JP2008502677A - 新規オキサビスピジン化合物及び心不整脈の治療におけるそれらの使用 - Google Patents

新規オキサビスピジン化合物及び心不整脈の治療におけるそれらの使用 Download PDF

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Abstract

不整脈、特に心房性及び心室性不整脈の予防及び治療に有用である、式I(式中、R、R、R、R41〜R46、A、B及びGは明細書本文に与えられた意味を有する)の化合物を提供する。

Description

発明の詳細な説明
発明の分野
本発明は、医薬として有用な新規化合物、特に心不整脈の治療に有用な化合物に関する。
背景及び先行技術
心不整脈は、心悸動の速度、規則性もしくは発生部位の異常、又は異常な活動化シーケンスの原因となる伝導障害と定義される。不整脈は、臨床的には推定される発生部位により(すなわち心房性及び房室性を含めた上心室性不整脈、ならびに心室性不整脈)、及び/又は速度により(すなわち徐脈型不整脈(遅い)及び頻脈型不整脈(速い))分類できる。
心不整脈の治療に際しては、主に伝導速度を低下させることにより作用する「伝統的な」抗不整脈薬(クラスI抗不整脈薬)を用いた臨床試験における否定的な結果(例えば、New England Journal of Medicine,321,406(1989) に報告された心不整脈抑制試験(CAST)の結果を参照されたい)のため、心臓再分極を選択的に遅延させることによりQT間隔を延長する化合物を求める薬物開発が促進された。クラスIII抗不整脈薬は、心伝導に影響を与えずに、貫膜作用電位持続時間を延長し(外向きK電流の遮断又は内向きイオン電流の増大により起きうる)、不応期を延長する薬物と定義できる。
再分極遅延により作用する従来既知の薬物(クラスIIIなど)が有する重大な欠点の一つは、それらがすべてトルサード・ド・ポアント(トルサード型心室頻拍)として知られる、時には致命的となりうる独特な形の前不整脈を示すことが分かっていることである。安全性の観点から、この現象(これは、フェノチアジン類、三環系抗うつ薬、抗ヒスタミン薬及び抗生物質など、心臓薬以外の薬物を投与した結果としてもみられる)を最小限に抑えることが、有効な抗不整脈薬を提供する際に解決すべき重要な問題である。
ビスピジン(bispidine)類(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン類)に基づく抗不整脈薬は、特に国際特許出願WO91/07405及びWO99/31100、欧州特許出願第306871、308843及び655228号、及びUS特許第3,962,449、4,556,662、4,550,112、4,459,301及び5,468,858号、ならびに文献、中でも、J.Med.Chem.,39,2559(1996)、Pharmacol.Res.,24,149(1991)、Circulation,90,2032(1994) 及びAnal.Sci.,9,429(1993) から既知である。
特定のビスピジン化合物が、Chem. Ber., 96, 2872 (1963)に化学的好奇心により公開されている。心不整脈の治療における、特定の他のオキサビスピジン化合物の使用が、WO01/28992に開示されている。こうしたオキサビスピジン化合物製造のための方法は、WO02/28863、WO02/28864、WO02/83690及びWO02/83691に開示されている。以下に定義するような、式Iのオキサビスピジン化合物は、これらの文献のいずれにも開示されていないし、示唆されてもいない。
本発明者らは意外にも、新規な一群のオキサビスピジン系化合物が電気生理学的活性を示し、従って心不整脈の治療に有用であると期待されることを見いだした。オキサビスピジン系化合物の新規の群は、先行技術の化合物と比較して、増強された効力、増強された選択性及び/又は全クリアランスの減少のような利点を有する。これらの都合の良い特性は、臨床日用量を減少させ、作用の持続を延長させ及び/又は副作用プロフィールを改良することにより、医薬品としてのこのような化合物の使用を特徴付けることが可能である。
発明の開示
本発明に従うと、式I
Figure 2008502677
[式中、
は、C1〜12アルキル(そのアルキル基は、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R)R5c、−C(O)XR、−C(O)N(R8a)R5d、−OC(O)N(R8b)R5e、−S(O)9a、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの基で置換されていてもよい)を表すか、又は、Rは、−C(O)XR、−C(O)N(R8a)R5d又は−S(O)9aを表し;
5a〜R5eは、本明細書に使用された場合の各出現において、独立して、H、C1〜6アルキル(最後の基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールオキシ、Het、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリール又はHetを表すか、又はR5d又はR5eは、各々,R8a又はR8bと一緒になって、C3〜6アルキレン(該アルキレン基は、O原子で中断されていてもよいし、及び/又は一つ又はそれより多くのC1〜3アルキル基で置換されていてもよい)を表すことができ;
は、H、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリール、−C(O)R10a、−C(O)OR10b、−C(O)N(R10c)R10d又は−S(O)10eを表し;
10a〜R10eは、独立して、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリールを表すか、又はR10a、R10c又はR10dは、Hを表し;
は、本明細書に使用された場合の各出現において、C1〜12アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、C1〜6アルコキシ、Het、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)を表し;
8a及びR8bは、独立して、H、C1〜12アルキル、C1〜6アルコキシ(後二つの基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、−D−アリール、−D−アリールオキシ、−D−Het、−D−N(H)C(O)R11a、−D−S(O)12a、−D−C(O)R11b、−D−C(O)OR12b、−D−C(O)N(R11c)R11d、を表すか、又は、R8a又はR8bは、各々,R5d又はR5eと一緒になってC3〜6アルキレン(そのアルキレン基は、O原子で中断されていてもよいし、及び/又は一つ又はそれより多くのC1〜3アルキル基で置換されていてもよい)を表すことができ;
11a〜R11dは、独立して、H、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリールを表すか、又は、R11c及びR11dが一緒になってC3〜6アルキレンを表し;
12a及びR12bは、独立して、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)又はアリールを表し;
Dは、本明細書に使用された場合の各出現において、直接結合又はC1〜6アルキレンを表し;
Xは、O又はSを表し;
9aは、本明細書に使用された場合の各出現において、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)又はアリールを表し;
9bは、本明細書に使用された場合の各出現において、H又はC1〜6アルキルを表し;
9c及びR9dは、本明細書に使用された場合の各出現において、独立して、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、及びHetから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)アリール又はHetを表すか、又はR9cは、Hを表し;
は、−S(O)3a、−C(O)OR3b、−C(O)R3c、−C(O)N(R3d)(R3e)又は−S(O)N(R3f)(R3g)を表し;
3a〜R3gは、独立して、C1〜6アルキル(ハロ、−E−アリール、−E−Het、−C(O)R16a、−C(O)OR16b及び−C(O)N(R16c)R16dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリール又はHetを表すか、又はR3c及びR3d〜R3gは、独立して、Hを表し;
16a〜R16dは、本明細書に使用された場合の各出現において、独立して、H、C1〜6アルキル(ハロ、アリール及びHet10から選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリール、Het11を表すか、又はR16c及びR16dは一緒になって、O原子により中断されていてもよい、C3〜6アルキレンを表し;
Eは、本明細書に使用された場合の各出現において、直接結合又はC1〜4アルキレンを表し;
Het〜Het11は、独立して、酸素、窒素及び/又は硫黄から選択される一つ又はそれより多くのヘテロ原子を含有する、5〜12員のヘテロ環式基を表し、該基は、−OH、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アリール、アリールオキシ、−N(R17a)R17b、−C(O)R17c、−C(O)OR17d、−C(O)N(R17e)R17f、−N(R17g)C(O)R17h、−S(O)N(R17i)R17j及び−N(R17k)S(O)17lから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよく;
17a〜R17lは、独立して、C1〜6アルキル、アリールを表すか、又はR17a〜R17kは、独立して、Hを表し;
Aは、−S(O)N(R18a)−又は−N(R18b)S(O)−により中断されていてもよい、及び/又は−OH、ハロ及びアミノから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよいC2〜6アルキレンを表し;
Bは、−Z−{[C(O)]C(H)(R19a)}−、−Z−[C(O)]N(R19b)−、−Z−S(O)−、−Z−N(R18c)S(O)−、−Z−S(O)N(R18d)−又は−Z−O−(6つの基の式中、Z又はZは、Rを有している窒素原子に結合されている)を表し;
は、直接結合又は、−N(R18e)S(O)−又は−S(O)N(R18f)−により中断されていてもよいC1〜4アルキレンを表し;
は、本明細書に使用された場合の各出現において、−N(R18g)S(O)−又は−S(O)N(R18h)−により中断されていてもよいC2〜4アルキレンを表し;
a、b及びcは、独立して、0又は1を表し;
nは、0、1又は2を表し;
18a〜R18hは、独立して、H又はC1〜6アルキルを表し;
19aは、Hを表すか、又は基Bが結合されている位置に対してオルト位である、フェニル又はピリジル基上の位置の単一R置換基と一緒になって、R19aは、O、S又はN(R20)で中断されるか又は終結されていてもよいC2〜4アルキレンを表し;
19bは、H、C1〜6アルキルを表すか、又は基Bが結合されている位置に対してオルト位である、フェニル又はピリジル基上の位置の単一R置換基と一緒になって、R19bは、C2〜4アルキレンを表し;
20は、H又はC1〜6アルキルを表し;
Gは、CH又はNを表し;
は、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1〜6アルキル(−N(H)C(O)OR21aで終結されていてもよい)、C1〜6アルコキシ、−N(R22a)R22b、−C(O)R22c、−C(O)OR22d、−C(O)N(R22e)R22f、−N(R22g)C(O)R22h、−N(R22i)C(O)N(R22j)R22k、−N(R22m)S(O)21b、−S(O)N(R22n)R22o、−S(O)21c、−OS(O)21d及びアリールから選択される、一つ又はそれより多くの存在してもよい置換基を表し、そして、基Bが結合されている位置に対してオルト位である、フェニル又はピリジル基上の位置のR置換基は、
(i)R19aと一緒になって、O、S又はN(R20c)で中断されるか又は終結されていてもよいC2〜4アルキレンを表すか;又は
(ii)R19bと一緒になって、C2〜4アルキレンを表す;ことができ;
21a〜R21dは、独立して、C1〜6アルキルを表し;
22a及びR22bは、独立して、H、C1〜6アルキルを表すか、又は一緒になって、C3〜6アルキレンを表して4〜7員窒素含有環を生じ;
22c〜R22oは、独立して、H又はC1〜6アルキルを表し;及び
41〜R46は、独立して、H又はC1〜3アルキルを表し;
ここで、特定しないかぎり、各アリール及びアリールオキシ基は置換されていてもよい]
の化合物又はそれらの薬学的に許容できる誘導体を提供し;これらの化合物を以下において「本発明の化合物」と呼ぶ。
疑念を避けるために、本明細書において基が「前に定義された(hereinbefore defined)」、「前に定義された(defined hereinbefore)」又は「上に定義された」により限定される場合、該基は、最初の出現及び最も広範な定義、ならびにその基についての各々の及びすべての他の定義を包含する。
別に特定しない限り、本明細書で定義されたアルキル基及びアルコキシ基は、直鎖であるか、又は、十分な数の(即ち、最低限で3)炭素原子がある場合は、分枝鎖及び/又は環式であることができる。さらに十分な数の(即ち、最低限で4)炭素原子がある場合、こうしたアルキル及びアルコキシ基は、部分環式/非環式であることができる。こうしたアルキル及びアルコキシ基はまた、飽和であるか、十分な数の(即ち、最低限で2)炭素原子がある場合は、不飽和であることができ及び/又は一つ又はそれより多くの酸素及び/又は硫黄原子で中断されることができる。別に特定しない限り、アルキル及びアルコキシ基はまた、一つ又はそれより多くのハロ(特にはフルオロ)原子で置換されることができる。
別に特定しない限り、本明細書で定義されたアルキレン基は、直鎖であるか、又は、十分な数の(即ち、最低限で2)炭素原子がある場合は、分枝鎖であることができる。こうしたアルキレン基はまた、飽和であるか、十分な数の(即ち、最低限で2)炭素原子がある場合は、不飽和であることができ及び/又は一つ又はそれより多くの酸素及び/又は硫黄原子で中断されることができる。別に特定しない限り、アルキレン基はまた、一つ又はそれより多くのハロ原子で置換されることができる。
本明細書で使用される用語「アリール」には、フェニル、ナフチルなどのようなC6〜10アリール基が含まれる。本明細書で使用される用語「アリールオキシ」には、フェノキシ、ナフトキシなどのようなC6〜10アリールオキシ基が含まれる。疑念を避けるために、本明細書で言及されるアリールオキシ基は、オキシ基のO原子を経て分子の残りに連結されている。別に特定しない限り、アリール及びアリールオキシ基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−N(R22a)R22b、−C(O)R22c、−C(O)OR22d、−C(O)N(R22e)R22f、−N(R22g)C(O)R22h、−N(R22m)S(O)21b、−S(O)N(R22n)R22o、−S(O)21c、及び/又は−OS(O)21d(式中、R21b〜R21d及びR22a〜R22oは、前に定義された通りである)を含む、一つ又はそれより多くの置換基で置換されることができる。置換されている場合、アリール及びアリールオキシ基は、好ましくは1〜3の置換基で置換されている。
本明細書で使用される用語「ハロ」には、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードが含まれる。
記載することができるHet(Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het10及びHet11)基は、1〜4個のヘテロ原子(酸素、窒素及び/又は硫黄の群から選択される)を含有する基を含み、環系の原子の総数は5〜12である。Het(Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het10及びHet11)基は、完全に飽和、完全に芳香族、部分的に芳香族及び/又は二環式の性質であることができる。記載することができるヘテロ環式基には、1−アザビシクロ[2.2.2]オクタニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキセパニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾモルホリニル、2,1,3−ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサジノニル、ベンゾオキサゾリジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾ[e]ピリミジン、2、1、3−ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラニル、1,3−ジヒドロベンゾ[c]フラニル、2,3−ジヒドロピロロ[2,3−b]ピリジニル、ジオキサニル、フラニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ヒダントイニル、イミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,3−b]チアゾリル、インドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、マレイミド、モルホリニル、オキサジアゾリル、1,3−オキサジナニル、オキサゾリル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジニル,ピリミジニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[5,1−b]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、スルホラニル、3−スルホレニル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾイミダゾリル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾピラゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ[e]−ピリミジン、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、3,4,5,6−テトラヒドロピリジニル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジニル、3,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル、チアジアゾリル、チアゾリジニル、チアゾリル、チエニル、チエノ[5,1−c]ピリジニル、チオクロマニル、トリアゾリル、1,3,4−トリアゾロ[2,3−b]ピリミジニルなどが含まれる。
記載することができるHetの意味(value)には、2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラニル、フラニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピリジニル及びチアゾリルが含まれる。
Het(Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het10及びHet11)基上の置換基は、適切な場合、ヘテロ原子を含有する環系のいずれの原子上にも位置することができる。Het(Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het10及びHet11)基の連結点は、(適切な場合)ヘテロ原子を含有する環系のあらゆる原子、又は環系の一部として存在することができる、いずれの縮合炭素環式環上の原子も介することができる。Het(Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het10及びHet11)基はまた、N−又はS−酸化形であってもよい。
薬学的に許容できる誘導体には、塩及び溶媒和物が含まれる。記載することができる塩には、酸付加塩が含まれる。薬学的に許容できる誘導体にはまた、オキサビスピジン窒素又は(GがNを表す場合)ピリジル窒素における、C1-4アルキルの第四級アンモニウム塩及びN−オキシドを含み、ただし、N−オキシドが存在する場合:
(a)Het(Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het、Het10及びHet11)基は、酸化されていないS−原子を含まず;及び/又は
(b)Bが−Z−S(O)−を表す場合、nは0を表さない。
本発明の化合物は、互変異性を示していてもよい。互変異性形及びその混合物はすべて、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物はまた、一つ又はそれより多くの不斉炭素原子を含有していてもよく、従って、光学及び/又はジアステレオ異性を示していてもよい。ジアステレオ異性体は、従来技術(例えば、クロマトグラフィー又は分別結晶)を用いて分離することができる。多様な立体異性体の単離は、従来技術(例えば、分別結晶又はHPLC)を用いて、化合物のラセミ混合物又は他の混合物を分離することにより行うことができる。あるいは、所望の光学異性体を、ラセミ化もしくはエピマー化を引き起こさない条件下で、適切な光学的に活性な出発物質を反応させるか、又は、例えばホモキラルな酸を用いて誘導体化した後、従来の手段(例えば、HPLC、シリカ上でのクロマトグラフィー)によりジアステレオマーエステルを分離することにより、製造することができる。立体異性体はすべて、本発明の範囲内に含まれる。
略語は、本明細書の最後にリストされている。
各可変基の好ましい意味は以下のようである。こうした意味は、適切な場合、前に又は以下に定義されたいずれの意味、定義、特許請求の範囲、側面又は態様でも使用することができる。特に、各々は、式(I)の最も広範な定義の、個々の制限として使用することができる。
各可変基の特定の意味は以下のようである。こうした意味は、適切な場合、前に又は以下に定義されたいずれの意味、定義、特許請求の範囲、側面又は態様でも使用することができる。特に、各々は、式(I)の最も広範な定義の、個々の制限として使用することができる。
は、そのアルキル基が少なくとも一つのフェニル又はフェノキシ基(両方とも、一つ又はそれより多くのハロ、シアノ、メチル、メトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシ基で置換されていてもよい)で置換されているC1〜4アルキルを表し;
Aは、直接結合又はC1〜3アルキレン(Cアルキレンのような)を表し;
Bは、直接結合、C1〜3アルキレン(Cアルキレンのような)又はC1〜3アルコキシ(Cアルコキシのような、ここで、酸素は、Rで置換されていてもよいフェニル基に連結されている)を表し;
は、−S(O)3a、−C(O)OR3b、−C(O)R3c又はC(O)N(R3d)R3eを表し;
3a〜R3bは各々独立して、水素又はC1〜3アルキル(メチル、エチル、イソプロピル又はプロピルのような)を表し;
Gは炭素を表し;
41〜R46は水素を表し;及び
は、シアノ及び/又はハロ(フルオロのような)から選択される一つ又はそれより多くの存在してもよい置換基を表し、そしてR置換基は、基Bが連結されている位置に対してオルト及び/又はパラである、フェニル基上の位置にある。
本発明の好ましい化合物には以下の化合物が含まれる:
は、C1〜8アルキル{該アルキル基は、ハロ、アリール[最後の基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜5アルキル、C1〜4アルコキシ(後2つの基は、一つ又はそれより多くのハロ原子で置換されていてもよい)、−C(O)R22c及び−S(O)21cから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい]、Het、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R)R5c、−C(O)N(R8a)R5d、−OC(O)N(R8b)R5e、−S(O)9a、−S(O)N(H)R9c及び−N(H)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの基で置換されていてもよい}を表すか、又は、Rは、−C(O)OR、−C(O)N(R8a)R5d又は−S(O)9aを表し;
5a〜R5eは、本明細書に使用された場合の各出現において、独立して、H、C1−6アルキル(最後の基は、シアノ、ニトロ、置換されていてもよいアリール及び置換されていてもよいアリールオキシから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリール[最後の基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、N(R22a)R22b(ここで最後の基R22a及びR22bは一緒になってC3〜6アルキレンを表す)、C1〜5アルキル及びC1〜5アルコキシ(後2つの基は、一つ又はそれより多くのハロ原子で置換されていてもよい)から選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい]、Hetを表すか、又は、R5dはR8aと一緒になって、C4〜5アルキレン(該アルキレン基は、O原子により中断されていてもよい)を表し;
は、H、C1〜6アルキル、置換されていてもよいアリール、−C(O)R10a、−C(O)OR10b、−C(O)N(R10c)R10d又は−S(O)10eを表し;
10a、R10b及びR10eは独立して、C1〜5アルキル(ハロ及び置換されていてもよいアリールから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、又は置換されていてもよいアリールを表し;
10c及びR10dは独立して、H又はC1〜4アルキルを表し;
は、C1〜6アルキル(ハロ、置換されていてもよいアリール、C1〜4アルコキシ及びHetから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)を表し;
8a及びR8bは独立して、H、C1〜6アルキル(最後の基は、ハロ、シアノ及びニトロから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、−D−(置換されていてもよいアリール)、−D−(置換されていてもよいアリールオキシ)、−D−Het、−D−N(H)C(O)R11a、−D−C(O)R11bを表すか、又は、R8aはR5dと一緒になって、C4〜5アルキレン(該アルキレン基は、O原子により中断されていてもよい)を表し;
11a及びR11dは独立して、C1〜4アルキル(ハロ、シアノ、ニトロ及び置換されていてもよいアリールから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)又は置換されていてもよいアリールを表し;
Dは、本明細書に使用された場合の各出現において、直接結合又はC1〜4アルキレンを表し;
9aは、C1〜6アルキル(一つ又はそれより多くのハロ基で置換されていてもよい)又は置換されていてもよいアリールを表し;
9c及びR9dは、本明細書に使用された場合の各出現において、独立して、C1〜5アルキル(ハロ、置換されていてもよいアリール及びHetから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、置換されていてもよいアリール又はHetを表すか、又はR9cは、Hを表し;
は、−S(O)3a、−C(O)OR3b、−C(O)R3c又はC(O)N(R3d)R3eを表し;
3a〜R3eは独立して、C1〜5アルキル(ハロ、置換されていてもよいアリール及びHetから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、置換されていてもよいアリール又はHetを表すか、又はR3dは、Hを表し;
Het及びHet〜Hetは独立して、酸素、窒素及び/又は硫黄から選択される1〜4ヘテロ原子を含有する4〜10員ヘテロ環式基を表し、該基は、−OH、オキソ、ハロ、シアノ、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、フェニル、−N(H)R17a、−C(O)R17c、−N(H)C(O)R17h及び−N(H)S(O)17jから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい;
