ
イミド×HCl
ESI エレクトロスプレーイオン化(質量分析)
Fmoc 9−フルオレニルメトキシカルボニル
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',
N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート
HBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'
−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
HOBt 1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール×H
h 時間
HPLC 高圧・高速液体クロマトグラフィー
LC−MS 液体クロマトグラフ質量分析
m マルチプレット(H NMR)
min 分
MS 質量分析
NMR 核磁気共鳴スペクトル
MTBE メチルtert−ブチルエーテル
Pd/C パラジウム/炭素
q カルテット(H NMR)
保持率(retention index)(TLC)
RP 逆相(HPLC)
RT 室温
保持時間(HPLC)
s シングレット(H NMR)
sat 飽和
t トリプレット(H NMR)
TBS tert−ブチルジメチルシリル
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄相クロマトグラフィー
TMSE 2−(トリメチルシリル)エチル
TPTU 2−(2−オキソ−1(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テト ラメチルウロニウム テトラフルオロボラート
Z ベンジルオキシカルボニル
LC−MSおよびHPLC方法:
方法1(HPLC):機器:DAD検出付HP 1100 ; カラム:Kromasil RP-18、60mm×2mm、3.5μm;溶出剤A:過塩素酸5ml/l 水、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0分 2%B、0.5分 2%B、4.5分 90%B、6.5分 90%B;流速:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm。
方法2(LC−MS):機器:Micromass Platform LCZ ; カラム:Symmetry C18、50mm×2.1mm、3.5μm;温度:40℃;流速:0.5ml/分;溶出剤A:アセトニトリル+0.1%ギ酸、溶出剤B:水+0.1%ギ酸、グラジエント:0.0分 10%A→4分 90%A→6分 90%A。
方法3(LC−MS):機器:Waters Alliance 2790 LC ; カラム:Symmetry C18、50mm×2.1mm、3.5μm;溶出剤A:水+0.1%ギ酸、溶出剤B:アセトニトリル+0.1%ギ酸;グラジエント:0.0分 5%B→5.0分 10%B→6.0分 10%B;温度:50℃;流速:1.0ml/分;UV検出:210nm。
方法4(LC−MS):ZMD Waters ; カラム:Inertsil ODS3 50mm×2.1mm、3μm;温度:40℃;流速:0.5ml/分;溶出剤A:水+0.05%ギ酸、溶出剤B:アセトニトリル+0.05%ギ酸、グラジエント:0.0分 5%B→12分→100%B→15分 100%B。
方法5(LC−MS):MAT 900, Finnigan MAT, Bremen; カラム:X-terra 50mm×2.1mm、2.5μm;温度:25℃;流速:0.5ml/分;溶出剤A:水+0.01%ギ酸、溶出剤B:アセトニトリル+0.01%ギ酸、グラジエント:0.0分 10%B→15分→90%B→30分 90%B。
方法6(LC−MS):TSQ 7000, Finnigan MAT, Bremen;カラム: Inertsil ODS3 50mm×2.1mm、3μm;温度:25℃;流速:0.5ml/分;溶出剤A:水+0.05%ギ酸、溶出剤B:アセトニトリル+0.05%ギ酸、グラジエント:0.0分 15%B→15分→100%B→30分 100%B。
方法7(LC−MS):外部エレクトロスプレーイオン源付7 Tesla Apex II, Bruker Daltronics; カラム: X-terra C18 50mm×2.1mm、2.5μm;温度:25℃;流速:0.5ml/分;溶出剤A:水+0.1%ギ酸、溶出剤B:アセトニトリル+0.1%ギ酸、グラジエント:0.0分 5%B→13分→100%B→15分 100%B。
方法8(LC−MS):MS instrument type: Micromass ZQ; HPLC instrument type: Waters Alliance 2795; カラム: Merck Chromolith SpeedROD RP-18e 50×4.6mm;溶出剤A:水+50%ギ酸500μl/l;溶出剤B:アセトニトリル+50%ギ酸500μl/l;グラジエント:0.0分 10%B→2.0分 95%B→4.0分 95%B;オーブン:35℃;流速:0.0分 1.0ml/分→2.0分 3.0ml/分→4.0分 3.0ml/分;UV検出:210nm。
方法9(LC−MS):機器:HPLC Agilent series 1100付Micromass Platform LCZ ; カラム: Grom-SIL 120 ODS-4 HE, 50mm×2.0mm、3μm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸1ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸1ml;グラジエント:0.0分 100%A→0.2分 100%A→2.9分 30%A→3.1分 10%A→4.5分 10%A;オーブン:55℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
方法10(LC−MS):MS instrument type: Micromass ZQ; HPLC instrument type: Waters Alliance 2795; カラム: Merck Chromolith SpeedROD RP-18e 50×4.6mm;溶出剤A:水+50%ギ酸500μl/l;溶出剤B:アセトニトリル+50%ギ酸500μl/l;グラジエント:0.0分 10%B→3.0分 95%B→4.0分 95%B;オーブン:35℃;流速:0.0分 1.0ml/分→3.0分 3.0ml/分→4.0分 3.0ml/分;UV検出:210nm。
方法11(LC−MS):MS instrument type: Micromass ZQ; HPLC instrument type: Waters Alliance 2790; カラム: Uptisphere C18, 50mm×2.0mm、3.0μm;溶出剤B:アセトニトリル+0.05%ギ酸、溶出剤A:水+0.05%ギ酸;グラジエント:0.0分 5%B→2.0分 40%B→4.5分 90%B→5.5分 90%B;オーブン:45℃;流速:0.0分 0.75ml/分→4.5分 0.75ml/分→5.5分 1.25ml/分;UV検出:210nm。
方法12(LC−MS):MS instrument type: Micromass ZQ; HPLC instrument type: Waters Alliance 2795; カラム: Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20×4mm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A(流速:1ml/分)→2.5分 30%A(流速:2ml/分)→3.0分 5%A(流速:2ml/分)→4.5分 5%A(流速:2ml/分);オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法13(LC−MS):MS instrument type: Micromass ZQ; HPLC instrument type: HP 1100 series; UV DAD; カラム: Grom-Sil 120 ODS-4 HE 50×2mm、3.0μm;溶出剤A:水+50%ギ酸500μl/l、溶出剤B:アセトニトリル+50%ギ酸500μl/l;グラジエント:0.0分 70%B→4.5分 90%B;オーブン:50℃、流速:0.8ml/分、UV検出:210nm。
方法14(LC−MS):機器:HPLC Agilent series 1100付Micromass Quattro LCZ; カラム: Grom-SIL 120 ODS-4 HE、50mm×2.0mm、3μm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸1ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸1ml;グラジエント:0.0分 100%A→0.2分 100%A→2.9分 30%A→3.1分 10%A→4.5分 10%A;オーブン:55℃;流速:0.8ml/分;UV検出:208−400nm。
方法15(LC−MS):MS instrument type: Micromass ZQ; HPLC instrument type: Waters Alliance 2790; カラム: Grom-Sil 120 ODS-4 HE、50×2mm、3.0μm;溶出剤A:水+50%ギ酸500μl:溶出剤B:アセトニトリル+50%ギ酸500μl/l;グラジエント:0.0分 5%B→2.0分 40%B→4.5分 90%B→5.5分 90%B;オーブン:45℃;流速:0.0分 0.75ml/分→4.5分 0.75ml 5.5分→5.5分 1.25ml/分;UV検出:210nm。
方法16(HPLC):機器:DAD検出付HP 1100 ; カラム:Kromasil RP-18、60mm×2mm、3.5μm;溶出剤A:過塩素酸5ml/l 水、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0分 2%B、0.5分 2%B、4.5分 90%B、15分 90%B;流速:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm。
方法17(LC−MS):MS instrument type: Micromass ZQ; HPLC instrument type: HP1100 series; UV DAD ; カラム: Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法18(LC−MS):機器:HPLC Agilent series 1100付Micromass Platform LCZ; カラム: Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法19(LC−MS):機器:HPLC Agilent series 1100付Micromass Quattro LCZ; カラム: Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法20(LC−MS):機器:HPLC Agilent series 1100付Micromass Platform LCZ; カラム: ThermoHypersil-Keystone HyPurity Aquastar、50mm×2.1mm、3μm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸1ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸1ml;グラジエント:0.0分 100%A→0.2分 100%A→2.9分 30%A→3.1分 10%A→4.5分 10%A;オーブン:55℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
方法21(分取HPLC/RP−HPLC):カラム: RP 18 Phenomenex Luna C18(2)(新しいカラム)、250mm×21.2mm、5μm(Phenomenex, Aschaffenburg, Germany)、溶出剤:アセトニトリル−水 グラジエント(0.2%ジエチルアミンを加える)。
方法22(HPLC):機器:DAD検出付HP 1100 ; カラム:Kromasil RP-18、60mm×2mm、3.5μm;溶出剤A:過塩素酸5ml/l 水、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0分 2%B、0.5分 2%B、4.5分 90%B、9分 90%B;流速:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm。
方法23(LC−MS):機器:HPLC agilent series 1100付Micromass Platform LCZ; カラム: Thermo Hypersil GOLD-3μ 20×4mm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 100%A→0.2分 100%A→2.9分 30%A→3.1分 10%A→5.5分 10%A;オーブン:50℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
実施例の化学合成
出発化合物の合成:
実施例として(−)−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸[(−)−6A]を用いる置換フェニルアラニン誘導体の合成
Figure 2008514561
実施例として5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ペンタン酸(14A)を用いる保護されたヒドロキシオルニチン誘導体の合成
Figure 2008514561
実施例としてメチル 2−(ベンジルオキシ)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−5−ブロモ−L−フェニルアラニナート](56A)を用いる置換フェニルアラニン誘導体の合成
Figure 2008514561
実施例として2(S)−トリメチルシラニルエチル 2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[4,4'−ビス−ベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニル−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート(12A)を用いる保護されたビフェニルビスアミノ酸の合成
Figure 2008514561
ビフェニルビスアミノ酸の環化
Figure 2008514561
出発物質
実施例1A
2−ヒドロキシ−5−ヨードベンズアルデヒド
Figure 2008514561
無水ジクロロメタン600ml中の塩化ヨウ素(iodine chloride)250g(1.54mol)の溶液を、2時間にわたって、アルゴン下で熱乾燥フラスコ中の無水ジクロロメタン1l中のサリチルアルデヒド188g(1.54mol)の溶液に滴下する。室温で3日間撹拌後、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液を激しく撹拌しながら加える。有機相を分離し、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で一回洗浄し、そして、硫酸ナトリウムで乾燥する。この溶媒を蒸発させ、次に残渣を酢酸エチルから再結晶する。生成物216g(理論量の57%)が得られる。
LC-MS (ESI, 方法 4): m/z = 246 (M-H)
H-NMR (400 MHz, CDCl): δ = 6.7 (d, 1H), 7.77 (dd, 1H), 7.85 (d, 1H), 9.83 (s, 1H), 10.95 (s, 1H).
実施例2A
2−ベンジルオキシ−5−ヨードベンズアルデヒド
Figure 2008514561
炭酸カリウム67.2g(0.48mol)を、ジメチルホルムアミド1.5l中の2−ヒドロキシ−5−ヨードベンズアルデヒド(実施例1A)100g(0.40mol)の溶液に加え、次に2、3分後、ベンジルクロリド51ml(0.44mol)を加える。この反応混合物を120℃で24時間還流下で撹拌する。室温で更に24時間撹拌し、水1.5lを添加すると、固形物が結晶化する。この析出物を吸引ろ過によって集め、水で2回洗浄し、真空下で乾燥する。固形物をエタノール230mlから再結晶させる。生成物122.9g(理論量の90%)が得られる。
LC-MS (ESI, 方法 4): m/z = 338 (M+H)
H-NMR (400 MHz, CDCl): δ = 5.18 (s, 2H), 6.84 (d, 1H), 7.33-7.45 (m, 5H), 7.78 (dd, 1H), 8.12 (d, 1H), 10.4 (s, 1H).
実施例3A
(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)メタノール
Figure 2008514561
ジクロロメタン中の1M 水素化ジイソブチルアルミニウム溶液100mlを、0℃に冷却して、ジクロロメタン200ml中の2−ベンジルオキシ−5−ヨードベンズアルデヒド(実施例2A)33.98g(100.5mmol)の溶液に加える。0℃で2時間撹拌後、飽和酒石酸カリウムナトリウム溶液を冷却しながら(かなりの発熱性反応)加え、次にこの反応混合物を更に2時間撹拌する。相分離後、有機相を水で2回、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、そして、硫酸ナトリウムで乾燥する。この溶媒を真空で蒸発させる。生成物31.8g(理論量の93%)が得られる。
H-NMR (400 MHz, CDCl): δ = 2.17 (t, 1H), 4.68 (d, 2H), 5.1 (s, 2H), 6.72 (d, 1H), 7.32-7.42 (m, 5H), 7.54 (dd, 1H), 7.63 (d, 1H).
実施例4A
1−ベンジルオキシ−2−ブロモメチル−4−ヨードベンゼン
Figure 2008514561
三臭化リン3.3ml(35mmol)を40℃でトルエン350ml中の(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)メタノール(実施例3A)35g(103mmol)の溶液に滴下する。この反応混合物の温度を15分にわたって100℃に上げ、次にこの反応混合物をこの温度で更に10分間撹拌する。冷却後、二相に分離する。有機相を2回蒸留水で、1回飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。この有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。収量は、41g(理論量の99%)に達する。
H-NMR (300 MHz, CDCl): δ = 4.45 (s, 2H), 5.06 (s, 2H), 7.30 (m, 8H).
実施例5A
ジエチル 2−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードベンジル)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノマロナート
Figure 2008514561
1−ベンジルオキシ−2−ブロモメチル−4−ヨードベンゼン(実施例4A)41g(101.7mmol)をエタノール300ml中のジエチル 2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]マロナート28g(101.7mmol)およびナトリウムエトキシド7.9ml(101.7mmol)の溶液に加える。室温で3時間撹拌後、析出した生成物を吸引ろ過によって集める。真空中で乾燥後、生成物55g(理論量の90%)が単離される。
H-NMR (400 MHz, CDCl): δ = 1.12 (t, 6 H), 1.46 (s, 9H), 3.68 (s, 2H), 3.8-3.9 (m, 2H), 4.15-4.25 (m, 2H), 5.0 (s, 2H), 5.7 (s, 1H), 6.58 (d, 1H), 7.28-7.4 (m, 6H), 7.4 (dd, 1H).
実施例6A
(+/−)−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸
Figure 2008514561
1N水酸化ナトリウム溶液400mlを、エタノールと水(7:3)混合液800ml中のジエチル 2−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードベンジル)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノマロナート(実施例5A)58g(97mmol)の懸濁液に加える。還流下で3時間後、次に室温に冷却後、この反応混合物のpHを濃塩酸で約pH 2に調整する。この反応混合物を蒸発させる。残渣をMTBEおよび水中に加える。水相をMTBEで3回抽出する。集められた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮する。真空中で乾燥後、生成物を47g(理論量の97%)得る。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 1.32 (s, 9H), 2.68 (dd, 1H), 3.18 (dd, 1H), 4.25 (m, 1H), 5.15 (s, 2H), 6.88 (d, 1 H), 7.08 (d, 1H), 7.30-7.40 (m, 3 H), 7.45-7.55 (m, 3 H).
実施例(−)−6A
3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸
Figure 2008514561
実施例6Aからのラセミ体、[(+/−)−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸]を溶出剤としてi−ヘキサン/酢酸エチル混合液を用い、ポリ(N−メタクリロイル−L−ロイシン ジシクロプロピルメチルアミド)に起源するセレクターに基づいて、キラル固定シリカゲル相(chiral stationary silica gel phase)を使用して分離する。最初に溶出するエナンチオマー(98.9%ee)は、ジクロロメタン中で右旋性であり([α] 21:+3.0℃,c=0.54,ジクロロメタン)、(R)エナンチオマー実施例(+)−6Aに該当する。このことは、単結晶X線構造分析(single-crystal X-ray strauctural analysis)によって決定された。二番目、左旋性エナンチオマー実施例(−)−6A、すなわち、(S)エナンチオマーの純度は、>99%eeである。
実施例7A
ベンジル 3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオナート
Figure 2008514561
アルゴン下で、(−)−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(実施例(−)−6A)10g(20.11mmol)をアセトニトリル200ml中に溶解する。これに、4−ジメチルアミノピリジン246mg(2.01mmol)およびベンジルアルコール4.16ml(40.22mmol)を加える。この混合物を−10℃に冷却し、次にEDC4.63g(24.13mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温に到達せしめ、一晩撹拌する。約16時間後、真空中でこの混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン)によって精製する。収量:10.65g(理論量の88%)。
HPLC (方法 1): R = 6.03 分; LC-MS (Method 3): R = 4.70 分
MS (DCI): m/z = 605 (M+NH).
H-NMR (200 MHz, CDCl): δ = 1.38 (s, 9H), 2.97 (dd, 1H), 3.12 (dd, 1H), 4.50-4.70 (m, 1H), 5.00-5.10 (m, 4H), 5.22 (d, 1H), 6.64 (d, 1H), 7.28-7.36 (m, 7H), 7.37-7.52 (m, 5H).
実施例8A
ベンジル 3−[2−ベンジルオキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオナート
Figure 2008514561
酢酸カリウム5.15g(52.60mmol)をDMSO70ml中のベンジル 3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオナート(実施例7A)10.30g(17.53mol)の溶液に加える。この混合物を、アルゴンを15分間激しく撹拌した溶液に通過させて脱酸素する。次いでビス(ピナコラト)ジボラン5.17g(20.16mmol)およびビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド515mg(0.70mmol)を加える。次いでこの混合物をアルゴンのゆるやかな流れに通して80℃に加熱し、6時間後に再び冷却する。この混合物をシリカゲル(移動相:ジクロロメタン)に通してろ過する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン:酢酸エチル4:1)によって精製する。
収量:8.15g(理論量の79%)
HPLC (方法 1): Rt = 6.26 分
LC-MS (方法 2): R = 5.93 および 6.09 分
MS (EI): m/z = 588 (M+H)
H-NMR (200 MHz, CDCl): δ = 1.26 (s, 6H), 1.33 (s, 9H), 1.36 (s, 6H), 2.91-3.10 (m, 1H), 3.12-3.28 (m, 1H), 4.49-4.68 (m, 1H), 5.05 (dd, 2H), 5.11 (dd, 2H), 5.30 (d, 1H), 6.90 (d, 1H), 7.27-7.37 (m, 7H), 7.38-7.42 (m, 3H), 7.55-7.62 (m, 1H), 7.67 (dd, 1H).
実施例9A
2(S)−アミノ−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)プロピオン酸・塩酸塩
Figure 2008514561
3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸(実施例(−)−6A)12g(24.13mmol)をアルゴン下でジオキサン中の塩化水素4M溶液60ml中に加え、室温で2時間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、次に高真空下で乾燥する。
収量:10.47g(理論量の100%)
HPLC (方法 1): R = 4.10 分
MS (EI): m/z = 398 (M+H-HCl)
H-NMR (200 MHz, CDCl): δ = 3.17-3.31 (m, 1H), 3.33-3.47 (m, 1H), 4.22 (t, 1H), 5.13 (s, 2H), 6.69 (d, 1 H), 7.24-7.40 (m, 2H), 7.41-7.45 (m, 2H), 7.48 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.60 (d, 1H), 8.66 (br.s, 2H).
実施例10A
2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)プロピオン酸
Figure 2008514561
N,N−ジイソプロピルエチルアミン9.25ml(53.09mol)をDMF中の
2(S)−アミノ−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)プロピオン酸・塩酸塩(実施例9A)10.46g(24.13mmol)の溶液に加える。それに、N−(ベンジルオキシカルボニル)スクシンイミド(Z−OSuc)6.615g(26.54mmol)を加える。その結果生じる溶液を一晩撹拌し、次いで真空下でロータリーエバポレーターで濃縮する。この残渣をジクロロメタン中に加え、次に0.1N塩酸溶液で、そして飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ2回抽出する。この有機相を乾燥し、ろ過し、濃縮する。この混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/ジエチルエーテル9:1から8:2)によって精製する。
収量:8.30g(理論量の65%)
HPLC (方法 1): R = 5.01 分
MS (EI): m/z = 532 (M+H)
H-NMR (200 MHz, DMSO-d): δ = 3.14-3.3 (m, 2 H), 4.25-4.45 (m, 1H), 4.97 (s, 2H), 5.14 (s, 2H), 6.88 (d, 1 H), 7.20-7.56 (m, 12 H), 7.62 (d, 1 H), 12.73 (br.s, 1H).
実施例11A
(2−トリメチルシリル)エチル 2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)プロピオナート
Figure 2008514561
2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)プロピオン酸(実施例10A)8.35g(15.7mmol)を、THF150ml中に加え、次に2−トリメチルシリルエタノール2.14g(18.07mmol)および4−ジメチルアミノピリジン250mg(2.04mmol)を加える。この混合物を0℃に冷却し、次にTHF40ml中に溶解したN,N'−ジイソプロピルカルボジイミド2.38g(2.95ml,18.86mmol)を加える。この混合物を室温で一晩撹拌し、ワークアップのために真空中でロータリーエバポレーターで濃縮する。この残渣をジクロロメタンに加え、次に0.1N塩酸溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液でそれぞれ2回抽出する。この有機相を乾燥し、ろ過しそして濃縮する。この混合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:シクロヘキサン/ジエチルエーテル9:1から8:2)によって精製する。
収量:8.2g(理論量の83%)
HPLC (方法 1): Rt = 6.42 分
MS (EI): m/z = 532 (M+H)
H-NMR (300 MHz, CDCl): δ = 0.01 (s, 9H), 0.88 (t, 2H), 2.96 (dd, 1H), 3.13 (dd, 1H), 4.04-4.17 (m, 2H), 4.51-4.62 (m, 1H), 4.95-5.05 (m, 4H), 5.44 (d, 1H), 6.64 (d, 1H), 7.25-7.33 (m, 7 H), 7.37 (dd, 4H), 7.45 (dd, 1H).
実施例12A
2−(トリメチルシリル)エチル 2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニル−2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート
Figure 2008514561
ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド(PdCl(dppf))45.8mg(0.05mmol)および炭酸セシウム0.325g(1.0mmol)を、室温、アルゴン下で、脱ガスDMF2.5ml中の(2−トリメチルシリル)エチル 2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)プロピオナート(実施例11A)0.316g(0.5mmol)の溶液に加える。この反応混合物を40℃に加熱する。30分にわたって、脱ガスDMF2.5ml中のベンジル 3−[2−ベンジルオキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピオナート(実施例8A)0.294g(0.5mmol)の溶液を滴下する。この反応混合物を40℃で4時間、次に50℃で更に2時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、次に残渣を酢酸エチルに加える。有機相を水で2回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物をジクロロメタン/酢酸エチル(30/1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製する。生成物0.320g(理論量の66%)が得られる。
HPLC (方法 1): R = 7.65 分
MS (EI): m/z = 987 (M+Na), 965 (M+H)
H-NMR (200 MHz, CDCl): δ = 0.00 (s, 9H), 0.90 (t, 2H), 1.37 (s, 9H), 3.02-3.35 (m, 4H) 4.06-4.25 (m, 2H), 4.55-4.73 (m, 2H), 4.98-5.18 (m, 8H), 5.40 (d, 1H), 5.63 (d, 1H), 6.88-7.00 (m, 2H), 7.19-7.39 (m, 20H), 7.42-7.53 (m, 4H).
実施例13A
ベンジル ({(2R,4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル}メチル)カルバマート
Figure 2008514561
ジクロロメタン516ml中のtert−ブチル 5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−ヒドロキシペンタノアート(Org. Lett., 2001, 3, 20, 3153-3155)7.60g(17.3mmol)およびトリフルオロ酢酸516mlの溶液を室温で2時間撹拌する。溶媒を蒸発させる。残存する粗生成物を、0℃で撹拌しながら、無水メタノール2.6l中に溶解し、ジ−tert−ブチルジカルボナート6.3g(28.8mmol)およびトリエチルアミン7.3ml(52.43mmol)を加える。15時間後、この反応溶液を蒸発させ、次に残渣を酢酸エチル1l中に加える。相分離後、有機相を5%クエン酸溶液で2回、水で2回、そして飽和塩化ナトリウム水溶液で1回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物をトルエン/アセトン(5/1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーで精製する。生成物4.92g(理論量の78%)が得られる。
LC-HR-FT-ICR-MS (方法 7): C18H28NOとして計算値 (M+NH4) 382.19726、実測値 382.19703
H-NMR (400 MHz, CDCl): δ = 1.45 (s, 9H), 2.3-2.4 (m, 1H), 2.45-2.55 (m, 1H), 3.3-3.4 (m, 1H), 3.5-3.6 (m, 1H), 4.17-4.28 (m, 1H), 4.7-4.8 (m, 1H), 5.0-5.15 (m, 4H), 7.3-7.4 (m, 5H).
