JP2008513831A - トナー粒子を帯電させる方法 - Google Patents

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Abstract

液体トナー中のトナー粒子を帯電させる方法が、トナーを酸と混合し、その酸と反応する塩基とトナーを混合してトナー粒子を帯電させることを包含する。

Description

本発明は、静電印刷に使用される液体トナーを生成するプロセスに関し、詳細には、トナー中に含まれるトナー粒子を帯電させる方法に関する。
基板上に画像を印刷するために、典型的な「静電」デジタルプリンタは、まず、慣例的に「潜像」と呼ばれる画像のコピーを円筒ローラの感光面(以下、「感光画像形成プレート(photosensitive imaging plate)」(PIP)と呼ぶ)の上に形成する。潜像を形成するために、荷電装置により感光表面の上に実質的に均一な電荷密度を堆積させる。次いで、帯電した感光表面を走査しその表面上の領域を部分的にレーザにより除電し、印刷すべき画像を複製した帯電および除電または部分的に除電された画素のパターンを感光面上に生成させることによって、潜像を形成する。さらに、現像装置により、インクまたはトナー(以後、総称してトナーと呼ぶ)を感光面に塗布することによって潜像を現像する。トナーは、所望の色の帯電トナー粒子を含み、電気泳動プロセスで、帯電および除電または部分的に除電された画素へ向かって移動し付着する。次いで、PIP上のトナーを、任意に、PIPから別のローラの適当な転写面(慣例的に「中間転写部材(ITM)」と呼ばれる)へ転写する。このトナーは、基板がITMとインプレッションローラ(圧銅)と間のニップを通過する時に、ITMから基板へ転写されて、これにより、画像が印刷される。トナーは、ITMを介する中間転写を経ずにPICから基板へ直接転写される場合もある。
多くの印刷プロセスにおいて、トナーは、比較的高い電気抵抗を有する非極性液中に分散された帯電トナー粒子を含む液体トナーである。一般に、トナー粒子は、任意に顔料を分散させているポリマーと、帯電制御剤、多くの場合、有機塩とを含み、これらが、トナー粒子中におよび/またはトナー粒子上での有効電荷を与えるものである。トナー粒子をPIPへ適切に電気泳動により転写し付着させるために、電場に曝された時にキャリア液を通る適切な移動度をトナー粒子に付与する電荷量でトナー粒子を帯電させる。
液体トナー中のトナー粒子は、一般に、その粒子に、通常は有機塩である少なくとも1つの帯電制御剤(あるいは「チャージディレクタ(charge director)」(CD)とも呼ばれる)を添加することによって帯電させる。この塩は、トナー粒子、一般には粒子中のポリマーに結合し、陰イオンまたは陽イオンのいずれかが塩の結合部分から分離し、トナー粒子は、その陽イオンまたは陰イオンの電荷で帯電された状態となっている。
チャージディレクタによってトナー粒子の帯電を促進する帯電開始剤(charge priming agent)または帯電補助剤(charge adjuvant)(CA)も、粒子に添加されることが多い。液体トナーに対し、アルミニウムアルコキシド、シリカのような酸化物、または金属セッケン、例えばアルミニウムまたはマグネシウムのステアリン酸塩またはオクタン酸塩が、帯電補助剤として使用される。
米国特許第4,794,651号および第5,565,299号は、液体トナーを製造するための材料およびプロセスを記述している。米国特許第4,707,429号および第5,225,306号は、ステアリン酸アルミニウム帯電補助剤およびアルミニウムアルコキシド帯電補助剤を使って液体トナーを製造するための材料およびプロセスを記述している。米国特許第5,573,882号は、帯電補助剤を使って液体トナーを製造するための材料およびプロセスを記述している。米国特許第5,393,635号は、液体の電子写真トナー用の負のチャージディレクタを開示しており、この場合、負電荷が、トナー粒子の樹脂に共有結合された弱会合性の帯電した官能基と電荷分離を達成するために液相に分散された極めて強くキレートした分子とによって生成されるものを記述している。これらの米国特許の開示は全て、本明細書に参照により組み込まれている。
本発明の幾つかの実施形態の様相は、トナー粒子が従来のトナー粒子に比べて高い帯電を示す液体トナーの製造方法に関する。
