JP2008510544A - 外泌尿器カテーテル - Google Patents

Abstract

外泌尿器カテーテルは、シース部（１）および先端部（３）を含む。接着剤層（７）がシース部（１）の内側に設けられかつ第一リミット（７ａ）と第二リミット（７ｂ）との間に延在する。接着剤層（７）の少なくとも第一リミット（７ａ）を表示する少なくとも一つの表示手段（８）が設けられている。表示手段（８）は、例えば着色線（８）の形態の、視覚表示であってよい。

Description

本発明は、シース部および先端部を含む外泌尿器カテーテルに関し、前記シース部は前記先端部と開口端との間に延在し、接着剤層が前記シース部の内側に設けられかつ第一リミットと第二リミットとの間に延在する。

外泌尿器カテーテル、もしくはウリシース（urisheaths)は、男性の尿失禁を援助しかつ尿道疾患の治療または手術に関連して病院用として従来から使用されている。かかる外泌尿器カテーテルは、取付け状態でペニスの軸を封入するシースまたは本体部、およびホースを介して、例えばベッドまたは使用者の脚へ締結される、尿収集袋に連結される先端部を通常含む。

伝統的に、外泌尿器カテーテルは巻回状態で配送される。この配送状態において、シース部は複数の連続的渦巻き状態に巻回されて、接着剤の層が渦巻き内に完全に収容されることにより、内側を周囲に接着させることなくシース部を包装かつ処理できる。外泌尿器カテーテルをペニス上に適用するには、シース部を僅かに巻き戻し、シース部の内側上の接着剤層を露出させる。この状態で、外泌尿器カテーテルをペニス上に設置し、接着剤層を皮膚に接触させ、かつシース部の残部を続いて巻き戻す。

外泌尿器カテーテルを適用する場合、接着剤が皮膚に接触する前に正確に位置決めすることが必須である。接着剤の初期タック（tack)は、比較的高く、不正確に設置された外泌尿器カテーテルを再適合させることは困難である。ある場合には、外泌尿器カテーテルは不成功な試みの後に新しい外泌尿器カテーテルと交換しなければならなくなる。

かかる困難性は特に身障者の場合に顕著であり、往々にして、外泌尿器カテーテルの取付けを遂行するには助けを必要とする。かかる補助は、費用がかかり、かつ大抵の使用者は泌尿器カテーテルの取付けを個人的問題と考えているので、多かれ少なかれ不快なことと考えている。

このような背景から、本発明の課題は、導入部に記載の種類の外泌尿器カテーテルを、上述の欠点を克服または少なくとも緩和して、提供することである。

上記および他の課題は、シース部および先端部を含む外泌尿器カテーテルであって、前記シース部が前記先端部と開口端との間に延在し、接着剤層が前記シース部の内側に設けられかつ第一リミットと第二リミットとの間に延在し、前記シース部が複数の連続的渦巻き状態に巻回できるように構成され、接着剤層の少なくとも第一リミットを表示する少なくとも一つの表示手段を含むことを特徴とする、外泌尿器カテーテルを提供することにより達成される。

本発明は、接着剤が皮膚と接触し始めるとき、特にシース部を巻き上げるときを検出することが困難であろうとの認識に基礎を置く。表示手段を付加することにより、接着剤層の開始、即ち第一リミットは検出可能となる。これは、また、外泌尿器カテーテルの人への適用を補助する。シース部は、接着剤が皮膚と接触する直前時点まで安全に巻き戻される。外泌尿器カテーテルが正確に位置決めされることにより、次に、シース部は接着剤を皮膚に接触させるために更に巻き戻されてよい。

理解されるように、例えば複数の剥離ライナー等の潜在的表示手段は、複数の剥離ライナーが一緒になって皺を作り移動するので、シース部を巻き上げる場合には使用できない。更に、かかる剥離ライナーは、シリコーン等で形成されたウリシース等の新規ウリシースの材料が剥離ライナーとしてそれ自体作用するので、一般的には不必要である。従って、シース部を巻き上げるウリシースの場所を表示する他の表示手段が提供される必要がある。