実施例14A
5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)ペンタン酸
Figure 2008514561
方法A:
1M水酸化ナトリウム溶液2mlを、0℃で1,4−ジオキサン50ml中の実施例13Aの化合物0.73g(2mmol)の溶液に加える。この反応溶液を2時間撹拌し、次いで蒸発させる。この残渣をジクロロメタン50ml中に加える。トリエチルアミン1.12ml(8mmol)をこの溶液に加え、次にしばらくして、tert−ブチルジメチルシリル トリフルオロメタンスルホナート1.38ml(6mmol)を滴下する。室温で3時間撹拌後、この反応混合物をジクロロメタンで希釈する。有機相を1N重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。粗生成物を1,4−ジオキサン7.4mlに溶解し、次に0.1N水酸化ナトリウム溶液36.2mlを加える。室温で3時間撹拌後、この反応溶液を蒸発させ、残渣を水と酢酸エチル中に加える。有機相を酢酸エチルで3回抽出する。集められた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。生成物0.90g(理論量の90%)が得られる。
方法B:
エタノール/水 9/1 840ml中のベンジル 2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−ヒドロキシ−5−ニトロペンタノアート(実施例22A)14.0g(38mmol)の溶液をパラジウム・炭素(10%)1.96gと混合し、室温で24時間大気圧のもとで水素添加する。この混合物をキーゼルグール(kieselguhr)に通してろ過し、次にろ液をジイソプロピルエチルアミン14.7g(114mmol)と混和する。次いでN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド11.4g(45.6mmol)を加え、この混合物を室温で4時間撹拌する。この溶液を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に加え、0.1N塩酸で2回抽出する。有機相を分離し、ジイソプロピルアミン14.7g(114mmol)でアルカリ性にする。この溶液を0℃に冷却し、ジメチル−tert−ブチルシリル トリフルオロメタンスルホナート30.1g(114mmol)を加え、次にこの混合物を室温で2.5時間撹拌する。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。残渣をジオキサン50mlに溶解し、0.1N水酸化ナトリウム溶液200mlと混和し、室温で3時間撹拌する。この混合物を酢酸エチルで数回抽出し、回収された有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/エタノール 20/1、9/1)で処理する。生成物8.11g(理論量の43%)が得られる。
MS (ESI): m/z = 497 (M+H)
H-NMR (300 MHz, DMSO-d): δ = 0.00 (s, 6H), 0.99 (s, 9H), 1.33 (s, 9H), 1.59 (m, 1H), 1.80 (m, 1H), 2.75-3.15 (m, 2H), 3.81 (m, 1H), 3.98 (m, 1H), 4.96 (m, 2H), 7.04 (d, 1H), 7.19 (m, 1H), 7.30 (m, 5H), 12.37 (br. s, 1H).
実施例15A
2−(トリメチルシリル)エチル 3−[3'−2(S)−アミノ−2−ベンジルオキシカルボニルエチル)−4,4'−ビスベンジルオキシビフェニル−3−イル]−2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオナート・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素(hydrogen chloride)4M溶液50mlを、約20分にわたって0℃に冷却して、無水ジオキサン50ml中の2−(トリメチルシリル)エチル 2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニル−2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート(実施例12A)2.65g(2.75mmol)の溶液に加える。3時間撹拌後、この反応溶液を蒸発させ、高真空下で乾燥させる。
収量:理論量の100%
HPLC (方法 1): R = 5.96 分
MS (EI): m/z = 865 (M+H)
実施例16A
ベンジル 2(S)−[5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ペンタノイルアミノ]−3−{4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−[2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−トリメチルシリルエトキシカルボニル)エチル]ビフェニル−3−イル}プロピオナート
Figure 2008514561
HATU 0.219g(0.58mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.082g(0.63mmol)を、0℃に冷却して、無水DMF7.3ml中の(2−トリメチルシリル)エチル 3−[3'−(2(S)−アミノ−2−ベンジルオキシカルボニルエチル)−4,4'−ビスベンジルオキシビフェニル−3−イル]−2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオナート・塩酸塩(実施例15A)0.520g(0.58mmol)および5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ペンタン酸(実施例14A)0.287g(0.58mmol)の溶液に加える。0℃で30分撹拌後、更にN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.164g(1.26mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、次に残渣を酢酸エチル中に加える。この有機相を水で3回、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物をジクロロメタン/酢酸エチル(グラジエント 30/1→20/1→10/1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製する。生成物533mg(理論量の66%)が得られる。
LC-MS (ESI, 方法 6): m/z = 1342 (M+H), 1365 (M+Na)
実施例17A
2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−{4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−[2(S)−ベンジルオキシカルボニル−2−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−ヒドロキシペンタノイルアミノ)エチル]ビフェニル−3−イル}プロピオン酸
Figure 2008514561
THF中の1Nテトラブチルアンモニウムフロリド1.8mlを室温で無水DMF26ml中のベンジル 2(S)−[5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ペンタノイルアミノ]−3−{4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−[2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−トリメチルシリルエトキシカルボニル)エチル]ビフェニル−3−イル}プロピオナート(実施例16A)800mg(0.6mmol)の溶液に滴下する。室温で25分後、この混合物を0℃に冷却し、次に多量の氷水を加える。酢酸エチルおよび少量の1N塩酸溶液をすぐに加え、この有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、高真空下で1時間濃縮・乾燥する。粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
LC-MS (ESI,方法 4): m/z = 1129 (M+H)
LC-HR-FT-ICR-MS (方法 7): C65H69NO14として :計算値 (M+H) 1129.48048
実測値 1129.48123.
実施例18A
ベンジル 2(S)−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−ヒドロキシペンタノイルアミノ)−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ペンタフルオロフェニルオキシカルボニルエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート
Figure 2008514561
2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−{4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−[2(S)−ベンジルオキシカルボニル−2−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−ヒドロキシペンタノイルアミノ)エチル]ビフェニル−3−イル}プロピオン酸(実施例17A)691mg(粗混合物、約0.6mmol)をジクロロメタン25ml中に加え、次にジクロロメタン6ml中に溶解したペンタフルオロフェノール547.6mg(2.98mmol)を加える。DMAP7.3mg(0.06mmol)を加え、次にこの混合物を−25℃に冷却する(エタノール/炭酸ガス浴)。−25℃でEDC148mg(0.774mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで一晩暖める。この反応混合物を真空中で濃縮し、次に少しの間高真空下で乾燥する。粗生成物は更に精製することなく反応させる。
LC-MS (ESI, 方法 5): m/z = 1317 (M+Na), 1295 (M+H)
LC-HR-FT-ICR-MS (方法 7): C71H68F5N4O14 として、計算値 (M+H) 1295.46467
実測値 1295.46430.
実施例19A
ベンジル 5,17−ビスベンジルオキシ−14(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−11(S)−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(R)−ヒドロキシプロピル)−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(19),2,4,6(21),16(20),17−ヘキサエン−8(S)−カルボキシラート
Figure 2008514561
方法A:
ジオキサン中の塩化水素4M溶液4mlを1,4−ジオキサン2.7ml中のベンジル 2(S)−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−ヒドロキシペンタノイルアミノ)−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ペンタフルオロフェニルオキシカルボニルエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート(実施例18A)119.3mgの溶液に加える。この反応が完了するまで、さらにジオキサン中の1.5mlの塩化水素4M溶液を加える。この反応溶液を蒸発させ、クロロホルムで2回共蒸留させる。粗生成物(LC−HR−FT−ICR−MS、方法7:C666012として、計算値(M+H) 1195.41224、実測値 1195.41419)をクロロホルム100ml中に溶解し、3時間にわたってクロロホルム200mlおよび飽和重炭酸ナトリウム水溶液100mlの非常に激しく撹拌した懸濁液に滴下する。この反応混合物を2時間激しく撹拌する。二相に分離した後、水相をクロロホルムで抽出する。集められた有機相を5%クエン酸水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾燥する。粗生成物をアセトニトリルで洗浄し、高真空下で乾燥する。
収量:60.5mg(理論量の65%)
LC-MS (ESI, 方法 5): m/z = 1011 (M+H)
方法B:
ベンジル 2(S)−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−ヒドロキシペンタノイルアミノ)−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ペンタフルオロフェニルオキシカルボニルエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート(実施例18A)771mg(0.595mmol)を、ジオキサン8ml中に溶解し、次いで0℃で、ジオキサン中の塩化水素4N溶液16mlを滴下する。45分後、ジオキサン中の塩化水素4N溶液6mlを再び加え、次に15分後に、更に8mlを加える。この混合物を0℃で30分間撹拌してから、この反応溶液を穏やかな条件下で濃縮し、クロロホルム(2回)で共蒸留し、高真空下でしばらく乾燥する。粗生成物(732mg、0.59mmol)をクロロホルム1000ml中に溶解し、クロロホルム50ml中のトリエチルアミン6mlの溶液を滴下する。この混合物を室温で一晩撹拌する。ワークアップのために、この混合物を穏やかな条件の下、真空中ロータリーエバポレーターで濃縮し、次に残渣をアセトニトリル中で撹拌する。この結果生じる結晶を吸引ろ過によって回収し、アセトニトリルで洗浄し、高真空下で乾燥する。
収量:360mg(理論量の60%)
MS (EI): m/z = 1011 (M+H)
HPLC (方法 1): R = 5.59 分
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 1.52-1.65 (m, 1H), 1.73-1.84 (m, 1H), 2.82-3.01 (m, 3H), 3.02-3.11 (m, 1H), 3.46 (s, 1H), 3.57-3.68 (m, 1H), 4.47-4.56 (m, 1H), 4.64-4.71 (m, 1H), 4.73-4.85 (m, 2H), 4.88-5.00 (m, 4H), 5.09 (s, 2H), 5.14-5.20 (m, 4H), 6.29 (d, 1H), 7.00-7.11 (m, 4H), 7.21-7.40 (m, 20H), 7.41-7.48 (m, 9H), 8.77 (d, 1H), 8.87 (d, 1H).
実施例20A
14(S)−アミノ−11(S)−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(19),2,4,6(21),16(20),17−ヘキサエン−8(S)−カルボン酸・二塩酸塩(ビフェノマイシンB)
Figure 2008514561
ベンジル 5,17−ビスベンジルオキシ−14(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−11(S)−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(R)−ヒドロキシプロピル)−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(19),2,4,6(21),16(20),17−ヘキサエン−8(S)−カルボキシラート(実施例19A)200mg(0.20mmol)を酢酸/水/エタノール 4:1:1混合物(エタノールはTHFによって置き換えることができる)220mlに加える。10%パラジウム/炭素(10%Pd/C)73mgを加え、この混合物を大気圧下で15時間水素添加する。この反応混合物を事前に洗浄したキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中でロータリーエバポレーターによって濃縮する。この残渣を0.1N塩酸溶液4.95mlと混和し、次に濃縮する。この残渣をジエチルエーテル10mlと共に撹拌し、次にデカンターする。残存している固形物を高真空下で乾燥する。
収量:103mg(理論量の95%)
HPLC (方法 1): R = 3.04 分
LC-MS (方法 2): R = 0.38 分
MS (EI): m/z = 473 (M+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 2.06-2.20 (m, 1H), 2.74-2.89 (m, 1H), 2.94-3.05 (m, 1H), 3.12-3.25 (m, 2H), 3.53 (d, 1H), 3.61-3.72 (m, 1H), 3.97-4.07 (m, 1H), 4.53 (s, 1H), 4.61 (d, 1H), 4.76-4.91 (m, 12H), 7.01-7.05 (m, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.40-7.45 (m, 2H), 7.51 (d, 1H).
実施例21A
ベンジル 2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−ニトロ−4−オキソペンタノアート
Figure 2008514561
テトラヒドロフラン100ml中の2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノコハク酸 1−ベンジルエステル10g(30.9mmol)および1,1'−カルボニルジイミダゾール5.27g(32.5mmol)の溶液Aを室温で5時間撹拌する。ニトロメタン18.8g(30.9mmol)を0℃でテトラヒドロフラン100ml中のカリウムtert−ブトキシド3.2g(34.2mmol)の溶液Bに滴下する。溶液Bを室温まで暖めながら撹拌し、次いで室温で溶液Aを滴下する。この結果生じる混合物を室温で16時間撹拌し、次に20%塩酸を用いてpH2に調整する。この溶媒を蒸発させる。残存している粗生成物を酢酸エチル/水中に加える。相分離後、この有機相を水で2回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。生成物13g(理論量の99%)が得られる。
MS (ESI): m/z = 334 (M+H)
H-NMR (300 MHz, DMSO-d): δ = 1.37 (s, 9H), 2.91 (m, 1H), 3.13 (m, 1H), 4.44 (m, 1H), 5.12 (s, 2H), 5.81 (m, 2H), 7.2-7.5 (m, 5H).
実施例22A
ベンジル 2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−ヒドロキシ−5−ニトロペンタノアート
Figure 2008514561
テトラヒドロフラン300ml中のベンジル 2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−ニトロ−4−オキソペンタノアート11.3g(30.8mmol)の溶液を−78℃に冷却し、テトラヒドロフラン中のL−セレクトライド(L-Selectride)(登録商標)の1M溶液30.8mlを滴下し、次にこの混合物を−78℃で1時間撹拌する。室温まで暖めた後、飽和塩化アンモニウム溶液をこの溶液に注意深く加える。この反応溶液を濃縮し、次に残渣を水および酢酸エチル中に加える。水相を酢酸エチルで3回抽出する。集められた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。粗生成物をシリカゲル60(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 10/1)で前精製し、次に回収されたフラクションを濃縮し、シクロヘキサン/酢酸エチル 5/1で撹拌する。残存している結晶を吸引ろ過によって回収し、乾燥する。所望のジアステレオマー2.34g(理論量の21%)が得られる。母液をLichrospher Diol 10μm(移動相:エタノール/イソヘキサン 5/95)によるクロマトグラフィーで分離すると、生成物が更に0.8g(理論量の6.7%)生じる。
MS (ESI): m/z = 369 (M+H)
H-NMR (300 MHz, DMSO-d): δ = 1.38 (s, 9H), 1.77 (m, 1H), 1.97 (m, 1H), 4.10-4.44 (m, 3H), 4.67 (m, 1H), 5.12 (m, 2H), 5.49 (d, 1H), 7.25-7.45 (m, 5H).
実施例23A
ベンジル 2(S)−[S−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノペンタノイルアミノ]−3−{4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−[2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−トリメチルシリルエトキシカルボニル)エチル]ビフェニル−3−イル}プロピオナート
Figure 2008514561
製造は、乾燥DMF5.55ml中のHATU 0.19g(0.51mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.35ml(1.65mmol)と共に、実施例15Aからの化合物0.47g(0.51mmol)およびN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン0.19g(0.51mmol)から実施例16Aに準じて行われる。
収量:0.58g(理論量の92%)
LC-MS (方法 10): R = 3.46 分
MS (ESI): m/z = 1212 (M+H)
実施例24A
2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−{4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−[2(S)−ベンジルオキシカルボニル−2−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノペンタノイルアミノ)エチル]ビフェニル−3−イル}−プロピオン酸
Figure 2008514561
製造は、乾燥DMF30ml中のテトラブチルアンモニウムフロリド(THF中1M)2当量(1.3ml)と共に、実施例23Aからの化合物0.82g(0.68mmol)から実施例17Aに準じて行われる。
収量:772mg(理論量の94%)
LC-MS (方法 11): R = 1.62 分
MS (ESI): m/z = 1112 (M+H)
実施例25A
ベンジル 2(S)−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノペンタノイルアミノ)−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ペンタフルオロフェニルオキシカルボニルエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート
Figure 2008514561
製造は、ジクロロメタン4ml中のEDC80mg(0.42mmol)およびDMAP4.63mg(0.04mmol)と共に、実施例24Aからの化合物422mg(0.38mmol)およびペンタフルオロフェノール349mg(1.9mmol)から実施例18Aに準じて行われる。
収量:502mg(理論量の95%)
LC-MS (方法 11): R = 3.13 分
MS (ESI): m/z = 1278 (M+H)
実施例26A
ベンジル 2(S)−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−アミノペンタノイルアミノ)−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ペンタフルオロフェニルオキシカルボニルエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液5mlを、実施例25Aの化合物215mg(0.17mmol)に、氷浴中で撹拌しながら加える。この混合物を1時間撹拌し、真空中で一定の重量まで蒸発させる。
収量:200mg(理論量の92%)
LC-MS (方法 11): R = 4.25 分
MS (ESI): m/z = 1178 (M-HCl+H)
実施例27A
ベンジル 5,17−ビスベンジルオキシ−14(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−11(S)−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピル)−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(19),2,4,6(21),16(20),17−ヘキサエン−8(S)−カルボキシラート
Figure 2008514561
実施例26Aの化合物1.35g(0.91mmol)を、クロロホルム3l中に加え、次に激しく撹拌しながら、クロロホルム50ml中のトリエチルアミン2.54ml(18.2mmol)を20分にわたって室温で加える。この混合物を一晩撹拌し、真空中で蒸発乾燥する。残渣をアセトニトリル5mlと撹拌し、ろ過し、次にこの残渣を一定の重量まで乾燥する。
収量:890mg(理論量の93%)
LC-MS (方法 11): R = 5.10 分
MS (ESI): m/z = 994 (M+H)
実施例28A
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,6,18−ヘキサエン−8−カルボン酸・二塩酸塩
Figure 2008514561
実施例27Aからの化合物50mg(0.05mmol)を、氷酢酸/水/エタノール(4/1/1)50ml中で懸濁し、Pd/C(10%)触媒30mgを加え、次にこの混合物を室温で20時間水素添加する。触媒をキーゼルグールに通してろ過して除去した後、ろ液を真空中で蒸発乾燥し、次に撹拌しながら、0.1N塩酸2.5mlを加える。この混合物を真空中で蒸発乾燥し、一定の重量まで乾燥する。
収量:17mg(理論量の63%)
TLC (メタノール/ジクロロメタン/25% アンモニア = 5/3/2): R = 0.6
LC-MS (方法 3): R = 0.28 分
MS (ESI): m/z = 457 (M-2HCl+H)
実施例29A
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−11−[3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸
Figure 2008514561
実施例28Aからの化合物600mg(1.13mmol)を1N水酸化ナトリウム溶液6ml(5.66mmol)中に溶解し、次に室温で撹拌しながら、メタノール5mlに溶解したジ−tert−ブチルジカルボナート(di-tert-butyl dicarbonate)740.8mg(3.39mmol)を加える。この反応は、1時間後に完了する(TLCチェック、移動相:ジクロロメタン/メタノール/アンモニア=80/20/2)。pHを0.1N塩酸を滴下して3に調整する。この混合物を、3回、それぞれの場合酢酸エチル20mlで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で一定の重量まで蒸発させる。
収量:622mg(理論量の84%)
LC-MS (方法 10): R = 1.96 分
MS (ESI): m/z = 656 (M+H)
実施例30A
2−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヨード−N−メチル−L−フェニルアラニン
Figure 2008514561
アルゴン雰囲気下で、実施例(−)−6Aからの化合物500mg(1mmol)をTHF20ml中に溶解し、水素化ナトリウム90.5mg(3.02mmol)およびメチルヨージド(純度80%)0.51ml(1141.6mg;8.04mmol)を加え、次にこの混合物を一晩室温で撹拌する。この混合物を酢酸エチル25mlおよび水25mlで希釈し、0.1N塩酸でpH=9に調整する。この混合物を真空中で少量の容量まで濃縮する。酢酸エチル10mlおよび水10mlを加え、この混合物を激しく振とうさせ、次に有機相を分離する。硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮すると、生成物140mg(理論量の19%)が生じる。水相を酸性化し(pH=3)、次に酢酸エチル20mlで3回抽出する。真空中での濃縮および真空中での乾燥により、生成物351mg(理論量の68%)が生じる。
LC-MS (方法 9): R = 3.9 分
MS (EI): m/z = 511 (M+H)
実施例31A
ベンジル 2−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヨード−N−メチル−L−フェニルアラニナート
Figure 2008514561
製造は、アセトニトリル3ml中の、実施例30Aからの化合物350mg(0.68mmol)、DMAP8.29mg(0.07mmol)、ベンジルアルコール148mg(1.37mmol)およびEDC157.46mg(0.82mmol)から、実施例7Aに準じて行われる。
収量:382mg(理論量の93%)
LC-MS (方法 9): R = 4.8 分
MS (EI): m/z = 601 (M+H)
実施例32A
ベンジル 2−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−L−フェニルアラニナート
Figure 2008514561
実施例8Aに準じて、室温で撹拌しながら、実施例31Aからの化合物380mg(0.63mmol)を熱乾燥フラスコ中でDMF4ml中に加え、4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(4,4,4',4',5,5,5',5'-octamethyl-2,2'-bi-1,3,2-dioxaborolane)184.5mg(0.73mmol)、酢酸カリウム186mg(1.9mmol)およびビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド23.15mg(0.03mmol)を加える。反応は、80℃で4時間行われる。ワークアップおよびクロマトグラフィー(シリカゲル60、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル=4/1)後に生成物が得られる。
収量:196mg
LC-MS (方法 9): R = 4.9 分
MS (EI): m/z = 601 (M+H)
実施例33A
2−(トリメチルシリル)エチル 2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニル−(2−tert−ブトキシカルボニル−2−メチル)アミノエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート
Figure 2008514561
製造は、アルゴン雰囲気下でDMF1.5ml中の、実施例32Aの化合物190mg(0.32mmol)、実施例11Aの化合物199.5mg(0.32mmol)、炭酸セシウム195.5mg(0.63mmol)およびビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド23.15mg(0.03mmol)から実施例12Aに準じて行われる。
収量:212mg(理論量の66%)
LC-MS (方法 13): R = 4.86 分
MS (EI): m/z = 978 (M+H)
実施例34A
2−(トリメチルシリル)エチル 2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニル−2−メチルアミノエチルビフェニル−3−イル]プロピオナート・塩酸塩
Figure 2008514561
製造は、ジオキサン15ml中の実施例33Aからの化合物930mg(0.95mmol)およびジオキサン中の塩化水素4M溶液22.14mlから実施例15Aに準じて行われる。
収量:915mg(理論量の78%)
LC-MS (方法 13): R = 2.53 分
MS (EI): m/z = 878 (M-HCl+H)
実施例35A
ベンジル 2(S)−{メチル−[5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ペンタノイル]アミノ}−3−{4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−[2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−トリメチルシリルエトキシカルボニル)エチル]ビフェニル−3−イル}プロピオナート
Figure 2008514561
製造は、DMF4.2ml中の、実施例34Aからの化合物922mg(1.01mmol)、実施例14Aからの化合物0.5g(1.01mmol)、HATU 421mg(1.11mmol)およびDIEA 0.7ml(518mg;3.27mmol)から実施例16Aに準じて行われる。
収量:703mg(理論量の51%)
LC-MS (方法 8): R = 3.17 分
MS (EI): m/z = 1356 (M+H)
実施例36A
2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−{4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−[2(S)−ベンジルオキシカルボニル−2−{メチル−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−ヒドロキシペンタノイル)アミノ}エチル]ビフェニル−3−イル}プロピオン酸
Figure 2008514561
製造は、DMF20ml中の実施例35Aからの化合物360mg(0.27mmol)および0.8ml(3当量)の1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド溶液(THF)から実施例17Aに準じて行われる。
収量:159mg(理論量の53%)
LC-MS (方法 12): R = 3.19 分
MS (EI): m/z = 1142 (M+H)
実施例37A
ベンジル 2(S)−[メチル−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−ヒドロキシペンタノイル]アミノ−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニルアアミノ−2−ペンタフルオロフェニルオキシカルボニルエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート
Figure 2008514561
製造は、ジクロロメタン10ml中の、実施例36Aからの化合物330mg(0.29mmol)、ペンタフルオロフェノール265.6mg(1.44mmol)、DMAP3.53mg(0.03mmol)およびEDC60.87mg(0.32mmol)から実施例18Aに準じて行われる。
収量: 271 mg (理論量の69%)
LC-MS (方法 12): R = 3.38 分
MS (EI): m/z = 1308 (M+H)
実施例38A
ベンジル 2(S)−[メチル−(5−ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2(S)−アミノ−4(R)−ヒドロキシペンタノイル]アミノ−3−[4,4'−ビスベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ペンタフルオロフェニルオキシカルボニルエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート・塩酸塩
Figure 2008514561
実施例37Aからの化合物130mg(0.1mmol)をジオキサン0.5ml中に溶解し、次にジオキサン中の塩化水素4N溶液5mlを注意深く加える(氷浴)。30分後、この反応を室温で更に2時間継続せしめる。この混合物を真空中で蒸発乾燥して、高真空下で一定の重量まで乾燥する。
収量:130mg(理論量の70%)
LC-MS (方法 15): R = 2.68 分
MS (EI): m/z = 1208 (M-HCl+H)
実施例39A
ベンジル (8S,11S,14S)−5,17−ビス(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−((2R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12.6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキシラート
Figure 2008514561
実施例38Aからの化合物130mg(0.1mmol)を乾燥クロロホルム220ml中に加える。室温で撹拌しながら、ジクロロメタン5ml中のトリエチルアミン23ml(20当量)を20分にわたって加える。この混合物を一晩撹拌する。次いでこの混合物を真空中で蒸発乾燥する。残渣をアセトニトリルで撹拌する。残渣の乾燥後、生成物44mgが得られる。母液からRP−HPLCによって、更に生成物(30mg)が得られる。
収量:74mg(理論量の69%)
LC-MS (方法 15): R = 3.13 分
MS (EI): m/z = 1024 (M+H)
実施例40A
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5,17−ジヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12.6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−カルボン酸・ジ(ヒドロトリフルオロアセタート)
Figure 2008514561
実施例39Aからの化合物33mg(0.032mmol)を注意深く希トリフルオロ酢酸で処理する。次にこの結果生じた透明な溶液を凍結乾燥する。
収量:23mg(定量的)
LC-MS (方法 15): R = 0.92 分
MS (EI): m/z = 486 (M-2CFCOH+H)
実施例41A
(8S,11S,14S)−5,17−ビス(ベンジルオキシ)−14−{[ベンジルオキシカルボニル]アミノ}−11−(2R)−3−{[ベンジルオキシカルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12.6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸
Figure 2008514561
実施例39Aからの化合物37mg(0.04mmol)をTHF2ml中に溶解し、1N 水酸化リチウム溶液0.14mlを加え、次にこの混合物を室温で3時間撹拌する。次いでこの混合物を1N塩酸で酸性にし、次に高真空下で蒸発乾燥する。
収量:33mg(理論量の71%)
LC-MS (方法 12): R = 2.90 分
MS (EI): m/z = 934 (M+H)
次の表中に列挙されている実施例42Aから48Aは、上記に詳述された方法に準じてしかるべき出発物質から製造される:
Figure 2008514561
Figure 2008514561
実施例49A
2−(トリメチルシリル)エチル (2Z)−3−[2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモフェニル]−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}アクリラート
Figure 2008514561
2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモベンズアルデヒド(Synthesis, 1992, 10, 1025-30)7.5g(25.8mmol)および2−(トリメチルシリル)エチル {[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}(ジメトキシホスホリル)アセタート(Tetrahedron, 1999, 55, 10527-36)11.8g(28.3mmol)をTHF150ml中に加え、次にアセトン/ドライアイス中、−78℃で冷却しながら、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン3.26g(28.3mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温に暖め、次に室温で更に12時間撹拌する。この溶媒を真空中で留去し、次に粗生成物を酢酸エチルに加え、飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液でそれぞれ1回洗浄する。この有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過しそして真空中で濃縮・乾燥する。粗生成物は、酢酸エチル/シクロヘキサン(1:20)から再結晶される。
収量:13g(理論量の88%)
HPLC (方法 16): R = 6.06 分
MS (DCI(NH)): m/z = 599 (M+NH)
実施例50A
(8S,11S,14S)−5,17−ビス(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−(3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸
Figure 2008514561
実施例27Aからの化合物200mg(0.2mmol)をTHF8mlおよびDMF4ml中に加え、次に撹拌しながら、1M水酸化リチウム水溶液(4当量)0.8mlを加える。室温で2時間撹拌すると、ゲルが形成される。1N塩酸0.8mlおよび少量の水を加える。次いでこの混合物を真空中で蒸発・乾燥し、水と共に撹拌し、次に析出物をろ過し、乾燥する。
収量:140mg(理論量の77%)
LC-MS (方法 10): R = 2.83 分
MS (EI): m/z = 904 (M+H)
実施例51A
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸
Figure 2008514561
実施例47Aからの化合物11mg(0.02mmol)を水0.5ml中に溶解し、炭酸ナトリウム12.27mg(0.08mmol)を加え、この混合物を氷浴中で冷却し、次に撹拌しながら、メタノール0.2ml中のジ−tert−ブチル ジカルボナート13.25mg(0.06mmol)を加える。この混合物を室温で一晩撹拌し、真空中で蒸発・乾燥し、水0.5ml中に溶解し、次に1N塩酸でpH=2に酸性化し、次にこの結果生じる懸濁液を酢酸エチルで抽出する。硫酸ナトリウムで乾燥し、続いて真空中で蒸発・乾燥する。
収量:10mg(理論量の51%)
LC-MS (方法 12): R = 1.92 分
MS (EI): m/z = 670 (M+H)
実施例52A
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{(2R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−5,17−ジヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸
Figure 2008514561
実施例40Aからの化合物90mg(0.16mmol)を水2.5ml中に溶解し、炭酸ナトリウム85.3mg(0.8mmol)を加え、この混合物を氷浴中で冷却し、次にメタノール1.2ml中のジ−(tert−ブチル) ジカルボナート105.3mg(0.48mmol)を加える。この混合物を室温で一晩撹拌し、真空中で少量になるまで濃縮し、次に1N塩酸でpH=2に酸性化する。この結果生じる析出物をろ過によって回収し、次に乾燥する。
収量:89mg(理論量の73%)
LC-MS (方法 12): R = 1.8 分
MS (EI): m/z = 686 (M+H)
実施例53A
2−(トリメチルシリル)エチル 2−(ベンジルオキシ)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−5−ブロモ−L−フェニルアラニナート
Figure 2008514561
実施例49Aからの化合物930mg(1.6mmol)をエタノール100mlおよびジオキサン10ml中に溶解する。アルゴン雰囲気下で、(+)−1,2−ビス((2S,5S)−2,5−ジエチルホスホラノ)ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I) トリフルオロメタンスルホナート20mgを加え、次にこの溶液を超音波浴中に15分間放置する。次いでこの混合物を3バールの水素圧力で5日間(5d.)水素添加する。この混合物をシリカゲルに通してろ過し、エタノールで注意深く洗浄する。このろ液を真空中で濃縮し、次に粗生成物を高真空下で乾燥する。
収量:900mg(理論量の96%)
ee=98.8%(Chiralcel OD(Daicel);溶出剤:容積で0.2%のジエチルアミンを加えて、i−ヘキサンおよびエタノール(5/1 v/v))
HPLC (方法 16): R = 6.08 分
MS (DCI(NH)): m/z = 601 (M+NH)
実施例54A
メチル (2Z)−3−[2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモフェニル]−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}アクリラート
Figure 2008514561
製造は、THF150ml中の1,1,3,3−テトラメチルグアニジン3.3g(28.3mmol)と共に、2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモベンズアルデヒド7.5g(25.8mmol)および2−(トリメチルシリル)エチル{[ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}(ジメトキシホスホリル)アセタート(J. Prakt. Chem., 2000, 342, 736-44)8.4g(28.3mmol)から実施例49Aに準じて行われる。
収量:10g(理論量の87%)
HPLC (方法 16): R = 5.42 分
MS (DCI(NH)): m/z = 479 (M+NH)
実施例55A
メチル 2−(ベンジルオキシ)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−5−ブロモ−L−フェニルアラニナート
Figure 2008514561
製造は、エタノール100mlおよびジオキサン20ml中の、実施例54Aからの化合物1.96g(4.2mmol)および(+)−1,2−ビス(2S,5S)−2,5−ジエチルホスホラノ)ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I) トリフルオロメタンスルホナート15mgから実施例53Aに準じて行われる。
収量:1.96g(理論量の99%)
ee=97.6%(Chiralcel OD(Daicel);溶出剤:容積で0.2%のジエチルアミンを加えて、i−ヘキサンおよびエタノール(5/1 v/v))
LC-MS (方法 17): R = 3.05 分
MS (DCI(NH)): m/z = 481 (M+NH)
H-NMR (300 MHz, DMSO-d): δ = 1.32 (s, 9H), 2.72 (m, 1H), 3.17 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 4.32 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 7.01 (m, 1H), 7.22 (m, 1 H), 7.28-7.58 (m, 6H).