17a、R17c、R17h及びR17jは独立して、C1〜4アルキル又は置換されていてもよいアリールを表すか、又は、R17a、R17c及びR17hは独立して、Hを表し;
Aは、−OH及びアミノから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよいC2〜4アルキレンを表し;
Bは、−Z−、−Z−N(H)−、−Z−C(O)N(R19b)−、−Z−S(O)−、−Z−N(H)S(O)−、−Z−S(O)N(H)−又は−Z−O−(後6つの基において、Zは、Rを有する窒素原子に連結されている)を表し;
は、直接結合又はC1〜4アルキレンを表し;
は、C2〜4アルキレンを表し;
19bは、H、C1〜4アルキルを表すか、又は、基Bが結合されている位置に対してオルト位である、フェニル又はピリジル基上の位置の単一R置換基と一緒になって、R19bが、C2〜4アルキレンを表し;
Gが、Nを表す場合、Gは、Bの連結点に関してオルト又は特にパラ位に存在し;
Gが、Nを表す場合、Rは存在しないか、又は単一シアノ基を表し;
は存在しないか(即ち、Hを表す)、又は−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−C(O)N(R22e)R22f、及び−N(R22m)S(O)−C1〜4アルキルから選択される一つ又はそれより多くの置換基を表し、又は基Bが連結されている位置に対してオルト位である、フェニル又はピリジル基上の位置のR置換基は、R19bと一緒になってC2〜4アルキレンを表し;
21cは、C1〜4アルキルを表し;
22c、R22e、R22f及びR22mは独立して、H又はC1〜4アルキルを表し;
41〜R46は独立して、Hを表し;
アリール及びアリールオキシ基上の存在していてもよい置換基は、別に特定しない限り、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ(最後の2つの基は、一つ又はそれより多くのハロ原子で置換されていてもよい)、−N(H)S(O)21b及び−S(O)N(H)R22oから選択される一つ又はそれより多くの置換基である。
本発明のより好ましい化合物は、以下のものである:
は、直鎖又は分枝鎖、又は部分環式/非環式C1〜6アルキルを表し、そのアルキル基は酸素により中断されていてもよく、及び/又は:(i)一つ又はそれより多くのハロ又はOR5b基;及び/又は(ii)フェニル[最後の基は、ハロ、シアノ、C1〜4アルキル、C1〜3アルコキシ(最後の2つの基は、一つ又はそれより多くのハロ(例えば、フルオロ)原子で置換されていてもよい)、−C(O)−C1〜3アルキル及び−S(O)−C1〜4アルキルから選択される一つ又はそれより多くの(例えば、1〜3)置換基で置換されていてもよい]、Het、−C(O)R5a、−N(R)R5c、−C(O)N(R8a)R5d、−OC(O)N(H)R8b及び−S(O)−C1〜4アルキルから選択される一つの基;により置換されていてもよく、又は、Rは、−C(O)OR、−C(O)N(R8a)R5d又は−S(O)−C1〜5アルキルを表し;
Hetは、酸素、窒素及び/又は硫黄から選択される1〜3のヘテロ原子を含有する4(例えば、5)〜10員ヘテロ環式基を表し、該基は、ハロ、C1〜3アルキル、C1〜3アルコキシ及び−C(O)−C1〜4アルキルから選択される一つ又はそれより多くの(例えば、1〜3)置換基により置換されていてもよく;
5a、R5b及びR5dは、独立して、H、C1〜5アルキル、フェニル[最後の基は、−OH、ハロ、シアノ、ピロリジン−1−イル、C1〜4アルキル及びC1〜5アルコキシ(最後の基は、一つ又はそれより多くのハロ(例えば、フルオロ)原子で置換されていてもよい)から選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい]又はHetを表し;
5cは、H又はC1〜5アルキル(フェニル又はフェノキシで置換されていてもよく、最後の2つの基は、ハロ、シアノ及びC1〜2アルキルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよい)を表し;
Hetは、酸素及び窒素から選択される1〜2のヘテロ原子を含有する5〜10員ヘテロ環式基を表し、該基は、オキソ、C1〜2アルキル及びC(O)−C1〜4アルキルから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよく;
は、H、C1〜4アルキル、フェニル(最後の基は、一つ又はそれより多くのシアノ基で置換されていてもよい)、−C(O)O−C1〜5アルキル、−C(O)N(R10c)R10d 又は−S(O)10eを表し;
10c及びR10dは、独立して、H又はC1〜3アルキルを表し;
10eは、C1〜5アルキル(一つ又はそれより多くのフルオロ原子で置換されていてもよい)又はフェニル(ハロ、C1〜3アルキル及びC1〜3アルコキシから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)を表し;
は、Hetで置換されていてもよいC1〜5アルキルを表し;
Hetは、酸素及び窒素から選択される1〜2のヘテロ原子を含有する5〜10員ヘテロ環式基を表し、該基は、C1〜2アルキル及び−C(O)−C1〜4アルキルから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよく;
8a及びR8bは、独立して、H、C1〜5アルキル又は−D−(フェニル)[最後の基のフェニル部分は、ハロ、C1〜3アルキル及びC1〜3アルコキシから選択される一つ又はそれより多くの(例えば、1〜3)置換基で置換されていてもよい]を表し;
Dは、C1〜3アルキレン(例えば、CH又はC(CH)を表し;
は、−S(O)3a又はC(O)N(R3d)R3eを表し;
3aは、C1〜4アルキル(フェニル又は一つ又はそれより多くのハロ(例えば、フルオロ)原子で置換されていてもよい)、フェニル(最後の基は、ハロ、C1〜3アルキル及びC1〜3アルコキシから選択される一つ又はそれより多くの(例えば、1〜3)置換基で置換されていてもよい)、又はHetを表し;
Hetは、酸素、窒素及び/又は硫黄から選択される1〜3のヘテロ原子を含有する5〜10員ヘテロ環式基を表し、該基は、ハロ、C1〜2アルキル及びC1〜2アルコキシから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
3d及びR3eは、独立して、H又はC1〜3アルキル(最後の基は、フェニル又は一つ又はそれより多くのハロ(例えば、フルオロ)原子で置換されていてもよい)、フェニル(最後の基は、ハロ、C1〜3アルキル及びC1〜3アルコキシから選択される一つ又はそれより多くの(例えば、1〜3)置換基で置換されていてもよい)を表し;
Aは、Cn−アルキレン又はCn−アルキレンを表し、最後の基は、オキサビスピジンN原子への連結点に関して2位で、−OHにより置換されていてもよく;
Bは、−Z−、−Z−N(H)−、−Z−C(O)N(R19b)−、−Z−S(O)−又は−Z−O−(最後の4つの基は、Rを有する窒素原子にZが連結されている)を表し;
は、C1〜4アルキレンを表し;
は、C2〜3アルキレンを表し;
19bは、基Bが連結されている位置に対してオルトである、フェニル又はピリジル基上の位置の単一R置換基と一緒になって、C2〜3アルキレンを表し;
GはCHを表し;
は存在しない(即ち、Hを表す)か、又は、基Bの連結点に関してオルト及び/又は、特に、パラ位の一つ又は二つのシアノ基を表すか、もしくは、Bが−Z−C(O)N(R19b)−を表す場合、
(i)基Bが連結されている位置に対してオルトである、フェニル又はピリジル基上の位置のR置換基は、R19bと一緒になって、C2〜3アルキレンを表すことができ、及び
(ii)Rはさらに、基Bの連結点に関してパラ位のニトロ基を表すことができる。
本発明の特別な化合物には、例えば、式Iの化合物又はそれらの薬学的に許容できる塩が含まれ、ここで別に特定しない限り、各可変基の各々は、前記で定義された意味、又は下記(a)〜(d)の節のいずれかの意味を有する:
(a)Rは、C〜Cアルキル基(メチル、エチル、プロピル、ブチル、プロピル又はペンチルのような)を表し、それは、フェニル、2−シアノフェニル、4−シアノフェニル、2,4−ジシアノ-フェニル、2,6−ジメチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、4−アセチルフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3−ピリジン、4−ピリジン、2−クロロ−3−ピリジン、6−メトキシ−3−ピリジン、2,6−ジクロロ−4−ピリジン、4,5−ジメチル−2−フラン、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−クロロフェニル、4−(ジフルオロメトキシ)フェニル、4−(メチルスルホニル)フェニル、2,5−ジクロロフェニル、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾール、2,4−ジメチル−5−(1,3−チアゾール)、(1−メチル−2−(1H−イミダゾール)、2,6−ジメチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル又は2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルから選択される基で置換されていてもよく;及び/又は酸素原子により中断され又は終結されていてもよい;
(b)R41〜R46は、水素である;
(c)Rは、メチルスルホニル、アミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、フェニルスルホニル、エチルスルホニル、N−メチルアミノカルボニル、トリフルオロメチルスルホニル、アセチル又はイソプロピルスルホニルを表す;
(d)基
Figure 2008502677
は、フェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、4−シアノフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−(ジフルオロメトキシ)フェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル又は4−クロロフェニルを表す。
本発明の特に好ましい化合物には以下のものが含まれる:
は、直鎖又は分枝鎖、又は部分環式/非環式C1〜6アルキルを表し、そのアルキル基は酸素により中断されていてもよく、及び/又は:(i)一つ又はそれより多くのハロ又はOR5b基;及び/又は(ii)フェニル[最後の基は、ハロ、シアノ、C1〜4アルキル(例えば、メチル又はtert−ブチルのようなCアルキル)、C1〜2アルコキシ(ここでC1〜4アルキル及びC1〜2アルコキシは、一つ又はそれより多くのハロ(例えば、フルオロ)原子で置換されていてもよい)、−C(O)−C1〜2アルキル及び−S(O)−C1〜2アルキルから選択される一つ又はそれより多くの(例えば、1〜3)置換基で置換されていてもよい]、Het、−C(O)R5a、−N(R)R5c、−C(O)N(H)R8a及び−S(O)−C1〜4アルキルから選択される一つの基;により置換されていてもよく;
Hetは、酸素、窒素及び/又は硫黄から選択される1又は2のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロ環式基を表し、該基は、ハロ(例えば、クロロ)、C1〜2アルキル及びC1〜2アルコキシから選択される一つ又はそれより多くの(例えば、1又は2)置換基により置換されていてもよく;
5a及びR5bは独立して、ハロ、C1〜2アルキル及びC1〜2アルコキシから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し;
5cは、フェニル又はフェノキシ(最後の2つの基は、1又は2のシアノ基で置換されていてもよい)で置換されているC1〜3アルキルを表し;
は、H、C1〜4アルキル、−C(O)O−C1〜5アルキル、−C(O)N(R10c)R10d又は−S(O)10eを表し;
10c及びR10dは独立して、H又はC1〜2アルキル(例えば、メチル)を表し;
10eは、C1〜3アルキル(一つ又はそれより多くのフルオロ原子で置換されていてもよい)を表し;
8aは、C1〜4アルキル(例えば、tert−ブチル)又は−D−(フェニル)を表し;
は、−S(O)3a又は−C(O)N(R3d)R3eを表し;
3aは、C1〜2アルキル(フェニル又は一つ又はそれより多くのハロ(例えば、フルオロ)原子で置換されていてもよい)を表し;
3d及びR3eは、独立して、H又はC1〜2アルキル(例えば、メチル)を表し;
Aは、C又はCn−アルキレンを表し;
Bは、−Z−又は−Z−O−(最後の基において、Zは、Rを有する窒素原子に連結されている)を表し;
は、C1〜3アルキレンを表し;
は、C2〜3n−アルキレン(例えば、Cn−アルキレン)を表し;
は存在しないか(即ち、Hを表す)、又は基Bの連結点に関して、パラ位のシアノ基を表す。
本発明の特に好ましい化合物には以下のものが含まれる:
は、OR5b、フェニル[最後の基は、ハロ(例えば、フルオロ又はクロロ)、シアノ、tert−ブチル、メチル、メトキシ(最後の2つの基は、1〜3のフルオロ原子で置換されていてもよい)、−C(O)CH及び−S(O)CHから選択される1又は2の置換基で置換されていてもよい]、Het、−C(O)R5a、−N(R)R5c、−N(H)C3〜4アルキル又はC(O)N(H)R8aで置換されている、直鎖又は分枝鎖C1−3アルキルを表し;
Hetは、酸素、窒素及び/又は硫黄から選択される1又は2のヘテロ原子を含有する5又は6員ヘテロ環式基を表し、該基は、クロロ、メチル及びメトキシから選択される1又は2の置換基により置換されていてもよく;
5a及びR5bは独立して、1又は2のメチル又はメトキシ基で置換されていてもよいフェニルを表し;
5cは、H又はベンジルを表し;
は、−C(O)O−C3〜4アルキル、−C(O)N(R10c)R10d又は−S(O)CHを表し;
10c及びR10dは独立して、メチル又は、好ましくは、Hを表し;
8aは、tert−ブチル、CH−フェニル又はC(CH−フェニルを表し;
は、−C(O)N(CH、−C(O)N(H)CH、−C(O)NH又は、特に、−S(O)CHを表し;
Aは、−(CH−を表し;
Bは、−(CH1〜3−(例えば、−CH−又は−(CH−)−又は−(CH−O−(最後の基において、−(CH−部分は、Rを有する窒素原子に連結されている)を表す。
本発明の好ましい化合物には、以下に記載する実施例の化合物が含まれる。この点で、記載してもよい本発明の好ましい化合物には、以下の化合物が含まれる:
(i)[2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)−アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル;
(ii){2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル;
(iii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(iv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
(v)N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
(vi)N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]尿素;
(vii)2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]−N−(tert−ブチル)アセトアミド;
(viii)2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]−N−ベンジルアセトアミド;
(ix)2−7−2−(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]−N−(1−メチル−1−フェニルエチル)アセトアミド;
(x)N−(tert−ブチル)−2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)アセトアミド;
(xi)N−ベンジル−2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)アセトアミド;
(xii)2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)−N−(1−メチル−1−フェニルエチル)アセトアミド;
(xiii)[2−(7−{2−[[3−(4−シアノフェニル)プロピル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]カルバミン酸tert−ブチル;
(xiv)N−(tert−ブチル)−2−(7−{2−[[3−(4−シアノフェニル)プロピル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)アセトアミド;
(xv)N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]−N−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]メタンスルホンアミド;
(xvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(2,6−ジメチルフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
(xvii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
(xviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
(xix)N−(2−{7−[2−(4−アセチルフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]尿素;
(xx)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2−フェニルエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
(xxi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
(xxii)N−(2−{7−[(2−クロロピリジン−3−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
(xxiii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(6−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxiv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(4,5−ジメチル−2−フリル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxvii)N−{2−[7−(4−クロロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
(xxviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxix)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxx)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxxi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2,4−ジフルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxxii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2,5−ジクロロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxxiii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[3−(トリフルオロメチル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxxiv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
(xxxv)N−{2−[7−(2−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
(xxxvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxxvii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(ピリジン−4−イルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxxviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(ピリジン−3−イルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxxix)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xl)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xli)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xlii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xliii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(3−フェニルプロピル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xliv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xlv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[3−(3−メトキシフェニル)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xlvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2,6−ジメチルべンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xlvii)N−{2−[7−(4−tert−ブチルベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
(xlviii)N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル尿素;
(xlix)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル尿素;
(l)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−フルオロ−4−(トリフルオロ-メチル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
(li)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N’,N’−ジメチル尿素;
(lii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
(liii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル−N−{2−[7−(2−フェニル-エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
(liv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
(lv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
(lvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル−N−{2−[7−(3−フェニルプロピル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
(lvii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2−フェニルエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(lix)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(lx)N−ベンジル−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(lxi)N−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェニルエチル)メタンスルホンアミド;
(lxii)N−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェニルエチル)メタンスルホンアミド;
(lxiii)N−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェノキシエチル)メタンスルホンアミド;
(lxiv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(2−フェノキシエチル)メタンスルホンアミド;
(lxv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(2−フェニルエチル)メタンスルホンアミド;
(lxvi)N−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェノキシエチル)メタンスルホンアミド;
(lxvii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lxviii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−クロロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lxix)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}ベンゼンスルホンアミド;
(lxx)N−(4−シアノベンジル)−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lxxi)N−(2−シアノベンジル)−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lxxii)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(4−フルオロベンジル)メタンスルホンアミド;
(lxxiii)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(3−フルオロベンジル)メタンスルホンアミド;
(lxxiv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]メタンスルホンアミド;
(lxxv)N−(4−クロロベンジル)−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lxxvi)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}エタンスルホンアミド;
(lxxvii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N’−メチル尿素;
(lxxviii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N’,N’−ジメチル尿素;
(lxxix)N−ベンジル−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(lxxx)N−ベンジル−N−(2−{7−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(lxxxi)N−ベンジル−N−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(lxxxii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−1,1,1−トリフルオロメタンスルホンアミド;
