JP2008514076A - Ofdm−cdma受信器の出力において信号対干渉雑音比を推定する方法および装置 - Google Patents

Ofdm−cdma受信器の出力において信号対干渉雑音比を推定する方法および装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、拡散符号(c)を用いたOFDM−CDMA(直交周波数分割多重−符号分割多重アクセス)型の伝送のSINR(信号対干渉雑音比)を推定する方法に関し、前記SINRは前記拡散符号の値と独立に推定される。

Description

本発明は、信号処理の分野に関し、特に、CDMA(符号分割多重アクセス)型の多重アクセスを用いたマルチキャリアシステムにおけるダウンリンクについて信号対干渉雑音比(SINR(Signal to Interference-plus-Noise Ratio))を推定する方法を提供することを目的とする。
本発明は、電気通信、すなわち、OFDM(直交周波数分割多重)伝送と組み合わせたCDMA多重アクセス技術:MC−CDMA(Multi Carrier Code Division Multiple Access)、MC−DS−CDMA(Multi Carrier Direct Sequence Code Division Multiple Access)、2次元時間/周波数拡散、を利用した通信システムにおいて用いられる。
本発明は、拡散符号が直交すると仮定して、同期エラーの影響を考慮する。これは、送信器と受信器との間のキャリア周波数のオフセット、および、送信器と受信器との間のサンプリングクロックのオフセットが原因である。例えば、SINRは、受信器におけるビット誤り率を推定するために用いられ、それは通信品質を示す。また、SINRは、電力制御アルゴリズムによって用いられ得る。
図1は、従来のデジタル無線伝送を表わす図である。送信されるビットは、まず、デジタル送信器2によって処理され、フォーマットされる。そして、デジタルサンプルストリームが、周波数Fs1で動作するデジタル/アナログ変換器(DAC)4によってアナログに変換される。そして、結果として生じる信号が、フィルタリングされ、増幅され、周波数Fo1に変換され、アンテナ8を通して送信される。送信された信号は、受信前に伝播チャネル10を通して伝達される。受信アンテナ12からの出力信号は、増幅され、フィルタリングされ、周波数Fo2によってベースバンドに変換される。アナログ信号は、アナログ/デジタル変換器(ADC)14によって周波数Fs1においてサンプリングされ、デジタル受信器16によって処理されて受信されたビットを出力する。
以下、送信器および受信器のRFヘッドのフィルタは、グローバルチャネルにおいて考慮されると仮定する。完全な同期のためにはFs1=Fs2かつFo1=Fo2である。実際のシステムにおいて、送信器と受信器との間のキャリア周波数のオフセットΔF=Fo1−Fo2、および、送信器と受信器との間のサンプリングクロックのオフセットΔT=1/Fs1−1/Fs2が存在する。
以下、一般的な技術OFDM−CDMAによって示される時間/周波数拡散を用いたシステムに言及する。このシステムは、一般的なケースをモデル化する。拡散が周波数のみであるならば従来のMC−CDMAシステムであり、拡散が時間のみであるならばMC−DS−CDMAシステムである。また、ベースバンドにおけるチャネルのモデル化におけるオフセットΔFおよびΔTの影響を説明する。
図2は、基地局から移動端末へのダウンリンクについてのOFDM−CDMAデジタル送信器20の一般的なモデルを表わす。個々のユーザデータは、まず、拡散モジュール22によって処理され、拡散された信号は、それを時間/周波数の格子に配置するチップ割当モジュール24によって処理され、モジュール25は直列−並列変換を行う。結果として生じる信号は、サイズNを有する逆高速フーリエ変換(IFFT)モジュール28を用いるOFDM変調器26に送信される。そして、データは並列−直列変換(モジュール29)に従う。従来のOFDM技術は、非特許文献1に記載されている。
図3は、送信器の拡散モジュール22の詳細を表わす。まず、振幅√Pがユーザkの各シンボルd(n)に割り当てられる。そして、レートが係数Lによって増加され、最後に、c(z)によってデジタルフィルタリングが行われ、c(z)の係数はユーザkの拡散系列のチップに等しい。
