JP2008503533A - 本態性振せん及び他の振せん症候群を治療するためのペプチド化合物の新しい使用 - Google Patents

本態性振せん及び他の振せん症候群を治療するためのペプチド化合物の新しい使用 Download PDF

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Abstract

本発明は本態性振せん及び他の振せん症候群を治療するためのペプチド化合物のあるクラスの使用に関する。

Description

本発明は本態性振せん及び他の振せん症候群を治療するためのペプチド化合物のあるクラスの使用に関する。
特定のペプチドは中枢神経系(CNS)活性を有することが解っており、癲癇及び他のCNS障害の治療において有用である。米国特許5,378,729に記載されているこれらのペプチドは下記式(Ia):
Figure 2008503533
[式中、
Rは水素、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリール低級アルキル、複素環、複素環低級アルキル、低級アルキル複素環、低級シクロアルキル、低級シクロアルキル低級アルキルであり、そしてRは非置換であるか、又は少なくとも1つの電子求引基又は電子供与基で置換されており;
は水素又は低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール低級アルキル、アリール、複素環低級アルキル、複素環、低級シクロアルキル、低級シクロアルキル低級アルキルであり、各々は非置換であるか、又は1つの電子供与基又は電子求引基で置換されており;
及びRは独立して水素、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール低級アルキル、アリール、複素環、複素環低級アルキル、低級アルキル複素環、低級シクロアルキル、低級シクロアルキル低級アルキル、又はZ−Yであり、ここでR及びRは非置換であるか、又は少なくとも1つの電子求引基又は電子供与基で置換されており;
ZはO、S、S(O)a、NR、PR又は化学結合であり;
Yは水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、ハロ、複素環、複素環低級アルキルであり、そしてYは非置換であるか、又は電子供与基又は電子求引基で置換されているが、ただしYがハロである場合はZは化学結合であるか、
又はZYは一緒になってNRNR、NROR、ONR、OPR、PROR5、SNR、NRSR、SPR又はPRSR、NRPR又はPRNR
Figure 2008503533
であり;
、RおよびRは独立して水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルケニル又は低級アルキニルであり、ここでR、RおよびRは非置換であるか、又は電子求引基又は電子供与基で置換されており;そして、
はR又はCOOR又はCORであり;
は水素又は低級アルキル又はアリール低級アルキルであり、そしてアリール又はアルキル基は非置換であるか、又は電子求引基又は電子供与基で置換されており;そして、
nは1〜4であり;そして、
aは1〜3である]を有している。
米国特許5,773,475もまたCNS障害を治療するために有用な別の化合物を開示している。これらの化合物は、下記式(IIa):
Figure 2008503533
[式中、Arは非置換であるか、又はハロで置換されているアリールであり;Rは低級アルコキシであり;そしてRはメチルである]を有するN−ベンジル−2−アミノ−3−メトキシ−プロピオンアミドである。
米国特許5,378,729及び米国特許5,773,475は参照により本明細書に組み込まれる。しかしながら、これらの特許の何れも本態性振せん及び他の振せん症候群を治療するためのこれらの化合物の使用を記載していない。
WO02/074297は末梢神経障害疼痛に関連する異痛の治療のために有用な医薬組成物の製造のための、Arはハロで置換されていてもよいフェニルであり、Rは炭素原子1〜3個を含有する低級アルコキシであり、そしてRはメチルである式(IIa)の化合物の使用に関する。
WO02/074784は急性及び慢性の疼痛の種々の型及び症状、特に非神経障害性の炎症疼痛、例えば慢性リューマチの疼痛及び/又は二次的な炎症性の骨関節炎の疼痛を治療するための抗侵害受容特性を示す式(Ia)及び/又は式(IIa)を有する化合物の使用に関する。
振せんは身体の部分の律動性の振動を指し、そして、拮抗筋肉の交互又は不規則な同期収縮から生じる身体部分の不随意の律動的な振動性の運動として定義される。振せんは不随意運動の最も一般的形態である。ほぼ全ての個体がその生涯のある時点において振せんを経験するが;振せんに伴うもののうち僅かな部分のみが医学的注意を必要とするものである。振せんは正常(生理学的)又は病理学的な過程から生じる場合があり、その病因又は現象学的性質(即ち活性化の状態、頻度、振幅、波形)により特徴付けられる。顔面領域に関わるものを除き、振せんは、身体部分が運動する周囲の関節により定義されるか特徴付けられることが多い。
振せんの臨床的現象を説明するために用いる用語は安静時振せん及び企図振せんを包含する(第1表参照)。安静時振せんは筋肉が随意的に活性化されない時に生じ、企図振せんは筋肉の随意収縮と共に現れる。サブタイプには姿勢振せん、運動性振せんおよび等尺性振せんが包含される。姿勢振せんは重力に逆らった姿勢を随意的に維持している場合に生じる。運動性振せんは随意運動の何れかの形態の間に生じる。意図的又は終末的な振せんは目標指向性運動の終末に向けた運動振せんの悪化を指す。
第1表 臨床的現象による振せんの分類
Figure 2008503533
振せんは更に解剖学的分布(例えば頭部、例えば顎、顔面、舌又は口蓋、又は、上下肢
);頻度;および共存する神経学的状態、振せん原性の医薬の使用、または他の原因状態により説明される。
振せんには20を超える種類が存在する。本態性振せん(ET)が最も一般的である。
ETは一般的な神経学的運動障害である。推定によれば、ETはパーキンソン病(PD)の10〜20倍もの高い頻度を示しており、合衆国においては5百万〜10百万もの人間が罹患している。過去において症状は「良性の本態性振せん」と称される場合が多かった。しかしながら多くの専門家は「良性」という用語の使用を不幸なものと考えており、その理由は障害、社会的不利及びクオリティオオブライフに対するETの影響を不適切に最小化する場合があるためである。
病因又は精神生理学の要因に基づいた振せんの実際の分類がないため、振せん研究は典型的には臨床的分類に依存している。振せんの臨床的分類は以下に基づくものである。
・臨床的現象学
・解剖学的又は構造的分布
・振せんを活性化させる行動
・秒当たりサイクル数で測定した相対的振せん周波数
・医療投薬履歴及び臨床評価(即ち、合併している神経学的状態、薬剤誘発又は毒性振せん等)
ETの臨床的分類の定義は現在進行中の発展的過程である。幾つかの分類スキームが提案されており、その例として1997年の振せんに関する運動障害学会(MDS)の統一見解陳述書(Consensus Statement of the Movement Disorder Society (MDS) on Tremor)が挙げられる(第2表参照)。
第2表 運動障害学会の統一見解陳述書
Figure 2008503533
ETは他の特定の新生の種類とも区別しなければならない。これらには増強された生理学的、薬剤誘導、毒性、ジストニー又はパーキンソン振せんが包含される。例えばETにおける孤立性の頭部振せんは頚部ジストニー患者の40%までにおいて観察される頭部振せんからは除外しなければならない。ET患者において、頭部振せんは律動せいの規則的な振動を特徴としているが、頚部ジストニーに関連するものは不規則となる傾向があり、頭部又は顎部の傾きと共に生じ、そして部位の変化に伴って強度も変動する。ET及びパーキンソン振せんは姿勢、運動性及び安静時の振せんの振せん成分を特徴とする。しかしながら、伝統的にはPDは主に行動と共に鈍化する安静時振せんを特徴とするのに対し、ETは一般的に安静と共に鈍化する姿勢/運動性振せんを特徴とする。更に又、PDには頭部又は音声の振せんがほぼ全く関与しないが、顎部及び口周囲の構造は関与している。