実施例56A
メチル 2−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−L−フェニルアラニナート
Figure 2008514561
酢酸カリウム0.23g(2.31mmol)および水酸化カリウム4mg(0.08mmol)をDMF5ml中の実施例55Aからの化合物0.36g(0.77mmol)の溶液に加える。この混合物を、アルゴンを激しく撹拌した溶液に15分間通すことによって脱酸素する。次いで4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(bi)−1,3,2−ジオキサボロラン0.25g(1.0mmol)およびビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド0.023g(0.03mmol、0.04当量)を加える。この混合物をアルゴンを穏やかに流して60℃まで加熱し、次にこの温度で1.5時間撹拌する。続いて、この混合物を80℃で30分間撹拌して、次いで室温に冷却する。この溶媒を真空中で留去して、次に粗生成物を酢酸エチル中に加え、飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。この有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、真空中で蒸発・乾燥する。残渣をクロマトグラフィー(RP-HPLC、アセトニトリル、水)によって精製する。
収量:0.219g(理論量の56%)
MS (EI): m/z = 512 (M+H)
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 1.27 (m, 12H), 1.29 (s, 9H), 2.75 (m, 1H), 3.19 (m, 1H), 3.57 (s, 3H), 4.30 (m, 1H), 5.19 (m, 2H), 7.04 (m, 1H), 7.24 (m, 1 H), 7.28-7.58 (m, 6H).
実施例57A
2−(トリメチルシリル)エチル 2−(ベンジルオキシ)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−L−フェニルアラニナート
Figure 2008514561
製造は、ジメチルスルホキシド30ml中の、実施例11Aからの化合物2.0g(3.17mmol)、4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン0.924g(3.64mmol)、酢酸カリウム0.932g(9.50mmol)およびビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド0.116g(0.160mmol、0.05当量)から実施例8Aに準じて行われる。
収量:1.12g(理論量の56%)
LC-MS (方法 13): R = 4.50 分
MS (EI): m/z = 632 (M+H)
H-NMR (200 MHz, CDCl): δ = 0.92 (dd, 2H), 1.31 (s, 12H), 2.95-3.95 (m, 2H), 4.11 (m, 2H), 4.55 (11 (m, 1H), 4.99 (s, 2H), 5.08 (s, 2H), 5.53 (d, 1H), 6.90 (d, 1H), 7.15-7.47 (m, 10 H), 7.58 (d, 1H), 7.67 (dd, 1H).
実施例58A
2−(トリメチルシリル)エチル (2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−(4,4'−ビス(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}ビフェニル−3−イル)プロパノアート
Figure 2008514561
方法A:
製造は、DMF12ml中の、実施例53Aからの化合物0.46g(0.79mmol)、実施例56Aからの化合物0.41g(0.79mmol)、炭酸セシウム0.52g(1.58mmol)およびビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド0.023g(0.032mmol、0.04当量)から実施例12Aに準じて行われる。
収量:0.34g(理論量の48%)
方法B:
製造は、エタノール100mlおよびジオキサン30ml中の、実施例69Aからの化合物0.59g(0.67mmol)および(+)−1,2−ビス((2S,5S)−2,5−ジエチルホスホラノ)ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I) トリフルオロメタンスルホナート10mgから実施例53Aに準じて行われる。
収量:0.60g(理論量の99%)
ee=99.5%(セレクター ポリ(N−メタクリロイル−L−ロイシン L−メンチルアミド)に基づいて、キラル固定シリカゲル相;溶出剤:i−ヘキサンおよび酢酸エチル(2/1 v/v))
HPLC (方法 16): R = 6.54 分
MS (EI): m/z = 890 (M+H)
H-NMR (400 MHz, DMSO-d): δ = 0.00 (s, 9H), 0.83 (m, 2H), 1.31 (s, 9H), 2.86 (m, 2H), 3.25 (m, 2H), 3.62 (s, 3H), 4.09 (m, 2H), 4.41 (m, 1H), 4.98 (m, 2H), 5.22 (m, 4H), 7.12 (m, 2H), 7.29 (m, 2H), 7.33 - 7.59 (m, 20 H), 7.78 (d, 1H).
次の表中に列挙されている実施例59Aから64Aは、上記に詳述された方法に準じてしかるべき出発物質から製造される:
Figure 2008514561
Figure 2008514561
実施例65A
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{(2R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸
Figure 2008514561
実施例20Aからの化合物50mg(0.09mmol)を、メタノール/水(9:1)混合物8ml中に加える。1N重炭酸ナトリウム溶液1ml、次いでメタノール/水(9:1)2ml中のジ−tert−ブチル ジカルボナート80mg(0.37mmol)を加える。この混合物を室温で一晩撹拌する。ワークアップのために、酢酸エチル60mlおよび水30mlをこの溶液に加える。有機相を0.1N塩酸で1回洗浄し、乾燥し、真空中ロータリーエバポレーターで濃縮する。
収量:49mg(理論量の79%)
LC-MS (方法 3): R = 2.56 分
MS (EI): m/z = 673 (M+H)
LC-HR-FT-ICR-MS: C33H44NO11として計算値 (M+H) 673.3079 実測値 673.3082.
実施例66A
ベンジル (8S,11S,14S)−5,17−ビス(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−((2R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキシラート
Figure 2008514561
実施例19Aからの化合物200mg(0.20mmol)を無水DMF50ml中に溶解し、次に0℃で、tert−ブチルジメチルシリル トリフルオロメタンスルホナート210mg(0.79mmol)、トリエチルアミン0.11ml(0.79mmol)およびDMAP20mg(0.20mmol)を加える。この混合物を室温で2日間撹拌する。ジクロロメタン20mlを添加後、この溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液10mlおよび水10mlで注意深く洗浄する。この有機相を濃縮・乾燥し、次にこの残渣を高真空下で乾燥する。
収量:215mg(理論量の96%)
LC-MS (方法 12): R = 3.43 分
MS (EI): m/z = 1125 (M+H)
実施例67A
(8S,11S,14S)−5,17−ビス(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−((2R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸
Figure 2008514561
実施例66Aからの化合物210mg(0.19mmol)をTHF2ml中に溶解し、次に水およびメタノールをそれぞれ1ml加える。水酸化リチウム13mg(0.56mmol)を添加後、この混合物を室温で12時間撹拌する。次いでこの反応溶液を水30mlで希釈し、1N塩酸を加えることによってpH=3に調整する。この析出物をろ過によって回収し、高真空下で乾燥する。
収量:192mg(理論量の99%)
LC-MS (方法 12): R = 3.24 分
MS (EI): m/z = 1135 (M+H)
実施例68A
メチル (2Z)−3−[2−(ベンジルオキシ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アクリラート
Figure 2008514561
製造は、ジメチルスルホキシド14ml中の、実施例54Aからの化合物1.0g(2.16mmol)、4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン0.63g(2.5mmol)、酢酸カリウム0.64g(6.50mmol)およびビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド0.063g(0.087mmol、0.04当量)から、実施例8Aに準じて行われる。
収量:0.832g(理論量の76%)
LC-MS (方法 12): R = 2.96 分
MS (EI): m/z = 510 (M+H)
実施例69A
2−(トリメチルシリル)エチル−(2Z)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−(4,4'−ビス(ベンジルオキシ)−3'−{(1Z)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル}ビフェニル−3−イル)アクリラート
Figure 2008514561
製造は、実施例68Aからの化合物0.42g(0.82mmol)、実施例49Aからの化合物0.48g(0.82mmol)、炭酸セシウム0.54g(1.65mmol)およびDMF12ml中のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド0.024g(0.033mmol、0.04当量)から実施例12Aに準じて行われる。
収量:0.47g(理論量の64%)
HPLC (方法 16): R = 6.57 分
MS (EI): m/z = 886 (M+H)
実施例70A
2−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヨード−N−エチル−L−フェニルアラニン
Figure 2008514561
アルゴン雰囲気下で、実施例(−)−6Aからの化合物1.0g(2.01mmol)をTHF40ml中に溶解し、次に水素化ナトリウム(鉱物油中に60%分散)241mg(6.03mmol)、ヨウ化カリウム1.0g(6.03mmol)およびエチルヨージド1.29ml(2509mg;16.1mmol)を加え、次にこの混合物を室温で一晩撹拌する。この混合物を真空中で濃縮する。この粗生成物を酢酸エチルに加え、次にこの有機相を水で数回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次に真空中で濃縮する。この粗生成物をRP-HPLCクロマトグラフィー(移動相:アセトニトリル/水 グラジエント)によって精製する。
収量:470mg(理論量の44%)
LC-MS (方法 12): R = 2.79分
MS (EI): m/z = 526 (M+H)
実施例71A
ベンジル 2−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヨード−N−エチル−L−フェニルアラニナート
Figure 2008514561
製造は、アセトニトリル8ml中の、実施例70Aからの化合物420mg(0.68mmol)、DMAP9.77mg(0.08mmol)、ベンジルアルコール173mg(1.6mmol)およびEDC184mg(0.96mmol)から実施例7Aに準じて行われる。
収量:375mg(理論量の76%)
LC-MS (方法 12): R = 3.26 分
MS (EI): m/z = 616 (M+H)
H-NMR (300 MHz, CDCl): δ = 0.80 (m, 3H), 1.4 (m, 9H) 2.75 (m, 1H), 3.07 (m, 1H), 3.22 (m, 1H), 3.47 (m, 1H), 4.23 (m, 1H), 5.06 (s, 2H), 5.15 (m, 2H), 6.65 (d, 1H), 7.25-7.5 (m, 12H).
実施例72A
2−(トリメチルシリル)エチル 2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[4,4'−ビス−ベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニル−(2−tert−ブトキシカルボニル−2−エチル)アミノエチル)ビフェニル−3−イル]プロピオナート
Figure 2008514561
製造は、アルゴン雰囲気下で、DMF8ml中の、実施例57Aからの化合物343mg(0.54mmol)、実施例71Aからの化合物334mg(0.54mmol)、炭酸セシウム354mg(1.09mmol)およびビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド40mg(0.05mmol)から実施例12Aに準じて行われる。
収量:216mg(理論量の40%)
LC-MS (方法 12): R = 3.54 分
MS (EI): m/z = 893 (M-boc+H)
実施例73A
2−(トリメチルシリル)エチル 2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−[4,4'−ビス−ベンジルオキシ−3'−(2(S)−ベンジルオキシカルボニル−2−エチルアミノエチルビフェニル−3−イル]プロピオナート・塩酸塩
Figure 2008514561
製造は、ジオキサン4ml中、実施例72Aからの化合物210mg(0.211mmol)およびのジオキサン中の塩化水素4N15mlから実施例15Aに準じて行われる。
収量:定量的
LC-MS (方法 12): R = 3.01 分
MS (EI): m/z = 893 (M-HCl+H)
次の表中に列挙されている実施例74Aから78Aは、上記に詳述された方法に準じてしかるべき出発物質から製造される:
Figure 2008514561
Figure 2008514561
実施例79A
ベンジル {(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)カルボニル]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン300mg(0.82mmol)およびtert−ブチル−(2−アミノエチル)カルバマート171mg(1.06mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 204mg(1.06mmol)およびHOBt33mg(0.25mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温に暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次にこの残渣を酢酸エチル中に加える。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を高真空下で乾燥する。
収量:392mg(理論量の94%)
LC-MS (方法 17): R = 2.36 分
MS (EI): m/z = 509 (M+H)
実施例80A
ベンジル {(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}アミノ)カルボニル]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
製造は、EDC 204mg(1.06mmol)およびHOBt 33mg(0.25mmol)を加えて、ジメチルホルムアミド6ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン300mg(0.82mmol)およびtert−ブチル (3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート202mg(1.06mmol)から実施例79Aに準じて行われる。
収量:412mg(理論量の93%)
LC-MS (方法 19): R = 2.23 分
MS (EI): m/z = 539 (M+H)
実施例81A
−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
エタノール50ml中のベンジル {(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)カルボニル]ブチル}カルバマート(実施例79A)390mg(0.77mmol)の溶液をパラジウム・活性炭(10%)40mgを添加後、室温・大気圧下で4時間水素添加する。この混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこの残渣をエタノールで洗浄する。このろ液を真空中で蒸発・乾燥する。この生成物はさらに精製することなく反応させる。
収量:263mg(理論量の91%)
MS (ESI): m/z = 375 (M+H); 397 (M+Na)
実施例82A
−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
製造は、パラジウム・活性炭(10%)41mgを加えて、エタノール50ml中のベンジル {(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}アミノ)カルボニル]ブチル}カルバマート(実施例80A)412mg(0.76mmol)から実施例81Aに準じて行われる。生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:306mg(理論量の99%)
MS (ESI): m/z = 405 (M+H)
実施例83A
tert−ブチル[(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]カルバマート
Figure 2008514561
4−メチルモルホリン91mg(0.90mmol)およびエチル クロロホルマート98mg(0.90mmol)を−10℃で、テトラヒドロフラン10ml中のN,N−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン300mg(0.90mmol)溶液に加え、次にこの混合物を30分撹拌する。この温度で、テトラヒドロフラン中のリチウムアルミニウムヒドリド1M溶液1.81ml(1.81mmol)をゆっくり滴下する。この混合物をゆっくり室温に暖め、次に室温で12時間撹拌する。氷中で冷却しながら、水0.1mlおよび4.5%水酸化ナトリウム溶液0.15mlを注意深く加え、室温で更に3時間撹拌する。この混合物をろ過し、このろ液を真空中で濃縮する。この残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次に再び真空中で蒸発・乾燥する。この生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:239mg(理論量の83%)
MS (ESI): m/z = 319 (M+H); 341 (M+Na)
実施例84A
(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル メタンスルホナート
Figure 2008514561
メタンスルホニルクロリド103mg(0.90mmol)およびトリエチルアミン0.21ml(1.5mmol)をジクロロメタン20ml中のtert−ブチル[(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]カルバマート(実施例83A)240mg(0.75mmol)の溶液に加え、次にこの混合物を室温で16時間撹拌する。この混合物をジクロロメタンで希釈し、次に0.1N塩酸で2回洗浄する。この有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、次に真空中で蒸発・乾燥する。この生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:218mg(理論量の73%)
MS (ESI): m/z = 419 (M+Na)
実施例85A
tert−ブチル−{(4S)−5−アジド−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート
Figure 2008514561
ジメチルホルムアミド15ml中の(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル メタンスルホナート(実施例84A)218mg(0.55mmol)の溶液をアジ化ナトリウム36mg(0.55mmol)と混和し、70℃で12時間撹拌する。溶媒は、真空中での蒸留によってほとんど除去され、次に残渣を酢酸エチルで希釈する。この混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で数回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発・乾燥する。この生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:188mg(理論量の99%)
MS (ESI): m/z = 344 (M+H)
実施例86A
tert−ブチル {(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート
Figure 2008514561
エタノール中のtert−ブチル {(4S)−5−アジド−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例85A)188mg(0.55mmol)の溶液を、パラジウム・活性炭(10%)20mgを添加後、室温・大気圧下で12時間、水素添加する。この混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこの残渣をエタノールで洗浄する。このろ液を真空中で蒸発・乾燥する。この生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:102mg(理論量の59%)
MS (ESI): m/z = 318 (M+H); 340 (M+Na)
実施例87A
ベンジル [(1S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]カルバマート
Figure 2008514561
製造は、4−メチルモルホリン86mg(0.85mmol)、エチル クロロホルマート92mg(0.85mmol)およびテトラヒドロフラン中のリチウムアルミニウムヒドリドの1M溶液1.7ml(1.70mmol)と共に、テトラヒドロフラン10ml中の(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタン酸300mg(0.85mmol)から実施例83Aに準じて行われる。
収量:229mg(理論量の80%)
LC-MS (方法 12): R = 1.83 分
MS (EI): m/z = 339 (M+H); 239 (M-CHO+H)
実施例88A
tert−ブチル [(3S)−3−アミノ−4−ヒドロキシブチル]カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
製造は、パラジウム・活性炭(10%)23mgを加えて、エタノール50ml中のベンジル [(1S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]カルバマート(実施例87A)229mg(0.68mmol)から実施例81Aに準じて行われる。この粗生成物を、1N塩酸1ml中で撹拌し、真空中で蒸発させ、高真空下で一定の重量まで乾燥する。
収量:183mg(理論量の90%)
MS (ESI): m/z = 205 (M-HCl+H)
実施例89A
tert−ブチル {(3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−ヒドロキシブチル}カルバマート
Figure 2008514561
製造は、4−メチルモルホリン61mg(0.60mmol)、エチル クロロホルマート65mg(0.60mmol)およびテトラヒドロフラン中のリチウムアルミニウムヒドリド1M溶液1.2ml(1.20mmol)と共に、テトラヒドロフラン10ml中の(2S)−2,4−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタン酸 - N−シクロヘキシルシクロヘキサンアミン(1:1)300mg(0.60mmol)から、実施例83Aに準じて行われる。この生成物は、更に生成することなく反応させる。
収量:174mg(理論量の95%)
MS (ESI): m/z = 305 (M+H)
実施例90A
(2S)−2,4−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブチル メタンスルホナート
Figure 2008514561
製造は、メタンスルホニルクロリド110mg(0.97mmol)およびトリエチルアミン0.23ml(1.6mmol)と、ジクロロメタン20ml中のtert−ブチル {(3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−ヒドロキシブチル}カルバマート(実施例89A)250mg(0.81mmol)から実施例84Aに準じて行われる。この生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:200mg(理論量の64%)
MS (ESI): m/z = 383 (M+H); 400 (M+Na)
実施例91A
tert−ブチル {(3S)−4−アジド−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
製造は、アジ化ナトリウム34mg(0.52mmol)と、ジメチルホルムアミド15ml中の(2S)−2,4−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブチル メタンスルホナート(実施例90A)200mg(0.52mmol)から実施例85Aに準じて行われる。この生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:171mg(理論量の99%)
実施例92A
tert−ブチル {(3S)−4−アミノ−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
製造は、パラジウム・活性炭(10%)20mgを加えて、エタノール10ml中のtert−ブチル {(3S)−4−アジド−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブチル}カルバマート(実施例91A)171mg(0.52mmol)から実施例86Aに準じて行われる。この生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:117mg(理論量の75%)
MS (ESI): m/z = 304 (M+H); 326 (M+Na)
実施例93A
ベンジル ((4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−{[(1S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]アミノ}−5−オキソペンチル)カルバマート
Figure 2008514561
製造は、EDC96mg(0.50mmol)、HOBt16mg(0.12mmol)およびジイソプロピルエチルアミン0.17ml(1.00mmol)を加えて、ジメチルホルムアミド6ml中の、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン140mg(0.38mmol)およびtert−ブチル [(3S)−3−アミノ−4−ヒドロキシブチル]カルバマート・塩酸塩(実施例88A)120mg(0.50mmol)から実施例79Aに準じて行われる。この生成物を、分取RP−HPLC(移動相:水/アセトニトリル グラジエント:90:10→10:90)によって精製する。
収量:50mg(理論量の23%)
LC-MS (方法 19): R = 2.24分
MS (EI): m/z = 553 (M+H)
実施例94A
−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[(1S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
製造は、パラジウム・活性炭(10%)5mgを加えて、エタノール50ml中のベンジル ((4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−{[(1S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]アミノ}−5−オキソペンチル)カルバマート(実施例93A)50mg(0.09mmol)から実施例81Aに準じて行われる。この生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:37mg(理論量の98%)
MS (ESI): m/z = 419 (M+H)
実施例95A
ベンジル {2−[((2S,4R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ペンタノイル)アミノ]エチル}カルバマート
Figure 2008514561
5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4(R)−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)ペンタン酸(実施例14A)85mg(0.17mmol)、ベンジル−(2−アミノエチル)カルバマート・塩酸塩67.1mg(0.29mmol)およびジイソプロピルエチルアミン0.05ml(0.29mmol)を、DMF3mlに溶解し、0℃に冷却する。EDC55.8mg(0.29mmol)およびHOBT7.6mg(0.06mmol)を加え、次にこの混合物を室温に暖め、一晩撹拌する。次いでこの混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 20:1)によって精製する。
収量:73mg(理論量の59%)
LC-MS (方法 12): R = 3.04 分
MS (EI): m/z = 673 (M+H)
実施例96A
ベンジル {2−[((2S,4R)−2−アミノ−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ペンタノイル)アミノ]エチル}カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
実施例95Aからの化合物53mg(0.08mmol)を0℃に冷却し、次にジオキサン中の4N塩化水素1mlを加える。1時間後、真空中で濃縮すると、表題化合物が生じる。
収量:41mg(理論量の90%)
LC-MS (方法 17): R = 1.60 分
MS (EI): m/z = 459 (M-HCl+H)
実施例97A
(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタン酸
Figure 2008514561
(2S)−4−アミノ−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ブタン酸500mg(1.98mmol)を水5mlおよび1N水酸化ナトリウム溶液5mlに溶解する。メタノール2ml中のジ−tert−ブチルジカルボナート649mg(2.97mmol)を加える。この混合物を水浴中でしばらく30℃に加熱し、次に室温で一晩撹拌する。真空中で濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール/濃アンモニア溶液 85:15:3)で精製すると、表題化合物が生じる。
収量:740mg(理論量の99%)
LC-MS (方法 17): R = 2.08 分
MS (EI): m/z = 353 (M+H)
実施例98A
ベンジル {(1S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}アミノ)カルボニル]プロピル}カルバマート
Figure 2008514561
実施例97Aからの化合物44mg(0.12mmol)およびtert−ブチル (3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート40mg(0.21mmol)をDMF1ml中に溶解し、0℃に冷却し、次にEDC40.3mg(0.21mmol)およびHOBt5.51mg(0.04mmol)を連続的に加える。この混合物を室温まで暖め、次に一晩撹拌する。真空中で濃縮後、シリカゲルを用いるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 20:1)によって精製すると、表題化合物が生じる。
収量:38mg(理論量の59%)
LC-MS (方法 17): R = 2.25 分
MS (EI): m/z = 525 (M+H)
実施例99A
tert−ブチル [3−({(2S)−2−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタノイル}アミノ)−2−ヒドロキシプロピル]カルバマート
Figure 2008514561
実施例98Aからの化合物38mg(0.12mmol)を、10mlのメタノールに溶解し、次にパラジウム・活性炭(10%)10mgを加える。この混合物を大気圧下で2時間水素添加し、次にキーゼルグールに通してろ過し、真空中で母液を濃縮する。
収量:26mg(理論量の75%)
LC-MS (方法 12): R = 1.10 分
MS (EI): m/z = 391 (M+H)
実施例100A
ベンジル [(1S)−2−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}アミノ)−1−(ヒドロキシメチル)−2−オキソエチル]カルバマート
Figure 2008514561
HATU 362.8mg(0.954mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン123.3mg(0.954mmol)を、無水DMF10ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−セリン207.5mg(0.867mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、tert−ブチル (3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート165mg(0.867mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタンに加える。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:175mg(理論量の49%)
LC-MS (方法 12): R = 1.56 分
MS (EI): m/z = 412 (M+H)
実施例101A
N−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−L−セリンアミド
Figure 2008514561
ベンジル [(1S)−2−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}アミノ)−1−(ヒドロキシメチル)−2−オキソエチル]カルバマート(実施例100A)131mg(0.318mmol)をエタノール20ml中に溶解する。パラジウム・活性炭(10%)20mgをこれに加え、この混合物を大気圧下、15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中、ロータリーエバポレーターで濃縮する。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:63mg(理論量の71%)
LC-MS (方法 19): R = 0.53 分
MS (EI): m/z = 278 (M+H)
実施例102A
ベンジル (2−{[N−[{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}(イミノ)メチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル]アミノ}エチル)カルバマート
Figure 2008514561
HATU 419.3mg(1.1mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン258.5mg(2mmol)を、無水DMF15ml中のN−[{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}(イミノ)メチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン408.4mg(1mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、ベンジル (2−アミノエチル)カルバマート・塩酸塩253.76mg(1.1mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に加える。この有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:334mg(理論量の41%)
LC-MS (方法 17): R = 1.94
MS (EI): m/z = 585 (M+H)
実施例103A
ベンジル [(6S)−6−アミノ−7,12−ジオキソ−14−フェニル−13−オキサ−2,8,11−トリアザテトラデカン−1−イミド−イル]カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ベンジル (2−{[N−[{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}(イミノ)メチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル]アミノ}エチル)カルバマート(実施例102A)334mg(0.417mmol)とジオキサン中の塩化水素の4M溶液17mlの混合物を室温で4時間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、次に高真空下で乾燥する。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:定量的(quant.)