本発明の幾つかの実施形態の様相によれば、液体トナー中のトナー粒子は、そのトナー粒子の上または中で反応してそれらを帯電させる酸および塩基をトナーに添加することによって負電荷で帯電する。この酸および塩基は、典型的には、結合して帯電制御剤として機能し得る塩を形成するものである。
本発明の幾つかの実施形態において、トナー粒子は、カルボン酸部分を有するポリマーを含み、CDを形成するのに使用される酸は、任意にスルホン酸である。
本発明の実施形態によれば、トナー粒子は、その粒子を帯電させるべく、まず酸で、次いで塩基で処理される。
任意に、酸は、ドデシルベンゼンスルホン酸(DDBS)、ナトリウムビス(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸(AOT)およびジノニルナフタレンスルホン酸(DNNS)からなる酸の群から選択される。
本発明の幾つかの実施形態において、塩基は、トナーのキャリア液中の様々な長さの炭化水素鎖および様々な溶解度によって特徴付けられるアミンの群のうちの、ジエチルアミンまたはトリエチルアミンといったアミンである。本発明の幾つかの実施形態において、塩基は、塩基性バリウムペトロネート(BBP)のような、二価金属陽イオンの塩基である。本発明の幾つかの実施形態において、塩基は、ジノニルナフタレンスルホン酸水酸化バリウム塩(DNNS BaOH)である。
最初にトナーに酸を添加し、トナー粒子にその酸を浸透させるべく撹拌し、次いで塩基を添加して撹拌することによって液体トナー中のトナー粒子を帯電させると、一般に、トナー粒子が、前記酸および前記塩基の反応生成物である塩を同一量でトナーに浸透させることによって得るより実質的に大きい電荷を得ることを、本願の発明者が見出した。
トナー粒子を負電荷に帯電させるためのチャージディレクタ(CD)として従来使用されている塩分子は、比較的局在化された電荷分布で特徴付けられる二極電荷分布を有する比較的大きい分子であることが多い。この塩分子は、サイズが比較的大きく双極子モーメント(塩に含まれた置換アミンの(もしくは他の)塩基と置換スルホン酸(もしくはその他の酸)との間のイオン結合によって生成される)が比較的大きいため、トナー粒子への付着が、立体的かつ静電的に妨げられる傾向があると本発明者は考える。結果として、その分子によるトナー粒子の帯電が阻止される傾向にある。
その一方で、塩基との中和によって塩を生成し得る酸は、一般に、生成される塩より極めて小さくかつその電荷密度分布はより非局在化されている。よって、酸分子は、塩分子よりさらに容易にトナー粒子に付着でき、続いて塩基と反応させると、トナー粒子に付着する塩の陰イオンの量は、従来のように塩分子をトナーに直接添加した時に粒子に付着する量より実質的に多い。結果として、トナー粒子は、トナーにCDの塩分子を直接添加した場合よりも大きい負電荷を獲得しやすくなる。
本発明の実施形態によって酸および塩基を使用して液体トナー中のトナー粒子を帯電させることが、なぜトナー粒子の帯電作用を改善するかについての上記理論は、決定的でなくまたは必ずしも包括的でなく、特定の請求事項において特に要求されない限り、本発明の限定を意図したものでではない。上述の仮定の機構への追加としてのまたはその代わりとなる他の機構も、本発明の実施形態により帯電作用を高めることに関与し得る。
詳細な説明において、特定のトナーポリマーおよびトナーポリマーの混合物について記述する。これらのポリマーおよび混合物は、全く例示的なものである。その他のトナーポリマー材料、特に、酸および塩基によって形成され、陽イオンまたは陰イオンの一方がトナーに付着された状態で留まりかつ陽イオンおよび陰イオンのもう一方がキャリア液に溶解するものは、低レベルの帯電の場合を除き、改善された帯電作用を付与するはずである。本発明の使用に適するトナー材料の例は、背景技術の項目で挙げられているように従来技術に存在し得るが、上述のように、様々なポリマー成分を有する多くのトナー粒子の帯電が、十分なまたは少なくとも一応満足できる結果をもたらすと予測できる。
さらに、詳細な説明の項目においては例示的な負のトナー粒子について記述されているが、アミン部分を有するポリマーを含むトナー粒子は、一般に、正電荷を帯びる傾向がある。アミン部分を有するポリマーの例は、Rohm and Haasによって市販されているAcryloid DM 55、第三アミン基を含有するアクリル樹脂、およびHenkelによって市販されているMacromelt 6239、アミノ末端ポリアミドである。上記トナー粒子および正電荷を帯びる傾向をもつその他のトナー粒子を、カルボン酸部分を含むトナー粒子を負電荷に帯電させるのに用いられるプロセスと同様の本発明の実施形態によるプロセスを用いて、従来技術よりも効率的に正に帯電できることが予測される。しかし、本発明の実施形態によりトナー粒子を正電荷に帯電させる際、適当な塩基をまずトナーに添加し、続いて酸を添加する。任意に、塩基は、トナーキャリア液に可溶な炭化水素のバックグラウンド(基礎構造)をもつ一価および二価および三価の金属水酸化物またはアミンからなる塩基の群から選択される。任意に、酸は、ビス(2−エチルヘキシル)リン酸水素のようなリン酸誘導体、または硫酸誘導体である。