伝統的なETのほかに、MDSの統一見解の基準は特定の振せん要素の臨床観察に基づいて幾つかの別の症候群を説明している。ETの示差的診断において重要な点として、これらの症候群的振せん分類は以下のものを包含する。
生理学的振せん。正常な現象である生理学的振せんは全ての収縮筋肉群で生じる。8〜12Hzの周波数範囲において、筋電図記録(EMG)上では検出が困難である。裸眼では殆ど目視できないが、生理学的振せんは手の上に紙1枚を乗せて指を堅固に伸ばした場合に検出できる場合が多い。
増強された生理学的振せん、即ち検出可能な水準までの生理学的振せんの増強。生理学的振せんは、ストレス、不安、疲労、運動、寒さ、飢餓感、刺激剤の使用、断酒、又は代謝撹乱、例えば、低血糖症又は甲状腺機能亢進症の条件下に増強される。
非定量振せん症候群。非決定性振せん症候群を有する患者は伝統的ETの基準を満足するが、しかしなお、他の神経学的障害の診断のためには不十分である別の神経学的兆候を有している。
一次性起立性振せんは着座又はリクライニング時には生じず、構えの姿勢の間に生じる下肢、体躯及び恐らくは上肢の筋肉の姿勢振せんである。多くの患者においては起立性振せんは歩行時には抑制される。EMGで観察されるとおり、起立性振せんは主に下肢の対側性及び同側性の筋肉の同調運動単位活動性の13〜18Hz同調である高周波数を特徴とする。
ジストニー振せん。ジストニー振せん症候群の定義に関しては統一見解に至っていないが、MDS統一見解基準の著者等は、この一般的な範疇において多くの定義を提案している。例えば、「ジストニー振せん」とは主にジストニーに罹患した身体部分において生じる姿勢及び運動性振せんを指す。
作業及び場所特異的振せん。これらの振せんは特定の高度に専門的な運動活動の実施により生じる。これらには筆記中にのみ、又は主に生じるがもう一方の手の活動では生じない振せんとして定義される一次性筆記振せん;職業上の振せん、例えば運動選手や音楽家が罹患する特定の振せん;又は孤立性の音声振せんを包含する。
パーキンソン振せん症候群、即ち、PD患者の病理学的振せんの表れ。PDは緩徐に進行する中枢神経系(CNS)の変性障害であり、振せん(主に安静時振せん)、剛直性および運動緩徐または遅延および貧運動を特徴とする。安静時振せんはPDの診断上の基準であるが、他の形態の振せんも生じてよい。
小脳性振せん症候群は恐らくは姿勢(ただし安静時ではない)振せんに関連して主に5Hz未満の周波数の純粋又は一次性の企図振せんとして説明される。「小脳性」及び「企図」振せんという用語は互換的に使用される場合が多い。
ホームズ振せん。伝統的には赤核又は中脳振せんとして知られているいわゆるホームズ振せんは、小脳視床及びドーパミン作用性の系、例えば脳幹、小脳及び視床の関与するもの、及び恐らくはその経路が罹患した傷害による兆候的な安静時、企図及び恐らくは姿勢振せんとして定義される。
口蓋振せん。軟口蓋のこれらの律動性の運動は脳幹及び中脳の障害及び関連するオリーブ体の擬似肥大に後続して起こる場合と起こらない場合がある。
神経障害振せん症候群。特定の末梢神経障害、特にガンマグロブリン不全血症性の神経障害には一般的に罹患四肢の振せん、一次運動性及び姿勢振せんが伴う。
薬剤誘導及び毒性振せん症候群。他の医学的状態を治療するために使用する薬剤が振せんを誘発する場合がある。このような医薬としては、テオフィリン、バルプロエート、リチウム、3環式の抗欝剤、睡眠薬;交感神経様作用剤、アンフェタミン、ステロイド、内分泌及び代謝の障害を治療するために使用される特定の薬剤又は他の種々の薬剤が包含される。毒性振せん、例えばマンガン、砒素又は水銀中毒又は被毒において観察されるものは他の神経学的症状、例えば歩行困難、剛直、ジストニー、運動失調、構語障害、混乱等と共に生じる。
心因性振せん。この型の振せんは身体化の病歴、未関連の神経学的兆候の存在、及び、突然の振せんの発症又は退行により示唆される場合がある。
ミオリトミー。脳幹に傷害のある患者で観察される2〜4Hzの緩徐な振せん(ホームズ振せんと同様)。
ETに伏在する厳密な機序は未知のままである。明確なCNS病理又は構造的傷害は全くわかっていない。しかしながら、振せん原性の振動の中枢原因を示唆する幾つかの病理生理学的理論が提案されている。より詳細には、ETは振動様式に入る中枢ネットワーク又は細胞群内の中枢振動活性から生じると考えられる。このモデルにおいては、オリーブ体−小脳−赤核ループ内の振動を有する神経系内の相互に連結された振動ループが正常な鈍化影響を示し、脊髄反射ループの振動を可能にする。更に又ストレッチループ回路並びにCNS内の回路が不安定化し、筋収縮(中枢発振体)を駆動するか、又はストレッチループとCNS回路の両方が組み合わさってETの場合のような振せんを発生させることが提案されている。
末梢要因も振せんに寄与すると考えられる。ベータ−アドレナリン受容体ブロッカー、例えばプロプラノロールは、末梢ベータ−2−アドレナリン受容体を介してET及び生理学的振せん(PT)を減衰させる。更に又、静脈内および動脈内のエピネフリンがプロプラノロールによりブロックされた末梢前腕ベータ−アドレナリン受容体を介して生理学的振せんを増強する。しかしながら、ベータブロッカーはまた中枢経路にも影響する場合がある。
特定の治療薬は振せん緩解作用を有する場合があるため、薬物療法は障害となる振せんを有する如何なるET患者に対しても合理的な選択肢である。大部分の患者は薬理学的な治療から利益をこうむり、多くが顕著な振せんの減衰を経験する(第3表参照)。しかしながら、振せんが完全に消失する患者は殆どない。更に又、時間と共に振せんの重症度を潜在的に高める長期の治療を受けている一部の患者では、耐容性が報告される場合がある。
第3表 本態性振せんのための選択された薬理治療選択肢
Figure 2008503533
ETの抑制における種々の程度がこれらの薬剤で得られている。しかしながら、これらの薬剤の何れも全ての患者に利益をもたらすものではない。一般的に、第一線の治療薬は特に共存症に罹患している高齢者においては副作用を伴う。ETの発生率は年齢とともに増加するため、有効で安全な治療法は存在していない。
振せんの治療のための式(Ib)及び/又は式(IIb)の化合物の使用は報告されていない。即ち、本発明は本態性振せん、生理的振せん、増強された生理的振せん、非定量振せん症候群、一次性起立性振せん、ジストニー振せん、作業及び場所特異的振せん、パーキンソン振せん症候群、小脳性振せん症候群、ホームズ振せん、口蓋振せん、神経障害振せん症候群、薬剤誘導及び毒性振せん症候群、心因性振せん、ミオリトミー、安静時振せん、企図振せん、姿勢振せん、運動性振せん、作業及び場所特異的振せん及び/又は等尺性振せんのような振せん、しかしながらこれらに限定されるものではなく、それらの予防、緩解及び/又は治療のための医薬組成物の製造のための式(Ib)及び/又は式(IIb)の化合物の使用に関する。
意外にも化合物(Ib)及び/又は(IIb)、特に(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(SPM927)の適用により、ラットにおけるハルマリン誘導振せんの強度及び総持続時間が低減された。更に又、ハルマリン注射後の振せん発生の潜時が顕著に増大した。これらの結果はSPM927が振せんの治療に有用であることを示している。
本発明の化合物は下記一般式(Ib):
Figure 2008503533
[式中、
Rは水素、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリール低級アルキル、複素環、複素環低級アルキル、低級アルキル複素環、低級シクロアルキル又は低級シクロアルキル低級アルキルであり、そしてRは非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;
は水素又は低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール低級アルキル、アリール、複素環低級アルキル、低級アルキル複素環、複素環、低級シクロアルキル、低級シクロアルキル低級アルキルであり、各々は非置換であるか、又は電子供与基少なくとも1つ及び/又は電子求引基少なくとも1個で置換されており;
及びRは独立して水素、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール低級アルキル、アリール、ハロ、複素環、複素環低級アルキル、低級アルキル複素環、低級シクロアルキル、低級シクロアルキル低級アルキル、又はZ−Yであり、ここでR及びRは非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;