チップ割当モジュール24は、拡散モジュール22からのサンプルを時間/周波数の格子に分散する。拡散係数L=S×Sであり、ここで、Sは周波数領域における拡散係数、Sは時間領域における拡散係数である。S=1ならば、特性は従来のMC−CDMAシステムと同様である。図4に表わされているように、D=N/S個のデータシンボルが1つのOFDMシンボルにおける符号によって送信される。S=1ならば、特性は従来のMC−DS−CDMAシステムと同様である。図5に表わされているように、1つのデータシンボルがS個のOFDMシンボルにおける符号によって送信される。SおよびSが任意ならば、時間/周波数拡散である。図6に表わされているように、D=N/S個のデータシンボルがS個のOFDMシンボルにおける符号によって送信される。
チップ割当モジュール24からの出力において、FFT
Figure 2008514076
のサイズに対応するサイズNを有するベクトルが存在する。
IFFTを用いた時間領域への変換の後、手段30(図2)は循環プレフィックスを付加する。これはN≧W−1個のサンプルを含み、Wは、上記で既に説明した非特許文献1において説明されているように、グローバルチャネルのパルス応答の最大持続時間である。
W. Zhendao、G. B. Giannakis、"Wireless Multicarrier Communications - Where Fourier meets Shannon"、IEEE信号処理学会誌、(米国)、2000年5月、第17巻、第3号
図7は、従来のデジタルOFDM−CDMA受信器の構成を表わす。粗い同期モジュール36は、OFDMシンボルの開始を検出し、オフセットΔFおよびΔTの初期推定を行う。この推定の変動は大きいので、この推定は粗い。これは、受信器の動作範囲内に導くが、要求される性能に到達するために精密な訂正を必要とする。従って、同期は2つのステップで行われる。
粗い同期の後に、循環プレフィックスが除去され(モジュールまたは手段38)、信号がN個のサンプルM(m),m=0,・・・,N−1のベクトルに調整される。添字iは受信されたOFDMシンボルの番号を表わす。高速フーリエ変換(FFT)を行うモジュールまたは手段40は、送出の間、逆変換を行うために用いられる(図2)。
次のステップは、各チャネルの対応する受信電力を推定する手段42、等化手段44、訂正手段46である。手段48は、SINR(信号対干渉雑音比)の推定値を算出するために用いられる。このSINRは、符号の推定を行うことによって周知の方法で推定され、符号は任意に+1または−1に等しいと仮定する。従って、SINRは方式的に実際より小さく推定される。この推定値を用いると、符号の直交性の情報が損失される。従って、より信頼性の高いSINRを推定する方法を発見する課題が生じる。
まず、本発明は、拡散符号(c)を用いたOFDM−CDMA型の伝送のSINRを推定する方法に関し、前記拡散符号の値と独立に前記SINRが推定される。そのような方法は、従来技術において行われたような符号の推定の必然的な影響を除去することが可能である。特に、本発明は、時間および周波数領域における2次元拡散を用いたOFDM−CDMAシステム、または、時間においてチャネルが変動する2次元拡散を用いたOFDM−CDMAシステムのためのSINRを推定するために用いることが可能であり、符号が直交するならば、SINRは符号の直交性を考慮して推定することが可能である。上述したように、拡散符号は2次元または単一次元、例えば、MC−DS−CDMA型とすることが可能である。SINRは次の式を用いて算出することが可能である。
Figure 2008514076
ここで、Iは等化および訂正の後のユーザのための有効な信号の振幅であり、Iは他のサブバンドにおいて前記ユーザのデータによって生成される干渉を表わし、Iは他の拡散符号によって生成される多重アクセス雑音であり、Iは等化器および前記ユーザの系列によってフィルタリングされたガウス雑音であり、αはシステム負荷(system load)であり、
Figure 2008514076
は平均受信電力であり、PはSINRが算出される前記拡散符号を用いて拡散された信号の電力であり、AおよびGはそれぞれチャネル減衰行列および等化行列であり、DはS個のOFDMシンボルにおける符号ごとのデータシンボルの数を表わす。
また、本発明は、OFDM−CDMA型の伝送を用いて伝送される信号を受信する方法に関し、上述した伝送のSINRを推定する方法に従って、拡散符号と独立の等化が行われる。
また、本発明は、OFDM−CDMA型の伝送によって伝送される信号を受信する方法に関し、上述した伝送のSINRを推定する方法に従って、MRC(Maximum Ratio Combining(最大比合成))またはEGC(Equal Gain Combining(等利得合成))またはZF(Zero-Forcing(ゼロフォーシング))またはMMSEC(Minimum Means Square Error Combining(最小平均2乗誤差合成))型の等化が行われる。