(lxxxiii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}アセトアミド;
(lxxxiv)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
(lxxxv)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}プロパン−2−スルホンアミド;及び
(lxxxvi)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(4−フルオロベンジル)尿素;
又はそれらの薬学的に許容できる誘導体。
製造
本発明に従うと、以下の工程を含んでなる、式Iの化合物の製造のための方法もまた提供される:
(a) 式II
Figure 2008502677
(式中、R、R、R41〜R46、A、B及びGは、前に定義した通りである)
の化合物と、式III
−L III
[式中、Lは、ハロ、アルカンスルホナート、パーフルオロアルカンスルホナート、アレーンスルホナート、−OC(O)XR、イミダゾール又はR23O−(式中、R23は、例えばC1〜10アルキル又はアリールを表し、該基は一つ又はそれより多くのハロ又はニトロ基で置換されていてもよい)のような脱離基を表し、及びX、R及びRは前に定義した通りである]
の化合物の、適した塩基(トリエチルアミン、炭酸カリウム、又は例えば、炭酸水素ナトリウムのような炭酸水素塩)及び適切な溶媒[例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、THF、トルエン、水、低級アルキルアルコール(例えば、エタノール)、又はそれらの混合物]の存在下、例えば、室温から還流温度間での反応;
(b)Rが、−C(O)XR又は−C(O)N(R8a)R5dを表す式Iの化合物については、式IV
Figure 2008502677
(式中、R、R、R41〜R46、A、B、G及びLは、前に定義した通りである)
の化合物と式V
24−H V
(式中、R24は、−XR又は−N(R8a)R5dを表し、R5d、R、R8a及びXは前に定義した通りである)
の化合物の、例えば、前に記載したもの[方法工程(a)]と同一条件下での反応;
(c)Rが、−C(O)N(H)R8aを表す化合物については、前に定義された式IIの化合物と、式VI
8a−N=C=O VI
(式中、R8aは前に定義した通りである)
の化合物との、適切な有機溶媒(例えば、ジクロロメタン)存在下、例えば、0℃から還流温度での、又は、当業者には既知の条件下、固相合成を経る反応;
(d)式VII
Figure 2008502677
(式中、R及びR41〜R46は前に定義した通りである)
の化合物と、式VIII
Figure 2008502677
[式中、Lは、ハロ、アルカンスルホナート(例えば、メシラート)、パーフルオロアルカンスルホナート又はアレーンスルホナート(例えば、ベンゼンスルホナート、2−又は4−ニトロベンゼンスルホナート、又は、特に、トルエンスルホナート)のような脱離基を表し、及びR、R、A、B及びGは前に定義した通りである]
の化合物との、適した塩基(トリエチルアミン又は炭酸カリウム)及び適切な溶媒[例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、低級アルキルアルコール(例えば、エタノール)、酢酸イソプロピル又はそれらの混合物]の存在下、例えば、高温(例えば、35℃から還流温度の間)での反応;
(e)Aが、−OH又はアミノで2位(オキサビスピジンN原子に関して)が置換されているC3〜6アルキレンを表す式Iの化合物については、前に定義した式VIIの化合物と、式IX
Figure 2008502677
(式中、Yは、O又はNHを表し、そしてR、R、B及びGは前に定義した通りである)
の化合物又はそれらの保護誘導体との、適した溶媒[例えば、低級アルキルアルコール(例えば、IPA)、アセトニトリル、又は低級アルキルアルコールと水の混合物]の存在下、例えば、高温(例えば、60℃〜還流)での反応;
(f)Bが、−Z−O−を表す式Iの化合物については、式X
Figure 2008502677
(式中、R、R、R41〜R46、A及びZは前に定義した通りである)
の化合物と、式XI
Figure 2008502677
(式中、R及びGは前に定義した通りである)
の化合物との、光延型条件下、例えば、三級ホスフィン(例えば、トリブチルホスフィン又はトリフェニルホスフィン)、アゾジカルボキシラート誘導体(例えば、ジエチルアゾジカルボキシラート又は1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン)及び適切な有機溶媒(例えば、ジクロロメタン又はトルエン)存在下、例えば、外界(例えば、25℃)から還流温度での反応;
(g)Gが、Nを表し、そしてBが、−Z−O−を表す式Iの化合物については、前に定義した式Xの化合物と、式XII
Figure 2008502677
(式中、R及びLは、前に定義した通りである)
の化合物との、適した塩基(例えば、水素化ナトリウム)及び適切な溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)存在下、例えば、10℃から還流温度の間での反応;
(h)Bが、直接結合を表さないことを除いて、前に定義した通りである式Iの化合物については、式XIII
Figure 2008502677
(式中、R、R、R41〜R46及びAは前に定義した通りである)
の化合物と、式XIV
Figure 2008502677
(式中、Bは、直接結合を表さないことを除いて、前に定義したBを表し、そしてR、G、及びLは前に定義した通りである)
の化合物との、適した塩基(例えば、トリエチルアミン又は炭酸カリウム)及び適切な有機溶媒[例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、低級アルキルアルコール(例えば、エタノール)、酢酸イソプロピル又はそれらの混合物]の存在下、例えば、高温(例えば、35℃から還流温度の間)での反応;
(i)式XV
Figure 2008502677
(式中、R、R、R41〜R46、A、B及びGは前に定義した通りである)
の化合物と、式XVI
−L XVI
[式中、Lは、適した脱離基(ハロ、−OS(O)3a、−OC(O)OR3b、−OC(O)R3c又は−NHのような)を表し、そしてRは前に定義した通りである]
の化合物との、例えば、当業者には既知の条件下での反応[(1)Rが、−S(O)3a、−C(O)N(R3d)(R3e)又はS(O)N(R3f)(R3g)を表し、そしてLが、ハロ又は−OS(O)3aを表す場合、適した塩基(例えば、トリエチルアミン)及び適切な溶媒(例えば、DCM)存在下、外界より低い温度(例えば、0〜10℃)から外界温度(例えば、20〜30℃)での反応;及び(2)Rが、−C(O)N(R3d)(R3e)を表し、そしてLが、−N(R3d)(R3e)を表す場合、高温(例えば、110〜150℃、130℃のような)での反応のような];
(j)Rが、−C(O)N(H)R3dを表す式Iの化合物については、前に定義した式XVの化合物と、式XVII
O=C=N−R XVII
[式中、Rは一価金属カチオン(例えば、カリウムイオンのようなアルカリ金属カチオン)を表すか、又は、Rは、Hを表さないことを除いて、前に定義したR3dを表す]
の化合物との、例えば、当業者には既知の条件下での反応[Rがカリウムイオンを表す場合、適した酸(例えば、酢酸)及び適切な溶媒(例えば、1,4−ジオキサン、水又はそれらの混合物)存在下、外界温度(例えば、15〜30℃)での反応];
(k)Rが、Rに関して前に定義した一つ又はそれより多くの置換基[置換基(単数及び複数)は、−N(R9b)S(O)9d基である/を含む]で置換されたC1〜12アルキルを表す、式Iの化合物については、式XVIII
Figure 2008502677
(式中、R1aは、C1〜12アルキレンを表し、該基は、Rに関して前に定義した一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよく、そしてR、R、R9b、R41〜R46、A、B及びGは前に定義した通りである)
の化合物と、式XIX
−S(O)9d XIX
(式中、R9d及びLは前に定義した通りである)
の化合物との、例えば、当業者には既知の条件下での反応[適した塩基(トリエチルアミン、炭酸カリウム又は炭酸水素ナトリウムのような)及び適切な溶媒(DCM、CHCl、アセトニトリル、DMF、THF、トルエン、又はそれらの混合物のような)存在下、例えば、外界温度(15〜0℃のような)で];
(l)Rが、Rに関して前に定義した一つ又はそれより多くの置換基[置換基(単数及び複数)は、−S(O)N(R9b)R9c又は−N(R9b)S(O)9d基である/を含む]で置換されたC1〜12アルキルを表す、式Iの化合物については、前に定義した式IIの化合物と、式XIXA又はXIXB
−R1a−SO−N(R9b)R9c XIXA
−R1a−N(R9b)−SO−R9d XIXB
(式中、L、R1a、R9b、R9c及びR9dは前に定義した通りである)
の化合物との、例えば、当業者には既知の条件下での反応[適した塩基(トリエチルアミン、炭酸カリウム又は炭酸水素ナトリウムのような)及び適切な溶媒(DCM、CHCl、アセトニトリル、DMF、THF、トルエン、又はそれらの混合物のような)存在下、例えば、外界温度から還流温度で];
(m)Rが、−C(O)XR、−C(O)N(R8a)R5d又は−S(O)9aを表す、式Iの化合物については、式XX
Figure 2008502677
(式中、R1aは、−C(O)XR、−C(O)N(R8a)R5d又は−S(O)9aを表し、そしてR5d、R、R8a、R9a、R41〜R46及びLは前に定義した通りである)
の化合物と、式XXI
Figure 2008502677
(式中、R、R、A、B及びGは前に定義した通りである)
の化合物との、適した塩基(例えば、炭酸水素ナトリウム又は炭酸カリウム)及び適切な有機溶媒(例えば、アセトニトリル)存在下、例えば、室温から還流温度間での反応;
(n)オキサビスピジン窒素N−オキシド誘導体である式Iの化合物については、適した酸化剤(例えば、mCPBA)存在下、例えば、0℃にて適した有機溶媒(例えば、ジクロロメタン)存在下での、対応する式Iの化合物の対応するオキサビスピジン窒素の酸化;
(o)C1〜4アルキル四級アンモニウム塩誘導体(アルキル基はオキサビスピジン窒素に結合されている)である、式Iの化合物については、オキサビスピジン窒素での、対応する式Iの化合物と、式XXII
25−L XXII
(式中、R25は、C1〜4アルキルを表し、そしてLは、ハロ、アルカンスルホナート又はアレーンスルホナートのような脱離基である)
の化合物との、適切な有機溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)存在下、例えば、室温での反応、続いての、適した対イオン提供物(例えば、NHOAc)存在下での精製(例えば、HPLCを使用して);
(o)当業者にはよく知られている技術を使用する、一つのR置換基の別の置換基への変換;
(p)当業者にはよく知られている技術を使用する、一つ又はそれより多くの(さらなる)R置換基の芳香環への導入(例えば、塩素化);
(q)Rが、C1〜12アルキレン(該基は、Rに関して前に定義した一つ又はそれより多くの置換基により置換されていてもよい)を表す、式Iの化合物については、式II
Figure 2008502677
(式中、R、R、R41〜R46、A、B及びGは前に定義した通りである)
の化合物と、還元剤(水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム又は類似化合物のような)及び適切な溶媒(1,2−ジクロロエタン、ジクロロエタン、メタノール、エタノール又はそれらの混合物のような)存在下、例えば、当業者には既知の条件下(例えば、15〜30℃のような室温)での適切なアルデヒドとの反応;
(r) 式VII
Figure 2008502677
(式中、R及びR41〜R46は前に定義した通りである)
の化合物と、式XXIII
Figure 2008502677
(式中、R、R、B及びGは前に定義した通りである)
の化合物との、還元剤(水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム又は類似水素化物供与化合物のような)及び適切な溶媒(1,2−ジクロロエタン、ジクロロエタン、メタノール、エタノール又はそれらの混合物のような)存在下、例えば、当業者には既知の条件下(例えば、15〜30℃のような室温)での反応;
(s)前に記載した式Iの化合物の、保護誘導体の脱保護。
式II、IV、VII、VIII、IX、X、XIII、XV、XVIII、XX及びXXIの化合物は、文献の開示が本明細書において援用される、WO01/28992、WO02/28863、WO02/28864、WO02/83690及びWO02/83691に記載されている又は参照した方法に従って、又は類似して製造することができる。
式III、V、VI、XI、XII、XIV、XVI、XVII、XIX、XIXA、XIXB、XXIIの化合物及びそれら誘導体は、商業的に入手可能であるか、文献で既知であるか、又は本明細書に記載した方法に類似して得ることができるか、又は慣用的合成法によるか、標準技術に従って、適切な試薬及び反応条件を使用して、容易に入手可能な出発物質から得ることができる。
本明細書で定義した化合物中の、アリール(例えば、フェニル)及び(適切であれば)ヘテロ環式基上の置換基は、当業者には周知の技術を使用して、他の特許請求された置換基に変換することができる。例えば、ヒドロキシはアルコキシに変換することができ、フェニルはハロゲン化することができてハロフェニルを与え、ニトロは還元することができてアミノを与え、ハロをシアノで置き換えることができる、などである。
当業者はまた、式Iの特定の化合物内の、多様な置換基又は官能基相互変換及び転換が、式Iの他の化合物を提供するであろうことも認めるであろう。例えば、カルボニルはヒドロキシ又はアルキレンに還元することができ、及びヒドロキシはハロに変換することができる。
本発明の化合物は、慣用技術を使用して、その反応混合物から単離することができる。
上に記載した方法において、中間体化合物の官能基を、保護基で保護することができる、又は保護する必要があり得ることは、当業者には自明であろう。
保護することが望ましい官能基には、ヒドロキシ、アミノ及びカルボン酸が含まれる。ヒドロキシに適した保護基には、トリアルキルシリル及びジアリールアルキルシリル基(例えば、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル又はトリメチルシリル)、テトラヒドロピラニル基及びアルキルカルボニルオキシ基(例えば、メチル−及びエチルカルボニルオキシ基)が含まれる。アミノに適した保護基には、ベンジル、スルホンアミド(例えば、ベンゼンスルホンアミド)tert−ブチルオキシカルボニル、9−フルオレニル−メトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルが含まれる。アミジノ及びグアニジノに適した保護基には、ベンジルオキシカルボニルが含まれる。カルボン酸に適した保護基には、C1〜6アルキルエステル又はベンジルエステルが含まれる。
官能基の保護及び脱保護は、前記反応工程のいずれかの前又は後で行うことができる。保護基は、当業者にとって周知の技術及び本明細書中で以下に記載される技術によって除去することができる。
保護基の使用については、”Protective Groups in Organic Chemistry” , J.W.F.McOmie, Plenum Press(1973)、及び”Protective Groups in Organic Synthesis”,第3版,T.W.Greene & P.G.M.Wutz,Wily-Interscience(1991)に十分に記載されている。
本発明の化合物を、別の、そしてある場合にはより都合のよい方法で得るために、本明細書に記載した各方法工程を異なる順序で実施することができ、及び/又は各反応を全体の経路の異なる段階で実施できる(即ち、本明細書中で前に記載した特定の反応に伴う異なる中間体に置換基を付加でき、及び/又は化学変換を実施することができる)ことは当業者には自明であろう。これは特に、個々の基質中に存在する他の官能基の性質、鍵となる中間体の入手しやすさ、及び適用すべき保護基の方式(保護基がある場合)などの要因に依存するであろう。行われる化学反応のタイプが、合成工程に使用する試薬の選択、用いる保護基の必要性及びタイプ、ならびに合成を達成するためのシーケンスに影響を及ぼすのは明らかである。
最終脱保護段階の前に形成される式Iの化合物の特定の保護誘導体そのものが薬理活性を有しなくても、それらが非経口又は経口投与された後に体内で代謝されて薬理活性を有する本発明化合物を生成し得ることも、当業者には自明であろう。従って、こうした化合物を「プロドラッグ」と記載することができる。さらに、特定の式Iの化合物が他の式Iの化合物のプロドラッグとして作用することもある。
式Iの化合物の全てのプロドラッグが本発明の範囲に含まれる。
本明細書中で前に言及された中間体のあるものは新規である。本発明のさらなる側面に従えば:(a)本明細書において前に定義した式IIの化合物又はそれらの保護された誘導体;(b)式IVの化合物又はそれらの保護された誘導体;(c)式VIIIの化合物又はそれらの保護された誘導体;(d)式IXの化合物又はそれらの保護された誘導体;(e)式Xの化合物又はそれらの保護された誘導体;(f)式XIIIの化合物又はそれらの保護された誘導体;(g)式XVの化合物又はそれらの保護された誘導体、もしAが、−S(O)N(R18a)−又は−N(R18b)S(O)−により中断され、及び/又はBが、−Z−[C(O)]C(H)(R19a)−、−Z−[C(O)]N(R19b)−、−Z−N(R18c)S(O)−又は−Z−S(O)N(R18d)−を表すならば、式中、R19aは、H以外であり、そしてR19bは、H又はC1〜6アルキル以外である;(h)式XVIIIの化合物又はそれらの保護された誘導体;及び(i)式XXIの化合物又はそれらの保護された誘導体;が提供される。
医学的及び医薬的使用
本発明の化合物は、薬理学的な活性を保有するために有用である。従ってこれらは、医薬として適用される。
従って、本発明の更なる側面によれば、医薬として使用するための本発明の化合物が提供される。
特に本発明の化合物は、例えば以下に記載される試験において証明される、心筋電気生理学的活性を示す。
従って本発明の化合物は、不整脈、そして特に心房性及び心室性不整脈の予防及び治療の両方に有用であることが期待される。
従って本発明の化合物は、不整脈が主要な役割を演じていると信じられる、虚血性心疾患、突発性心臓発作、心筋梗塞、心不全、心臓手術及び血栓塞栓症の発生を含む心臓疾患、又は心臓疾患に関連する徴候の治療又は予防において適用される。
不整脈の治療において、本発明の化合物は、心臓再分極を選択的に遅延し、そして不応性を増加させることが見出された。
本発明の更なる側面によれば、不整脈の治療の方法が提供され、この方法は、このような状態に罹患している又は疑いのある人に、本発明の化合物の治療的に有効な量の投与を含んでなる。
医薬製剤
本発明化合物は、通常、薬学的に許容できる剤形に、有効成分を遊離塩基、又は無毒性の有機もしくは無機酸付加塩として含んでなる医薬製剤の形で、経口、皮下、静脈内、動脈内、経皮、鼻腔内に、または吸入により、または他の任意の非経口経路で投与される。治療すべき障害および患者ならびに投与経路に依存して、組成物を種々の用量で投与できる。
本発明の化合物はまた、不整脈及び/又は他の心臓血管疾患の治療に有用な他のいかなる薬物とも組み合わせることができる。特に、本発明の化合物は、凝固阻止薬と組み合わせることができる。
本明細書で使用する用語「凝固阻止薬」には、アスピリン、ワルファリン(warfarin)、エノキサパリン(enoxaparin)、ヘパリン、低分子量ヘパリン、シロスタゾール(cilostazol)、クロピドグレル(clopidogrel)、チクロピジン(ticlopidine)、チロフィバン(tirofiban)、アブシキシマブ(abciximab)、ジピリダモール(dipyridamole)、血漿タンパク分画、ヒトアルブミン、低分子量デキストラン、ヘタスターチ、レテプラーゼ(reteplase)、アルテプラーゼ(alteplase)、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、ダルテパリン(dalteparin)、フィルグラスチム(filgrastin)、免疫グロブリン、ギンコライドB、ヒルジン(hirudins)、ホロパファント(foropafant)、ロセパファント(rocepafant)、ビバリルジン(bivalirudin)、硫酸デルマタンメジオラヌム(dermatan sulfate mediolanum)、エプチリバチド(eptilibatide)、チロフィバン(tirofiban)、トロンボモジュリン(thrombomodulin)、アブシキマブ(abcxmab)、低分子量硫酸デルマタン−オポクリン(opocrin)、エプタコグアルファ(eptacog alfa)、アルガトロバン(argatroban)、フォンダパリヌクスナトリウム(fondaparinux sodium)、チファコギン(tifacogin)、レピルジン(lepirudin)、デシルジン(desirudin)、OP2000、ロキシフィバン(roxifiban)、パルナパリンナトリウム(parnaparin sodium)、ヒトヘモグロビン(Hemosol)、ウシヘモグロビン(Biopure)、ヒトヘモグロビン(Northfield)、抗トロンビンIII、RSR13、ヘパリン−経口(Emisphere)トランスジェニック抗トロンビンIII、H37695、エノキサパリンナトリウム(enoxaparin sodium)、メソグリカン(mesoglycan)、CTC111、ビバリルジン(bivalirudin)及びそれらのいずれかの誘導体及び/又は組み合わせから成る群より選択される物質に関するものが含まれる。
記載することができる特別の凝固阻止薬には、アスピリン及びワルファリンが含まれる。
用語「凝固阻止薬」にはまた、トロンビン阻害薬に関するものも含まれる。記載することができるトロンビン阻害薬には、低分子量トロンビン阻害薬が含まれる。用語「低分子量トロンビン阻害薬」は、当業者には自明であろうし、実験的に決定可能な程度(例えば、インビボ及び/又はインビトロ試験により決定されるような)にトロンビンを阻害する、いずれかの問題の組成物(例えば、化学化合物)に関するものが含まれ、それは約2,000以下、好ましくは約1,000以下の分子量を有する。
好ましい低分子量トロンビン阻害薬には、低分子量ペプチドに基づいた、アミノ酸に基づいた、及び/又はペプチド類似体に基づいたトロンビン阻害薬、ならびにそれらの誘導体が含まれる。
用語「低分子量ペプチドに基づいた、アミノ酸に基づいた、及び/又はペプチド類似体に基づいたトロンビン阻害薬」は、当業者にはよく理解されているであろうし、1〜4のペプチド結合を有する低分子量トロンビン阻害薬に関するものが含まれ、及びClaesson in Blood Coagul. Fibrin. 5, 411 (1994)による総説に記載されているもの、ならびに、米国特許第4,346,078号、国際特許出願WO93/11152、WO93/18060、WO93/05069、WO94/20467、WO94/29336、WO95/35309、WO95/23609、WO96/03374、WO96/06832、WO96/06849、WO96/25426、WO96/32110、WO97/01338、WO97/02284、WO97/15190、WO97/30708、WO97/40024、WO97/46577、WO98/06740、WO97/49404、WO97/11693、WO97/24135、WO97/47299、WO98/01422、WO98/57932、WO99/29664、WO98/06741、WO99/37668、WO99/37611、WO98/37075、WO99/00371、WO99/28297、WO99/29670、WO99/40072、WO99/54313、WO96/31504、WO00/01704及びWO00/08014;及び欧州特許出願648780、468231、559046、641779、185390、526877、542525、195212、362002、364344、530167、293881、686642、669317、601459及び623596(これら全ての文献の開示は、本明細書において援用される)に開示されているものが含まれる。
本出願において、トロンビン阻害薬の誘導体には、活性にせよ又は不活性にせよ、エステルのような化学修飾物、プロドラッグ及び代謝物、及びこれらのいずれかの薬学的に許容できる塩及び溶媒和物(水和物のような)、及びこうした塩の溶媒和物が含まれる。
好ましい低分子量の、ペプチドに基づいたトロンビン阻害薬には、集合的に「ガトラン(gatran)」として知られているものが含まれる。記載することができる特定のガトランには、HOOC−CH−(R)Cha−Pic−Nag−H(イノガトランとして知られている)及びHOOC−CH−(R)Cgl−Aze−Pab−H(メラガトランとして知られている)(各々、国際特許出願WO93/11152及びWO94/29336を参照されたい、そして本明細書の略語のリストに含まれている)。
国際特許出願WO97/23499は、トロンビン阻害薬のプロドラッグとして有用であることが見出されている多数の化合物を開示している。該プロドラッグは、一般式
OOC−CH−(R)Cgl−Aze−Pab−R
[式中、Rは、H、ベンジル又はC1〜10アルキルを表し、R(Pab−Hのアミジノユニット中の一つの水素原子を置き換えている)は、OH、OC(O)R又はC(O)ORを表し、Rは、C1〜17アルキル、フェニル又は2−ナフチルを表し、そしてRは、C1〜12アルキル、フェニル、C1〜3アルキルフェニル又は2−ナフチルを表す]
を有する。好ましい化合物には、ROOC−CH−(R)Cgl−Aze−Pab−OH(式中、Rは、ベンジル又はC1〜10アルキル、例えば、エチル又はイソプロピルを表す)、特にEtOOC−CH−(R)Cgl−Aze−Pab−OHが含まれる。活性トロンビン阻害薬それ自身は、WO94/29336に開示されている。
従って本発明の更なる側面によれば、薬学的に許容できるアジュバント、希釈剤又は担体との混合物中に、本発明の化合物を含む医薬製剤が提供される。
ヒトの療法治療における本発明の化合物の適した日用量は、経口投与で約0.005〜50.0mg/kg体重、そして非経口投与で約0.005〜15.0mg/kg体重である。ヒトの療法治療における本発明の化合物の日用量の好ましい範囲は、経口投与で約0.005〜20.0mg/kg体重、そして非経口投与で約0.005〜5.0mg/kg体重である。
本発明の化合物は、これらが心臓性不整脈に対して有効である利益を有する。
本発明の化合物はまた、これらが、従来の技術で既知の化合物に対して、さらに効果があり、さらに毒性が低く、さらに広い活性の範囲[クラスI、クラスII、クラスIII及び/又はクラスIV活性のいかなる組み合わせ(特にクラスIII活性に加えてクラスI及び/又はクラスIV活性)をも示すことを含み]を有し、さらに効力があり、さらに長期に作用し、さらに副作用が少なく(トルサード・ド・ポアントのような前不整脈の、より低い発生率を含む)、さらに容易に吸収されやすく、又は、他の有用な薬理学的特性を有することができる利益を有する。
生物学的試験
試験A
麻酔モルモットにおける予備的電気生理学的効果
体重500〜1000gのモルモットを使用した。モルモットを実験前少なくとも1週間飼育し、そしてこの期間食餌及び水道水を自由に摂取させた。ペントバルビタール(50〜60mg/kg)の腹膜内注射によって麻酔を誘発し、そしてカテーテルを一方の頚動脈(血圧記録及び血液採取のため)及び一方の頚静脈(薬物注入のため)に導入した。ECG(第II誘導)の記録のために、脚に針電極を設置した。サーミスターを直腸に挿入し、動物を加熱パッド上に置き、37.5〜38.5℃の直腸温度に設定した。
気管切開を行い、動物を、その種に対する正常範囲の血中ガスを維持するように設定した、小動物用のベンチレータの使用によって室内空気で人工呼吸させた。実験開始の15分前に、自律神経系の影響を少なくするために、両方の迷走神経を頸部で切断し、0.5mg/kgのプロプラノールを静脈から与えた。
左心室心外膜を、左側開胸によって露出させ、単相活動電位(MAP)を記録するための注文設計した吸引電極を左心室自由壁に適用した。電極は、受容できる信号を記録することができる限りはその位置に保持し、さもなければ新しい位置に移動させた。ペーシングのための双極電極を左心房にクリップで留めた。注文設計した定電流刺激装置でペーシング(持続時間1ms、拡張期閾値の2倍)を行った。実験を通して、5分毎の30秒間、正常な洞調律より僅かに高い周期で心臓をペーシングした。