ZはO、S、S(O)a、NR、NR’PR又は化学結合であり;
Yは水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、ハロ、複素環、複素環低級アルキル、低級アルキル複素環であり、そしてYは非置換であるか、又は電子供与基少なくとも1つ及び/又は電子求引基少なくとも1個で置換されているが、ただしYがハロである場合はZは化学結合であるか、又は、
ZYは一緒になってNRNR、NROR、ONR、OPR、PROR、SNR、NRSR、SPR、PRSR、NRPR、PRNR又はN
Figure 2008503533
であり;
’は水素、低級アルキル、低級アルケニル又は低級アルキニルであり、これらは非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;
、RおよびRは独立して水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルケニル又は低級アルキニルであり、ここでR、RおよびRは独立して非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;
はR又はCOOR又はCORであり、ここでRは非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;
は水素又は低級アルキル又はアリール低級アルキルであり、そしてアリール又はアルキル基は非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;そして、
nは1〜4であり;そして、
aは1〜3である]を有する。
好ましくは、本発明の化合物は下記一般式(IIb):
Figure 2008503533
[式中、
Arは非置換であるか、又はハロ基少なくとも1個で置換されているアリール、特にフェニルであり;RはCH−Qであり、ここでQは低級アルコキシであり、そしてRは低級アルキル、特にメチルである]を有する。
本発明は又、本態性振せん、生理的振せん、増強された生理的振せん、非定量振せん症候群、一次性起立性振せん、ジストニー振せん、作業及び場所特異的振せん、パーキンソン振せん症候群、小脳性振せん症候群、ホームズ振せん、口蓋振せん、神経障害振せん症候群、薬剤誘導及び毒性振せん症候群、心因性振せん、ミオリトミー、安静時振せん、企図振せん、姿勢振せん、運動性振せん、作業及び場所特異的振せん及び/又は等尺性振せんのような振せん、しかしながらこれらに限定されるものではなく、それらの予防、緩解及び/又は治療のために有用な式(Ib)及び/又は式(IIb)の化合物を含む医薬組成物に関する。
「低級アルキル」基とは、単独又は他の基と組み合わせられて、炭素原子1〜6個、特に炭素原子1〜3個を含有する低級アルキルであり、そして、直鎖又は分枝鎖であってよい。これらの基にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、アミル、ヘキシル等が包含される。
「低級アルコキシ」基とは、炭素原子1〜6個、特に炭素原子1〜3個を含有する低級アルコキシであり、そして、直鎖又は分枝鎖であってよい。これらの基にはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ等が包含される。
「アリール低級アルキル」基とは、例えばベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニルイソプロピル、フェニルブチル、ジフェニルメチル、1,1−ジフェニルエチル、1,2−ジフェニルエチル等を包含する。
「アリール」という用語は、単独又は他の基と組み合わせられて、環炭素原子6〜18個および炭素原子合計25個までを含有し、多環芳香族も包含する芳香族基を指す。これらのアリール基は、単環、2環、3環又は多環であってよく、そして縮合環でもある。本明細書においては、多核芳香族化合物とは、環炭素原子10〜18個および炭素原子合計25個までを含有する2環及び3環の縮合芳香族環系を包含するものとする。アリール基はフェニル、多核芳香族、例えばナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、アズレニル等を包含する。アリール基はまたフェロセニルのような基も包含する。アリール基は非置換であるか、後述するような電子求引基及び/又は電子供与基でモノ又はポリ置換されていてよい。
「低級アルケニル」とは炭素原子2〜6個及び二重結合少なくとも1個を含有するアルケニルである。これらの基は直鎖又は分枝鎖であってよく、そしてZ又はE型であってよい。このような基は、ビニル、プロペニル、1−ブテニル、イソブテニル、2−ブテニル、1−ペンテニル、(Z)−2−ペンテニル、(E)−2−ペンテニル、(Z)−4−メチル−2−ペンテニル、(E)−4−メチル−2−ペンテニル、ペンタジエニル、例えば1,3又は2,4−ペンタジエニル等を包含する。
「低級アルキニル」とは炭素原子2〜6個含有するアルキニルであり、直鎖又は分枝鎖であってよい。これにはエチニル、プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル等が包含される。
「低級シクロアルキル」という用語は、単独又は他の基と組み合わせられて、環炭素原子3〜18個および炭素原子合計25個までを含有するシクロアルキル基である。シクロアルキル基は単環、2環、3環又は多環であってよく、そして縮合環でもある。シクロアルキルは完全飽和又は部分飽和であってよい。例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロオクテニル、シクロヘプテニル、デカリニル、ヒドロインダニル、インダニル、フェンチル、ピネニル、アダマンチル等である。シクロアルキルはシス又はトランス型を包含する。シクロアルキル基は非置換であるか、又は後述するような電子求引基及び/又は電子供与基でモノ又はポリ置換されていてよい。更に又、置換基は架橋2環系においてエンド又はエキソ位の何れかであってよい。
「電子求引及び電子供与」という用語は分子の同じ位置を水素原子が占有している場合の水素原子と相対比較してそれぞれ電子を求引又は供与する置換基の能力を指す。用語は当該分野でよく知られており、参照により本明細書に組み込まれるAdvanced Organic Chemistry, J.March, John Wiley and Sons, New York,NY,pp.16−18(1985)に記載されている。電子求引基は、ハロ、例えばブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード等;ニトロ、カルボキシ、低級アルケニル、低級アルキニル、ホルミル、カルボキシアミド、アリール、第4アンモニウム、ハロアルキル、例えばトリフルオロメチル、アリール低級アルカノイル、カルボアルコキシ等を包含する。電子供与基は、ヒドロキシ、低級アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ等;低級アルキル、例えばメチル、エチル等;アミノ、低級アルキルアミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、アリールオキシ、例えばフェノキシ、メルカプト、低級アルキルチオ、低級アルキルメルカプト、ジスルフィド(低級アルキルジチオ)等を包含する。当業者の知る通り、上記した置換基の一部は異なる化学条件下において電子供与性または電子求引性とみなしてよい。更に又、本発明は上記基から選択される置換基の如何なる組み合わせも意図するものとする。
「ハロ」という用語はフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード等を包含する。
「アシル」という用語は炭素原子1〜6個を含有する低級アルカノイルを包含し、直鎖又は分枝鎖であってよい。これらの基は例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、t−ブチリル、ペンタノイルおよびヘキサノイルを包含する。