LC-MS (方法 12): R = 1.05 分
MS (EI): m/z = 485 (M-HCl+H)
実施例104A
ベンジル [2−({(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ヘキサノイル}アミノ)エチル]カルバマート
Figure 2008514561
HATU 549.7mg(1.446mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン339.7mg(2.629mmol)を無水DMF25ml中の(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ヘキサン酸500mg(1.31mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、ベンジル (2−アミノエチル)カルバマート・塩酸塩333.5mg(1.446mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、次に残渣をジクロロメタンに加える。この有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:556.6mg(理論量の44%)
LC-MS (方法 17): R = 2.41 分
MS (EI): m/z = 557 (M+H)
実施例105A
ベンジル ((1S)−4−アミノ−1−{2−[(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−2−オキソエチル}ブチル)カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4M溶液8mlを、ジオキサン2ml中のベンジル [2−({(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ヘキサノイル}アミノ)エチル]カルバマート(実施例104A)320mg(0.287mmol)の溶液に0℃で加える。室温で1時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、高真空下で乾燥する。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 20): R = 2.84 分
MS (EI): m/z = 457 (M-HCl+H)
実施例106A
ベンジル {2-[((3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−{[N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル]アミノ}ヘキサノイル)アミノ]エチル}カルバマート
Figure 2008514561
HATU 89.5mg(0.235mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン55.3mg(0.428mmol)を無水DMF5ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン78.4mg(0.214mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、無水DMF5ml中のベンジル ((1S)−4−アミノ−1−{2−[(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−2−オキソエチル}ブチル)カルバマート・塩酸塩(実施例105A)116mg(0.235mmol)の溶液を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、次にこの残渣をジクロロメタン中に加える。この有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:48mg(理論量の28%)
LC-MS (方法 12): R = 2.33 分
MS (EI): m/z = 805 (M+H)
実施例107A
ベンジル ((4S,10S)−4−アミノ−10−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5,12,17−トリオキソ−19−フェニル−18−オキサ−6,13,16−トリアザノナデカ−1−イル)カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4M溶液2.5mlを、ジオキサン1ml中のベンジル {2-[((3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−{[N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル]アミノ}ヘキサノイル)アミノ]エチル}カルバマート(実施例106A)48mg(0.060mmol)の溶液に室温で加える。室温で4時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 12): R = 1.69 分
MS (EI): m/z = 705 (M-HCl+H)
実施例108A
ベンジル {(4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−5−オキソペンチル}カルバマート
Figure 2008514561
HATU 658.5mg(1.8mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン129.2mg(1mmol)を無水DMF15ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン366mg(1mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、3−アミノプロパン−1,2−ジオール182.2mg(1mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、次に残渣をジクロロメタンに加える。この有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:135mg(理論量の30%)
LC-MS (方法 12): R = 1.79 分
MS (EI): m/z = 440 (M+H)
実施例109A
ベンジル {(4S)−4−アミノ−5−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−5−オキソペンチル}カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4M溶液4mlをジオキサン0.5ml中のベンジル {(4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−5−オキソペンチル}カルバマート(実施例108A)135mg(0.31mmol)の溶液に0℃で加える。室温で1時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、次に高真空下で乾燥させる。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 12): R = 1.01 分
MS (EI): m/z = 340 (M-HCl+H)
実施例110A
ベンジル [2−({(2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタノイル}アミノ)エチル]カルバマート
Figure 2008514561
HATU 321.9mg(0.847mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン199.3mg(1.534mmol)を、無水DMF25ml中の(2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタン酸 - N−シクロヘキシルシクロヘキサンアミン(1:1)410.8mg(0.770mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、ベンジル (2−アミノエチル)カルバマート・塩酸塩195.3mg(0.847mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、次にこの残渣をジクロロメタンに加える。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:270mg(理論量の66%)
LC-MS (方法 12): R = 2.19 分
MS (EI): m/z = 529 (M+H)
実施例111A
ベンジル {2−[((2S)−2−アミノ−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ブタノイル)アミノ]エチル}カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ベンジル−[2−({(2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタノイル}アミノ)エチル]カルバマート(実施例110A)270mg(0.511mmol)と、ジオキサン中の塩化水素4M溶液9mlの混合物を室温で2時間撹拌する。この反応溶液を、濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、高真空下で乾燥する。この粗生成物はさらに精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 17): R = 1.58 分
MS (EI): m/z = 429 (M-HCl+H)
実施例112A
ベンジル {2−[((2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−{[N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル]アミノ}ブタノイル)アミノ]エチル}カルバマート
Figure 2008514561
HATU 217.0mg(0.467mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン109.7mg(1.534mmol)を、無水DMF5ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン155.4mg(0.770mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、無水DMF5ml中のベンジル {2−[((2S)−2−アミノ−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ブタノイル)アミノ]エチル}カルバマート・塩酸塩(実施例111A)195.3mg(0.849mmol)の溶液を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、次にこの残渣をジクロロメタン中に加える。この有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:71mg(理論量の21%)
LC-MS (方法 12): R = 2.42分
MS (EI): m/z = 777 (M+H)
実施例113A
ベンジル [(4S,7S)−4−アミノ−7−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−5,8,13−トリオキソ−15−フェニル−14−オキサ−6,9,12−トリアザペンタデカ−1−イル]カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4M溶液3.7mlを、ジオキサン1.5ml中のベンジル {2−[((2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−{[N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル]アミノ}ブタノイル)アミノ]エチル}カルバマート(実施例112A)71mg(0.091mmol)の溶液に室温で加える。室温で4時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、高真空下で乾燥する。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 12): R = 1.70 分
MS (EI): m/z = 677 (M-HCl+H)
実施例114A
ベンジル {(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[2−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−2−オキソエチル]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
HATU 836.5mg(2.2mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン517.0mg(4mmol)を無水DMF25ml中の(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ヘキサン酸760.9mg(2mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、tert−ブチル(2−アミノエチル)カルバマート・塩酸塩352.5mg(2.2mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、次にこの残渣をジクロロメタン中に加える。この有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:400mg(理論量の38%)
LC-MS (方法 19): R = 2.33 分
MS (EI): m/z = 523 (M+H)
実施例115A
tert−ブチル [(4S)−4−アミノ−6−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバマート
Figure 2008514561
ベンジル {(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[2−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−2−オキソエチル]ブチル}カルバマート(実施例114A)400mg(0.765mmol)をエタノール50ml中に溶解する。パラジウム・活性炭(10%)80mgをこれに加え、次いでこの混合物を大気圧下で15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中ロータリーエバポレーターで濃縮する。この粗生成物は更に精製せずに反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 17): R = 1.42 分
MS (EI): m/z = 389 (M+H)
次の表中に詳述されている実施例116Aおよび117Aは、上記に詳述された実施例83Aの方法に準じてしかるべき出発化合物から製造される:
Figure 2008514561
実施例118A
ベンジル [(1S)−2−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ベンジル tert−ブチル[(2S)−3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル]ビスカルバマート(実施例117A)269mg(0.83mmol)およびジオキサン中の塩化水素4M溶液5mlの混合物を室温で2時間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、高真空下で乾燥する。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:212mg(理論量の98%)
LC-MS (方法 12): R = 0.55 分
MS (EI): m/z = 225 (M-HCl+H)
実施例119A
ベンジル {(1S)−1−[({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)カルボニル]−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
製造は、ジメチルホルムアミド6ml中の、EDC 82mg(0.43mmol)およびHOBt13mg(0.1mmol)を加えて、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−オルニチン120mg(0.33mmol)およびtert−ブチル {(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例86A)から実施例79Aに準じて行われる。この生成物は、分取RP−HPLC(移動相:水/アセトニトリル グラジエント:90:10→5:95)によって精製される。
収量:132mg(理論量の61%)
LC-MS (方法 17): R = 2.68 分
MS (EI): m/z = 666 (M+H)
実施例120A
tert−ブチル [(4S)−4−アミノ−5−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−5−オキソペンチル]カルバマート
Figure 2008514561
製造は、パラジウム・活性炭(10%)13mgを加えて、エタノール50ml中のベンジル {(1S)−1−[({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)カルボニル]−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブチル}カルバマート(実施例119A)132mg(0.20mmol)から実施例81Aに準じて行われる。この生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
MS (ESI): m/z = 532 (M+H)
実施例121A
ベンジル [2−({(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタノイル}アミノ)エチル]カルバマート
Figure 2008514561
製造は、ジメチルホルムアミド6ml中の、EDC204mg(1.06mmol)、HOBt33mg(0.25mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン148mg(1.15mmol)を加えて、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン300mg(0.82mmol)およびベンジル (2−アミノエチル)カルバマート・塩酸塩246mg(1.06mmol)から実施例79Aに準じて行われる。
収量:397mg(理論量の89%)
LC-MS (方法 12): R = 2.20 分
MS (EI): m/z = 543 (M+H)
実施例122A
ベンジル {(4S)−4−アミノ−5−[(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−5−オキソペンチル}カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ベンジル [2−({(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタノイル}アミノ)エチル]カルバマート(実施例121A)400mg(0.73mmol)およびジオキサン中の塩化水素4M溶液1mlの混合物を室温で2時間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、次に高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 19): R = 1.61 分
MS (EI): m/z = 443 (M-HCl+H)
実施例123A
−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
HATU 350mg(0.92mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン330mg(2.56mmol)を無水DMF5ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン320mg(0.88mmol)およびベンジル {(4S)−4−アミノ−5−[(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−5−オキソペンチル}カルバマート(実施例122A)350mg(0.73mmol)の溶液に0℃で加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、残渣を水で撹拌し、ろ過によって回収し、次に高真空下で乾燥する。
収量:480mg(理論量の68%)
LC-MS (方法 19): R = 2.61 分
MS (EI): m/z = 791 (M+H)
実施例124A
−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−オルニチル−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−オルニチンアミド・塩酸塩
Figure 2008514561
製造は、ジオキサン中の塩化水素4M溶液0.68ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−オルニチンアミド(実施例123A)70mg(0.09mmol)から実施例122Aに準じて行われる。
収量:65mg(理論量の98%)
MS (ESI): m/z = 691 (M-HCl+H)
実施例125A
ベンジル [2−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−2−オキソエチル]カルバマート
Figure 2008514561
製造は、EDC 110mg(0.57mmol)およびHOBt 18mg(0.13mmol)を添加して、ジメチルホルムアミド6ml中の、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシン92mg(0.44mmol)およびtert−ブチル{(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例86A)から実施例79Aに準じて行われる。この生成物を分取RP−HPLC(移動相:水/アセトニトリル グラジエント:90:10→5:95)によって精製する。
収量:105mg(理論量の47%)
LC-MS (方法 12): R = 2.12 分
MS (EI): m/z = 509 (M+H)
実施例126A
tert−ブチル {(4S)−5−[(アミノアセチル)アミノ]−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート
Figure 2008514561
製造は、パラジウム・活性炭(10%)11mgを添加して、50mlのエタノール中のベンジル [2−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−2−オキソエチル]カルバマート(実施例125A)105mg(0.21mmol)から実施例81Aに準じて行われる。生成物はさらに精製することなく反応させる。
収量:64mg(理論量の83%)
MS (ESI): m/z = 375 (M+H)
実施例127A
ベンジル [(1S)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−2−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−2−オキソエチル]カルバマート
Figure 2008514561
製造は、EDC 114mg(0.57mmol)およびHOBt 18mg(0.13mmol)を添加して、ジメチルホルムアミド6ml中の、O−ベンジル−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−セリン150mg(0.46mmol)およびtert−ブチル {(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例86A)188mg(0.59mmol)から実施例79Aに準じて行われる。この生成物は、分取RP−HPLC(移動相:水/アセトニトリル グラジエント:90:10→5:95)によって精製される。
収量:129mg(理論量の45%)
LC-MS (方法 17): R = 2.81 分
MS (EI): m/z = 629 (M+H)
実施例128A
tert−ブチル {(4S)−5−{[(2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノイル]アミノ}−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート
Figure 2008514561
エタノール50ml中のベンジル [(1S)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−2−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−2−オキソエチル]カルバマート(実施例127A)128mg(0.77mmol)溶液を、パラジウム・活性炭(10%)13mgを添加後、室温、大気圧下で48時間水素添加する。この混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次に残渣をエタノールで洗浄する。ろ液を真空中で蒸発・乾燥する。この生成物は、分取RP−HPLC(移動相:水/アセトニトリル グラジエント:90:10→5:95)によって精製される。
収量:22mg(理論量の27%)
LC-MS (方法 19): R = 1.43 分
MS (EI): m/z = 405 (M+H)
実施例129A
9H−フルオレン−9−イルメチル {(1S)−4−アミノ−1−[({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)カルボニル]−4−オキソブチル}カルバマート
Figure 2008514561
HATU 129mg(0.34mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン133mg(0.95mmol)を、無水DMF5ml中のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−グルタミン100mg(0.27mmol)およびtert−ブチル {(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例86A)112mg(0.35mmol)の溶液に0℃で加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、次にこの残渣を水で撹拌し、ろ過によって回収し、高真空下で乾燥する。
収量:45mg(理論量の25%)
LC-MS (方法 12): Rt = 2.27 分
MS (EI): m/z = 668 (M+H)
実施例130A
tert−ブチル [(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−({[(2S)−2,5−ジアミノ−5−オキソペンタノイル]アミノ}メチル)ブチル]カルバマート
Figure 2008514561
ジメチルホルムアミド1ml中の9H−フルオレン−9−イルメチル {(1S)−4−アミノ−1−[({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)カルボニル]−4−オキソブチル}カルバマート(実施例129A)33mg(0.05mmol)の溶液をピペリジン4mg(0.05mmol)を添加した後、室温で45分間撹拌する。この溶媒を蒸発させ、粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
MS (ESI): m/z = 446 (M+H)
次の表中に列挙されている実施例131Aから135Aは、上記に詳述された実施例79Aの方法に準じてしかるべき出発物質から製造される:
Figure 2008514561
Figure 2008514561
次の表中に列挙されている実施例136Aから141Aは、上記に詳述された実施例129Aの方法に準じてしかるべき出発物質から製造される:
Figure 2008514561
Figure 2008514561
次の表中に列挙されている実施例142Aから148Aは、上記に詳述された実施例81Aの方法に準じてしかるべき出発物質から製造される:
Figure 2008514561
Figure 2008514561
次の表中に列挙されている実施例149Aから153Aは、上記に詳述された実施例130Aの方法に準じてしかるべき出発物質から製造される:
Figure 2008514561
実施例154A
ベンジル [(3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}アミノ)−4−オキソブチル]カルバマート
Figure 2008514561
HATU 104.5mg(0.275mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン64.6mg(0.500mmol)を無水DMF10ml中の(2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタン酸 - N−シクロヘキシルシクロヘキサンアミン(1:1)133.4mg(0.25mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、tert−ブチル (3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート52.3mg(0.275mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いで溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に加える。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:25mg(理論量の19%)
LC-MS (方法 17): R = 2.23 分
MS (EI): m/z = 525 (M+H)
実施例155A
tert−ブチル [3−({(2S)−4−アミノ−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタノイル}アミノ)−2−ヒドロキシプロピル]カルバマート
Figure 2008514561
ベンジル [(3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}アミノ)−4−オキソブチル]カルバマート(実施例154A)25mg(0.048mmol)をエタノール10ml中に溶解する。パラジウム・活性炭(10%)10mgをこれに加え、次いでこの混合物を大気圧下で15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、次にろ液を真空中でロータリーエバポレーターで濃縮する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 12): R = 1.10 分
MS (EI): m/z = 391 (M+H)
実施例156A
ジ−tert−ブチル [2−({(2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタノイル}アミノ)プロパン−1,3−ジイル]ビスカルバマート
Figure 2008514561
HATU 11.9mg(0.294mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン64.1mg(0.535mmol)を無水DMF10ml中の(2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ]ブタン酸 - N−シクロヘキシルシクロヘキサンアミン(1:1)142.7mg(0.267mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、ジ−tert−ブチル (2−アミノプロパン−1,3−ジイル)ビスカルバマート・塩酸塩100mg(0.294mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いで溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に加える。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:116mg(理論量の70%)
LC-MS (方法 19): R = 2.71 分
MS (EI): m/z = 624 (M+H)
実施例157A
ジ−tert−ブチル [2−({(2S)−4−アミノ−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタノイル}アミノ)プロパン−1,3−ジイル]ビスカルバマート
Figure 2008514561
ジ−tert−ブチル [2−({(2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタノイル}アミノ)プロパン−1,3−ジイル]ビスカルバマート(実施例156A)116mg(0.186mmol)をエタノール20ml中に溶解する。パラジウム・活性炭(10%)30mgをこれに加え、次いでこの混合物を大気圧下で15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、次にろ液を真空中でロータリーエバポレーターで濃縮する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:72mg(理論量の80%)
LC-MS (方法 17): R = 1.75 分
MS (EI): m/z = 490 (M+H)
実施例158A
ベンジル (2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−セリル]アミノ}エチル)カルバマート
Figure 2008514561
HATU 627.4mg(1.650mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン387.7mg(3.0mmol)を無水DMF25ml中のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−セリン307.8mg(1.50mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、ベンジル (2−アミノエチル)カルバマート・塩酸塩380.6mg(1.650mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いで溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に加える。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:49mg(理論量の7%)
LC-MS (方法 17): R = 1.83 分
MS (EI): m/z = 382 (M+H)
実施例159A
ベンジル [2−(L−セリルアミノ)エチル]カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4M溶液1.5mlをジオキサン1ml中のベンジル (2−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−セリル]アミノ}エチル)カルバマート(実施例158A)49mg(0.128mmol)の溶液に加える。この混合物を室温で2時間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、高真空下で乾燥する。この粗生成物はさらに精製することなく反応させる。
収量:33mg(理論量の91%)
LC-MS (方法 19): R = 0.89 分
MS (EI): m/z = 282 (M-HCl+H)
実施例160A
ベンジル {(1S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−[2−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}アミノ)−2−オキソエチル]ペンチル}カルバマート
Figure 2008514561
HATU 418.2mg(1.1mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン258.7mg(2mmol)を無水DMF30ml中の(3S)−3,7−ビス{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ヘプタン酸428.5mg(1mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、tert−ブチル (3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート209.2mg(1.1mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いで溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に加える。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:310mg(理論量の47%)
LC-MS (方法 17): R = 2.38 分
MS (EI): m/z = 601 (M+H)
実施例161A
ベンジル ((5S)−7−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)アミノ]−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−7−オキソヘプチル)カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4M溶液11mlをジオキサン5.5ml中のベンジル {(1S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−[2−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}アミノ)−2−オキソエチル]ペンチル}カルバマート(実施例160A)160mg(0.267mmol)の溶液に0℃で加える。この混合物を室温で1時間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、次に高真空下で乾燥する。粗生成物を更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 17): R = 1.77 分
MS (EI): m/z = 501 (M-HCl+H)
実施例162A
ベンジル [(1S)−2−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−1−(ヒドロキシメチル)−2−オキソエチル]カルバマート
Figure 2008514561
HATU 1.05g(2.759mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン648.3mg(5.016mmol)を無水DMF25ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−セリン600mg(2.5mmol)の溶液に加える。室温で15分間撹拌後、tert−ブチル (2−アミノエチル)カルバマート442.0mg(2.76mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いで溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に加える。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:295mg(理論量の31%)
LC-MS (方法 12): R = 1.63 分
MS (EI): m/z = 382 (M+H)
実施例163A
ベンジル [(1S)−2−[(2−アミノエチル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)−2−オキソエチル]カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン25ml中のベンジル [(1S)−2−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−1−(ヒドロキシメチル)−2−オキソエチル]カルバマート(実施例162A)58mg(0.152mmol)とジオキサン中の塩化水素4M溶液の混合物を室温で2時間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、次に高真空下で乾燥する。粗生成物を更に精製することなく反応させる。
収量:42mg(理論量の65%)
LC-MS (方法 17): R = 0.59 分
MS (EI): m/z = 282 (M-HCl+H)
実施例164A
−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル−N−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−セリンアミド
Figure 2008514561
HATU 2.76g(7.27mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン1.71g(13.22mmol)を無水DMF10ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン2.42g(6.61mmol)の溶液に0℃で加える。室温で15分間撹拌後、ベンジル [2−(L−セリルアミノ)エチル]カルバマート・塩酸塩(実施例159A)2.1g(6.61mmol)を加える。この反応混合物を室温で15時間撹拌する。次いでこの溶媒を蒸発させ、次に残渣をジクロロメタンに加える。この有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。この粗生成物を分取HPLCによって精製する。
収量:122mg(理論量の3%)
LC-MS (方法 17): R = 2.25 分
MS (EI): m/z = 630 (M+H)
実施例165A
−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−オルニチル−N−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−セリンアミド・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4M溶液10mlを、ジオキサン5ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル−N−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−セリンアミド(実施例164A)120mg(0.191mmol)の溶液に室温で加える。この混合物を室温で1時間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、ジクロロメタンで数回共蒸発させ、次に高真空下で乾燥する。粗生成物を更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 19): R = 1.63 分
MS (EI): m/z = 530 (M-HCl+H)
実施例166A
tert−ブチル (3−{[(2S)−5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ペンタノイル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、実施例29Aからの化合物50mg(0.076mmol)およびN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−L−オルニチンアミド(実施例82A)40mg(0.10mmol)をジメチルホルムアミド1.7ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 19mg(0.10mmol)およびHOBt 3.1mg(0.023mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を水と共に撹拌する。残存している固形物を吸引ろ過によって回収し、シリカゲルクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/イソプロパノール 30:1から10:1まで)によって精製する。
収量:47mg(理論量の48%)
LC-MS (方法 17): R = 2.40 分
MS (EI): m/z = 1043 (M+H)
実施例167A
tert−ブチル (2−{[(2S)−5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ペンタノイル]アミノ}エチル)カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、実施例29Aからの化合物50mg(0.076mmol)およびN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−L−オルニチンアミド(実施例81A)37mg(0.10mmol)をジメチルホルムアミド1.7ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 19mg(0.10mmol)およびHOBT 3.1mg(0.023mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を水と共に撹拌する。残存している固形物を吸引ろ過によって回収し、シリカゲルクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/イソプロパノール 30:1から10:1まで)によって精製する。
収量:43mg(理論量の55%)
LC-MS (方法 12): R = 2.29 分
MS (EI): m/z = 1013 (M+H)
実施例168A
tert−ブチル ((3S)−3−{[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ペンタノイル]アミノ}−4−ヒドロキシブチル)カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、実施例29Aからの化合物50mg(0.076mmol)およびN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[(1S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]−L−オルニチンアミド(実施例94A)42mg(0.10mmol)をジメチルホルムアミド1.7ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 19mg(0.10mmol)およびHOBT 3.1mg(0.023mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を水と共に撹拌する。残存している固形物を吸引ろ過によって回収し、シリカゲルクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/イソプロパノール 30:1から10:1まで)によって精製する。