MAP信号、血圧信号及び第II誘導ECGは、各30秒ペーシングシークエンスの最後の10秒間、及びそれに続く1分間の洞律動の最後の10秒間、パーソナルコンピューターで収集した(サンプリング周波数は1000Hzであり及び各サンプリング時間は10秒であった)。信号は、注文設計コンピュータープログラム(PharmLab v 4.0)で処理した。
試験方法は、ペーシング及び洞律動の両方の期間の、3分間隔の二つの基礎対照を記録することからなっていた。2回目の対照を記録した後、試験物質の最初の用量を、0.2mL/kgの容量で頚静脈のカテーテルに30秒間で注入した。3分後、ペーシングを開始し、新たな記録を行った。前回の投与から5分後、試験物質の次の用量を投与した。各実験中に、6〜10回の連続投与を行った。
データ分析
この分析で測定された多くの変数のうち、活性化合物の比較及び選択に対して最も重要なものとして、三つを選択した。選択した三つの変数は、ペーシング中の75パーセント再極性におけるMAP持続期間、ペーシング中の房室(AV)伝導時間(心房ペーシングパルス及び心室MAP開始の間隔として定義される)、及び心拍数(洞律動中のRR間隔として定義される)であった。麻酔動物の血行動態を判定するために、収縮期及び拡張期の血圧を測定した。さらに、不整脈及び/又は形態学的変化について、ECGを検討した。
二つの対照記録の平均をゼロに設定し、試験物質の連続的投与後に記録された影響を、この値からのパーセント変化として表現した。これらのパーセント値を、各記録前に投与した累積用量に対してプロットすることにより、用量応答曲線を作ることが可能である。このようにして、各実験は、MAP持続時間について一つ、AV伝導期間について一つ、そして洞周期(RR間隔)に対して一つの、三つの容量応答曲線を作製した。試験物質で実施した全ての実験の平均曲線を計算し、平均曲線から効力値を誘導した。これらの実験の全ての用量応答曲線を、得られたデータ点の線結合(linear connection)により作製した。MAP持続時間をベースラインから10%延長させる累積用量を、被験薬剤のクラスIII電気生理学的効力を評価するための指数(D10)として使用した。
試験B
HERGチャネル遮断薬の検出のためのRb −流出アッセイ
ヒトether−a−go−go関連遺伝子(HERG)は、心急速遅延整流電流IKrの根底にある電位依存性Kチャネルをコードする。HERGチャネル遮断についてのIC50値は、安定にHERGチャネルを発現しているチャイニーズハムスター卵巣細胞からの脱分極誘発Rb−流出に基づいた、高スループット機能性アッセイを使用して決定された。
細胞は、10%FBS及び0.6mg/mLハイグロマイシンBを補給したHam F12(Life Technologies 31765-027)で増殖させ、週2回日常的に継代した。実験研究のため、細胞を、Falcon の384−ウェル組織培養処理黒壁透明底プレートに、15,000細胞/ウェルで蒔き、その後、細胞培養インキュベーター中、37℃で一夜インキュベートした。
一夜インキュベートした後、細胞プレートを洗浄し、Rb−負荷緩衝液(Rbを含有する生理学的緩衝剤)を加えた。細胞プレートを次ぎに3時間インキュベートし、その後洗浄した。この洗浄に続いて、試験化合物を加えた。細胞プレートを次ぎにさらに10分インキュベートし、このインキュベーション期間に続いて、細胞を脱分極し、そしてHERGチャネルを活性化するため、外部K濃度を増加させた。増加したK濃度に10分間暴露した後、原子吸光分光測定分析を使用する、Rb含量の続いての決定のため、上清を新しいマイクロプレートへ移した。
基礎Rb流出(洗浄緩衝液のみを受けたウェル上清中のRb(mg/L)の含量)を、100%阻害として定義し、刺激Rb流出(増加したカリウム濃度にのみ暴露されたウェル上清中のRb(mg/L)の含量)を0%阻害として定義した。
化合物活性は、
Figure 2008502677
A:試験化合物+増加した外部Kを受けたウェル中のRb含量
B:基礎Rb流出
C:刺激Rb流出:
として表現された。
本発明は、以下の実施例によって例示される。
実施例
一般的実験方法
質量スペクトルは、以下の装置の一つで記録した:MUX(8)-LCT、ZQ質量分析計及びQuattro micro、全てWaters Micromassから。
LC−MS:
分離は、Agilent 1100 シリーズモジュール又はWaters 1525 ポンプを使用し、濃度勾配溶離を伴ったACT(Advanced Chromatography Technologies)ACE C8 3x50mm 3μmで実施した。試料は、Waters 2700 Sample Managerを使用して注入した。
移動相:
5%〜95%アセトニトリルの一般的濃度勾配を適用した。10mM酢酸アンモニウム又は5mMギ酸アンモニウム/5mMギ酸を含有する緩衝液を使用した。
質量スペクトルは、エレクトロスプレーインターフェース、スイッチングポジティブ及びネガティブイオン化モードを備えた、Waters ZQ2000又はWaters ZMDで記録した。UVスペクトルは、Agilent 1100PDA又はWaters 2996 DADで集め、蒸発光散乱(ELS)信号は、Sedere Sedex55又は75で集めた。データ収集及び評価は、MassLynxソフトウェアーを使用して実施した。
H NMR及び13C NMR測定は、各々、300、400、500及び600MHzのH周波数及び75.4、100.6、125.7及び150.9MHzの13C周波数で動作する、BRUKER ACP300及びVarian300、400、500及び600 Mercury、Unity plus及び Inova分光計で実施した。
スペクトル解釈の容易さに応じて、スペクトル中に回転異性体を認知できる場合とできない場合があった。別に記載しない限り、化学シフトは内部標準としての溶剤に関するppmで示される。
中間体の合成
以下の中間体は、商業的に入手不可能であり、従って以下に記載する方法により製造した。
製造例A
メタンスルホン酸 2−{[3−(4−シアノフェニル)プロピル]メタンスルホニルアミノ}エチルエステル
(i)3−(4−シアノフェニル)アクリル酸エチルエステル
4−ブロモベンゾニトリル(50g、0.275mol)及びアクリル酸エチル(35.4g、0.412mol)の乾燥DMF(250mL)溶液に、酢酸パラジウム(0.61g、0.0027mol)、トリス−o−トリルホスフィン(3.34g、0.011mol)及びトリエチルアミン(57.3mL、0.412mol)を加え、アルゴン雰囲気下、95〜100℃で2時間還流した。水(250mL)を加えることにより反応をクエンチし(quenched)、エーテル(3x250mL)で抽出した。合わせた抽出物を、1.5N HCl(250mL)、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、及び溶離液として酢酸エチル含有石油エーテルを使用する、中性アルミナでのカラムクロマトグラフィーにより、55g(90%)の副題化合物を灰色がかった白色固形物として得た。
(ii)3−(4−シアノフェニル)プロピオン酸エチルエステル
3−(4−シアノフェニル)アクリル酸エチルエステル(50g、0.25mol;上記工程(i)を参照されたい)の乾燥酢酸エチル(500mL)溶液に、窒素雰囲気下、Pd/C(5g、10%)を加え、続いてトリエチルアミン(50.3g、0.5mol)及びギ酸(57.2g、1.24mol)を加えた。混合物を窒素雰囲気下で一夜還流した。反応の完了後(TLCでモニターした)、混合物を濾過し、次ぎに濾液を、水、5%NaHCO溶液及び食塩水で洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発により、50g(99%)の副題化合物を淡黄色油状物として得た。
(iii)4−(3−ヒドロキシプロピル)ベンゾニトリル
LiBH(14g、0.65mol)の乾燥エーテル(400mL)溶液に、3−(4−シアノフェニル)プロピオン酸エチルエステル(50g、0.249mol;上記工程(ii)を参照されたい)を加え、続いてメタノール(27mL)を滴加した。反応混合物を3時間還流した。反応完了後(TLCでモニターした)、冷飽和塩化アンモニウム溶液(100mL)続いて水(300mL)を加えることにより反応をクエンチした。次ぎに層を分離した。水層をエーテル(2x100mL)で抽出し、合わせた有機層を食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、有機層を濃縮すると、粗生成物を得た。この粗生成物を、溶離液として酢酸エチル含有石油エーテルを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより、16.5g(42%)の副題化合物を淡黄色液状物として得た。
(iv)4−(3−ブロモプロピル)ベンゾニトリル
4−(3−ヒドロキシプロピル)ベンゾニトリル(13g、0.081mol;上記工程(iii)を参照されたい)及びトリフェニルホスフィン(42.3g、0.16mol)のDCM(150mL)溶液に、CBr(53.5g、0.16mol)のDCM(100mL)溶液を、0〜5℃で滴加した。生じた混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を濃縮し、溶離液として石油エーテル含有酢酸エチルを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、12.5g(69%)の副題化合物を黄色液状物として得た。
(v)4−[3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル]ベンゾニトリル
4−(3−ブロモプロピル)ベンゾニトリル(8g、0.0357mol;上記工程(iv)を参照されたい)の乾燥アセトニトリル(150mL)溶液に、無水KCO(7.4g、0.0535mol)及びエタノールアミン(10.9g、0.179mol)を加えた。生じた反応混合物を、一夜室温で攪拌し、その後濾過して濃縮した。このようにして得た粗生成物を、溶離液としてメタノール含有クロロホルムを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、4.2g(57.5%)の副題化合物を淡黄色固形物として得た。
(vi)メタンスルホン酸 2−{[3−(4−シアノフェニル)プロピル]メタンスルホニル−アミノ}エチルエステル
4−[3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル]ベンゾニトリル(4g、0.0196mol;上記工程(v)を参照されたい)の乾燥DCM(80mL)溶液に、トリエチルアミン(5.9g、0.0588mol)及び塩化メシル(5.6g、0.049mol)を、0〜5℃で加えた。生じた混合物は次ぎに、室温で30分攪拌し、その後、水(50mL)の添加により反応をクエンチした。生じた水層をDCM(2x50mL)で抽出し、合わせた有機層を食塩水で洗浄した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をメタノールから再結晶すると、4.2g(62%)の表題化合物を白色固形物として得た。
製造例B
N−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−N−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]メタンスルホンアミド塩酸塩
(i)7−(2−{[3−(4−シアノフェニル)プロピル]メタンスルホニルアミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
9−オキサ−3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.35g、0.01mol;WO01/28992を参照されたい)、メタンスルホン酸 2−{[3−(4−シアノフェニル)プロピル]メタンスルホニルアミノ}エチルエステル(3.7g、0.01mol;上記製造例Aを参照されたい)及び無水KCO(2.1g、0.015mol)を乾燥アセトニトリル(70mL)に加えた混合物を、窒素雰囲気下、55〜60℃で3日間攪拌した。濾過及び濃縮後、粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:60〜120メッシュ、溶離液:石油エーテル−酢酸エチル、50:50)で精製した。収量:3.25g(66%)。
(ii)N−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−N−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]メタンスルホンアミド塩酸塩
7−(2−{[3−(4−シアノフェニル)プロピル]メタンスルホニルアミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.8g、0.0095mol;上記工程(i)を参照されたい)を、飽和HCl(g)含有酢酸エチル溶液(50mL)に加え、生じた混合物を一夜攪拌した。反応の完了時(TLCで決定されるような)、酢酸エチルをデカントし、生成物を高真空下で乾燥すると表題化合物を得た。収量:1.5g(54%)。
製造例C
N−(2−ブロモエチル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド
(i)4−(2−ブロモエトキシ)ベンゾニトリル
無水炭酸カリウム(233g、1.68mol)を、4−ヒドロキシベンゾニトリル(100g、0.84mol)のDMF(700mL)溶液に加え、生じた混合物を、N雰囲気下、1時間攪拌した。反応混合物に、1,2−ジブロモエタン(362mL、4.2mol)を徐々に加え、次ぎに、55〜60℃で一夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3x750mL)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、次ぎに濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:60〜120メッシュ、溶離液:石油エーテル−酢酸エチル、90:10)で精製した。収量:60g(32%)。
(ii)4−[2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エトキシ]ベンゾニトリル
4−(2−ブロモエトキシ)ベンゾニトリル(30g、0.133mol;上記工程(i)を参照されたい)及びエタノールアミン(48mL、0.78mol)を混合し、窒素雰囲気下、約120℃で3時間還流した。混合物への水酸化ナトリウム溶液の添加により、反応をクエンチした。副題化合物をDCM(2x250mL)を使用して抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。収量:13.1g(48%)。
(iii)メタンスルホン酸 2−{[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホニルアミノ}エチルエステル
4−[2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エトキシ]ベンゾニトリル(14g、0.068mol;上記工程(ii)を参照されたい)の乾燥DCM(200mL)溶液に、トリエチルアミン(28.4mL、0.2mol)、続いて塩化メタンスルホニル(13mL、0.17mol)を0〜5℃で加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応の完了後(TLCにより)、水(250mL)を加え、有機層を分離した。水層をDCM(2x100mL)で抽出し、合わせた有機層を水で洗浄した。濃縮後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:60−120メッシュ、溶離液:クロロホルム−メタノール、98.5:1.5)により精製した。収量:18.2g(74%)。
(iv) N−(2−ブロモエチル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド
メタンスルホン酸 2−{[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホニルアミノ}エチルエステル(10g、0.028mol;上記工程(iii)を参照されたい)の乾燥アセトン(100mL)溶液に、臭化リチウム(4.8g、0.055mol)を加えた。反応混合物を、窒素雰囲気下、一夜還流し、濾過しそして濃縮すると、表題化合物を得た。収量:10g(97%)。
製造例D
トルエン−4−スルホン酸 2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ウレイド}エチルエステル
(i)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−ヒドロキシエチル)尿素
4−[2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エトキシ]ベンゾニトリル(5g、0.0242mol;上記製造例C(ii)を参照されたい)のジオキサン(65mL)及び水(65mL)溶液に、室温で、シアン酸カリウム(4.92g、0.0606mol)、続いて酢酸(4.36g、0.0726mol)を加えた。反応混合物を次ぎに、室温で一夜攪拌した後、減圧下で濃縮した。生じた残渣を、水及びジクロロメタンに分配した。有機層を分離し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。粗生成物は、さらにカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量:3.5g。
(ii)トルエン−4−スルホン酸 2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ウレイド}エチルエステル
中間体、1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−1−(2−ヒドロキシ−エチル)尿素(4.7g、0.0188mol;上記工程(i)を参照されたい)の乾燥THF(150mL)溶液に、n−ブチルリチウム(18.89mL、1.1M)を−78℃で加えた。反応混合物を、−78℃で1時間攪拌し、その後新しく結晶化したp−トルエンスルホニルクロリド(4.3g、0.023mol)のTHF(50mL)溶液を滴加した。次ぎに、反応混合物を−78℃でさらに30分攪拌した後、−30℃まで温め、そして2時間以上攪拌した。水で反応混合物をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、そして残渣を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶すると、表題化合物を灰色がかった白色固形物として得た。収量:3.5g。
製造例E
N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]尿素
(i)7−(2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ウレイド}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
トルエン−4−スルホン酸 2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−ウレイド}エチルエステル(15g、0.0372mol、1.0当量;上記製造例Dを参照されたい)、9−オキサ−3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(8.525g、0.0372mol、1.0当量;WO01/28992を参照されたい)、融解KCO(7.7g、0.0558mol、1.5当量)及び臭化リチウム(9.6g、0.1116mol、3.0当量)の乾燥アセトニトリル(350mL)中の混合物を、N下、4日間40℃で加熱した。反応物を室温まで冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。生じた残渣を、溶離液として3%メタノール含有DCMを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、副題化合物を白色固形物として得た。収量:7g、40.9%。
(ii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]尿素
7−(2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ウレイド}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(6.44g;上記工程(i)を参照されたい)を、HCl飽和乾燥ジオキサン(300mL)溶液に、0℃で加えた。反応物を次ぎに、室温で1時間攪拌した。生じた沈殿をN下で濾過し、乾燥エーテルで洗浄し、次ぎに真空下で乾燥すると表題化合物を得た。収量:6g。
製造例F
トルエン−4−スルホン酸 2−{1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]ウレイド}エチルエステル
(i)1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−1−(2−ヒドロキシエチル)尿素
4−[3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル]ベンゾニトリル(6.7g、0.0328mol;上記製造例A(v)を参照されたい)及び尿素(2g、0.0328mol)を混合し、130℃で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水を加えた。生じた固形物を濾過し、乾燥すると、5.9g(72%)の副題化合物を白色固形物として得た。
(ii)トルエン−4−スルホン酸 2−{1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]ウレイド}エチルエステル
1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−1−(2−ヒドロキシエチル)尿素(5.9g、0.0238mol;上記工程(i)を参照されたい)を乾燥ピリジン(20mL)に溶解した。新たに製造したp−トルエンスルホニルクロリド(4.9g、0.02627mol)を、一部ずつ0℃で加えた。反応混合物を0℃で3時間攪拌し、その後酢酸エチルを加え(生成物からピリジンを除去するため)、そして生じた固形物を濾過した。生成物を、溶離液としてメタノール含有ジクロロメタンを使用する、カラムクロマトグラフィーにより、続いてイソプロパノールからの再結晶により精製した。これにより、2.7g(62%)の表題化合物を無色結晶性固形物として得た。
1H NMR (300 MHz; CD3OD) δ 7.76-7.70 (m, 4H), 7.45 (d, 2H), 7.27 (d, 2H), 4.75 (t, 2H), 3.95 (t, 2H), 3.52 (t, 2H), 2.83 (t, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.0 (m, 2H);
13C NMR (75.5MHz, CD3OD) δ 163.46, 148.78, 144.13, 142.18, 133.91, 131.06, 130.34, 127.41, 120.34, 111.47, 70.52, 48.65, 46.13, 34.05, 29.20, 21.81
製造例G
1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3,3−ジメチル−1−(2−オキソエチル)尿素
(i)1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,3−ジメチル尿素
4−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エトキシ}ベンゾニトリル(5g、0.0242mol;上記製造例C、工程(ii)を参照されたい)を乾燥ジクロロメタン(50mL)に溶解し、0℃に冷却した。トリエチルアミン(4mL、0.03mol)、続いてN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(3.9g、0.03mol)を加え、反応混合物を、室温で一夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を蒸発させた。ジクロロメタン含有メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーによる精製により、6gの副題化合物を淡黄色液状物として得た。
(ii)1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3,3−ジメチル−1−(2−オキソエチル)尿素
塩化オキサリル(6.3g、0.0497mol)を、DMSO(7.6g、0.094mol)及びジクロロメタン(100mL)の攪拌溶液に、−78℃で滴加した。同一温度で15分攪拌後、1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,3−ジメチル尿素(6g、0.0325mol;上記工程(i)を参照されたい)のジクロロメタン溶液を加え、窒素雰囲気下で3時間攪拌を続けた。トリエチルアミン(16.4mL、0.1625mol)を滴加し、反応混合物を徐々に−30℃まで温めた。クエン酸水溶液で反応混合物をクエンチし、生じた混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発により、4.5gの粗表題化合物を得、それはさらに精製することなく使用した。
製造例H
1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3,3−ジメチル−1−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]尿素
7−(2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3,3−ジメチルウレイド}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(6.5g;下記実施例5を参照されたい)を、HCl含有ジオキサン(50mL)に溶解し、30分攪拌した。反応混合物をデカントし、固形物を、ジクロロメタン及びNaHCO水溶液の二相混合物に溶解した。有機層を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる精製により、1.3gの表題化合物を淡黄色固形物として得た。
製造例I
トルエン−4−スルホン酸 2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3−メチルウレイド}−エチルエステル
(i)1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル尿素
4−[2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エトキシ]ベンゾニトリル(1g、0.009mol;上記製造例C、工程(ii)を参照されたい)及びN,N’−ジメチル尿素(0.43g、0.0049mol)を、130℃で4時間、攪拌しながら加熱した。反応物を、カラムクロマトグラフィーにより直接精製すると、0.7gの副題化合物を灰色がかった白色固形物として得た。
(ii)トルエン−4−スルホン酸 2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3−メチル−ウレイド}エチルエステル
よく攪拌した1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル尿素(6.6g、0.0257mol;上記工程(i)を参照されたい)の乾燥THF(70mL)溶液に、n−BuLi(2.85N、1.766g、0.0276mol)を窒素雰囲気下、−78℃で滴加した。同一温度でさらに45分攪拌した後、p−トルエンスルホニルクロリド(5.25g、0.0276mol)の乾燥THF溶液を加え(一滴ずつ)、そして反応混合物を−40℃で2時間攪拌した。50mLの水で反応物をクエンチし、室温まで温めた。生成物を酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いてのシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(15〜25%メタノール含有クロロホルムを使用して)により、1.36gの表題化合物を褐色粘着性液状物として得た。
製造例J
1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3−メチル−1−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]−ノナ−3−イル)エチル]尿素塩酸塩