本発明において使用する場合、複素環基はイオウ、窒素又は酸素の環原子少なくとも1個を含有するが、環内に該原子数個を含んでもよい。本発明の意図する複素環基は複素芳香族及び飽和及び部分飽和の複素環化合物も包含する。これらの複素環は単環、2環、3環又は多環であってよく、そして縮合基である。それらは好ましくは環原子18個まで、及び環炭素原子合計17個まで、そして炭素原子合計25個までを含有してよい。複素環は又いわゆるベンゾ複素環を包含することも意図している。代表的な複素環の例は、フリル、チエニル、ピラゾリル、ピロリル、メチルピロリル、イミダゾリル、インドリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ピペリジル、ピロリニル、ピペラジニル、キノリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキノリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、モルホリニル、ベンゾキサゾリル、テトラヒドロフリル、ピラニル、インダゾリル、プリニル、インドリニル、ピラゾリンジニル、イミダゾリニル、イマダゾリンジニル、ピロリジニル、フラザニル、N−メチルインドリル、メチルフリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジル、エポキシ、アジリジノ、オキセタニル、アゼチジニル、窒素含有複素環のN−オキシド、例えばピリジル、ピラジニル及びピリミジニルのN−オキシド等を包含する。複素環基は非置換であるか、又は、電子求引及び/又は電子供与基でモノ又はポリ置換されていてよい。
好ましい複素環はチエニル、フリル、ピロリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、インドリル、メチルピロリル、モルホリニル、ピリジル、ピラジニル、イミダゾリル、ピリミジニル又はピリダジニルである。好ましい複素環は5又は6−員の複素環化合物である。特に好ましい複素環はフリル、ピリジル、ピラジニル、イミダゾリル、ピリミジニル又はピリダジニルである。最も好ましい複素環はフリル及びピリジルである。
好ましい化合物はnが1である化合物であるが、ジ(n=2)、トリ(n=3)及びテトラペプチド(n=4)もまた本発明の範囲に包含される。
Rの好ましい値はアリール低級アルキル、特にベンジルであって特にそのフェニル環が非置換であるか、又は、電子供与及び/又は電子求引基、例えばハロ(例えばF)置換されているものである。
好ましいRはH又は低級アルキルである。最も好ましいRはメチルである。
好ましい電子供与置換基および/または電子求引置換基はハロ、ニトロ、アルカノイル、ホルミル、アリールアルカノイル、アリロイル、カルボキシル、カルバルコキシ、カルボキサミド、シアノ、スルホニル、スルホキシド、複素環、グアニジン、第4アンモニウム、低級アルケニル、低級アルキニル、スルホニウム塩、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキル、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、アミノ低級アルキル、メルカプト、メルカプトアルキル、アルキルチオ及びアルキルジチオである。「スルフィド」という用語はメルカプト、メルカプトアルキル及びアルキルチオを包含し、そして、ジスルフィドという用語はアルキルジチオを包含する。特に好ましい電子供与及び/又は電子求引基はハロ又は低級アルコキシであり、最も好ましくはフルオロ又はメトキシである。これらの好ましい置換基は式(Ib)及び/又は(IIb)における基の何れか1つ、例えば本明細書に定義したR、R、R、R、R、R、R、R’、R、R及び/又はR50の上に存在してよい。
及びRの代表であるZY基はヒドロキシ、アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、アリールオキシ、例えばフェノキシ;チオアルコキシ、例えばチオメトキシ、チオエトキシ;チオアリールオキシ、例えばチオフェノキシ;アミノ;アルキルアミノ、例えばメチルアミノ、エチルアミノ;アリールアミノ、例えばアニリノ;低級ジアルキルアミノ、例えばジメチルアミノ;トリアルキルアンモニウム塩、ヒドラジノ;アルキルヒドラジノ及びアリールヒドラジノ、例えばN−メチルヒドラジノ、N−フェニルヒドラジノ、カルバルコキシヒドラジノ、アラルコキシカルボニルヒドラジノ、アリールオキシカルボニルヒドラジノ、ヒドロキシルアミノ、例えばN−ヒドロキシルアミノ(−NH−OH)、低級アルコキシアミノ[(NHOR18)、ここでR18は低級アルキル]、N−低級アルキルヒドロキシルアミノ[(NR18)OH、ここでR18は低級アルキル]、N−低級アルキル−O−低級アルキルヒドロキシアミノ、即ち[N(R18)OR19、ここでR18およびR19は独立して低級アルキル]、及びo−ヒドロキシルアミノ(−O−NH);アルキルアミド、例えばアセトアミド;トリフルオロアセトアミド;低級アルコキシアミノ(例えばNH(OCH);及び複素環アミノ、例えばピラゾイルアミノを包含する。
及びRの代表である好ましい複素環基は下記式:
Figure 2008503533
[式中、nは0又は1であり;そして、
R50はH又は電子求引又は電子供与基であり;
A、E、L、J及びGは独立して、CHであるか、又はN、O、Sよりなる群から選択されるヘテロ原子であるが;
ただし、nが0である場合は、GはCHであるか、又はNH、O、Sよりなる群から選択されるヘテロ原子であるが;ただし、A、E、L、J及びGの最大2個はヘテロ原子である]の単環の5又は6員の複素環部分又はその相当する部分又は完全飽和型である。
nが0である場合、上記複素芳香族部分は5員環であるが、nが1である場合は、複素環部分は6員の単環の複素環部分である。好ましい複素環部分は単環である上記複素環である。
上記した環が窒素環原子を含有する場合、Nオキシド型もまた本発明の範囲内に包含される。
又はRが上記式の複素環である場合、環炭素原子により主鎖に結合されていてよい。nが0である場合はR又はRは更に窒素環原子により主鎖に結合していてよい。
及びRの他の好ましい部分は水素、アリール、例えばフェニル、アリールアルキル、例えばベンジル及びアルキルである。
及びRの好ましい基は非置換であるか、又は電子供与及び/又は電子求引基でモノ又はポリ置換されていてもよいと理解できる。R及びRは独立して水素、低級アルキル、ただしこれは非置換であるか、又は、電子求引基及び/又は電子供与基、例えば低級アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ等)で置換されたもの、N−ヒドロキシルアミノ、N−低級アルキルヒドロキシアミノ、N−低級アルキル−O−低級アルキル及びアルキルヒドロキシアミノであることが好ましい。
及びRの一方は水素であることが好ましい。
nは1であることが好ましい。
n=1であり、R及びRの一方は水素であることがより好ましい。本実施形態においては、Rは水素であり、そしてRが低級アルキル又はZYであり;ZがO、NR又はPRであり;Yが水素又は低級アルキルであり;ZYがNRNR、NROR、ONR、NRC(O)R又はNRC(O)ORであることが特に好ましい。
別の特に好ましい実施形態においては、n=1であり、Rは水素であり、そしてRが非置換か電子供与又は電子求引基で置換された低級アルキル、NROR又はONRである。
更に別の特に好ましい実施形態においては、n=1であり、Rは水素であり、そしてRが非置換かヒドロキシ又は低級アルコキシで置換された低級アルキル、NROR又はONRであり;ここでR、RおよびRは独立して水素又は低級アルキルであり、Rはアリール低級アルキルであり、そのアリール基は非置換であるか、又は電子求引基で置換されており、そしてRは低級アルキルである。本実施形態において、アリールが非置換であるかハロで置換されているフェニルであることが最も好ましい。
は水素であり、そしてRが水素又は非置換であるか電子供与又は電子求引基少なくとも1個で置換されたアルキル基又はZYであることが好ましい。この好ましい実施形態においては、Rが水素、非置換又は電子供与基により置換されたメチルのようなアルキル基又はNROR又はONRであり、ここでR、RおよびRは独立して水素又は低級アルキルであることがより好ましい。電子供与基が低級アルコキシ、特にメトキシ又はエトキシであることが好ましい。