よって、本発明の例示的実施形態によれば、
トナーと酸とを混合し、
その酸に反応する塩基とトナーとを混合して、トナー粒子を帯電させることを含む、
液体トナー中のトナー粒子を帯電させる方法が提供される。
任意に、まず酸が、続いて塩基がトナー添加され、トナー粒子を負電荷に帯電させる。
本発明の実施形態において、酸は、スルホン酸またはカルボン酸を含む。任意に、酸は、ドデシルベンゼンスルホン酸(DDBS)、ビス(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸(AOT)およびジノニルナフタレンスルホン酸(DNNS)からなる群から選択される。
本発明の実施形態において、塩基はアミンを含む。任意に、アミンは、2−エチルヘキシルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミンおよび2−エチルヘキシルアミンからなる群から選択される。
本発明の実施形態において、塩基は金属水酸化物を含む。任意に、金属水酸化物は、一価または二価の金属水酸化物である。任意に、塩基は塩基性バリウムペトロネート(BBP)を含む。
本発明の実施形態において、塩基はジノニルナフタレンスルホン酸水酸化バリウム塩(DNNS BaOH)を含む。
本発明の実施形態において、トナー粒子は、カルボン酸部分を有するポリマーを含む。
本発明の一形態では、まず塩基を、続いて酸をトナーに添加し、トナー粒子を正電荷に帯電させる。
任意に、塩基は、トナーに可溶な一価、二価および三価の金属水酸化物を含む。
任意に、酸は、トナーに可溶なリン酸誘導体または硫酸誘導体を含む。
任意に、トナー粒子は、カルボン酸部分を有するポリマーを含む。
本発明の実施形態により帯電すべきトナー粒子を含む液体トナーは、当分野で周知の種々の方法のいずれかを使って製造することができる。典型的には、Du Pontによって製造された、任意にNucrel 699(エチレンアクリル酸およびメタクリル酸のコポリマー樹脂)のような熱可塑性ポリマーを、キャリア液、例えばEXXONによって製造されたIsopar-L(イソパラフィン合成液)と高温度(例えば120℃〜130℃)で混合し、キャリア液およびキャリア液により可塑化されたポリマートナー粒子のスラリーを形成する。スラリーを冷却し、キャリア液を全体に添加して、例えば10〜40重量%の固体を含むようにスラリーを希釈する。所望の色を有するトナー粒子を得るために顔料または染料を任意に添加し、その混合物をボールミルの中に装填し、トナー粒子が所望のサイズを有しかつ所望の粒子密度でキャリア液中に均一に分散するまで、比較的低温、つまり約40℃〜約60℃で摩砕する。摩砕もしくは粉砕中、トナー粒子の帯電を助長するために、帯電補助剤、例えばアルミニウムアルコキシド、アルミニウムまたはマグネシウムのステアリン酸塩またはオクタン酸塩、またはシリカ、アルミナまたはチタニアのような酸化物をトナーに添加することが多い。粉砕後、液体トナーを室温まで冷却する。
従来技術では、チャージディレクタをトナーに添加しそれと混合して、トナー全体にチャージディレクタが浸透するようにする。その後、トナーを、チャージディレクタがトナー粒子を帯電させるのに十分な時間にわたり放置する。チャージディレクタは、2−エチルヘキシルアンモニウムAOT、2−エチルヘキシルアンモニウムDDBSまたはDNNS Ba DDBSのような塩である。トナーは、さらに、保管または印刷のために必要とされる場合には希釈される。保管するには、トナーを、不揮発性固体(NVS)が約20重量%となるまで希釈する。その濃度は、使用する直前に、典型的には約1%〜約2.5重量%のNVS濃度まで追加のキャリア液で希釈される。任意に、少量のテフロン粒子をトナーに加えるが、これにより、耐性が改善される。