7−(2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3−メチルウレイド}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(920mg;下記実施例6を参照されたい)を10mLの乾燥ジオキサンに溶解し、それに10mLのHCl飽和ジオキサンを加えた。反応混合物を、室温で1時間攪拌した。形成された固形物を濾過し、乾燥ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させると、400mgの表題化合物を黄色固形物として得た。
製造例K
1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−3,3−ジメチル−1−(2−オキソエチル)尿素
(i)4−[3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル]ベンゾニトリル
4−(3−ブロモプロピル)ベンゾニトリル(20g、0.089mol)のアセトニトリル溶液を、激しく攪拌したエタノールアミン(27.2g、0.447mol)及び炭酸カリウム(18.5g、0.133mol)の300mL乾燥アセトニトリル混合物に加えた。攪拌を、窒素雰囲気下、室温で一夜続けた。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。それにより得られた粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(メタノール含有クロロホルムを使用して)により精製して、15gの副題化合物を得た。
(ii)1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,3−ジメチル尿素
N,N−ジメチルカルバモイルクロリド(3.9g、0.0368mol)を、4−[3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロピル]ベンゾニトリル(5g、0.025mol;上記工程(i)を参照されたい)及びトリエチルアミン(3.7g、0.368mol)のジクロロメタン(100mL)混合物に、0℃で加えた。攪拌を、室温で一夜続けた。反応混合物を、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いてのカラムクロマトグラフィー(4%メタノール含有ジクロロメタンを使用した)による精製により、7gの副題化合物を淡黄色粘着性液状物として得た。
(iii)1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−3,3−ジメチル−1−(2−オキソエチル)尿素
塩化オキサリル(4.84g、0.038mol)を、DMSO(5.9g、0.0763mol)及びジクロロメタン(100mL)の攪拌溶液に、−78℃で滴加した。同一温度で15分後、1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,3−ジメチル尿素(7g、0.0254mol)のジクロロメタン溶液を加え、窒素雰囲気下で3時間攪拌を続けた。トリエチルアミン(12.8g、0.127mol)を加え(滴加)、次ぎに反応混合物を徐々に−30℃まで温めた。10%クエン酸(水溶液)で反応混合物をクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮すると、6.5gの粗表題化合物を得、それはさらに精製することなく使用した。
製造例L
1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−3,3−ジメチル−1−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]尿素塩酸塩
7−(2−{1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−3,3−ジメチルウレイド}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(7.5g;下記実施例7を参照されたい)をジオキサン(20mL、HClガスで飽和)に溶解し、2時間攪拌した。有機層をデカントし、残渣を乾燥ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させると、3gの表題化合物を淡黄色固形物として得た。
製造例M
N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−メタンスルホンアミド
(i)7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−シアノベンジルブロミド(2g、0.01mol)、9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.33g、0.01mol;WO01/28992を参照されたい)及び炭酸カリウム(3.52g、0.026mol)を乾燥アセトニトリル(25mL)に加え、窒素雰囲気下、60℃で一夜攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。それにより得られた残渣を、カラムクロマトグラフィー(5%酢酸エチル含有石油エーテルを使用して)で精製すると、2.6gの副題化合物を白色固形物として得た。
(ii)4−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イルメチル)ベンゾニトリル塩酸塩
7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.2g)をジオキサン(25mL、HClガスで飽和)に加え、反応混合物を、室温で3時間攪拌した。ジオキサンをデカントして固体生成物から除去し、ジエチルエーテルで洗浄し、そして真空下で乾燥させると、1.82gの副題化合物を白色固形物として得た。
(iii)N−(2−ブロモエチル)メタンスルホンアミド
2−ブロモエチルアミン臭化水素酸塩(15g、0.0724mol)のジクロロメタン(220mL)懸濁液を、トリエチルアミン(18.31g、0.181mol)で30分処理した。生じた混合物内に、0℃で、メタンスルホニルクロリド(9.11g、0.0796mol)を滴加した。反応混合物を、室温で3時間攪拌した後、水でクエンチした。有機層を、水そして次ぎに食塩水で洗浄した後に、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いてのシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液として2%酢酸エチル含有石油エーテルを使用した)により、4.5gの副題化合物を淡黄色油状物として得た。
(iv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド
4−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イルメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(1g、3.1mmol;上記工程(ii)を参照されたい)、N−(2−ブロモエチル)メタンスルホンアミド(0.75g、3.72mmol;上記工程(iii)を参照されたい)及び炭酸カリウム(1.07g、7.75mmol)を乾燥アセトニトリル(20mL)に加え、窒素雰囲気下、室温で15分攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、それにより得られた残渣を、水及びジクロロメタン間に分配した。有機層を、水、続いて食塩水で洗浄し、次ぎに硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒の蒸発、続いての残渣の真空乾燥により、0.9gの表題化合物を褐色固形物として得た。
製造例N
N−ベンジル−N−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]−メタンスルホンアミド塩酸塩
(i)N−ベンジルエタノールアミン
ベンジルブロミド(15g、0.0872mol)及びエタノールアミン(26.5g、0.436mol)の混合物を、120℃で3時間攪拌した。反応混合物を、食塩水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を、溶離液として4%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、N−ベンジルエタノールアミン(12g)を液状物として得た。
(ii)メタンスルホン酸 2−(ベンジル−メタンスルホニル−アミノ)−エチルエステル
メタンスルホニルクロリド(18.9g、0.1655mol)を、N−ベンジルエタノールアミン(10g、0.0662mol、上記工程(i)から)及びトリエチルアミン(27.6ml、0.1987mol)のジクロロメタン(100ml)溶液に、0℃で滴加した。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で3時間攪拌し、水及びジクロロメタン間に分配した。有機層を分離し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下でこの溶媒を蒸発させ、残渣を、溶離液として3%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、副題化合物(12g)を固形物として得た。
(iii)7−[2−(ベンジル−メタンスルホニル−アミノ)−エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
メタンスルホン酸 2−(ベンジル−メタンスルホニル−アミノ)−エチルエステル(4g、0.0130mol;上記工程(ii)から)、9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(3g、0.013mol;WO01/28992を参照されたい)、乾燥KCO(3.6g、0.026mol)及び臭化リチウム(2.2g、0.026mol)の乾燥アセトニトリル(50ml)懸濁液を、N下、60℃で一夜攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液として4%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、副題化合物を固形物として得た(5g)。
(iv)N−ベンジル−N−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]−メタンスルホンアミド塩酸塩
7−[2−(ベンジル−メタンスルホニル−アミノ)−エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(5g、0.011mol、上記工程(iii)から)を、20mlのジオキサン(HClガスで飽和)に加え、室温で30分攪拌した。沈殿した固形物を濾過し、乾燥エーテルで洗浄し、真空下で乾燥すると、表題化合物を灰色がかった白色固形物として得た(3g)。
製造例O
メタンスルホン酸 2−(メタンスルホニル−フェネチル−アミノ)−エチルエステル
(i)2−フェネチルアミノ−エタノール
エタノールアミン(10g、0.162mol)及び1−フェニルエチルブロミド(5g、0.027mol)の混合物を、120℃で3時間攪拌した。反応混合物を、水及びジクロロメタン間に分配した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、3%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、所望の生成物を固形物として得た(2.5g)。
(ii)メタンスルホン酸 2−(メタンスルホニル−フェネチル−アミノ)−エチルエステル
メタンスルホニルクロリド(4.3g、0.037mol)を、よく攪拌した2−フェネチルアミノ−エタノール(2.5g、0.015mol、上記工程(i)から)及びトリエチルアミン(4.6g、0.045mol)の乾燥ジクロロメタン(50ml)溶液に、0℃で滴加した。反応混合物を、室温で3時間攪拌し、水でクエンチした。反応混合物を、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、3%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、化合物を固形物として得た(3g)。
製造例P
メタンスルホン酸 2−[メタンスルホニル−(2−フェノキシエチル)−アミノ]−エチルエステル
(i)(2−ブロモ−エトキシ)−ベンゼン
フェノール(5g、0.053mol)、1,2−ジブロモエタン(60g、0.319mol)及びKCO(22g、0.16mol)の乾燥アセトニトリル(100ml)懸濁液を、窒素雰囲気下、60℃で一夜攪拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で溶媒を濃縮した。残渣を、10%酢酸エチル含有石油エーテルを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、副題化合物を固形物として得た(10g)。
(ii)2−(2−フェノキシエチルアミノ)−エタノール
エタノールアミン(18.2g、0.298mol)及び(2−ブロモエトキシ)−ベンゼン(10g、0.0497mol、上記工程(i)から)の混合物を、120℃で3時間攪拌した。反応混合物を、水及びジクロロメタン間に分配した。有機層を、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、4%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、副題化合物を固形物として得た(3.8g)。
(iii)メタンスルホン酸 2−[メタンスルホニル−(2−フェノキシ−エチル)−アミノ]−エチルエステル
メタンスルホニルクロリド(5.5g、0.058mol)を、よく攪拌した2−(2−フェノキシエチルアミノ)−エタノール(3.5g、0.0193mol,上記工程(ii)から)及びトリエチルアミン(5.85g、0.058mol)の乾燥ジクロロメタン(50ml)溶液に、0℃で滴加した。反応混合物を、室温で3時間攪拌し、水でクエンチした。化合物は、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、2%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物を黄色固形物として得た(4g)。
製造例Q
トリフルオロ−メタンスルホン酸 2−(ベンジル−トリフルオロメタンスルホニル−アミノ)−エチルエステル
(i)90mlのDCMに溶解したトリフルオロメタンスルホン酸無水物(11.18g、6.5ml、39mmol)を、よく攪拌したN−ベンジルエタノールアミン(2g、13.2mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(5.1g、6.9ml、39.7mmol)のジクロロメタン(160ml)溶液に、0℃で滴加し、窒素雰囲気下、室温で1時間攪拌した。反応混合物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発により、500mgの表題化合物を油状物として得た。
製造例R
トルエン−4−スルホン酸 2−(1−ベンジル−3−メチル−ウレイド)−エチルエステル
(i)1−ベンジル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−メチル−尿素
N−ベンジルエタノールアミン(3g、0.0198mol)及びN,N’−ジメチル尿素の混合物を、130℃で一夜攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、粗生成物を溶離液として3%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、3.5gの副題化合物を液状物として得た。
(ii)トルエン−4−スルホン酸 2−(1−ベンジル−3−メチル−ウレイド)−エチルエステル
nBuLi(2.8N、1.01g、0.0157mol)を、1−ベンジル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−メチル尿素(3g、0.0143mol、上記(i)から)の乾燥THF(30ml)溶液に、−78℃で加え、同一温度で30分、窒素雰囲気下で攪拌した。p−トルエンスルホニルクロリド(3g、0.0157mol)の20ml乾燥THF溶液を、−78℃で滴加し、窒素雰囲気下で3時間攪拌した。反応物をメタノールでクエンチし、減圧下で溶媒を除去した。粗生成物を溶離液として12%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、2.5gの表題化合物を固形物として得た。
製造例S
エタンスルホン酸 2−(ベンジル−エタンスルホニル−アミノ)−エチルエステル
エタンスルホニルクロリド(2.1g、16.6mmol)を、よく攪拌したN−ベンジルエタノールアミン(1g、6.6mmol)及びトリエチルアミン(2.8ml、19mmol)の乾燥ジクロロメタン(10ml)溶液に、0℃で滴加した。反応混合物を、室温で1時間攪拌し、水でクエンチした。化合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いての、溶離液として2%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによる精製により、表題化合物を液状物として得た(0.8g)。
実施例
実施例1
N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]尿素
3−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(0.18g、0.82mmol;WO01/28992を参照されたい)及びトルエン−4−スルホン酸 2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−ウレイド}エチルエステル(0.50g、1.24mmol;上記製造例Dを参照されたい)を、乾燥アセトニトリル(15mL)中で混合し、60℃で一夜攪拌した。DCM(10mL)と一緒に0.5gのPS−NCO(ポリマー−支持イソシアナート)を加えた。混合物を2時間攪拌し、次ぎに濾過して蒸発させた。粗生成物をSCX−II(カチオン交換剤)−プラグ(plug)上に置き、プラグを次ぎにDCM:MeOH(NH飽和)、80:20で溶離した。生成物をHorizon分取カラム(40g、A:DCM(1%MeOH)、B:DCM/MeOH(NH飽和)、80:20、濃度勾配、1080mLで0〜30%B)でさらに精製した。生成物を、次ぎにさらに分取HPLCで精製し、最後にDCM/NaCO(水溶液)で抽出すると、193mg(51.9%)の表題化合物を得た。
13C NMR (100.6 MHz, CDCl3) δ 162.2, 161.5, 136.2, 134.3, 129.9, 128.6, 127.7, 119.3, 115.3, 104.4, 68.6, 67.9, 64.2, 61.4, 57.3, 56.1, 49.2, 48.7
実施例2
N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド酒石酸塩
メタンスルホン酸 2−{[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホニル−アミノ}エチルエステル(0.60g、1.65mmol;上記製造例C(iii)を参照されたい)及び3−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(0.36g、1.65mmol;WO01/28992を参照されたい)をアセトニトリル(12mL)中で混合した。生じた溶液を等量に3分割し、それを超音波容器に入れ、各容器にKCO(0.11g、0.46mmol)を加え、超音波反応器中、160℃で10分、反応を実施した。反応混合物を濾過して合わせ、5gのSCX−プラグに加えた。プラグを、すべての(比較的に)非極性物質が溶離し終わるまで、DCM、アセトニトリル及びDCM:MeOH(80:20)で洗浄した。次ぎに生成物を、DCM:MeOH(NH飽和)80:20で溶離した。H NMRによる分析は、残余オキサビスピジン出発物質を示したので、生成物をDCM(30mL)に溶解し、300mgのポリマー支持イソシアナートを加えた。生じた混合物を、一夜攪拌した。濾過及び蒸発により、450mgの純粋な、遊離塩基生成物を得た。この生成物を次ぎにエタノールに溶解し、それに一当量(148.6mg)の酒石酸を加えた。生じた混合物を蒸発させ、水に溶解した。一夜凍結乾燥すると、623mg(59%)の表題化合物を、無色粉末として得た。
13C NMR (遊離塩基 , 100.6 MHz, CDCl3) δ 161.7, 137.7, 134.3, 129.3, 128.5, 127.3, 119.2, 115.3, 104.8, 68.6, 67.6, 63.8, 59.0, 56.6, 56.4, 47.0, 44.9, 39.3
実施例3
N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド
(i)7−(2−{[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホニルアミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
N−(2−ブロモエチル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド(6g、0.019mol;上記製造例Cを参照されたい)及び無水炭酸カリウム(3.6g、0.026mol)の乾燥アセトニトリル(100mL)懸濁液に、9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.35g、0.019mol;WO01/28992を参照されたい)を加え、生じた混合物を、50〜55℃で一夜攪拌した。反応の完了後(TLCで決定)、混合物を濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:60〜120メッシュ、溶離液:クロロホルム−メタノール、99:1)によりさらに精製した。収量:4.2g(46%)。
(ii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]メタンスルホンアミド
ジオキサン(100mL)のHCl(g)飽和溶液に、7−(2−{[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホニルアミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.5g、0.0070mol;上記工程(i)を参照されたい)を加え、その後反応物を1時間攪拌した。反応の完了後(TLCで決定)、ジオキサンをデカントし、生成物(半固体)をメタノール(25mL)に溶解した。メタノールを濃縮した後、乾燥エーテル(50mL)を加え、そして溶媒を再び濃縮した。これを2回繰り返し、最後に高真空下で生成物を乾燥した。収量:3.0g(99%)。
(iii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド
N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]メタンスルホンアミド(0.079g、0.2 mmol;上記工程(ii)を参照されたい)及び1−ブロモメチル−4−フルオロベンゼン(0.040g、0.21mmol)及びKCO(0.041g、0.3mmol)を超音波容器中で混合し、超音波反応器中、160℃で15分加熱した。混合物を濾過し、SCX−IIプラグ上に加えた。プラグをDCM、アセトニトリル、DCM/MeOH(80:20)で洗浄した後、生成物をDCM:MeOH(NH飽和)、80:20で溶離した。生成物を、9gのHorizon分取クロマトグラフィーカラム(A:DCM(1%MeOH)、B:DCM/MeOH(NH飽和)、80:20.濃度勾配0〜25%B、270mL(9mL分画ずつ))で精製すると、63mg(62.7%)の表題化合物を得た。
13C NMR (125.7 MHz, CDCl3) δ 160.5, 159.1, 158.6, 131.8, 130.9, 128.1, 128.0, 116.6, 112.8, 112.7, 112.6, 102.3, 65.9, 65.0, 60.3, 56.3, 54.0, 53.7, 44.4, 42.6, 36.6
実施例4
N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(ピリジン−3−イルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド
N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]メタンスルホンアミド(79mg、0.2mmol;上記実施例3(ii)を参照されたい)及びピリジン−3−カルボアルデヒド(36mg、0.34mmol)をDCM(4mL)に溶解し、1.5時間振とうした。水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(144mg、0.68mmol)を加え、混合物を一夜振とうした。1M KCO(2mL)で反応をクエンチし、相を分離した。水層をDCM(3x3mL)で洗浄し、有機層を合わせて蒸発させた。残渣を、シリカでのクロマトグラフィーにより精製すると、66mg(68%)の表題化合物を得た。
13C NMR (125.7MHz, CDCl3) δ 161.7, 150.6, 148.7, 136.7, 134.4, 133.4, 123.5, 119.2, 115.35, 104.8, 68.5, 67.6, 60.9, 58.8, 58.5, 56.9, 56.6, 56.3, 47.1, 45.4, 39.1
実施例5
7−(2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3,3−ジメチルウレイド}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3,3−ジメチル−1−(2−オキソエチル)尿素(4.5g;上記製造例Gを参照されたい)をジクロロメタン(100mL)に溶解した。9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.9g、0.013mol;WO01/28992を参照されたい)、続いて氷酢酸(1.47g、0.0245mol)を加え、反応混合物を1時間攪拌した。NaBHCN(1.54g、0.024mol)を0℃で加え、室温で一夜攪拌を続けた。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒蒸発、続いてのカラムクロマトグラフィーによる精製により、表題化合物を得た(6.5g)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz), δ 7.59 (d, 2H), 6.95 (d, 2H), 4.14-4.08 (m, 4H), 3.82-3.77(m, 2H), 3.58-3.49 (3 H, m), 3.30-3.27 (m, 4H), 2.92-2.80 (m, 7 H), 2.6-2.3(m , 4H), 1.45 (s, 9H)
実施例6
7−(2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3−メチルウレイド}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
トルエン−4−スルホン酸 2−{1−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3−メチルウレイド}エチルエステル(1.35g、3.233mmol;上記製造例Iを参照されたい)、9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.48g、6.466mmol;WO01/28992を参照されたい)及び炭酸カリウム(1.34g、9.7mmol)の乾燥アセトニトリル(15mL)中の混合物を、45℃で24時間攪拌した。反応混合物を20mLの水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いてのシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(2〜2.5%メタノール含有ジクロロメタンを使用して)、そして分取HPLCによるさらなる精製により、920mgの表題化合物を白色固形物として得た。