及びRが独立して水素、低級アルキル又はZYであり;
ZがO、NR又はPRであり;
Yが水素又は低級アルキルであるか、又は、
ZYがNP、NROR、ONR、NRC(O)R又はNRC(O)ORであることが特に好ましい。
Rがアリール低級アルキルであることも好ましい。Rの最も好ましいアリールはフェニルである。最も好ましいR基はベンジルである。好ましい実施形態においては、アリール基は非置換であるか電子供与又は電子求引基で置換されている。R内のアリール環が置換されている場合は、それは電子求引基により特にアリール環において置換されていることが最も好ましい。Rに対する最も好ましい電子求引基はハロ、特にフルオロである。
好ましいRは低級アルキル、特にメチルである。
Rがアリール低級アルキルであり、Rが低級アルキルであることがより好ましい。
更に別の好ましい化合物はnが1であり;Rが水素であり;Rが水素、低級アルキル基、特に電子供与又は電子求引基で置換されたメチル又はZYであり;Rがアリール、アリール低級アルキル、例えばベンジルであり、ここでアリール基は非置換であるか電子供与又は電子求引基で置換されており、そして、Rが低級アルキルである式(Ib)の化合物である。本実施形態において、Rは水素、低級アルキル基、特に電子供与基、例えば低級アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ等)で置換されたメチル、NROR又はONRであることがより好ましく、ここでこれらの基は前記の通り定義される。
使用される最も好ましい化合物は、下記式(IIb):
Figure 2008503533
[式中、
Arは非置換であるか、又は電子供与基又は電子求引基、特にハロ基少なくとも1個で置換されているアリール、特にフェニルであり;
は特に炭素原子1〜3個を含有する低級アルキルであり;そして、
は明細書に定義するもの、特に、水素、非置換又は電子供与基又は電子求引基少なくとも1個で置換されている低級アルキル、又はZYである]のものである。本実施形態におけるRが水素、非置換又は電子供与基により置換されたアルキル基、NROR又はONRであることが更により好ましい。RがCH−Qであり、ここでQは特に炭素原子1〜3個を含有する低級アルコキシ;NROR又はONR、ただしRは水素又は炭素原子1〜3個を含有するアルキルであり、Rは水素又は炭素原子1〜3個を含有するアルキルであり、そしてRは水素又は炭素原子1〜3個を含有するアルキルであるものである事がもっとも好ましい。
最も好ましいRはCHである。最も好ましいRはCH−Qであり、ここで、Qはメトキシである。
最も好ましいアリールはフェニルである。最も好ましいハロはフルオロである。
最も好ましい化合物は下記:
(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシ−プロピオンアミド;
O−メチル−N−アセチル−D−セリン−m−フルオロベンジル−アミド;
O−メチル−N−アセチル−D−セリン−p−フルオロベンジル−アミド;
N−アセチル−D−フェニルグリシンベンジルアミド;
D−1,2−(N,O−ジメチルヒドロキシルアミノ)−2−アセトアミド酢酸ベンジルアミド;
D−1,2−(O−メチルヒドロキシルアミノ)−2−アセトアミド酢酸ベンジルアミド
を包含する。
本明細書に記載したR、R、R、R及びnのマーカッシュ群の組み合わせ及び順列は本発明の範囲に包含されるものとする。更に本発明はまた、R、R、R、n及びRのマーカッシュ群の各々の要素1つ以上及び種々のその組み合わせを含有する化合物及び組成物を包含する。即ち、例えば、本発明はRがnの各々の値に関してR、RおよびRの置換基の何れか及び全てと組み合わせられた本発明に列挙した置換基1つ以上であってよいことを意図している。
本発明において利用される化合物は不斉炭素1つ以上を含有してよく、そして、ラセミ体及び光学活性体として存在してよい。各不斉炭素の周囲の配置はD又はL型のいずれかであることができる。当業者の知るとおり、キラル炭素原子周囲の配置はまたCahn−Preloh−Ingold命名系におけるR又はSとして記載することができる。各不斉炭素の周囲の種々の配置の全ては、その種々のエナンチオマー及びジアステレオマー並びにラセミ混合物及びエナンチオマー、ジアステレオマー又は両方の混合物も含めて、本発明の意図するものである。
基本鎖において、基R及びRが連結している炭素原子において不斉が生じる。nが1である場合は、本発明の化合物は下記式:
Figure 2008503533
[式中、R、R、R、R、R、R、R、R’、R、R、R50、Z及びYは前述の通り定義される]のものである。
本明細書においては、配置という用語はR及びRが連結している炭素原子の周囲の配置を指すが、分子中には別のキラル中心が存在する場合もある。従って、特定の配置、例えばD又はLに言及する場合は、それはR及びRが連結している炭素原子におけるD型又はL型立体異性体を意味するものとする。しかしながら、化合物中に他のキラル中心が存在する場合はそれに関する全ての可能なエナンチオマー及びジアステレオマーを包含する。
本発明の化合物は光学異性体全てに関するものであり、即ち、本発明の化合物はL型立体異性体又はD型立体異性体(R及びRが連結している炭素原子における)のいずれかである。これらの立体異性体はL型及びD型の立体異性体の混合物、例えばラセミ混合物として存在してよい。D型の立体異性体が好ましい。
より好ましいものはR型配置における式(III)の化合物であり、好ましくは実質的にエナンチオマー純粋であり、ここで置換基Rは非置換又はハロ基少なくとも1個で置換されたベンジルであり、ここでRはCH−Qであり、ここでQは特に炭素原子1〜3個を含有する低級アルコキシであり、そしてRはメチルである。好ましくはRは非置換のベンジル又はフルオロ基であるハロ基少なくとも1個で置換されたベンジルである。
置換基に応じて、本発明の化合物は付加塩も形成してよい。これらの形態の全ては、立体異性体方の混合物を含めて、本発明の範囲に包含されるものとする。
利用される化合物の製造は米国特許5,378,729及び米国特許5,773,475に記載されており、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明において利用される化合物は式(Ib)及び/又は(IIb)として示される状態で有用であり、或いは、遊離のアミノ基の存在によるその塩基性の性質に鑑みて、塩の形態で使用することもできる。即ち、式(Ib)及び/又は(IIb)の化合物は広範な種類の無機及び有機の酸、例えば製剤学的に許容可能な酸との塩を形成する。治療上許容される酸との塩は当然ながら、増強された水溶性が最も好都合である製剤の製造において有用である。
これらの製剤学的に許容可能な塩はまた治療有効性を有する。これらの塩は無機酸、例えば塩酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸及び硫酸の塩、並びに有機酸、例えば酒石酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、安息香酸、過塩素酸、グリコール酸、グルコン酸、コハク酸、アリールスルホン酸(例えばp−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸)、リン酸、マロン酸などの塩を包含する。
本発明は更に式(Ib)及び/又は(IIb)の化合物少なくとも1つを投与することを含む、人間を包含する哺乳類における上記した疾患又は状態の予防、緩解及び/又は治療のための方法に関する。
本発明において利用される化合物は治療有効量である。
医師は最も適する本発明の治療薬の用量を決定し、そしてそれは投与の様式及び選択された特定の化合物に応じて変化してよく、従って、治療中の患者、患者の年齢、治療すべき病気の種類に応じて変動する。化合物の旨適用量より実質的に少ない小用量で治療を開始し、そして状況下における旨適作用が達成されるまで少量ずつ用量を漸増することが望まれる。組成物を経口投与する場合は、非経腸投与されるより少量と同じ作用をもたらすためには、より大量の活性剤が必要となる。化合物は相当する治療薬と同様の態様において有用であり、用量水準はこれらの他の治療薬で一般的に使用されている程度と同様である。