本発明の実施形態によれば、トナーを、場合によっては粉砕段階後、トナーに酸を添加し、好ましくはトナーと酸との混合物を混合してトナー全体に酸を浸透させることによって帯電させる。次に、その酸と反応してチャージディレクタとして機能する酸性塩を形成する塩基をその混合物に添加する。好ましくは、トナー全体に塩基が浸透するように混合物を混合し、その後、トナーを、塩基と酸とが反応してこれによりトナー粒子を帯電するのに十分な時間にわたって放置する。
本出願の発明者は、従来技術による帯電方法と比較して本発明の実施形態によるトナー粒子の帯電の効率を測定するために、多数の異なった実験を実施した。「塩ならびに酸および塩基による帯電」という表題を付けた表1は、実施例として、液体トナーに含まれる特定のポリマーをベースとしたトナー粒子を帯電させた結果を提示する。本発明の実施形態によれば、以下のように規定するトナーを、カラー識別子(CMYK)の接頭辞を付して、それぞれタイプAおよびタイプBで表す。トナータイプAおよびタイプBは、カルボン酸部分を有しかつ負に帯電する傾向があるエチレンアクリル酸コポリマーをベースとしたポリマーを含有するトナー粒子を含む。
一般に、上記トナーは、繊維エクステンションにより形成されるが、その他のトナーも本発明の方法および材料によって帯電させることができる。
表1の各トナーおよびCDとして使用可能な複数の各種塩に関して、第1の量のトナーの帯電を従来技術に従って実施し、この場合、50ミリグラム/グラムトナーNVS(mg/g−NVS)に等しい量の「チャージディレクタ」塩をトナーに添加した。トナーと塩との混合物を約1時間混合して混合物全体に塩を浸透させ、次いで、塩がトナー中のトナー粒子を帯電させるのに十分な時間にわたってその混合物を室温で放置した。第2の量のトナーの帯電を本発明の実施形態に従って実施し、この場合、酸をトナーと混合し、次いでこのトナー/酸混合物に、酸と反応して塩を形成する塩基を混合した。
本発明の実施形態では、塩基を添加する前に酸を約1時間トナーと混合させたが、それより短いかまたは長い時間を適用することもできる。塩基を添加し、トナー全体に塩基を浸透させるために混合した後、トナーを室温に放置して、これにより、塩基と酸とを反応させ、トナー中のトナー粒子を帯電させた。第2の量のトナーに加えられた酸および塩基の量は、トナー中でNVS1グラム当り約50mgの塩が生成される量であった。
本発明の実施形態によりトナーを帯電させる方法を塩による帯電と比較するために、各場合で帯電後にトナー粒子によって蓄積された電荷に起因するトナーの導電率を、当分野で周知の方法を使って測定し、導電率の比を得た。液体トナーのような液体の伝導率を測定する器具および方法は、2003年10月23日付け出願のPCT出願PCT/IL03/00866に記載されており、その開示内容は参照により本願に組み込まれる。
各トナーについて、表1で「塩」と書かれた列は、従来技術によりトナーを帯電させるのに使用した塩の名称を表す。表に挙げられた任意の塩に関して、表中、「酸/塩基」と標識された列は、本発明の実施形態によりトナーを帯電させるのに使用された対応する酸および塩基を表す。帯電トナーのトナー粒子の、塩による帯電によって得られた導電率ならびに酸および塩基による帯電によって得られた導電率は、「PC SALT」および「PC A/B」とそれぞれ標識された列で、ピコシーメンス/cm(pS/cm)の単位で与えられる。「T」と標識された列は、従来技術によりトナーを帯電させるために塩を付加した時点ならびに本発明の実施形態によりトナーを帯電させるために塩基を添加した時点から、トナーの導電率測定が実施される時点までの時間間隔を時間(h)または日(d)単位で示す。「R」と標識された列は、粒子の導電率間の比を示し、これは、本発明の実施形態によって実現された、従来技術と比較しての帯電向上の尺度である。
表1によれば、各場合で、本発明の実施形態に従って実施したトナーの帯電により、直接的に塩による帯電で得られる粒子の導電率と比較して、比Rが示すように実質的により高い粒子導電率がもたらされている。その向上の程度は、単独で使用した場合にはトナーに対して比較的低い粒子導電率しか与えない塩に関して特に大きい。例えば、トナーK−Bについては、DNNS Ba DDBS、DNNS Ba DNNS、ジエチルアンモニウム DNNSおよびトリエチルアンモニウム DNNSの塩に注目されたい。比較的高い導電率を与える塩に関しては、向上の程度は、「低導電率」塩ほどではないが、それでも実質的なものである。