MS: 474(M++H): C24H35N5O5(M++H) として計算値474。
実施例7
7−(2−{1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−3,3−ジメチルウレイド}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
1−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−3,3−ジメチル−1−(2−オキソエチル)尿素(6.5g;上記製造例Kを参照されたい)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、それに9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.36g、0.019mol;WO01/28992を参照されたい)、続いて氷酢酸(2.14g、0357mol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌した後、NaBHCN(2.24g、0.0357mol)を、0℃で加えた。室温で一夜、攪拌を続けた。反応混合物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒蒸発、続いてのシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(2%メタノール含有ジクロロメタンを使用して)による精製により、7.5gの表題化合物を黄色粘着性液状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz); δ 7.57 (d, 2H), 7.28 (d, 2H), 4.09-3.9 (m, 2H), 3.80-3.74 (m, 2H), 3.23-3.1 (m, 6H), 2.88-2.78 (m, 4H), 2.75 (s, 6H), 2.63 (t, 2H), 2.52 (t,2H), 2.3-2.1 (m, 2H), 1.83 (t, 2H), 1.44 (s, 9H)
実施例8
N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド
NaH(60%油中、0.039g、1.64mmol)の乾燥DMF(10mL)懸濁液に、N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]−ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド(0.3g、0.82mmol;上記製造例Mを参照されたい)を、0℃で加えた。反応混合物を、室温で1時間攪拌した。ベンジルブロミド(0.155g、0.9mmol)を、0℃で加え、反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出し、水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いての残渣のシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(5%メタノール含有クロロホルムを溶離液として使用した)により、160mgの表題化合物を淡黄色固形物として得た。
13C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 143.76, 136.07, 132.059, 129.30, 128.74, 128.14, 128.04, 118.83, 110.74, 68.17, 62.60, 57.70, 56.24, 55.94, 53.32, 51.38, 43.89, 39.18
実施例9
N−(2−{7−[3−(4−シアノ−フェノキシ)−プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}−エチル)−N−(2−フェノキシ−エチル)−メタンスルホンアミド
(i)4−[3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)−プロポキシ]−ベンゾニトリル(1.5g、5.5mmol、WO01/28992を参照されたい)、メタンスルホン酸 2−[メタンスルホニル−(2−フェノキシ−エチル)−アミノ]−エチルエステル(1.51g、4.5mmol、上記製造例P)及び乾燥KCO(1.69g、12.3mmol)の乾燥アセトニトリル(100ml)懸濁液を、窒素雰囲気下、60℃で一夜攪拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で溶媒を濃縮した。残渣を、溶離液として3%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物(1.4g)を液状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.57(2H, d), 7.30 (2H, d), 7.03-6.89 (5H, m), 4.22-4.12 (8H, m), 4.03-4.00 (3H, bt), 3.79-3.71 (4H, m), 3.37 (2H, m), 3.12 (2H, m), 3.00 (3H, s) 2.85 (2H, m), 2.83-2.76 (2H, m), 2.50 (2H, bs)
実施例10
N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノ−ベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−ベンゼンスルホンアミド
(i)ベンゼンスルホン酸 2−(ベンゼンスルホニル−ベンジル−アミノ)−エチルエステル
ベンゼンスルホニルクロリド(2.2ml、0.0175mol)を、よく攪拌したN−ベンジルエタノールアミン(1g、0.7mmol)及びトリエチルアミン(2.4ml、0.0175mol)の乾燥ジクロロメタン(10ml)溶液に、0℃で滴加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、水でクエンチした。化合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発により、0.6gの所望の生成物を固形物として得た。この物質はさらに精製せずに、直接次ぎの工程で使用した。
(ii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノ−ベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−ベンゼンスルホンアミド
ベンゼンスルホン酸 2−(ベンゼンスルホニル−ベンジル−アミノ)−エチルエステル(0.33g、1.04mmol、上記工程(i)から)、4−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イルメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(0.5g、1.16mmol、上記製造例M(ii)から)及び炭酸カリウム(0.64g、4.64mmol)の乾燥アセトニトリル(10ml)懸濁液を、窒素雰囲気下、60℃で一夜攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液として10%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製すると、80mgの表題化合物を液状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.67-7.63(1H, m), 7.58-7.50 (6H, m), 7.30-7.27 (5H, m), 4.45(2H, s), 3.85 (2H, bt), 3.72-3.64 (2 H, bm), 3.37 (2H, m), 3.0-2.89 (4H, bm), 2.75-2.16 (6H, bm)
実施例11
N−{2−[7−(2−シアノ−ベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノ−フェノキシ)−エチル]−メタンスルホンアミド
N−[2−(4−シアノ−フェノキシ)−エチル]−N−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]−メタンスルホンアミド(0.079g、0.20mmol)、2−ブロモメチル−ベンゾニトリル(0.041g、0.21mmol)及び無水炭酸カリウム(0.042g、0.30mmol)に、乾燥アセトニトリル(4mL)を加えた。混合物を、超音波照射により加熱し(15分、160℃)、そして濾過した。濾液を、カチオン交換カラム(SCX−2、Isolute(商標)、2g)に充填した。カラムをジクロロメタン、アセトニトリル及びジクロロメタン/メタノール80:20で洗浄した後、粗生成物を20%のアンモニア飽和メタノールを含有するジクロロメタンで溶離させた。真空下で濾液を濃縮し、粗生成物を、溶離液としてアンモニア飽和メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製すると、57mg(55.9%)の表題化合物を得た。
13C NMR (125.7 MHz, CDCl3) δ 159.06, 139.57, 131.78, 130.64, 130.24, 127.71, 125.27, 116.56, 115.58, 112.75, 110.56, 102.33, 65.84, 64.92, 58.67, 55.85, 53.80, 53.58, 44.66, 43.17, 36.36
実施例12
N−(4−シアノ−ベンジル)−N−{2−[7−(4−シアノ−ベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−メタンスルホンアミド
水素化ナトリウム(0.013gの60%鉱油懸濁、ペンタンで洗浄)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)懸濁液に、N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−メタンスルホンアミド(0.109g、0.30mmol)を0℃で加えた。混合物を2時間攪拌し、その間に、温度を室温まで上昇させた。0℃で、4−ブロモメチル−ベンゾニトリル(0.065g、0.33mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、そこで水(5mL)を加えた。水層をジクロロメタン(3x5mL)で抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。粗生成物を、溶離液としてアンモニア飽和メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製すると、79mg(54.9%)の表題化合物を得た。
13C NMR (125.7 MHz, CDCl3) δ 143.69, 142.72, 132.69, 132.46, 129.68, 128.63, 119.13, 118.74, 112.01, 111.11, 68.40, 63.27, 57.99, 56.38, 51.57, 44.95, 39.06
実施例13
N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N’,N’−ジメチル尿素
(i)1−ベンジル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−3,3−ジメチル−尿素
N,N−ジメチルカルバモイルクロリド(2.55g、0.0238mol)を、N−ベンジルエタノールアミン(3g、0.0198mol)及びトリエチルアミン(3g、0.0298mol)の25mlDCM(乾燥)溶液に、0℃で滴加し、窒素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出し、水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いての、溶離液として3.5%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより、4gの副題化合物を液状物として得た。
(ii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N’,N’−ジメチル尿素
塩化オキサリル(1.14g、9mmol)を、DMSO(1.05g、13.5mmol)の乾燥ジクロロメタン(10ml)溶液に、−78℃で加え、30分攪拌した。1−ベンジル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−3,3−ジメチル尿素(1.05g、13.5mmol;上記工程(i)から)の乾燥ジクロロメタン(10ml)溶液を、同一温度で滴加し、同一温度で3時間攪拌を続けた。トリエチルアミン(1.8ml、12.9mmol)を、−78℃で加え、反応混合物を−30℃まで温めた。反応混合物を、10%クエン酸水溶液(10ml)でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発により、0.79gの粗アルデヒドを液状物として得た。この物質(0.75g、3.4mmol)を次ぎにDCM(25ml)に溶解し、4−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イルメチル)ベンゾニトリル(960mg、3.4mmol)を0℃で加えた。反応混合物は、室温で一夜攪拌し、水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、水及び食塩水で洗浄し、乾燥硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いての、溶離液として6.5%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによる精製により、0.5gの所望の生成物を得た。これを分取HPLCによりさらに精製すると、0.3gの表題化合物を灰色がかった白色固形物として得た。
API−MS:(M+1)=448
実施例14
N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}アセトアミド
(i)N−ベンジル−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−アセトアミド
塩化アセチル(0.858g、10.8mmol)を、N−ベンジルエタノールアミン(1.5g、9.9mmol)及びトリエチルアミン(1.5g、14.9mmol)の乾燥ジクロロメタン(20ml)溶液に、窒素雰囲気下、0℃で一滴ずつ加え、室温で一夜攪拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、水、10%NaHCO水溶液、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いての、溶離液として5%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより、0.68gの所望の生成物を油状物として得た。
(ii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}アセトアミド
塩化オキサリル(0.57g、4.5mmol)を、DMSO(0.63ml、9mmol)の乾燥ジクロロメタン(5ml)溶液に、−78℃で加え、15分攪拌した。乾燥ジクロロメタン(5ml)に溶解したN−ベンジル−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−アセトアミド(0.58g、3mmol;上記工程(i)から)を、同一温度で滴加し、同一温度で3時間攪拌を続けた。トリエチルアミン(2.1ml、15mmol)を、−78℃で加え、反応混合物を−30℃まで温めた。反応混合物を、10%クエン酸水溶液(10ml)でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発により、0.51gの粗アルデヒドを得た。この物質(0.51g、2.6mmol)をDCM(10ml)に溶解し、4−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イルメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(0.57g、2.6mmol;上記工程M(ii)から)及びモレキュラーシーブス(500mg)を加え、室温で1時間攪拌した。NaBHCN(0.24g、3.9mmol)を0℃で加え、窒素雰囲気下、攪拌を一夜続けた。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、水及び食塩水で洗浄し、乾燥硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いての、溶離液として3%メタノール含有ジクロロメタンを使用する、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(2回)による精製により、430mgの所望の生成物を得た。この物質(430mg)を、溶離液として1%酢酸含有アセトニトリルを使用する、分取HPLCにより再び精製した。アセトニトリルを減圧下で蒸発させ、残渣を10%NaHCO及びDCM間に分配した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発により、表題化合物を液状物として得た(150mg)。
API−MS:(M+1)=419
実施例15
N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}プロパン−2−スルホンアミド
(i)ベンジル−(2−ヒドロキシ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
(Boc)O(7.9g、0.036mol)を、N−ベンジルエタノールアミン(5g、0.033mol)の乾燥ジクロロメタン(50ml)溶液に、0℃で一滴ずつ加え、窒素雰囲気下、室温で一夜攪拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いての、溶離液として10%酢酸エチル含有石油エーテルを使用する、シリカゲルでの精製により、副題化合物(3.2g)を油状物として得た。
(ii)ベンジル−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
乾燥DMSO(1.8g、0.0237mol)を、塩化オキサリル(1.5g、0.01185mol)の乾燥ジクロロメタン(25ml)溶液に、−78℃で加え、10分攪拌した。ベンジル−(2−ヒドロキシ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2g、0.0079mol;上記(i)から)のDCM(15ml)溶液を同一温度で滴加し、同一温度で3時間攪拌した。トリエチルアミン(5.5ml)を加え、反応混合物を−30℃まで温め、10%クエン酸水溶液(10ml)でクエンチした。化合物をジクロロメタンで抽出し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発により、所望のアルデヒド(2.5g)を液状物として得た。この物質(2.5g、10mmol)を次ぎに、乾燥ジクロロメタン(10ml)中の4−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イルメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(1.98g、8mmol、上記M(i)から)及びMgSO(2g)の混合物に加え、窒素雰囲気下、4時間攪拌した。メタノール(10ml)、続いてNaBHCN(0.76g、12mmol)を加え、反応混合物を一夜攪拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出し、食塩水で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒の蒸発、続いての、溶離液として3%メタノール含有クロロホルムを使用するシリカゲルでの精製により、所望の生成物(1.1g)を灰色がかった白色固形物として得た。
(iii)4−[7−(2−ベンジルアミノ−エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イルメチル]−ベンゾニトリル
HClガスで飽和されたジオキサン(10ml)を、ベンジル−{2−[7−(4−シアノ−ベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.65g、上記工程(ii)から)のジオキサン(5ml)溶液に加え、窒素雰囲気下、室温で1時間攪拌した。反応混合物を乾燥ジエチルエーテルで希釈し、溶媒をデカントした。沈殿を乾燥ジエチルエーテルで洗浄し(4回)、真空下で乾燥させると、副題化合物(0.5g)のHCl塩を粉末として得た。
(iv)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}プロパン−2−スルホンアミド
4−[7−(2−ベンジルアミノ−エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イルメチル]−ベンゾニトリル(0.5g、1.33mmol、上記工程(iii)から)を30mlのDCM/10%NaHCO水溶液(1:1)に加え、15分攪拌した。イソプロパンスルホニルクロリド(0.28g、1.99mmol)を加え、室温で1.5時間攪拌を続けた。有機層を分離し、食塩水で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発、続いての、溶離液として10%酢酸エチル含有石油エーテルを使用する、シリカゲルでの精製により、所望の生成物(280mg)を白色固形物として得た。この物質を、分取HPLC(0.1%TFA含有アセトニトリル)によりさらに精製し、減圧下で蒸発させ、そして残渣を飽和NaHCO及びDCM間に分配した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下での溶媒蒸発により、表題化合物(140mg)を灰色がかった白色固形物として得た。
API−MS:(M+1)=483
実施例16
以下の化合物を、本明細書に記載した方法に従って又は類似して、適切な中間体(本明細書で前に記載したもののような)から製造した:
(i)[2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]カルバミン酸tert−ブチル;
(ii){2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル;
(iii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(iv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
(v)2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]−N−(tert−ブチル)アセトアミド;
(vi)2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]−N−ベンジルアセトアミド;
(vii)2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]−N−(1−メチル−1−フェニルエチル)アセトアミド;
(viii)N−(tert−ブチル)−2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)アセトアミド;
(ix)N−ベンジル−2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)アセトアミド;
(x)2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)−N−(1−メチル−1−フェニルエチル)アセトアミド;
(xi)[2−(7−{2−[[3−(4−シアノフェニル)プロピル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル;
(xii)N−(tert−ブチル)−2−(7−{2−[[3−(4−シアノフェニル)プロピル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)アセトアミド;
(xiii)N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]−N−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]メタンスルホンアミド;
(xiv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(2,6−ジメチルフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
(xv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
(xvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
(xvii)N−(2−{7−[2−(4−アセチルフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]尿素;
(xviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2−フェニルエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
(xix)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
(xx)N−(2−{7−[(2−クロロピリジン−3−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
(xxi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(6−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(4,5−ジメチル−2−フリル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxiii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxiv)N−{2−[7−(4−クロロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
(xxv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxvii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2,4−ジフルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxix)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2,5−ジクロロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxx)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[3−(トリフルオロメチル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxxi)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