また、本発明は、信号を伝送する方法に関し、無線電話器に向けて送信器によって信号が送信され、前記無線電話器の少なくとも1つが上述した伝送のSINRを算出または推定し、前記SINRが送信器に返送される。
また、本発明は、OFDM−CDMA型の伝送のSINRを算出する手段を具備する無線電話器に関し、前記無線電話器は拡散符号(c)を使用し、前記SINRは前記拡散符号の値と独立に推定される。拡散符号が直交するならば、SINRは拡散符号の直交性を考慮して推定することが可能である。そのような機器において、SINRは上述した式を用いて推定することが可能である。
ここで、本発明によるSINRを推定する方法を説明する。第1ステップは、FFTからの出力において見られるチャネルのモデルを作ることであり、そして、信号が、訂正モジュール(図7のモジュール46)からの出力において受信される。そして、本発明によるSINRを推定する方法を説明する。以下、次の要素が用いられる。
(k):i番目のOFDMシンボルのk番目のサブキャリアについての等化器の係数、
:SINRが算出される、拡散符号で拡散された信号の電力、
Figure 2008514076
:拡散符号の平均電力、
ΔF=Fo1−Fo2:送信器と受信器との間のキャリア周波数のオフセット、
ΔT:送信器と受信器との間のサンプリングクロックのオフセット、
σ:付加的ガウス雑音の分散、
L:拡散符号の長さ、
K:送信される拡散符号の数、
N:FFTのサイズ、
また、システム負荷はα=K/Lで表わされ、平均受信電力は
Figure 2008514076
で表わされる。これらの値の大部分は、通常、SINRが推定される前に知られている。あるパラメータはシグナリングを通して知られ、他はチャネル推定メカニズムを用いて得られ、例えば、H. Schmidt他による論文“Channel Tracking in Wireless OFDM Systems”(SCI 2001(World Multi-Conference on Systematics, Cybernetics and Informatics 2001)、米国フロリダ州オーランド、2001年7月22〜25日)に記載されている。
まず、図2〜図7に関して説明したように信号が送信され、本発明は、好ましくは、単一次元拡散システム(図5に表わされたような拡散図を有するMC−DS−CDMA、または、図4に表わされたような拡散図を有するMC−CDMA)または時間周波数拡散システム(図6に表わされたような拡散図を有し、SおよびSは両方とも≠1である)に適用される。
<チャネルをモデル化する>
H. SteendamおよびM. Moeneclaeyによる論文“The Effect of Synchronisation Errors on MC-CDMA Performance”(ICC’99(IEEE International Conference on Communications ’99)、カナダ、バンクーバー)に説明されているように、HnL+s(ti,m)は、サンプリング時点ti,m=i(N+N)(T+ΔT)+m(T+ΔT)(m=0,・・・,N−1およびT=1/Fs2)におけるFFTからの出力におけるサブキャリアnL+sの減衰を表わす。
Figure 2008514076
この式は不完全な同期のために有効である。
Figure 2008514076
は完全な同期のためのi番目のOFDMシンボルのサブキャリアnS+sについてのチャネル減衰である。従って、チャネルは(iに応じて)OFDMシンボルごとに変化し得ると仮定する。チャネルの周波数応答はゼロ付近を中心とする周波数
Figure 2008514076
であると仮定する。粗い同期の後の残存オフセットは次のように考慮される。
Figure 2008514076
図8は、周波数Fs2におけるサンプリングの後に受信された信号のスペクトルを表わす。サブキャリアは、通常、折り重なる問題を除去するように、スペクトルの各々の側方において打ち消される。従って、上記のチャネルモデル(1)は次のように単純化することができる。
Figure 2008514076
<(手段44による)等化および(手段46による)訂正の後の信号をモデル化する>