表1は、所与の塩でトナーを帯電させることによって得られる粒子導電率、ならびにそれに対応する酸および塩基でトナーを本発明の実施形態により帯電させることによって得られる導電率の向上が、トナーに強く依存し得ることも示す。表1に結果を示していないが、本願の発明者によって実施された実験では、最初に酸をトナーに添加し混合し、続いて塩基を添加し混合する代わりに、最初に塩基を添加しトナーと混合し、次いで、酸を付加し混合する。これらの「逆の」混合工程では、トナーK3.2およびY3.1に関するトナー粒子の導電率に関しては、実質的に何ら向上がなく、粒子導電率は、概ね、塩で直接帯電させることにより得られた対応する粒子の導電率とほぼ同じかまたはそれより低かった。
Figure 2008513831
本願発明者は、K−BおよびY−Aの両方に対して最高の粒子導電率をもたらす塩2−エチルヘキシルアンモニウムDDBSに関して、様々な量の塩ならびに対応する量の酸および塩基を使用して本発明により様々なトナーを帯電させる時の、塩によってもたらされるトナーの導電率を検討するべく実験を実施した。
以下に示す表2は、様々な液体トナー中に含まれるトナー粒子AおよびBを本発明の実施形態に従って帯電させた結果を示す。表2において「トナー」と標識された表の第1列の事項は、様々なトナーを表している。トナーごとに、従来技術に従って様々な量の塩2−エチルヘキシルアンモニウム(DDBS)をトナーに添加して室温で24時間混合することにより、トナーの所定量を帯電させた。各場合において、「帯電レベル」と標識された列は、トナー粒子を帯電するべくトナーに添加された、mg/g−NVSトナー(NVSとしてのトナー1g当たりのmg)での塩の量を表す。
表2に挙げられた各トナーを帯電させるために、10、30および50mg/g−NVSの塩という帯電レベルを用いた。但し、トナーY−AおよびY−Bについては、50mg/g−NVSのみの塩により帯電させた。各帯電レベルおよび各トナーに関して、「T」で表された列は、トナーの導電率を測定した時間を、トナーが帯電された時点からの時間または日単位で与える。「PC SALT」と標識された列は、トナー中のトナー粒子の移動度によるトナーの粒子導電率をpS/cmで表し、これは、「帯電レベル」の列で示された帯電レベルに対しTの列で表された時点で測定されたものである。
「PC ACID/BASE」と標識された列は、本発明に従ってトナーに最初にドデシルベンゼンスルホン酸(DDBS)を、続いて2−エチルヘキシルアミンを添加することによって帯電させたトナーの粒子導電率を表す。各場合で添加された酸および塩基の量は、反応して「帯電レベル」と標識された列で表示された塩の量をもたらす量である。「R」と標識された列は、各場合について、酸および塩基を使用する本発明の帯電操作によって得られた粒子導電率の、酸と塩基との反応によって形成された塩を使った対照の帯電操作によって得られる導電率に対する比を示す。
Figure 2008513831
表2から、Rは、概して、少なくとも対象となる濃度(より高い濃度)については1より大きく、電荷はチャージディレクタの量が増えるにつれて増えることが分かる
結果を上に示した実験では、代表的なトナーを、後述のプロセスによって製造した。
K−Aトナーを製造するため、Nucrel 699(du Pont)7.5kgと、Isopar L(Exxon)7.5kgとを、150℃の制御された温度で、Rossの二重遊星混練機(double planetary mixture)で速度2で1時間混合し、次いで、90℃に予備加熱されたIsopar15kgを添加して、さらに速度5で1時間混合した。この混合物を速度3で混合しながら室温まで冷却した。その冷却されたもの140gを、カーボンブラックMogul L(Cabot)9.3g、アルカリブルー1.9g、ステアリン酸アルミニウム0.46gおよびIsopar L50gと共に、1/4インチの炭素鋼ボールが充填されたSO摩砕機(Union Process Inc., Akron, Ohio)へ移した。その混合物を250rpmで24時間粉砕した。粉砕された混合物をIsopar Lで2%固体となるまで希釈し、帯電操作を実施した。
Y−Bトナーを製造するために、Nucrel 699 6kg、Aclyn 5120(Allied)1.5kgおよびIsopar L7.5kgを、150℃の制御された温度で、Rossの二重遊星混練機で速度2で1時間混合し、次いで、90℃に予備加熱されたIsopar15kgを添加し、さらに速度5で1時間混合した。その混合物を速度3で混合しながら室温まで冷却した。混合物140gを、Paliotol yellow D1155(BASF)4.7g、Paliotol D 1819(BASF)1.2g、ステアリン酸アルミニウム1.4gおよびIsopar L50gと共に、1/4インチの炭素鋼ボールが充填されたSO摩砕機(Union Process Inc., Akron, Ohio)へ移した。その混合物を250rpmで24時間粉砕した。粉砕された混合物をIsopar Lで2%固体となるまで希釈し、帯電操作を実施した。