好ましい実施形態においては、本発明の化合物は一日当たりキログラム体重当たり約1mg〜約100mgの範囲の量において、好ましくは一日当たりキログラム体重当たり約1mg〜約10mgの範囲の量において投与される。この用量用法は旨適治療応答を得るために医師により調節されてよい。治療を要する患者は少なくとも50mg/日、好ましくは少なくとも200mg/日、より好ましくは少なくとも300mg/日、そして最も好ましくは少なくとも400mg/日の本発明の化合物の用量を投与してよい。一般的には、治療を要する患者は最高6mg/日、より好ましくは最高1g/日、そして最も好ましくは最高600mg/日の用量を投与してよい。しかしながら場合により、より高値又は低値の用量を要する場合がある。
別の好ましい実施形態においては、一日当たり用量は、以後の治療において維持される所定の一日当たり用量に達するまで増量する。
更に別の好ましい実施形態においては、数回の分割用量を1日において投与してよい。例えば、一日当たり3回投薬、好ましくは一日当たり2回投薬を行う。一日当たり1回投薬を行うことがより好ましい。
更に別の好ましい実施形態においては、複数の投与対象の平均として計算した場合0.1〜15μg/ml(定常状態)及び5〜18.5μg/ml(最高値)の血漿中濃度をもたらす量の本発明の化合物を投与してよい。
式(Ib)及び/又は(IIb)の化合物は好都合な態様、例えば経口、静脈内(水溶性の場合)、筋肉内、硬膜内又は皮下の経路により投与してよい。経口及び/又はiv投与が好ましい。
本発明の医薬組成物は、上記した本発明の実施形態において特定した投与期間及び/又は投与経路において上記した血漿中濃度をもたらすために、上記した投与の用法のため、特に、上記した用量を用いた投与のために製造してよい。
別の好ましい実施形態においては、治療を要する人間を含む哺乳類のための上記した本発明の方法は振せんの予防、緩解及び/又は治療のための別の薬剤の投与と組み合わせた本発明の化合物の投与を含む。本発明の化合物及び別の活性剤を共に、即ち単一剤型において投与してよく、或いは、別々に、即ち個別の剤型において投与してよい。即ち、本発明の医薬組成物は上記した本発明の化合物を含み、そして更に、振せんの予防、緩解及び/又は治療のための別の活性剤を含んでよい。医薬組成物は上記した本発明の化合物を含む第1の組成物及び別の活性剤を含む第2の組成物を含む単一の剤型を含んでよく、又は個別の剤型を含んでよい。
本発明の化合物は上記した医薬組成物の製造のために使用してよい。
式(Ib)及び/又は(IIb)の化合物は例えば不活性の希釈剤と共に、又は、同化吸収される可食の担体と共に経口投与してよく、又は、ハード又はソフトシェルゼラチンカプセル内に封入してよく、又は、圧縮成型して錠剤としてよく、又は、混餌投与してよい。経口治療投与のためには、式(Ib)及び/又は(IIb)の化合物に賦形剤を配合し、摂取可能な錠剤、舌下錠、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウエハース等の形態で使用してよい。このような組成物及び製剤は式(Ib)及び/又は(IIb)の活性化合物少なくとも1%を含有しなければならない。組成物及び製剤の比率は当然ながら変動してよく、そして好都合には投与単位の約5〜約80重量%である。このような治療上有用な組成物中の式(Ib)及び/又は(IIb)の活性化合物の量は適当な用量が得られるようなものとする。本発明の好ましい組成物又は製剤は式(Ib)及び/又は(IIb)の活性化合物約10mg〜6gを含有する。
錠剤、トローチ、丸薬、カプセル等はまた以下の物質、即ち、バインダー、例えばトラガカントガム、アカシア、コーンスターチ又はゼラチン;賦形剤、例えばリン酸2カルシウム;錠剤崩壊剤、例えばコーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸等;潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム;及び甘味料、例えばスクロース、乳糖又はサッカリンを含有してよく、或いはペパーミント、ウインターグリーン油又はチェリーフレーバーなどのフレーバー剤を添加してもよい。単位剤型がカプセルである場合は、それは上記物質以外に液体担体を含有してよい。
種々の他の物質がコーティングとして存在してよく、或いは、その他の態様において投与単位の物理的形態を改変してよい。例えば、錠剤、丸薬又はカプセルはシェラック、糖類又はその両方でコーティングしてよい。シロップ又はエリキシルは活性成分、甘味成分原料、保存料としてのメチル及びプロピルパラベン、色素及びチェリーやオレンジフレーバーのようなフレーバーを含有してよい。当然ながら、何れかの単位剤型を製剤する場合に使用される如何なる物質も薬学的に純粋であり、使用量において実質的に非毒性でなければならない。更に又、活性化合物は除放性の製剤及び処方に配合してよい。例えば場合により樹脂の放出特性を改変するための拡散障壁コーティングでコーティングすることができるイオン交換樹脂と活性成分が結合している除放性剤型も意図される。
活性化合物は又非経腸又は腹腔内に投与してよい。分散液もまたグリセロール、液体、ポリエチレングリコール及びこれらの混合物中、及び油脂中に製造できる。保存及び使用の通常の条件下において、これらの製剤は微生物の生育を防止するための保存料を含有する。
注射による使用に適する医薬品形態は滅菌水溶液(水溶性の場合)又は分散液、及び、滅菌注射用溶液又は分散液の使用時調製のための滅菌粉末を包含する。全ての場合において、滅菌されていなければならず、そして、シリンジ使用に適する程度に十分な流動性を有さなければならない。それは製造及び保存の条件化で安定であり、そして細菌及びカビのような微生物の汚染作用に対抗して保存されなければならない。担体は例えば水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、ポリエチレングリコール及び液体ポリエチレングリコール等)、適当なこれらの混合物及び植物油を含有する溶媒又は分散媒体であることができる。適切な流動性は例えばレシチンのようなコーティングの使用により、分散体の場合は必要な粒径の維持により、そして、界面活性剤の使用により維持することができる。微生物の作用の防止は、種々の抗細菌剤及び抗カビ剤、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等により達成できる。多くの場合において、等張性付与剤、例えば糖類又は塩化ナトリウムを含有することが好ましい。注射用組成物の吸収を延長させるには、吸収を遅延させる物質、例えばモノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンを組成物中で使用することにより達成できる。
滅菌注射用溶液は、必要に応じて上記した種々の他の成分とともに適切な溶媒中に必要量の活性化合物を配合し、その後濾過滅菌することにより製造する。一般的には、分散液は基本的な分散媒体及び上記した必要な他の成分を含有する滅菌ベヒクル内に種々の滅菌された活性成分を配合することにより製造する。滅菌注射用溶液の製造のための滅菌粉末の場合は、製造の好ましい方法においては、真空乾燥、凍結乾燥の手法及び予め滅菌濾過された自身の溶液に由来する何れかの別の所望の成分を用いる。
本明細書においては、「製剤学的に許容可能な担体」とは、当該分野でよく知られた薬学的に活性な物質のための溶媒、分散媒体、コーティング、抗細菌及び抗カビ剤、等張性付与剤及び吸収遅延剤の全てを包含する。何れかの従来の媒体又は物質が活性成分と混和不適切ではない限り、治療用組成物中のその使用が意図される。補助的な活性成分もまた組成物中に配合できる。
単位剤型において非経腸様組成物を処方することが投与の容易さ及び用量の均一性のために特に好都合である。本明細書においては、単位剤型とは治療すべき哺乳類対象に対して統一された用量として適する物理的に個別の単位を指し;ここで各単位は必要な薬学的担体と会合した状態で所望の治療効果をもたらすように計算された活性物質の所定の量を含有する。本発明の新しい単位剤型の詳細は、(a)活性物質の独特の特性及び達成すべき特定の治療効果、及び(b)本明細書に詳細に開示した通り身体の健康状態が損なわれている疾患条件を有する生存対象において疾患を治療するための活性物質のような配合技術に固有の制約事項により支配され、そして、これらに直接依存している。