収量:25mg(理論量の31%)
LC-MS (方法 12): R = 2.18 分
MS (EI): m/z = 1057 (M+H)
実施例169A
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−9−エチル−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸・二塩酸塩
Figure 2008514561
実施例78Aからの化合物930mg(0.91mmol)を氷酢酸/水/エタノール(4/1/1)260ml中に懸濁し、パラジウム・活性炭(10%)270mgと混和し、室温、大気圧下で24時間水素添加する。触媒をキーゼルグールに通してろ過して取り除き、続いて真空中でこのろ液を蒸発・乾燥し、撹拌しながら、0.1N塩酸36.5mlを添加する。この混合物を真空中で蒸発・乾燥し、次に一定の重量になるまで乾燥する。
収量:500mg(理論量の98%)
LC-MS (方法 20): R = 2.45 分
MS (ESI): m/z = 485 (M-2HCl+H)
実施例170A
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−9−エチル−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸
Figure 2008514561
実施例169Aからの化合物710mg(1.27mmol)を水15mlおよび1N水酸化ナトリウム溶液6.5ml(6.5mmol)中に溶解し、次に室温で撹拌しながら、メタノール5.5mlに溶解したジ−tert−ブチル ジカルボナート834mg(3.82mmol)を加える。この反応は1時間後に完了する(分析RP−HPLC:移動相:アセトニトリル/水で確認)。pHを0.1N塩酸を滴下して3に調整する。それぞれの場合酢酸エチル20mlで3回抽出し、続いて硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で一定の重量になるまで蒸発させる。
収量:770mg(理論量の88%)
LC-MS (方法 19): R = 2.16 分
MS (ESI): m/z = 685 (M+H)
実施例171A
ベンジル (2−{[(2S,4R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{(2R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)−4−ヒドロキシペンタノイル]アミノ}エチル)カルバマート
Figure 2008514561
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{(2R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸(実施例65A)44mg(0.07mmol)をDMF3mlに溶解し、次に実施例96Aからの化合物38.9mg(0.08mmol)を加える。この混合物を0℃に冷却し、次にHATU29.8mg(0.08mmol)およびジイソプロピルエチルアミン13mg(0.1mmol)を連続的に加える。0℃で30分後、この混合物を室温まで暖め、次に更にジイソプロピルエチルアミン26mg(0.2mmol)を加え、一晩撹拌する。真空中で濃縮し、続いてシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 9:1)次いで分取HPLCによって精製する。
収量:14mg(理論量の20%)
LC-MS (方法 19): R = 2.42 分
MS (EI): m/z = 1114 (M+H)
実施例172A
tert−ブチル {(2R)−3−[(8S,11S,14S)−8−{[((1S,3R)−4−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}−3−ヒドロキシブチル)アミノ]カルボニル}−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]−2−ヒドロキシプロピル}カルバマート・二塩酸塩
Figure 2008514561
実施例171Aからの化合物23mg(0.02mmol)を氷酢酸/メタノール/水混合物(4/1/1)20ml中に溶解し、次にパラジウム・活性炭(10%)12mgを加える。この混合物を大気圧下で4時間水素添加し、次いで触媒をろ過によって除去する。こうして得られる母液を真空中で蒸発・乾燥し、0.1N塩酸2mlと共に撹拌し、次に再び蒸発・乾燥させる。こうして得られる粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:16mg(理論量の83%)
LC-MS (方法 12): R = 1.23 分
MS (EI): m/z = 845 (M-2HCl+H)
実施例173A
tert−ブチル (3−{[(2S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ブタノイル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート
Figure 2008514561
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−11−[3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸(実施例29A)36mg(0.06mmol)およびtert−ブチル [3−({(2S)−2−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタノイル}アミノ)−2−ヒドロキシプロピル]カルバマート(実施例99A)26mg(0.07mmol)を、DMF1ml中に溶解し、次に0℃に冷却し、EDC 18mg(0.09mmol)およびHOBt 2mg(0.02mmol)を連続的に加える。この混合物を室温まで暖め、一晩撹拌する。この残渣を水の中で撹拌し、次にここから生じる沈殿物をろ過によって回収し、乾燥し、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 100:7)によって精製する。
収量:9mg(理論量の14%)
LC-MS (方法 12): R = 2.22 分
MS (EI): m/z = 1029 (M+H)
実施例174A
ベンジル (2−{[(2S,4R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノプロピル]}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)−4−ヒドロキシペンタノイル]アミノ}エチル)カルバマート
Figure 2008514561
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノプロピル]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸(実施例29A)30mg(0.05mmol)をDMF1mlに溶解し、次に実施例96Aからの化合物27mg(0.05mmol)を加える。この混合物を0℃に冷却し、次にHATU21mg(0.05mmol)およびジイソプロピルエチルアミン10mg(0.07mmol)を連続的に加える。0℃で30分後、この混合物を室温に暖め、更にジイソプロピルエチルアミン0.20mg(0.14mmol)を添加後、一晩撹拌する。真空中で濃縮し、続いて、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール/濃アンモニア溶液 90:10:1)によって精製する。フラクションを濃縮後、この残渣をアセトニトリル中で撹拌し、沈殿物をろ過によって回収し、真空中で乾燥する。
収量:16mg(理論量の30%)
LC-MS (方法 17): R = 2.52 分
MS (EI): m/z = 1197 (M+H)
実施例175A
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−{[((1S,3R)−4−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}−3−ヒドロキシブチル)アミノ]カルボニル}−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート
Figure 2008514561
実施例174Aからの化合物16mg(0.01mmol)をメタノール10ml中に溶解し、次にパラジウム・活性炭(10%)8mgを加える。この混合物を大気圧下で4時間水素添加し、次いで触媒をろ過によって除去する。こうして得られる母液を真空中で蒸発・乾燥する。こうして得られる粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量10mg(理論量の74%)
LC-MS (方法 12): R = 1.18 分
MS (EI): m/z = 829 (M+H)
実施例176A
ベンジル (2−{[(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−9−エチル−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ヘキサノイル]−アミノ}エチル)カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−9−エチル−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ−[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボン酸(実施例170A)30mg(0.044mmol)およびベンジル−((1S)−4−アミノ−1−{2−[(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−2−オキソエチル}ブチル)カルバマート・塩酸塩(実施例105A)80mg(0.162mmol)をジメチルホルムアミド2ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 31.16mg(0.162mmol)およびHOBt 1.95mg(0.014mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、50℃で3日間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次に残渣を分取HPLCによって精製する。
収量:14.5mg(理論量の30%)
LC-MS (方法 17): Rt = 2.55 分
MS (EI): m/z = 1123 (M+H)
実施例177A
tert−ブチル [(4S)−5−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−4−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)−5−オキソペンチル]カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、実施例29Aからの化合物50mg(0.076mmol)およびtert−ブチル [(4S)−4−アミノ−5−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−5−オキソペンチル]カルバマート(実施例120A)53mg(0.010mmol)をジメチルホルムアミド1.7mlに溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 19mg(0.10mmol)およびHOBt 3.1mg(0.023mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次に残渣を水と共に撹拌する。残存している固形物を吸引ろ過によって回収し、分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収量:40mg(理論量の45%)
LC-MS (方法 12): R = 2.46 分
MS (EI): m/z = 1170 (M+H)
実施例178A
tert−ブチル [(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−({[({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)アセチル]アミノ}メチル)ブチル]カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、実施例29Aからの化合物43mg(0.066mmol)およびtert−ブチル {(4S)−5−[(アミノアセチル)アミノ]−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例126A)32mg(0.085mmol)をジメチルホルムアミド1.7ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 16mg(0.085mmol)およびHOBt 2.7mg(0.02mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次に残渣を水と共に撹拌する。残存している固形物を吸引ろ過によって回収し、分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収量:11.5mg(理論量の17%)
LC-MS (方法 19): R = 2.47 分
MS (EI): m/z = 1013 (M+H)
実施例179A
tert−ブチル [(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−({[(2S)−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)−3−ヒドロキシプロパノイル]アミノ}メチル)ブチル]カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、実施例29Aからの化合物28mg(0.042mmol)およびtert−ブチル {(4S)−5−{[(2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノイル]アミノ}−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例128A)22mg(0.055mmol)をジメチルホルムアミド1.7ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 11mg(0.055mmol)およびHOBt 1.7mg(0.013mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次に残渣を水と共に撹拌する。残存している固形物を吸引ろ過によって回収し、クロマトグラフィー(Sephadex LH20、移動相:メタノール/酢酸(0.25%))によって精製する。
収量:18.4mg(理論量の42%)
LC-MS (方法 17): R = 2.43 分
MS (EI): m/z = 1043 (M+H)
実施例180A
tert−ブチル {(1S)−1−({[(2S)−5−アミノ−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]−ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)−5−オキソペンタノイル]アミノ}メチル)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、実施例29Aからの化合物27mg(0.042mmol)およびtert−ブチル [(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−({[(2S)−2,5−ジアミノ−5−オキソペンタノイル]アミノ}メチル)ブチル]カルバマート(実施例130A)21mg(0.047mmol)をジメチルホルムアミド2ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 10mg(0.053mmol)およびHOBt 1.7mg(0.013mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次に残渣を水と共に撹拌する。残存している固形物を吸引ろ過によって回収し、クロマトグラフィー(Sephadex LH20、移動相:メタノール/酢酸(0.25%))によって精製する。
収量:16mg(理論量の36%)
LC-MS (方法 19): R = 2.38 分
MS (EI): m/z = 1084 (M+H)
実施例181A
−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−{[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}−L−オルニチル−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
アルゴン下で、実施例29Aからの化合物40mg(0.061mmol)およびN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−オルニチル−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−L−オルニチンアミド(実施例124A)66mg(0.091mmol)をジメチルホルムアミド2ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 15mg(0.079mmol)およびHOBt2.5mg(0.018mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次に残渣を水と共に撹拌する。残存している固形物を吸引ろ過によって回収し、分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水 グラジエント)によって精製する。
収量:25mg(理論量の26%)
LC-MS (方法 17): R = 2.73 分
MS (EI): m/z = 1330 (M+H)
実施例182A
tert−ブチル (2−{[2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)エチル]アミノ}−2−オキソエチル)カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、実施例29Aからの化合物34mg(0.052mmol)およびtert−ブチル {2−[(2−アミノエチル)アミノ]−2−オキソエチル}カルバマート(Russ. J. Bioorg. Chem. 1994, 20, 397-405)17mg(0.078mmol)をジメチルホルムアミド2ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 13mg(0.068mmol)およびHOBt 2.1mg(0.016mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次に残渣を水と共に撹拌する。残存している固形物を吸引ろ過によって回収し、クロマトグラフィー(Sephadex LH20、移動相:メタノール/酢酸(0.25%))によって精製する。
収量:23mg(理論量の50%)
LC-MS (方法 19): R = 2.16 分
MS (EI): m/z = 856 (M+H)
次の表中に列挙されている実施例183Aから203Aは、実施例166Aの方法に準じてしかるべき出発物質から製造される:
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
実施例204A
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−[({(4S)―4−アミノ−6−[(2−アミノエチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)カルボニル]−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−9−エチル−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート
Figure 2008514561
ベンジル (2−{[(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−9−エチル−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ヘキサノイル]アミノ}エチル)カルバマート(実施例176A)14.5mg(0.013mmol)をエタノール3ml中に溶解する。パラジウム・活性炭(10%)15mgをこれに加え、次いでこの混合物に大気圧下で15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、このろ液を真空中ロータリーエバポレーターで濃縮する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:8mg(理論量の73%)
LC-MS (方法 19): R = 1.59 分
MS (EI): m/z = 855 (M+H)
実施例205A
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−[({(1S)−4−アミノ−1−[({(4S)−4−アミノ−6−[(2−アミノエチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)カルボニル]ブチル}アミノ)カルボニル]−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・三酢酸塩(tris(hydroacetate))
Figure 2008514561
ベンジル ((1S)−4−{[(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ペンタノイル]アミノ}−1−{2−[(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−2−オキソエチル}ブチル)カルバマート(実施例189A)9mg(0.007mmol)を、酢酸/水/エタノール 4:1:1混合液8ml中に加える。パラジウム・活性炭(10%)1mgをこれに加え、次いでこの混合物に室温で大気圧下、15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、エタノールで洗浄し、次にこのろ液を真空中、ロータリーエバポレーターで濃縮する。
収量:定量的
LC-MS (方法 17): R = 1.33 分
MS (EI): m/z = 941 (M-3HOAc+H)
実施例206A
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−[({(4S)―4−アミノ−6−[(2−アミノエチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)カルボニル]−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・二酢酸塩(bis(hydroacetate))
Figure 2008514561
ベンジル (2{[(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ヘキサノイル]アミノ}エチル)カルバマート(実施例190A)12mg(0.011mmol)を、酢酸/水/エタノール 4:1:1混合液3ml中に加える。パラジウム・活性炭(10%)1.5mgをこれに加え、次いでこの混合物を室温で大気圧下、15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、エタノールで洗浄し、次にこのろ液を真空中、ロータリーエバポレーターで濃縮する。
収量:定量的
LC-MS (方法 17): R = 1.48 分
MS (EI): m/z = 827 (M-2HOAc+H)
実施例207A
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−{[((1S)―3−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}プロピル)アミノ]カルボニル}−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ−[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・二酢酸塩
Figure 2008514561
ベンジル (2−{[(2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ブタノイル]アミノ}エチル)カルバマート(実施例191A)29mg(0.027mmol)を酢酸/水/エタノール 4:1:1混合液8ml中に加える。パラジウム・活性炭(10%)2.5mgをこれに加え、次いでこの混合物を室温で大気圧下、15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、エタノールで洗浄し、次にこのろ液を真空中、ロータリーエバポレーターで濃縮する。
収量:16mg(理論量の74%)
LC-MS (方法 19): R = 1.48 分
MS (EI): m/z = 799 (M-2HOAc+H)
実施例208A
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−{[((1S)―4−アミノ−1−{[((1S)−3−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}プロピル)アミノ]カルボニル}ブチル)アミノ]カルボニル}−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・三酢酸塩
Figure 2008514561
ベンジル {(3S)−3−{[(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ペンタノイル]アミノ}−4−[(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−4−オキソブチル}カルバマート(実施例192A)12mg(0.009mmol)を酢酸/水/エタノール 4:1:1混合液8ml中に加える。パラジウム・活性炭(10%)1mgをこれに加え、次いでこの混合物を室温で大気圧下、15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、エタノールで洗浄し、次にこのろ液を真空中、ロータリーエバポレーターで濃縮する。
収量:7mg(理論量の84%)
LC-MS (方法 17): R = 1.31 分
MS (EI): m/z = 913 (M-3HOAc+H)
実施例209A
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−{[((1S)―1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}−4−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}ブチル)アミノ]カルボニル}−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・二トリフルオロ酢酸塩(di(hydrotrifluoroacetate))
Figure 2008514561
ベンジル [(6S)−6−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}―5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)−7,12−ジオキソ−14−フェニル−13−オキサ−2,8,11−トリアザテトラデカン−1−イミドイル]カルバマート(実施例194A)13.4mg(0.012mmol)を酢酸/水/エタノール 4:1:1混合液5ml中に加える。パラジウム・活性炭(10%)1mgをこれに加え、次いでこの混合物を室温で大気圧下、15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、エタノールで洗浄し、次にこのろ液を真空中、ロータリーエバポレーターで濃縮する。目的化合物を精製し、次に分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によってジ(トリフルオロ酢酸塩)に変換する。
収量:5.3mg(理論量の41%)
LC-MS (方法 12): R = 1.19 分
MS (EI): m/z = 855 (M-2TFA+H)
実施例210A
−{[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}−L−オルニチル−N−(2−アミノエチル)−L−オルニチンアミド・三酢酸塩
Figure 2008514561
実施例181Aからの化合物25mg(0.02mmol)を酢酸/水/エタノール 4:1:1混合液8ml中に加える。パラジウム・活性炭(10%)3mgをこれに加え、次いでこの混合物を室温で大気圧下、48時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、エタノールで洗浄し、次にこのろ液を真空中で蒸発・乾燥する。
収量:8.5mg(理論量の41%)
LC-MS (方法 20): R = 2.63 分
MS (EI): m/z = 927 (M-3HOAc+H)
次の表中に列挙されている実施例211Aから215Aは、実施例166Aの方法に準じてしかるべき出発物質から製造される。
Figure 2008514561
Figure 2008514561
次の表中に列挙されている実施例216Aから220Aは、実施例205Aの方法に準じてしかるべき出発物質から製造される。
Figure 2008514561
Figure 2008514561
実施例221A
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−[({2−[(2−アミノエチル)アミノ]−2−オキソエチル}アミノ)カルボニル]−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・トリフルオロ酢酸塩
Figure 2008514561
実施例183Aからの化合物45mg(0.057mmol)をエタン−1,2−ジアミン1ml中に溶解し、次にシアン化カリウム0.75mgを添加した後、室温で12時間撹拌する。次いでこの混合物を水15mlで希釈し、酢酸エチルで一度抽出する。この有機相を水で洗浄し、集められた水相を真空中で蒸発・乾燥する。この残渣をRP−HPLC(Kromasil 100C18、移動相:アセトニトリル/トリフルオロ酢酸(0.2%) 5:95から95:5まで)によって精製する。
収率:6.4mg(理論量の15%)
LC-MS (方法 19): R = 1.69 分
MS (EI): m/z = 756 (M-TFA+H)
実施例222A
ベンジル tert−ブチル−[(2S)−3−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−3−オキソプロパン−1,2−ジイル]ビスカルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニン−N−シクロヘキシルシクロヘキサンアミン(1:1)0.208g(0.40mmol)、tert−ブチル{(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例86A)126mg(0.40mmol)およびトリエチルアミン0.21ml(1.48mmol)をジメチルホルムアミド5ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 130mg(0.68mmol)およびHOBt 18mg(0.13mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。この粗生成物を分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.25%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収量:88mg(理論量の35%)
LC-MS (方法 19): R = 2.65 分
MS (EI): m/z = 638 (M+H)
実施例223A
tert−ブチル {(4S)−5−({(2S)−3−アミノ−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロパノイル}アミノ)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート・酢酸塩
Figure 2008514561
ベンジル tert−ブチル [(2S)−3−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−3−オキソプロパン−1,2−ジイル]ビスカルバマート(実施例222A)110mg(0.172mmol)を氷酢酸/水混合液(4:1)25ml中に溶解する。パラジウム・活性炭(10%)20mgをこれに加え、次いでこの混合物を大気圧下、15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中、ロータリーエバポレーターで濃縮する。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:85mg(理論量の93%)
LC-MS (方法 17): R = 1.67 分
MS (EI): m/z = 503 (M-HOAc+H)
実施例224A
ベンジル [(5S)−5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−7−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−7−オキソヘプチル]カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、(3S)−7−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ヘプタン酸1g(2.54mmol)、tert−ブチル (2−アミノエチル)カルバマート406mg(2.54mmol)およびトリエチルアミン0.96ml(6.85mmol)をジメチルホルムアミド20ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 826mg(4.3mmol)およびHOBt 113mg(0.84mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次にこの残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を高真空下で乾燥する。
収量:定量的
LC-MS (方法 12): R = 2.21 分
MS (EI): m/z = 537 (M+H)
実施例225A
tert−ブチル ((1S)−5−アミノ−1−{2−[(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−2−オキソエチル}ペンチル)カルバマート・酢酸塩
Figure 2008514561
ベンジル [(5S)−5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−7−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−7−オキソヘプチル]カルバマート(実施例224A)1.3g(2.42mmol)を氷酢酸/水(4:1)混合液100ml中に溶解する。パラジウム・活性炭(10%)70mgをこれに加え、次いでこの混合物を大気圧下、15時間水素添加する。この反応混合物を予洗したキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中、ロータリーエバポレーターで濃縮する。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 19): Rt = 1.35 分
MS (EI): m/z = 403 (M-HOAc+H)
実施例226A
ベンジル ((1S,8S)−8−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−17,17−ジメチル−2,10,15−トリオキソ−16−オキサ−3,11,14−トリアザオクタデカ−1−イル)カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン0.397g(1.08mmol)、tert−ブチル ((1S)−5−アミノ−1−{2−[(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]−2−オキソエチル}ペンチル)カルバマート(実施例225A)0.500g(1.08mmol)およびトリエチルアミン0.56ml(4.0mmol)をジメチルホルムアミド10ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 352mg(1.84mmol)およびHOBt 48.2mg(0.36mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.25%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収量:290mg(理論量の36%)
LC-MS (方法 19): Rt = 2.30 分
MS (EI): m/z = 751 (M+H)
実施例227A
tert−ブチル {(4S,11S)−4−アミノ−11−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−20,20−ジメチル−5,13,18−トリオキソ−19−オキサ−6,14,17−トリアザヘンイコサ−1−イル}カルバマート・酢酸塩
Figure 2008514561
ベンジル ((1S,8S)−8−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−17,17−ジメチル−2,10,15−トリオキソ−16−オキサ−3,11,14−トリアザオクタデカ−1−イル)カルバマート(実施例226A)290mg(0.390mmol)を氷酢酸/水(4/1)混合液10ml中に溶解する。パラジウム・活性炭(10%)75mgをこれに加え、次いでこの混合物を大気圧下、15時間水素添加する。この反応混合物をミリポアフィルターに通してろ過し、次にこのろ液を濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 17): R = 1.72 分
MS (EI): m/z = 617 (M-HOAc+H)
実施例228A
−[N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−オルニチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
アルゴン下で、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−オルニチン286mg(0.78mmol)および実施例143Aからの化合物439mg(1.17mmol)をジメチルホルムアミド16ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 255mg(1.33mmol)およびHOBt 106mg(0.78mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で48時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次にこの残渣をジクロロメタン中に加え、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、0.1N塩酸および水で洗浄する。集められた有機相を真空中で濃縮し、次にこうして得られた固形物は、更に精製することなく反応させる。
収量:0.58g(定量的)
LC-MS (方法 17): R = 2.59 分
MS (EI): m/z = 723 (M+H)
実施例229A
−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−オルニチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
実施例228Aからの化合物0.58g(0.80mmol)をエタノール27ml中に溶解し、次にPd/C 0.06g(0.06mmol)を加える。この混合物を大気圧下で12時間水素添加し、セライトに通してろ過した後、このろ液を真空中で濃縮する。こうして得られる固形物は更に精製することなく反応させる。
収量:0.47g(理論量の97%)
LC-MS (方法 19): R = 1.61 分
MS (EI): m/z = 589 (M+H)
実施例230A
ベンジル {(4S)−6−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、(3S)−6−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]へキサン酸(Bioorg. Med. Chem. Lett. 1998, 8, 1477-1482)0.1g(0.263mmol)およびtert−ブチル {(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例86A)0.108g(0.342mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 0.066g(0.342mmol)およびHOBt 0.011g(0.079mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:0.127g(理論量の71%)
LC-MS (方法 19): R = 2.36 分
MS (EI): m/z = 680 (M+H)
実施例231A
tert−ブチル {(1S)−4−アミノ−1−[2−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−2−オキソエチル]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)20mgをエタノール10ml中の実施例230Aからの化合物0.127g(0.19mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、つぎに高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
MS (EI): m/z = 546 (M+H)
実施例232A
ベンジル tert−ブチル[(2S)−3−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−3−オキソプロパン−1,2−ジイル]ビスカルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−アラニン0.127g(0.37mmol)およびtert−ブチル {(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例86A)0.193g(0.49mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 0.093g(0.49mmol)およびHOBt 0.015g(0.11mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次に残渣を酢酸エチルに溶解する。有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し真空中で蒸発させる。残存している固形物を分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.25%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収量:0.126g(理論量の53%)
LC-MS (方法 19): R = 2.65 分
MS (EI): m/z = 638 (M+H)
実施例233A
tert−ブチル [(2S)−2−アミノ−3−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−3−オキソプロピル]カルバマート
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)20mgをエタノール50ml中の実施例232Aからの化合物0.122g(0.19mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で4時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
MS (EI): m/z = 504 (M+H)
実施例234A
ベンジル {(1S)−1−[2−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−2−オキソエチル]−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]へキサン酸(J. Med. Chem. 2002, 45, 4246-4253)0.1g(0.26mmol)およびtert−ブチル {(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例86A)0.11g(0.34mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 0.065g(0.34mmol)およびHOBt 0.011g(0.079mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次に残渣を酢酸エチルに溶解する。有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し真空中で蒸発させる。残存している固形物を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:0.146g(理論量の82%)
LC-MS (方法 12): R = 2.5 分
MS (EI): m/z = 680 (M+H)
実施例235A
tert−ブチル [(4S)−4−アミノ−6−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバマート
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)22mgをエタノール10ml中の実施例234Aからの化合物0.146g(0.22mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
MS (EI): m/z = 546 (M+H)
実施例236A
ベンジル {(3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−ヒドロキシブチル}カルバマート
Figure 2008514561
製造は、4−メチルモルホリン86mg(0.85mmol)、エチルクロロホルマート92mg(0.85mmol)およびテトラヒドロフラン中のリチウムアルミニウムヒドリド1M溶液1.7ml(1.70mmol)と共に、テトラヒドロフラン10ml中の(2S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタン酸300mg(0.85mmol)から実施例83Aに準じて行われる。この生成物は更に精製することなく反応させる。