更に、シース部は巻き上げられかつ従って接着剤のリミットの検出がしばしば困難であるような、特にシース部が透明の場合、または少なくとも一部が透明であり、その重合した層が接着剤層による拡散図を創出するような場合に、付加的表示手段が必要である。

従って、身障者にとっても、本発明による外泌尿器カテーテルの取付け取り扱いは、医療スタッフの援助を必要とすることなく可能である。結果として、使用者は、外泌尿器カテーテルの更に快適な取付けを経験し、かつ医療関係者を割愛できる。

本発明の一実施形態において、前記表示手段は視覚表示である。

前記視覚表示は着色によって提供できる。これは、接着剤の層による第一リミットを直ちに認識させ、かつ色彩は外泌尿器カテーテルの製造時に容易に付与でき、低コストを必要とするのみであり、さもなければ付加的生産コストを不要とする。一実施形態において、前記表示手段は着色線の形態である。他の選択として、前記表示手段は接着剤層の着色により設けられる。

少なくとも一つの表示手段としての色彩の選択は、更に他の利点、即ち、異なる寸法の外泌尿器カテーテルが異なる表示色彩を有する場合に、その表示手段は外泌尿器カテーテルの寸法を確認するために付加的使用ができる。

選択的または付加的に、少なくとも一つの表示手段は接触表示であってよい。これは、視力障害のある使用者であってもその取付けを遂行できる。好適には、かかる接触表示手段は第一リミットに沿った複数の周辺突起を含む。

次に、添付図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。

本発明による外泌尿器カテーテルの構造を図１および２の第一実施形態を参照して説明する。図３および４の第二および第三実施形態において、第一実施形態と同一または類似機能を有する要素は同一参照番号により示され、第一実施形態との関係で相違点のみが詳細に説明される。

外泌尿器カテーテルは、開放端２を有するソフトで薄い壁で構成される可撓性シース部１を含む。開放端２の反対端で、シース部１は先端部または端部３に連結されるか、または一体的に形成される。シース部１は、使用者のペニス（図示せず）上に取り付けることが意図され、かつ先端部３は外泌尿器カテーテルを尿袋または同様物（図示せず）にホース（図示せず）により連結することが意図されている。

シース部１は、任意適宜材料により形成される。有利には、シース部１はある程度透明である。『透明』の用語は、外泌尿器カテーテルを除去することなくペニスの少なくともある領域を視察できるようなものと理解されている。

先端部３は可撓性ベロー部４により提供される捩じれ抵抗室、および先端連結部材５を含む。ベロー部４の四つの環状部は、任意に圧縮されてよく、それにより先端連結部材５は外泌尿器カテーテルの長軸に対して略９０°よりも小さい任意角度で方向付けされている。これは尿袋に通じるホースの閉塞を防止し、かつ外泌尿器カテーテルの尿袋からの独立移動を可能にする。図示形態において、先端連結部材５は更に円周ビード６を有する。

使用者のペニスに対して外泌尿器カテーテルを固定するために、シース部１の内側の一部は適宜接着剤の層を有する。この接着剤層は、図１および２において参照番号７で示され、例えば水蒸気に対して比較的高い浸透性を有する感圧接着剤の層またはコーティングとして設けられてよい。かかる接着剤層は、先端部３の領域における第一リミット７ａと、図示形態第において開放端２の近くに位置する第二リミット７ｂとの間に延在する。ただし、当然ながら、接着剤層の他の形態が考慮可能である。第一実施形態において、接着剤層７は事実上透明であり、かつ図２に示された陰影は、破線が第二リミット７ｂを示すために、単に解説理由から付けられている。

つまり、外泌尿器カテーテルは表示手段を有し、その機能を次に詳細に説明する。図１および２の実施形態において、表示手段は着色線の形態を採用する。着色線８は、接着剤層７の開始位置に位置決めされ、実質的に第一リミット７ａに合致するようになっている。同様に、着色線８を第一リミット７ａから僅かに外して位置決め可能である。

外泌尿器カテーテルは巻回状態で配送される。この状態において、シース部１は、開放端２から開始して先端部３へ向って、連続的に渦巻き状態に巻き取られる。連続的渦巻き状態に巻き取ったシース部１の相互間の粘着を防止するために、外側はそれ自体既知の方法による接着拒絶特性を有する。この巻回配送条件において、接着剤層７は露出されず、即ち着色線８および第一リミット７ａがその巻回した渦巻き中に位置決めされる。