このセクションにおいて、ユーザk=0のシンボルをデコードするために行われる処理を示す。他のユーザについて得られる結果は同一である。また、等化器の係数は拡散符号と独立に算出されると仮定する。Maryline Helard、Rodolphe Le Gouable、J. F. Helard、J. Y. Baudaisによる論文“Multicarrier CDMA techniques for future wideband wireless networks”(Ann. Telecomm.、2001年、第56巻、第5−6号、p.260−274)に記載されているようにMRC、EGC、ZF、またはMMSECの等化器とすることが可能である。
受信器において、ガードインターバルの除去、FFT、サブキャリアによる係数g[qS+p]を用いた等化、および訂正の後に、推定されたシンボルは
Figure 2008514076
である。ここで、
Figure 2008514076
は、時点ti,m=i(N+N)(T+ΔT)+m(T+ΔT)(m=0,・・・,N−1)においてサンプリングされた受信信号であり、w[p]は、分散σを有する複素ガウス雑音のサンプルである。
要素T(n,q)(s,p)を定義する。
Figure 2008514076
この項は、n=qを除いて、完全な同期についてゼロである。この式は関数Hの存在によってチャネル減衰を考慮する。受信された信号は次のように表わすことができる。
Figure 2008514076
この式を行列およびベクトルを用いて表わすことを試みる。これは、ランダム行列理論から導かれる結果を適用することを可能とする。まず、行列G(q)(L×Lのサイズを有する等化行列)、Q((K−1)×(K−1)のサイズを有するユーザ“0”についての電力以外の電力行列)、U(L×(K−1)のサイズを有するユーザ“0”についての符号以外の符号の行列)、およびn番目のサブバンドにおいてユーザ0と干渉するユーザの(K−1)個のシンボルを含むベクトル
Figure 2008514076
を定義する。
Figure 2008514076
(cは列ベクトルである。)(L×Lのサイズを有する)行列A(n,q)を定義する。
Figure 2008514076
これらの行列はチャネル減衰を表わす。Tの式は、この式(式(5)を参照)における関数Hの存在によってチャネル減衰を考慮することに留意すべきである。この式(8)は、n=qを除いて、完全な同期についてゼロである。これらの記号を用いて式(4)は次のように表わすことができる。
Figure 2008514076
ここで、Iは等化および訂正の後の有効な信号の振幅であり、Iは他のサブバンドにおいてユーザ0のためのデータによって生成される干渉を表わし、Iは他の拡散符号によって生成される多重アクセス雑音であり、Iは等化器およびユーザ0の系列によってフィルタリングされたガウス雑音である。データソースは独立同一分布(independently and identically distributed(iid))に従い、ゼロの平均値を有すると仮定する。さらに、異なるサブバンドにおいて任意の1ユーザによって送信されるシンボルは独立同一分布に従うと仮定する。これらの仮定を用いて、I、I、Iは独立であり、サブバンドqにおけるユーザ0のSINRは
Figure 2008514076
である。SINRは、同時に時間および周波数領域における拡散を用いたOFDM−CDMAシステムについて評価することが可能である。次のように仮定すると(この仮定は、移動通信システムにおいて常に有効である)、
Figure 2008514076
次のように表わすことができる。
Figure 2008514076
従って、SINRの算出は、式(11)の結果を式(10)に代入することからなる。しかし、算出は、用いられる個々の拡散符号のチップの値に依存すると考えられる。これは、符号の直交性を考慮する。不運なことに、式(11)の算出はたいへん複雑であり(長い算出時間となる)、c、c 、行列Uの存在によって拡散符号が変化するごとに再び算出を開始しなければならないので、これは実際たいへん不利である。
従って、符号の直交性を正しく考慮して、拡散符号の値と独立にこれらの式を算出することが望ましい。この結果は、ランダム行列理論から生じる2つの結果を用いて得られる。
最初に、J. EvansおよびD. N. C. Tseによる論文“Large System Performance of Linear Multiuser Receivers in Multipath Fading Channels”(IEEE Transactions on Information Theory、(米国)、2000年9月、p.2059−2078)において用いられている特性を適用する。AはL×Lのサイズを有する一様な有界の決定行列(deterministic matrix)であり、c=(c(0),・・・,c(L−1))、ここで、c(i)は平均値0、分散1を有し、かつ次数8の有限モーメントを有するランダム複素変数であるならば、値kに関係なく、特にk=0について、