収量:238mg(理論量の82%)
LC-MS (方法 12): R = 1.83 分
MS (EI): m/z = 339 (M+H)
実施例237A
tert−ブチル [(1S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]カルバマート
Figure 2008514561
製造は、パラジウム・活性炭(10%)23mgを加えて、エタノール50ml中のベンジル {(3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−ヒドロキシブチル}カルバマート(実施例236A)237mg(0.7mmol)から実施例81Aに準じて行われる。
収量:177mg(定量的)
MS (ESI): m/z = 205 (M+H)
実施例238A
ベンジル {(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[({(3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−ヒドロキシブチル}アミノ)カルボニル]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン0.082g(0.22mmol)およびベンジル {(3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−ヒドロキシブチル}カルバマート(実施例237A)0.059g(0.29mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃で(氷浴)、EDC 0.056g(0.29mmol)およびHOBt 0.009g(0.067mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、次に残渣を酢酸エチルに溶解する。有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し真空中で蒸発させる。残存している固形物を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:0.088g(理論量の72%)
LC-MS (方法 12): R = 2.04 分
MS (EI): m/z = 553 (M+H)
実施例239A
−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{(3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−ヒドロキシブチル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)17mgをエタノール10ml中の実施例238Aからの化合物0.088g(0.16mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、つぎに高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:0.064g(理論量の96%)
MS (EI): m/z = 419 (M+H)
実施例240A
ベンジル tert−ブチル−[5−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−5−オキソペンタン−1,3−ジイル]ビスカルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタン酸(Bioorg. Chem. Med. Lett. 2003, 13, 241-246)0.20g(0.55mmol)およびtert−ブチル (2−アミノエチル)カルバマート0.114g(0.71mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 0.136g(0.71mmol)およびHOBt 0.022g(0.164mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.25%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収量:0.074g(理論量の27%)
LC-MS (方法 17): R = 2.37 分
MS (EI): m/z = 509 (M+H)
実施例241A
tert−ブチル [3−アミノ−5−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−5−オキソペンチル]カルバマート
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)15mgをエタノール10ml中の実施例240Aからの化合物0.074g(0.15mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:0.050g(理論量の92%)
MS (EI): m/z = 375 (M+H)
実施例242A
ベンジル [3−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−3−オキソプロピル]カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]ベータ−アラニン0.10g(0.45mmol)およびtert−ブチル {(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例86A)0.185g(0.58mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 0.112g(0.58mmol)およびHOBt 0.018g(0.134mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:0.215g(理論量の92%)
LC-MS (方法 12): R = 2.19 分
MS (EI): m/z = 523 (M+H)
実施例243A
tert−ブチル {(4S)−5−[(3−アミノプロパノイル)アミノ]−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)40mgをエタノール10ml中の実施例242Aからの化合物0.215g(0.41mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:0.160g(定量的)
MS (EI): m/z = 389 (M+H)
実施例244A
ベンジル tert−ブチル−[5−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−5−オキソペンタン−1,3−ジイル]ビスカルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタン酸0.146g(0.40mmol)およびtert−ブチル {(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバマート(実施例86A)0.164g(0.52mmol)をジメチルホルムアミド8ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 0.10g(0.52mmol)およびHOBt 0.009g(0.12mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:0.232g(理論量の87%)
LC-MS (方法 17): R = 2.73 分
MS (EI): m/z = 666 (M+H)
実施例245A
tert−ブチル [3−アミノ−5−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−5−オキソペンチル]カルバマート
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)35mgをエタノール10ml中の実施例244Aからの化合物0.232g(0.35mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:0.175g(理論量の94%)
LC-MS (方法 17): R = 1.8 分
MS (EI): m/z = 532 (M+H)
実施例246A
ベンジル {(4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−ヒドロキシペンチル}カルバマート
Figure 2008514561
製造は、4−メチルモルホリン0.276g(2.73mmol)、エチルクロロホルマート0.296g(2.73mmol)およびテトラヒドロフラン中の1M溶液のリチウムアルミニウムヒドリド(lithium aluminum hydride)5.5ml(5.5mmol)と共に、テトラヒドロフラン35ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン1.0g(2.73mmol)から実施例83Aに準じて行われる。この生成物を分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.25%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収率:0.398g(理論量の41%)
LC-MS (方法 12): R = 1.84 分
MS (EI): m/z = 354 (M+H)
実施例247A
tert−ブチル [(1S)−4−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]カルバマート
Figure 2008514561
製造は、パラジウム・活性炭(10%)23mgを加えて、エタノール50ml中のベンジル {(4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−ヒドロキシペンチル}カルバマート(実施例246A)0.232g(0.66mmol)から実施例81Aに準じて行われる。
収量:135mg(理論量の94%)
MS (ESI): m/z = 219 (M+H)
実施例248A
ベンジル {(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[({(4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−ヒドロキシペンチル}アミノ)カルボニル]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン0.155g(0.42mmol)およびtert−ブチル [(1S)−4−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]カルバマート(実施例247A)0.12g(0.55mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 0.105g(0.55mmol)およびHOBt 0.017g(0.13mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.25%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収量:0.164g(理論量の69%)
LC-MS (方法 12): R = 2.05 分
MS (EI): m/z = 567 (M+H)
実施例249A
−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{(4S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−ヒドロキシペンチル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)30mgをエタノール10ml中の実施例248Aからの化合物0.164g(0.29mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:0.125g(定量的)
MS (EI): m/z = 433 (M+H)
実施例250A
ベンジル tert−ブチル−[(2S)−3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル]ビスカルバマート
Figure 2008514561
製造は、4−メチルモルホリン0.12g(1.18mmol)、エチルクロロホルマート(ethyl chloroformate)0.13g(1.18mmol)およびテトラヒドロフラン中の1M溶液のリチウムアルミニウムヒドリド2.4ml(2.4mmol)と共に、テトラヒドロフラン20ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−アラニン0.40g(1.18mmol)から実施例83Aに準じて行われる。この生成物を分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.25%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収量:0.193g(理論量の50%)
LC-MS (方法 12): R = 1.79 分
MS (EI): m/z = 325 (M+H)
実施例251A
tert−ブチル [(2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル]カルバマート
Figure 2008514561
製造は、パラジウム・活性炭(10%)23mgを加えて、10mlのエタノール中のベンジル tert−ブチル−[(2S)−3−ヒドロキシプロパン−1,2−ジイル]ビスカルバマート(実施例250A)0.193g(0.59mmol)から実施例81Aに準じて行われる。
収量:112mg(理論量の99%)
MS (ESI): m/z = 191 (M+H)
実施例252A
ベンジル [(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−({[(1S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}カルボニル)ブチル]カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン0.18g(0.49mmol)およびtert−ブチル [(2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロピル]カルバマート(実施例251A)0.122g(0.64mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 0.123g(0.64mmol)およびHOBt 0.02g(0.15mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.25%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収量:0.216g(理論量の81%)
LC-MS (方法 12): R = 2.07 分
MS (EI): m/z = 539 (M+H)
実施例253A
−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[(1S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)エチル]−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)40mgをエタノール10ml中の実施例252Aからの化合物0.216g(0.40mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
MS (EI): m/z = 405 (M+H)
実施例254A
ベンジル [3−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−3−オキソプロピル]カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−ベータ−アラニン0.20g(0.90mmol)およびtert−ブチル (2−アミノエチル)カルバマート0.187g(1.17mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 0.223g(1.17mmol)およびHOBt 0.036g(0.27mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:0.30g(理論量の82%)
LC-MS (方法 19): R = 1.93 分
MS (EI): m/z = 366 (M+H)
実施例255A
N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−ベータ−アラニンアミド
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)80mgをエタノール10ml中の実施例254Aからの化合物0.30g(0.82mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:0.190g(定量的)
MS (EI): m/z = 232 (M+H)
実施例256A
ジ−tert−ブチル ((6S)−6−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−10−ヒドロキシ−15,15−ジメチル−7,13−ジオキソ−14−オキサ−2,8,12−トリアザヘキサデカン−1−イミドイル)イミドジカルボナート(dicarbonate)
Figure 2008514561
アルゴン下で、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−[[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ](イミノ)メチル]−L−オルニチン- シクロヘキサンアミン(1:1)0.30g(0.49mmol)およびtert−ブチル (3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート0.12g(0.64mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 0.123g(0.64mmol)およびHOBt 0.02g(0.15mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を分取HPLC(Kromasil、移動相:アセトニトリル/0.25%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって精製する。
収量:0.183g(理論量の54%)
LC-MS (方法 12): R = 2.58 分
MS (EI): m/z = 681 (M+H)
実施例257A
−[[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ](イミノ)メチル]−N−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)28mgをエタノール10ml中の実施例256Aからの化合物0.182g(0.27mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:0.138g(理論量の94%)
MS (EI): m/z = 547 (M+H)
実施例258A
ベンジル {(1S)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−1−[({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}アミノ)カルボニル]ブチル}カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、N,N−ビス[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−オルニチン0.20g(0.50mmol)およびtert−ブチル (3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート0.124g(0.65mmol)をジメチルホルムアミド6ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 0.124g(0.65mmol)およびHOBt 0.02g(0.15mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:0.245g(理論量の86%)
LC-MS (方法 12): R = 2.15 分
MS (EI): m/z = 573 (M+H)
実施例259A
ベンジル ((4S)−5−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)アミノ]−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5−オキソペンチル)カルバマート・塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液6.8mlをジオキサン1ml中の実施例258Aからの化合物0.263g(0.46mmol)の溶液に0℃で加える。室温で2時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、数回ジクロロメタンと共蒸発させる。残存している固形物を一定の重量になるまで高真空下で乾燥する。
収量:0.205g(理論量の88%)
LC-MS (方法 12): R = 1.47 分
MS (EI): m/z = 473 (M-HCl+H)
実施例260A
ベンジル [(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−3−オキソプロピル]カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニン- N−シクロヘキシルシクロヘキサンアミン(1:1)0.50g(0.96mmol)およびtert−ブチル (2−アミノエチル)カルバマート0.154g(0.96mmol)をジメチルホルムアミド10mlおよびトリエチルアミン0.5ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 0.314g(1.64mmol)およびHOBt 0.043g(0.32mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この有機相を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させる。残存している固形物を一定の重量になるまで高真空下で乾燥する。
収量:0.41g(理論量の88%)
LC-MS (方法 12): R = 2.17 分
MS (EI): m/z = 481 (M+H)
実施例261A
3−アミノ−N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−L−アラニンアミド・酢酸塩
Figure 2008514561
パラジウム・活性炭(10%)50mgを酢酸/エタノール/水(4:1:1)80ml中の実施例260Aからの化合物0.41g(0.847mmol)の混合物に加え、次いでこの混合物を大気圧下で12時間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次にこのろ液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。この粗生成物は、更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 12): R = 1.09 分
MS (EI): m/z = 347 (M-HOAc+H)
実施例262A
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−{(6S,11S)−6,11−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−18,18−ジメチル−8,16−ジオキソ−17−オキサ−2,9,15−トリアザノナデカン−1−オイル}−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、実施例29Aからの化合物20mg(0.03mmol)およびtert−ブチル {(1S)−4−アミノ−1−[2−({(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}アミノ)−2−オキソ−エチル]ブチル}カルバマート(実施例231A)22mg(0.04mmol)をジメチルホルムアミド1ml中に溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 7.6mg(0.04mmol)およびHOBt 1.24mg(0.009mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で12時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣を水と共に撹拌する。残存している固形物を吸引ろ過によって回収し、次にクロマトグラフィー(Sephadex LH20、移動相:メタノール/酢酸(0.25%))によって精製する。
収量:25.4mg(理論量の70%)
LC-MS (方法 17): R = 2.81 分
MS (EI): m/z = 1184 (M+H)
実施例263A
―{N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシル}−N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
アルゴン下で、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシン300mg(1.43mmol)および実施例143Aからの化合物830mg(2.15mmol)を28mlのジメチルホルムアミドに溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 467mg(2.44mmol)およびHOBt 194mg(1.43mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で48時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣をジクロロメタンに溶解し、次に飽和重炭酸ナトリウム溶液、0.1N塩酸および水で洗浄する。集められた有機相を真空中で濃縮し、次にこうして得られる固形物は、更に精製することなく反応させる。
収量:定量的
LC-MS (方法 12): R = 1.98 分
MS (EI): m/z = 566 (M+H)
実施例264A
−グリシル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
実施例263Aからの化合物1030mg(1.82mmol)をエタノール60ml中に溶解し、次にPd/C(10%) 100mg(0.09mmol)を加える。この混合物を大気圧下で終夜水素添加し、セライトに通してろ過した後、このろ液を真空中で濃縮する。こうして得られる固形物は更に精製することなく反応させる。
収量:693mg(理論量の84%)
LC-MS (方法 17): R = 1.41 分
MS (EI): m/z = 432 (M+H)
実施例265A
−[N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
アルゴン下で、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン1.95g(5.31mmol)および実施例143Aからの化合物3.12g(7.97mmol)を100mlのジメチルホルムアミドに溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 1.73g(9.03mmol)およびHOBt 0.72g(5.31mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で48時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣をジクロロメタンに溶解し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液、0.1N塩酸および水で洗浄する。集められた有機相を真空中で濃縮し、次にこうして得られる固形物は、更に精製することなく反応させる。
収量:4.23g(理論量の96%)
LC-MS (方法 19): R = 2.19 分
MS (EI): m/z = 723 (M+H)
実施例266A
−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
実施例265Aからの化合物4.23g(5.09mmol)をエタノール250ml中に溶解し、次にPd/C(10%) 0.42g(0.39mmol)を加える。この混合物を大気圧下で6時間水素添加し、セライトに通してろ過した後、このろ液を真空中で濃縮する。こうして得られる固形物は更に精製することなく反応させる。
収量:2.4g(理論量の72%)
LC-MS (方法 12): R = 1.31 分
MS (EI): m/z = 589 (M+H)
実施例267A
ベンジル ((1S,7S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−15,15−ジメチル−2,8,13−トリオキソ−14−オキサ−3,9,12−トリアザヘキサデカ−1−イル)カルバマート
Figure 2008514561
アルゴン下で、(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタン酸250mg(0.71mmol)および実施例143Aからの化合物410mg(1.06mmol)を14mlのジメチルホルムアミドに溶解する。次いで0℃(氷浴)で、EDC 231mg(1.21mmol)およびHOBt 96mg(0.71mmol)を加える。この混合物をゆっくり室温まで暖め、次に室温で48時間撹拌する。この溶液を真空中で濃縮し、残渣をジクロロメタンに溶解し、次に飽和重炭酸ナトリウム溶液、0.1N塩酸および水で洗浄する。集められた有機相を真空中で濃縮し、次にこうして得られる固形物は、更に精製することなく反応させる。
収量:355mg(理論量の66%)
LC-MS (方法 12): R = 2.32 分
MS (EI): m/z = 709 (M+H)
実施例268A
−{(2S)−2−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ブタノイル}−N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−L−オルニチンアミド
Figure 2008514561
実施例267Aからの化合物355mg(0.5mmol)をエタノール17ml中に溶解し、次にPd/C(10%) 36mg(0.03mmol)を加える。この混合物を大気圧下で終夜水素添加し、セライトに通してろ過した後、このろ液を真空中で濃縮する。こうして得られる固形物は更に精製することなく反応させる。
収量:304mg(理論量の82%)
LC-MS (方法 17): R = 1.64 分
MS (EI): m/z = 575 (M+H)
次の表中に列挙されている実施例269Aから286Aは、実施例262Aの方法に準じて製造される。
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
次の表中に列挙されている実施例287Aから293Aは、実施例178Aの方法に準じて製造される。
Figure 2008514561
Figure 2008514561
次の表中に列挙されている実施例294Aから297Aは、実施例171Aの方法に準じて製造される。
Figure 2008514561
次の表中に詳述されている実施例298Aは、実施例205Aの方法に準じて製造される。
Figure 2008514561
代表的実施形態
代表的実施形態は、一部保護されたビフェノマイシン誘導体(たとえば、29Aのような)から出発して、合成することができる。
Figure 2008514561
実施例1
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S)−4−アミノ−1−{[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)アミノ]カルボニル}ブチル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
tert−ブチル (3−{[(2S)−5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ペンタノイル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート(実施例166A)36mg(0.035mmol)をジオキサン中の4N塩化水素3.0ml中に溶解し、室温で2時間撹拌する。この溶媒を真空中で蒸発させ、残存している固形物を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:25mg(理論量の92%)
MS (ESI): m/z = 643 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.55-2.05 (m, 8H), 2.75-3.15 (m, 8H), 3.17-3.45 (m, 3H), 3.54 (m, 1H), 3.73 (m, 1H), 3.87-4.0 (m, 2H), 4.23 (m, 1H), 4.41 (m, 1H), 4.82 (m, 1H), 6.83-6.92 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.42 (d, 1H).
この四塩酸塩は、分取HPLC(Reprosil ODS−A、移動相:アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸 5:95→95:5)水溶液によって、四トリフルオロ酢酸塩(tetra(hydrotrifluoroacetate))に変換される。
実施例2
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S)−4−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}ブチル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四トリフルオロ酢酸塩
Figure 2008514561
tert−ブチル (2−{[(2S)−5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ペンタノイル]アミノ}エチル)カルバマート(実施例167A)29.7mg(0.029mmol)をジオキサン中の4N塩化水素3.0ml中に溶解し、室温で2時間撹拌する。この溶媒を真空中で蒸発させ、残存している固形物を分取HPLC(Reprosil ODS−A、移動相:アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって、四トリフルオロ酢酸塩に変換する。
収量:20mg(理論量の64%)
MS (ESI): m/z = 613 (M-4TFA+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.53-1.93 (m, 8H), 2.32 (m, 1H), 2.93 (m, 4H), 3.02 (m, 1H), 3.08 (m, 2H), 3.23 (m, 1H), 3.35-3.60 (m, 3H), 4.23 (m, 2H), 4.40 (m, 1H), 4.82 (m, 1H), 6.82-6.93 (m, 2H), 6.97 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.43 (d, 1H).
実施例3
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((4S)−4−アミノ−5−{[(1S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]アミノ}−5−オキソペンチル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]−ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
tert−ブチル ((3S)−3−{[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ペンタノイル]アミノ}−4−ヒドロキシブチル)カルバマート(実施例168A)24.9mg(0.024mmol)をジオキサン中の4N塩化水素3.0ml中に溶解し、室温で2時間撹拌する。この溶媒を真空中で蒸発させ、残存している固形物を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:17mg(理論量の90%)
MS (ESI): m/z = 657 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.95 (m, 10H), 2.75-3.05 (m, 7H), 3.08-3.18 (m, 2H), 3.3 (m, 1H), 3.43-3.61 (m, 3H), 3.87-3.97 (m, 2H), 4.41 (m, 1H), 4.82 (m, 1H), 6.83-6.92 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.42 (d, 1H).
この四塩酸塩は、分取HPLC(Reprosil ODS−A、移動相:アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって、四トリフルオロ酢酸塩に変換される。
実施例4
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S,3R)−4−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}−3−ヒドロキシブチル)−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
実施例172Aからの化合物16mg(0.02mmol)をジオキサン0.5ml中に加え、0℃に冷却し、次にジオキサン中の4N塩化水素1mlを加える。この混合物を室温まで暖め、次に1時間撹拌する。次いでこの混合物を真空中で濃縮し、残渣を高真空下で乾燥する。アセトニトリルと共に撹拌し、次にろ過によって分離した沈殿物を回収すると、固体としての表題化合物が生じる。
収量:8mg(理論量の42%)
LC-MS (方法 20): R = 1.03 分
MS (EI): m/z = 645 (M-4HCl+H)
実施例5
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S)−3−アミノ−1−{[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)アミノ]カルボニル}プロピル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
実施例173Aからの化合物9mg(0.01mmol)を0℃に冷却し、そしてジオキサン中の4N塩化水素1mlを加える。1時間後、この混合物を真空中で濃縮する。この残渣をアセトニトリル中に加え、再び濃縮する。
収量:7mg(理論量の98%)
LC-MS (方法 20): R = 0.95 分
MS (EI): m/z = 629 (M-4HCl+H)
実施例6
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S,3R)−4−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}−3−ヒドロキシブチル)−11−[3−アミノプロピル]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
実施例175Aからの化合物8mg(0.01mmol)を0℃でジオキサン中の4N塩化水素0.5mlと混合する。この混合物を室温に暖め、1時間撹拌する。次いでこの混合物を真空中で濃縮し、次にこの残渣を高真空下で乾燥する。アセトニトリルと共に撹拌し、次にろ過によって分離した沈殿物を回収すると、固体としての表題化合物が生じる。
収量:7mg(理論量の59%)
LC-MS (方法 20): R = 0.90 分
MS (EI): m/z = 630 (M-4HCl+H)
実施例7
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−{(4S)−4−アミノ−6−[(2−アミノエチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−11−(3−アミノプロピル)−9−エチル−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素の4M溶液0.1mlをジオキサン0.1ml中のtert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−[({(4S)―4−アミノ−6−[(2−アミノエチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)カルボニル]−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−9−エチル−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート(実施例204A)7.5mg(0.009mmol)の溶液に0℃で加える。室温で2時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、ジクロロメタンと数回共蒸発させ、次に高真空下で乾燥する。この残渣をジエチルエーテルと混和し、濃縮する。
収量:4.9mg(理論量の70%)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 0.87 (m, 3H), 1.10-1.27 (m, 2H), 1.5-1.9 (m, 8H), 2.53-3.80 (m, 14H), 4.47 (m, 1H), 4.96 (m, 1H), 5.65 (m, 1H), 6.90 (d, 2H), 7.06 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.53 (d, 1H).
実施例8
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−[(1S)−2−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)−2−オキソエチル]−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・三塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4M溶液1ml中のtert−ブチル (3−{[(2S)−2−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)−3−ヒドロキシプロパノイル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル)カルバマート(実施例188A)12.7mg(0.014mmol)の混合物を室温で20分間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、数度ジクロロメタンと共に共蒸発させ、高真空下で乾燥する。
収量:9.1mg(理論量の90%)
LC-MS (方法 20): R = 1.83 分
MS (EI): m/z = 616 (M-3HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.56-1.90 (m, 4H), 2.78-3.82 (m, 14 H), 3.96 (m, 1H), 4.42 (m, 1H), 4.88 (m, 1H), 6.91 (d, 2H), 6.97 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.43 (d, 1H).
実施例9
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S)−4−アミノ−1−{2−[(2−アミノエチル)アミノ]−2−オキソエチル}ブチル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4M溶液2ml中のtert−ブチル (2−{[(3S)−6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−({[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}アミノ)ヘキサノイル]アミノ}エチル)カルバマート(実施例193A)30mg(0.029mmol)の混合物を室温で20分間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、数度ジクロロメタンと共に共蒸発させ、高真空下で乾燥する。
収量:定量的
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-2.0 (m, 8H), 2.18-3.53 (m, 20 H), 4.25 (m, 1H), 4.45 (m, 1H), 6.69 (d, 2H), 6.76 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.63 (s, 1H).
実施例10
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−{(1S)−4−アミノ−1−[({(4R)−4−アミノ−6−[(2−アミノエチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)カルボニル]ブチル}−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・五塩酸塩
Figure 2008514561
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−({[(1S)−4−アミノ−1−({[(4S)−4,8−ジアミノ−6−オキソクチル]アミノ}カルボニル)ブチル]アミノ}カルボニル)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ−[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・三酢酸塩(実施例205A)6mg(0.006mmol)をジオキサン中の塩化水素4N溶液0.3ml中に加え、室温で30分間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、数度ジクロロメタンと共に共蒸発させ、高真空下で乾燥する。
収量:5mg(理論量の85%)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.7 (m, 13H), 2.52-3.75 (m, 17H), 4.22 (m, 1H), 4.45 (m, 1H), 4.50 (m, 1H), 4.83 (m, 1H), 6.91 (d, 2H), 6.97 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.43 (d, 1H).