外泌尿器カテーテルが使用者上に取り付けられるときに、シース部１を僅かに解巻して、即ち巻き戻して、着色線８の形態の表示手段を表出させ、外泌尿器カテーテルの外側からまたは内側から取付けている人が視認できるようにする。この僅かな巻戻し状態は、図１の状態に実質的に対応し、第一リミット７ａに対する着色線８の正確な位置に依存する。この時点で、外泌尿器カテーテルは使用者のペニス上に位置決めされる。更にシース部１を巻き戻すことにより、外泌尿器カテーテルは、接着剤層７と皮膚との間での接触により提供される接着により所定位置に保持される。続いて、シース部１の残部を巻戻してシース部１が少なくとも一部でペニスの軸を取り囲むようにする。

図３を参照すると、第二実施形態の接着剤層２７は、第一実施形態に対応する、第一リミット２７ａと第二リミット２７ｂとの間に延在する。しかし、接着剤層２７の開始点、即ち少なくとも第一リミット２７ａを、マークする表示手段は接着剤層２７の着色により提供される。この着色は、適宜方法により実行でき、例えば潜在的に彩色された接着剤を使用することにより、または分離の着色剤または顔料が添加されてよい。

図４に示された第三実施形態において第一リミット２７ａと第二リミット２７ｂ間に延在する接着剤層２７の開始点をマークする表示手段は接触表示である。この表示手段は、第一リミット２７ａに沿った複数の周辺突起２８で構成される。

当然ながら、一つの外泌尿器カテーテルにおいて異なる複数の表示手段を組み合わせることが可能である。例えば主として接触による表示手段であると同時に、ある程度まで可視的であり、またその逆であってもよい。オーディブル要素を有する表示手段が同様に想定可能であり、例えば、シース部上の接着剤層の開始点が露出されるときに生じるクラッキンクグサウンド（cracking sound)であってよい。同様に、一つ以上の表示手段を有していてよい。

本発明は上述の実施形態に限定されると理解されるべきでなく、種々の組合せまたは改変が特許請求の範囲から逸脱することなく実施可能である。

例えば、本発明はペニス上に設置する外泌尿器カテーテルに関して説明したが、当然ながら他の物質に適用可能であり、その物質と皮膚間の接着接触が含まれる。明らかなように、本発明は外科手袋、避妊用コンドーム、指サックに同様に適用できる。

巻回状態の本発明による外泌尿器カテーテルの第一実施形態の側面図を示す。 解巻状態の図１の外泌尿器カテーテルの側面図を示す。 本発明による外泌尿器カテーテルの第二実施形態の図２に対応する側面図を示す。 本発明による外泌尿器カテーテルの第三実施形態の側面図を示す。

Claims (6)

1. シース部（１）および先端部（３）を含み、
   前記シース部（１）が前記先端部（３）と開口端（２）との間に延在し、
   接着剤層（７，１７，２７）が前記シース部（１）の内側に設けられかつ第一リミット（７ａ，１７ａ，２７ａ）と第二リミット（７ｂ，１７ｂ，２７ｂ）との間に延在し、
   前記シース部（１）が複数の連続的渦巻き状態に巻き取ることのできる、外泌尿器カテーテルにおいて、
   外泌尿器カテーテルは、接着剤層（７，１７，２７）の少なくとも第一リミット（７ａ，１７ａ，２７ａ）を表示する少なくとも一つの表示手段（８，２８）を含むことを特徴とする、外泌尿器カテーテル。
2. 前記表示手段（８）は視覚表示手段である、請求項１による外泌尿器カテーテル。
3. 前記表示手段（８）は着色線（８）の形態である、請求項２による外泌尿器カテーテル。
4. 前記表示手段（８）は接着剤層（１７）の着色により設けられている、請求項２による外泌尿器カテーテル。
5. 少なくとも一つの前記表示手段（２８）は接触表示手段である、請求項１による外泌尿器カテーテル。
6. 少なくとも一つの前記表示手段は前記第一リミット（２７ａ）に沿った複数の周辺突起（２８）を含む、請求項５による外泌尿器カテーテル。

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