(xxxii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxxiii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(ピリジン−4−イルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxxiv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxxv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxxvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxxvii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(3−フェニルプロピル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xxxviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xxxix)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[3−(3−メトキシフェニル)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(xl)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2,6−ジメチルベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(xli)N−{2−[7−(4−tert−ブチルベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
(xlii)N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル尿素;
(xliii)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル尿素;
(xliv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
(xlv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N’,N’−ジメチル尿素;
(xlvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
(xlvii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル−N−{2−[7−(2−フェニルエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
(xlviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
(xlix)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
(l)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル−N−{2−[7−(3−フェニルプロピル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
(li)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2−フェニルエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(liii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(liv)N−ベンジル−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(lv)N−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェニルエチル)メタンスルホンアミド;
(lvi)N−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェニルエチル)メタンスルホンアミド;
(lvii)N−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェノキシエチル)メタンスルホンアミド;
(lviii)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(2−フェノキシエチル)メタンスルホンアミド;
(lix)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(2−フェニルエチル)メタンスルホンアミド;
(lx)N−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェノキシエチル)メタンスルホンアミド;
(lxi)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lxii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−クロロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lxiii)N−(2−シアノベンジル)−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lxiv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(4−フルオロベンジル)メタンスルホンアミド;
(lxv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(3−フルオロベンジル)メタンスルホンアミド;
(lxvi)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]メタンスルホンアミド;
(lxvii)N−(4−クロロベンジル)−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
(lxviii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}エタンスルホンアミド;
(lxix)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N’−メチル尿素;
(lxx)N−ベンジル−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(lxxi)N−ベンジル−N−(2−{7−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(lxxii)N−ベンジル−N−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
(lxxiii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−1,1,1−トリフルオロメタンスルホンアミド;
(lxxiv)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;及び
(lxxv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(4−フルオロベンジル)尿素;
又はそれらの薬学的に許容できる誘導体。
実施例17
上記実施例の表題化合物を、上記試験Aで試験し、5.5を上回るD10値を示すことが観察された。
実施例18
上記実施例の表題化合物を、上記試験Bで試験し、4.5より大きなpIC50値を示すことが観察された。実際、実施例2、3及び9(xlvi)の化合物は、各々、5.55、5.8及び5.38のpIC50値を有していることが観察された。
略語
Ac=アセチル
API=大気圧イオン化(MSに関して)
aq.=水性
br=幅広(NMRに関して)
Bt=ベンゾトリアゾール
t−BuOH=tert−ブタノール
CI=化学イオン化(MSに関して)
mCPBA=メタ−クロロペルオキシ安息香酸
d=二重線(NMRに関して)
DBU=ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DCM=ジクロロメタン
dd=二重線の二重線(NMRに関して)
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
EDC=1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド
Et=エチル
EtOAc=酢酸エチル
eq.=当量
ES=エレクトロスプレー(MSに関して)
FAB=高速原子衝撃(MSに関して)
FBS=ウシ胎児血清
h=時間(単数又は複数)
HCl=塩酸
HEPES=4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
IMS=工業用変性アルコール
IPA=イソ−プロピルアルコール(プロパン−2−オール)
m=多重線(NMRに関して)
Me=メチル
MeCN=アセトニトリル
MeOH=メタノール
min.=分(単数又は複数)
m.p.=融点
MS=質量分析
NADPH=ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、還元型
OAc=アセタート
Pd/C=炭素担持パラジウム
q=四重線(NMRに関して)
rt=室温
s=一重線(NMRに関して)
t=三重線(NMRに関して)
TEA=トリエチルアミン
THF=テトラヒドロフラン
tlc=薄層クロマトグラフィー
接頭辞n−、s−、i−、t−及びtert−は、通常の意味:ノルマル、第二、イソ及び第三、を有している。

Claims (45)

  1. 式I
    Figure 2008502677
    [式中、
    は、C1〜12アルキル(そのアルキル基は、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R)R5c、−C(O)XR、−C(O)N(R8a)R5d、−OC(O)N(R8b)R5e、−S(O)9a、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの基で置換されていてもよい)を表すか、又は、Rは、−C(O)XR、−C(O)N(R8a)R5d又は−S(O)9aを表し;
    5a〜R5eは、本明細書に使用された場合の各出現において、独立して、H、C1〜6アルキル(最後の基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールオキシ、Het、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリール又はHetを表すか、又はR5d又はR5eは、各々,R8a又はR8bと一緒になって、C3〜6アルキレン(該アルキレン基は、O原子で中断されていてもよいし、及び/又は一つ又はそれより多くのC1〜3アルキル基で置換されていてもよい)を表すことができ;
    は、H、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリール、−C(O)R10a、−C(O)OR10b、−C(O)N(R10c)R10d又は−S(O)10eを表し;
    10a〜R10eは、独立して、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリールを表すか、又はR10a、R10c又はR10dは、Hを表し;
    は、本明細書に使用された場合の各出現において、C1〜12アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、C1〜6アルコキシ、Het、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)を表し;
    8a及びR8bは、独立して、H、C1〜12アルキル、C1〜6アルコキシ(後二つの基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、−D−アリール、−D−アリールオキシ、−D−Het、−D−N(H)C(O)R11a、−D−S(O)12a、−D−C(O)R11b、−D−C(O)OR12b、−D−C(O)N(R11c)R11d、を表すか、又は、R8a又はR8bは、各々,R5d又はR5eと一緒になってC3〜6アルキレン(そのアルキレン基は、O原子で中断されていてもよいし、及び/又は一つ又はそれより多くのC1〜3アルキル基で置換されていてもよい)を表すことができ;
    11a〜R11dは、独立して、H、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリールを表すか、又は、R11c及びR11dが一緒になってC3〜6アルキレンを表し;
    12a及びR12bは、独立して、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)又はアリールを表し;
    Dは、本明細書に使用された場合の各出現において、直接結合又はC1〜6アルキレンを表し;
    Xは、O又はSを表し;
    9aは、本明細書に使用された場合の各出現において、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、−S(O)N(R9b)R9c及び−N(R9b)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)又はアリールを表し;
    9bは、本明細書に使用された場合の各出現において、H又はC1〜6アルキルを表し;
    9c及びR9dは、本明細書に使用された場合の各出現において、独立して、C1〜6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、及びHetから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)アリール又はHetを表すか、又はR9cは、Hを表し;
    は、−S(O)3a、−C(O)OR3b、−C(O)R3c、−C(O)N(R3d)(R3e)又は−S(O)N(R3f)(R3g)を表し;
    3a〜R3gは、独立して、C1〜6アルキル(ハロ、−E−アリール、−E−Het、−C(O)R16a、−C(O)OR16b及び−C(O)N(R16c)R16dから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリール又はHetを表すか、又はR3c及びR3d〜R3gは、独立して、Hを表し;
    16a〜R16dは、本明細書に使用された場合の各出現において、独立して、H、C1〜6アルキル(ハロ、アリール及びHet10から選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリール、Het11を表すか、又はR16c及びR16dは一緒になって、O原子により中断されていてもよい、C3〜6アルキレンを表し;
    Eは、本明細書に使用された場合の各出現において、直接結合又はC1〜4アルキレンを表し;
    Het〜Het11は、独立して、酸素、窒素及び/又は硫黄から選択される一つ又はそれより多くのヘテロ原子を含有する、5〜12員のヘテロ環式基を表し、該基は、−OH、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アリール、アリールオキシ、−N(R17a)R17b、−C(O)R17c、−C(O)OR17d、−C(O)N(R17e)R17f、−N(R17g)C(O)R17h、−S(O)N(R17i)R17j及び−N(R17k)S(O)17lから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよく;
    17a〜R17lは、独立して、C1〜6アルキル、アリールを表すか、又はR17a〜R17kは、独立して、Hを表し;
    Aは、−S(O)N(R18a)−又は−N(R18b)S(O)−により中断されていてもよい、及び/又は−OH、ハロ及びアミノから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよいC2〜6アルキレンを表し;
    Bは、−Z−{[C(O)]C(H)(R19a)}−、−Z−[C(O)]N(R19b)−、−Z−S(O)−、−Z−N(R18c)S(O)−、−Z−S(O)N(R18d)−又は−Z−O−(6つの基の式中、Z又はZは、Rを有している窒素原子に結合されている)を表し;
    は、直接結合又は、−N(R18e)S(O)−又は−S(O)N(R18f)−により中断されていてもよいC1〜4アルキレンを表し;
    は、本明細書に使用された場合の各出現において、−N(R18g)S(O)−又は−S(O)N(R18h)−により中断されていてもよいC2〜4アルキレンを表し;
    a、b及びcは、独立して、0又は1を表し;
    nは、0、1又は2を表し;
    18a〜R18hは、独立して、H又はC1〜6アルキルを表し;
    19aは、Hを表すか、又は基Bが結合されている位置に対してオルト位である、フェニル又はピリジル基上の位置の単一R置換基と一緒になって、R19aは、O、S又はN(R20)で中断されるか又は終結されていてもよいC2〜4アルキレンを表し;
    19bは、H、C1〜6アルキルを表すか、又は基Bが結合されている位置に対してオルト位である、フェニル又はピリジル基上の位置の単一R置換基と一緒になって、R19bは、C2〜4アルキレンを表し;
    20は、H又はC1〜6アルキルを表し;
    Gは、CH又はNを表し;
    は、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1〜6アルキル(−N(H)C(O)OR21aで終結されていてもよい)、C1〜6アルコキシ、−N(R22a)R22b、−C(O)R22c、−C(O)OR22d、−C(O)N(R22e)R22f、−N(R22g)C(O)R22h、−N(R22i)C(O)N(R22j)R22k、−N(R22m)S(O)21b、−S(O)N(R22n)R22o、−S(O)21c、−OS(O)21d及びアリールから選択される、一つ又はそれより多くの存在してもよい置換基を表し、そして、基Bが結合されている位置に対してオルト位である、フェニル又はピリジル基上の位置のR置換基は、
    (i)R19aと一緒になって、O、S又はN(R20c)−で中断されるか又は終結されていてもよいC2〜4アルキレンを表すか;又は
    (ii)R19bと一緒になって、C2〜4アルキレンを表す;ことができ;
    21a〜R21dは、独立して、C1〜6アルキルを表し;
    22a及びR22bは、独立して、H、C1〜6アルキルを表すか、又は一緒になって、C3〜6アルキレンを表して4〜7員窒素含有環を生じ;
    22c〜R22oは、独立して、H又はC1〜6アルキルを表し;及び
    41〜R46は、独立して、H又はC1〜3アルキルを表し;
    ここで、特定しないかぎり、各アリール及びアリールオキシ基は置換されていてもよい]
    の化合物又はそれらの薬学的に許容できる誘導体。
  2. アリール及びアリールオキシ基上の存在してもよい置換基が、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−N(R22a)R22b、−C(O)R22c、−C(O)OR22d、−C(O)N(R22e)R22f、−N(R22g)C(O)R22h、−N(R22m)S(O)21b、−S(O)N(R22n)R22o、−S(O)21c及び−OS(O)21d(式中、R21b〜R21d及びR22a〜R22oは、請求項1で定義された通りである)から選択される、一つ又はそれより多くの置換基である、請求項1に記載の化合物。
  3. が、C1〜8アルキル{該アルキル基は、ハロ、アリール[最後の基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜5アルキル、C1〜4アルコキシ(後2つの基は、一つ又はそれより多くのハロ原子で置換されていてもよい)、−C(O)R22c及び−S(O)21cから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい]、Het、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R)R5c、−C(O)N(R8a)R5d、−OC(O)N(R8b)R5e、−S(O)9a、−S(O)N(H)R9c及び−N(H)S(O)9dから選択される一つ又はそれより多くの基で置換されていてもよい}を表すか、又は、Rは、−C(O)OR、−C(O)N(R8a)R5d又は−S(O)9aを表す、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
  4. 5a〜R5eが、本明細書に使用された場合の各出現において、独立して、H、C1−6アルキル(最後の基は、シアノ、ニトロ、置換されていてもよいアリール及び置換されていてもよいアリールオキシから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、アリール[最後の基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、N(R22a)R22b(ここで最後の基R22a及びR22bは一緒になってC3〜6アルキレンを表す)、C1〜5アルキル及びC1〜5アルコキシ(後2つの基は、一つ又はそれより多くのハロ原子で置換されていてもよい)から選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい]、Hetを表すか、又は、R5dはR8aと一緒になって、C4〜5アルキレン(該アルキレン基は、O原子により中断されていてもよい)を表す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. が、H、C1〜6アルキル、置換されていてもよいアリール、−C(O)R10a、−C(O)OR10b、−C(O)N(R10c)R10d又は−S(O)10eを表す、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 10a、R10b及びR10eが、独立して、C1〜5アルキル(ハロ及び置換されていてもよいアリールから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、又は置換されていてもよいアリールを表す、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 10c及びR10dが、独立して、H又はC1〜4アルキルを表す、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、C1〜6アルキル(ハロ、置換されていてもよいアリール、C1〜4アルコキシ及びHetから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)を表す、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 8a及びR8bが、独立して、H、C1〜6アルキル(最後の基は、ハロ、シアノ及びニトロから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、−D−(置換されていてもよいアリール)、−D−(置換されていてもよいアリールオキシ)、−D−Het、−D−N(H)C(O)R11a、−D−C(O)R11bを表すか、又は、R8aはR5dと一緒になって、C4〜5アルキレン(該アルキレン基は、O原子により中断されていてもよい)を表す、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 11a及びR11dが、独立して、C1〜4アルキル(ハロ、シアノ、ニトロ及び置換されていてもよいアリールから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)又は置換されていてもよいアリールを表す、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. Dが、本明細書に使用された場合の各出現において、直接結合又はC1〜4アルキレンを表す、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 9aが、C1〜6アルキル(一つ又はそれより多くのハロ基で置換されていてもよい)又は置換されていてもよいアリールを表す、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 9c及びR9dが、本明細書に使用された場合の各出現において、独立して、C1〜5アルキル(ハロ、置換されていてもよいアリール及びHetから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、置換されていてもよいアリール又はHetを表すか、又はR9cが、Hを表す、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. が、−S(O)3a、−C(O)OR3b、−C(O)R3c又はC(O)N(R3d)R3eを表す、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 3a〜R3eが、独立して、C1〜5アルキル(ハロ、置換されていてもよいアリール及びHetから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい)、置換されていてもよいアリール又はHetを表すか、又はR3dが、Hを表す、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。
  16. Het及びHet〜Hetが、独立して、酸素、窒素及び/又は硫黄から選択される1〜4のヘテロ原子を含有する4〜10員ヘテロ環式基を表し、該基が、−OH、オキソ、ハロ、シアノ、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、フェニル、−N(H)R17a、−C(O)R17c、−N(H)C(O)R17h及び−N(H)S(O)17jから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよい、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物。
  17. 17a、R17c、R17h及びR17jが、独立して、C1〜4アルキル又は置換されていてもよいアリールを表すか、又は、R17a、R17c及びR17hが、独立して、Hを表す、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
  18. Aが、−OH及びアミノから選択される一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよいC2〜4アルキレンを表す、請求項1〜17のいずれか一項に記載の化合物。
  19. Bが、−Z−、−Z−N(H)−、−Z−C(O)N(R19b)−、−Z−S(O)−、−Z−N(H)S(O)−、−Z−S(O)N(H)−又は−Z−O−(後6つの基において、Zは、Rを有する窒素原子に連結されている)を表す、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
  20. が、直接結合又はC1〜4アルキレンを表す、請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物。
  21. が、C2〜4アルキレンを表す、請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物。
  22. 19bが、H、C1〜4アルキルを表すか、又は、基Bが結合されている位置に対してオルト位である、フェニル又はピリジル基上の位置の単一R置換基と一緒になって、R19bが、C2〜4アルキレンを表す、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。
  23. Gが、Nを表す場合、Gは、Bの連結点に関してオルト又はパラ位に存在する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の化合物。
  24. Gが、Nを表す場合、Rは存在しないか、又は単一シアノ基を表す、請求項1〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  25. が存在しないか、又は−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−C(O)N(R22e)R22f、及び−N(R22m)S(O)−C1〜4アルキルから選択される一つ又はそれより多くの置換基を表し、又は基Bが連結されている位置に対してオルト位である、フェニル又はピリジル基上の位置のR置換基が、R19bと一緒になってC2〜4アルキレンを表すことができる、請求項1〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  26. 21cが、C1〜4アルキルを表し、そしてR22c、R22e、R22f及びR22mが、独立して、H又はC1〜4アルキルを表す、請求項1〜23及び25のいずれか一項に記載の化合物。
  27. 41〜R46が、独立して、Hを表す、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物。