K−AおよびY−Bトナーを作るのに用いられた顔料の代わりに当分野で知られている種々の顔料を使って、様々な色を有するトナーを製造した。
本出願の説明および特許請求の範囲では、「含む」、「有する」および「もつ」("comprise"、"include"、"have")という動詞ならびにそれらと語源を同じくする語の各々を用いる場合、その動詞の1つまたは複数の目的語が、その動詞の1つまたは複数の主語の構成部材、成分、要素または部分を必ずしも完全に挙げているものでないことを示している。
本発明は、実施例として提供されかつ本発明の範囲を限定する意図のない本発明の実施形態の詳細な説明を用いて記述している。記述された実施形態は様々な特徴を含むが、本発明の実施形態全てにおいて、その特徴全てが必ずしも必要とされるわけではない。本発明の幾つかの実施形態は、その特徴の幾つかまたはその特徴の可能な組合せのみを利用するに過ぎない。記述された本発明の実施形態の変形および記述された実施形態において言及された特徴の様々な組合せを含む本発明の様々な実施形態が、当業者によって想到される。本発明の範囲は、請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (16)

  1. 液体トナー中のトナー粒子を帯電させる方法であって、
    前記トナーを酸と混合し、さらに
    前記トナーを、前記酸と反応する塩基と混合してトナー粒子を帯電させるステップと
    を含む、方法。
  2. 最初に前記酸をトナーに添加し、続いて前記塩基を添加して、トナー粒子を負電荷に帯電させる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記酸がスルホン酸またはカルボン酸を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記酸が、ドデシルベンゼンスルホン酸(DDBS)、ビス(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸(AOT)およびジノニルナフタレンスルホン酸(DNNS)からなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記塩基がアミンを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記アミンが、トリエチルアミン、ジエチルアミンおよび2−エチルヘキシルアミンからなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記塩基が金属水酸化物を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記金属水酸化物が一価または二価の金属水酸化物である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記塩基が塩基性バリウムペトロネート(BBP)を含む、請求項7または8に記載の方法。
  10. 前記塩基がジノニルナフタレンスルホン酸水酸化バリウム塩(DNNS BaOH)を含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記トナー粒子がカルボン酸部分を有するポリマーを含む、請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 最初に前記塩基を添加し、続いて前記酸を添加してトナー粒子を正電荷に帯電させる、請求項1に記載の方法。
  13. 前記塩基が前記トナーに可溶の一価、二価または三価の金属水酸化物を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記酸がリン酸誘導体を含む、請求項12または13に記載の方法。
  15. 前記酸が、前記トナーに可溶の硫酸誘導体を含む、請求項12または13に記載の方法。
  16. 前記トナー粒子が、カルボン酸部分を有するポリマーを含む、請求項12から15のいずれか1項に記載の方法。
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