Figure 2008514076
この特性は
Figure 2008514076
を評価するために適用される。
次に、J. M. Chaufray、W. Hachem、Ph. LoubatonによってIEEE Transactions on Information Theoryに投稿された論文“Asymptotical Analysis of Optimum and Sub-Optimum CDMA Downlink MMSE Receivers”のappendix IVにおいて証明された定理を適用する。C=(cU)がハール(Haar)分布を有するランダム行列ならば、
Figure 2008514076
この式は用いられる符号の直交性を考慮している。α=K/Lはシステム負荷であり、
Figure 2008514076
は平均受信電力である。ハール分布の仮定は純粋に技術的である。しかし、得られる結果はこの仮定とかなり独立である。ウォルシュ・アダマール(Warsh-Hadamard)行列から抽出された行列Uを用いて得られるシミュレーションの結果は、理論によるこれらの予測と非常に似ている。この前提は、
Figure 2008514076
を評価するために用いられる。等化器の係数が拡散符号と独立ならば(例えば、従来のMRC、EGC、ZF、またはMMSEC)、次の式が得られる。
Figure 2008514076
これらの式は、n≠qならばA(n,q)=0であるので、同期エラーが存在しないとき単純化される。SINRの算出に含まれる個々の要素の算出は、行列のトレースを算出することからなり、これは実装することがかなり容易である。この算出は、行列GおよびAを用いるのみであり、受信器はいかなる場合にも、Aはチャネル推定であり、Gは対角等化行列であることを知っている。この算出は、用いられる符号の独立を維持し、直交性を維持する。
従って、本発明によるSINRを推定する方法の一実施形態は、式(8)の行列A(n,q)を用いて、式(11)または式(14)に従って、変数E|I,E|I,E|I,E|Iを算出することを含む。
本発明による推定方法は、上述したように、行列AおよびGについてのデータを含み得る携帯電話のような受信器にプログラムすることが容易に可能である。
ここで、本発明を用いた携帯機器および伝送システムを図9および図10を参照して説明する。このシステムは、ネットワークサーバおよび伝送インフラ、例えば、無線伝送からなる携帯電話配信ネットワーク60、および、ネットワークに接続された受信器、無線、移動または携帯の、例えば、携帯電話80、100、・・・の集合を具備する。メッセージ130、150が携帯電話80、100に送信され、携帯電話80、100は情報70、90を返信し、例えば、それらの各々によって算出されたSINRに関する情報を送信する。
各移動通信機器は図10に表わされているような構成を有し、マイクロプロセッサおよびメモリ領域が設けられている。組立て品は、少なくとも1つのプロセッサ122、一揃いの(データ記憶のための)RAMメモリ124および(例えば、プログラム命令を記憶するための)ROMメモリ126を具備する。これらの各構成要素はバス128を通して接続されている。
(図9の符号81および101によって示されている)キーボードのような周辺の構成要素は、例えば、ユーザがディスプレイ画面に表示されるメッセージに応答してデータを入力することを可能とする。データを入力するために、例えば、音声制御機器またはタッチスクリーンのような他の周辺の構成要素を用いることが可能である。また、例として上述したような周辺機器の組み合わせを用いてデータを入力することが可能である。符号125は、入力127および出力129を管理する手段を示す。また、各装置は、図7を参照して上述した機能を用いると考えることが可能である。オペレーティングシステムに関するデータは携帯電話に記憶される。携帯電話の場合において、SIM(Subscriber Identification Module)カード(GSM(Global System for Mobile Communications)方式の場合)またはUSIM(Universal Subscriber Identity Module)カード(UMTS(Universal Mobile Telecommunications Service)方式の場合)を、これらのカードを読み取る手段とともに付加することが可能である。上述したようにSINRを算出するプログラムデータは各々の携帯電話のメモリ領域にロードされる。