主要な活性成分は、前述した単位剤型中適当な製剤学的に許容可能な担体と共に、有効量において、好都合及び有効な投与のために配合する。単位剤型は例えば約10mg〜約6gの範囲の主要活性化合物を含有することができる。比率で表示すれば、活性化合物は一般的に約1〜約750mg/ml担体で存在する。補助的な活性成分を含有する組成物の場合は用量は該成分の通常の用量および投与様式を参考にしながら決定する。
本明細書においては、「患者」又は「対象」という用語は温血動物、好ましくは哺乳類、例えばネコ、イヌ、ウマ、ウシ、ブタ、マウス、ラット及び霊長類、ヒトを含む。好ましい患者はヒトである。
「治療する」という用語は、疾患又は状態に伴う疼痛を緩和するか、又は、患者の疾患又は状態を治癒又は緩和させることの何れかを指す。
本発明の化合物は有効量において上記した種類の障害に罹患した患者に投与する。このような量は本明細書に記載した治療有効量と等価である。
以下の実施例はラットにおけるハルマリン誘導振せんの低減におけるSPM927の特性を示す。
使用物質はHarkoserideと同義のSPM927とした。標準的な化学名は(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミドである。SPM927の国際的な非専売的名称はラコサミドである。
実施例:ラットにおけるハルマリン誘導振せんに対するSPM927の作用
目的
本試験の目的はSPM927がラットにおけるハルマリン誘導振せんを低減することを示すことであった。
方法の概要
1.動物
雄性Sprague−Dawleyラット(Charles River Laboratories,France)を使用した。馴化期間においては、動物をケージ当たり二匹、MakrolonIII型ケージ中、動物室(温度:20±2℃、湿度:最低45%、換気:>12/時間、照明/消灯サイクル:12時間/12時間[照明開始7:00])で飼育した。動物には馴化のため実験前に最低5日間を与えた。
動物には認可された飼料(Provimi−Kliba Nafag,Switzerland,ref.3433)及び水(水ボトル中水道水)を自由摂取させた。水は化学汚染に関して月一回、細菌汚染について少なくとも3ヶ月おきに分析した。ラットはそのケージ中において認可されたおがくず床敷(Goldchips Litalabo,ref.891022,Trouw Nutrition France,Vigny,France)上で飼育した。
2.投与
ハルマリンHCl(Sigma)を生理食塩水で希釈し、20mg/kgで腹腔内注射した。比較参照化合物のプロパノロールはハルマリン投与前30分に20mg/kgで腹腔内注射した。SPM927はハルマリン投与前30分に3、10および30mg/kgで腹腔内注射した。
3.ハルマリン誘導振せん
動物の投与に関して盲検とされた観察者により以下のパラメーターを評価した。
・強度:0〜4(0:振せんなし、1:軽度の振せん、2:中等度の間歇的振せん、3:中等度の持続性の振せん、4:顕著な重度の振せん)。強度は30秒ごとに、ハルマリン投与後合計120分に渡って評点する。
・発症潜時
・振せんの総持続時間(最大観察時間:120分)
・振せんを呈したラットの割合
結果
第1表 ハルマリン誘導振せんの強度に対するSPM927の作用
Figure 2008503533
vvv:陰性対照群に対してp<0.0001
*:ベヒクル群に対してp<0.05、**:p<0.01、***:p<0.001
第1表によれば、ハルマリン投与誘導振せんは一瞬は激しかったが、急激に消失し、散発的に再出現した。振せんは観察終了時のハルマリン投与後120分にもなお生じていた。
3、10および30mg/kgで投与したSPM927は用量依存的な態様においてハルマリン誘導振せんの強度を低減した。試験した最高用量においては、この作用は各試験時点において統計学的に有意(ハルマリン投与群に対してp<0.01)であり、そして最大薬効は陽性比較参照化合物プロプラノロールのものより高値であった。20mg/kg(文献データに基づいた最高薬効用量)における比較参照化合物プロプラノロールは観察の各時点において統計学的に有意な態様で振せんの強度を低減した。
ハルマリン誘導振せんは本態性振せんに関する有効な動物モデルであると見なされているため、これらの結果はSPM927が本態性振せんの治療に有用であることを示している。更に又、種々の振せんの病理生理学的特徴は重複しているため、SPM927は他の振せん、例えば、生理的振せん、増強された生理的振せん、非定量振せん症候群、一次性起立性振せん、ジストニー振せん、作業及び場所特異的振せん、パーキンソン振せん症候群、小脳性振せん症候群、ホームズ振せん、口蓋振せん、神経障害振せん症候群、薬剤誘導及び毒性振せん症候群、心因性振せん及び/又はミオリトミー、しかしながらこれらに限定されるものではなく、それらの治療にも適応される。

Claims (35)

  1. 振せんの予防、緩解及び/又は治療のために有用な医薬組成物の製造のための、下記式(Ib):
    Figure 2008503533
    [式中、
    Rは水素、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール、アリール低級アルキル、複素環、複素環低級アルキル、低級アルキル複素環、低級シクロアルキル又は低級シクロアルキル低級アルキルであり、そしてRは非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;
    は水素又は低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール低級アルキル、アリール、複素環低級アルキル、低級アルキル複素環、複素環、低級シクロアルキル、低級シクロアルキル低級アルキルであり、各々は非置換であるか、又は電子供与基少なくとも1つ及び/又は電子求引基少なくとも1個で置換されており;
    及びRは独立して水素、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アリール低級アルキル、アリール、ハロ、複素環、複素環低級アルキル、低級アルキル複素環、低級シクロアルキル、低級シクロアルキル低級アルキル、又はZ−Yであり、ここでR及びRは非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;そしてここで、R及びRにおける複素環はフリル、チエニル、ピラゾリル、ピロリル、メチルピロリル、イミダゾリル、インドリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ピペリジル、ピロリニル、ピペラジニル、キノリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキノリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、モルホリニル、ベンゾキサゾリル、テトラヒドロフリル、ピラニル、インダゾリル、プリニル、インドリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピロリジニル、フラザニル、N−メチルインドリル、メチルフリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジル、エポキシ、アジリジノ、オキセタニル、アゼチジニルであるか、又は、Nが複素環内に存在する場合は、そのN−オキシドであり;
    ZはO、S、S(O)a、NR、NR’又はPR又は化学結合であり;
    Yは水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、ハロ、複素環、複素環低級アルキル、低級アルキル複素環であり、そしてYは非置換であるか、又は電子供与基少なくとも1つ及び/又は電子求引基少なくとも1個で置換されており、ここで複素環はR2又はR3における意味と同様であるが、ただしYがハロである場合はZは化学結合であるか、又はZYは一緒になってNRNR、NROR、ONR、OPR、PROR、SNR、NRSR、SPR、PRSR、NRPR、PRNR又はN
    Figure 2008503533
    であり;
    ’は水素、低級アルキル、低級アルケニル又は低級アルキニルであり、これらは非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;