実施例11
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−{(4S)−4−アミノ−6−[(2−アミノエチル)アミノ]−6−オキソへキシル}−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−[({(4S)―4−アミノ−6−[(2−アミノエチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)カルボニル]−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・二酢酸塩(実施例206A)8mg(0.010mmol)をジオキサン中の塩化水素4N溶液0.4ml中に加え、室温で30分間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、数度ジクロロメタンと共に共蒸発させ、高真空下で乾燥する。
収量:定量的
LC-MS (方法 12): R = 0.20 分
MS (EI): m/z = 627 (M+-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.19 (m, 1H), 1.25 (m, 2H), 1.5-1-9 (m, 8H), 2.53-2.71 (m, 1H), 2.79-3.64 (m, 15H), 4.44 (m, 1H), 6.90 (d, 2H), 6.97 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.43 (d, 1H).
実施例12
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S)−3−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}プロピル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−{[((1S)―3−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}プロピル)アミノ]カルボニル}−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・二酢酸塩(実施例207A)15mg(0.019mmol)をジオキサン中の塩化水素4N溶液1ml中に加え、室温で20分間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、数度ジクロロメタンと共に共蒸発させ、高真空下で乾燥する。
収量:12mg(理論量の86%)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.6-2.0 (m, 5H), 2.07-2.30 (m, 2H), 2.84-3.23 (m, 10H), 3.33 (m, 1H), 3.51-3.83 (m, 4H), 4.50 (m, 1H), 4.90 (m, 1H), 6.98 (d, 2H), 7.06 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.52 (d, 1H).
実施例13
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S)−4−アミノ−1−{[((1S)−3−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}プロピル)アミノ]カルボニル}ブチル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・五塩酸塩
Figure 2008514561
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−{[((1S)―4−アミノ−1−{[((1S)−3−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}プロピル)アミノ]カルボニル}ブチル)アミノ]カルボニル}−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・三酢酸塩(実施例208A)7mg(0.008mmol)をジオキサン中の塩化水素4N溶液0.6ml中に加え、室温で30分間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、数度ジクロロメタンと共に共蒸発させ、高真空下で乾燥する。
収量:6.1mg(理論量の89%)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-2.3 (m, 11H), 2.80-3.70 (m, 14H), 4.29-4.48 (m, 3H), 4.85 (m, 1H), 6.91 (d, 2H), 6.97 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.44 (d, 1H).
実施例14
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S)−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}−4−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}ブチル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・五塩酸塩
Figure 2008514561
tert−ブチル {3−[(8S,11S,14S)−8−{[((1S)―1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}−4−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}ブチル)アミノ]カルボニル}−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−11−イル]プロピル}カルバマート・二トリフルオロ酢酸塩(実施例209A)5.3mg(0.005mmol)をジオキサン中の塩化水素4N溶液0.4ml中に加え、室温で30分間撹拌する。この反応溶液を濃縮し、数度ジクロロメタンと共に共蒸発させ、高真空下で乾燥する。
収量:定量的
LC-MS (方法 20): R = 1.75 分
MS (EI): m/z = 655 (M-5HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.9 (m, 8H), 2.81-3.75 (m, 13H), 4.25 (m, 1H), 4.44 (m, 1H), 4.84 (m, 1H), 6.86 (d, 1H), 6.90 (d, 2H), 6.97 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.45 (m, 2H).
実施例15
−{[(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}−N−[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]−L−グルタムアミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
実施例180Aからの化合物7mg(0.01mmol)をジオキサン中の4N塩化水素0.1mlと混和する。この混合物を室温で4時間撹拌する。次いでこの混合物を真空中で濃縮し、残渣を高真空下で乾燥する。
収量:4.2mg(理論量の78%)
MS (ESI): m/z = 684 (M-4HCl+H)
実施例16
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−[(1S)−4−アミノ−1−({[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]アミノ}カルボニル)ブチル]−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
実施例177Aからの化合物40mg(0.034mmol)を0℃でジオキサン1ml中に溶解する。次いでジオキサン中の4N塩化水素溶液0.5mlを加え、この混合物を室温で2時間撹拌する。この混合物を真空中で蒸発・乾燥し、残渣を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:26mg(理論量の88%)
MS (ESI): m/z = 670 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.45-1.95 (m, 12H), 2.8-3.05 (m, 6H), 3.1-3.4 (m, 4H), 3.42 (m, 2H), 3.54 (m, 1H), 3.97 (m, 1H), 4.41 (m, 1H), 4.6-4.8 (m, 2H, DOのもとで), 6.83-6.9 (m, 2H), 6.95 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.4 (d, 1H).
実施例17
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−N−(2−{[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]アミノ}−2−オキソエチル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
実施例178Aからの化合物11.5mg(0.011mmol)を0℃でジオキサン1ml中に溶解する。次いで、ジオキサン中の4N塩化水素溶液0.2mlを加え、この混合物を室温で2時間撹拌する。この混合物を真空中で蒸発・乾燥し、残渣を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:8.5mg(理論量の99%)
MS (ESI): m/z = 613 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.9 (m, 8H), 2.75-3.05 (m, 6H), 3.24 (m, 1H), 3.3-3.43 (m, 2H), 3.45-3.55 (m, 2H), 3.87-3.97 (m, 2H), 4.41 (m, 1H), 4.7 (m, 1H, DOのもとで), 4.83 (m, 1H), 6.83-6.9 (m, 2H), 6.95 (s, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.3 (d, 1H), 7.4 (d, 1H).
実施例18
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−N−[(1S)−2−{[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]アミノ}−1−(ヒドロキシメチル)−2−オキソエチル]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
実施例179Aからの化合物18.4mg(0.018mmol)をジオキサン1ml中に0℃で溶解する。次いでジオキサン中の4N塩化水素溶液0.26mlを加え、この混合物を4時間室温で撹拌する。この混合物を真空中で蒸発・乾燥し、次にこの残渣を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:13mg(理論量の93%)
MS (ESI): m/z = 643 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.4-1.85 (m, 8H), 2.75-3.05 (m, 6H), 3.26 (m, 1H), 3.35-3.85 (m, 7H), 4.41 (m, 1H), 4.7 (m, 1H, DOのもとで), 4.87 (m, 1H), 6.85-6.92 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.4 (d, 1H).
実施例19
−{[(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−イル]カルボニル}−L−オルニチル−N−(2−アミノエチル)−L−オルニチンアミド・五塩酸塩
Figure 2008514561
実施例210Aからの化合物8.5mg(0.008mmol)をジオキサン中の4N塩化水素溶液0.2mlと混和し、3時間室温で撹拌する。この混合物を真空中で蒸発・乾燥し、次にこの残渣を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:定量的
MS (ESI): m/z = 727 (M-5HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.55-1.95 (m, 12H), 2.75-3.15 (m, 10H), 3.25 (m, 1H), 3.35-3.75 (m, 3H), 4.25-4.35 (m, 2H), 4.41 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.91 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.45 (d, 1H).
次の表に列挙されている実施例20〜39は、それぞれの単離方法によって塩酸塩またはトリフルオロ酢酸塩として、実施例1の方法に準じて製造される。
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
実施例40
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((4S)−4−アミノ−6−{[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]アミノ}−6−オキソヘキシル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・五塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.32mlをジオキサン1ml中の実施例262Aからの化合物25mg(0.021mmol)の溶液に0℃で加える。室温で2時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:17.8mg(理論量の96%)
MS (ESI): m/z = 684 (M-5HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.4-1.9 (m, 12H), 2.5-3.2 (m, 10H), 3.3-3.7 (m, 6H), 4.41 (m, 1H), 4.7-4-9 (m, 2H, DOのもとで), 6.85-6.92 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.44 (d, 1H).
実施例41
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S)−1−(アミノメチル)−2−{[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]アミノ}−2−オキソエチル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・五塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.62mlをジオキサン1ml中の実施例269Aからの化合物47mg(0.021mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:33mg(理論量の98%)
MS (ESI): m/z = 642 (M-5HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.9 (m, 8H), 2.8-3.1 (m, 6H), 3.2-3.7 (m, 8H), 4.41 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.91 (m, 2H), 7.0 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.45 (d, 1H).
実施例42
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−[(1S)−4−アミノ−1−(2−{[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]アミノ}−2−オキソエチル)ブチル]−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・五塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.22mlをジオキサン1ml中の実施例270Aからの化合物17mg(0.014mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:12mg(理論量の99%)
MS (ESI): m/z = 684 (M-5HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.4-1.9 (m, 12H), 2.37 (m, 1H), 2.55 (m, 1H), 2.7-3.2 (m, 7H), 3.2-3.7 (m, 6H), 4.22 (m, 1H), 4.42 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.89 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.42 (d, 1H).
実施例43
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S)−4−アミノ−1−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}ブチル)−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.83mlを実施例271Aからの化合物57mg(0.014mmol)に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:44mg(理論量の99%)
MS (ESI): m/z = 629 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-2.1 (m, 6H), 2.7-3.2 (m, 8H), 3.28 (m, 1H), 3.37-3.62 (m, 3H), 3.86 (m, 1H), 4.27 (m, 1H), 4.42 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.91 (m, 2H), 6.99 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.44 (d, 1H).
実施例44
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−[(1S)−4−アミノ−1−({[(3S)−3−アミノ−4−ヒドロキシブチル]アミノ}カルボニル)ブチル]−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.27mlを実施例272Aからの化合物19mg(0.018mmol)に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:14mg(理論量の97%)
MS (ESI): m/z = 657 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.55-1.95 (m, 10H), 2.75-3.1 (m, 4H), 3.2-3.4 (m, 4H), 3.5-3.6 (m, 2H), 3.7-3.8 (m, 2H), 3.93 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 4.45 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.91 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.44 (d, 1H).
実施例45
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−{1−(2−アミノエチル)−3−[(2−アミノエチル)アミノ]−3−オキソプロピル}−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.41mlをジオキサン1ml中の実施例273Aからの化合物28mg(0.028mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:12mg(理論量の58%)
MS (ESI): m/z = 627 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-2.0 (m, 6H), 2.3-2.65 (m, 2H), 2.7-3.2 (m, 8H), 3.3-3.8 (m, 4H), 4.28 (m, 1H), 4.42 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.90 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.43 (d, 1H).
実施例46
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−N−(3−{[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]アミノ}−3−オキソプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.30mlをジオキサン1ml中の実施例274Aからの化合物20.7mg(0.020mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:15mg(理論量の98%)
MS (ESI): m/z = 627 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.9 (m, 8H), 2.35-2.55 (m, 2H), 2.7-3.2 (m, 7H), 3.3-3.7 (m, 6H), 4.42 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.90 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.42 (d, 1H).
実施例47
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−(1−(2−アミノエチル)−3−{[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]アミノ}−3−オキソプロピル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・五塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.355mlをジオキサン1ml中の実施例275Aからの化合物27.7mg(0.024mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:20mg(理論量の99%)
MS (ESI): m/z = 670 (M-5HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.9 (m, 10H), 2.3-2.7 (m, 2H), 2.7-3.7 (m, 13H), 4.24 (m, 1H), 4.42 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.90 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.43 (d, 1H).
実施例48
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−[(1S)−4−アミノ−1−({[(4S)−4−アミノ−5−ヒドロキシペンチル]アミノ}カルボニル)ブチル]−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.11mlを実施例276Aからの化合物7.8mg(0.007mmol)に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:5.8mg(理論量の99%)
MS (ESI): m/z = 671 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.4-1.95 (m, 12H), 2.75-3.4 (m, 10H), 3.5-3.8 (m, 3H), 4.20 (m, 1H), 4.44 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.91 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.45 (d, 1H).
実施例49
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−[(1S)−4−アミノ−1−({[(1S)−2−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}カルボニル)ブチル]−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.56mlをジオキサン1ml中の実施例277Aからの化合物39mg(0.037mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:25mg(理論量の85%)
MS (ESI): m/z = 643 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.9 (m, 8H), 2.83 (m, 1H), 2.9-3.1 (m, 6H), 3.15-3.3 (m, 2H), 4.19 (m, 1H), 4.29 (m, 1H), 4.43 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.89 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.43 (d, 1H).
実施例50
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−[(1S)−4−アミノ−1−({[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]アミノ}カルボニル)ブチル]−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・五塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.30mlをジオキサン1ml中の実施例278Aからの化合物24mg(0.02mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:17mg(理論量の97%)
MS (ESI): m/z = 686 (M-5HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.3-1.9 (m, 10H), 2.5-2.95 (m, 7H), 2.95-3.25 (m, 3H), 3.3-3.5 (m, 2H), 3.62 (m, 1H), 4.06 (m, 1H), 4.18 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.67 (m, 2H), 6.75 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 7.14 (d, 1H), 7.21 (d, 1H).
実施例51
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−{3−[(2−アミノエチル)アミノ]−3−オキソプロピル}−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・三塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.36mlをジオキサン1ml中の実施例279Aからの化合物21mg(0.024mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:16mg(理論量の98%)
LC-MS (方法 23): R = 1.84 分
MS (ESI): m/z = 570 (M-3HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.9 (m, 4H), 2.3-2.6 (m, 2H), 2.7-3.2 (m, 7H), 3.3-3.7 (m, 5H), 4.42 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.89 (m, 2H), 6.95 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.42 (d, 1H).
実施例52
rel−(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−((1S)−1−{[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)アミノ]カルボニル}−4−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}ブチル)−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.52mlをジオキサン1ml中の実施例280Aからの化合物41mg(0.035mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:28.5mg(理論量の99%)
MS (ESI): m/z = 685 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.9 (m, 8H), 2.7-3.4 (m, 11H), 3.5-3.7 (m, 1H), 3.97 (m, 1H), 4.28 (m, 1H), 4.47 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.94 (m, 2H), 7.01 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.40 (d, 1H), 7.48 (d, 1H).
実施例53
rel−(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−N−[2−ヒドロキシ−3−(L−オルニチルアミノ)プロピル]−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四トリフルオロ酢酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液1.52mlをジオキサン1ml中の実施例281Aからの化合物98mg(0.101mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を分取HPLC(Reprosil ODS−A、移動相:アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液 5:95→95:5)によって四トリフルオロ酢酸塩に変換する。
収量:24.6mg(理論量の22%)
MS (ESI): m/z = 643 (M-4TFA+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.55-2.0 (m, 8H), 2.8-3.5 (m, 11H), 3.56 (m, 1H), 3.86 (m, 1H), 3.97 (m, 1H), 4.43 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.91 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.44 (d, 1H).
実施例54
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−[(1S)−4−アミノ−1−({[(1S)−2−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}カルボニル)ブチル]−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液0.31mlをジオキサン1ml中の実施例282Aからの化合物22mg(0.021mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:16mg(理論量の98%)
MS (ESI): m/z = 659 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.6-2.05 (m, 6H), 2.8-3.15 (m, 6H), 3.2-3.35 (m, 2H), 3.5-3.7 (m, 3H), 3.87 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 4.31 (m, 1H), 4.43 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.92 (m, 2H), 6.99 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.45 (d, 1H).
実施例55
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−{(2S)−2−アミノ−3−[(2−アミノエチル)アミノ]−3−オキソプロピル}−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5,17−ジヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液2mlをジオキサン1ml中の実施例292Aからの化合物19.4mg(0.019mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:12mg(理論量の81%)
LC-MS (方法 23): R = 0.47 分
MS (ESI): m/z = 615 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.92-2.12 (m, 2H), 2.9-3.3 (m, 8H), 3.4-3.9 (m, 7H), 4.0 (m, 1H), 4.17 (m, 1H), 4.51 (m, 1H), 5.15 (m, 1H), 5.70 (m, 1H), 6.97 (m, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.56 (d, 1H).
実施例56
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−{(2S)−2−アミノ−3−[(2−アミノエチル)アミノ]−3−オキソプロピル}−11−(3−アミノプロピル)−5,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘンイコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキサエン−8−カルボキサミド・四塩酸塩
Figure 2008514561
ジオキサン中の塩化水素4N溶液2mlをジオキサン1ml中の実施例293Aからの化合物18.2mg(0.018mmol)の溶液に0℃で加える。室温で3時間後、この反応溶液を真空中で濃縮し、次にジクロロメタンと共に数度共蒸発させる。残存している固体を高真空下で一定の重量になるまで乾燥する。
収量:13mg(理論量の98%)
LC-MS (方法 23): R = 0.43 分
MS (ESI): m/z = 585 (M-4HCl+H)
H-NMR (400 MHz, DO): δ = 1.5-1.9 (m, 4H), 2.8-3.3 (m, 7H), 3.4-3.9 (m, 5H), 4.12 (m, 1H), 4.45 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 2H, DOのもとで), 6.91 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.44 (d, 1H).
次の表に列挙されている実施例57〜69は、実施例56の方法に準じて製造される。
Figure 2008514561
Figure 2008514561
Figure 2008514561
B.生理活性評価
使用略語:
AMP アデノシン一リン酸
ATP アデノシン三リン酸
BHImedium ブレインハートインフュージョン培地
CoA 補酵素A
DMSO ジメチルスルホキシド
DTT ジチオトレイトール
EDTA エチレンジアミン四酢酸
KCl 塩化カリウム
KHPO リン酸二水素カリウム
MgSO 硫酸マグネシウム
MIC 最小阻止濃度
MTP マイクロタイタープレート
NaCl 塩化ナトリウム
NaHPO リン酸水素二ナトリウム
NHCl 塩化アンモニウム
NTP ヌクレオチド三リン酸
PBS リン酸緩衝生理食塩水
PCR ポリメラーゼ連鎖反応
PEG ポリエチレングリコール
PEP ホスホエノールピルビン酸
Tris トリス[ヒドロキシメチル]アミノメタン
本発明化合物のイン・ビトロにおける効果は、次のアッセイで示すことができる:
E.コーリ抽出物におけるイン・ビトロの転写−翻訳
S30抽出物を調製するために、対数的に増殖するエッシェリキア コーリ MRE600(Eschechia coli MRE600)(M.Meuller; Freiburg University)を採取し、洗浄し、そしてイン・ビトロ転写−翻訳アッセイ(Meuller, M. およびBlobel, G. Proc Natl Acad Sci USA (1984) 81, pp. 7421-7425)で述べられているように使用する。
イン・ビトロ転写−翻訳アッセイ用の反応混合物に、50μlの反応混合物あたり1μlのcAMP(11.25mg/ml)を追加して加える。このアッセイ混合物は、5μlの試験薬物を5%DMSO中に加え、総計105μlになる。1μg/100μlのプラスミド pBESTluc(Promega, Germany)の混合物が、転写テンプレートとして使用される。30℃で60分間インキュベーションした後、50μlのルシフェリン溶液(20mM トリシン、2.67mM MgSO、0.1mM EDTA、33.3mM DTT pH 7.8、270μM CoA、470μM ルシフェリン、530μM ATP)を加え、次にその結果生じるバイオルミネセンスをルミノメータで1分間測定する。ホタルルシフェラーゼの翻訳を50%阻止する阻止物質の濃度がIC50として示される。
S.アウレウス抽出物におけるイン・ビトロの転写−翻訳
S.アウレウスルシフェラーゼレポータープラスミドの構築
S.アウレウスからのイン・ビトロ転写−翻訳アッセイで使用することができるレポータープラスミドの構築のために、プラスミドpBESTluc(Promega Corporation, USA)が使用される。このホタルルシフェラーゼの前の、このプラスミドに存在するE.コーリ tac プロモーターは、S.アウレウスからの適切なシャイン・ダルガノ(Shine-Dalgarno)配列を有しているcapA1プロモーターによって置き換えられる。プライマー CAPFor、
Figure 2008514561
および CAPRev、
Figure 2008514561
がこのために用いられる。このプライマー CAPForはcapA1プロモーター、リボソーム結合部位およびルシフェラーゼ遺伝子の5'部分を含んでいる。テンプレートとしてpBESTlucを用いるPCR後、融合capA1プロモーターを有しているホタルルシフェラーゼ遺伝子を含んでいるPCR生成物を単離することが可能である。これは、ClaIおよびHindIIIを用いて制限した後、同じようにClaIおよびHindIIIで消化されたベクターpBESTluc中に連結される。この結果生じるプラスミド plaは、E.コーリ中で複製することができ、S.アウレウス イン・ビトロ転写−翻訳アッセイにおけるテンプレートとして使用することができる。
S.アウレウス S30抽出物の調製
6リットルのBHI培地に250mlのS.アウレウス株の終夜培養液を植菌し、37℃でOD600nmが2−4になるまで増殖させる。この細胞を遠心分離によって採取し、500mlの冷却緩衝液A(10mM トリスアセテート、pH 8.0、14mM 酢酸マグネシウム、1mM DTT、1M KCl)で洗浄する。再び遠心分離後、この細胞を50mM KClを含んでいる250mlの冷却緩衝液A中で洗浄し、次にこの結果生じるペレットを−20℃で60分間凍結させる。このペレットを氷上で30分から60分で解凍し、緩衝液B(10mM トリスアセテート、pH 8.0、20mM 酢酸マグネシウム、1mM DTT、50mM KCl)中に全体の容量が99mlになるまで加える。緩衝液B中のリソスタフィン(0.8mg/ml)1.5ml部分を3個の予冷遠心分離カップ中に投入し、次にそれぞれを33mlの細胞懸濁液と混和する。このサンプルを時々振とうしながら、37℃で45分から60分間インキュベートし、その後150μlの0.5M DTT溶液を加える。溶解した細胞を30000×g、4℃、30分間、遠心分離する。この細胞ペレットを緩衝液B中に加え、次いで再び同一の条件で遠心分離し、回収された上清を集める。この上清を再び同一条件の下で遠心分離し、次に緩衝液C 0.25容量(0.25 volumes)(670mM トリスアセテート、pH 8.0、20mM 酢酸マグネシウム、7mM Na ホスホエノールピルバート(Na3 phosphoenolpyruvate)、7mM DTT、5.5mM ATP、70μM アミノ酸(全種類(from Promega))、75μgのピルビン酸キナーゼ(Sigma, Germany))/mlを上清の上2/3まで加える。このサンプルを37℃で30分間インキュベートする。上清を2l透析緩衝液(10mM トリスアセテート、pH 8.0、14mM 酢酸マグネシウム、1mM DTT、60mM 酢酸カリウム)に対して、1回緩衝液を更新して3500ダルトン(Da)でカットオフし、4℃において一晩透析管中で透析する。この透析物を、透析チューブを冷却したPEG8000粉末(Sigma, Germany)で覆うことによって、タンパク質濃度が約10mg/mlまで、4℃で濃縮する。このS30抽出物は、−70℃で分注し保存することができる。
S.アウレウス イン・ビトロ転写−翻訳アッセイでのIC 50 の決定
化合物のタンパク質生合成の阻害は、イン・ビトロ転写−翻訳アッセイで示すことができる。このアッセイは、テンプレートとしてのレポータープラスミドp1aをおよびS.アウレウスから得られる無細胞S30抽出物を用いる、ホタルルシフェラーゼの無細胞転写および翻訳に基づいている。この結果生じるルシフェラーゼ活性は、ルミネッセンス測定によって検出することができる。
それぞれ使用されるS30抽出物またはプラスミド p1aの量は、このアッセイにおける最適な濃度を確保するために調製のたびに新たに試験されなければならない。試験される薬物物質3μlは、5%DMSOに溶解し、MTP中に入れられる。次いで10μlの適切に濃縮されたプラスミド溶液p1aを加える。次いで23μlのプレミックス(500mM 酢酸カリウム、87.5mM トリスアセテート、pH 8.0、67.5mM 酢酸アンモニウム、5mM DTT、50μgの葉酸/ml、87.5mgのPEG 8000/ml、5mM ATP、1.25mM(各NTP)、20μM(各アミノ酸)、50mM PEP(Na塩)、2.5mM cAMP、250μg(各E.コーリ tRNA/ml))および23μlの適切な量のS.アウレウス S30抽出物の混合物46μlを加え、混和する。30℃で60分間インキュベーション後、50μlのルシフェリン溶液(20mM トリシン、2.67mM MgSO、0.1mM EDTA、33.3mM DTT pH7.8、270μM CoA、470μM ルシフェリン、530μM ATP)を加え、この結果生じるバイオルミネセンスをルミノメータで1分間測定する。ホタルルシフェラーゼ翻訳を50%阻止する阻止物質の濃度がIC50として示される。
最小阻止濃度(MIC)の決定