  28. アリール及びアリールオキシ基上の存在していてもよい置換基が、別に特定しない限り、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ(最後の2つの基は、一つ又はそれより多くのハロ原子で置換されていてもよい)、−N(H)S(O)21b及び−S(O)N(H)R22oから選択される一つ又はそれより多くの置換基である、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
  29. アルキル基及びアルコキシ基が、別に特定しない限り:
    (i)直鎖又は分枝鎖又は環式又は部分環式/非環式;
    (ii)飽和又は不飽和;
    (iii)一つ又はそれより多くの酸素原子により中断されている;及び/又は
    (iv)一つ又はそれより多くのフルオロ又はクロロ原子により置換されている;
    であることができる、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
  30. 以下の化合物である、請求項1に記載の化合物:
    (i)[2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)−アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル;
    (ii){2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル;
    (iii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (iv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
    (v)N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
    (vi)N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]尿素;
    (vii)2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]−N−(tert−ブチル)アセトアミド;
    (viii)2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]−N−ベンジルアセトアミド;
    (ix)2−[7−(2−{(アミノカルボニル)[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]−N−(1−メチル−1−フェニルエチル)アセトアミド;
    (x)N−(tert−ブチル)−2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)アセトアミド;
    (xi)N−ベンジル−2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)アセトアミド;
    (xii)2−(7−{2−[[2−(4−シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)−N−(1−メチル−1−フェニルエチル)アセトアミド;
    (xiii)[2−(7−{2−[[3−(4−シアノフェニル)プロピル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]カルバミン酸tert−ブチル;
    (xiv)N−(tert−ブチル)−2−(7−{2−[[3−(4−シアノフェニル)プロピル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)アセトアミド;
    (xv)N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル)エチル]−N−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]メタンスルホンアミド;
    (xvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(2,6−ジメチルフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
    (xvii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
    (xviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
    (xix)N−(2−{7−[2−(4−アセチルフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]尿素;
    (xx)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2−フェニルエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
    (xxi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)尿素;
    (xxii)N−(2−{7−[(2−クロロピリジン−3−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
    (xxiii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(6−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xxiv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(4,5−ジメチル−2−フリル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xxv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (xxvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xxvii)N−{2−[7−(4−クロロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
    (xxviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xxix)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xxx)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (xxxi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2,4−ジフルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (xxxii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2,5−ジクロロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ-[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (xxxiii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[3−(トリフルオロメチル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xxxiv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
    (xxxv)N−{2−[7−(2−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
    (xxxvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xxxvii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(ピリジン−4−イルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (xxxviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(ピリジン−3−イルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (xxxix)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xl)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xli)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xlii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (xliii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(3−フェニルプロピル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (xliv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xlv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[3−(3−メトキシフェニル)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (xlvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2,6−ジメチルべンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (xlvii)N−{2−[7−(4−tert−ブチルベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]メタンスルホンアミド;
    (xlviii)N−[2−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ-[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル]−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル尿素;
    (xlix)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル尿素;
    (l)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
    (li)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N’,N’−ジメチル尿素;
    (lii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
    (liii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル−N−{2−[7−(2−フェニルエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
    (liv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
    (lv)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N’,N’−ジメチル尿素;
    (lvi)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N’,N’−ジメチル−N−{2−[7−(3−フェニルプロピル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
    (lvii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{2−[7−(2−フェニルエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (lviii)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (lix)N−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(2−{7−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (lx)N−ベンジル−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (lxi)N−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェニルエチル)メタンスルホンアミド;
    (lxii)N−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェニルエチル)メタンスルホンアミド;
    (lxiii)N−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェノキシエチル)メタンスルホンアミド;
    (lxiv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(2−フェノキシエチル)メタンスルホンアミド;
    (lxv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(2−フェニルエチル)メタンスルホンアミド;
    (lxvi)N−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)−N−(2−フェノキシエチル)メタンスルホンアミド;
    (lxvii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (lxviii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−クロロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (lxix)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}ベンゼンスルホンアミド;
    (lxx)N−(4−シアノベンジル)−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (lxxi)N−(2−シアノベンジル)−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (lxxii)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(4−フルオロベンジル)メタンスルホンアミド;
    (lxxiii)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(3−フルオロベンジル)メタンスルホンアミド;
    (lxxiv)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]メタンスルホンアミド;
    (lxxv)N−(4−クロロベンジル)−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド;
    (lxxvi)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}エタンスルホンアミド;
    (lxxvii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N’−メチル尿素;
    (lxxviii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N’,N’−ジメチル尿素;
    (lxxix)N−ベンジル−N−(2−{7−[2−(4−シアノフェニル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (lxxx)N−ベンジル−N−(2−{7−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (lxxxi)N−ベンジル−N−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル}エチル)メタンスルホンアミド;
    (lxxxii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−1,1,1−トリフルオロメタンスルホンアミド;
    (lxxxiii)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}アセトアミド;
    (lxxxiv)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}尿素;
    (lxxxv)N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}プロパン−2−スルホンアミド;又は
    (lxxxvi)N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}−N−(4−フルオロベンジル)尿素;
    又はそれらの薬学的に許容できる誘導体。
  31. N−ベンジル−N−{2−[7−(4−シアノベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル]エチル}メタンスルホンアミド又はその薬学的に許容できる誘導体である、請求項30に記載の化合物。
  32. 薬学的に許容できるアジュバンド、希釈剤又は坦体と混合された、請求項1〜31のいずれか一項で定義された化合物を含む、医薬製剤。
  33. 不整脈の予防又は治療に使用するための医薬製剤であって、請求項1〜31のいずれか一項で定義された化合物を含んでなる、前記医薬製剤。
  34. 医薬品として使用するための、請求項1〜31のいずれか一項で定義された化合物。
  35. 不整脈の予防又は治療に使用するための、請求項1〜31のいずれか一項で定義された化合物。
  36. 不整脈の予防又は治療に使用するための、薬物の製造のための活性成分としての、請求項1〜31のいずれか一項で定義された化合物の使用。
  37. 不整脈が、心房性不整脈または心室性不整脈である、請求項36に記載の使用。
  38. 不整脈の予防又は治療のための方法であって、こうした状態に罹患している又は疑いのある人に、請求項1〜31のいずれか一項で定義された化合物の、治療的に有効な量の投与を含んでなる、前記方法。
  39. 不整脈又は心血管障害の治療のための薬物として使用するために、いずれか他の薬剤と組み合わされた、請求項1〜31のいずれか一項に記載された化合物。
  40. 請求項1で定義された式Iの化合物の製造のための方法であって:
    (a)式II
    Figure 2008502677
    (式中、R、R、R41〜R46、A、B及びGは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物と、式III
    −L III
    (式中、Lは、脱離基を表し、そしてX、R及びRは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (b)Rが、−C(O)XR又は−C(O)N(R8a)R5dを表す、式Iの化合物については、式IV
    Figure 2008502677
    (式中、R、R、R41〜R46、A、B及びGは、請求項1に定義した通りであり、Lは、上で定義した通りである)
    の化合物と式V
    24−H V
    (式中、R24は、−XR又は−N(R8a)R5dを表し、そしてR5d、R、R8a及びXは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (c)Rが、−C(O)N(H)R8aを表す、化合物については、上に定義された式IIの化合物と、式VI
    8a−N=C=O VI
    (式中、R8aは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (d)式VII
    Figure 2008502677
    (式中、R及びR41〜R46は、請求項1に定義した通りである)
    の化合物と、式VIII
    Figure 2008502677
    (式中、Lは、脱離基を表し、そしてR、R、A、B及びGは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (e)Aが、−OH又はアミノで2位(オキサビスピジンN原子に関して)が置換されているC3〜6アルキレンを表す、式Iの化合物については、上に定義した式VIIの化合物と、式IX
    Figure 2008502677
    (式中、Yは、O又はNHを表し、そしてR、R、B及びGは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物又はそれらの保護誘導体との反応;
    (f)Bが、−Z−O−を表す、式Iの化合物については、式X
    Figure 2008502677
    (式中、R、R、R41〜R46、A及びZは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物と、式XI
    Figure 2008502677
    (式中、R及びGは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (g)Gが、Nを表し、そしてBが、−Z−O−を表す、式Iの化合物については、上に定義した式Xの化合物と、式XII
    Figure 2008502677
    (式中、Rは、請求項1に定義した通りであり、そしてLは、上に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (h)Bが、直接結合を表さないことを除いて、請求項1に定義した通りである、式Iの化合物については、式XIII
    Figure 2008502677
    (式中、R、R、R41〜R46及びAは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物と、式XIV
    Figure 2008502677
    (式中、Bは、直接結合を表さないことを除いて、請求項1に定義されたBを表し、そしてR及びGは、請求項1に定義した通りであり、そしてLは、上に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (i)式XV
    Figure 2008502677
    (式中、R、R、R41〜R46、A、B及びGは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物と、式XVI
    −L XVI
    (式中、Lは、適した脱離基を表し、そしてRは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (j)Rが、−C(O)N(H)R3dを表す、式Iの化合物については、上に定義した式XVの化合物と、式XVII
    O=C=N−R XVII
    (式中、Rは、一価金属カチオンを表すか、又はRは、Hを表さないことを除いて、請求項1に定義したR3dを表す)
    の化合物との反応;
    (k)Rが、Rに関して請求項1に定義された、一つ又はそれより多くの置換基[置換基(単数及び複数)は、−N(R9b)S(O)9d基である/を含む]で置換されたC1〜12アルキルを表す、式Iの化合物については、式XVIII
    Figure 2008502677
    (式中、R1aは、C1〜12アルキレンを表し、該基は、Rに関して請求項1に定義された一つ又はそれより多くの置換基で置換されていてもよく、そしてR、R、R9b、R41〜R46、A、B及びGは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物と、式XIX
    −S(O)9d XIX
    (式中、R9dは、請求項1に定義した通りであり、そしてLは、上に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (l)Rが、Rに関して請求項1に定義された一つ又はそれより多くの置換基[置換基(単数及び複数)は、−S(O)N(R9b)R9c又は−N(R9b)S(O)9d基である/を含む]で置換されたC1〜12アルキルを表す、式Iの化合物については、上に定義された式IIの化合物と、式XIXA又はXIXB
    −R1a−SO−N(R9b)R9c XIXA
    −R1a−N(R9b)−SO−R9d XIXB
    (式中、L及びR1aは、上に定義した通りであり、そしてR9b、R9c及びR9dは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (m)Rが、−C(O)XR、−C(O)N(R8a)R5d又は−S(O)9aを表す、式Iの化合物については、式XX
    Figure 2008502677
    (式中、R1aは、−C(O)XR、−C(O)N(R8a)R5d又は−S(O)9aを表し、そしてR5d、R、R8a、R9a及びR41〜R46は、請求項1に定義した通りであり、そしてLは、上に定義した通りである)
    の化合物と、式XXI
    Figure 2008502677
    (式中、R、R、A、B及びGは、請求項1に定義した通りである)
    の化合物との反応;
    (n)オキサビスピジン窒素N−オキシド誘導体である、式Iの化合物については、適した酸化剤存在下での、対応する式Iの化合物の対応するオキサビスピジン窒素の酸化;
    (o)アルキル基がオキサビスピジン窒素に結合されている、C1〜4アルキル四級アンモニウム塩誘導体である、式Iの化合物については、対応する式Iの化合物のオキサビスピジン窒素での、式XXII
    25−L XXII
    (式中、R25は、C1〜4アルキルを表し、そしてLは、脱離基である)
    の化合物との反応;
    (o)一つのR置換基の別の置換基への変換;
    (p)一つ又はそれより多くの(さらなる)R置換基の芳香環への導入;
    (q)Rが、C1〜12アルキレン(該基は、Rに関して上に定義した一つ又はそれより多くの置換基により置換されていてもよい)を表す、式Iの化合物については、式II
    Figure 2008502677
    (式中、R、R、R41〜R46、A、B及びGは、前に定義した通りである)
    の化合物と、還元剤(水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム又は類似化合物のような)及び適切な溶媒(1,2−ジクロロエタン、ジクロロエタン、メタノール、エタノール又はそれらの混合物のような)存在下での、例えば、当業者には既知の条件下(例えば、15〜30℃のような室温)での、適切なアルデヒドとの反応;
    (r) 式VII
    Figure 2008502677
    (式中、R及びR41〜R46は、前に定義した通りである)
    の化合物と、式XXIII
    Figure 2008502677
    (式中、R、R、B及びGは、前に定義した通りである)
    の化合物との、還元剤(水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム又は類似水素化物供与化合物のような)及び適切な溶媒(1,2−ジクロロエタン、ジクロロエタン、メタノール、エタノール又はそれらの混合物のような)存在下、例えば、当業者には既知の条件下(例えば、15〜30℃のような室温)での反応;又は
    (s)請求項1で定義した、式Iの化合物の、保護誘導体の脱保護;
    を含んでなる、前記プロセス。
  41. 請求項40で定義された、式IIの化合物、又はそれらの保護誘導体。
  42. 請求項40で定義された、式IVの化合物、又はそれらの保護誘導体。
  43. 請求項40で定義された、式Xの化合物、又はそれらの保護誘導体。
  44. 請求項40で定義された、式XIIIの化合物、又はそれらの保護誘導体。
  45. 請求項40で定義された、式XVIIIの化合物、又はそれらの保護誘導体。
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