    、RおよびRは独立して水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、低級アルケニル又は低級アルキニルであり、ここでR、RおよびRは独立して非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;そして、
    はR又はCOOR又はCORであり、ここでRは非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;
    は水素又は低級アルキル又はアリール低級アルキルであり、そしてアリール又はアルキル基は非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1つ及び/又は電子供与基少なくとも1個で置換されており;そして、
    nは1〜4であり;そして、
    aは1〜3である]を有する化合物又は製剤学的に許容可能なその塩の使用。
  2. 振せんが本態性振せん、生理的振せん、増強された生理的振せん、非定量振せん症候群、一次性起立性振せん、ジストニー振せん、作業及び場所特異的振せん、パーキンソン振せん症候群、小脳性振せん症候群、ホームズ振せん、口蓋振せん、神経障害振せん症候群、薬剤誘導及び毒性振せん症候群、心因性振せん、ミオリトミー、安静時振せん、企図振せん、姿勢振せん、運動性振せん、作業及び場所特異的振せん及び/又は等尺性振せんである請求項1記載の使用。
  3. 及びRの一方が水素である請求項1〜2の何れか1項に記載の使用。
  4. nが1である請求項1〜3の何れか1項に記載の使用。
  5. 及びRの一方が水素でありnが1である請求項1〜4の何れか1項に記載の使用。
  6. Rがアリール低級アルキルであり、そしてR1が低級アルキルである請求項1〜5の何れか1項に記載の使用。
  7. 及びRが独立して水素、低級アルキル又はZYであり;
    ZはO、NR又はPRであり;
    Yは水素又は低級アルキルであるか、
    又はZYはNRNR、NROR、ONR、NRC(O)R又はNRC(O)ORである、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の使用。
  8. が水素であり、そしてRは低級アルキル又はZYであり;
    ZはO、NR又はPRであり;
    Yは水素又は低級アルキルであり;
    ZYはNRNR、NROR、ONR、NRC(O)R又はNRC(O)ORである、
    請求項7記載の使用。
  9. が水素であり、そしてRは非置換であるか、又は電子供与基少なくとも1つ及び/又は電子求引基少なくとも1個で置換されている低級アルキル、NROR又はONRである請求項1〜8の何れか1項に記載の使用。
  10. が非置換であるかヒドロキシ又は低級アルコキシで置換されている低級アルキル、NROR又はONRであり、ここでR、RおよびRは独立して水素又は低級アルキルであり、Rはアリール低級アルキルであり、このアリール基は非置換であるか、又は電子求引基少なくとも1個で置換されており、そしてRは低級アルキルである請求項1〜9の何れか1項に記載の使用。
  11. アリールがフェニルであり、非置換であるか、又はハロで置換されている請求項1〜10の何れか1項に記載の使用。
  12. 化合物が下記:
    (R)−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシ−プロピオンアミド;
    O−メチル−N−アセチル−D−セリン−m−フルオロベンジルアミド;
    O−メチル−N−アセチル−D−セリン−p−フルオロベンジルアミド;
    N−アセチル−D−フェニルグリシンベンジルアミド;
    D−1,2−(N,O−ジメチルヒドロキシルアミノ)−2−アセトアミド酢酸ベンジルアミド;又は、
    D−1,2−(O−メチルヒドロキシルアミノ)−2−アセトアミド酢酸ベンジルアミドである請求項1〜11の何れか1項に記載の使用。
  13. 化合物が下記式(IIb):
    Figure 2008503533
    [式中、
    Arは非置換又はハロ基少なくとも1個で置換されているフェニルであり;
    はCH−Qであり、ここでQは炭素原子1〜3個を含有する低級アルコキシであり、そしてRは炭素原子1〜3個を含有する低級アルキルである]を有するもの又は製剤学的に許容可能なその塩である請求項1〜12の何れか1項に記載の使用。
  14. Arが非置換のフェニルである請求項13記載の使用。
  15. ハロがフルオロである請求項13又は14記載の使用。
  16. がCH−Qであり、ここでQは炭素原子1〜3個を含有するアルコキシであり、そして、Arは非置換のフェニルである請求項13〜15の何れか1項に記載の使用。
  17. 化合物がR配置にあり、そして下記式:
    Figure 2008503533
    [式中、
    Rは非置換又はハロ基少なくとも1個で置換されているベンジルであり;
    はCH−Qであり、ここでQは炭素原子1〜3個を含有する低級アルコキシであり、そしてRはメチルである]を有するもの又は製剤学的に許容可能なその塩である請求項1〜16の何れか1項に記載の使用。
  18. 実質的にエナンチオマー純粋である請求項17記載の使用。
  19. Rが非置換ベンジルである請求項17又は18記載の使用。
  20. ハロがフルオロである請求項17〜19の何れか1項に記載の使用。
  21. がCH−Qであり、ここでQは炭素原子1〜3個を含有するアルコキシであり、そして、Rが非置換のベンジルである請求項17〜20の何れか1項に記載の使用。
  22. 式(Ib)の化合物が(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド又は製剤学的に許容可能なその塩である請求項1又は2記載の使用。
  23. 化合物が実質的にエナンチオマー純粋である請求項22記載の使用。
  24. 少なくとも100mg/日、好ましくは少なくとも200mg/日、より好ましくは少なくとも300mg/日、最も好ましくは少なくとも400mg/日の化合物の用量を用いる治療のための医薬組成物を製造する請求項1〜23の何れか1項に記載の使用。
  25. 最大6g/日、より好ましくは最大1g/日、そして、最も好ましくは最大600mg/日の化合物の用量を用いる治療のために医薬組成物を製造する請求項1〜24の何れか1項に記載の使用。
  26. 以後の治療において維持される所定の一日当たり用量に達するまで一日当たり用量を漸増して用いる治療のために医薬組成物を製造する請求項1〜25の何れか1項に記載の使用。
  27. 一日当たり3用量、好ましくは一日当たり2用量、より好ましくは一日当たり1用量における治療のために医薬組成物を製造する請求項1〜26の何れか1項に記載の使用。
  28. 複数の投与対象の平均として計算した場合0.1〜15μg/ml(定常状態)及び5〜18.5μg/ml(最高値)の血漿中濃度をもたらす投与のために医薬組成物を製造する請求項1〜27の何れか1項に記載の使用。
  29. 経口又は静脈内投与のために医薬組成物を製造する請求項1〜28の何れか1項に記載の使用。
  30. 医薬組成物が更に振せんの予防、緩解及び/又は治療のための活性剤を含む請求項1〜29の何れか1項に記載の使用。
  31. 医薬組成物が、請求項1及び3〜23の何れかに記載の化合物を含む第1の組成物及び別の活性剤を含む第2の組成物を含む単一の剤型を含む、又は、個別の剤型を含む、請求項30記載の使用。
  32. 医薬組成物を哺乳類における投与のために製造する請求項1〜31の何れか1項に記載の使用。
  33. 医薬組成物をヒトにおける投与のために製造する請求項33記載の使用。
  34. 下記成分:
    (a)請求項1及び3〜23の何れかに記載の化合物、および、
    (b)振せんの予防、緩解及び/又は治療のための別の活性剤、
    を含む医薬組成物。
  35. 請求項1及び3〜23の何れかに記載の化合物を含む第1の組成物及び別の活性剤(b)を含む第2の組成物を含む単一の剤型であるか、又は、個別の剤型を含む、請求項34記載の医薬組成物。
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