機器80、100のような移動機器は、行列AおよびG、および上記の式(14)において用いられる各パラメータに関するデータを記憶するメモリ手段が設けられている。SINRは、各移動機器によって算出され、各伝送パラメータ(例えば、各ユーザに割り当てられる電力、または各ユーザに割り当てられる流量)を調整するために、異なるユーザからのSINR情報を用いる基地局60に送信される。上述したように、本発明によって行われる推定は、従来行われた推定より信頼性が高い。従って、基地局はより信頼性の高い情報を有するので、基地局の動作パラメータの向上した管理を可能とする。上記の式(14)を得るために行われた各仮定にもかかわらず、それらはより汎用かつ有効であり、従来技術よりもSINRの良好な推定を与える。
従来技術によるデジタル無線伝送を表わす図である。 従来技術によるMC−CDMA送信器を表わす図である。 拡散手段を表わす図である。 MC−CDMAについての拡散図を表わす。 MC−DS−CDMAについての拡散図を表わす。 時間―周波数についての拡散図を表わす。 OFDM−CDMA受信器について表わす図である。 携帯電話器によって受信される信号のスペクトルを表わす。 携帯電話器へのメッセージ配信システムの構成を表わす。 携帯電話器における構成要素を表わす。
符号の説明
70、90 情報
80、100 携帯電話
81、101 キーボード
122 プロセッサ
124 RAMメモリ
125 入力127および出力129を管理する手段
126 ROMメモリ
127 入力
128 バス
129 出力

Claims (9)

  1. 拡散符号(c)を用いたOFDM−CDMA(直交周波数分割多重−符号分割多重アクセス)型の伝送のSINR(信号対干渉雑音比)を推定する方法であって、
    前記SINRは前記拡散符号の値と独立に推定される方法。
  2. 前記拡散符号は直交し、前記SINRは前記拡散符号の直交性を考慮して推定される請求項1に記載の方法。
  3. 前記拡散符号は2次元または単一次元である請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記SINRは下記の式を用いて算出され、
    Figure 2008514076
    ここで、Iは等化および訂正の後のユーザのための有効な信号の振幅であり、Iは他のサブバンドにおいて前記ユーザのデータによって生成される干渉を表わし、Iは他の拡散符号によって生成される多重アクセス雑音であり、Iは等化器および前記ユーザの系列によってフィルタリングされたガウス雑音であり、αはシステム負荷であり、
    Figure 2008514076
    は平均受信電力であり、PはSINRが算出される前記拡散符号を用いて拡散された信号の電力であり、AおよびGはそれぞれチャネル減衰行列および等化行列であり、DはS個のOFDMシンボルにおける符号ごとのデータシンボルの数を表わす請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. OFDM−CDMA型の伝送を用いて送信される信号を受信する方法であって、
    請求項1から4のいずれか1項による伝送のSINRを推定する方法に従って前記拡散符号と独立の等化が行われる方法。
  6. OFDM−CDMA型の伝送によって送信される信号を受信する方法であって、
    請求項1から4のいずれか1項による伝送のSINRを推定する方法に従ってMRCまたはEGCまたはZFまたはMMSEC型の等化が実行される方法。
  7. 信号を送信する方法であって、
    前記信号は送信器(60)によって無線電話器(80,100)に向けて送信され、
    前記無線電話器の少なくとも1つは請求項1から4のいずれか1項による伝送のSINRを算出または推定し、
    前記SINRは前記送信器に返送される方法。
  8. OFDM−CDMA型の伝送のSINRを算出する手段(122,124,126)を具備する無線電話器(80,100)であって、
    前記無線電話器は拡散符号(c)を用い、
    前記SINRは前記拡散符号の値と独立に推定される無線電話器。
  9. 前記拡散符号が直交するならば、前記SINRは前記拡散符号の直交性を考慮して推定される請求項8に記載の無線電話器。
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