最小阻止濃度(MIC)は、試験細菌の増殖を18−24時間にわたって阻止する抗生物質の最小濃度である。この阻止物質の濃度は、こうした場合において、標準的な微生物学的方法によって決定することができる(たとえば、米国臨床研究所標準委員会、好気下で増殖する細菌の抗菌薬感受性希釈試験(dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria)方法;承認標準第5版、NCCLS文書 M7−A5[ISBN1-56238-394-9]、NCCLS、940 West Valley Road, Suite 1400, Wayne, Pennsylvania 19087-1898 USA, 2000)参照)。本発明化合物のMICは、96ウェルマイクロタイタープレートスケールで液体希釈試験において決定される。細菌微生物は0.4%BHブロスを添加した最少培地(18.5mM NaHPO、5.7mM KHPO、9.3mM NHCl、2.8mM MgSO、17.1mM NaCl、0.033μg/ml 塩酸チアミン、1.2μg/ml ニコチン酸、0.033μg/ml ビオチン、1%グルコース、フェニルアラニンを除いてそれぞれのタンパク質を生成するアミノ酸25μg/ml;[H. -P. Kroll; 未公開])(試験培地)で培養される。エンテロコッカス・フェシウム L4001の場合には、熱不活性化ウシ胎児血清(FCS;GibcoBRL, Germany)を終濃度10%で試験培地に加える。試験細菌の終夜培養では、OD578が0.001まで(腸球菌(enterococci)の場合は、0.01まで)新鮮な培地中で希釈し、次に試験物質(1:2希釈ステップ)の希釈を試験培地(200μlの終容量)中で行って1:1インキュベーションを行う。この培養物は、37℃で18−24時間インキュベートする;腸球菌(5%COの存在下で)。
認識できる細菌の増殖がもはや発現しない、各場合における最も低い薬物物質濃度が、MICとして特定される。
最小阻止濃度(MIC)の決定の別法
最小阻止濃度(MIC)は、試験細菌の増殖を18−24時間にわたって阻止する抗生物質の最小濃度である。この阻止物質の濃度は、こうした場合において、寒天希釈試験における変法培地を用いて標準的な微生物学的方法によって決定することができる(たとえば、米国臨床研究所標準委員会、好気下で増殖する細菌の抗菌薬感受性希釈試験(dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria)方法;承認標準第5版、NCCLS文書 M7−A5[ISBN1-56238-394-9]、NCCLS、940 West Valley Road, Suite 1400, Wayne, Pennsylvania 19087-1898 USA, 2000)参照)。細菌性細菌は、20%脱線維馬血液を含む1.5%寒天プレートで培養される。コロンビア血液寒天プレート(Becton-Dickinson)で終夜インキュベートした試験細菌を、PBSで希釈して、約5×10細菌/mlの細菌の個数に調整し、試験プレートに滴下する(1−3μl)。試験物質は、試験物質の様々な希釈を含む(1:2希釈ステップ)。この培養物は、5%COの存在下、37℃で18−24時間インキュベートする。
認識できる細菌の増殖がもはや発現しない、各場合における最も低い薬物物質濃度が、MICとして特定され、μg/mlで報告される。
表A(比較実施例20A(ビフェノマイシンB))
Figure 2008514561
濃度データ:MIC(μg/ml);IC50(μM)
S.アウレウス 133による全身性感染症
本発明化合物の細菌感染症の処置に対する適性については、様々な動物モデルで示すことができる。この目的にために、動物を通例適切な有害な細菌で感染させ、次いで試験化合物で処理するが、この試験化合物は、特別の治療モデルに適合する製剤中に存在する。S.・アウレウスに感染後、マウスの敗血症モデルにおける細菌感染症の処置に対する本発明化合物の適合性は、明確に示すことができる。
本目的のために、S.アウレウス 133をBHブロス(Oxoid, Germany)終夜培養する。この終夜培養は、新しいBHブロス中で1:100に希釈し、3時間エックスパンド培養する。対数増殖期中に存在する細菌を遠心分離し、次に生理食塩水緩衝溶液で2回洗浄する。次いで50ユニットの吸光係数(extinction)を有している生理食塩水溶液中の細胞懸濁液を、光度計(Dr Langer LP 2W)で調整する。希釈ステップ(1:15)後、この懸濁液を10%ムチン(mucine)懸濁液と1:1混和する。20gのマウスあたりこの感染溶液0.2mlを腹腔内投与する。これは約1−2×10細菌/マウスの細胞個数に相当する。感染の30分後、静脈治療が行われる。この動物の生存が6日に亘って記録される。未処理動物が感染後24時間以内に死に至るようにこの動物モデルを調整する。このモデルにおいて、実施例2の化合物の場合、ED100=1.25mg/kgの治療効果を示すことが可能であった。
S.アウレウスに対する自然発生的耐性率の決定
本発明化合物の自然発生的耐性率が次のように決定される:細菌性細菌を30mlの最少培地(18.5mM NaHPO、5.7mM KHPO、9.3mM NHCl、2.8mM MgSO、17.1mM NaCl、0.033μg/ml 塩酸チアミン、1.2μg/ml ニコチン酸、0.033μg/ml ビオチン、1%グルコース、25μg/ml それぞれのタンパク質を生成するアミノ酸(0.4%BHブロスを加える))中で37℃で終夜培養し、6000×gで10分間遠心分離し、再度2mlのリン酸緩衝生理NaCl溶液(約2×10細菌/ml)中で懸濁する。それぞれ5×MICまたは10×MICに相当する濃度中で試験する本発明化合物を含む予備乾燥した寒天プレートに、100μlのこの細胞懸濁液、並びに1:10および1:100希釈液をプレーティングし(1.5%寒天、20%脱線維馬血液、またはPBSで希釈した1/10Meuller-Hinton培地中の1.5%寒天、20%ウシ血清)、37℃で48時間インキュベートする。この結果生じるコロニー(cfu)をカウントする。
ビフェノマイシン−耐性S.アウレウス株RN4220Bi およびT17の単離
S.アウレウス株 RN4220Biをイン・ビトロで単離する。この目的のために、100μl部のS.アウレウス株 RN4220細胞懸濁液(約1.2×10 cfu/ml)を、抗生物質を含まない寒天プレート(18.5mM NaHPO、5.7mM KHPO、9.3mM NHCl、2.8mM MgSO、17.1mM NaCl、0.033μg/ml 塩酸チアミン、1.2μg/ml ニコチン酸、0.003μg/ml ビオチン、1%グルコース、各タンパク質を生成するアミノ酸25μg/ml(0.4%BH ブロスおよび1%アガロースを加える))に、次に2μg/ml ビフェノマイシンB 10×MIC を含んでいる寒天プレートにプレーティングし、次に37℃で終夜インキュベートする。抗生物質を含まないプレートでは約1×10個の細胞が増殖し、これに対して、約100のコロニーが抗生物質を含むプレート上に生育し、耐性率1×10−5に相当する。抗生物質を含んでいるプレート上で生育するいくつかのコロニーは、ビフェノマイシン B MIC用に試験される。MICが>50μMを有している一つのコロニーは、更に使用するために選択され、この株をRN4220Biと呼ぶ。
S.アウレウス株 T17をイン・ビボで単離する。CFW1マウスをマウスあたり4×10個のS.アウレウス 133細胞で腹腔内感染させる。感染の0.5時間後、この動物を50mg/kgのビフェノマイシン Bで静脈処理する。感染の3日後に生存している動物から腎臓を取り除く。臓器を均一化した後、ホモジェネートを抗生物質を含まない寒天プレートおよび抗生物質を含む寒天プレート上でRN4220Biのために述べられているようにプレーティングし、次に37℃で終夜インキュベートする。腎臓から単離された約半分のコロニーは、抗生物質を含むプレート上で生育を示し(2.2×10のコロニー)、処理動物の腎臓中のビフェノマイシン B−耐性S.アウレウス細胞の集積を示す。約20個のこうしたコロニーが、ビフェノマイシンB MICのために試験され、次にMIC>50μMを有するコロニーが更なる培養のために選択され、この株をT17と呼ぶ。
C.製薬組成物の代表的実施形態
本発明化合物は、次の方法で製薬製剤に変換することができる:
静脈投与できる溶液:
組成:
実施例1の化合物1mg、ポリエチレングリコール400 15gおよび注射用水250g
調製:
本発明化合物をポリエチレングリコール400と共に撹拌しながら水の中に溶解する。この溶液をろ過(ポアー直径0.22μm)によって滅菌し、無菌条件下で熱滅菌注射ボトル中に分配する。これらを注入栓および圧着キャップを用いて封鎖する。

Claims (14)

  1. 式:
    Figure 2008514561
    『式中、
    は、式:
    Figure 2008514561
    (ここで、
    は、水素またはヒドロキシであり、
    は、炭素原子に対する結合部位である)の基を表し、
    は、水素、メチルまたはエチルを表し、
    は、式:
    Figure 2008514561
    「ここで、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    Aは、結合またはフェニルを表し、
    は、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    は、式:
    Figure 2008514561
    [式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    23は、水素または式:
    −(CH−OHまたは−(CH−NH
    (ここで、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    nおよびoは、互いに独立して1、2、3または4の数である)の基を表し、
    mは、0または1の数である]の基を表し、
    およびR12は、互いに独立して式:
    −CONHR14または−CHCONHR15
    《式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    14およびR15は、互いに独立して式:
    Figure 2008514561
    〈式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4aは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5aは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6aは、水素またはアミノエチルを表すか、
    または、
    5aおよびR6aは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン
    環を形成し、
    8aおよびR12aは、互いに独立して、
    −(CHZ1a−OH、−(CHZ2a−NHR13a
    −CONHR14aまたは−CHCONHR15a
    [式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    Z1aおよびZ2aは、互いに独立して、1、2または3であり、
    13aは、水素またはメチルを表し、
    そして、
    14aおよびR15aは、互いに独立して式:
    Figure 2008514561
    (式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4cは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5cは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6cは、水素またはアミノエチルを表し、
    kcは、0または1の数であり、
    そして、
    lcは、1、2、3または4の数である)の基を表す]を表し、
    9aおよびR11aは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
    10aは、アミノまたはヒドロキシを表し、
    16aは、式:
    Figure 2008514561
    (式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4dは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5dは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6dは、水素またはアミノエチルを表し、
    kdは、0または1の数であり、
    そして、
    ldは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
    kaは、0または1の数であり、
    そして、
    la、wa、xaおよびyaは、互いに独立して、1、2、3または4の数であ
    る〉の基を表す》の基を表し、
    およびR11は、互いに独立して、水素、メチル、−C(NH)=NH
    または式:
    Figure 2008514561
    [式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    20は、水素または−(CH−NHR22
    (式中、
    22は、水素またはメチルを表し、
    そして、
    iは、1、2または3の数である)を表し、
    21は、水素またはメチルを表し、
    fは、0、1、2または3の数であり、
    gは、1、2または3の数であり、
    そして、
    hは、1、2、3または4の数である]を表すか、
    または、
    は、−(CHZ1−OH
    (式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    Z1は、1、2または3の数である)を表し、
    かつ、
    は、式:
    Figure 2008514561
    (式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    そして、
    hは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
    10は、アミノまたはヒドロキシを表し、
    16およびR17は、互いに独立して、式:
    Figure 2008514561
    {式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4bは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5bは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6bは、水素またはアミノエチルを表すか、
    または、
    5bおよびR6bは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラ
    ジン環を形成し、
    8bおよびR12bは、互いに独立して、−(CHZ1b−OH、
    −(CHZ2b−NHR13b−CONHR14bまたは
    −CHCONHR15b
    [式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    13bは、水素またはメチルを表し、
    そして、
    Z1bおよびZ2bは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
    そして、
    14bおよびR15bは、互いに独立して式:
    Figure 2008514561
    (式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4gは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5gは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6gは、水素またはアミノエチルを表し、
    kgは、0または1の数であり、
    そして、
    lgは、1、2、3または4の数である)の基を表す]を表し、
    9bおよびR11bは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
    10bは、アミノまたはヒドロキシを表し、
    kbは、0または1の数であり、
    lb、wb、xbおよびybは、互いに独立して、1、2、3または4の数である}
    の基を表し、
    18およびR19は、互いに独立して、水素または式:
    Figure 2008514561
    [式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4eは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5eは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6eは、水素またはアミノエチルを表すか、
    または、
    5eおよびR6eは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環
    を形成し、
    8eおよびR12eは、互いに独立して、−(CHZ1e−OH
    または−(CHZ2e−NHR13e
    (式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    13eは、水素またはメチルを表し、
    そして、
    Z1eおよびZ2eは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
    9eおよびR11eは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
    10eは、アミノまたはヒドロキシを表し、
    keは、0または1の数であり、
    そして、
    le、we、xeおよびyeは、互いに独立して、1、2、3または4の数である]
    の基を表し、
    ここで、R18およびR19は、同時に水素ではない、
    24は、式−CONHR25
    {式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    25は、式:
    Figure 2008514561
    [式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4fは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5fは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6fは、水素またはアミノエチルを表すか、
    または、
    5fおよびR6fは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジ
    ン環を形成し、
    8fおよびR12fは、互いに独立して、
    −(CHZ1f−OHまたは−(CHZ2f−NHR13f
    (式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    13fは、水素またはメチルを表し、
    そして、
    Z1fおよびZ2fは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
    9fおよびR11fは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
    10fは、アミノまたはヒドロキシを表し、
    kfは、0または1の数であり、
    そして、
    lf、wf、xfおよびyfは、互いに独立して、1、2、3または4の数である
    ]の基を表す}の基を表し、
    dおよびeは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
    kは、0または1の数であり、
    l、w、xおよびyは、互いに独立して、1、2、3または4の数であり、
    Figure 2008514561
    は、互いに独立して、w、xまたはyが3である場合には、ヒドロキシ基を持っていて
    もよい」の基を表す』
    の化合物またはその塩、その溶媒和物若しくはその塩の溶媒和物の一つ。
  2. 式:
    Figure 2008514561
    (式中、
    は、水素またはヒドロキシを表し、
    は、水素、メチルまたはエチルを表し、
    は、請求項1の定義と同様である)
    に該当することを特徴とする請求項1に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物若しくはその塩の溶媒和物の一つ。
  3. が、式:
    Figure 2008514561
    《ここで、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    は、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    は、式:
    Figure 2008514561
    [式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    23は、水素または式:
    −(CH−OHまたは−(CH−NH
    (ここで、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    nおよびoは、互いに独立して1、2、3または4の数である)の基を表し、
    mは、0または1の数である]の基を表し、
    は、式:
    −CONHR14または−CHCONHR15
    〈式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    14およびR15は、互いに独立して式:
    Figure 2008514561
    {式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4aは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5aは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6aは、水素またはアミノエチルを表すか、
    または、
    5aおよびR6aは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環
    を形成し、
    8aおよびR12aは、互いに独立して、−(CHZ1a−OH、
    −(CHZ2a−NHR13a−CONHR14aまたは
    −CHCONHR15a
    [式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    Z1aおよびZ2aは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
    13aは、水素またはメチルを表し、
    そして、
    14aおよびR15aは、互いに独立して式:
    Figure 2008514561
    (式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4cは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5cは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6cは、水素またはアミノエチルを表し、
    kcは、0または1の数であり、
    そして、
    lcは、1、2、3または4の数である)の基を表す]を表し、
    9aおよびR11aは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
    10aは、アミノまたはヒドロキシを表し、
    16aは、式:
    Figure 2008514561
    (式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4dは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5dは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6dは、水素またはアミノエチルを表し、
    kdは、0または1の数であり、
    そして、
    ldは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
    kaは、0または1の数であり、
    そして、
    la、wa、xaおよびyaは、互いに独立して、1、2、3または4の数であ
    る}の基を表す〉の基を表し、
    およびR11は、互いに独立して、水素、メチル、−C(NH)=NHまたは式:
    Figure 2008514561
    [式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    20は、水素または−(CH−NHR22
    (式中、
    22は、水素またはメチルを表し、
    そして、
    iは、1、2または3の数である)を表し、
    21は、水素またはメチルを表し、
    fは、0、1、2または3の数であり、
    gは、1、2または3の数であり、
    そして、
    hは、1、2、3または4の数である]の基を表すか、
    または、
    は、−(CHZ1−OH
    (式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    Z1は、1、2または3の数である)を表し、
    かつ、
    は、式:
    Figure 2008514561
    (式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    そして、
    hは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
    10は、アミノまたはヒドロキシを表し、
    24は、式−CONHR25
    {式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    25は、式:
    Figure 2008514561
    [式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4fは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5fは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6fは、水素またはアミノエチルを表すか、
    または、
    5fおよびR6fは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジ
    ン環を形成し、
    8fおよびR12fは、互いに独立して、
    −(CHZ1f−OHまたは−(CHZ2f−NHR13f
    (式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    13fは、水素またはメチルを表し、
    そして、
    Z1fおよびZ2fは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
    9fおよびR11fは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
    10fは、アミノまたはヒドロキシを表し、
    kfは、0または1の数であり、
    そして、
    lf、wf、xfおよびyfは、互いに独立して、1、2、3または4の数である
    ]の基である}の基を表し、
    kは、0または1の数であり、
    l、wおよびxは、互いに独立して、1、2、3または4の数であり、
    Figure 2008514561
    は、互いに独立して、wまたはxが3である場合には、ヒドロキシ基を持っていてもよい》の基を表すことを特徴とする、請求項1または2に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物若しくはその塩の溶媒和物の一つ。
  4. が、式:
    Figure 2008514561
    《ここで、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    12は、式−CONHR14または−CHCONHR15
    〈式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    14およびR15は、互いに独立して、式:
    Figure 2008514561
    {式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4aは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5aは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6aは、水素またはアミノエチルを表すか、
    または、
    5aおよびR6aは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環
    を形成し、
    8aおよびR12aは、互いに独立して、
    −(CHZ1a−OH、−(CHZ2a−NHR13a
    −CONHR14aまたは−CHCONHR15a
    [式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    Z1aおよびZ2aは、互いに独立して、1、2または3の数であり、
    13aは、水素またはメチルを表し、
    そして、
    14aおよびR15aは、互いに独立して式:
    Figure 2008514561
    (式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4cは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5cは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6cは、水素またはアミノエチルを表し、
    kcは、0または1の数であり、
    そして、
    lcは、1、2、3または4の数である)の基を表す]を表し、
    9aおよびR11aは、互いに独立して水素またはメチルを表し、
    10aは、アミノまたはヒドロキシを表し、
    16aは、式:
    Figure 2008514561
    (式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4dは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5dは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6dは、水素またはアミノエチルを表し、
    kdは、0または1の数であり、
    そして、
    ldは、1、2、3または4の数である)の基を表し、
    kaは、0または1の数であり、
    そして、
    la、wa、xaおよびyaは、互いに独立して、1、2、3または4の数である}
    の基を表す〉の基を表し、
    yは、1、2、3または4の数であり、
    Figure 2008514561
    は、yが3である場合には、ヒドロキシ基を持っていてもよい》の基を表すことを特徴とする、請求項1または2に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物若しくはその塩の溶媒和物の一つ。
  5. が、式:
    Figure 2008514561
    {ここで、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    Aは、結合またはフェニルを表し、
    16およびR17は、互いに独立して、式:
    Figure 2008514561
    [式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4bは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5bは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6bは、水素またはアミノエチルを表すか、
    または、
    5bおよびR6bは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環を
    形成し、
    8bおよびR12bは、互いに独立して、−(CHZ1b−OH
    または−(CHZ2b−NHR13b
    (式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    13bは、水素またはメチルを表し、
    そして、
    Z1bおよびZ2bは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
    9bおよびR11bは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
    10bは、アミノまたはヒドロキシを表し、
    kbは、0または1の数であり、
    lb、wb、xbおよびybは、互いに独立して1、2、3または4の数である]の基 を表し、
    dは、1、2または3の数である}の基を表すことを特徴とする、請求項1または2に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物若しくはその塩の溶媒和物の一つ。
  6. が、式:
    Figure 2008514561
    {ここで、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    18およびR19は、互いに独立して、水素または式:
    Figure 2008514561
    [式中、
    は、窒素原子に対する結合部位であり、
    4eは、水素、アミノまたはヒドロキシを表し、
    5eは、水素、メチルまたはアミノエチルを表し、
    6eは、水素またはアミノエチルを表すか、
    または、
    5eおよびR6eは、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環を
    形成し、
    8eおよびR12eは、互いに独立して、−(CHZ1e−OH
    または−(CHZ2e−NHR13e
    (式中、
    は、炭素原子に対する結合部位であり、
    13eは、水素またはメチルを表し、
    そして、
    Z1eおよびZ2eは、互いに独立して、1、2または3の数である)を表し、
    9eおよびR11eは、互いに独立して、水素またはメチルを表し、
    10eは、アミノまたはヒドロキシを表し、
    keは、0または1の数であり、
    そして、
    le、we、xeおよびyeは、互いに独立して、1、2、3または4の数である]の
    基を表し、
    ここで、R18およびR19は、同時に水素ではなく、
    eは、1、2または3の数である}の基を表すことを特徴とする、請求項1または2に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物若しくはその塩の溶媒和物の一つ。
  7. 請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩、その溶媒和物若しくはその塩の溶媒和物の一つの製造方法であって、
    [A]式:
    Figure 2008514561
    (式中、RおよびRは、請求項1に示される意味を有し、そしてbocは、tert−ブトキシカルボニルを表す)
    の化合物を、二段階工程において、最初に一つまたはそれ以上の脱水剤の存在下で式:
    NR (III)
    (式中、Rは、請求項1に示される意味を有する)
    の化合物と反応せしめ、そして、続いて酸と共におよび/または水素化分解によって反応させること、
    または、
    [B]式:
    Figure 2008514561
    (式中、RおよびRは、請求項1に示される意味を有し、そしてZは、ベンジルオキシカルボニルを表す)
    の化合物を、二段階工程において、最初に一つまたはそれ以上の脱水剤の存在下で式:
    NR (III)
    (式中、Rは、請求項1に示される意味を有する)
    の化合物と反応せしめ、そして、続いて酸と共にまたは水素化分解によって反応させること、
    を特徴とする方法。
  8. 化合物の塩または化合物の塩の溶媒和物を、クロマトグラフィーによって塩基を添加して化合物に変換することを特徴とする請求項1に記載の式(I)の化合物またはその溶媒和物の一つの製造方法。
  9. 疾患の処置および/または予防のための請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の化合物。
  10. 疾患の処置および/または予防用の薬剤を製造するための、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の化合物の使用。
  11. 細菌性疾患の処置および/または予防用の薬剤を製造するための請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の化合物の使用。
  12. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物と、少なくとも1種の不活性な、非毒性の薬学的に許容し得る補助剤を含む薬剤。
  13. 細菌性感染症の処置および/または予防のための請求項12に記載の薬剤。
  14. 抗菌的に有効な量の請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物または請求項12または請求項13に記載の薬剤を投与することによる、ヒトおよび動物の細菌性感染症を制御する方法。
JP2007532808A 2004-09-24 2005-09-15 抗菌性アミドマクロサイクルiv Pending JP2008514561A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102004046307 2004-09-24
DE102005014240A DE102005014240A1 (de) 2004-09-24 2005-03-30 Antibakterielle Amid-Makrozyklen IV
PCT/EP2005/009912 WO2006034786A1 (de) 2004-09-24 2005-09-15 Antibakterielle amid-makrozyklen iv

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008514561A true JP2008514561A (ja) 2008-05-08
JP2008514561A5 JP2008514561A5 (ja) 2008-11-06

Family

ID=35058296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007532808A Pending JP2008514561A (ja) 2004-09-24 2005-09-15 抗菌性アミドマクロサイクルiv

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7446102B2 (ja)
EP (1) EP1797110B1 (ja)
JP (1) JP2008514561A (ja)
AT (1) ATE495186T1 (ja)
CA (1) CA2581527A1 (ja)
DE (2) DE102005014240A1 (ja)
WO (1) WO2006034786A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10226921A1 (de) * 2002-06-17 2003-12-24 Bayer Ag Antibakterielle Amid-Makrozyklen
DE10358824A1 (de) 2003-12-16 2005-07-21 Bayer Healthcare Ag Antibakterielle Makrozyklen mit substituiertem Biphenyl
DE102005014245A1 (de) * 2005-03-30 2006-10-05 Aicuris Gmbh & Co. Kg Antibakterielle Amid-Makrozyklen V
DE102005014247A1 (de) * 2005-03-30 2006-10-05 Aicuris Gmbh & Co. Kg Antibakterielle Amid-Makrozyklen VI
DE102005032781A1 (de) * 2005-07-14 2007-01-18 Aicuris Gmbh & Co. Kg Antibakterielle Amid-Markozyklen VII
US20080221291A1 (en) 2007-03-07 2008-09-11 3M Innovative Properties Company Microstructured optical films comprising biphenyl difunctional monomers
CN102209708B (zh) * 2008-10-22 2015-03-11 3M创新有限公司 包含具有氨基甲酸酯部分的联苯二(甲基)丙烯酸酯单体的牙科用组合物
TWI556737B (zh) 2011-02-11 2016-11-11 陶氏農業科學公司 改良的殺蟲劑配方

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003106480A1 (de) * 2002-06-17 2003-12-24 Bayer Healthcare Ag Antibakterielle amid-makrozyklen
WO2004012816A1 (de) * 2002-07-29 2004-02-12 Bayer Healthcare Ag Antibakterielle ester-makrozyklen

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005033129A1 (de) * 2003-10-01 2005-04-14 Bayer Healthcare Ag Antibakterielle amid-makrozyklen

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003106480A1 (de) * 2002-06-17 2003-12-24 Bayer Healthcare Ag Antibakterielle amid-makrozyklen
WO2004012816A1 (de) * 2002-07-29 2004-02-12 Bayer Healthcare Ag Antibakterielle ester-makrozyklen

Also Published As

Publication number Publication date
DE102005014240A1 (de) 2006-03-30
US7446102B2 (en) 2008-11-04
DE502005010850D1 (de) 2011-02-24
EP1797110B1 (de) 2011-01-12
EP1797110A1 (de) 2007-06-20
CA2581527A1 (en) 2006-04-06
ATE495186T1 (de) 2011-01-15
US20080076745A1 (en) 2008-03-27
WO2006034786A1 (de) 2006-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080275018A1 (en) Antibacterial amide-macrocycles v
AU2003245928B2 (en) Antibacterial amide macrocycles
US7446102B2 (en) Antibacterial amide macrocycles IV
JP4843615B2 (ja) 環状ノナペプチドアミド
AU2015228898B2 (en) Polymyxin derivatives and their use in combination therapy together with different antibiotics
JP2008502583A (ja) 抗細菌性アミド大員環
US20060258571A1 (en) Antibacterial ester macrocycles
ES2327444T3 (es) Macrociclos de amida vi antibacterianos.
US8076285B2 (en) Lysobactin amides
ES2359572T3 (es) Macrociclos iv de amida antibacterianos.
JP3556967B2 (ja) 2−アミノ−6,7−ジヒドロキシ−4−チアヘプタン酸誘導体
JP2009501173A (ja) 抗菌性アミドマクロサイクルvii
TW200526688A (en) Antibacterial amide macrocycles
NZ537212A (en) Antibacterial amide macrocycles
IL165630A (en) Antibacterial amide macrocycles

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110706

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111227